図1は、本発明の予定管理システムの一実施形態を示す構成図である。
図1に示す音声管理システム10は、通信網100、予定管理装置1100、端末装置2100及び3100、表示装置2200及び3200、並びに入力装置2300及び3300を備えている。
通信網100は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成され、予定管理装置1100、端末装置2100、及び3100を通信可能に接続する。
予定管理装置1100は、例えば、パーソナルコンピュータで構成され、通信網100に接続している。予定管理装置1100は、会議の予定を管理する。
尚、会議の予定とは、少なくとも会議の開催時刻と会議の出席者と会議における出席者の役割とで構成される情報をいう。
また、図示を省略するが、例えば、遠隔会議システムを用いることで、会議の出席者は、予定管理装置1100が予定を管理する複数の場所で開催される会議に対して同時に出席する場合がある。
ここで図2を参照して、予定管理装置1100の構成について説明を行う。図2は、予定管理装置1100の一構成例を表す機能ブロック図である。
図2に示す予定管理装置1100は、記憶部1110、制御部1120、及び送受信部1130を備える。
制御部1120が有する機能は、予定管理装置1100が実行するソフトウェア制御により実現される。
ここで図3を参照して、ソフトウェア制御を実行するための予定管理装置1100のハードウェア構成について説明する。図3は、このソフトウェア制御を実現するための予定管理装置1100のハードウェアの一構成例を表す図である。
予定管理装置1100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算部1101、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリであるROM1102(Read-Only Memory )、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成されるRAM1103(Random Access Memory)、並びにハードディスク等で構成される外部記憶部1104で構成され、演算部1101、ROM1102、RAM1103、及び外部記憶部1104は互いにバス1105によって接続している。
ソフトウェア制御は、ROM1102、RAM1103、又は外部記憶部1104に格納したプログラムを演算部1101が読み、読込んだプログラムに従って演算部1101が演算を行うことにより制御部の有する機能を実現する。なお、RAM1103には、演算結果のデータが書き込まれ、特にNVRAMには、電源オフ時にバックアップが必要なデータが保存される。
ここで図2に戻り、予定管理装置1100の構成について引き続き説明を行う。
記憶部1110は、例えば、RAM1103又は外部記憶部1104で構成され、制御部1120に接続する。記憶部1110は、会議の開催時刻と会議の出席者と、会議における出席者の役割とで構成される会議の予定を記憶する。
ここで表1及び表2を参照して、記憶部1110が記憶する会議の予定について説明を行う。表1は、記憶部1110が記憶する会議の予定の一部の一例を示す表であり、表2は、記憶部1110が記憶する会議の予定の他部の一例を示す表である。尚、表1と表2とは、以下に示す会議を識別する情報(以下単に、会議識別情報という)を介して、互いに関連付けて情報を保存している。
表1は、会議IDフィールド、議題フィールド、会議形式フィールド、出席人数フィールド、開催時間フィールド、及び開始時刻フィールドを有している。会議IDフィールドは会議識別情報を、議題フィールドは会議識別情報で識別される会議の議題を、会議形式フィールドは会議の開催形式(以下単に、会議形式という)を、出席人数フィールドは会議の出席人数を、開催時間フィールドは会議の開催時間を、及び開始時刻フィールドは会議の開始時刻をそれぞれ関連付けて保存する。尚、会議の開催形式については後述する。
表2は、会議IDフィールド、出席者フィールド、割振役割フィールド、申告役割フィールド、関連性フィールド、過去の出席率フィールド、及び出欠フィールドを有している。
会議IDフィールドは会議識別情報を、出席者フィールドは会議識別情報で識別される会議の出席者を識別する情報(以下単に、出席者識別情報という)を、割振役割フィールドは会議の出席者の割振役割を、申告役割フィールドは会議の出席者の申告役割を、関連性フィールドは出席者の会議との関連性を、過去の出席率フィールドは過去に開催された同一の議題を有する会議への出席者の出席率を、及び出欠フィールドは会議への出席者の出欠を保存する。尚、割振役割、申告役割、及び会議との関連性については後述する。
また、記憶部1110は、会議の出席者と、出席者の職務上の役職とを関連付けて記憶する。
ここで表3を参照して、記憶部1110が記憶する職務上の役職について説明を行う。表3は、記憶部1110が記憶する職務上の役職の一例を示す表である。
表3は、出席者フィールド、役職フィールド、及び職階フィールドとを有する。出席者フィールドは出席者識別情報を、役職フィールドは出席者識別情報で識別される出席者の役職を、及び職階フィールドは役職に基づいて定まる階級の上下を表す数値を保存する。
更に、記憶部1110は、出席者の申請役割と、出席者が申請役割を果たすために行う行動の内容と、申請役割の項目係数とを関連付けて記憶する。尚、申請役割、及び申請役割の項目係数については後述する。
ここで表4を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する申請役割と申請役割の項目係数とについて説明を行う。表4は、記憶部1110が関連付けて記憶する申請役割と申請役割の項目係数との一例を示す表である。
表4は、申請役割フィールド、内容フィールド、及び項目係数フィールドを有する。申請役割フィールドは申請役割を、内容フィールドは出席者が申請役割を果たすために行う行動の内容を、及び項目係数フィールドは申請役割の項目係数をそれぞれ関連付けて保存する。
尚、申請役割とは、出席者が会議において果たす役割であって、出席者自身が果たすと申請した役割をいう。本実施例において、申請役割には、「聴講者」、「アドバイザー」、「裁定者」、「司会者」、「主催者」、「討論者」、及び「説明者」があるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
「聴講者」とは、会議において情報収集のみを行う者をいい、「アドバイザー」とは、情報収集とコメントを行う者をいい、「裁定者」とは、確認、判断、及び指示を行う者をいい、「司会者」とは、司会進行を行う者をいい、「主催者」とは、会議の主催及び推進を行う者をいい、「討論者」とは会議において議論、検討、及び提案を行う者をいい、「説明者」は、説明及び確認を行う者をいう。
ここで、申請役割が「説明者」である場合、出席者は他の役割を果たす場合と比べて、会議に出席するために要すると予想される集中力が最も大きいために、会議に出席するために要すると予想される労力が最も大きいとする。よって、申請役割の項目係数とは、申請役割が「説明者」である出席者が会議に出席するための集中力を「1」とした場合に、「説明者」である申請役割又は他の申請役割を有する出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力を表す指標をいう。
また更に、記憶部1110は、会議の開催形式と、会議の形式で定まる会議の内容と、平均的な出席者が会議の内容を認知している程度を表す認知度と、会議形式の項目係数とを関連付けて記憶する。尚、会議形式及び会議形式の項目係数については後述する。
ここで表5を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する会議形式と会議形式の項目係数とについて説明を行う。表5は、記憶部1110が関連付けて記憶する会議形式と会議形式の項目係数の一例を示す表である。
表5は、会議形式フィールド、内容フィールド、認知度フィールド、及び項目係数フィールドを有する。会議形式フィールドは会議の開催形式を、内容フィールドは会議の形式で定まる会議の内容を、認知度フィールドは認知度を、項目係数フィールドは会議形式の項目係数をそれぞれ関連付けて保存する。
本実施例において、会議の開催形式には、「討論会、打合せ、及び相談」、「検討会、講演会、及びセミナー」、並びに「説明会、連絡会、及び報告会」の形式があるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
また、「討論会、打合せ、及び相談」形式の会議は、一般的な出席者が基本的に内容を知っており、内容の認知度が高い会議であるとする。同様に、「検討会、講演会、及びセミナー」形式の会議は、一般的な出席者が内容を十分に知らないが、内容に対する関連知識があり、内容に興味があり、かつある程度認知度が高い会議であるとする。また同様に、「説明会、連絡会、及び報告会」形式の会議は、一般的な出席者が基本的に始めて聞く話題であるものが多く、かつ認知度が低い会議であるとする。
ここで、会議形式が「説明会、連絡会、及び報告会」である場合に、出席者の会議の内容に対する認知度が低いため、会議に出席するために要すると予想される集中力が最も大きいとする。よって、会議形式の項目係数とは、会議形式が「説明会、連絡会、及び報告会」である会議に一般の出席者が会議に出席するための集中力を「1」とした場合に、「説明会、連絡会、及び報告会」である会議形式、又は他の会議形式を有する会議に一般的な出席者が出席するために要すると予想される集中力を表す指標をいう。
また更に、記憶部1110は、会議と出席者との関連性と、関連性を定義する内容と、関連性の項目係数とを関連付けて記憶する。尚、関連性及び関連性の項目係数については後述する。
ここで表6を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する関連性と関連性の項目係数とについて説明を行う。表6は、記憶部1110が関連付けて記憶する関連性と関連性の項目係数との一例を示す表である。
表6は、関連性フィールド、内容フィールド、及び項目係数フィールドを有する。関連性は会議との関連性を、内容フィールドは関連性を定義する内容を、項目係数フィールドは会議との関連性の項目係数をそれぞれ関連付けて保存する。尚、会議との関連性とは、会議の議題を含む議論の対象と、出席者の業務上の知識との関連性をいう。
本実施例において、会議との関連性は、出席者が「活動メンバー」、「直接の管理者」、「他の組織(グループ、部門、会社)の協業関係者」、及び「他の組織(グループ、部門、会社)の非協業者」であるという会議との関連性があるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
また、出席者が「活動メンバー」であるとは、会議の議論の対象が、出席者の日常業務として活動している事、又はそれと同等の知識をもっている事である場合をいう。同様に、出席者が「直接管理者」であるとは、会議の議論の対象が、出席者が直接管理する業務の一部に関する事か、又はそれと同等の知識をもっている事である場合をいう。
更に、出席者が「他の組織(グループ、部門、会社)の協業関係者」であるとは、会議の議論の対象は、関係業務として携わっている事か、又はそれと同等の知識をもっている事である場合をいう。また更に、出席者が「他の組織(グループ、部門、会社)の非協業者」であるとは、会議の議論の対象が、業務上携わっていない事であるか、出席者が十分な理解をしていない事か、又は同等の知識を持っている事である場合をいう。
ここで、会議との関連性が「他の組織(グループ、部門、会社)の非協業者」である場合には、会議の議論の対象が出席者の十分な理解をしていない事等であるため、会議に出席するために要すると予想される集中力が最も大きいとする。
よって、関連性の項目係数とは、関連性が「他の組織(グループ、部門、会社)の非協業者」である会議に出席者が出席するための集中力を「1」とした場合に、「他の組織(グループ、部門、会社)の非協業者」である関連性、又は他の関連性を有する会議に対して出席者が出席するために要すると予想される集中力を表す指標をいう。
また更に、記憶部1110は、同一の議題を有する会議に対する過去の出席率の程度と、出席率の程度を定義する内容と、過去の出席率の項目係数とを関連付けて記憶する。尚、過去の出席率の項目係数については後述する。
ここで表7を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する過去の会議の出席率と出席率の項目係数とについて説明を行う。表7は、記憶部1110が関連付けて記憶する過去の会議の出席率と出席率の項目係数との一例を示す表である。
表7は、過去の出席率フィールド、内容フィールド、及び項目係数フィールドを有する。過去の出席率フィールドは同一の議題を有する会議への過去の出席率の程度を、内容フィールドは出席率の程度を定義する内容を、項目係数フィールドは過去の出席率の項目係数をそれぞれ関連付けて保存する。
本実施例において、過去の出席率の程度は、「高い」、「中程度」、及び「低い」に分類されるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。また、過去の出席率が「高い」とは、過去に開催された同一議題を有する会議の出席率が 0% 以上かつ 50%未満であることをいう。同様に、過去の出席率が「中程度」とは、過去に開催された同一議題を有する会議の出席率が 50% 以上かつ 80%未満であることをいう。更に同様に、過去の出席率が「高い」とは、過去に開催された同一議題を有する会議の出席率が 80% 以上かつ 100%以下であることをいう。
ここで、過去の出席率が「低い」場合には、出席者が議題の内容を十分に把握していないため、出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力が最も大きいとする。
よって、過去の出席率の項目係数とは、過去の出席率の程度が「低い」会議に出席するための集中力を「1」とした場合に、過去の出席率の程度が「低い」又は他の程度である会議に出席するために要すると予想される集中力を表す指標をいう。
また更に、記憶部1110は、会議の出席者の役職の内で、最高の役職(以下単に、最高役職という)と、最高役職の項目係数とを関連付けて記憶する。尚、最高役職の項目係数については後述する。
ここで表8を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する最高役職と最高役職の項目係数とについて説明を行う。表8は、記憶部1110が関連付けて記憶する最高役職と最高役職の項目係数との一例を示す表である。
表8は、最高役職フィールド及び項目係数フィールドを有する。最高役職フィールドは最高役職を、項目係数フィールドは最高役職の項目係数をそれぞれ関連付けて保存する。
本実施例において、最高役職は、「部長以上」、「課長、又はグループ長(以下単に、G長という)」、及び「課長、又はG長以下の役職(以下単に、上記役職者以下という)」に分類されるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
ここで、最高役職が一般に最も職階が高い「部長以上」である場合に、出席者は「部長以上」の役職を有する他の出席者の評価を気にかけるため、又は「部長以上」の役職を有する者が出席する会議は重要であると考えるために、出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力が最も大きいとする。
よって、最高役職の項目係数とは、最高役職が「部長以上」の役職を有する出席者が出席する会議に出席するための集中力を「1」とした場合に、「部長以上」の最高役職、又は他の最高役職を有する出席者が出席する会議に出席するために要すると予想される集中力を表す指標をいう。
また更に、記憶部1110は、会議の出席者の役職の内で、ある出席者よりも上位の役職を有する出席者(以下単に、上位出席者という)の数と、上位出席者数の項目係数とを関連付けて記憶する。尚、上位出席者数の項目係数については後述する。
ここで表9を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する上位出席者数と上位出席者数の項目係数とについて説明を行う。表9は、記憶部1110が関連付けて記憶する上位出席者数と上位出席者数の項目係数との一例を示す表である。
表9は、上位出席者数フィールド、及び項目係数フィールドを有する。上位出席者数フィールドは上位出席者数を、項目係数フィールドは上位出席者数の項目係数をそれぞれ関連付けて保存する。
本実施例において、上位出席者数は、「3人以上」、「1〜2人」、及び「0人」に分類されるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
ここで、上位出席者数が「3人以上」である場合に、出席者は上位の役職を有する他の出席者の評価を気にかけるため、又は「3人以上」の上位の役職を有する者が出席する会議は重要であると考えるために、出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力が最も大きいとする。
よって、上位出席者数の項目係数とは、上位出席者数が「3人以上」の役職を有する出席者が出席する会議に出席するための集中力を「1」とした場合に、「3人以上」、又は他人数の上位役職を有する出席者が出席する会議に出席するために要すると予想される集中力を表す指標をいう。
また更に、記憶部1110は、会議の出席者数と、出席者数の項目係数とを関連付けて記憶する。尚、出席者数の項目係数については後述する。
ここで表10を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する出席者数と出席者数の項目係数とについて説明を行う。表10は、記憶部1110が関連付けて記憶する出席者数と出席者数の項目係数との一例を示す表である。
表10は、出席者総数フィールド、及び出席者総数の項目係数フィールドを有する。出席者数フィールドは会議の出席者数を、項目係数フィールドは出席者数の項目係数をそれぞれ関連付けて保存する。
本実施例において、出席者数は、「1〜4人」、「5〜10人」、及び「11人以上」として分類して表す。ここで、出席者数が、最も少ない分類である「1〜4人」に分類される場合に、会議において各出席者が果たす役割の比重が最大になるために、出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力が最も大きいとする。
よって、出席者の項目係数とは、出席者総数が「1〜4人」の出席会議に出席するための集中力を「1」とした場合に、「1〜4人」、又は他人数の出席者が出席する会議に出席するために要すると予想される集中力を表す指標をいう。
更に、記憶部1110は、主催者が出席者に割振る役割である割振役割と、主催者が考える割振役割の重要性の程度を表す重要度と、割振役割の項目係数とを関連付けて記憶する。尚、割振役割、及び割振役割の項目係数については後述する。
ここで表11を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する割振役割と割振役割の項目係数とについて説明を行う。表11は、記憶部1110が関連付けて記憶する割振役割と割振役割の項目係数との一例を示す表である。
表11は、割振役割フィールド、重要度フィールド、及び項目係数フィールドを有する。割振役割フィールドは割振役割を、重要度フィールドは割振役割に対する主催者が考える重要度を、及び項目係数フィールドは割振役割の項目係数をそれぞれ関連付けて保存する。
尚、割振役割とは、出席者が会議において果たす役割であって、会議の主催者が出席者へ割振った役割をいう。本実施例において、割振役割には、申告役割と同様に、「聴講者」、「アドバイザー」、「裁定者」、「司会者」、「主催者」、「討論者」、及び「説明者」があるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
ここで、割振役割が「説明者」である場合、出席者は他の役割を果たす場合と比べて、会議に出席するために要すると予想される集中力が最も大きいとする。よって、割振役割の項目係数とは、割振役割が「説明者」である出席者が会議に出席するための集中力を「1」とした場合に、「説明者」である割振役割又は他の割振役割を有する出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力を表す指標をいう。
更に、記憶部1110は、会議識別情報と、会議の出席者と、判定指標とを関連付けて記憶する。ここで、判定指標とは、会議の出席者が、会議の開催時間において開催される他の会議にも出席できるか否かを判定するために用いる指標であり、出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力を表す指標である。
ここで表12を参照して、記憶部1110が記憶する出席者「A」から「F」の判定指標について説明を行う。表12は、記憶部1110が記憶する出席者「A」、表13は出席者「B」の、表14は出席者「C」の、表15は出席者「D」の、表16は出席者「E」の、表17は出席者「F」の判定指標の一例を示す表である。
表12から17は判定指標を保存する。表12から17の名称は会議の識別情報と出席者識別情報とで構成される名称であるために、会議の識別情報と出席者識別情報と判定指標とを関連付けて保存する。
表12から17は、分類フィールド、項目フィールド、判定内容フィールド、項目係数フィールド、重み係数フィールド、及び分類係数フィールドを有する。
分類フィールドは出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力を予想するために用いる項目の分類を保存し、項目フィールドは分類フィールドが保存する情報によって分類される項目を保存する。
本実施例において、集中力を予想するために用いる項目は、「申請役割」、「会議形式」、「関連性」、「過去の会議の出席率」、「最高役職」、「上位出席数」、「出席者数」、及び「割振役割」を用いる。
本実施例において、項目の分類は、「申請役割」、「事前の内容認知度」、「出席者構成」、及び「割振役割」を用いるとして説明するが、これに限定される訳ではない。
「申請役割」という分類は、「申請役割」という項目を分類する。「申請役割」という分類は、出席者が会議を重要だと考える程度を表す項目を分類する。
「事前の内容認知度」という分類は、「会議形式」、「関連性」、及び「出席率」という項目を分類する。「事前の内容認知度」という分類は、出席者が会議における議題を含む議論の内容を事前に認知している程度を表す項目を分類する。
「出席者構成」という分類は、「最高役職」、「上位出席数」、及び「出席者数」という項目を分類する。「出席者構成」という分類は、出席者の会議に出席するために要すると予想される集中力を、他の出席者に基づいて予想する際に使用する項目を分類する。
「割振役割」という分類は、「割振役割」という項目を分類する。「割振役割」という分類は、会議の主催者が出席者の出席を重要だと考える程度を表す項目を分類する。
表12から17の判定内容フィールドは、出席者「A」から「F」が申請した申請役割及び関連性、過去の会議の出席率の程度、出席者「A」から「F」及び他の出席者の出欠に基づいて算出された出席率の程度、最高役職、上位出席数、及び出席者数、並びに会議の主催者が決定した及び出席者「A」から「F」に割振った会議形式、及び割振役割を保存する。
項目係数フィールドは、判定内容フィールドが保存する情報と関連付けた表4から11の項目係数フィールドに保存する項目係数を保存する。
重み係数フィールドは、重み係数を保存する。重み係数は、同一の分類に属する項目の重み係数を総和すると値「1.0」となるように、項目毎に予め定められた係数である。
分類係数フィールドは、分類係数を保存する。分類係数は、同じ分類に属する項目係数と項目係数毎に定められた重み係数との乗算値を総和した値をいう。尚、平均値レコードの分類係数フィールドに限り、分類係数の分類間の平均値を保存する。また、総合判定レコードの分類係数フィールドに限り、判定指標を保存する。
判定指標は、分類係数の分類間の平均値であるか、又は所定の事情を加味して分類係数の分類間の平均値に対して所定の値を増減した値とする。
本実施例では、判定指標は、分類係数の分類間の平均値に基づいて算出された値であるとして説明をしたが、これに限定される訳ではなく、例えば、判定指標は、分類係数の総和値又は相乗値、若しくは分類係数の一部の総和値と他部の相乗値とに基づいて算出される値である構成を採用できる。
本実施例では、会議の出席者の全てに共通の重み係数を用いたが、これに限定される訳ではなく、会議の出席者毎に異なる重み係数を用いる構成を採用できる。
更に、記憶部1110は、会議の開催時間と、会議の出席者と、出席者の判定指標とを関連付けて記憶する。
ここで表18を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する会議の開催時間と会議の出席者と出席者の判定指標とについて説明を行う。表18は、記憶部1110が関連付けて記憶する会議の開催時間と会議の出席者と出席者の判定指標との一例を示す表である。
表18は、日付フィールド、出席者フィールド、及び時間区間フィールドを有している。日付フィールドは会議の開催日付を、出席者フィールドは会議の出席者の出席者識別情報を保存する。
時間区間フィールドは会議の開催時間区間を表し、かつその時間区間において開催される会議に、出席者フィールドが保存する出席者識別情報で識別される出席者が出席するために要すると予想される集中力を表す判定指標の合計値を保存する。
具体的には、表18の第1レコードの第3フィールドは、時間区間「1日の9時00分から9時15分」において開催される会議に、出席者「A」が出席するために要すると予想される集中力を表す判定指標の合計値「0.80」を保存する。
更に、記憶部1110は、会議の識別情報と、会議の開催期間候補と、開催期間候補において開催される会議に出席者が出席できるか否かを表す出席フラグとを関連付けて記憶する。尚、開催期間候補とは、主催者が、会議の開催を予定する期間をいう。
ここで表19を参照して、記憶部1110が関連付けて記憶する開催期間候補と開催期間候補において開催される会議の出席者の出席フラグとについて説明を行う。表19は、記憶部1110が関連付けて記憶する開催期間候補と開催期間候補において開催される会議の出席者の出席フラグとの一例を示す表である。
表19は、表18とほぼ同様の構成を有しているため、以下主に相違点について説明を行う。表19は、会議識別情報で構成されるテーブル名称を有することで、会議識別情報と表19が保存する情報とを関連付けて保存する。
表19が有する時間区間フィールドは、出席フラグを保存する点で表18と異なる。また、日付フィールドは、開催期間候補に属する日付を表す情報のみを保存し、時間区間フィールドは、開催期間候補に属する時間区間を表すフィールドのみで構成される。
ここで図2に戻り、予定管理装置1100の構成について引き続き説明を行う。
制御部1120は、記憶部1110及び送受信部1130に接続している。制御部1120は、予定管理装置1100を構成する各部を制御して、予定を管理する。
ここで図4を参照して、制御部1120の構成について説明を行う。図4は、制御部1120の一構成例を表す機能ブロック図である。
制御部1120は、登録部1121、算出部1122、管理部1123、及び判定部1124を備える。
登録部1121は、記憶部1110、算出部1122、及び送受信部1130に接続している。登録部1121は、後述する登録処理を実行することで、会議の開催時刻と会議の出席者と会議における出席者の役割とで構成される会議の予定を記憶部1110が記憶する表1に登録する。
ここで図5から7を参照して、登録部1121が実行する登録処理について説明を行う。図5は、登録部1121が実行する登録処理の一例を表すフローチャートの一部であり、図6及び7は、登録部1121が実行する登録処理の一例を表すフローチャートの他部である。
先ず、登録部1121は、会議の主催者が使用する端末装置2100又は3100から(以下単に、主催者の端末装置2100という)から会議の議題と、会議の開催時間と、会議の開催形式とを受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0001)。次に、登録部1121は、送受信部1130から、会議の議題と開催時間と開催形式とを取得する(ステップST0002)。
その後、登録部1121は、会議を識別する会議識別情報を生成する(ステップST0003)。次に、登録部1121は、記憶部1110が記憶する表1へ、会議識別情報と会議の議題と開催形式と開催時間とを関連付けて登録する(ステップST0004)。
尚、表1に登録する会議の開催形式、及び出席人数について、登録部1121は、表5が有する会議形式フィールド、及び表10が有する出席者総数フィールドに保存された情報を保存することとする、
その後、登録部1121は、主催者の端末装置2100から、会議の出席者を識別する出席者識別情報と、出席者に割振られた割振役割とを受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0005)。次に、登録部1121は、送受信部1130から、出席者と割振役割とを取得する(ステップST0006)。
その後、登録部1121は、記憶部1110が記憶する表2に、会議識別情報と出席者識別情報と割振役割とを関連付けて登録する(ステップST0007)。
尚、表2に登録する会議識別情報、及び出席者の割振役割について、登録部1121は、表1が有する会議IDフィールド、及び表11が有する割振役割フィールドに保存された情報を保存することとする、
次に、登録部1121は、取得した全ての会議の出席者について、ステップST0009からST0016の処理を実行したか否かを判断する(ステップST0008)。登録部1121は、全ての出席者に対して処理を実行したと判断する場合にはステップST0017の処理を、そうでない場合にはステップST0009の処理を実行する。
ステップST0008において、登録部1121は、全ての会議の出席者について処理を実行していないと判断した場合には、未処理の出席者の内1人を処理対象出席者とする(ステップST0009)。次に、登録部1121は、処理対象出席者の端末装置2100又は3100(以下単に、処理対象出席者の端末装置3100という)へ会議の予定を送信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0010)。
その後、登録部1121は、処理対象出席者の端末装置3100から申告役割と、会議との関連性と、会議の出欠とを受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0011)。次に、登録部1121は、送受信部1130から、申告役割と関連性と出欠とを取得する(ステップST0012)。
その後、登録部1121は、記憶部1110が記憶する表1から、取得した議題に基づいて、過去に開催された会議の会議識別情報を検索する(ステップST0013)。つまり、登録部1121は、過去に開催された会議であって、議題が同じ会議の識別情報を検索する。
次に、登録部1121は、記憶部1110が記憶する表2から、検索した会議識別情報と処理対象出席者とを保存したレコードであって、出欠フィールドに「出席」という文字列を保存したレコードを検索する(ステップST0014)。つまり、登録部1121は、過去に開催された議題が同じ会議であって、処理対象出席者が出席した会議に関する情報を保存するレコードを検索する。
その後、登録部1121は、検索したレコード数を、検索した会議識別情報の数とで除算することで、処理対象出席者の過去の出席率を算出する(ステップST0015)。
次に、登録部1121は、記憶部1110が記憶する表2へ、会議識別情報と出席者と申告役割と関連性と過去の出席率の程度と出欠とを関連付けて登録する(ステップST0016)。その後、登録部1121は、ステップST0008に戻り、上記の処理を繰り返す。
尚、表2に登録する会議識別情報、申告役割、関連性、及び過去の出席率の程度、並びに出欠について、登録部1121は、表1が有する会議IDフィールド、表4が有する申告役割フィールド、表6が有する関連性フィールド、及び表7が有する過去の出席率フィールドに保存された情報、並びに「出席」又は「欠席」の文字列を保存することとする。
ステップST0008において、登録部1121は、全ての会議の出席者について処理を実行したと判断した場合には、各出席者の出欠に基づいて会議の出席数を算出する(ステップST0017)。次に、記憶部1110が記憶する表1へ、会議識別情報と出席人数の程度とを関連付けて登録する(ステップST0018)。
尚、表1に登録する出席人数の程度について、登録部1121は、表10が有する出席者総数フィールドに保存された情報を保存することとする。
その後、登録部1121は、算出部1122へ、会議識別情報を出力する(ステップST0019)。次に、登録部1121は、登録処理の実行を終了する。
ここで図4に戻り、制御部1120の構成について引き続き説明を行う。
算出部1122は、記憶部1110、登録部1121、及び管理部1123に接続する。算出部1122は、後述する算出処理を実行することで、判定指標を登録部1121が登録した出席者の役割に基づいて算出する。
ここで図8から12を参照して、算出部1122が実行する算出処理について説明する。図8は、算出部1122が実行する算出処理の一例を表したフローチャートの一部であり、図9から12は、算出部1122が実行する算出処理の一例を表したフローチャートの他部である。
先ず、算出部1122は、登録部1121又は管理部1123から、算出処理の対象とする会議を識別する会議識別情報を取得する(ステップST0101)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表1から、会議識別情報に関連付けた開催形式を検索する(ステップST0102)。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報に関連付けた出席者を検索する(ステップST0103)。つまり、算出部1122は、会議識別情報で識別される会議の出席者を検索する。
次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表3から、それぞれの出席者を識別する出席者識別情報と関連付けた役職及び職階とを取得する(ステップST0104)。その後、算出部1122は、検索した職階が表す数値に基づいて、会議の出席者が有する役職の中で最高の役職(最高役職)を検索する(ステップST0105)。
尚、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報に基づいて会議の出席者の出欠を検索し、検索した出欠が「出席」である出席者が有する役職の中で最高の役職を検索する構成を採用できる。
次に、算出部1122は、全ての会議の出席者について、ステップST0107からST0114の処理を実行したか否かを判断する(ステップST0106)。算出部1122は、全ての会議の出席者について処理を実行したと判断する場合には算出処理の実行を終了し、そうでない場合にはステップST0107の処理を実行する。
ステップST0106において、算出部1122は、全ての会議の出席者について処理を実行していないと判断した場合には、未処理の出席者のうち一人を処理対象出席者とする(ステップST0107)。次に、算出部1122は、処理対象出席者の判定指標を値「0」として初期化する(ステップST0108)。
その後、算出部1122は、分類係数を値「0」として初期化する(ステップST0109)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報と処理対象出席者とに関連付けた申告役割を検索する(ステップST0110)。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表4から検索した申告役割に関連付けた項目係数を検索する(ステップST0111)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表12ないし17から、申告役割項目の重み係数を検索する(ステップST0112)。
その後、算出部1122は、分類係数の値を、ステップST0113を実行する前の分類係数の値に対して、項目係数と重み係数とを乗算した値を和算した値とする(ステップST0113)。次に、算出部1122は、処理対象出席者の判定指標の値を、ステップST0114を実行する前の判定指標の値に対して、分類係数の値を和算した値とする(ステップST0114)。
その後、算出部1122は、分類係数を値「0」として初期化する(ステップST0115)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表1から、会議識別情報とに関連付けた会議形式を検索する(ステップST0116)。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表5から検索した会議形式に関連付けた項目係数を検索する(ステップST0117)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表12ないし17から、会議形式項目の重み係数を検索する(ステップST0118)。
その後、算出部1122は、分類係数の値を、ステップST0119を実行する前の分類係数の値に対して、項目係数と重み係数とを乗算した値を和算した値とする(ステップST0119)。
次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報と処理対象出席者とに関連付けた会議との関連性を検索する(ステップST0120)。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表6から検索した会議との関連性に関連付けた項目係数を検索する(ステップST0121)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表12ないし17から、関連性項目の重み係数を検索する(ステップST0122)。
その後、算出部1122は、分類係数の値を、ステップST0123を実行する前の分類係数の値に対して、項目係数と重み係数とを乗算した値を和算した値とする(ステップST0123)。
次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報と処理対象出席者とに関連付けた過去の出席率を検索する(ステップST0124)。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表7から検索した過去の出席率に関連付けた項目係数を検索する(ステップST0125)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表12ないし17から、過去の出席率項目の重み係数を検索する(ステップST0126)。
その後、算出部1122は、分類係数の値を、ステップST0127を実行する前の分類係数の値に対して、項目係数と重み係数とを乗算した値を和算した値とする(ステップST0127)。
次に、算出部1122は、処理対象出席者の判定指標の値を、ステップST0128を実行する前の判定指標の値に対して、分類係数の値を和算した値とする(ステップST0128)。
その後、算出部1122は、分類係数を値「0」として初期化する(ステップST0129)。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表8から、検索した最高役職に関連付けた項目係数を検索する(ステップST0130)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表12ないし17から、最高役職項目の重み係数を検索する(ステップST0131)。
その後、算出部1122は、分類係数の値を、ステップST0132を実行する前の分類係数の値に対して、項目係数と重み係数とを乗算した値を和算した値とする(ステップST0132)。
次に、算出部1122は、出席者の内で、処理対象出席者の役職より上位の役職者数を算出する(ステップST0133)。具体的には、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表3から、会議の出席者に関連付けた職階を取得し、処理対象出席者に関連付けた職階の値よりも高い値の出席者の数を算出する。
尚、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報に基づいて会議の出席者の出欠を検索し、検索した出欠が「出席」である出席者が有する役職の中で、処理対象出席者の役職より上位の役職者数を算出する構成を採用できる。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表9から検索した上位出席者数に関連付けた項目係数を検索する(ステップST0134)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表12ないし17から、上位出席者数項目の重み係数を検索する(ステップST0135)。
その後、算出部1122は、分類係数の値を、ステップST0136を実行する前の分類係数の値に対して、項目係数と重み係数とを乗算した値を和算した値とする(ステップST0136)。
次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表1から、会議識別情報と関連付けた出席者数を検索する(ステップST0137)。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表7から検索した出席者数に関連付けた項目係数を検索する(ステップST0138)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表12ないし17から、出席者数項目の重み係数を検索する(ステップST0139)。
その後、算出部1122は、分類係数の値を、ステップST0140を実行する前の分類係数の値に対し、項目係数と重み係数とを乗算した値を和算した値とする(ステップST0140)。
次に、算出部1122は、処理対象出席者の判定指標の値を、ステップST0141を実行する前の判定指標の値に対し、分類係数の値を和算した値とする(ステップST0141)。
その後、算出部1122は、分類係数を値「0」として初期化する(ステップST0142)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報と処理対象出席者とに関連付けた割振役割を検索する(ステップST0143)。
その後、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表11から検索した割振役割に関連付けた項目係数を検索する(ステップST0144)。次に、算出部1122は、記憶部1110が記憶する表12ないし17から、割振役割項目の重み係数を検索する(ステップST0145)。
その後、算出部1122は、分類係数の値を、ステップST0146を実行する前の分類係数の値に対し、項目係数と重み係数とを乗算した値を和算した値とする(ステップST0146)。
次に、算出部1122は、処理対象出席者の判定指標の値を、ステップST0147を実行する前の判定指標の値に対し、分類係数の値を和算した値とする(ステップST0147)。
その後、算出部1122は、処理対象出席者の判定指標の値を、ステップST0148を実行する前の判定指標の値を分類数の値で除算した値とする(ステップST0148)。
次に、算出部1122は、算出した判定指標を、会議識別情報と処理対象出席者とで構成されるテーブル名を有する表12ないし17の内のいずれかに保存する(ステップST0149)。その後、算出部1122は、ステップST0106に戻り、上記処理を繰り返す。
ここで図4に戻り、制御部1120の構成について引き続き説明を行う。
管理部1123は、記憶部1110、送受信部1130、算出部1122、及び判定部1124に接続している。
管理部1123は、後述する管理処理を実行することで、算出部1122が算出した判定指標を用いて、出席者がある会議の開催時間において開催される他の会議に出席できないと判定した場合に、会議及び他の会議のいずれか1つ以上の予定を調整して管理する。
ここで、管理部1123が実行する管理処理について概説する。
先ず、管理部1123は、記憶部1110が関連付けて記憶する表18を参照して、会議の開催される時間区間と会議の出席者と出席者の判定指標とを参照する。
次に、管理部1123は、参照した時間区間毎に、参照した判定指標に対して、算出部1122が算出した判定指標を和算する。管理部1123は、和算した結果の値が所定の閾値「1.0」を超えるか否かを時間区間毎に判断することで、出席者が会議に出席できる時間区間を明らかにする。尚、本実施例では、所定の閾値「1.0」としたが、これに限定される訳ではない。
その後、管理部1123は、全出席者が会議に出席できる連続した時間区間が存在するか否かを判断し、存在すると判断した場合には、その連続した時間区間を会議の開催時間として会議の予定を確定する。
次に、管理部1123は、会議の予定を確定して管理するために、記憶部1110が記憶する表18が保存する判定指標を更新登録する。
ここで、表20を参照して、管理部1123が更新登録する判定指標について説明を行う。表20は、管理部1123が、表18に保存された判定指標を更新した指標を保存する表である。
表20の構成は、表18の構成と同様であるため、説明を省略する。表20は、「2日」の時刻「10:00」から「12:00」までの時間に属する連続した時間区間に関連付けて表18が保存する判定指標に対して、算出部1122が算出した判定指標を和算した値を保存する。
尚、管理部1123は、全ての出席者が会議に出席できると判断したため、表20が保存する全ての出席者の判定指標の値は、所定の閾値「1.0」を超えることはない。
ここで引き続き、管理部1123が実行する管理処理について概説する。
管理部1123は、全出席者が会議に出席できる連続した時間区間が存在しないと判断した場合には、出席できない出席者数が最小となる連続した時間区間を検索し、検索した連続した時間区間を、会議の仮の開催時間とする。
次に、管理部1123は、会議の予定を調整する。具体的には、管理部1123は、会議の出席者が申請する申請役割及び会議との関連性、会議の主催者が割り振る割振役割及び会議形式等の変更を行う。
これによって、管理部1123は、各出席者が会議に出席するために要すると予想される集中力を表す各出席者の判定指標を変更する。その後、管理部1123は、変更した判定指標に基づいて上記処理を繰り返す。
ここで、表21及び22を参照して、管理部1123が会議の予定を調整するために、会議との関連性を変更する場合について説明を行う。
表21は、記憶部1110が関連付けて記憶する会議の開催時間と会議の出席者と出席者の判定指標との他例を示す表であり、表22は、記憶部1110が記憶する出席者「A」判定指標の他例を示す表である。
表21及び22の構成は、表18及び12の構成とほぼ同様である。
先ず、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表21を参照して、会議の開催される時間区間と会議の出席者と出席者の判定指標とを参照する。
次に、管理部1123は、会議の開催時間が「2時間」である場合には、仮の会議の開始時刻を「10:00」とすることで、会議に出席できない出席者数が最小となると判断する。
何故ならば、算出部1122が算出した判定指標は、出席者「A」が「0.55」、「B」が「1.00」、「C」が「0.44」、「D」が「0.90」、「E」が「0.85」、及び「F」が「0.57」であるため、仮の会議の開始時刻を「10:00」とすると、会議に出席できない出席者は「A」のみとなるからである。
次に、管理部1123は、会議の出席者が申請する会議との関連性を、表12が保存する「他の組織(グループ、部門、会社)の非協業者」から「活動メンバー」へと変更して表22に登録する。
尚、その後、算出部1122は、関連性の項目係数を表12が保存する「1.0」から「0.4」へ、分類係数を表12が保存する「1.0」から「0.5」へ、及び分類係数を平均して算出した判定指標を表12が保存する「0.55」から「0.43」へと変更して表22に登録する。
次に、管理部1123は、上記処理を繰り返し、会議の開始時刻を「10:00」とすることで、全出席者が会議に出席できると判断する。
何故ならば、算出部1122が再算出した判定指標は、出席者「A」が「0.43」であるため、表21が「2日」の「10:00」から「11:00」までの時間と関連付けて保存する判定指標「0.50」と算出部1122が再算出した判定指標「0.43」との合計値「0.93」が、所定値「1.0」を超えないためである。
その後、管理部1122は、上記の会議の予定を確定して管理する処理を実行した後に、管理処理の実行を終了する。
ここで図13を参照して、管理部1123が実行する管理処理について説明を行う。図13は、管理部1123が実行する管理処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、管理部1123は、会議の予定を管理するために、出席者が会議に出席できる時間区間を明らかにする出席管理処理を実行する(ステップST0201)。
次に、管理部1123は、会議の仮の予定を管理する仮予定管理処理を実行する(ステップST0202)。
その後、管理部1123は、ステップST0202の仮予定管理処理で使用した欠席カウンタが値「0」であるか否かを判断する(ステップST0203)。つまり、管理部1123は、仮の予定に出席できない出席者が存在するか否かを判断する。
管理部1123は、欠席カウンタが値「0」であると判断する場合にはステップST0204の処理を、そうでない場合にはステップST0206の処理を実行する。つまり、管理部1123は、仮の予定に出席できない出席者が存在すると判断する場合にはステップST0206の処理を、そうでない場合にはステップST0204の処理を実行する。
ステップST0203において、管理部1123は、欠席カウンタが値「0」であると判断した場合には、会議の開始時刻である予定の開始時刻を、仮予定の開始時刻とする(ステップST0204)。次に、管理部1123は、予定を確定して管理する予定管理処理を実行する(ステップST0205)。その後、管理部1123は、管理処理の実行を終了する。
ステップST0203において、管理部1123は、欠席カウンタが値「0」でないと判断した場合には、会議の予定を調整する調整処理を実行する(ステップST0206)。
その後、管理部1123は、算出部1122へ、会議識別情報を出力する(ステップST0207)。尚、会議識別情報を取得した算出部1122は、再度、算出処理の実行を行う。次に、管理部1123は、ステップST0201に戻り、上記処理を繰り返す。
ここで図14及び15を参照して、管理部1123が実行する出席管理処理について説明を行う。図14は、管理部1123が実行する出席管理処理の一例を表すフローチャートの一部であり、及び図15は、管理部1123が実行する出席管理処理の一例を表すフローチャートの他部である。
先ず、管理部1123は、主催者の端末装置2100から、会議識別情報と、開催期間候補とを受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0301)。次に、管理部1123は、送受信部1130から、会議識別情報と開催候補期間とを取得する(ステップST0302)。
その後、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報に基づいて会議の出席者を検索する(ステップST0303)。
尚、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表2から、会議識別情報のみならず、出欠フィールドの「出席」という文字列に基づいて、会議の出席者を検索する構成を採用できる。つまり、管理部1123は、会議に出席する出席者のみを検索する構成を採用できる。
次に、管理部1123は、開催期間候補の全ての時間区間について、ステップST0305からST0315の処理を実行したか否かを判断する(ステップST0304)。管理部1123は、開催期間候補の全ての時間区間について処理を実行したと判断する場合には出席管理処理の実行を終了し、そうでない場合にはステップST0305の処理を実行する。
ステップST0304において、管理部1123は、開催期間候補の全ての時間区間について処理を実行していないと判断した場合には、未処理の時間区間の内で最も早い時間区間を処理対象時間区間とする(ステップST0305)。
具体的には、開催期間候補が、「1日の9時00分」から「2日の12時00分」までであって、かつどの時間区間も処理対象としていない場合には、「1日の9時00分から9時15分まで」の時間区間を処理対象時間区間とする。
次に、管理部1123は、会議に出席できないと判断する出席者の数をカウントする欠席者カウンタ変数の値を「0」として初期化する(ステップST0306)。
その後、管理部1123は、全ての会議の出席者について、ステップST0308からST0315の処理を実行したか否かを判断する(ステップST0307)。管理部1123は、全ての会議の出席者について処理を実行したと判断する場合にはステップST0304に戻り上記処理を繰り返し、そうでない場合にはステップST0308の処理を実行する。
ステップST0307において、管理部1123は、全ての会議の出席者について処理を実行していないと判断した場合には、未処理の出席者の内1人を処理対象出席者とする(ステップST0308)。
次に、管理部1123は、判定部1124へ、会議識別情報と処理対象出席者と処理対象時間区間とを出力する(ステップST0309)。その後、管理部1123は、判定部1124から、判定結果を取得する(ステップST0310)。
次に、管理部1123は、取得した判定結果から、処理対象出席者が会議に出席できるか否かを判断する(ステップST0311)。管理部1123は、処理対象出席者が会議に出席できると判断した場合にはステップST0312の処理を実行し、そうでない場合にはステップST0313の処理を実行する。
ステップST0311において、管理部1123は、出席できると判断した場合には、出席フラグの値を「0」とする(ステップST0312)。その後、管理部1123は、ステップST0315の処理を実行する。
ステップST0311において、管理部1123は、出席できないと判断した場合には、出席フラグの値を「1」とする(ステップST0313)。その後、管理部1123は、欠席者カウンタの値を「1」だけインクリメントする(ステップST0314)。その後、管理部1123は、ステップST0315の処理を実行する。
ステップST0312及びステップST0314の処理を実行した後に、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表19に、会議識別情報と処理対象出席者と出席フラグとを関連付けて登録する(ステップST0315)。その後、管理部1123は、ステップST0307に戻り、上記処理を繰り返す。
次に、図16を参照して、管理部1123が実行する仮予定管理処理について説明を行う。図16は、管理部1123が実行する仮予定管理処理の一例について表すフローチャートである。
先ず、管理部1123は、変数 hmax の値を、開催期間候補内の時間区間の数と、会議の出席者数とを乗算した値とする(ステップST0401)。次に、管理部1123は、各時間区間における会議に出席できない者の数を合計した値を表す欠席カウンタの値を「0」として初期化する(ステップST0402)。
その後、管理部1123は、カウンタ変数 h の値が hmax 以下であるか否かを判断する(ステップST0403)。管理部1123は、カウンタ変数 h の値が hmax 以下であると判断する場合にはステップST0404の処理を、そうでない場合には仮予定処理の実行を終了する。
ステップST0403において、管理部1123は、開催期間候補に属する全ての時間区間について、ステップST0405からST0407の処理を実行したか否かを判断する(ステップST0404)。管理部1123は、開催期間候補に属する全ての時間区間について処理を実行したと判断する場合にはステップST0408の処理を、そうでない場合にはステップST0405の処理を実行する。
ステップST0404において、管理部1123は、全ての時間区間について処理を実行していないと判断した場合には、未処理の時間区間の内で最も早い時間区間を処理対象時間区間とする(ステップST0405)。
次に、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表19から、処理対象時間区間から開催終了時間区間迄の欠席フラグを会議識別情報に基づいて検索する(ステップST0406)。
尚、開催終了時間区間とは、処理対象時間区間の開始時刻から会議を開催した場合に、会議の終了時刻が属する時間区間をいう。具体的には、処理対象時間区間が「1日の09時00分から1日の09時15分」である場合に、表1に保存された会議の開催時間が「2時間」である場合には、開催終了時間区間は、「1日の10時45分から1日の11時00分」となる。
次に、管理部1123は、ステップST0406で検索した欠席フラグの合計値が、変数 h の値と同じであるか否かを判断する(ステップST0407)。
つまり具体的には、管理部1123は、開催時間候補において開催を予定する会議の開始時刻であって、かつ出席者毎の出席できない時間の総和が最も少ない開始時刻を検索する。
管理部1123は、欠席フラグの合計値が、変数 h の値と同じであると判断する場合にはステップST0409の処理を、そうでない場合にはステップST0404に戻り上記処理を繰り返す。
ステップST0404において、管理部1123は、全ての時間区間について処理を実行したと判断した場合には、変数 h の値を1だけインクリメントする(ステップST0408)。
ステップST0407において、管理部1123は、欠席フラグの合計値が、変数 h の値と同じであると判断した場合には、仮予定の開始時刻を処理対象時間区間の開始時刻とする(ステップST0409)。その後、管理部1123は、仮予定管理処理の実行を終了する。
次に、図17を参照して、管理部1123が実行する予定管理処理について説明を行う。図17は、管理部1123が実行する予定管理処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表1に、会議識別情報と開催時刻とを関連付けて登録する(ステップST0501)。次に、管理部1123は、会議の開催時刻から、会議の終了時刻迄の時間に属する時間区間の全てについて、ステップST0503からST0508の処理を実行したか否かを判断する(ステップST0502)。管理部1123は、全て時間区間について処理を実行したと判断する場合にはステップST0509の処理を、そうでない場合にはステップST0503の処理を実行する。
ステップST0502において、管理部1123は、全て時間区間について処理を実行していないと判断した場合には、未処理の時間区間の1つを処理対象区間とする(ステップST0503)。
次に、管理部1123は、全ての会議の出席者についてステップST0505からST0508の処理を実行したか否かを判断する(ステップST0504)。管理部1123は、全ての会議の出席者について処理を実行したと判断する場合にはステップST0502に戻り上記処理を繰り返し、そうでない場合にはステップST0505の処理を実行する。
ステップST0504において、管理部1123は、全ての会議の出席者について処理を実行していないと判断した場合には、未処理の出席者の1人を処理対象出席者とする(ステップST0505)。
次に、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表18から、処理対象出席者と処理対象区間とに基づいて判定指標を検索する(ステップST0506)。
その後、管理部1123は、算出部1122が算出した判定指標と、ステップST0506で検索した判定指標とを合計した値を、処理対象出席者の新たな判定指標とする(ステップST0507)。
次に、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表18に、処理対象出席者と処理対象区間と新たな判定指標とを関連付けて更新登録する(ステップST0508)。その後、管理部1123は、ステップST0504に戻り、上記処理を繰り返す。
ステップST0502において、管理部1123は、全て時間区間について処理を実行したと判断した場合には、全ての出席者についてステップST0510及びST0511の処理を実行したか否かを判断する(ステップST0509)。管理部1123は、全ての出席者について処理を実行したと判断する場合は予定管理処理の実行を終了し、そうでない場合にはステップST0510の処理を実行する。
ステップST0509において、管理部1123は、全ての出席者について処理を実行していないと判断する場合には、未処理の出席者の1人を処理対象出席者とする(ステップST0510)。次に、管理部1123は、処理対象出席者の端末装置3100へ会議の開始時刻と開催時間とを送信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0511)。その後、管理部1123は、予定管理処理の実行を終了する。
次に、図18を参照して、管理部1123が実行する調整管理処理について説明を行う。図18は、管理部1123が実行する調整管理処理の一例を表すフローチャートの一例である。
先ず、管理部1123は、記憶部1110が記憶する会議識別情報で構成されるテーブル名を有する表19から、仮予定の開始時刻から開催終了時刻迄に属する時間区間に、欠席フラグが立っている出席者を検索する(ステップST0601)。
次に、管理部1123は、検索した出席者の端末装置2100へ、申請役割又は会議との関連性の変更を要求するメッセージを送信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0602)。
その後、管理部1123は、検索した出席者の端末装置3100から、変更した申請役割又は会議との関連性を受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0603)。次に、管理部1123は、送受信部1130から、変更した申請役割又は関連性を取得する(ステップST0604)。
その後、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表2へ、出席者と変更した申請役割又は関連性とを関連付けて更新登録する(ステップST0605)。次に、管理部1123は、主催者の端末装置2100へ、出席者の割振役割の変更を要求するメッセージを送信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0606)。
その後、管理部1123は、主催者の端末装置2100から、割振役割と役割を変更した出席者を受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0607)。次に、管理部1123は、送受信部1130から、変更した割振役割と役割を変更した出席者とを取得する(ステップST0608)。
その後、管理部1123は、記憶部1110が記憶する表2へ、役割を変更した出席者と変更した割振役割とを関連付けて更新登録する(ステップST0609)。次に、管理部1123は、調整処理の実行を終了する。
本実施例では、管理部1123は、出席者が申請する申請役割及び会議との関連性、並びに主催者が割振る割振役割を変更することで、会議の予定を調整する場合について説明したが、これに限定される訳ではなく、例えば、出席者の会議への出欠、主催者が定める会議形式、会議の開催時間、及び会議の議題のいずれかを変更することで、会議の予定を調整する構成を採用できる。
ここで図4を参照して、制御部1120の構成について引き続き説明を行う。
判定部1124は、記憶部1110と管理部1123とに接続している。判定部1124は、後述する判定処理を実行することで、判定指標を用いて会議の出席者が、会議の開催時間において開催される他の会議にも出席できるか否かを判定する。
ここで、判定部1124が実行する判定処理の一例について説明を行う。
先ず、判定部1124は、会議識別情報と処理対象出席者と処理対象時間区間とを取得する。次に、判定部1124は、会議識別情報で構成されるテーブル名を有する表18から、処理対象出席者と処理対象時間区間とに基づいて判定指標を検索する。
その後、判定部1124は、記憶部1110が記憶する会議識別情報と処理対象出席者の識別情報とで構成されるテーブル名を有する表12ないし17から、算出部1122が算出した判定指標を検索する。
次に、判定部1124は、処理対象時間区間に基づいて検索した判定指標と、算出部1122が算出した判定指標とを和算した値が、所定の閾値「1.0」を超えるか否かを判断する。
その後、判定部1124は、判定指標を和算した値が所定の閾値を超える場合に、処理対象出席者は他の会議に出席できないと判定し、そうでない場合に、出席できると判定する。
次に、判定部1124は、判定した結果を管理部1123へ出力する。その後、判定部1124は、判定処理の実行を終了する。
ここで図2に戻り、予定管理装置1100の構成について引き続き説明を行う。
送受信部1130は、例えば、ネットワーク・アダプタで構成され、通信網100及び制御部1120に接続している。
送受信部1130は、制御部1120に制御され、通信網100を介して端末装置2100及び3100との間で上記各種の情報を送受信する。
ここで図1に戻り、予定管理システム10の構成について引き続き説明を行う。
端末装置2100と端末装置3100、表示装置2200と表示装置3200、及び入力装置2300と入力装置3300は、それぞれ同様の接続、構成、及び機能を有するため、端末装置2100、表示装置2200、及び入力装置2300についてのみ説明する。
端末装置2100、表示装置2200、及び入力装置2300は、会議の主催者又は会議の出席者によって使用される。
端末装置2100は、例えば、パーソナル・コンピュータで構成され、通信網100、表示装置2200、及び入力装置2300に接続している。
端末装置2100は、会議の主催者又は会議の出席者が操作する入力装置2300から、上記各種の情報を入力され、入力された情報を予定管理装置1100へ通信網100を介して送信する。
また、端末装置2100は、通信網100を介して予定管理装置1100から、上記各種の情報を受信し、受信した情報を表示装置2200が表示するよう制御する。
表示装置2200は、例えば、液晶・ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイで構成され、端末装置2100に接続している。表示装置2200は、端末装置2100に制御されて、メッセージを含む各種情報を表示する。
入力装置2300は、例えば、キーボード、タッチパネル、又はポインティング・ディバイスで構成され、端末装置2100に接続している。入力装置2300は、会議の主催者又は会議の出席者に操作され、各種の情報を端末装置2100に入力する。尚、端末装置2100に入力する各種の情報は、端末装置2100が予定管理装置1100へ送信する情報と同様であるため、説明を省略する。
本実施例においては、登録部1121が登録手段に相当し、算出部1122が算出手段に相当し、管理部1123が管理手段に相当し、端末装置2100及び3100が送信装置に相当する。
予定管理装置1100は、演算部がROM、RAM、及び外部記憶部の少なくともひとつに格納されたプログラムを実行することによって実現される。また、このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
上記実施形態では、外部記憶装置はハードディスク(Hard Disk)で構成されるとして説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、MO(magneto-optic)、及び、フラッシュメモリ(flash memory)で構成される実施形式を採用できる。