JP2009118371A - スピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】過大な音声電流が供給された場合においても、異音を生じることを抑止できるスピーカを提供する。
【解決手段】スピーカ1は磁気回路部2と振動部3とフレーム4を備えている。振動部2は磁気回路部2によって振動されることで音を生じる振動板15とフレーム4と振動板15との双方に取り付けられて振動板15の振動を減衰させるダンパ14を備えている。ダンパ14は円環状に形成されかつ内縁部が振動板15に取り付けられたダンパ部30とダンパ部30の外縁に連なる円筒状の円筒部31を備えている。フレーム4はその底面部20から立設しかつ円筒部31を支持するとともにダンパ14の周方向に所定の間隔にて複数設けられた保持リブ23を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、音声電流が供給されることで振動板を振動させて音を発生するスピーカに関する。
例えば、移動体としての自動車には、従来から種々のスピーカ(例えば、特許文献1参照)が搭載されている。スピーカは、フレームと、前記フレーム内に収容された振動部と、前記フレームに取り付けられかつ前記振動部に駆動力を生じさせる磁気回路部を備えている。
振動部は、フレーム内に収容されている。振動部は、音声電流が供給されるボイスコイルと、このボイスコイルに取り付けられた振動板などを備えている。磁気回路部は、永久磁石を備え、その磁気ギャップ内にボイスコイルを配置している。
前述した構成のスピーカは、ボイスコイルに音声電流が供給されることで、該ボイスコイルに電磁気力(ローレンツ力)が作用することで、前記振動板を振動させて、前述した音声電流に応じた音を音響放射方向へ発生させる。
特開2005−318339号公報
前述した特許文献1に示されたスピーカにおいて、フレームの側面に小孔が形成されており、この小孔にて磁気回路部内に異物が侵入することを抑止している。このようなスピーカを軽量化すべく、フレームの側部に開口を設けた場合、磁気回路部内に異物が侵入することを抑止するために、環状に形成されてその内縁が振動板に取り付けられたダンパ部と、筒状に形成されかつ前記ダンパ部の外縁から前記磁気回路部に向けて立設する筒部を備えるダンパを用いることが考えられる。このダンパは、勿論、前記振動板の振動を許容するとともに、当該振動板の水平方向における振動(スピーカの中心軸に対し、略垂直な方向の振動)を徐々に減衰させる。
前述したように、環状のダンパ部と当該ダンパ部の外縁から立設する筒部とを一体に備えたダンパでは、ボイスコイルに音声電流が供給されると、勿論このボイスコイルが振動し、当該ボイスコイルの振動に併せてダンパのダンパ部も振動する。そして、ボイスコイルに供給される音声電流が過大となって、ダンパ部が追従できなくなると、当該振動が筒部にも伝播し、筒部が当該筒部の内周側に倒れ込むことになり、スピーカ装置を駆動できなくなるという問題がある。また、最悪の場合には、ダンパが磁気回路部等に接触して、異音が発生する問題がある。
本発明は、このような問題点等に対処することを課題の一例とするものである。本発明の目的は、例えば、過大な音声電流が供給された場合においても、異音を生じることを抑止できるスピーカを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のスピーカは、フレームと、前記フレームに対して振動自在に設けられる振動板と、前記フレームと前記振動板との双方に取り付けられるダンパと、磁気回路部とを備え、前記ダンパが、環状に形成されかつ内縁が前記振動板に取り付けられたダンパ部と、前記ダンパ部の外縁に連なる筒状に形成され、かつ前記フレームから立設するように当該フレームに取り付けられる筒部と、を備え、前記フレームから立設しかつ前記筒部を支持するとともに前記ダンパの周方向に所定の間隔にて複数設けられた保持リブを備えることを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態を説明する。本発明の一実施形態にかかるスピーカは、フレームから立設しかつダンパの筒部を支持する保持リブを設けている。こうすることで、過大な音声電流が供給されて筒部が該筒部即ちダンパの内周側に倒れようとしても、当該筒部を保持リブが支えて、筒部が倒れこむことを抑止でき、過大な音声電流が供給された場合においても、異音を生じることを抑止することができる。
また、保持リブの筒部を支持する面がダンパ部に近づくのにしたがって徐々に内側に傾斜しても良い。この場合、保持リブと筒部とが互いに重なる部分の面積を大きくすることができ、保持リブとダンパの筒部とを確実に固定することができる。
また、筒部の高さが保持リブの高さより大きくても良い。長期間使用しても、保持リブの先端部と筒部とが接触することを抑止して、ダンパ部と筒部との交わる部分にストレスが集中することを抑止でき、ダンパが破損することを抑止できる。
保持リブの先端部に支持される環状の平坦部が設けられていても良い。この場合、ダンパと保持リブとの接触面積を大きくすることができ、保持リブにダンパの筒部を確実に固定することができる。
保持リブをフレームの底面部に設けて、更に、底面部にダンパの筒部を取り付けても良い。この場合、フレームにダンパを取り付けるための段差を設ける必要がなく、フレームに開口部を設けて、当該フレームの軽量化を図ることができる。さらに、ダンパが振動することで生じる気体の流れによって、ダンパとフレームとの接合箇所が冷却されて、磁気回路部内の温度が高温になることを抑止することができる。また、ダンパやフレームがボイスコイルから磁気回路部を介して伝播した熱により、ダンパとフレームとの接合力が弱まること、ダンパやフレームに変形が発生すること等を抑止できる。
フレームの外筒部が底面部から音響放射方向に向かってその内外径が大きくなるように形成されても良い。この場合、音響特性が優れることとなる。
磁気回路部が、磁石とプレートとヨークを備えていても良い。この場合、振動板を確実に振動させることができる。
磁気回路部のプレートをフレームの底面部に取り付けても良い。この場合、ダンパが振動することで生じる気体の流れによって、フレームの底面部及び当該底面部を介してプレートが冷却されて、プレートとフレームとの接合部における接合力が低減することを抑止できる。
フレームにダンパのフランジ部を収容する溝部を形成しても良い。この場合、筒部の高さを確保することができ、ダンパが振動板の振動に対しより追従することができる。また、溝部を振動板の外縁部下まで延在させることで、ダンパの外径を大きくでき、振動板の振動に対し、より追従させることができる。
保持リブの先端部の断面形状を曲線状に形成しても良い。ダンパが振動した際に、保持リブの先端部がダンパを傷付けることを抑止でき、ダンパが不意に破損することを抑止できる。
ボイスコイルが巻かれたボイスコイルボビンと、振動板とフレームとの双方に取り付けられたエッジとを備えていても良い。この場合、振動板を確実に振動させて音を発生することができる。
振動板の中央部に設けられたディヒューザを備えていても良い。この場合、音響特性が優れることとなる。
ダンパのダンパ部には、曲線部が複数連なる断面蛇腹状のコルゲーション部が設けられても良い。この場合、ダンパが振動板の振動により追従しやすくなる。
複数の曲線部のうちの最も内周側の曲線部が、他の曲線部よりも厚く形成されても良い。この場合、ダンパ部の有効長さをできるだけ大きくすることができ、ダンパが振動板の振動により追従しやすくなる。さらに、フレームが樹脂で形成されても良い。この場合、フレームを樹脂で形成することで、スピーカを軽量にすることができる。
本発明の第1の実施例を、図1ないし図4に基づいて説明する。図1に示す本発明の第1の実施例に係るスピーカ1は、移動体としての自動車などに搭載されて、該自動車の乗員に音声情報を提供する。
スピーカ1は、図1に示すように、フレーム4と、磁気回路部2と、振動部3と、配線部5とを備えている。
フレーム4は、図2に示すように、円環状(環状)の底面部20と、底面部20の外縁に一端が連なって当該外縁から立設した外筒部21と、前記外筒部21の他端に連なった外周フランジ22と、を備えている。
底面部20の外縁部には、当該底面部20から立設した保持リブ23が複数設けられている。保持リブ23は、底面部20の周方向に等間隔に(すなわち、周方向に所定の間隔にて)設けられている。保持リブ23は、底面部20の外周側の面23a(後述するダンパ14の円筒部31の内周面に重なって当該円筒部31を支持する面に相当する)が、底面部20から離れるのにしたがって即ちダンパ14のダンパ部30に近づくのにしたがって、スピーカ1即ち後述のダンパ部30の内側に向かって傾斜している。さらに、保持リブ23の底面部20から離れた側の先端部は、図4に示すように、その断面形状が曲線状である。
また、底面部20の外縁には、図4に示すように、当該外縁から保持リブ23と同方向に立設した立設縁24が設けられている。この立設縁24と保持リブ23との間には、ダンパ14の後述するフランジ部32が収容される。このため、立設縁24と保持リブ23との間において、断面形状が凹状でかつフランジ部32を収容する溝部25が形成されている。この溝部25は、振動板15の外縁部下まで延在させても構わなく、ダンパの外径を大きくすることができる。
さらに、底面部20の内縁と保持リブ23との間には、当該底面部20を貫通した開口部26が設けられている。開口部26は、複数設けられ、図示例では、その平面形状が丸形に形成されて、底面部20の周方向に等間隔に配置されている。この開口部26に、フレーム4と後述する磁気回路部2、又は磁気回路部2を構成する部材である磁石8、プレート9又はヨーク10と嵌合させるために、例えばネジ等の嵌合部材を、磁石8、プレート9又はヨーク10に形成された挿通孔(図示しない)に挿入しても構わない。
外筒部21は、底面部20から離れて外周フランジ22に向かうにしたがって、その内外径が徐々に拡大して形成されている。すなわち、外筒部21は、底面部20からスピーカ1の音響放射方向に向かってその内外径が大きくなるように形成されている。また、外筒部21には、その周方向に等間隔に設けられた開口部27が複数設けられている。勿論、開口部27は、フレーム4の内部、及び外部とを連通するように形成されている。
外周フランジ22は、外縁の平面形状が四角形状でかつ内縁の平面形状が円形の環状に形成されている。外周フランジ22は、その内縁に外筒部21の他端が連なって、底面部20と略平行に配置されている。
前述した構成のフレーム4は、公知の材料を用いて形成され、例えば鉄、アルミ二ウムなどの金属材料、例えばポリカーボネート系樹脂、ABS樹脂やアクリル系樹脂などの樹脂が挙げられる。特に、スピーカ1を軽量化する点で、フレーム4は樹脂で形成されていることが好ましい。
磁気回路部2は、前述したフレーム4の底面部20に取り付けられ、当該フレーム4に固定されている。磁気回路部2は、図1及び図3に示すように、磁性体(所謂、常磁性体又は強磁性体)等で構成されたヨーク7と、磁石8と、磁性体(所謂、常磁性体又は強磁性体)等で構成されたプレート9とを備えている。
ヨーク7は、円筒状の外筒部10と、当該外筒部10と同軸にこの外筒部10の内側に配置されて、外筒部10の内縁部から立ち上がるように形成された円柱状のセンターポール11とを一体に備えた外磁型磁気回路である。本実施例では外磁型磁気回路を開示するが、本発明は、内磁型磁気回路や、内磁型や外磁型を併用した磁気回路(ボイスコイルボビンの内部と外部にマグネットを配置した磁気回路)を適用しても構わない。
磁石8は、円環状に形成されている。磁石8の内径は、センターポール11の外径よりも大きく、磁石8の外径は、フレーム4の底面部20の外径よりも小さい。磁石8は、内側にセンターポール11を通して、外筒部10に重ねられている。前述した磁石8は、永久磁石又は直流電源により励磁されるものでも良い。
プレート9は、円環状に形成されている。プレート9の内径は、センターポール11の外径よりも大きく、プレート8の外径は、フレーム4の底面部20の外径よりも小さい。プレート9は、その内側にヨーク7のセンターポール11と後述するボイスコイルボビン13とを通した状態で、磁石8上に重ねられている。前述したヨーク7と、磁石8と、プレート9は、その中心がほぼ同じになるように、同軸に配置されている。このため、磁石8とプレート9の内周面は、ヨーク7のセンターポール11の外周面と間隔(磁気ギャップG)をあけて、対向している。
また、前述したヨーク7は、底面部20が有する開口部26及び外筒部10を貫通した図示しない嵌合部材であるボルト等によって、フレーム4の底面部20に固定される。このように、磁気回路部2は、プレート9が底面部20に固定されることで、フレーム4に固定される。勿論、ヨーク7と磁石8とプレート9は、フレーム4と同軸に配置される。
前述した構成により、磁気回路部2は、ヨーク7のセンターポール11の外周面と、プレート9の内周面との間に、大きい磁束密度を有する磁気ギャップGを形成している。
振動部3は、フレーム4内に収容されている(支持されている)。振動部3は、ボイスコイル12と、ボイスコイルボビン13と、振動板15と、エッジ17と、ディヒューザ16と、ダンパ14とを備えている。
ボイスコイル12は、本実施例では、一つ設けられており、一本のボイスコイル12がボイスコイルボビン13の外周に巻き回されている。また、このボイスコイル12は、振動板15を駆動させる前は、磁気回路部2の前述した磁気ギャップG内に配置されている。ボイスコイル12には、後述する錦糸線36を介して、音声電流が供給される。
ボイスコイルボビン13は、円筒状に形成されている。ボイスコイルボビン13の内径は、ヨーク7が有するセンターポール11の外径よりも大きく形成されている。ボイスコイルボビン13の外径は、プレート9及び磁石8の内径よりも小さく形成されている。ボイスコイルボビン13は、ヨーク7とプレート9とボイスコイル12などと同軸に配置されている。ボイスコイルボビン13は、その一端部が磁気ギャップGへと挿入されており、該一端部の外周にボイスコイル12を取り付けている。ボイスコイルボビン13は、振動板15やダンパ14などによって、ヨーク7の中心軸に沿って移動自在に支持されている。なお、ヨーク7の中心軸は、スピーカ1の中心軸とほぼ同じである。
振動板15は、樹脂で構成されている。また、スピーカ1を軽量化する上で、アルミニウム等の金属材料、セラミックなどの公知の材料を用いても構わない。振動板15は、外形が円錐状(コーン状とも呼称する)である円環状に形成されている。振動板15は、その内縁部がボイスコイルボビン13の他端部に取り付けられ、このボイスコイルボビン13から外周方向に向かうにしたがって、フレーム4の外周フランジ22に近づく方向に傾斜している。振動板15は、ボイスコイルボビン13を介して、ダンパ14によって、フレーム4に対して振動自在に支持されている。また、振動板15は、ボイスコイル12によって振動し、音を発生する。
エッジ17は、円環状に形成され、内縁が振動板15の外縁部に取り付けられ、外縁が外周フランジ22に取り付けられている。エッジ17は、その断面形状がスピーカ1の音響放射側に向かって凸状(円弧状)に形成されている。エッジ17は、振動板15をフレーム4に対して振動自在に支持している。
ディヒューザ16は、その先端部が突起状であり、先端部から下方(音響放射方向とは逆向き)にかけて曲面状に形成された砲弾状に形成されている。ディヒューザ16は、ヨーク7のセンターポール11の先端面から凸状となる格好で、当該センターポール11の先端面に固定されて、振動板15の中央部に設けられている。ディヒューザ16は、振動板15が振動することで発生する音の指向特性を改善する。
ダンパ14は、通気性を有する部材で構成されている。具体的には、例えば繊維で構成される不織布、又は不織布に樹脂を付与(含浸又は塗布)して得られるシート状物が挙げられ、公知の部材を用いることができる。また、例えば、不織布を構成する繊維は、ケプラーなどのポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられ、樹脂は、例えばフェノール系樹脂が挙げられる。また、不織布に樹脂を付与する方法としては、有機溶媒に付与したい樹脂を溶解させた溶液を不織布に含浸又は塗布し、適宜乾燥等する方法が挙げられ、公知の方法を用いることができる。ダンパ14は、全体として円環状(環状)に形成されており、互いに同軸なダンパ部30と筒部としての円筒部31とフランジ部32とを一体に備えている。勿論、これらのダンパ部30とフランジ部32とは、円環状(環状)に形成されて、円筒部31は、勿論、円筒状(筒状)に形成されている。
ダンパ部30は、その内縁が振動板15の内縁部に取り付けられている。ダンパ部30即ちダンパ14は、振動板15と磁気回路部2との間に配置されている。ダンパ部30には、その内縁から外縁に亘って、断面形状が蛇腹状のコルゲーション部33が設けられている。
コルゲーション部33は、互いに連なりかつ同軸に配置された円環状の曲線部34を複数備えている。複数の曲線部34は、音響放射方向に対し凸又は音響放射方向とは逆方向に対し凹に湾曲している。互いに隣り合う曲線部34は、これらの断面において、互いに逆向きとなるように湾曲している。さらに、これら複数の曲線部34のうち、ダンパ部30即ちダンパ14の内周側に最も近い位置にある一つの曲線部34(以下、符号34aで示す)の厚みTa(本発明では、ダンパ部30自体の厚みではなく、互いに隣り合う曲線部の頂部間の間隔を厚みと示す)は、他の曲線部34の厚みTよりも厚く(大きく)形成されている。なお、これらの他の曲線部34の厚みTは、互いに略等しく形成されている。
円筒部31は、その一端がダンパ部30の外縁に連なった円筒状に形成されている。円筒部31は、ダンパ部30から外側へ離れるのにしたがってその内外径が徐々に拡大している。フランジ部32は、円環状に形成され、その内縁が円筒部31のダンパ部30から離れた側の他端(外側端部)に連なっている。フランジ部32は、円筒部31の外側端部から当該円筒部31の外周方向に延在している。フランジ部32は、前述した立設縁24と保持リブ23との間即ち溝部25内に収容されて、当該溝部25の底に重ねられて、当該底面部20に取り付けられている。このため、円筒部31は、恰も、フレーム4の底面部20から立設した格好で当該フレーム4に取り付けられている。また、フランジ部32から曲線部34寄りの円筒部31の一端(内側端部)までの当該円筒部31の高さTbは、保持リブ23の底面部20からの高さThよりも大きく形成されている。
前述したダンパ14は、ダンパ部30の内縁が振動板15の内縁部に取り付けられ、円筒部31の内周面が保持リブ23の前述した面23a上に重ねられているとともに、フランジ部32が保持リブ23と立設縁24との間即ち溝部25内に収容されて溝部25の底に重ねられている。ダンパ14は、円筒部31の内周面が保持リブ23の前述した面23aに固定され、かつフランジ部32が溝部25の底に固定されて、フレーム4に取り付けられる。こうして、ダンパ14は、円筒部31が恰も底面部20から立設した格好でフレーム4に固定される。ダンパ14は、フレーム4と振動板15との双方に取り付けられて、当該振動板15の水平方向における振動を徐々に減衰させる。
前述した振動部3のダンパ14、振動板15及びディヒューザ16は、勿論、フレーム4及び磁気回路部2と同軸に配置されている。振動部3は、ボイスコイル12に音声情報に応じた電流(音声電流)が供給されると、ボイスコイル12の振動が伝えられた振動板15が前述した中心軸に沿って振動して、音声電流に応じた音を発生する。即ち、振動板15は、ボイスコイル12に作用する駆動力(電磁気力)によって振動する。
配線部5は、図1に示すように、フレーム4の外筒部21に取り付けられた固定片35と、錦糸線36とを備えている。錦糸線36は、固定片35に取り付けられているとともに、ボイスコイル12に接続されている。錦糸線36は、周知のアンプなどを介して音声電流をボイスコイル12に供給する。
前述した構成のスピーカ1は、錦糸線36などを介してボイスコイル12に音声電流が供給され、この音声電流に応じて磁気ギャップG内に配置されたボイスコイル12が前述した中心軸に沿って振動する。そして、ボイスコイル12がその外周に巻かれたボイスコイルボビン13が、ダンパ14や振動板15などと共に中心軸に沿って振動する。即ち、ボイスコイル12の振動が伝えられた当該振動板15が振動することによって音声電流に応じた音を発生させる。このとき、ダンパ14は、振動板15の水平方向における振動を徐々に減衰させる。
本実施例によれば、フレーム4から立設しかつダンパ14の円筒部31の内周面に重なる保持リブ23を設けている。このため、過大な音声電流が供給されて円筒部31が該円筒部31即ちダンパ14の内周側に倒れようとしても、当該円筒部31を保持リブ23が支えて、円筒部31が倒れこむことを抑止できる。したがって、過大な音声電流が供給された場合においても、ダンパ14が備える円筒部31が倒れこむことによって、ダンパ14が振動板15の振動に対し追従できなくなり、例えばダンパ14と磁気回路部2、又は振動板15と磁気回路部2との接触によって異音が生じることを抑止することができる。
また、保持リブ23の円筒部31の内周面に重なる面23aがダンパ部30に近づくのにしたがって徐々に内側に傾斜している。このため、保持リブ23と円筒部31とが互いに重なる部分の面積を大きくすることができ、保持リブ23とダンパ14の円筒部31とを確実に固定することができる。
また、円筒部31が保持リブ23より高く形成されている。このため、長期間使用しても、保持リブ23の先端と円筒部31とが接触することを抑止でき、ダンパ部30と円筒部31との交わる部分にストレスが集中することを抑止できる。したがって、ダンパ14が破損することを抑止でき、スピーカ1を長期にわたって駆動させることができる。
保持リブ23をフレーム4の底面部20に設けて、更に、底面部20にダンパ14の円筒部31を取り付けている。このため、フレーム4にダンパ14を取り付けるための段差を設ける必要がなく、フレーム4に開口部27を設けて、当該フレーム4の軽量化を図ることができる。さらに、ダンパ14が振動することで生じる気体の流れによって、ダンパ14とフレーム4との接合箇所が冷却されて、磁気回路部2内の温度が高温になることを抑止することができる。磁気回路部内の温度が高温になることが抑止されることで、例えばダンパ14やフレーム4が樹脂で形成されている場合には、その変形等を抑止できる。
また、ダンパ14とフレーム4とが例えば接着剤にて接合されている場合には、磁気回路部内の温度が高温になることが抑止されることで、接着剤が劣化してダンパ14とフレーム4との接合力が弱まることを抑止することができる。特にフレーム4に樹脂にて形成されている場合には、ボイスコイル12から磁気回路部2、特にプレート9に伝わった熱により、フレーム4が変形してしまうこと、フレーム4が備える保持リブ23が変形してしまうこと等を抑止できる。更に、ダンパ14が通気性の有する材料で構成されているので、ダンパ14が振動することで生じる気体の流れによって、フレーム4の内外を気体が移動して、磁気回路部2をより冷却することができる。
フレーム4の外筒部21が底面部20から外側へ離れるのにしたがって徐々に内外径が拡大するように形成されているので、振動板15の外径を大きくすることができ、振動有効面積を大きくできるので、スピーカ1の音響特性を向上させることができる。また、磁気回路部2が、磁石8とプレート9とヨーク7を備えているので、振動板15を確実に振動させることができる。
磁気回路部2のプレート9をフレーム4の底面部20に取り付けており、ダンパ14が振動することで生じる気体の流れによって、フレーム4の底面部20及び当該底面部20を介してプレート9が冷却されて、プレート9とフレーム4との接合力が低下することを抑止することができる。
フレーム4にダンパ14のフランジ部32を収容する溝部25が形成されているため、円筒部31の高さを確保することができ、ダンパ14が振動板15の振動により追従しやすくなる。フレーム4に設けた溝部25が振動板15の外縁部下まで延在しているので、ダンパ14の外径を大きくすることができ、振動板15の振動に対し、より追従させることができる。
保持リブ23の先端部の断面形状を曲線状に形成しているので、ダンパ14が振動した際に、保持リブ23の先端部がダンパ14を傷付けることを抑止でき、ダンパ14が不意に破損することを抑止できる。
ボイスコイル12が巻かれたボイスコイルボビン13と、振動板15とフレーム4との双方に取り付けられたエッジ17とを備えているので、振動板15を確実に振動させて音を発生することができる。
振動板15の中央部に設けられたディヒューザ16を備えていているので、スピーカ1の音響特性が優れることとなる。
ダンパ14のダンパ部30に、複数の曲線部34で構成されて断面形状が蛇腹状のコルゲーション部が設けられているので、ダンパ14が振動板15の振動により追従しやすくなる。
複数の曲線部34のうちの最も内周側の曲線部34aの厚みTaが、他の曲線部34の厚みTよりも大きく形成されているので、ダンパ部30の有効長さをできるだけ大きくすることができ、ダンパ14が振動板15の振動により追従しやすくなる。さらに、フレーム4が樹脂で形成されている場合には、フレーム4を樹脂で形成することで、スピーカ1を軽量にすることができる。
次に、本発明の第2の実施例を、図5に基づいて説明する。図5に示す本発明の第2の実施例において、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、保持リブ23の先端部とダンパ14のダンパ部30の外縁部との双方に互いに重なる平坦部23b,30aが設けられている。すなわち、ダンパ14のダンパ部30に保持リブ23の先端部に支持される環状の平坦部30aが形成されている。平坦部23aは、保持リブ23の先端部からダンパ14などの内周方向に突出している。平坦部30aは、コルゲーション部33の外周でかつ円筒部31の内周に設けられている。平坦部23b,30aは、底面部20と平行に形成されて、勿論平坦に形成されている。本実施例によれば、勿論、前述した第1の実施例に加えて、前述した平坦部23b,30aを備えているので、ダンパ14と保持リブ23との接触面積を大きくすることができ、ダンパ14と保持リブ23とが脱落することができる。
前述した実施例によれば、以下のスピーカ1が得られる。
(付記) フレーム4と、
前記フレーム4に対して振動自在に設けられる振動板15と、
前記フレーム4と前記振動板15との双方に取り付けられるダンパ14と、
磁気回路部2とを備え、
前記ダンパ14が、
環状に形成されかつ内縁が前記振動板15に取り付けられたダンパ部30と、
前記ダンパ部30の外縁に連なる筒状に形成され、かつ前記フレーム4から立設するように当該フレーム4に取り付けられる円筒部31と、を備え、
前記フレーム4から立設しかつ前記円筒部31を支持するとともに前記ダンパ14の周方向に所定の間隔にて複数設けられた保持リブ23を備えることを特徴とするスピーカ1。
付記によれば、フレーム4から立設しかつダンパ14の円筒部31の内周面に重なる保持リブ23を設けている。このため、過大な音声電流が供給されて円筒部31が該円筒部31即ちダンパ14の内周側に倒れようとしても、当該円筒部31を保持リブ23が支えて、円筒部31が倒れこむことを抑止でき、過大な音声電流が供給された場合においても、異音を生じることを抑止することができる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、ダンパ14のダンパ部30を円環状に形成したが当該ダンパ部30を内側が開口され、平面視矩形状又は楕円状又は多角形状であるような、環状に形成すればよく、円筒部31を円筒状に形成したが、その外形が矩形状又は楕円状又は多角形状であるような、筒状に形成すればよい。
本発明の第1の実施例にかかるスピーカを一部断面で示す斜視図である。 図1に示されたスピーカのフレームとダンパを示す斜視図である。 図1に示されたスピーカの断面図である。 図3中のIV部を拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施例にかかるスピーカの断面図である。
符号の説明
1 スピーカ
2 磁気回路部
3 振動部
4 フレーム
7 ヨーク
8 磁石
9 プレート
12 ボイスコイル
13 ボイスコイルボビン
14 ダンパ
15 振動板
16 ディヒューザ
17 エッジ
20 底面部
21 外筒部
23 保持リブ
23a 面
23b 平坦部
25 溝部
26 開口部
30 ダンパ部
30a 平坦部
31 円筒部(筒部)
32 フランジ部
33 コルゲーション部
34 曲線部
34a 一つの曲線部
G 磁気ギャップ
Th 保持リブの高さ
Tb 円筒部の高さ
Ta 一つの曲線部の厚み
T 他の曲線部の厚み

Claims (16)

  1. フレームと、
    前記フレームに対して振動自在に設けられる振動板と、
    前記フレームと前記振動板との双方に取り付けられるダンパと、
    磁気回路部とを備え、
    前記ダンパが、
    環状に形成されかつ内縁が前記振動板に取り付けられたダンパ部と、
    前記ダンパ部の外縁に連なる筒状に形成され、かつ前記フレームから立設するように当該フレームに取り付けられる筒部と、を備え、
    前記フレームから立設しかつ前記筒部を支持するとともに前記ダンパの周方向に所定の間隔にて複数設けられた保持リブを備えることを特徴とするスピーカ。
  2. 前記保持リブの前記筒部を支持する面が、前記ダンパ部に近づくのにしたがって、前記筒部の内側に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1記載のスピーカ。
  3. 前記筒部の高さが前記保持リブの高さよりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピーカ。
  4. 前記保持リブの先端部に支持される環状の平坦部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピーカ。
  5. 前記フレームは、環状の底面部と、この底面部の外縁から立設した外筒部とを備え、
    前記保持リブは、前記底面部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載のスピーカ。
  6. 前記外筒部は、前記底面部から音響放射方向に向かってその内外径が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項5記載のスピーカ。
  7. 前記磁気回路部は、磁石と、プレートと、ヨークを備えていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のスピーカ。
  8. 前記プレートは、前記底面部に取り付けられることを特徴とする請求項7記載のスピーカ。
  9. 前記ダンパが、前記筒部の前記底面部寄りの縁から当該ダンパの外周方向に延びたフランジ部を備え、
    前記底面部に前記フランジ部を収容する溝部が形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項8のうちいずれか一項に記載のスピーカ。
  10. 前記保持リブの先端部は、断面形状が曲線状であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちいずれか一項に記載のスピーカ。
  11. 前記振動板の内縁部に取り付けられかつ音声電流が供給されるボイスコイルが巻かれたボイスコイルボビンと、
    前記振動板の外縁部と前記フレームとの双方に取り付けられて、前記振動板を支持するエッジと、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちいずれか一項に記載のスピーカ。
  12. 前記振動板の中央部に設けられたディヒューザを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちいずれか一項に記載のスピーカ。
  13. 前記ダンパの前記ダンパ部には、曲線部が複数連なる、断面蛇腹状のコルゲーション部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちいずれか一項に記載のスピーカ。
  14. 前記複数の曲線部のうち最も内周側に位置する一つの曲線部の厚みは、他の曲線部の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項13記載のスピーカ。
  15. 前記ダンパは、通気性を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項14のうちいずれか一項に記載のスピーカ。
  16. 前記フレームは、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項15のうちいずれか一項に記載のスピーカ。
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CN114268862A (zh) * 2021-12-28 2022-04-01 歌尔股份有限公司 发声单体及终端

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