JP2009121335A - 薄型送風ファン - Google Patents

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Tadashi Onishi
正 大西
Koichi Yasuo
晃一 安尾
Mitsuhisa Obata
光央 小畑
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Abstract

【課題】前面部(11)又は背面部(12)に薄膜振動体(22)を有する中空板状のファン本体(15)を備えた薄型送風ファンにおいて、空気とともに吸い込まれる塵埃が、前面部(11)と背面部(12)との間に形成された空気室(14)の内壁、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)に付着して堆積量が多くなるのを抑えて、長期的に送風性能を維持する。
【解決手段】ファン本体(15)の前面部(11)に雄ねじ部(20a)を配し、背面部(12)に雌ねじ部(20b)を配して、前面部(11)と背面部(12)とが互いに着脱自在となるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、膜状振動体の振動により送風動作を行う薄型送風ファンに関するものである。
従来より、ダイアフラム(膜状振動体)を用いた流体機械の一例として、液体を搬送する小型ポンプが知られている。例えば、特許文献1の小型ポンプは、ベースの両面に圧電素子を備える2枚のダイアフラムが配置されている。又、上記小型ポンプには、ベースの内部であって2枚のダイアフラム間にポンプ室が形成され、該ベースの側面に吸入口(吸気通路)と排出口(排気通路)とが設けられている。そして、電圧印加時の2枚のダイアフラムの作動方向を相互に逆となるように駆動することにより、ポンプ室の容積が変化するように構成されている。この構成により、ポンプ室の容積が大きくなった時に、上記吸入口からポンプ室へ液体が吸い込まれ、ポンプ室の容積が小さくなった時に、該ポンプ室から上記排出口へ液体が排出される。
特開平11−311184号公報
ところで、空気を搬送する送風ファンに、圧電素子で駆動する膜状振動体を適用することが可能である。この場合、上記送風ファンは、中空板状に形成され、その中空部には空気室が形成される。又、上記送風ファンは、中空板の前面又は後面に膜状振動体が配置されるとともに、上記空気室に連通する吸気通路及び排気通路が設けられる。この構成において、膜状振動体を振動させることにより、吸気通路から空気室に空気を取り込み、排気通路から上記空気室外に空気を排出することができる。
しかしながら、送風ファンに圧電素子で駆動する膜状振動体を適用する場合において、送風ファンに吸い込まれようとする空気に塵埃が含まれていると、該塵埃が空気室内、吸気通路及び排気通路に付着して堆積する可能性がある。そして、仮に空気室内、吸気通路及び排気通路に堆積した塵埃量が多くなると、場合によっては、この堆積した塵埃の影響で薄膜振動体が正常に作動しなくなるおそれがあり、送風ファンの送風量の低下を引き起こすことが考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、膜状振動体の振動により送風動作を行う薄型送風ファンにおいて、空気とともに吸い込まれる塵埃がファン内部に形成された空気室の内壁、吸気通路及び排気通路に付着して堆積量が多くなるのを抑えることにより、長期的に送風性能を維持することにある。
第1の発明は、前面部材(11)又は背面部材(12)に膜状振動体(22)を有する中空板状のファン本体(15)を備え、上記膜状振動体(22)の振動によって、吸気通路(33)からファン本体(15)内の空気室(14)に空気を取り込み、排気通路(34)から上記空気室(14)外に空気を排出する送風ファンを前提としている。
そして、上記送風ファンにおける前面部材(11)及び背面部材(12)の間に上記空気室(14)が形成され、上記前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方が、該ファン本体(15)に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴としている。
第1の発明では、空気に含まれる塵埃が、上記吸気通路(33)を通過して空気室(14)内に付着した場合には、上記ファン本体(15)から前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を取り外すことにより、上記空気室(14)内を開放状態にすることができる。そして、この状態で空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)の清掃を行った後、取り外した部材をファン本体(15)に取り付けることができる。
第2の発明は、第1の発明において、複数の上記ファン本体(15)が、該ファン本体(15)の送風方向に対して直交する方向へ並列に並べられるとともに、並列に並べられたファン本体(15)の前面部材(11)同士又は背面部材(12)同士の少なくとも一方が、互いに一体に形成されていることを特徴としている。
第2の発明では、上記送風ファンにおいて、複数のファン本体(15)を送風方向に対して直交する方向へ並列に並べて構成する場合、複数の前面部材(11)同士又は複数の背面部材(12)同士の少なくとも一方を互いに一体に形成することにより、複数のファン本体(15)を連結することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記ファン本体(15)に対して、上記前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱自在に取り付ける着脱機構は、雄ねじ部(20a)と該雄ねじ部(20a)に螺合する雌ねじ部(20b)とを有し、上記雄ねじ部(20a)及び雌ねじ部(20b)の一方が、上記前面部材(11)と背面部材(12)のどちらか一方の外縁部に形成され、上記雄ねじ部(20a)及び雌ねじ部(20b)の他方が、上記前面部材(11)と背面部材(12)の他方の内縁部に形成されていることを特徴としている。
第3の発明では、雄ねじ部(20a)と雌ねじ部(20b)とが互いに螺合するように、上記開口部に対して上記前面部材(11)及び背面部材(12)の両方又は一方を回転させることにより、開口部に各部材(11,12)を簡単に取り付けることができる。又、上記開口部に取り付けられた各部材(11,12)を、該開口部に対して取り付け時とは逆方向に回転させることにより、簡単に取り外すことができる。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、上記ファン本体(15)に対して、上記前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱自在に取り付ける着脱機構を備え、上記着脱機構は、一対のガイド溝部(40b)と該一対のガイド溝部(40b)に対してスライド可能に係合する一対の突起部(40a)とを有し、上記一対のガイド溝部(40b)及び一対の突起部(40a)の一方が、上記前面部材(11)と背面部材(12)のどちらか一方の外縁部に形成され、上記一対のガイド溝部(40b)及び一対の突起部(40a)の他方が、上記前面部材(11)と背面部材(12)の他方の内縁部に形成されていることを特徴としている。
第4の発明では、上記ガイド溝部(40b)と突起部(40a)とが互いに係合するように、上記開口部に対して上記前面部材(11)及び背面部材(12)の両方又は一方をスライドさせることにより、開口部に各部材(11,12)を簡単に取り付けることができる。又、上記開口部に取り付けられた各部材(11,12)を、該開口部に対して取り付け時とは逆方向にスライドさせることにより、簡単に取り外すことができる。
第5の発明は、第1の発明において、上記ファン本体(15)は、上記前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱自在に接続する接続部を備えていることを特徴としている。
第5の発明では、上記ファン本体(15)を、上記前面部材(11)と背面部材(12)と接続部材との三分割構造で構成することができる。
第6の発明は、第5の発明において、複数の上記ファン本体(15)が、該ファン本体(15)の送風方向に対して直交する方向へ並列に並べられるとともに、並列に並べられた各ファン本体(15)の接続部材を支持する支持部材を備えていることを特徴としている。
第6の発明では、上記支持部材で複数の接続部材を支持することにより、複数の上記ファン本体(15)を、送風方向に対して直交する方向へ並列に並べることができる。
第7の発明は、第1から第6の何れか一つの発明において、上記吸気通路(33)及び上記排気通路(34)の両方又は一方の壁面には、該壁面が帯電することを防止するための帯電防止コーティング(55)が施されていることを特徴としている。
第7の発明では、上記帯電防止コーティング(55)により、上記壁面が帯電するのを抑制できる。これにより、何らかの影響で帯電した空気中の塵埃と上記壁面との間に静電気力が生じにくくなり、該塵埃が上記壁面に付着しにくくできる。
本発明によれば、空気に含まれる塵埃が、上記吸気通路(33)を通過して空気室(14)内に付着した場合、上記ファン本体(15)から前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を取り外して空気室(14)内を開放状態とし、この状態で空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)の清掃を行うことにより、空気室(14)内に付着した塵埃を取り除くことができる。そして、空気室(14)内の塵埃を取り除いた後、取り外した部材をファン本体(15)に取り付けることができる。
このように、上記ファン本体(15)から前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱する作業及び、空気室(14)内を清掃する作業を適宜行うことにより、塵埃が空気室(14)の内壁に付着して堆積量が多くなるのを抑えることができる。したがって、塵埃の付着に起因する送風量の低下を抑制でき、長期的に送風性能を維持することができる。
第2の発明によれば、上記送風ファンにおいて、複数のファン本体(15)を送風方向に対して直交する方向へ並列に並べて構成する場合、複数の前面部材(11)同士又は複数の背面部材(12)同士の少なくとも一方を互いに一体に形成することにより、複数のファン本体(15)を連結することができる。これにより、送風ファンの送風量を増やすことができる。そして、このように複数のファン本体(15)が連結された送風ファンであっても、各ファン本体(15)の前面部材(11)と背面部材(12)とを着脱自在に構成することができる。
したがって、上記送風ファンにおいて、各ファン本体(15)から前面部材(11)又は背面部材(12)の少なくとも一方を取り外して、各空気室(14)内を開放状態とし、この状態で各空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)の清掃を行うことにより、各空気室(14)内に付着した塵埃を取り除くことができる。そして、清掃後に取り外した各部材(11,12)を取り付けることができる。
このように、複数のファン本体(15)が連結された送風ファンであっても、各ファン本体(15)から前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱する作業及び、空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)を清掃する作業を適宜行うことにより、塵埃が空気室(14)の内壁、吸気通路(33)及び排気通路(34)に付着して堆積量が多くなるのを抑えることができる。したがって、塵埃の付着に起因する送風量の低下を抑制でき、長期的に送風性能を維持することができる。
第3の発明によれば、上記雄ねじ部(20a)と雌ねじ部(20b)とで構成された着脱機構を備えることにより、上記ファン本体(15)の開口部に対して各部材(11,12)を簡単に着脱することができる。したがって、本発明の送風ファンにおいて、空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)を清掃する際の各部材(11,12)の着脱作業が簡単に行えるので、長期的に送風性能を維持しやすくなる。
第4の発明によれば、上記ガイド溝部(40b)と突起部(40a)とで構成された着脱機構を備えることにより、上記ファン本体(15)の開口部に対して各部材(11,12)を簡単に着脱することができる。したがって、本発明の送風ファンにおいて、第3の発明と同様に、空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)を清掃する際の各部材(11,12)の着脱作業が簡単に行えるので、長期的に送風性能を維持しやすくなる。
第5の発明によれば、上記ファン本体(15)を、上記前面部材(11)と背面部材(12)と接続部材との三分割構造で構成することができる。このように構成しても、第1の発明と同様に、上記ファン本体(15)の接続部材から前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱することができる。
第6の発明によれば、上記支持部材で複数の接続部材を支持することにより、複数の上記ファン本体(15)を、送風方向に対して直交する方向へ並列に並べることができる。これにより、送風ファンの送風量を増やすことができる。又、上記支持部材に支持された接続部材から前面部材(11)と背面部材(12)とを着脱する作業及び、空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)を清掃する作業を適宜行うことができ、塵埃が空気室(14)の内壁、吸気通路(33)及び排気通路(34)に付着して堆積量が多くなるのを抑えることができる。
第7の発明によれば、上記吸気通路(33)及び上記排気通路(34)の両方又は一方の壁面に帯電防止コーティング(55)を施すことにより、何らかの影響で帯電した空気中の塵埃が、静電気力により壁面に引き寄せられて付着するのを抑制することができる。これにより、上記ファン本体(15)から前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を取り外して空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)を清掃する際に、上記壁面部分を清掃する手間を省くことができる。したがって、上記送風ファンにおいて、手間をかけることなく長期的に送風性能を維持し易くなる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施形態1>
図1(a)は本発明の実施形態1に係る送風ファン(10)の正面図、図1(b)は背面図、図2は同横断面図であって着脱状態を表す拡大図である。
図1及び図2に示すように、送風ファン(10)は、薄型送風ファンとして構成されている。送風ファン(10)は、内部に空気室(14)が形成されるとともに、厚みが1〜5mm程度の中空板状のファン本体(15)を備えている。そして、このファン本体(15)は、前面を構成する前面部(前面部材)(11)と背面を構成する背面部(背面部材)(12)との二分割構造を有している。
上記前面部(11)は、支持部材(19)と該支持部材(19)に支持される薄膜(18)とを備えている。上記支持部材(19)は、円環状の基板(19a)と該基板(19a)の周縁に立設した側板(19b)とを有し、該側板(19b)の内面には、全周に亘って雄ねじ部(20a)が形成されている。上記薄膜(18)は、上記円環状の基板(19a)の内周縁側に取り付けられており、該薄膜(18)の中心部には、空気室(14)の空気をファン本体(15)の外部へ排出するための排気孔(34)が複数設けられている。尚、この複数の排気孔(34)が、排気通路(34)を構成している。
上記背面部(12)は、支持部材(21)と該支持部材(21)に支持される薄膜振動体(膜状振動体)(22)とを備えている。上記支持部材(21)は、円環状の基板(21a)と該基板(21a)の周縁に立設した側板(21b)とを有し、該側板(21b)の外面には、全周に亘って雌ねじ部(20b)が形成されている。ここで、この雌ねじ部(20b)は上記前面部(11)の雄ねじ部(20a)に螺合可能である。そして、上記雄ねじ部(20a)と上記雌ねじ部(20b)とが、上記前面部(11)と上記背面部(12)とを着脱自在に取り付ける着脱機構を構成している。
又、上記背面部(12)における円環状の基板(21a)には、ファン本体(15)の外部から空気室(14)へ空気を取り込むための吸気孔(33)が複数設けられている。尚、この複数の吸気孔(33)が、吸気通路(33)を構成している。
上記円環状の基板(21a)の外面において、上記複数の吸気孔(33)が設けられた部分と該基板(21a)の内周縁との間には、円環状に形成された圧電素子(17)が取り付けられている。この圧電素子(17)は、例えば2枚の圧電部材を積層することによって構成されている。この圧電部材には、例えば圧電セラミックスが用いられている。圧電部材は、 電気エネルギーと機械エネルギーを変換する働きをもった部材である。なお、圧電素子(17)の構成は、この構成に限定されるものではない。
上記薄膜振動体(22)は、上記背面部(12)における円環状の基板(21a)の内周縁側に取り付けられており、上述した圧電素子(17)の振動により該基板(21a)を介して振動する。つまり、圧電素子(17)の外面が縮んで内面が伸びるように圧電素子(17)に電圧を印加すると、基板(21a)が前面側に凸状に湾曲する。また、圧電素子(17)の外面が伸びて内面が縮むように圧電素子(17)に電圧を印加すると、基板(21a)が背面側に凸状に湾曲する。そして、このような基板(21a)の湾曲により、上記薄膜振動体(22)がファン本体(15)の厚さ方向に振動する。
−送風ファンの送風動作−
次に、上記送風ファン(10)の送風動作について説明する。
上記送風動作は、図3に示す第1動作と図4に示す第2動作とで構成されている。尚、図3と図4とは第1動作と第2動作とを誇張して表している。上記第1動作において、上記圧電素子(17)が空気室(14)の内方に向かって凸状に湾曲する。すると、同じように、上記背面部(12)の基板(21a)も空気室(14)の内方に向かって凸状に湾曲し、この基板(21a)の湾曲により薄膜振動体(22)が空気室(14)の外方に振れる。
第2動作において、上記圧電素子(17)が空気室(14)の外方に向かって凸状に湾曲する。すると、同じように、上記背面部(12)の基板(21a)も空気室(14)の外方に向かって凸状に湾曲し、この基板(21a)の湾曲により薄膜振動体(22)が空気室(14)の内方に振れる。
この送風ファン(10)では、第1動作によって、空気室(14)の容積が拡大する際に、複数の吸気孔(33)からファン本体(15)の外部の空気が、空気室(14)に取り込まれる。一方、第2動作によって、空気室(14)の容積が縮小する際に、複数の排気孔(34)から空気室(14)内の空気が、ファン本体(15)の外部へ押し出される。上記送風ファン(10)において、この第1動作と第2動作との繰り返しによって、複数の吸気孔(33)を通じて取り込まれた空気が、複数の排気孔(34)を通じてファン本体(15)の外部へ吹き出される。
−送風ファンの着脱作業−
上記送風ファン(10)において、前面部(11)側の支持部材(19)に雄ねじ部(20a)が形成され、背面部(12)側の支持部材(21)に上記雄ねじ部(20a)に螺合する雌ねじ部(20b)が形成されている。これにより、図2に示すように、前面部(11)及び背面部(12)同士を互いに着脱自在に取り付けることができる。
具体的に、上記前面部(11)及び上記背面部(12)の一方を固定し、雄ねじ部(20a)と雌ねじ部(20b)との螺合が解除されるように他方を回転する。こうすれば、一体になった上記前面部(11)及び上記背面部(12)を互いに分離することができる。一方、上記前面部(11)及び上記背面部(12)の一方を固定し、雄ねじ部(20a)と雌ねじ部(20b)とが螺合されるように、他方を分離時とは逆方向に回転する。こうすれば、上記前面部(11)及び上記背面部(12)同士を結合して一体にすることができる。
−実施形態1の効果−
本実施形態1によれば、空気に含まれる塵埃が、上記複数の吸気孔(33)を通過して空気室(14)内に付着した場合、一体になった上記前面部(11)及び上記背面部(12)を分離することにより、上記空気室(14)内を開放することができる。この開放した状態で空気室(14)内、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)の清掃を行うことにより、空気室(14)内、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)に付着した塵埃を取り除くことができる。そして、塵埃を取り除いた後、上記前面部(11)及び上記背面部(12)同士を結合して一体にできる。
このように、上記前面部(11)と背面部(12)との着脱作業及び、空気室(14)内、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)を清掃する作業を適宜行うことにより、塵埃が空気室(14)の内壁、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)に付着して堆積量が多くなるのを抑えることができる。したがって、塵埃の付着に起因する送風量の低下を抑制でき、長期的に送風性能を維持することができる。
<実施形態2>
図5(a)は本発明の実施形態2に係る送風ファン(40)の正面図、図5(b)は背面図、図6は同横断面図であって着脱状態を示す拡大図である。上述した実施形態1との違いは、上記前面部(11)及び上記背面部(12)の各支持部材の形状である。以下では、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図5及び図6に示すように、送風ファン(40)は、厚みが1〜5mm程度の矩形の中空板状のファン本体(45)を備えている。
上記前面部(11)の支持部材(49)は、中心に円形状の開口を有する矩形状の基板(49a)と、図5(b)から見て該基板(49a)の上部を除く3辺の縁にそれぞれ立設した各側板(49b)とを有している。又、この3つの側板(49b)のうち、対向する一対の左右の側板(49b)の各内面には、それぞれ突起部(40a)が形成されている。
上記背面部(12)の支持部材(21)は、中心に円形状の開口を有する矩形状の基板(41a)と該基板(41a)の左右の縁にそれぞれ立設した各側板(41b)とを有している。又、この一対の左右の側板(49b)の各内面には、それぞれガイド溝部(40b)が形成されている。ここで、このガイド溝部(40b)に対して、上記前面部(11)の突起部(40a)にスライド可能に係合する。そして、上記突起部(40a)と上記ガイド溝部(40b)とが、上記前面部(11)と上記背面部(12)とを着脱自在に取り付ける着脱機構を構成している。
−送風ファンの着脱作業−
上記前面部(11)を固定し、該前面部(11)の突起部(40a)と上記背面部(12)のガイド溝部(40b)との係合が解除されるように、上記背面部(12)を上方へスライドさせる。こうすれば、一体になった上記前面部(11)及び上記背面部(12)を互いに分離することができる。一方、上記前面部(11)を固定し、該前面部(11)の突起部(40a)と上記背面部(12)のガイド溝部(40b)とが係合するように、上記背面部(12)を下方へスライドさせる。この際、上記背面部(12)の下端部が、上記前面部(11)の下側の側板(41b)に当接するまでスライドさせる。こうすれば、上記前面部(11)及び上記背面部(12)同士を結合して一体にすることができる。
−実施形態2の効果−
本実施形態2によれば、実施形態1とは違い、上記前面部(11)に対して、上記背面部(12)を図5の上下方向にスライドさせることにより、上記前面部(11)と上記背面部(12)との着脱が可能である。これにより、実施形態1と同様に、空気に含まれる塵埃が、空気室(14)内、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)に付着した場合、一体になった上記前面部(11)及び上記背面部(12)を簡単に分離することができ、上記空気室(14)内を開放した状態で空気室(14)内、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)の清掃を行うことができる。
このように、上記前面部(11)と背面部(12)との着脱作業及び、空気室(14)内、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)を清掃する作業を適宜行うことにより、実施形態1と同様に、塵埃が空気室(14)の内壁、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)に付着して堆積量が多くなるのを抑えることができる。したがって、塵埃の付着に起因する送風量の低下を抑制でき、長期的に送風性能を維持することができる。
−実施形態2の変形例−
図7は本発明の実施形態2の変形例に係る送風ファン(50)の正面図、図8は図7のA−A断面図である。上述した実施形態2との違いは、複数のファン本体(15)が連結されている点である。以下、実施形態2のファン本体(15)と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7及び図8に示すように、上記送風ファン(50)は、前面パネル部(51)と該前面パネル部(51)に取り付けられる複数の背面部(12)とを備えている。尚、上記背面部(12)は、実施形態2の背面部(12)と同じ構成である。
上記前面パネル部(51)は、実施形態2の前面部(11)を送風方向に対して直交する方向へ上下2段に並列に並べられるとともに、隣り合う前面部(11)同士が互いに連結されて一体に形成されている。ここで、上段の各前面部(11)は、側板(49a)が形成されていない辺が図7の上側に向くように配置され、下段の各前面部(11)は、側板(49a)が形成されていない辺が図7の下側に向くように配置されている。
そして、上記前面パネル部(51)に対し、該前面パネル部(51)の突起部(50a)と各背面部(12)のガイド溝部(40b)との係合が解除されるように上記背面部(12)をスライドさせる。ここで、図7において上段側の各背面部(12)は上側にスライドさせ、下段側の各背面部(12)は下側にスライドさせる。こうすれば、上記前面パネル部(51)から各背面部(12)を分離することができる。
一方、上記前面パネル部(51)に対し、該前面パネル部(51)の突起部(50a)と各背面部(12)のガイド溝部(40b)との係合されるように上記背面部(12)を分離時とは逆方向にスライドさせる。こうすれば、上記前面パネル部(51)に各背面部(12)を結合することができる。
このように、実施形態2の変形例によれば、複数のファン本体(15)が連結された送風ファンであっても、上記前面パネル部(51)から各背面部(12)を着脱するように構成できる。したがって、上記前面パネル部(51)から各背面部(12)を着脱する作業及び、空気室(14)内、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)を清掃する作業を適宜行うことにより、塵埃が空気室(14)の内壁、複数の吸気孔(33)及び複数の排気孔(34)に付着して堆積量が多くなるのを抑えることができる。したがって、塵埃の付着に起因する送風量の低下を抑制でき、長期的に送風性能を維持することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態において、複数の吸気孔(33)の壁面に、図2の破線で図示するように、壁面が帯電することを防止するための帯電防止コーティング(55)を施してもよい。帯電防止コーティング(55)には、シリコン樹脂を用いることができる。この場合、何らかの影響で帯電した空気中の塵埃が、複数の吸気孔(33)の壁面に付着しにくくなる。
したがって、上記前面部材(11)と背面部材(12)とを取り外して空気室(14)内を清掃する際に、帯電防止コーティング(55)を施した壁面部分を清掃する手間を省くことができる。したがって、上記送風ファンにおいて、手間をかけることなく長期的に送風性能を維持し易くなる。尚、複数の吸気孔(33)だけでなく、複数の排気孔(34)の壁面に帯電防止コーティング(55)を施せば、より一層手間を省くことができ、長期的に送風性能を維持し易くなる。
又、上記実施形態1のファン本体(15)において、上記前面部(11)に雄ねじ部(20a)が形成され、上記背面部(12)に雌ねじ部(20b)が形成されているが、これに限定されず、上記前面部(11)に雌ねじ部(20b)が形成され、上記背面部(12)に雄ねじ部(20a)が形成されてもよい。このように構成しても、実施形態1の作用と効果は同じである。
又、上記実施形態2のファン本体(45)において、上記前面部(11)に突起部(40a)が形成され、上記背面部(12)にガイド溝部(40b)が形成されているが、これに限定されず、上記前面部(11)にガイド溝部(40b)が形成され、上記背面部(12)に突起部(40a)が形成されてもよい。このように構成しても、実施形態2の作用と効果は同じである。
又、上記実施形態1及び実施形態2のファン本体(15)は、前面部(11)と背面部(12)との二分割構造を有しているが、これに限定されず、該前面部(11)と背面部(12)の少なくとも一方を着脱自在に接続する接続部材を加えた三分割構造であってもよい。
ここで、上記接続部材は、例えば、両端の外面全周に亘ってそれぞれ雌ねじ部が形成された円筒状のニップルであってもよい。この場合、一端側の雌ねじ部に螺合するように、上記前面部(11)の側板(19b)の内面全周に亘って雄ねじ部が形成されている。また、他端側の雌ねじ部に螺合するように、上記背面部(12)の側板(21b)の内面全周に亘って雄ねじ部が形成されている。そして、このニップルを固定して、該ニップルの各雌ねじ部(20b)に対して前面部(11)及び背面部(12)の雄ねじ部がそれぞれ螺合するように回転させることにより、互いに結合することができる。また、結合時と逆に回転させることにより、互いに分離することができる。
以上のように、前面部(11)と背面部(12)と接続部材とを構成することにより、ファン本体(15)を三分割構造にすることができる。
又、複数の上記ファン本体(15)を、送風方向に対して直交する方向へ並列に並べる場合には、各ファン本体(15)のニップルを支持する支持部材を設けてもよい。このようにファン本体(15)を複数並べることにより、送風ファンの送風量を増やすことができる。又、上記支持部材に支持された接続部材から前面部材(11)と背面部材(12)とを着脱する作業及び、空気室(14)内、吸気通路(33)及び排気通路(34)を清掃する作業を適宜行うことができる。
又、上記実施形態2の変形例の送風ファン(50)において、上記前面部(11)同士が連結されて、前面パネル部(51)を形成されているが、これに限定されず、上記背面部(12)同士を連結して背面パネル部を形成してもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、膜状振動体の振動により送風動作を行う薄型送風ファンについて有用である。
(a)は本発明の実施形態1に係る送風ファンの正面図、(b)は送風ファンの背面図である。 本発明の実施形態1に係る送風ファンの横断面図であって着脱状態を表す拡大図である。 本発明の実施形態1に係る送風ファンの第1動作を示す横断面図である。 本発明の実施形態1に係る送風ファンの第2動作を示す横断面図である。 (a)は本発明の実施形態2に係る送風ファンの正面図、(b)は送風ファンの背面図である。 本発明の実施形態2に係る送風ファンの横断面図であって着脱状態を表す拡大図である。 実施形態2の変形例に係る送風ファンの背面図である。 図7のA−A断面図である。
符号の説明
10 送風ファン
11 前面部(前面部材)
12 背面部(背面部材)
14 空気室
15 ファン本体
17 圧電素子
20a 雄ねじ部
20b 雌ねじ部
22 薄膜振動体(膜状振動体)
33 吸気孔(吸気通路)
34 排気孔(排気通路)
40a 突起部
40b ガイド溝部

Claims (7)

  1. 前面部材(11)又は背面部材(12)に膜状振動体(22)を有する中空板状のファン本体(15)を備え、
    上記膜状振動体(22)の振動によって、吸気通路(33)からファン本体(15)内の空気室(14)に空気を取り込み、排気通路(34)から上記空気室(14)外に空気を排出する送風ファンであって、
    上記前面部材(11)及び背面部材(12)の間に上記空気室(14)が形成され、
    上記前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方が、該ファン本体(15)に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする送風ファン。
  2. 請求項1において、
    複数の上記ファン本体(15)が、該ファン本体(15)の送風方向に対して直交する方向へ並列に並べられるとともに、並列に並べられたファン本体(15)の前面部材(11)同士又は背面部材(12)同士の少なくとも一方が、互いに一体に形成されていることを特徴とする送風ファン。
  3. 請求項1又は2において、
    上記ファン本体(15)に対して、上記前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱自在に取り付ける着脱機構を備え、
    上記着脱機構は、雄ねじ部(20a)と該雄ねじ部(20a)に螺合する雌ねじ部(20b)とを有し、
    上記雄ねじ部(20a)及び雌ねじ部(20b)の一方が、上記前面部材(11)と背面部材(12)のどちらか一方の外縁部に形成され、上記雄ねじ部(20a)及び雌ねじ部(20b)の他方が、上記前面部材(11)と背面部材(12)の他方の内縁部に形成されていることを特徴とする送風ファン。
  4. 請求項1又は2において、
    上記ファン本体(15)に対して、上記前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱自在に取り付ける着脱機構を備え、
    上記着脱機構は、一対のガイド溝部(40b)と該一対のガイド溝部(40b)に対してスライド可能に係合する一対の突起部(40a)とを有し、
    上記一対のガイド溝部(40b)及び一対の突起部(40a)の一方が、上記前面部材(11)と背面部材(12)のどちらか一方の外縁部に形成され、上記一対のガイド溝部(40b)及び一対の突起部(40a)の他方が、上記前面部材(11)と背面部材(12)の他方の内縁部に形成されていることを特徴とする送風ファン。
  5. 請求項1において、
    上記ファン本体(15)は、上記前面部材(11)と背面部材(12)の少なくとも一方を着脱自在に接続する接続部材を備えていることを特徴とする送風ファン。
  6. 請求項5において、
    複数の上記ファン本体(15)が、該ファン本体(15)の送風方向に対して直交する方向へ並列に並べられるとともに、並列に並べられた各ファン本体(15)の接続部材を支持する支持部材を備えていることを特徴とする送風ファン。
  7. 請求項1から6の何れか一つにおいて、
    上記吸気通路(33)及び上記排気通路(34)の両方又は一方の壁面には、該壁面が帯電することを防止するための帯電防止コーティング(55)が施されていることを特徴とする送風ファン。
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