JP2009110295A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙葉類の表面をラインセンサ等で走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを精度良く検出できるようにすること。
【解決手段】演算部11は、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする処理を、色成分毎に行う。加算部12は、個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する処理を色成分毎に行い、各色成分の加算結果を要素とするベクトルのノルムをそれぞれ計算する。判定部13は、個々のノルムのうち、ある閾値以上のノルムを生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙葉類の表面をラインセンサ等で走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを検出する情報処理装置および情報処理方法に関する。
従来より、紙葉類の表面をラインセンサ等で走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを検出したり低減したりする手法が提案されている。
例えば、特許文献1には、画像データを筋状ノイズの筋方向に所定長さずつ平滑化し、前記筋方向の信号変動を抑制した第1信号を得て、前記筋方向とは異なる方向に前記第1信号を平滑化し、前記筋状ノイズを抑制した第2信号を得て、前記第1信号と前記第2信号との差分をとり、前記筋状ノイズを主として含む差分信号を得て、前記画像データから前記差分信号を差し引いて、前記画像データ中の前記筋状ノイズを低減することが記載されている。
また、特許文献2には、ラインセンサにおける特定の検出器iが出力した全画素データから求めた1画素当たりの平均値と、その検出器iの近傍にある検出器が出力した画素データから求めた平均値との差分を用いて、検出器iが出力した画素データを補正することにより、筋状ノイズの発生を防止することが記載されている。
特開2003−153004号公報 特開平7−75633号公報
しかし、特許文献1の手法では、長さの比較的短い、ノイズでない筋状の物体が画像に写っている場合、これを誤って除去してしまう。
また、特許文献2の手法では、平坦な部分の少ない画像(個々の画素間の値の落差が激しい画像)に対しては有効でない。また、筋状ノイズ成分が筋方向と平行な方向に変化していく場合にも有効でない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、紙葉類の表面をラインセンサ等で走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを精度良く検出することが可能な情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、紙葉類の表面をスキャナで走査して画像を得る情報処理装置において、画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を色成分毎に算出する演算手段であって、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、前記2つの画素のいずれの値よりも小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする処理を、色成分毎に行う演算手段と、前記演算手段により得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する処理を色成分毎に行い、各色成分の加算結果を要素とするベクトルのノルムをそれぞれ計算する加算手段と、前記加算手段により得られる個々のノルムのうち、ある閾値以上のノルムを生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する判定手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理装置は、紙葉類の表面をスキャナで走査して画像を得る情報処理装置において、画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を算出する演算手段であって、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、前記2つの画素のいずれの値よりも小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする演算手段と、前記演算手段により得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する加算手段と、前記加算手段により得られる個々の加算結果のうち、ある閾値以上の加算結果を生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する判定手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理方法は、紙葉類の表面をスキャナで走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを情報処理装置により検出する情報処理方法において、画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を色成分毎に算出する演算ステップであって、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、前記2つの画素のいずれの値よりも小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする処理を、色成分毎に行う演算ステップと、前記演算ステップにより得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する処理を色成分毎に行い、各色成分の加算結果を要素とするベクトルのノルムをそれぞれ計算する加算ステップと、前記加算ステップにより得られる個々のノルムのうち、ある閾値以上のノルムを生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する判定ステップとを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理方法は、紙葉類の表面をスキャナで走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを情報処理装置により検出する情報処理方法において、画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を算出する演算ステップであって、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、前記2つの画素のいずれの値よりも小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする演算ステップと、前記演算ステップにより得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する加算ステップと、前記加算ステップにより得られる個々の加算結果のうち、ある閾値以上の加算結果を生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する判定ステップとを具備することを特徴とする。
本発明によれば、紙葉類の表面をラインセンサ等で走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを精度良く検出することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の各実施形態に共通する検出対象の筋状ノイズを説明するための図である。
紙葉類の表面をラインセンサ等のスキャナで走査して得られる二次元画像には、センサの感度ずれやゴミなどに起因する筋状ノイズが含まれていることがある。筋状ノイズは、表示装置の画面に表示される際、1画素幅もしくは数画素幅の線として表れることが多い。図1の例では、筋状ノイズが、主走査方向(図1中のi軸方向)に対して垂直な副走査方向(図1中のj軸方向)に平行な数画素幅の線として表れている。図1の例のほか、筋状ノイズが、主走査方向(図1中のi軸方向)に平行な線として表れることもある。各実施形態では、このような筋状ノイズの検出などを行う。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、RGB表色系のカラー画像を扱う。カラー画像の信号は、画素毎に、赤成分(R),緑成分(G),青成分(B)の各色成分の階調の度合い(明度または濃度)を表す値を有する。この値を、本実施形態では「画素の値」と称す。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置1には、ラインセンサ2および出力装置3が接続されている。なお、ラインセンサ2および出力装置3は、情報処理装置1に含まれていても良い。
情報処理装置1は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)として実現されるものであり、紙葉類Sの表面をラインセンサ2で走査して得られるカラー画像に含まれる筋状ノイズを検出し、その検出結果などを出力装置3に表示させたり印刷させたりすることができる。
ラインセンサ2は、紙葉類Sの表面上を光学的に走査して光電変換を行うことにより紙葉類S上に記載された情報をカラー画像(もしくは単色の濃淡画像)として生成するスキャナであり、例えば紙葉類S上に光を照射する光源、およびその反射光を受けて電気信号に変換する自己走査形のCCDイメージセンサ等によって構成される。このラインセンサ2により生成される画像信号は、情報処理装置1へ供給される。
出力装置3は、情報処理装置1から出力される紙葉類Sの画像や筋状ノイズの検出結果などを表示するものである。
上述の情報処理装置1は、各種の処理機能として、筋状ノイズ特徴ベクトル演算部(演算手段)11、筋状ノイズ評価値加算部(加算手段)12、および筋状ノイズ判定部(判定手段)13を有する。これらの機能は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムとして実現される。コンピュータプログラムが実行される際には、図示しないメモリなどの記憶媒体が使用される。
筋状ノイズ特徴ベクトル演算部11は、ラインセンサ2から得られる画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を色成分毎に算出する機能である。
この筋状ノイズ特徴ベクトル演算部11は、評価対象の画素(i列目の画素)の値が、所定の方向(例えば、図1中のi軸方向)において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素(i−1列目の画素、i+1列目の画素)のいずれの値よりも大きい場合には、図3に示されるように、前記評価対象の画素(i列目の画素)の値と前記2つの画素(i−1列目の画素、i+1列目の画素)の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、評価対象の画素(i列目の画素)の値が、前記2つの画素(i−1列目の画素、i+1列目の画素)のいずれの値よりも小さい場合には、図4に示されるように、前記2つの画素(i−1列目の画素、i+1列目の画素)の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素(i列目の画素)の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする処理を、色成分毎に行う。
筋状ノイズ評価値加算部12は、筋状ノイズ特徴ベクトル演算部11により得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向(例えば、図1中のj軸方向)に加算する処理を色成分毎に行い、各色成分の加算結果を要素とするベクトルのノルム(長さ)を計算する機能である。
筋状ノイズ判定部13は、筋状ノイズ評価値加算部12により得られる個々のノルムのうち、ある閾値以上のノルムを生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する機能である。
前述の筋状ノイズ特徴ベクトル演算部11は、筋状ノイズ評価値計算部111、ノルム計算部(ノルム計算手段)112、および筋状ノイズ評価値調整部(評価値調整手段)113を有する。
筋状ノイズ評価値計算部111は、画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を色成分毎に算出する機能である。
ノルム計算部112は、筋状ノイズ評価値計算部111により得られる個々の画素における各色成分の評価値を要素とするベクトルのノルムをそれぞれ計算する機能である。
筋状ノイズ評価値調整部113は、ノルム計算部112により得られる個々のノルムのうち、ある閾値を超えるノルムがある場合、該当する画素の評価値を低下させる処理を色成分毎に行う機能である。
ここで、図5〜図8を参照して、同実施形態に係る情報処理装置1の動作について説明する。
最初に、図5を参照して、全体的な動作を説明する。
情報処理装置1がラインセンサ2により取り込まれたカラー画像を入力すると(ステップS11)、筋状ノイズ特徴ベクトル演算部11は、画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を色成分毎に算出する(ステップS12)。次に、筋状ノイズ評価値加算部12は、各i列に存在する個々の画素の評価値をj軸方向に加算(射影)する処理を色成分毎に行い、各色成分の加算結果を要素とするベクトルのノルムを筋状ノイズ評価値とする(ステップS13)。次に、閾値以上の筋状ノイズ評価値が存在するか否かを判定する(ステップS14)。存在する場合は筋状ノイズを検出したことを示す警告メッセージや筋状ノイズの領域を示す情報を表示装置3に出力し(ステップS15)、存在しない場合は筋状ノイズを検出しなかったことを示す情報を表示装置3に出力する(ステップS16)。
次に、図6を参照して、図5中のステップS12の詳細について説明する。
画像内の1つの画素を選び、画素の赤成分に対する筋状ノイズ評価値vと、画素の緑成分に対する筋状ノイズ評価値vと、画素の青成分に対する筋状ノイズ評価値vとをそれぞれ計算する(ステップS21〜S23)。
次に、ベクトル(v,v,v)のノルムdを計算する(ステップS24)。例えば、ノルムdは、d=0.30v+0.59v+0.11vという式により計算することができる。
次に、ノルムdが閾値vthよりも大きいか否かを判定する(ステップS25)。ノルムdが閾値vthよりも大きい場合は、ノルムdがvthになるようv、v、vを縮小させる。すなわち、v(i,j)にv×vth/dを計算した値を代入し、v(i,j)にv×vth/dを計算した値を代入し、v(i,j)にv×vth/dを計算した値を代入する(ステップS26)。
一方、ノルムdが閾値vthよりも大きくない場合は、ノルムdは変更しない。すなわち、v、v、vをそのままv(i,j)、v(i,j)、v(i,j)に代入する(ステップS27)。
そして、全画素に対する処理が完了したか否かを判定する(ステップS28)。完了していなければ、次の画素を選び(ステップS29)、ステップS21からの処理を繰り返す。一方、全画素に対する処理が完了していれば、当該処理を終了する。
次に、図7を参照して、図6中のステップS21、ステップS22、ステップS23に共通する処理の詳細について説明する。
ステップS31にて、画素(i,j)と画素(i−1,j)とを比較する。画素(i,j)が大きい場合はステップS32に進む。そうでない場合はステップS33に進む。
ステップS32にて、画素(i,j)と画素(i+1,j)とを比較する。画素(i,j)が大きい場合はステップS34へ進む。そうでない場合はステップS35へ進む。
ステップS33にて、画素(i,j)と画素(i+1,j)とを比較する。画素(i,j)が大きい場合はステップS35へ進む。そうでない場合はステップS36へ進む。
ステップS34にて、画素(i−1,j)と画素(i+1,j)とを比較する。画素(i−1,j)が大きい場合はステップS37へ進む。そうでない場合はステップS38へ進む。
ステップS35では、筋状ノイズ評価値vを0とし、処理を終了する。
ステップS36では、画素(i−1,j)と画素(i+1,j)とを比較する。画素(i−1,j)が大きい場合はステップS38へ進む。そうでない場合はステップS37へ進む。
ステップS37では、画素(i,j)の値から画素(i−1,j)の値を減じたものを筋状ノイズ評価値vに代入し、処理を終了する。
ステップS38では、画素(i,j)の値から画素(i+1,j)の値を減じたものを筋状ノイズ評価値vに代入し、処理を終了する。
次に、図8を参照して、図5中のステップS13の詳細について説明する。
最初に、iに1を代入する(ステップS41)。
次に、位置iについてv(i,j)をj方向に全て足し合わせ、Pに代入する(ステップS42)。
次に、位置iについてv(i,j)をj方向に全て足し合わせ、Pに代入する(ステップS43)。
次に、位置iについてv(i,j)をj方向に全て足し合わせ、Pに代入する(ステップS44)。
次に、ベクトル(P,P,P)のノルムを計算する(ステップS45)。例えば、0.30P+0.59P+0.11Pによりノルムを計算する。このノルムが位置iにおける筋状ノイズ評価値となる。
そして、全てのiに対する処理が完了したか否かを判定する(ステップS46)。完了していなければ、iに1を加算し(ステップS47)、ステップS42からの処理を繰り返す。一方、全てのiに対する処理が完了していれば、当該処理を終了する。
上述の説明は、幅が1画素分の筋状ノイズを検出する場合の例を示したものである。幅が2画素分以上の筋状ノイズを検出する場合には、図7におけるステップS31〜ステップS38における、i−1,i+1を、各々、i−n,i+nに置き換えることで、幅2n−1の筋状ノイズの検出が可能となる。
このように第1の実施形態によれば、カラー画像に含まれる筋状ノイズを精度良く検出し、精度の高い検出結果を表示装置等へ出力することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、単色画像(グレー画像など)を扱う。単色画像の信号は、画素毎に、例えばグレイスケールに基づく階調の度合い(明度または濃度)を表す値を有する。この値を、本実施形態では「画素の値」と称す。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。なお、図2と共通する要素には同一の符号を付し、その機能や動作の説明を省略する。
情報処理装置1は、紙葉類Sの表面をラインセンサ2で走査して得られる単色画像に含まれる筋状ノイズを検出し、その検出結果などを出力装置3に表示させたり印刷させたりすることができる。
上述の情報処理装置1は、各種の処理機能として、筋状ノイズ特徴値演算部(演算手段)21、筋状ノイズ評価値加算部(加算手段)22、および筋状ノイズ判定部(判定手段)23を有する。これらの機能は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムとして実現される。コンピュータプログラムが実行される際には、図示しないメモリなどの記憶媒体が使用される。
筋状ノイズ特徴値演算部21は、ラインセンサ2から得られる画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を算出する機能である。
この筋状ノイズ特徴値演算部21は、評価対象の画素(i列目の画素)の値が、所定の方向(例えば、図1中のi軸方向)において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素(i−1列目の画素、i+1列目の画素)のいずれの値よりも大きい場合には、図3に示されるように、前記評価対象の画素(i列目の画素)の値と前記2つの画素(i−1列目の画素、i+1列目の画素)の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、評価対象の画素(i列目の画素)の値が、前記2つの画素(i−1列目の画素、i+1列目の画素)のいずれの値よりも小さい場合には、図4に示されるように、前記2つの画素(i−1列目の画素、i+1列目の画素)の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素(i列目の画素)の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする。
筋状ノイズ評価値加算部22は、筋状ノイズ特徴値演算部21により得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向(例えば、図1中のj軸方向)に加算する機能である。
筋状ノイズ判定部23は、筋状ノイズ評価値加算部22により得られる個々の加算結果のうち、ある閾値以上の加算結果を生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する機能である。
前述の筋状ノイズ特徴値演算部21は、筋状ノイズ評価値計算部211および筋状ノイズ評価値調整部(評価値調整手段)212を有する。
筋状ノイズ評価値計算部211は、画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を算出する機能である。
筋状ノイズ評価値調整部113は、筋状ノイズ評価値計算部211により得られる個々の評価値のうち、ある閾値を超える評価値がある場合、該当する画素の評価値を低下させる機能である。
ここで、図10〜図12を参照して、同実施形態に係る情報処理装置1の動作について説明する。
最初に、図10を参照して、全体的な動作を説明する。
情報処理装置1がラインセンサ2により取り込まれた単色画像を入力すると(ステップS51)、筋状ノイズ特徴値演算部21は、画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を算出する(ステップS52)。次に、筋状ノイズ評価値加算部22は、各i列に存在する個々の画素の評価値をj軸方向に加算(射影)する処理を行い、各色成分の加算結果を筋状ノイズ評価値とする(ステップS53)。次に、閾値以上の筋状ノイズ評価値が存在するか否かを判定する(ステップS54)。存在する場合は筋状ノイズを検出したことを示す警告メッセージや筋状ノイズの領域を示す情報を表示装置3に出力し(ステップS55)、存在しない場合は筋状ノイズを検出しなかったことを示す情報を表示装置3に出力する(ステップS56)。
次に、図11を参照して、図10中のステップS52の詳細について説明する。
画像内の1つの画素を選び、その画素の筋状ノイズ評価値vを計算する(ステップS61)。
次に、筋状ノイズ評価値vが閾値vthよりも大きいか否かを判定する(ステップS62)。筋状ノイズ評価値vが閾値vthよりも大きい場合は、筋状ノイズ評価値vがvthになるよう、v(i,j)にvthを代入する(ステップS63)。一方、筋状ノイズ評価値vが閾値vthよりも大きくない場合は、筋状ノイズ評価値vは変更しない。すなわち、vをそのままv(i,j)に代入する(ステップS64)。
そして、全画素に対する処理が完了したか否かを判定する(ステップS65)。完了していなければ、次の画素を選び(ステップS66)、ステップS61からの処理を繰り返す。一方、全画素に対する処理が完了していれば、当該処理を終了する。
なお、前述のステップS61の詳細は、図7にて説明した処理と同じとなるため、その説明を省略する。
次に、図12を参照して、図10中のステップS53の詳細について説明する。
最初に、iに1を代入する(ステップS71)。
次に、位置iについてv(i,j)をj方向に全て足し合わせる(ステップS72)。この足し合わせた値が位置iにおける筋状ノイズ評価値となる。
そして、全てのiに対する処理が完了したか否かを判定する(ステップS73)。完了していなければ、iに1を加算し(ステップS74)、ステップS72からの処理を繰り返す。一方、全てのiに対する処理が完了していれば、当該処理を終了する。
上述の説明は、幅が1画素分の筋状ノイズを検出する場合の例を示したものである。幅が2画素分以上の筋状ノイズを検出する場合には、図7におけるステップS31〜ステップS38における、i−1,i+1を、各々、i−n,i+nに置き換えることで、幅2n−1の筋状ノイズの検出が可能となる。
このように第2の実施形態によれば、単色画像に含まれる筋状ノイズを精度良く検出し、精度の高い検出結果を表示装置等へ出力することが可能となる。
以下に説明する第3の実施形態および第4の実施形態においては、図13に示されるようにi軸方向にw画素分の幅を有する筋状ノイズが検出された場合に、当該筋状ノイズを効果的に低減させる手法について説明する。便宜上、図13中の筋状ノイズに関わる画素群のうち左上の隅にある画素の位置座標を(0,0)として説明する。筋状ノイズの低減のためには、当該筋状ノイズが発生している画素群に含まれる個々の画素の値を補正するが、この補正においては、誤検出時に誤検出した筋状パターンの画像を消さないように補正量が制限され、表示装置等に出力される画像を見る人に違和感を与えない。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、前述の第1の実施形態の場合と同様、RGB表色系のカラー画像を扱う。
図14は、本発明の第3の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。なお、図2と共通する要素には同一の符号を付し、その機能と動作の説明を省略する。
情報処理装置1は、各種の処理機能として、前述の筋状ノイズ特徴ベクトル演算部11、筋状ノイズ評価値加算部12、および筋状ノイズ判定部13を有するほか、更に、筋状ノイズ低減部(ノイズ低減手段)14を有する。
筋状ノイズ低減部14は、前述の筋状ノイズ判定部13により筋状ノイズが発生しているものと判定された画素群に含まれる個々の画素における各色成分の値を補正する機能である。この筋状ノイズ低減部14は、補正対象の画素における各色成分の値を要素とするベクトルを、筋状ノイズが発生している画素群の外側に位置する画素における各色成分の値を要素とするベクトルに基づき、一定の補正量を限度として補正する。
上述の情報処理装置1は、筋状ノイズ低減部14により補正が行われた後の画像を出力装置3に表示させたり印刷させたりすることができる。
ここで、図13中の筋状ノイズに関わる画素群に含まれる補正対象の画素(a+i,j)における各色成分の値を要素とするベクトル(補正対象ベクトル)をP(a+i,j)とする。また、当該筋状ノイズに関わる画素群の左側に隣接する画素(a−1,j)における各色成分の値を要素とするベクトルをP(a−1,j)とし、右側に隣接する画素(a+w,j)における各色成分の値を要素とするベクトルをP(a+w,j)とする。RGB色空間におけるこれらのベクトルの関係を図15に示す。
図15中のMは、補正対象ベクトルP(a+i,j)の補正処理において目標となるベクトル(補正目標ベクトル)である。この補正目標ベクトルMの先端は、P(a−1,j)の先端とP(a+w,j)の先端とを結ぶ線上に位置する。このとき、図13中の補正対象の画素(a+i,j)の位置が、画素(a−1,j)の位置に近ければ近いほど、補正目標ベクトルMの先端の位置は、P(a−1,j)の先端の位置に近くなる。一方、図13中の補正対象の画素(a+i,j)の位置が、画素(a+w,j)の位置に近ければ近いほど、補正目標ベクトルMの先端の位置は、P(a+w,j)の先端の位置に近くなる。Hは、補正対象ベクトルP(a+i,j)を補正目標ベクトルMに補正したと仮定した場合のベクトル(補正ベクトル)である。また、P’は、補正対象ベクトルP(a+i,j)を、一定の補正量閾値hthを限度として補正した場合のベクトル(補正後ベクトル)である。
ここで、図16および図17を参照して、同実施形態に係る情報処理装置1の中の筋状ノイズ低減部14の動作について説明する。
最初に、図16を参照して、全体的な動作を説明する。
まず、iに0を代入し(ステップS81)、jに0を代入する(ステップS82)。次に、補正対象の画素(a+i,j)に対するカラー補正処理を行う(ステップS83)。次に、jとJ(図13中のj軸方向に配列される画素の数)とを比較する(ステップS84)。j<Jであれば、jに1を加算し(ステップS85)、ステップS83からの処理を繰り返す。一方、そうでなければ、iとwとを比較する(ステップS86)。i<wであれば、iに1を加算し(ステップS87)、ステップ82からの処理を繰り返す。一方、そうでなければ、当該処理を終了する。
次に、図17を参照して、図16中のステップS83の詳細について説明する。
まず、補正目標ベクトルMを以下の式により計算する(ステップS91)。
M={(w−i)×P(a−1,j)+(i+1)×P(a+w,j)}/(w+1)
次に、補正ベクトルHを以下の式により計算する(ステップS92)。
H=M−P(a+i,j)
次に、補正量hを計算する(ステップS93)。補正量hは、補正ベクトルHのノルムである。一例として、ノルムは以下の式により計算される。
h=0.30h+0.59h+0.11h
ここで、h,h,hは補正ベクトルHの3つの成分である。
次に、補正係数kを計算する(ステップS94)。補正量閾値hthよりも補正量hが大きい場合、補正係数k=hth/hとする。そうでない場合、補正係数k=1とする。
次に、補正後ベクトルP’を以下の式により計算し(ステップS95)、当該処理を終了する。
P’=P(a+i,j)+k×h
このように第3の実施形態によれば、前述の第1の実施形態で得られる効果に加え、補正においては、誤検出時に誤検出した筋状パターンの画像を消さないように補正量が制限され、表示装置等に出力される画像を見る人に違和感を与えないようにすることができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、前述の第3の実施形態の場合と同様、単色画像(グレー画像など)を扱う。
図18は、本発明の第4の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。なお、図9と共通する要素には同一の符号を付し、その機能と動作の説明を省略する。
情報処理装置1は、各種の処理機能として、前述の筋状ノイズ特徴値演算部21、筋状ノイズ評価値加算部22、および筋状ノイズ判定部23を有するほか、更に、筋状ノイズ低減部(ノイズ低減手段)24を有する。
筋状ノイズ低減部24は、前述の筋状ノイズ判定部13により筋状ノイズが発生しているものと判定された画素群に含まれる個々の画素の値を補正する機能である。この筋状ノイズ低減部14は、補正対象の画素の値を、筋状ノイズが発生している画素群の外側に位置する画素の値に基づき、一定の補正量を限度として補正する。
上述の情報処理装置1は、筋状ノイズ低減部24により補正が行われた後の画像を出力装置3に表示させたり印刷させたりすることができる。
ここで、図13中の筋状ノイズに関わる画素群に含まれる補正対象の画素(a+i,j)の値をp(a+i,j)とする。また、当該筋状ノイズに関わる画素群の左側に隣接する画素(a−1,j)の値をp(a−1,j)とし、右側に隣接する画素(a+w,j)の値をp(a+w,j)とする。これらの値の関係を図19に示す。
図19中のmは、補正対象値p(a+i,j)の補正処理において目標となる値(補正目標値)である。この補正目標値mは、p(a−1,j)とp(a+w,j)とを結ぶ線上に位置する。このとき、図13中の補正対象の画素(a+i,j)の位置が、画素(a−1,j)の位置に近ければ近いほど、補正目標値mの位置は、p(a−1,j)の位置に近くなる。一方、図13中の補正対象の画素(a+i,j)の位置が、画素(a+w,j)の位置に近ければ近いほど、補正目標値mの位置は、p(a+w,j)の位置に近くなる。hは、補正対象値p(a+i,j)を補正目標値に補正したと仮定した場合の補正量である。また、p’は、補正対象値p(a+i,j)を、一定の補正量閾値hthを限度として補正した場合の補正量である。
ここで、図20および図21を参照して、同実施形態に係る情報処理装置1の中の筋状ノイズ低減部24の動作について説明する。
最初に、図20を参照して、全体的な動作を説明する。
まず、iに0を代入し(ステップS101)、jに0を代入する(ステップS102)。次に、補正対象の画素(a+i,j)に対するグレー補正処理を行う(ステップS103)。次に、jとJ(図13中のj軸方向に配列される画素の数)とを比較する(ステップS104)。j<Jであれば、jに1を加算し(ステップS105)、ステップS103からの処理を繰り返す。一方、そうでなければ、iとwとを比較する(ステップS106)。i<wであれば、iに1を加算し(ステップS107)、ステップ102からの処理を繰り返す。一方、そうでなければ、当該処理を終了する。
次に、図21を参照して、図20中のステップS103の詳細について説明する。
まず、補正目標値mを以下の式により計算する(ステップS111)。
m={(w−i)×p(a−1,j)+(i+1)×p(a+w,j)}/(w+1)
次に、補正量mを以下の式により計算する(ステップS112)。
h=|m−p(a+i,j)|
次に、補正量hと補正量閾値hthを比較する(ステップS113)。h>hthの場合は、p(a+i,j)と補正目標値mとを比較する(ステップS114)。そうでない場合は、補正後画素値p’をmとし(ステップS115)、当該処理を終了する。
ステップS114において、p(a+i,j)>mの場合は、補正後画素値p’を以下の式により計算し(ステップS116)、当該処理を終了する。
p’=p(a+i,j)−hth
そうでない場合は、補正後画素値p’を以下の式により計算し(ステップS117)、当該処理を終了する。
p’=p(a+i,j)+hth
このように第4の実施形態によれば、前述の第2の実施形態で得られる効果に加え、補正においては、誤検出時に誤検出した筋状パターンの画像を消さないように補正量が制限され、表示装置等に出力される画像を見る人に違和感を与えないようにすることができる。
また、上述の各実施形態によれば、長さの比較的短い筋状ノイズを誤って除去しないようにすることができる。また、上述の各実施形態によれば、平坦な部分の少ない画像においても筋状ノイズを検出したり低減させたりすることができる。また、上述の各実施形態によれば、筋方向と平行な方向に対し変化していく筋状ノイズについても検出したり低減させたりすることができる。
なお、上述した実施形態で述べた本発明に係る各種の処理手順は、コンピュータプログラムとして、コンピュータ(情報処理装置)により読み取り可能な記憶媒体(例えば磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ)に記憶させておき、必要に応じてそれをプロセッサにより読み出して実行するようにしてもよい。また、このようなコンピュータプログラムは、通信媒体を介してあるコンピュータから他のコンピュータに伝送することにより配布することも可能である。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の各実施形態に共通する検出対象の筋状ノイズを説明するための図。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図。 評価値を算出する方法を説明するための第1の例を示す図。 評価値を算出する方法を説明するための第2の例を示す図。 同実施形態に係る情報処理装置の全体的な動作を示すフローチャート。 図5中のステップS12の詳細を示すフローチャート。 図6中のステップS21、ステップS22、ステップS23に共通する処理の詳細を示すフローチャート。 図5中のステップS13の詳細を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図。 同実施形態に係る情報処理装置の全体的な動作を示すフローチャート。 図10中のステップS52の詳細を示すフローチャート。 図10中のステップS53の詳細を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態および第4の実施形態における筋状ノイズの低減の対象となる画素群を説明するための図。 本発明の第3の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図。 補正に使用する各種のベクトルの関係を説明するための図。 同実施形態に係る情報処理装置の中の筋状ノイズ低減部の全体的な動作を示すフローチャート。 図16中のステップS83の詳細を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図。 補正に使用する各種の値の関係を説明するための図。 同実施形態に係る情報処理装置の中の筋状ノイズ低減部の全体的な動作を示すフローチャート。 図20中のステップS103の詳細を示すフローチャート。
符号の説明
11…筋状ノイズ特徴ベクトル演算部、12,22…筋状ノイズ評価値加算部、13,23…筋状ノイズ判定部、14,24…筋状ノイズ低減部、21…筋状ノイズ特徴値演算部、111,211…筋状ノイズ評価値計算部、112…ノルム計算部、113,212…筋状ノイズ評価値調整部。

Claims (8)

  1. 紙葉類の表面をスキャナで走査して画像を得る情報処理装置において、
    画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を色成分毎に算出する演算手段であって、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、前記2つの画素のいずれの値よりも小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする処理を、色成分毎に行う演算手段と、
    前記演算手段により得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する処理を色成分毎に行い、各色成分の加算結果を要素とするベクトルのノルムをそれぞれ計算する加算手段と、
    前記加算手段により得られる個々のノルムのうち、ある閾値以上のノルムを生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する判定手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記演算手段は、
    画像内の個々の画素における各色成分の評価値を要素とするベクトルのノルムをそれぞれ計算するノルム計算手段と、
    前記ノルム計算手段により得られる個々のノルムのうち、ある閾値を超えるノルムがある場合、該当する画素の評価値を低下させる処理を色成分毎に行う評価値調整手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記筋状ノイズが発生している画素群に含まれる個々の画素における各色成分の値を補正するノイズ低減手段であって、補正対象の画素における各色成分の値を要素とするベクトルを、前記筋状ノイズが発生している画素群の外側に位置する画素における各色成分の値を要素とするベクトルに基づき、一定の補正量を限度として補正するノイズ低減手段をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 紙葉類の表面をスキャナで走査して画像を得る情報処理装置において、
    画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を算出する演算手段であって、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、前記2つの画素のいずれの値よりも小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする演算手段と、
    前記演算手段により得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する加算手段と、
    前記加算手段により得られる個々の加算結果のうち、ある閾値以上の加算結果を生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する判定手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  5. 前記演算手段は、
    画像内の個々の画素の評価値のうち、ある閾値を超える評価値がある場合、該当する画素の評価値を低下させる評価値調整手段と
    を有することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記筋状ノイズが発生している画素群に含まれる個々の画素の値を補正するノイズ低減手段であって、補正対象の画素の値を、前記筋状ノイズが発生している画素群の外側に位置する画素の値に基づき、一定の補正量を限度として補正するノイズ低減手段をさらに具備することを特徴とする請求項4又は5記載の情報処理装置。
  7. 紙葉類の表面をスキャナで走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを情報処理装置により検出する情報処理方法において、
    画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を色成分毎に算出する演算ステップであって、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、前記2つの画素のいずれの値よりも小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする処理を、色成分毎に行う演算ステップと、
    前記演算ステップにより得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する処理を色成分毎に行い、各色成分の加算結果を要素とするベクトルのノルムをそれぞれ計算する加算ステップと、
    前記加算ステップにより得られる個々のノルムのうち、ある閾値以上のノルムを生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する判定ステップと
    を具備することを特徴とする情報処理方法。
  8. 紙葉類の表面をスキャナで走査して得られる画像に含まれる筋状ノイズを情報処理装置により検出する情報処理方法において、
    画像内の個々の画素に対するノイズの評価値を算出する演算ステップであって、評価対象の画素の値が、所定の方向において当該評価対象の画素の両隣に位置する2つの画素のいずれの値よりも大きい場合には、前記評価対象の画素の値と前記2つの画素の値のうち大きい方の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、一方、前記2つの画素のいずれの値よりも小さい場合には、前記2つの画素の値のうち小さい方の値と前記評価対象の画素の値との差を前記評価対象の画素の評価値とし、これら以外の場合には0を前記評価対象の画素の評価値とする演算ステップと、
    前記演算ステップにより得られる個々の画素の評価値を前記所定の方向と垂直な方向に加算する加算ステップと、
    前記加算ステップにより得られる個々の加算結果のうち、ある閾値以上の加算結果を生じさせた画素群に筋状ノイズが発生しているものと判定する判定ステップと
    を具備することを特徴とする情報処理方法。
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