JP2009115689A - 遮熱塗膜の評価装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】遮熱塗膜を、いかなる場所においても迅速に、かつ需要者に対して直感的に判り易く展示することができる評価装置を開発すること。
【構成】遮熱塗膜の遮熱効果を直感的に表示できる装置であって、遮熱塗料を塗装した塗装板の塗装塗膜上に、示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。遮熱塗膜を塗装した塗装板の、塗装塗膜の裏面上に示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。遮熱塗膜を形成するための遮熱塗料用の、商品カタログ、塗り色見本帳、塗装仕様書、技術資料の少なくともいずれかを兼ねていることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。
【選択図】 なし
【構成】遮熱塗膜の遮熱効果を直感的に表示できる装置であって、遮熱塗料を塗装した塗装板の塗装塗膜上に、示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。遮熱塗膜を塗装した塗装板の、塗装塗膜の裏面上に示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。遮熱塗膜を形成するための遮熱塗料用の、商品カタログ、塗り色見本帳、塗装仕様書、技術資料の少なくともいずれかを兼ねていることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。
【選択図】 なし
Description
本発明は、遮熱塗膜の評価装置に関する。
我が国の夏季気候は高温、多湿であり、建築、構築物の屋根部に対して塗装される塗膜に遮熱性を付与することは、建物内部の温度環境を緩和し、冷房に消費されるエネルギーを減らす効果がある。
このため、塗料メーカー各社から遮熱塗膜を形成する遮熱塗料が開発され、上市されている。本出願人からも、特願2002−036877号 遮熱防音塗料及び遮熱防音工法 として特許出願を行なっている。
しかしながら、遮熱塗膜は一種の機能性塗料による塗装塗膜であるため、その機能、効能はカタログや技術資料のみでは、需要者に十分に伝達できるとは言い難い。そこで、必要とされる試験用遮熱塗膜を、いかなる場所においても迅速に、かつ需要者に対して直感的に判り易く展示することができる評価装置を開発し、本出願人から、特願2003-186558号 遮熱塗膜の評価装置 として特許出願を行っている。
特開2003−186558号公報
しかし、上記装置は光源ランプ、光源用電源、温度センサー表示装置などを構成要素としているため、一定の重量があり、更なる小型軽量化を目的として、いかなる場所においても迅速に、かつ需要者に対して直感的に判り易く展示することができる評価装置を開発することを課題とする。
上記課題を解決せんとして、本発明者は鋭意研究の結果、使用する場所を選ばず、迅速な評価が可能で、わかりやすい評価装置を開発したものであり、その要旨は以下に存する。
遮熱塗膜の遮熱効果を直感的に表示できる装置であって、遮熱塗料を塗装した塗装板の塗装塗膜上に、示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。
遮熱塗膜を塗装した塗装板の、塗装塗膜の裏面上に示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。
遮熱塗膜を形成するための遮熱塗料用の、商品カタログ、塗り色見本帳、塗装仕様書、技術資料の少なくともいずれかを兼ねていることを特徴とする、前記に記載された遮熱塗膜評価装置。
以下に詳細に説明する。
遮熱塗膜を塗装した塗装板の、塗装塗膜の裏面上に示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。
遮熱塗膜を形成するための遮熱塗料用の、商品カタログ、塗り色見本帳、塗装仕様書、技術資料の少なくともいずれかを兼ねていることを特徴とする、前記に記載された遮熱塗膜評価装置。
以下に詳細に説明する。
遮熱塗料を塗装し、遮熱塗膜を形成するための板に関しては、特に限定はない。ただし、板本体が熱伝導性の極めて悪い、例えば断熱性材料であったとすると、本来は塗膜の遮熱性を評価するべき装置なのに、板の断熱性のために塗膜の遮熱性の効果であるかどうか不明となってしまう虞れがあるため、板としてはできれば熱伝導性の高い材料を使用することが望ましい。例えば鉄板、アルミニウム板、合金による金属板、トタン板、スレート板、木質板、厚紙、熱可塑性樹脂・熱硬化性樹脂による樹脂製板などが例示できる。
示温シールは、熱により変色する、温度表示材から構成される。この変化は可逆的なものであるので、簡易的な温度計としても使用される。温度表示材としては、感温顔料、感温染料、感温液晶などが開発され、市場に知られている。感温顔料は、パラフィンワックス、鉱物ワックス、固形状油脂、無機化合物を混合されてなる。感温染料は、染料、顕色剤、減感剤からなり、これらのマイクロカプセルに内包して構成される。感温液晶は、ある波長領域の光を選択的に反射する配列構造を持つ、コレステリック液晶という種類の液晶を使用してマイクロカプセルに内包して構成される。
感温顔料は、シュウ酸錯塩、シュウ酸金属塩、金属水酸化物、塩基性炭酸金属塩、リン酸金属塩、金属水酸化物、塩基性炭酸金属塩、リン酸金属塩、アンモニウム金属塩、アンモニア錯塩、金属塩へのヘキサメチレンテトラミンの付加物、テトラヨード水銀酸金属塩、これらの水和物、有機顔料などから、適宜選択される。感温染料は、カプセルが水溶液中に分散してなるスラリータイプと、水分を除去して乾燥したパウダータイプとがある。
この温度表示材は、上記感温顔料、感温染料、感温液晶の配合により特定の温度を感知して変色するようにすることが可能であり、一定間隔で特定温度のみを感知して変色する温度表示材を配置することにより、その温度表示材の変色のみで当該箇所の温度が判明するようにしたものが、示温シールである。
温度表示材を、感知温度の数字にしてシール上につけることにより、当該温度を感知した温度表示材のみが変色して、その温度を示す様にすることが可能であり、温度表示材が示す数字により、概略の温度を知ることができる。
温度表示材により、感知した温度を数字によって表示する機能を有する示温シールを、遮熱塗膜の表面に貼付することにより、遮熱塗膜の温度が直感的に判明する。なお、比較対照として、遮熱機能のない通常の塗膜の上に、同様に示温シールを貼付することにより、遮熱塗膜の表面温度が通常塗膜の表面温度と比較して、どの程度低下しているかが一目瞭然となるため、好ましい。なお、示温シールは遮熱塗膜を形成した塗装板の裏面に貼ることにより、塗膜により熱がどの程度遮断されているかも容易に判明するため、裏面に貼付することも推奨できる。無論のこと、表面と裏面の両方に貼付しても差し支えない。
遮熱塗膜を塗装した塗装板は、自然太陽光の下に置き、太陽光加熱により遮熱効果を表示させることが可能であるが、例えば白熱電球、レフランプなどによる人工光源により塗装板を加熱しても、同じ効果を得ることが可能である。
本発明になる評価装置は、遮熱塗膜を形成した塗装板の塗装表面、塗装裏面、あるいはその両面に、温度を感知して変色する機能を有する示温シールを貼付する、という極めて単純な構成であるため、例えば遮熱塗膜の遮熱効果をデモンストレーションするために、場所を問わず、いかなる場所でも速やかに実施が可能である。塗膜形成を行なう塗装板の材質を、例えば厚紙にすることによって、遮熱塗膜を形成するために塗装する遮熱塗料の塗料カタログ、塗料色見本板、塗料色見本帳、施工仕様書、技術資料等に適用することが容易であり、これらを太陽光や人工光源を使用して加熱するだけで、遮熱塗膜の効果を直感的に評価することが可能である。
以下に、本発明の理解を助けるために具体的な実施例を説明する。言うまでもないが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
0.8mm厚さの鉄板の面積を2分割し、片側には濃青色のアクリル樹脂による遮熱塗料を塗布して遮熱塗膜を形成し、もう片側には濃青色の通常のアクリル樹脂塗料を塗布して、塗膜を形成した。双方の塗膜を室温にて24時間乾燥させて完全に硬化させたあと、20℃〜40℃までを1℃刻みで表示することが可能な感温液晶を使用した示温テープを、双方の塗膜表面に貼付した。
同じ示温テープを、双方の塗膜の裏面にも貼付した。
塗装面を太陽光に直接あてて表面温度を示温テープが表示する数字により判断し、遮熱塗膜と通常塗膜の表面温度により遮熱塗膜の評価を行った。
同じ示温テープを、双方の塗膜の裏面にも貼付した。
塗装面を太陽光に直接あてて表面温度を示温テープが表示する数字により判断し、遮熱塗膜と通常塗膜の表面温度により遮熱塗膜の評価を行った。
スレート板の面積を2分割し、片側には濃青色のアクリル樹脂による遮熱塗料を塗布して遮熱塗膜を形成し、もう片側には濃青色の通常のアクリル樹脂塗料を塗布して、塗膜を形成した。双方の塗膜を室温にて24時間乾燥させて完全に硬化させたあと、20℃〜40℃までを1℃刻みで表示することが可能な感温液晶を使用した示温テープを、双方の塗膜表面に貼付した。
同じ示温テープを、双方の塗膜の裏面にも貼付した。
塗装面を太陽光に直接あてて表面温度を示温テープが表示する数字により判断し、遮熱塗膜と通常塗膜の表面温度により遮熱塗膜の評価を行った。
同じ示温テープを、双方の塗膜の裏面にも貼付した。
塗装面を太陽光に直接あてて表面温度を示温テープが表示する数字により判断し、遮熱塗膜と通常塗膜の表面温度により遮熱塗膜の評価を行った。
厚紙の面積を2分割し、片側には濃青色のアクリル樹脂による遮熱塗料を塗布して遮熱塗膜を形成し、もう片側には濃青色の通常のアクリル樹脂塗料を塗布して、塗膜を形成した。双方の塗膜を室温にて24時間乾燥させて完全に硬化させたあと、20℃〜40℃までを1℃刻みで表示することが可能な感温液晶を使用した示温テープを、双方の塗膜表面に貼付した。
同じ示温テープを、双方の塗膜の裏面にも貼付した。
塗装面を太陽光に直接あてて表面温度を示温テープが表示する数字により判断し、遮熱塗膜と通常塗膜の表面温度により遮熱塗膜の評価を行った。
同じ示温テープを、双方の塗膜の裏面にも貼付した。
塗装面を太陽光に直接あてて表面温度を示温テープが表示する数字により判断し、遮熱塗膜と通常塗膜の表面温度により遮熱塗膜の評価を行った。
Claims (3)
- 遮熱塗膜の遮熱効果を直感的に表示できる装置であって、遮熱塗料を塗装した塗装板の塗装塗膜上に、示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。
- 遮熱塗膜を塗装した塗装板の、塗装塗膜の裏面上に示温シールが貼付されてなることを特徴とする遮熱塗膜評価装置。
- 遮熱塗膜を形成するための遮熱塗料用の、商品カタログ、塗り色見本帳、塗装仕様書、技術資料の少なくともいずれかを兼ねていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載された遮熱塗膜評価装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007290726A JP2009115689A (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | 遮熱塗膜の評価装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007290726A JP2009115689A (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | 遮熱塗膜の評価装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009115689A true JP2009115689A (ja) | 2009-05-28 |
Family
ID=40782971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007290726A Withdrawn JP2009115689A (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | 遮熱塗膜の評価装置 |
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JP (1) | JP2009115689A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014512519A (ja) * | 2011-02-28 | 2014-05-22 | 株式会社アモーレパシフィック | 熱遮断指数の生成方法 |
KR102081429B1 (ko) * | 2018-11-16 | 2020-02-25 | 주식회사 동해종합기술공사 | 온도 상승 억제 및 취약부 진단을 위한 철도 레일 |
-
2007
- 2007-11-08 JP JP2007290726A patent/JP2009115689A/ja not_active Withdrawn
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KR102081429B1 (ko) * | 2018-11-16 | 2020-02-25 | 주식회사 동해종합기술공사 | 온도 상승 억제 및 취약부 진단을 위한 철도 레일 |
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