JP2009083833A - 水難救助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常時はコンパクトで邪魔になりにくく簡単に装着できるとともに、緊急時には簡単に操作して確実に浮力を作用させて装着者の生命を保護でき、多くの場面で実用できる水難救助装置を提供する。
【解決手段】通常時は手の平に収まるかやや大きい程度のサイズに収縮され、緊急時には人の身体の一部を水上に浮力支持可能なサイズに膨張する浮袋14と、身体に着脱可能に取付けられ、収縮状態の浮袋14を内部に収容する軽量小型ケース体12と、ケース体12に収容されて緊急時に浮袋を膨張駆動させる膨張駆動手段(16)と、ケース体12の外部から操作して膨張駆動手段(16)を起動させる操作装置17と、を含むことを特徴とする水難救助装置10から構成される。緊急時には手で操作装置17を操作して膨張駆動手段16を駆動させて浮袋14を膨張させて浮力を作用させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、身体に装着されて水難時に身体を水上に浮上補助させる水難救助装置に関する。
水難事故の際に生命を保護するために、救命胴衣や浮輪等の救命用具が種々提案されており、河川、湖沼、海等の水辺及び船上等での作業やレジャー等で広く利用されている。例えば、特許文献1には、身体の胴体部に装着するタイプの水難用救命具が提案されている。特許文献1の水難用救命具は、装着者の胴体に締め付けるベルトに両端を支持した一対の縦帯を両肩に掛けて適宜横帯を介して連結したサスペンダー式の救命具であって、エアバッグとガスボンベを連結する可撓性管に高分子吸水材からなるスペーサーの膨張力にて作動する自動バルブ、手動バルブを介在させて構成されており、水難時にはスペーサーが吸水、膨張して自動的にエアバッグが膨らんで装着者の肩又は首から上を水面に浮上させるものであった。
特開平9−301272号公報
しかしながら、従来の救命胴衣や特許文献1のものは、身体の胴体部分に装着するタイプの水難救命具であるから、嵩張るとともに装着感も悪く、水辺や船上での作業やレジャー等の際に邪魔になりがちであった。また、そのような理由で、水難事故が発生してから装着しようとする場合もあるが、装着に手間がかかったり、事故の状況によっては装着することすら困難なこともあり、手遅れになるおそれがあった。さらに、水難救命具を胴体に装着したままでは、水中では肩又は首周辺に常に浮力がかかったり、救命具に水抵抗がかかったりするので、泳ぐのに邪魔になり、遊泳等には実用できなかった。その結果、例えば、海水浴やスポーツ中の不慮の事故や、ライフセイバーのように溺れかかった人を泳いで救助に行った者が逆に溺れてしまうケースの事故には対応できず、利用場面が限定される問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、通常時はコンパクトで邪魔になりにくく簡単に装着できるとともに、緊急時には簡単な操作で浮力を作用させて確実に装着者の生命を保護でき、遊泳やレジャー、作業等多くの場面で実用できる水難救助装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、通常時は手の平に収まるかそれよりやや大きい程度のサイズに収縮され、緊急時には人Mの身体を水上に浮力支持可能なサイズに膨張する浮袋14と、身体に着脱可能に取付けられ、収縮状態の浮袋14を内部に収容する軽量小型ケース体12と、ケース体12に収容されて緊急時に浮袋を膨張駆動させる膨張駆動手段(16)と、ケース体12の外部から操作して膨張駆動手段(16)を起動させる操作装置17と、を含むことを特徴とする水難救助装置10から構成される。水難救助装置10は、使用した後に使い捨て、又は再利用できるようにしてもよい。例えば、市販の小型ボンベ等を使用することで、低コストで水難救助装置10を製造することができる。
また、ケース体12は、該ケース体の一部を開閉し、通常時は浮袋14の収容状態を保持するように閉鎖されるとともに、緊急時には浮袋14をケース体12外部側へ膨張させるように開放される開閉部(18)を有しており、操作装置17は、膨張駆動手段(16)の起動と開閉部(18)の開放とを同時に行わせる起動開放機構29を含むこととしてもよい。
また、ケース体12の内部空間を仕切り20で分割して浮袋14と膨張駆動手段(16)をそれぞれ異なる分割空間に収容させ、浮袋収容空間22側にケース体12の開閉部(18)を設けるとともに、膨張駆動手段収容空間24側に膨張駆動手段の取出し、装着用の開閉扉48を取付けたこととしてもよい。
また、膨張駆動手段(16)は圧縮ガスを封入したボンベ42からなり、ボンベ42を浮袋14の内部に密封して設置し、操作装置17は、緊急時に浮袋14の外部側から該浮袋内部のボンベ42を起動させることとしてもよい。
また、操作装置17は、ケース体12に対して回動可能に設けられてケース体12の開閉部となる回動板(18)と、回動板に一体的に形成され、通常時はボンベ42を起動させない待機位置に位置し、緊急時には回動板とともに回動してボンベ42側に向けて進出し浮袋14の外部側からボンベ42を起動操作する起動片46、58と、を含むこととしてもよい。
また、起動開放機構29は、ケース体12の開閉部となる蓋起動板18であって、少なくとも数箇所に手掛かり部19を有するとともにケース体12に対する引き開き操作で開蓋される蓋起動板18を含み、該蓋起動板18の引き開き操作に膨張駆動手段(16)の起動を連係させた引き開き式起動構造31からなることとしてもよい。膨張駆動手段(16)をボタンや紐等で起動させる構造に比べて、極めて操作性が良く、溺れかかる際のような緊急時にも浮袋14の膨張駆動を確実に行え実用性が高い。
また、人の腕部にケース体12を取付け可能とする取付部材(32)を備えたこととしてもよい。
本発明の水難救助装置によれば、通常時は手の平に収まるかそれよりやや大きい程度のサイズに収縮され、緊急時には人の身体を水上に浮力支持可能なサイズに膨張する浮袋と、身体に着脱可能に取付けられ、収縮状態の浮袋を内部に収容する軽量小型ケース体と、ケース体に収容されて緊急時に浮袋を膨張駆動させる膨張駆動手段と、ケース体の外部から操作して膨張駆動手段を起動させる操作装置と、を含むことから、人の身体の一部を浮力支持できる浮袋を手の平サイズ等の極めてコンパクトに収縮した状態で軽量小型のケース体に収容するとともに、該ケース体に該浮袋、膨張駆動手段、操作装置等の構成要素を一体的にまとめているので、携帯性を向上させることができ、身体に装着した状態でも邪魔になりにくく、違和感も少ない。したがって、例えば、河川、湖沼、海あるいはプール等の自然又は人工の水辺又は船上等において、遊泳、釣り、調査、サーフィン、その他の種々のレジャー、スポーツ、作業等、様々な場面で広く実用でき、水難発生時には浮袋の浮力により生命を確実に保護することができる。また、船舶や航空機等に備え付けておく場合にも設置場所をとらない。
また、ケース体は、該ケース体の一部を開閉し、通常時は浮袋の収容状態を保持するように閉鎖されるとともに、緊急時には浮袋をケース体外部側へ膨張させるように開放される開閉部を有しており、操作装置は、膨張駆動手段の起動と開閉部の開放とを同時に行わせる起動開放機構を含む構成とすることにより、例えば、溺れかかっているような緊急状態でも、操作装置による1つの操作だけで浮袋の膨張起動とケース体外部への該浮袋の膨張拡大用開口の開放を同時に行わせて、素早くかつ確実に浮袋を膨張させて水上浮力を作用させることができ、実用性が高い。また、浮袋のケース体への収容状態では、開閉部で浮袋を保護することができ、通常時に浮袋が破損したり、浮袋がケース体外部へ不意に脱したりするのを良好に防止できる。
また、ケース体の内部空間を仕切りで分割して浮袋と膨張駆動手段をそれぞれ異なる分割空間に収容させ、浮袋収容空間側にケース体の開閉部を設けるとともに、膨張駆動手段収容空間側に膨張駆動手段の取出し、装着用の開閉扉を取付けた構成とすることにより、例えば、使用後等に開閉蓋を介してボンベ等からなる膨張駆動手段を取り替えて、1つの装置を繰返し使用することができる。また、浮袋が膨張拡大する際にボンベや他の部材が障害になりにくくスムーズかつ確実に浮袋を膨張させることができる。
また、膨張駆動手段は圧縮ガスを封入したボンベからなり、ボンベを浮袋の内部に密封して設置し、操作装置は、緊急時に浮袋の外部側から該浮袋内部のボンベを起動させる構成とすることにより、膨張駆動用のボンベを収縮した浮袋に内蔵してケース体に収容することで、装置全体をコンパクト化でき、より携帯性を向上できる。さらに、ボンベのガスの流出口が直接に浮袋内部空間に臨むこととなりガスの浮袋への供給がスムーズとなり、緊急時の浮袋の膨張駆動を短時間で実現でき水難救命具としての有効性、確実性を向上させる。さらに、浮袋とボンベのガス流出口との連結用の他の部材等を不要とし、部品点数が少ない簡単な構造で低コストで製造できる。
また、操作装置は、ケース体に対して回動可能に設けられてケース体の開閉部となる回動板と、回動板に一体的に形成され、通常時はボンベを起動させない待機位置に位置し、緊急時には回動板とともに回動してボンベ側に向けて進出し浮袋の外部側からボンベを起動操作する起動片と、を含むことから、膨張駆動用のボンベを浮袋内部に設置した構成であっても、操作装置を簡単な構造で具体的に実現できる。
また、起動開放機構は、ケース体の開閉部となる蓋起動板であって、少なくとも数箇所に手掛かり部を有するとともにケース体に対する引き開き操作で開蓋される蓋起動板を含み、該蓋起動板の引き開き操作に膨張駆動手段の起動を連係させた引き開き式起動構造からなる構成とすることにより、数箇所に手掛かり部を有する蓋起動板の構造でケース体に手を伸ばすだけで略確実に蓋起動板に手を掛けることができるとともに、引き開き式起動構造により極めて簡便な蓋起動板の引き開き操作だけで浮袋の起動と開放を行える結果、例えば、溺れかかってパニック状態になりがちな緊急状態でも、素早く、簡便にかつ確実に浮袋の膨張起動操作を行うことができ、実用性が高い。
また、人の腕部にケース体を取付け可能とする取付部材を備えたことから、人の身体に救助装置を簡単に装着させることができるとともに、緊急時には容易に自分の腕部に手を伸ばして操作装置を操作して浮袋を起動させることができる。また、例えば、肩に近い上腕部にケース体を取り付けることで、緊急時には浮袋による浮力を頭の近くに作用させることができ、簡単、コンパクトな構成でも溺れ防止を実現できる。
以下添付図面を参照しつつ本発明の水難救助装置について説明する。本発明の水難救助装置は、例えば、人の身体の腕部等に取付けられ、水難時に浮袋を膨張させて身体に水上への浮力を作用させて生命を保護する水難救命具である。図1ないし図9は、本発明の水難救助装置の第1の実施形態を示している。本実実施形態において、水難救助装置10は、図1、図2、図3に示すように、ケース体12と、浮袋14と、緊急時に浮袋14を膨張駆動させる膨張駆動装置16と、操作装置17と、を含む。
図1、図3に示すように、ケース体12は、人の腕部等の身体の一部に着脱可能に取付けられる中空の軽量小型ケース体からなる。ケース体12は、例えば、手の平に収まるかやや大きい程度の携帯可能な小型サイズで設けられている。ケース体12は、収縮した浮袋14と膨張駆動装置16等の装置構成部材を内部収容空間に収容して一体的にユニット化する収容ケース(筐体)である。本実施形態では、ケース体12は、例えば、プラスチック等の硬質、軽量で遮水性のある合成樹脂等の素材からなり、正面視で縦×横の長さが約10cm×6cm程度、厚み(奥行き)が約3cm程度の直方体状に形成されている。ケース体12は、正面、背面、右側面、左側面、上面、下面の6面を平板状の外板部で閉鎖し直方体状の内部収容空間を閉鎖している。なお、ケース体12は、怪我防止のために角部は面取りされるとよい。ケース体の形状は、例えば、正面視で円形状、楕円形状、長丸状、五角形以上の多角形状の箱体または、円筒体や角筒体等の筒体等その他任意の形状でもよい。本実施形態では、ケース体12の内部収容空間は、正面視の左右略中央位置に縦に仕切り20が設けられて左右に2分割されており、正面視で右方側を浮袋14を収容する浮袋収容部22とし、左方側を膨張駆動装置16を構成するボンベを収容するボンベ収容部24として、横に並設させている。なお、ケース体12の内部空間は、上下又は前後に分割等その他任意の分割構成でもよく、また分割せずに1つの空間に浮袋とボンベとを収容してもよい。
本実施形態では、図1、図3、図6に示すように、ケース体12には、外板部の一部を開閉する開閉部が設けられており、通常時は浮袋14の収容状態を保持するように閉鎖するとともに、緊急時には浮袋14をケース体外部側へ膨張させるように開放される。開閉部は、ケース体12の外板部の一部を構成する蓋起動板18からなる。蓋起動板18は、正面側外板部の略右半部に設置されており、浮袋収容部22の正面側全面を開閉する。蓋起動板18は、手で操作可能に比較的大きく形成された板部材からなり、その周縁部の任意の部位にケース体の外部から手を掛けやすい構造となっている。すなわち蓋起動板18は、少なくとも数箇所に手掛かり部19を有した構造となっている。なお、ケース体12の一部を凹設したり蓋起動板18の一部を突設させたりして、蓋起動板18の開蓋動作時の手掛かり部により手を掛けやすくしてもよい。蓋起動板18は、通常時は閉蓋状態を維持してケース体内部に収容する収縮した浮袋14を保護しつつ確実に内部に格納保持させておく一方で、外部から強制的に開蓋させた際には開放した開口により膨張する浮袋14のケース体外部への膨張拡大経路26を確保する。すなわち、蓋起動板18による開蓋時のケース体12の開口が浮袋14のケース体外部への膨張拡大経路26となる。さらに、後述のように、蓋起動板18は、開蓋時に膨張駆動装置16を起動する操作装置17を構成しており、さらには開蓋操作時に、膨張駆動装置16の膨張起動と、浮袋14の膨張拡大経路確保と、を同時に行わせる起動開放機構29を構成する。本実施形態のように蓋起動板で開閉自在に閉鎖して構成であるから、浮袋をケース体外部へ膨張拡大させるために、ケース体の一部を常時開口させておく構成や、破れやすい素材で覆う構成等に比べて、ケース体12内に収容している浮袋14の損傷防止、格納状態の保持及び浮袋のケース体外部への膨張起動させる際の高い確実性を同時に実現できる。図2にも示すように、本実施形態では、蓋起動板18は、例えば、ケース体12に対して引き開き操作で開放される開き戸式の開閉構造となっており、ケース体12の下面側に横向きに軸方向を設定した枢支軸回りに回動する。すなわち、蓋起動板18は、ケース体に対して回動可能に設けられた回動板からなる。さらに、蓋起動板18は、例えば軸回り起動構造30等の連係手段を介して、該蓋起動板の引き開き操作に膨張駆動装置16の起動を連係する引き開き式起動構造31を構成して操作装置17の一部となる。枢支軸は、ケース体12の浮袋収容部22内部の下面側に一体的に設けられた軸支持部27に軸回り回転自在に枢支された軸杆部材28からなる。蓋起動板18は、平板状の蓋板本体の下方側から略L字状にケース体側に伸ばした2つのアーム部18aを介して軸杆部材28に固定されており、蓋起動板18の軸回り回動と同時に該軸杆部材28が軸回り回動する。図4にも示すように、蓋起動板18のアーム部18aは、ケース体12の下面の外板部の一部を形成している。図2、図6に示すように、蓋起動板18は、ケース体12に対して枢支軸回りに約90度回動して、膨張拡大する浮袋の邪魔にならないように退避される。なお、後述のように軸杆部材28は仕切り20を貫通してボンベ収容部24内にまで延長されており、軸回り起動構造30の一部を構成している。さらに、本実施形態では、蓋起動板18とケース体12の開口との縁部には、図示しないパッキン等が設けられて閉蓋時に内部に水が侵入しない水密封止構造となる。なお、ケース体12の水密構造は必ずしも必要としないが、水密構造とすることでケース体内部の浮袋やボンベを水から保護できる。
図1、図4に示すように、本実施形態では、ケース体12には、該ケース体12を人の腕部の所要の位置、例えば肩に近い上腕部の外周位置に密着して取付け可能とする取付部材としての締着ベルト32を備えている。締着ベルト32は、例えば、上下2連構成となっており腕部の2箇所を締着する。なお、腕部の一箇所をベルトで締着する構成でもよい。各々の締着ベルト32は、例えば、可撓性のベルト部材からなり、ケース体12の背面側の左右両側に一体的に固定されたベルト連結用の第1連結杆部34、第2連結杆部36を介して取り付けられている。締着ベルト32は、一端側321を第1連結杆部34に離脱不可能に連結されつつ、他端側の自由端部側322を第2連結杆部36に着脱可能に連係させて、該締着ベルト及びケース体によって無端状態を形成して、上腕部の外周位置に密着巻き付け状態で取付けられる。締着ベルト32は、例えば、自由端側322を第2連結杆部36に巻回させる2つ折り重ね合わせ部分に面ファスナ等からなる連結部38が設けられており、装着者の腕の太さに対応して密着状態で締着される。なお、締着ベルト32は、長手方向の中間位置をケース体に固定させてその両端部側に面ファスナやホック等の連結部を形成した構成でもよい。締着ベルト32は、例えば、布、皮革、化学繊維、ビニル樹脂等任意の素材で形成してもよいが、耐水性があるものが好適であり、また、ゴムのように伸縮する素材で形成してもよい。また、連結部をバックル等で締着する構成としてもよい。また、取付部材は例えば、人の腕部に直接取り付ける締着ベルトの構成に限らず、衣服類に取り付ける構成等その他任意の構成でもよい。
図1、図2に示すように、浮袋14は、通常時は手の平に収まるかそれよりやや大きい程度のサイズに収縮されてケース体12に収容され、緊急時にはケース体外部で膨張して大きな浮力を作用させ装着者Mの身体の一部を水上に浮力支持可能とする浮力手段である。すなわち、浮袋14は、通常時は極めて小さなサイズで収縮した状態で軽量小型のケース体12に収容されるとともに、膨張時には人の身体の一部を浮力支持する。本実施形態では、浮袋14は、例えば、薄いポリエチレン、塩化ビニル樹脂、ゴム等の素材から形成された収縮、膨張自在な袋部材からなる。浮袋14は、収縮された状態でケース体12の浮袋収容部22に収容されて、膨張可能なようにケース内壁に固定されている。浮袋14は、膨張駆動装置16に供給管40を介して接続されており、膨張駆動時には膨張駆動装置16から供給管40を介して内部にガスが流入、封止されて略球体状等の立体形状に膨張して(図2の二点鎖線)、ケース体12を装着した身体部位近傍に水上への比較的大きな浮力を作用させる。浮袋14の膨張時の容量は、例えば、装着者の体格、体重等に対応して該装着者の身体の一部を浮力支持可能なサイズに設定されており、本実施形態では、例えば、少なくとも3000〜5000ml程度に設定されている。なお、浮袋の浮力は、水難時の適用場面に応じて設計され、大きな浮力を長時間作用させる必要がある場合には、より大きく設定される。浮袋14は、例えば、白や黄色、蛍光色等の目立つ色で形成されていると他者に発見されやすい。
図1、図3、図7に示すように、膨張駆動装置16は、ケース体12に収容されて緊急時に浮袋14を膨張駆動させる膨張駆動手段である。本実施形態では、膨張駆動装置16は、例えば、浮袋14の膨張用の圧縮空気又は圧縮二酸化炭素等のガスを内部に圧縮封入したボンベ42からなる。ボンベ42は、閉止栓部により通常時はガスの流出を閉止されており、緊急時には操作装置17の操作によって閉止栓部を開放されてガスを浮袋へ供給する。ボンベ42は、ケース体12の仕切り20で分割したボンベ収容部24に収容されており、仕切り20を横に貫通して配置されている供給管40を介して浮袋14と接続されている。ボンベ42に閉止栓部としての閉止弁44が一体的に取り付けられており、該閉止弁44を介設して供給管40に接続されている。ボンベ42は、緊急時には、閉止弁44をボンベ本体側へ押動させることで開弁して供給管40と内部連通状態となり、ボンベ内部の圧縮ガスを供給管40を介して浮袋14内に圧送供給し該浮袋14を膨張させる。本実施形態では、緊急時におけるボンベ42の膨張起動操作、すなわち閉止弁の開弁操作は、外部からの蓋起動板18の開蓋動作時の回動に伴って行わせる引き開き式起動構造31によって実現している。
図1、図7、図8に示すように、操作装置17は、ケース体12の外部側から操作してボンベ42を起動させる起動操作手段である。本実施形態では、操作装置17は、ボンベ42の起動とケース体の蓋起動板の開放とを同時に行わせる起動開放機構29を含む、具体的には、該起動開放機構29は、ケース体12の開閉部であり引き開き操作で開蓋する蓋起動板18と、該蓋起動板18の引き開き開蓋操作にボンベ42の起動を連係させる連係手段と、を含む引き開き式起動構造31からなる。連係手段は、蓋起動板18の回動操作に連係して、ボンベ42を起動する軸回り起動構造30を含む。軸回り起動構造30は、上述のボンベ42に一体的に取り付けられボンベ本体側へ押動により開弁する閉止弁44と、軸杆部材28のボンベ収容部24内側への延長端部に固定された起動片46と、を含む。閉止弁44には、起動片46に当接して押動力を受けるように広がった張り出し受部44aが一体的に形成されている。起動片46は、例えば、略長方形状の一つの隅角をアール形状としたカム状の板部材又は駒部材からなり一端を軸杆部材28の端部に固定させて、該軸杆部材28と共回りし、蓋起動板18と一体的に回動するようになっている。起動片46は、通常時である蓋起動板18の閉蓋時には、図7に示すように横倒し状態となり閉止弁44から退避され、閉止弁44の閉止状態すなわちボンベを起動させない状態を維持している。一方、蓋起動板18を引き開き操作して開蓋した時には図8に示すように軸杆部材28とともに略90度回転して縦に起きた状態となり閉止弁44の張り出し受部44aに当接し該閉止弁44をボンベ本体側へ押動させて、閉止弁44を開弁させる。これにより、蓋起動板18の開蓋動作時にボンベを膨張起動させる構成を簡単な構造で実現できる。
さらに、本実施形態では、図5に示すように、ケース体12の背面側の外板部であって、ボンベ収容空間24側の外板部には、ボンベ42の取出し、装着用の開閉扉48が設けられている。開閉扉48は、例えば、パッキン(図示せず)等により水密封止されており、ビス50等を介して着脱可能に固定される。例えば、一度緊急時に使用した後でも、開閉扉48を開いて使用後のボンベ42を新たなボンベと交換して、水難救助装置を再利用できる。なお、ボンベ42は、圧縮空気等のガスのみが封入されるものに限らず、例えば、圧縮ガスとともにゴム系エマルジョン(ラテックス)等の孔を塞ぐ物質を封入したものでもよい。この場合、例えば、水難時に使用した後に(又は未使用時でも)浮袋14が一部損傷して小さな孔が空いている場合でも、ガスによる浮袋膨張時にゴムが孔を塞いで浮袋からのガス漏れを防止し、水上浮力を有効に作用させうる。よって、浮袋のチェックをある程度ラフにしてもよいのでメンテナンスが楽であるとともに、緊急時の浮力作動の確実性をより向上させる。なお、浮袋の損傷の程度に応じて浮袋を交換される。また、ボンベ42を交換可能として水難救助装置を繰返し利用できる態様に限らず、一度水難時に使用した後には使い捨てできる態様で構成しても良い。この際、例えば、開閉扉48を設ける必要がなく、構成を簡略化して、比較的低コストで水難救助装置10を製造できる。
なお、本実施形態では、蓋起動板18は、例えば、ボンベ42の縦長方向に沿った縦軸回りに回動する構成としてもよく、軸杆部材を設けずにケース体と薄肉部位で一体的に連結して回動させる構成等その他任意の構成でよい。また、蓋起動板18はケース体12に対して回動する構成に限らず、例えば、ケース体12に対してスライドして開閉する構成や、着脱自在に装着されて開閉しケース体から離脱することでケース体を開放する構成としてもよい。いずれの場合でも蓋起動板18を外部から開蓋動作するのに連係して閉止弁44の開弁を同時に行わせるその他任意の起動開放機構であると使い勝手がよい。また、例えば、蓋起動板18の開放とボンベ42の起動とを、索条、突起片またはリンク機構、歯車機構等その他任意の連係手段を介して連係させる構成でもよい。また、ボンベの閉止弁44は、例えば、ガス流路に交差して設けられた弁体を弁軸回りに回動させて開閉するものやガス流路に弁体を進出、退避させて開閉する構成等その他任意の構成でもよい。また、閉止弁44は、ボンベ42に一体的に取り付けるものに限らず、例えば、供給管40の中間位置に設けてもよく、浮袋14のガス流入口に設けることとしてもよい。また、浮袋14とボンベ42との接続は、供給管40を介さずにボンベ42の閉止栓部分を浮袋14に直接接続した構成でもよい。この場合、ボンベのガスの流出口が直接に浮袋内部空間に臨むこととなり、浮袋の膨張スピードの向上が期待できる。また後述のようにボンベ42を浮袋14内部に設置してもよい。また、ボンベ42のガスの流出口を閉止する閉止栓構造は、上述のような閉止弁構造に限らず、起動時にボンベ容器の一部に開口用溝を介して破断してガス流出口を開口する容易開封蓋等その他任意の構造でもよい。閉止栓構造に応じて操作装置17が構成される。また、ケース体12は、プラスチック等の遮水性のある素材で水密構造となるように設けたが、例えば、厳密な水密構造としなくてもよく、通水性のある構造でケース体を形成してもよい。
次に、図9も参照しつつ、本実施形態に係る水難救助装置10の作用について説明する。例えば、海等で遊泳する前や船に乗り込む際に本実施形態に係る水難救助装置10を締着ベルト32を介して装着者の肩に近い上腕部に密着して取付ける。装置の装着は締着ベルトにより簡単に行なえるとともに、ケース体12が軽量小型であるので、遊泳や作業等の邪魔になりにくいうえ、装着時の違和感も少ない。図9に示すように、例えば、溺れかかる等の水難事故が発生した際には、装置を装着していない腕部側の手で蓋起動板18を引き開き開蓋操作する。この蓋起動板18の開蓋動作により、図2に示すように、ケース体12の浮袋収容部22側を開口して内部に収容している浮袋14の外部への膨張拡大経路を確保する。これと同時に、図8に示すように、蓋起動板18の枢支軸周りの開蓋動作に伴って起動片46が上向きに回動して、ボンベ42に取り付けられている閉止弁44に当接し閉止弁44をボンベ本体側に押動して閉止弁を開弁させる。閉止弁44が開弁されることにより、ボンベ内部の圧縮ガスが供給管40を介して浮袋14内に圧送供給されて該浮袋14を膨張拡大させる。これにより、図9に示すように、膨張した浮袋14より、装着者Mの上腕部近傍に比較的大きな浮力を作用させて身体が沈むのを防止し、装着者Mの生命を保護することができる。このようにケース体12の一部を構成している蓋起動板18の引き開き開蓋操作といった手操作だけで簡便に起動できるので、溺れかかったような緊急状態であってもケース体装着位置を大まかに把握しておくだけで素早く蓋起動板に手を掛けて簡単かつ確実に操作できる。同時に、蓋起動板18の開蓋操作により、浮袋14の膨張起動とケース体12の閉鎖された浮袋収容空間から外部への膨張拡大経路の確保が同時に行われるので、確実かつ円滑に浮袋を膨張させて水上浮力を作用させることができる。なお、水難時に使用された後には、ケース体12の開閉蓋48を取り外してボンベ42を交換し、再び開閉蓋48を閉鎖して再利用できる。
次に、図10を参照しつつ本発明の水難救助装置の第2の実施形態について説明する。第1実施形態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図10に示すように、本実施形態に係る水難救助装置10aは、第1の実施形態と略同じ構成であるが、ケース体12及び蓋起動板18の構成が若干異なっている。本実施形態では、蓋起動板18は、浮袋収容部22とボンベ収容部24の両方を含む部分、すなわち、ケース体12の正面側の外板部全体を開閉するように設けられている。この第2実施形態でも第1実施形態同様に、携帯性がよく、緊急時には蓋起動板18を引き開き操作して素早く、簡便にかつ確実に起動させて浮袋14を膨張させることができる等の作用効果を奏する。また、第1実施形態のものと比較して蓋起動板18を大きく構成できるので手掛かり部となる部位を十分に確保でき、浮袋の起動操作の操作性及び確実性の向上を図れる。
次に、図11ないし図15を参照しつつ本発明の水難救助装置の第3の実施形態について説明する。第1実施形態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図11、図12、図13に示すように、本実施形態に係る水難救助装置10bは、第1実施形態と略同じ構成であり、ケース体12と、浮袋14と、ボンベ42aからなる膨張駆動装置16と、操作装置17と、を含むが、ボンベ42aを浮袋14の内部に設置されている点が異なっている。よって、操作装置17は、ケース体12外部からボンベを起動操作する際に、浮袋14の外部側から該浮袋を破ることなく内部のボンベ42aを起動可能に設けられる。
図13、図14に示すように、本実施形態では、ボンベ42aは、収縮した浮袋14の内部に密封された状態で、浮袋14とともにケース体12の収容内部に固定設置されている。ボンベ42aには、ボンベ下方側の端面全体を閉鎖している閉鎖端壁52の一部に凹設された開口用溝54が刻設されており、開口用溝54に囲まれる開片部56に強い押圧力を加えて該開片部56を破断して開封する容易開封蓋(イージーオープン型蓋)58が設けられている。本実施形態では、開口用溝54は、長丸状に形成されて開片部56が切り取られるように形成されている。なお、開口用溝54を例えば、円弧状に形成して、該開口用溝54から破断して開口した際に開片部56がボンベ内側に折り曲って残る構造でもよい。操作装置17は、引き開き式起動構造31aからなる起動開放機構29を含む構成であり、具体的には、ケース体12に対して回動する開閉部としての蓋起動板18と、蓋起動板18に一体的に設けられ緊急時にボンベを起動する起動片60と、を含む。ボンベの容易開封蓋58と起動片60とは軸回り起動構造30を構成する。蓋起動板18は、ケース体12の正面側の外板部全体を開閉するように設けられており、ケース体12の下方側に横向きに設定されて支持された軸杆部材62回りに回動する。起動片60は、蓋起動板18の下端側から略L字状方向に延設され軸杆部材62に連結するアーム部18aからさらに延長されて形成されている。起動片60の先端側にはケース体内側に向けて突出したアール状の突起が形成されており、浮袋14を破ることなく浮袋外側から開片部56を押圧する。なお、起動片60は、ケース体12の下面側の外板部の一部を形成している。図13に示すように、起動片60は、通常時すなわち蓋起動板18の閉鎖時はボンベ42aを起動させない待機位置に位置する。図15に示すように、緊急時には蓋起動板18の引き開き操作に伴って起動片60は蓋起動板18とともに回動してボンベの閉鎖端壁54に向けて進出する。そして、浮袋14の外部側から該浮袋ごと該ボンベ46aの開片部56をボンベ内側に向けて押し込み、開口用溝54から破断して開口してボンベ内部の圧縮ガスを浮袋14内に供給させて膨張起動する。なお、浮袋14の起動片56が当たる部位は、破れにくいように、若干厚めに形成されたり、合成樹脂膜やゴム、その他生地等を当て布状に張設したりするとよく、その他任意の構造で浮袋の破損を防止するとよい。
この第3実施形態でも第1実施形態同様に、携帯性が良いとともに、水難発生時に簡便かつ素早く浮袋を膨張起動させることができる等の作用効果を奏する。特に本実施形態では、浮袋14の膨張駆動用のボンベ42aを浮袋14内部に密封して設置したので、ケース体12にボンベ42と浮袋14とを別々の収容部に分けた構成とするより、ケース体12をより小さく形成することが可能となり、携帯性が向上する。さらに、ボンベ42aの開封時に、ボンベのガスの流出口が直接に浮袋内部空間に臨むこととなり、浮袋14の膨張スピードを向上させる結果、より救命具の有効性、確実性を向上させる。さらに、容易開封蓋58の構造でボンベの閉止栓部を簡単な構成で実現できるとともに、浮袋14とボンベ42aとを連結する供給管等の別部材等を不要とし、部品点数が少ないシンプルな構造で低コストで製造できる。
以上説明した本発明の水難救助装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の水難救助装置は、例えば、河川、湖沼、海あるいはプールや遊戯施設等の自然又は人工の水辺又は船上等において、遊泳、釣り、遊覧観光、クルージング、水上ツーリング、キャンプ、水上監視、漁、水難救助作業、水質や生物等の調査、サーフィン、水上バギー、トライアスロン、その他のレジャー、スポーツや作業等に際に常時装着して、水難事故発生時等の緊急時に作動される。また、船舶や航空機等に備え付けておき、事故発生後に船舶や航空機から水へ脱出、避難する際の救命具としても利用できる。
本発明の水難救助装置の第1実施形態の概略斜視図である。 図1の水難救助装置の蓋起動板を開いた状態の図及び作用説明図である。 図1の水難救助装置のケース体の一部切り欠いて内部を見せた状態の正面図である。 図1の水難救助装置の底面説明図である。 図1の水難救助装置のケース体の背面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図7に示す起動開放機構の作用説明図である。 水難救助装置の作用説明図である。 水難救助装置の第2の実施形態の概略斜視説明図である。 本発明の水難救助装置の第3実施形態の一部切欠いて下方側から見た斜視図である。 図11の水難救助装置のケース体の一部切り欠いて内部を見せた正面図である。 図13のC−C線断面図である。 図13のD−D線断面図である。 起動開放機構の作用説明図である。
符号の説明
10 水難救助装置
12 ケース体
14 浮袋
16 膨張駆動装置
17 操作装置
18 蓋起動板
20 仕切り
22 浮袋収容部
24 ボンベ収容部
26 膨張拡大経路
28 軸杆部材
29 起動開放機構
31、31a 引き開き式起動構造
32 締着ベルト
42、42a ボンベ
48 開閉扉
56 起動片

Claims (7)

  1. 通常時は手の平に収まるかそれよりやや大きい程度のサイズに収縮され、緊急時には人の身体を水上に浮力支持可能なサイズに膨張する浮袋と、
    身体に着脱可能に取付けられ、収縮状態の浮袋を内部に収容する軽量小型ケース体と、
    ケース体に収容されて緊急時に浮袋を膨張駆動させる膨張駆動手段と、
    ケース体の外部から操作して膨張駆動手段を起動させる操作装置と、を含むことを特徴とする水難救助装置。
  2. ケース体は、該ケース体の一部を開閉し、通常時は浮袋の収容状態を保持するように閉鎖されるとともに、緊急時には浮袋をケース体外部側へ膨張させるように開放される開閉部を有しており、
    操作装置は、膨張駆動手段の起動と開閉部の開放とを同時に行わせる起動開放機構を含むことを特徴とする請求項1記載の水難救助装置。
  3. ケース体の内部空間を仕切りで分割して浮袋と膨張駆動手段をそれぞれ異なる分割空間に収容させ、浮袋収容空間側にケース体の開閉部を設けるとともに、膨張駆動手段収容空間側に膨張駆動手段の取出し、装着用の開閉扉を取付けた請求項1または2記載の水難救助装置。
  4. 膨張駆動手段は圧縮ガスを封入したボンベからなり、
    ボンベを浮袋の内部に密封して設置し、
    操作装置は、緊急時に浮袋の外部側から該浮袋内部のボンベを起動させる請求項1または2記載の水難救助装置。
  5. 操作装置は、ケース体に対して回動可能に設けられてケース体の開閉部となる回動板と、
    回動板に一体的に形成され、通常時はボンベを起動させない待機位置に位置し、緊急時には回動板とともに回動してボンベ側に向けて進出し浮袋の外部側からボンベを起動操作する起動片と、を含む請求項4記載の水難救助装置。
  6. 起動開放機構は、ケース体の開閉部となる蓋起動板であって、少なくとも数箇所に手掛かり部を有するとともにケース体に対する引き開き操作で開蓋される蓋起動板を含み、該蓋起動板の引き開き操作に膨張駆動手段の起動を連係させた引き開き式起動構造からなる請求項2ないし5のいずれかに記載の水難救助装置。
  7. 人の腕部にケース体を取付け可能とする取付部材を備えた請求項1ないし6のいずれかに記載の水難救助装置。
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