JP2009102091A - 多連ドラム巻条材の引出機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のドラムを載置し得、その巻胴に対して斜め方向からでも条材をスムーズに転倒を防止しつつ引き出し得、不使用時にはコンパクトに折り畳み得ること。
【解決手段】機枠2の二対のフレーム1、1の間に二組ずつ配した一対一組の載置用ローラ3、3と、各対のフレーム1、1…の両端に起伏自在に立ち上げ、各々の上部途中に、対応する側に載置したドラムdの上部を抑える抑えローラ9を備え、かつ一方の上端にガイド枠6の端部を起伏自在に取り付け、他方の上端にガイド枠6の他端の面状ファスナ11と着脱自在に結合する面状ファスナ10を配した上抑え枠5a、5b、5a、5bと、起立した両側の上抑え枠5a、5b、5a、5bの上端間に位置し、四辺形に配置した側部ガイドローラ6a、6a及び端部ガイドローラ6b、6bの中を通じてドラムd、dの電線類wを引き出し得るように構成したガイド枠6とからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コード類、ケーブル類、紐類、ホース類、その他の長尺の条材が巻いてある複数のドラムをセットして、建築現場や工事現場その他の所要の場所で、それらの各条材をスムーズに引き出すことができる多連ドラム巻条材の引出機に関するものである。
従来はこのような多連ドラム巻条材の引出機は存在していない。現時点までに提供され、或いは提案されているのは、一つのドラムを回転自在に支持し、このドラムから条材を引き出すことができるようにしてあるもののみである。
このような一つのドラムを支持するタイプのドラム巻条材の引出機としては、ケーブル類や電線類又はホース類の引出機が知られているが、いずれもドラムがその中心軸で支持されるタイプのものであり、そのドラムは取り外すことができないか、できるとしても取り外しになかなか厄介な操作の必要なものであった。またケーブル類等をドラムの巻胴に対して斜め方向から引き出したりすると、それがドラムから外れたり、或いは引出機自体が簡単に倒れて、それ以上の引き出しができなくなってしまうようなものであった。更に引出機の不使用時にもそれを小さく折り畳む等ということはできないものであって、運搬時や保管時にも多くのスペースをとる不都合もあった。加えて積み重ねて保管しようとすると、落ち着きが悪く、特別の台等が必要である等の不便なものでもあった。
そこで、以上のような従来のドラム巻条材の引出機、即ち、以上のケーブル類や電線類又はホース類の引出機の問題点を解決することを目的として、本件出願人は特許文献3のドラム巻き条材の引出機を提案した。
このドラム巻条材の引出機は、平面上に置かれた状態で自転自在であるように車輪類を配した機台と、該機台上に、その前後端に平行で軸の周囲方向に回転自在に配した一対の載置用ローラであって、それらと同一軸方向を向いたドラムを載置し得るように配した載置用ローラと、上記一対の載置用ローラに載置したドラムを該載置用ローラの上に保持すべくその両側鍔部の位置で挟む一対以上の側部規制ローラであって、前記機台の両側部に各々縦軸を中心として回転自在に配した側部規制ローラと、前記機台の前後端に各々起伏回動自在に配した逆U字状の起伏アームであって、前記載置用ローラに載置したドラムを上方から抑える上部抑えローラを、各々上端横棒部に平行に取り付けた起伏アームと、 上記両起伏アームの両側部途中にそれぞれ配する弾性結合手段であって、起立して前記上部抑えローラでドラムを抑えている場合に、その状態を保持すべく両起伏アームの両側部を相互に弾力的に結合する弾性結合手段と、で構成したものである。
この特許文献3のドラム巻条材の引出機は、条材を巻いたドラムを必要に応じて簡単かつ自由に載せ替えることができ、かつ条材の引出時にドラムから条材が外れるようなこともない。またドラムの巻胴に対して斜め方向から条材を引いても該ドラムが適切な方向に向きを変えるように、それ自体が動き、その転倒を防止し得るものである。更にその不使用時には、ドラムを取り除いて折り畳むことにより、コンパクトなものとなし得、容易に積み重ねることもでき、保管や運搬の際に大きなスペースを必要としない。
このように、特許文献3のドラム巻条材の引出機は多くの利点を持つものとなったものであり、非常に優れたものであるが、複数のドラムを載置し、そこから条材を引き出したいという希望に応えることはできない。
特開2003−213888号公報 特許第2826043号公報 特開平11−209003号公報
本発明は、以上のような特許文献3のドラム巻条材の引出機の優れた点を引き継ぎながら、その問題点である、複数のドラムを載置し、そこから条材を引き出すことができない問題を解決し、複数のドラムを載置し、そこから条材を引き出すことが可能な多連ドラム巻条材の引出機を提供することを解決の課題とするものである。
本発明の1は、各々載置対象のドラムの幅を越える間隔で平行に配列した一対以上のフレームを平行状態に結合して構成した機枠と、
該機枠の各一対のフレームの間に二組ずつ配した一対一組の載置用ローラであって、相互に平行にかつ各一対のフレームに直交する向きに固設した各一対の軸に回転自在に外装したローラで構成した載置用ローラと、
各一対のフレームの一対一組の載置用ローラ毎に、該載置用ローラに載置されたドラムの両側のフレームに当接する動きを規制すべく、両側のフレームの対応する部位に各々回転自在に配した側部規制ローラと、
前記機枠の各一対のフレームの両端に各々起伏自在に立ち上げた門型の上抑え枠であって、各々の上部の途中に、各々それに近い位置の一対の載置用ローラに載置したドラムの上部を抑える回転自在な抑えローラを備え、かつ一方の上端に後記ガイド枠の一端部を起伏自在に取り付け、他方の上端に該ガイド枠の他端の接続手段と着脱自在に結合する結合手段を備えた上抑え枠と、
前記各一対のフレームの両端に配した上抑え枠の上端間に配するガイド枠であって、各々四個の回転自在なガイドローラを四辺形に配置して、前記各一対のフレーム毎の二対の載置用ローラに載置した二個のドラムの両方又は一方から引き出した条材を該四個のガイドローラの中を通じて引出可能に構成したガイド枠と、
で構成した多連ドラム巻条材の引出機である。
本発明の2は、本発明の1の多連ドラム巻条材の引出機に於いて、前記抑えローラを、それがドラムの上部を抑える際に、該ドラムを載置した一対の載置用ローラ間の中心より該載置用ローラが配してある一対のフレームの中心側に位置することとなるように、前記上抑え枠に取り付けたものである。
本発明の3は、本発明の1又は2の多連ドラム巻条材の引出機に於いて、前記ガイド枠の一端部の前記上抑え枠の上端への起伏自在な取り付けをヒンジで構成したものである。
本発明の4は、本発明の1、2又は3の多連ドラム巻条材の引出機に於いて、前記ガイド枠の接続手段と前記上抑え枠の上端の結合手段とを、各々相互に着脱自在に結合し得る面状ファスナで構成したものである。
本発明の5は、本発明の1、2、3又は4の多連ドラム巻条材の引出機に於いて、前記各一対のフレームの両端に各々起伏自在に立ち上げた門型の上抑え枠の内、一端のそれの両脚を各々該各一対のフレームの内側から立ち上げ、他端のそれの両脚を該各一対のフレームの外側から立ち上げることとしたものである。
したがって本発明の1の多連ドラム巻条材の引出機によれば、条材、例えば、電線類を巻いたドラムを前記一対一組の載置用ローラ上に、それらの軸と同軸状態に載せ、各一対のフレームの両端に外方に開いた状態にしてあった上抑え枠をそれぞれ起こしてそれらの上部途中の抑えローラを対応する載置用ローラに載っているドラムの上部周縁に当接させ、更に各対のフレーム毎の両端の上抑え枠を、その一方の上端に起伏自在に配したガイド枠の他端を他方の上抑え枠の上端に結合させることで、相互に結合して使用する。
この状態で、各一対の二組の載置用ローラに載せたドラムのそれぞれからそれに巻回してある条材を引き出す場合は、それぞれ条材の端部を両ドラムから引き出し、上部中央の前記ガイド枠の四個のガイドローラの間から引き上げれば、条材は、上記四個のガイドローラで案内され、スムーズな引き出しが確保される。従って前記各一対の載置用ローラの上に載り、上部を上抑え枠の抑えローラで抑えられたドラムは、該条材の引き出しに伴いスムーズに回転してその引き出しを許容することとなり、それ自体が容易に倒れたりすることはない。またいずれかのドラムの条材を使い切った場合も、対応する位置の上抑え枠を前記ガイド枠による他方の上抑え枠との結合状態を解除して外方に開けば、他の条材を十分に巻いてあるドラムと容易に交換することができる。
また本発明の1の多連ドラム巻条材の引出機によれば、二個のドラムを二個を越える偶数個のドラムを縦横に載置できるものであり、相応する重量を有することになるものでもあるため、条材を急激に強く引くようなことがあってもこれ自体が倒れるようなことは容易に生じない。
更に本発明の1の多連ドラム巻条材の引出機によれば、二個以上の偶数個のドラムを同時に載置可能であるから、必要に応じて最大で二種以上の偶数種の条材をこの引出機から引き出すことが可能であり、また同種の条材を二個以上の偶数個のドラムによって多量に引き出し可能とすることができる。
本発明の2の多連ドラム巻条材の引出機によれば、前記抑えローラが条材を引き出す側の上部で対象のドラムを抑えることになるので、条材を引き出す際に、該ドラムが一緒に装置に中央側に引っ張られて対応する一対の載置用ローラから脱落するような問題は生じない。
本発明の3の多連ドラム巻条材の引出機によれば、前記ガイド枠をヒンジで一方の上抑え枠の上端に取り付けたので、その起伏自在な取り付けを容易に構成し得たものである。
本発明の4の多連ドラム巻条材の引出機によれば、前記接続手段と前記結合手段とをそれぞれ極めて薄い手段で容易に構成し得、かつ二対のフレームの両端に起伏自在に配した上抑え枠を起こした場合に、そのようにして構成した接続手段及び結合手段によって、一方の上抑え枠の上端に起伏自在に取り付けたガイド枠の他端を他方の上抑え枠の上端に極めて簡単に接続可能となる。
本発明の5の多連ドラム巻条材の引出機によれば、各一対のフレームの両端の上抑え枠の両脚を、一方は該フレームの内側から立ち上げ、他方を外側から立ち上げることとしたため、各一対一組の載置用ローラからドラムを取り除いて、これを折り畳む場合によりコンパクトに折り畳み可能になる。従って不使用時の保管の際、或いは運搬の際等に保管や運搬のスペースが小さくなる利点が得られる。
以下、発明の実施の形態を一実施例に基づいて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
この実施例の多連(4連)ドラム巻条材の引出機は、図1〜図4及び図6に示すように、各一対のフレーム1、1を平行状態に結合して構成した機枠2と、該機枠2の各一対のフレーム1、1の間に二組ずつ配した一対一組の載置用ローラ3、3と、各一対のフレーム1、1に、その一組の載置用ローラ3、3毎に取り付けた側部規制ローラ4、4…と、各一対のフレーム1、1毎にその両端に起伏自在に立ち上げた上抑え枠5a、5bと、該二組の上抑え枠5a、5bの上端間に配する二つのガイド枠6、6とで構成したものである。
前記機枠2は、図1、図3及び図4に示すように、載置するドラムdの幅を越える所定間隔で平行に配列した二対のフレーム1、1…を同一平面上に平行に配列し、相互を結合して構成したものである。各一対のフレーム1、1は、この実施例では、それぞれ断面L型の長尺部材を採用し、その底板部の張出方向が相互に対面状態となるように配列したものである。このように配列した二対のフレーム1、1…は、更に、同図に示すように、相互の近接する側のフレーム1、1間に、若干の隙間をあけて平行に配列する。
これらの二対のフレーム1、1…は、図1、図3及び図4に示すように、これらと直交する向きの3本の連結ボルト7、7、7及び同様に直交する向きの三枚の連結板8、8、8で結合する。該連結ボルト7、7、7は、二対のフレーム1、1…の両端付近と中央部とでこれらの直立部を貫通する状態に配し、該連結ボルト7、7、7の両端は、両側部に位置するフレーム1、1の直立部を挟む状態にナット7a、7aを螺合してこれらを固定する。また内側の二本のフレーム1、1の直立部間には該連結ボルト7、7、7にパイプ状のスペーサ7bを外装状態に配してその両端を該内側の二本のフレーム1、1の直立部に内側から当接させ、そのフレーム1、1の直立部の反対側では、該連結ボルト7、7、7に螺合してあるナット7c、7cを、これらと該スペーサ7bの両端部とで該フレーム1、1の直立部を挟持する状態になるように締め付け固定する。
また、前記三枚の連結板8、8、8は、図1〜図4及び図6に示すように、二対のフレーム1、1…の両端付近と中央部とでこれらフレーム1、1…の各底板部に接合状態で固定して、該フレーム1、1…相互を連結固定するものである。各連結板8、8、8は、いずれの位置でも、フレーム1、1…の底板部の下面側に接合固定する。この固定は、この実施例では、それぞれ対応する3個の穴を開けておき、これらにリベット部材を挿入し、下方からその軸中心に打撃を加えて拡大させることにより行ったものである。
前記四組の載置用ローラ3、3…は、図1、図2、図4及び図6に示すように、各一対のフレーム1、1の長さ方向を中央で二つに分け、各々その二つの区画内に一組ずつセットする。各組の一対の載置用ローラ3、3は、同図に示すように、フレーム1、1に直交する向きで相互に平行に配する。それらの中心軸3aの両端を両側のフレーム1、1に固定することにより取り付ける。該各一組一対の載置用ローラ3、3の間隔は、対象のドラムdを安定して支持可能な寸法とする。なお、各載置用ローラ3、3は、この実施例では、それぞれ中心軸3aにボールベアリングを介して回転自在に外装したものである。
前記側部規制ローラ4、4…は、特に図4に示すように、各フレーム1に、一組一対の載置用ローラ3、3に対応させて一つずつ取り付けるものとする。より詳しくは、対応するフレーム1の部位の内、対応する載置用ローラ3、3との取付部の中間部である部位に該側部規制ローラ4を配置する。図2、図3、図4及び図7に示すように、4本のフレーム1、1…の直立部に存在するこのような8箇所の部位に、逆L型の取付部材の直立部を接合状態に固設し、その天板部とフレーム1の底板部とに該側部規制ローラ4の回転軸を固設する。該側部規制ローラ4は、該回転軸と、これにボールベアリングを介して回転自在に外装したローラ部とで構成したものである。なお、フレーム1の直立部の該当する部位及びこの部位に対応する上記逆L型の取付部材の直立部には、図2、図6及び図7に示すように、該側部規制ローラ4のローラ部がそこに位置することができるように、切欠部1aが開口してある。
前記上抑え枠5a、5a、5b、5bは、図1〜図3及び図6に示すように、二つの帯板状の脚部とその上端間を結合するやはり帯板状の横枠部と該横枠部の直下の抑えローラ9とで構成したものであり、一方の上抑え枠5a、5aの横枠部の上面には面状ファスナ(結合手段)10が貼り付け状態に配してある。また他方の上抑え枠5b、5bの横枠部の上端には、後述するように、前記ガイド枠6、6の一端部が起伏自在に結合してある。
前記一方の上抑え枠5a、5aは、同図に示すように、各一対のフレーム1、1の直立部の一端内面にその両脚部を接合状態で各々起伏自在に取り付けたものである。詳細には、両側のフレーム1、1の各直立部の内面に上抑え枠5aの両脚部を各々当接させ、両者に開口してあるピン孔を利用してピン結合したものである。
他方の上抑え枠5b、5bは、同図に示すように、各一対のフレーム1、1の直立部の一端外面にその両脚部を接合状態で各々起伏自在に取り付けたものである。詳細には、両側のフレーム1、1の各直立部の外面に上抑え枠5bの両脚部の内面を各々当接させ、両者に開口してあるピン孔を利用してピン結合したものである。
前記抑えローラ9、9…は、図1〜図3及び図6に示すように、前記上抑え枠5a、5bの各々の両脚部を上端で結合する横枠部の直下にこれと平行な向きで位置し、その中心軸の両端を両脚部の横枠部直下の部位に固設したものである。なお、該抑えローラ9、9…は、この実施例では、上記中心軸と、これにボールベアリングを介して回転自在に外装したローラ部とで構成したものである。
なお、以上の上抑え枠5a、5a、5b、5bは、図2に示すように、これを起立させ、内側にやや斜めに倒した状態で、その横枠部の直下の抑えローラ9、9…が、それぞれ対応する一対の載置用ローラ3、3上に載置した状態のドラムdの上部やや内側の縁部に当接することとなるように、その両脚部の長さ及び該抑えローラ9、9…のこれへの取付位置を設定しておくものである。即ち、該抑えローラ9、9…は、それぞれ該上抑え枠5a、5a、5b、5bを内側にやや斜めに倒した状態で、各々抑え対象のドラムの軸芯の鉛直上部より内側に当接することとなるように、該上抑え枠5a、5a、5b、5bへの取付位置を設定する。
また前記面状ファスナ10は、図2及び図6に示すように、前記一方の上抑え枠5a、5aの上端の横枠部の上面に接着剤を介して接合固定したものである。この面状ファスナ10は、この実施例では、これと着脱自在に結合する前記ガイド枠6、6の一端の面状ファスナ(接続手段)11と結合可能なそれに構成したものである。詳細には、前者の面状ファスナ10は、面状基材の面に多数のフック状小係止片を立設して構成したものであり、後者のガイド枠6、6の面状ファスナ11はループ状の小係止片を面状基材の面に多数立設して構成したものである。
前記ガイド枠6、6は、図1〜図3及び図5に示すように、平面から見て長方形に組んだ支持枠部と、該支持枠部の長さ方向一端の下面に構成した前記面状ファスナ11と、該支持枠部の長さ方向両側に沿って若干内側上方に配した側部ガイドローラ6a、6aと、該支持枠部の長さ方向両端に沿って若干内側下方に配した端部ガイドローラ6b、6bとで構成したものである。
前記ガイド枠6、6の支持枠部の長さ方向の寸法は、図2に示すように、前記上抑え枠5a、5a、5b、5bを起立させた場合に、その一方の上抑え枠5b、5bの上端に一端が結合した該ガイド枠6、6の他端部下面の面状ファスナ11、11が、他方の上抑え枠5a、5aの横枠部上面の面状ファスナ10、10と適切に結合できるだけの寸法とし、かつ該支持枠部の幅方向の寸法は、前記各一対のフレーム1、1の間隔とほぼ一致する寸法とする。
前記面状ファスナ11は、それ自体の構成は先に説明した通りであるが、これを取り付ける前記支持枠部の長さ方向一端下面は、特に図2及び図5(b)に示すように、外方に向かって斜め上向きに構成してあるものである。これは、特に図2に示すように、前記上抑え枠5a、5aを起こし、上方からドラムd、d…を、その抑えローラ9、9で抑えようとする場合には、その上端の横枠部の上面が内側に向かって下向き傾斜となり、当然、その上に配した面状ファスナ10、10もそのように傾斜するからである。従って前記ガイド枠6、6の面状ファスナ11、11の斜め上向きの角度は接合対象の面状ファスナ10、10の角度に対応するそれとする。
前記ガイド枠6、6の他端側端部と前記上抑え枠5b、5bの上端との起伏自在な結合は、特に図1、図2及び図5(a)、(b)に示すように、ヒンジ12によって行う。該ガイド枠6、6の支持枠部の長さ方向他端部も、同図に示すように、その一端部と同様に、その下面を外方に向かって斜め上向きに構成し、該下面に該ヒンジ12の一方のヒンジ片12aを固設し、他方のヒンジ片12bを対応する上抑え枠5b、5bの横枠部の上面に固設する。こうして、上記のように、該ガイド枠6、6は、該上抑え枠5b、5bの上端に起伏自在に結合したものである。
前記側部ガイドローラ6a、6aは、特に図5(a)、(b)、(c)に示すように、支持枠部の両端近傍の両側部上面に各々断面L型のブラケット6a1、6a1を固設し、その直立部に中心軸の両端を固設し、該中心軸にボールベアリングを介してローラ部を回転自在に外装して構成したものである。なお、該ブラケット6a1、6a1は、若干内側に延長状態に構成し、前記中心軸の両端は該支持枠部の側部より内側に結合し、該側部ガイドローラ6a、6aを僅かに内側に位置させるものとする。
また前記端部ガイドローラ6b、6bは、特に図5(a)、(b)、(c)に示すように、支持枠部の両側部の前記ブラケット6a1、6a1より内側の位置間に中心軸の両端を固設し、かつ該中心軸にボールベアリングを介してローラ部を回転自在に外装して構成したものである。なお、支持枠部の両側部は、それぞれ断面逆L型の部材で構成されており、前記中心軸の両端は、それぞれ支持枠部の両側部の垂下板部6b1、6b1に固設したものである。
それ故、ガイド枠6、6は、前記し、図1、図5(a)に示すように、平面から見て長方形状をなしているが、更にこれに構成した側部ガイドローラ6a、6a及び端部ガイドローラ6b、6bによってその内側に更に長方形のガイド部が構成されることになる。後述するように、各一対の載置用ローラ3、3に載置されたドラムd、dに巻回されている電線類などの条材がこれらの側部ガイドローラ6a、6a及び端部ガイドローラ6b、6bによって形成される長方形のガイド部を通じてスムーズに引き出されることになるわけである。
この実施例の多連(4連)ドラム巻条材の引出機は、以上のように構成したものであり、従って以下のように使用することができる。
この実施例の多連ドラム巻条材の引出機によれば、種々の条材、例えば、電線類、ケーブル類、コード類又はホース類その他を巻いた四個のドラムdを、図1〜図3に示すように、セットして、それらの条材の引出のために使用することができる。
ここでは電気工事にこの実施例の多連ドラム巻条材の引出機を使用する場合を例にとって説明する。
従って、多くの場合、条材として電線類w又は各種のケーブル類が対象となる。
まずこの引出機の使用に際しては、必要な種類の電線類wを巻いた四個のドラムd、d…を用意する。電気工事では、通常6種類程度の電線類を使用するが、実際にその工事で必要な電線類wを巻いた最低4個のドラムd、d…を用意する。4個のドラムdは、その工事の必要に応じて、同種の電線類を巻いたものでも、全て種類が異なるものでも良い。
引出機には、以上のようにして用意した4個のドラムd、d…をセットする。即ち、各ドラムd、d…を、図4に一点鎖線で示すように、前記各一対の載置用ローラ3、3上に、それらと同軸方向に向けて載せ、同図に示すように、機枠2の二対のフレーム1、1…の両端で外方に開いた状態にしてある上抑え枠5a、5a、5b、5bを、図1〜図3に示すように、それぞれ起こし、それらの上抑え枠5a、5a、5b、5bに配してある各抑えローラ9、9…で外側上部で前記各ドラムd、d…を抑えた状態にする。
次いで、以上のように起こした各一対のフレーム1、1の一端の上抑え枠5a、5aの横枠上面と、他端の上抑え枠5b、5bの横枠上端にヒンジ12を介して結合したガイド枠6、6の他端とを結合して使用する。この結合は、先に述べたように、上抑え枠5a、5aの横枠上面に配してある面状ファスナ10、10とガイド枠6、6の他端下面に配してある面状ファスナ11、11とを圧接することで行うものである。
このようにセットした上で、必要に応じて、4個のドラムd、d…に巻いてあるいずれの電線類w、w…をも自由に引き出すことができる。これらの電線類w、w…は、前記ガイド枠6、6の二つの側部ガイドローラ6a、6a及び二つの端部ガイドローラ6b、6bで囲まれた四辺形の空間を通じて引き出す。
ドラムd、d…は、以上の状態に於いて、各々載置用ローラ3、3上に転動自在に載置され、かつ上方は各々前記抑えローラ9によりやはり同様に転動自在に抑えられているので、電線類w、w…の引き出しの際には、その位置に保持されつつ、スムーズな転動が行われることとなる。またドラムd、d…は、それぞれ、両側への移動が前記側部規制ローラ4、4によって規制されているので、無用に側方に移動してフレーム1等に接触し回転不能になるようなこともない。
電線類wが、例えば、ドラムd、d…の巻胴の軸方向に対して平行な方向等から引き出されるような場合にも、該電線類wはいずれにしても、前記したように、前記ガイド枠6、6の二つの側部ガイドローラ6a、6a及び二つの端部ガイドローラ6b、6bで囲まれた四辺形の空間を通じて引き出されるため、ドラムd、d…に近接する範囲では、概ね該ドラムd、d…の軸心に対して直交する方向から引き出される状態となるため、その引き出しに不都合を生じることはない。
こうして引出機は、電線類wの引出しの際に、常に安定した状態を保持することができるため、電線類wの引出しの際に、引出機自体が転倒して引き出しが不能になる等の問題を生じる虞はなく、それ故、その引出しは何時でも滞りなく行え、引出機を利用する電気工事の作業がスムーズに行えるものである。
またこのような電線類wの引き出しに際しては、前記ガイド枠6、6によって二対のフレーム1、1…の両側の上抑え枠5a、5b、5a、5bが広がらないように固定され、上抑え枠5a、5b、5a、5bの各抑えローラ9、9…によってドラムd、d…の上部外縁が抑えられているため、電線類wは、引出操作に応じた必要な分だけが引き出され、ドラムd、d…の惰性による回転で無意味に長く引き出されてしまうようなことはない。
ドラムdの電線類wを全て引出してしまった場合には、同サイズの電線類の巻いてある他のドラムdに載せ替える必要があるが、この引出機では、ガイド枠6、6の一端を一方の上抑え枠5b、5bの上端にヒンジ12、12を介して結合し、他端をそれ自体に配した面状ファスナ11、11及び上抑え枠5a、5aに配した面状ファスナ10、10を介して結合したものであるため、後者の面状ファスナ11、11と10、10とを引き剥がし、次いで、該上抑え枠5a、5b、5a、5bを、図4に示すように、外方に倒せば、簡単に、電線類wの引き出されてしまったドラムdを取り除き、電線類wの巻いてある他のドラムdと載せ替えることができる。その後は、前記したように、上抑え枠5a、5b、5a、5bをまた起こして前記ガイド枠6、6の他端と上抑え枠5a、5aの上端とを結合させればよい。
この引出機の不使用時には、先に述べたようにして、全ドラムd、d…を取り除き、引出機それ自体をコンパクトに折り畳むことができる。従ってその保管や運搬の際のスペースを小さくすることができる。即ち、前記のようにして、ガイド枠6、6の一方の端部と上抑え枠5a、5aの上端との結合を解除し、上抑え枠5a、5a、5b、5bを、図4に示すように、外側に開いた上で、四個のドラムd、d…を四対の載置用ローラ3、3…から取り除き、その後、図6中に実線で示すように、上抑え枠5a、5a、5b、5bを起こし、更に同図中に一点鎖線で示すように、機枠2の内側に倒すことができる。なお、ガイド枠6、6も、上抑え枠5b、5bと一緒に、機枠2上に載せることになる。図6に矢印aで示すように、機枠2内に倒してある幅狭側の上抑え枠5a、5aの上に配置することができる。こうしてこの引出機は、一枚の板状物に近い形態にまでコンパクトにすることができる。
従って保管の際や運搬の際には保管又は積み荷スペースを極めて小さくすることができる。具体的には、引出機は、上述のように、折り畳めば、ほぼ板状になってしまうので、保管又は運搬する際には、複数のそれを相互に重ねることが可能である。そのため、既存の積み重ねのできないものと比べて遥かに省スペースである。運搬時には取り除いたドラムd、d…も横にして積み重ねて運べるので、より好都合である。
更に、この実施例の引出機は、一台で四個のドラムd、d…を載置して使用することができるため、ここで使用例として説明している電気工事で複数種の電線類wを使用する場合でも一台の引出機で、四種のそれが使用可能であり、引出機の台数を少なくすることができる。また同種の電線類wを大量に使用する場合は、同種の電線類wを巻いた四個のドラムd、d…を載置して使用することも可能であり、この場合は載せ替えを少なくして作業を能率的に行うことができる。勿論、前記したように、載せ替えを必要とする場合にそれが簡単にできるものでもある。
一実施例の4連ドラム巻条材の引出機の平面図。 一実施例の4連ドラム巻条材の引出機の側面図。 一実施例の4連ドラム巻条材の引出機の正面図。 一実施例の4連ドラム巻条材の引出機の上抑え枠を開いた状態の一部切欠平面図。 (a)はガイド枠の平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図。 一実施例の4連ドラム巻条材の引出機を折り畳む過程を説明する説明用側面図。 一対のフレームの側部規制ローラを配した部位で切断した一部切欠拡大縦断面図。
符号の説明
1 フレーム
1a 切欠部
2 機枠
3 載置用ローラ
3a 中心軸
4 側部規制ローラ
5a、5b 上抑え枠
6 ガイド枠
6a 側部ガイドローラ
6a1 ブラケット
6b 端部ガイドローラ
6b1 垂下板部
7 連結ボルト
7a ナット
7b パイプ状のスペーサ
7c ナット
8 連結板
9 抑えローラ
10 上抑え枠の面状ファスナ(結合手段)
11 ガイド枠の面状ファスナ(接続手段)
12 ヒンジ
12a、12b ヒンジ片
d ドラム
w 電線類

Claims (5)

  1. 各々載置対象のドラムの幅を越える間隔で平行に配列した一対以上のフレームを平行状態に結合して構成した機枠と、
    該機枠の各一対のフレームの間に二組ずつ配した一対一組の載置用ローラであって、相互に平行にかつ各一対のフレームに直交する向きに固設した各一対の軸に回転自在に外装したローラで構成した載置用ローラと、
    各一対のフレームの一対一組の載置用ローラ毎に、該載置用ローラに載置されたドラムの両側のフレームに当接する動きを規制すべく、両側のフレームの対応する部位に各々回転自在に配した側部規制ローラと、
    前記機枠の各一対のフレームの両端に各々起伏自在に立ち上げた門型の上抑え枠であって、各々の上部の途中に、各々それに近い位置の一対の載置用ローラに載置したドラムの上部を抑える回転自在な抑えローラを備え、かつ一方の上端に後記ガイド枠の一端部を起伏自在に取り付け、他方の上端に該ガイド枠の他端の接続手段と着脱自在に結合する結合手段を備えた上抑え枠と、
    前記各一対のフレームの両端に配した上抑え枠の上端間に配するガイド枠であって、各々四個の回転自在なガイドローラを四辺形に配置して、前記各一対のフレーム毎の二対の載置用ローラに載置した二個のドラムの両方又は一方から引き出した条材を該四個のガイドローラの中を通じて引出可能に構成したガイド枠と、
    で構成した多連ドラム巻条材の引出機。
  2. 前記抑えローラを、それがドラムの上部を抑える際に、該ドラムを載置した一対の載置用ローラ間の中心より該載置用ローラが配してある一対のフレームの中心側に位置することとなるように、前記上抑え枠に取り付けた請求項1の多連ドラム巻条材の引出機。
  3. 前記ガイド枠の一端部の前記上抑え枠の上端への起伏自在な取り付けをヒンジで構成した請求項1又は2の多連ドラム巻条材の引出機。
  4. 前記ガイド枠の接続手段と前記上抑え枠の上端の結合手段とを、各々相互に着脱自在に結合し得る面状ファスナで構成した請求項1、2又は3の多連ドラム巻条材の引出機。
  5. 前記各一対のフレームの両端に各々起伏自在に立ち上げた門型の上抑え枠の内、一端のそれの両脚を各々該各一対のフレームの内側から立ち上げ、他端のそれの両脚を該各一対のフレームの外側から立ち上げることとした請求項1、2、3又は4の多連ドラム巻条材の引出機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2243701A2 (en) 2009-04-20 2010-10-27 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Impact-absorbing structure and method for producing the same
JP2020114764A (ja) * 2019-01-17 2020-07-30 育良精機株式会社 ケーブル保持装置

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