JP2009087103A - 情報配信システムにおける端末装置及びその情報処理プログラム並びに情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテンツ情報を保持する端末装置内のハードディスクの状態を考慮して、安定的にコンテンツ情報の配信を受けることができる端末装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ情報を記憶するハードディスクと、このハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得する状態情報取得手段と、このハードディスクに記憶したコンテンツ情報の送信要求を他の端末装置から受信したとき、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには他の端末装置へハードディスクに記憶したコンテンツ情報を送信し、所定の条件を満たさなくなると他の端末装置へのコンテンツ情報の送信を規制するコンテンツ送信処理手段とを備える。
【選択図】図13

Description

本発明は、情報配信システムにおける端末装置及びその情報処理プログラム並びに情報処理方法の技術分野に属し、より詳細には、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、これらの端末装置間で音楽データや映画データなどのコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける端末装置及びその情報処理プログラム並びに情報処理方法の技術分野に属する。
近年、ブロードバンドの普及に伴って、音楽データや映画データなどのコンテンツ情報を配信する情報配信サービスが人気となっている。例えば、VOD(ビデオオンデマンド)のように利用者の要求に応じてコンテンツ情報を配信するサービスが知られている。
この種の情報配信サービスは、サーバクライアント方式による配信形態が主流であったが、最近では、この方式に代わる新しい配信形態として端末装置間でコンテンツ情報を送受信するP2P(Peer to Peer)型の配信形態が注目されている。
このP2P型の情報配信システムは、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置(ノード装置)の参加により形成され、ある端末装置の利用者が取得しようとするコンテンツ情報を、そのコンテンツ情報の一部又は全部を保持する他の端末装置から取得するものである。
例えば、特許文献1に記載の情報配信システムでは、各端末装置が当該情報配信システムに参加している全ての端末装置の所在情報(IPアドレスなど)を認識しているわけではなく、参加の際などに得られる一部の端末装置への所在情報だけを保持しており、かかる所在情報に基づき、コンテンツ情報の検索を行って端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行うようにしている。
特開2006−277338号公報
ところで、上記P2P型の情報配信システムにおいては、コンテンツ情報をハードディスクなどの記憶部に保持している端末装置(以下、「コンテンツ保持端末装置」とする。)は他の端末装置(以下、「リクエスト端末装置」とする。)からの取得要求に応じてそのコンテンツ情報を配信するようにしている。
しかしながら、コンテンツ保持端末装置において、コンテンツ情報を記憶する記憶部にハードディスクを用いている場合、このハードディスクの状態によっては、リクエスト端末装置からの取得要求に対して十分に対応することができない恐れがある。例えば、リクエスト端末装置からの取得要求に対してコンテンツ情報を送信しているときにハードディスクが寿命などにより故障したときには、コンテンツ情報の送信が中断してしまうことになる。このようにコンテンツ保持端末装置におけるハードディスクの状態によっては、安定的に所望のコンテンツ情報を受信することができない虞がある。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コンテンツ情報を保持する端末装置内のハードディスクの状態を考慮して、端末装置間におけるコンテンツ情報の配信を行うことにより、安定的に所望のコンテンツの配信を端末装置において受けることを可能とする端末装置及びその情報処理プログラム並びに情報処理方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、前記端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける前記端末装置において、前記コンテンツ情報を記憶するハードディスクと、前記ハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得する状態情報取得手段と、前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報の送信要求を他の端末装置から受信したとき、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには前記他の端末装置へ前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報を送信し、前記所定の条件を満たさなくなると前記他の端末装置への前記コンテンツ情報の送信を規制するコンテンツ送信処理手段とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コンテンツ送信処理手段は、前記ハードディスクの状態情報が前記所定の条件を満たさないときでも、前記他の端末装置から再度の前記送信要求があると、前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報を送信することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記コンテンツ送信処理手段は、前記ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときに、前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報の前記他の端末装置への送信を、前記ハードディスクの状態情報に応じた確率で行うことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、前記端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける前記端末装置において、前記コンテンツ情報を記憶可能なハードディスクと、前記ハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得する状態情報取得手段と、前記コンテンツ情報の登録要求を他の装置から受信したときに、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには前記ハードディスクに前記コンテンツ情報を記憶し、前記所定条件を満たさなくなると前記ハードディスクへの前記コンテンツ情報の記憶を規制する記憶処理手段とを有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記記憶処理手段は、前記コンテンツ情報の登録要求を他の装置から受信したときに、前記ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすとき、前記ハードディスクの状態情報に応じた確率で、前記ハードディスクに前記コンテンツ情報を記憶することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記ハードディスクの状態情報は、当該ハードディスクの通電累積時間、温度、リードエラーの発生率、不良セクタの数及びスループット性能のうちの少なくともいずれか一つに基づく情報であることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記ハードディスクの状態情報は、当該ハードディスクの通電累積時間、温度、リードエラーの発生率、不良セクタの数及びスループット性能のうちの少なくともいずれか一つを点数化した点数情報であることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、コンピュータを、請求項1〜7のいずれか1項に記載の端末装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラムとした。
また、請求項9に記載の発明は、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、前記端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける前記端末装置の情報処理方法において、前記コンテンツ情報をハードディスクに記憶するステップと、前記ハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得するステップと、前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報の送信要求を他の端末装置から受信したとき、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには前記他の端末装置へ前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報を送信し、前記所定の条件を満たさなくなると前記他の端末装置への前記コンテンツ情報の送信を規制するステップとを有することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、前記端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける前記端末装置の情報処理方法において、前記コンテンツ情報をハードディスクに記憶するステップと、前記ハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得するステップと、前記コンテンツ情報の登録要求を他の装置から受信したときに、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには前記ハードディスクに前記コンテンツ情報を記憶し、前記所定条件を満たさなくなると前記ハードディスクへの前記コンテンツ情報の記憶を規制するステップとを有することを特徴とする。
以下、本発明における情報配信システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態における情報配信システムは、ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成される情報配信システムであり、端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行うものである。
[1.第1実施形態]
[1.1.情報配信システムSの構成等]
まず始めに、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る情報配信システムSの概要について説明する。図1は、本実施形態に係る情報配信システムSにおける端末装置及びコンテンツ投入装置の接続態様の一例を示す図、図2はID空間の説明図である。
図1の下部枠51内に示すように、IX(Internet eXchange)3、ISP(Internet Service Provider)4、DSL(Digital Subscriber Line)回線業者(の装置)5、FTTH(Fiber To The Home)回線業者(の装置)6、及び通信回線(例えば、電話回線や光ケーブル等)7等によって、インターネット等のネットワーク(現実世界のネットワーク)8が構築されている。
情報配信システムSは、図1の上部枠50内に示すように、ネットワーク8を介して相互に接続された複数の端末装置1a,1b,1c・・・1x,1y,1z・・・を備えて構成され、ピアツーピア(P2P)方式のネットワークシステムとなっている。各端末装置1a,1b,1c・・・1x,1y,1z・・には、端末装置を示す情報としての固有の製造番号(例えば、MACアドレス)及びIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。なお、製造番号及びIPアドレスは、複数の端末装置間で重複しないものである。また、以下の説明において、端末装置1a,1b,1c・・・1x,1y,1z・・・のうちいずれかの端末装置又は全ての端末装置を示す場合には、便宜上、端末装置1という場合がある。
本実施形態の情報配信システムSにおいては、分散ハッシュテーブル(以下、「DHT」と呼ぶ。)を利用したアルゴリズムによって、図1の上部枠50内に示すような、オーバーレイネットワーク9が構築される。つまり、このオーバーレイネットワーク9は、既存のネットワーク8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するネットワークを意味しており、オーバーレイネットワーク9上に配置された端末装置1を、情報配信システムSに参加(言い換えれば、オーバーレイネットワーク9に参加)している端末装置という。
情報配信システムSに参加している各端末装置1の識別番号である端末IDとして、それぞれの端末装置1毎にユニークな番号(固有番号)を付与する。本実施形態においては、各端末装置1のIPアドレス或いは製造番号等の端末装置1毎に固有の値を、共通のハッシュ関数(ハッシュアルゴリズム)によりハッシュ化して得たハッシュ値を各端末装置1の端末IDとする。このように共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて求められた端末IDは、当該IPアドレス或いは製造番号が異なれば、同じ値になる確率が極めて低いものである。なお、ハッシュ関数については公知であるので詳しい説明を省略する。また、以下の説明においては、IPアドレス(グローバルIPアドレス)を共通のハッシュ関数によりハッシュ化した値を端末IDとする。
また、情報配信システムSに参加している複数の端末装置1には、一の端末装置1から他の端末装置1に配信される共用情報としてのコンテンツ情報(例えば、音楽データ、映画データ、文書データ等のデータ)が分散して記憶されているが、当該コンテンツ情報にも、それぞれのコンテンツ情報毎の固有の識別番号(以下、「コンテンツID」と呼ぶ。)を付与する。そして、当該コンテンツIDは、端末IDと同様の長さ(例えば、32bit等)とし、コンテンツ情報の名称(例えば、データファイル名)などが、上記端末IDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化され、端末装置1のIPアドレスのハッシュ値と同一のID空間に配置される。
このように、各端末装置1及び各コンテンツ情報に付与された端末ID及びコンテンツIDは、共通のハッシュ関数によって生成したため、図2に示すように、同一のリング状のID空間上にさほど偏ることなく、散らばって存在するものとして考えることができる。同図は32bitで端末ID及びコンテンツIDを付与し、図示したものである。図中丸点は端末IDを、四角形はコンテンツIDを示し、反時計回りでIDが増加するものとする。
本実施形態においては、「あるコンテンツIDを有するコンテンツ情報を管理する端末装置は、そのコンテンツIDに近い端末IDを有する端末装置である」という規則を適用しており、「近い」ことの定義は、当該コンテンツIDを超えず、コンテンツIDと端末IDとの差が一番少ないものとするが、実際には、各コンテンツ情報の管理を各端末装置1に割り振る際に、一貫していれば他の定義でもよい。図2に示す例では、この定義に基づいて、コンテンツIDaは、当該コンテンツIDaに近い端末ID(以下、「端末IDa」と呼ぶ。)を有する端末装置1に管理され、コンテンツIDbは、当該コンテンツIDbに近い端末ID(以下、「端末IDb」と呼ぶ。)を有する端末装置1に管理され、コンテンツIDcは、当該コンテンツIDcに近い端末ID(以下、「端末IDc」と呼ぶ。)を有する端末装置1に管理される。
ここで、「管理」とは、コンテンツ情報を保持していることを意味するのではなく、「コンテンツ情報がいずれの端末装置1に保持されているかを知っている」ことを意味する。すなわち、情報配信システムS内で送受信するコンテンツ情報を保持する端末装置1(以下、「コンテンツ保持端末装置」と呼ぶ。)の所在情報(ここでは、IPアドレスとする。)を保持することを意味する。例えば、図2においては、端末IDaを有する端末装置1は、コンテンツIDaを有するコンテンツ情報がいずれの端末装置1に保持されているかを知っており、端末IDbを有する端末装置1及び端末IDcを有する端末装置1も同様にそれぞれコンテンツIDbを有するコンテンツ情報及びコンテンツIDcを有するコンテンツ情報がいずれの端末装置1に保持されているかを知っている、ということになる。
このように、あるコンテンツ情報がいずれの端末装置1に保持されているかを知っている端末装置1を、そのコンテンツ情報のルート端末装置と呼ぶ。つまり、端末IDaを有する端末装置1は、コンテンツIDaを有するコンテンツ情報のルート端末装置であって、端末IDbを有する端末装置1は、コンテンツIDbを有するコンテンツ情報のルート端末装置であって、端末IDcを有する端末装置1は、コンテンツIDcを有するコンテンツ情報のルート端末装置である。
また、情報配信システムSには、図1に示すように、情報配信システムS内にコンテンツ情報を投入する機能、すなわち情報配信システムS内の端末装置1をコンテンツ保持端末装置とするためにコンテンツ情報を端末装置1へ配布(送信)する機能や、情報配信システムSにおいて端末装置1間で送受信可能なコンテンツ情報のリストである情報リスト(以下、「コンテンツカタログ」と呼ぶ。)を生成して端末装置1へ提供する機能などを有するコンテンツ投入装置10を備えている。
[1.2.ルーティングテーブル]
ここで、図3及び図4を参照して、DHTで用いるルーティングテーブルについて説明する。図3はルーティングテーブルを説明するための図であり、図4はルーティングテーブルの一例である。このルーティングテーブルは、端末装置1から他の端末装置1へアクセスするために、各端末装置1に保持されているものであり、各端末装置1が情報配信システムSに参加するとき等に形成されるものである。
このルーティングテーブルは、所定の規則に従い、情報配信システムSに含まれる端末装置1を複数のグループに分けて当該各グループをレベル1のグループとし、このレベル1のグループのうち自装置が属するグループをさらに複数のグループに分けて当該各グループをレベル2のグループとし、このレベル2のグループ分けと同様のグループ分けによりレベルnまでの各グループとして、各段階の各グループ(自装置の属するグループは除く。)に属する一の端末装置1の所在情報(IPアドレス)をそれぞれ記憶するものである。なお、nは3以上の自然数であり、端末IDのID空間に応じて異なる。例えば、以下のように、ビット長8bitの4進数の場合には、n=4となる。
ここでは、端末IDをビット長8bitの4進数(「0000」〜「3333」)で表すこととした場合に、端末IDが「1133」の端末装置1nが保持するルーティングテーブルについて説明する。
図3(a)に示すように、端末IDのID空間を4分割することによって、最大桁が異なる4つのエリア「0XXX」、「1XXX」、「2XXX」、「3XXX」(Xは0から3の自然数、以下同様。)のグループに分ける。これらがレベル1のグループである。端末装置1nの端末IDは「1133」であるため、端末装置1nは、図3(a)中左下のエリア「1XXX」であるレベル1のグループに属する。従って、端末装置1nのルーティングテーブルのレベル1のテーブルには、図4に示すように、端末装置1nの存在するレベル1のグループ以外のグループ(すなわち、「0XXX」のエリア、「2XXX」のエリア、「3XXX」のエリアの各グループ)に存在する端末装置1の端末ID及びIPアドレスが記憶される。このテーブルでは、「0XXX」のエリアの端末IDとして「0100」、「2XXX」のエリアの端末IDとして「2133」、「3XXX」のエリアの端末IDとして「3213」のそれぞれの端末ID及びIPアドレスが記憶されている。
次に、図3(b)に示すように、レベル1のグループのうち端末装置1nが属するグループをさらに4分割して、エリア「10XX」、「11XX」、「12XX」、「13XX」のグループに分ける。これらがレベル2のグループである。端末装置1nは、自装置1nの端末IDが「1133」であるため、端末装置1nのルーティングテーブルのレベル2のテーブルには、図4に示すように、端末装置1nが属するレベル2のグループ(「11XX」のエリアのグループ)以外のレベル2のグループ(すなわち、「10XX」のエリア、「12XX」のエリア、「13XX」のエリアの各グループ)にそれぞれ属する端末装置1の端末ID及びIPアドレスが記憶される。このテーブルでは、「10XX」のエリアの端末IDとして「1003」、「12XX」のエリアの端末IDとして「1221」、「13XX」のエリアの端末IDとして「1313」のそれぞれの端末ID及びIPアドレスが記憶されている。
以下同様に、レベル2のグループのうち端末装置1nが属するグループをさらに4分割して、エリア「110X」、「111X」、「112X」、「113X」のグループ(レベル3のグループ)に分け、端末装置1nが属するレベル3のグループ「113X」以外のレベル3のグループ(すなわち、「110X」のエリア、「111X」のエリア、「112X」のエリアの各グループ)にそれぞれ属する端末装置1の端末ID及びIPアドレスが記憶される。また、レベル3のグループのうち端末装置1nが属するグループをさらに4分割して、「1130」「1131」、「1132」、「1133」のグループ(レベル4のグループ)に分け、端末装置1nが属するレベル4のグループ「1133」以外のレベル4のグループ(すなわち、「1130」「1131」、「1132」の各グループ)にそれぞれ属する端末装置1の端末ID及びIPアドレスが記憶される。なお、上記グループに端末装置1が存在しない場合には、端末ID及びIPアドレスの欄は空白となる。
このように情報配信システムSにおいては、この情報配信システムSにおける複数の端末装置1のうち一部の端末装置1の識別情報である端末ID及び所在情報であるIPアドレスを関連付けたルーティングテーブルを各端末装置1が有している。
[1.3.コンテンツ情報の公開方法]
このような構成の情報配信システムSの中で、例えば、ある端末装置1が新しいコンテンツ情報を、情報配信システムS上の他の端末装置1から検索可能となるように公開する際の手法について図面を参照して説明する。図5はコンテンツ保持端末装置から送信される登録メッセージがDHTルーティングにより転送される様子を示す図、図6はインデックステーブルの一例を示す図である。
まず、コンテンツ投入装置10は、新たなコンテンツ情報を情報配信システムSに投入(配布)しようとするとき、この新たなコンテンツ情報を投入する端末装置1を決定する。そして、このように決定した端末装置1へコンテンツ情報を送信することによって、新たなコンテンツ情報を情報配信システムSに投入する。
コンテンツ投入装置10から投入されたコンテンツ情報を後述する内部のハードディスク103に記憶してコンテンツ保持端末装置となった端末装置1は、ハードディスク103に記憶したコンテンツ情報のコンテンツIDと同じ端末IDを持つ端末装置1に向けて(この端末装置1が実在するか否かはこの時点ではわからない。)、このコンテンツID及び自装置(コンテンツ情報を保持するコンテンツ保持端末装置として)の所在情報であるIPアドレス等の登録を要求するメッセージ(以下、「登録メッセージ」と呼ぶ。)を送信する。
具体的には、図5に示すように、例えば、端末装置1mがコンテンツID「3020」のコンテンツ保持端末装置となったとき、端末装置1mは、コンテンツID「3020」を宛先識別情報とした登録メッセージを生成し、この登録メッセージを自己が保持しているルーティングテーブルを参照して送信する。端末装置1mが、図4に示すルーティングテーブルのレベル1のテーブルと同様のルーティングテーブルを持っていたとすると、コンテンツID「3020」は「3XXX」のエリアであるため、当該「3XXX」のエリアに属する端末装置1のうち、IPアドレスを知っている(すなわち、自己が保持しているルーティングテーブルにIPアドレスが記憶されている)端末装置1a(端末ID「3213」)に対して登録メッセージを送信する。この登録メッセージはコンテンツ保持端末装置として保持したコンテンツ情報のコンテンツIDを含むものであり、このコンテンツIDは登録メッセージにおいて宛先識別情報として用いられる。
次に、登録メッセージを受信した端末装置1aは、この登録メッセージが自装置1a宛のメッセージであるか否かを判定する。自装置1a宛のメッセージであるか否かは、宛先識別情報とルーティングテーブルとに基づいて行われる。具体的には、宛先識別情報が自装置1aの識別情報である端末IDと近いか否かが判定される。すなわち、宛先識別情報に対して、端末装置1a自身が保持しているルーティングテーブル(テーブルの値は図示しない)に記憶されている端末装置1の端末IDから、一番近い端末装置1の端末IDが、自身であるか他の端末装置1であるかを判定する。
そして、自装置1aの端末IDよりも他の端末装置1の端末IDの方が、宛先識別情報に近いため、端末装置1aは、当該端末装置1a自身が保持しているルーティングテーブルのレベル2のテーブルを参照して、「30XX」のエリアに属す端末装置1のうち、IPアドレスを知っている端末装置1b(端末ID「3031」)に対して登録メッセージを転送する。
このように、コンテンツIDの桁を上から順に適合していく要領で登録メッセージの転送が進み、最終的に登録メッセージの宛先識別情報に近い端末IDを有する端末装置1cに辿り着くと、当該端末装置1c自身がそのコンテンツ情報のルート端末装置となるべきだと判断し、当該登録メッセージに含まれる当該コンテンツID及びコンテンツ保持端末装置の端末IDやIPアドレス等(以下、これらを「インデックス情報」と呼ぶ。)を記憶する。そして、後述するように、他の端末装置1から検索メッセージを受信すると、検索メッセージを送信した端末装置1へコンテンツ保持端末装置の所在情報であるIPアドレスを記憶したインデックス情報の中から選択して通知する。なお、上述のようにルーティングテーブルを用いたメッセージの転送をDHTルーティングと呼ぶ。
ルート端末装置におけるインデックス情報の保持は、図6に示すようなインデックステーブルにより行われる。図6はルート端末装置1cにおけるインデックステーブルの例を示したものであり、自装置が管理対象であるコンテンツID「3020」のコンテンツ情報を保持するコンテンツ保持端末装置の端末ID、IPアドレスなどを記憶している。
[1.4.コンテンツ情報の取得方法]
次に、図7を参照して、コンテンツ情報を保持している端末装置1の検索方法の一例について説明する。図7は、DHTルーティングによりコンテンツ情報を保持している端末装置1が検索される様子の一例を示す図である。
ここでは、端末ID「1133」の端末装置1nがリクエスト端末装置として、コンテンツID「3020」を有するコンテンツ情報を探す際の手順について説明する。
リクエスト端末装置1nは、図7に示すように、自装置のルーティングテーブルを参照して、コンテンツID「3020」と同じエリア「3XXX」の端末IDを持つ端末装置1の端末IDを宛先とし、コンテンツID「3020」を宛先識別情報として、コンテンツ保持端末装置情報(コンテンツ保持端末装置の所在情報であるIPアドレスを含む情報)の送信要求のメッセージ(以下、「検索メッセージ」と呼ぶ。)を送信する(図7に示す(1)参照。)。そして、この検索メッセージも、上記登録メッセージと同様にルーティングテーブルに従って、次々と転送されていき(図7に示す(2)参照。)、最終的に当該コンテンツID「3020」のコンテンツ情報を管理するルート端末装置である端末装置1c(端末ID「3011」)に辿り着くと、当該ルート端末装置1cは、検索メッセージに含まれるコンテンツID「3020」を、自身が管理しているインデックステーブルに記憶したインデックス情報の中から検索し、当該コンテンツID「3020」のコンテンツ情報を所有しているコンテンツ保持端末装置(ここでは、端末装置1mとする。)のIPアドレス等をリクエスト端末装置1nに返信する(図7に示す(3)参照。)。
リクエスト端末装置1nは、上記ルート端末装置1cから、コンテンツID「3020」のコンテンツ情報の所在情報、すなわち、コンテンツID「3020」のコンテンツ情報を保持するコンテンツ保持端末装置1mのIPアドレスを受信して知ることになり、コンテンツID「3020」のコンテンツ保持端末装置1mに、コンテンツ情報の送信要求を送信することにより(図7に示す(4)参照。)、当該コンテンツ保持端末装置1mから、そのコンテンツ情報を取得することになる(図7に示す(5)参照。)。
[1.5.例外処理について]
上述のように本実施形態における情報配信システムSでは、コンテンツ投入装置10からコンテンツ情報を投入された端末装置1が自装置のハードディスク103に当該コンテンツ情報を記憶して保持することによりコンテンツ保持端末装置として機能し、リクエスト端末装置からの要求に応じてコンテンツ情報の送信を行うようにしている。また、リクエスト端末装置は、コンテンツ保持端末装置からコンテンツ情報を取得すると、ハードディスク103にそのコンテンツ情報を記憶し、当該リクエスト端末装置のコンテンツ保持端末装置として機能する。
ところが、コンテンツ保持端末装置となった端末装置のハードディスク103は寿命等によって故障することがあり、そのような場合には、他の端末装置1からコンテンツ情報の送信を要求されても、コンテンツ情報を送信することができない。また、リクエスト端末装置からの取得要求に対してコンテンツ情報を送信しているときにハードディスク103が故障したときには、コンテンツ情報の送信が中断してしまうことになる。このようにコンテンツ保持端末装置におけるハードディスク103の状態によっては、安定的に所望のコンテンツ情報を受信することができない虞があり、安定的なコンテンツ情報の配信を行うことができない。
そこで、本実施形態における端末装置1は、自装置内のハードディスク103の状態情報を検出する状態情報検出手段を備えており、コンテンツ情報をコンテンツ投入装置10や他の端末装置1から受信するときに、ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たさないときには、当該コンテンツ情報のハードディスク103への記憶を規制するようにしている。これにより、ハードディスク103の状態がよくない端末装置がコンテンツ保持端末装置となることを抑制することができ、安定的なコンテンツ情報の配信を可能としている。
さらに、コンテンツ保持端末装置において、リクエスト端末装置からハードディスク103に記憶したコンテンツ情報の送信要求を受信したとき、当該ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たさなくなるとリクエスト端末装置へのコンテンツ情報の送信を規制するようにしている。これにより、コンテンツ保持端末装置として機能している端末装置のハードディスク103の状態が時間経過により悪化しているときに、リクエスト端末装置へのコンテンツ情報の送信を規制することができ、これによっても安定的なコンテンツ情報の配信を可能としている。
ここで、ハードディスク103の状態情報の検出について図面を参照して説明する。図8は端末装置のハードディスクの状態情報の内容を示す図、図9はハードディスクの状態情報を構成する各パラメータの具体例を示す図である。
ここで、端末装置1が検出するハードディスク103の状態情報は、図8に示すように、当該ハードディスク103の通電累積時間情報H1、当該ハードディスク103の温度情報H2、当該ハードディスク103におけるリードエラー発生率情報H3、当該ハードディスク103における不良セクタ数情報H4、当該ハードディスク103におけるスループット性能情報H5である。そして、端末装置1は、これらの通電累積時間情報H1、温度情報H2、リードエラー発生率情報H3、不良セクタ数情報H4及びスループット性能情報H5の夫々の値を後述する方法により点数化して得られる値の合計点を示す点数情報H6をハードディスク状態情報HSとして生成する。
本実施形態における端末装置1では、ハードディスク103にコンテンツ情報を記憶するための条件(以下、「コンテンツ記憶条件」とする。)や、リクエスト端末装置からの要求に応じてコンテンツ情報を送信するための条件(以下、「コンテンツ送信条件」とする。)を後述する記憶部102に記憶している。
このコンテンツ記憶条件やコンテンツ送信条件として、ハードディスク状態情報HSである点数情報H6が所定点数(閾値)以上(例えば、80点以上)であるという条件が設定される。そして、このコンテンツ記憶条件を満たさなくなったときに、コンテンツ情報の新たな記憶を行わないようにし、また、コンテンツ送信条件を満たさなくなったときに、リクエスト端末装置へのコンテンツ情報の送信を行わないようにする。
ここで、ハードディスク状態情報HSを構成する各パラメータである上記各情報H1〜H5は、制御部101がハードディスク103から取得する。すなわち、ハードディスク103には、周知のSelf-Monitoring, Analysis and Reporting Technology(セルフモニタリング・アナリシス・アンド・リポーティング・テクノロジー。通称、「S.M.A.R.T.」)機能が搭載されており、制御部101は、このハードディスク103のS.M.A.R.T.(スマート)機能を利用して各情報H1〜H5を取得する。このS.M.A.R.T.(スマート)機能は、ハードディスク(ハードディスクドライブ)の障害の早期発見・故障の予測を目的としてハードディスクに搭載されている機能であり、各種の検査項目をリアルタイムに自己診断し、その状態を数値化して、外部からの要求に応じて出力するものである。
本実施形態の端末装置1においては、ハードディスク103に搭載さるS.M.A.R.T.(スマート)機能を利用することによって、各種SMART情報(通電累積時間情報H1、温度情報H2、リードエラー発生率情報H3、不良セクタ数情報H4及びスループット性能情報H5など)を制御部101がハードディスク103から読み出して取得するようにしているが、端末装置1において、ハードディスク103にS.M.A.R.T.(スマート)機能と同様の機能を内蔵するようにしてもよい。なお、端末装置1は、これらのSMART情報を取得した後、点数情報H6を取得するために、各SMART情報を点数化するようにしている。
通電累積時間情報H1は、SMART情報のID=09(Power-On Hours)の情報であり、工場出荷状態からのハードディスク103の通電時間の合計時間の情報である。なお、SMART情報を用いない場合には、制御部101がハードディスク103の通電時間をカウントするようにしてもよい。例えば、ハードディスク103への給電を制御するスイッチを設けて、制御部101がこのスイッチを制御してハードディスク103に通電している時間の合計をカウントする。本実施形態においては、この情報を点数化するに当たり、通電時間が短いほど点数を高く設定している。
温度情報H2は、SMART情報のID=C2(194)(Temperature)の情報であり、ハードディスク103の現在の温度である。本実施形態におけるハードディスク103の保障温度は、55℃(一般のハードディスクも同様の保障温度)であり、よって温度が低いほど点数を高く設定している。なお、SMART情報を用いない場合には、温度センサをハードディスク103の表面に配設し、この温度センサによって検出された温度を温度情報H2としてもよい。本実施形態においては、この情報を点数化するに当たり、温度が低いほど点数を高く設定している。
リードエラー発生率情報H3は、SMART情報のID=01(Raw Read Error Rate)の情報であり、ハードディスク103のデータ読み出し時に発生したエラーの割合(リードエラーの発生率)の情報である。本実施形態においては、この情報を点数化するに当たり、リードエラー発生率の所定の閾値(許容値)に対するリードエラー発生率の割合が低いほど点数を高く設定している。
不良セクタ数情報H4は、SMART情報のID=05(Reallocated Sectors Count)の情報であり、代替処理を施された(すなわち、代替セクタにデータが移動処理された)不良セクタ数の情報である。本実施形態においては、この情報を点数化するに当たり、不良セクタ数の所定の閾値(許容値)に対する不良セクタ数の割合が低いほど点数を高く設定している。
スループット性能情報H5は、SMART情報のID=02(Throughput Performance)の情報であり、規定通りの性能が出ているかの情報(ハードディスク103の処理能力の情報)である。本実施形態においては、スループット性能の所定の閾値(許容値)に対するスループット性能の割合が低ければ低いほどハードディスク103に異常がある確率が高くなる。本実施形態においては、この情報を点数化するに当たり、スループット性能が高いほど点数を高く設定している。
点数情報H6は、上述した通電累積時間情報H1、温度情報H2、リードエラー発生率情報H3、不良セクタ数情報H4及びスループット性能情報H5の夫々の点数を合計して得られる。なお、点数情報H6としては、上記通電累積時間情報H1等の点数を単純に合計した点数を点数情報H6としての値としても良いし、通電累積時間情報H1等の各パラメータについて夫々予め設定されている重み付けをした上で加算し、点数情報H6としての最大点数が例えば100点となるように正規化した点数を点数情報H6としての値としても良い。なお、このときの重み付けの例としては、図9に示すように、例えば、通電累積時間情報H1の重み付けを40/100、温度情報H2の重み付けを30/100、温度情報H2、リードエラー発生率情報H3、不良セクタ数情報H4及びスループット性能情報H5の重み付けを夫々10/100とし、合計の点数を最大で100点とする。
[1.6.端末装置の構成及び動作の説明]
以下、情報配信システムSにおける端末装置1の構成及び動作について図面を参照して更に具体的に説明する。
(端末装置1の構成について)
まず、端末装置1の構成について説明する。図10は、本実施形態に係る情報配信システムSにおける端末装置1の概略構成を示す図である。
端末装置1は、専用のコンピュータの他、一般のパーソナルコンピュータを適用可能であり、図10に示すように、制御部101と、ルーティングテーブルやインデックステーブル等を記憶する書き換え可能な半導体記憶デバイスである記憶部102と、コンテンツ投入装置10や他の端末装置1から取得したコンテンツ情報を記憶するハードディスク(HDD)103(コンテンツ情報記憶手段の一例に相当)と、ネットワーク8を介して、コンテンツ投入装置10や他の端末装置1と通信するための通信部104と、ハードディスク103や記憶部102に記憶したコンテンツ情報を順次取り出してデコードするデコーダ部105と、このデコーダ部105によってデコードされたコンテンツ情報のうち映像情報を後述の表示部107で表示可能な情報に変換処理する映像処理部106と、この映像処理部106からの出力に基づいて映像を表示する液晶表示装置(LCD)などの表示部107と、デコーダ部105によってデコードされたコンテンツ情報のうち音声情報を後述のスピーカ109で音波として出力可能な情報に変換処理する音声処理部108と、この音声処理部108からの出力に基づいて音波を出力するスピーカ109と、マウス及びキーボードなどからなる入力部110とを備えている。なお、制御部101、記憶部102、ハードディスク103、通信部104、デコーダ部105は、システムバス120を介して相互に接続されている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)及びRAM(Random Access Memory)から構成される。この不揮発性メモリには、情報配信システムSに参加して、コンテンツ情報を送受信するための情報処理プログラムが格納されており、CPUは不揮発性メモリに記憶されている情報処理プログラムを読み出して実行することによって、通信部104と共にコンテンツ送信処理手段等として機能し、また、状態情報取得手段及び記憶処理手段等として機能する。
なお、この情報処理プログラムは、例えば、ネットワーク8に接続されたサーバ(例えば、コンテンツ投入装置10)から、通信部104を介して、制御部101の不揮発性メモリにダウンロードされるようにしてもよく、又CD−R、DVD―R等の記録媒体に記録されてから図示しない記録媒体ドライブを介して、制御部101の不揮発性メモリに読み込まれるようにしてもよい。
(端末装置1の動作について)
以上のように構成された端末装置1の動作を具体的に説明する。図11〜図13は端末装置1の動作内容の一例を示すフローチャートである。なお、以下の各処理は、端末装置1の制御部101が上述した各手段等として機能することによって実行されるものである。
図11に示すように、端末装置1においてメイン電源スイッチ(図示せず)がONにされたときやリセットスイッチ(図示せず)が操作されたとき、制御部101のCPUは、初期化動作として、記憶部102のアクセス許可、内部RAMの作業領域確保等の初期設定動作を実行し、不揮発性メモリに記憶した情報処理プログラムを読み出して、制御部101としての機能を動作状態とした後、情報配信システムSへ参加して(ステップS10)、ステップS11に処理を移行する。
ここで、情報配信システムSへの参加は、制御部101による処理によって次のように行われる。まず、制御部101は、自装置のIPアドレスを所定のハッシュ関数で演算することによって自装置の端末IDを得る。制御部101は、この端末IDを宛先識別情報とし、自装置の所在情報(IPアドレスなど)を含む参加メッセージを通信部104を介して所定の端末装置1へ送信する。この参加メッセージはDHTルーティングにより転送される。そして、この参加メッセージを受信した他の端末装置1は、自装置のルーティングテーブルから参加メッセージの転送回数に応じたレベルのテーブルの情報を取り出して、参加メッセージを送信した端末装置1へその情報を送信する。制御部101は、このように参加メッセージを受信した端末装置1からルーティングテーブルの情報を通信部104を介して取得し、これらの情報に基づいてルーティングテーブルを生成し、情報配信システムSに参加する。
また、制御部101は、情報配信システムSへの参加時にコンテンツ投入装置10からコンテンツカタログを取得し、表示部107にこのコンテンツカタログの内容を表示する。これにより、端末装置1の利用者は、情報配信システムSにおいて配信可能なコンテンツ情報を把握し、所定の操作を行って所望のコンテンツ情報を取得することが可能となる。
ステップS11において、制御部101は、コンテンツ投入装置10から通信部104を介してコンテンツ情報の登録要求(以下、「コンテンツ投入要求」と呼ぶ。)を受信したか否かを判定する。
この処理において、コンテンツ投入要求を受信したと判定すると(ステップS11:Yes)、制御部101は、コンテンツ投入要求処理を行う(ステップS12)。このコンテンツ投入要求処理は、図12におけるステップS20〜S24の処理であり、後で詳述する。
一方、コンテンツ投入要求を受信していないと判定すると(ステップS11:No)、制御部101は、他の端末装置1からコンテンツ情報の送信要求を受信したか否かを判定する(ステップS13)。コンテンツ情報の送信要求を受信したと判定すると(ステップS13:Yes)、制御部101は、コンテンツ情報送信処理を行う(ステップS14)。このコンテンツ情報送信処理は、図13におけるステップS30〜S34の処理であり、後で詳述する。
一方、コンテンツ情報の送信要求を受信していないと判定すると(ステップS13:No)、制御部101は、コンテンツ再生指示があるか否かを判定する(ステップS15)。例えば、利用者による入力部110の操作によって、表示部107に表示されているコンテンツカタログの中からコンテンツ情報が選択されたときに、制御部101は、コンテンツ再生指示があったと判定する。
この処理において、コンテンツ再生指示があったと判定すると(ステップS15:Yes)、制御部101は、コンテンツ再生処理を行う(ステップS16)。このコンテンツ再生処理は、コンテンツ再生指示があったコンテンツ情報を取得するために、当該コンテンツ情報のコンテンツIDに基づいた検索メッセージを通信部104を介して送信し、この検索メッセージに応じてルート端末装置から送信されるコンテンツ保持端末装置の所在情報を通信部104を介して取得して、当該コンテンツ保持端末装置から通信部104を介してコンテンツ再生指示があったコンテンツ情報を取得することによって行うものである。なお、ルート端末装置からは複数のコンテンツ保持端末装置の所在情報を取得するようにしており、制御部101は、コンテンツ情報の送信を要求したコンテンツ保持端末装置からコンテンツ情報を送信できない旨の通知を通信部104を介して受信すると、ルート端末装置から受信した他のコンテンツ保持端末装置に対してコンテンツ情報の送信を要求するようにしている。また、全てのコンテンツ保持端末装置からコンテンツ情報を送信できない旨の通知を通信部104を介して受信したとき、制御部101は、再度コンテンツ保持端末装置に対してコンテンツ情報の送信要求を行う。
一方、コンテンツ再生指示がないと判定すると(ステップS15:No)、制御部101は、通信部104を介してメッセージ(検索メッセージや登録メッセージなど)を受信したか否かを判定する(ステップS17)。この処理において、メッセージを受信したと判定すると(ステップS17:Yes)、制御部101は、メッセージ処理を行う(ステップS18)。このメッセージ処理は、例えば受信したメッセージが検索メッセージの場合には、自装置が当該検索メッセージに対応するルート端末装置であるときには、インデックステーブルから対応するコンテンツ保持端末装置の所在情報を検索メッセージの送信元端末装置へ送信し、自装置が当該検索メッセージに対応するルート端末装置ではないとき、当該検索メッセージをルーティングテーブルに基づいて転送する。また、受信したメッセージが登録メッセージの場合には、自装置が当該登録メッセージに対応するルート端末装置であるときには、当該登録メッセージに含まれるインデックス情報を記憶部102のインデックステーブルに記憶し、自装置が当該登録メッセージに対応するルート端末装置ではないとき、当該登録メッセージをルーティングテーブルに基づいて転送する。
ステップS17においてメッセージを受信していないと判定したとき(ステップS17:No)、又はステップS12,S14,S16,S18の処理が終了したとき、制御部101は、終了指示を検知したか否かを判定する(ステップS19)。例えば、自装置の電源がOFF状態へ移行したとき、制御部101は、終了指示を検知する。
ステップS19において、終了指示を検知したと判定すると(ステップS19:Yes)、制御部101は、メイン処理を終了し、一方、終了指示を検知していないと判定すると(ステップS19:No)、制御部101は、ステップS11からの処理を繰り返す。なお、上述のコンテンツ投入要求処理、コンテンツ情報送信処理、コンテンツ再生処理及びメッセージ処理は、時分割で並列に行われるようにしてもよい。例えば、コンテンツ情報の送信要求を受信したと判定すると(ステップS13:Yes)、制御部101はステップS14のコンテンツ情報送信処理を起動してステップS19に移行し、コンテンツ再生指示があったと判定すると(ステップS15:Yes)、制御部101はステップS16のコンテンツ再生処理を起動してステップS19に移行する。
次に、ステップS12におけるコンテンツ投入要求処理について図12のフローチャートを参照して具体的に説明する。図12は端末装置1におけるコンテンツ投入要求処理のフローチャートである。
図12に示すように、コンテンツ投入要求処理を開始すると、制御部101は、ハードディスク103におけるハードディスク状態情報HSを抽出する(ステップS20)。このとき、制御部101は、ハードディスク103に対して、通電累積時間情報H1、温度情報H2、リードエラー発生率情報H3、不良セクタ数情報H4及びスループット性能情報H5の各情報の出力を要求してこれらの情報を取得する。そして、制御部101は、これらの情報を点数化して合計した点数情報H6を生成することによってハードディスク状態情報HSを抽出する。このように制御部101は、ハードディスク103から当該ハードディスク状態情報HSを取得する状態情報取得手段として機能する。
次に、制御部101は、ハードディスク状態情報HSが所定条件としてコンテンツ記憶条件を満たすか否かを判定する(ステップS21)。すなわち、制御部101は、コンテンツ記憶条件を満たすか否かの判定を、ステップS20で抽出したハードディスク状態情報HSである点数情報H6の値が、予め設定された所定点数(閾値)以上の点数を有するものであるか否かを判定することによって行う。
この処理において、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ記憶条件を満たすと判定すると(ステップS21:Yes)、制御部101は、通信部104を介してコンテンツ投入装置10の登録要求に対して許可応答を行い、ハードディスク103を駆動する。そして、この許可応答に応じてコンテンツ投入装置10から送信されるコンテンツ情報を通信部104を介して取得し、当該ハードディスク103へ記憶する(ステップS22)。
そして、ステップS22でハードディスク103に記憶したコンテンツ情報のルート端末装置に向けて通信部104を介して登録メッセージ(ハードディスク103に記憶したコンテンツ情報に関するインデックス情報を含むメッセージ)を送信して(ステップS23)、コンテンツ投入要求処理を終了する。
一方、ハードディスク状態情報HSが所定条件としてコンテンツ記憶条件を満たさないと判定すると(ステップS21:No)、制御部101は、ハードディスク103を駆動せずに、コンテンツ投入装置10へコンテンツ情報を受信できない旨を通信部104を介して通知し(ステップS24)、コンテンツ投入要求処理を終了してコンテンツ投入要求処理を終了する。
このように、制御部101は、ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たすときには、コンテンツ投入装置10からコンテンツ情報を受信してハードディスク103に記憶し、ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たさないときには、コンテンツ投入装置10からコンテンツ情報を受信及び記憶せずに、コンテンツ投入装置10に対してコンテンツ情報を受信できない旨を通信部104を介して通知する記憶処理手段として機能する。
次に、ステップS14におけるコンテンツ情報送信処理について図13のフローチャートを参照して具体的に説明する。図13は端末装置1におけるコンテンツ情報送信処理のフローチャートである。
図13に示すように、コンテンツ情報送信処理を開始すると、ハードディスク103におけるハードディスク状態情報HSを抽出する(ステップS30)。すなわち、制御部101は、ハードディスク103に対して、通電累積時間情報H1、温度情報H2、リードエラー発生率情報H3、不良セクタ数情報H4及びスループット性能情報H5の各情報の出力を要求してこれらの情報を取得する。そして、制御部101は、これらの情報を点数化して合計した点数情報H6を生成することによってハードディスク状態情報HSを抽出する。このように制御部101は、ハードディスク103から当該ハードディスク状態情報HSを取得する状態情報取得手段として機能する。
次に、制御部101は、ハードディスク状態情報HSが所定条件としてコンテンツ送信条件を満たすか否かを判定する(ステップS31)。このとき、制御部101は、コンテンツ送信条件を満たすか否かの判定を、ステップS30で抽出したハードディスク状態情報HSである点数情報H6の値が、予め設定された所定点数(閾値)以上の点数を有するものであるか否かを判定することによって行う。
この処理において、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ送信条件を満たすと判定すると(ステップS31:Yes)、制御部101は、ハードディスク103を駆動し、リクエスト端末装置から要求されるコンテンツ情報を当該ハードディスク103から取り出す(ステップS32)。
そして、ステップS32でハードディスク103から取り出したコンテンツ情報をリクエスト端末装置へ通信部104を介して送信し(ステップS33)、コンテンツ情報送信処理を終了する。
一方、ハードディスク状態情報HSが所定条件としてコンテンツ送信条件を満たさないと判定すると(ステップS31:No)、制御部101は、ハードディスク103を起動せずに、リクエスト端末装置へコンテンツ情報を送信することができない旨を通信部104を介して通知し(ステップS34)、コンテンツ情報送信処理を終了する。
このように制御部101は、ハードディスク103に記憶したコンテンツ情報の送信要求をリクエスト端末装置から受信したとき、当該ハードディスク103の状態情報が所定条件としてコンテンツ情報送信条件を満たすときにはリクエスト端末装置へハードディスク103に記憶したコンテンツ情報を送信し、コンテンツ情報送信条件を満たさなくなるとリクエスト端末装置へのコンテンツ情報の送信を規制するコンテンツ送信処理手段として機能する。
なお、上述においては、ハードディスク状態情報HSを点数情報H6として説明したが、通電累積時間情報H1、温度情報H2、リードエラー発生率情報H3、不良セクタ数情報H4及びスループット性能情報H5のうち一部の点数情報を選択してハードディスク状態情報HSとすることができる。例えば、点数情報H6のうち通電累積時間情報H1に関する点数情報だけをハードディスク状態情報HSとしてもよく、また、通電累積時間情報H1と温度情報H2に関する点数情報だけをハードディスク状態情報HSとしてもよい。このとき、選択した各情報の点数の合計値に基づいてコンテンツ記憶条件及びコンテンツ送信条件を満たすか否かを判定するのではなく、選択した各情報の点数毎にコンテンツ記憶条件及びコンテンツ送信条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。この場合には、各情報を点数化せずにコンテンツ記憶条件及びコンテンツ送信条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
また、ハードディスク状態情報HSを構成するパラメータとして用いることができる情報は、通電累積時間情報H1、温度情報H2、リードエラー発生率情報H3、不良セクタ数情報H4及びスループット性能情報H5に限られず、コンテンツ情報の安定配信に関わるハードディスクの状態情報であればその他の情報であってもよい。
また、コンテンツ記憶条件及びコンテンツ送信条件は、その初期値が記憶部102に設定されているものであるが、入力部110への入力操作によって所望の条件に設定することができるようにしてもよく、これにより各端末装置に応じた設定が可能となる。
以上のように、第1実施形態における端末装置1は、ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たさないときには、コンテンツ投入装置10などからのコンテンツ情報の登録要求を拒否してハードディスク103にコンテンツ情報を保持せず、また、リクエスト端末装置から要求されたコンテンツ情報の送信を行わないようにして、コンテンツ情報を保持するコンテンツ保持端末装置内のハードディスクの状態を考慮して、端末装置間におけるコンテンツ情報の配信を行うので、リクエスト端末装置において安定的にコンテンツ情報の配信を受けることができる。
また、端末装置がリクエスト端末装置として機能するときには、ハードディスク103の状態がよくない場合でも、コンテンツ情報をハードディスク103に記憶し、再生することとしており、これにより、端末装置1の利用者によるコンテンツ情報の再生動作は妨げないようにしている。
また、コンテンツ記憶条件やコンテンツ送信条件の設定に応じて、コンテンツ保持端末装置として利用される時間などを変更させることにより、利用者毎や端末装置の種類毎に適切な設定を行うことができる。例えば、制御部101は、端末装置の利用状況に応じて、コンテンツ記憶条件やコンテンツ送信条件を調整するようにしてもよい。例えば、コンテンツ記憶条件やコンテンツ送信条件のハードディスク状態情報HSを通電累積時間情報H1の点数とし、コンテンツ情報の取得回数や再生回数が多い端末装置1はコンテンツ記憶条件やコンテンツ送信条件をハードディスク状態情報HSが第1の値(例えば、35点)以上のときとし、コンテンツ情報の取得回数や再生回数が少ない端末装置1はコンテンツ記憶条件やコンテンツ送信条件をハードディスク状態情報HSが第2の値(例えば、25点)以上のときとする。また、ハードディスク103の動作保障時間に応じて、通電累積時間情報H1を変更するようにしてもよい。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態における情報配信システムS’の動作について説明する。第1実施形態における情報配信システムSでは、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ送信条件を満たすときにハードディスク103を駆動させ、コンテンツ情報を読み出して送信するコンテンツ情報送信処理を行うこととしたが、本第2実施形態における情報配信システムS’ではハードディスク状態情報HSがコンテンツ送信条件を満たさないときでも、所定期間内に同じリクエスト端末装置から再度コンテンツ情報の送信要求があったときには、ハードディスク103を駆動させ、コンテンツ情報を読み出して送信するコンテンツ情報送信処理を行うものである。なお、その他の動作については、第1実施形態における動作と同様であるため、ここではコンテンツ情報送信処理についてのみ説明する。また、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同一符号として説明する。また、端末装置1においては、このような動作を実行するために、第1実施形態と同様に制御部101の不揮発性メモリに情報処理プログラムを有している。
まず、図14を参照して、第2実施形態における情報配信システムS’におけるコンテンツ情報送信処理について説明する。
図14に示すように、コンテンツ情報送信処理を開始すると、制御部101は、リクエスト端末装置のアクセス時間を記憶部102に記憶する(ステップS40)。すなわち、制御部101は、コンテンツ情報の送信要求を行ったリクエスト端末装置のIPアドレスとその送信要求を受信した時刻の情報とを記憶部102のアクセス記憶領域に記憶する。
次に、制御部101は、ステップS30(図13参照)と同様に、ハードディスク103におけるハードディスク状態情報HSを抽出し(ステップS41)、ステップS31(図13参照)と同様に、ハードディスク状態情報HSが所定条件としてコンテンツ送信条件を満たすか否かを判定する(ステップS42)。
この処理において、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ送信条件を満たすと判定すると(ステップS42:Yes)、制御部101は、ハードディスク103を駆動し、リクエスト端末装置から要求されるコンテンツ情報を当該ハードディスク103から取り出し(ステップS43)し、取り出したコンテンツ情報をリクエスト端末装置へ通信部104を介して送信し(ステップS44)、コンテンツ情報送信処理を終了する。
一方、ハードディスク状態情報HSが所定条件としてコンテンツ送信条件を満たさないと判定すると(ステップS42:No)、制御部101は、所定時間内の同一リクエスト端末装置からの送信要求であるか否かを判定する(ステップS45)。すなわち、制御部101は、記憶部102のアクセス記憶領域を参照して、コンテンツ情報の送信要求を行ったリクエスト端末装置が所定時間内(例えば、1分以内)に2回アクセスがあったか否かを判定する。
この処理において、所定時間内の同一リクエスト端末装置からの送信要求であると判定すると(ステップS45:Yes)、制御部101は、処理をステップS43に移行し、リクエスト端末装置へ要求にかかるコンテンツ情報を送信する。
一方、所定時間内の同一リクエスト端末装置からの送信要求ではないと判定すると(ステップS45:No)、ハードディスク103を起動せずに、リクエスト端末装置へコンテンツ情報を送信することができない旨を通信部104を介して通知して(ステップS46)、コンテンツ情報送信処理を終了する。このように、制御部101はコンテンツ送信処理手段として機能するとき、ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たさないときでも、リクエスト端末装置から再度の送信要求があると、ハードディスク103に記憶したコンテンツ情報を送信するようにしている。
以上のように第2実施形態における端末装置1は、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ送信条件を満たさないときでも、所定期間内に同じリクエスト端末装置から再度コンテンツ情報の送信要求があったときには、ハードディスク103を駆動させ、コンテンツ情報を読み出して送信するコンテンツ情報送信処理を行うようにしており、これによりコンテンツ保持端末装置の数が少ない場合であっても、リクエスト端末装置によるコンテンツ情報の受信を可能としている。すなわち、第1実施形態の情報配信システムSでは、例えば、コンテンツ保持端末装置が2台であり、これらが共にコンテンツ送信条件を満たさないとき、リクエスト端末装置による送信要求は拒否されてコンテンツ情報を取得することができないが、本第2実施形態では、リクエスト端末装置は、コンテンツ情報保持端末装置から一旦コンテンツ情報の送信を拒否されたときでも、他のコンテンツ情報保持装置からコンテンツ情報を取得できないときには、再度コンテンツ情報の送信要求を行うこととしており、一方でコンテンツ保持端末装置は所定時間内の同一リクエスト端末装置からのコンテンツ情報の送信要求に応答して、コンテンツ情報の送信を行うこととしているので、コンテンツ情報を安定して配信することができる情報配信システムを提供することができる。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態における情報配信システムS”の動作について説明する。第1実施形態における情報配信システムSでは、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ送信条件を満たすときにハードディスク103を駆動させ、コンテンツ情報を読み出して送信するコンテンツ情報送信処理を行うこととしたが、本第3実施形態における情報配信システムS”では、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ送信条件を満たすときでも、コンテンツ状態情報に応じた確率でコンテンツ情報の記憶を規制するコンテンツ投入要求処理やコンテンツ状態情報に応じた確率でコンテンツ情報の送信を規制するコンテンツ情報送信処理を行うものである。なお、その他の動作については、第1実施形態における動作と同様であるため、ここではコンテンツ投入要求処理及びコンテンツ情報送信処理についてのみ説明する。また、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同一符号として説明する。また、端末装置1においては、このような動作を実行するために、第1実施形態と同様に制御部101の不揮発性メモリに情報処理プログラムを有している。
まず、図15を参照して、第3実施形態における情報配信システムS”におけるコンテンツ投入要求処理について説明する。なお、第3実施形態のコンテンツ投入要求処理は、第1実施形態のコンテンツ投入要求処理における図12に示すステップS21とステップS22との間に追加の処理(ステップS52、S53)があること以外は、同じ処理(すなわち、ステップS50,S51,S54,S55,S56は、図12に示すステップS20,S21,S22,S23,S24にそれぞれ対応する。)であることから同じ処理についてはここでの説明は省略する。
図15に示すように、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ記憶条件を満たすと判定すると(ステップS51:Yes)、制御部101は、ハードディスク状態情報HSに応じた記憶確率を算出する(ステップS52)。例えば、ハードディスク状態情報HSである点数情報H6が60%であるとき、制御部101は、記憶確率を60%とする。
次に、制御部101は、ステップS52において算出した記憶確率に基づいて、コンテンツ投入装置10からのコンテンツ情報を記憶するか否かを決定する(ステップS53)。この処理において、コンテンツ情報を記憶すると決定したとき(ステップS53:Yes)、制御部101は、ステップS54に処理を移行して、コンテンツ投入装置10の登録要求に対して通信部104を介して許可応答を行い、この許可応答に応じてコンテンツ投入装置10から送信されるコンテンツ情報を通信部104を介して取得し、当該ハードディスク103へ記憶する。一方、コンテンツ投入装置10からのコンテンツ情報を記憶しないと決定したとき(ステップS53:No)、制御部101は、処理をステップS56に移行して、通信部104を介してコンテンツ投入装置10へコンテンツ情報を受信できない旨を通知する。このように、制御部101は、記憶処理手段として機能するとき、コンテンツ情報の登録要求をリクエスト端末装置から受信したときに、ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たすとき、ハードディスク103の状態情報に応じた確率で、ハードディスク103にコンテンツ投入装置10から送信されるコンテンツ情報を記憶する。
次に、図16を参照して、第3実施形態における情報配信システムS”におけるコンテンツ情報送信処理について説明する。なお、第3実施形態のコンテンツ情報送信処理は、第1実施形態のコンテンツ情報送信処理における図13に示すステップS31とステップS32との間に追加の処理(ステップS62、S63)があること以外は、同じ処理(すなわち、ステップS60,S61,S64,S65,S66は、図13に示すステップS30,S31,S32,S33,S34にそれぞれ対応する。)であることから同じ処理についてはここでの説明は省略する。
図16に示すように、ハードディスク状態情報HSがコンテンツ送信条件を満たすと判定すると(ステップS61:Yes)、制御部101は、ハードディスク状態情報HSに応じた送信確率を算出する(ステップS62)。例えば、ハードディスク状態情報HSである点数情報H6が60%であるとき、制御部101は、送信確率を60%とする。
次に、制御部101は、ステップS62において算出した送信確率に基づいて、リクエスト端末装置へコンテンツ情報を送信するか否かを決定する(ステップS63)。この処理において、リクエスト端末装置へコンテンツ情報を送信すると決定したとき(ステップS63:Yes)、制御部101は、ステップS64に処理を移行する。一方、リクエスト端末装置へコンテンツ情報を送信しないと決定したとき(ステップS63:No)、制御部101は、処理をステップS66に移行する。このように、制御部101は、コンテンツ送信処理手段として機能するとき、ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たすときに、ハードディスク103に記憶したコンテンツ情報のリクエスト端末装置への送信を、ハードディスク103の状態情報に応じた確率で行うようにしている。
以上のように第3実施形態における端末装置1は、ハードディスク103の状態情報が所定条件を満たすときでも、ハードディスク状態情報HSに応じた確率でコンテンツ情報の記憶やコンテンツ情報の送信を規制するようにしており、端末装置1のハードディスク状態情報HSの状態が良好でないものはコンテンツ保持端末装置として動作する確率が低くなり、配信能力が低下していない、より安定したコンテンツ保持端末装置からコンテンツ情報の配信を受けることができ、コンテンツ情報を受信できないといった問題などを抑えることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
例えば、端末装置1の所在情報としてIPアドレスを例にして説明したが、IPアドレスに加えポート番号を含めて所在情報としてもよく、ネットワーク上の位置が特定できるものであればよい。
また、上述においては、メッセージ登録条件とメッセージ送信条件とを同様の条件としたが、異なる条件とするようにしてもよく、このようにすることで、環境に即した情報配信システムを提供することができる。
また、上述した実施形態においては、ハードディスク状態情報HSにおける点数情報H6の点数化につき、点数が高いほどハードディスク103の状態が良いとの定義により当該点数化を行ったが、これとは反対に、点数が低いほどハードディスク103の状態が良いとの定義により当該点数化を行っても良い。
本発明の第1実施形態に係る情報配信システムにおける各端末装置及びコンテンツ投入装置の接続態様の一例を示す図である。 ID空間の説明図である。 ルーティングテーブルを説明するための図である。 ルーティングテーブルの一例である。 コンテンツ保持端末装置から送信される登録メッセージがDHTルーティングにより転送される様子を示す図である。 インデックステーブルの一例である。 DHTルーティングによりコンテンツ情報を保持している端末装置が検索される様子の一例を示す図である。 第1実施形態に係る端末装置のハードディスクの状態情報の内容を示す図である。 第1実施形態に係るハードディスクの状態情報を構成する各パラメータの具体例を示す図である。 第1実施形態に係る端末装置の概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る端末装置の動作内容を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る端末装置の動作内容を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る端末装置の動作内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る端末装置の動作内容を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る端末装置の動作内容を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る端末装置の動作内容を示すフローチャートである。
符号の説明
S 情報配信システム
1 端末装置
10 コンテンツ投入装置
8 ネットワーク
101 端末装置の制御部
102 端末装置の記憶部
103 端末装置のハードディスク
104 端末装置の通信部

Claims (10)

  1. ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、前記端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける前記端末装置において、
    前記コンテンツ情報を記憶するハードディスクと、
    前記ハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得する状態情報取得手段と、
    前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報の送信要求を他の端末装置から受信したとき、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには前記他の端末装置へ前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報を送信し、前記所定の条件を満たさなくなると前記他の端末装置への前記コンテンツ情報の送信を規制するコンテンツ送信処理手段と、を有する
    ことを特徴とする端末装置。
  2. 前記コンテンツ送信処理手段は、前記ハードディスクの状態情報が前記所定の条件を満たさないときでも、前記他の端末装置から再度の前記送信要求があると、前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記コンテンツ送信処理手段は、前記ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときに、前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報の前記他の端末装置への送信を、前記ハードディスクの状態情報に応じた確率で行う
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端末装置。
  4. ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、前記端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける前記端末装置において、
    前記コンテンツ情報を記憶可能なハードディスクと、
    前記ハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得する状態情報取得手段と、
    前記コンテンツ情報の登録要求を他の装置から受信したときに、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには前記ハードディスクに前記コンテンツ情報を記憶し、前記所定条件を満たさなくなると前記ハードディスクへの前記コンテンツ情報の記憶を規制する記憶処理手段と、を有する
    ことを特徴とする端末装置。
  5. 前記記憶処理手段は、前記コンテンツ情報の登録要求を他の装置から受信したときに、前記ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすとき、前記ハードディスクの状態情報に応じた確率で、前記ハードディスクに前記コンテンツ情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記ハードディスクの状態情報は、当該ハードディスクの通電累積時間、温度、リードエラーの発生率、不良セクタの数及びスループット性能のうちの少なくともいずれか一つに基づく情報である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の端末装置。
  7. 前記ハードディスクの状態情報は、当該ハードディスクの通電累積時間、温度、リードエラーの発生率、不良セクタの数及びスループット性能のうちの少なくともいずれか一つを点数化した点数情報である
    ことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
  8. コンピュータを、請求項1〜7のいずれか1項に記載の端末装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
  9. ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、前記端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける前記端末装置の情報処理方法において、
    前記コンテンツ情報をハードディスクに記憶するステップと、
    前記ハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得するステップと、
    前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報の送信要求を他の端末装置から受信したとき、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには前記他の端末装置へ前記ハードディスクに記憶した前記コンテンツ情報を送信し、前記所定の条件を満たさなくなると前記他の端末装置への前記コンテンツ情報の送信を規制するステップと、を有する
    ことを特徴とする端末装置の情報処理方法。
  10. ネットワークを介して互いに接続された複数の端末装置の参加により形成され、前記端末装置間でコンテンツ情報の送受信を行う情報配信システムにおける前記端末装置の情報処理方法において、
    前記コンテンツ情報をハードディスクに記憶するステップと、
    前記ハードディスクから当該ハードディスクの状態情報を取得するステップと、
    前記コンテンツ情報の登録要求を他の装置から受信したときに、当該ハードディスクの状態情報が所定の条件を満たすときには前記ハードディスクに前記コンテンツ情報を記憶し、前記所定条件を満たさなくなると前記ハードディスクへの前記コンテンツ情報の記憶を規制するステップと、を有する
    ことを特徴とする端末装置の情報処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011066723A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Brother Industries Ltd 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理用プログラム
JP2011134411A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Toshiba Corp 記録制御装置及び記録制御方法

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