JP2009109886A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示面側である前面を鉛直下向きにして落下し、衝撃が加わっても、ガラス基板が容易に破損することを防止する表示装置を提供する。
【解決手段】筐体2と、略平板状に形成されたガラス基板密着部4fと筐体2に保持されているリブ4a〜4dとを備えたシャーシ4と、PDPパネル16と、PDPパネル16の表面に対して略平行に筐体2に保持され、少なくとも一部が透明に形成された前面保護ガラス10とを備えた表示装置であって、シャーシ4は、ガラス基板密着部4fが、リブ4a〜4dに対してPDPパネル16の表示面の法線方向に、前面保護ガラス10から離間するように形成され、リブ4a〜4dが弾性変形可能に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置に関する。特に、プラズマディスプレイ装置などのようにガラス基板を備えた表示装置に関する。
近年、プラズマディスプレイ装置や液晶ディスプレイ装置などの薄型表示装置が急速に普及しつつある。このような薄型表示装置は、ブラウン管の表示装置に比べて接地面積が少ない上に、重量物であるガラス板を複数枚備えていることで装置の重心が高くなるため、運搬時や設置時などに誤って転倒させてしまう可能性がある。万が一、薄型表示装置を転倒させてしまった場合、表示面に直交するいわゆる奥行きの長さは、表示面の面方向における表示画面の長さより短いため、表示面側か表示面と対向する裏面側かの何れかに倒れる可能性が高い。従って、薄型表示装置を転倒させた時、転倒による衝撃に起因する振動に耐えきれず、薄型表示装置に内蔵されたガラス板が割れてしまう可能性がある。
図11は、薄型表示装置の外観を示しており、一般的なプラズマディスプレイ装置を一例として挙げている。プラズマディスプレイ装置(以下、PDPと称する)100は、映像の表示を行う表示エリアの前面側を保護するように前面保護ガラス100aを備えている。使用者は、前面保護ガラス100aを通して表示映像を視認することができる。PDP100の下部100bには、電源ユニットや信号処理回路基板などの重量物が内蔵されている。
図12は、図11におけるY−Y部分の断面構造を示す。図12の紙面方向の下側は使用者が視認するPDP100の前面側(図11の前面保護パネル100a側)で、紙面方向の上側がPDP100の背面側である。図12において、PDP100は、第1の筐体101で背面側が覆われ、第2の筐体102で側面側及び前面側の一部が覆われている。第2の筐体102の前面側に形成された取付部102bにはネジ穴102aが形成されている。また、第2の筐体102の内面に接するように取付部材111が配されている。取付部材111は、PDP100の背面側の背面ガラス基板106及び前面側の前面ガラス基板107を保持するためのリブ111aと、第2の筐体102に固定するためのリブ111cとが形成されている。リブ111aには、ネジ穴111bが形成されている。リブ111cには、孔部111dが形成されている。
背面ガラス基板106及び前面ガラス基板107は、所定の空隙を介して主平面が互いに平行対向するように配されている。背面ガラス基板106と前面ガラス基板107との空隙は、封止部108によって封着され、空隙内に例えばネオンガス等の不活性ガスを封入し、光電空間を形成している。封止部108は、背面ガラス基板106及び前面ガラス基板107の表示エリアの外周部分に配されている。なお、背面ガラス基板106には放電電極、誘電体、蛍光物質等を備え、前面ガラス基板107には対向電極等を備え、放電空間を介して封止部108で封止され、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPパネルと称す)116を構成している。このように構成されたPDPパネル116の背面ガラス基板106は、粘着シート105を介してシャーシ104に粘着固定されている。また、PDPパネル116の前面ガラス基板107は、防塵スポンジ109を介して前面保護ガラス110に対向配置している。シャーシ104は、その主平面方向の端部に形成されたリブ104aに孔部104bが形成されている。
図12に示すPDP100において、PDPパネル116は、背面ガラス基板106は粘着シート105を介してシャーシ104に粘着固定されている。シャーシ104は、その周囲に形成されたリブ104aにおいて、取付部材102にネジ103で固定されている。さらに、取付部材102は、第2の筐体102の取付部102bにネジ112で固定されている。
特開2005−123470号公報
PDP100に内蔵されているPDPパネル116の概略構成は、視認者が視認する視認面側の前面ガラス板107と、データ電極などが形成された背面ガラス基板106とが放電空間を介して対向配置されている。前面ガラス板107と背面ガラス板106との周囲は、フリットと称される封止部108で放電空間を介して封止している。前面ガラス板107と対向する背面ガラス板106の面の反対の面には、データ電極(図示は省略)から放電空間に放電させる駆動信号やデータ電極からの放電等に起因する熱を放熱するため、アルミニウム等の熱伝導性が高い金属シャーシ104が面状に粘着シート105で貼り合わされている。このような概略構成を備えたPDP100を転倒させてしまった場合、背面ガラス板106は金属シャーシ104と貼り合わされているため、転倒時の衝撃に起因する振動は金属シャーシ104で受け止められる。一方、視認面を備える前面ガラス板107は振動を受け止める機械的強度が高い部材(例えばシャーシ104)を面状で貼り合わすことはできないため、衝撃に起因する振動をそのまま前面ガラス板107全体で受け止めることとなる。前述したように、前面ガラス板107と背面ガラス板106とは、それらの周辺部で封止部108により封止されているため、前面ガラス板107が受け止めた振動は封止部108から太鼓状にふくらむことで、封止部108近傍に振動応力が集中し前面ガラス107が割れ、PDPパネル116の表示機能を消失する。
上記従来の構成では、PDP100を誤って落下あるいは転倒させてしまった場合、上述したようにPDP100は前面保護ガラス110側を上または下側にして倒れ、その時の矢印Aに示す方向に印加される衝撃力によって、図13に示すようにシャーシ104及びPDPパネル116が撓む。この時、上述したように太鼓状の前面ガラス基板107は矢印Aに示す方向に大きくすり鉢状に変形する。その結果、前面ガラス基板107は封止部108の近傍において局所的に大きな曲率変化による歪みが発生し、前面ガラス基板107の封止部108の近傍においてクラック120が生じてしまう可能性がある。このクラック120がさらに進展すると、図14に示すように前面ガラス基板107に大きな亀裂121が発生し、PDPパネル119の表示機能を消失してしまう恐れがある。
本発明の目的は、表示面側である前面を鉛直下向きにして落下し、衝撃が加わっても、ガラス基板が容易に破損することを防止する表示装置を提供することである。
本発明の表示装置は、略平板状に形成されたパネル密着部と、前記パネル密着部の周囲に形成される保持部とを備えたシャーシと、前記シャーシの前記パネル密着部に接合された表示パネルと、前記表示パネルにおける視認者が視認可能な視認面に対して略平行に配置され、少なくとも前記表示パネルの前記視認面に対応する一部が透明に形成された保護パネルと、前記保護パネルを保持すると共に、取付部によって前記保持部を取り付ける筐体とを備えた表示装置であって、前記視認面の法線方向における前記保持部が、前記保護パネルと前記パネル密着部との間隔よりも、前記取付部へ取り付ける前記保持部の取付面と前記保護パネルとの間隔の方が狭い形状を有する。
本発明によれば、シャーシが備える保持部及び/または保持部と取付部との取付面において、表示パネルの歪を緩衝することができるので、表示パネルの変形を抑制でき、落下衝撃に対するガラス基板の割れを抑制することができる。
本発明の表示装置は、上記構成を基本として下記のような様々な態様をとることができる。
すなわち、本発明の表示装置において、前記保持部の厚さは前記パネル密着部の厚さよりも薄く形成されている構成とすることができる。このような構成とすることで、表示装置の表示パネル側を例えば鉛直下向きになるように落下または転倒させたとしても、その際に発生する衝撃を、厚みが薄い保持部が弾性変形することで低減させることができ、表示パネルが破損するのを防ぐことができる。また、シャーシの厚さを変えるだけでよいので、簡単に実現することができる。
また、前記保持部が前記パネル密着部の面方向に弾性変形する面方向弾性変形部をさらに備える構成とすることができる。このような構成とすることで、表示装置の表示パネル側を例えば鉛直下向きになるように落下または転倒させたとしても、その際に発生する衝撃を、保持部の平面方向で緩衝することができるので、表示パネルの破損を防ぐことができる。
また、前記取付部が、前記パネル密着部の面方向に弾性変形可能に形成されている構成とすることができる。このような構成とすることで、表示装置の表示パネル側を例えば鉛直下向きになるように落下または転倒させたとしても、その際に発生する衝撃をシャーシの平面方向に緩衝させることができるので、表示パネルが破損するのを防ぐことができる。
また、前記取付部は、前記筐体に対して独立した取付部材に備えられ、前記取付部材は、前記筐体と固着する固着部をさらに備える構成とすることができる。このような構成とすることで、表示パネルを筐体に取り付ける際に、取付部材及び筐体と取付部材及び表示パネルとを独立して取り付けることができるため、筐体に対して表示パネルを取り付ける際の自由度が増し、取付調整を容易にすることができる。
また、前記保持部と前記取付部との係合部は、前記取付部に備えるネジ孔に螺合するネジと、前記保持部に備え前記ネジが遊挿すると共に前記保持部の弾性変形方向に対し平行な長孔との構成とすることができる。このような構成とすることで、表示装置の表示パネル側を例えば鉛直下向きになるように落下または転倒させたとしても、その際に発生する衝撃を長孔の長手方向に緩衝させることができるので、表示パネルが破損するのを防ぐことができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における表示装置の外観を示す。本実施の形態では、表示装置の一例としてPDPを挙げている。図1において、PDP1は、映像を表示可能な表示部1bを備えた本体1aと、本体1aをラックなどに設置可能なように配されている脚部1dとを備えている。また、本体1aにおける脚部1cの近傍には、電源ユニットや信号処理回路基板など比較的重たい部材が内蔵されている。
図2は、図1におけるX−X部分の断面である。図2において、筐体2は、PDP1の側面と、PDP1の前面における表示部1bの周囲とを覆うものである。筐体2の材料としては、マグネシウム、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料や、プラスチックなどの樹脂材料が考えられる。
シャーシ4は、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPパネルと称す)16を取付部材11に保持するものである。シャーシ4は、アルミニウム、マグネシウム、ステンレスなどの金属材料で形成することができる。特に、シャーシ4を熱伝導性が良い材料で形成することで、PDPパネル16などにおいて発生した熱を効率よく放熱させることができる。図3Aは、シャーシ4の構成を示す平面図である。図3Bは、図3AにおけるZ−Z部分の断面である。図3A及び図3Bに示すように、シャーシ4は、PDPパネル16を固定可能な略平板状のガラス基板密着部4fと、ガラス基板密着部4fの周囲に突設した複数のリブ4a,4b,4c,4dとを備えている。リブ4aは、PDP1の上部1dに位置する。リブ4bは、PDP1の下部1eに位置する。リブ4cは、PDP1の側部1fに位置する。リブ4dは、PDP1の側部1gに位置する。なお、リブ4bは、PDP1の下部1eの近傍に脚部1cが配されているため、リブ4aの数に比べて少ない。また、各リブ4a〜4dには、ネジ3を挿通可能な孔部4eが形成されている。図3Bに示すように、ガラス基板密着部4fの厚さt1と、各リブ4a〜4dの厚さt2との関係は、
t1>t2
となっている。本実施の形態では、t1はt2の約3倍の厚さとした。なお、リブ4a〜4dは、保持部の一例である。ガラス基板密着部4fは、パネル取付部の一例である。
第1のガラス基板6は、略平板状のガラス板で構成され、一方の主平面がシャーシ4のガラス基板密着部4fの取付面4gに接合されている。第1のガラス基板6は、例えば石英ガラスで形成されている。
第2のガラス基板7は、略平板状のガラス板で構成され、第1のガラス基板6の他方の主平面に平行対向する位置に配されている。第1のガラス基板6と第2のガラス基板7との間には、プラズマ放電を行うための空隙を有している。また、第1のガラス基板6及び第2のガラス基板7には、図示を省略するがプラズマ放電を行うための電極などが形成されている。また、第2のガラス基板6は、例えば石英ガラスで形成されている。また、第1のガラス基板6と第2のガラス基板7とで表示ガラス基板16を構成している。PDPパネル16は、表示パネルの一例である。
封止部8は、第1のガラス基板6と第2のガラス基板7との間に配され、両者によって形成される空隙を封着している。また、封止部8は、PDPパネル16における映像表示エリアの周囲に形成されている。
緩衝材9は、第2のガラス基板7と前面保護ガラス10との間に配され、PDP1に加わった衝撃によって第2のガラス基板7と前面保護ガラス10とが衝突するのを防いでいる。また、緩衝材9は、発泡樹脂、ゴム材またはバネ材などのように弾性変形可能な材料で形成され、第2のガラス板7と前面保護ガラス10との間に埃などの異物の侵入を防止している。
前面保護ガラス10は、PDP1の前面において表示部1bを覆うように配されている。また、前面保護ガラス10は、少なくとも一部(有効表示領域に対応する部分)が透明に形成されている。なお、前面保護ガラス10は、保護パネルの一例である。
取付部材11は、シャーシ4を筐体2に保持するための部材である。また、取付部材11は、アルミニウム、マグネシウム、ステンレスなどの金属材料で形成することが好ましい。取付部材11は、リブ11aとリブ11cとを備えている。リブ11aは、シャーシ4のリブ4a〜4dを保持することができる。また、リブ11aには、ネジ3が螺合されるネジ穴11bが形成されている。リブ11cは、取付面2bに当接し前面保護ガラス10を筐体2とともに挟持することができる。また、リブ11cには、ネジ12が挿通される孔部11dが形成されている。
図2に示すように、第1のガラス基板6と第2のガラス基板7とは、空隙を介して対向し封着部8で封着されている。第1のガラス基板6は、シャーシ4の取付面4gに固定されている。シャーシ4は、リブ4a〜4dがネジ3によって取付部11aに締結固定されることで、取付部材11に固定されている。取付部材11は、取付部11cがネジ12よって取付面2bに締結固定されることで、筐体2に固定されている。この時、前面保護ガラス10は、取付部11cと筐体2とに挟持されて保持される。
このような構成において、PDP1を、前面保護ガラス10側が例えば鉛直下向きになるように落下あるいは転倒させてしまった場合、PDPパネル16が矢印Bに示す方向へ変位しようとする。しかし、本実施の形態では、図3Bに示すように、シャーシ4を、取付面4gとリブ4a〜4dの表面とが同一高さにならないような形状とした。さらに、図2に示すように、シャーシ4を、ガラス基板密着部4fがリブ4d(リブ4a〜4cも同様)に対して前面保護ガラス10から離れて配置されるように、取付部材11に固定した。これにより、落下等の衝撃力によってPDPパネル16が矢印Bに示す方向へ変位しようとしても、この変異はシャーシ4のリブ4a〜4dで吸収するため、容易に変形しない。
また、仮にリブ4a〜4dの衝撃吸収能力を上回る衝撃力が加わりシャーシ4のガラス基板密着部4fが矢印B方向に変形しようとしても、リブ4a〜4dの厚さをガラス基板密着部4fの厚さよりも薄く形成し、剛性を低くしているため、リブ4a〜4dのように薄肉に形成された部分が優先的に変形する。したがって、リブ4a〜4dによる弾性変形が優先するため、PDPパネル16全体の矢印B方向への衝撃力を緩衝することができる。しかもガラス基板密着部4fはリブ4a〜4dよりも肉厚に形成され剛性が高いため、矢印B方向への変形を抑制できることで第1のガラス基板6も矢印B方向への移動を抑制でき、PDPパネル16の構造上第1のガラス基板6に対して封止部8によって太鼓状に保持されている第2のガラス基板7も容易に変形せず、PDPパネル16の破損を抑制することができる。
以上のように本実施の形態によれば、シャーシ4を、リブ4a〜4dの取付面を、ガラス基板密着部4fとPDPパネル16との取付面よりも前面保護ガラス10に近い構成としたことにより、PDP1に落下等による衝撃が加わっても、シャーシ4が前面保護ガラス10側に凸状に変形する現象を抑制し、PDPパネル16の変形を抑制することができる。これにより、第1のガラス基板6及び第2のガラス基板7にクラックが生じることを防止し、PDP1の破損を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、シャーシ4におけるリブ4a〜4dの厚さを、ガラス基板密着部4fの厚さよりも薄くしたことにより、リブ4a〜4dの方がガラス基板密着部4fよりも剛性が低くなるので、落下等により衝撃が加わった際に、リブ4a〜4dが選択的に変形し、ガラス基板密着部4fは変形しにくくなる。つまり、変形する順序としてリブ4a〜4d、ガラス基板密着部4fの順番で破壊制御できる利点があり、シャーシ4のガラス基板密着部4fの変形が小さくなる。これにより、PDPパネル16の変形を抑制し、PDPパネル16の割れを防止することができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2におけるシャーシの構成を示す。図5は、実施の形態2におけるシャーシを備えたPDPの要部断面を示す。
本実施の形態は、図4に示すように、シャーシ14に形成されている孔部14eを楕円形状または長孔形状とすることを特徴としている。なお、リブ14a〜14dは、保持部の一例である。ガラス基板密着部14fは、パネル取付部の一例である。
図5に示すように、シャーシ14に楕円状の孔部14eを備えることで、PDP1に対して落下等によりリブ14a〜14dの衝撃吸収能力を上回る衝撃力が加わりシャーシ14のガラス基板密着部14fが矢印Bに示す方向に変形しようとしても、リブ14a〜14dがガラス基板密着部14fに近づく方向または離れる方向(図5の例では矢印Cに示す方向)へ変位し、PDPパネル16全体の矢印B方向への衝撃力を緩衝することができる。しかも、ガラス基板密着部14fはリブ14a〜14dよりも肉厚に形成され剛性が高いため、矢印B方向への変形を抑制できることで第1のガラス基板6も矢印B方向への移動を抑制でき、PDPパネル16の構造上第1のガラス基板6に対して封止部8によって太鼓状に保持されている第2のガラス基板7も容易に変形せず、PDPパネル16の破損を抑制することができる。
したがって、落下による衝撃力を取付部11aに対するリブ14a〜14dの変位で吸収することができ、ガラス基板密着部14fの変形が小さくなる。これにより、PDPパネル16の変形を抑制し、PDPパネル16の割れを防止することができる。
なお、孔部14eは、シャーシ14を取付部材11に取り付けた状態で、通常はビス3が孔部14eのシャーシ14の中央から見て最も外側の部分に取り付けられるように形成されている。また、図示を省略しているが、他のリブ14a〜14dに形成されている孔部14eについても、同様の位置にビス3が位置している。また、ビス3は、シャーシ14が矢印Cに示す方向に摺動可能な程度に締めつけている。これにより、通常状態(PDP1に衝撃が加わっていない状態)では、定位置にシャーシ14が位置しており、PDPパネル16の位置がPDP1の正面(前面保護ガラス10側)から見て上下左右方向にずれたりしない効果を発現する。
このような状態で、PDP1の落下等によりリブ14a〜14dの衝撃吸収能力を上回る衝撃力が加わりシャーシ14のガラス基板密着部14fが矢印Bに示す方向に変形しようとしても、薄肉で形成されたリブ14a〜14dが優先的に変形し、厚肉で形成されたガラス基板密着部14fは変形しにくい。さらに、本構成ではリブ14a〜14dが取付部11aに対して摺動可能に取り付けられているため、リブ14a〜14dは水平方向に容易に変形または変位する。これにより、ガラス基板密着部14fは、極めて変形しにくい状態となる。特に、PDP1の前後方向の変形を大幅に抑制し、ガラス基板密着部14fに接合されているPDPパネル16の変形を抑えることができ、PDPパネル16の割れを抑制することができる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3における表示装置の要部断面図を示す。図6は、図1におけるX−X部分の断面を示す。なお、図6において、図2に示す構成と同様の構成については、同一番号を付与して説明は省略する。図6において、図2に示す構成と異なるのは、筐体22、シャーシ24、および取付部材25の構成である。
筐体22は、取付部材25を固定するネジ26を螺合するためのネジ穴22aと、取付部材25を位置決めするための取付面22bとを備えている。なお、筐体22の材料は実施の形態1と同様である。
シャーシ24は、PDPパネル16を固定するためのガラス基板密着部24aと、ガラス基板密着部24aの周囲に突設された複数のリブ24bを備えている。リブ24bは、図2に示す構成と同じ個数設けている。また、リブ24bは、図示のように略V字状に形成されており、矢印Dに示す方向へ弾性変形可能に形成されている。また、リブ24cは、ネジ23を挿通可能な孔部24cが形成されている。また、本実施の形態では、シャーシ24のリブ24a〜24dがガラス基板密着部24aから前面保護ガラス10側に向かって突出し、それに続いて背面側へ折れ曲がって形成されている。なお、シャーシ24の材料は実施の形態1と同様である。なお、リブ24a〜24dは、保持部の一例である。ガラス基板密着部24aは、パネル取付部の一例である。
取付部材25は、筐体22の取付面22aに固定される取付部25aと、取付部25aに形成されネジ26が挿通される孔部25bと、シャーシ24の位置決めを行う取付部25cと、取付部25cに形成されネジ23が螺合されるネジ穴25dとを備えている。また、取付部材25において、筐体22に接している部位と取付部25cとは、角度θで折れ曲がっている。角度θは、鋭角であることを特徴としている。また、取付部25cは、薄肉である方が好適である。なお、取付部材25の材料は実施の形態1と同様である。
このような構成において、PDP1を、前面保護ガラス10側が例えば鉛直下向きになるように落下あるいは転倒させてしまった場合、PDPパネル16が矢印Bに示す方向へ変位しようとする。しかし、本実施の形態では、図6に示すように、シャーシ24のリブ24bを略V字状にして、矢印Dに示す方向に弾性変形可能な構成としたので、シャーシ24に加わる衝撃力をリブ24bの弾性変形によって吸収することができる。また、取付部25cが薄肉で形成され弾性変形可能な構成としたので、シャーシ24に加わる衝撃力を取付部25cの弾性変形によって吸収することができる。これにより、落下等の衝撃力によってPDPパネル16が矢印Bに示す方向へ変位しようとしても、シャーシ24は矢印Bに示す方向へは容易に変形しない。
また、仮にリブ24bの衝撃吸収能力を上回る衝撃力が加わりシャーシ24のガラス基板密着部24aが矢印Bに示す方向に変形しようとしても、リブ24bの厚さをガラス基板密着部24aの厚さよりも薄く形成し、剛性を低くしているため、リブ24bのように薄肉に形成された部分が優先的に変形する。したがって、リブ24bによる弾性変形が優先するため、PDPパネル16全体の矢印B方向への衝撃力を緩衝することができる。しかもガラス基板取付部24aはリブ24bよりも厚肉に形成されて剛性が高いため、矢印B方向への変形を抑制できることで第1のガラス基板6も矢印B方向への移動を抑制でき、PDPパネル16の構造上第1のガラス基板6に対して封止部8によって太鼓状に保持されている第2のガラス基板7も容易に変形せず、PDPパネル16の破損を抑制することができる。
以上のように本実施の形態によれば、PDP1に対して落下等による衝撃が加わった場合に、リブ24a〜24dと取付部25cの両方あるいはいずれか一方が変形し、矢印Bに示す方向に発生するシャーシ24の変形を、矢印Dに示す方向に変換することができ、ガラス基板密着部24aの変形を抑制することができる。これにより、PDPパネル16の変形も抑制することができ、PDPパネル16の割れを抑制することができる。
(実施の形態4)
図7は、実施の形態4におけるシャーシを備えたPDPの要部断面を示す。図7に示す構成において、図6に示す構成と同様の構成については同一番号を付与して説明は省略する。図7に示す構成において、図6に示す構成と異なるのはシャーシの構成である。
本実施の形態は、シャーシ34のリブ34bに、楕円形状または長孔形状の孔部34cを備えたことを特徴としている。楕円状の孔部34eを備えることで、PDP1に対して落下等による衝撃が加わった際に、リブ34bをガラス基板密着部34aに近づく方向または離れる方向(図7の例では矢印Eに示す方向)へ変位させることができる。したがって、落下による衝撃力を取付部25cに対するリブ34bの変位で吸収することができ、ガラス基板密着部34aの変形が小さくなる。これにより、PDPパネル16の変形を抑制し、割れを防止することができる。
なお、孔部34eは、シャーシ34を取付部材25に取り付けた状態で、通常はビス23が孔部34eの略中央に取り付けられるように構成されている。また、図示を省略しているが、他のリブに形成されている孔部についても、同様の位置にビス23が位置している。また、ビス23は、シャーシ34が矢印Eに示す方向に摺動可能な程度に締めつけている。これにより、通常状態(PDP1に衝撃が加わっていない状態)では、定位置にシャーシ34が位置しており、PDPパネル16の位置がPDP1の正面(前面保護ガラス10側)から見て上下左右方向にずれたりしない効果を発現する。また、リブ34a〜34dは、保持部の一例である。ガラス基板密着部34aは、パネル取付部の一例である。
このような状態で、PDP1の落下等が発生し、リブ34bの衝撃吸収力を上回る衝撃力が加わりシャーシ34のガラス基板密着部34aが矢印Bに示す方向に変形しようとしても、ガラス基板密着部34aよりも薄肉で形成されたリブ34bが優先的に変形し、厚肉で形成されたガラス基板密着部34aは変形しにくい。さらに、本構成ではリブ34bが取付部25cに対して摺動可能に取り付けられているため、リブ34bは水平方向(矢印Eに示す方向)に容易に変形または変位する。これにより、ガラス基板密着部34aは、極めて変形しにくい状態となる。特に、PDP1の前後方向の変形を大幅に抑制し、ガラス基板密着部34aに接合されているPDPパネル16の変形を抑えることができ、PDPパネル16の割れを抑制することができる。
なお、実施の形態1〜4において、シャーシはアルミニウムなどの金属で構成したが、樹脂など他の材料で形成してもよい。ただし、金属で構成することで、PDPパネル16で発生する熱を効率よく放熱することができる効果が得られるため、金属で構成することが好ましい。
また、実施の形態1〜4において、シャーシのリブの剛性を下げるために薄肉状に形成する構成としたが、図8及び図9に示す構成としてもよい。図8は、シャーシ44の断面図である。図9は、図8におけるG部の拡大平面図である。図8に示すように、ガラス基板密着部44aの厚さとリブ44bの厚さとは同一とし、図9に示すようにリブ44bに複数の開口部44dを形成したことを特徴としている。開口部44dは、ネジを挿通させるための孔部44cとは離れた位置に形成されている。このように、複数の開口部44dを形成することで、リブ44bの剛性を他の部位に比べて低下させることができ、実施の形態1〜4に示す作用効果と同等の作用効果を得ることができる。なお、リブ44bは、保持部の一例である。ガラス基板密着部44aは、パネル取付部の一例である。
また、シャーシのリブの剛性を下げる構成としては、シャーシにおけるガラス基板密着部を高剛性の材料で形成し、リブを低剛性の材料で形成する構成がある。このような構成とすることで、実施の形態1〜4に示す作用効果と同等の作用効果を得ることができる。
また、実施の形態1〜4は、前面保護ガラス基板10及びPDPパネル16を取付部材11に保持する構成としたが、図10に示すように筐体2に保持する構成であってもよい。図10に示すように、前面保護ガラス基板10は、取付部材50と筐体2によって挟持されている。すなわち、前面保護ガラス基板10を取付部材50と筐体2とで挟み、ビス12を孔部50aに挿通させてネジ穴2aに螺合している。これにより、前面保護ガラス基板10を筐体2に保持させることができる。また、シャーシ4は、筐体2に一体的に形成されたリブ2cに、ビス3によって締結固定されている。ビス3は、シャーシ4に形成されている孔部4eを挿通して、リブ2cに形成されたネジ穴2dに螺合されている。これにより、シャーシ4及びそれに保持されたPDPパネル16を筐体2に保持させることができる。図10に示す構成とすることで、PDP1に衝撃が加わった際にPDPパネル16が破損するのを防ぐことができるとともに、取付部材11に代えて、取付部材11よりも小型部品である取付部材50を備えることにより、材料コストを削減することができる。 また、実施の形態1〜4ではPDPを一例として挙げて説明したが、2枚のガラス基板の間に液晶を介在させたLCDにも本発明の構成を適用することができ、同様の効果を得ることができる。
本発明は、ガラス基板を備えた表示装置に有用である。
実施の形態1における表示装置の構成を示す斜視図 図1におけるX−X部の断面図 実施の形態1におけるシャーシの構成を示す平面図 図3AにおけるZ−Z部の断面図 実施の形態2におけるシャーシの構成を示す平面図 実施の形態2における表示装置の要部断面図 実施の形態3における表示装置の要部断面図 実施の形態4における表示装置の要部断面図 シャーシの他例の構成を示す断面図 図8におけるG部の要部断面図 表示装置の他例の構成を示す断面図 従来の表示装置の構成を示す斜視図 従来の表示装置の要部断面図 従来の表示装置において衝撃が加わった状態を示す要部断面図 従来の表示装置において画面に亀裂が入った状態を示す斜視図
符号の説明
1 PDP
2 筐体
4 シャーシ
4a,4b,4c,4d リブ
4f ガラス基板密着部
6 第1のガラス基板
7 第2のガラス基板
10 前面保護ガラス
11 取付部材

Claims (6)

  1. 略平板状に形成されたパネル密着部と、前記パネル密着部の周囲に形成される保持部とを備えたシャーシと、
    前記シャーシの前記パネル密着部に接合された表示パネルと、
    前記表示パネルにおける視認者が視認可能な視認面に対して略平行に配置され、少なくとも前記表示パネルの前記視認面に対応する一部が透明に形成された保護パネルと、
    前記保護パネルを保持すると共に、取付部によって前記保持部を取り付ける筐体とを備えた表示装置であって、
    前記視認面の法線方向における前記保持部が、前記保護パネルと前記パネル密着部との間隔よりも、前記取付部へ取り付ける前記保持部の取付面と前記保護パネルとの間隔の方が狭い形状を有する、表示装置。
  2. 前記保持部の厚さは、前記パネル密着部の厚さよりも薄く形成されている、請求項1記載の表示装置。
  3. 前記保持部が、前記パネル密着部の面方向に弾性変形する面方向弾性変形部をさらに備える、請求項1または2記載の表示装置。
  4. 前記取付部が、前記パネル密着部の面方向に弾性変形可能に形成されている、請求項3記載の表示装置。
  5. 前記取付部は、前記筐体に対して独立した取付部材に備えられ、
    前記取付部材は、前記筐体と固着する固着部をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記保持部と前記取付部との係合部は、
    前記取付部に備えるネジ孔に螺合するネジと、
    前記保持部に備え前記ネジが遊挿すると共に前記保持部の弾性変形方向に対し平行な長孔とで構成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置。
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