JP2009086126A - 表示装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下方向の視野範囲特性が観察者間で異なる場合に対応できる表示装置を提供する。
【解決手段】第1の画像を表示する第1の画素Rと第2の画像を表示する第2の画素Lと、が左右方向に交互に隣り合うように配置された表示面7と、平面視において第1の画素R及び第2の画素Lとの間に位置する開口部25を備える遮光性の光学素子20と、を備え、第1の画像と第2の画像とを、開口部25を介して夫々異なる方向に同時に表示可能な表示装置であって、第1の画素Rの重心と開口部25の重心を結ぶ線と、第2の画素Lの重心と開口部25を結ぶ線と、の少なくとも一方が水平ではないことを特徴とする表示装置。
【選択図】図12

Description

本発明は表示装置、及びそれを用いた電子機器に関する。
一般的に表示装置は、観察者が複数の場合でも、観察者全員に同一の画像を表示するものである。しかし、近年、左右方向に間隔をもって位置する複数の観察者(例えば、自動車の運転者と助手席等に位置する者)に、夫々異なる画像を指向的に表示する用途が生じつつある。かかる2画像の表示を行なう方法として、遮光部と開口部とが規則的に配置されたパララックスバリアを用いる方法が知られている。隣り合うように配置された、一方の画像を表示する第1の画素と他方の画像を表示する第2の画素との中間に上記開口部が位置するようにパララックスバリアを配置することで、左右方向に間隔をもって位置する複数の観察者(以下、「複数の観察者」を「二人の観察者」と想定して記述する。)に、上記一方の画像又は上記他方の画像のいずれかを指向的に表示できる(特許文献1参照)。
かかる表示装置は、一般的には水平方向に位置する観察者に画像を表示することを意図している。そのため開口部を左右対称の形状とし、互いに同一の平面形状を有する第1の画素と第2の画素とを、開口部の上下方向の中心線に対して左右対象となるように配置することが一般的である。
特開2007−140536号公報
しかし、観察者が表示装置を観察する上下方向の角度(以下、「視野角度」と称する。)は水平とは限らず、一方の観察者が斜め上から、又は斜め下から該表示装置を観察する場合もある。また、かかる上下方向の視野角度が変化する範囲(以下、「視野角度範囲」と称する。)、すなわち観察者の視点の、上下方向の移動範囲も観察者間で異なることもあり得る。視野角度及び視野角度範囲と観察者が視認する画像との関係を視野範囲特性とすると、要求される上下方向の視野範囲特性が、左右方向に間隔をもって位置する二人の観察者間で異なる場合もあり得るということである。そしてかかる要求に、従来の画素と開口部の配置の態様が一般的な表示装置は対応していないという問題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
第1の画像を表示する第1の画素と第2の画像を表示する第2の画素と、が左右方向に交互に隣り合うように配置された表示面と、平面視において前記第1の画素及び前記第2の画素との間に位置する開口部を備える遮光性の光学素子と、を備え、前記第1の画像と前記第2の画像とを、前記開口部を介して夫々異なる方向に同時に表示可能な表示装置であって、前記第1の画素の重心と前記開口部の重心を結ぶ線と、前記第2の画素の重心と前記開口部を結ぶ線と、の少なくとも一方が水平ではないことを特徴とする表示装置。
このような構成によれば、上下方向の視野範囲特性を第1の画像と第2の画像とで異ならせることができる。したがって、左右方向に間隔をもって位置する二人の観察者の上下方向の視野角度が互いに異なる場合でも、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。
[適用例2]
上述の表示装置であって、前記第1の画素と前記第2の画素とは、前記表示面の上下方向にも交互に隣り合うように配置されていることを特徴とする表示装置。
このような構成によれば、開口部と、該開口部と上下方向に隣り合う2つの画素と、の位置関係を、第1の画素と第2の画素とで異ならせることができる。したがって、上下方向の視野角度範囲が異なる二人の観察者に同一の開口部を介して画像を表示する場合において、双方の観察者により一層好適な画像を表示できる。
[適用例3]
上述の表示装置であって、前記第1の画素の重心と前記第2の画素の重心とのうちの一方は平面視において前記開口部の重心の上方に位置し、他方は平面視において前記開口部の重心の下方に位置していることを特徴とする表示装置。
このような構成によれば、左右方向に間隔をもって位置する二人の観察者の視点のうちの一方が表示装置を見上げる位置にあり他方が見下ろす位置にある場合においても、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。
[適用例4]
上述の表示装置であって、前記第1の画素の上下方向の長さと前記第2の画素の上下方向の長さとが略同一であることを特徴とする表示装置。
このような構成によれば、第1の画素と第2の画素とで、視野角度範囲は一定にして視野角度のみを異ならせることができる。したがって、表示領域を有効に利用でき、表示品質を向上できる。
[適用例5]
第1の画像を表示する第1の画素と第2の画像を表示する第2の画素と、が略上下方向及び略左右方向に交互に隣り合うように配置された表示面と、平面視において前記第1の画素及び前記第2の画素との間に位置する開口部を備える遮光性の光学素子と、を備え、前記第1の画像と前記第2の画像とを、前記開口部を介して夫々異なる方向に同時に表示可能な表示装置であって、前記第1の画素の上下方向の長さと前記第2の画素の上下方向の長さとが互いに異なることを特徴とする表示装置。
このような構成によれば、上記開口部が上下方向に隣り合う第1の画素との間隔と、上記開口部が上下方向に隣り合う第2の画素との間隔と、を互いに異ならせることができる。したがって、第2の画像を視野に入れることなく第1の画像を観察できる視野角度範囲と、第1の画像を視野に入れることなく第2の画像を観察できる視野角度範囲と、を互いに異なる値に設定でき、第1の画像の観察者と第2の画像の観察者との間で視野範囲特性に差を設けることができる。
なお、Y軸方向の長さとは、画素をY軸上に投影したときに、該画素がY軸上に占める線分の長さをいう。
[適用例6]
上述の表示装置であって、前記第1の画素の重心と前記開口部の重心とを結ぶ線と、前記第2の画素の重心と前記開口部の重心とを結ぶ線と、の少なくとも一方が水平ではないことを特徴とする表示装置。
このような構成によれば、二人の観察者の上下方向の視野角度及び視野角度範囲が互いに異なる場合でも、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。
[適用例7]
上述の表示装置であって、前記第1の画素及び前記第2の画素の平面形状が矩形であることを特徴とする表示装置。
このような構成によれば、上記表示領域を有効に利用でき、表示性能が向上した表示装置を得ることができる。
[適用例8]
上述の表示装置であって、前記画素は、スイッチング素子により制御される画素電極と共通電極間との間に印加した電圧により、一対の基板間に封止された液晶層の配向を制御して画像を形成する液晶層素子であることを特徴とする表示装置。
液晶層素子は制御容易なので、このような構成によれば、表示品質がより一層向上した表示装置を得ることができる。
[適用例9]
上述の表示装置を搭載することを特徴とする電子機器。
このような構成によれば、左右方向に間隔をもって位置する二人の観察者に上下方向の視野範囲特性が異なる画像を表示可能な電子機器を得ることができる。
以下、本発明を適用した表示装置の実施形態として、素子基板上にスイッチング素子としてのTFT(薄膜トランジスタ)と画素電極とを含む画素が規則的に配列されており、上記素子基板と対向基板との間に狭持される液晶層(液晶分子)の配向を上記画素ごとに制御して画像を形成する透過型の液晶装置を例に、図面を参照しつつ述べる。
実施形態にかかる液晶装置は、左右方向に間隔をもって位置する二人の観察者に、夫々異なる画像を指向的に表示する液晶装置であり、画素と開口部の相対的な位置関係を工夫することにより、上下方向の視野範囲特性を上記の二人の観察者間で異ならせたものである。そこで、各実施形態について述べる前に、液晶装置の概要、及び視野範囲特性について述べる。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜に異ならせてある。
図1〜3は、本発明の実施形態にかかる液晶装置の概要を示す図である。実施形態の液晶装置は、液晶層に対して基板面方向(水平方向)の電界を印加して液晶分子の配向方向を制御する横電界方式を採用した、アクティブマトリクス型の透過型カラー液晶装置である。上記電界の印加量を画素ごとに制御して、バックライトユニット90(図3参照)から照射される光の透過率を連続的に変化させることで、上記表示領域に画像を形成できる。各画素は、赤色のカラーフィルタ(赤色光以外の光を吸収するカラーフィルタ)、緑色のカラーフィルタ(緑色光以外の光を吸収するカラーフィルタ)、青色のカラーフィルタ(青色光以外の光を吸収するカラーフィルタ)のいずれかを備えており、各々の画素の出力を制御することでカラー表示を可能としている。
なお、横電界方式によれば、基板に対して常に平行な状態で液晶分子を駆動するため、広い角度範囲に画像を表示することができる。したがって、以下に記載する各実施形態にかかる、1つの開口部を介して2つの画像を異なる方向に同時に表示する液晶装置に好適である。
図1は、実施形態にかかる、アクティブマトリクス型の液晶装置の等価回路図である。表示領域100には、画素電極104と該画素電極をスイッチング制御するためのTFT110とを備える画素がマトリクス状に配置されている。共通電極106は、走査線駆動回路102から延びる共通線116と電気的に接続されている。
データ線駆動回路101から延伸するデータ線114はTFT110のソース電極122(図3参照)と電気的に接続されている。そしてデータ線駆動回路101は、画像信号S1、S2、・・・、Snを、データ線114を介して各々の画素に供給する。走査線駆動回路102から延伸する走査線112の一部は、TFT110のゲート電極を兼ねており、走査線駆動回路102から供給される走査信号G1、G2、・・・、Gmを線順次でTFT110のゲート電極に印加する。
画素電極104は、TFT110のドレイン電極123(図3参照)に電気的に接続されている。スイッチング素子であるTFT110が走査信号により一定期間オン状態にされることで、データ線114から供給される画像信号が所定のタイミングで画素電極104に書き込まれ、画素電極104を介して液晶層9(図3参照)に書き込まれる。
図2は、実施形態の液晶装置の表示領域100に規則的に配置される画素を、開口部25と共に示す模式平面図である。開口部25は、平面視で、隣り合う2つ(一組)の画素の中間に位置しており、該2つ(一組)の画素と1つの開口部25とで画素ユニットを形成している。画素は、平板状の共通電極106と、共通電極106と重なり複数のスリットを有する梯子状の画素電極104と、該重なる双方の電極の周囲を囲むように形成された走査線112、データ線114、共通線116及びTFT110等からなる。共通電極106は共通線116と同層の透明性導電材料で形成されており、表示領域100内の全ての画素の一方の電極を共通電位としている。
TFT110は走査線112とデータ線114との交差部近傍に形成されており、ゲート電極を兼ねる走査線112と、ゲート絶縁膜41(図3参照)を介して積層される島状の半導体層124と、該半導体層の両側に一部が重なるように形成されたソース電極122及びドレイン電極123とからなる。
画素電極104及び共通電極106はITO(酸化インジウム・錫合金)等の透明導電性材料からなり、後述するバックライトユニット90(図3参照)が射出する光をカラーフィルタ層70(図3参照)を介して液晶装置の外部に照射できる。そして、画素電極104の梯子状部分と共通電極106との間に、基板面方向(水平方向)の電界を生じさせて液晶層9(図3参照)中の液晶分子を駆動している(ツイストさせている)。
なお、以下に記載する各実施形態において、「画素」とは、後述するバックライトユニット90(図3参照)から照射される光を、透過率を制御しつつ透過させることができる個々の領域、すなわちカラーフィルタ71が形成されている領域を示している。上記領域は、矩形にパターニングされた共通電極106の平面形状と略一致する。したがって、走査線112あるいはデータ線114等が形成されている領域は画素ではない。各々の画素は行方向(上下方向)及び列方向(左右方向)共に一定の間隔を持って配置されている。
本発明の実施の態様として、画素の形状は矩形に限定されるものではないが、表示領域100内に効率的に配置するためには矩形であることが好ましい。したがって、以下に記載する各実施形態では、画素の形状は矩形としている。
図3は、図2に示す画素の、A−A’線における断面図であり、実施形態の液晶装置の模式断面図である。本図は、液晶装置を構成する液晶パネル8、光学素子としてのパララックスバリア20、及びバックライトユニット90を模式的に示したものである。以下、各構成要素について述べる。
液晶パネル8は、枠状のシール剤(不図示)を介して対向するように貼り合わされた素子基板10、対向基板11、及び該一対の基板で狭持された液晶層9等からなり、表示領域内に画素が規則的に配置されている。素子基板10は、図2に示す画素電極104等の構成要素が形成されており、(液晶層9中の)液晶分子の配向を制御することで、バックライトユニット90から照射される光の透過量を連続的に変化させることができる。対向基板11には、カラーフィルタ層70が形成されており、バックライトユニット90から照射される白色光を赤、緑、青、のいずれかの色を強調して、該対向基板の裏面(カラーフィルタ層が形成されていない方の面)から射出している。上記裏面が表示面7、すなわち画像を構成する光が射出される面であり、観察者から見て画像が形成されている面である。
素子基板10の液晶層9側表面には、第1層から第3層までの構成要素が積層されている。また、これらの各層間の構成要素が短絡するのを防止するため、第1層と第2層の間にはゲート絶縁膜41が、第2層と第3層の間には層間絶縁膜42が、それぞれ形成されている。
素子基板10の表面に設けられた第1層には、TFT110のゲート電極113及び共通電極106が形成されている。共通電極106は、上述したように共通線116と同層であり、ITO(酸化インジウム・錫合金)等の透明性導電材料で形成されている。ゲート電極113は走査線112の一部がその役割を果たしている。
第1層の上層には、SiO2又はSiN等からなるゲート絶縁膜41が積層され、その上層には第2層として、ソース電極122とドレイン電極123と半導体層124と、が形成されている。ゲート電極113とソース電極122とドレイン電極123と半導体層124と、ゲート絶縁膜41と、でTFT110が構成される。
第2層の上層には、SiO2等の透明絶縁性材料からなる層間絶縁膜42を挟んで、第3層としての梯子状の部位を有する画素電極104が、共通電極106に重なるように形成されている。画素電極104は、共通電極106と同様にITOからなり、層間絶縁膜42を貫通して形成されたコンタクトホール125を介してTFT110のドレイン電極123に接続されている。
共通電極106と画素電極104との間に駆動電圧が印加されると、画素電極104から共通電極106に向かって電界が発生する。このとき、液晶層9には、素子基板10に実質的に平行な電界、すなわち横電界が生じる。液晶分子は、この横電界に従って素子基板10に平行な平面内で配向方向を変える。その結果、第1の偏光板61の透過軸及び第2の偏光板62の透過軸に対する相対角度が変化し、その相対角度に応じた偏光変換機能に基づいて表示が行われる。かかる横電界を用いる表示方式は、液晶分子が常に素子基板10に対して平行な状態で駆動されることに起因して、良好な視野範囲特性が得られる。実施形態にかかる表示装置としての液晶装置は2画像表示装置であり、左右方向に間隔をもって位置する二人の観察者から観察されるので、良好な視野範囲特性を有している必要がある。そのため、かかる駆動方式が好ましい。
なお、画素電極104の上層には、ポリイミドからなる第1の配向膜63が積層されており、後述する第2の配向膜64と共に、電圧非印加時における液晶分子の配向方向を規定している。
また、素子基板10の、液晶層9側とは反対側の面には、第2の偏光板62が貼付されており、バリア基板21の、遮光層23が形成されていない側の面に、第1の偏光板61が貼付されている。双方の偏光板の透過軸は互いに直交するように設定されており、暗表示を可能にしている。
対向基板11の液晶層9側の面には、カラーフィルタ71とブラックマトリクス72とからなるカラーフィルタ層70が形成されている。カラーフィルタ71は入射した光のうち特定の波長の光を吸収する樹脂層であり、カラーフィルタ71によって白色光を3原色光(すなわち、赤色光、緑色光、及び青色光)とすることができる。したがって、カラーフィルタ71(の色)を除いては共通する構成要素からなる画素を、カラーフィルタ71の選択のみで上記3色のいずれかの色の光を射出する画素にできる。ブラックマトリクス72は、隣り合う画素間に形成された遮光性を有する黒色の樹脂層であり、画素間の混色を抑制している。
カラーフィルタ層70の上層(液晶層9側)にはポリイミドからなる第2の配向膜64が形成されている。カラーフィルタ層70と第2の配向膜64との間に透光性を有する樹脂からなるオーバーコートを積層してもよい。上述したように、対向基板11の裏面が表示面7である。したがって、表示面7は対向基板11を介して配置された格子状のブラックマトリクス72の領域と該ブラックマトリクスで囲まれたカラーフィルタ71の領域とからなる。
バックライトユニット90は、蛍光管93から射出される光を導光板91及び反射板92により上記双方の基板に対して垂直に射出する。そして液晶層9及びカラーフィルタ層70を介して液晶装置の外部ヘ射出して、画像を形成している。
パララックスバリア20は、ガラス等の透光性材料からなるバリア基板21と、該バリア基板上に積層された遮光層23と、該遮光層の一部の領域を選択的に除去して形成された開口部25と、で構成されている。そして透光性を有する接着材料層22で対向基板11の裏面、すなわち表示面7に貼付されている。したがって、開口部25は、表示面7から射出される光を透過して、該開口部と画素とを結ぶ線上に位置する観察者に画像を表示できる。かかる画像の態様は、平面視における開口部25と画素との重なり方に左右される。それついて、図4〜図6を用いて述べる。
図4は、画素と開口部25の平面視での位置関係を例示する図である。図示するように、X軸方向が左右方向であり、Y軸方向が上下方向である。
図4(a)は、液晶パネルの表示面7上における画素の配置を示す模式平面図である。Rr等の符号が付されている矩形の枠内が画素であり、カラーフィルタ71が形成されている領域である。各画素間を隔てる格子状の領域にはブラックマトリクス72が形成されており、光を射出しない領域である。上述したように、本図は画素と開口部25の位置関係を例示するものである。したがって後述する各実施形態における形状とは異なり、全ての画素の形状を同一としている。また、上記の格子状の領域の幅も表示面7内で一定としている。
図4(b)は、パララックスバリア20の模式平面図である。バリア基板21(図3参照)に形成された遮光層23をパターニングして得られた透光性の領域が開口部25である。そして、パララックスバリア20は、表示面7上に、双方の中心線が一致するように重ねられる。
図4(a)で、各々の画素に、大文字のアルファベットと小文字のアルファベットとからなる符合が付されている。大文字のアルファベットは画素の種類、すなわち表示する画像の種類を表わしている。Rの符合が付された画素は第1の画素であり、液晶装置の正面の右側に位置する第1の観察者RT(図5参照)に、開口部25を介して第1の画像を表示する。そして、Lの符合が付された画素は第2の画素であり、液晶装置の正面の左側に位置する第2の観察者LT(図5参照)に、開口部25を介して第2の画像を表示する。向って左側に位置する第1の画素Rと向って右側に位置する第2の画素Lとからなる行方向に隣り合う一対の画素と、該一対の画素の中間に位置する一つの開口部25とで、画素ユニットが形成される。左右に距離をおいて位置する二人の観察者は、表示面7上に配置された複数の画素ユニットの各々が形成する2つの画像を一つの開口部25を介して観察できる。
なお、以下の文において、単に「画素」と記載した場合、第1の画素Rと第2の画素Lの双方を含むものとする。
小文字のアルファベットは画素のカラーフィルタ71の色、すなわち表示する画像の色を表わしている。rは赤、gは緑、bは青であり、かかる3原色の画像を表示することで、実施形態にかかる液晶装置は、左右に距離をおいて位置する二人の観察者にカラー画像を表示できる。
図示するように、開口部25は、平面視で第1の画素Rの一部と第2の画素Lの一部の双方と重なり合っている。したがって、実施形態の液晶装置は、正面に位置する観察者に対しては、第1の画像と第2の画像の双方(の一部ずつ)を等分に表示しており、上記正面から左右のどちらかの方向に角度を持って位置する観察者に対しては、どちらか一方の画像を他方の画像に比べて強く表示している。そして、所定の角度を持って位置をする観察者に対しては、第1の画像と第2の画像との内のどちらか一方の画像のみを表示できる。すなわち、実施形態の液晶装置は、正面方向からの角度によって表示される画像が連続的に変化する。
図5は、視野範囲特性を模式的に示す図である。液晶装置を左右方向に平行な線で切断した断面図であり、液晶パネルは第2の配向膜64と画素(第1の画素Rと第2の画素L)とブラックマトリクス72のみを表示している。同様に、パララックスバリア20の構成要素は、遮光層23と開口部25のみを図示している。
図5(a)は、第2の観察者LTに、開口部25を介して第2の画像が表示され得る角度の範囲を示すものである。実施形態の液晶装置の画素の形状は微細なので、観察者の視線は平行線に近似できる。したがって、開口部25の左右双方の端部を通る互いに平行な2本の直線が、該直線の延長上の位置する観察者の視線となる。したがって、かかる2本の直線と表示面7とが交わる範囲に第2の画素Lが存在すれば第2の画像が表示され得ることとなる。かかる範囲を、以下、表示角度範囲V0と称する。目的とする第2の画像が僅かでも表示されれば表示角度範囲V0に該当する。そして、目的とはしていない第1の画像も併せて表示され得る範囲である。表示角度範囲V0は開口部25の幅と正の相関を持つ傾向にある。
図5(b)は、第2の観察者LTに、目的とする第2の画像のみが表示され得る角度の範囲を示すものである。上記の2本の直線と表示面7とが交わる範囲に第2の画素Lとブラックマトリクス72のみが存在する角度の範囲、すなわち目的としない画像が表示されることがない角度の範囲である。かかる範囲を、以下、第1適視角度範囲V1と称し、該角度の2等分線を第1適視角度V11と称する。そして、目的としない画像が表示されることを、以下、混色と称する。第1適視角度範囲V1は、隣接するブラックマトリクス72の幅と正の相関をもつ傾向にある。すなわち、目的とする画素(この場合は第2の画素L)に隣接するブラックマトリクス72の幅が広い程、混色は起こりにくくなる。
図5(c)は、第2の観察者LTに表示される第2の画像の輝度(明るさ)が一定に保たれる角度の範囲を示すものである。本図では、画素の幅が開口部25の幅よりも小さいため、上記の2本の直線と表示面7とが交わる範囲内には必ずブラックマトリクス72が存在する。したがって、上記の2本の直線と表示面7とが交わる範囲内に第2の画素Lの全体が位置する角度の範囲が、第2の画像の輝度が一定に保たれる角度の範囲である。かかる範囲を、以下、第2適視角度範囲V2、と称し、該角度の2等分線を第2適視角度V22と称する。第2適視角度範囲V2は、開口部25の幅と目的とする画素の幅とが一致するとき0度となり、開口部25の幅が狭いほど大きくなる。
以上の角度範囲、及び角度を総称して、視野範囲特性と称する。「角度範囲」が広い程表示性能が高いということである。そして、「角度」すなわち2等分線の向く方向が、観察者が位置すべき方向ということである。
図5では、左右方向についての視野範囲特性を述べたが、視野範囲特性は上下方向でも存在する。そして、かかる上下方向の視野範囲特性を、左右方向に間隔をもって位置する二人の観察者間で異ならせることもできる。特に、観察者の位置(視点の位置)が上下方向でも異なる場合、上下方向の視野範囲特性を観察者間、すなわち第1の画素Rと第2の画素Lとの間で異ならせることが好ましい。かかる態様を図6、及び図7に示す。
図6は、上下方向の視野範囲特性を第1の画素Rと第2の画素Lとで異ならせた画素ユニットの、平面視での(画素と開口部25の)位置関係を示す図である。そして図7は、図6に示す画素ユニットの上下方向の視野範囲特性を示す図である。
図6(a)に示す画素ユニットは、第1の画素Rの重心点と開口部25の重心点を結ぶ線は水平とし、第2の画素Lの位置を上方向に移動させて、第2の画素Lの重心と開口部25の重心を結ぶ線を上向きとしている。
図6(b)に示す画素ユニットは、第1の画素Rの重心点と開口部25の重心点を結ぶ線は水平とし、第2の画素Lを上方向に拡大することにより、第2の画素Lの重心と開口部25の重心を結ぶ線を上向きとしている。
図6(c)に示す画素ユニットは、第1の画素Rの重心点と開口部25の重心点を結ぶ線は水平とし、第2の画素Lを下方向に縮小することにより、第2の画素Lの重心と開口部25の重心を結ぶ線を下向きとしている。
図6(d)に示す画素ユニットは、比較として従来の画素ユニット、すなわち上下方向の視野範囲特性が第1の画素Rと第2の画素Lとの間で同一の画素ユニットを記載したものである。第1の画素Rと第2の画素Lの形状が等しく、第1の画素Rの重心点と開口部25の重心点を結ぶ線、及び第2の画素Lの重心点と開口部25の重心点を結ぶ線の双方が水平な画素ユニットである。
図7(a)〜図7(d)は、上記の図6(a)〜図6(d)に示す画素ユニットの、第2の画素Lの第2適視角度範囲V2及び第2適視角度V22を図示したものである。(第2適視角度V22で視野範囲特性を代表させている。)液晶パネル8(図3参照)とパララックスバリア20(図3参照)とを左右方向に垂直な線で切断した図であり、液晶パネル8は画素とブラックマトリクス72のみを図示している。パララックスバリア20の構成要素は、遮光層23のみを図示している。遮光層23が存在しない領域が開口部25(図4参照)である。
なお、以下第1〜第6の実施形態で用いている視野範囲特性を模式的に示す図(図8等)は、全て同様の構成である。
図7(d)に示す従来の画素ユニットは、第2適視角度V22が水平であり、観察者(の視点)が水平に位置する場合に好適である。それに対し、図7(a)及び図7(b)に示す画素ユニットは、第2適視角度V22が水平より上向きであり、観察者(の視点)が水平より下に位置する場合に好適である。同じく、図7(c)に示す画素ユニットは、第2適視角度V22が水平より下向きであり、観察者(の視点)が水平より上に位置する場合に好適である。このように、第2の画素Lの形状、あるいは第2の画素Lと開口部25との相対位置を変化させることで、上下方向の視野範囲特性を変化させることができる。
以下に記載する各実施形態では、第1の画素Rと第2の画素Lとの間で、画素の形状及び重心位置に加えて上下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅等にも差異を設けることで、上下方向の視野範囲特性を変化させた画素ユニットの例を記載する。
(第1の実施形態)
図8は、第1の実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットの平面形状、及び表示領域100内での配置の態様を示す図である。図8(a)は右方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図8(b)は左方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図8(c)は正面から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図である。
本実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットは、第2の画素Lの上下方向の長さが第1の画素Rの該長さよりも大きい点に特徴がある。また、表示領域100内において第1の画素Rと第2の画素Lが左右方向だけではなく上下方向にも隣り合うように配置されている。その結果、第1の画素Rと第2の画素Lとでは、画素自体の大きさには差があるにもかかわらず、各々の画素に隣接するブラックマトリクス72の上下方向の幅の合計が略同一となっている。
開口部25の大きさは、第2の画素Lと略同一である。そして、開口部25の重心と第2の画素Lの重心とを結ぶ線は、略水平であり、開口部25の重心と第1の画素Rの重心とを結ぶ線は、水平ではなく斜めとなっている。その結果、本実施形態の画素ユニットを表示領域100に規則的に配置した液晶装置は、上下方向の視野範囲特性が、第1の画素Rと第2の画素Lとで大きく異なっている。
図9は、第1の実施形態にかかる液晶装置の視野範囲特性を示す図である。図9(a)は右方向から見たときの第1の画素Rの視野範囲特性を示す図、図9(b)は左方向から見たときの第2の画素Lの視野範囲特性を示す図である。なお、表示角度範囲V0については図示していない。以下に記載する、第2〜第6の実施形態においても同様である。
第1適視角度範囲V1は、第1の画素Rに比べて第2の画素Lの方が広い。第2の画素Lが、第1の画素Rに比べて、上下方向の長さが大きく上下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅の合計は等しいためである。また、第1適視角度V11は、第2の画素Lが、第1の画素Rに比べて若干上向きである。
第2適視角度範囲V2は、第2の画素Lが極僅かであるのに対し、第1の画素Rは略45度有する。第2の画素Lの上下方向の長さは開口部25の該長さと略同一であるのに対し、第1の画素Rの上下方向の長さは開口部25の該長さより小さいため、このような差が生じる。また、第2適視角度V22は、第2の画素Lが略水平であるのに対し、第1の画素Rは大きく上向きとなっている。つまり、第2の画素Lは水平から観察するのに適しており、第1の画素Rは斜め上方から観察するのに適している。
したがって、本実施形態の液晶装置は、第1の画素Rが表示する第1の画像を観察する第1の観察者の視野角度が下向きであり、第2の画素Lが表示する第2の画像を観察する第2の観察者の視野角度は略水平である場合において、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。つまり、左右に間隔をもって位置する二人の観察者の視点が上下方向でも大きく異なり、かつ、視野角度範囲も(観察者間で)異なる場合においても、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットの平面形状、及び表示領域100内での配置の態様を示す図である。図10(a)は右方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図10(b)は左方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図10(c)は正面から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図である。
本実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットは、第1の実施形態にかかる液晶装置と同様に、第2の画素Lの上下方向の長さが第1の画素Rの該長さよりも大きく、表示領域100内において第1の画素Rと第2の画素Lが左右方向だけではなく上下方向にも隣り合うように配置されている。一方で、開口部25の大きさは、第1の画素Rと略同一である。
開口部25の重心と第1の画素Rの重心とを結ぶ線は、略水平であり、開口部25の重心と第2の画素Lの重心とを結ぶ線は、斜めとなっている。その結果、本実施形態の画素ユニットを表示領域100に規則的に配置した液晶装置は、上下方向の視野範囲特性が、第1の画素Rと第2の画素Lとで大きく異なっている。
図11は、第2の実施形態にかかる液晶装置の視野範囲特性を示す図である。図11(a)は右方向から見たときの第1の画素Rの視野範囲特性を示す図、図11(b)は左方向から見たときの第2の画素Lの視野範囲特性を示す図である。第1適視角度範囲V1は、第1の画素Rに比べて第2の画素Lの方が広い。第2の画素Lが、第1の画素Rに比べて、上下方向の長さが大きく上下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅の合計は等しいためである。また、第1適視角度V11は、第1の画素Rが、第2の画素Lに比べて若干上向きである。
第2適視角度範囲V2は、第1の画素Rが極僅かであるのに対し、第2の画素Lは略45度有する。第1の画素Rの上下方向の長さは開口部25の該長さと略同一であるのに対し、第2の画素Lの上下方向の長さは開口部25の該長さより大きいため、このような差が生じる。
また、第2適視角度V22は、第1の画素Rが水平であるのに対し、第2の画素Lは大きく上向きとなっている。つまり、第1の画素Rは水平から観察するのに適しており、第2の画素Lは斜め下方から観察するのに適している。また、第1の画素Rは視点の上下方向の移動が小さい場合に適しており、第2の画素Lは視点の上下方向の移動が大きい場合に適している。
したがって、本実施形態の液晶装置は、第1の画素Rが表示する第1の画像を観察する第1の観察者の視野角度が水平であり、第2の画素Lが表示する第2の画像を観察する第2の観察者の視野角度は上向きである場合において、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。また、第1の観察者の視野角度が略一定、すなわち視野角度範囲が極めて狭く、第2の観察者の視野角度範囲が大きい場合において、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。つまり、左右に間隔をもって位置する二人の観察者の視点が上下方向でも大きく異なり、かつ、視野角度の変化の度合いも異なる場合において、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットの平面形状、及び表示領域100内での配置の態様を示す図である。図12(a)は右方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図12(b)は左方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図12(c)は正面から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図である。
図13は、第3の実施形態にかかる液晶装置の視野範囲特性を示す図である。図13(a)は右方向から見たときの第1の画素Rの視野範囲特性を示す図、図13(b)は左方向から見たときの第2の画素Lの視野範囲特性を示す図である。
本実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットは、第1の実施形態にかかる液晶装置、及び第2の実施形態にかかる液晶装置とは異なり、第1の画素Rの形状と第2の画素Lの形状は同一である。また、第1の画素R及び第2の画素Lの上下方向の長さと、開口部25の上下方向の長さは略同一である。したがって、第2適視角度範囲V2は、第1の画素R及び第2の画素L共に略0度となる。そのため図示は省略している。
開口部25の重心と第1の画素Rの重心とを結ぶ線は下向きであり、開口部25の重心と第2の画素Lの重心とを結ぶ線は上向きである。したがって、第1の画素Rの第2適視角度V22は下向きであり、第2の画素Lの第2適視角度V22は上向きである。
第1の画素Rの上下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅の合計と、第2の画素Lの上下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅の合計は同一である。したがって、第1の画素Rの第1適視角度範囲V1と第2の画素Lの第1適視角度範囲V1は、同一である。
第2の画素Lの下側に隣接するブラックマトリクス72の幅は上側に隣接するブラックマトリクス72の幅の3倍であるのに対し、第1の画素Rでは逆に、上側に隣接するブラックマトリクス72の幅が下側に隣接するブラックマトリクス72の幅の3倍である。しかし、画素の大きさが広い方のブラックマトリクスの幅よりも小さいため、第1の画素Rの第1適視角度V11と第2の画素Lの第1適視角度V11は、共に水平となる。
以上述べたように、本実施形態の液晶装置の上下方向の視野範囲特性は、第1適視角度範囲V1と第1適視角度V11は第1の画素Rと第2の画素Lとで同一であるが、第2適視角度V22が、第1の画素Rと第2の画素Lとで大きく異なっている。第1の画素Rの第2適視角度V22は下向きであり、第2の画素Lの第2適視角度V22は上向きである。したがって、本実施形態の液晶装置は、第1の画素Rが表示する第1の画像を観察する観察者の視野角度が下向き、すなわち視点が水平より上側にあり、第2の画素Lが表示する第2の画像を観察する観察者の視野角度は上向、すなわち視点が水平より下側にある場合において、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。
(第4の実施形態)
図14は、第4の実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットの平面形状、及び表示領域100内での配置の態様を示す図である。図14(a)は右方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図14(b)は左方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図14(c)は正面から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図である。
図15は、第4の実施形態にかかる液晶装置の視野範囲特性を示す図である。図15(a)は右方向から見たときの第1の画素Rの視野範囲特性を示す図、図15(b)は左方向から見たときの第2の画素Lの視野範囲特性を示す図である。
本実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットは、第3の実施形態にかかる液晶装置と同様に、第1の画素Rの形状と第2の画素Lの形状は同一である。一方で、第1の画素R及び第2の画素Lの上下方向の長さは、開口部25の上下方向の長さよりも若干大きい。したがって、第1の画素R及び第2の画素Lは共に略20度の第2適視角度範囲V2を有する。したがって、視野角度が±略10度の範囲では、表示される画像の輝度は一定値に保たれる。
第3の実施形態にかかる液晶装置と同様に、開口部25の重心と第1の画素Rの重心とを結ぶ線は下向きであり、開口部25の重心と第2の画素Lの重心とを結ぶ線は上向きである。したがって、第1の画素Rの第2適視角度V22は下向きであり、第2の画素Lの第2適視角度V22は上向きである。
また、第3の実施形態にかかる液晶装置と同様に、第1の画素Rの上下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅の合計と、第2の画素Lの上下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅の合計は、同一である。したがって、第1の画素Rの第1適視角度範囲V1と第2の画素Lの第1適視角度範囲V1は、同一である。
一方で、第2の画素Lの下側に隣接するブラックマトリクス72の幅は上側に隣接するブラックマトリクス72の幅の略4.3倍であるのに対し、第1の画素Rでは逆に、上側に隣接するブラックマトリクス72の幅が下側に隣接するブラックマトリクス72の幅の略4.3倍である。したがって、第2の画素Lの第1適視角度V11は下向きとなり、第1の画素Rの第1適視角度V11は上向きとなる。
以上述べたように、本実施形態にかかる液晶装置は、第3の実施形態にかかる液晶装置と同様に第1の画素Rの適視角度は下向きであり、第2の画素Lの適視角度は上向きである。そして第3の実施形態にかかる液晶装置とは異なり、略20度の第2適視角度範囲を有している。したがって、本実施形態の液晶装置は、第1の画素Rが表示する第1の画像を観察する観察者の視点が水平より上側にあり、第2の画素Lが表示する第2の画像を観察する観察者の視点が水平より下側にある場合において、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。さらに、双方の観察者の視野角度範囲が大きい場合であっても、第3の実施形態にかかる液晶装置と比べてより一層好適な画像を表示できる。
(第5の実施形態)
図16は、第5の実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットの平面形状、及び表示領域100内での配置の態様を示す図である。図16(a)は右方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図16(b)は左方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図16(c)は正面から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図である。
図17は、第5の実施形態にかかる液晶装置の視野範囲特性を示す図である。図17(a)は右方向から見たときの第1の画素Rの視野範囲特性を示す図、図17(b)は左方向から見たときの第2の画素Lの視野範囲特性を示す図である。
本実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットは、第1の画素Rの形状と第2の画素Lの形状は同一である点で、第3、及び第4の実施形態にかかる液晶装置と共通している。しかし、表示領域100(図1参照)での配置の態様が異なる。上述の第1〜第4の実施形態にかかる液晶装置では、表示領域100に第1の画素Rと第2の画素Lが、上下方向、及び左右方向に交互に隣り合うように配置されているのに対し、本実施形態にかかる液晶装置は、第1の画素Rと第2の画素Lが、左右方向にのみ交互に隣り合うよう配置されており、上下方向には同種の画素が隣り合うように配置されている。
したがって、第1の画素Rの上方向に隣接するブラックマトリクス72の幅(上下方向の長さ。以下同。)と下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅、及び第2の画素Lの上方向に隣接するブラックマトリクス72の幅と下方向に隣接するブラックマトリクス72の幅、の計4箇所ブラックマトリクス72の幅が全て同一である。その結果、第1の画素Rの視野範囲特性と第2の画素Lの視野範囲特性とは、上下対称となる、すなわち表示領域100に垂直で左右方向に走る線を含む平面に対して対称となる。
第1の画素Rは、第1適視角度V11と第2適視角度V22の双方が上向きとなり、上方から見る場合に好適な画像が表示される。そして、第2の画素Lは、第1適視角度V11と第2適視角度V22の双方が下向きとなり、下方から見る場合に好適な画像が表示される。したがって、本実施形態にかかる液晶装置は、第1の観察者の視点が右側の上方に位置し、第2の観察者の視点が左側の下方に位置する場合において、双方の観察者に好適な画像を表示できる。
(第6の実施形態)
図18は、第6の実施形態にかかる液晶装置が備える画素ユニットの平面形状、及び表示領域100内での配置の態様を示す図である。図18(a)は右方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図18(b)は左方向から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図、図18(c)は正面から見たときの画素と開口部25の重なり方を示す図である。
図19は、第6の実施形態にかかる液晶装置の視野範囲特性を示す図である。図19(a)は右方向から見たときの第1の画素Rの視野範囲特性を示す図、図19(b)は左方向から見たときの第2の画素Lの視野範囲特性を示す図である。
本実施形態にかかる液晶装置は、第1の画素Rと第2の画素Lが、左右方向にのみ交互に隣り合うよう配置されており、上下方向には同種の画素が隣り合うように配置されている点で上述の第5の実施形態にかかる液晶装置と共通している。したがって、第5の実施形態にかかる液晶装置と同様に、上述の計4箇所ブラックマトリクス72の幅は全て同一である。
第5の実施形態にかかる液晶装置と異なる点は、画素及びブラックマトリクス72の大きさ(上下方向の長さ)である。第5の実施形態にかかる液晶装置では、画素の大きさは、開口部25及びブラックマトリクス72の大きさよりも大きかったが、本実施形態の液晶装置の画素の大きさは、ブラックマトリクス72と等しく、開口部25よりも小さい。その結果、第1の適視角度範囲、及び第2適視角度範囲V2の双方が、第5の実施形態にかかる液晶装置よりも若干大きくなっている。したがって、本実施形態にかかる液晶装置は、第1の観察者の視点が右側の上方に位置し、第2の観察者の視点が左側の下方に位置する場合に好適である。そしてさらに、双方の観察者の視野角度範囲が大きい場合において、該双方の観察者に好適な画像を表示できる。
(変形例1)
上述の各実施形態にかかる液晶装置は、第1の画素Rの幅と第2の画素Lの幅(左右方向の長さ)とが同一であった。しかし、実施の形態はかかる態様に限定されるものではない。第1の画素Rと第2の画素Lの幅とを異ならせることにより、上下方向のみではなく左右方向の視野範囲特性にも、差異を設けることもできる。
(変形例2)
上述の各実施形態にかかる液晶装置は、一方の画素が水平より上側に視点がある観察者に対応している場合、他方の画素は、略水平又は水平より下側に視点がある観察者に対応していた。しかし、実施の形態はかかる態様に限定されるものではない。第1の画素Rと第2の画素Lの双方を、水平より上側に視点がある観察者に対応させることもできる。また、同じく双方の画素を、水平より下側に視点がある観察者に対応させることもできる。
(電子機器)
次に、上述の実施形態のいずれかの液晶装置を用いた電子機器の具体例について、図20を参照して説明する。図20は、上述の各実施形態のいずれかにかかる液晶装置を用いた、電子機器としての車載用モニタ200示す図である。
図20(a)は、第1の観察者RTとしての運転者が、車載用モニタ200を右斜め上(正面の右寄り、かつ上方)側から見ている状態を表している。表示領域100には、第1の画像201が好適に表示されている。図20(b)は、第2の観察者LTとしての助手席に位置する者が、車載用モニタ200を左斜め下(正面の左寄り、かつ下方)側から見ている状態を表している。表示領域100には、第2の画像202が好適に表示されている。
このように、上述の各実施形態のいずれかにかかる液晶装置を用いた車載用モニタ200は、左右方向に間隔をもって位置する二人の観察者の上下方向の視野角度、すなわち視点の位置が互いに異なる場合でも、双方の観察者に夫々好適な画像を表示できる。
本実施形態にかかる液晶装置の等価回路図。 本実施形態にかかる液晶装置の模式平面図。 本実施形態にかかる液晶装置の模式断面図。 画素と開口部の平面視での位置関係を例示する図。 視野範囲特性を模式的に示す図。 上下方向の視野範囲特性を第1の画素と第2の画素とで異ならせた画素ユニットの、平面視での位置関係を示す図。 図7は、図6に示す画素ユニットの上下方向の視野範囲特性を示す図。 第1の実施形態にかかる画素ユニットの平面形状を示す図。 第1の実施形態にかかる画素ユニットの視野範囲特性を示す図。 第2の実施形態にかかる画素ユニットの平面形状を示す図。 第2の実施形態にかかる画素ユニットの視野範囲特性を示す図。 第3の実施形態にかかる画素ユニットの平面形状を示す図。 第3の実施形態にかかる画素ユニットの視野範囲特性を示す図。 第4の実施形態にかかる画素ユニットの平面形状を示す図。 第4の実施形態にかかる画素ユニットの視野範囲特性を示す図。 第5の実施形態にかかる画素ユニットの平面形状を示す図。 第5の実施形態にかかる画素ユニットの視野範囲特性を示す図。 第6の実施形態にかかる画素ユニットの平面形状を示す図。 第6の実施形態にかかる画素ユニットの視野範囲特性を示す図。 実施形態のいずれかの液晶装置を用いた電子機器の具体例を示す図。
符号の説明
7…表示面、8…液晶パネル、9…液晶層、10…素子基板、11…対向基板、20…光学素子としてのパララックスバリア、21…バリア基板、22…接着材料層、23…遮光層、25…開口部、41…ゲート絶縁膜、42…層間絶縁膜、61…第1の偏光板、62…第2の偏光板、63…第1の配向膜、64…第2の配向膜、70…カラーフィルタ層、71…カラーフィルタ、72…ブラックマトリクス、90…バックライトユニット、91…導光板、92…反射板、93…蛍光管、100…表示領域、101…データ線駆動回路、102…走査線駆動回路、104…画素電極、106…共通電極、110…TFT、112…走査線、113…ゲート電極、114…データ線、116…共通線、122…ソース電極、123…ドレイン電極、124…半導体層、200…電子機器としての車載用モニタ、201…第1の画像、202…第2の画像、L…第2の画素、LT…第2の観察者、R…第1の画素、RT…第1の観察者、V0…表示角度範囲、V1…第1適視角度範囲、V11…第1適視角度、V2…第2適視角度範囲、V22…第2適視角度。

Claims (9)

  1. 第1の画像を表示する第1の画素と第2の画像を表示する第2の画素と、が左右方向に交互に隣り合うように配置された表示面と、平面視において前記第1の画素及び前記第2の画素との間に位置する開口部を備える遮光性の光学素子と、を備え、前記第1の画像と前記第2の画像とを、前記開口部を介して夫々異なる方向に同時に表示可能な表示装置であって、
    前記第1の画素の重心と前記開口部の重心を結ぶ線と、前記第2の画素の重心と前記開口部を結ぶ線と、の少なくとも一方が水平ではないことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置であって、前記第1の画素と前記第2の画素とは、前記表示面の上下方向にも交互に隣り合うように配置されていることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の表示装置であって、前記第1の画素の重心と前記第2の画素の重心とのうちの一方は平面視において前記開口部の重心の上方に位置し、他方は平面視において前記開口部の重心の下方に位置していることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示装置であって、前記第1の画素の上下方向の長さと前記第2の画素の上下方向の長さとが略同一であることを特徴とする表示装置。
  5. 第1の画像を表示する第1の画素と第2の画像を表示する第2の画素と、が略上下方向及び略左右方向に交互に隣り合うように配置された表示面と、平面視において前記第1の画素及び前記第2の画素との間に位置する開口部を備える遮光性の光学素子と、を備え、
    前記第1の画像と前記第2の画像とを、前記開口部を介して夫々異なる方向に同時に表示可能な表示装置であって、
    前記第1の画素の上下方向の長さと前記第2の画素の上下方向の長さとが互いに異なることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項5に記載の表示装置であって、前記第1の画素の重心と前記開口部の重心とを結ぶ線と、前記第2の画素の重心と前記開口部の重心とを結ぶ線と、の少なくとも一方が水平ではないことを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置であって、前記第1の画素及び前記第2の画素の平面形状が矩形であることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示装置であって、前記画素は、スイッチング素子により制御される画素電極と共通電極間との間に印加した電圧により、一対の基板間に封止された液晶層の配向を制御して画像を形成する液晶層素子であることを特徴とする表示装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示装置を搭載することを特徴とする電子機器。
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JP2017146372A (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置、および電子機器
JP2018128683A (ja) * 2018-02-28 2018-08-16 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置、および電子機器

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