JP2009106139A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング電源装置の商用電源の交流電圧が低下した場合に誤動作や部品の破壊を招くことなく安全に動作を停止する。
【解決手段】スイッチング電源装置10は、入力交流電圧を整流回路で整流した直流電圧を所望する電圧に安定化して直流出力として出力するために、制御回路12によって主スイッチング素子Q1を制御する。また、上記直流電圧から第1の起動抵抗R1及び第2の起動抵抗R2を介して制御回路12の起動電流を得る。さらに、上記直流入力の電圧をツエナーダイオードZD1により検出する電圧検出回路14と、上記直流入力の電圧値が所定値以下となった場合に、主スイッチング素子Q1を停止させるスイッチ回路13とを備えている。電圧検出回路14は、前記複数の起動用抵抗間の接続点の直流を前記ツエナーダイオードZD1によりモニタする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関するものであり、起動回路を有する制御回路を備えた他励式のAC−DCコンバータであるスイッチング電源装置に関するものである。
従来、スイッチング電源装置は、電圧変換効率を高め、かつ小型化・軽量化が可能なものとして知られている。これは、スイッチング電源装置においては、トランスの1次側の巻線を流れる電流をスイッチングすることで、トランスの2次側に流れる電流を制御して電圧に変換することから、上記トランスでの変換効率を向上でき、また上記トランスを小型化・軽量化できるからである。上記スイッチング電源装置は、上記スイッチングを制御するための制御回路を備えた他励式のスイッチング制御方式か、あるいはこの制御回路を備えない自励式のスイッチング制御方式が用いられる。
他励式のスイッチング制御方式を用いたスイッチング電源装置の第1従来例を、図5を参照して説明する。スイッチング電源装置100は、商用電源によって端子P1、P2間に入力する交流電圧VinをダイオードD1〜D4により構成された整流回路及び平滑用コンデンサC3により整流した直流電圧を主スイッチング素子Q1でスイッチングして交流電圧を得る。この交流電圧がトランスT1の1次側主巻線N1に印加され、トランスT1の2次側巻線N2から出力された交流電圧を整流用ダイオードD6及び平滑用コンデンサC5を介し直流電圧に変換して端子P3、P4から出力する。
この時、2次側の直流電圧を検出する出力電圧検出部101からフォトカプラPCを介してフィードバックされる出力電圧情報に応じて、上記主スイッチング素子Q1をPWM(Pulse Width Modulation)制御する制御回路(制御手段)102が設けられていることで、端子P3、P4から出力する直流電圧を安定化できる。
スイッチング電源装置100においては、制御回路102の電源電圧VCCとして、入力初期時はダイオードD1〜D4により構成された整流回路及び平滑用コンデンサC3により整流した直流電圧を起動抵抗R1、R2により調整した直流電圧が使用される。出力安定時はトランスT1の1次側副巻線N3からの交流電圧を整流用ダイオードD7及び平滑用コンデンサC4により整流した直流電圧が使用される。起動抵抗R1、R2は複数使用される。これは、それぞれの両端に印加される電圧が、使用する抵抗の耐圧を超えないようにするためである。
第1従来例の問題点を図5のスイッチング電源装置100及び図6(a)を参照して説明する。図5の回路では、商用電源の交流電圧Vinをオフして平滑用コンデンサC3の電圧が降下し始めた時、端子P3の出力電圧も降下し、1次側副巻線N3に発生する電圧も同時に降下する。これにより制御回路102の電源電圧VCCも降下して制御回路102が一旦動作を停止する。
次に平滑用コンデンサC3に残っていた電荷により、起動抵抗R1、R2を介して制御回路102に電流が流れ込み、電源電圧VCCが図6(a)のごとく上昇して数秒後に制御回路102が起動して端子P3にパルス電圧が発生し、後段に接続された機器が誤動作する。スイッチング電源装置100に、例えば音響機器が接続されている場合には、上記パルス電圧によってボツ音がスピーカから発生する。この時、商用電源の交流電圧Vinはオフされたままであるため端子P3の電圧はすぐに降下する。
第1従来例の問題点を解決したのが図7に参照する第2従来例である。図7のスイッチング電源装置110は、トランジスタQ2を有するスイッチ回路113が制御回路112の電源電圧端子VCCに接続されている。商用電源の交流電圧Vinが異常時に一瞬降下する時、Vinが0Vに向かって降下する途中で平滑用コンデンサC3の電圧がツエナーダイオードZD1、ZD2のツエナー電圧以下になりツエナーダイオードZD1、ZD2の電流が0Aになる。これに伴いダイオードD5のカソード側の電圧がアノード側より低くなってD5が導通し、抵抗R3、R4を介してアースに電流が流れる。そしてQ2のベース電圧がエミッタ電圧より低くなる結果、Q2がオンして電流制限用抵抗R5とQ2のエミッタ・コレクタを通してアースに電流が流れ、制御回路112の電源電圧VCCが0.2V程度に降下して制御回路112は動作を停止する。従って、図7の第2従来例は、図6(b)に示すように、電源オフ時に端子P3にパルス電圧を発生しない。
上記第1従来例及び上記第2従来例と同様に、他励式のスイッチング制御方式を用いたスイッチング電源装置として、特許文献1においては、交流入力オフ後の不所望な再起動を防止すると共に、交流入力投入時の起動時間が長くなるのを防止することができるようにしたスイッチング電源装置が開示されている。また、特許文献2においては、スイッチング電源の動作停止時に入力電圧の低下により増大するスイッチング素子のオン時間をパルス幅検出回路でアナログ電圧に変換し、基準電圧と比較してスイッチング制御素子をオフすることが開示されている。
特開平6−189534号公報(平成6年7月8日公開) 実開平5−55784号公報(平成5年7月23日公開)
図7の第2従来例に使用するツエナーダイオードZD1とZD2はツエナー電圧の上限が36V程度であるために、C3に印加される電圧が72V以下になった時に制御回路112が動作を停止する。この電圧は商用電源の交流電圧Vinに換算すると約50Vである。
しかしながら、上記従来の第2従来例では、Vinが低下するとトランスT1の2次側巻線N2から出力される電圧が降下する。この電圧降下を出力電圧検出部111が検出し、検出結果がフォトカプラPCによって制御回路112へフィードバックされる。制御回路112は、トランスT1の2次側巻線N2から出力される電圧を上げるために、主スイッチング素子Q1のゲートに出力するスイッチング信号の周波数を高くする。これにより、Q1の単位時間当たりのスイッチング回数が増加し、Q1のドレイン・ソースに流れる電流が電圧Vinの降下に反比例して増加し、電源負荷が一定な場合にヒューズHS1に流れる電流も増加する。従って、Vinの異常でVinが50Vまで降下した時に、Q1が破壊する、あるいはヒューズHS1が溶断するという問題点を有する。このような問題点は、図5の第1従来例のスイッチング電源装置100においても同様に生じる。さらに、トランスT1の1次側副巻線N3の端子に発生する電圧の出力インピーダンスは低いため、Vinが低下するとトランジスタQ2に流れ込む電流が大きくなることによりトランジスタQ2が破壊されることもある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、商用電源の交流電圧が低下した場合に安全に動作を停止することができるスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明に係るスイッチング電源装置は、上記課題を解決するために、他励式にて、主スイッチング素子を制御して、直流入力を所望する電圧に安定化して直流出力として出力するための制御手段を有するスイッチング電源装置において、前記直流入力により前記制御手段を起動するための起動用電源電圧を生成する複数の起動用抵抗を互いに直列に接続して有している起動用電源回路と、前記直流入力の電圧をツエナーダイオードにより検出し、上記電圧値が所定値以下となると前記主スイッチング素子を停止させる停止制御回路と備え、前記停止制御回路は、前記起動用電源回路における複数の起動用抵抗間の接続点の何れかの直流を前記ツエナーダイオードにより検出し、さらに前記停止制御回路は、前記ツエナーダイオードの検出結果に応じて作動して前記主スイッチング素子を停止させるための第1制御信号を出力するための第1スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子と並列に接続され、前記第1制御信号が出力された後に前記主スイッチング素子を停止させるための第2制御信号を出力するための第2スイッチ素子とを有していることを特徴とする。
上記構成によれば、前記停止制御回路が、前記起動用電源回路の複数の抵抗間の接続点の低下した直流を検出することで、ツエナーダイオードやスイッチ素子の耐圧が小さいものを用いることができて、従来のように耐圧を確保するために複数のツエナーダイオードを互いに直列に用いる必要がなくなり、回路構成を簡便化できる。
また、上記構成は、前記直流入力の電圧をツエナーダイオードにより検出し、上記電圧値が所定値以下となると、停止制御回路が前記主スイッチング素子への制御を停止させる。これにより、制御手段への補助電源のための整流回路に使用されるコンデンサの影響を防止できて、従来生じていた、主トランジスタ素子の破壊や他の電子装置への悪影響を回避できる。
さらに、上述した停止制御回路を備え、前記第1スイッチ素子が前記第1制御信号を出力し、前記第2スイッチ素子が前記第2制御信号を出力することにより、前記停止制御回路が前記第1スイッチ素子のみを有する場合と比較して、前記主スイッチング素子への制御を停止させるまでの時間が短縮され、トランジスタ素子の破壊や他の電子装置への悪影響を回避できる。また、周囲温度の変化による潮流電流増幅率の変動が生じても安定したスイッチング動作を行うことが可能となる。
前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子は、トランジスタであり、前記停止制御回路は、前記第1スイッチ素子に用いるトランジスタの保護用のダイオードを、前記ツエナーダイオードと前記トランジスタとの間に備えていてもよい。
上記構成によれば、保護用のダイオードD5を備えたことで、用いるスイッチ素子のトランジスタの耐圧が小さく出来、上記スイッチ素子のトランジスタのサイズ縮小出来るので、上記スイッチ素子のトランジスタを低コスト化や小型化できる。
上記スイッチング電源装置では、前記停止制御回路は、前記ツエナーダイオードに対する第1のバイアス抵抗を有していてもよい。
上記構成によれば、第1のバイアス抵抗を有することにより、耐圧の小さいツエナーダイオードを使用できて、低コスト化や小型化できる。
上記スイッチング電源装置においては、印加電圧を分圧により低減するための、第2のバイアス抵抗を有していてもよい。
上記構成によれば、さらに、第2のバイアス抵抗を有することにより、用いるツエナーダイオードの耐圧のさらに小さいものを使用できて、低コスト化や小型化できる。
上記スイッチング電源装置では、前記停止制御回路は、過電流防止のための電流制限用抵抗を備えていてもよい。
上記スイッチング電源装置においては、さらに、交流入力から、前記直流入力を生成するための入力側整流回路を備え、Vinが前記交流入力の電圧を示し、Vzd1がツエナーダイオードのツエナー電圧を示し、kが前記制御を一時停止する、交流入力の電圧の低下率の設定値を示すとき、前記起動用電源回路における、電圧が検出される接続点の前後の第1の起動抵抗と第2の起動抵抗との比(R1/R2)が、下記の式(1)に基づき、
R1/R2
=((Vin×√2×k)−VCC)/(Vzd1−VCC)−1 …式(1)
設定されていてもよい。
本発明に係るスイッチング電源装置は、以上のように、前記直流入力により前記制御手段を起動するための起動用電源を生成する複数の起動用抵抗を互いに直列に接続して有している起動用電源回路と、前記直流入力の電圧をツエナーダイオードにより検出し、上記電圧値が所定値以下となると前記主スイッチング素子を停止させる停止制御回路と備え、前記停止制御回路は、前記起動用電源回路における複数の起動用抵抗間の接続点の何れかの直流を前記ツエナーダイオードによりモニタするようになっている構成である。
それゆえ、上記構成では、前記停止制御回路が、前記起動回路の複数の抵抗間の接続点の直流をモニタすることで、停止制御回路に入力され、検出される直流の電圧を低下させて、ツエナーダイオードやスイッチ素子の耐圧が小さいものを用いることができて、従来のように耐圧を確保するために複数のツエナーダイオードをシリーズに用いる必要がなくなり、回路構成を簡便化できる。
その上、上記構成は、前記直流入力が所定値以下となった場合に、停止制御回路が前記主スイッチング素子への制御を停止させることにより、従来生じていた、主トランジスタ素子の破壊や他の電子装置への悪影響を回避できるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1及び図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。先ずは、本実施の形態1にスイッチング電源装置の概略構成を図1を参照して説明する。図1に示すスイッチング電源装置10は、大略的には、出力電圧検出部11、制御回路12、スイッチ回路13、電圧検出回路14、トランスT1、主スイッチング素子Q1、を備えて構成されており、交流電圧Vinの入力端子P1、P2及び直流電圧出力端子P3、P4を有している。
スイッチング電源装置10においては、商用電源等によって端子P1、P2間に入力する交流電圧Vin、例えば100V、60Hzの電圧がヒューズHS1を介して入力されるラインフィルタL1と、ラインフィルタL1の前後にそれぞれ設けられたノイズ除去用の各ラインコンデンサC1、C2とが設けられている。なお、上記商用の交流電源の電圧としては、他に、117Vや200Vや220Vなどが挙げられる。
上記スイッチング電源装置10では、ラインフィルタL1からのノイズが除去された交流入力が入力される、ホイートストンブリッジ型に組み合わされた各ダイオードD1〜D4と、各ダイオードD1〜D4からのリップル成分を備えた直流をさらに整流して、上記交流入力から直流入力を出力するための平滑用コンデンサC3とが設けられている。また、上記スイッチング電源装置10においては、平滑用コンデンサC3からの直流入力が入力される1次側主巻線N1と、1次側主巻線N1とは極性が逆方向となる二次側巻線N2と、補助電源用の1次側副巻線N3とを有するトランスT1が設けられている。1次側副巻線N3は、上記トランスT1において、1次側主巻線N1と極性が順方向にて形成されている。
さらに、トランスT1の1次側主巻線N1に接続されて、上記1次側主巻線N1に流れる電流をスイッチング(断接)する電界効果型トランジスタであるFET(主スイッチング素子)Q1が、直流入力から負荷へ印加される負荷電圧を所望値に設定するために所定の周波数の交流に変換するように設けられている。
本実施の形態では、上記FETQ1は、N型であるが必要に応じてP型も使用可能であり、さらに、スイッチング機能を有していれば、他のタイプの、例えばバイポーラトランジスタも使用可能である。よって、FETQ1のドレインは、1次側主巻線N1のアース側に接続され、FETQ1のソースが各ダイオードD1〜D4のアース側に接続される。そして、FETQ1のゲートは、トランジスタQ3のエミッタと電流制限用抵抗R5との接続点、及び後述する制御回路12の出力端子OUTに接続されている。
一方、上記トランスT1の2次側巻線N2には、2次側巻線N2から出力される、昇圧または降圧されて電圧が所望値に調整された出力交流を整流して直流出力として出力するための整流用ダイオードD6と、平滑用コンデンサC5と、上記直流出力を外部に取り出すための各出力端子P3、P4とが設けられている。さらに、各出力端子P3、P4に対しパラレルに接続された出力電圧検出部11が上記直流出力の電圧を検出するために設けられている。さらに、上記トランスT1の2次側巻線N2では、出力電圧検出部11にて検出された出力電圧値を、非接触な光学的に一次側に伝達するためのフォトカプラPCの発光部PCaが取り付けられている。
前記制御回路12は、フォトカプラPCの受光部PCbからの、出力電圧値を示す検知信号がフィードバック端子FBに入力されて、その検知信号に基づきFETQ1のゲートへの制御信号(スイッチングパルス信号)つまりFETQ1のスイッチング動作すなわちスイッチング周波数やスイッチングパルス信号のデューティー比を変える、例えばPWM
制御できるようになっている制御ICである。
トランスT1の1次側副巻線N3には、制御回路12の電源端子Vccに所定電圧の直流を補助電源として供給できるように、整流用ダイオードD7と平滑用コンデンサC4とが設けられている。平滑用コンデンサC4は、整流用及び起動時の各起動用抵抗R1、R2からの起動電流蓄積用コンデンサである。
さらに、制御回路12の電源端子Vccには、制御回路12の起動用のために、各ダイオードD1〜D4からの直流入力から各起動用抵抗R1、R2を介して生成された所定電圧による直流電圧も入力されるようになっている。
スイッチング電源装置10は、スイッチ回路13及び電圧検出回路14を備えている。スイッチ回路13は、電流制限用抵抗抵抗R5、トランジスタQ2及びトランジスタQ3を有している。トランジスタQ2のエミッタは、抵抗R5の一端に接続されている。また、トランジスタQ3のベースは、トランジスタQ2のエミッタと抵抗R5との接続点に接続される。さらに、トランジスタQ2及びトランジスタQ3のコレクタはアースに接続される。
電圧検出回路14は、ツエナーダイオードZD1、抵抗R3、及びダイオードD5によって構成されている。電圧検出回路14において、ツエナーダイオードZD1及び抵抗R3は直列に接続されており、ダイオードD5のカソードはツエナーダイオードZD1と抵抗R3との接続点に接続されている。また、電圧検出回路14において、ツエナーダイオードZD1の他端は起動抵抗R1とR2との接続点に接続され、抵抗R3の他端はアースに接続されている。そしてスイッチ回路13が有するトランジスタQ2のベースと電圧検出回路14が有するダイオードD5のアノードとは接続されている。
なお、本実施の形態では、起動抵抗はR1及びR2の2個であるが、2個以上でもよく、複数の起動抵抗の内の2個の接続点間にツエナーダイオードZD1の他端を接続しても良い。
スイッチング電源装置10の動作停止時に交流電圧Vinがオフになると、Vinが0Vに向かって降下する途中で平滑用コンデンサC3の両端電圧がツエナーダイオードZD1のツエナー電圧以下になり、ツエナーダイオードZD1の電流が0Aになる。これに伴いダイオードD5のカソード側の電圧がアノード側より低くなってD5が導通し、抵抗R3を介してアースに電流が流れる。
この時、トランジスタQ2のベース電圧がエミッタ電圧より低くなり、トランジスタQ2がオンしてQ1のゲートに出力されていたスイッチング信号が、電流制限用抵抗R5とQ2のエミッタ・コレクタを通してアースに流れる(第1制御信号)。さらに、トランジスタQ3のベース電圧がエミッタ電圧より低くなり、トランジスタQ3がオンしてQ1のゲートに出力されていたスイッチング信号が、トランジスタQ3のエミッタ・コレクタを通してアースに流れる(第2制御信号)。従って、主スイッチング素子Q1がスイッチング動作を停止し、スイッチング電源装置10は安全に動作を停止する。
また、電圧検出回路14を起動抵抗R1とR2の接続点に接続することにより、電圧検出回路14の入力電圧はR1とR2により分圧されて図7に示した第2従来例より低くなる。これにより、制御回路12が動作を停止する時の電圧検出回路14の入力電圧、即ちツエナーダイオードのツエナー電圧が低くなる。従って、電圧検出回路14は、図7に示すZD2の省略が可能となる。その上、定格消費電力が1/2ワットの抵抗を使用しているバイアス抵抗R3及びR4は消費電力が少なくなるのでバイアス抵抗R4の省略が可能となる。
さらに、起動抵抗R1及びR2の設定は、以下の式(1)にて設定することが好ましい。このような設定は、後述する他の実施の形態でも同様に好ましい。Vinは、端子P1、P2に入力する交流電圧を示し、Vzd1はツエナーダイオードZD1のツエナー電圧を示し、VCCは制御回路12の電源電圧を示す。
R1/R2
=((Vin×√2×k)−VCC)/(Vzd1−VCC)−1 …(1)
式(1)はR1とR2の接続点の電圧Vr2が(R2/R1+R2)×(Vin×√2×k−VCC)+VCCとなり、トランジスタQ2がオンして制御回路12が停止する時のVr2の電圧はZD1のツエナー電圧Vzd1と等しくなることから導き出すことができる。kは、交流電圧Vinが降下したときに制御回路12からQ1のゲートに出力されるスイッチング信号をスイッチ回路13のトランジスタQ2で吸収させて、Q1のスイッチング動作を停止する係数で、この係数kを変えることで動作を停止する電圧を任意の値に設定できる。例えば交流電圧が70%に降下したときは、k=0.7となる。なお、係数kの値を変更するには、(1)式においてVin、Vzd1及びVCCに数値を代入し、この式の条件を満たすように起動抵抗R1及びR2の値を設定すれば良い。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図2〜図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図2に示すスイッチング電源装置20は、図1に示す電圧検出回路14に対し、ツエナーダイオードZD1と、第1のバイアス抵抗R3及びダイオードD5との間に、第2のバイアス抵抗R7を直列に追加した電圧検出回路24が設けられている。第2のバイアス抵抗R7を追加したことにより、D5のカソード電圧がR3とR7により分圧されて低くなる。ダイオードD5は従来500V耐圧品を使用していたが、図2の構成により、耐圧が低く安価で小型な50V耐圧品のダイオードが使用可能となる。
図3に示すスイッチング電源装置30は、図1に示す電圧検出回路14に対し、ダイオードD5を省略した電圧検出回路34が設けられている。これは電圧検出回路34を起動抵抗R1とR2の接続点に接続することにより、電圧検出回路34の入力電圧を図7の第2従来例の電圧検出回路114と比較して低くできる結果、Q2のベース電圧を70Vに設定できるため、Q2にベース電圧の耐圧100V品を使用することによりダイオードD5の省略が可能となったものである。
図4に示すスイッチング電源装置40は、図2に示す電圧検出回路24に対し、ダイオードD5を省略した電圧検出回路44が設けられている。Q2のベース電圧が第2のバイアス抵抗R7と第1のバイアス抵抗R3とで分圧されて低くなる結果、Q2にベース電圧の耐圧が図3で使用した100Vと比較して80V程度と低く安価なトランジスタを採用することが可能となる。
上記の実施の形態1及び実施の形態2に記載の何れの回路においても、図6(b)の動作図のように商用電源の交流電圧オフ後に端子P3よりパルス電圧が発生しなくなる。また、商用電源の交流電圧がk×100%に降下した時に制御回路の動作を停止することが可能となり、誤動作や他の部品が破壊やダメージを受けることなく、安全にスイッチング電源装置の動作を停止することができる。さらに、Q1のゲートスイッチング信号は比較的インピーダンスが高いため、Q2に大きな電流が流れないので、Q2が破壊する恐れも無くなる。
〔実施形態の総括〕
本発明に係るスイッチング電源装置は、上記課題を解決するために、他励式にて、主スイッチング素子Q1を制御して、直流入力を所望する電圧に安定化して直流出力として出力するための制御回路12、22、32、または42を有するスイッチング電源装置10、20、30、または40において、前記直流入力により制御回路12、22、32、または42を起動するための起動用電源電圧を生成する起動抵抗R1及びR2を互いに直列に接続して有している起動用電源回路と、前記直流入力の電圧をツエナーダイオードZD1により検出し、上記電圧値が所定値以下となると主スイッチング素子Q1を停止させるスイッチ回路13及び電圧検出回路14、スイッチ回路23及び電圧検出回路24、スイッチ回路33及び電圧検出回路34、またはスイッチ回路43及び電圧検出回路44と備え、電圧検出回路14、24、34、または44は、前記起動用電源回路における起動抵抗R1及びR2の間の接続点の何れかの直流を前記ツエナーダイオードにより検出し、さらにスイッチ回路13、23、33、または43は、ツエナーダイオードZD1の検出結果に応じて作動して主スイッチング素子Q1を停止させるための第1制御信号を出力するための第1スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子と並列に接続され、前記第1制御信号が出力された後に主スイッチング素子Q1を停止させるための第2制御信号を出力するための第2スイッチ素子とを有していることを特徴とする。
上記構成によれば、電圧検出回路14、24、34、または44が、前記起動用電源回路の複数の抵抗間の接続点の低下した直流を検出することで、ツエナーダイオードやスイッチ素子の耐圧が小さいものを用いることができて、従来のように耐圧を確保するために複数のツエナーダイオードを互いに直列に用いる必要がなくなり、回路構成を簡便化できる。
また、上記構成は、前記直流入力の電圧をツエナーダイオードZD1により検出し、上記電圧値が所定値以下となると、スイッチ回路13、23、33、または43が主スイッチング素子Q1への制御を停止させる。これにより、制御回路12、22、32、または42への補助電源のための整流回路に使用される平滑用コンデンサC3の影響を防止できて、従来生じていた、主トランジスタ素子Q1の破壊や他の電子装置への悪影響を回避できる。
さらに、上述した停止制御回路を備え、前記第1スイッチ素子が前記第1制御信号を出力し、前記第2スイッチ素子が前記第2制御信号を出力することにより、前記停止制御回路が前記第1スイッチ素子のみを有する場合と比較して、主スイッチング素子Q1への制御を停止させるまでの時間が短縮され、トランジスタ素子の破壊や他の電子装置への悪影響を回避できる。また、周囲温度の変化による潮流電流増幅率の変動が生じても安定したスイッチング動作を行うことが可能となる。
前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子は、トランジスタQ2及びQ3であり、前記停止制御回路は、トランジスタQ2の保護用のダイオードD5を、ツエナーダイオードZD1とトランジスタQ2との間に備えていてもよい。
上記構成によれば、保護用のダイオードD5を備えたことで、用いるトランジスタQ2の耐圧が小さく出来、トランジスタQ2のサイズ縮小出来るので、トランジスタQ2を低コスト化や小型化できる。
上記スイッチング電源装置では、電圧検出回路14、24、34、または44は、ツエナーダイオードZD1に対する第1のバイアス抵抗R3を有していてもよい。
上記構成によれば、第1のバイアス抵抗を有することにより、耐圧の小さいツエナーダイオードを使用できて、低コスト化や小型化できる。
上記スイッチング電源装置においては、印加電圧を分圧により低減するための、第2のバイアス抵抗R7を有していてもよい。
上記構成によれば、さらに、第2のバイアス抵抗R7を有することにより、用いるツエナーダイオードの耐圧のさらに小さいものを使用できて、低コスト化や小型化できる。
上記スイッチング電源装置では、前記停止制御回路は、過電流防止のための電流制限用抵抗R5を備えていてもよい。
上記スイッチング電源装置においては、さらに、交流入力から、前記直流入力を生成するための入力側整流回路を備え、Vinが前記交流入力の電圧を示し、Vzd1がツエナーダイオードのツエナー電圧を示し、kが前記制御を一時停止する、交流入力の電圧の低下率の設定値を示すとき、前記起動用電源回路における、電圧が検出される接続点の前後の第1の起動抵抗と第2の起動抵抗との比(R1/R2)が、下記の式(1)に基づき、
R1/R2
=((Vin×√2×k)−VCC)/(Vzd1−VCC)−1 …式(1)
設定されていてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のスイッチング電源装置は、商用電源の交流電圧が低下した場合に安全に動作を停止することができるので、音響機器用の電源等に好適に利用することが出来る。
本発明の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 本発明の他の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 本発明の他の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 本発明の他の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 第1従来例のスイッチング電源装置の回路図である。 図6(a)は、第1従来例のスイッチング電源装置の動作を示す波形図であり、図6(b)は、第2従来例及び本発明による各スイッチング電源装置の動作を示す波形図である。 第2従来例のスイッチング電源装置の回路図である。
符号の説明
10、20、30、40 スイッチング電源装置
11、21、31、41 出力電圧検出部
12、22、32、42 制御回路(制御手段)
13、23、33、43 スイッチ回路(停止制御回路)
14、24、34、44 電圧検出回路(停止制御回路)
C3〜C5 平滑用コンデンサ
D1、D2、D3、D4 整流回路用ダイオード
D5 トランジスタQ2の耐圧保護用ダイオード
FB 制御回路のフィードバック端子
N1 1次側主巻線
N2 2次側巻線
N3 1次側副巻線
OUT 制御回路の出力端子
P1、P2 商用電源の交流電圧Vinの入力端子
P3、P4 直流電圧出力端子
PC フォトカプラ
PCa フォトカプラの発光部
PCb フォトカプラの受光部
Q1 電界効果型トランジスタ(主スイッチング素子)
Q2、Q3 スイッチ回路のトランジスタ
R1、R2 起動抵抗
R3 電圧検出回路の第1のバイアス抵抗
R5 トランジスタQ2の電流制限用抵抗
R7 電圧検出回路の第2のバイアス抵抗
T1 トランス
VCC 制御回路(制御手段)の電源電圧
Vin 商用電源の交流電圧
Vr2 R1とR2の接続点の電圧
Vzd1 ツエナーダイオードZD1のツエナー電圧
ZD1、ZD2 電圧検出回路のツエナーダイオード

Claims (6)

  1. 他励式にて、主スイッチング素子を制御して、直流入力を所望する電圧に安定化して直流出力として出力するための制御手段を有するスイッチング電源装置において、
    前記直流入力により前記制御手段を起動するための起動用電源電圧を生成する複数の起動用抵抗を互いに直列に接続して有している起動用電源回路と、
    前記直流入力の電圧をツエナーダイオードにより検出し、上記電圧値が所定値以下となると前記主スイッチング素子を停止させる停止制御回路と備え、
    前記停止制御回路は、前記起動用電源回路における複数の起動用抵抗間の接続点の何れかの直流を前記ツエナーダイオードにより検出し、
    さらに前記停止制御回路は、前記ツエナーダイオードの検出結果に応じて作動して前記主スイッチング素子を停止させるための第1制御信号を出力するための第1スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子と並列に接続され、前記第1制御信号が出力された後に前記主スイッチング素子を停止させるための第2制御信号を出力するための第2スイッチ素子とを有していることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子は、トランジスタであり、
    前記停止制御回路は、前記第1スイッチ素子に用いるトランジスタの保護用のダイオードを、前記ツエナーダイオードと前記トランジスタとの間に備えていることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記停止制御回路は、前記ツエナーダイオードに対する第1のバイアス抵抗を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記停止制御回路に対する印加電圧を分圧により低減するための、第2のバイアス抵抗を有していることを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記停止制御回路は、過電流防止のための電流制限用抵抗を備えていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. さらに、交流入力から、前記直流入力を生成するための入力側整流回路を備え、
    Vinが前記交流入力の電圧を示し、Vzd1がツエナーダイオードのツエナー電圧を示し、kが前記制御を一時停止する、交流入力の電圧の低下率の設定値を示すとき、前記起動用電源回路における、電圧が検出される接続点の前後の第1の起動抵抗と第2の起動抵抗との比(R1/R2)が、下記の式(1)に基づき、
    R1/R2
    =((Vin×√2×k)−VCC)/(Vzd1−VCC)−1 …式(1)
    設定されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
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