JP2009084859A - 支柱キャップ及び防護柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工現場において、支柱を設置した後に取付けが可能であり、しかも取付け後は外れにくい支柱キャップを提供する。
【解決手段】支柱1の上端を隠蔽する頭部6と、支柱内部に挿入される垂下片8を備え、垂下片8には支柱1を横方向に貫通した貫通ボルト4を納める収納溝81が形成され、収納溝81には貫通ボルト4を横から差し込む差込口82の奥にボルト収納部83が延設され、収納溝81の両側に支柱1の内周面に当接可能な縦リブ84が設けられると共に、貫通ボルト4を横から差込口82に差し込む際に、押圧変形して貫通ボルト4をボルト収納部82に導く変形部85が差込口82と縦リブ84との間に形成されるように支柱キャップ1を構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、歩車道境界などに設置される防護柵に関し、特に支柱の上端開口部に取付けられる支柱キャップ及び、その支柱キャップが取付けられた支柱を備えた防護柵に関するものである。
一般に、防護柵、ガードフェンス等に用いられる支柱は、筒状の鋼材が多く用いられ、この支柱上部の開口部を塞ぐために、様々な支柱キャップが提案されている。支柱キャップには、一般には、溶接等により支柱に固定するものが用いられるが、支柱の耐食処理や塗装処理時に、洗浄液、前処理液、塗料等の液剤が支柱内部に残留する場合があり、表面処理層の発泡や剥離等の不具合が発生する恐れがある。
そこで、これらの問題を解決するために、ガードフェンス用中空支柱に、フェンス支承用ブラケットを中空支柱を貫通する支持ボルトにより固定し、このフェンス支承用ブラケットにガードフェンスを固定し、中空支柱に取付けられるキャップを、下面に折り返された溝形部分を有する断面J字状の係止金具を設けて構成し、キャップを中空支柱の頭部に嵌合させると共に、係止金具を弾性的に変形させながら溝形部分を支持ボルトの下部に配置させることにより、キャップを中空支柱に固定するガードフェンス用支柱のキャップ取付構造が提案されている(例えば、特許文献1)。
このガードフェンス用支柱のキャップ取付構造は、中空支柱の支持ボルトにキャップの断面J字状の係止金具を係止させるものであるため、ボルト止めや溶接等の必要はないため施工性に優れ、又ガードフェンス組立施工の最終段階で、キャップを中空支柱に対し容易にかつ迅速に取付けることができるものである。
実開平6−85417号公報
しかしながら、前記のガードフェンス用支柱のキャップ取付構造には次のような問題点があった。すなわち、キャップの係止金具の溝形部分は、係止金具の先端部に形成されているため、キャップに対して引き抜く方向に力がかかった場合、溝形部分の開口部が拡がるように変形するものであり、キャップの取付け易さや外れにくさは、この係止金具の変形部分の剛性に影響されやすいため、キャップを取付けやすいものは外れやすく、逆にキャップが外れにくいものは、取付けにくいものになりやすく、この点が問題であった。
本発明は、前記の如き問題点を解消し、施工現場に支柱を設置した後に取付けが可能であり、しかも取付け後は外れにくい支柱キャップ、及びこの支柱キャップが取付けられた支柱を備えた防護柵を提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわちこの発明に係る支柱キャップは、支柱上端を隠蔽する頭部と、支柱内部に挿入される挿入部とを備え、挿入部には垂下片が形成され、該垂下片には支柱を横方向に貫通した貫通ボルトを納める収納溝が形成され、前記収納溝には前記貫通ボルトを横から差し込む差込口の奥にボルト収納部が延設され、該収納溝の両側に支柱の内周面に当接可能な縦リブが設けられると共に、貫通ボルトを横から差込口に差し込む際に、押圧変形して貫通ボルトをボルト収納部に導く変形部が差込口と縦リブとの間に形成されていることを特徴とするものである。
又本発明に係る防護柵は、支柱キャップが取付けられた支柱の間にビーム材が架設され、前記ビーム材を支持する支持部材が前記貫通ボルトにより支柱側面に取付けられた防護柵において、前記支柱キャップは、頭部周端部から下方に向けて延びる裾部を備え、この裾部は支柱と支持部材との間に挿入されると共に、該裾部の下端に切欠部が形成され、この切欠部が支柱と支持部材との当接部に差し込まれるようになされたことを特徴とするものである。
本発明に係る支柱キャップによれば、支柱上端を隠蔽する頭部と、支柱内部に挿入される挿入部とを備え、挿入部には垂下片が形成され、該垂下片には支柱を横方向に貫通した貫通ボルトを納める収納溝が形成され、前記収納溝には前記貫通ボルトを横から差し込む差込口の奥にボルト収納部が延設され、該収納溝の両側に支柱の内周面に当接可能な縦リブが設けられると共に、貫通ボルトを横から差込口に差し込む際に、押圧変形して貫通ボルトをボルト収納部に導く変形部が差込口と縦リブとの間に形成されているので、貫通ボルトがボルト収納部に収納された状態から貫通ボルトを抜く方向に力がかかった場合、変形部の押圧変形に連動して縦リブが支柱の内周面の方向に押圧変形を受けて当接されるため、変形部の押圧変形が抑制され、貫通ボルトはボルト収納部から抜けにくく、支柱から支柱キャップが外れにくくなる。
又、本発明に係る防護柵によれば、支柱キャップが取付けられた支柱の間にビーム材が架設され、前記ビーム材を支持する支持部材が前記貫通ボルトにより支柱側面に取付けられた防護柵において、前記支柱キャップは、頭部周端部から下方に向けて延びる裾部を備え、この裾部は支柱と支持部材との間に挿入されると共に、該裾部の下端に切欠部が形成され、この切欠部が支柱と支持部材との当接部に差し込まれるようになされているので、支柱に支持部材を取付けた後でも、支柱キャップを取付けることができ、又、支柱キャップの裾部が支柱部材と支柱との間に挟み込まれることによる割れや破損等の不具合を防ぐことができる。
本発明に係る防護柵において、前記支柱と支持部材との間に挿入された支柱キャップの裾部には、切欠部の両側に、支柱と支持部材との間に生じた隙間を埋める厚肉部が形成されるようになされれば、支柱に対する支持部材のがたつき等の不具合を抑えることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
すなわち、図1は本発明に係る防護柵の実施の一形態を示す平面図、図2は図1の主要部の拡大縦断面図、図3は本発明に係る支柱キャップの実施の第一形態を示す斜視図、図4は図3の支柱キャップの説明図、図5は本発明に係る支柱キャップの取付方法の一形態を示す説明図、図6は本発明に係る支柱キャップの取付状態の一形態を示す説明図、図7は本発明に係る支柱キャップの変形を示す斜視図、図8は本発明に係る支柱キャップの変形を示す斜視図である。
図面において、1は支柱、2は支柱1の間に架設されたビーム材、3は支柱1にビーム材2を支えるための支持部材、4は支柱を横方向に貫通した貫通ボルト、5は支柱の上部に取付けられる支柱キャップであり、本形態に係る防護柵Pは、支柱1、ビーム材2、支持部材3、貫通ボルト4、支柱キャップ5とから主に構成され、支持部材3及び支柱キャップ5は、貫通ボルト4を介して支柱1に取付けられたものである。
先ず、図1は、本発明に係る防護柵Pの実施の一形態を示す正面図である。支柱1は、断面円形状の鋼管であり、地面に適宜間隔を開けて立設されている。この支柱1の間にビーム材2が架設されている。本実施形態において、支柱1は、直径114.3mm、厚さ4.5mmの鋼管あり、ビーム材2は、直径48.6mm、厚さ3.2mmの鋼管であり、いずれも防蝕性下地処理に耐候性塗装仕上げがなされたものである。ビーム材2の地上高さは600mmを中心として上下それぞれ150mmの高さ位置に3段取付けられている。又、ビーム材2は、互いに隣接する側端部の接続部において、図2に示すように、それぞれのビーム材2の端部に挿入固定される接続金具21を介して接続されたものである。
次に、図2は、図1の縦断面の部分拡大図であり、(a)は図1のA−A断面の主要部、(b)は図1のB−B断面の主要部、(c)は(a)の縦断面の主要部を示すものである。支持部材3は、(a)に示すように、支柱1に固定される平板状の垂直板部31と、ビーム材2が支えられる支え部32とからなる。この垂直板部31は、背面側で支柱1に当接されると共に、支柱1を横方向に貫通する貫通ボルト4が貫通され、この貫通ボルト4に螺合されたナットAを締め付けることにより、垂直板部31が支柱1の外周面に固定され、これにより、支持部材3は支柱1に取付けられる。
支持部材3の支え部32は、図1及び図2の(a)に示すように、垂直板部31の前面側の上端部及び下端部から前方に向けて突設された上板部33、下板部34とによりビーム材2を支えるものである。本実施形態では、ビーム材2を接続する接続部21が上板部33と下板部34との間に配置され、上板部33、接続部21、及び下板部34を上下に貫通する固定ボルトBのナットCを締め付けて、上板部33と下板部34とにより接続部21を挟持するものである。そして、上板部33と下板部34の端部はそれぞれ内側に曲折された湾曲部35、36が形成され、この湾曲部35、36の外径は、ビーム材2の外径と同程度となされている。これらの構造により、接続金具21が支え部32の内側に隠蔽されると共に、ビーム材2の前面側と支え部32の前面側とが略面一となされ、意匠性を高めることができる。尚、上板部33と下板部34との間にビーム材2を挿入挟持される形態でもよい。
又、支柱1の間の距離が比較的長い場合は、本実施形態のように、支柱1と支柱1との間に支柱1Aを設け、ビーム材2の中間部を支柱1Aに取付けた支持部材3Aで支えるようにしてもよい。すなわち、図2の(b)に示すように、支持部材3Aにおいて、垂直板部31の上部から上板部33を突設し、この上板部33の端部を下方に曲折し、さらにその先端を前方に向けて円弧状に折り返して縦断面J字状に形成し、このJ字状部の上にビーム材2を載置し、ビーム材2とJ字状部とを固定ボルトBで連結して固定してもよい。
図3〜4は、図1において、支柱1の上部に取付けられた支柱キャップ5の実施の一形態を示す説明図であり、図3は支柱キャップ5の斜視図、図4の(a)は、支柱キャップ5の正面図、(b)は底面図、(c)は(a)のC−C断面を示す縦断面図である。尚、(b)において、支柱1の上端12が配置される箇所を合わせて示している。支柱キャップ5は、支柱1の上部を隠蔽する頭部6と、支柱1の上端部から内部に挿入される挿入部7とを備えている。頭部6は略円盤状に形成されると共に、頭部6の周端部から下方に向けてリング状の裾部61が形成されている。
図2の(c)及び図4の(b)に示すように、支柱1(支柱1の上端12)の外周面と前記裾部61の内周面との間には隙間S1が設けられている。これにより、例えば、支柱1を地面等に取付ける際に、ハンマー等の工具で支柱1の上部を叩いて支柱1の高さを調整すると、支柱1の上端部が潰れて外径が大きくなる場合があり、この場合でも、裾部61と支柱1とが干渉せずに、支柱キャップ5を支柱1に取付けることができる。
次に、支持部材3と支柱キャップ5の頭部6との関係について詳しく説明する。図6は、図1の支柱1付近の拡大平面図であり、(a)は支柱キャップ5を取付ける前、(b)は支柱キャップ5を取付けた後の一実施形態をそれぞれ示すものである。図3に示すように、頭部6の裾部61には下端から切欠部62が設けられている。これにより、(a)に示すように、支柱1と支持部材3の垂直板部31との当接部11に前期切欠部62を差し込めば、支柱キャップ5を支柱1に取付けることが可能となる。従って、支持部材3を支柱1の側面に直接的に固定できるので、支持部材3と支柱1との間に支柱キャップ5の裾部61が挟み込まれて、裾部61に割れや破損等の不具合が起こるような恐れがなく、又、支柱1に支持部材3を取付けた後に支柱キャップ5を取付けることが可能であり、逆に、支柱1に支柱キャップ5を取付けた後に支持部材3を取付けることも可能となる。
又、図6の(a)、(b)に示すように、頭部6の頂部が平坦に形成され、この平坦部から支持部材3に向けて延びる頭部平坦部63が形成され裾部61に達し、更に、この裾部61から支持部材3に向けて厚肉部64が形成され、支柱1と支持部材3との間に生じた平面視三角形状の隙間S2が埋められている。そして、頭部平坦部63の幅寸法H1は、支持部材3の幅寸法H2と一致している。この厚肉部64により、支柱1に対する支柱部材3の前後方向のがたつきを抑えることができ、又、平面視において支持部材3と頭部6の頭部平坦部63とが同幅で繋がっている外観となり意匠性を高めることができる。尚、幅寸法H1と幅寸法H2とは厳密に一致していなくてもよく、外観上同程度の幅と認識できる程度であればよい。
又、支持部材3の垂直板部31の背面は垂直方向に平坦に形成されていると共に、この平坦部と向き合う厚肉部64の前面も同様に平坦に形成されている。これにより、支持部材3は、垂直板部31を貫通する貫通ボルト4を軸にして回動可能であり、設置場所が傾斜地であっても、その傾斜に応じて支持部材3を回動させてビーム材2を取付けることが可能であり、更に、支持部材3を回動させた状態であっても、支柱キャップ5を取付けることが可能となる。
次に、支柱キャップ5の挿入部7について説明する、挿入部7は、頭部6の下面に設けられ裾部61と同円心の円筒状に形成された垂下片8を備えている。本実施形態では、図4の(b)、(c)に示すように、垂下片8の内部において、頭部6の下面から下方に向けて垂下片8と同円心の円筒状リブ71が複数設けられ、更に中心部の円筒状リブ71から垂下片8の内周面に向けて放射状に補強リブ72が設けられている。これにより、頭部41及び垂下片43の剛性を高めることができる。
垂下片8は、図3〜4に示すように、円筒状部の下端から上方に向けて収納溝81が形成されている。収納溝81は、貫通ボルト4が横から差し込まれる差込口82と、差込口82の奥部に形成され、貫通ボルト4が横方向で収納されるボルト収納部83とからなる。
収納溝81の両側には、垂下片8の外周面から支柱1の内周面に向けて縦リブ84が設けられている。そして、垂下片8を支柱1の内部に挿入した際に、縦リブ84の先端が支柱1の内周面に当接するようになされている。又、収納溝81と縦リブ84との間には、貫通ボルト4の螺子部41が横から差込口82に差し込まれた際に、押圧変形して貫通ボルト4の螺子部41をボルト収納部83に導く変形部85が形成されている。
次に、支柱1に対する支柱キャップ5の取付方法について詳しく説明する。図5に示すように、まず、支柱キャップ5の挿入部7(垂下片8)を支柱1の上端部から内部に挿入し、支柱1を横方向に貫通する貫通ボルト4の螺子部41が垂下片8の収納溝81の差込口82に横から差し込まれるようにする。本実施形態では、差込口82は、開口端部の幅寸法が貫通ボルト4の螺子部41の幅寸法より大きく、奥部の幅寸法は螺子部41の幅寸法より小さい略二等辺三角形状となされている。従って、螺子部41は、差込口82の奥部に進みにつれて両側の変形部85に当接し、更に奥部に進むと変形部85を押圧変形させ、最奥部のボルト収納部83に達すると、変形部85は貫通ボルト4から受ける押圧がなくなり、変形前の元の状態に戻る。これにより、貫通ボルト4の螺子部41がボルト収納部83に収納され、支柱キャップ5が貫通ボルト4に係止される。ボルト収納部83の大きさは螺子部41の外形と同程度かやや大きい程度で、支柱キャップ5が貫通ボルト4に係止された状態において、上下方向に不必要に移動しない程度が好ましい。
次に、垂下片8における変形部85と縦リブ84との関係について詳しく説明する。本実施形態では、変形部85は横断面円弧状に形成されているため、貫通ボルト4の螺子部41から押圧を受けると、差込口82の幅を広げるように外方に向けて変形する。この際、縦リブ84は支柱1の内周面に当接されているため、この変形部85の変形を抑制するように作用する。先ず、貫通ボルト4が差込口82に挿入される際は、差込口82が略三角形状であり、押圧に伴う変形が徐々に生じるため、垂下片8全体でその変形を分散して受けることが比較的容易であり、貫通ボルト4をボルト収納部83に導くことが可能となる。一方、貫通ボルト4をボルト収納部83から引き出す場合は、最初に差込口82において最も幅狭の箇所を広げる必要があるため、比較的大きな変形が必要となり、縦リブ84によりこの変形が抑制され、容易には抜け出さなくなる。従って、変形部85と縦リブ84とによって、貫通ボルト4をボルト収納部83に安定的に収納され、支柱キャップ5が支柱1から容易に抜け出さなくなる。
垂下片8は、本形態では円筒状に形成されており、収納溝81は垂下片8において相対して2個形成されている。これにより、支柱キャップ5は2個の収納溝81に貫通ボルト4が収納されるので、支柱1に対して支柱キャップ5をより強固に取付けることができる。
このように、垂下片8の収納溝81と縦リブ84との相乗的効果により、支柱キャップ5を支柱1に強固に取付けることができ、本発明に係る防護柵Pに自動車等の車両が衝突しても、支柱キャップ5は支柱1から容易に外れず、周囲に飛散して2次災害を起こすような可能性を低くすることができる。
又、貫通ボルト4の貫通方向と、支柱キャップ5の頭部6において頭部平坦部63の延設方向とが一致している。これにより、支柱1に貫通ボルト4が貫通され、更に支持部材3が支柱1に取付けられた状態で支柱キャップ5を取付ける際、支柱キャップ5の頭部6の向きは支持部材3によって規制されるので、その向きで支柱キャップ5を挿入した際に、貫通ボルト4と係止するように垂下片8の収納溝81を予め設定しておけば、支柱キャップ5の頭部6の向き合わせは不要となり、取付作業が容易となる。
支柱キャップ5の取付方法は上記に限定されるものではなく、例えば、支柱1に支柱キャップ5の挿入部7(垂下片8)を挿入した後に、支柱1に貫通ボルト4を横方向に貫通させ、この際に、貫通ボルト4が収納溝81のボルト収納部83を貫通するように取付けてもよい。
支柱1は、ビーム材2を支えることを考慮すると金属製のものを用いるのが好ましく、一般にはアルミニウム、ステンレス、鉄鋼等のパイプ、形材からなる長尺体を適宜長さに切断したものや、それらにめっき、塗装を施したもの等を好適に用いることができる。
ビーム材2は、防護柵Pとしての必要な強度を考慮すると支柱1と同様に金属製のものを用いるのが好ましく、一般にはアルミニウム、ステンレス、鉄鋼等のパイプ、形材からなる長尺体を適宜長さに切断したものや、それらにめっき、塗装を施したもの等を好適に用いることができる。又、本実施形態においては、ビーム材2は上下に3段取付けられているが、必要に応じて適宜設定することができる。又、ビーム材2の間に縦ビームを配置した縦格子状のものでもよく、同様にメッシュパネルを配置したものでもよい。
支持部材3は、ビーム材2を支えることを考慮すると金属製のものを用いるのが好ましく、一般にはアルミニウム、ステンレス、鉄鋼等の金属板をプレス成形加工したものや、それらにめっき、塗装を施したもの等を好適に用いることができる。又、支持部材3に取付けられる連結ボルトBの頭部を隠蔽するために、支持部材3の上部にカバー材を取付けてもよい。カバー材において、防護柵Pの長手方向に向けて略垂直に配置した反射材を取付けてもよい。カバー材は支持部材3のそれぞれに取付けてもよく、又、自動車のヘッドライトの位置を考慮して下部の支持部材3のみに取付けてもよい。
支柱キャップ5は、一般には合成樹脂を射出成形して一体的に形成されたものであり、合成樹脂としては、ポリカーボネート、ウレタン樹脂、ポリアセタール、ポリエステル、AAS樹脂、AAS樹脂、ポリアミド等を単独で用いてもよく、これらを適宜組み合わせて用いてもよい。又、複数の部材を組み合わせて形成してもよい。
支柱キャップ5の実施形態において、本実施形態では、景観性を高めるために、支柱1の上端と略同じ高さに支持部材3が配置され、防護柵Pを正面から見て横ビーム2の上方に支柱キャップが目立たないように配置されている。この場合は、支柱1と支持部材3との間に支柱キャップ5の頭部6の裾部61が挿入されるようになされるのが好ましいが、本実施形態に限られるものではなく、例えば、図7に示すように、垂下片8の一部が切り欠かれたものでもよい。又、支柱1の上端部から比較的下方に横ビーム2及び支持部材3が取付けられる場合は、図8の(a)に示すような円形のものでもよく、図8の(b)のように、図8の(a)の実施形態に図7の実施形態を組み合わせたものでもよく、又四角型でもよく、支柱1の形状やその取付方法に合わせて適宜選択することができる。又、支柱キャップ5において、垂下片8の形態は、横断面円弧状のものに限られるものではなく、収納部82を頂点とした横断面三角形状部を有したものでもよく、このような垂下片8を複数個備えたものでもよい。
本発明に係る支柱キャップは、施工現場に支柱を設置した後に取付けが可能であり、しかも取付け後は外れにくいので、防護柵に限られるものではなく、例えば、手摺用支柱や、塀用支柱、門扉用支柱等、支柱の高さ調整が必要であって、その際、支柱の上端をハンマーで叩く等の物理的な衝撃により高さ調整するような支柱に対して、支柱キャップの破損や変形を防ぐために、支柱キャップを後付けした方がよい場合に好適に利用することができる。
本発明に係る防護柵の実施の一形態を示す平面図である。 図1の主要部の拡大縦断面図である。 本発明に係る支柱キャップの実施の第一形態を示す斜視図である。 図3の支柱キャップの説明図である。 本発明に係る支柱キャップの取付方法の一形態を示す説明図である。 本発明に係る支柱キャップの取付状態の一形態を示す説明図である。 本発明に係る支柱キャップの変形を示す斜視図である。 本発明に係る支柱キャップの変形を示す斜視図である。
符号の説明
1 支柱
11 当接部
2 横ビーム
21 接続部
3 支持部材
31 垂直板部
32 支え部
4 貫通ボルト
41 螺子部
5 支柱キャップ
6 頭部
61 裾部
62 切欠部
63 頭部平坦面
64 厚肉部
7 挿入部
8 垂下片
81 収納溝
82 差込口
83 ボルト収納部
84 縦リブ
85 変形部
A、C ナット
B ボルト
P 防護柵

Claims (3)

  1. 支柱上端を隠蔽する頭部と、支柱内部に挿入される挿入部とを備え、挿入部には垂下片が形成され、該垂下片には支柱を横方向に貫通した貫通ボルトを納める収納溝が形成され、前記収納溝には前記貫通ボルトを横から差し込む差込口の奥にボルト収納部が延設され、該収納溝の両側に支柱の内周面に当接可能な縦リブが設けられると共に、貫通ボルトを横から差込口に差し込む際に、押圧変形して貫通ボルトをボルト収納部に導く変形部が差込口と縦リブとの間に形成されていることを特徴とする支柱キャップ。
  2. 請求項1に記載の支柱キャップが取付けられた支柱の間にビーム材が架設され、前記ビーム材を支持する支持部材が前記貫通ボルトにより支柱側面に取付けられた防護柵において、前記支柱キャップは、頭部周端部から下方に向けて延びる裾部を備え、この裾部は支柱と支持部材との間に挿入されると共に、該裾部の下端に切欠部が形成され、この切欠部が支柱と支持部材との当接部に差し込まれるようになされたことを特徴とする防護柵。
  3. 前記支柱と支持部材との間に挿入された支柱キャップの裾部には、切欠部の両側に、支柱と支持部材との間に生じた隙間を埋める厚肉部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防護柵。
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