JP2009120886A - 冷間金型用鋼および金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた基本特性(硬さや靱性など)を示し、且つ多様な硬質皮膜処理に良好に対応できる冷間金型用鋼を提供する。
【解決手段】C:0.5〜0.7%、Si:0.5〜2.0%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:5〜7%、Al:0.01〜1.0%、N:0.003〜0.025%、Cu:0.25〜1%、Ni:0.25〜1%、Mo:0.5〜3%およびW:2%以下(0%を含む)、並びにS:0.1%以下(0%を含まない)を含有し、残部が鉄および不可避不純物であり、次の(1)〜(3):(1)[Cr]×[C]≦4、(2)[Al]/[N]:1〜30、(3)[Mo]+0.5×[W]:0.5〜3.00%{[ ]は、各元素の含有量(%)を意味する。}の要件を満足する冷間金型用鋼である。
【選択図】なし

Description

本発明は、冷間金型用鋼および金型に関し、詳細には、自動車用鋼板や家電用鋼板などを冷間・温間でプレス成形(打ち抜き、曲げ、絞り、トリミングなど)するのに用いられる金型の素材として有用な金型鋼に関するものである。
自動車用鋼板や家電用鋼板などの成形に用いられる金型は、鋼板の高強度化に伴い、寿命の改善が求められている。特に、自動車用鋼板では、環境問題を考慮し、自動車の燃費向上のために、引張強度が約590MPa以上のハイテン鋼板の需要が急速に高まっているが、それに伴い、金型の表面皮膜が早期に損傷するなどして「カジリ」(プレス成形時に焼きつく現象)が発生し、金型寿命が極端に低下するといった問題が生じている。
金型は、一般に、金型母材(金型用鋼)の表面に、硬質皮膜処理を施して製造される。母材の金型用鋼は、一般に、焼鈍→切削加工→焼入焼戻処理によって製造される。本願明細書では、特に、焼入処理を溶体化処理、焼戻処理を時効処理と呼ぶ場合がある。
金型用鋼(冷間ダイス鋼)としては、これまで、JIS SKD11に代表される高C高Crの合金工具鋼や、耐摩耗性が更に改善されたJIS SKH51に代表される高速度工具鋼などが汎用されてきた。これらの工具鋼では、主に、Cr系炭化物やMo、W、V系炭化物の析出硬化によって硬度の向上を図っている。また、耐摩耗性と靱性の両方を向上させることを目的として、JIS SKH51のC、Mo、W、Vなどの合金元素量を低減した低合金高速度工具鋼(通常、マトリックスハイスと呼ばれる。)も使用されている。
金型用鋼の更なる特性改善を目指して、様々な方法が提案されている(例えば特許文献1および2)。
特許文献1には、焼入焼戻処理による寸法変化量(変寸)、特に焼戻時の膨張変寸の抑制、および硬度の上昇を目的として、適正量のNiやAlを添加し、それに応じた適正量のCuを添加した冷間ダイス鋼が開示されている。またCおよびCrの含有量を調整し、組織中の炭化物分布を微細に分散させると、耐カジリ性も向上することが記載されている。
特許文献2には、従来のマトリックスハイスよりも低い温度で焼入れしても、従来のものと同程度の特性(硬さや靱性)を確保することを目的として、焼戻し状態(熱処理前の状態)でCrを主としたM236系炭化物が2〜5vol%生成する組成を有し、焼入れ焼戻し後にVを主としたMC炭化物、およびMo、Wを主としたM6C系炭化物のいずれかが分散析出した組織を有する合金工具鋼が開示されている。
特開2006−169624号公報 特開2004−169177号公報
上述のように金型は、一般に、金型用鋼の表面に硬質皮膜処理を施して製造される。この硬質皮膜処理としては、現在、熱拡散によってVC皮膜を形成するTD処理、主にTiCを形成するCVD処理、および主にTiNを形成するPVD処理が一般的である。ここで、TD処理とは、Vなどの溶融塩浴中に鋼材を浸漬して鋼材中のCとVを反応させ、約900〜1030℃の高温環境下にて約5〜15μmのVC皮膜を基材表面に拡散浸透させる処理である。これらの硬質皮膜処理は、金型ユーザーやプレスメーカーの事情に応じて、適宜採用されている。そのためいずれの硬質皮膜処理にも良好に対応できる(即ち寿命の長い硬質皮膜が形成される)金型用鋼が求められている。また金型用鋼には、当然、良好な基本特性(例えば硬さや靱性など)が求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた基本特性(硬さや靱性など)を示し、且つ多様な硬質皮膜処理に良好に対応できる冷間金型用鋼、および金型を提供することにある。
上記目的を達成することができた本発明の冷間金型用鋼は、
C :0.5〜0.7%(質量%の意味、以下同じ)、
Si:0.5〜2.0%、
Mn:0.1〜2.0%、
Cr:5〜7%、
Al:0.01〜1.0%、
N :0.003〜0.025%、
Cu:0.25〜1%、
Ni:0.25〜1%、
Mo:0.5〜3%およびW:2%以下(0%を含む)、並びに
S :0.1%以下(0%を含まない)
を含有し、残部が鉄および不可避不純物であり、
下記(1)〜(3){[ ]は、各元素の含有量(%)を意味する。}
(1)[Cr]×[C]≦4、
(2)[Al]/[N]:1〜30、
(3)[Mo]+0.5×[W]:0.5〜3.00%
の要件を満足するところに要旨が存在する。
好ましい実施形態において、上記冷間金型用鋼は、更に、V:0.5%以下(0%を含まない)を含有する。
好ましい実施形態において、上記冷間金型用鋼は、更に、Ti、Zr、Hf、TaおよびNbよりなる群から選択される少なくとも一種の元素を合計で0.5%以下(0%を含まない)含有する。
好ましい実施形態において、上記冷間金型用鋼は、更に、Co:10%以下(0%を含まない)を含有する。
本発明の金型は、上記のいずれかの冷間金型用鋼を用いて得られる。
本発明の冷間金型用鋼は、上記のように合金成分および所定の元素間のバランスが適切に制御されているため、硬度および靱性に優れることに加えて、多様な硬質皮膜処理でも、その表面に寿命の長い硬質皮膜が形成される。上記の冷間金型用鋼を用いて得られる金型は、特に、引張強度が約590MPa以上のハイテン鋼板の成形用金型として好適に用いられる。
本発明者らは、硬さや靱性などの基本特性を良好に発揮し得、しかも、多様な硬質皮膜処理に充分対応可能な冷間金型用鋼を提供するため、検討を重ねてきた。その結果、種々の合金元素の含有量を所定範囲に制御するだけでなく、上記(1)〜(3)に示すように、所定の元素間のバランスも適切に制御すると、TiN皮膜の剥離防止、並びに硬さおよび靱性の向上を図ることができること、その結果、TD処理、CVD処理、PVD処理などの硬質皮膜処理を行なっても、その表面に長寿命の硬質皮膜を形成することが可能になること、を見出し、本発明を完成した。
以下、本発明に到達した経緯を説明する。
本発明者らは、まず、従来のJIS SKD11やマトリックスハイスを用いた金型において、PVD処理によって形成されるTiN皮膜が損傷して、カジリが発生する原因を探求した。
図1(a)は、金型用鋼としてJIS SKD11を用い、その上にPVD処理によってTiN皮膜を形成した金型の表面にカジリが発生した状態を示す光学顕微鏡写真である。図1(b)に、TiN皮膜を施す前の金型母材の光学顕微鏡写真も示す。図1(b)中、白く見える部分はCr系炭化物である。図1(c)および(d)は、図1(a)の一部を拡大した光学顕微鏡写真である。図1(c)および(d)より明らかなように、TiN皮膜が剥離した領域には、硬質の粗大なCr系炭化物(CrやFeを主に含有する、約1〜50μm程度の炭化物)が表面に析出し、当該炭化物を起点としてクラックが発生していることが分かる。
上記の観察結果から、本発明者らは、TiN皮膜のカジリ発生の起点は上記の粗大なCr系炭化物であり、当該炭化物の生成を出来るだけ抑制すれば、TiN皮膜の剥離を防止でき、金型寿命を改善し得ることを見出した。
粗大なCr系炭化物の生成を抑制して、PVD処理によるTiN皮膜の寿命を向上させるためには、鋼中のC量およびCr量を低減させれば良い。しかしC量を低減させすぎると、金型用鋼(母材)の表面に、TD処理またはCVD処理で充分な厚みのVC皮膜またはTiC皮膜を形成することが難しくなる。そこで本発明は、金型用鋼のC量、Cr量およびこれらの積(上記(1))を適切に制御することによって、粗大なCr系炭化物を析出させず、且つ一方で、充分な厚みのVC皮膜およびTiC皮膜を確保することを特徴の1つとする。
本発明の金型用鋼では、PVD処理によるTiN皮膜の寿命を向上させるために、粗大なCr系炭化物の生成を抑制している。しかしCr系炭化物が生成しないと、焼入れ時の結晶粒粗大化を防止できず、焼入れ後に優れた靱性を確保できない。そこで本発明は、Al量、N量およびこれらのバランス(上記(2))を精緻に制御することによって、微細なAlNを形成させて、焼入れ後に優れた靱性を確保することを特徴の1つとする。なお本明細書において「靱性に優れる」とは、後述の実施例の欄に記載した方法で測定したときのシャルピー衝撃値が、20J以上であることを意味する。また、微細なAlNとは、平均粒径で5μm以下程度のものを意味する。
また本発明の金型用鋼は、微細なAlNを含むため、PVD処理による窒化物系皮膜(例えばCrNやTiN)との密着性が向上すると考えられる。
上述のように本発明の金型用鋼では、粗大なCr系炭化物の生成を抑制するために、従来鋼であるJIS SKD11に比べて、C量およびCr量を低減させている。そのため本発明では、C量およびCr量の低減による硬さ減少を、合金成分(特にAl、Cu、Ni、Mo、W)を積極的に添加することによって補っていることを特徴の1つとする。詳しくは本発明の金型用鋼は、特に、上記(2)を制御してAl−Ni系金属間化合物による析出硬化や、上記(3)を制御してMoやWとCとの炭化物形成による二次硬化を利用して、高い硬度を達成している。なお本明細書において「高い硬度」とは、後述の実施例の欄に記載した方法で測定したときの最大硬さが、650HV以上であることを意味する。
以下、本発明の鋼中成分について、1つずつ詳細に説明する。
C:0.5〜0.7%
Cは、硬さおよび耐摩耗性を確保し、HAZ軟化の抑制にも寄与する元素である。また、金型母材の表面にTD法やCVD法でVCやTiCなどの炭化物皮膜を形成する場合、C量が低いと皮膜の厚さが薄くなるなどの問題もある。これらを勘案し、上記作用を有効に発揮させるためにC量の下限を0.5%とした。C量は0.55%以上であることが好ましい。但しその量が過剰であると、粗大なCr系炭化物が生成して、PVD処理で形成されるTiN皮膜が剥離し易くなる。またC量が過剰であると、残留オーステナイトが増加し、高温の時効処理を行わないと所望の硬さが得られないほか、時効処理後に膨張するなどして変寸が大きくなる。さらにC量が過剰であると靱性に悪影響を及ぼす。よってC量の上限を0.7%とした。C量は0.65%以下であることが好ましい。
Si:0.5〜2.0%
Siは、製鋼時の脱酸元素として有用であり、硬さの向上と被削性確保に寄与する元素である。またSiは、マトリックスのマルテンサイトの焼戻し軟化を抑え、HAZ軟化の抑制に有用である。このような作用を有効に発揮させるため、Si量の下限を0.5%とした。但しその量が過剰であると靱性が低下する。また、偏析が大きくなり、熱処理後の変寸が大きくなる。よってSi量の上限を2.0%とした。Si量は、好ましくは1.0%以上、より好ましくは1.2%以上であり、好ましくは1.85%以下である。
Mn:0.1〜2.0%
Mnは、焼入性確保に有用な元素である。しかしその量が過剰であると、残留オーステナイトが増加するため、高温の時効処理を行わないと所望の硬さが得られなくなるほか、靱性も低下する。これらを勘案して、Mn量を上記範囲に定めた。Mn量は、好ましくは0.15%以上であり、好ましくは1%以下、より好ましくは0.5%以下、更に好ましくは0.35%以下である。
Cr:5〜7%
Crは、所定の硬さを確保するために有用な元素である。詳しくはCr量が少なすぎると、焼入性が不足してベイナイトが一部生成するため、硬さが低下し、耐摩耗性を確保することができない。さらにCrは、金型の耐食性を確保するためにも有用な元素である。そこでCr量の下限を5%とした。Cr量は、好ましくは5.5%以上である。但しその量が過剰であると、粗大なCr系炭化物が多量に生成し、PVD処理によって形成されるTiN皮膜が剥離しやすくなる。またCr量が過剰であると、熱処理後の収縮によって硬質皮膜の耐久性が低下する。さらにCr量が過剰であると靱性に悪影響を及ぼす。そこでCr量の上限を7%とした。Cr量は、好ましくは6.5%以下である。
Al:0.01〜1.0%
Alは、脱酸剤としても有用であることに加えて、Ni3AlなどのAl−Ni系金属間化合物の析出強化による硬さ向上、およびHAZ軟化の抑制にも寄与する元素である。さらにAlは、Nと共にAlN析出物を形成して、焼入れ時の結晶粒粗大化を防止して、優れた靱性を達成するために重要な元素である。これらを勘案して、Alの下限を0.01%とした。Al量は、好ましくは0.02%以上、更に好ましくは0.03%以上である。
なお工具鋼の分野では、介在物の品質を向上させるため、Al量はなるべく低減するのが一般的である。それにもかかわらず金型用鋼の硬さ向上、好ましくはHAZ軟化の抑制および結晶粒粗大化の防止のために、本発明では積極的にAlを添加している。本発明におけるAlの積極添加は、従来技術と比べて大きな違いの1つである。
一方、Al量が過剰であると、かえって靱性の低下を招くほか、偏析が大きくなり、熱処理後の変寸が大きくなる。そこでAl量の上限を1.0%とした。Al量は、好ましくは0.8%以下である。
N:0.003〜0.025%
Nは、Alと共にAlN析出物を形成して、焼入れ時の結晶粒粗大化を防止して、優れた靱性を達成するために重要な元素である。優れた靱性を達成するためにN量の下限を0.003%とした。しかしその量が過剰であると、かえって靱性が低下する。そこでN量の上限を0.025%とした。N量は、0.004%以上、0.020%以下であることが好ましい。
Cu:0.25〜1%
Cuは、ε−Cuの析出強化による硬さ向上を図るために必要な元素であり、HAZ軟化の抑制にも寄与する。但しその量が過剰であると、靱性が低下し、また鍛造割れが発生しやすくなる。そこでCu量の上限を1%とした。Cu量は、0.30%以上、0.8%以下であることが好ましい。
Ni:0.25〜1%
Niは、Ni3AlなどのAl−Ni系金属間化合物の析出強化による硬さ向上を図るために必要な元素であり、HAZ軟化の抑制にも寄与する。またNiは、Cuと併用することにより、Cuの過剰添加による熱間脆性を抑制し、鍛造時の割れを防止することもできる。但しその量が過剰であると、残留オーステナイトが増加して高温で時効しないと所定の硬さを確保できないほか、熱処理後に膨張してしまう。またNi量が過剰であると、靱性も低下する。これらを勘案して、Ni量を上記範囲に定めた。Ni量は、0.30%以上、0.8%以下であることが好ましい。
Mo:0.5〜3%およびW:2%以下(0%を含む)
MoおよびWは、いずれも、M6C型炭化物を形成するほか、Ni3Mo系金属間化合物などを形成し、析出強化に寄与する元素である。但しこれらの量が過剰であると、上記の炭化物などが過剰に生成し、靱性の低下を招くほか、熱処理後の変寸が大きくなる。そこでMo量およびW量として上記範囲を設定した。本発明では、Moを必須成分とし、Wは選択元素とするが、両方を併用しても構わない。W量の好ましい下限は0.02%である。Mo量は、0.7%以上、2.5%以下であることが好ましい。W量は、0.05%以上、1.5%以下であることがより好ましい。
S:0.1%以下(0%を含まない)
Sは、被削性確保に有用な元素である。被削性確保の観点からはSを、好ましくは0.002%以上、より好ましくは0.004%以上の量で含有させることが推奨される。しかしその量が過剰であると溶接割れが生じる。そこでS量の上限を0.1%とした。S量は、好ましくは0.07%以下、より好ましくは0.05%以下、更に好ましくは0.025%以下である。
更に本発明では、下記(1)〜(3)の要件を満足していることが必要である{[ ]は、各元素の含有量(%)を意味する。}。
(1)[Cr]×[C]≦4
上記(1)は、粗大なCr系炭化物の生成抑制を目的として設定されたものである。[Cr]×[C]が4を超えると、粗大なCr系炭化物が生成してTiN皮膜が剥離し易くなる。またこの積が4を超えると、硬質皮膜の耐久性が低下するほか、熱処理後の変寸が大きくなる。[Cr]×[C]は、3.8以下であることが好ましく、3.7以下であることがより好ましい。なお、この下限は、粗大なCr系炭化物の生成抑制や、更には熱処理後の変寸抑制などの観点からは小さい方が良いが、CrやCの添加による上記作用を有効に発揮させることなども勘案すると、おおむね、0.8であることが好ましい。
(2)[Al]/[N]:1〜30
上記(2)は、微細なAlNを形成させて、焼入れ後の靱性を確保するために設定されたものである。[Al]/[N]が小さすぎても、大きすぎても、微細なAlN析出物が得られにくくなり、優れた靱性が確保できない。よって、これらのバランスを精緻に制御することが重要である。[Al]/[N]は、2以上、20以下であることが好ましい。
(3)[Mo]+0.5×[W]:0.5〜3.00%
MoやWは、前述したように、析出強化に寄与する元素であり、上記(3)は、主に、これらの析出強化による硬さ向上を確保するためのパラメータとして設定されたものである。またこのパラメータを制御することによって、HAZ軟化を良好に抑制できる。これらの作用を有効に発揮させるため、上記(3)の下限を0.5%とした。但しMo量やW量が過剰であると、炭化物が過剰に添加し、靱性の低下を招くほか、熱処理後の変寸が大きくなる。そこで上記(3)の上限を3.00%とした。上記(3)の下限は、好ましくは1.0%、より好ましくは1.2%であり、その上限は好ましくは2.8%である。なお上記(3)中、[W]の係数(0.5)は、Moの原子量はWの約1/2であることを考慮して定めた。
本発明の鋼中の基本成分は上記のとおりであり、残部は鉄および不可避不純物である。不可避不純物としては、例えば、製造過程で不可避的に混入する元素などが挙げられ、具体的にはP、Oなどが例示される。P量は、おおむね、好ましくは0.05%以下、より好ましくは0.03%以下である。O量は、おおむね、好ましくは0.005%以下、より好ましくは0.003%以下、更に好ましくは0.002%以下である。本発明では、更に、他の特性改善を目的として、以下の選択成分を含有させても良い。
V:0.5%以下(0%を含まない)
Vは、VCなどの炭化物を形成して硬さ向上に寄与するほか、HAZ軟化の抑制に有効な元素である。また母材表面に、ガス窒化、塩浴窒化、プラズマ窒化などの窒化処理を施して拡散硬化層を形成する場合に、表面硬さの向上や硬化層深さの上昇に有効な元素である。このような作用を有効に発揮させるためには、V量は、おおむね、0.05%以上添加することが好ましい。但しその量が過剰であると、固溶C量が低下し、母相であるマルテンサイト組織の硬さ低下を招くほか、靱性が低下する。そこでVを含有させる場合、その量の上限を0.5%とした。V量は、より好ましくは0.4%以下、更に好ましくは0.3%以下である。
Ti、Zr、Hf、TaおよびNbよりなる群から選択される少なくとも一種の元素を合計で0.5%以下(0%を含まない)
これらの元素は、いずれも窒化物形成元素であり、当該窒化物およびAlNの微細分散化に寄与し、その結果、結晶粒粗大化を防止して靱性向上に寄与する元素である。このような作用を有効に発揮させるため、おおむね、Tiを0.01%以上、Zrを0.02%以上、Hfを0.04%以上、Taを0.04%以上、Nbを0.02%以上の量で含有させることが好ましい。但しこれらの量が過剰であると、固溶C量が低下してマルテンサイトの硬さ低下を招く。そこで上記元素の合計量を0.5%とすることが好ましい。上記元素の合計量は、より好ましくは0.4%以下、更に好ましくは0.3%以下である。上記の元素は、単独で含有させても良く、2種以上を併用しても良い。
Co:10%以下(0%を含まない)
Coは、Ms点を高め、残留オーステナイトの低減化に有効な元素であり、これにより、硬さが向上する。上記作用を有効に発揮させるため、Co量は、おおむね、1%以上であることが好ましい。但しその量が過剰であると、コストなどの上昇を招くため、上限を10%とすることが好ましい。Co量は、より好ましくは5.5%以下である。
本発明は、上記の金型用鋼を用いて得られる金型も包含する。金型の製造方法は、特に限定されないが、例えば、上記鋼を溶製後、熱間鍛造してから、焼鈍(例えば、約700℃で7時間保持した後、約17℃/hrの平均冷却速度で約400℃までを炉冷した後、放冷)を行なって軟化した後、切削加工などによって所定の形状に粗加工を行ってから、約950〜1150℃の温度で溶体化処理、次いで約400〜530℃で時効処理を行なって所望の硬さを付与する方法が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、上記・下記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
表1に記載の種々の鋼種を用い、真空誘導溶解炉で150kgのインゴットを溶製した後、約900〜1150℃に加熱し、40mmT×75mmW×約2000mmLの板2枚に鍛造し、その後、約60℃/hrの平均冷却速度で徐冷を行なった。100℃以下の温度まで冷却した後、再び、約850℃の温度まで加熱し、約50℃/hrの平均冷却速度で徐冷を行なった(焼鈍)。上記のようにして得られた各焼鈍材を用い、下記(1)〜(3)の試験を行った。
(1)硬さ試験(最大硬さの測定)
上記の焼鈍材から、おおむね、20mmT×20mmW×15mmLサイズの試験片を切出して硬さ測定用試験片とし、これに、以下の熱処理を施した。
溶体化処理(焼入処理):約1020〜1030℃で120分間加熱→空冷→時効処理(焼戻処理):約400〜560℃で約3時間保持→放冷
上記のように、焼戻温度を約400〜560℃の範囲内で変化させたときの硬さをビッカース硬度計(AKASHI社製の規格AVK、荷重5kg)で測定し、最大硬さ(HV)を調べた。本実施例では、最大硬さが650HV以上のものを合格とした。結果を表2に示す。
(2)靱性試験(シャルピー衝撃値の測定)
上記の焼鈍材に対し、以下の熱処理を施した。
溶体化処理(焼入処理):約1020〜1030℃で120分間加熱→空冷→時効処理(焼戻処理):約400〜560℃で約3時間保持→空冷または放冷
次に、図2に示すように、10mmRのVノッチ部を有する試験片を切出して靱性測定用試験片(シャルピー衝撃試験片)とした。この試験片を用いてシャルピー衝撃試験を実施し、室温での吸収エネルギー(シャルピー衝撃値)を測定した。シャルピー衝撃試験片は3本ずつ採取し、これらの平均値をシャルピー衝撃値とした。本実施例では、シャルピー衝撃値が20J以上のものを「靱性に優れる」と評価した。結果を表2に示す。
(3)硬質皮膜の特性評価
(3−1)硬質皮膜の形成
上記の焼鈍材から、おおむね、4mmt×φ50mmサイズの試験片を切出し、靱性試験と同様の熱処理を行って、硬質皮膜の特性評価用の試験片とした。この試験片に対して、一般的な条件でTD処理、CVD処理およびPVD処理を行って、表面に別々に、VC皮膜、TiC皮膜およびTiN皮膜を形成させた。
(3−2)硬質皮膜の膜厚測定
上記のようにして形成した各硬質皮膜(VC、TiCおよびTiN皮膜)の2000倍の写真を、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影し、任意の5箇所で膜厚を測定した。5箇所の測定値の平均値を、各硬質皮膜の膜厚(μm)とした。本実施例では、VC皮膜およびTiC皮膜の膜厚が7.0μm以上のものを合格とした。結果を表2に示す。
(3−3)硬質皮膜の剥離限界荷重の測定
各硬質皮膜(VC、TiCおよびTiN)の剥離限界荷重を、ピンオンディスク試験にて測定した。詳しくは、先端のR半径200μmのダイヤモンド圧子を、荷重増加速度:100N/minおよび圧子移動速度:10mm/minの条件で、硬質皮膜に押込み−移動させ、最初に皮膜剥離が生じた箇所の荷重(N)を剥離限界荷重として求めた。本実施例では、各硬質皮膜の剥離限界荷重が20N以上のものを合格とした。結果を表2に示す。
表1および2の結果から明らかなように、本発明の要件を満たす鋼No.6〜12および14〜23は、(最大)硬さ、靱性(シャルピー衝撃値)、VCまたはTiC皮膜の膜厚、並びに硬質皮膜(VC皮膜、TiC皮膜またはTiN皮膜)の剥離限界荷重が全て良好である。これらに対して、本発明のいずれかの要件を満たさない鋼No.1〜5、13および24〜31は、以下の不具合を有している。
鋼No.1および2は、C量およびCr量、[Cr]×[C]のいずれもが過剰であり、粗大なCr系炭化物のためにTiN皮膜の剥離限界荷重が不充分である。またこれらは、CおよびCr量が過剰であるため、靱性も低下している。
鋼No.3および4は、C量が少ないため、VCおよびTiC皮膜の膜厚が不充分であり、その結果、これら皮膜の剥離限界荷重が低下している。
鋼No.5は、Al量が少なく、且つ[Al]/[N]の値が小さいため、靱性が不充分である。
鋼No.13は、Al量が多く、且つ[Al]/[N]の値が大きいため、靱性が不充分である。
鋼No.24はSi量が過剰であるため、鋼No.25はMn量が過剰であるため、鋼No.26はCuおよびNi量が過剰であるため、いずれも、靱性が不充分である。
鋼No.27は、Mo量が少なく、且つ[Mo]+0.5×[W]の値が小さいため、硬さが不充分である。
鋼No.28は、[Mo]+0.5×[W]の値が大きいため、靱性が不充分である。
鋼No.29は、選択元素であるV量が過剰であるため、靱性が不充分である。
鋼No.30は、選択元素であるTiおよびNbの合計量が0.5%を超えているため、固溶C量が低下し、その結果、硬さが不充分である。
鋼No.31は、N量が過剰であるため、靱性が不充分である。
図1(a)は、金型用鋼としてJIS SKD11を用い、その上にPVD処理によってTiNの皮膜を形成した金型表面にカジリが発生した状態を示す光学顕微鏡写真、図1(b)は、TiNの皮膜を施す前の金型母材の光学顕微鏡写真、図1(c)および(d)は、図1(a)の一部を拡大した光学顕微鏡写真である。 図2は、実施例で用いたシャルピー衝撃試験片の形状を示す概略図である。

Claims (5)

  1. C :0.5〜0.7%(質量%の意味、以下同じ)、
    Si:0.5〜2.0%、
    Mn:0.1〜2.0%、
    Cr:5〜7%、
    Al:0.01〜1.0%、
    N :0.003〜0.025%、
    Cu:0.25〜1%、
    Ni:0.25〜1%、
    Mo:0.5〜3%およびW:2%以下(0%を含む)、並びに
    S :0.1%以下(0%を含まない)
    を含有し、残部が鉄および不可避不純物であり、
    下記(1)〜(3){[ ]は、各元素の含有量(%)を意味する。}
    (1)[Cr]×[C]≦4、
    (2)[Al]/[N]:1〜30、
    (3)[Mo]+0.5×[W]:0.5〜3.00%
    の要件を満足することを特徴とする冷間金型用鋼。
  2. 更に、V:0.5%以下(0%を含まない)を含有する請求項1に記載の冷間金型用鋼。
  3. 更に、Ti、Zr、Hf、TaおよびNbよりなる群から選択される少なくとも一種の元素を合計で0.5%以下(0%を含まない)含有する請求項1または2に記載の冷間金型用鋼。
  4. 更に、Co:10%以下(0%を含まない)を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の冷間金型用鋼。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の冷間金型用鋼を用いて得られる金型。
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