JP2009105849A - 受信端末及び光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】照明器具が設置される環境に左右されることなく、複数の照明器具からの照明光に重畳して送信されたデータを衝突することなく受信する。
【解決手段】光電変換部101は、受信部11、12、13、・・・毎に設けられるとともに、それぞれ所定の位置に、かつ受光角の中心が所定の方向を向くように配置され、照明器具T1〜T3の一つ又は複数から送信信号が重畳された照明光を受光して電気信号に変換する。復調回路21、22、23、・・・は、それぞれ受信部11、12、13、・・・から出力される電気信号を復調して、2値化された受信データを取得する。判断部30は、2値化された受信データが所定のパターンと一致しているか否かを判定することにより、対応する照明器具とは異なる照明器具からの照明光によって干渉を受けることなく正常に受信できた2値化信号であるか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明器具から照射する照明光に重畳された送信データを受信する受信端末、及び受信端末と複数の照明器具から構成される光伝送システムに関する。
従来から照明光に送信データを重畳させて伝送する複数の照明器具と、照明光に重畳された送信データを受信する受信端末から構成される光伝送システムが多く提案されている。これらの光伝送システムでは、一般照明用として最も広く普及している蛍光灯を光源とした照明器具を利用していることが多い。
例えば、照明用蛍光灯の駆動周波数を送信データのレベルに応じた所定の周波数とすることで、送信すべきデータを蛍光灯から照明光の形態で送信する光によるデータ伝送方式が開示されている。このデータ伝送方式では、FSK変調方式が使用される(例えば、特許文献1参照)。
また、放電灯を送信信号に応じて変調した所定の周波数で点灯すると共に、この放電灯からの光を受光して復調する情報伝送装置が開示されている。この情報伝送装置の送信部分は、制御回路が信号源から送出された送信信号により発振回路の発振周波数に変調をかけ、ハーフブリッジ回路のスイッチング素子をその変調のかかった周波数で駆動する。受信部分は、送信側から送られる信号をフォトダイオードで受信し、復調回路において送出された信号の形式に復調する(例えば、特許文献2参照)。
これら従来の光伝送システムでは、配置した複数の照明器具それぞれに光伝送機能を持たせる場合に、情報を受信することができない状況が発生する可能性があり、各照明器具からシームレスに情報を取得することが困難であるという問題がある。例えば、図10に示すように、照明器具A1〜A4が所定の間隔で配置され、同じ休止期間Ta(例えば、1s)、同じ送信期間(例えば、10ms)、かつ同じ周波数で光出力に所定ビット(例えば、12ビット)の送信情報を重畳して所定の伝送速度(例えば、1200bps)で送信する場合、照明器具A1〜A4から送信される情報を受信する受信端末Bを携帯する歩行者が、互いに隣接する照明器具の間(例えば、A1とA2の間)に差し掛かった時、照明器具A1、A2から送信された情報が衝突を起こし、受信端末Bはいずれの照明器具からの情報をも受信することができなくなる。この原因は、図11に示すように、受信端末Bが備えた1個の広い受光角度(例えば、60°)を有する受光素子で複数の照明光を同時に受光する際に、干渉が生じるためである。
この問題を解決するために、例えば、各照明器具は他の照明器具から送信された信号を受信して自身が送信した信号と一致するか否かを判定し、不一致であると判定した場合は、他の照明器具とは異なる所定時間の経過後に同じ信号を送信することで、配光エリアが重なっても衝突を起こすことなく信号を受信できるようにした例が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開昭60−32443号公報 特開平6−20785号公報 特開2005−176257号公報
しかしながら、上記の特許文献3に記載された例では、複数の照明器具から照明光に重畳して送信された信号が衝突した際に、受信端末で所望の信号を正常に受信できない状況を回避するために、各照明器具に自身が送信した信号を受信する受信手段を備える必要がある。このため、照明器具の構成が複雑になるとともに、コストがアップするという問題がある。
更に、自身が送信した信号を受信するためには、照明光を壁や床等で反射させて受光しなければならず、反射率の高い壁面や床面を必要とするなど、照明器具が設置される環境に制約がある。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたもので、照明器具の照明光に重畳して送信されるデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することのできる受信端末、及び受信端末と複数の照明器具から構成される光伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の受信端末は、複数の照明器具のうち、対応する前記照明器具から送信データが重畳された照明光を受光することにより、前記送信データを取得する受信端末であって、受光角の中心が互いに異なる受光素子で前記照明光を受光して、電気信号に変換する複数の受信部と、前記受信部から出力された電気信号を復調して、2値化された受信データを取得する復調部と、前記2値化された受信データが前記送信データの所定のパターンと一致している場合に、当該受信データは、前記対応する照明器具とは異なる前記照明器具からの照明光によって干渉を受けていない前記送信データであると判断する判断部と、を備えるものである。
この構成により、照明器具の照明光に重畳して送信されたデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することができる。
また、本発明の一態様として、上記の受信端末において、前記判断部は、前記受信部に対応した複数の前記2値化された受信データが前記送信データの前記所定のパターンと一致している場合、当該複数の2値化された受信データのうちいずれかを選択するものも含まれる。
この構成により、照明器具の照明光に重畳して送信されたデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することができる。
さらに、本発明の一態様として、上記の受信端末において、前記所定のパターンは、前記送信データの1パケットのフォーマットが予め定められたものであるものも含まれる。
この構成により、照明器具の照明光に重畳して送信されたデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することができる。
また、本発明の一態様として、上記の受信端末において、前記所定のパターンは、臨界融合周波数下における明暗切り換えの単位時間内で照明光の輝度が一定であるものも含まれる。
この構成により、照明器具の照明光に重畳して送信されたデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することができる。また、照明器具から照射される照明光のちらつきを防止することができる。
また、本発明の一態様として、上記の受信端末において、前記判断部は、複数回取得した前記2値化された受信データが一致した場合に、当該2値化された受信データは、前記対応する照明器具とは異なる前記照明器具からの照明光による干渉を受けていない前記送信データであると判断するものも含まれる。
この構成により、照明器具の照明光に重畳して送信されたデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けているか、いないかを精度良く判断して、干渉を受けない送信データを確実に受信することができる。
また、本発明の一態様として、上記の受信端末において、前記判断部は、前記照明器具の照明光に重畳される前記所定の送信データに付加された誤り検出符号を用いて、前記2値化された受信データが前記対応する照明器具とは異なる前記照明器具からの照明光による干渉を受けていない前記送信データであると判断するものも含まれる。
この構成により、照明器具の照明光に重畳して送信されたデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することができる。また、誤り検出のためデータに付加するビットが少なくなり、通信効率が向上する。
本発明の光伝送システムは、上記の受信端末と、複数の前記照明器具から構成されるものである。
この構成により、照明器具の照明光に重畳して送信されたデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することができる。
本発明によれば、照明器具の照明光に重畳して送信されるデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することができる受信端末、及び受信端末と複数の照明器具から構成される光伝送システムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る受信端末の概略構成を示す図である。
図1において、受信端末Rは、それぞれが光電変換部101及び増幅回路102からなる複数の受信部11、12、13、・・・と、復調回路21、22、23、・・・と、判断部30及び信号処理部40を有する構成である。
光電変換部101は、照明器具T1、T2、T3から送信データが重畳された照明光を受光して光波長成分を透過する光学フィルタと、この光学フィルタを透過した照明光を電気信号に変換する光電変換素子を一体化して構成したものである。光電変換素子としては、例えばPINフォトダイオードが用いられ、他にフォトトランジスタや、フォトダイオードと増幅回路を集積したフォトICを使用することができる。
光電変換部101は、受信部11、12、13、・・・毎に設けられるとともに、それぞれ所定の位置に、かつ受光角の中心が所定の方向を向くように配置される。
図2は、光電変換部101の配置例を示す図である。図2(a)、(b)は、光電変換部101を5個配置した例を示す平面図及び側面図であり、正面から照射される光を受光する光電変換部101を中心にし、その周囲に他の光電変換部101をその受光角中心が斜め外方向を向くように配置している。また、図2(c)は、正面から照射される光を受光する光電変換部101を中心にし、その周囲に受光角中心が斜め外方向を向くように配置した光電変換部101を8個配置した例を示す平面図である。
図3は、照明器具と光電変換部101の位置関係を示す説明図である。図11に示した従来の受信端末では、受光角が比較的広角(例えば、60°)である1個の光電変換部を使用するため、同時に複数の照明器具の照明光を受光する。これに対して、本発明の実施形態にかかる受信端末は、図3に示すように、受光角が比較的狭い(例えば、20°)の複数の光電変換部101を使用する。
これらのことから、複数の照明器具によって複数の照明光を同時に受光しても、各光電変換部101で複数の照明光を受光する機会が少なくなり、いずれかの光電変換部101が照明光を正常に受光する可能性が高くなる。もし、全ての光電変換部101で照明光を正常に受光することができなくても、受信端末の利用者が少し移動することでいずれかの光電変換部101で照明光を正常に受光できるようになる。
また、複数の照明器具と受信端末から構成される本発明の実施形態に係る光伝送システムを、例えば、位置情報を利用した歩行者ナビゲーション等に利用する場合は、同一の位置情報アドレスや位置ID、及び緯度経度のデータを繰り返し送信するため、受信端末においてこれらのデータを正常に受信できないことがあっても、そのデータが正常に受信できなかったデータであることが判断できれば、繰り返し送信される次回以降のデータを正常に受信することにより、システムとして問題とはならない。
増幅回路102は汎用のオペアンプIC等で構成され、光電変換部101から出力される電気信号を増幅する差動増幅回路である。なお、オペアンプICに代えてトランジスタで構成した差動増幅回路であってもよい。また、この増幅回路102は、光電変換部101としてフォトICを使用する場合など、光電変換後の電気信号が復調回路21、22、23、・・・における処理に十分なレベルであれば省略することが可能である。
復調回路21、22、23、・・・は、それぞれ受信部11、12、13、・・・から出力される受信信号を復調して、2値化された受信データを取得するためのものであり、例えばバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタを通過した受信信号のレベルをしきい値と比較する比較回路から構成される。
バンドパスフィルタは、オペアンプIC等で構成され、変調周波数の2倍の周波数を通過帯域の中心周波数とする汎用のフィルタである。図4は、一般的なバンドパスフィルタであるDABP(Dual Amplifier Band Pass)型フィルタの構成を示す図である。
図4におけるDABP型バンドパスフィルタの中心周波数は、次式によって表される。
f0=1/2πCR
C1=C2=C、R2=R3=R
但し、定格点灯時の周波数の2倍の周波数を通過帯域の中心周波数としてもよく、その場合は復調される受信データの論理が反転しているので、信号処理部40で更に反転する必要がある。
比較回路はコンパレータIC等からなり、変調周波数の2倍の周波数成分がバンドパスフィルタを通過した時にHレベルの信号を出力し、それ以外の場合ではバンドパスフィルタの通過帯域外の周波数となってLレベルの信号を出力する。これにより、照明器具T1〜T3から照射される照明光の受信信号から2値化された受信データを復調する。
判断部30は、復調回路21、22、23、・・・から出力される2値化受信データが干渉していないがどうかを判断するもので、それぞれの受信データのうち予め定められたパターンで正しく復調されたデータが対応する照明器具とは異なる照明器具からの照明光によって干渉を受けていない受信データ(非干渉データ)であると判断する。
信号処理部40は、判断部30において干渉されていないと判断した受信データを他の電子機器、例えばPDA、携帯電話に伝送したり、受信データに含まれる位置情報を別途記憶している地図データベースと照合して表示デバイスに表示したり、或いは音声で報知するための処理を行う。
なお、これら判断部30及び信号処理部40は、例えばマイコンやDSP(Digital Signal Processor)等により構成される。
次に、上記のように構成された本実施形態の受信端末において、複数の照明器具からの照明光を受光する際に、対応する照明器具とは異なる照明器具からの照明光によって干渉を受けていないデータを受信する際の動作について、いくつか具体例を示す。
第1実施例は、送信データの1パケットのフォーマットを予め定めておき、判断部30において復調回路21、22、23、・・・から出力した2値化された受信データを予め定めたフォーマットと比較することにより、干渉しないデータを受信したか否かを判断するものである。
図5は、1パケットのフォーマットとして、例えば、スタートビットを1スロットの“1”(High信号)、データを8スロット、ストップビットを10スロット以上の“0”(Low信号)と定めた場合に、(a)正しく受信できた2値化データ、(b)正しく受信できなかった例を示す図である。
図5(a)では、10スロットのLow信号(ストップビットに相当)、1スロットのHigh信号(スタートビットに相当)、8スロットのHigh信号またはLow信号からなるデータと続いているので、判断部30は予め定めたフォーマットに合っていると判定し、データを正常に受信できたと判断する。
一方、図5(b)では、10スロット以上のLow信号とそれに続く1スロットのHigh信号が存在しない。これは、予め定めたフォーマットに合っていないので、判断部30は正常に受信できなかったと判断する。
判断部30は、これらの処理を復調回路21、22、23、・・・からそれぞれ出力した全ての2値化信号について行う。その結果、一つの復調回路から出力された2値化信号のみが正常に受信できた場合は、その2値化信号を信号処理部40に送る。
一方、複数の復調回路から出力された2値化信号が正常に受信できたと判断した場合は、以下のように処理する。
(1)2値化信号が全て同一である場合は、その2値化信号を信号処理部40に送る。
(2)2値化信号が異なる場合は、多数決処理を行って同一であるのが最も多い2値化信号を信号処理部40に送る。例えば、受信部11、12、13のうち、いずれか2つの受信部から出力した2値化信号が同一である場合、その2値化信号を信号処理部40に送る。
(3)2値化信号が異なり、かつ多数決処理ができない場合は、予め定めた優先順位に従って選択した2値化信号を信号処理部40に送る。例えば、図2に示した光電変換部101の配置例において、中心に配置した光電変換部101の受信部から出力した2値化信号を優先する等である。また、これに限らず、本実施形態の受信端末を備える光伝送システムのアプリケーションによって優先順位を定めておいてもよい。
更に、アプリケーションによっては、複数の受信部から出力した2値化信号が正常であった場合に、一つだけを選択しなくてもよい。また、正常な2値化信号を出力する受信部に実装された光電変換部101の情報を信号処理部40に送ることにより、受信端末Rの使用者と照明器具との位置関係が詳細に判断できるため、本実施形態の受信端末を備える光伝送システムの利用価値を高めることが可能となる。
第2実施例は、データフォーマットとして4値PPM(Pulse Position Modulation )を用い、各受信部から出力した2値化信号における4スロット単位のHigh信号の出現確率を判断部30においてチェックすることにより、干渉しない信号を受信したか否かを判断するものである。
図6は、第2実施例における送信信号と、照明器具T1〜T3の点灯回路の動作周波数を制御するための制御信号と、光出力と、復調回路21、22、23、・・・から出力される2値化信号と、受信データの関係を示すタイムチャートである。
4値PPMは、2ビットの送信信号を4スロットのパターンで表す。図6において、2ビットの送信信号“00”は、High‐Low‐Low‐Lowで表し、送信信号“01”は、Low‐High‐Low‐Lowで表し、送信信号“10”は、Low‐Low‐High‐Lowで表し、送信信号“11”は、Low‐Low‐Low‐Highで表す。
また、図7は、第2実施例におけるスタートビットとストップビットのフォーマット示す図である。図7において、スタートビットは1スロットのHigh信号からなり、ストップビットは7スロット以上のLow信号から構成される。
判断部30は、受信した1パケットの2値化信号がストップビットの7スロット以上のLow信号に続いて、スタートビットの1スロットのHigh信号が続き、その後の4スロット単位のHigh信号の出現確率が25%であるか否かをチェックすることによって、干渉することなく正常に受信できた2値化信号であるか否かを判断する。
なお、図6に示す光出力に重畳される信号の周波数は、人の眼が複数の光源の名案の切換を認識可能である周波数CFF(Critical Fusion Frequency)よりも高い周波数に設定されている。このCFFは、年齢(高齢者は相対的に光の変化に対する応答性が低い傾向にある)や個人差によって異なるとも言われているが、少なくとも120kHz以上であれば特に支障はない。何故なら、50Hz又は60Hzの商用周波数で点灯する白熱灯や銅鉄安定器で点灯する蛍光灯の光出力波形の周波数は100Hz又は120Hzであり、これと同水準であればちらつきとして感じないと考えられるからである。
このため、この第2実施例によれば、人がちらつきを認識できない単位時間内で出力が一定であり、送信信号に関わらず光出力が一定となって、照明器具T1〜T3の光源のちらつきを防止することができる。
第3実施例は、同一データを複数回送信し、受信した2値化信号が毎回一致するか否かにより、干渉することなく正常に受信できた2値化信号であるか否かを判断するものである。
図8は、第3実施例における送信信号の例を示す図である。
図8に示すように、パケットA、Bが同一データ、パケットC、Dがそれぞれ同一データというように、同一パケットを2回連続して送信し、判断部30で復調回路21、22、23、・・・から出力した2値化信号が2回連続して同一であるか否かを判定することにより、干渉することなく正常に受信できた2値化信号であるか否かを判断する。
この第3実施例によれば、第1及び第2実施例に比較して判断精度が向上する。即ち、第1及び第2実施例では、予め定めたデータフォーマットと比較するので、偶然誤って受信したデータが所定のフォーマットに一致すると、正常に受信できたと判断される。これに対して、第3実施例は1ビットでも一致しなければ誤りを検出することが可能である。なお、同一パケットの送信回数が2回の場合は、いずれのパケットが正しい受信データであるかまでの判断はできないが、送信回数を3回以上の奇数回にして多数決処理を行えば、どれが正しい受信データであるかを判断することができる。
また、本実施形態の光伝送システムを位置情報を利用した歩行者ナビゲーション等に利用する場合は、同一の位置情報アドレスや位置ID、及び緯度経度のデータを常に繰り返し送信するため、この第3実施例による判断処理は効果的である。
第4実施例は、奇数パリティを付加して送信し、受信した2値化信号についてパリティチェックを実施することにより、干渉することなく正常に受信できた2値化信号であるか否かを判断するものである。
図9は、第4実施例における送信信号の例を示す図である。
図9に示すように、パケットAのデータには“1”が3ビット含まれているので奇数パリティビットを付加することはなく、パケットBのデータには“1”が4ビット含まれているので奇数パリティビットを付加する。
判断部30は、復調回路21、22、23、・・・から出力した2値化信号の“1”のビット数が奇数であるか否かを判定することにより、干渉することなく正常に受信できた2値化信号であるか否かを判断する。即ち、誤り検出符号を付加してデータを送信し、受信した2値化信号を誤り検出符号を用いて誤りが検出できなかったものが干渉されていないデータと判断する。なお、付加する誤り検出符号としては、パリティだけでなく、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)符号を用いることができる。
この第3実施例によれば、非繰り返し送信信号のアプリケーションで有効であり、第1及び第2実施例に比較して、誤り検出の精度が高い。また、第3実施例に比較して、誤り検出のために付加するビット数が少なく、通信効率が向上する。
なお、以上の第1〜第4実施例は、いずれか一つを単独で用いるのみならず、複数の実施例を組み合わせて用いてもよい。
以上説明したように、このような本発明の実施形態に係る受信端末によれば、照明器具から送信信号を重畳した照射光を受光角が異なるように配置した複数の受光部で受光し、復調した2値化信号について所定のパターと比較して一致するか否かを判定することで、干渉することなく正常に受信できた2値化信号であるか否かを判断する。
これにより、照明器具が設置される環境に左右されることなく、複数の照明器具からの照明光に重畳して送信されたデータを、衝突することなく受信することができる。
以上、本発明の各種実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明の受信端末は、照明器具の照明光に重畳して送信されるデータを、照明器具が設置される環境に左右されることなく、かつ、他の照明器具の照明光による干渉を受けることなく受信することができる受信端末、及び受信端末と複数の照明器具から構成される光伝送システムを提供できる効果を有し、ビルや地下街などの入り組んだ場所において現在位置を知るための歩行者ナビゲーション等に有用である。
本発明の実施形態に係る受信端末の概略構成を示す図 (a)本発明の実施形態に係る受信端末の光電変換部の配置例を示す平面図であり、(b)本発明の実施形態に係る受信端末の光電変換部の配置例を示す側面図であり、(c)本発明の実施形態に係る受信端末の光電変換部の他の配置例を示す平面図 本発明の実施形態に係る受信端末の光電変換部と照明器具の位置関係を示す説明図 一般的なDABP型バンドパスフィルタの構成を示す図 (a)本発明の実施形態に係る受信端末の第1の実施例において、正しく受信できた2値化データの例を示す図で、(b)本発明の実施形態に係る受信端末の第1の実施例において、正しく受信できなかった2値化データの例を示す図 本発明の実施形態に係る受信端末の第2の実施例におけるタイムチャート 本発明の実施形態に係る受信端末の第2実施例におけるスタートビットとストップビットのフォーマットの例を示す図 本発明の実施形態に係る受信端末の第3実施例における送信信号の例を示す図 本発明の実施形態に係る受信端末の第4実施例における送信信号の例を示す図 従来の受信端末と照明器具の位置関係を示す説明図 従来の受信端末の光電変換部と照明器具の位置関係を示す説明図
符号の説明
11、12、13・・・ 受信部
101 光電変換部
21、22、23・・・ 復調回路
30 判断部
R 受信端末
T1、T2、T3 照明器具

Claims (7)

  1. 複数の照明器具のうち、対応する前記照明器具から送信データが重畳された照明光を受光することにより、前記送信データを取得する受信端末であって、
    受光角の中心が互いに異なる受光素子で前記照明光を受光して、電気信号に変換する複数の受信部と、
    前記受信部から出力された電気信号を復調して、2値化された受信データを取得する復調部と、
    前記2値化された受信データが前記送信データの所定のパターンと一致している場合に、当該受信データは、前記対応する照明器具とは異なる前記照明器具からの照明光によって干渉を受けていない前記送信データであると判断する判断部と、
    を備える受信端末。
  2. 請求項1に記載の受信端末であって、
    前記判断部は、前記受信部に対応した複数の前記2値化された受信データが前記送信データの前記所定のパターンと一致している場合、当該複数の2値化された受信データのうちいずれかを選択する、受信端末。
  3. 請求項1又は2に記載の受信端末であって、
    前記所定のパターンは、前記送信データの1パケットのフォーマットが予め定められたものである、受信端末。
  4. 請求項1又は2に記載の受信端末であって、
    前記所定のパターンは、臨界融合周波数下における明暗切り換えの単位時間内で照明光の輝度が一定である、受信端末。
  5. 請求項1又は2に記載の受信端末であって、
    前記判断部は、複数回取得した前記2値化された受信データが一致した場合に、当該2値化された受信データは、前記対応する照明器具とは異なる前記照明器具からの照明光による干渉を受けていない前記送信データであると判断する、受信端末。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の受信端末であって、
    前記判断部は、前記照明器具の照明光に重畳される前記所定の送信データに付加された誤り検出符号を用いて、前記2値化された受信データが前記対応する照明器具とは異なる前記照明器具からの照明光による干渉を受けていない前記送信データであると判断する、受信端末。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の受信端末と、複数の前記照明器具から構成される光伝送システム。
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