JP2009115405A - 流体遮断装置 - Google Patents

流体遮断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009115405A
JP2009115405A JP2007290320A JP2007290320A JP2009115405A JP 2009115405 A JP2009115405 A JP 2009115405A JP 2007290320 A JP2007290320 A JP 2007290320A JP 2007290320 A JP2007290320 A JP 2007290320A JP 2009115405 A JP2009115405 A JP 2009115405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shut
valve
state
shutoff
incomplete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007290320A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Yamaguchi
正樹 山口
Naoto Naganuma
直人 永沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007290320A priority Critical patent/JP2009115405A/ja
Publication of JP2009115405A publication Critical patent/JP2009115405A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

【課題】遮断弁の遮断状態が不完全である場合において、ガス流路を遮断できる確率を高くする。
【解決手段】一つの遮断弁43aを遮断駆動した後流量信号45が規定量Q0以上の場合、遮断中流量あり判定部51、遮断不完全時再遮断制御部53が遮断中でない別の遮断弁43bを遮断駆動するよう再遮断命令69bを出すため、シール部異物が介在しガスを遮断することができない、可動部にダストなどの異物が噛み込んでロックしてる、可動部他が耐久劣化し遮断能力が低下している、駆動部の電気回路が断線、ショートして遮断弁に正常な電気信号が伝達されない等の原因により遮断不完全状態になっている場合でも、遮断弁43aおよび43bがガス流路を遮断できる確率を高くし、マイコンメータの安全性をより高くできる流体遮断装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流路の開閉を行う流体制御装置、特に、ガスの事故を未然に防ぐためガスメータなどに内蔵される電池で駆動されるガス遮断装置の遮断機構として使用される流体遮断装置に関するものである。
ガス事故を未然に防ぐため、従来より種種の安全装置が利用されており、中でもガスメータに内蔵され流量センサによりガスの流量を検出しマイクロコンピュータによりガスの使用状態を異常使用と判断した場合や、地震センサ、ガス圧力センサ、ガス警報器、一酸化炭素センサなどのセンサの状況を監視し危険状態と判断した場合は、ガスメータに内蔵された遮断弁によりガスを遮断する電池によるマイクロコンピュータ搭載ガス遮断装置内蔵ガスメータ(以下マイコンメータと省略する)は、安全性、ガス配管の容易性、経済的価格等の優位性のため普及が促進され、ほぼ全世帯普及が実施されるに至っており、ガス事故の飛躍的低減に貢献している。
また、マイコンメータは、停電などの影響を受けないよう電池で駆動されており、遮断弁は開弁、閉弁状態の保持に電力を必要としない自己保持型になっているので、マイコンメータシステムの異常時に必ず安全側、すなわちガス遮断側に状態移動するフェールセーフ構造ではないため、フェールセーフ構成でないことを補い、マイコンメータの安全性を高めるため様々なシステムバックアップ手段が考案、実施されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は従来の流体遮断装置のブロック図である。図6において、ガスメータ21に内蔵されガス流路22を遮断可能な自己保持型の遮断弁23と、ガスの流量を検知する流量センサ等による流量検出部24と、この流量検出部24の流量信号25が所定の流量以上の場合遮断弁23を駆動する遮断駆動部26に遮断信号27を出力する流量判定部28と、遮断信号27が出力されたことを記憶する遮断記憶部29と、この遮断記憶部29の状態が遮断中でありかつ流量検出部24が流量信号25を出力した流量ありの状態の場合遮断駆動部26に遮断信号30を出力するアンドゲート等による遮断中流量あり判定部31と、これらの制御部24〜31および遮断弁23に電力を供給する電池等による電源部35より構成されている。流量判定部28、遮断記憶部29、遮断中流量あり判定部31はマイクロコンピュータ34に記録されたソフトウェア手段などで実現されている。
流量信号25が異常に大きな流量であったり、流量信号25の継続が図示していないタイマー手段によって異常に長時間である場合など、ガス消費パターンが異常であると流量判定部28が判定した場合、遮断駆動部26に遮断信号27が出力され遮断弁23でガス流路22を遮断駆動すると同時に、遮断記憶部29に遮断駆動したことを記憶する。この後、流量検出部24が流量を検出した場合流量信号25が遮断中流量あり判定部31に出力され、遮断記憶部29の記憶が遮断中である場合、遮断中流量あり判定部31は遮断駆動部26に遮断信号30を出力し、遮断駆動部26は遮断弁23を再度遮断駆動する。
特開2005−140262号公報
この種の流体遮断装置において、遮断中にガス流量があるすなわち遮断不完全状態になっている原因として、弁体と弁座間のシール部に配管ダストなどの異物が介在しガスを遮断することができない、可動部にダストなどの異物が噛み込んでロックしてる、可動部他
が耐久劣化し遮断弁の遮断能力が低下している、駆動部の電気回路が断線、ショートして遮断弁に正常な電気信号が伝達されない等のケースが考えられる。
しかしながら、図6に示した従来の流体遮断装置は、遮断中に流量がある場合でも遮断不完全になっている遮断弁に対して遮断動作を繰り返すため、最初の遮断動作と同じ結果となる可能性があり、特に電気回路の断線、ショートの場合この遮断弁は再遮断動作をすることができず、遮断中に流量がある場合でもガス流路を遮断できない可能性があるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、遮断中の遮断弁に関して、弁体と弁座間のシール部に配管ダストなどの異物が介在しガスを遮断することができない、可動部にダストなどの異物が噛み込んでロックしてる、可動部他が耐久劣化し遮断弁の遮断能力が低下している、駆動部の電気回路が断線、ショートして遮断弁に正常な電気信号が伝達されない等の原因により遮断不完全状態になっている場合でも、遮断弁がガス流路を遮断できる確率を高くし、マイコンメータの安全性をより高くできる流体遮断装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流体遮断装置は、流路に直列に配され個別に流路を遮断可能で電動で遮断駆動される複数の自己保持型遮断弁と、それら遮断弁を個別に遮断制御可能な複数の遮断駆動手段と、個々の遮断弁を遮断駆動したことを記憶する遮断記憶手段と、少なくとも1つの遮断弁の流路遮断動作後の流路遮断状態が完全であるか不完全であるかを検出する遮断状態検出手段と、遮断状態検出手段が流路遮断状態が不完全であることを検出した場合遮断中の遮断弁とは異なる遮断弁を遮断する遮断不完全時再遮断制御手段とを有するものである。
遮断状態検出手段としては、流量を検出する流量検出手段と、遮断弁を遮断駆動したことを記録する遮断記憶手段とを用い、遮断記憶手段が遮断中であり、流量検出手段の流量信号が規定量以上の場合遮断状態が不完全であると判定し遮断状態検出手段の出力とするものである。
別の遮断状態検出手段としては、遮断弁の開閉状態を検出する開閉検出手段を用い、流路遮断動作後の少なくとも一つの遮断弁に接続された遮断記憶手段が遮断中であり、その遮断弁の開閉検出手段の出力が閉でない場合遮断状態が不完全であると判定することもできるものである。
さらには、遮断不完全時再遮断制御手段で遮断弁を遮断駆動した後、遮断状態検出手段の状態が、流路遮断状態が不完全であることを検出した場合、発呼する通信手段もしくは表示する表示手段を有するものである。
これにより、遮断中の遮断弁に関して、弁体と弁座間のシール部に配管ダストなどの異物が介在しガスを遮断することができない、可動部にダストなどの異物が噛み込んでロックしてる、可動部他が耐久劣化し遮断弁の遮断能力が低下している、駆動部の電気回路が断線、ショートして遮断弁に正常な電気信号が伝達されない等の原因により遮断不完全状態になっている場合でも、遮断不完全になっている遮断弁とは別の遮断弁に対して遮断動作を行うため、遮断弁がガス流路を遮断できる確率を高くし、マイコンメータの安全性をより高くできる流体遮断装置を提供することができる。
そして、万一、遮断不完全時再遮断制御手段で遮断弁を遮断駆動した後も遮断状態が不完全な場合は、遮断が困難であることを外部に対して通信手段による発呼、もしくは表示
手段による表示を行うため、異常状態の早期検出が可能である。
また、流路開放状態を最初に遮断する遮断弁を順次入れ替える主遮断弁切り替え手段を有するものである。
これにより、特定の遮断弁に耐久負荷が偏ることを防止し、システム全体の耐久性を向上させ、安全性をより高くできる。
また、流路開放状態を最初に遮断する第1の遮断弁は電動で遮断、復帰可能な遮断弁であり、遮断不完全時再遮断制御手段によって最後に遮断される遮断弁は電動で遮断可能で、かつ、電動で復帰不能で、閉止力が前記電動で遮断、復帰可能な遮断弁より強い遮断弁であることを特徴とするものである。
これにより、電動で遮断、復帰可能な他の遮断弁の遮断能力が低下した場合でも、最後に遮断される遮断弁は電動復帰による流路回復を考慮することなく強い閉止力を設定でき閉止能力を向上できるので、安全性をより高くできる。
また、流路開放状態を最初に遮断する遮断弁を遮断駆動した後、遮断状態検出手段の状態が、遮断状態が不完全であることを検出した場合、発呼する通信手段もしくは表示する表示手段を有するものである。
これにより、流体遮断装置システムの故障をより早く検出することができ、システム全体が遮断不能になる前に是正処置などを行うことができる。
一つの遮断弁が遮断された後遮断不完全時再遮断制御手段によって遮断される次の遮断弁を遮断するまでの時間を制御する遮断間隔タイマー手段を有し、電源が電池であることを特徴とするものである。
これにより、遮断弁を遮断する際の大電流を流したときに特に低温環境内などで発生する電池の一時的な電圧降下が回復するのを待って、再度、比較的高い電圧で断不完全時再遮断制御を実施できるので、次の遮断弁を遮断できる確率を高め、安全性をより高くできる。
また、電動で復帰駆動される複数の遮断弁が遮断された状態において復帰駆動を行う場合、復帰駆動は一度に一つの遮断弁に対して実行され、一つの遮断弁を復帰した後次の遮断弁を復帰するまでの時間を制御する復帰間隔タイマー手段を有し、電源が電池であることを特徴とする。
これにより、遮断弁が復帰する際の大電流を流したときに特に低温環境内などで発生する電池の一時的な電圧降下が回復するのを待って、再度、比較的高い電圧で次の遮断弁を復帰できるので、次の遮断弁を復帰できる確率を高め、利便性を高くすることができる。
本発明の流体遮断装置は、弁体と弁座間のシール部に配管ダストなどの異物が介在しガスを遮断することができない、可動部にダストなどの異物が噛み込んでロックしてる、可動部他が耐久劣化し遮断弁の遮断能力が低下している、駆動部の電気回路が断線、ショートして遮断弁に正常な電気信号が伝達されない等の原因により遮断不完全状態になっている等の原因で、遮断弁の遮断状態が不完全である場合においても、遮断弁がガス流路を遮断できる確率を高くし、マイコンメータの安全性をより高くできる流体遮断装置を提供することができ、マイコンメータの安全性をより高くできる。
第1の発明の流体遮断装置は、流路に直列に配され個別に流路を遮断可能で電動で遮断駆動される複数の自己保持型遮断弁と、それら遮断弁を個別に遮断制御可能な複数の遮断駆動手段と、個々の遮断弁を遮断駆動したことを記憶する遮断記憶手段と、少なくとも1つの遮断弁の流路遮断動作後の流路遮断状態が完全であるか不完全であるかを検出する遮断状態検出手段と、遮断状態検出手段が流路遮断状態が不完全であることを検出した場合遮断中の遮断弁とは異なる遮断弁を遮断する遮断不完全時再遮断制御手段とを有するものである。
そして、ある遮断弁が遮断駆動されたことを遮断記憶手段が記憶しており、この遮断中の遮断弁に関して、弁体と弁座間のシール部に配管ダストなどの異物が介在しガスを遮断することができない、可動部にダストなどの異物が噛み込んでロックしてる、可動部他が耐久劣化し遮断弁の遮断能力が低下している、駆動部の電気回路が断線、ショートして遮断弁に正常な電気信号が伝達されない等の原因により遮断不完全状態になっている場合、遮断状態検出手段によって流路遮断状態が不完全であることを検出され、遮断不完全時再遮断制御手段が、この遮断状態が不完全である遮断弁とは別の遮断弁を遮断駆動するため、遮断異常常態になっていない遮断弁によってガス流路を遮断できる可能性が高く、マイコンメータの安全性をより高くできる流体遮断装置を提供することができる。
第2の発明の流体遮断装置は、第1の発明に加え、流量を検出する流量検出手段を有し、遮断記憶手段が遮断中であり、流量検出手段の流量信号が規定量以上の場合遮断状態が不完全であると判定し遮断状態検出手段の出力とするものである。
そして、遮断記憶手段が遮断中であり、流量検出手段が規定量以上の流量を検出した場合、別の遮断弁を遮断制御する遮断不完全時再遮断制御を行うため、遮断が不完全であることを直接流量で確認でき、流体が流れている場合においては遮断対象である流量を直接フィードバックでき、実現したい遮断性能そのもので判断できるために、遮断弁がガスなどの流体通路を遮断できる確率が高くなり、より確実に流体を遮断することができる。
第3の発明の流体遮断装置は、第1の発明に加え、個々の遮断弁の開閉状態を検出する開閉検出手段を有し、流路遮断動作後の少なくとも一つの遮断弁に接続された遮断記憶手段が遮断中であり、その前記遮断弁の前記開閉検出手段の出力が閉でない場合遮断状態が不完全であると判定し遮断状態検出手段の出力とするものである。
そして、遮断記憶手段が遮断中であり、その遮断弁に関する開閉検出手段の出力が閉でない場合、この遮断状態が不完全である遮断弁とは別の遮断弁を遮断駆動するため、流量が流れていない場合においても遮断弁の開閉状態を確認でき、遮断弁がガスなどの流体流路を遮断できる確率が高くなり、より確実に流体を遮断することができる。
また、流量検出手段が必須でないため、ガスメータなどの流量計とは別の、ガス漏れ警報やCO警報機などと連動する警報遮断システムなどへの採用が可能である。
第4の発明の流体遮断装置は、第1の発明に加え、全ての遮断弁が遮断中の状態で、遮断状態検出手段の状態が、遮断状態が不完全であることを検出した場合、遮断が困難であり遮断システム異常であることを発呼する通信手段もしくは表示する表示手段を有するものである。
そして、万一、全ての遮断弁に対して遮断制御を行っても遮断状態が不完全な場合は、遮断困難であることを外部に対して通信手段による発呼、もしくは表示手段による表示を
行うため、異常状態の早期検出が可能である。
第5の発明の流体遮断装置は、第1の発明に加え、流路開放状態を最初に遮断する遮断弁を順次入れ替える主遮断弁切り替え手段を有するものである。
そして、主遮断弁を順次切り替えるため、特定の遮断弁に耐久負荷が偏ることを防止し、システム全体の耐久性を向上させ、安全性をより高くできる。
第6の発明の流体遮断装置は、第1の発明に加え、流路開放状態を最初に遮断する第1の遮断弁は電動で遮断、復帰可能な遮断弁であり、遮断不完全時再遮断制御手段によって最後に遮断される遮断弁は電動で遮断可能で、かつ、電動で復帰不能で、閉止力が前記電動で遮断、復帰可能な遮断弁より強い遮断弁であることを特徴とするものである。
そして、電動で遮断、復帰可能な他の遮断弁の遮断能力が低下した場合でも、最後に遮断される遮断弁は電動復帰による流路回復を考慮することなく強い閉止力を設定でき閉止能力を向上できるので、安全性をより高くできる。
第7の発明の流体遮断装置は、第1の発明に加え、流路開放状態を最初に遮断する遮断弁を遮断駆動した後、遮断状態検出手段の状態が、遮断状態が不完全であることを検出した場合、遮断機能の一部が故障したことを発呼する通信手段もしくは表示する表示手段を有するものである。
そして、これにより、流体遮断装置システムの故障をより早く検出することができ、システム全体が遮断不能になる前に是正処置などを行うことができる。
第8発明の流体遮断装置は、第1の発明に加え、一つの遮断弁が遮断された後遮断不完全時再遮断制御手段によって遮断される次の遮断弁を遮断するまでの時間を制御する遮断間隔タイマー手段を有し、電源が電池であることを特徴とするものである。
そして、遮断弁を遮断する際の大電流を流したときに特に低温環境内などで発生する電池の一時的な電圧降下が回復するのを待って、再度、比較的高い電圧で断不完全時再遮断制御を実施できるので、次の遮断弁を遮断できる確率を高め、安全性をより高くできる。
第9の発明の流体遮断装置は、第1の発明に加え、遮断弁を個別に復帰駆動可能な複数の復帰駆動手段を有し、電動で復帰駆動される複数の遮断弁が遮断された状態において復帰駆動を行う場合、前記復帰駆動は一度に一つの遮断弁に対して実行され、一つの遮断弁を復帰した後次の遮断弁を復帰するまでの時間を制御する復帰間隔タイマー手段を有し、電源が電池であることを特徴とするものである。
そして、遮断弁が復帰する際の大電流を流したときに特に低温環境内などで発生する電池の一時的な電圧降下が回復するのを待って、再度、比較的高い電圧で次の遮断弁を復帰できるので、次の遮断弁を復帰できる確率を高め、利便性を高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の流体遮断装置のブロック図である。
図1において、ガスメータ41に内蔵され、ガス流路42に対して直列に配されて、個
別にガス流路42を遮断可能な遮断弁43a、43bと、ガスの流量を検知する磁気センサ、圧力センサ、超音波センサ、熱線流量センサ、流体素子センサ、または、フロートセンサ等による流量検出部44と、この流量検出部44の流量信号45が異常流量などの場合、主遮断弁切換部61に通常遮断信号47を出力して、遮断弁43aもしくは43bを遮断駆動する遮断弁駆動部46aまたは46bに遮断命令100aもしくは100bを出力させる流量判定部48と、遮断弁駆動部46a、46bから遮断信号65a、65bが出力されたことを記憶する遮断記憶部49a、49bと、この遮断記憶部49aまたは49bの状態が遮断中でありかつ流量検出部44の流量信号45が規定量Q0以上で流量判定部48が流量ありと判定した信号を受けて遮断状態が異常であることを検出して、機能故障判定部62を介してシステム異常判定部60に遮断中流量あり遮断信号50を出力するアンドゲート等による遮断中流量あり判定部51と、システム異常判定部60を経由した遮断中流量あり遮断信号50を受けて、現在遮断中でない遮断弁43bまたは43aを遮断駆動するよう遮断弁駆動部46bまたは46aに再遮断命令69bまたは69aを出力する遮断不完全時再遮断制御部53と、これらの各部に電力を供給する電池55を有して流体遮断装置が構成されている。
主遮断弁切換部61に入力される通常遮断命令47は、流量判定部48の異常流量検知の他に、ガスメータ41に内蔵された圧力センサ、感震センサなどや、CO警報機、遠隔遮断命令など外部からの遮断命令などによるその他遮断信号67を受けたものも論理和で入力される。
機能故障判定部62は、遮断弁43aまたは43bが遮断中であり、かつ流量信号45が規定量Q0以上で流量ありの場合、すなわち、遮断中流量あり判定部51から遮断中流流量あり信号50が出力された場合、システム異常判定部60に遮断中流流量あり信号50を転送するとともに、通信手段58や表示手段59に機能故障信号63を出力し、通信手段58は無線や電話回線などに遮断異常が発生した旨発呼し、表示手段59はLEDなどに表示を行う。
システム異常判定部60は、遮断中流量あり遮断信号50を受けて、遮断記憶部49aおよび49bの遮断記憶を確認し、全ての遮断弁が遮断中の状態である場合、この流体遮断装置のシステム内では遮断完了が困難となる異常が発生したと判断し、通信手段58や表示手段59にシステム異常信号52を出力し、通信手段58は無線や電話回線などに遮断に関するシステム異常である旨発呼し、表示手段59はLEDなどに表示を行う。
遮断不完全時再遮断制御部53はシステム異常判定部60を経由した遮断中流量あり信号50を受けて、再遮断遮断弁選択部56が遮断記憶部49aおよび49bの遮断記憶を確認し遮断中でない遮断弁が遮断弁43bか43aかを選択し、遮断間隔タイマー57が前回の遮断信号65aまたは65bを出力した後所定時間T1経過するまでウェイトをかけた後、遮断中でない遮断弁43bまたは43aに対して遮断駆動部46bまたは46aを制御して遮断信号65bまたは65aを出力し、遮断弁43bまたは43aを遮断駆動する。
主遮断弁切換部61は、前回遮断制御した遮断弁が遮断弁43aか43bかを記憶しており(複雑になるため図示せず)、流量信号45を受けて流量判定部48が異常流量と判定した場合、すなわち流路42開放状態を最初に遮断する場合、前回遮断制御した遮断弁とは別の遮断弁43bまたは43aを遮断制御するよう遮断駆動部46bまたは46aを切り換えて遮断命令100bまたは100aを出力する。
復帰制御部65は、復帰スイッチ入力や通信手段などによる通常復帰信号68を入力され、まず、復帰遮断弁選択手段66が遮断中である遮断弁、もしくは全てが遮断中である
場合、最初に遮断した遮断弁など、一つの遮断弁を選択し復帰制御を行い、次に復帰間隔タイマー67が所定時間T2経過するまでウェイトをかけた後、遮断中である別の遮断弁に対して復帰制御を行うよう復帰駆動部64aまたは63bに復帰命令99aまたは99bを出力し遮断弁43aまたは43bを復帰させる。
遮断中流量ありと判断する規定量Q0は、その規定量が漏れた場合下流の室内が爆発限界に至らないガス量や、一般の人がガス臭を感じないガス量や、流量検出部44の最低計量単位などから選択することができ、通常1〜50L/h程度に設定されている。
流量判定部48、遮断記憶部49a、49b、遮断中流量あり判定部51、遮断弁駆動部46a、46b、機能故障判定部62、システム異常判定部60、遮断不完全時再遮断制御部53、再遮断遮断弁選択部56、遮断間隔タイマー57、主遮断弁切換部61、復帰駆動部64a、64b、復帰制御部65、復帰制御部65、復帰遮断弁選択部66、復帰間隔タイマー67はマイクロコンピュータ54に記録されたソフトウェア手段や論理ICなどで実現されている。
電池55は常温3Vのリチウム電池であり、遮断弁はモータや電磁ソレノイドなどを動力源としたものが一般的で、これらを駆動時には400mA程度の比較的大電流が流れるため、特に−30℃などの低温において電池電圧は遮断弁駆動時に2.6V→2.2Vに降下し、遮断弁駆動が終わると上昇するのだが2.5V程度までしか上昇せず、その後時間をかけてもとの2.6Vまで上昇する。
そして、遮断弁駆動直後に再度遮断弁を駆動すると2.5V→2.1Vに降下するため、遮断弁の動作に支承きたす場合があるので、遮断間隔タイマー57や、復帰間隔タイマー67の時間T1、T2は電池電圧回復と安全性や利便性のバランスをとって通常数分程度の時間が設定されており、この数分間の駆動しない時間で2.5V→2.56Vというように、電池電圧がある程度回復するので、遮断弁の動作に支承をきたす可能性が低減される。
なお、電池55の低温電圧や、遮断弁駆動時の電圧は、電池の容量や残量などによって変わるため、遮断間隔タイマー57や、復帰間隔タイマー67の時間T1、T2は設計耐用年数やマイクロコンピュータ54や遮断弁43a、43bなどの最低動作電圧、さらには遮断不完全時再遮断に許容される安全な待ち時間、利用者が不便を感じない復帰待ち時間などで適切に設計されるべきである。
図2は本発明の実施の形態1の流体遮断装置の遮断弁43a、43bの断面図である。
図2において、遮断・復帰駆動部の第1相、第2相に接続された電磁コイル71、72と、磁力を伝達するヨーク73、74、75、76とでステータ77が構成され、永久磁石78と、流路42に突出したリード部80を有するリードシャフト81とで構成されたロータ82がステータ77と同軸に配され、流路42に形成された弁座83と当接することによってガス等の流体を遮断可能な合成ゴムやプラスチックエラストマー等の可撓体製の弁シート87と、弁シート87のステータ77側に係合して配され、リードナット部84がリード部80に螺合し、かつ、ステータ77が固定され自身は流路42に固定されたフランジ89に形成された爪状の回動規制手段86によって規制されているため、ロータ82の回転に伴い弁座83と弁シート87とを近接、離反させる直線運動が可能な自己潤滑性樹脂であるポリオキシメチレンなどのすべり性の高い合成樹脂製の弁シート保持部材88とで構成された弁体85と、弁体85を弁座83の方向に付勢するようフランジ89と弁シート保持部材88との間に圧縮されて配されたスプリング90とを有して遮断弁43が構成されている。
ロータ82の両側に、自己潤滑性樹脂であるポリオキシメチレンなどのすべり性の高い合成樹脂製のすべり軸受け91と、スラスト・ラジアル共用のころがり軸受け92が配され、ステータ77とロータ82との間に非磁性金属製の気密隔壁93が配され、気密隔壁93のフランジ89側開放端にころがり軸受け92を保持する金属製の蓋94が固定され、気密隔壁93とフランジ89の間に合成ゴム製Oリングであるシール部材95が配されている。
ステータ77とロータ82は2相励磁のPM(永久磁石)型のステッピングモータを構成しており、電磁コイル71、72すなわち第1相、第2相に1/2×πの位相差を有する矩形波の回転磁界を発生する電流を印加することによってロータ82が回転し、電流を印加しない場合は永久磁石78による静止トルクによってロータ82は回転を阻止されている。
以上のように構成された流体遮断装置の動作について説明する。
流量検出部44の流量信号45を流量判定部48が判定し、ガスの使用状態に異常がない場合、通常遮断信号47は出力されず、遮断弁43aおよび43bはガス流路42を開放した復帰状態を保つ。
流量検出部44の流量信号45が、瞬時流量が配管破壊や元栓開放などが想定されるほど異常に多い場合や、ガス給湯器やガスストーブなどに割り当てられた個別流量区分の使用時間がその機器の正常使用パターンを外れて異常に長い場合など、流量判定部48がガスの使用状態に異常があると判定した場合や、地震センサ、圧力センサ、ガス漏れセンサ等のその他センサや、遮断スイッチや通信回線等による外部遮断命令によるその他遮断信号67を受けた場合、通常遮断信号47が主遮断弁切換部61に送られ、主遮断弁切換部61は前回遮断制御した遮断弁を遮断弁43bとすると、これとは別の遮断弁43aを遮断制御するよう遮断駆動部4646aに遮断命令100aを出力し、遮断駆動部46aは遮断弁43aに遮断信号65aを出力すると同時に、遮断記憶部49aに遮断信号を出力したこと、すなわち遮断中であることを記憶させる。
遮断信号65aを受けて、遮断弁43aのロータ82が静止状態から回転し、弁体85は開弁位置移動し弁座83に当接し、弁シート87が撓んで隙間79が圧縮され、更に弁シート87が移動方向に圧縮変形される閉弁下死点まで移動し、ロータ82は脱調を発生させながら余分の駆動パルスを消費した後、電磁コイル71、72への通電は停止され、遮断弁43aは永久磁石78による静止トルクによって無通電でも遮断状態を保持する。
遮断動作を行った後、弁体85と弁座83間に配管ダストなどの異物が介在してガス流路42のシールが不十分となっていたり、リードナット部84やころがり軸受け92などの可動部の耐久劣化やダストなどの異物が噛み込んで遮断動作がロックしたため弁体85が弁座83まで到達できない場合、電磁コイル71、72と遮断駆動部46a間の電気回路が断線、ショートして遮断弁に正常な電気信号が伝達されず遮断弁43aが動作異常になっている場合など、ガス流路42のシールが不十分となっている場合がある。
この場合、遮断記憶部49aは遮断中であることを記憶しており、流量検出部44が流量を検出し流量判定部48が流量信号45が規定量Q0以上で流量ありと判定した場合、遮断中でありかつ流量があるため遮断中流量あり判定部51は機能故障判定部62、システム異常判定部60を介して遮断不完全時再遮断制御部53に遮断中流量あり遮断信号50を出力し、再遮断遮断弁選択手段56は遮断記憶部49a、49bを参照し、遮断中でない遮断弁43bを再遮断遮断弁として選択し、遮断間隔タイマー57が前回の遮断信号
65aを出力した後所定時間T1=3分経過までウェイトした後、遮断不完全時再遮断制御部53が再遮断命令69bを出力し、遮断駆動部46bは遮断弁43bに遮断信号65bを出力すると同時に、遮断記憶部49bに遮断信号を出力したこと、すなわち遮断中であることを記憶させる。
遮断信号65bを受けて、遮断弁43bは流路42を遮断するため、仮に一方の遮断弁43aが遮断異常になっても、流路42を遮断できる可能性が高くなり、マイコンメータの安全性をより高くできる。
機能故障検知部62は遮断中流量あり信号50を受けて、無線や電話回線などでシステムの外部に接続された通信手段58やLEDなど表示手段59に機能故障信号63を発呼、表示するため、流体遮断装置システムの故障をより早く検出することができ、システム全体が遮断不能になる前に是正処置などを行うことができる。
遮断弁43a、43bが遮断された後、遮断不完全時再遮断制御部53によって遮断された遮断弁43bにも障害が発生し流路42のシールが不完全になっている場合、流量検出部44が流量を検出し流量判定部48が流量信号45が規定量Q0以上で流量ありと判定した場合、遮断中でありかつ流量があるため遮断中流量あり判定部51は機能故障判定部62を介して、システム異常判定部60に遮断中流量あり信号50を出力し、システム異常判定部60は遮断記憶部49a、49bを参照し、全てが遮断中であることを確認した場合、この遮断装置では遮断困難であると判断し、通信手段58やLEDなど表示手段59にシステム異常信号52をを発呼、表示するため、この流体遮断装全体の遮断置異常状態の早期検出が可能である。
ガスの使用状態の異常が解消されたり、図示していない外部手段から通常復帰命令68が復帰制御部65に入力された場合、図示していないが遮断記憶部49a、49bを参照し、復帰遮断弁選択部66が遮断中の遮断弁の一つを選択し、現在遮断弁43a、43bの両方が遮断中であり、遮断弁43aが最初の復帰対象として選択された場合、復帰駆動部64aに復帰命令99aが出力され、復帰駆動部64aからの復帰信号66aで遮断弁43aのロータ82が回転し、弁体85は弁座83から離反し、弁シート保持部材88が蓋94に当接する位置までフランジ89側に移動し、さらに2mm相等の余剰の復帰方向回転の駆動が継続されるが、弁シート保持部材88が蓋94に当接しているためロータ82は回転することができず、その位置で振動する脱調状態となり、その後復帰信号66aが終了し開弁位置で弁体85が静止保持され、遮断弁43aが開放復帰される。
その後、復帰間隔タイマー67が所定時間T2=3分経過するまでウェイトをかけた後、まだ遮断中である遮断弁43bに対して復帰命令99bを出し、復帰駆動部64bは遮断弁43bを復帰し、流路42全体が復帰される。
全ての遮断弁が復帰された場合、図示していないが、機能故障判定部62、システム異常判定部60の記憶をリセットし、ガスを流すことができる通常状態に復帰する。
また、遮断記憶部49a、49bの遮断記憶は、各々の遮断弁43a、43bが復帰されたときリセットされる。
このように、本発明の実施の形態1の流体遮断装置は、一つの遮断弁43aを遮断駆動した後流量信号45が規定量Q0以上の場合、遮断中流量あり判定部51、遮断不完全時再遮断制御部53が遮断中でない別の遮断弁43bを遮断駆動するよう再遮断命令69bを出すため、弁体85と弁座83間のシール部に配管ダストなどの異物が介在しガスを遮断することができない、可動部にダストなどの異物が噛み込んでロックしてる、可動部他
が耐久劣化し遮断弁43aまたは43bの遮断能力が低下している、駆動部の電気回路が断線、ショートして遮断弁に正常な電気信号が伝達されない等の原因により遮断不完全状態になっている場合でも、遮断弁43aおよび43bがガス流路を遮断できる確率を高くし、マイコンメータの安全性をより高くできる流体遮断装置を提供することができる。
また、主遮断弁切換部61が流路開放状態を最初に遮断する遮断弁を順次入れ替えるので、特定の遮断弁に耐久負荷が偏ることを防止し、システム全体の耐久性を向上させ、安全性をより高くできる。
また、流路42開放状態を最初に遮断する遮断弁43aまたは43bを遮断駆動した後、遮断中流量あり判定部51の状態が、遮断状態が不完全であることを検出した場合、機能故障検知部62が通信手段58や表示手段59に機能故障信号63を出力し、通信手段58は無線や電話回線などに遮断異常が発生した旨発呼し、表示手段59はLEDなどに表示を行うため、流体遮断装置システムの故障をより早く検出することができ、システム全体が遮断不能になる前に是正処置などを行うことができる。
また、全ての遮断弁43aおよび43bが遮断中でも、遮断中流量あり判定部51の状態が、遮断状態が不完全であることを検出した場合、システム異常判定部60が、この遮断装置では遮断困難であると判断し、通信手段58やLEDなど表示手段59にシステム異常信号52をを発呼、表示するため、この流体遮断装全体の遮断置異常状態の早期検出が可能である。
また、遮断間隔タイマー57、復帰間隔タイマー67によって、ある遮断、復帰駆動の後、次の遮断、復帰駆動まで所定時間T1、T2の待ち時間が設けられるため、特に低温環境内などで発生する電池55の一時的な電圧降下が回復するのを待って、再度、比較的高い電圧で遮断、復帰駆動を実施できるので、次の遮断弁を遮断、復帰できる確率を高め、安全性、利便性をより高くできる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2の流体遮断装置のブロック図であり、図1の実施の形態1と同じものは同じ符号を付し、説明を省略する。
図1の流体遮断装置との差異は、各遮断弁43a、106の開閉状態を検出する開閉検出部102a、102bを有し、流量信号45が規定量Q0以上で流量判定部103が流量ありと判定した信号を受けて遮断中流量あり遮断信号50を出力する遮断中流量あり判定部51に替えて、遮断記憶部49a、49bを参照し遮断中の遮断弁に関する開閉検出部102a、または102bの出力が閉でない場合場合遮断状態が不完全であると判定し遮断中閉止不完全信号104を出力する遮断中閉止不完全判定部105としたことである。
このため、遮断記憶部49aまたは49bが遮断中であり、その遮断弁43aまたは106に関する開閉検出部102aまたは102bの出力が閉でない場合、この遮断状態が不完全である遮断弁とは別の遮断弁を遮断駆動するため、流量が流れていない場合においても遮断弁の開閉状態を確認でき、遮断弁がガスなどの流体流路42を遮断できる確率が高くなり、より確実に流体を遮断することができる。
また、流路開放状態を最初に遮断する第1の遮断弁43aは電動で遮断、復帰可能なモータ式の遮断弁であり、遮断不完全時再遮断制御部53によって最後に遮断される遮断弁106は電動で遮断可能で、かつ、電動で復帰不能で、閉止力が前記電動で遮断、復帰可能な遮断弁43aより強い遮断弁である点が異なり、この遮断弁106は最終遮断弁の位
置づけのため、通常遮断される主遮断弁は遮断弁43aとなり、主遮断弁切換部がなく、復帰制御部107は復帰遮断弁切換部、復帰間隔タイマーがなく、遮断弁106に関する復帰駆動部がなく、遮断弁106復帰時は主動復帰操作108によるものになる。
そして、電動で遮断、復帰可能な通常の遮断弁43aの遮断能力が低下した場合でも、最後に遮断される遮断弁106は電動復帰による流路回復を考慮することなく強い閉止力を設定でき閉止能力を向上できるので、安全性をより高くできる。
図4は本発明の実施の形態2の流体遮断装置の遮断弁および開閉検出部の断面図である。
図4において、遮断弁43は図2と同様であり説明を省略する。
開閉検出部102は、遮断弁43と同軸に配され一端は遮断弁43が閉弁時に当接し他端に永久磁石112が固定されたロッド113と、ロッド113を摺動可能に保持するハウジング111と、ロッド113を遮断弁43方向に付勢する遮断弁43の閉弁力約1Nより弱い0.2N程度の付勢力のスプリング114と、ガスメータ内のガス隔壁115を隔てて配され永久磁石112が接近した時ONとなり離反した時OFFとなる磁気リードスイッチ116とで構成されている。
開閉検出部102の動作は、遮断弁43の弁体85の位置が開弁状態の場合は、ロッド113は弁体85に当接せずスプリング114に付勢されて図中右側にあるため、永久磁石112は磁気リードスイッチ116から離反し磁気リードスイッチはOFFの状態であり、遮断弁43の弁体85の位置が閉弁状態の場合は、ロッド113は弁体85に当接し遮断弁43の閉弁力に押されて図中左側に移動し、永久磁石112は磁気リードスイッチ116に接近し磁気リードスイッチがONの状態となることによって、遮断弁43の開閉状態を電機信号として検出することが可能である。
このように、開閉検出部102は、流量が流れていない場合においても遮断弁43の開閉状態を確認でき、遮断弁43がガスなどの流体流路42を遮断できる確率が高くなり、より確実に流体を遮断することができる。
図5は本発明の実施の形態2の流体遮断装置の遮断弁106および復帰機構部の断面図である。
図5において、流路42の一部である流路131に配された弁座132に当接することによってガス等の流体を遮断可能な可撓体製弁シート121を有する弁体122と、弁体122を弁座132方向に付勢する遮断弁43のスプリング90の約1Nより強い約8Nのスプリング125、と弁体122に継合され軸方向に摺動可能な磁性金属製のプランジャ123と、スプリング125の付勢力に抗してプランジャ123を吸着保持可能な磁気回路を形成する永久磁石124と、遮断信号127に励磁され永久磁石124による磁気回路を減磁しプランジャ123の吸着保持を解除可能な電磁コイル126を有して遮断弁106が構成されている。
スプリング125の付勢力が強いため、弁体122が弁座132に当接した遮断状態においては、電磁コイル126の吸引力では復帰不可能であり、遮断弁106を復帰する場合、手動復帰操作108によって復帰機構133を押し、復帰機構133に連動した押動部134が弁体122を弁座132から離脱させ、再度、永久磁石124による磁気回路を構成させプランジャ123を吸着保持させる。
このように、遮断弁106のスプリング125は、電動復帰による流路回復を考慮することなく強い閉止力を設定でき閉止能力を向上できるので、安全性をより高くできる。
なお、図5において開閉検出部102bの図示は省略した。
このように、本発明の実施の形態2の流体遮断装置は、遮断記憶部49aまたは49bが遮断中であり、その遮断弁43aまたは106に関する開閉検出部102aまたは102bの出力が閉でない場合、この遮断状態が不完全である遮断弁とは別の遮断弁を遮断駆動するため、流量が流れていない場合においても遮断弁の開閉状態を確認でき、遮断弁がガスなどの流体流路42を遮断できる確率が高くなり、より確実に流体を遮断することができる。
また、遮断状態検出手段が流量判定部103とは別の遮断検出部102a、102bと遮断中閉止不完全判定部105であるため、遮断弁43a、遮断弁106、遮断検出部102a、102b、遮断記憶部49a、49b、遮断中閉止不完全判定部105、遮断弁駆動部46a、46b、遮断不完全時再遮断制御部53、機能故障検知部62、システム異常判定部60は、ガスメータ101に内蔵されてなくても、流量判定部103、その他の遮断信号67からの通常遮断信号47を受信した後は単独で動作可能とすることができ、別設の遮断装置、ガス漏れ警報やCO警報機などと連動する警報遮断システムなどへの展開が可能である。
また、電動で遮断、復帰可能な通常の遮断弁43aの遮断能力が低下した場合でも、最後に遮断される遮断弁106は電動復帰による流路回復を考慮することなく強い閉止力を設定でき閉止能力を向上できるので、安全性をより高くできる。
なお、上記実施の形態1、2において、この流体遮断装置はガスメータ41、101に内蔵され、電池部55によって駆動されるよう説明したが、孤立型流体遮断装置でもよく燃焼機器等に内蔵されてもよく、商用電源、自己発電電源などで駆動されてもよく、コンデンサ等のアックアップ電源で駆動されてもよい。
また、複数の遮断弁43a、43bまたは43a、106に対する流量検出部44の位置は限定がない。
以上のように、本発明にかかる流体遮断装置は、遮断弁の遮断状態が不完全である場合にでも、遮断状態が不完全である遮断弁とは別の遮断弁を遮断駆動するため、遮断弁がガス流路を遮断できる確率を高くし、安全性をより高くできる流体遮断装置を提供することができるため、ガスメータ内蔵遮断装置(マイコンメータ)、燃焼機器の開閉弁、別設の遮断装置、ガス漏れ警報やCO警報機などと連動する警報遮断システムなどガス流体の遮断装置の他、あらゆる流体の遮断装置への適用が可能である。
本発明の実施の形態1の流体遮断装置のブロック図 本発明の実施の形態1の流体遮断装置の遮断弁の断面図 本発明の実施の形態2の流体遮断装置のブロック図 本発明の実施の形態2の流体遮断装置の遮断弁および開閉検出部の断面図 本発明の実施の形態2の流体遮断装置の遮断弁および復帰機構部の断面図 従来の流体遮断装置の遮断弁の断面図およびブロック図
符号の説明
42 流路
43a、43b、106 遮断弁
44 流量検出部(流量検出手段)
45 流量信号
48 流量判定部
49a、49b 遮断記憶部(遮断記憶手段)
51 遮断中流量あり判定部(遮断状態検出手段)
53 遮断不完全時再遮断制御部(遮断不完全時再遮断制御手段)
55 電池
57 遮断間隔タイマー
58 通信手段
59 表示手段
60 システム異常判定部
61 主遮断弁切換部
62 機能故障検知部
64a、64b 復帰駆動部
67 復帰間隔タイマー
102a、102b 開閉検出部(開閉検出手段)
105 遮断中閉止不完全判定部(遮断状態検出手段)

Claims (9)

  1. 流路に直列に配され個別に流路を遮断可能で電動で遮断駆動される複数の自己保持型遮断弁と、前記遮断弁を個別に遮断制御可能な複数の遮断駆動手段と、個々の前記遮断弁を遮断駆動したことを記憶する遮断記憶手段と、少なくとも1つの前記遮断弁の流路遮断動作後の流路遮断状態が完全であるか不完全であるかを検出する遮断状態検出手段と、前記遮断状態検出手段が流路遮断状態が不完全であることを検出した場合遮断中の前記遮断弁とは異なる前記遮断弁を遮断する遮断不完全時再遮断制御手段とを有する流体遮断装置。
  2. 流量を検出する流量検出手段を有し、遮断記憶手段が遮断中であり、前記流量検出手段の流量信号が規定量以上の場合遮断状態が不完全であると判定し遮断状態検出手段の出力とする請求項1記載の流体遮断装置。
  3. 個々の遮断弁の開閉状態を検出する開閉検出手段を有し、流路遮断動作後の少なくとも一つの前記遮断弁に接続された遮断記憶手段が遮断中であり、その前記遮断弁の前記開閉検出手段の出力が閉でない場合遮断状態が不完全であると判定し遮断状態検出手段の出力とする請求項1記載の流体遮断装置。
  4. 全ての遮断弁が遮断中の状態で、遮断状態検出手段の状態が、遮断状態が不完全であることを検出した場合、遮断が困難であることを発呼する通信手段もしくは表示する表示手段を有する請求項1記載の流体遮断装置。
  5. 流路開放状態を最初に遮断する遮断弁を順次入れ替える主遮断弁切り替え手段を有する請求項1記載の流体遮断装置。
  6. 流路開放状態を最初に遮断する第1の遮断弁は電動で遮断、復帰可能な遮断弁であり、遮断不完全時再遮断制御手段によって最後に遮断される遮断弁は電動で遮断可能で、かつ、電動で復帰不能で、閉止力が前記電動で遮断、復帰可能な遮断弁より強い遮断弁であることを特徴とする請求項1記載の流体遮断装置。
  7. 流路開放状態を最初に遮断する遮断弁を遮断駆動した後、遮断状態検出手段の状態が、遮断状態が不完全であることを検出した場合、遮断機能の一部が故障したことを発呼する通信手段もしくは表示する表示手段を有する請求項1記載の流体遮断装置。
  8. 一つの遮断弁が遮断された後遮断不完全時再遮断制御手段によって遮断される次の遮断弁を遮断するまでの時間を制御する遮断間隔タイマー手段を有し、電源が電池であることを特徴とする請求項1記載の流体遮断装置。
  9. 遮断弁を個別に復帰駆動可能な複数の復帰駆動手段を有し、電動で復帰駆動される複数の遮断弁が遮断された状態において復帰駆動を行う場合、前記復帰駆動は一度に一つの遮断弁に対して実行され、一つの遮断弁を復帰した後次の遮断弁を復帰するまでの時間を制御する復帰間隔タイマー手段を有し、電源が電池であることを特徴とする請求項1記載の流体遮断装置。
JP2007290320A 2007-11-08 2007-11-08 流体遮断装置 Pending JP2009115405A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007290320A JP2009115405A (ja) 2007-11-08 2007-11-08 流体遮断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007290320A JP2009115405A (ja) 2007-11-08 2007-11-08 流体遮断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009115405A true JP2009115405A (ja) 2009-05-28

Family

ID=40782737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007290320A Pending JP2009115405A (ja) 2007-11-08 2007-11-08 流体遮断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009115405A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114380059A (zh) * 2021-12-31 2022-04-22 四川红华实业有限公司 一种料流恢复运行的控制方法
CN116714120A (zh) * 2023-08-04 2023-09-08 沈阳和研科技股份有限公司 一种具有断电断气保护的全自动半导体材料切割机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114380059A (zh) * 2021-12-31 2022-04-22 四川红华实业有限公司 一种料流恢复运行的控制方法
CN114380059B (zh) * 2021-12-31 2023-08-15 四川红华实业有限公司 一种料流恢复运行的控制方法
CN116714120A (zh) * 2023-08-04 2023-09-08 沈阳和研科技股份有限公司 一种具有断电断气保护的全自动半导体材料切割机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4501411B2 (ja) 流体遮断装置
US10502323B2 (en) Shut-off valve for integration into a gas meter
JP4998218B2 (ja) 流体遮断装置
JP4103388B2 (ja) 流体制御装置
KR101502217B1 (ko) 전동 액추에이터
JP2009115405A (ja) 流体遮断装置
KR20090054607A (ko) 정전복구용 전동식 밸브장치
JP4774207B2 (ja) 遮断弁
JP2010015778A (ja) 真空電磁接触器
JP4998217B2 (ja) 流体遮断装置
JPH11101359A (ja) 電動遮断弁
JP4774886B2 (ja) 流体遮断装置
JP2001141096A (ja) 電動機およびこれを用いた流体制御弁
JP5272840B2 (ja) 流体遮断装置
CN110864152B (zh) 电动阀系统
JP2009236710A (ja) 制御棒駆動制御装置およびその駆動制御方法
JP4985332B2 (ja) 流体遮断装置
JP4479856B2 (ja) 流体制御弁
JP2003042324A (ja) 遮断弁
JP3473437B2 (ja) 遮断器の流体圧駆動装置
JP2007298255A (ja) ガス遮断装置
JP4858453B2 (ja) ガス遮断装置
KR101511839B1 (ko) 전동 액추에이터
JP2998355B2 (ja) ガス遮断弁装置
US11031200B2 (en) Relay cycle life extender