JP2009089047A - 携帯電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】外乱を除去した傾斜角度を、リアルタイムに検出できる携帯電子機器を提供すること。
【解決手段】振動を発生させるバイブレーションモータ48と加速度センサ45とを有する携帯電話機1は、バイブレーションモータ48による振動で生じる傾斜変化のパターンデータを記憶する。CPU49は、バイブレーションモータ48による振動が発生したことを判定し、振動が発生したと判定された場合に、記憶されたパターンデータを抽出し、傾斜角度の検出データからパターンデータを除去する。
【選択図】図3

Description

本発明は、傾斜センサを内蔵した携帯電子機器に関する。
従来、携帯電話機等の携帯電子機器では、本体の傾斜角度を測定する傾斜センサを内蔵し、傾きに応じた制御を行う技術が知られている。このような携帯電子機器では、傾斜センサにより本体の傾きを検出することにより、これを各種アプリケーションや制御プログラム等への入力とし、発光制御したり表示画像を変化させたりといった、多様な制御や演出を可能としている。
例えば、特許文献1には、予め定めた基準角度ではない状態から基準角度の状態に変化した場合にバックライトを点灯させる携帯電話機が提案されている。
ところで、携帯電子機器は、バイブレーションモータを内蔵し、振動により、ユーザに電話の着信や設定時刻の到来等を報知したり、音楽や効果音と共に演出を行ったりすることも多い。
ここで、このような携帯電子機器の振動が傾斜角度の測定中に発生した場合には、傾斜センサは、この振動をも傾斜角度の変化として検知してしまう。図1は、静止した携帯電話機のバイブレーションモータが作動した際の、傾斜角度の測定値の変化を示す図である。このように、振動が発生することによって、大きく測定値が変化する。その結果、本来の携帯電子機器の傾きを正しく検出することができず、演出や制御の妨げとなってしまう。
そこで、このような振動による誤動作を防止するための提案がされている。例えば、特許文献2には、携帯電子機器の加速度に基づいて動作パターンを識別する前準備として、携帯電子機器の加速度が設定した閾値以下である静止状態が一定時間持続したか否かを確認し、静止状態が一定時間持続した後に、動作パターンを識別することが示されている。
特開2006−14056号公報 特開2006−139537号公報
しかしながら、特許文献2の方法によれば、例えば、振動により閾値を超える加速度が発生している場合、携帯電子機器の動作パターンを識別するためには、振動が収まるのを待つ必要がある。すなわち、本体の振動や外来からの加速度等、所定の動作パターン以外の加速度が付加されている状況においては、動作パターンの識別処理を行うことができないため、静止するまでの待ち時間なくリアルタイムに動作パターンを識別することができない。
このように、携帯電子機器の演出や制御のために、本体の傾斜や動作パターン等を、外乱に影響されず、リアルタイムに検出することは困難であった。
そこで本発明は、外乱を除去した傾斜角度を、リアルタイムに検出できる携帯電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る携帯電子機器は、振動を発生させるデバイスと、傾斜角度を検出する検出手段とを有する携帯電子機器であって、前記デバイスによる振動で生じる傾斜変化のパターンデータを記憶する記憶手段と、前記振動が発生したことを判定する判定手段と、前記判定手段により前記振動が発生したと判定された場合に、前記記憶手段が記憶するパターンデータを抽出し、前記検出手段による傾斜角度の検出データから、前記パターンデータを除去する除去手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記判定手段は、前記デバイスの駆動を伴う信号を受信したことにより、前記振動の発生を判定することが好ましい。
また、本発明に係る携帯電子機器は、自装置に対する呼出信号を受信し、当該呼出信号に基づいた通信を行う通信手段を更に備え、前記デバイスは、前記呼出信号の受信が生じると振動を伴う報知を行い、前記判定手段は、前記呼出信号の受信の発生に基づいて前記振動の発生を判定することが好ましい。
また、前記判定手段は、前記検出データと前記パターンデータとの類似度に基づいて、前記振動の発生を判定することが好ましい。
また、前記記憶手段は、複数種類の載置状態における前記振動で生じる傾斜変化のパターンデータをそれぞれ記憶しており、本発明に係る携帯電子機器は、前記振動が発生したと判定されていない状態における前記検出手段の検出状態に基づいて、前記複数種類の載置状態のいずれであるかを判別する載置状態判別手段を更に備え、前記除去手段は、前記載置状態判別手段により判別した載置状態でのパターンデータを前記記憶手段から抽出し、前記振動発生後の前記検出手段による傾斜角度の検出データから当該パターンデータを除去することが好ましい。
また、本発明に係る携帯電子機器は、前記振動の発生タイミングを示す設定データを読み込む読込手段を更に備え、前記除去手段は、前記読み込んだ設定データに基づいて、前記振動発生後の前記検出手段による傾斜角度の検出データから、前記抽出したパターンデータを除去することが好ましい。
本発明の携帯電子機器によれば、外乱を除去した傾斜角度を、リアルタイムに検出できる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図2は、本発明に係る携帯電子機器の一例である携帯電話機1の外観斜視図を示す。なお、図2は、いわゆる折り畳み型の携帯電話機の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話機の形態はこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが1つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ)でもよい。
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、を備えて構成される。操作部側筐体2は、表面部10に、操作部11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。操作部11は、各種設定機能や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメールの文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
また、表示部側筐体3は、表面部20に、各種情報を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)表示部21と、通話の相手側の音声を出力するスピーカ22と、を備えて構成されている。
また、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話機1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
また、図3は、携帯電話機1の機能を示すブロック図である。携帯電話機1は、操作部11と、マイク12と、メインアンテナ40と、RF回路部41と、LCD制御部42と、音声処理部43と、メモリ44と、加速度センサ45と、発光部46と、電源制御回路部47と、バイブレーションモータ48と、CPU49と、充電池50とが操作部側筐体2に備えられ、LCD表示部21と、スピーカ22と、ドライバIC23とが表示部側筐体3に備えられている。
なお、本実施形態では、傾斜センサとして加速度センサ45を利用し、携帯電話機1の傾斜角度を算出する。
メインアンテナ40は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置と通信を行う。なお、本実施形態では、所定の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であってもよい。また、メインアンテナ40は、所定の使用周波数帯の他に、他の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であってもよい。
RF回路部41は、メインアンテナ40によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号をCPU49に供給し、また、CPU49から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ40を介して外部装置(基地局)に送信する。また、その一方で、メインアンテナ40によって受信している信号の強度をCPU49に通知を行う。
LCD制御部42は、CPU49の制御にしたがって、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC23に出力する。ドライバIC23は、LCD制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングでLCD表示部21に出力する。
音声処理部43は、CPU49の制御にしたがって、RF回路部41から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をスピーカ22に出力する。スピーカ22は、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
また、音声処理部43は、CPU49の制御にしたがって、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部41に出力する。RF回路部41は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ40に出力する。
メモリ44は、例えば、ワーキングメモリを含み、CPU49による演算処理に利用される。具体的には、後述する振動パターンデータを記憶することができる。なお、メモリ44は、着脱可能な外部メモリを兼ねていてもよい。
加速度センサ45は、携帯電話機1に与えられた加速度を検出し、検出結果をCPU49に出力する。この加速度センサ45は、傾斜検出手段の一例である。
加速度センサ45は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の加速度を検出する3軸(3次元)タイプであって、外部から加わった力(F)と質量(m)に基づいて、加速度(a)を測定する(加速度(a)=力(F)/質量(m))。
また、加速度センサ45は、例えば、圧電素子によって所定の質量に加わる力を計測して軸ごとの加速度を求め、数値データ化してバッファリングする。そして、CPU49は、周期的にバッファリングされた加速度データを読み出す。なお、加速度センサ45は、圧電素子(圧電式)に限らず、ピエゾ抵抗型、静電容量型、熱検知型等によるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式や、可動コイルを動かしてフィードバック電流によってもとに戻すサーボ式や、加速度によって生じる歪を歪ゲージによって測定する歪ゲージ式等により構成されてもよい。
発光部46は、電源制御回路部47から供給される電圧に基づいて発光するように構成されており、例えば、LED(light emitting diode)により構成されている。なお、図3では、簡単のために、単一の発光部46を示すが、実際には複数の異なる発光部を有している。
電源制御回路部47は、充電池50が接続されており、充電池50から供給される電源電圧を所定の電源電圧に変換し、変換後の電源電圧を発光部46等に供給する。なお、電源制御回路部47は、他の電子部品や機能ブロック等にも電源供給することは勿論のことである。
CPU49は、携帯電話機1の全体を制御しており、特に、RF回路部41、LCD制御部42、音声処理部43およびカメラ(図示せず)に対して所定の制御を行う。また、CPU49は、先に述べたメインアンテナ40による電波状態や充電池50の残量、不在着信および未読メールの有無等の内部状態を監視しており、この結果に基づいて、発光部46の発光色を変更したり、LCD表示部21の表示内容を変更したりする制御も行う。
また、通信手段としてのRF回路部41により、自装置に対する呼出信号が検出されると、LCD表示部21と発光部46とバイブレーションモータ48とスピーカ22とを駆動して、着信を報知する。なお、この着信に対して操作部11による応答操作が生じると、RF回路部41を通信、通話に移行させる。
ここで、加速度センサ45とCPU49の動作について説明する。
加速度センサ45は、電源制御回路から一定の電源電圧が供給されており、携帯電話機1の傾斜が変化する際に、その変化を定期的に加速度データとして検出している。そして、CPU49は、これを読み出す。また、CPU49は、読み出した加速度データに基づいて3軸ごとの傾斜角度を求める所定の演算を行い、携帯電話機1がどの方向に向いているのかを把握する。
CPU49は、加速度センサ45が検出した加速度データにより、携帯電話機1の傾斜角度を求め、この傾斜角度に基づいて、LCD表示部21や発光部46による演出を制御する。例えば、電話の着信時に、複数設けられた発光部46の点灯箇所を傾斜角度に応じて決定したり、ゲーム等のアプリケーションにおいて、傾斜角度に応じて表示画像を変更したりする。
ここで、携帯電話機1に搭載した加速度センサ45は、図4に示すX、Y、Zの3軸方向の加速度データを検出するものとする。
図5は、加速度センサ45により検出した加速度データに基づく、携帯電話機1の傾斜角度の推移を示すグラフである。3軸それぞれの傾斜角度は、計測開始から、ほぼ一定の値を推移した後、バイブレーションモータ48の駆動により大きく振動する。例えば、X方向の傾斜角度は、時間txの経過後に振幅Axの振動が始まり、Y方向の傾斜角度は、時間tyの経過後に振幅Ayの振動が始まっている。
このように、バイブレーションモータ48による振動が発生している場合には、本来計測すべき傾斜角度に対して、振動による変動が加わってしまう。CPU49は、以下に説明する方法により、この加わった変動成分を除去し、本来の傾斜角度を取得する。
まず、携帯電話機1は、バイブレーションモータ48による振動に起因する傾斜角度の変動を、振動パターンとして予め記憶する。その際、携帯電話機1の載置状態により、振動パターンは異なるため、複数の状態における振動パターンを記憶しておく。
図6は、予め記憶しておく載置状態ごとの振動パターンの例を示す一覧表である。ここでは、携帯電話機1を机上に置いた場合の6種類の状態を示している。すなわち、X、Y、Zのいずれかの方向にそれぞれ「1g」または「−1g」の加速度がかかる状態として、「基準面」、「右90度」、「左90度」、「手前90度」、「奥90度」、「基準面の逆」を設定する。
これら複数の状態における振動パターンとして、例えば、図4に示した振動が開始するまでの時間tx、振動時の振幅Ax、更には振動の周期等を記憶する。そして、所定の振動が開始することを検知した場合に、記憶した振動パターンを読み込み、実測データとの差分を算出することにより、変動成分を除去し、本来の傾斜角度を取得する。
なお、記憶する振動パターンは、これには限られず、例えば、携帯電話機1の置き場所の硬度による振動パターンの違いを記憶してもよい。あるいは、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに開いた状態と、折り畳んだ状態とを区別してもよい。このように、記憶する振動パターンの種類を多様化させることにより、効果的に振動による変動成分を除去することができる。
このように複数種類を記憶した振動パターンからは、状況に応じて読み込む振動パターンを決定する必要があるが、振動発生前に取得済みの加速度データや傾斜角度との類似度に基づいて、携帯電話機1の状態を識別することができる。
また、実測の加速度や傾斜角度の推移と、記憶した振動パターンとの類似度に基づいて、除去対象の振動パターンを決定してもよい。このことによれば、携帯電話機1の置き場所の硬度が異なる場合や、振動の発生タイミングを検知できない場合にも対応でき、適切な振動パターンを選択できる可能性がある。
なお、振動の発生要因は、上述のバイブレーションモータ48には限られない。例えば、着信報知の際のスピーカの鳴動や、カメラのズームや、操作部11のボタン操作等、振動パターンとして記憶できるものであれば、本実施形態の除去方法が適用可能である。
また、本実施形態では、携帯電子機器の一例である携帯電話機1について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であってもよい。
<処理フロー1>
図7は、電話の着信に伴う所定のバイブレーションがあった場合に、携帯電話機1が傾斜に応じた着信演出を行う処理を示すフローチャートである。
ステップS101では、CPU49は、加速度センサ45により検出した加速度データを取得する。このステップは、後述のステップS108の後に再び実行されるものであって、所定の周期にて加速度データを取得する。
ステップS102では、CPU49は、バイブレーションモータ48の動作開始信号を検出したか否かを判定する。この判定がYESの場合は、新たな振動が発生したと判断し、ステップS103に移る。一方、判定がNOの場合は、新たな振動がないものと判断し、ステップS104に移る。
例えば、着信メロディに連動して振動を発生させる等、振動のタイミングが一定でない場合には、このように動作開始信号を検出することにより、振動のタイミングに合わせた処理が可能となる。
ここでは、新たな振動が発生したことを判断するために、バイブレーションモータ48の動作開始信号を検出したが、これには限られない。例えば、着信に応じて振動を開始するバイブレーションモードの設定を取得することにより、振動の発生を判断してもよい。また、取得した加速度データの変化が所定の閾値を超えたことにより、振動の開始を検出してもよい。
ステップS103では、CPU49は、メモリ44に記憶した振動パターンを読み込む。ここで、振動パターンは、上述のように複数記憶しており、その中から適したものを選択する。具体的には、ステップS101にて取得済みの加速度データにより、最も類似する状態を選択し、対応する振動パターンを読み込む。
ステップS104では、CPU49は、バイブレーションモータ48が動作中であるか否かを判定する。この判定がYESの場合には、振動が継続中なので、ステップS105に移る。一方、この判定がNOの場合には、振動していないので、ステップS106に移る。
ステップS105では、CPU49は、ステップS101にて取得した加速度データから、ステップS103にて読み込んだ振動パターンによる変動分を除去する。このとき、着信があってから所定時間後、あるいはバイブレーションモータ48の動作開始信号から所定時間後に振動が始まるので、このタイミングに合わせて、振動パターンを除去する。
ステップS106では、CPU49は、ステップS101にて取得した加速度データ、またはステップS105にて振動パターンが除去された加速度データにより、携帯電話機1の傾斜角度を判別する。
ステップS107では、CPU49は、ステップS106にて判別した携帯電話機1の傾斜角度に応じた着信の演出を行う。具体的には、例えば、携帯電話機1の表面に複数設けられた発光部46のうち、携帯電話機1の傾斜によって上方に位置することになったものを点灯させる等の演出制御がこれに当たる。
ステップS108では、CPU49は、ユーザが電話に出たか否かを判定する。この判定がYESの場合は、携帯電話機1の傾斜による演出を終了する。一方、この判定がNOの場合は、演出を継続させるため、ステップS101に戻り、加速度データの取得を繰り返す。
なお、本処理フローでは、加速度データの取得を着信後に開始しているが、これには限られず、着信がない状態でも継続的に行ってよい。
また、本処理フローでは、傾斜による演出を行うイベントおよび振動を開始するイベントを共通としたが、これらのイベントは、それぞれ異なっていてもよい。例えば、ゲーム等のアプリケーションにおいて、携帯電話機1の傾斜角度により画面表示を変化させる制御を行っている際に、電話の着信により振動が発生した場合は、アプリケーションの開始によって本処理フローが開始され、ステップS102によって着信の有無を監視する。そして、ステップS108にてアプリケーションの終了を判定する。
<処理フロー2>
図8は、着信に応じて、直ちに振動パターンを特定できない振動が発生した場合に、携帯電話機1が傾斜に応じた着信演出を行う処理を示すフローチャートである。
携帯電話機1は、予め想定される複数種類の振動パターンを記憶している。そして、定期的に加速度センサ45により検出される加速度データの変化が所定の閾値を超えたことにより、外乱としての振動が発生したと判断すると、記憶してある複数の振動パターンを1つずつ使用して、検出された加速度データから振動の除去を試みる。
その結果、加速度データの変化が閾値以内に収まった場合には、振動が除去できたと判断し、このときの振動パターンが実際に発生している振動に相当するとみなして、その後の加速度データに対して振動の除去を継続する。
一方、振動の除去を試みても、依然として加速度データの変化が閾値以内に収まらない場合には、使用した振動パターンが実際に発生している振動とは異なると判断し、まだ試していない別の振動パターンにより振動の除去を試みる。こうして1つずつ試していくことにより、振動パターンを特定する。以下、処理ステップを順に説明する。
ステップS201では、CPU49は、以前に読み込んで使用した振動パターンをクリアし、振動パターンの特定に備える。
ステップS202では、CPU49は、加速度センサ45により検出した加速度データを取得する。このステップは、後述のステップS211の後に再び実行されるものであって、所定の周期にて加速度データを取得する。
ステップS203では、CPU49は、ステップS202にて周期的に取得した加速度データについて、その変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する。この判定がYESの場合は、外乱として振動が発生したと判断し、ステップS204に移る。一方、判定がNOの場合は、外乱がないと判断し、ステップS209に移る。
ステップS204では、CPU49は、読み込み済みの振動パターンがあるか否かを判定する。この判定がYESの場合は、振動パターンがクリアされていないのでステップS206に移り、判定がNOの場合は、ステップS205に移る。
ステップS205では、CPU49は、記憶された複数の振動パターンから、新たに1つを読み込む。このとき、既に全ての振動パターンを読み込み済みの場合には、振動パターンをクリアし、次のステップS206に移る。
ステップS206では、CPU49は、振動パターンを読み込めたか否かを判定する。この判定がYESの場合は、読み込んだ振動パターンの適格性を判断するため、ステップS207に移る。一方、判定がNOの場合は、適切な振動パターンを決定できなかったので、加速度データの補正を行うことなくステップS209に移る。
ステップS207では、CPU49は、ステップS205にて読み込んだ振動パターンの適格性を判断するため、ステップS202にて取得した加速度データを、振動パターンによる変動分を除去することにより補正する。
ステップS208では、CPU49は、ステップS207にて補正した加速度データについて、ステップS203と同様に、所定の閾値を超えたか否かを判定する。この判定がYESの場合は、読み込んだ振動パターンと実際に発生している振動とが一致しないため、振動による加速度の変動成分が除去できていないと判断し、ステップS205に戻る。一方、判定がNOの場合は、振動による加速度の変動成分が振動パターンと類似するため、この振動パターンにより外乱が除去できたと判断し、ステップS209に移る。
なお、ステップS207〜S208は、取得した加速度データの変動成分と、読み込んだ振動パターンとの類似度を判定している。ここで、瞬間的な類似による誤判定を防止するため、所定期間の過去の加速度データについて、同一の振動パターンによる補正を行い、その変化が閾値を超えたか否かを判定する。
ステップS209では、CPU49は、ステップS202にて取得した加速度データ、またはステップS207にて振動パターンが除去された加速度データにより、携帯電話機1の傾斜角度を判別する。
ステップS210では、CPU49は、ステップS209にて判別した携帯電話機1の傾斜角度に応じた着信の演出を行う。
ステップS211では、CPU49は、ユーザが電話に出たか否かを判定する。この判定がYESの場合は、携帯電話機1の傾斜による演出を終了する。一方、この判定がNOの場合は、演出を継続させるため、ステップS202に戻り、加速度データの取得を繰り返す。
ここでは、記憶された複数の振動パターンを1つずつ順に読み込んで振動の除去を試みたが、これには限られない。例えば、各振動パターンに対して、それぞれの振動周期を併せて記憶しておき、検出された加速度データの振動周期と一致または近似する振動パターンを選択して読み込むこととしてもよい。これにより、振動パターンを効率的に特定することができる。
本処理フローによれば、振動パターンが不明な場合であっても、検出した加速度データに対する予め記憶してある振動パターンとの比較により、適切な振動パターンを選択して、振動による加速度の変動分を除去できる可能性がある。
なお、着信に応じて振動を開始するバイブレーションモードの設定を取得することにより、振動が発生しないことを検知した場合には、ステップS203〜S208は省略することができる。
以上、処理フロー1および処理フロー2により、加速度センサ45により検出した加速度データを、所定の振動パターンにより補正する手順を説明した。ここで、補正対象は、加速度データには限られず、CPU49にて算出した傾斜角度に対して補正を行うこととしてもよい。
更に、本実施形態では、傾斜角度検出手段は、加速度センサ45およびCPU49としており、加速度センサ45にて検出した加速度データに基づいてCPU49が傾斜角度を算出した。傾斜角度検出手段はこれには限られず、傾斜角度を計測しCPU49に出力する傾斜センサであれば様々なセンサにより実現してもよい。
また、本実施形態では、携帯電話機1の傾斜角度を検出することによる演出制御について説明したが、これには限られない。加速度センサ45を利用することにより、静止状態以外での加速度の推移を検出できるので、例えば、所定の動作パターンの識別や落下の判定等が可能となる。
所定の動作パターンを識別する場合には、処理フロー1および処理フロー2における傾斜角度の判別ステップは、所定の動作パターンを示す加速度の推移パターンとのマッチングを行う処理に置き換わる。また、落下を判別する場合には、傾斜角度の判別ステップは、加速度がゼロまたは微小値になったか否かを判別する処理に置き換わる。
これにより、バイブレーションモータ48による振動等、予め振動パターンを記憶してある外乱が加わった場合に、この外乱を除去することができ、携帯電話機1の動作パターンや傾斜角度を判別することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
従来の携帯電話機のバイブレーションモータが作動した際の、傾斜角度の測定値の変化を示す図である。 本発明の好適な実施形態の一例に係る携帯電話機の外観斜視図である。 本発明の好適な実施形態の一例に係る携帯電話機の機能を示すブロック図である。 本発明の好適な実施形態の一例に係る加速度センサのX、Y、Zの3軸方向を示す図である。 本発明の好適な実施形態の一例に係る携帯電話機の傾斜角度の推移を示すグラフである。 本発明の好適な実施形態の一例に係る振動パターンの一覧を示す図である。 本発明の好適な実施形態の一例に係る携帯電話機の処理を示すフローチャートである。 本発明の好適な実施形態の一例に係る振動パターンを特定できない振動が発生した場合における、携帯電話機の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 携帯電話機
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体
11 操作部
12 マイク
21 LCD表示部
22 スピーカ
23 ドライバIC
40 メインアンテナ
41 RF回路部
42 LCD制御部
43 音声処理部
44 メモリ
45 加速度センサ
46 発光部
47 電源制御回路部
48 バイブレーションモータ
49 CPU
50 充電池

Claims (6)

  1. 振動を発生させるデバイスと、傾斜角度を検出する検出手段とを有する携帯電子機器であって、
    前記デバイスによる振動で生じる傾斜変化のパターンデータを記憶する記憶手段と、
    前記振動が発生したことを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記振動が発生したと判定された場合に、前記記憶手段が記憶するパターンデータを抽出し、前記検出手段による傾斜角度の検出データから、前記パターンデータを除去する除去手段と、を備える携帯電子機器。
  2. 前記判定手段は、前記デバイスの駆動を伴う信号を受信したことにより、前記振動の発生を判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 自装置に対する呼出信号を受信し、当該呼出信号に基づいた通信を行う通信手段を更に備え、
    前記デバイスは、前記呼出信号の受信が生じると振動を伴う報知を行い、
    前記判定手段は、前記呼出信号の受信の発生に基づいて前記振動の発生を判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  4. 前記判定手段は、前記検出データと前記パターンデータとの類似度に基づいて、前記振動の発生を判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  5. 前記記憶手段は、複数種類の載置状態における前記振動で生じる傾斜変化のパターンデータをそれぞれ記憶しており、
    前記振動が発生したと判定されていない状態における前記検出手段の検出状態に基づいて、前記複数種類の載置状態のいずれであるかを判別する載置状態判別手段を更に備え、
    前記除去手段は、前記載置状態判別手段により判別した載置状態でのパターンデータを前記記憶手段から抽出し、前記振動発生後の前記検出手段による傾斜角度の検出データから当該パターンデータを除去することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  6. 前記振動の発生タイミングを示す設定データを読み込む読込手段を更に備え、
    前記除去手段は、前記読み込んだ設定データに基づいて、前記振動発生後の前記検出手段による傾斜角度の検出データから、前記抽出したパターンデータを除去することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
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