JP2009091073A - ベルト搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを受け止めて、該受け止めたペーパーを該ペーパーの排出方向と直交する方向に搬送する搬送ベルトを備えたベルト搬送装置において、ペーパーの先端が突っ掛からないようにする。
【解決手段】搬送ベルトの搬送スパンを支持する支持手段を、上面が平面状に形成された固定部材320と、上面が該固定部材320の上面よりも上側に位置して前記搬送スパンを支持する支持状態と上面が固定部材320の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数の可動部材321aからなる可動部材群321とで構成し、搬送ベルトがペーパーを受け止めるときには、可動部材321aを退避状態とする一方、搬送ベルトが走行しているときには、可動部材321aを支持状態とするように構成する。
【選択図】図9

Description

本発明は、プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを受け止めて、該受け止めたプリントペーパーを該プリントペーパーの排出方向と直交する方向に搬送する搬送ベルトを備えたベルト搬送装置に関する技術分野に属する。
従来より、写真プリントシステム等において、プリンタ本体におけるプリントペーパー排出口の下側近傍にベルト搬送装置を配設し、このベルト搬送装置により、前記プリンタ本体にてプリントされかつ前記排出口から排出されたプリントペーパーを受け止めて、該受け止めたプリントペーパーを、該プリントペーパーの排出方向と直交する方向に搬送して、ストッカーや受け皿からなる集積部にオーダごとに集積するようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記ベルト搬送装置は、複数(通常2つ)のローラ間に走行可能に巻き掛けられた搬送ベルトを備えている。この搬送ベルトにおいて2つのローラ間に形成されるスパンが、プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを上面に載置した状態で搬送する搬送スパンとされ、搬送ベルトの走行停止状態において、前記プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを前記搬送スパンの上面で受け止めて、該受け止めたプリントペーパーを該搬送スパンの上面に載置した状態で該搬送スパンが該プリントペーパーの排出方向と直交する方向に走行するように構成されている。
前記ベルト搬送装置においては、搬送ベルトの搬送スパンが下側に弛まないように該搬送スパンの下側に支持部材を配設することが多い。この場合、通常、支持部材と搬送スパンとの間の接触面積を小さくして搬送スパンが支持部材から受ける摩擦抵抗を低減するために、特許文献1に示されているように、支持部材の上面に、搬送ベルトの幅方向に互いに間隔をあけた状態で搬送スパンの走行方向に沿って延びる複数のリブを形成する。
特開2000−347381号公報
ところが、前記のように支持部材の上面にリブを形成すると、搬送ベルトの搬送スパンの上面に該リブに沿うように生じる凹凸に、プリンタ本体の排出口から排出されてくるプリントペーパーの先端が突っ掛かる可能性が高くなる。すなわち、プリンタ本体の排出口から排出されてくるプリントペーパーの先端は、重力により垂れるため、プリントペーパーは、その先端が前記搬送スパンの上面に当接して滑りながら排出口から排出されてくることになる。このとき、搬送スパンはプリントペーパーの先端によって下側に押されるため、搬送スパンの上面においてリブが存在しない部分に対応する部分は凹となり、リブに対応する部分は凸となる。この凹凸は、搬送スパンの走行方向、つまりプリントペーパーの排出方向と直交する方向に延びているため、凹から凸に変化する部分でプリントペーパーの先端が突っ掛かることになる。また、ロール状に巻かれた長尺状のプリントペーパーを所定の長さに切断して排出する場合には、通常、プリント面が外側になるように巻かれているとともに、プリント面を上向きにして排出するため、排出されるプリントペーパーは、その長さ方向中央部が両端部よりも上側に突出するようにカールしており、このため、プリントペーパーの先端がより一層突っ掛かり易くなる。このようにプリントペーパーの先端が突っ掛かると、プリントペーパーが折れ曲がったり、その先端を中心にして後端側が排出方向下流側へ回動してプリント面が下向きになったりするという問題がある。
ここで、プリントペーパーの排出速度を速くして、プリントペーパーの先端が、搬送スパンに対して排出口とは反対側に設けた当接部に当接させた後に搬送スパンの上面に落下させるようにすれば、前記のような突っ掛かり現象は生じない。
しかしながら、例えば、プリンタ本体内における排出口近傍に、プリントペーパーのプリント面に付着したインクを乾燥させる乾燥部が配設されている場合には、そのインクを確実に乾燥させるために排出速度を遅くしなければならず、プリントペーパーの排出速度を速くすることは困難になる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、前記のようにプリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを受け止めて、該受け止めたプリントペーパーを該プリントペーパーの排出方向と直交する方向に搬送する搬送ベルトを備えたベルト搬送装置において、プリントペーパーの排出速度を速くすることが困難な場合であっても、プリントペーパーの先端が突っ掛かる現象が生じないようにすることにある。
前記の目的を達成するために、この発明では、搬送ベルトの搬送スパンを支持する支持手段を、上面が平面状に形成された固定部材と、上面が該固定部材の上面よりも上側に位置して前記搬送スパンを支持する支持状態と上面が固定部材の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数の可動部材からなる可動部材群とで構成し、前記搬送ベルトが走行停止状態にあってプリントペーパーを受け止めるときには、前記可動部材群の可動部材を前記退避状態とする一方、前記搬送ベルトが走行しているときには、前記可動部材群の可動部材を前記支持状態とするように構成した。
具体的には、請求項1の発明では、軸心が互いに平行となるように配置された複数のローラと、該複数のローラ間に走行可能に巻き掛けられ、該複数のローラのうちの2つの特定ローラ間に形成されるスパンが、プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを上面に載置した状態で搬送する搬送スパンとされた搬送ベルトと、該搬送ベルトの搬送スパンの下側に配設され、該搬送スパンを支持する支持手段とを備えたベルト搬送装置を対象とする。
そして、前記搬送ベルトの搬送スパンは、該搬送スパンの上面が前記プリンタ本体の排出口よりも低い高さ位置にありかつ前記プリントペーパーの排出方向と直交する方向に走行するように配設され、前記搬送ベルトは、該搬送ベルトの走行停止状態において前記プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを前記搬送スパンの上面で受け止めて、該受け止めたプリントペーパーを該搬送スパンの上面に載置した状態で走行するように構成されており、前記支持手段は、上面が平面状に形成された固定部材と、上面が該固定部材の上面よりも上側に位置して前記搬送スパンを支持する支持状態と上面が固定部材の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数の可動部材からなる第1の可動部材群とを有し、前記第1の可動部材群の可動部材は、前記支持状態において、前記搬送ベルトの幅方向に互いに間隔をあけた状態で、該搬送ベルトの搬送スパンの走行方向に沿って延びており、前記第1の可動部材群の可動部材を、前記支持状態と前記退避状態とに切り換える第1の切換え手段を備え、前記第1の切換え手段は、前記搬送ベルトが走行停止状態にあって前記プリントペーパーを受け止めるときには、前記第1の可動部材群の可動部材を前記退避状態とする一方、前記搬送ベルトが走行しているときには、前記第1の可動部材群の可動部材を前記支持状態とするように構成されているものとする。
前記の構成により、搬送ベルトが走行停止状態にあってプリントペーパーを受け止めるときには、第1の可動部材群の可動部材が退避状態となるので、搬送スパンが固定部材の平面状の上面で支持されることになり、これにより、プリントペーパーが、その排出速度が遅くてその先端が搬送ベルトの搬送スパンの上面に当接して滑りながら排出されたとしても、搬送スパンの上面に凹凸が生じず、この結果、プリントペーパーが突っ掛かることなくスムーズに排出されることになる。一方、搬送ベルトの走行時においては、第1の可動部材群の可動部材が支持状態となって、固定部材の上面に形成されるリブと同様の役割を果たし、この結果、搬送スパンが固定部材の上面には当接しなくなって、搬送ベルト走行時における搬送スパンの摩擦抵抗を低減することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記搬送ベルトの搬送スパンは、前記プリントペーパーの排出方向と直交する方向の一側及び他側のいずれにも走行可能に構成されており、前記第1の切換え手段は、前記搬送スパンの前記一側及び他側への走行動作に連動して前記第1の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えを行うように構成されているものとする。
このことにより、第1の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えを行う専用のアクチュエータを設けることなく、搬送ベルトの走行動作に連動する部材により、低コストでかつ容易に可動部材の支持/退避状態の切換えを行うことができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記第1の切換え手段は、前記2つの特定ローラのうちの一方の特定ローラに、前記搬送ベルト走行時における該一方の特定ローラの回転に伴って該一方の特定ローラの軸心回りに所定の摩擦トルクでもって回動するように支持されかつ前記第1の可動部材群の可動部材と連結された第1の摩擦回動部材を有していて、前記一方の特定ローラの正転及び逆転により、前記第1の摩擦回動部材を介して前記第1の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えを行うように構成されているものとする。
このことで、特定ローラ(つまり搬送ベルトの走行動作に連動する部材)が例えば正転するときには第1の摩擦回動部材も正転して、この第1の摩擦回動部材の正転により、第1の可動部材群の可動部材を退避状態から支持状態にすることができる。このとき、第1の可動部材群の可動部材が搬送ベルトの搬送スパンに当接して、第1の摩擦回動部材が搬送スパンから可動部材を介して所定の摩擦トルクよりも大きいトルク(摩擦トルクとは反対向きのトルク)を受けると、特定ローラと第1の摩擦回動部材との間で滑りが生じるので、前記摩擦トルクを適切に設定しておけば、第1の可動部材群の可動部材の支持状態を維持することができる。一方、特定ローラが逆転するときには第1の摩擦回動部材も逆転して、この第1の摩擦回動部材の逆転により、第1の可動部材群の可動部材を支持状態から退避状態にすることができる。よって、特定ローラを利用して、低コストでかつ容易に第1の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えを行うことができる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記支持手段は、上面が前記固定部材の上面よりも上側に位置して前記搬送スパンを支持する支持状態と上面が固定部材の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数の可動部材からなる第2の可動部材群を更に有し、前記第2の可動部材群の可動部材は、前記支持状態において、前記搬送ベルトの幅方向に互いに間隔をあけた状態で、該搬送ベルトの搬送スパンの走行方向に沿って延びており、前記第2の可動部材群の可動部材を、前記支持状態と前記退避状態とに切り換える第2の切換え手段を更に備え、前記第2の切換え手段は、前記2つの特定ローラのうちの他方の特定ローラに、前記搬送ベルト走行時における該他方の特定ローラの回転に伴って該他方の特定ローラの軸心回りに所定の摩擦トルクでもって回動するように支持されかつ前記第2の可動部材群の可動部材と連結された第2の摩擦回動部材を有していて、前記他方の特定ローラの正転及び逆転により、前記第2の摩擦回動部材を介して前記第2の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えを行うように構成されており、前記第1の切換え手段は、前記搬送ベルトの搬送スパンが前記一側へ走行しているときには、前記第1の可動部材群の可動部材を前記第1の摩擦回動部材を介して前記支持状態とする一方、前記搬送ベルトの搬送スパンが前記他側へ走行しているときには、前記第1の可動部材群の可動部材を前記第1の摩擦回動部材を介して前記退避状態とするように構成され、前記第2の切換え手段は、前記搬送ベルトの搬送スパンが前記一側へ走行しているときには、前記第2の可動部材群の可動部材を前記第2の摩擦回動部材を介して前記退避状態とする一方、前記搬送ベルトの搬送スパンが前記他側へ走行しているときには、前記第2の可動部材群の可動部材を前記第2の摩擦回動部材を介して前記支持状態とするように構成されているものとする。
こうすることで、搬送ベルトの搬送スパンが、プリントペーパーの排出方向と直交する方向の一側及び他側のいずれに走行しても、第1及び第2の可動部材群のうちの一方の可動部材が支持状態となるので、搬送ベルト走行時における搬送スパンの摩擦抵抗を低減することができる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、前記第1及び第2の切換え手段が前記第1及び第2の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えをそれぞれ行う際に、第1及び第2の可動部材群の可動部材全てが退避状態となる状態を経て、該切換えが完了するように構成されているものとする。
このことにより、搬送ベルトがプリントペーパーを受け止めるときには、第1及び第2の可動部材群の可動部材全てを退避状態にすることが容易にでき、プリントペーパーの先端の突っ掛かりを確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明のベルト搬送装置によると、搬送ベルトの搬送スパンを支持する支持手段を、上面が平面状に形成された固定部材と、上面が該固定部材の上面よりも上側に位置して前記搬送スパンを支持する支持状態と上面が固定部材の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数の可動部材からなる可動部材群とで構成し、前記搬送ベルトが走行停止状態にあってプリントペーパーを受け止めるときには、前記可動部材群の可動部材を前記退避状態とする一方、前記搬送ベルトが走行しているときには、前記可動部材群の可動部材を前記支持状態とするようにしたことにより、プリントペーパーの排出速度が遅くても、プリントペーパーの先端が突っ掛かる現象が生じるのを防止することができるとともに、搬送ベルト走行時における搬送スパンの摩擦抵抗を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るベルト搬送装置100が適用されたインクジェットプリンタAの外観を示す斜視図、図2は平面図、図3は正面図、図4は左側面図、図5はプリントペーパーP1,P2の搬送経路を示す、筐体左側から見た概略図である。
前記ベルト搬送装置100は、インクジェットプリンタAにおける後述のプリンタ本体90の筐体6の排出口47から排出されたプリントペーパーP1,P2を受け止めて、該受け止めたプリントペーパーP1,P2を該プリントペーパーP1,P2の排出方向と直交する方向にコンベア式に搬送するものである。
前記インクジェットプリンタAは、写真プリントシステムに用いられるものであって、例えば、画像データを取得して必要な補正処理等を行う受付ブロックから通信ケーブルを介して伝送される画像データに基づいてプリントペーパーP1,P2に印刷を行うものであり、ロール状に巻かれた長尺のプリントペーパーP2の一端を引き出して当該プリントペーパーP2(以下、ロールペーパーP2と呼ぶ)のプリント面に印刷を行う自動印刷と、予め所定のサイズ(本実施形態では、A4判)に切断されたシート状のプリントペーパーP1(以下、シートペーパーP1と呼ぶ)のプリント面(印刷面に相当)に印刷を行う手差印刷とを実行可能に構成されている。
なお、以下の説明において特にロールペーパーP2とシートペーパーP1を区別する必要がないときは、該ロールペーパーP2及びシートペーパーP1のことをプリントペーパーP1,P2と言う。また、プリント面とは、印刷が行われる面を意味し、シートペーパーP1のプリント面は、該シートペーパーP1を手差トレイ81(図5参照)にセットしたときに決まるものである。具体的には、シートペーパーP1を手差トレイ81にセットしたときに、上側を向く面がプリント面とされている。また、ロールペーパーP2のプリント面は、該ロールペーパーP2がロール状に巻かれた状態にあるときに、径方向外側を向く面がプリント面とされている。
−全体構成−
図1〜図5に示すように、前記インクジェットプリンタAは、プリンタ本体90と、このプリンタ本体90の下流側に配置された前記ベルト搬送装置100と、このベルト搬送装置100に対し、前記プリントペーパーP1,P2の排出方向と直交する方向の一側に配置された集積ユニット110とを備えている。
前記プリンタ本体90は、筐体6と、この筐体6内の下部に設けられ、プリント面を外側にしてロール状に巻かれたロールペーパーP2が収容されるロールペーパー収容部1(収容室)と、筐体6の上部(ロールペーパー収容部1の上側)に設けられ、シートペーパーP1を手差しによりセットする手差トレイ81から供給されたシートペーパーP1のプリント面又は該ロールペーパー収容部1から引き出されたロールペーパーP2のプリント面に対して、画像データに基づいて印刷を行うプリント部2と、筐体6の下部においてロールペーパー収容部1の両側側方に位置し、前記プリント部2に供給されるインクを貯留しておくためのインク貯留部(図示せず)と、筐体6に開閉自在に取り付けられた扉部材95の上部に設けられ、該扉部材95が閉状態にあるときに前記手差トレイ81にセットされたシートペーパーP1をプリント部2に向かって搬送供給するローラユニット200とを備えている。
前記筐体6の上部で、前記プリント部2の搬送方向の下流側には、プリント後のプリントペーパーP1,P2の不要な部分を切断するためのローラカッター41と、該プリントペーパーP1,P2の裏面に整理番号を印字するための裏面印字ユニット4と、プリント部2で印刷されたプリントペーパーP1,P2を乾燥させる乾燥ユニットU6と、プリント部2で印刷されたプリントペーパーP1,P2をさらに下流側に搬送して排出するための排出ユニットU4とが配設されている。この排出ユニットU4のペーパー搬送方向下流側に、排出ユニットU4の排出ローラ46により排出されるプリントペーパーP1,P2を受け止める前記ベルト搬送装置100が配設されている。
本実施形態では、筐体6においてベルト搬送装置100の側(図2に記載した排出側)を筐体前側といい、ベルト搬送装置100と反対側(図2に記載した供給側)を筐体後側といい、筐体前側から見て左側を筐体左側といい、右側を筐体右側と言う。従って、図5の左右方向が筐体前後方向となり、図5の紙面と垂直な方向が筐体左右方向となる。この筐体左右方向は、前記手差トレイ81にセットされ且つ搬送されるシートペーパーP1の幅方向、及びロールペーパー収容部1に収容され且つ搬送されるロールペーパーP2の幅方向と一致する。
−プリンタ本体のペーパー搬送機構−
図5に示すように、インクジェットプリンタAのプリンタ本体90には、前記ロールペーパー収容部1からロールペーパーP2を引出して所定の搬送経路に沿って搬送するペーパー搬送機構が設けられている。このペーパー搬送機構は、前記搬送経路を構成すべく、ロールペーパーP2を供給する供給ユニットU1から順に、供給ユニットU1、プリントユニットU2、カッターユニットU3、乾燥ユニットU6、及び排出ユニットU4を備えており、プリント部2に配設されたプリントユニットU2の搬送経路上に位置するプリントペーパーP1,P2のプリント面に対して画像データの印刷が行われるようになっている。
なお、本実施形態では、プリントユニットU2に対して、前記供給ユニットU1からロールペーパーP2を供給する以外にも、前記手差トレイ81からシートペーパーP1を引き込んでプリント部2へと搬送供給できるように構成された手差し供給ユニットU5も備えている。
前記ペーパー搬送機構は、ロールペーパーP2への印刷時には、ロールペーパー収容部1にセットされたロールペーパーP2を、供給ユニットU1によってプリントユニットU2に搬送供給し、それから、その供給されたロールペーパーP2をプリントユニットU2によって搬送しながらプリントヘッドHにより画像データの印刷を行い、その後、印刷されたロールペーパーP2をカッターユニットU3に搬送して該カッターユニットU3で所定のプリントサイズに切断した後、乾燥ユニットU6でロールペーパーP2を乾燥させ、排出ユニットU4によってベルト搬送装置100に送り出す。なお、以下の説明では、前記印刷時においてロールペーパーP2が搬送されるときの搬送方向上流側及び下流側を、それぞれ、単に上流側及び下流側という。
前記供給ユニットU1は、ロールペーパー収容部1内にロールペーパーP2をロール状に巻いて収容するための巻芯ローラ21と、該巻芯ローラ21から引き出されたロールペーパーP2の幅方向の位置決めを行うための幅規制ローラ22と、図示しない電動モータによって、ロールペーパーP2を搬送するように回転駆動される搬送駆動ローラ24と、該搬送駆動ローラ24に対向配置され、搬送駆動ローラ24との間にロールペーパーP2を挟持するように搬送駆動ローラ24に圧着される2つの圧着ローラ25とを備えている。
そして、供給ユニットU1は、搬送駆動ローラ24の回転駆動によって、ロールペーパーP2をロールペーパー収容部1から引き出してプリント部2側へ搬送するように構成されている。
前記プリントユニットU2は、プリントペーパーP1,P2に対してインクを吐出して画像を形成するプリントヘッドHと、プリントペーパーP1,P2をプリントヘッドHにより印刷を行うことが可能な位置に吸着保持するペーパー保持部Dと、このペーパー保持部Dの下流側に配設された圧着型のプリント搬送ローラ33とを備えている。なお、供給ユニットU1の搬送駆動ローラ24及び圧着ローラ25は、プリントユニットU2にも兼用されており、プリントペーパーP1,P2をプリントユニットU2において搬送する役割を果たす。
前記カッターユニットU3は、回転刃41を備えていて、該回転刃41を回転させながらプリントペーパーP1,P2の長さ方向の所定位置で幅方向に移動させることで、該プリントペーパーP1,P2を所定のサイズ(長さ)に切断するように構成されている。前記回転刃41の下方には、切断によるプリントペーパーP1,P2の切り屑を回収するためのカッター屑回収箱65が配設されている。このカッター屑回収箱65は、作業者が取っ手66を持って筐体前側へスライドさせて筐体6の外部へ取り出すことができるようになっており、カッター屑回収箱65内に収容された切り屑を廃棄できるようになっている。また、カッター屑回収箱65の下方には廃液タンク7が設けられ、プリントユニットU2で回収されたインクが廃液タンク7へと導かれるようになっている。
そして、カッターユニットU3で切断されたプリントペーパーP1,P2は、圧着型の搬送ローラ43により、排出ユニットU4へと搬送される。なお、カッターユニットU3と排出ユニットU4との間には、裏面印字ユニット4が配設されており、この裏面印字ユニット4において、この部分を通過するプリントペーパーP1,P2の裏面(下面)に整理番号等が印字される。
前記排出ユニットU4は、プリントペーパーP1,P2を搬送してベルト搬送装置100へ排出するための2組の圧着型の排出ローラ46,46を有している。この2組の圧着型の排出ローラ46,46の間には、プリントペーパーP1,P2に乾燥風Wを吹き付けてプリントペーパーP1,P2を乾燥させる乾燥ユニットU6が設けられている。この乾燥ユニットU6は、筐体6の排出口47の上方近傍に形成された吸入口48(図6参照)から筐体6内に空気を吸入し、該吸入した空気を加熱して乾燥風Wとして送風するものである。この吸入口48には集塵フィルタ49が取り付けられ、空気中の塵埃が乾燥ユニットU6内に吸入されるのを阻止している。
前記乾燥ユニットU6は、図6に示すように、プリントペーパーP1,P2の搬送経路上に設けられた乾燥室71と、乾燥室71に乾燥風Wを送風する乾燥装置72とを備えている。この乾燥室71は、プリントペーパーP1,P2を挟んで対向する上側区画壁71aと下側区画壁71bとで区画され、乾燥装置72からプリントペーパーP1,P2に吹き付けられた乾燥風Wを滞留させる滞留空間を構成している。
前記乾燥装置72は、筐体6の吸入口48を介して外部から乾燥装置72内に空気を取り込むために筐体6左右方向に間隔をあけて複数配置された吸入ファン73と、吸入ファン73で取り込んだ空気を加熱する加熱ヒータ74と、乾燥装置72の下端部に設けられペーパー搬送方向の下流側に向かって開口して加熱ヒータ74で加熱された乾燥風Wを搬送方向の下流側に吹き付ける排気ノズル部75と、乾燥装置72内の温度を検出して加熱ヒータ74を緊急停止させる安全サーモ76とを備えている。また、排気ノズル部75を含む乾燥装置72の本体外壁のペーパー搬送方向の上流側には、断熱材77が設けられている。このような断熱材77を設けることで、乾燥装置72から放射される熱が、ペーパー搬送方向の上流側に配置されている熱に弱いユニット、例えば、インクリボンを用いる裏面印字ユニット4等に伝熱されることを抑制できる。
そして、この乾燥ユニットU6は、画像印刷後のプリントペーパーP1,P2に対してペーパー搬送方向の下流側に向かって乾燥風Wを吹き付け、且つ吹き付けた乾燥風Wを筐体6の排出口47を介して筐体6外に吹き出すように構成されている。筐体6外に吹き出された乾燥風Wは、ベルト搬送装置100に載置されたプリントペーパーP1,P2に対して吹き付けられるようになっている。
このような乾燥ユニットU6を設けることで、プリントヘッドHからプリントペーパーP1,P2に吐出させたインクが未だ乾燥していない場合であっても、乾燥風Wの吹き付けによりインクの乾燥を促進することができる。また、プリントペーパーP1,P2に吹き付けた乾燥風Wを筐体6の排出口47を介して筐体6外に吹き出し、ベルト搬送装置100に載置されたプリントペーパーP1,P2に対して吹き付けるようにしているから、乾燥室71内で十分に乾燥しきれなかったプリントペーパーP1,P2をベルト搬送装置100上でも乾燥させることができて効率的に乾燥することができる。さらに、排出口47から筐体6外に乾燥風Wを吹き出すことで、筐体6内部に熱がこもることを抑制でき、裏面印字ユニット4等に乾燥ユニットU6で生じた熱が伝熱されることを抑制できて好ましい。
なお、本実施形態では、インクの乾燥をより確実に行うべく、プリントペーパーP1,P2の排出口47からの排出速度を出来る限り遅くしている。このため、プリントペーパーP1,P2は、その先端が前記ベルト搬送装置100における後述の搬送ベルト303の搬送スパン303aの上面に当接して滑りながら排出口47から排出されてくることになる(図6参照)。
−ベルト搬送装置−
前記ベルト搬送装置100は、軸心が互いに平行となるように配置された駆動及び従動ローラ301,302と、これら駆動及び従動ローラ301,302間に走行可能に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト303とを備えている。この搬送ベルト303において前記駆動及び従動ローラ301,302間に形成される上下2つのスパンのうちの上側のスパンが、前記プリンタ本体90の筐体6の排出口47から排出されたプリントペーパーP1,P2を上面に載置した状態で搬送する搬送スパン303aとされる。このことで、前記駆動及び従動ローラ301,302は、本発明の特定ローラに相当することになる。尚、従動ローラは1つに限らず、複数あってもよく、複数のローラを駆動ローラとしてもよい。
前記ベルト搬送装置100の搬送スパン303aは、該搬送スパン303aの上面が前記排出口47よりも低い高さ位置にありかつ前記プリントペーパーP1,P2の排出方向と直交する方向(本実施形態では、水平方向であるが、プリントペーパーP1,P2を搬送可能であれば、水平に対して斜め方向であってもよい)に走行するように配設されている。そして、搬送ベルト303は、該搬送ベルト303の走行停止状態において、前記排出口47から排出されたプリントペーパーP1,P2を前記搬送スパン303aの上面で受け止めて、該受け止めたプリントペーパーP1,P2を該搬送スパン303aの上面に載置した状態で走行するように構成されている。
図9に示すように、前記駆動及び従動ローラ301,302は、各々、ローラ本体301a,302aと、このローラ本体301a,302aの中心部に回転一体に設けられた回転軸301b,302bとを有し、これら回転軸301b,302bは、後述の固定部材320に、不図示の軸受を介して回転可能に支持されている。前記駆動ローラ301の回転軸301bの長さ方向(搬送ベルト303の幅方向と一致)の一端部には従動プーリ305が回転一体に設けられ、この従動プーリ305と、電動モータ308の回転軸に回転一体に設けられた駆動プーリ306との間に伝動ベルト307が掛け渡されており、このことで、駆動ローラ301は、電動モータ308により駆動されて、正転(図10で時計回り方向の回転)及び逆転(図10で反時計回り方向の回転)のいずれの方向にも回転するようになっている。この駆動ローラ301の正転及び逆転により、搬送ベルト303の搬送スパン303aが前記プリントペーパーP1,P2の排出方向と直交する方向の一側(前記集積ユニット110の側)及び他側(後述の大判トレイ104の側)のいずれにも走行可能になっている。そして、搬送ベルト303の搬送スパン303aが前記一側へ走行するときには、該走行に伴って前記従動ローラ302が正転(図10で時計回り方向に回転)し、搬送ベルトが前記他側へ走行するときには、該走行に伴って従動ローラ302が逆転(図10で反時計回り方向に回転)することになる。
ここで、前記ベルト搬送装置100は、前記排出口47から排出されるプリントペーパーP1,P2のサイズがL判や2L判であるときには、該プリントペーパーP1,P2を集積ユニット110側に搬送する一方、前記排出口47から排出されるプリントペーパーP1,P2のサイズが大判(2L判よりも大きいサイズ(A4判等))であるときには、該プリントペーパーP1,P2を、後述の固定部材320における集積ユニット110とは反対側(図2において左側)の部分に取付固定した大判トレイ104の側に搬送するようになっている。また、前記排出口47から排出されるプリントペーパーP1,P2の長さが所定長さ以上である長尺判であるときには、該プリントペーパーP1,P2を、後述の固定部材320に取付固定した長尺判用受け部108(図1にのみ示す)で受け止めて、この場合には、搬送ベルト303を走行させない。
前記駆動ローラ301の回転軸301bにおける従動プーリ305とは反対側の端部には、第1の摩擦回動部材311が配設されている。この第1の摩擦回動部材311は、駆動ローラ301の回転軸301bに対し、駆動ローラ301の回転に伴って該駆動ローラ301の軸心回りに所定の摩擦トルクでもって回動するように支持されており、第1の摩擦回動部材311に、駆動ローラ301の回転とは逆向きでかつ所定の摩擦トルクよりも大きいトルクが作用すると、駆動ローラ301の回転軸301bと第1の摩擦回動部材311との間で滑りが生じる。
また、前記従動ローラ302の回転軸302bの長さ方向の一端部(前記駆動ローラ301の回転軸301bの従動プーリ305と同じ側の端部)には、第2の摩擦回動部材312が配設されている。この第2の摩擦回動部材312は、前記第1の摩擦回動部材311と同様に、従動ローラ302の回転軸302bに対し、従動ローラ302の回転に伴って該従動ローラ302の軸心回りに所定の摩擦トルクでもって回動するように支持されており、第2の摩擦回動部材312に、従動ローラ302の回転とは逆向きでかつ所定の摩擦トルクよりも大きいトルクが作用すると、従動ローラ302の回転軸302bと第2の摩擦回動部材312との間で滑りが生じる。なお、前記所定の摩擦トルクは、調整可能であって、後述の第1及び第2の可動部材群321,322の可動部材321a,322aが、後述の如く前記搬送ベルト303の搬送スパン303aを支持する際に、適切に支持できるような値に調整している。
図9〜図11に示すように、前記搬送ベルト303の搬送スパン303aの下側でかつ下側のスパンの上側には、該搬送スパン303aを支持する支持手段が配設されている。この支持手段は、上面が平面状に形成されて水平状に延びる固定部材320と、上面が該固定部材320の上面よりも上側に位置して前記搬送スパン303aを支持する支持状態と上面が固定部材320の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数(本実施形態では、5つ)の可動部材321aからなる第1の可動部材群321と、同じく上面が前記固定部材320の上面よりも上側に位置して前記搬送スパン303aを支持する支持状態と上面が固定部材320の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数(本実施形態では、4つ)の可動部材322aからなる第2の可動部材群322とを有している。
前記固定部材320は、略矩形箱状をなしていて、該固定部材320の内部に、前記第1の可動部材群321の可動部材321aと、前記第2の可動部材群322の可動部材322aとが搬送ベルト303の幅方向に交互に並ぶように収容されている。そして、固定部材320の上壁部において各可動部材321a,322aに対応する位置には、固定部材320内部と外部とを連通しかつ搬送ベルト303の搬送スパン303aの走行方向に延びる複数(本実施形態では、第1及び第2の可動部材群321,322の可動部材321a,322aの合計数である9つ)の長孔320aが開けられており、第1の可動部材群321の可動部材321aが支持状態にあるとき、該可動部材321aの上部が、該可動部材321aに対応する前記長孔320aからその上側へ突出した状態となる。このとき、可動部材321aは、搬送ベルト303の幅方向に互いに間隔をあけた状態で、該搬送ベルト303の搬送スパン303aの走行方向に沿って延びている。本実施形態では、可動部材321aが支持状態にあるとき、可動部材322aは退避状態となって、該可動部材322aの上部が固定部材320内部に退避する(図10及び図11の状態を参照)。
一方、第2の可動部材群322の可動部材322aが支持状態にあるとき、該可動部材322aの上部が、該可動部材322aに対応する前記長孔320aからその上側へ突出した状態となる。このとき、可動部材322aは、搬送ベルト303の幅方向に互いに間隔をあけた状態で、該搬送ベルト303の搬送スパン303aの走行方向に沿って延びている。そして、可動部材322aが支持状態にあるとき、可動部材321aは退避状態となって、該可動部材322aの上部が固定部材320内部に退避する。
前記第1の可動部材群321の可動部材321aにおける駆動ローラ301側の端部は、駆動ローラ301の近傍で搬送ベルト303の幅方向に延びる第1の連結部材325によって互いに一体的に連結されており、この第1の連結部材325の長さ方向一端部は、駆動ローラ301の回転軸301bの従動プーリ305側の端部に回転可能に支持され、第1の連結部材325の長さ方向他端部は、前記第1の摩擦回動部材311に回転一体に取付固定されている。これにより、可動部材321a及び第1の連結部材325は、第1の摩擦回動部材311の回動により駆動ローラ301の軸心回りに回動し、駆動ローラ301が正転する(図10で時計回り方向に回転する)とき、つまり搬送ベルト303の搬送スパン303aが前記一側へ走行するときには、第1の摩擦回動部材311を介して、可動部材321a及び第1の連結部材325が駆動ローラ301の軸心回りに図10で時計回りに方向に回動して、前記支持状態となる。このとき、可動部材321aの従動ローラ302側に設けたストッパ321bが、固定部材320の上壁部の内面(下面)に当接して、回転軸301bと第1の摩擦回動部材311との間で滑りが生じる。一方、駆動ローラ301が逆転する(図10で反時計回り方向に回転する)とき、つまり搬送スパン303aが前記他側へ走行するときには、第1の摩擦回動部材311を介して、可動部材321a及び第1の連結部材325が駆動ローラ301の軸心回りに図10で反時計回りに方向に回動して、前記退避状態となる。このとき、可動部材321aにおける従動ローラ302側の端部の下面が、固定部材320の下壁部の内面(上面)に当接して、回転軸301bと第1の摩擦回動部材311との間で滑りが生じる。
また、前記第2の可動部材群322の可動部材321aにおける従動ローラ302側の端部は、従動ローラ302の近傍で搬送ベルト303の幅方向に延びる第2の連結部材326によって互いに一体的に連結されており、この第2の連結部材326の長さ方向一端部は、前記第2の摩擦回動部材312に回転一体に取付固定され、第2の連結部材326の長さ方向他端部は、従動ローラ302の回転軸302bにおける第2の摩擦回動部材312とは反対側の端部に回転可能に支持されている。これにより、可動部材322a及び第2の連結部材326は、第2の摩擦回動部材312の回動により従動ローラ302の軸心回りに回動し、従動ローラ302が逆転する(図10で反時計回り方向に回転する)とき、つまり搬送スパン303aが前記他側へ走行するときには、第2の摩擦回動部材312を介して、可動部材322a及び第2の連結部材326が従動ローラ302の軸心回りに図10で反時計回りに方向に回動して、前記支持状態となる。このとき、可動部材322aの駆動ローラ301側に設けたストッパ322bが、固定部材320の上壁部の内面に当接して、回転軸302bと第2の摩擦回動部材312との間で滑りが生じる。一方、従動ローラ302が正転する(図10で時計回り方向に回転する)とき、つまり搬送スパン303aが前記一側へ走行するときには、第2の摩擦回動部材312を介して、可動部材322a及び第2の連結部材326が従動ローラ302の軸心回りに図10で時計回りに方向に回動して、前記退避状態となる。このとき、可動部材322aにおける駆動ローラ301側の端部の下面が、固定部材320の下壁部の内面に当接して、回転軸302bと第2の摩擦回動部材312との間で滑りが生じる。
本実施形態では、前記第1の摩擦回動部材311及び第1の連結部材325が、第1の可動部材群321の可動部材321aを、前記支持状態と前記退避状態とに切り換える第1の切換え手段を構成し、第2の摩擦回動部材312及び第2の連結部材326が、第2の可動部材群322の可動部材322aを、前記支持状態と前記退避状態とに切り換える第2の切換え手段を構成することになる。そして、第1及び第2の切換え手段は、搬送ベルト303の搬送スパン303aの前記一側及び他側への走行動作に連動して可動部材321a,322aの支持/退避状態の切換えを行うことになる。
ここで、前記第1及び第2の切換え手段が可動部材321a,322aの支持/退避状態の切換えをそれぞれ行う際には、可動部材321a,322a全てが退避状態となる状態を経て、該切換えが完了するように構成されている。すなわち、可動部材321aが支持状態にありかつ可動部材322aが退避状態にあるとき、駆動ローラ301を所定量だけ逆転すると、可動部材321aの上部が固定部材内部に退避する。このとき、可動部材322aの上部は、未だ前記長孔320aからその上側へ突出しておらず、駆動ローラ301を更に逆転すると、可動部材322aの上部が突出する。また、可動部材321aが退避状態にありかつ可動部材322aが支持状態にあるとき、駆動ローラ301を所定量だけ正転すると、可動部材322aの上部が固定部材320内部に退避する。このとき、可動部材321aの上部は、未だ前記長孔320aからその上側へ突出しておらず、駆動ローラ301を更に正転すると、可動部材321aの上部が突出することになる。
前記搬送ベルト303が走行停止状態にあって前記プリントペーパーP1,P2を受け止めるときには、可動部材321a,322a全てが退避状態となる状態になるようになされている。そして、前記受け止めたプリントペーパーP1,P2を、例えば前記一側へ搬送するときには、電動モータ308により駆動ローラ301を正転させる。これにより、可動部材322aが退避状態のままで、可動部材321aが支持状態となる。このプリントペーパーP1,P2の搬送が終了したときに、電動モータ308により駆動ローラ301を所定量だけ逆転させて、可動部材321a,322a全てを退避状態にして、次のプリントペーパーP1,P2を受け止める準備を行う。そして、次のプリントペーパーP1,P2を受け止めて、これを、例えば前記他側へ搬送するときには、電動モータ308により駆動ローラ301を逆転させる。これにより、可動部材321aが退避状態のままで、可動部材322aが支持状態となる。このプリントペーパーP1,P2の搬送が終了したときに、電動モータ308により駆動ローラ301を所定量だけ正転させて、可動部材321a,322a全てを退避状態にして、次のプリントペーパーP1,P2を受け止める準備を行う。
−集積ユニット−
前記集積ユニット110は、ベルト搬送装置100から搬送されたプリントペーパーP1,P2(L判及び2L判)を集積するためのものであり、上方が開口した箱型の集積本体部111と、集積本体部111内の上流側(図7において左側)に配設された上流側搬送ローラ113aと、下流側(図7において右側)に配設された下流側搬送ローラ113bと、上流側搬送ローラ113aと下流側搬送ローラ113bとの間に配置された中間ローラ113c,113cと、これらのローラ113a〜113cに適当なテンションを有した状態で巻き掛けられた無端状の集積ベルト113と、集積ベルト113の外周面に略等間隔に設けられた保持部114と、保持部114に着脱自在に保持された集積プレート112とを備えている。
前記上流側搬送ローラ113a及び下流側搬送ローラ113bのうち少なくとも一方は、集積ベルト113を回転させて集積プレート112を搬送方向に移動させるための駆動手段(図示せず)に接続されている。
前記集積本体部111の底部にはキャスター116が取り付けられ、前面に取り付けられた取っ手117を作業者が把持して集積本体部111を移動させることで、ベルト搬送装置100の下流側のプリントペーパーP1,P2の受け渡し位置に集積ユニット110を正確に配置することができるようになっている。
前記集積プレート112は、保持部114を介して集積ベルト113に取り付けられており、集積ベルト113の回転動作に追従して、集積ベルト113の上部に位置する集積プレート112は筐体6の後側(図7において右側)に、集積ベルト113の下部に位置する集積プレート112は筐体6の前側(図7において左側)に移動するように構成されている。すなわち、集積プレート112は、集積ベルト113とともに、各ローラ113a〜113cの周囲を連続して回転可能に構成されている。また、この集積プレート112は、保持部114に対して着脱自在に保持され、所定以上の負荷が加わったときに保持部114から離脱するように構成されている。
さらに、前記集積プレート112は、搬送ベルト303の下流側のプリントペーパーP1,P2の受け渡し位置では、プレート表面が水平で且つ搬送ベルト303のベルト面と略面一になるように待機しており、所定のプリントオーダに対応した枚数が集積された後、次のオーダのプリントペーパーP1,P2が搬送される前に、集積ベルト113により下流側に搬送される。そして、水平に保持されていた集積プレート112のプレート面は、集積ベルト113による搬送途中で立ち上がり、プリントペーパーP1,P2をプリントオーダ毎に仕切る仕切板として機能するようになっている。
本実施形態に係る集積ユニット110においては、まず、プリントペーパーP1,P2が、集積待機位置(プリントペーパーP1,P2を集積するために集積プレート112が水平に待機している位置)に位置する集積プレート112に集積される。例えば、1オーダ分のプリントペーパーP1,P2が集積プレート112上に集積される。
次に、集積ベルト113を駆動させることで、集積プレート112を1つ分だけ下流側に移動させる。すなわち、1オーダ分のプリントペーパーP1,P2が集積された集積プレート112は、下流側に移動することによって集積ベルト113の上側に移動して、新たな集積プレート112が、集積待機位置に位置することになる。
ここで、新たな集積プレート112を1オーダ毎に集積待機位置に位置付けるための具体的な構成について説明する。すなわち、保持部114の底面における幅方向略中央位置には検出片(図示せず)が突設されている。そして、集積本体部111の長手方向の略中央位置には、この検出片を検出するための透過型の検出センサ(図示せず)が設けられている。集積ベルト113は、検出センサで保持部114の検出片が検出されていないときには搬送動作を連続して行うように制御される一方、検出片が検出されたときには搬送動作が停止するように制御される。すなわち、集積プレート112が集積待機位置に位置付けられているときには、集積本体部111の長手方向の略中央位置にある保持部114の検出片が検出センサで検出されて集積ベルト113の搬送動作が停止している。そして、1オーダ分のプリントペーパーP1,P2が集積された後、集積ベルト113の搬送動作が開始される。その後、1つ分だけ下流側に移動された次の保持部114の検出片が検出センサで検出されると、集積ベルト113の搬送動作が停止されて、新たな集積プレート112が集積待機位置に位置付けられるようになる。
本実施形態においては、このようなオーダ毎の集積及び搬送を繰り返すことで、隣り合う集積プレート112間にオーダ毎のプリントペーパーP1,P2を集積して搬送することが可能となる。そして、各集積プレート112が集積ベルト113の下側に移動する前に、各集積プレート112に集積されているプリントペーパーP1,P2を作業者が取り出すことが可能であるように構成されている。
具体的には、集積本体部111の下流側には、光センサ120の照射部120a及び受光部120bが設けられ、集積ベルト113の下側に移動直前の集積プレート112にプリントペーパーP1,P2が集積されているか否かを判別できるようになっている。図8に示すように、集積プレート112のプレート表面には反射面112aを有する凹部が形成されて、光センサ120の照射部120aから照射された光が反射面112aで反射されて受光部120bで受光される。
ここで、集積プレート112にプリントペーパーP1,P2が集積されていない場合には、照射部120aから集積プレート112に照射された光は反射面112aで反射されて受光部120bで受光されるようになっている(図8に実線で示す光路参照)。一方、集積プレート112にプリントペーパーP1,P2が集積されている場合には、照射部120aから照射された光は反射面112aに到達する前にプリントペーパーP1,P2で反射されてその反射角度が変化し、反射光が受光部120bで受光されないようになっている(図8に2点鎖線で示す光路参照)。このように、反射光が受光部120bで受光できなかった場合には、最下流側の集積プレート112にプリントペーパーP1,P2が集積されていると判断して、集積ベルト113の搬送動作が停止される。これにより、作業者が、最下流側の集積プレート112からプリントペーパーP1,P2を取り出して回収することができる。そして、集積及び搬送を終えた集積プレート112は、集積ベルト113の回転に伴って集積ベルト113の下側に移動することとなる。
また、前記集積本体部111における搬送ベルト303からのプリントペーパーP1,P2の受け渡し位置の端部には、垂直方向に立設する案内板115(図1参照)が設けられている。この案内板115は、ベルト搬送装置100から集積ユニット110側に受け渡されたプリントペーパーP1,P2が集積プレート112上に右端縁を揃えて積載されるように案内するためのものであり、右斜め上方に傾斜するように形成されている。このような形状とすることで、水平に保持されていた集積プレート112のプレート面が集積ベルト113による搬送途中で立ち上がる過程において、プリントペーパーP1,P2の右端縁が案内板115と擦れ合って傷が付く等の不具合を防止することができ、プリント品質が向上する。
ここで、前記ベルト搬送装置100は、搬送ベルト303から集積ユニット110の集積プレート112へのプリントペーパーP1,P2の受け渡し時に、プリントペーパーP1,P2の搬送速度が所定速度以上となるように搬送ベルト303を駆動制御している。具体的には、搬送ベルト303と集積プレート112との間には隙間が設けられているため、搬送ベルト303の搬送速度が遅すぎると、この隙間にプリントペーパーP1,P2の端縁が入り込んでしまい、スムーズな受け渡しが行えなかったり、受け渡し自体が失敗するおそれがある。そこで、搬送ベルト303の搬送速度を、プリントペーパーP1,P2を安定して受け渡し可能な速度以上に制御して、確実にプリントペーパーP1,P2の受け渡しを行うことができるようにしている。なお、プリントペーパーP1,P2の受け渡し速度を速くしても、案内板115によりプリントペーパーP1,P2が集積ユニット110から飛び出すことが防止されるため、安定してプリントペーパーP1,P2を受け渡しすることができる。
したがって、本実施形態では、ベルト搬送装置100の搬送ベルト303が走行停止状態にあってプリントペーパーP1,P2を受け止めるときには、可動部材321a,322a全てが退避状態となるので、搬送ベルト303の搬送スパン303aが固定部材320の平面状の上面で支持されることになり、これにより、プリントペーパーP1,P2が、その排出速度が遅いためにその先端が搬送スパン303aの上面に当接して滑りながら排出されたとしても、搬送スパン303aの上面に凹凸が生じず、この結果、プリントペーパーP1,P2が突っ掛かることなくスムーズに排出されることになる。一方、搬送ベルト303の走行時においては、可動部材321a又は可動部材322aが支持状態となって、固定部材320の上面に形成されるリブと同様の役割を果たし、この結果、搬送スパン303aが固定部材320の上面には当接しなくなって、搬送ベルト303走行時における搬送スパン303aの摩擦抵抗を低減することができる。
なお、前記実施形態では、搬送ベルト303の搬送スパン303aを支持する支持手段が、2つの可動部材群321,322を有しているが、プリントペーパーP1,P2を、プリントペーパーP1,P2の排出方向と直交する方向のいずれか一方の側にしか搬送しない場合には、その搬送時に摩擦回動部材により支持状態となる可動部材からなる1つの可動部材群のみとしてもよい。この場合も、その可動部材を退避状態にするために、駆動ローラ301を、搬送スパン303aの走行によるプリントペーパーP1,P2の搬送後に、該搬送時とは逆方向に所定量だけ回転させればよい。
また、1つの可動部材群の可動部材を、前記電動モータ308等のアクチュエータにより駆動することで、その可動部材の支持/退避状態の切換えを行うようにすれば、搬送スパン303aの走行方向に関係なく、支持/退避状態の切換えを自在に行うことができる。この場合、搬送ベルト303が走行停止状態にあってプリントペーパーP1,P2を受け止めるときには、前記可動部材を退避状態とする一方、搬送ベルト303が走行しているときには、搬送スパン303aの走行する側には関係なく、前記可動部材を支持状態とするように構成すればよい。
本発明は、プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを受け止めて、該受け止めたプリントペーパーを該プリントペーパーの排出方向と直交する方向に搬送する搬送ベルトを備えたベルト搬送装置に有用であり、特にプリンタ本体内における排出口近傍に、プリントペーパーのプリント面に付着したインクを乾燥させる乾燥部が配設されている場合のように、プリントペーパーの排出速度を速くすることが困難な場合に有用である。
本発明の実施形態に係るベルト搬送装置が適用されたインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの外観を示す平面図である。 インクジェットプリンタの外観を示す正面図である。 インクジェットプリンタの外観を示す左側面図である。 プリントペーパーの搬送経路を示す、筐体左側から見た概略図である。 乾燥ユニットの構成を示す、筐体左側から見た断面図である。 集積ユニットの構成を示す右側面断面図である。 集積プレートにプリントペーパーが集積されているか否かを判別する光センサの光路を示す平面図である。 支持手段の構成を示す平面図である。 図9のX−X線断面図である。 図9のXI−XI線断面図である。
符号の説明
A インクジェットプリンタ
P1 シートペーパー(プリントペーパー)
P2 ロールペーパー(プリントペーパー)
90 プリンタ本体
100 ベルト搬送装置
301 駆動ローラ(特定ローラ)
302 従動ローラ(特定ローラ)
303 搬送ベルト
303a 搬送スパン
311 第1の摩擦回動部材(第1の切換え手段)
312 第2の摩擦回動部材(第2の切換え手段)
320 固定部材(支持手段)
321 第1の可動部材群(支持手段)
321a 第1の可動部材群の可動部材
322 第2の可動部材群(支持手段)
322a 第2の可動部材群の可動部材
325 第1の連結部材(第1の切換え手段)
326 第2の連結部材(第2の切換え手段)

Claims (5)

  1. 軸心が互いに平行となるように配置された複数のローラと、該複数のローラ間に走行可能に巻き掛けられ、該複数のローラのうちの2つの特定ローラ間に形成されるスパンが、プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを上面に載置した状態で搬送する搬送スパンとされた搬送ベルトと、該搬送ベルトの搬送スパンの下側に配設され、該搬送スパンを支持する支持手段とを備えたベルト搬送装置であって、
    前記搬送ベルトの搬送スパンは、該搬送スパンの上面が前記プリンタ本体の排出口よりも低い高さ位置にありかつ前記プリントペーパーの排出方向と直交する方向に走行するように配設され、
    前記搬送ベルトは、該搬送ベルトの走行停止状態において前記プリンタ本体の排出口から排出されたプリントペーパーを前記搬送スパンの上面で受け止めて、該受け止めたプリントペーパーを該搬送スパンの上面に載置した状態で走行するように構成されており、
    前記支持手段は、上面が平面状に形成された固定部材と、上面が該固定部材の上面よりも上側に位置して前記搬送スパンを支持する支持状態と上面が固定部材の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数の可動部材からなる第1の可動部材群とを有し、
    前記第1の可動部材群の可動部材は、前記支持状態において、前記搬送ベルトの幅方向に互いに間隔をあけた状態で、該搬送ベルトの搬送スパンの走行方向に沿って延びており、
    前記第1の可動部材群の可動部材を、前記支持状態と前記退避状態とに切り換える第1の切換え手段を備え、
    前記第1の切換え手段は、前記搬送ベルトが走行停止状態にあって前記プリントペーパーを受け止めるときには、前記第1の可動部材群の可動部材を前記退避状態とする一方、前記搬送ベルトが走行しているときには、前記第1の可動部材群の可動部材を前記支持状態とするように構成されていることを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 請求項1記載のベルト搬送装置において、
    前記搬送ベルトの搬送スパンは、前記プリントペーパーの排出方向と直交する方向の一側及び他側のいずれにも走行可能に構成されており、
    前記第1の切換え手段は、前記搬送スパンの前記一側及び他側への走行動作に連動して前記第1の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えを行うように構成されていることを特徴とするベルト搬送装置。
  3. 請求項2記載のベルト搬送装置において、
    前記第1の切換え手段は、前記2つの特定ローラのうちの一方の特定ローラに、前記搬送ベルト走行時における該一方の特定ローラの回転に伴って該一方の特定ローラの軸心回りに所定の摩擦トルクでもって回動するように支持されかつ前記第1の可動部材群の可動部材と連結された第1の摩擦回動部材を有していて、前記一方の特定ローラの正転及び逆転により、前記第1の摩擦回動部材を介して前記第1の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えを行うように構成されていることを特徴とするベルト搬送装置。
  4. 請求項3記載のベルト搬送装置において、
    前記支持手段は、上面が前記固定部材の上面よりも上側に位置して前記搬送スパンを支持する支持状態と上面が固定部材の上面よりも下側に退避した退避状態との間を可動する複数の可動部材からなる第2の可動部材群を更に有し、
    前記第2の可動部材群の可動部材は、前記支持状態において、前記搬送ベルトの幅方向に互いに間隔をあけた状態で、該搬送ベルトの搬送スパンの走行方向に沿って延びており、
    前記第2の可動部材群の可動部材を、前記支持状態と前記退避状態とに切り換える第2の切換え手段を更に備え、
    前記第2の切換え手段は、前記2つの特定ローラのうちの他方の特定ローラに、前記搬送ベルト走行時における該他方の特定ローラの回転に伴って該他方の特定ローラの軸心回りに所定の摩擦トルクでもって回動するように支持されかつ前記第2の可動部材群の可動部材と連結された第2の摩擦回動部材を有していて、前記他方の特定ローラの正転及び逆転により、前記第2の摩擦回動部材を介して前記第2の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えを行うように構成されており、
    前記第1の切換え手段は、前記搬送ベルトの搬送スパンが前記一側へ走行しているときには、前記第1の可動部材群の可動部材を前記第1の摩擦回動部材を介して前記支持状態とする一方、前記搬送ベルトの搬送スパンが前記他側へ走行しているときには、前記第1の可動部材群の可動部材を前記第1の摩擦回動部材を介して前記退避状態とするように構成され、
    前記第2の切換え手段は、前記搬送ベルトの搬送スパンが前記一側へ走行しているときには、前記第2の可動部材群の可動部材を前記第2の摩擦回動部材を介して前記退避状態とする一方、前記搬送ベルトの搬送スパンが前記他側へ走行しているときには、前記第2の可動部材群の可動部材を前記第2の摩擦回動部材を介して前記支持状態とするように構成されていることを特徴とするベルト搬送装置。
  5. 請求項4記載のベルト搬送装置において、
    前記第1及び第2の切換え手段が前記第1及び第2の可動部材群の可動部材の支持/退避状態の切換えをそれぞれ行う際に、第1及び第2の可動部材群の可動部材全てが退避状態となる状態を経て、該切換えが完了するように構成されていることを特徴とするベルト搬送装置。
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