JP2009098263A - 液晶表示装置及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】照明装置を薄型化しても、輝度ムラを抑制した良好な画像を表示できる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】反射シート5と拡散シート11との距離Dを、7〜13mmとし、隣接し合う蛍光管2同士の距離p(mm)と、距離D(mm)とは、p≦1.34×D+9の関係式を満たすと共に、反射シート5の上部端面5aと傾斜面5bとの境界からの最も近い蛍光管2までの距離e(mm)と、距離D(mm)とは、13.7e≦1.6×D+4の関係式を満たし、拡散シート11は、液晶パネル3側の面が凹凸形状であるパターン付き拡散シートであり、パターン付き拡散シートの正面に配置される光学シート12は、少なくとも2枚の拡散シートと1枚の集光フィルムを含み、反射シート5は端部において傾斜面5bを有し、反射シート5と蛍光管2の中心軸との距離は2.8mm以下である。
【選択図】図3
【解決手段】反射シート5と拡散シート11との距離Dを、7〜13mmとし、隣接し合う蛍光管2同士の距離p(mm)と、距離D(mm)とは、p≦1.34×D+9の関係式を満たすと共に、反射シート5の上部端面5aと傾斜面5bとの境界からの最も近い蛍光管2までの距離e(mm)と、距離D(mm)とは、13.7e≦1.6×D+4の関係式を満たし、拡散シート11は、液晶パネル3側の面が凹凸形状であるパターン付き拡散シートであり、パターン付き拡散シートの正面に配置される光学シート12は、少なくとも2枚の拡散シートと1枚の集光フィルムを含み、反射シート5は端部において傾斜面5bを有し、反射シート5と蛍光管2の中心軸との距離は2.8mm以下である。
【選択図】図3
Description
本発明は、液晶表示装置の小型化及び液晶表示装置のバックライトとして用いる照明装置の薄型化に関する。
従来例の液晶表示装置として、特許文献1に記載の通り、画像を表示する液晶パネルと、この液晶パネルの背面に配置され、液晶パネルに白色光を出射する照明装置とを有する液晶表示装置が開示されている。そして、この液晶表示装置の照明装置は、複数の蛍光管と、この蛍光管の背面に配置され、蛍光管からの白色光を拡散して反射する反射部材と、蛍光管の正面に配置され、蛍光管からの白色光を拡散して透過する拡散板を有する。
特開2005−347062号公報
前述の従来の液晶表示装置では、小型化のために照明装置を薄型化した際、液晶パネル上において、蛍光管の真上付近は明るくなるものの、隣接し合う蛍光管と蛍光管との中間の真上付近は暗くなることにより、図10の通り、液晶パネルの輝度分布が一様にならずに、液晶パネル上の画面縦方向位置に応じて、即ち、蛍光管の真上付近の位置であるか否かに応じて輝度が変化するため、蛍光管の発光部が輝度ムラとして見えるという不具合が発生する。
更に、図10の通り、液晶パネルの中央付近に比べて、画面縦方向での両端部近傍の輝度が低下する。即ち、液晶パネルの中央付近に比べて、画面縦方向での両端部近傍では暗くなるという不具合が発生する。なお、図10は、従来例の液晶表示装置の液晶パネルの画面縦方向での輝度分布を示す図である。
更に、図10の通り、液晶パネルの中央付近に比べて、画面縦方向での両端部近傍の輝度が低下する。即ち、液晶パネルの中央付近に比べて、画面縦方向での両端部近傍では暗くなるという不具合が発生する。なお、図10は、従来例の液晶表示装置の液晶パネルの画面縦方向での輝度分布を示す図である。
そこで本発明では、照明装置を薄型化しても、輝度ムラを抑制した良好な画像を表示することができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
そこで本発明では、画像を表示する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、前記液晶パネルに光を出射する照明装置とを有し、該照明装置は、前記液晶パネルの画面横方向に略平行に配置された複数の線状光源(蛍光管)と、該線状光源の背面に配置され、前記線状光源からの光を拡散して反射する反射部材(反射シート)と、前記線状光源の正面に配置され、前記線状光源からの光を拡散して透過する拡散透過部材(拡散板)とを有する液晶表示装置において、前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dは、7〜13mmであり、各前記線状光源間の距離pと、前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dとは、p≦1.34×D+9の関係式を満たすと共に、前記液晶パネルの画面縦方向での前記反射部材の端部に最も近い前記線状光源と前記反射部材の端部との距離eと、前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dとは、e≦1.6×D+4の関係式を満たすようにした。
本発明によれば、照明装置を薄型化しても、輝度ムラを抑制した良好な画像を表示する液晶表示装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態である液晶表示装置について、説明する。
<1.本実施形態の液晶表示装置の構造>
まず、本実施形態の液晶表示装置の構造について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本実施形態の液晶表示装置の構造を示す分解図、図2は、本実施形態の液晶表示装置の構造を示す正面図(全断面図)、図3は、本実施形態の液晶表示装置の構造を示す側面図(A−A断面図)、図4は、本実施形態の液晶表示装置における蛍光管の配置を示す図である。
まず、本実施形態の液晶表示装置の構造について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本実施形態の液晶表示装置の構造を示す分解図、図2は、本実施形態の液晶表示装置の構造を示す正面図(全断面図)、図3は、本実施形態の液晶表示装置の構造を示す側面図(A−A断面図)、図4は、本実施形態の液晶表示装置における蛍光管の配置を示す図である。
本実施形態の液晶表示装置1は、線状光源であり、均一な白色光を照射する9本の蛍光管2と、画像が表示される液晶パネル3を有し、各蛍光管2からの白色光が、バックライトとして、液晶パネル3に入射される。なお、本実施形態の液晶表示装置1では、蛍光管の本数は、9本であるが、複数であるのならば、8本以下でも、10本以上でも良い。
蛍光管2は、図1、図2の通り、両端にある電極2aが下サイドモールド7に固定された電極ホルダ8に保持されることにより、反射シート5から所定の高さの位置に固定される。なお、下サイドモールド7は、下フレーム4に貼り付けられた反射シート5に固定される。更に、蛍光管2は、図3、図4の通り、同一ピッチで配置される(ピッチは、図3、図4においては、符号pで示す)。即ち、隣接し合う蛍光管2同士の距離が同じとなるように蛍光管2は配置される。また、蛍光管2を駆動するインバータ15は、即ち、蛍光管から白色光を発光させるための装置であるインバータ15は、図1〜図3の通り、下フレーム4の下部に固定される。
蛍光管2は、図1、図2の通り、両端にある電極2aが下サイドモールド7に固定された電極ホルダ8に保持されることにより、反射シート5から所定の高さの位置に固定される。なお、下サイドモールド7は、下フレーム4に貼り付けられた反射シート5に固定される。更に、蛍光管2は、図3、図4の通り、同一ピッチで配置される(ピッチは、図3、図4においては、符号pで示す)。即ち、隣接し合う蛍光管2同士の距離が同じとなるように蛍光管2は配置される。また、蛍光管2を駆動するインバータ15は、即ち、蛍光管から白色光を発光させるための装置であるインバータ15は、図1〜図3の通り、下フレーム4の下部に固定される。
そして、拡散板11は、図1、図2の通り、下サイドモールド7を覆いかぶすように設けられた上サイドモールド9により、反射シート5から所定の高さの位置に固定され、この拡散板11には、4枚の光学シート12が貼り付けられる。なお、4枚の光学シート12は、本実施形態の液晶表示装置1では、拡散板11側から拡散シート、集光フィルム、拡散シート、拡散シートの順番で積み重ねられた構成となっているが、拡散板11側から拡散シート、集光フィルム、拡散シート、偏向反射フィルムの順番で積み重ねられた構成等、他の構成であっても良い。また、光学シート12は、3枚以下でも、5枚以上でも良い。更に、本実施形態の液晶表示装置1では、拡散板11の液晶パネル3側の面は平面であるが、図5の通り、液晶パネル3側の面が凹凸形状であるパターン付き拡散板(パターン付き拡散透過部材)11´であっても良い。なお、図5は、パターン付き拡散板の外形を示す斜視図である。
液晶パネル3は、中間フレーム13の溝13aに嵌め込まれた後、中間フレーム13に接着剤等により固定される。そして、液晶パネル3が固定された中間フレーム13に、上フレーム14が固定される。
<2.本実施形態の液晶表示装置の動作>
次に、本実施形態の液晶表示装置1の動作について、説明する。
反射シート5は蛍光管2からの反射光を効率良く上方へ拡散反射すること、更に、拡散板11は蛍光管2からの白色光を拡散しながら透過することにより、蛍光管2から発光された白色光は、反射シート5と拡散板11の間を複数回の拡散と反射を繰り返しながら出射した後、拡散板11の上面に配置された4枚の光学シート12により、拡散性と指向性とが制御される。
次に、本実施形態の液晶表示装置1の動作について、説明する。
反射シート5は蛍光管2からの反射光を効率良く上方へ拡散反射すること、更に、拡散板11は蛍光管2からの白色光を拡散しながら透過することにより、蛍光管2から発光された白色光は、反射シート5と拡散板11の間を複数回の拡散と反射を繰り返しながら出射した後、拡散板11の上面に配置された4枚の光学シート12により、拡散性と指向性とが制御される。
<3.本実施形態の液晶表示装置における輝度ムラの抑制>
次に、本実施形態の液晶表示装置1における輝度ムラの抑制について、説明する。
本実施形態の液晶表示装置1では、蛍光管2、反射シート5、拡散板11、4枚の光学シート12等から成る照明装置の薄型化により、反射シート5から拡散板11までの距離Dが小さくなるため、言い換えると、光拡散距離Dが小さくなるため、輝度ムラを抑制できるようにするには、隣接し合う蛍光管2同士の距離pを所定距離以下にする必要がある。即ち、図3、図4に示すpの寸法を所定距離以下にする必要がある。万一、隣接し合う蛍光管2同士の距離pが所定距離よりも大きくなると、前述の通り、蛍光管2の発光部が輝度ムラとして見えるという不具合が発生するからである。なお、従来の液晶表示装置では、特許第3642723号公報の段落0018に記載の通り、照明装置(バックライト装置)の厚みは20mmであったことにより、光拡散距離Dが20mm弱であったため、つまり、照明装置が薄型化されていなかったことで、前述の不具合が発生することがなかった。
次に、本実施形態の液晶表示装置1における輝度ムラの抑制について、説明する。
本実施形態の液晶表示装置1では、蛍光管2、反射シート5、拡散板11、4枚の光学シート12等から成る照明装置の薄型化により、反射シート5から拡散板11までの距離Dが小さくなるため、言い換えると、光拡散距離Dが小さくなるため、輝度ムラを抑制できるようにするには、隣接し合う蛍光管2同士の距離pを所定距離以下にする必要がある。即ち、図3、図4に示すpの寸法を所定距離以下にする必要がある。万一、隣接し合う蛍光管2同士の距離pが所定距離よりも大きくなると、前述の通り、蛍光管2の発光部が輝度ムラとして見えるという不具合が発生するからである。なお、従来の液晶表示装置では、特許第3642723号公報の段落0018に記載の通り、照明装置(バックライト装置)の厚みは20mmであったことにより、光拡散距離Dが20mm弱であったため、つまり、照明装置が薄型化されていなかったことで、前述の不具合が発生することがなかった。
更に、隣接し合う蛍光管2同士の距離pを所定距離以下にする以外にも、輝度ムラを抑制するためには、反射シート5の上部端面5aと傾斜面5bとの境界からこの境界に最も近い蛍光管2までの距離eを所定距離以下にする必要がある。即ち、図3、図4に示すeの寸法を所定距離以下にする必要がある。万一、反射シート5の上部端面5aと傾斜面5bとの境界からこの境界に最も近い蛍光管2までの距離eが所定距離よりも大きくなると、前述の通り、液晶パネル3の画面縦方向での両端部近傍の輝度が中央付近の輝度よりも低くなることにより、液晶パネル3の画面縦方向での両端部近傍が中央付近に比べて暗くなるという不具合が発生するからである。なお、反射シート5が傾斜面5bを有するようにしたのは、特許第3642723号公報の段落0034に記載の通り、液晶パネル3側の方向に向けて白色光を集光させるためである。
なお、以下、隣接し合う蛍光管2同士の距離pを蛍光管ピッチp、反射シート5の上部端面5aと傾斜面5bとの境界からこの境界に最も近い蛍光管2までの距離eをバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eと称する。
そして、各光拡散距離Dにおいて、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチp及びバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを、実験で導出した。この実験により、光拡散距離Dが7〜13mmにおいて、下記(1)式及び(2)式を満たすように、蛍光管ピッチp及びバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを設定することにより、輝度ムラを抑制することができることが判明した。なお、輝度ムラを抑制することができるとは、蛍光管2の発光部が輝度ムラとして見えるという不具合を除去することができると共に、図6の通り、液晶パネル3の縦寸法の10%だけ液晶パネル3の下端から上方の位置での輝度と、液晶パネル3の縦寸法の10%だけ液晶パネル3の上端から下方の位置での輝度とが中央付近の輝度の70%以上にすることである。
p≦1.34×D+9 ………(1)
e≦1.6×D+4 ………(2)
p:蛍光管ピッチ
e:バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離
D:光拡散距離
e≦1.6×D+4 ………(2)
p:蛍光管ピッチ
e:バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離
D:光拡散距離
図6は、本実施形態の液晶表示装置における液晶パネルの画面縦方向位置と輝度との関係を示す図である。輝度ムラを抑制することができることに関し、前述の通りに定義する理由は、一般にテレビとして用いられる液晶パネルでは、縦寸法の10%だけ下端から上方での輝度と、縦寸法の10%だけ上端から下方での輝度は、中央の輝度の70〜80%であるからである。
<4.最適な蛍光管ピッチ及びバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離の導出>
以下、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチp及びバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eの、実験による導出について説明する。
以下、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチp及びバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eの、実験による導出について説明する。
(4.1 最適な蛍光管ピッチpの導出)
まず、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチpの、実験による導出について説明する。実験では、光拡散距離Dを5mmから17mmまで変えたときの、それぞれの光拡散距離Dで、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチpを導出する。具体的には、光拡散距離Dが5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、17mmのそれぞれの値のときに、蛍光管ピッチpを設定する毎に、輝度ムラが抑制することができるか否かの実験を行うのを繰り返すことにより、それぞれの光拡散距離Dで、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチpを導出する。実験条件を図7に、実験結果を図8に示す。図8より、光拡散距離Dが7〜13mmでは、光拡散距離Dと輝度ムラpとが上記(1)式を満たす関係であれば、蛍光管の発光部が輝度ムラとして見えるという不具合を除去できることが判明した。
まず、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチpの、実験による導出について説明する。実験では、光拡散距離Dを5mmから17mmまで変えたときの、それぞれの光拡散距離Dで、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチpを導出する。具体的には、光拡散距離Dが5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、17mmのそれぞれの値のときに、蛍光管ピッチpを設定する毎に、輝度ムラが抑制することができるか否かの実験を行うのを繰り返すことにより、それぞれの光拡散距離Dで、輝度ムラを抑制することができる蛍光管ピッチpを導出する。実験条件を図7に、実験結果を図8に示す。図8より、光拡散距離Dが7〜13mmでは、光拡散距離Dと輝度ムラpとが上記(1)式を満たす関係であれば、蛍光管の発光部が輝度ムラとして見えるという不具合を除去できることが判明した。
一方、液晶パネルの画面縦方向での両端部近傍での輝度の低下の不具合については、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを実験により得た最適値に設定することにより、除去する。即ち、下記に記載の輝度ムラを抑制することができるバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eの、実験による導出によって得た最適値に設定することにより、除去する。
(4.2 最適なバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eの導出)
次に、輝度ムラを抑制することができるバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eの、実験による導出について説明する。具体的には、光拡散距離Dが5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、17mmのそれぞれの値のときに、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを設定する毎に、輝度ムラを抑制することができるか否かの実験を行うのを繰り返すことにより、それぞれの光拡散距離Dで、輝度ムラを抑制することができるバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを導出する。実験条件を図9に、実験結果を図8に示す。図8より、光拡散距離Dが7〜13mmでは、光拡散距離Dとバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eとが上記(2)式を満たす関係であれば、液晶パネルの画面縦方向での両端部近傍での輝度が低下するという不具合を除去できることが判明した。
次に、輝度ムラを抑制することができるバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eの、実験による導出について説明する。具体的には、光拡散距離Dが5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、17mmのそれぞれの値のときに、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを設定する毎に、輝度ムラを抑制することができるか否かの実験を行うのを繰り返すことにより、それぞれの光拡散距離Dで、輝度ムラを抑制することができるバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを導出する。実験条件を図9に、実験結果を図8に示す。図8より、光拡散距離Dが7〜13mmでは、光拡散距離Dとバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eとが上記(2)式を満たす関係であれば、液晶パネルの画面縦方向での両端部近傍での輝度が低下するという不具合を除去できることが判明した。
(4.3 まとめ)
以上の通り、光拡散距離Dが7〜13mmにおいて、上記(1)式及び(2)式を満たすように、蛍光管ピッチp及びバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを設定することにより、蛍光管の発光部が輝度ムラとして見えるという不具合を除去できると共に、液晶パネルの画面縦方向での両端部近傍での輝度が低下するという不具合を除去できる。その結果、光拡散距離Dが20mm弱から7〜13mmになることで照明装置が薄型化しても、輝度ムラを抑制することができる。
以上の通り、光拡散距離Dが7〜13mmにおいて、上記(1)式及び(2)式を満たすように、蛍光管ピッチp及びバックライト上下端から端部側蛍光管までの距離eを設定することにより、蛍光管の発光部が輝度ムラとして見えるという不具合を除去できると共に、液晶パネルの画面縦方向での両端部近傍での輝度が低下するという不具合を除去できる。その結果、光拡散距離Dが20mm弱から7〜13mmになることで照明装置が薄型化しても、輝度ムラを抑制することができる。
<5.その他の実施形態の液晶表示装置>
前述の実施形態の液晶表示装置以外の液晶表示装置でも、上記(1)式及び上記(2)式を満たすように、蛍光管ピッチp及びバックライト左右端から端部側蛍光管までの距離eを設定することにより、光拡散距離Dを20mm弱から7〜13mmにすることで照明装置が薄型化しても、輝度ムラを抑制することができる。なお、図3、図4の通り、蛍光管ピッチp、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e、蛍光管の本数N、バックライト縦方向長さLとの間には、下記(3)式に示す関係があることにより、下記(3)式に上記(1)式及び上記(2)式を代入することにより、下記(4)式を導出することができる。
前述の実施形態の液晶表示装置以外の液晶表示装置でも、上記(1)式及び上記(2)式を満たすように、蛍光管ピッチp及びバックライト左右端から端部側蛍光管までの距離eを設定することにより、光拡散距離Dを20mm弱から7〜13mmにすることで照明装置が薄型化しても、輝度ムラを抑制することができる。なお、図3、図4の通り、蛍光管ピッチp、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e、蛍光管の本数N、バックライト縦方向長さLとの間には、下記(3)式に示す関係があることにより、下記(3)式に上記(1)式及び上記(2)式を代入することにより、下記(4)式を導出することができる。
N=(L−2×e)/p+1 ………(3)
N:蛍光管の本数
L:バックライト縦方向長さ
e:バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離
p:蛍光管ピッチ
N≧{L−(3.2×D+8)}/(1.34×D+9)+1 ………(4)
N:蛍光管の本数
L:バックライト縦方向長さ
D:光拡散距離
N:蛍光管の本数
L:バックライト縦方向長さ
e:バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離
p:蛍光管ピッチ
N≧{L−(3.2×D+8)}/(1.34×D+9)+1 ………(4)
N:蛍光管の本数
L:バックライト縦方向長さ
D:光拡散距離
以下、32型(インチ)サイズ、37型(インチ)サイズ、42型(インチ)サイズで、光拡散距離Dが7〜13mmになることで照明装置が薄型化した液晶表示装置について、説明する。なお、以下、計量法の趣旨に則して、非SI単位のインチ表示は省略する。
(5.1 32型サイズの液晶表示装置)
32型サイズの液晶表示装置では、バックライト縦方向長さL=398mmである。光拡散距離D=9.3mmとした場合、上記(1)〜(4)式より、蛍光管ピッチp≦21.46mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e≦18.88mm、蛍光管の本数N≧17.79となる。そこで、光拡散距離D=9.3mmとすることで照明装置を薄型化しても、例えば、蛍光管の本数N=18本、蛍光管ピッチp=21.4mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e=17.1mmに設定することにより、32型サイズの液晶表示装置で、輝度ムラを抑制することができる。
32型サイズの液晶表示装置では、バックライト縦方向長さL=398mmである。光拡散距離D=9.3mmとした場合、上記(1)〜(4)式より、蛍光管ピッチp≦21.46mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e≦18.88mm、蛍光管の本数N≧17.79となる。そこで、光拡散距離D=9.3mmとすることで照明装置を薄型化しても、例えば、蛍光管の本数N=18本、蛍光管ピッチp=21.4mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e=17.1mmに設定することにより、32型サイズの液晶表示装置で、輝度ムラを抑制することができる。
(5.2 37型サイズの液晶表示装置)
37型サイズの液晶表示装置では、バックライト縦方向長さL=467.4mmである。光拡散距離D=10mmとした場合、上記(1)〜(4)式より、蛍光管ピッチp≦22.4mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e≦20mm、蛍光管の本数N≧20.1となる。そこで、光拡散距離D=10mmとすることで照明装置を薄型化しても、例えば、蛍光管の本数N=21本、蛍光管ピッチp=22mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e=13.7mmに設定することにより、37型サイズの液晶表示装置では、輝度ムラを抑制することができる。
37型サイズの液晶表示装置では、バックライト縦方向長さL=467.4mmである。光拡散距離D=10mmとした場合、上記(1)〜(4)式より、蛍光管ピッチp≦22.4mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e≦20mm、蛍光管の本数N≧20.1となる。そこで、光拡散距離D=10mmとすることで照明装置を薄型化しても、例えば、蛍光管の本数N=21本、蛍光管ピッチp=22mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e=13.7mmに設定することにより、37型サイズの液晶表示装置では、輝度ムラを抑制することができる。
(5.3 42型サイズの液晶表示装置)
42型サイズの液晶表示装置では、バックライト縦方向長さL=524mmである。光拡散距離D=11mmとした場合、上記(1)〜(4)式より、蛍光管ピッチp≦23.74mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e≦21.6mm、蛍光管の本数N≧21.25となる。そこで、例えば、光拡散距離D=9.3mmとすることで照明装置を薄型化しても、蛍光管の本数N=22本、蛍光管ピッチp=23mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e=20.5mmに設定することにより、42型サイズの液晶表示装置では、輝度ムラを抑制することができる。
42型サイズの液晶表示装置では、バックライト縦方向長さL=524mmである。光拡散距離D=11mmとした場合、上記(1)〜(4)式より、蛍光管ピッチp≦23.74mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e≦21.6mm、蛍光管の本数N≧21.25となる。そこで、例えば、光拡散距離D=9.3mmとすることで照明装置を薄型化しても、蛍光管の本数N=22本、蛍光管ピッチp=23mm、バックライト上下端から端部側蛍光管までの距離e=20.5mmに設定することにより、42型サイズの液晶表示装置では、輝度ムラを抑制することができる。
1:液晶表示装置
2:蛍光管
2a:電極
3:液晶パネル
4:下フレーム
5:反射シート
5a:上部端面
5b:傾斜面
7:下サイドモールド
8:電極ホルダ
9:上サイドモールド
11:拡散板
11´:パターン付き拡散板
12:光学シート
13:中間フレーム
13a:溝
14:上フレーム
15:インバータ
2:蛍光管
2a:電極
3:液晶パネル
4:下フレーム
5:反射シート
5a:上部端面
5b:傾斜面
7:下サイドモールド
8:電極ホルダ
9:上サイドモールド
11:拡散板
11´:パターン付き拡散板
12:光学シート
13:中間フレーム
13a:溝
14:上フレーム
15:インバータ
Claims (5)
- 画像を表示する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、前記液晶パネルに光を出射する照明装置とを有し、
該照明装置は、前記液晶パネルの画面横方向に略平行に配置された複数の線状光源と、該線状光源の背面に配置され、前記線状光源からの光を拡散して反射する反射部材と、前記線状光源の正面に配置され、前記線状光源からの光を拡散して透過する拡散透過部材とを有する液晶表示装置において、
前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dは、7〜13mmであり、
各前記線状光源間の距離pと、前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dとは、p≦1.34×D+9の関係式を満たすと共に、
前記液晶パネルの画面縦方向での前記反射部材の端部に最も近い前記線状光源と前記反射部材の端部との距離eと、前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dとは、e≦1.6×D+4の関係式を満たすことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1記載の液晶表示装置において、
前記拡散透過部材は、前記液晶パネル側の面が凹凸形状であるパターン付き拡散透過部材であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1又は2の液晶表示装置において、
前記拡散透過部材の正面もしくは前記パターン付き拡散透過部材の正面に配置される光学シートは、少なくとも2枚の拡散シートと1枚の集光フィルムを含むことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項3記載の液晶表示装置において、
前記光学シートは、前記2枚の拡散シートと1枚の集光フィルムの他、少なくとも1枚の拡散シートまたは1枚の偏向反射フィルムを含むことを特徴とする液晶表示装置。 - 液晶パネルの画面横方向に略平行に配置され、光を出射する複数の線状光源と、該線状光源の背面に配置され、前記線状光源からの光を拡散して反射する反射部材と、前記線状光源の正面に配置され、前記線状光源からの光を拡散して透過する拡散透過部材とを有する照明装置において、
前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dは、7〜13mmであり、
各前記線状光源間の距離pと、前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dとは、p≦1.34×D+9の関係式を満たすと共に、
前記液晶パネルの画面縦方向での前記反射部材の端部に最も近い前記線状光源と前記反射部材の端部との距離eと、前記反射部材と前記拡散透過部材との距離Dとは、e≦1.6×D+4の関係式を満たすことを特徴とする照明装置。
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