JP2009117042A - 照明装置および表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】面内の輝度むらを抑制することの可能な照明装置を提供する。
【解決手段】各々の中心軸AXが互いに平行となると共に面S1内に含まれるように配置された複数の線状光源11と、各線状光源11と対向配置された反射板13と、面S1に関して反射板13の反対側に配置された拡散シート12とを備える。反射板13は、当該反射板13を含む面内において線状光源11の延在方向と直交する方向に延在する線をx軸、x軸のうち各線状光源11の中心軸AXの直下の部分をx軸の原点としたとき、x軸とのなす角度α(x)が以下の式で表される反射面14を有している。
α(x)=(tan−1((Hr+Lr(x))/(Pr−|x|))−tan−1(Lr(x)/|x|))/2×(x/|x|)
0<Hr
−P/2<x<P/2(x=0を除く)
0<Pr<P
【選択図】図5
【解決手段】各々の中心軸AXが互いに平行となると共に面S1内に含まれるように配置された複数の線状光源11と、各線状光源11と対向配置された反射板13と、面S1に関して反射板13の反対側に配置された拡散シート12とを備える。反射板13は、当該反射板13を含む面内において線状光源11の延在方向と直交する方向に延在する線をx軸、x軸のうち各線状光源11の中心軸AXの直下の部分をx軸の原点としたとき、x軸とのなす角度α(x)が以下の式で表される反射面14を有している。
α(x)=(tan−1((Hr+Lr(x))/(Pr−|x|))−tan−1(Lr(x)/|x|))/2×(x/|x|)
0<Hr
−P/2<x<P/2(x=0を除く)
0<Pr<P
【選択図】図5
Description
本発明は、例えば透過型の液晶パネルを背後から照明する照明装置およびそれを備えた表示装置に関する。
従来から、ワードプロセッサやラップトップ型のパーソナルコンピュータ等の表示装置として、液晶パネルの背後にバックライト(照明装置)を配置した液晶表示装置が用いられている。このような液晶表示装置用の照明装置としては、軽量化および薄型化の要請から、導光板の側端部に蛍光管のような線状光源を配置し、この導光板の上に液晶パネルを設置したエッジライト型の照明装置が主流となっていた。しかし、テレビジョン用途などの近時の表示装置の大型化に伴い、上述のエッジライト型の照明装置では輝度が不十分となることが多いことから、近年では、液晶パネルの直下に線状光源を配置した直下型の照明装置が用いられるようになっている(特許文献1)。
ところで、表示装置の大型化および薄型化に伴って照明装置も大型化および薄型化され、照明装置に使用する線状光源の本数が増加すると共に、線状光源の直上に配置される平板状の光学素子と、線状光源との間隙が狭くなる傾向にある。しかし、線状光源の本数が増加すると、照明装置の消費電力が増大し、テレビジョンの消費電力も増大してしまうので、線状光源の数をなるべく増やさずに、つまり、隣り合う線状光源同士の間隔を広げることにより消費電力の増大量を抑制することが考えられる。ところが、そのようにすると、照明装置の照射光束の面内輝度が、線状光源の直上位置で高くなり、線状光源同士の間の中央部分の直上位置で低くなり、面内に輝度むらが発生してしまうという問題があった。また、線状光源の直上に配置される平板状の光学素子と、線状光源との間隙を狭くした場合にも同様に、面内に輝度むらが発生してしまうという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、面内の輝度むらを抑制することの可能な照明装置および表示装置を提供することにある。
本発明の照明装置は、各々の中心軸が互いに平行となると共に一の面内に含まれるように配置された複数の線状光源と、各線状光源と対向配置された反射板と、上記一の面に関して反射板の反対側に配置された平板状の光学素子とを備えたものである。ここで、反射板は、当該反射板を含む面内において線状光源の延在方向と直交する方向に延在する線をx軸、x軸のうち各線状光源の中心軸の直下の部分をx軸の原点としたとき、x軸とのなす角度α(x)が以下の式で表される反射面を有している。また、本発明の表示装置は、画像信号に基づいて駆動されるパネルと、このパネルを照明する上記照明装置とを備えたものである。
α(x)=(tan−1((Hr+Lr(x))/(Pr−|x|))−tan−1(Lr(x)/|x|))/2×(x/|x|)
0<Hr
−P/2<x<P/2(x=0を除く)
0<Pr<P
0<Hr
−P/2<x<P/2(x=0を除く)
0<Pr<P
なお、上記式中のHrは、線状光源からの射出光のうち反射面で正反射した光の収束領域の中心位置の上記一の面からの高さである。Lr(x)は、上記一の面と反射面との距離であり、xの関数となっている。Prは、収束領域の中心位置と、当該収束領域へ収束光を発する線上光源の中心軸とのx軸方向の距離である。また、Pは、互いに隣り合う線状光源の中心軸同士の距離である。
本発明の照明装置および表示装置では、光学素子から見て線状光源の背後に配置された反射板が、x軸とのなす角度α(x)が上記した式で表される反射面を有している。これにより、一の線状光源からの射出光のうち反射面で正反射した光が、各線状光源の中心軸を含む一の面とその一の面から光学素子側の領域とを含む領域内であって、かつ、光学素子側から見て、上記一の線上光源と上記一の線上光源に隣接する他の線上光源との間の領域に収束する。
本発明の照明装置および表示装置によれば、一の線状光源からの射出光のうち反射面で正反射した光を、各線状光源の中心軸を含む一の面とその一の面から光学素子側の領域とを含む領域内であって、かつ、光学素子側から見て、上記一の線上光源と上記一の線上光源に隣接する他の線上光源との間の領域に収束させるようにしたので、各線状光源からの射出光のうち反射面で正反射した光によって、各線状光源から光学素子側に直接射出された光の面内輝度分布のうち相対的に輝度の低い領域の輝度を向上させることができる。これにより、照明装置の面内の輝度むらを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置1の断面構成を表すものである。この表示装置1は、表示パネル20と、この表示パネル20の背後に配置された照明装置10と、これら照明装置10および表示パネル20を保持する筐体30と、表示パネル20を駆動して映像を表示させるための駆動回路(図示せず)とを備えており、表示パネル20の照明装置10とは反対側の表面が観察者(図示せず)側に向けられている。
表示パネル20は、映像信号に応じて各画素が駆動される透過型の表示パネルであり、例えば、液晶層を一対の透明基板で挟み込んだ構造となっている。具体的には、観察者側から順に、偏光子、透明基板、カラーフィルタ、透明電極、配向膜、液晶層、配向膜、透明画素電極、透明基板および偏光子を有している。
ここで、表示パネル20の光入射側および光射出側に配置された一対の偏光子は、光学シャッタの一種であり、ある一定の振動方向の光(偏光)のみを通過させる。一対の偏光子はそれぞれ、偏光軸が互いに90度異なるように配置されており、これにより照明装置10からの射出光が液晶層を介して透過し、あるいは遮断されるようになっている。透明基板は、一般に、可視光に対して透明な基板である。なお、照明装置10側の透明基板には、透明画素電極に電気的に接続された駆動素子としてのTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)および配線などを含むアクティブ型の駆動回路が形成されている。カラーフィルタは、照明装置10からの射出光を例えば、赤(R)、緑(G)および青(B)の三原色にそれぞれ色分離するためのカラーフィルタを配列して形成されている。透明電極は、例えばITO(Indium Tin Oxide;酸化インジウムスズ)からなり、共通の対向電極として機能する。配向膜は、例えばポリイミドなどの高分子材料からなり、液晶に対して配向処理を行う。液晶層は、例えばVA(Virtical Alignment)モード、TN(Twisted Nematic)モード、またはSTN(Super TwistedNematic)モードの液晶からなり、図示しない駆動回路からの印加電圧により、照明装置10からの射出光を画素ごとに透過または遮断する機能を有している。透明画素電極は、例えばITOからなり、画素ごとの電極として機能する。
照明装置10は、複数の線状光源11を有しており、例えば、線状光源11の表示パネル20側に、拡散シート12(光学素子)が配置されており、線状光源11の背後に、反射板13が配置されている。このように、本実施の形態では、照明装置10はいわゆる直下型となっている。
複数の線状光源11は、例えば、熱陰極管(HCFL;Hot Cathode Fluorescent Lamp)または冷陰極管(CCFL;Cold Cathode Fluorescent Lamp)などからなり、例えば、図1および図2(A),(B)に示したように、各々の中心軸AXが互いに平行または略平行となると共に一の面(S1)内に含まれるように配置されている。なお、図2(A),(B)には、各線状光源11を、各線状光源11を駆動するインバータ回路40に接続したときの接続態様の一例が示されている。
拡散シート12は、例えば、比較的厚手の板状の透明樹脂の内部に拡散材(フィラ)を分散して形成された拡散板、比較的薄手のフィルム状の透明樹脂上に拡散材を含む透明樹脂(バインダ)を塗布して形成された拡散フィルム、またはこれらを組み合わせたものである。板状またはフィルム状の透明樹脂には、例えばPET、アクリル、ポリカーボネートなどが用いられる。拡散材には、例えば、SiO2などの無機フィラや、アクリルなどの有機フィラなどが用いられる。
反射板13は、図1に示したように、各線状光源11の中心軸AXを含む面S1から所定の間隙だけ離れた位置に対向配置されており、線状光源11側に反射面14を有している。この反射面14は、光源31からの射出光の一部を、表示パネル20の方向へ反射するためのものであり、当該反射板14を含む面内において線状光源11の延在方向と直交する方向に延在する線をx軸、x軸のうち各線状光源11の中心軸AXの直下の部分をx軸の原点(x=0)としたとき、x軸とのなす角度α(x)が以下の式(1)ないし(6)で表される表面形状を有している。
α(x)=(tan−1θ2−tan−1θ1)/2×(x/|x|)…(1)
θ1=Lr(x)/|x|…(2)
θ2=(Hr+Lr(x))/(Pr−|x|)…(3)
0<Hr…(4)
−P/2<x<P/2(x=0を除く)…(5)
0<Pr<P…(6)
θ1=Lr(x)/|x|…(2)
θ2=(Hr+Lr(x))/(Pr−|x|)…(3)
0<Hr…(4)
−P/2<x<P/2(x=0を除く)…(5)
0<Pr<P…(6)
ここで、式(1)中のα(x)は、式(5)を満たす範囲内のxにおける反射面14の接面S2(図4参照)とx軸とのなす角であり、例えば図3に示したような関数となっている。なお、図3中のPは、互いに隣り合う線状光源11の中心軸AX同士の距離である。
式(2)、(3)中のLr(x)は、面S1と反射面14との距離である。Lr(x)は、反射面14のうち線状光源11側に最も突出している部分(後述の頂部14A,14B)が面S1と接することの無い程度の大きさとなっている。
式(3)、(4)中のHrは、線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の収束領域R(図4参照)の中心位置の面S1からの高さである。Hrは、0よりも大きな値をとるが、面S1と拡散シート12との距離H(図1参照)を1.5倍した値に等しいか、またはそれよりも小さな値となっていることが好ましいく、距離Hと等しい値となっていることがより好ましく、距離Hよりも小さな値となっていることが最も好ましい。
式(3)、(6)中のPrは、収束領域Rの中心位置と、当該収束領域Rへ収束光を発する線上光源11の中心軸AXとのx軸方向の距離(図4参照)である。Prは、0よりも大きくPよりも小さな範囲内の値となっている。したがって、収束領域Rは、面S1とその面S1から表示パネル20側(反射板13)の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20面(反射板13)から見て、一の線上光源11と一の線上光源11に隣接する他の線上光源11との間の領域に存在している。
式(1)ないし(6)から、反射面14のうちxが正となる領域(正領域14−1)の表面形状と、反射面14のうちxが負となる領域(負領域14−2)の表面形状とは、x軸の原点を中心として対称となっていることがわかる。
これにより、例えば、図4、図5に示したように、収束領域Rが一の線上光源11と一の線上光源11に隣接する他の線上光源11との間の中間線C上に存在している場合、すなわち、PrがP/2と等しい場合には、一の線上光源11(例えば図4、図5の左側の線上光源11)からの射出光のうち反射面14で正反射した光の収束領域Rと、他の線上光源11(例えば図4、図5の右側の線上光源11)からの射出光のうち反射面14で正反射した光の収束領域Rとが互いに重なり合って、1つとなる。なお、図4には、収束領域Rが反射板13の裏面(線状光源11側の面)上に存在している場合が例示されており、図5には、収束領域Rが反射板13の裏面から所定の距離だけ離れた箇所に存在している場合が例示されている。
また、例えば、収束領域Rが中間線C以外の場所に存在している場合、すなわち、PrがP/2以外の値をとる場合には、一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の収束領域Rと、他の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の収束領域Rとが中間線Cを中心として左右対称の場所に形成される。
ここで、PrがP/2以外の値をとる場合であって、かつ、PrがP/2よりも小さな値をとる場合には、一の線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光は、各線状光源11の中心軸AXを含む面S1とその面S1から表示パネル20側の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20側から見て、中間線Cと、上記一の線上光源11との間の領域に収束する。他方、上記他の線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光は、面S1とその面S1から表示パネル20側の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20側から見て、中間線Cと、上記他の線上光源11との間の領域に収束する。従って、この場合には、上記一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光と、上記他の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光とが一の線上光源11および他の線上光源11の直上以外のところに射出される。
また、例えば、図6、図7に示したように、PrがP/2以外の値をとる場合であって、かつ、PrがP/2よりも大きな値をとる場合には、一の線状光源11(例えば図6、図7の左側の線上光源11)からの射出光のうち反射面14で正反射した光は、各線状光源11の中心軸AXを含む面S1とその面S1から表示パネル20側の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20側から見て、中間線Cと、上記他の線上光源11との間の領域に収束する。他方、上記他の線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光は、面S1とその面S1から表示パネル20側の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20側から見て、中間線Cと、上記一の線上光源11との間の領域に収束する。従って、この場合には、上記一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光と、上記他の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光とが一の線上光源11および他の線上光源11の直上以外のところに射出されるだけでなく、上記一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の光路と、上記他の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の光路とが互いに交差する。なお、図6には、収束領域Rが反射板13の裏面上に存在している場合が例示されており、図7には、収束領域Rが反射板13の裏面から所定の距離だけ離れた箇所に存在している場合が例示されている。
また、本実施の形態において、式(1)中のxは、式(5)を満たす範囲内の任意の値をとる連続した数値であり、反射面14は、図1に示したように、x座標が正となる領域(正領域14−1)および負となる領域(負領域14−2)のそれぞれの領域において、滑らかな凹形状を有している。また、反射面14では、x座標がゼロとなる原点と、x座標がP/2もしくは−P/2となる点において、正領域14−1の凹形状の端部と負領域14−2の凹形状の端部とにより、線状光源11側に突出した凸形状が形成されている。x座標がゼロとなる原点における凸形状の頂部14A(図1参照)は、線状光源11からのリーク電流を許容範囲内に抑えるために、線状光源11の表面から少なくとも0.5mm以上離れたところに位置している。また、x座標がP/2もしくは−P/2となる点において、正領域14−1の凹形状の端部と負領域14−2の凹形状の端部とにより、線状光源11側に突出した凸形状が形成されている。x座標がP/2もしくは−P/2となる点における凸形状の頂部14B(図1参照)は、一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の光路と、その線上光源11に隣接する線上光源11の反射光の光路とが互いに交差するのを阻害しないようにするために、各線状光源11の中心軸AXを含む面S1に関して反射面14側または面S1内に位置している。
反射板13は、例えば、光学設計された形状を忠実に再現し、複数部品を複合化することの可能な材料、例えば、熱可塑性樹脂材料からなる。熱可塑性樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ASA樹脂、AES樹脂、6ナイロン樹脂、ポリサルフォン樹脂、9Tナイロン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリフタルアミド樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂などが挙げられる。
反射面14は、50%以上、90%以下の拡散反射率を有している。従って、反射面14は、正反射だけでなく、拡散反射の機能も有している。このような正反射および拡散反射の機能を発現するために、樹脂を白色に着色したものを反射面14に用いることが可能であるが、その場合には高い光線反射特性が得られることが好ましい。そのような材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂などが挙げられる。
なお、熱可塑性樹脂材料には、本実施の形態における効果を損なわない範囲で、各種添加剤、例えば着色剤、離型剤、充填材、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、難燃助剤、衝撃改良剤、滑剤、結晶化促進剤等を配合することが可能である。また、着色剤としては、例えば、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、中空シリカ微粒子などの無機顔料、有機染料、架橋スチレンビーズ、架橋アクリルビーズ、シリコン樹脂、シリコンゴムなどの有機顔料等を用いることが可能である。離型剤としては、例えば、カルナウバワックス、ライスワックス等の植物系ワックス、密ろう、ラノリン等の動物系ワックス、モンタンワックス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等の石油系ワックス、ひまし油及びその誘導体、脂肪酸及びその誘導体等の油脂系ワックスを用いることが可能である。充填材としては、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、金属繊維、アスベスト、ホイスカー等の繊維状充填材、ガラスビーズ、ガラスフレーク、炭酸カルシウム、タルク、雲母、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化ベリリウム、ケイ酸カルシウム、クレー、金属粉等の球状板状又は無定形の粉粒状の天然もしくは合成の充填材を用いることが可能である。酸化防止剤としては、例えば、2,6―ジ―t―ブチル―4―メチルフェノール、テトラキス(メチレン―3―(3,5―ジ―t―ブチル―4―ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン、トリス(3,5―ジ―t―ブチル―4―ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート等のフェノール系化合物、ジラウリル―3,3´―チオジプロピオネート、ジミリスチル―3,3´―チオジプロピオネート等のイオウ系化合物、トリスノニルフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト等のリン系化合物等を用いることが可能である。安定剤としては、例えば、2―(2´―ヒドロキシ―5´―メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを含むベンゾトリアゾール系化合物、ならびに2,4―ジヒドロキシベンゾフェノンのようなベンゾフェノン系化合物、モノまたはジステアリルホスフェート、トリメチルホスフェートなどのリン酸エステル等を用いることが可能である。また、これらの各種添加剤は2種以上を組み合わせることによって相乗的な効果が得られることがあるので、これらを併用して使用してもよい。例えば、酸化防止剤として例示した添加剤は、安定剤や紫外線吸収剤として作用することもある。また、安定剤として例示したものについても、酸化防止作用や紫外線吸収作用のあるものがある。すなわち、上記の分類は、あくまでも便宜的なものであり、作用を限定したものではない。
また、紫外線吸収剤としては、例えば、2―ヒドロキシ―4―n―ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2´―ジヒドロキシ―4,4´―ジメトキシベンゾフェノン、ビス(5―ベンゾイル―4―ヒドロキシ―2―メトキシフェニル)メタン等に代表されるベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いることが可能である。また、紫外線吸収剤として、例えば、2―(2´―ヒドロキシ―5´―メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2―(2´―ヒドロキシ―3´,5´―ジ―tert―アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2―(2´―ヒドロキシ―3´,5´―ビス(α,α´―ジメチルベンジル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2´メチレンビス[4―(1,1,3,3―テトラメチルブチル)―6―(2H―ベンゾトリアゾール―2―イル)フェノール]、メチル―3―[3―tert―ブチル―5―(2H―ベンゾトリアゾール―2―イル)―4―ヒドロキシフェニルプロピオネート―ポリエチレングリコールとの縮合物に代表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を用いることができる。他に、紫外線吸収剤として、例えば、2―(4,6―ジフェニル―1,3,5―トリアジン―2―イル)―5―ヘキシルオキシフェノール、2―(4,6―ビス(2,4―ジメチルフェニル)―1,3,5―トリアジン―2―イル)―5―ヘキシルオキシフェノール等のヒドロキシフェニルトリアジン系化合物を用いることが可能である。また、ビス(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6―ペンタメチル―4―ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)―1,2,3,4―ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6―ペンタメチル―4―ピペリジル)―1,2,3,4―ブタンテトラカルボキシレート、ポリ〔[6―(1,1,3,3―テトラメチルブチル)アミノ―1,3,5―トリアジン―2,4―ジイル][(2,2,6,6―テトラメチルピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6―テトラメチルピペリジル)イミノ]〕、ポリメチルプロピル3―オキシ―[4―(2,2,6,6―テトラメチル)ピペリジニル]シロキサン等に代表されるヒンダードアミン系の光安定剤を熱可塑性樹脂材料に混合することも可能である。この光安定剤は上記紫外線吸収剤や各種酸化防止剤との併用において、耐候剤等の点においてより良好な性能を発揮する。難燃剤としては、例えば、ハロゲン系、リン酸エステル系、金属塩系、赤リン、シリコン系、金属水和物系等を用いることが可能であり、滴下防止剤も用いることが可能である。その他、蛍光増白剤、蓄光顔料、蛍光染料、流動改質剤、無機及び有機の抗菌剤、光触媒系防汚剤、グラフトゴムに代表される衝撃改質剤、赤外線吸収剤、フォトクロミック剤等を熱可塑性樹脂材料に混合することも可能である。
また、上記熱可塑性樹脂材料を、射出成形法、射出圧縮成形法、ガスアシスト射出成形法、ガスプレス射出成形法、カウンタープレッシャー射出成形法、熱分解型発泡成形法、ガス注入型発泡成形法、押出成形法、圧縮成形法、ブロー成形法、トランスファー成形法、真空成形法、注型法などを用いて成形することにより、反射面14を形成することが可能である。なお、射出成形法、射出圧縮成形法、ガスアシスト射出成形法は、所望の形状を精度よく再現でき、加えて生産性の高い方法であることから、これらの方法を用いて反射面14を形成することが望ましい。
また、反射面14には、所望の光学特性、ランプ均斉度を得るために、表面平滑性の高い艶状態、シボ構造等を施した半艶消し状態もしくは艶消し状態を適宜設定することが可能である。なお、シボ構造は、例えば、シボ構造を有する金型を用いたり、成形した後にショットブラストを用いることにより成形可能である。
また、反射板13の内部を、微細中空セルを分散した構造や、部分的に連続中空部を形成した構造とすることが可能である。このようにした場合には、反射率や、隠蔽性(光漏れ防止性能)が向上し、反りを低減することが可能である。
なお、反射面14は、金属板の表面に所望の塗料(樹脂)を塗布することにより形成されていてもよい。ここで、所望の塗料として、例えば、酸価20〜80のポリエステル樹脂と、エポキシ当量99〜2000の固形エポキシ化合物と、屈折率2.7以上の酸化チタンからなる可視光線反射用粉体塗料であって、酸化チタンが球形結晶構造で塩素法処理によるアルミナおよびシリカの被覆層を有し平均粒径が0.2〜0.3μmの酸化チタンであってPVCで15〜25%(PWCで38〜54%)とし、硬化触媒および酸化防止剤として燐系の添加剤をそれぞれ0.02〜1重量%添加したものを用いることが可能である。また、例えば、酸価20〜80のポリエステル樹脂のうちのいずれか一つもしくは複数と、エポキシ当量99〜2000の固形エポキシ化合物のうちいずれか一つもしくは複数と、屈折率2.7以上の酸化チタンおよび脱泡剤などの添加剤類とをそれぞれ適宜に組み合わせた揮発成分の少ない粉体塗料を用いることも可能である。これらの塗料を用いることにより、可視光線の波長のほぼ全範囲において反射率の高い常に安定した白色の反射面を形成することが可能である。
また、反射面14は、立体形状の設けられた金属板の表面に上記した樹脂を形成することにより形成されていてもよいし、平坦な金属板の表面に上記した樹脂を形成したのち、金属板上の樹脂を成型加工することにより形成されていてもよい。また、反射面14において、頂部14Aおよびその近傍だけを樹脂により構成し、他の部分を金属などの導電性材料により構成するようにしてもよい。
次に、本実施の形態の表示装置1の作用について説明する。
近年の照明装置の大型化および薄型化に伴って、照明装置に使用する線状光源の本数が増加し、かつ、線状光源の直上に配置される平板状の光学素子と、線状光源との間隙が狭くなる傾向にある。しかし、線状光源の本数をあまり増やすと、照明装置の消費電力が増大してしまうので、線状光源の数をなるべく増やさずに、つまり、隣り合う線状光源同士の間隔を広げることにより消費電力の増大量を抑制することが一般に行われている。
ところが、そのようにした場合には、例えば、図21(A),(B)に示したように、反射板110、線状光源120および拡散シート130をこの順に配置してなる照明装置100において、照射光束の面内輝度が、線状光源120の直上位置で高くなり、線状光源120同士の間の中央部分の直上位置で低くなり、面内に輝度むらが発生し易くなる。また、線状光源120の直上に配置される拡散シート130と、線状光源120との間隙を狭くした場合にも同様に、面内に輝度むらが発生し易くなる。そこで、例えば、拡散シート130の拡散性を強化することが考えられるが、そのようにすると、光利用効率が低下したり、拡散シート130が厚くなり照明装置100の薄型化が阻害されるなど、新たな問題が生じる虞がある。
一方、本実施の形態では、反射板13のうち線状光源11側の表面に、角度α(x)が上記した式(1)ないし(6)で表される表面形状を有する反射面14が設けられている。これにより、各線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光によって形成される輝度分布が、各線状光源11から拡散シート12側に直接射出された光によって形成される輝度分布における輝度の暗い部分に重ね合わされる。これにより、各線状光源11から拡散シート12側に直接射出された光によって形成される輝度分布における輝度の暗い部分の輝度を、各線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光によって向上させることができる。
また、本実施の形態では、反射板13に設けられた反射面14の立体形状は、照明装置10内のいわばデッドスペースに設けられたものであり、照明装置100の薄型化を阻害するものではない。また、反射面14は、線状光源11からの光を反射するものであり、拡散シート12のような光透過性をほとんど有していない。そのため、反射面14を設けたことにより光利用効率が低下することはほとんどない。従って、本実施の形態では、光利用効率を低下させたり、照明装置10の薄型化を阻害することなく、照明装置10の面内の輝度むらを低減することができる。
また、本実施の形態において、PrがP/2よりも大きな値をとる場合には、一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光と、一の線上光源11に隣接する他の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光とが一の線上光源11および他の線上光源11の直上以外のところに射出されるだけでなく、上記一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の光路と、上記他の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の光路とが互いに交差する。これにより、互いに隣接する線状光源11同士の色味が互いに異なる場合であっても、色味の異なる光同士を混合することができ、面内の色むらをなくすることができる。
また、PrがP/2と等しい場合、例えば、図8(B)、図9(B)および図10(B)に例示したよう、一の線状光源11(例えば図8(B)、図9(B)および図10(B)の左側の線上光源11)からの射出光のうち反射面14で正反射した光LR1が、各線状光源11の中心軸AXを含む面S1とその面S1から表示パネル20側の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20側から見て、上記一の線状光源11と上記一の線状光源11に隣接する他の線上光源11(例えば図8(B)、図9(B)および図10(B)の右側の線上光源11)との中間線C上に収束すると共に、上記他の線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光LR2が、面S1とその面S1から表示パネル20側の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20側から見て、中間線C上に収束する場合には、各線状光源11から拡散シート12側に直接射出された光LDによって形成される輝度分布(α)が、各線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光LR1,LR2によって形成される輝度分布(β)における輝度の暗い部分に重ね合わされる。これにより、各線状光源11から拡散シート12側に直接射出された光によって形成される輝度分布における輝度の最も暗い部分の輝度を、各線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光によって向上させることができるだけでなく、さらに、互いに隣接する線状光源11同士の色味が互いに異なる場合であっても、色味の異なる光同士を混合することができ、面内の色むらをなくすることもできる。
なお、図8(A)は、Hr=Hのときの面内輝度分布の一例を表したものであり、図8(B)は、Hr=Hのときの照明装置10内の光学的な作用について説明するための概念図である。また、図9(A)は、Hr=0.66Hのときの面内輝度分布の一例を表したものであり、図9(B)は、Hr=0.66Hのときの照明装置10内の光学的な作用について説明するための概念図である。また、図10(A)は、Hr=0.37Hのときの面内輝度分布の一例を表したものであり、図10(B)は、Hr=0.37Hのときの照明装置10内の光学的な作用について説明するための概念図である。
また、本実施の形態では、Hrが0よりも大きいので、反射面14による集光効果によって、各線状光源11から拡散シート12側に直接射出された光によって形成される輝度分布における輝度の最も暗い部分の輝度を向上させることができ、照明装置10の面内の輝度むらを低減することができる。また、本実施の形態において、Hrが0よりも大きく1.5Hよりも小さな値をとる場合には、反射面14による集光効果がより高くなるので、照明装置10の面内の輝度むらを効果的に低減することができる。また、本実施の形態において、HrがHと等しい値をとる場合には、反射面14による集光効果が最も高くなるので、照明装置10の面内の輝度むらをより一層効果的に低減することができる。
また、本実施の形態において、Hrが0よりも大きくHよりも小さな値をとる場合には、一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の光路と、一の線上光源11に隣接する他の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の光路とが拡散シート12の手前で互いに交差する。これにより、互いに隣接する線状光源11同士の色味が互いに異なる場合であっても、色味の異なる光同士を効果的に混合することができ、面内の色むらをより一層なくすることができる。
さらに、本実施の形態では、反射面14の拡散反射率が50%以上90%以下となっている。これにより、各線状光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光が極端に、各線状光源11の中間領域に集中するのを低減することができる。また、反射板13が製造上の誤差などにより所望の形状とは異なる形状となっていた場合であっても、反射面14の拡散効果によって、反射板14からの反射光が局所的に集まって輝度むらが生じる虞をなくすることができる。
また、本実施の形態では、x座標がP/2もしくは−P/2となる点における凸形状の頂部14Bが、一の線上光源11からの射出光のうち反射面14で正反射した光の光路と、その線上光源11に隣接する線上光源11の反射光の光路とが互いに交差するのを阻害しないようにするために、各線状光源11の中心軸AXを含む面S1に関して反射面14側または面S1内に位置している。これにより、互いに隣接する線状光源11同士の色味が互いに異なる場合であっても、色味の異なる光同士を混合することができ、面内の色むらをなくすることができる。
なお、図22に示したように、x座標がP/2もしくは−P/2となる点における凸形状の頂部14Bを面S1に関して拡散シート130側に配置した場合や、一の線状光源120からの射出光のうち反射面140で正反射した光が、拡散シート130側から見て、上記一の線状光源120と上記一の線状光源120に隣接する他の線上光源120との中間線Cと、上記他の線上光源120との間の領域をほとんど(または全く)通過しない場合には、一の線上光源120からの射出光のうち反射面140で正反射した光の光路と、その線上光源120に隣接する線上光源120の反射光の光路とが互いにほとんど(または全く)交差しない。その結果、互いに隣接する線状光源11同士の色味が互いに異なる場合には、色味の異なる光同士がほとんど(または全く)混合されず、色むらが面内で生じ、画質が低下しまうことがある。
また、本実施の形態では、x座標がP/2もしくは−P/2となる点における凸形状の頂部14Bが面S1に関して反射面14側または面S1内に位置しており、さらにx座標がゼロとなる原点における凸形状の頂部14Aが線状光源11の表面から少なくとも0.5mm以上離れたところに位置している。これにより、頂部14A,14Bは、頂部を線状光源の光軸を含む面に関して拡散シート12側に設けた場合と比べて、大きな頂角を有しているので、反射面14を形成する原盤を精確に作製することが可能となるだけでなく、原盤の形状の転写性や成型速度が向上する。
また、本実施の形態では、反射板13において、少なくとも反射面14が樹脂により構成されているので、反射面14が線状光源11に近づいたことによる、線状光源11から反射面14への電流リークが起こりにくい。これにより、電流リークによって、線状光源11の両端で明るさが異なったり、線状光源11の不点灯が生じる可能性を低減することができる。もっとも、電流リークは線状光源11から最も近い頂部14Aで生じ易いので、頂部14Aおよびその近傍だけを樹脂により構成し、他の部分を金属などの導電性材料により構成した場合であっても、電流リークの発生を抑制することは可能である。
[変形例]
上記実施の形態では、反射面14は滑らかな凹形状を有していたが、例えば、その反射面14の凹形状をフレネルレンズに適用してもよい。例えば、図11、図12に例示したように、反射板13の代わりに、平坦な基材15Aの表面上に凸部15Bを設け、その凸部15Bの表面に、x軸と角度α(x)をなす曲面(微小反射面16)を形成した反射板15を用いるようにしてもよい。このようにした場合であっても、例えば図12に示したように、収束領域Rを、面S1とその面S1から表示パネル20側(反射板13)の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20面(反射板13)から見て、一の線上光源11と一の線上光源11に隣接する他の線上光源11との間の領域に存在させることができるので、光利用効率を低下させたり、照明装置10の薄型化を阻害することなく、照明装置10の面内の輝度むらを低減することができる。また、本変形例においても、PrおよびHrの範囲は上記実施の形態と同様に調整可能であることから、照明装置10の面内の輝度むらや色むらを効果的に低減することができる。
上記実施の形態では、反射面14は滑らかな凹形状を有していたが、例えば、その反射面14の凹形状をフレネルレンズに適用してもよい。例えば、図11、図12に例示したように、反射板13の代わりに、平坦な基材15Aの表面上に凸部15Bを設け、その凸部15Bの表面に、x軸と角度α(x)をなす曲面(微小反射面16)を形成した反射板15を用いるようにしてもよい。このようにした場合であっても、例えば図12に示したように、収束領域Rを、面S1とその面S1から表示パネル20側(反射板13)の領域とを含む領域内であって、かつ、表示パネル20面(反射板13)から見て、一の線上光源11と一の線上光源11に隣接する他の線上光源11との間の領域に存在させることができるので、光利用効率を低下させたり、照明装置10の薄型化を阻害することなく、照明装置10の面内の輝度むらを低減することができる。また、本変形例においても、PrおよびHrの範囲は上記実施の形態と同様に調整可能であることから、照明装置10の面内の輝度むらや色むらを効果的に低減することができる。
また、例えば、上記した反射面14の凹形状の代わりに、その凹形状と同様の機能を発現する微小プリズムを設けるようにしてもよい。例えば、図13、図14に例示したように、反射板13の代わりに、平坦な基材17Aの表面上に凸部17Bを設け、その凸部17Bの表面に、凸部17Bの所定の部位のx座標における角度α(x)でx軸と交差する平面(微小反射面18)を形成した反射板17を用いるようにしてもよい。このようにした場合であっても、上記と同様、光利用効率を低下させたり、照明装置10の薄型化を阻害することなく、照明装置10の面内の輝度むらを低減することができる。また、このようにした場合には、反射板17をフィルム成型機で作成することができるので、射出成型機で作成する場合よりも大幅に製造コストを下げることができる。
また、上記実施の形態では、照明装置10において、線状光源11に関して表示パネル20側には、拡散シート12しか設けられていなかったが、他の光学素子を、線状光源11と拡散シート12との間に挿入したり、拡散シート12の上に配置してもよい。例えば、図15に示したように、線状光源11と拡散シート12との間であって、かつ拡散シート12の直下に光源像分割シート19を配置してもよい。
この光源像分割シート19は、例えば、平坦な基材19A上に、基材19Aの底面と平行な平面に沿って延在する複数の柱状のプリズム19Bが連続的に並んで配置された薄い光学シートである。各プリズム19Bは、各プリズム19Bの延在方向が線状光源11の延在方向と互いに平行となるように並列配置されていることが好ましいが、各線状光源11の延在方向に対して光学特性上許容できる範囲内で交差するように配置されていてもよい。これにより、光源像分割シート19は、ある線状光源11から射出された光のうち底面または各プリズム19Bの上面に臨界角未満の角度で入射した光を屈折透過する一方で、臨界角以上の角度で入射した光を全反射するので、ある線状光源11がつくる光源像を各プリズム19Bの上面を構成する面の数(厳密には傾斜角ごとに分類される面の数)に応じて複数に分割する機能を有する。つまり、この光源像分割シート19は、ある線状光源11がつくる光源像を複数に分割し、分割した後の各光源像により形成される光源像同士の間隔を線状光源同士の間隔よりも狭くするので、分割した後の光源像の輝度レベル(最大値)と分割した後の光源像同士の間の輝度レベル(最小値)との差を、分割前の光源像の輝度レベル(最大値)と分割前の光源像間の輝度レベル(最小値)との差よりも小さくし、照明輝度のむらを低減することができる。従って、光源像分割シート19は拡散シートの一種とも言える。なお、プリズム19Bの上面が曲面となっている場合には、ある線状光源11がつくる光源像を無限に分割することになるので、光源像を有限個に分割する場合よりも照明輝度のむらをより効果的に低減することができる。
なお、光源像とは、光の輝度分布において、輝度のピークを示す光束を表すものであり、光源像どうしの間隔とは、輝度分布において隣り合うピーク(頂点)どうしの面内方向における間隔をいうものとする。
また、光源像分割シート19は、透光性を有する樹脂材料、例えば熱可塑性樹脂を用いて一体的に形成されていてもよいし、また、透光性の基材、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)上にエネルギー線(たとえば紫外線)硬化樹脂を転写して形成されていてもよい。また、プリズム19Bの表面は、光源像を無限に分割することが可能であることから勘案すると、図15に示したように曲面(例えば非球面)により構成されていることが好ましいが、光源像を無限に分割しなくても足りる場合には、例えば、図16(A)に示したように多角柱の表面形状となっていてもよいし、図16(B)に示したように頂部が平坦面で、側面が曲面となっていてもよい。また、複数のプリズム19Bが、互いに等しい形状となっていてもよいが、例えば、図16(C)に示したように互いに異なる形状となっていてもよい。なお、複数のプリズム19Bが異なる形状となっている場合には、各プリズム19Bの高さHLが互いに等しくなっていてもよいし、例えば、図16(C)に示したように頂部の尖った方のプリズム19Bの高さHL1が、頂部が平坦な方のプリズム19Bの高さHL2よりも高くなるようにしてもよい。
また、上記した光源像分割シート19を、線状光源11と拡散シート12との間であって、かつ拡散シート12の直下に設けた場合には、図17に示したように、拡散シート12および光源像分割シート19を可撓性フィルム20で包み込み、筐体30の内壁に、可撓性フィルム20で包み込まれた拡散シート12および光源像分割シート19を保持する突起30Aを設けるようにしてもよい。このようにした場合には、拡散シート12と光源像分割シート19とが温度変化に応じて伸縮する量が互いに異なるときであっても、拡散シート12または光源像分割シート19にしわを発生させることなく、拡散シート12および光源像分割シート19を筐体30に保持させることができる。また、光源像分割シート19は拡散シート12と可撓性フィルム20との間に保持されるので、光源像分割シート19を薄くすることが可能となり、製造コストを下げることができる。
[実施例]
次に、上記実施の形態の照明装置10の実施例1〜3について、照明装置100(図20参照)の比較例と対比して説明する。
次に、上記実施の形態の照明装置10の実施例1〜3について、照明装置100(図20参照)の比較例と対比して説明する。
実施例1〜3および比較例において、表1に示したように、Lr,H,P,Lの各寸法と、線状光源の輝度および位置と、拡散シートの光学特性とを互いに等しくした。また、実施例1〜3において、反射面形状およびHrの大きさを互いに異ならせ、比較例において、反射面形状を平坦とした。そして、各実施例1〜3において、反射面の拡散反射率が25%、50%、75%、85%、90%、100%の反射板をそれぞれ用意し、それぞれの反射板を用いたときの面内輝度分布を計測し、実施例1の結果を図18(A)に、実施例2の結果を図19(A)に、実施例3の結果を図20(A)にそれぞれ示した。なお、図18(B)、図19(B)、図20(B)は、図18(A)、図19(A)、図20(A)に示した実施例1〜3のグラフの横軸と、実施例1〜3の内部構造との対応関係を示すために照明装置の断面構成を表したものである。また、比較例において、反射面の拡散反射率が85%の反射板を用意し、その反射板を用いたときの面内輝度分布を計測し、その結果を実施例1〜3の結果と対比するために図18〜図20に示した。
ここで、表1において、Lr_maxは、面S1と、反射面のうち一番窪んでいる部位(または平坦面の任意の部位)との距離であり、面S1と反射面との距離の最大値である。また、図18〜図20において、ΔLは、比較例における、面内輝度の上限値と下限値との差分である。
図18〜図20から、反射面の拡散反射率が50%以上90%以下の範囲内において、各実施例1〜3における、面内輝度の上限値と下限値との差分が、反射面形状およびHrの大きさに依らず、比較例における差分ΔLよりも小さくなっていることがわかった。このことから、本実施例において、反射面の拡散反射率を50%以上90%以下の範囲内に調整することにより、平坦な反射面を用いた場合(比較例)よりも、照明装置の面内の輝度むらを低減することができることがわかった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、表示装置の構成を具体的に挙げて説明したが、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
1…表示装置、10…照明装置、11…線状光源、12,15,17…拡散シート、13…反射板、14…反射面、14−1…正領域、14−2…負領域、14A,14B…頂部、15A,17A…基材、15B,17B…凸部、16,18…微小反射面、19…光源像分割シート、20…表示パネル、30…筐体、40…インバータ回路。
Claims (21)
- 各々の中心軸が互いに平行となると共に一の面内に含まれるように配置された複数の線状光源と、
前記各線状光源と対向配置された反射板と、
前記一の面に関して前記反射板の反対側に配置された平板状の光学素子と
を備え、
前記反射板は、当該反射板を含む面内において前記線状光源の延在方向と直交する方向に延在する線をx軸、前記x軸のうち前記各線状光源の中心軸の直下の部分を前記x軸の原点としたとき、前記x軸とのなす角度α(x)が以下の式で表される反射面を有する
ことを特徴とする照明装置。
α(x)=(tan−1((Hr+Lr(x))/(Pr−|x|))−tan−1(Lr(x)/|x|))/2×(x/|x|)
0<Hr
−P/2<x<P/2(x=0を除く)
0<Pr<P
Hr:前記線状光源からの射出光のうち前記反射面で正反射した光の収束領域の中心位置の前記一の面からの高さ
Lr(x):前記一の面と前記反射面との距離
Pr:前記収束領域の中心位置と、当該収束領域へ収束光を発する線上光源の中心軸とのx軸方向の距離
P:互いに隣り合う前記線状光源の中心軸同士の距離 - 前記Prは、以下の式を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
P/2≦Pr<P - 前記Prは、以下の式を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
Pr=P/2 - 前記反射面は、x座標が正となる領域および負となる領域のそれぞれの領域において、滑らかな凹形状を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記反射面は、x座標が正となる領域および負となる領域のそれぞれの領域において、複数の微小反射面を前記x座標軸方向に配列してなる凹凸形状を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記各微小反射面は、前記一の面と前記角度α(x)をなす曲面を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。 - 前記微小反射面は、当該微小反射面の所定の部位のx座標における角度α(x)で前記一の面と交差する平面を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。 - PrはP/2よりも大きくP以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - Hrは前記一の面と前記光学素子との距離を1.5倍した値に等しいか、またはそれよりも小さい
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - Hrは前記一の面と前記光学素子との距離に等しい
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - Hrは前記一の面と前記光学素子との距離よりも小さい
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記反射面のうちx座標がP/2となる部分は、前記一の面に関して前記x軸側または前記一の面の面内に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記反射面のうちx座標がゼロとなる部分は、前記線状光源と少なくとも0.5mm以上離れたところに位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記反射面は、樹脂からなる
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記反射面の拡散反射率は、50%以上、90%以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記光学素子は、拡散板である
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記光学素子は、前記線状光源の延在方向に延在する複数の立体形状が前記線状光源とは反対側の表面に形成された光学シートである
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記光学素子は、前記線状光源の延在方向に延在する複数の立体形状が前記線状光源とは反対側の表面に形成された光学シートと、拡散板とを前記線状光源側からこの順に配置したものを可撓性フィルムで包み込んだ構造となっている
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 画像信号に基づいて駆動されるパネルと、
前記パネルを照明する照明装置と
を備え、
前記照明装置は、
各々の中心軸が互いに平行となると共に一の面内に含まれるように配置された複数の線状光源と、
前記各線状光源と対向配置された反射板と、
前記一の面に関して前記反射板の反対側に配置された平板状の光学素子と
を有し、
前記反射板は、当該反射板を含む面内において前記線状光源の延在方向と直交する方向に延在する線をx軸、前記x軸のうち前記各線状光源の中心軸の直下の部分を前記x軸の原点としたとき、前記x軸とのなす角度α(x)が以下の式で表される反射面を有する
ことを特徴とする表示装置。
α(x)=(tan−1((Hr+Lr(x))/(Pr−|x|))−tan−1(Lr(x)/|x|))/2×(x/|x|)
0<Hr
−P/2<x<P/2(x=0を除く)
0<Pr<P
Hr:前記線状光源からの射出光のうち前記反射面で正反射した光の収束領域の中心位置の前記一の面からの高さ
Lr(x):前記一の面と前記反射面との距離
Pr:前記収束領域の中心位置と、当該収束領域へ収束光を発する線上光源の中心軸とのx軸方向の距離
P:互いに隣り合う前記線状光源の中心軸同士の距離 - 前記Prは、以下の式を満たす
ことを特徴とする請求項19に記載の表示装置。
P/2≦Pr<P - 前記Prは、以下の式を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
Pr=P/2
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