JP2009105923A - ゲートウェイ装置、ont及びponシステム - Google Patents

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JP2009105923A
JP2009105923A JP2008313878A JP2008313878A JP2009105923A JP 2009105923 A JP2009105923 A JP 2009105923A JP 2008313878 A JP2008313878 A JP 2008313878A JP 2008313878 A JP2008313878 A JP 2008313878A JP 2009105923 A JP2009105923 A JP 2009105923A
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Shinri Takihiro
眞利 滝広
Hisahiro Yoshida
尚弘 吉田
Tetsuhiko Takahashi
徹彦 高橋
Takeshi Mitsui
雄 三井
Ryuji Ishii
隆二 石井
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Hitachi Communication Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Communication Technologies Ltd
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Abstract

【課題】 ブロードバンドアクセス網において、電話交換網の障害時においてもブロード
バンドアクセス網内の呼処理を継続する。
【解決手段】 Voiceゲートウェイ機能において加入者電話機から電話交換機に送ら
れる発呼先(Callee)電話番号情報を観測し、発呼元(Caller)と発呼先(
Callee)の接続関係を保持することによって、電話交換網の障害時にVoiceゲ
ートウェイ機能を介して通話を継続する。さらに、電話交換網の障害時にVoiceゲー
トウェイおよび全ONTの動作モードをH.248ゲートウェイ方式からSIPソフトス
イッチ方式に切替え、Voiceゲートウェイ機能がONT間通信パケットを中継するこ
とによってアクセス網内での新規呼接続を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブロードバンドアクセス網において、電話交換網の障害時においてもブロー
ドバンドアクセス網内の呼処理を継続するVoiceゲートウェイ装置に関するものであ
る。
光ファイバによる高品質なブロードバンドインターネットアクセスサービスの普及とと
もに、従来の電話サービスをインターネットアクセスサービスに統合するサービスが広ま
っている。この統合サービスでは、これまで家庭に引き込まれていた電話回線を利用する
ことなく、インターネットアクセス回線によって電話サービスが提供される。
インターネットアクセス網によって電話サービスを統合する場合、大別して次の二方式が
ある。
(1)SIP(RFC3261:Session Initiation Protoc
ol)やH.248/Megaco(RFC3525:Gateway Control
Protocol)を用いてSoftwichを構成する方式。電話交換網は使用しな
い。(2)インターネットアクセス網側にSIP機能またはH.248/Megaco等
のシグナリング機能を持ち、電話交換網側に従来の電話交換用のシグナリング機能を持ち
、音声データ形式をパケットとTDM(Time Division Multiple
xing)間で相互変換するVoiceゲートウェイを用いてインターネットアクセス網
を既存の電話交換網に接続する方式。 方式(1)の場合、従来の電話交換機が不要とな
るため、サービスを安価に実施できる利点がある。しかしながら、従来の電話交換網を使
ったサービスと比較して信頼性が低くなる欠点がある。さらに、従来の電話交換網で提供
されてきた付加サービス(三者間通話、緊急電話等)が提供出来ないことがある。方式(
2)の場合、既存電話交換網の維持が必要となる欠点があるが、インターネットアクセス
網から直ちに既存電話網に接続することにより、従来の電話と同等の品質で同等の付加サ
ービスを持つ電話サービスを実施できる。また、これまで電話サービスを提供してきた電
話会社においては、既存設備を有効利用できることも利点となる。
本発明の技術分野は上記(2)の形態のネットワークにおいてインターネットアクセス
網と既存電話交換網を相互に接続するVoiceゲートウェイと、光ファイバによるイン
ターネットアクセス回線を提供するOLT(Optical Line Termina
tor)とONT(Optical Line Terminal)に関するものである
上記(2)のVoiceゲートウェイとして、インターネット(IP網)と電話交換網
を接続する機能を持つものは多く存在するが、それらは、
(A)既存電話網のアクセス網部分を利用し、バックボーン網をIP網に置き換えて中継
回線コストを低減する運用形態への適用を目的としたものである。(A)を目的としたV
oiceゲートウェイにおいて、一般的に信頼性が低いIP網の障害対策を考慮した技術
の例は、特開2002−290551に見られる。この技術はIP網の障害やIP網内に
設置されるサーバである、SIPサーバやH.248/MegacoのMedia Ga
teway Controller(MGC)の障害時においても呼処理を継続すること
を目的とするものである。
特開2002−290551
しかしながら、(A)においては、ブロードバンドインターネットアクセスサービスに
統合された電話サービスにおいて、既存電話交換網の障害時に全ての電話サービスが継続
不可能となってしまう。これに対して本発明のVoiceゲートウェイ機能は、
(B)電話回線とブロードバンドアクセス回線の統合を目的として電話網のアクセス網部
をIP化し、バックボーン網は従来の電話交換網を利用する運用形態への適用を目的とし
ている。
本発明のように、IP化した電話アクセス回線を既存電話交換網に接続するVoice
ゲートウェイ機能において、バックボーン網として用いられる既存電話網の障害発生時の
呼処理継続を実現する技術例は見当たらない。
本発明のVoiceゲートウェイ機能は光アクセス回線を提供するPON(Passiv
e Optical Network)技術を用いたOLTへの適用を考慮したものであ
る。一般に一つのOLTに接続される加入者電話の数は数千台に達するため、OLTと電
話交換網の接続回線の障害においてもその影響は大きく、本発明が実現する機能への要求
は大きい。
電話交換網と、電話機が収容されたONT(Optical Network Terminal)と接続された
複数のデータ網とに接続されたゲートウェイ装置であって、データ網に接続される前記電
話機の電話番号情報を記憶する記憶部を備え、データ網に接続される発呼元電話機から電
話交換網内の電話交換機に対して音声データで送られる発呼先電話機の電話番号情報を捕
捉し、発呼先電話機が発呼元電話機と同じデータ網に接続されている場合に、発呼元電話
機と電話交換機間の通話チャネル情報を記録し、さらに、発呼先電話機に対する電話交換
機からの着信を捕捉し、電話交換機と発呼先電話機間の通話チャネル情報を記録し、電話
交換網内で障害発生が検出された場合に、二つの通話チャネル情報を用いて発呼元電話機
と発呼先電話機間の通話チャネルを接続し、電話交換網を介することなく通話呼を継続す
ることを特徴とする。
本発明のVoiceゲートウェイは、電話交換網側の障害発生時において、OLTに接
続されたONTに属する電話機間での通話中の呼維持と、ONTに属する電話機間での新
規の呼接続を実施することが出来る。
ブロードバンドネットワークにおける電話サービスにおいて、電話交換網の障害時にお
いてもブロードバンドアクセスネットワーク内での電話サービス継続実施を可能とするV
oiceゲートウェイ機能を最小の付加機能の追加により実現した。
図1は本発明が適用されるブロードバンドアクセス網の構成例であり、本発明の効果で
ある網障害時の電話サービス継続を示している。同図では電話交換網4とOLT(Opt
ical Line Terminator)1間の回線42に障害が発生した場合にも
電話接続サービスを継続する例を示している。
ブロードバンドアクセス網内に設置するOLT1は光ファイバ11a、光信号を分岐・
多重するスプリッタ12、光ファイバ13a〜13bを介して加入者宅に設置するONT
(Optical Network Terminal)3a〜3dを収容する。また、
OLT1は回線42を介して電話交換網4内の電話交換機41と接続し、回線52を介し
てIPネットワーク5内のルータ51と接続している。2はOLTと電話交換網4内の電
話交換機41とを接続するVoiceゲートウェイ(以下VGW)を示している。ONT
3aは加入者電話6a〜6b、ONT3bは電話機6c〜6dをそれぞれ収容している。
61は通話音声データの流れを示しており、回線42に障害が発生し、OLT1と電話交
換網4との接続が失われた場合に、VGW2を介して電話機6aと電話機6d間で通話し
ている例を示している。
図2は本発明が適用されるブロードバンドアクセス網において、障害が発生していない
正常な状況における電話サービスの実施例を示している。図2で示す網構成は図1と同様
であり、差分は図2の62でしめす正常時の通話音声の流れと図1の61で示す網障害時
の通話音声データの流れである。正常時の通話音声データは、発呼元加入者、発呼先加入
者が共OLT1に接続されたONTに接続した電話機を利用している場合においても電話
交換機41を介して交換される。つまり、VGW2はシグナリングおよび伝送音声フォー
マットを変換する機能を持つゲートウェイであり、電話交換機相当の交換や三者間通話等
の付加サービス提供機能を持つ必要がない。
図3の1は本発明のVGW機能を持つOLTの構成例であり、VGW機能2、パケットイ
ンタフェース15、PONインタフェース14a〜14b、ONTからのデータパケット
を多重化する機能を持つパケットスイッチ16で構成する。VGW2は回線42を介して
電話交換網と接続し、パケットインタフェース15は回線52を介してIP網に接続する
。各PONインタフェース14a〜14bは複数のONT3a〜3dを収容する。同図で
はPONインタフェース14aがONT3a〜3bを回線13a〜13b、スプリッタ1
2、回線11aを介して収容している。VGW2と各ONT間にはシグナリングメッセー
ジと通話音声データを送受信するためのPoint−to−Point回線である論理パ
スを設定する。同図ではVGW2とONT3a間に論理パス71a、VGW2とONT3
b間に論理パス71bを設定している。これらの論理パスを用いてVGW2と各ONTと
の通信を実施する。
図4はパケットスイッチ16で使用するパケットフォーマットの一例として、IEEE
802.3で規定されるイーサネットフレームを示している。イーサネットフレームは6
バイトの宛先アドレス(DA)1681、6バイトの送信元アドレス(SA)1682、
タグ情報の使用を示す2バイトのTag Protocol ID(TPID)1688
、4ビットの転送優先値(P)1687、12ビットのTag値(Tag)1686、2
バイトのパケットタイプ値またはパケット長値(L/T)1683、46〜1500バイ
トのペイロード1684、4バイトのFrame Check Sequence(FC
S)1685から構成される。本実施例ではTag値1686を論理パスIDとしてIV
G2と各ONT間で論理パスを構成する。
図5はONT、VGW機能を含むOLT、電話交換機のプロトコルスタック構成図であ
る。(a)は制御プレーンのプロトコルスタック、(b)はデータプレーンのプロトコル
スタックを示している。(a)制御プレーンにおいて、ONTの回線インタフェースはP
ONレイヤ397、イーサネットレイヤ396、IPレイヤ395、UDPレイヤ394
を持ち、その上位にシグナリングプロトコルとしてH.248とSIP(391)、RF
C2833(393)を持つ。OLT内では、PONインタフェースでPONレイヤ14
8によってカプセル化されたイーサネットフレームとイーサネット149を相互に変換し
、パケットスイッチがイーサネット169でPONインタフェースとVGWを接続する。
VGWはパケットスイッチ側にONTと同様に、イーサネットレイヤ299、IPレイヤ
298、UDPレイヤ297を持ち、その上位にシグナリングプロトコルとしてH.24
8とSIP(294)、RFC2833(295)を持つ。VGWは電話交換機側にDS
1等のTDMレイヤ291とシグナリングプロトコルであるGR303レイヤ292を持
つ。さらにVGWはパケットスイッチ側と電話交換機側のシグナリングプロトコルを相互
に変換するInter−Work機能293を持つ。電話交換機はデータ転送を行うTD
Mレイヤ419とシグナリングプロトコルであるGR303レイヤ418を持つ。
(b)データプレーンにおいては、ONTの回線インタフェースはPONレイヤ397、
イーサネットレイヤ396、IPレイヤ395、UDPレイヤ394、RTP(Real
Time Transport Protocol)レイヤ393を持つ。OLT内で
は、PONインタフェースでPONプロトコル148によってカプセル化されたイーサネ
ットフレームとイーサネット149を相互に変換し、パケットスイッチがイーサネット1
69でPONインタフェースとVGWを接続する。VGWはパケットスイッチ側にONT
と同様に、イーサネット299、IP298、UDP297、RTP296を持ち、その
上位に転送データをパケットスイッチ側のイーサフレーム形式と電話交換機側のTDM形
式間で相互に変換する機能を持つTDM−パケット変換機能281を持つ。VGWは電話
交換機側にはDS1等のTDMレイヤ291を持つ。電話交換機も同様にTDMレイヤ4
19を持つ。
図6はVGW2の構成を示している。VGW2は電話交換機と接続する回線を収容する
TDMインタフェース22、パケットスイッチと接続するパケットインタフェース23、
タイムスロット間の接続制御を行うTSI(Time Slot Interchang
e)24、TDM-パケット変換機能25、トーン生成機能26、CPU・Memory
部21により構成する。TSI24はTDM−パケット変換機能25とTDMインタフェ
ース22を接続し、TDM−パケット変換機能25はパケットインタフェース23と接続
する。トーン生成機能26は電話呼制御に必要となるトーンを生成する機能であり、本実
施例では後述の障害発生時に維持した呼の解放動作時に使用する。TDMインタフェース
22、TSI24、トーン生成機能26、TDM−パケット変換機能25、パケットイン
タフェース23のそれぞれはCPU・Memory部21と接続し、CPU・Memor
y部から制御可能である。
パケットインタフェース23はARP情報238、MAC−パス情報239を持つ。図
10に示すように、ARP情報238はONTのIPアドレスと該当するONTのMAC
アドレスとVGW機能とONT間の論理パスのIDを対応付ける情報である。また、図9
に示すように、MAC−パス情報239はONTのMACアドレスとVGWと該当するO
NTを接続する論理パスのIDを関連付ける情報である。VGWはこれらの情報を用いて
ONTに対してパケットを送信する。各ONTのIPアドレスはONTの登録時に管理者
が設定し、ARP情報238に登録する。VGWと各ONT間の論理パスもONTの登録
時に設定し、該当ONTのIPアドレスと関連付けてARP情報238に登録する。AR
P情報238に登録する各ONTのMACアドレスは、VGWがARPプロトコル(RF
C826)を用いて各ONTから取得するか、管理者が設定する。以上の手続きでARP
情報238が完成する。この情報の内MACアドレスと論理パスIDの対応情報がMAC
−パス情報239である。
VGWからONTへIPパケットを転送する場合、VGWはARP情報を用いて宛先O
NTのMACアドレスと宛先ONTまでの論理パスIDを検出し、パケットを転送する。
また、VGWは電話交換網の障害時にMAC−パス情報を用いてONT間の通信を実現す
る。MAC−パス情報を用いたONT間通信の詳細は後述する。
CPU・Memory部21にはGR303によるTDMシグナリング機能211、H
.248、SIPによるパケットシグナリング機能212、TDMシグナリング機能21
1とパケットシグナリング機能212を接続する機能を持つInter−work機能2
13をソフトウェアで実装する。VGWは、Inter−Work機能213で加入者電
話機の電話番号情報であるディレクトリ情報218と通話中の呼に関する情報であるAc
tive Call情報219を持つことによって、障害が発生したときの通話呼の維持
、および、障害発生以後の新規呼の接続サービスを実現する。
図7に示すように、ディレクトリ情報218は加入者電話を収容する電話線(POTS
ライン)ごとに付けられる識別子であるCRV(Call Reference Val
ue)、POTSライン識別名称、電話番号(ディレクトリ番号)、POTSラインの属
するONTのIPアドレスを関連付ける情報である。また、図8に示すように、Acti
ve Call情報219は発呼元(Caller)加入者情報と発呼先(Callee
)加入者情報を関連付ける情報である。発呼元加入者情報と発呼先加入者情報はそれぞれ
該当加入者電話が属する電話回線に付けられる識別子であるCRV、POTSライン名称
、VGWと交換機間のTDM回線で用いるタイムスロット番号、VGWと該当加入者が属
するONT間のRTPセッション情報を含む。
図11は発呼時の加入者、ONT、VGW、電話交換機間でのシグナリング情報の交換
を示したシーケンス図である。ここではONTとVGW間のシグナリングプロトコルとし
てH.248とRFC2833を使用している。以下、同図を説明する。まず、加入者が
電話機の受話器を取るとONTが電話機のOff−Hookイベントを検出する。Off
−Hookイベントを検出したONTは、H.248のNOTIFY Requestメ
ッセージによってOff−HookイベントをVGWに通知する。VGWはNOTIFY
Request(Off−Hook)メッセージを受けるとGR303のSETUPメ
ッセージを交換機に送信し、H.248 NOTIFY ReplyメッセージをONT
に送信する。GR303 SETUPを正常に受付けた交換機はGR303 CONNE
CTメッセージをVGWに送信する。GR303 CONNECTメッセージを受信した
VGWはH.248 ADD RequestメッセージをONTに送信し、ONTに通
話データ送受信の端点生成(RTPセッション生成)を指示する。H.248 ADDメ
ッセージを正常に処理したONTはADD ReplyをVGWに送信し、音声データを
VGWと送受するためのRTPセッションを確立する。H.248 ADD Reply
メッセージを受信したVGWは、交換機との通信に用いるタイムスロットを割当て、GR
303 CONNECT ACKメッセージを交換機に送信する。さらに、ONTと音声
データを送受するRTPセッションを確立する。そして、タイムスロットとRTPセッシ
ョン間の関連付けをTDM−パケット変換機能に行う。ONTはRTPセッションを確立
するとそのRTPセッションを用いてRFC2833のOff−Hookイベントメッセ
ージをVGWに送信する。このRFC2833メッセージ(Off−Hook)を受信し
たVGWは、GR303で規定されるABCD Robbed Bit Signali
ng方式でLoop Closureイベントを交換機に通知する。以上の手続きにより
、交換機と加入者電話間の音声チャネルが確立する。
続いて、電話交換機は確立した交換機とONT間の音声チャネルを用いて加入者電話機
にダイヤルトーンを送信する。ダイヤルトーンを認識した加入者は、通話先の電話番号を
電話機に入力する。この電話番号情報は音声チャネルを用いてDTMF(Dual To
ne Multi Frequency)トーンで交換機に伝達される。通常のVGWは
電話番号の管理に関与しないため、このDTMFトーン情報を音声データとして交換機に
対して中継する。本発明のVGWはこのDTMFトーンを中継時に捕捉することおよび図
12のプロトコルシーケンス図を用いて説明する着呼処理時にローカルコール(発呼元、
発呼先ONTが共に該当OLT(VGW)に接続されている)であることを検出する仕組
みによって、加入者電話間の通話状態を保持するActive Call情報を作成する
。Active Call情報の作成手順は図13のフローチャートを用いて後述する。
続いて、DTMFトーンによって通話先の電話番号を受け取った電話交換機は電話交換
網を介して通話先電話機までの音声チャネルを確立する。通話先加入者が電話機の受話器
を取るまでの間、電話交換網からはRingbackトーンが発呼元電話機に対して送ら
れる。
なお、図11では電話番号情報をDTMFトーンで伝達する方式を示したが、電話番号
情報をRFC2833等のパケットメッセージによって伝達する方式もある。図26はR
FC2833のメッセージを用いて電話番号情報を伝達する方式を示している。IPネット
ワークのパケットロスや遅延が大きい環境においてはRTPの音情報として伝達されるDTMF
トーンが受信側で正確に再生できない場合がある。このような環境においてはRFC2833メ
ッセージが用いられる。
次に、図12は発呼先加入者に対する着呼時の電話交換機、VGW、ONT、加入者間
でのシグナリング情報の交換を示したシーケンス図である。以下、同図を説明する。まず
、VGWが交換機からGR303 SETUPメッセージを受信する。本発明のVGWは
このメッセージに含まれる着呼加入者を示すCRVによりActive Call情報を
検索する。この呼の発呼元電話機が本VGWを収容するOLTに接続されたONTに属す
るものであれば、図11および図26で説明した発呼時の処理によってActive C
all情報に登録したエントリに、同一のCRV情報を持つものがある。これによって本
発明のVGWは発呼元と発呼先電話機がともにそのVGWに接続されたONTに属するロ
ーカルコールであることを認識する。SETUPメッセージを受信したVGWはONTに
対してH.248 ADD Requestメッセージを送信し、通話データ送受の端点
生成(RTPセッション確立)を要求する。ONTはADD Requestを受信する
とADD ReplyをVGWに返信し、RTPセッションを確立する。ADD Rep
lyを受信したVGWもRTPセッションを確立し、交換機にGR303 CONNEC
Tメッセージを送信し、タイムスロットを割当てる。そして、タイムスロットとRTPセ
ッション間の関連付けをTDM−パケット変換機能に行う。以上の手続きにより、交換機
と加入者電話間の音声チャネルが確立する。
続いて電話交換機はGR303で規定されるABCD Robbed Bit Sig
naling方式を用いて電話機で着信音を鳴らせるRing要求をVGWに通知する。
これを受信したVGWはそのRing要求をRFC2833メッセージによってONTに
通知し、ONTが電話機の着信音を鳴らす。発呼先加入者が電話機の受話器を取ると、O
NTが電話機でOff−Hookイベントが発生したことを検出し、H.248 NOT
IFY RequestメッセージによってOff−HookイベントをVGWに通知す
る。NOTIFY Requestメッセージを受信したVGWはNOTIFY Rep
lyメッセージをONTに返信する。ONTはさらにRFC2833のOff−Hook
イベントメッセージをVGWに送信する。RFC2833(Off−Hook)メッセー
ジを受信したVGWは、ABCD Robbed Bit Signeling方式によ
ってOff−Hookイベントを交換機に通知する。
図13は図11、図12で説明したプロトコルシーケンスによる発呼処理と着呼処理に
おいてVGWがActive Call情報を作成する手順を示すフローチャートである
。以下、フローチャートに沿ってActive Call情報作成方式を説明する。加入
者からの発呼時に、交換機との音声チャネルであるタイムスロットの確立とONTとの音
声チャネルであるRTPセッションの確立に成功した時点から説明する。図11ではVG
WがABCD Robbed Bit Signaling方式によってLoop Cl
osureイベントを交換機に通知した時点である。
タイムスロットとRTPセッションを確立(911)したVGWは音声チャネル監視モ
ードとなり、ONTから交換機に送信される発呼先の電話番号情報であるDTMFトーン
を監視する(912)。VGWはDTMFトーンを検出すると、検出した発呼先電話番号
によってディレクトリ情報218を検索する(913)。ディレクトリ情報に該当電話番
号が登録されていれば、発呼先の加入者もそのVGWの管理下に存在するローカルコール
であるため、Active Call情報への登録処理を行う。まず、発呼者の情報をA
ctive Call情報の発呼者(Caller)情報に登録する(915)。この登
録に必要なCRV情報はONTからのNOTIFY Requestメッセージに含まれ
るPOTS回線名によってディレクトリ情報を検索することによって得られる。また、タ
イムスロットおよびRTPセッション情報は手続き911のタイムスロットとRTPセッ
ション確立の際に得られる情報である。次に、発呼先の電話番号に関するエントリを発呼
先(Callee)情報としてActive Call情報219に登録する(916)
。なお、この時点では、発呼先ONTとVGW間で設定するRTPセッションとVGWと
交換機間のタイムスロットは未確立のため、Active Call情報の通話先情報の
タイムスロット情報とRTPセッション情報は空欄となる。ここで呼処理中の呼はVGW
配下のローカルコールのため、交換機は折返し通信のためにVGWに対して着呼処理を行
うことになる。したがって、VGWはローカルコールの着呼待ち状態になる(917)こ
とによってこの着呼処理を検出する。VGWは交換機からSETUPメッセージを受信す
ると、SETUPメッセージに含まれるCRVによりActive Call情報を検索
し、ローカルコールを検出する。ローカルコールを検出すると、着呼用に割当てた(91
9)タイムスロット情報とRTCセッション情報をActive Call情報に登録す
る(920)。以上によってActive Call情報が完成する。
以下では障害発生時のVGWによる通話中呼の維持方式を説明する。VGW2は図1に
示す電話交換機41または電話交換機41とVGWを繋ぐ回線42の障害を回線42で受
信するエラー信号またはデータの異常によって検出する。VGW2は障害を検出すると、
図6に24で示すTSIでローカルコールの通話者間のタイムスロットを接続することに
より通話音声データを折り返す。各通話者が利用しているタイムスロットはActive
Call情報219にタイムスロット情報として記録している。図14にタイムスロッ
トの折返し接続の様子を示す。(A)は正常時のタイムスロットの正常運用時の設定状態
を示している。24で示すTSIがタイムスロットチャネル241とタイムスロットチャ
ネル242をTDM−パケット変換機能25とTDMインタフェース22間で中継してい
る状態を示している。タイムスロットチャネル241と242はそれぞれ全二重チャネル
であり、タイムスロットチャネル241ではTDM−パケット変換機能からのビット列が
2411で示され、TDM−パケット変換機能へのビット列が2412で示されている。
同様に、タイムスロットチャネル242ではTDM−パケット変換機能からのビット列が
2421で示され、TDM−パケット変換機能へのビット列が2422で示されている。
(B)は障害発生時に24で示すTSIでタイムスロットチャネルを操作し、ローカルコ
ールの発呼元と発呼先の通話を折返し接続する場合の設定状態を示している。同図ではタ
イムスロットチャネル241とタイムスロットチャネル242を接続している。図1に示
すように電話機6aと6d間で通話が行われているとする。また、電話機6aと交換機4
1間の通話音声データ転送はタイムスロットチャネル241を使用し、電話機6dと交換
機41間の通話音声データはタイムスロット242を使用しているとする。この場合、障
害発生時に図14(B)に示すようにTSI24がタイムスロットチャネル241と24
2を接続し、ビット列2411をビット列2422へ、ビット列2421をビット列24
12に折返し転送することによって、電話機6aからの通話音声を電話機6dに折り返し
、かつ、電話機6dからの通話音声を電話機6aに折り返す。以上の処理によって、障害
発生時においてもVGWは通話中の呼を維持することができる。
なお、ローカルコール以外の呼が使用していたタイムスロットは、障害発生時に全て解
放する。
次に図15と図16を用いて、維持した呼の解放処理について述べる。図15は加入者
が電話機#1で会話を終えて受話器を置いた時のプロトコル処理を示すシーケンス図であ
る。電話機#1で受話器が置かれるとONTが電話機のOn−Hookイベントを検出す
る。On−Hookイベントを検出したONTはH.248 NOTIFY Reque
stメッセージをVGWに送る。このメッセージを受信したVGWはH.248 NOT
IFY ReplyメッセージをONTに返信すると同時に図16に示す通話の相手側の
電話機#2に対する切断プロトコル処理を起動する。図16に関しては後述する。上述の
H.248 NOTIFY Replyメッセージを受信したONTはRFC2833の
On−HookイベントメッセージをVGWに送信する。VGWはONTからのRFC2
833(Oh−Hook)イベントメッセージを受信すると、H.248 Subtra
ct RequestメッセージをONTに送信する。このメッセージを受信したONT
はH.248 Subtract ReplyメッセージをVGWに返送し、RTPセッ
ションを解放する。H.248 Subtract Replyメッセージを受信したV
GWもRTPセッションを解放し、ONTの該当POTS回線を初期化するためのH.2
48 Modify RequestメッセージをONTに送信する。このメッセージを
受信したONTは該当POTS回線を初期化し、新規の呼接続が可能な状態となり、H.
248 Modify ReplyメッセージをVGWに返信する。
次に図16で示す通話の相手側の電話機#2に対する切断プロトコル処理を説明する。
前述のように電話機#1のOn−Hookイベントを契機としてVGWは電話機#2の属
するONTに対してRFC2833のLCFO(Line Current Feed
Open)メッセージを送信する。このメッセージを受信したONTは該当POTSライ
ンをLCFO状態とし、電話機#2に対して電話機#1がOn−Hookとなったことを
通知する。さらにVGWは図6の26で示すトーン生成機能を用いて電話機#2にビジー
トーンを送る。ビジートーンを聞いた加入者は電話機#2の受話器を置く。これによって
電話機#2がOn−HookイベントをONTに通知し、ONTはH.248 NOTI
FY RequestメッセージによってOn−HookイベントをVGWに通知する。
このメッセージを受信したVGWはNOTIFY ReplyをONTに返送する。さら
にONTはRFC2833のOn−HookメッセージをVGWに送信する。VGWはO
NTからのRFC2833(Oh−Hook)イベントメッセージを受信すると、H.2
48 Subtract RequestメッセージをONTに送信する。このメッセー
ジを受信したONTはH.248 Subtract ReplyメッセージをVGWに
返送し、RTPセッションを解放する。H.248 Subtract Replyメッ
セージを受信したVGWもRTPセッションを解放し、ONTの該当POTS回線を初期
化するためのH.248 Modify RequestメッセージをONTに送信する
。このメッセージを受信したONTは該当POTS回線を初期化し、新規の呼接続が可能
な状態となり、H.248 Modify ReplyメッセージをVGWに返信する。
図17は上述の呼切断時のActive Call情報の削除手順およびリソース開放
手順を示したフローチャートである。H.248 NOTIFY Requestメッセ
ージによって加入者によるOn−Hookイベントを検出したVGWは(931)、その
メッセージに含まれるPOTSライン名によってActive Call情報のCale
e情報を検索し(932)、Calee登録があれば(933)、該当エントリを削除す
る(934)。さらに、図14の24で示すTSIにおいて使用している該当呼に関する
タイムスロットを開放し(935)、また、RTPセッションを開放し(936)、処理
を終了する(937)。Calee登録が無い場合(933)は障害発生時に解放された
ローカルコール以外の呼に関するRTPセッションが残留していることが考えられるため
、RTPセッションを開放し(936)、処理を終了する(937)。VGWは、以上の
処理によって障害発生時に維持した通話中の呼の切断処理を行う。
図18は電話交換網における障害発生時のVGWの障害対応処理全体を示すフローチャ
ートである。上述の通り、障害を検出したVGWは(941)、ローカルコールのタイム
スロットの折り返し設定を行い(942)、ローカルコール以外のタイムスロットを開放
する(943)。さらに、新規の通話を扱うために次の手続きを行う。まず、図6の23
で示すパケットインタフェース部の折り返し処理を有効にする(944)。次に図6の2
12で示すSIPサーバを起動する(945)。そして最後にONTをSIP動作モード
に切り替えるメッセージを全ONTにブロードキャストし(946)、手続きを終了する
(947)。以下で折り返し処理の有効化とONTのSIP動作モードへの切り替え手続
きのそれぞれを順に説明する。
障害発生以後の新規呼の通話はパケットインタフェース部23で折り返すことになる。
図19で示すように、パケットインタフェース23は論理パス71aと71bを収容して
いるとする。図3に示すように、論理パス71aはONT3aと接続しており、論理パス
71bはONT3bと接続しているとする。ONT3aに属する加入者からONT3bに
属する加入者への通話音声パケットは次のようにパケットインタフェース部23で折り返
す。
まず、パケットインタフェース部23は、ONTのIPアドレスとMACアドレスの対
応情報であるARP情報238を持つ。障害発生後、VGWはONTから送られてくる他
のONTのMACアドレスの通知を要求するARP要求に対して代理返答する。例えば、
ONT3aがONT3bに対してIPパケットを送る場合、ONT3aはONT3bのM
ACアドレスを知るためにONT3bのIPアドレスをMACアドレスに変換する要求で
あるARP要求を送信する。MACアドレスはOLT内のパケットスイッチで使用するイ
ーサネットフレームの生成に必要である。VGWはこのARP要求を受信すると、ONT
3bの代理としてONT3bのMACアドレスを返答する。この際のONTのIPアドレ
スとMACアドレスの対応付けにはARP情報238を用いる。
次にパケットインタフェース部23は、ONTのMACアドレスとパスの対応情報であ
るMAC−パス情報239を用いてONTからのイーサネットフレームを折返し転送する
。例えば、パケットインタフェース部23は、ONT3aから論理パス71aを介してイ
ーサネットフレームを受信すると、イーサネットフレームの宛先アドレスでMAC−パス
情報を検索し、宛先MACアドレスに対応するパスIDを得る。このパスIDはONT3
bと接続している論理パスのIDであり、この論理パスにイーサネットフレームを転送す
ることによってONT3bへイーサネットフレームを転送する。
なお、ONTからのSIPサーバ宛のIPパケットはVGW宛であり、そのMACアド
レスはVGWに固有のものである。したがって、VGW宛MACアドレスを持つイーサネ
ットフレームはVGWが受信し、CPU・Memory部21に転送する。
図20は本発明で用いるONT3の構成例を示す図である。ONTはPONインタフェ
ース32、パケットスイッチ33、音声データパケットと音声を相互変換する機能を持つ
DSP(Digital Signal Processor)34、POTSラインを
介して電話機6e〜6fを収容するSLIC(Serial Lie Interfac
e Circuit)36、加入者のLAN(Local Area Network)
39を収容するパケットインタフェース35、プロトコル処理を行うCPU・メモリ部3
1で構成する。CPU・メモリ部31ではシグナリング機能であるであるH.248クラ
イアント機能312とSIPクライアント機能311を持つ。さらに、H.248とSI
Pのどちらを用いるかをVGWからの指示にしたがって切り替える機能を持つプロトコル
セレクタ313を持つ。これらのシグナリング機能およびプロトコルセレクタ機能はソフ
トウェアによって実装する。
図20ではONT3が使用する論理パス71、72、79を示している。パス71は本
ONTとVGW間の通信で用いる論理パスである。論理パス72は本ONTと図3の15
で示すOLTのパケットインタフェース間の通信で用いる論理パスであり、IP網5との
通信に利用する。論理パス79はVGWからのプロトコルセレクタ機能313に対する指
示を受信するための論理パスである。図21は2で示すVGWが複数のONT3a〜3b
に対してシグナリングプロトコルを正常時に使用するH.248から障害発生時に使用す
るSIPに切り替える制御メッセージを送信するために用いる論理パス79を示している
。論理パス79はVGW2とONT3a〜3b間に対して設定するマルチキャストパスで
あり、VGW2はこのパスを用いて制御メッセージを全ONTにブロードキャストするこ
とにより、多数のONTを同時に制御する。このマルチキャストパスを用いたブロードキ
ャストでは、まず、VGW2が送信した制御情報をパケットスイッチ79が各PONイン
タフェース14a〜14bに対してコピーする。次に、各PONインタフェースが転送す
る制御メッセージは、スプリッタ11aによって光信号レベルでコピーされ、各ONTに
配信される。
図22はVGW配下の電話機#1が同じくそのVGWに属する電話機#2に対して電話
する際のSIPプロトコルシーケンスおよび通話を終了するSIPプロトコルシーケンス
を示す図である。電話機#1のOff−Hookイベントを検出したONT#1はダイヤ
ルトーンを電話機#1に対して伝達する。ダイヤルトーンを聞いた電話機#1の加入者は
通話先の電話番号を電話機#1に入力する。ONT#1は受け取った電話番号をINVI
TEメッセージによってVGWに送信する。VGWのSIPサーバ機能はディレクトリ情
報218を検索し、その電話番号に対応するONTのIPアドレスを検出し、INVIT
Eメッセージを該当するONT#2に送信する。VGW、ONT#2はINVITEメッ
セージを受けるとそれぞれが呼処理継続中を意味する100 Tryingメッセージを
ONT#1、VGWに返信する。INVITEメッセージを受信したONT#2は電話機
#2で着信音(Ring)を発生させ、同時に着信音発生中であることを示す180 R
ingingメッセージをVGWに送信し、VGWはそのメッセージをONT#1に転送
し、ONT#1は電話機#1にRingbackトーンを伝達する。電話機#2の加入者
が受話器を取ると電話機#2のOff−Hookイベントを検出したONT#2が200
OKメッセージおよびACKメッセージをVGWに送信する。VGWはそれらのメッセ
ージをONT#1に転送する。以上の処理が終了後、ONT#1とONT#2間のRTP
セッションを確立する。RTPセッションはONT#1とONT#2間のセッションであ
り、このセッションに属するRTPデータはパケットインタフェース部23によって前述
の通りイーサネットフレームレベルで折返し転送する。
引き続き図22を用いて通話の終了時の呼開放プロトコルシーケンスを説明する。電話
機#1の加入者が受話器を置くと、On−Hookイベントを検出したONT#1がBY
E3メッセージをVGWに送信し、VGWがそのメッセージをONT#2に転送し、ON
T#2がBusyトーンを電話機#2に伝達する。電話機#2の加入者が受話器を置くと
On−Hookイベントを検出したONT#2が200 OKメッセージをVGWに送り
、VGWがそのメッセージをONT#1に転送する。
第1の実施例のVoiceゲートウェイは、電話交換網側の障害発生時において、OL
Tに接続されたONTに属する電話機間での通話中の呼維持と、ONTに属する電話機間
での新規の呼接続を実施することが出来る。
図23は本発明の第二の実施例を示している。第二の実施例は、SIPサーバ機能をV
GW1内でなく、IP網5内のSIPサーバ59で実現することを特徴とする。図24の
69はONT3aに属する電話機6aとONT3bに属する電話機6d間の通話音声デー
タの流れを示している。ここでは、通話音声はIP網5内で折り返される。このため図2
3で示すように、OLTのパケットインタフェース15と各ONT3a〜3b間で通話音
声データを転送する論理パスを設定する。同図ではパケットインタフェース15とONT
3a間に論理パス72aを設定し、パケットインタフェース15とONT3b間に論理パ
ス72bを設定する例を示している。この論理パスを用いてパケットインタフェースから
ONTへパケット転送するために、OLTのパケットインタフェース15にMAC−パス
情報159を置く。MAC−パス情報は図9で示すように、第一の実施例でVGWが持つ
MAC−パス情報239と同様の情報を持つ。ONTのMACアドレスと論理パスIDの
対応はパス設定時の初期設定によって行う。
図25は障害発生時のVGWの障害対応モードへの移行処理を示すフローチャートであ
る。電話交換網の障害を検出したVGWは(951)、ローカルコールのタイムスロット
の折り返し設定を行い(952)、ローカルコール以外のタイムスロットを開放する(9
53)。さらに、新規の通話を扱うために次の手続きを行う。まず、図23で示すパケッ
トインタフェース15と各ONT間の論理パス72a〜72bを設定する(954)。次
に障害時用のSIPサーバ59を起動する(955)。そして最後に図21で示すマルチ
キャスト論理パスを用いてONTをSIP動作モードに切り替えるメッセージを全ONT
にブロードキャストしてSIPクライアントを起動し(957)、さらに、使用する全O
NTにSIPサーバ59のアドレスを通知し(958)、処理を終了する(959)。な
お、既に他のVoIP(Voice Over IP)サービス用にSIPサーバ59が
動作している場合、障害時用に新規サーバを起動せず、起動済みのSIPサーバを利用す
ることも出来る。
第2の実施例のVoiceゲートウェイは、電話交換網側の障害発生時において、OL
Tに接続されたONTに属する電話機間での新規の呼接続を実施することが出来る。
障害発生時の通話状態を示す図。 正常時の通話状態を示す図。 装置内の設定パスを示す図。 装置内で用いるイーサフレームのフォーマットを示す図。 システムのプロトコルスタックを示す図。 VGWの構成図。 ディレクトリ情報を示す図。 Active Call情報を示す図。 MAC−パス情報を示す図。 ARP情報を示す図。 発呼シーケンス図。 着呼シーケンス図。 Active Call情報作成手順を示すフローチャート。 タイムスロット設定を示す図。 障害発生後の呼開放処理を示すフローチャート1。 障害発生後の呼開放処理を示すフローチャート2。 呼開放時のActive Call情報削除手順を示すフローチャート。 Standalone動作移行時手順を示すフローチャート。 パケットインタフェースでの折返し転送を示す図。 ONTの構成図。 ONT制御用マルチキャストパスを示す図。 障害発生時のSIPを用いた呼設定処理を示すシーケンス図。 第二の実施例で用いるOLTのパケットインタフェースとONT間の論理パスを示す図。 第二の実施例の障害発生時の通話状態を示す図。 第二の実施例のStandalone動作移行時手順を示すフローチャート。 電話番号伝達にRFC2833メッセージを使用する場合の発呼シーケンス図。
符号の説明
1…OLT(Optical Line Terminator)、2…Voice
Gateway、3a、3b…ONT(Optical Network Termin
al)、4…電話交換網、5…IP網、6a〜6d…電話機、15…OLTのパケットイ
ンタフェース、16…OLT内パケットスイッチ、14a〜14b…PONインタフェー
ス、12…スプリッタ、22…TDMインタフェース、23…TSI(Time Slo
t Interchange)、26…トーン生成機、25…TDM−パケット変換機能
、23…VGWのパケットインタフェース、21…VGWのCPU・メモリ部。

Claims (10)

  1. 電話機が収容されたONT(Optical Network Terminal)と、ゲートウェイ機能を備えIP網及び電話交換網と接続されるOLT(Optical Line Terminal)を含むPassiveOptical Network(PON)システムであって、
    前記OLTは、前記IP網と通信するIP通信用インタフェースを備え、
    前記ONTは、
    電話サービス用シグナリングプロトコルとして、前記ゲートウェイ機能を介して前記電話交換網に接続するための処理プログラムと、前記IP網内に備えられた電話サービスを実施するためのプロトコルを実行するサーバと接続するための処理プログラムと、を備え、
    前記ゲートウェイ機能は、電話交換網の障害を検出した場合に、
    使用する処理プログラムを前記ゲートウェイ機能を介して前記電話交換網に接続するための処理プログラムから前記IP網内に接続するための処理プログラムへ変更する要求を含む制御メッセージを送信することを特徴とするPONシステム。
  2. 前記電話機が収容されたONTと前記ゲートウェイ機能間の電話サービス用の論理パスと、前記電話機が収容されたONTと前記IP通信用インタフェース間の論理パスを有し、
    前記ゲートウェイ機能は、電話交換網の障害を検出した場合に、
    前記電話機を収容するONTに対して、使用する論理パスを前記ONTとゲートウェイ機能間の電話サービス用の論理パスから、前記電話機が収容されたONTとOLTの有するIP通信用インタフェース間の論理パスに変更する要求を送信することを特徴とする請求項1に記載のPONシステム。
  3. 前記電話機が収容されたONTと前記ゲートウェイ機能間の電話サービス用の論理パスを有し、
    前記ゲートウェイ機能は、電話交換網の障害を検出した場合に、
    前記電話機が収容されたONTと前記IP通信用インタフェース間の論理パスを設定し、
    前記電話機を収容するONTに対して、使用する論理パスを前記ONTとゲートウェイ機能間の電話サービス用の論理パスから、前記電話機が収容されたONTとOLTの有するIP通信用インタフェース間の論理パスに変更する要求を送信することを特徴とする請求項1に記載のPONシステム。
  4. 前記IP網内に備えられた電話サービスを実施するためのプロトコルはSIPプロトコルであることを特徴とする請求項1に記載のPONシステム。
  5. ゲートウェイ装置を介して電話交換網に接続されるONT(Optical Network Terminal)であって、
    電話サービス用シグナリングプロトコルとして、前記ゲートウェイ装置を介して前記前記電話交換網に接続するための第1の処理プログラムを記憶した記憶部と、前記電話交換網を介さずに前記ゲートウェイに接続された他のONTとの電話サービスを実施するための第2の処理プログラムを記憶した記憶部を備え、
    前記電話交換網内で障害が発生した場合に、前記ゲートウェイ装置からの制御メッセージに基づいて使用する前記処理プログラムを、前記ゲートウェイ装置を介して前記前記電話交換網に接続するための処理プログラムから前記電話交換網を介さずに前記ONT間の電話サービスを実施するための処理プログラムに変更することを特徴とするONT。
  6. 前記第2の処理プログラムはSIPプロトコルであることを特徴とする請求項5に記載のONT。
  7. 電話機が収容されたONT(Optical Network Terminal)と、ゲートウェイ機能を備えIP網及び電話交換網と接続されるOLT(Optical Line Terminal)とがPassiveOptical Network(PON)を介して通信する通信方法であって、
    前記OLTは、前記IP網と通信するIP通信用インタフェースを備え、
    前記ONTは、
    電話サービス用シグナリングプロトコルとして、前記ゲートウェイ機能を介して前記電話交換網に接続するための処理プログラムと、前記IP網内に備えられた電話サービスを実施するためのプロトコルを実行するサーバと接続するための処理プログラムと、を備え、
    前記ゲートウェイ機能は、電話交換網の障害を検出した場合に、
    使用する処理プログラムを前記ゲートウェイ機能を介して前記電話交換網に接続するための処理プログラムから前記IP網内に接続するための処理プログラムへ変更する要求を含む制御メッセージを送信することを特徴とする通信方法。
  8. 前記電話機が収容されたONTと前記ゲートウェイ機能間の電話サービス用の論理パスと、前記電話機が収容されたONTと前記IP通信用インタフェース間の論理パスを有し、
    前記ゲートウェイ機能は、電話交換網の障害を検出した場合に、
    前記電話機を収容するONTに対して、使用する論理パスを前記ONTとゲートウェイ機能間の電話サービス用の論理パスから、前記電話機が収容されたONTとOLTの有するIP通信用インタフェース間の論理パスに変更する要求を送信することを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  9. 前記電話機が収容されたONTと前記ゲートウェイ機能間の電話サービス用の論理パスを有し、
    前記ゲートウェイ機能は、電話交換網の障害を検出した場合に、
    前記電話機が収容されたONTと前記IP通信用インタフェース間の論理パスを設定し、
    前記電話機を収容するONTに対して、使用する論理パスを前記ONTとゲートウェイ機能間の電話サービス用の論理パスから、前記電話機が収容されたONTとOLTの有するIP通信用インタフェース間の論理パスに変更する要求を送信することを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  10. 前記IP網内に備えられた電話サービスを実施するためのプロトコルはSIPプロトコルであることを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
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