JP2009105185A - 磁気シールドルーム - Google Patents
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Abstract
【課題】差動増幅器の非反転端子には、追加接地線を経由して、接地点の電位が伝えられることで、追加接地線には迷電流が流れないため、差動増幅器によって補償電流を流すことで、脳磁計で必要な周波数帯において、磁気シールドルームには迷電流は流れなくなり、脳磁計に雑音が混入することを無くした磁気シールドルームを提供する。
【解決手段】磁気シールドルームは、大地と接続された接地極に接地線を接続し、該接地線と接続されている磁気シールドルームであって、前記接地極に接続した接地線の接地点から前記磁気シールドルーム近傍まで伸びる追加接地線と、差動増幅器と、前記差動増幅器の出力端子と前記磁気シールドルーム近傍側の接地線との間に接続された保護抵抗と、を具備し、前記差動増幅器の非反転入力端子に前記追加接地線が接続され、前記差動増幅器の反転入力端子に前記磁気シールドルーム近傍側の接地線が接続することで、前記磁気シールドルームの接地線に補償電流を流す補償回路を形成したことである。
【選択図】 図1
【解決手段】磁気シールドルームは、大地と接続された接地極に接地線を接続し、該接地線と接続されている磁気シールドルームであって、前記接地極に接続した接地線の接地点から前記磁気シールドルーム近傍まで伸びる追加接地線と、差動増幅器と、前記差動増幅器の出力端子と前記磁気シールドルーム近傍側の接地線との間に接続された保護抵抗と、を具備し、前記差動増幅器の非反転入力端子に前記追加接地線が接続され、前記差動増幅器の反転入力端子に前記磁気シールドルーム近傍側の接地線が接続することで、前記磁気シールドルームの接地線に補償電流を流す補償回路を形成したことである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、脳磁計等の生体磁気計測装置に使われる、脳磁計用磁気シールドルームの接地抵抗を低減させる手段に関する。
従来技術において、磁気シールドルーム11は、図2に示すように、建物の床12の上に絶縁シート13を敷き詰め、その上に磁気シールドルーム11を建設し、磁気シールドルーム11の金属部14に接続された接地線15を大地に接続する接地極16に接続した構成になっている。
特開2001−230599号公報(図2)
しかしながら、従来技術で説明した脳磁計に使われる磁気シールドルームは電撃を回避するために保護接地するが、同時に不要電磁波や迷電流を接地極に逃がすために、極力接地抵抗を下げる必要がある。
しかし、実際には建物内の中から接地極までは非常に長い距離をとらねばならず、インピーダンスが大きくなるのが実情である。
一方で、各種の機器のガード接地を磁気シールドルームにとることが日常的に行われるため、磁気シールドルームの接地線は、接続された機器の漏れ電流の接地側の経路になり、磁気シールドルームの壁面の対地電位を変動させることになる。このことから、磁気シールドルームの壁面に迷電流が流れるため、この電流が発する磁場が脳磁計に混入して雑音になるという問題がある。
しかし、実際には建物内の中から接地極までは非常に長い距離をとらねばならず、インピーダンスが大きくなるのが実情である。
一方で、各種の機器のガード接地を磁気シールドルームにとることが日常的に行われるため、磁気シールドルームの接地線は、接続された機器の漏れ電流の接地側の経路になり、磁気シールドルームの壁面の対地電位を変動させることになる。このことから、磁気シールドルームの壁面に迷電流が流れるため、この電流が発する磁場が脳磁計に混入して雑音になるという問題がある。
図3は、この様子を示すもので、Aは磁気シールドルーム11に接続される機器から混入する雑音電圧源、Bは接地線15のインピーダンス、Cは迷電流である。
特に、脳磁計で必要となる周波数帯域の0.1Hz〜200Hz程度の周波数帯には商用周波数雑音が混入することが多く、この帯域の静寂化が特に重要である。
特に、脳磁計で必要となる周波数帯域の0.1Hz〜200Hz程度の周波数帯には商用周波数雑音が混入することが多く、この帯域の静寂化が特に重要である。
従って、脳磁計用磁気シールドルームに特有のかかる問題点に鑑みてなされたもので、磁気シールドルーム側から接地極側に流れる迷電流をアクティブに遮断することで、インピーダンスが高めな接地線における電撃のための保護接地の低インピーダンス化を図ることに解決しなければならない課題を有する。
上記課題を解決するために、本願発明の磁気シールドルームは、次に示す構成にしたことである。
(1)磁気シールドルームは、大地と接続された接地極に接地線を接続し、該接地線と接続されている磁気シールドルームであって、前記接地極に接続した接地線の接地点から前記磁気シールドルーム近傍まで伸びる追加接地線と、差動増幅器と、前記差動増幅器の出力端子と前記磁気シールドルーム近傍側の接地線との間に接続された保護抵抗と、を具備し、前記差動増幅器の非反転入力端子に前記追加接地線が接続され、前記差動増幅器の反転入力端子に前記磁気シールドルーム近傍側の接地線が接続することで、前記磁気シールドルームの接地線に補償電流を流す補償回路を形成したことである。
(2)前記補償回路を形成する前記差動増幅器の非反転入力端子と前記追加接地線との間にフィルタを挿入したことを特徴とする(1)に記載の磁気シールドルーム。
(3)前記フィルタの特性は、低域通過又は帯域遮断特性を持つことを特徴とする(2)に記載の磁気シールドルーム。
(2)前記補償回路を形成する前記差動増幅器の非反転入力端子と前記追加接地線との間にフィルタを挿入したことを特徴とする(1)に記載の磁気シールドルーム。
(3)前記フィルタの特性は、低域通過又は帯域遮断特性を持つことを特徴とする(2)に記載の磁気シールドルーム。
本発明においては、差動増幅器の非反転端子には、追加接地線を経由して、接地点の電位が伝えられる。この追加接地線には迷電流が流れないため、差動増幅器によって補償電流を流すことで、脳磁計で必要な周波数帯において、磁気シールドルームには迷電流は流れなくなり、脳磁計に雑音が混入することはなくなる。
又、追加接地線にフィルタを挿入することで、追加接地線で発生する誘導電流等のノイズをカットすることにより基準電位の変動を抑制できる。
又、追加接地線にフィルタを挿入することで、追加接地線で発生する誘導電流等のノイズをカットすることにより基準電位の変動を抑制できる。
次に、本願発明に係る磁気シールドルームの実施例について図面を参照して説明する。尚、従来技術で説明したものと同一のものには同一の符号を付与して説明する。
本願発明の磁気シールドルーム11は、図1に示すように、建物の床12の上に絶縁シート13を敷き詰め、その上に磁気シールドルーム11を建設し、磁気シールドルーム11の金属部14に接続された接地線15を大地に接続する接地極16に接続した構成に加えて、接地極16に接続した接地線15の接地点17から磁気シールドルーム11近傍まで伸びるようにして接地極16と同電位となるようにする追加接地線18と、差動増幅器19と、差動増幅器19の出力端子と磁気シールドルーム11近傍側の接地線15との間に接続され、接地線15のインピーダンスBよりも十分大きな値を有する保護抵抗21と、差動増幅器19の非反転入力端子に追加接地線18が接続され、差動増幅器19の反転入力端子に磁気シールドルーム11近傍側の接地線15が接続することで、磁気シールドルーム11の接地線15に補償電流を流す補償回路を形成する。
そして、差動増幅器19の非反転入力端子と追加接地線18との間にはフィルタ22が挿入され、このフィルタ22は低域通過又は帯域遮断特性を持つフィルタで脳磁計の必要な帯域、例えば0.1Hz以上を必要とする場合、0.1Hzよりも十分低い周波数(0.01Hz以下)を通過するような低域通過フィルタである。
このような補償回路を形成した磁気シールドルーム11においては、差動増幅器19の非反転端子には、追加接地線18を経由して、接地点17の電位が伝えられる。この追加接地線18には迷電流Cが流れないため、差動増幅器19によって補償電流を流すことで、磁気シールドルーム11近傍側の接地線15の電位は接地点17と同一になる。
一方、追加接地線18が長くなると、ここに誘導電流が外部から混入することがあるため、フィルタ22で混入したノイズを除去する。フィルタ特性は脳磁計に必要な周波数帯以下の周波数をカットオフ点とすることで、必要な周波数の基準電位が変動しないようにできる。
又、このような補償電流は数μA〜数mAと僅かなものであるが、ひとたび地絡事故があると、数A〜数10Aオーダの大電流が接地線15に流れる。このとき、差動増幅器19から地絡電流が補償されると保護接地の機能が損なわれる。そのため、保護抵抗21は、補償電流を制限するために挿入するもので、接地線15のインピーダンスBよりも十分大きな値であるものとする。
以上の働きにより、補償電流を流すことで、脳磁計で必要な周波数帯において、磁気シールドルーム11には迷電流Cは流れなくなり、脳磁計に雑音が混入することはなくなるのである。
以上の働きにより、補償電流を流すことで、脳磁計で必要な周波数帯において、磁気シールドルーム11には迷電流Cは流れなくなり、脳磁計に雑音が混入することはなくなるのである。
差動増幅器の非反転端子には、追加接地線を経由して、接地点の電位が伝えられることで、追加接地線には迷電流が流れないため、差動増幅器によって補償電流を流すことで、脳磁計で必要な周波数帯において、磁気シールドルームには迷電流は流れなくなり、脳磁計に雑音が混入することを無くした磁気シールドルームを提供する。
11 磁気シールドルーム
12 建物の床
13 絶縁シート
14 金属部
15 接地線
16 接地極
17 接地点
18 追加接地線
19 差動増幅器
21 保護抵抗
22 フィルタ
A 雑音電圧源
B インピーダンス
C 逆電流
12 建物の床
13 絶縁シート
14 金属部
15 接地線
16 接地極
17 接地点
18 追加接地線
19 差動増幅器
21 保護抵抗
22 フィルタ
A 雑音電圧源
B インピーダンス
C 逆電流
Claims (3)
- 大地と接続された接地極に接地線を接続し、該接地線と接続されている磁気シールドルームであって、
前記接地極に接続した接地線の接地点から前記磁気シールドルーム近傍まで伸びる追加接地線と、
差動増幅器と、
前記差動増幅器の出力端子と前記磁気シールドルーム近傍側の接地線との間に接続された保護抵抗と、を具備し、
前記差動増幅器の非反転入力端子に前記追加接地線が接続され、前記差動増幅器の反転入力端子に前記磁気シールドルーム近傍側の接地線が接続することで、前記磁気シールドルームの接地線に補償電流を流す補償回路を形成したことを特徴とする磁気シールドルーム。 - 前記補償回路を形成する前記差動増幅器の非反転入力端子と前記追加接地線との間にフィルタを挿入したことを特徴とする請求項1に記載の磁気シールドルーム。
- 前記フィルタの特性は、低域通過又は帯域遮断特性を持つことを特徴とする請求項2に記載の磁気シールドルーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007274823A JP2009105185A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 磁気シールドルーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007274823A JP2009105185A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 磁気シールドルーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009105185A true JP2009105185A (ja) | 2009-05-14 |
Family
ID=40706592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007274823A Pending JP2009105185A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 磁気シールドルーム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009105185A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111387972A (zh) * | 2020-04-20 | 2020-07-10 | 广州易风健康科技股份有限公司 | 弱电信号采集电路及具有该采集电路的座圈及马桶盖 |
-
2007
- 2007-10-23 JP JP2007274823A patent/JP2009105185A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111387972A (zh) * | 2020-04-20 | 2020-07-10 | 广州易风健康科技股份有限公司 | 弱电信号采集电路及具有该采集电路的座圈及马桶盖 |
CN111387972B (zh) * | 2020-04-20 | 2023-10-31 | 广州易风健康科技股份有限公司 | 弱电信号采集电路及具有该采集电路的座圈及马桶盖 |
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