JP2009097965A - 核磁気共鳴装置への試料移送装置および核磁気共鳴装置 - Google Patents

核磁気共鳴装置への試料移送装置および核磁気共鳴装置 Download PDF

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Abstract

【課題】試料溶液を押出し溶媒を用いてNMR装置の検出空間に移送する技術の欠点である、試料溶液中の試料分子が押出し溶媒にまで拡散して検出空間中の試料分子の濃度を低下させる問題を解決し、もってガスを用いて試料溶液を移送する方法の欠点である移送に時間が掛かる問題をも解決した試料移送装置およびNMR装置を提供する。
【解決手段】試料溶液の移送流路に可動壁を設け、この可動壁を間に介して試料溶液が押出し溶媒により、検出空間に移送されるようにした。また、試料溶液が正確に検出空間まで移送されるようにするために、試料移送流流路に可動壁の移動を阻止するストッパを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体の試料を核磁気共鳴装置の検出空間に移送するための試料移送装置に係り、また、試料移送装置を備えた核磁気共鳴装置に関する。
核磁気共鳴(Nuclear Magnetic Resonance、以下、NMR)装置は、強い静磁場を作る磁石の中の検出空間に置かれた試料分子に一連の高周波の交流磁場パターンを照射し、試料分子内の核スピンに摂動を与え、該核スピンの応答を測定する装置である。様々な交流磁場パターンに対する核スピンの応答を解析することにより、分子の構造および分子のダイナミックス、分子間相互作用を解析することができる。NMR装置を用いた分析手法は、試料分子を破壊する必要がない点と、試料分子を結晶化する必要がない点で、他の分析手法にない特長を持つ。
NMR分析手法の以上の特長は、創薬研究に特に適している。創薬研究では、人体を構成するタンパク質と薬との相互作用を人体に近い環境で計測することが好ましい。NMR分析手法は、人体環境に近い試料溶媒、例えば塩濃度を調整した水にタンパク質の試料分子を溶かした試料溶液を用意し、この試料溶液に薬を投入して測定することができる。また、NMR測定に使ったタンパク質は、破壊されないため、回収して再利用することもできる。この点は、高価で入手困難なタンパク質を試料分子に用いる測定において有利である。
試料溶液を使ったNMR測定の効率を上げる方法として、フローNMR(flow NMR)装置が考案されている。例えば、特許文献1には、磁石の外部から磁石中の検出空間に繋がる試料移送流路を形成し、磁石外部から試料溶液を該流路に注入し、更に押出し溶媒を注入することで試料溶液を検出空間に移送する、フローNMR装置が開示されている。
しかし、押出し溶媒を用いて試料を検出空間に移送する方法には、試料溶液中の試料分子が押出し溶媒にまで拡散し、検出空間中の試料分子の濃度が低下するという問題がある。検出空間中の試料分子濃度が低下すると、NMR装置が検出する応答信号が弱くなり、解析結果の誤差を増大させる。
特許文献2には、試料溶液の押出しにガスを用いることで、試料分子が押出し溶媒に拡散する問題を解決する技術が開示されている。特許文献2によれば、試料移送流路の検出空間の前方と後方に2個のガス圧力源を設け、2個のガス圧力源間の圧力差を調整することで、試料溶液が検出空間へ移送される。
特表2004−534958号公報 特開平10−90383号公報
しかし、試料溶液の移送にガスを使う方法は、移送に時間が掛かる点で問題がある。ガスを利用すると移送に時間が掛かる理由の一つは、ガスの圧縮率が液体より非常に高く、ガス圧力により試料溶液の位置を正確に決めることが難しいことである。
NMR装置において、試料溶液を正確に検出空間に位置させることは、応答信号の強度と、該信号の分解能の両面から重要である。応答信号の強度は、試料溶液中の全試料分子が検出用アンテナの所定検出空間内に存在する時に最大になる。もし、試料溶液の一部でも検出空間から外れたら、応答信号の強度は低下する。応答信号の分解能は、試料溶液内における静磁場強度が均一な時に最良となる。NMR装置の磁石装置は検出空間内で最も均一な静磁場を作るように製作されるため、試料溶液が検出空間に正確に位置した場合に、最良の信号分解能が得られる。
特許文献2の従来技術では、試料溶液を検出空間に正確に位置させるために、流路に沿って試料溶液の位置を検出するセンサーと、該センサーからの信号を処理してガス圧力源を調整する信号プロセッサを設けている。しかし、ガスの高い圧縮率のため、信号の検出とガス圧力源の調整は数回繰り返し行う必要があり、試料溶液を検出空間に位置させるまでに時間が掛かる。
ガスを利用すると試料溶液の移送に時間が掛かるもう一つの理由は、ガスの圧力を高く設定てきない点にある。
ガスの圧力を高くすると、ガスと試料溶液との界面が不安定になり、試料溶液の中にガスの泡が発生する。泡は、検出空間内の試料体積を減らし信号強度を弱くする。また、ガスと試料溶液の磁化率の差により泡の面に沿って磁化が発生し、検出空間内の静磁場均一度を低下させ、信号の分解能を劣化させる。さらに、ガスの圧力を高くすると、ガスが試料溶液に溶解され、試料分子のエネルギー散逸を速める問題も発生する。試料分子のエネルギー散逸が速くなると、信号の減衰が速くなり、解析の誤差要因となる。
試料溶液の移送に時間が掛かることは、分子のダイナミックスや分子間の相互作用に関わるNMR測定の場合に、特に問題になる。
NMR測定の対象となる分子ダイナミックスには、例えば、プロテイン・フォールディング(Protein Folding)がある。プロテイン・フォールディングとは、1次元のペプチド連鎖からなるタンパク質が折りたたまれて固有の3次元構造になる過程であり、タンパク質の構成要素となるペプチドの順番とタンパク質の3次元構造との間の関係を究明する上で重要である。
分子のダイナミックスがNMR測定に関わるもう一つの例は、動的核磁化(Dynamic Nulcear Polarization、以下、DNP)現象を利用する測定である。DNPは、核スピンに比べ磁化率が数百万倍以上高い電子スピンを磁化させると、核スピンと電子スピン間の相互作用により電子スピンの磁化が核スピンに移る現象である。DNPにより核スピンの磁化は一時的に熱平衡状態より1万倍以上にも達し、NMR信号の強度を1万倍以上向上させるという報告もある。ただし、DNPによる核スピンの磁化は一時的であり、時間と共に熱平衡状態の値に戻る。従って、DNPによるNMR信号強度向上効果を利用するためには、DNP現象を起こしてからNMR測定を行うまでの時間経過を短縮することが重要である。
以上のように、試料溶液の移送に押出し溶媒を用いる従来方法では、試料溶液中の試料分子が押出し溶媒にまで拡散する問題があり、一方、ガスを用いる方法では試料の移送に時間が掛かるという問題がある。
本発明の目的は、押出し溶媒を用いて試料溶液をNMR装置の検出空間に移送する技術を改良して、試料溶液中の試料分子が押出し溶媒にまで拡散し検出空間中の試料分子の濃度を低下させる問題点を解決し、もってガスを用いて試料溶液を移送する方法の課題である移送に時間が掛かる点をも解決した試料移送装置およびNMR装置を提供することにある。
本発明の試料移送装置は、試料溶液と押出し溶媒との間に可動壁を設け、この可動壁によって試料溶液中の試料分子が押出し溶媒にまで拡散するのを防止するようにしたことにある。
詳細には、NMR装置における磁石装置の内孔を通り、プローブの検出アンテナの位置にまで試料溶液を移送する試料移送流路を有し、その試料移送流路に可動壁と、該可動壁の移動範囲を設定する第1ストッパおよび第2ストッパを備える。試料移送流路の一方の端部近傍には試料注入部を接続し、また、その試料注入部から試料移送流路に注入された試料溶液を押出し溶媒によって前記検出アンテナに向けて押出す押出し溶媒ポンプと、その押出し溶媒ポンプに接続された押出し溶媒容器を備える。試料移送流路の他方の端部には排出ガスポンプおよび排出ガス容器を接続する。また、試料注入部と押出し溶媒ポンプおよび排出ガスポンプを制御する試料移送制御部を備える。第1ストッパは試料移送流路内の前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプとの間に設け、第2ストッパは前記検出アンテナの近傍に設ける。
以上の装置構成により、押出し溶媒ポンプと排出ガスポンプとの圧力差で、可動壁が第1ストッパと第2ストッパとの間を往復するようになり、これにより試料移送流路に注入された試料溶液が可動壁を介して試料押し出し溶媒により検出アンテナの位置にまで移送され、また、検出アンテナの位置から試料注入部に返送されるようになる。
本発明のNMR装置は、下記の3つの態様を含む。
第1の態様では、静磁場を作る磁石装置に縦方向と横方向の2つの室温ボアが設けられる。この2つの室温ボアのうち一方にプローブが挿入され、プローブの前記磁石装置の中心部に近い先端部に検出アンテナが配置される。プローブは高周波信号ケーブルにより計測装置に接続される。前記縦方向の室温ボアには、そのボアを貫通するように試料移送流路が配置される。
試料移送流路の下方の端部近傍には試料注入部が接続され、さらに、試料注入部から試料移送流路に注入された試料溶液を押出し溶媒によって前記検出アンテナに向けて押出す押出し溶媒ポンプが接続される。押出し溶媒ポンプは押出し溶媒容器と接続される。試料移送流路の他端には排出ガスポンプおよび排出ガス容器が接続される。また、試料注入部と押出し溶媒ポンプおよび排出ガスポンプを制御する試料移送制御部が設けられる。
前記試料移送流路における、試料注入部と押出し溶媒ポンプとの間には第1ストッパが設けられ、検出アンテナの近傍には第2ストッパが設けられる。試料移送流路内の第1ストッパと第2ストッパとの間に可動壁が設けられる。
これにより、押出し溶媒ポンプと排出ガスポンプとの圧力差により、試料移送流路内に設けられた可動壁が第1ストッパと第2ストッパとの間を往復し、試料溶液が可動壁を介して試料押し出し溶媒により検出空間に移送され、また検出空間から試料注入部まで返送されるようになる。
第2の態様では、磁石装置に1つの縦方向の室温ボアが設けられる。そして、その室温ボアに検出アンテナを備えたプローブが挿入され、また、室温ボアおよびプローブを貫通して試料移送流路が設けられる。そのほかの構成は前記した第1の態様と同じである。
第3の態様では、磁石装置に縦方向の室温ボアを含む少なくとも1つの室温ボアが設けられる。室温ボアのいずれか1つに、検出アンテナを有するプローブが挿入され、また、縦方向の室温ボアに試料移送流路が配置される。試料移送流路は検出アンテナを貫通するように挿入され、貫通した後U字に曲げられて、検出アンテナの外部を通り元の位置まで戻るように構成される。そして、試料移送流路の一方の端部側に試料注入部が接続され、更に押出し溶媒ポンプと押出し溶媒容器が接続される。試料移送流路の他方の端部には排出ガスポンプおよび排出ガス容器が接続される。他の構成は、第1の態様及び第2の態様と同じである。
以上の試料移送装置および第1乃至第3の態様のNMR装置において、試料注入部は、バルブの開閉により試料溶液を試料移送流路に注入するように構成されることが望ましい。
本発明の試料移送装置およびNMR装置は、試料溶液の移送にガスの代わりに押出し溶媒を使うため試料移送の時間が短縮され、更に試料溶液と押出し溶媒との間に可動壁があるため、試料溶液中の試料分子が押出し溶媒にまで拡散し検出空間中の試料分子の濃度が低下することを低減できるという効果がある。
以下、図面を用いて、本発明の試料移送装置およびNMR装置を説明する。
図1は、試料移送装置を含むNMR装置の第1の態様を示した構成図である。本実施例のNMR装置は、静磁場を作る磁石装置1に横方向の室温ボア2と縦方向の室温ボア2aが設けられ、プローブ3が室温ボア2に挿入される。磁石装置1の中心部に近いプローブ3の先端部には検出アンテナ4が配置される。計測装置5は、プローブ3と高周波信号ケーブル6により接続される。計測装置5は、NMR信号を取得する際に、高周波信号ケーブル6の経由で高周波の交流磁場パターンをプローブ3に送信し、プローブ3から核スピンの応答信号を高周波信号ケーブル6の経由で受信し、データ処理を行う。処理されたデータは、ユーザーコンピュータ7からユーザーに提供される。
本発明のNMR装置は、以上の一般的なNMR装置の構成に加え、更に以下の構成を有する。先ず、縦方向の室温ボア2aを貫通して試料移送流路10を配置する。試料移送流路10の一端(以下、第1端部)には、試料注入部11と、押出し溶媒ポンプ12を接続する。また、試料移送流路10のもう一端(以下、第2端部)には、排出ガスポンプ13を接続する。押出し溶媒ポンプ12と排出ガスポンプ13には、各々、押出し溶媒容器14と、排出ガス容器15が接続される。試料注入部11と押出し溶媒ポンプ12と排出ガスポンプ13は、試料移送制御部16により制御される。試料移送制御部16は、計測装置5もしくはユーザーコンピュータ7が兼ねてもよい。
図2は、図1の構成において、試料移送流路10と試料注入部11を更に詳しく示した図である。
試料移送流路10の第1端部における試料注入部11と押し出し溶媒ポンプ12との間に第1ストッパ21を設け、検出アンテナ4の近傍の試料移送流路10に第2ストッパ22を設ける。そして、試料移送流路10の第1端部と押出し溶媒ポンプ12の間に可動壁20を設ける。
可動壁20は、試料溶液と押出し溶媒を隔離する機能を持ち、可動壁20の両側の圧力差により、試料移送流路10の第1端部に設けた第1ストッパ21から検出空間の近傍に設けた第2ストッパ22まで往復する。
本実施例では、試料移送流路10の第1端部に、1つ若しくは複数のバルブ23を介して試料注入部11が接続されている。試料注入部11は、1つ若しくは複数の試料容器24と、試料調合容器25と、試料撹拌器26と、シリンジポンプ27と、排出バルブ28と、1つまたは複数の試料排出容器29と、流路切り替え器30と、フィルタ31からなる。
試料容器24はシリンジであり、ユーザーもしくは試料移送制御部16の制御により、内部の試料を試料調合容器25に注入する。試料容器24を複数用いる場合は、各試料容器に、例えば、タンパク質分子を含む高濃度の試料溶液と、塩濃度を調節した水溶媒と、酸性度調節用のバッファ溶液と、前記タンパク質分子との相互作用を調べようとする薬液を格納する。試料溶液の逆流を更に防止するためには、試料容器24と試料調合容器25の間に、バルブ若しくは逆止弁を設けてもよい。試料撹拌器26は、例えば超音波試料撹拌器であり、試料調合容器25中の試料溶液の濃度が均一になるように撹拌する。シリンジポンプ27は、試料調合容器25の圧力を制御し、試料溶液を試料移送流路10に送出する機能と、試料移送流路10から試料溶液を回収する機能を持つ。
図3は、試料移送装置がNMR実験時に行う動作を説明する図である。
図3(A)は、NMR実験を開始する前に行う試料調合時の動作を示す。試料移送流路10は、排出ガスポンプ13から注入された排出ガスで満ちている。可動壁20は、押出し溶媒ポンプ12と排出ガスポンプ13の圧力を制御することにより、第1ストッパ21の位置に置かれる。試料移送流路10と試料注入部11の間のバルブ23は閉じた状態にする。試料容器24の中に格納されていた試料は試料調合容器25に注入され、試料撹拌器26により均一濃度を持つ試料溶液となる。シリンジポンプ27は停止状態になる。
図3(B)は、調合が終わり、試料溶液を試料移送流路10に注入する時の試料移送装置の動作を示す。試料撹拌器26は動作を停止し、試料容器24は試料溶液が試料調合容器25から逆流しないようにシリンジの位置を固定する。もし、試料容器24と試料調合容器25の間にバルブがあれば、そのバルブを閉める。試料移送流路10と試料注入部11の間のバルブ23を開け、シリンジポンプ27を正圧に制御することで、試料溶液は試料移送流路10に注入される。
図3(C)は、注入された試料溶液を検出空間に移送する時の試料移送装置の動作を示す。バルブ23を閉め、押出し溶媒ポンプ12と排出ガスポンプ13の圧力を制御し、可動壁20を第1ストッパ21から第2ストッパ22まで移動させる。第2ストッパ22の位置は、試料溶液と排出ガスの界面および試料溶液と可動壁20の界面および可動壁20に発生する磁化が検出空間の静磁場均一度を実質上影響しないように設定する。例えば、検出空間中央において、静磁場強度の変化が1ppb以下であれば、検出空間の静磁場均一度に実質上影響がないと判断できる。
試料溶液と押出し溶媒とは、可動壁20により隔離されるため、試料溶液中の試料分子が押出し溶媒にまで拡散し検出空間中の試料分子の濃度が低下するのを防止できる。また、可動壁20を第2ストッパ22の位置で止めることにより、試料溶液を検出空間に正確かつ迅速に位置させることができる。更に、試料溶液の移送に押出し溶媒を使うことと、可動壁20で押出し溶媒と試料溶液を隔離することにより、ガスを用いた押出しで発生する泡の発生やガスの試料溶液への溶解も防止できる。
図3(D)は、試料溶液を検出空間から試料調合容器25へ回収する時の動作を示す。先ず、押出し溶媒ポンプ12と排出ガスポンプ13の圧力を制御し、可動壁20を第2ストッパ22から第1ストッパ21まで移動させる。次に、バルブ23を開け、シリンジポンプ27を負圧に制御し、試料溶液を試料調合容器25に回収する。
図3(E)は、試料調合容器25中の試料溶液を排出する時の動作を示す。先ずバルブ23を閉め、排出バルブ28を開ける。シリンジポンプ27を正圧に制御し、試料溶液を試料排出容器29に排出する。試料溶液は、流路、流路切り替え器30により、複数の試料排出容器29の中の1つを選択して排出することができる。複数の試料排出容器29を使えば、排出試料の分析や再利用に有利である。
排出バルブ28と、流路切り替え器30との間には、分子の寸法に対し選択性を持つフィルタ31が設けられている。この位置にフィルタ31を設けることにより、例えば、寸法の大きいタンパク質分子は試料調合容器25の中に残し、低分子の薬液や試料溶媒のみを試料排出容器29に排出することができる。タンパク質分子を残し、低分子の薬液や試料溶媒のみを排出すれば、試料溶液中のタンパク質分子の濃度を簡単に調整できる効果と、高価なタンパク質分子を簡単に再利用できる効果がある。フィルタ31は、透過させる分子を適宜選択するために、取替えできる構造が望ましい。
図には示されていないが、流路切り替え器30と試料排出容器29の間にフィルタを設けてもよい。この構成によれば、複数の試料排出容器29への流路毎に異なるフィルタを設置することができる。該流路毎に、透過させる分子の異なるフィルタを設ければ、流路切り替え器30の設定を変えることで、簡便に透過させる分子を切り替えることができる。
試料移送装置は洗浄する必要があり、このために試料容器24に洗浄溶媒を注入する。試料容器24に洗浄溶媒を注入する場合、洗浄溶媒のみを試料調合容器25に注入し、洗浄のため試料撹拌器を運転した後に、図3(B)に示す試料移送流路10への注入、図3(C)に示す検出空間への移送、図3(D))に示す検出空間から試料調合容器25への回収、図3(E)に示す試料排出容器29への排出の順に試料移送装置を動作させる。
本実施例の試料移送装置は、押出し溶媒を使うため試料移送時間の短縮が図れ、しかも、可動壁により、試料溶液と押出し溶媒との混合や分子の拡散を低減できる効果があり、このため、高速で純度の高い試料溶液を検出空間の正確な位置に移送する用途に適する。
図4は、試料移送装置を含むNMR装置の第2の態様を示した構成図である。静磁場を作る磁石装置201は、縦方向の室温ボア202を有し、プローブ203が室温ボア202に挿入される。プローブ203の中央部には空洞が設けられ、試料移送流路10が該空洞を貫通して配置される。上記の他は、第1の態様のNMR装置と共通する。
以上の構成によれば、室温ボアを1つ有する磁石装置でも、本発明の試料移送装置を適用することができる。
図5は、第3の態様のNMR装置における試料移送装置の試料移送流路310の構造を示した図である。第3の態様では、室温ボアは縦方向の1つのみでも良く、また、縦方向と横方向の2つでも良い。試料移送流路310は、縦方向の室温ボア302の中を、検出アンテナ4を貫通して挿入されたのち、U字に曲げられ、検出アンテナ4の外部を通って、試料移送流路310の第1端部と同じ側に出てくる。したがって、試料移送流路310の第1端部と第2端部は、室温ボア302の同じ側に配置される。
以上の構成によれば、試料移送流路310の長さが実施例1および実施例2のときよりも短くなり、操作性の向上が図れると共に破損の可能性が低減される。
試料移送装置を含むNMR装置の第一の実施例を示す装置構成図である。 第一の実施例において、試料移送装置の試料移送流路と試料注入部を詳しく示した構成図である。 第一の実施例において、試料移送装置がNMR実験時に行う動作を説明するもので、試料調合時の状態を示す図である。 調合が終わり、試料溶液を試料移送流路に移送するときの状態を示す図である。 注入された試料溶液を検出空間に移送するときの状態を示す図である。 試料溶液を検出空間から試料調合容器へ回収するときの状態を示す図である。 試料調合容器中の試料溶液を排出するときの状態を示す図である。 試料移送装置を含むNMR装置の第二の実施例を示す装置構成図である。 試料移送装置の別の例を示す概略構成図である。
符号の説明
1…磁石装置、2,2a…室温ボア、3…プローブ、4…検出アンテナ、5…計測装置、6…高周波信号ケーブル、7…ユーザーコンピュータ、10…試料移送流路、11…試料注入部、12…押出し溶媒ポンプ、13…排出ガスポンプ、14…押出し溶媒容器、15…排出ガス容器、16…試料移送制御部、20…可動壁、21…第1ストッパ、22…第2ストッパ、23…バルブ、24…試料容器、201…磁石装置、202…室温ボア、203…プローブ、302…室温ボア、310…試料移送流路。

Claims (8)

  1. 核磁気共鳴装置における磁石装置の内孔に配置されたプローブの検出アンテナが設けられている位置に試料溶液を移送するための試料移送装置であって、
    前記磁石装置の内孔を通り、前記プローブの検出アンテナが設けられている位置に試料溶液を移送する試料移送流路を有し、
    前記試料移送流路の一方の端部側に試料注入部と、前記試料注入部から前記試料移送流路に注入された試料溶液を押出し溶媒によって前記検出アンテナに向けて押出す押出し溶媒ポンプおよび、前記押出し溶媒ポンプに接続された押出し溶媒容器を有し、
    前記試料移送流路の他方の端部側に排出ガスポンプおよび排出ガス容器を有し、
    前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプおよび前記排出ガスポンプを制御する試料移送制御部を有し、
    前記試料移送流路に可動壁と、その可動壁の移動範囲を設定する第1ストッパおよび第2ストッパを有し、
    前記第1ストッパを前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプとの間に有し、
    前記第2ストッパを前記検出アンテナの近傍に有し、
    前記押出し溶媒ポンプと前記排出ガスポンプとの圧力差により、前記可動壁が前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を往復し、これにより試料溶液が前記可動壁を介して前記試料押し出し溶媒により移送されるようにしたことを特徴とする核磁気共鳴装置への試料移送装置。
  2. 前記試料注入部が、バルブの開閉により試料溶液を前記試料移送流路に注入するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の核磁気共鳴装置への試料移送装置。
  3. 試料溶液に対して核磁気共鳴測定を行うための装置であって、
    縦方向と横方向の2つの室温ボアが設けられた、静磁場を作る磁石装置と、
    2つの前記室温ボアのうち一方に挿入されたプローブと、
    前記プローブの前記磁石装置の中心部に近い先端部に配置された検出アンテナと、
    前記プローブと高周波信号ケーブルにより接続された計測装置と、
    前記磁石装置の縦方向の室温ボアを貫通して配置された試料移送流路と、
    前記試料移送流路の下方の端部側に接続された試料注入部と、
    前記試料注入部から前記試料移送流路に注入された試料溶液を押出し溶媒によって前記検出アンテナに向けて押出す押出し溶媒ポンプおよび、前記押出し溶媒ポンプに接続された押出し溶媒容器と、
    前記試料移送流路の他方の端部側に接続された排出ガスポンプおよび排出ガス容器と、
    前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプおよび前記排出ガスポンプを制御する試料移送制御部と、
    前記試料移送流路における、前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプとの間に設けられた第1ストッパおよび前記検出アンテナの近傍に設けられた第2ストッパと、
    前記試料移送流路に設けられ、前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を移動する可動壁とを有し、
    前記押出し溶媒ポンプと前記排出ガスポンプとの圧力差により前記可動壁が前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を往復し、これにより試料溶液が前記可動壁を介して前記試料押し出し溶媒により前記検出アンテナの位置に移送され、また試料注入部に返送されるようにしたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  4. 前記試料注入部が、バルブの開閉により試料溶液を前記試料移送流路に注入するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の核磁気共鳴装置。
  5. 試料溶液に対して核磁気共鳴測定を行うための装置であって、
    縦方向の室温ボアが設けられた、静磁場を作る磁石装置と、
    前記室温ボアに挿入されたプローブと、
    前記プローブの前記磁石装置の中心部に近い先端部に配置された検出アンテナと、
    前記プローブと高周波信号ケーブルにより接続された計測装置と、
    前記室温ボアおよび前記プローブを貫通して配置された試料移送流路と、
    前記試料移送流路の下方の端部近傍に接続された試料注入部と、
    前記試料注入部から前記試料移送流路に注入された試料溶液を押出し溶媒によって前記検出アンテナに向けて押出す押出し溶媒ポンプおよび、前記押出し溶媒ポンプに接続された押出し溶媒容器と、
    前記試料移送流路の他方の端部に接続された排出ガスポンプおよび排出ガス容器と、
    前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプおよび前記排出ガスポンプを制御する試料移送制御部と、
    前記試料移送流路における前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプとの間に設けられた第1ストッパおよび前記検出アンテナの近傍に設けられた第2ストッパと、
    前記試料移送流路に設けられ、前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を移動する可動壁とを有し、
    前記押出し溶媒ポンプと前記排出ガスポンプとの圧力差により前記可動壁が前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を往復し、これにより試料溶液が前記可動壁を介して前記試料押し出し溶媒により前記検出アンテナの位置に移送され、また試料注入部に戻されるようにしたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  6. 前記試料注入部が、バルブの開閉により試料溶液を前記試料移送流路に注入するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の核磁気共鳴装置。
  7. 試料溶液に対して核磁気共鳴測定を行うための装置であって、
    縦方向の室温ボアを含む少なくとも1つの室温ボアが設けられた、静磁場を作る磁石装置と、
    前記室温ボアのいずれか1つに挿入されたプローブと、
    前記プローブの前記磁石装置の中心部に近い先端部に配置された検出アンテナと、
    前記プローブと高周波信号ケーブルにより接続された計測装置と、
    前記磁石装置の前記縦方向の室温ボアを通して前記検出アンテナを貫通するように挿入され、前記検出アンテナを貫通後U字に曲げられて前記検出アンテナの外部を通り元の位置まで戻るように配置された試料移送流路と、
    前記試料移送流路の一方の端部近傍に接続された試料注入部と、
    前記試料注入部から前記試料移送流路に注入された試料溶液を押出し溶媒によって前記検出アンテナに向けて押出す押出し溶媒ポンプおよび、前記押出し溶媒ポンプに接続された押出し溶媒容器と、
    前記試料移送流路の他方の端部に接続された排出ガスポンプおよび排出ガス容器と、
    前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプおよび前記排出ガスポンプを制御する試料移送制御部と、
    前記試料移送流路の前記試料注入部と前記押出し溶媒ポンプとの間に設けられた第1ストッパおよび前記検出アンテナの近傍に設けられた第2ストッパと、
    前記試料移送流路に設けられ、前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を移動する可動壁とを有し、
    前記押出し溶媒ポンプと前記排出ガスポンプとの圧力差により前記可動壁が前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間を往復し、これにより試料溶液が前記可動壁を介して前記試料押し出し溶媒により前記検出アンテナの位置に移送され、また試料注入部に戻されるようにしたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  8. 前記試料注入部が、バルブの開閉により試料溶液を前記試料移送流路に注入するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の核磁気共鳴装置。
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