JP2009117401A - 太陽電池モジュール用端子ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】落雷のサージからダイオード13を守る。
【解決手段】太陽光発電システムの太陽電池パネル(太陽電池モジュール)Mを並列又は直列に接続する端子ボックスBであり、太陽電池モジュールMの電極aが接続される複数の端子板12を並列に配設し、その隣り合う各端子板12、12間に逆流防止用ショットキーダイオード13を設ける。その複数の端子板12の両端のものに、それぞれ外部接続用ケーブルPを接続するとともに、その両ケーブルP、Pの端子板12への接続部の間にサージキラー18を設ける。この両ケーブルP、Pの間に、落雷によるサージが侵入すれば、サージキラー18によりそのサージを吸収する。このため、確実に、そのサージを吸収してダイオード13が守られる。
【選択図】図2

Description

この発明は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに直接変換する太陽光発電システムを構成する太陽電池モジュールを相互に接続する際に使用する端子ボックスに関するものである。
太陽光発電システムは、図5に示すように、家屋の屋根に太陽電池パネル(太陽電池モジュール)Mを配設し、そのモジュールMから接続箱Q、インバータR、分配盤Sを介して各種電気機器Eに電力供給する。太陽電池モジュールMは全てが面一となるように配置され、端子ボックスBを介して直列又は並列に接続する。端子ボックスBはシール材による水密性を維持してモジュールMの裏面に接着固定される。
この太陽光発電システムにおいて、今日、太陽電池モジュールMの性能の向上、集電効率の面から、一つの端子ボックスBに複数の太陽電池モジュールMを接続する態様のものがある(特許文献1参照)。
その従来の端子ボックスBとして、例えば図6に示すものがある。この端子ボックスBは、上面開口の樹脂製四角形状ボックス本体1内に、太陽電池モジュールMのプラス電極a及びマイナス電極aが接続される2対の端子板2を複数(同図では4枚の端子板2)並列に配設している。その各電極a、aは透孔1aを通して端子板2の中程に半田付け4される。隣り合う各端子板2間には上下にそれぞれ逆流防止用(バイパス)ダイオード3が設けられ、その端子板2等の表全面に高熱伝導性樹脂からなる放熱シート5が被せられている。
ボックス本体1下側(図6(a)下側)両端には2本の外部接続用ケーブルPが接続され、このケーブルPは、その導体を並列する両端の端子板2にそれぞれ圧着又は溶着等することにより接続されて、ケーブルロック7によりボックス本体1に固定されている。
ボックス本体1の上面開口にはPPE樹脂製のカバー6を防水リング(図示せず)を介し嵌着して防水性とする。ボックス本体1の裏面はシボ加工し、その裏面の接着テープでもって端子ボックスBを太陽電池モジュールMの裏面に固定する。
この端子ボックスBは、モジュールMの裏面などにシール材による水密性を維持して接着固定により取付け、各端子ボックスBのケーブルPを隣の端子ボックスBのケーブルPに適宜に接続する。その接続態様を適宜に選択することにより、各端子ボックスBは直列又は並列に接続する(特許文献1 段落0021〜同0026、図1(a)〜図1(f)参照)。
国際公開公報 WO 2005/117141 A1
ところで、今日の太陽光発電システムの普及につれ、その耐久性・信頼性に高いものが要求されるようになっており、端子ボックスBも例外ではない。その端子ボックスBの耐久性・信頼性の要求として、例えば、75度の周囲温度において、出力電流の1.25倍の負荷を1時間かけても、ダイオード3の温度上昇値がそのジャンクション温度(保証使用温度)を超えない条件がある。
また、端子ボックスBは、屋外に設置されるため、耐久性・信頼性の面から、落雷によるサージに耐え得るものである必要がある。
上記ダイオード3の温度上昇の条件を満たすためには、ダイオード3にジャンクション温度の高いものを使用すれば良いが、そのようなものは高価となる。このため、従来では、そのダイオード3が接続される端子板2に、放熱板やヒートトランス板を設けて、放熱したり、発熱を均一化して各ダイオード3の温度上昇を抑えたりしたものがある(特許文献1 請求の範囲(4)、(5)等、図4(a)〜図4(e)、図6(a)〜図6(c)、図12等参照)。
しかし、このように、放熱性等を向上しても、落雷によるサージに対しては、何の防御も行っていないため、そのサージに対しての信頼性は低い。
また、放熱量の低いダイオード3を使用すれば、上記放熱等の手段を採用する必要がなくなり、その放熱量の低いダイオード3として、V(Forward Voltage):1(v)以下のショットキー(バリヤ)ダイオードがある。
しかし、このダイオード3は、耐圧がせいぜい100Vであるため、落雷のサージを受ければ破損し易い。
この発明は、上記の実情の下、落雷のサージから上記ダイオード3を守ることを課題とする。
上記課題を達成するために、この発明は、太陽電池モジュール用端子ボックスにサージキラーを設けることとしたのである。
サージキラーは、リレーや電磁接触器(MC)等から発生するサージを吸収するものであって、落雷のサージも十分に吸収し得る構成のものとし得る。
このため、太陽電池モジュール用端子ボックスにサージキラー(サージアブソーバ)を設ければ、万が一、太陽光発電システムの近傍に落雷があって、その落雷のよる誘起サージが端子ボックスに侵入しても、そのサージキラーによりそのサージは吸収されて、端子ボックス、特に、逆流防止用ダイオードの損傷を招くことはない。
この発明の構成としては、ボックス本体内に、太陽電池モジュールの電極が接続される複数の端子板を並列に配設し、その隣り合う各端子板間に逆流防止用ダイオードを設けるとともに、そのダイオードを設けた両端子板にはそれぞれ外部接続用ケーブルを接続した太陽電池モジュール用端子ボックスにおいて、その両外部接続用ケーブルの間に落雷によるサージを吸収するサージキラーを設けた構成を採用することができる。
この構成では、両外部接続用ケーブルの間にサージキラーがあり、落雷による誘起サージはそのケーブルから端子ボックス内に侵入するため、その侵入口でサージキラーによりそのサージを吸収することとなる。このため、確実に、そのサージを吸収してダイオードが守られる。
上記ダイオードとしては、周知のものを適宜に選択すれば良いが、低発熱性の点から、V:1(25℃、以下同じ)以下、より好ましくは0.5以下のショットキー(バリア)ダイオードが好ましい。このとき、そのショットキーダイオードは、上記のように、耐圧性が低いため、サージキラーを設けることは特に有益である。
また、上記「そのダイオードを設けた両端子板にはそれぞれ外部接続用ケーブルを接続した」態様は、端子板及びダイオードを介していても、その両端子板にそれぞれ外部接続用ケーブルが接続されている意味である。
このため、そのダイオードを設けた両端子板にそれぞれ外部接続用ケーブルを接続した種々の態様に応じて、サージキラーの取付態様が異なり、例えば、一のダイオードが接続された両端子間、ダイオードの所要数が接続された回路の両端子間等と適宜に選択する(図3、図4参照)。
この発明は、以上のように、サージキラーにより、落雷による誘起サージを吸収するようにしたので、ダイオードが守られ、端子ボックスの信頼性が向上する。特に、そのダイオードがV:1以下のショットキーダイオードの場合に有効である。
一実施例を図1a〜図1d及び図2(a)〜(c)に示し、この実施例は、上面開口のポリフェニレンオキサイド(PPO)樹脂又はポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂製四角形状ボックス本体11内に、太陽電池モジュールMのプラス電極a又はマイナス電極aが接続される5枚の端子板12を並列に配設している。その各電極a、aはボックス本体11の透孔11aを通して端子板12の一端部に半田付けされる。その電極aの端子板12の接続個所には予め予備半田14が設けられている。端子板12の並列数は、接続する太陽電池モジュールMの数に応じて適宜に設定する。例えば、2枚、3枚、4枚、6枚・・等とする(図3参照)。
隣り合う各端子板12、12間にはそれぞれ逆流防止用のV:0.5、耐圧:60vのショットキーダイオード13が設けられている。
このダイオード13は、図2(a)に示すように、2つのダイオード素子13aを並列し、その両ダイオード素子13a、13aの一端にそれぞれ脚(端子)13bを設けると共に、両ダイオード素子13a、13aの他端を接続してその接続端から一本の脚13cを設けたものである。
その対の脚13bが隣り合う端子板12の一方に接続され、一の脚13cが他の端子板13に接続されている。このため、このダイオード13の接続態様は、上記図6(a)で示した両端子板2、2の両端部に2脚のダイオード3を接続した態様と同一の回路となる。ダイオード3の両端子板2、2間の数は、1個又は3個以上と任意である。
ボックス本体11下側(図1a、図2(a)下側)両端には2本の外部接続用ケーブルPが接続され、このケーブルPは、その導体を並列する両端の端子板12、12にそれぞれ圧着又は溶着等することにより接続されて、ケーブルロック17によりボックス本体11に固定されている(特許文献1明細書段落0029、図4(a)等参照)。
この両ケーブルP、Pの端子板12への接続部の間にはサージキラー18がその脚(リード線)18aを介して設けられている。このサージキラー18のサージ吸収性能は、この端子ボックスBへのサージ負荷による適宜な実験によってそのサージを有効に吸収するものを適宜に選定する。
ケーブルPの他端にはそれぞれ雄コネクタ21又は雌コネクタ22が設けられ、これらの雌又は雄コネクタ21、22は、隣の端子ボックスBの雄又は雌コネクタ21、22に接続される。
ボックス本体11の上面開口にはPPO樹脂又はPPE樹脂製のカバー16を防水リング(図示せず)を介し嵌着して防水性とする。ボックス本体11内にはシリコン樹脂などを適宜に充填する。ボックス本体11の裏面は適宜にシボ加工し、その裏面の接着テープ15でもって端子ボックスBを太陽電池モジュールMの裏面に固定する。
この実施例の端子ボックスBは、モジュールMの裏面などにシール材による水密性を維持して接着固定により取付け、各端子ボックスBのケーブルPを隣の端子ボックスBの雌又は雄コネクタ21、22に適宜に接続する。その接続態様を適宜に選択することにより、各端子ボックスBは直列又は並列に接続する。
その取付状態において、ケーブルP、Pの間に、落雷による誘起サージが侵入すれば、サージキラー18によりそのサージを吸収する。このため、確実に、そのサージを吸収してダイオード13が守られる。
このサージ吸収作用は、ある端子ボックスBにその接続ケーブルPからサージが侵入した場合は、その端子ボックスB内のダイオード13が守られ、一方、サージがモジュールMから電極aを介してある端子ボックスBに侵入した場合には、その端子ボックスB内のダイオード13が破壊される恐れはあるが、サージキラー18によって、ケーブルPを介して他の端子ボックスBにそのサージが侵入することは阻止されて、その端子ボックスB内のダイオード13は守られる。
上記実施例では、サージキラー18を両端の端子板12、12の間に設けたが、例えば、図3に示すように、一のダイオード13の両端子間、図4に示すように、ダイオード13の所要数が接続された回路の両端子間に設けて、外部接続用ケーブルP、Pの間にサージキラー18を設けた構成とすることができる。
また、ダイオード13は、リード脚13aのないものでも採用でき、端子板12との接続も、図示の半田付けに限らず、上記特許文献1に記載の嵌め込みによる等の公知の種々の態様を適宜に選択し得ることは勿論である。
一実施例の一部省略正面図 同一部省略下面図 同一部省略右側面図 同一部省略背面図 同実施例を示し、(a)はカバーを外した一部省略正面図、(b)は切断右側面図、(c)は切断下面図 他の実施例の概略図 他の実施例の概略図 太陽光発電システムの概略図 従来例を示し、(a)はカバーの一部を外した一部省略正面図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)は(a)のY−Y線断面図
符号の説明
1、11 ボックス本体
2、12 端子板
3、13 逆流防止用ダイオード
13a ダイオード素子
13b、13c ダイオードのリード脚
18 サージキラー
18a サージキラーのリード脚
a 太陽電池モジュールの電極
B 端子ボックス
M 太陽電池モジュール
P 外部接続用ケーブル

Claims (3)

  1. ボックス本体(11)内に、太陽電池モジュール(M)の電極(a)が接続される複数の端子板(12)を並列に配設し、その隣り合う各端子板(12)間に逆流防止用ダイオード(13)を設けるとともに、そのダイオード(13)を設けた両端子板(12、12)にはそれぞれ外部接続用ケーブル(P、P)を接続した太陽電池モジュール用端子ボックス(B)において、
    上記両外部接続用ケーブル(P、P)の間に落雷によるサージを吸収するサージキラー(18)を設けたことを特徴とする太陽電池モジュール用端子ボックス。
  2. 上記逆流防止用ダイオード(13)が、V:1以下のショットキーダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  3. 上記サージキラー(18)を上記一の逆流防止用ダイオード(13)の接続された両端子間、又は上記逆流防止用ダイオード(13)の所要数が接続された回路の両端子間に設けて上記外部接続用ケーブル(P、P)の間に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2251715A1 (en) 2009-05-14 2010-11-17 Sony Corporation Solid-state image capture device, manufacturing method therefor, and electronic apparatus

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