JP2008293196A - 情報配信システム、同システムに用いる端末装置及びその情報処理プログラム、並びに情報処理方法 - Google Patents

情報配信システム、同システムに用いる端末装置及びその情報処理プログラム、並びに情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ツリー状階層構造を形成してコンテンツ情報を配信する情報配信システムにおいて、情報配信システムにおいて階層構造を構成する端末装置の動作状態の変化に応じて、ツリー状の階層構造の再構築を行うことで、最適なツリー状の階層構造を構築することができる情報配信システムを提供すること。
【解決手段】ネットワーク上で情報配信装置1を頂点として複数の端末装置2が階層構造で多層に論理接続される情報配信システムであって、ツリー状階層構造を管理する接続管理装置3を備える。この接続管理装置3は、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2の装置内の温度の情報を取得し、これらの端末装置2のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置を検出すると、当該検出した端末装置に対してツリー状階層構造を一旦離脱し、再接続させるための再接続指示を送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報配信システム、同システムに用いる端末装置及びその情報処理プログラム、並びに情報処理方法に関するものであり、特に、ネットワークを介してコンテンツ情報を配信する情報配信装置と、ネットワーク上で情報配信装置を頂点として階層構造で多層に論理接続される複数の端末装置と、階層構造の情報を管理する接続管理装置とを備え、情報配信装置から配信されるコンテンツ情報が端末装置の中継機能により順次下層の端末装置へ中継される情報配信システム、同システムに用いる端末装置及びその情報処理プログラム、並びに情報処理方法に関する。
近年、ブロードバンドの普及に伴って、コンテンツ情報を配信する情報配信サービスが人気となっている。例えば、VOD(ビデオオンデマンド)のように利用者の要求に応じてコンテンツ情報を配信するサービスの他、インターネット放送のようにコンテンツ情報を放送形式で配信するサービスが知られている。
この種の情報配信サービスは、サーバクライアント方式による配信形態が主流であったが、最近では、この方式に代わる新しい配信形態としてP2P(ピアツーピア)型の配信形態であるツリー型トポロジー形式の配信形態が注目されている。
このツリー型トポロジー形式は、インターネットなどのネットワークを介してコンテンツ情報を配信する情報配信装置を頂点として複数の端末装置がネットワーク上にツリー状の階層構造で多層に論理接続され、情報配信装置から配信されるコンテンツ情報が端末装置の中継機能により順次下層の端末装置へ中継される配信形態である(例えば、特許文献1参照)。
このツリー型トポロジー形式の配信形態においては、端末装置が新たにツリー状の階層構造へ参加(接続)する際、この階層構造を管理する接続管理装置に問い合わせを行い、接続先の端末装置(以下、「接続先候補」とも呼ぶ。)を教えてもらう。すなわち、接続管理装置は、新規に参加する端末装置から問い合わせを受けたとき、ツリー状の階層構造の状態(例えば、階層構造全体のバランスや各端末装置の接続状態)を考慮して、新規に参加する端末装置へ通知する接続先候補を決定するようにしている。新規に参加する端末装置は、このように接続管理装置が決定した接続先候補に接続して、情報配信装置が配信するコンテンツ情報を受信するようにしている。
ところで、端末装置が一旦このようにツリー状の階層構造へ参加した後は、接続している上層の装置との通信途絶が発生したときや、自らツリー状の階層構造を脱退するまで、ツリー状階層構造の接続位置は維持される。
しかし、ツリー状の階層構造を構成する各端末装置はそれぞれ性能や通信回線の種類が異なることから、それらの状態によっては、情報配信装置から配信されるコンテンツ情報がツリー状の階層構造の上層から下層へと安定して遅延なく中継されない恐れがある。
そこで、本出願人は、特許文献2において、ツリー状の階層構造に参加している各端末装置のCPUの処理能力或いは接続している通信回線の種類などを考慮して、その階層構造を再構築する技術を提案している。
特開2006−33514号公報 特開2007−65975号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、CPUの処理能力や接続している通信回線の種類などの予め決まった動作状態で階層構造を再構築することができるものの、端末装置の動作状態が変化した場合には、階層構造の再構築を的確に行うことができない恐れがある。
例えば、通信回線として光回線を用い、CPUの処理能力が高い端末装置であっても、その内部のファンの故障が発生したり、コンテンツ情報の配信以外の情報処理によってシステムリソースが不足したりすることで、コンテンツ情報の配信能力が低下してしまう場合がある。このような状態の端末装置が階層構造における上層に接続されると、情報配信装置から配信されるコンテンツ情報がツリー状の階層構造の上層から下層へと安定して遅延なく中継されない恐れがある。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、情報配信システムにおいて階層構造を構成する端末装置の動作状態の変化に応じて、ツリー状の階層構造の再構築を行うことで、最適なツリー状の階層構造を構築することができる情報配信システム、同システムに用いる端末装置及びプログラム、並びに情報処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、ネットワークを介してコンテンツ情報を配信する情報配信装置と、前記ネットワーク上で前記情報配信装置を頂点として階層構造で多層に論理接続される複数の端末装置と、前記階層構造を管理する接続管理装置とを備え、前記情報配信装置から配信される前記コンテンツ情報が前記端末装置の中継機能により順次下層の端末装置へ中継される情報配信システムにおいて、前記複数の端末装置の各々が自装置内の温度を検出する温度検出手段を有し、前記階層構造を構成する複数の端末装置のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置を下層に移動させる手段を有することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記接続管理装置は、前記階層構造を構成する複数の端末装置の装置内の温度の情報を取得する温度情報取得手段と、前記階層構造を構成する複数の端末装置のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置を検出すると、当該検出した端末装置に対して前記階層構造へ再接続するための再接続指示を送信する再接続指示手段とを備え、前記端末装置は、前記接続管理装置から再接続指示を受けると、前記階層構造を一旦離脱し、その後、前記階層構造へ再参加する再接続手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の発明において、前記再接続手段は、前記階層構造への再参加の際に、前記階層構造の最下層に位置する端末装置へ接続することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記複数の端末装置から当該各装置内の温度の情報を収集し、前記接続管理装置へ送信する端末温度収集装置を備え、前記端末装置は、前記温度検出手段で検出した温度を定期的又は所定の条件を契機に前記端末温度収集装置へ送信する温度情報送信手段を有し、前記接続管理装置の温度情報取得手段は、前記端末温度収集装置から送信される前記温度の情報を受信する。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の発明において、前記所定の条件は、前記温度検出手段で検出した温度に所定の変化があったときであることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記所定の温度条件は、装置内の温度が基準温度よりも高いという条件であることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記所定の温度条件は、装置内の温度が下層に接続している端末装置の温度よりも所定値以上高いという条件であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1に記載の発明において、前記端末装置は、自装置が接続している上層又は下層の端末装置内の温度の情報を取得する温度情報取得手段と、自装置が接続している上層又は下層の端末装置内の温度と自装置内の温度との関係が所定条件を満たすとき、前記階層構造における位置を自装置と前記上層又は下層の端末装置との間で入れ替える再接続手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8に記載の発明において、前記所定条件は、前記上層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高い、又は前記下層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上低いという条件であることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1に記載の発明において、前記端末装置は、自装置内の温度が基準温度よりも高いとき、前記階層構造における位置を、自装置と自装置が接続している下層の端末装置との間で入れ替える再接続手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1に記載の発明において、前記端末装置は、自装置が接続している上層の端末装置内の温度の情報を取得する温度情報取得手段と、自装置が接続している上層の端末装置内の温度が基準温度よりも高いとき、前記階層構造における位置を、自装置と前記上層の端末装置との間で入れ替える再接続手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の発明において、前記接続管理装置は、前記階層構造を構成する前記複数の端末装置の接続状態情報を記憶する接続状態情報記憶手段と、前記端末装置から接続先紹介要求を受信したとき、前記接続状態情報記憶手段に記憶された前記接続状態情報から複数の接続先候補を選択する接続先候補選択手段と、前記接続先候補選択手段により選択した複数の接続先候補及びこれらの接続先候補の装置内の温度を、前記接続先紹介要求を送信した前記端末装置へ通知する通知手段とを有し、前記端末装置は、前記接続管理装置に前記接続先紹介要求を送信する接続先紹介要求手段と、前記接続管理装置から前記複数の接続先候補及びこれらの接続先候補の装置内の温度を受信する接続先候補受信手段と、前記接続管理装置から送信された前記複数の接続先候補のうち一の接続先候補を、前記複数の接続先候補の装置内の温度に基づいて選択し、当該選択した端末装置へ接続する接続手段とを有することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項12に記載の発明において、前記接続手段は、前記複数の接続先候補の装置内の温度のうち最も温度の低い端末装置を選択し、当該選択した端末装置へ接続することを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項12に記載の発明において、前記接続手段は、前記複数の接続先候補の装置内の温度のうち自装置内の温度よりも低い温度の一の端末装置を選択し、当該選択した端末装置へ接続することを特徴とする。
また、請求項15の発明は、ネットワークを介してコンテンツ情報を配信する情報配信装置と、前記ネットワーク上で前記情報配信装置を頂点として階層構造で多層に論理接続される複数の端末装置と、前記階層構造を管理する接続管理装置とを備え、前記情報配信装置から配信される前記コンテンツ情報が前記端末装置の中継機能により順次下層の端末装置へ中継される情報配信システムにおける前記端末装置において、自装置内の温度を検出する温度検出手段と、自装置が接続している上層又は下層の端末装置内の温度の情報を取得する温度情報取得手段と、自装置が接続している上層又は下層の端末装置内の温度と自装置内の温度との関係が所定条件を満たすとき、前記階層構造における位置を自装置と前記上層又は下層の端末装置との間で入れ替える再接続手段とを有することを特徴とする。
また、請求項16の発明は、請求項15に記載の発明において、前記所定条件は、前記上層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高い、又は前記下層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上低いという条件であることを特徴とする。
また、請求項17の発明は、コンピュータを、請求項15又は請求項16に記載の端末装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラムとした。
また、請求項18の発明は、ネットワークを介してコンテンツ情報を配信する情報配信装置と、前記ネットワーク上で前記情報配信装置を頂点として階層構造で多層に論理接続される複数の端末装置と、前記階層構造を管理する接続管理装置とを備え、前記情報配信装置から配信される前記コンテンツ情報が前記端末装置の中継機能により順次下層の端末装置へ中継される情報配信システムにおける情報処理方法において、前記複数の端末装置の各々が、自装置内の温度を検出するステップと、前記階層構造を構成する複数の端末装置のうち装置内の温度が所定条件を満たす端末装置を下層に移動させるステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置を下層に移動させるようにしたので、端末装置内の動作状態の変化に応じてツリー状の階層構造の再構築を行うことができ、最適なツリー状の階層構造を構築することができる。
[1.第1実施形態]
[1.1.情報配信システムの構成等]
まず、図1を参照して、情報配信システムSの概要構成について説明する。図1は、本実施形態に係る情報配信システムSの概要構成例を示す図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る情報配信システムSは、音楽データ、映像データ或いは文書データなどのコンテンツ情報をネットワークを介して配信する情報配信装置1と、ネットワーク上において情報配信装置1を頂点としてツリー状の階層構造(以下、「ツリー状階層構造」と呼ぶ。)で多層に論理接続される複数の端末装置2a1,2a2,2b1〜2b4,2c1〜2c8と、このツリー状階層構造を管理する接続管理装置3と、複数の端末装置2a1,2a2,2b1〜2b4,2c1〜2c8の装置内の温度を収集する端末温度収集装置4とを備えている。なお、端末装置の数をここでは14台としているがこれに限られるものではない。
情報配信装置1、端末装置2a1,2a2,2b1〜2b4,2c1〜2c8、接続管理装置3、端末温度収集装置4には、各々IPアドレスが割り当てられており、これら装置は、図1(b)に示すように、ネットワークの一例としてのインターネット8にルータ等を介して接続されている。これらの装置間においては、目的の接続先装置のIPアドレスを宛先IPアドレス、自装置のIPアドレスを送信元IPアドレスとしたヘッダを含むパケットを送信することによって通信接続が可能となっている。そして、情報配信装置1及び端末装置2a1,2a2,2b1〜2b4,2c1〜2c8が装置間でセッションを確立することによって論理接続され、図1(a)に示すようにツリー状階層構造が構築される。また、ここでは情報配信装置1と接続管理装置3と端末温度収集装置4とを分けて説明しているが、接続管理装置3や端末温度収集装置4を情報配信装置1の内部に有することとしてもよい。この場合には接続管理装置3や端末温度収集装置4にIPアドレスは割り当てずに、情報配信装置1のIPアドレスと共用することができる。なお、端末装置2a1,2a2,2b1〜2b4,2c1〜2c8のいずれかの端末装置又はすべての端末装置を示す場合には、便宜上、端末装置2という場合がある。
この情報配信システムSは、情報配信装置1を頂点として複数の端末装置2がツリー状階層構造で多層に論理接続されるように接続管理装置3によって管理される。情報配信装置1はコンテンツ情報を端末装置2a1,2a2へ送信する。端末装置2a1,2a2は上層に接続した情報配信装置1からコンテンツ情報を受信すると、下層に接続した端末装置(以下、「下層装置」とも呼ぶ。)2b1〜2b4へ受信したコンテンツ情報を中継する。同様に、端末装置2b1〜2b4はコンテンツ情報を受信すると、下層に接続した端末装置2c1〜2c8へ受信したコンテンツ情報を中継する。
このように情報配信システムSにおいては、情報配信装置1から配信されるコンテンツ情報が端末装置2の中継機能により順次下層の端末装置2へ中継され、情報配信システムSに参加してツリー状階層構造を構成するすべての端末装置2へコンテンツ情報が配信される。配信されるコンテンツ情報には、音楽や映画などコンテンツデータのほか、再生時刻の情報(以下、「再生時刻データ」という。)が含まれている。そして、コンテンツ情報を受信した複数の端末装置2は、順次送信されるコンテンツ情報の再生を再生時刻データに基づいて行なう。このようにして、情報配信システムSは、情報配信装置1から送信されたコンテンツ情報が複数の端末装置2に配信され、複数の端末装置2において同時刻にコンテンツ情報を再生することができる。すなわち、P2Pを用いて複数の端末装置2への放送形式のストリーミング配信を実現している。
[1.2.ツリー状階層構造の再構築]
次に、図2を参照して、情報配信システムSおけるツリー状階層構造の再構築の動作について図面を参照して具体的に説明する。図2〜図4は情報配信システムSにおけるツリー状階層構造の再構築の動作を説明するための図である。なお、以下の動作は、端末装置2の制御部、接続管理装置3の制御部及び端末温度収集装置4の制御部による情報処理によって実現されるものである。
本実施形態における情報配信システムSにおいて、複数の端末装置2は各々が自装置内の温度を検出する温度検出手段を有しており、各端末装置2は検出した自装置内の温度情報を端末温度収集装置4へ送信する。端末温度収集装置4ではこのように各端末装置2から送信される温度情報を収集する(図2に示す(1)参照。)。
ここで、「装置内の温度」とは、端末装置2の筐体内雰囲気温度であり、その筐体内に配置した温度検出手段である温度センサによって検出される。筐体内雰囲気温度は、内部のファンの故障が発生したときやコンテンツ情報の受信・中継以外の情報処理によってCPUやハードディスクに過負荷が発生してシステムリソースが不足したときなどに上昇するものである。従って、筐体内雰囲気温度を検出することにより、端末装置2においてコンテンツ情報の受信能力や中継能力が低下しているか否かを判定することができる。
なお、内部のファンの故障が発生したとき、後述する制御部101のCPUやハードディスク103の温度が上昇する。また、コンテンツ情報の配信以外の情報処理によってCPUやハードディスクに過負荷が発生したときにも、制御部101のCPUやハードディスク103の温度が上昇する。従って、制御部101のCPUの表面温度やハードディスク103の表面温度などを検出することによって装置内の温度を検出するようにしてもよい。
ところで、各端末装置2による端末温度収集装置4への温度情報の送信は、定期的(例えば、10分に1回)に行われる。また、端末装置2は、所定の条件を満たすときにもこれを契機に端末温度収集装置4へ送信するようにしている。例えば、温度検出手段で検出した自装置の温度に所定の変化(例えば、前回の検出時から所定値以上の温度変化)があったときに所定の条件を満たすと判定する。
端末温度収集装置4は、収集した各端末装置2内の温度情報を接続管理装置3へ送信する(図2に示す(2)参照。)。端末温度収集装置4から接続管理装置3へのこれらの温度情報の送信は、接続管理装置3からの定期的(例えば、10分に1回)な送信要求に基づいて行われる。
接続管理装置3は、このように端末温度収集装置4から各端末装置2の温度情報を受信して端末温度記憶手段に記憶し、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置2を下層に移動させる。以下、この処理について具体的に説明する。
まず、接続管理装置3は、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置2を検出すると、当該検出した端末装置2に対してツリー状階層構造へ再接続するための再接続指示を送信する(図2に示す(3)参照。)。ここで、この「所定の温度条件」は、装置内の温度が予め設定された基準温度よりも高いという条件としている。そして、各端末装置2の装置内の温度がそれぞれ図3に示す状態であるものとしており、接続管理装置3は、装置内の温度が基準温度(ここでは、40℃とする。)を超えている端末装置2b1に対して、ツリー状階層構造へ再接続するための再接続指示を送信する。
この「基準温度」は、端末装置2において、コンテンツ情報の受信能力や中継能力が低下すると予測される筐体内雰囲気温度よりも少し低い温度を基準温度とし、筐体内雰囲気温度が所定の基準温度を超えているときには、その端末装置2のツリー状階層構造の接続位置を移動させることによって、端末装置2内の動作状態の変化が他の端末装置2へ影響することを抑制することができる。例えば、情報配信装置1からストリーミング形式で動画データのコンテンツ情報を送信する場合に、ツリー状階層構造の上層の端末装置2でコンテンツ情報の受信能力や中継能力が低下すると、その下層の端末装置2において断続的に動画が再生される等の動画像の乱れが生じる恐れがあるが、ツリー状階層構造の接続位置を移動させることで動画像の乱れ等が生じることを抑制することができる。
再接続指示を受けた端末装置2b1は、ツリー状階層構造から一旦離脱する(図2に示す(4)参照。)。この離脱処理は、再接続指示を受けた端末装置2が接続している上層の装置(以下、「上層装置」とも呼ぶ。)との接続を切断することによって行われる。また、端末装置2b1には、その下層に端末装置2c1,2c2が接続されており、端末装置2b1はこれらの端末装置2c1,2c2に切断要求を行う。切断要求を受信した端末装置2c1,2c2は、端末装置2b1との接続を切断し、端末装置2b1と同様にツリー状階層構造へ再度参加する処理を実行する。
このようにツリー状階層構造から離脱した端末装置2b1は、接続管理装置3に対して接続先候補の問い合わせを行う(図2に示す(5)参照。)。この問い合わせは、自装置の所在情報を含む接続先紹介要求である接続先紹介メッセージを端末装置2c6が接続管理装置3に送信することによって行われる。
接続管理装置3は、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2の接続状態情報(例えば、各端末装置2のツリー状階層構造における接続位置や各端末装置2の所在情報など)を記憶する接続状態情報記憶手段を有しており、端末装置2b1から接続先紹介メッセージを受信すると、接続状態情報記憶手段に記憶された接続状態情報に基づいて複数の接続先候補を選択する。また、接続管理装置3は端末温度記憶手段から選択した接続先候補の装置内の温度を取り出す。
その後、接続管理装置3は、選択した複数の接続先候補の情報(接続先候補の所在情報やツリー状階層構造における接続位置)及びこれらの接続先候補の装置内の温度の情報を、接続先紹介メッセージを送信した端末装置2b1へ通知する(図2に示す(6)参照。)。
端末装置2b1は、接続管理装置3から複数の接続先候補及びこれらの接続先候補の装置内の温度を受信し、これらの接続先候補のうち一の接続先候補を、これらの接続先候補の装置内の温度に基づいて選択し、当該選択した端末装置2(ここでは、端末装置2c5とする。)へ接続要求を行って(図2に示す(7)参照。)、当該端末装置2を上層装置としてツリー状階層構造に参加する(図2に示す(8)参照。)。このようにツリー状階層構造を再構築した結果、各端末装置2の温度状態は、図4に示すようになる。
ここで、端末装置2b1において、接続する接続先候補の選択は、複数の接続先候補の装置内の温度のうち自装置内の温度よりも低い温度の端末装置2であることを条件として行われるが、このように条件を満たす端末装置2のうちツリー状階層構造の最下層に位置する端末装置2があるときには、当該端末装置2へ接続する。例えば、自装置内の温度よりも低い温度の接続先候補として端末装置2b2と端末装置2c5があるとき、端末装置2b1は端末装置2c5を接続する接続先候補として選択する。
なお、接続する接続先候補の選択を、複数の接続先候補の装置内の温度のうち最も温度の低い端末装置2であることを条件としてもよい。例えば、ツリー状階層構造が図3に示すような状態のとき端末装置2b1は、接続先候補として通知された端末装置2のうち、温度の最も低い端末装置2b2又は端末装置2c5が含まれているときには、これらの装置のいずれかを接続する接続先候補として選択することになる。
このように本実施形態における情報配信システムSにおいては、接続管理装置3において、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置2をツリー状階層構造の下層に移動させるようにしており、これにより、最適なツリー状の階層構造を構築することができる。
なお、接続管理装置3において、装置内の温度が基準温度よりも高い端末装置2ではなく、装置内の温度が自装置に接続された下層の端末装置2よりも温度が所定値以上高い端末装置2を、所定の温度条件を満たす端末装置2として選択して、当該検出した端末装置2に対してツリー状階層構造へ再接続するための再接続指示を送信するようにしてもよい。例えば、ツリー状階層構造を構成する各端末装置2の装置内の温度が図5に示すような状態であるとき、端末装置2b1の装置内の温度はその下層の端末装置2c1,2c2の装置内の温度よりも13℃以上高く、又端末装置2b4の装置内の温度はその下層の端末装置2c7の温度よりも10℃高いため、上述の所定値を8℃とした場合、接続管理装置3は、端末装置2b1,2b4にそれぞれ再接続指示を行うことになる。
その結果、上層から下層にかけて装置内の温度が高くなるようにツリー状階層構造が再構築される。したがって、より最適なツリー状の階層構造を構築することができることになる。
[1.3.端末装置の具体的構成及び動作]
次に、図面を参照して、端末装置2の構成及び動作について説明する。
(端末装置の構成)
まず、端末装置2の構成について説明する。図6は、本実施形態に係る情報配信システムSにおける端末装置2の概略構成を示す図である。
端末装置2は、専用のコンピュータの他、一般のパーソナルコンピュータを適用可能であり、図6に示すように、制御部101と、各種パラメータ等を記憶する書き換え可能な記憶部102と、情報配信装置1や他の端末装置2から取得したコンテンツ情報を記憶するハードディスク(HDD)103と、情報配信装置1や他の端末装置2から取得したコンテンツ情報を一時的に記憶するバッファメモリ104と、ハードディスク103やバッファメモリ104に記憶したコンテンツ情報を順次取り出してデコードするデコーダ部105と、このデコーダ部105によってデコードされたコンテンツ情報のうち映像情報を後述の表示部107で表示可能な情報に変換処理する映像処理部106と、この映像処理部106からの出力に基づいてコンテンツ情報の映像を表示する液晶表示装置(LCD)などの表示部107と、デコーダ部105によってデコードされたコンテンツ情報のうち音声情報を後述のスピーカ109で音波として出力可能な情報に変換処理する音声処理部108と、この音声処理部108からの出力に基づいて音波を出力するスピーカ109と、マウスやキーボードなどからなる入力部110と、端末装置2内を冷却するための冷却ファン111と、端末装置2内の温度(筐体130内の温度)を検出する温度検出手段である温度センサ112と、インターネット8を介して、情報配信装置1、他の端末装置2、接続管理装置3、端末温度収集装置4と通信するための通信部113とを備えている。なお、制御部101、記憶部102、ハードディスク103、バッファメモリ104、デコーダ部105、通信部113は、システムバス120を介して相互に接続されている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、内部ROM(Read Only Memory)及び内部RAM(Random Access Memory)から構成される。この内部ROMには、情報配信システムSのツリー状階層構造に参加してコンテンツ情報を取得するための情報処理プログラムが格納されており、CPUは内部ROMに記憶されている情報処理プログラムを読み出して実行することによって、後述する接続先紹介要求手段、接続先候補受信手段、接続手段、再接続手段、温度情報送信手段、中継手段等として機能する。
なお、この情報処理プログラムは、例えば、インターネット8に接続されたサーバ(例えば、接続管理装置3)から、通信部113を介して、制御部101の内部ROMにダウンロードされるようにしてもよく、又CD−ROM等の記録媒体に記録されてから図示しない記録媒体ドライブを介して、制御部101の内部ROMに読み込まれるようにしてもよい。この場合、内部ROMはフラッシュメモリなどで構成することが望ましい。
(端末装置の動作)
以上のように構成された端末装置2の動作を具体的に説明する。図7及び図8は端末装置2の動作内容の一例を示すフローチャートである。なお、以下の各処理は、端末装置2の制御部101が上述した各手段等として機能することによって実行されるものである。
図7に示すように、端末装置2においてメイン電源スイッチ(図示せず)がONされたときやリセットスイッチ(図示せず)が操作されたとき、制御部101のCPUは、記憶部102のアクセス許可、内部RAMの作業領域確保等の初期設定動作を実行し、内部ROMに記憶した情報処理プログラムを読み出して、制御部101としての機能を動作状態とした後(ステップS10)、ステップS11に処理を移す。
ステップS11において、制御部101は、接続処理を行う。この接続処理は、図8におけるステップS20〜S24の処理であり、後で詳述する。
接続処理が終了すると、制御部101は、再接続指示があったか否か、及び、切断要求があったか否かを判定する(ステップS12)。制御部101は、接続管理装置3からの再接続指示を通信部113を介して受信したときに、再接続指示があったと判定する。また、制御部101は、上層に接続した端末装置2からの切断要求を通信部113を介して受信したと判定したときに切断要求があったと判定する。
この処理において、再接続指示又は切断要求があったと判定すると(ステップS12:Yes)、制御部101は、上層の装置との接続を切断して、接続管理装置3へ通信部113を介して離脱報告を送信し(ステップS13)、処理をステップS11に移行する。接続管理装置3の制御部は、この離脱報告を端末装置2から受信すると、その離脱報告に応じてトポロジー情報を書き換える。トポロジー情報の書き換えは、後述するトポロジーデータベース303からトポロジー情報を読み出し、このトポロジー情報から離脱報告を行った端末装置2を削除したトポロジー情報をトポロジーデータベース303に上書きすることによって行う。このように制御部101は、接続管理装置3から再接続指示を受けると、ツリー状階層構造を一旦離脱し、その後ツリー状階層構造へ再参加する接続処理(ステップS11)を行う再接続手段として機能する。なお、再接続指示を受けた場合において、下層に接続した端末装置2があるときには、その端末装置2へ切断要求を送信する。
一方、再接続指示及び切断要求がなかったと判定すると(ステップS12:No)、制御部101は、温度検出の契機になったか否かを判定する(ステップS14)。この温度検出の契機は、所定期間(例えば、10分に1回)毎に定期的に発生するように、制御部101によってカウントされるものである。また、自装置内の温度に所定の変化があったとき、例えば、自装置内の温度が前回の温度検出契機時よりも所定値以上大きくなったときにも、温度検出の契機を発生させるようにしている。
この処理において、温度検出の契機になったと判定すると(ステップS14:Yes)、自装置内の温度を検出する(ステップS15)。具体的には、制御部101は、温度センサ112から出力される筐体130内の雰囲気温度の情報を取得することによって、装置内の温度を検出する。その後、制御部101は、検出した自装置内の温度の情報を通信部113を介して端末温度収集装置4へ送信する(ステップS16)。このように制御部101は、検出した自装置内の温度の情報を端末温度収集装置4へ送信する温度情報送信手段として機能する。
ステップS14において温度検出の契機になっていないと判定したとき(ステップS14:No)、又はステップS16の処理が終了したとき、制御部101は、終了指示を検知したか否かを判定する(ステップS17)。例えば、自端末装置の電源がOFF状態へ移行したとき、制御部101は、終了指示を検知する。
ステップS17において、終了指示を検知したと判定すると(ステップS17:Yes)、制御部101は、メイン処理を終了し、一方、終了指示を検知していないと判定すると(ステップS17:No)、制御部101は、ステップS12からの処理を繰り返す。
次に、ステップS11における接続処理について図8のフローチャートを参照して具体的に説明する。図8は端末装置2における接続処理のフローチャートである。
図8に示すように、接続処理を開始すると、制御部101は、接続管理装置3に接続先紹介要求である参加要求を行う(ステップS20)。すなわち、制御部101は、接続管理装置3に対して、自装置の所在情報などを含む接続先紹介メッセージを通信部113を介して送信する。このように制御部101は、接続管理装置3に接続先紹介要求を送信する接続先紹介要求手段として機能する。
その後、制御部101は、接続管理装置3から接続先候補(情報配信装置1又は端末装置2)の所在情報(IPアドレスなど)及びその接続先候補の装置内の温度の情報を通信部113を介して取得して(ステップS21)、処理をステップS22に移行する。このように制御部101は、接続管理装置3から複数の接続先候補及びこれらの接続先候補の装置内の温度を受信する接続先候補受信手段として機能する。
ステップS22において、制御部101は、まず、温度センサ112から出力される自装置の筐体130内の雰囲気温度の情報を取得することによって、筐体130内の温度を検出する。次に、制御部101は、この筐体130内の温度とステップS21において取得した接続先候補の装置内の温度とを比較し、自装置内の温度よりも装置内の温度が低い接続先候補を選択する。ここでは、自装置内の温度よりも装置内の温度が低い接続先候補が複数あるときには、これらの接続先候補のうち最も温度が低い接続先候補を選択するが、ツリー状階層構造の最下層に位置する端末装置2があるときには当該端末装置2を選択するようにしてもよく、又ランダムに選択するようにしてもよい。自装置内の温度よりも装置内の温度が低い接続先候補がないときには、ステップS21において取得した接続先候補のうち装置内の温度が最も低い接続先候補を選択する。
このように接続先候補の選択が行われた後、制御部101は、このように選択した接続先候補に接続要求を行って、この接続先候補を上層装置としてツリー状階層構造へ参加する(ステップS23)。その後、制御部101は、接続管理装置3に対して通信部113を介して参加報告を送信して(ステップS24)、接続処理を終了する。このように制御部101は、接続管理装置3から送信された複数の接続先候補のうち一の接続先候補を、複数の接続先候補の装置内の温度に基づいて選択し、当該選択した端末装置2へ接続する接続手段として機能する。
このように本実施形態における端末装置2では、ツリー状階層構造へ参加するときに、自装置内の温度よりも低い温度の接続先候補を上層装置としてツリー状階層構造へ参加することができることから、ツリー状階層構造を構築時に、ツリー状階層構造の上層から下層にかけて、装置内の温度が高くなるようにすることができ、より適切なツリー状階層構造の構築が可能となる。
[1.4.接続管理装置の具体的構成及び動作]
次に、図面を参照して、接続管理装置3の構成及び動作について説明する。
(接続管理装置の構成)
まず、接続管理装置3の構成について説明する。図9は、本実施形態に係る情報配信システムSにおける接続管理装置3の概略構成を示す図である。
接続管理装置3は、専用のコンピュータの他、一般のサーバコンピュータを適用可能であり、図9に示すように、制御部301と、端末温度収集装置4から送信される各端末装置2の装置内の温度情報や各種データを書き換え可能な記憶部302(端末温度記憶手段の一例に相当)と、自接続管理装置3が管理するツリー状階層構造の情報(ツリー状階層構造を構成する各端末装置2の所在情報や接続状態情報など)であるトポロジー情報を記憶するトポロジーデータベース303(接続状態情報記憶手段の一例に相当)と、マウスやキーボードなどからなる入力部304と、インターネット8を介して、情報配信装置1や端末装置2と通信するための通信部305とを備えている。なお、制御部301、記憶部302、トポロジーデータベース303、通信部305は、システムバス306を介して相互に接続されている。ここで、「接続状態情報」とは、どの端末装置2がツリー状階層構造のどの位置に接続されているか、どの端末装置2が下層に他の端末装置2をあと何台接続することができるか、などの情報である。
制御部301は、CPU(Central Processing Unit)、内部ROM(Read Only Memory)及び内部RAM(Random Access Memory)から構成される。この内部ROMには、情報配信システムSのツリー状階層構造を管理するための情報処理プログラムが格納されており、CPUは内部ROMに記憶されている情報処理プログラムを読み出して実行することによって、後述する温度情報取得手段、接続先候補選択手段、通知手段等として機能する。
なお、この情報処理プログラムは、例えば、インターネット8に接続されたサーバ(図示せず)から、通信部305を介して、制御部301の内部ROMにダウンロードされるようにしてもよく、又CD−ROM等の記録媒体に記録されてから記録媒体ドライブ(図示せず)を介して、制御部301の内部ROMに読み込まれるようにしてもよい。この場合、内部ROMはフラッシュメモリなどで構成することが望ましい。
(接続管理装置3の動作)
以上のように構成された接続管理装置3の動作を具体的に説明する。図10〜図12は接続管理装置3の動作内容の一例を示すフローチャートである。なお、以下の各処理は、接続管理装置3の制御部301が上述した各手段等として機能することによって実行されるものである。
図10に示すように、接続管理装置3においてメイン電源スイッチ(図示せず)がONされたときやリセットスイッチ(図示せず)が操作されたとき、制御部301のCPUは、記憶部302のアクセス許可、内部RAMの作業領域確保等の初期設定動作を実行し、内部ROMに記憶した情報処理プログラムを読み出して、制御部301としての機能を動作状態として(ステップS50)、処理をステップS51に移す。
ステップS51において、制御部301は、ツリー状階層構造の再構築契機になったか否かを判定する(ステップS51)。この再構築契機は、所定期間(例えば、10分に1回)毎に定期的に発生するように、制御部301によってカウントされるものであるが、ツリー状階層構造における各端末装置2の温度変化が前回の温度検出契機時よりも所定値以上大きくなったときに、温度検出の契機を発生させるようにしてもよい。
この処理において、ツリー状階層構造の再構築契機になったと判定すると(ステップS51:Yes)、制御部301は、再構築処理を起動する(ステップS52)。この再構築処理は、図11におけるステップS60〜S65の処理であり、後で詳述する。
一方、ツリー状階層構造の再構築契機になっていないと判定すると(ステップS51:No)、制御部301は、接続先紹介要求を受信したか否かを判定する(ステップS53)。ここで、端末装置2からの接続先紹介メッセージが通信部305を介して受信されたときに、制御部301は、接続先紹介要求を受信したと判定する。
この処理において、接続先紹介要求を受信したと判定すると(ステップS53:Yes)、制御部301は、接続先紹介処理を行う(ステップS54)。この接続先紹介処理は,図12におけるステップS70〜S72の処理であり、後で詳述する。
ステップS53において接続先紹介要求を受信していないと判定したとき(ステップS53:No)、又はステップS52,S54の処理が終了したとき、制御部301は、終了指示を検知したか否かを判定する(ステップS55)。例えば、自端末装置の電源がOFF状態へ移行したとき、制御部301は、終了指示を検知する。
ステップS55において、終了指示を検知したと判定すると(ステップS55:Yes)、制御部301は、メイン処理を終了し、一方、終了指示を検知していないと判定すると(ステップS55:No)、制御部301は、ステップS51からの処理を繰り返す。
次に、ステップS52における再構築処理について図11のフローチャートを参照して具体的に説明する。図11は接続管理装置3における再構築処理のフローチャートである。
図11に示すように、再構築処理を開始すると、制御部301は、端末温度収集装置4に対して、ツリー状階層構造を構成する各端末装置2の装置内の温度を通信部305を介して要求する。この要求に対して端末温度収集装置4から送信される各端末装置2の装置内の温度の情報を通信部305を介して受信することによって、各端末装置2の温度情報を収集して、記憶部302に記憶する(ステップS60)。このように制御部301は、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2の装置内の温度の情報を端末温度収集装置4から取得する温度情報取得手段として機能する。
そして、制御部301は、このように記憶部302に記憶した各端末装置2の温度情報の中から、一の端末装置2の装置内の温度情報を取り出し(ステップS61)、この端末装置2の温度が基準温度よりも高いか否かを判定する(ステップS62)。例えば、基準温度を40℃としたとき、端末装置2の装置内の温度が41℃であるとき、端末装置2の温度が基準温度よりも高いと判定する。
この処理において、端末装置2の温度が基準温度よりも高いと判定すると(ステップS62:Yes)、制御部301は、当該温度が高い端末装置2に対して再接続指示を通信部305を介して送信する(ステップS63)。このように制御部301は、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2のうち装置内の温度が基準温度よりも高い端末装置2を検出すると、当該検出した端末装置2に対してツリー状階層構造へ再接続するための再接続指示を送信する再接続指示手段として機能する。
ステップS62において端末装置2の温度が基準温度よりも高くはないと判定したとき(ステップS62:No)、或いはステップS63の処理が終了したとき、制御部301は、所定時間待機して再構築処理を一時休止する(ステップS64)。このように所定時間待機するのは、再接続指示を行った端末装置2がツリー状階層構造へ参加するまでに、他の端末装置2へ再接続指示を行わないようにしてツリー状階層構造が不安定になることを抑制するためである。なお、ステップS62において、端末装置2の温度が基準温度よりも高くはないと判定したときには、このステップS64の処理をスキップすることもできる。
所定時間待機した後、制御部301は、ツリー状階層構造を構成する端末装置2の全てに対して、温度状態判定処理(ステップS62の処理)を行ったか否かを判定する(ステップS65)。
この処理において、ツリー状階層構造を構成する端末装置2の全てに対して、温度状態判定処理を行ったと判定すると(ステップS65:Yes)、制御部301は、再構築処理を終了する。一方、ツリー状階層構造を構成する端末装置2の全てに対して温度状態判定処理を行っていないと判定すると(ステップS65:No)、制御部301は、ステップS61に移行し、ツリー状階層構造を構成する端末装置2の全てに対して、温度状態判定処理を行うまで、ステップS61〜S64の処理を繰り返す。
このように接続管理装置3は、ツリー状階層構造を構成する端末装置2のうち、基準温度を超える端末装置2を移動させて、ツリー状階層構造を再構築するようにしている。なお、上述においては、制御部301は、端末装置2の温度情報を一つ一つ取り出して、基準温度と比較していくこととしたが、端末装置2全ての温度情報を取り出して基準温度と比較し、装置内の温度が最も高い端末装置2から順に再接続指示を送信するようにしてもよい。また、この場合、装置内の温度が同一のものに関しては、ツリー状階層構造の上流に接続している端末装置2から優先的に再接続指示を行うようにすることが望ましい。ツリー状階層構造の上流ほどその階層構造への影響が大きいからである。
次に、ステップS54における接続先紹介処理について図12のフローチャートを参照して具体的に説明する。図12は接続管理装置3における接続先紹介処理のフローチャートである。
図12に示すように、接続先紹介処理を開始すると、制御部301は、トポロジーデータベース303に記憶したトポロジー情報に基づきツリー状階層構造の状態を判定し、その端末装置2がコンテンツ情報の配信を受けるためにツリー状階層構造の上層装置として接続する接続先候補(情報配信装置1又は端末装置2)を所定数(2以上)選択する(ステップS70)。このように制御部301は、端末装置2から接続先紹介要求を受信したとき、トポロジーデータベース303に記憶された接続状態情報から複数の接続先候補を選択する接続先候補選択手段として機能する。
そして、このように選択した所定数の接続先候補の所在情報をトポロジーデータベース303から取り出し、さらにその接続先候補の装置内の温度の情報を記憶部302から取り出して(ステップS71)、これらの情報を、接続先紹介メッセージを送信した端末装置2へ通信部305を介して送信する(ステップS72)。このように制御部301は、選択した複数の接続先候補及びこれらの接続先候補の装置内の温度を、接続先紹介要求を送信した端末装置2へ通知する通知手段として機能する。
このように本実施形態の接続管理装置3は、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2のうち装置内の温度が基準温度を超える端末装置2を下層に移動させるようにしており、これにより、最適なツリー状の階層構造を構築することができる。また、端末装置2がツリー状階層構造へ参加するときに、接続先候補の温度情報を通知するようにしていることから、端末装置2は自装置内の温度よりも低い温度の接続先候補を上層装置としてツリー状階層構造へ参加することができる。その結果、ツリー状階層構造を構築時に、ツリー状階層構造の上層から下層にかけて、装置内の温度が高くなるようにすることができ、より適切なツリー状階層構造の構築が可能となる。
上述においては、接続管理装置3の制御部301は、複数の端末装置2のうち装置内の温度が基準温度を超える端末装置2に再接続指示を行うようにしたが、下層に接続した端末装置2よりも装置内の温度が所定値以上高い端末装置2に対して再接続指示を行うようにしてもよい。この場合、図11におけるステップS61において、制御部301は、一の端末装置2の温度情報とその下層に接続した端末装置2の温度情報とを取り出し、ステップS62において、一の端末装置2の温度がその下層に接続した端末装置2の温度よりも所定値以上高いか否かを判定する。そして、下層に接続した端末装置2の温度よりも所定値以上高いと判定すると、制御部301は、その端末装置2(下層に接続した端末装置2の温度よりも温度が所定値以上高い端末装置2)に対して再接続指示を通信部305を介して送信する。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態における情報配信システムS’の動作について説明する。上述した第1実施形態における情報配信システムSにおいては、接続管理装置3において、ツリー状階層構造を構成する複数の端末装置2のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置2を下層に移動させるようにしたが、本第2実施形態における情報配信システムS’は、端末装置2において当該装置が接続している上層の端末装置2内の温度が基準温度を超えているとき、又は自装置内の温度が基準温度を超えているとき、ツリー状階層構造における接続位置を自装置と上層又は下層の端末装置2との間で自律的に入れ替えるようにしている。なお、ツリー状階層構造への参加時の動作は第1実施形態と同様の処理であるため、ここでは説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同一の符号として説明する。また、端末装置2においては、このような動作を実行するために、第1実施形態と同様に制御部101の内部ROMに情報処理プログラムを有している。
まず、図13を参照して、第2実施形態の情報配信システムS’におけるツリー状階層構造の再構築処理について説明する。
ツリー状階層構造を構成する各端末装置2の装置内の温度が図13(a)に示す状態であるとし、また、接続位置の入れ替え処理を行う基準となる基準温度は40℃であるとする。
図13(a)に示すように、端末装置2a1は基準温度を超えているため、端末装置2a1自身又はその下層の端末装置2b2によって、端末装置2a1と端末装置2b2との間でツリー状階層構造の接続位置を入れ替える処理を行う。これにより、図13(b)に示すように、端末装置2a1と端末装置2b2とがその接続位置を入れ替えたツリー状階層構造が再構築される。なお、基準温度と自装置内の温度や上層に接続した端末装置2の装置内の温度との比較は、端末装置2によって定期的(例えば、10分に1回)に行う。
以下、第2実施形態における情報配信システムS’の動作について更に詳細に説明する。第2実施形態においては、上述のように端末装置2の移動を端末装置2が自律的に行うものであり、端末装置2の動作を中心にその動作を説明する。
図14〜図18は第2実施形態における端末装置2の動作内容を示すフローチャートである。なお、以下の各処理は、端末装置2の制御部101が上述した各手段等として機能することによって実行されるものである。
図14に示すように、端末装置2においてメイン電源スイッチ(図示せず)がONされたときやリセットスイッチ(図示せず)が操作されたとき、制御部101のCPUは、記憶部102のアクセス許可、内部RAMの作業領域確保等の初期設定動作を実行し、内部ROMに記憶した情報処理プログラムを読み出して、制御部101としての機能を動作状態とした後(ステップS100)、ステップS101に処理を移す。
ステップS101において、制御部101は、接続処理を行う。この接続処理は上述した図8におけるステップS20〜S24の処理である。
接続処理が終了すると、制御部101は、切断要求があったか否かを判定する(ステップS102)。制御部101は、上層に接続した端末装置2からの切断要求を通信部113を介して受信したと判定したときに切断要求があったと判定する。
この処理において、切断要求があったと判定すると(ステップS102:Yes)、制御部101は、上層の装置との接続を切断して、接続管理装置3へ通信部113を介して離脱報告を送信し(ステップS103)、処理をステップS101に移行する。接続管理装置3は、この離脱報告を端末装置2から受信すると、その離脱報告に応じてトポロジーデータベース303に記憶したトポロジー情報を書き換える。なお、下層に接続した端末装置2があるときには、制御部101は、その端末装置2へ切断要求を送信する。
一方、切断要求がなかったと判定すると(ステップS102:No)、制御部101は、温度検出の契機になったか否かを判定する(ステップS104)。この温度検出の契機は、所定期間(例えば、10分に1回)毎に定期的に発生するように、制御部101によってカウントされるものであるが、自装置内の温度に所定の変化があったとき、例えば、自装置内の温度が前回の温度検出契機時よりも所定値以上大きくなったときに、温度検出の契機を発生させるようにしてもよい。
この処理において、温度検出の契機になったと判定すると(ステップS104:Yes)、自装置内の温度を検出する(ステップS105)。具体的には、制御部101は、温度センサ112から出力される自装置の筐体130内の雰囲気温度の情報を取得することによって、自装置内の温度を検出する。その後、制御部101は、上層装置の装置内温度情報を取得する。すなわち、上層に接続した端末装置2に対して通信部113を介して当該上層の端末装置2の装置内の温度の情報の送信を要求し、当該要求に応じて送信される上層の端末装置2の温度情報を通信部113を介して受信する(ステップS106)。このように制御部101は、自装置が接続している上層の端末装置2内の温度の情報を取得する温度情報取得手段として機能する。
そして、制御部101は上層の端末装置2内の温度が基準温度よりも高いか否かを判定する(ステップS107)。この基準温度は、予め記憶部102に記憶しており、例えば、基準温度を40℃としたとき、端末装置2の装置内の温度が41℃であるとき、端末装置2の温度が基準温度よりも高いと判定する。この処理において、上層の端末装置2の温度が基準温度よりも高いと判定すると(ステップS107:Yes)、制御部101は、「上層装置との入替処理1」を実行する(ステップS108)。この「上層装置との入替処理1」は、図15に示すステップS120〜S125の処理であり、後で詳述する。
また、上層の端末装置2内の温度が基準温度よりも高くはないと判定すると(ステップS107:No)、制御部101は、自装置内の温度が基準温度よりも高いか否かを判定する(ステップS109)。この処理において、自装置内の温度が基準温度よりも高いと判定すると(ステップS109:Yes)、制御部101は、「下層装置との入替処理1」を実行する(ステップS110)。この「下層装置との入替処理1」は、図16に示すステップS130〜S133の処理であり、後で詳述する。
また、自装置内の温度が基準温度よりも高くないと判定すると(ステップS109:No)、制御部101は、下層に接続した端末装置2から入れ替え要求があったか否かを判定する(ステップS111)。この処理において、入れ替え要求があったと判定すると(ステップS111:Yes)、制御部101は、「下層装置との入替処理2」を実行する(ステップS112)。この「下層装置との入替処理2」は、図17に示すステップS140,S141の処理であり、後で詳述する。
ステップS111において、下層に接続した端末装置2から入れ替え要求がないと判定すると(ステップS111:No)、制御部101は、上層に接続した端末装置2から入れ替え要求があったか否かを判定する(ステップS113)。この処理において、入れ替え要求があったと判定すると(ステップS113:Yes)、制御部101は、「上層装置との入替処理2」を実行する(ステップS114)。この「上層装置との入替処理2」は、図18に示すステップS150〜S152の処理であり、後で詳述する。
ステップS113において上層に接続した端末装置2から入れ替え要求がないと判定したとき(ステップS113:No)、又はステップS114の処理が終了したとき、制御部101は、終了指示を検知したか否かを判定する(ステップS115)。例えば、自端末装置の電源がOFF状態へ移行したとき、制御部101は、終了指示を検知する。
ステップS115において、終了指示を検知したと判定すると(ステップS115:Yes)、制御部101は、メイン処理を終了し、一方、終了指示を検知していないと判定すると(ステップS115:No)、制御部101は、ステップS102からの処理を繰り返す。
次に、ステップS108における「上層装置との入替処理1」について図15のフローチャートを参照して具体的に説明する。図15は端末装置2における「上層装置との入替処理1」のフローチャートである。
図15に示すように、「上層装置との入替処理1」を開始すると、制御部101は、上層に接続した端末装置2に対して入れ替え要求を通信部113を介して送信する(ステップS120)。この入れ替え要求に対して上層に接続した端末装置2からは、この端末装置2が接続している上層の装置の所在情報が通知される。すなわち、入れ替え時に上層装置となる端末装置2(以下、「接続先の上層装置」とする。)の所在情報が通知され、この情報を通信部113を介して取得する(ステップS121)。例えば、図13に示すツリー状階層構造において、端末装置2b2が端末装置2a1と接続位置を入れ替える場合、端末装置2b2は端末装置2a1に入れ替え要求を送信する。この入れ替え要求には、入れ替え時に端末装置2a1の下層に接続されることになる端末装置2c3の所在情報を含んでいる。この入れ替え要求に対して、端末装置2a1は、入れ替え時に端末装置2b2の接続先の上層装置となる情報配信装置1の所在情報を通知する。なお、上述の入れ替え要求に対して上層に接続した端末装置2からは、当該端末装置2が接続している上層の装置の所在情報のほか、当該端末装置2の下層に接続された端末装置2のうち当該入れ替え要求を行った端末装置2以外の端末装置2の所在情報も通知される。例えば、図13に示すツリー状階層構造において、端末装置2b2から端末装置2a1に対する入れ替え要求が行われた場合、端末装置2a1は、自装置の上層に接続された情報配信装置1の所在情報に加え、自装置の下層に接続された端末装置2のうち入れ替え要求を行った端末装置2b2以外の端末装置2b1の所在情報を通知する。この通知は、端末装置2b2が、端末装置2b1を自装置の下層の端末装置2として接続することができるように通知するものである。
次に、制御部101は、自装置の下層に接続した端末装置2が存在しているか否かを判定する(ステップS122)。この処理において、下層に接続した端末装置2が存在すると判定すると(ステップS122:Yes)、制御部101は、下層に接続した端末装置2に対して入れ替え通知を通信部113を介して送信する(ステップS123)。この入れ替え通知には、下層に接続している端末装置2が自装置の代わりに接続すべき上層の端末装置2の所在情報などが含まれており、これにより下層に接続している端末装置2は接続管理装置3に接続先候補を問い合わせることなく、ツリー状階層構造へ再接続を行うことができる。例えば、図13に示すツリー状階層構造において、端末装置2b2が端末装置2a1と接続位置を入れ替える場合、端末装置2b2は、下層に接続した端末装置2c3に対して、端末装置2a1の所在情報を含む入れ替え通知を送信する。端末装置2c3は、この入れ替え通知を受信すると、端末装置2a1を上層の端末装置2として接続する。
次に、制御部101は、上層装置との入れ替えを実行する(ステップS124)。この処理は、ステップS121において取得した接続先の上層装置の所在情報に基づいて、接続先の上層装置へ接続する。例えば、図13に示すツリー状階層構造において、端末装置2b2が端末装置2a1と接続位置を入れ替える場合、端末装置2b2は、端末装置2a1から取得した接続先の上層装置である情報配信装置1の所在情報に基づいて、この情報配信装置1を上層装置として接続を行い、上層装置である端末装置2a1との入れ替えを行う。このように制御部101は、自装置が接続している上層の端末装置2内の温度が基準温度よりも高いとき、ツリー状階層構造における位置を、自装置と上層の端末装置2との間で入れ替える再接続手段として機能する。
このように上層装置との入れ替えを実行した後、制御部101は、接続管理装置3へ入れ替え報告を行い(ステップS125)、上層装置との入替処理を終了する。この入れ替え報告は、自装置が上層に接続した端末装置2との間で接続位置を入れ替えた旨の報告であり、自装置の所在情報と上層に接続した端末装置2の所在情報などが含まれる。図13に示すツリー状階層構造において、端末装置2b2が端末装置2a1と接続位置を入れ替えた場合、端末装置2b2は、ツリー状階層構造において自端末装置2b2と端末装置2a1とを入れ替えた旨の情報含む入れ替え報告を接続管理装置3へ通知する。
次に、ステップS110における「下層装置との入替処理1」について図16のフローチャートを参照して具体的に説明する。図16は端末装置2における「下層装置との入替処理1」のフローチャートである。
図16に示すように、「下層装置との入替処理1」を開始すると、制御部101は、下層に接続した端末装置2に対して入れ替え要求を通信部113を介して送信する(ステップS130)。例えば、図13に示すツリー状階層構造において、端末装置2a1が端末装置2b2と接続位置を入れ替える場合、端末装置2a1は端末装置2b2に入れ替え要求を送信する。
次に、制御部101は、自装置の上層に接続した端末装置2に対し通信部113を介して入れ替え通知を送信する(ステップS131)。例えば、図13に示すツリー状階層構造において、端末装置2a1が端末装置2b2と接続位置を入れ替える場合、端末装置2a1は情報配信装置1に対し通信部113を介して入れ替え通知を送信する。この入れ替え通知には、端末装置2a1と端末装置2b2との間で入れ替わる旨の情報や端末装置2b2の所在情報などが含まれる。
次に、制御部101は、下層装置との入れ替えを実行する(ステップS132)。この処理は、下層に接続している端末装置2を上層装置としての接続に切り替えることによって行う。例えば、図13に示すツリー状階層構造において、端末装置2a1が端末装置2b2と接続位置を入れ替える場合、端末装置2a1は、端末装置2b2を下層装置としての接続から上層装置として接続に切り替える。このように制御部101は、自装置内の温度が基準温度よりも高いとき、ツリー状階層構造における位置を、自装置と下層の端末装置2との間で入れ替える再接続手段として機能する。
このように下層装置との入れ替えを実行した後、制御部101は、接続管理装置3へ入れ替え報告を行い(ステップS133)、下層装置との入替処理を終了する。この入れ替え報告は、自装置が下層に接続した端末装置2との間で接続位置を入れ替えた旨の報告であり、自装置の所在情報と下層に接続した端末装置2の所在情報などが含まれる。
次に、ステップS112における「下層装置との入替処理2」について図17のフローチャートを参照して具体的に説明する。図17は「下層装置との入替処理2」との入替処理のフローチャートである。
図17に示すように、「下層装置との入替処理2」を開始すると、制御部101は、上層に接続した端末装置2に対して入れ替え通知を通信部113を介して送信する(ステップS140)。この入れ替え通知は、入れ替える端末装置2の情報を含むものであり、例えば、図13に示すように、端末装置2a1が端末装置2b2と接続位置を入れ替える場合、端末装置2a1は、上層装置である情報配信装置1に対して入れ替えを行う端末装置2b2の情報を含む入れ替え通知を送信する。
次に、制御部101は、下層に接続した端末装置2との入れ替えを実行して(ステップS141)、「下層装置との入替処理2」を終了する。この処理は、下層に接続している端末装置2を上層装置としての接続に切り替えることによって行う。なお、この下層装置にさらに下層の端末装置2が接続されているときには、制御部101は、この端末装置2を下層の端末装置2として接続する。例えば、図13に示すように、端末装置2a1が端末装置2b2と接続位置を入れ替える場合、端末装置2a1は、端末装置2b2の下層に接続すると共に、自装置の下層に端末装置2c3を接続する。
次に、ステップS114における「上層装置との入替処理2」について図18のフローチャートを参照して具体的に説明する。図18は端末装置2における「上層装置との入替処理2」のフローチャートである。
この「上層装置との入替処理2」において、制御部101は、まず自装置の下層に接続した端末装置2が存在しているか否かを判定する(ステップS150)。この処理において、下層に接続した端末装置2が存在すると判定すると(ステップS150:Yes)、制御部101は、下層に接続した端末装置2に対して入れ替え通知を通信部113を介して送信する(ステップS151)。
次に、制御部101は、上層装置との入れ替えを実行して(ステップS152)、「上層装置との入替処理2」を終了する。この処理は、上層装置からの入れ替え要求に含まれる接続先の上層装置の所在情報に基づいて、接続先の上層装置へ接続することによって行う。
以上のように本第2実施形態においては、端末装置2において当該装置が接続している上層の端末装置2内の温度が基準温度を超えているとき、又は自装置内の温度が基準温度を超えているとき、ツリー状階層構造における位置を自装置と上層又は下層の端末装置2との間で入れ替えるようにしており、これにより、接続管理装置3によって再接続指示を行うことに無しに、端末装置2が自律的にツリー状階層構造の再構築を行うことができる。
なお、上述においては、上層の端末装置2内の温度が基準温度を超えているときと、自装置内の温度が基準温度を超えているときとで入れ替えを行うようにしたが、これに限られるものではなく、上層の端末装置2内の温度が基準温度を超えているときのみ入れ替えを行うようにしてもよく、自装置内の温度が基準温度を超えているときのみ入れ替えを行うにしてもよい。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態における情報配信システムS”の動作について説明する。上述した第2実施形態における情報配信システムS’においては、端末装置2において当該装置が接続している上層の端末装置2内の温度が基準温度を超えているとき、又は自装置内の温度が基準温度を超えているとき、ツリー状階層構造における位置を自装置と上層又は下層の端末装置2との間で自律的に入れ替えるようにしたが、本第3実施形態における情報配信システムS”は、端末装置2において当該装置が接続している上層又は下層の端末装置2内の温度と自装置内の温度との関係が所定条件を満たすとき、ツリー状階層構造における位置を自装置と上層又は下層の端末装置2との間で自律的に入れ替えるようにする。なお、ツリー状階層構造への参加時の動作は第1実施形態及び第2実施形態と同様の処理であるため、ここでは説明を省略する。また、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成についてはこれらの実施形態と同一の符号として説明する。また、端末装置2においては、このような動作を実行するために、第2実施形態と同様に制御部101の内部ROMに情報処理プログラムを有している。
まず、図19を参照して、第3実施形態における情報配信システムS”におけるツリー状階層構造の再構築処理について説明する。なお、ツリー状階層構造を構成する各端末装置2の装置内の温度が図19(a)に示す状態であるとする。
図19(a)に示すように、端末装置2b1の装置内の温度は、端末装置2c1の装置内の温度よりも所定値(ここでは、10℃とする。)以上高く、また同様に、端末装置2b4はその下層の端末装置2c7よりも所定値以上高いことから、端末装置2c1及び端末装置2c7は上層の装置の温度が自装置の温度よりも所定値以上高いと判定して、端末装置2c1は端末装置2b1へ入れ替えを要求し、端末装置2c7は端末装置2b4へ入れ替えを要求する。或いは、端末装置2b1及び端末装置2b4が下層の装置の温度が自装置の温度よりも所定値以上低いと判定して、端末装置2b1は端末装置2c1へ入れ替えを要求し、端末装置2b4は端末装置2c7へ入れ替えを要求する。これにより、図13(b)に示すように、端末装置2c1と端末装置2b1とが、端末装置2c7と端末装置2b4とが、それぞれその接続位置を入れ替えたツリー状階層構造が再構築される。なお、基準温度と自装置内の温度や下層に接続した端末装置2の装置内の温度との比較は、端末装置2によって定期的(例えば、10分に1回)に行う。
以下、第3実施形態における情報配信システムS”の動作について更に詳細に説明する。第3実施形態においては、上述のように端末装置2の移動を端末装置2が自律的に行うものであり、第2実施形態における端末装置2とは入れ替えを行う判断基準が異なることから、その相違点について説明する。
図20は第3実施形態における端末装置2の動作内容を示すフローチャートである。ここで、図20におけるステップS200〜205,S208,S210〜S215の処理は、図14におけるS100〜105,S108,S110〜S115の処理と同様の処理であり、図20におけるステップS206,S207,S209の処理のみが、図14におけるステップS106,S107,S109と異なるため、この処理について説明する。
ステップS206において、制御部101は、上層に接続した端末装置2に対して通信部113を介して当該上層の端末装置2の装置内の温度情報の送信を要求し、かつ、下層に接続した端末装置2に対して通信部113を介して当該下層の端末装置2の装置内の温度情報の送信を要求し、当該要求に応じて送信される上層及び上層の端末装置2の温度情報を通信部113を介して受信する。このように制御部101は、自装置が接続している上層の端末装置2内の温度の情報や下層の端末装置2内の温度の情報を取得する温度情報取得手段として機能する。
ステップS207において、制御部101は上層の端末装置2内の温度が自装置内の温度よりも所定値(例えば、10℃)以上高いか否かを判定する。この処理において、上層の端末装置2の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高い判定すると(ステップS207:Yes)、制御部101は、「上層装置との入替処理1」を実行する(ステップS208)。この「上層装置との入替処理1」は、上述した図15に示すステップS120〜S125の処理と同様の処理である。
また、上層の端末装置2内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高くはないと判定すると(ステップS207:No)、制御部101は、下層に接続した端末装置2内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上低いか否かを判定する(ステップS209)。この処理において、下層に接続した端末装置2内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上低いと判定すると(ステップS209:Yes)、制御部101は、「下層装置との入替処理1」を実行する(ステップS210)。この「下層装置との入替処理1」は、上述した図16に示すステップS130〜S133の処理と同様の処理である。
このように制御部101は、自装置が接続している上層又は下層の端末装置2内の温度と自装置内の温度との関係が所定条件を満たすとき、ツリー状階層構造における位置を自装置と上層又は下層の端末装置2との間で入れ替える再接続手段として機能する。ここで、「所定条件」として、前記上層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高い、又は前記下層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上低いという条件としているが、第1及び第2実施形態で説明した基準温度(例えば、40℃)よりも低い特定温度(例えば、35℃)を超えていることを前提として、この入れ替え処理を行うようにしてもよい。例えば、自装置が接続している上層の端末装置2内の温度が特定温度以上のときであって、自装置内の温度よりも所定値以上高いときという条件を満たすとき、入れ替え処理を行う。また、自装置内の温度が特定温度以上のときであって、下層の端末装置2内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上低いときという条件を満たすとき、入れ替え処理を行う。このようにすることで、端末装置2間の入れ替え処理を低減させることができ、入れ替え処理に伴うツリー状階層構造の不安定性を低減することができる。
以上のように本第3実施形態においては、端末装置2において当該装置が接続している上層の端末装置2内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高いとき、又は自装置内の温度が下層に接続している端末装置2内の温度よりも所定値以上低いとき、ツリー状階層構造における位置を自装置と上層又は下層の端末装置2との間で入れ替えるようにしており、これにより、接続管理装置3によって再接続指示を行うことに無しに、端末装置2が自律的にツリー状階層構造の再構築を行うことができる。
なお、上述においては、上層の端末装置2内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高いときのみならず、自装置内の温度が下層に接続した端末装置2内の温度よりも所定値以上低いときにも入れ替えを行うようにしたが、これに限られるものではなく、上層の端末装置2内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高いときのみ入れ替えを行うようにしてもよく、自装置内の温度が下層に接続した端末装置2内の温度よりも所定値以上低いときのみ入れ替えを行うにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、端末装置2の所在情報としてIPアドレスを例にして説明したが、IPアドレスに加えポート番号を含めて所在情報としてもよく、ネットワーク上の位置が特定できるものであればよい。
第1実施形態における情報配信システムの概要構成を示す図。 第1実施形態におけるツリー状階層構造の再構築動作の説明図。 第1実施形態におけるツリー状階層構造の再構築動作の説明図。 第1実施形態におけるツリー状階層構造の再構築動作の説明図。 第1実施形態におけるツリー状階層構造の再構築動作の説明図。 第1実施形態における端末装置の概略構成を示す図。 第1実施形態における端末装置の動作内容を示すフローチャート。 第1実施形態における端末装置の動作内容を示すフローチャート。 第1実施形態における端接続管理装置の概略構成を示す図。 第1実施形態における接続管理装置の動作内容の一例を示すフローチャート。 第1実施形態における接続管理装置の動作内容の一例を示すフローチャート。 第1実施形態における接続管理装置の動作内容の一例を示すフローチャート。 第2実施形態におけるツリー状階層構造の再構築動作の説明図。 第2実施形態における端末装置の動作内容の一例を示すフローチャート。 第2実施形態における端末装置の動作内容の一例を示すフローチャート。 第2実施形態における端末装置の動作内容の一例を示すフローチャート。 第2実施形態における端末装置の動作内容の一例を示すフローチャート。 第2実施形態における端末装置の動作内容の一例を示すフローチャートで。 第3実施形態におけるツリー状階層構造の再構築動作の説明図。 第3実施形態における端末装置の動作内容を示すフローチャート。
符号の説明
S 情報配信システム
1 情報配信装置
2 端末装置
3 接続管理装置
4 端末温度収集装置
101 端末装置の制御部
102 端末装置の記憶部
103 端末装置のハードディスク
113 端末装置の通信部
301 接続管理装置の制御部
302 接続管理装置の記憶部
303 接続管理装置のトポロジーデータベース
305 接続管理装置の通信部

Claims (18)

  1. ネットワークを介してコンテンツ情報を配信する情報配信装置と、前記ネットワーク上で前記情報配信装置を頂点として階層構造で多層に論理接続される複数の端末装置と、前記階層構造を管理する接続管理装置とを備え、前記情報配信装置から配信される前記コンテンツ情報が前記端末装置の中継機能により順次下層の端末装置へ中継される情報配信システムにおいて、
    前記複数の端末装置の各々が自装置内の温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記階層構造を構成する複数の端末装置のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置を下層に移動させる手段を有する
    ことを特徴とする情報配信システム。
  2. 前記接続管理装置は、
    前記階層構造を構成する複数の端末装置の装置内の温度の情報を取得する温度情報取得手段と、
    前記階層構造を構成する複数の端末装置のうち装置内の温度が所定の温度条件を満たす端末装置を検出すると、当該検出した端末装置に対して前記階層構造へ再接続するための再接続指示を送信する再接続指示手段と、を備え、
    前記端末装置は、
    前記接続管理装置から再接続指示を受けると、前記階層構造を一旦離脱し、その後、前記階層構造へ再参加する再接続手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
  3. 前記再接続手段は、前記階層構造への再参加の際に、前記階層構造の最下層に位置する端末装置へ接続する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報配信システム。
  4. 前記複数の端末装置から当該各装置内の温度の情報を収集し、前記接続管理装置へ送信する端末温度収集装置を備え、
    前記端末装置は、前記温度検出手段で検出した温度を定期的又は所定の条件を契機に前記端末温度収集装置へ送信する温度情報送信手段を有し、
    前記接続管理装置の温度情報取得手段は、前記端末温度収集装置から送信される前記温度の情報を受信する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報配信システム。
  5. 前記所定の条件は、前記温度検出手段で検出した温度に所定の変化があったときである
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報配信システム。
  6. 前記所定の温度条件は、装置内の温度が基準温度よりも高いという条件である
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の情報配信システム。
  7. 前記所定の温度条件は、装置内の温度が下層に接続している端末装置の温度よりも所定値以上高いという条件である
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の情報配信システム。
  8. 前記端末装置は、
    自装置が接続している上層又は下層の端末装置内の温度の情報を取得する温度情報取得手段と、
    自装置が接続している上層又は下層の端末装置内の温度と自装置内の温度との関係が所定条件を満たすとき、前記階層構造における位置を自装置と前記上層又は下層の端末装置との間で入れ替える再接続手段と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
  9. 前記所定条件は、前記上層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高い、又は前記下層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上低いという条件である
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報配信システム。
  10. 前記端末装置は、
    自装置内の温度が基準温度よりも高いとき、前記階層構造における位置を、自装置と自装置が接続している下層の端末装置との間で入れ替える再接続手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
  11. 前記端末装置は、
    自装置が接続している上層の端末装置内の温度の情報を取得する温度情報取得手段と、
    自装置が接続している上層の端末装置内の温度が基準温度よりも高いとき、前記階層構造における位置を、自装置と前記上層の端末装置との間で入れ替える再接続手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
  12. 前記接続管理装置は、
    前記階層構造を構成する前記複数の端末装置の接続状態情報を記憶する接続状態情報記憶手段と、
    前記端末装置から接続先紹介要求を受信したとき、前記接続状態情報記憶手段に記憶された前記接続状態情報から複数の接続先候補を選択する接続先候補選択手段と、
    前記接続先候補選択手段により選択した複数の接続先候補及びこれらの接続先候補の装置内の温度を、前記接続先紹介要求を送信した前記端末装置へ通知する通知手段と、を有し、
    前記端末装置は、
    前記接続管理装置に前記接続先紹介要求を送信する接続先紹介要求手段と、
    前記接続管理装置から前記複数の接続先候補及びこれらの接続先候補の装置内の温度を受信する接続先候補受信手段と、
    前記接続管理装置から送信された前記複数の接続先候補のうち一の接続先候補を、前記複数の接続先候補の装置内の温度に基づいて選択し、当該選択した端末装置へ接続する接続手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の情報配信システム。
  13. 前記接続手段は、前記複数の接続先候補の装置内の温度のうち最も温度の低い端末装置を選択し、当該選択した端末装置へ接続することを特徴とする請求項12に記載の情報配信システム。
  14. 前記接続手段は、前記複数の接続先候補の装置内の温度のうち自装置内の温度よりも低い温度の一の端末装置を選択し、当該選択した端末装置へ接続することを特徴とする請求項12に記載の情報配信システム。
  15. ネットワークを介してコンテンツ情報を配信する情報配信装置と、前記ネットワーク上で前記情報配信装置を頂点として階層構造で多層に論理接続される複数の端末装置と、前記階層構造を管理する接続管理装置とを備え、前記情報配信装置から配信される前記コンテンツ情報が前記端末装置の中継機能により順次下層の端末装置へ中継される情報配信システムにおける前記端末装置において、
    自装置内の温度を検出する温度検出手段と、
    自装置が接続している上層又は下層の端末装置内の温度の情報を取得する温度情報取得手段と、
    自装置が接続している上層又は下層の端末装置内の温度と自装置内の温度との関係が所定条件を満たすとき、前記階層構造における位置を自装置と前記上層又は下層の端末装置との間で入れ替える再接続手段と、を有する
    ことを特徴とする端末装置。
  16. 前記所定条件は、前記上層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上高い、又は前記下層の装置内の温度が自装置内の温度よりも所定値以上低いという条件である
    ことを特徴とする請求項15に記載の端末装置。
  17. コンピュータを、請求項15又は請求項16に記載の端末装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
  18. ネットワークを介してコンテンツ情報を配信する情報配信装置と、前記ネットワーク上で前記情報配信装置を頂点として階層構造で多層に論理接続される複数の端末装置と、前記階層構造を管理する接続管理装置とを備え、前記情報配信装置から配信される前記コンテンツ情報が前記端末装置の中継機能により順次下層の端末装置へ中継される情報配信システムにおける情報処理方法において、
    前記複数の端末装置の各々が、自装置内の温度を検出するステップと、
    前記階層構造を構成する複数の端末装置のうち装置内の温度が所定条件を満たす端末装置を下層に移動させるステップと、を有する
    ことを特徴とする情報処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013012946A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 受信状況推定方法、受信側多地点配信装置及びプログラム
JP2020091913A (ja) * 2016-02-29 2020-06-11 株式会社リコー システム、システムの方法および画像形成装置
JP2023501436A (ja) * 2019-11-05 2023-01-18 エンヴィジョン デジタル インターナショナル ピーティーイー.エルティーディー. IoTデバイス、並びにそのサーバーおよび記憶媒体を管理するための方法および装置

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