JP2009082856A - ジェットミルおよび透光性アルミナ原料微粉末の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】BET比表面積等の原料粒子の物性や原料粒子の粉砕条件が変化しても、成形体密度のばらつき度合を低減可能な粉末を作製することができるジェットミル、およびこのジェットミルを用いた透光性アルミナ原料微粉末の製造方法を提供すること。
【解決手段】ジェットミル1のケーシング2には、分級板15が取り付けられている。分級板15は、ケーシング2に取り付けられた状態において、粉砕室14内に突出する突出部6を備えており、突出部6は、粉砕室14の径方向における突出部6の最大厚み(厚みd2)/粉砕室の最大内径rが、0.05以上0.15以下となるように形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】ジェットミル1のケーシング2には、分級板15が取り付けられている。分級板15は、ケーシング2に取り付けられた状態において、粉砕室14内に突出する突出部6を備えており、突出部6は、粉砕室14の径方向における突出部6の最大厚み(厚みd2)/粉砕室の最大内径rが、0.05以上0.15以下となるように形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、旋回流により粒子を粉砕するジェットミル、およびそのジェットミルを用いた透光性アルミナ原料微粉末の製造方法に関する。
従来より、粒子を粉砕するための装置として、ジェットミルが知られている。
ジェットミルは、粒子を粉砕するための粉砕室を備えており、粉砕室に供給された粒子に高圧ガスを衝突させ、粒子同士の衝突により粒子を粉砕する。ジェットミルで粉砕される粒子としては、粉砕室内に供給可能な大きさの粒子であれば、特に制限されないが、例えば、セラミックスの原料粒子等が挙げられる。
ジェットミルは、粒子を粉砕するための粉砕室を備えており、粉砕室に供給された粒子に高圧ガスを衝突させ、粒子同士の衝突により粒子を粉砕する。ジェットミルで粉砕される粒子としては、粉砕室内に供給可能な大きさの粒子であれば、特に制限されないが、例えば、セラミックスの原料粒子等が挙げられる。
セラミックスは、セラミックスの原料粒子をジェットミルで粉砕し、この粉砕により得られる原料粉末を、成形および焼結することにより得られる。
ところで、セラミックス原料粉末を成形して得られるセラミックス成形体の成形密度(成形体密度)は、原料粒子の粉砕条件のばらつきによって、そのばらつき度合が大きくなる。また、原料粒子の粉砕条件を同じにしても、原料粒子の物性(例えば、BET比表面積等)のわずかな変化によって、そのばらつき度合が大きくなる。成形体密度のばらつき度合が大きくなると、成形体の焼結時における収縮率が安定化せず、焼結体の寸法精度が低くなるという不具合がある。例えば、押し出し成形法による透光管用アルミナ成形体の製造工程においては、ロットごとに、ジェットミルの粉砕室への透光性アルミナ原料粒子の供給速度、および透光性アルミナ原料粒子のBET比表面積が変わると、ロットごとに寸法が大きく異なるアルミナ透光管が製造されるという不具合が生じる。
ところで、セラミックス原料粉末を成形して得られるセラミックス成形体の成形密度(成形体密度)は、原料粒子の粉砕条件のばらつきによって、そのばらつき度合が大きくなる。また、原料粒子の粉砕条件を同じにしても、原料粒子の物性(例えば、BET比表面積等)のわずかな変化によって、そのばらつき度合が大きくなる。成形体密度のばらつき度合が大きくなると、成形体の焼結時における収縮率が安定化せず、焼結体の寸法精度が低くなるという不具合がある。例えば、押し出し成形法による透光管用アルミナ成形体の製造工程においては、ロットごとに、ジェットミルの粉砕室への透光性アルミナ原料粒子の供給速度、および透光性アルミナ原料粒子のBET比表面積が変わると、ロットごとに寸法が大きく異なるアルミナ透光管が製造されるという不具合が生じる。
そこで、セラミックス焼結体の寸法精度を向上させる方策として、例えば、粉砕工程、成形工程および焼結工程の各工程において、下記のように作業する方策が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
1)成形工程において、粒度の異なる原料粉末をブレンドする。
2)粉砕工程において、ロットごとに原料粒子の粉砕条件を制御する。
1)成形工程において、粒度の異なる原料粉末をブレンドする。
2)粉砕工程において、ロットごとに原料粒子の粉砕条件を制御する。
3)成形工程において、成形体の成形条件(例えば、プレス成形におけるプレス圧等)を制御する。
4)焼結工程において、焼結温度を制御する。
窯業協会編集委員会講座小委員会編集「セラミックスの製造プロセス−粉末調製と成形−」昭和59年10月1日初版発行、p.224〜p.225
4)焼結工程において、焼結温度を制御する。
窯業協会編集委員会講座小委員会編集「セラミックスの製造プロセス−粉末調製と成形−」昭和59年10月1日初版発行、p.224〜p.225
ところが、上記した方策では、各工程のデータ(例えば、原料粒子のBET比表面積や粉砕条件のばらつき等)を採取し、それによって他の工程の条件を変える必要があるため、多大な労力が必要となる。そのため、このような方策は、工業生産には必ずしも適さない。そこで、生産性を低下させずに、成形体密度のばらつき度合を小さくできる方策が望まれる。
本発明の目的は、BET比表面積等の原料粒子の物性や原料粒子の粉砕条件が変化しても、成形体密度のばらつき度合を低減可能な粉末を作製することができるジェットミルを提供することにある。
また、本発明の別の目的は、上記したジェットミルを用いた透光性アルミナ原料微粉末の製造方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、上記したジェットミルを用いた透光性アルミナ原料微粉末の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のジェットミルは、粒子を粉砕するための中空円盤状の粉砕室と、前記粉砕室に粒子を噴射するための供給ノズルと、高圧ガスを噴射して前記粉砕室に旋回流を発生させるための粉砕ノズルと、前記粉砕室内を旋回する粒子を分級するための分級板と、を備え、前記粉砕室は、前記粉砕室の軸線方向に間隔を隔てて対向する第1面および第2面を有し、前記分級板は、前記第1面から前記粉砕室内に突出した突出部を含み、前記粉砕室の径方向における前記突出部の最大厚み/前記粉砕室の最大内径が、0.05以上0.15以下であることを特徴としている。
また、本発明のジェットミルでは、前記突出部は、前記第1面からの高さが異なり、前記第2面に対向する複数の対向面を有し、複数の前記対向面のうち前記第1面からの高さが最も低い第1対向面から、前記第2面までの高さ/複数の前記対向面のうち前記第1面からの高さが最も高い第2対向面から、前記第2面までの高さが、1より大きく1.7以下であることが好適である。
また、本発明のジェットミルは、水平旋回流型ジェットミルを含み、前記第1面は、前記粉砕室の底面であり、前記第2面は、前記粉砕室の天面であり、前記粉砕室の底面から前記分級板の上面までの高さ/前記分級板の上面から前記粉砕室の天面までの高さが0.9以上1.2以下であることが好適である。
また、本発明のジェットミルでは、前記粉砕室の周壁に形成され、旋回する粒子を前記粉砕ノズルへと戻すための戻り流路を含むことが好適である。
また、本発明のジェットミルでは、前記粉砕室の周壁に形成され、旋回する粒子を前記粉砕ノズルへと戻すための戻り流路を含むことが好適である。
また、本発明のジェットミルでは、前記粉砕室は、旋回する粒子が衝突する粉接部を含み、前記粉接部は、セラミックスを用いて形成されていることが好適である。
また、本発明のジェットミルでは、前記セラミックスは、アルミナセラミックスであることが好適である。
さらに本発明の透光性アルミナ原料微粉末の製造方法は、純度99.9%以上、Fe含有量が10ppm以下、BET比表面積3.6m2/g〜6m2/gのアルミナ粒子を、上記したジェットミルを用いて粉砕することを特徴としている。
また、本発明のジェットミルでは、前記セラミックスは、アルミナセラミックスであることが好適である。
さらに本発明の透光性アルミナ原料微粉末の製造方法は、純度99.9%以上、Fe含有量が10ppm以下、BET比表面積3.6m2/g〜6m2/gのアルミナ粒子を、上記したジェットミルを用いて粉砕することを特徴としている。
本発明のジェットミルによれば、粒子を粉砕する際、粒子の粉砕条件(例えば、粒子の供給速度、粒子のBET比表面積等)が変化しても、成形体密度のばらつき度合いを低減可能な粉末を作製することができる。そのため、得られた粉末を用いた成形体の焼結時における収縮率を安定化させることができ、焼結体の寸法精度を向上させることができる。
また、本発明のジェットミルを用いて得られる透光性アルミナ原料微粉末を原料としてアルミナ焼結体を作製すれば、優れた透光性を有するアルミナ焼結体を得ることができる。
また、本発明のジェットミルを用いて得られる透光性アルミナ原料微粉末を原料としてアルミナ焼結体を作製すれば、優れた透光性を有するアルミナ焼結体を得ることができる。
図1は、本発明のジェットミル1の概略平断面図であって、図2のI−Iで示す切断線で切断したときの断面を示している。また、図2は、本発明のジェットミル1の概略側断面図であって、図1のII−IIで示す切断線で切断したときの断面を示している。
図1および図2を参照して、ジェットミル1は、例えば、水平旋回流を発生させてアルミナ粒子を粉砕する水平旋回流型ジェットミルであって、その外殻を構成し、上側および下側が開口された略円筒状に形成されたケーシング2を備えている。
図1および図2を参照して、ジェットミル1は、例えば、水平旋回流を発生させてアルミナ粒子を粉砕する水平旋回流型ジェットミルであって、その外殻を構成し、上側および下側が開口された略円筒状に形成されたケーシング2を備えている。
また、ジェットミル1は、ケーシングライナー8と、蓋21と、供給ノズル3と、粉砕ノズル4とを備えている。
ケーシングライナー8は、ケーシング2の内径と同じ大きさの外径を有する略円環形状に形成されている。ケーシングライナー8は、ケーシング2の内周面に沿って、ケーシング2に取り付けられている。
ケーシングライナー8は、ケーシング2の内径と同じ大きさの外径を有する略円環形状に形成されている。ケーシングライナー8は、ケーシング2の内周面に沿って、ケーシング2に取り付けられている。
蓋21は、ケーシングライナー8の上側開口を塞ぐため部材であって、ケーシング2に取り付けられた状態において、ジェットミル1の上壁を構成している。蓋21は、外蓋12と、上部ケーシングライナー20とを備えている。
外蓋12は、上面が隆起した平面視略円形状、側面視略凸形状の板であって、その下面には、上部ケーシングライナー20の径と同じ大きさの半径を有する円筒状にくり貫かれた凹部22が形成されている。
外蓋12は、上面が隆起した平面視略円形状、側面視略凸形状の板であって、その下面には、上部ケーシングライナー20の径と同じ大きさの半径を有する円筒状にくり貫かれた凹部22が形成されている。
上部ケーシングライナー20は、平面視略円形状の板であって、その一方表面は平坦に形成された平坦面であり、他方表面はその周縁から中心部に向けて湾曲して形成された湾曲面である。この他方表面(湾曲面)における中心部において突出した略円錐状の部分は、透光性アルミナ原料微粉末を、後述する排出管9へと導くためのガイド部13とされている。上部ケーシングライナー20は、その一方表面(平坦面)が外蓋12の下面と接するように、凹部22に嵌め込まれている。上部ケーシングライナー20が凹部22に嵌め込まれることにより、外蓋12と上部ケーシングライナー20とが一体化して蓋21が形成されている。
そして、蓋21は、上部ケーシングライナー20のガイド部13の頂部が排出管9(後述)に対向するように、かつ、ケーシングライナー8の上側開口を塞ぐように、ケーシング2に取り付けられている。これにより、ジェットミル1には、粉砕室14が形成されている。
より具体的には、粉砕室14は、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20が間隔を隔てて対向することにより、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20、ならびにこれらに囲まれる空間で構成されている。ケーシングライナー8の上面および上部ケーシングライナー20の下面は、それぞれ粉砕室14の底面14A(第1面)および天面14B(第2面)を成している。すなわち、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20は、ケーシングライナー8の径方向に直交する粉砕室14の軸線方向(この実施形態では、上下方向)に間隔を隔てて対向している。
より具体的には、粉砕室14は、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20が間隔を隔てて対向することにより、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20、ならびにこれらに囲まれる空間で構成されている。ケーシングライナー8の上面および上部ケーシングライナー20の下面は、それぞれ粉砕室14の底面14A(第1面)および天面14B(第2面)を成している。すなわち、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20は、ケーシングライナー8の径方向に直交する粉砕室14の軸線方向(この実施形態では、上下方向)に間隔を隔てて対向している。
また、粉砕室14は、その内部空間が、上下方向中央におけるケーシングライナー8の内面と粉砕室14の中心Cとの距離rを最大内径とする、略円盤状に形成されている。内径rは、例えば、10cm〜29cmである。
また、粉砕室14を構成するケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20を形成する材料としては、例えば、アルミナセラミックス、ジルコニアセラミックス、窒化ケイ素セラミックス等、優れた磨耗性を有するセラミックス材料が挙げられる。ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20は、アルミナ粒子が衝突する粉接部であるので、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20がセラミックス材料を用いて形成されていれば、アルミナ粒子の衝突によるケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20の磨耗を低減することができる。
また、粉砕室14を構成するケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20を形成する材料としては、例えば、アルミナセラミックス、ジルコニアセラミックス、窒化ケイ素セラミックス等、優れた磨耗性を有するセラミックス材料が挙げられる。ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20は、アルミナ粒子が衝突する粉接部であるので、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20がセラミックス材料を用いて形成されていれば、アルミナ粒子の衝突によるケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20の磨耗を低減することができる。
とりわけ、このジェットミル1では、アルミナ粒子を粉砕するので、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20は、アルミナセラミックスを用いて形成されていることが好ましい。ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20がアルミナセラミックスを用いて形成されていれば、粉砕室14でアルミナ粒子を粉砕する際、アルミナ粒子の衝突によるケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20の磨耗を低減するとともに、アルミナ粒子の純度の低下を抑制することができる。
なお、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20の他、本発明の粉接部に相当する要素(供給ノズル3、粉砕ノズル4、および分級板15)を後述するが、これらの中でも、とりわけケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20は、アルミナ粒子との衝突面積が大きいので、上記した効果が顕著に現われる。
供給ノズル3(粉接部)は、アルミナ粒子を粉砕室14に噴射するためのノズルであって、固気混合管35と、突出管36とを備えている。また、供給ノズル3は、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20と同様の材料を用いて形成されていることが好ましい。
供給ノズル3(粉接部)は、アルミナ粒子を粉砕室14に噴射するためのノズルであって、固気混合管35と、突出管36とを備えている。また、供給ノズル3は、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20と同様の材料を用いて形成されていることが好ましい。
固気混合管35は、蓋21(外蓋12)の上面から斜め上方に突出するように、外蓋12と一体的に形成された管であって、その内部に、高圧ヘッダー(図示せず)から送られる高圧ガスとアルミナ粒子とを混合するための固気混合室32を備えている。また、固気混合管35の後端には、エアホース10の一端が接続されており、エアホース10の他端は、高圧ガスを送るための高圧ヘッダー(図示せず)に接続されている。エアホース10と高圧ヘッダー(図示せず)との間には、固気混合管35への高圧ガスの供給量を調節するためのバルブ(図示せず)が設けられている。そして、固気混合管35における高圧ガスの噴射方向の終端は、粉砕室14に臨んでいる。
突出管36は、固気混合室32の外殻を構成する固気混合管35の周壁から上方に突出して設けられている。突出管36の上端には、突出管36を介して固気混合室32にアルミナ粒子を供給するための砕料導入部34が接合されている。
粉砕ノズル4(粉接部)は、高圧ガスを噴射して粉砕室14に水平旋回流を発生させるためのノズルであって、ケーシング2の周方向沿って互いに間隔を隔てて複数(この実施形態では8つ)設けられている。より具体的には、各粉砕ノズル4は、例えば、隣接する2つの粉砕ノズル4の各中心軸4Cにより形成される狭角Aが30〜50度となるように設けられている。粉砕ノズル4がこのような角度で設けられることにより、粉砕室14に反時計回りの旋回流を発生させることができる。また、各粉砕ノズル4の後端には、エアホース11の一端が接続されており、エアホース11の他端は、エアホース10と接続された高圧ヘッダー(図示せず)に接続されている。そして、エアホース11と高圧ヘッダー(図示せず)との間には、粉砕ノズル4への高圧ガスの供給量を調節するためのバルブ(図示せず)が設けられている。なお、粉砕ノズル4は、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20と同様の材料を用いて形成されていることが好ましい。
粉砕ノズル4(粉接部)は、高圧ガスを噴射して粉砕室14に水平旋回流を発生させるためのノズルであって、ケーシング2の周方向沿って互いに間隔を隔てて複数(この実施形態では8つ)設けられている。より具体的には、各粉砕ノズル4は、例えば、隣接する2つの粉砕ノズル4の各中心軸4Cにより形成される狭角Aが30〜50度となるように設けられている。粉砕ノズル4がこのような角度で設けられることにより、粉砕室14に反時計回りの旋回流を発生させることができる。また、各粉砕ノズル4の後端には、エアホース11の一端が接続されており、エアホース11の他端は、エアホース10と接続された高圧ヘッダー(図示せず)に接続されている。そして、エアホース11と高圧ヘッダー(図示せず)との間には、粉砕ノズル4への高圧ガスの供給量を調節するためのバルブ(図示せず)が設けられている。なお、粉砕ノズル4は、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20と同様の材料を用いて形成されていることが好ましい。
ケーシング2の下面開口24には、排出管9が接続されている。排出管9は、ケーシング2の下面開口24から下方に向かって延びており、その終端には、排出された透光性アルミナ原料微粉末を捕獲するためのバグフィルタ(図示せず)が取り付けられている。排出管9としては、好ましくは、ポリウレタンコーティング、テフロン(登録商標)によるコーティング等が施された鉄製の鉄管等が用いられている。排出管9が、これらのコーティングの施された鉄管であれば、排出される透光性アルミナ原料微粉末に排出管9の鉄成分が混入することを防止できるので、透光性アルミナ原料微粉末を原料とする透光性アルミナ焼結体の透光性の低下を防止することができる。
また、ケーシング2は、戻り流路5と、分級板15とを備えている。
戻り流路5は、粉砕室14を旋回するアルミナ粒子を粉砕ノズル4に戻すための流路であって、ケーシングライナー8の周方向沿って各粉砕ノズル4に対応して複数(この実施形態では8つ)設けられている。より具体的には、各戻り流路5は、例えば、戻り流路5の中心軸5Cおよび戻り流路5に隣接(旋回流の上流側に隣接)する粉砕ノズル4の中心軸4Cにより形成される狭角Bが40〜60度となるように形成されている。戻り流路5がこのような角度で設けられることにより、旋回するアルミナ粒子が戻り流路5に進入しやすくなる。
戻り流路5は、粉砕室14を旋回するアルミナ粒子を粉砕ノズル4に戻すための流路であって、ケーシングライナー8の周方向沿って各粉砕ノズル4に対応して複数(この実施形態では8つ)設けられている。より具体的には、各戻り流路5は、例えば、戻り流路5の中心軸5Cおよび戻り流路5に隣接(旋回流の上流側に隣接)する粉砕ノズル4の中心軸4Cにより形成される狭角Bが40〜60度となるように形成されている。戻り流路5がこのような角度で設けられることにより、旋回するアルミナ粒子が戻り流路5に進入しやすくなる。
分級板15(粉接部)は、突出部6と、鍔部16と、嵌合部23とを備えており、鍔部16を境界として、上方向に突出部6が延び、下方向に嵌合部23が延びる、略円筒状に形成されている。そして、分級板15は、嵌合部23がケーシング2の下面開口24に嵌め込まれることにより、ケーシング2に取り付けられている。これにより、分級板15の径方向内側空間は、排出管9内部に連通しており、鍔部16の上面は、粉砕室14の底面14Aの一部を成している。また、分級板15は、ケーシングライナー8および上部ケーシングライナー20と同様の材料を用いて形成されていることが好ましい。
突出部6は、分級板15がケーシング2に取り付けられた状態において、粉砕室14の底面14A(鍔部16の上面)から垂直に突出した略円環形状の下部突出部61と、この下部突出部61の上に形成され、上方に向かって曲面状に窄む略凸形状の上部突出部62とを一体的に備えている。
下部突出部61は、粉砕室14の底面14A(鍔部16の上面)からの高さが、例えばh3の位置まで突出しており、粉砕室14の径方向における厚みが、例えばd2である。なお、h3は、例えば、0.5cm〜3.4cmであり、d2は、例えば、1.0cm〜3.0cmである。
下部突出部61は、粉砕室14の底面14A(鍔部16の上面)からの高さが、例えばh3の位置まで突出しており、粉砕室14の径方向における厚みが、例えばd2である。なお、h3は、例えば、0.5cm〜3.4cmであり、d2は、例えば、1.0cm〜3.0cmである。
一方、上部突出部62は、粉砕室14の底面14A(鍔部16)からの高さが、例えばh1の位置まで、下部突出部61から突出している。h1は、例えば、3.0cm〜4.0cmである。また、粉砕室14の径方向における、上部突出部62の上部の厚み(後述する上面6Aにおける厚み)は、下部突出部61の厚みd2より小さいd1である。そのため、突出部6においては、下部突出部61の厚みd2が、粉砕室14の径方向における突出部6の最大の厚みとなる。なお、d1は、例えば、1.0cm〜2.5cmである。
そして、ジェットミル1では、粉砕室14の径方向における突出部6の最大厚み(厚みd2)/粉砕室の最大内径rが、0.05以上0.15以下であり、好ましくは、0.08以上0.13以下である(以下、図2におけるd2/rを単に「分級板の厚み比率」とする。)。
また、下部突出部61の厚みd2と上部突出部62の厚みd1との大きさが異なることから、突出部6には、粉砕室14の底面14Aからの高さが異なり、粉砕室14の天面14Bに対向する複数(この実施形態では2つ)の対向面として、上部突出部62の上面6A(第2対向面)および下部突出部61の上面6B(第1対向面)が形成されている。
また、下部突出部61の厚みd2と上部突出部62の厚みd1との大きさが異なることから、突出部6には、粉砕室14の底面14Aからの高さが異なり、粉砕室14の天面14Bに対向する複数(この実施形態では2つ)の対向面として、上部突出部62の上面6A(第2対向面)および下部突出部61の上面6B(第1対向面)が形成されている。
そして、ジェットミル1では、下部突出部61の側面と直交する粉砕室14の底面14A(以下、この底面を単に「粉砕室最低底面」とする。)から突出部6の上面6Aまでの高さh1/突出部6の上面6Aから鉛直方向において上面6Aと対向する粉砕室14の天面14B(上部ケーシングライナー20の湾曲面)までの高さh2が0.9以上1.2以下であることが好ましい(以下、図2におけるh1/h2を単に「分級板の高さ比率」とする。)。
また、ジェットミル1では、上面6Aおよび上面6Bのうち、粉砕室最低底面からの高さが最も低い上面6Bから、鉛直方向において上面6Bと対向する粉砕室14の天面14Bまでの高さh4/上面6Aおよび上面6Bのうち、粉砕室最低底面からの高さが最も高い上面6Aから、鉛直方向において上面6Aと対向する粉砕室14の天面14Bまでの高さh2が、1より大きく1.7以下である好ましい(以下、図2におけるh4/h2を単に「突出部上の空間比率」とする。)。なお、この実施形態では、分級板15は、ケーシング2本体とは別体として着脱可能に設けられているので、分級板15を取り替えることにより、分級板の厚み比率、分級板の高さ比率および突出部上の空間比率を適宜変更することができる。
次に、図1および図2に示すジェットミル1により、アルミナ粒子を粉砕して透光性アルミナ原料微粉末を製造する本発明の製造方法の一実施形態について説明する。
この方法では、エアホース10およびエアホース11に設けられたバルブ(図示せず)を開けて、高圧ヘッダー(図示せず)から固気混合管35および粉砕ノズル4へ高圧ガスを供給するとともに、砕料導入部34にアルミナ粒子を投入する。
この方法では、エアホース10およびエアホース11に設けられたバルブ(図示せず)を開けて、高圧ヘッダー(図示せず)から固気混合管35および粉砕ノズル4へ高圧ガスを供給するとともに、砕料導入部34にアルミナ粒子を投入する。
供給する高圧ガスのガス圧力は、例えば、0.5MPa〜1.0MPaであり、好ましくは、0.7MPa〜0.9MPaである。
砕料導入部34に投入するアルミナ粒子としては、例えば、精製したアンモニウム明礬、擬ベーマイト等を焼成して得られるアルミナ粒子が挙げられ、好ましくは、擬ベーマイトを焼成して得られるアルミナ粒子が挙げられる。
砕料導入部34に投入するアルミナ粒子としては、例えば、精製したアンモニウム明礬、擬ベーマイト等を焼成して得られるアルミナ粒子が挙げられ、好ましくは、擬ベーマイトを焼成して得られるアルミナ粒子が挙げられる。
一般的に、アルミナ粒子粉砕後の透光性アルミナ原料微粉末中に不純物(例えば、鉄、ケイ素、ナトリウム等)が多く含有されていると、透光性アルミナ焼結体に着色が生じたり、焼結が阻害されたりする場合がある。そのため、本発明の製造方法では、純度99.9%以上のアルミナ粒子が必要であるところ、アルミナ粒子の原料が擬ベーマイトであれば、アルミナ粒子の純度をより高くすることができる。
また、アルミナ粒子の結晶形としては、例えば、α―アルミナおよびα―アルミナと中間アルミナ(γ―アルミナ、θ―アルミナ、η―アルミナ等)との共存体等が挙げられ、好ましくは、熱的に安定なα―アルミナが挙げられる。また、α―アルミナと中間アルミナとの共存体の場合には、例えば、中間アルミナが50重量%未満であり、30重量%未満であることが好ましい。
アルミナ粒子の純度は、99.9%以上であり、好ましくは、99.99%以上である。アルミナ粒子の純度がこの範囲であれば、粉砕後の透光性アルミナ原料微粉末を原料として得られる透光性アルミナ焼結体の着色や、焼結の阻害を低減することができる。
アルミナ粒子のFe含有量は、10ppm以下であり、好ましくは、8ppm以下である。
アルミナ粒子のFe含有量は、10ppm以下であり、好ましくは、8ppm以下である。
アルミナ粒子の平均粒径は、例えば、5μm〜15μmであり、好ましくは、7μm〜9μmである。
アルミナ粒子の表面積は、BET比表面積が3.6m2/g〜6m2/gであり、好ましくは、3.7m2/g〜4.0m2/gである。アルミナ粒子のBET比表面積が3.6m2/gより小さいと、アルミナ粒子が粉砕されにくく、得られる透光性アルミナ原料微粉末に含まれる粗粒の割合が大きくなるので、透光性アルミナ焼結体の直線透過率が低下する場合がある。一方、アルミナ粒子のBET比表面積が6m2/gより大きければ、粉砕後の透光性アルミナ原料微粉末を、排出管9を通過させてバグフィルタ(図示せず)で捕獲する際、排出管9に対する透光性アルミナ原料微粉末の付着量が多くなり、ジェットミル1の連続運転時間が短くなるので、生産性が低下する場合がある。
アルミナ粒子の表面積は、BET比表面積が3.6m2/g〜6m2/gであり、好ましくは、3.7m2/g〜4.0m2/gである。アルミナ粒子のBET比表面積が3.6m2/gより小さいと、アルミナ粒子が粉砕されにくく、得られる透光性アルミナ原料微粉末に含まれる粗粒の割合が大きくなるので、透光性アルミナ焼結体の直線透過率が低下する場合がある。一方、アルミナ粒子のBET比表面積が6m2/gより大きければ、粉砕後の透光性アルミナ原料微粉末を、排出管9を通過させてバグフィルタ(図示せず)で捕獲する際、排出管9に対する透光性アルミナ原料微粉末の付着量が多くなり、ジェットミル1の連続運転時間が短くなるので、生産性が低下する場合がある。
砕料導入部34へのアルミナ粒子の供給方法としては、例えば、砕料導入部34に公知の供給機を取り付けて連続的に供給することが好ましい。そのような公知の供給機としては、砕料導入部34へ連続的に供給できる供給機であれば特に制限されず、例えば、振動フィーダー、テーブルフィーダー、ロータリーフィーダー、シェーキングフィーダー、スクリューフィーダー等が挙げられる。
そして、粉砕室14においては、各粉砕ノズル4から高圧ガスが噴射されることによって、反時計回り方向の旋回流が発生する。一方、固気混合室32においては、砕料導入部34から供給されたアルミナ粒子と固気混合管35に供給された高圧ガスとが混合される。混合されたアルミナ粒子は、高圧ガスに同伴して粉砕室14に噴射され、粉砕室14に発生している旋回流により粉砕室14を旋回する。
粉砕室14を旋回するアルミナ粒子は、その一部が粒子同士の衝突により、また、その他がケーシングライナー8や上部ケーシングライナー20に衝突して粉砕される。この粉砕時において、比較的大きく重いアルミナの粗粒は、戻り流路5から粉砕ノズル4に進入し、粉砕ノズル4で粉砕された後、再び高圧ガスに同伴して粉砕室14に噴射される。より具体的には、アルミナの粗粒は、遠心力により旋回流の外側に寄せられてケーシングライナー8付近を旋回する。そのため、そのアルミナの粗粒の一部が戻り流路5に進入する。戻り流路5に進入したアルミナの粗粒は、粉砕ノズル4を流れる高圧ガスにより生じる負圧により、粉砕ノズル4に流れ込む。粉砕ノズル4内では、非常に速い速度(例えば、音速を超える速度)の気流の攪乱によって粒子同士(アルミナの粗粒)が相互に衝突して、その粉砕が促進される。そして、粉砕されたアルミナ粒子は、粉砕ノズル4内の高圧ガスに同伴して再び粉砕室14に噴射される。このように、アルミナ粗粒が戻り流路5を通って再び粉砕ノズル4から噴射されて加速するため、粉砕効率を向上させることができる。
その後、アルミナ粒子が粉砕されて透光性アルミナ原料微粉末になると、その重さが小さくなり、遠心力も小さくなるため、透光性アルミナ原料微粉末が粉砕室14の中心付近を旋回する。そして、粉砕室14の中心付近を旋回する透光性アルミナ原料微粉末は、ガイド部13によって粉砕室14の下方に向けて誘導され、排出管9へと排出されて、バグフィルタ(図示せず)で捕獲される。これにより、ジェットミル1で粉砕された透光性アルミナ焼結体の原料となる透光性アルミナ原料微粉末を得ることができる。
そして、得られた透光性アルミナ原料微粉末を用いてアルミナ成形体を成形する方法としては、例えば、透光性アルミナ原料微粉末からアルミナ顆粒を作製し、そのアルミナ顆粒を成形する方法、透光性アルミナ原料微粉末を直接成形する方法等がある。
アルミナ成形体の原料となるアルミナ顆粒を作製するには、例えば、透光性アルミナ原料微粉末と水(例えば、イオン交換水)とを混合して混合液とし、この混合液に対して超音波を照射してスラリーを調製する。次いで、超音波を照射して調製されたスラリーを、噴霧乾燥法等の公知の乾燥方法で造粒することにより、アルミナ顆粒を得ることができる。なお、アルミナ顆粒の作製に際しては、透光性アルミナ原料微粉末および水の他、必要により、アニオン系界面活性剤、バインダー(例えば、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等)、滑剤(例えばステアリン酸等)、金属塩(例えば、硝酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等)およびその他の添加剤を添加してもよい。
アルミナ成形体の原料となるアルミナ顆粒を作製するには、例えば、透光性アルミナ原料微粉末と水(例えば、イオン交換水)とを混合して混合液とし、この混合液に対して超音波を照射してスラリーを調製する。次いで、超音波を照射して調製されたスラリーを、噴霧乾燥法等の公知の乾燥方法で造粒することにより、アルミナ顆粒を得ることができる。なお、アルミナ顆粒の作製に際しては、透光性アルミナ原料微粉末および水の他、必要により、アニオン系界面活性剤、バインダー(例えば、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等)、滑剤(例えばステアリン酸等)、金属塩(例えば、硝酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等)およびその他の添加剤を添加してもよい。
得られたアルミナ顆粒を成形する方法としては、アルミナ顆粒をアルミナ成形体に成形することができれば、特に制限されず、例えば、押出成形法、射出成形法、鋳込成形法、ならびに、一軸加圧成形法、静水圧成形法等の加圧成形法等、公知の成形方法が挙げられる。
これらの成形方法で成形することにより、アルミナ成形体を得ることができる。例えば、静水圧成形法は、アルミナ顆粒を、例えば、50MPa〜150MPaの静水圧で加圧して行なわれ、これにより、アルミナ顆粒を圧密させて、透光性アルミナ原料微粉末が互いに圧密されたアルミナ成形体を得ることができる。また、成形に用いる型については、特に制限されないが、例えば、円盤状のゴム型等が用いられる。このような型を用いる場合には、アルミナ顆粒を上記した円盤状のゴム型に入れ、両端を封止後、上記した静水圧で加圧することによって、アルミナ成形体を得ることができる。
これらの成形方法で成形することにより、アルミナ成形体を得ることができる。例えば、静水圧成形法は、アルミナ顆粒を、例えば、50MPa〜150MPaの静水圧で加圧して行なわれ、これにより、アルミナ顆粒を圧密させて、透光性アルミナ原料微粉末が互いに圧密されたアルミナ成形体を得ることができる。また、成形に用いる型については、特に制限されないが、例えば、円盤状のゴム型等が用いられる。このような型を用いる場合には、アルミナ顆粒を上記した円盤状のゴム型に入れ、両端を封止後、上記した静水圧で加圧することによって、アルミナ成形体を得ることができる。
一方、透光性アルミナ原料微粉末を直接成形する方法によりアルミナ成形体を成形するには、アルミナ顆粒の代わりに透光性アルミナ原料微粉末を、上述した方法で成形することにより、アルミナ成形体を得ることができる。
そして、得られたアルミナ成形体の焼結は、アルミナ成形体を、真空中、所定の焼結温度、焼結時間焼結することにより行なう。
そして、得られたアルミナ成形体の焼結は、アルミナ成形体を、真空中、所定の焼結温度、焼結時間焼結することにより行なう。
焼結温度は、例えば,1750℃〜1950℃の温度範囲であることが好ましい。また、焼結時間は、例えば、1時間〜10時間であることが好ましい。なお、真空中で焼結を行なう前に、大気雰囲気中で仮焼(例えば、仮焼温度:900℃ 仮焼時間:3時間)して脱バインダーを行なってもよい。以上のような条件下で、アルミナ成形体を焼結することにより、透光性アルミナ焼結体を得ることができる。
以上のように得られた透光性アルミナ焼結体は、ジェットミル1で粉砕された透光性アルミナ原料微粉末を原料とするアルミナ成形体を焼結して得られるものである。
ジェットミル1においては、分級板の厚み比率が0.05以上0.15以下となるように、分級板15(突出部6)が形成されている。そのため、アルミナ粒子を粉砕する際、粒子の粉砕条件(例えば、粒子の供給速度、粒子のBET比表面積等)が変化しても、アルミナ成形体の成形体密度のばらつき度合いを低減可能な透光性アルミナ原料微粉末を作製することができる。その結果、この透光性アルミナ原料微粉末を原料とするアルミナ成形体の成形体密度のばらつき度合が小さくなるので、アルミナ成形体の焼結時における収縮率を安定化させることができ、透光性アルミナ焼結体の寸法精度を向上させることができる。とりわけ、ジェットミル1では、突出部上の空間比率が1より大きく1.7以下であるので、透光性アルミナ焼結体の寸法精度をより一層向上させることができる。
ジェットミル1においては、分級板の厚み比率が0.05以上0.15以下となるように、分級板15(突出部6)が形成されている。そのため、アルミナ粒子を粉砕する際、粒子の粉砕条件(例えば、粒子の供給速度、粒子のBET比表面積等)が変化しても、アルミナ成形体の成形体密度のばらつき度合いを低減可能な透光性アルミナ原料微粉末を作製することができる。その結果、この透光性アルミナ原料微粉末を原料とするアルミナ成形体の成形体密度のばらつき度合が小さくなるので、アルミナ成形体の焼結時における収縮率を安定化させることができ、透光性アルミナ焼結体の寸法精度を向上させることができる。とりわけ、ジェットミル1では、突出部上の空間比率が1より大きく1.7以下であるので、透光性アルミナ焼結体の寸法精度をより一層向上させることができる。
また、例えば、従来の水平旋回流型ジェットミルのように、ジェットミル1において、分級板の高さ比率が1.2より大きくなるように突出部6が形成されていると、つまり、分級板の高さが、この実施形態における突出部6より低く形成されていると、アルミナ粒子の旋回時において、旋回するアルミナ粒子が排出管9へ流れ込みやすくなる。そのため、アルミナ粒子が、粉砕されずに粗粒のまま排出管9へと排出される場合がある。一方、分級板の高さ比率が0.9より小さくなるように突出部6が形成されている場合、つまり、分級板の高さが、この実施形態における突出部6より高く形成されて場合では、粉砕室14の中心付近において、突出部6の上の空間で排出管9へと向かう空気流が強化されるので、この場合もアルミナ粒子が粉砕されずに粗粒のまま排出管9へと排出される場合がある。
しかし、ジェットミル1においては、分級板の高さ比率が0.9以上1.2以下となるように、突出部6が形成されているので、アルミナ粒子が粉砕されずに粗粒のまま排出管9から排出されることを抑制することができる。
そのため、粗粒の割合が小さい(平均粒径の小さい)シャープな粒度分布の透光性アルミナ原料微粉末を得ることができる。そして、上記した粗粒の割合が小さい(平均粒径の小さい)粒度分布を有する透光性アルミナ原料微粉末を成形し、焼結することによって、結晶が緻密化された高透光性のアルミナ焼結体を得ることができる。
そのため、粗粒の割合が小さい(平均粒径の小さい)シャープな粒度分布の透光性アルミナ原料微粉末を得ることができる。そして、上記した粗粒の割合が小さい(平均粒径の小さい)粒度分布を有する透光性アルミナ原料微粉末を成形し、焼結することによって、結晶が緻密化された高透光性のアルミナ焼結体を得ることができる。
このように、アルミナ粒子をジェットミル1で粉砕した透光性アルミナ原料微粉末を原料とするアルミナ焼結体を作製すれば、優れた透光性を有するアルミナ焼結体を得ることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の実施形態で実施することもできる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の実施形態で実施することもできる。
例えば、上述の実施形態において、分級板15は、ケーシング2本体と別体として形成されているとしたが、例えば、ケーシング2本体と一体的に形成されていてもよい。
また、分級板15は、図3(a)に示すように、上部突出部62から粉砕室14の径方向に張り出した鍔部25が形成された形状でもよい。粉砕室14における、鍔部25の厚みは、下部突出部61の厚みd2より大きい厚みd3である。これにより、粉砕室14の径方向における突出部6の最大の厚みが、鍔部25の厚みd3となる。そのため、鍔部25が形成される場合には、分級板の厚み比率はd3/rとなり、この値が0.05以上0.15以下であればよい。
また、分級板15は、図3(a)に示すように、上部突出部62から粉砕室14の径方向に張り出した鍔部25が形成された形状でもよい。粉砕室14における、鍔部25の厚みは、下部突出部61の厚みd2より大きい厚みd3である。これにより、粉砕室14の径方向における突出部6の最大の厚みが、鍔部25の厚みd3となる。そのため、鍔部25が形成される場合には、分級板の厚み比率はd3/rとなり、この値が0.05以上0.15以下であればよい。
また、分級板15は、図3(b)に示すように、下部突出部61と上部突出部62との間に、下部突出部61から垂直に突出した略円環形状の中間突出部63が一体的に形成された形状でもよい。中間突出部63は、粉砕室最低底面からの高さが、例えばh5の位置まで突出しており、粉砕室14の径方向における厚みが、下部突出部61の厚みd2より小さいd3である。下部突出部61の厚みd2と中間突出部63の厚みd3との大きさが異なることから、中間突出部63には、粉砕室最低底面からの高さがh5の位置に、粉砕室14の天面14Bに対向する上面6Cが形成されている。これにより、突出部6には、粉砕室14の天面14Bに対向する面として、上面6A、上面6Bおよび上面6Cの3つの面が形成されているが、これらのうち、粉砕室最低底面からの高さが最も低い面は上面6Bである。そのため、中間突出部63が形成される場合でも、突出部上の空間比率はh4/h2であり、この値が1より大きく1.7以下であることが好ましい。また、粉砕室14の径方向における突出部6の最大の厚みは、下部突出部61の厚みd2である。そのため、中間突出部63が形成される場合でも、分級板の厚み比率はd2/rであり、この値が0.05以上0.15以下であればよい。
また、上述の実施形態においては、アルミナ粒子を粉砕する場合についてのみ示したが、ジェットミル1で粉砕する粒子は、供給ノズル3から粉砕室14内に供給できる粒子であれば特に制限されず、例えば、窒化ケイ素、ジルコニア等、一般的にセラミックスといわれる、成形、焼結等の工程を経て得られる非金属無機材料の原料粒子であってもよい。
また、上述の実施形態におけるジェットミル1は、排出管9がケーシング2の下面開口24に接続され、粉砕後の透光性アルミナ原料微粉末がジェットミル1の下方に排出される下方排出型であったが、本発明は、粉砕後の透光性アルミナ原料微粉末がジェットミル1の上方に排出される上方排出型のジェットミルにも適用することができる。また、水平旋回流型ジェットミルに限らず、例えば、垂直旋回流型のジェットミル等にも適用することができる。
また、上述の実施形態におけるジェットミル1は、排出管9がケーシング2の下面開口24に接続され、粉砕後の透光性アルミナ原料微粉末がジェットミル1の下方に排出される下方排出型であったが、本発明は、粉砕後の透光性アルミナ原料微粉末がジェットミル1の上方に排出される上方排出型のジェットミルにも適用することができる。また、水平旋回流型ジェットミルに限らず、例えば、垂直旋回流型のジェットミル等にも適用することができる。
次に、本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。なお、以下の実施例および比較例における「ジェットミル」とは、図1および図2に示した構造を有する水平旋回流型ジェットミル1を示している。また、「分級板の厚み比率」とは、図2におけるd2/rを示している。また、「分級板の高さ比率」とは、図2におけるh1/h2を示している。さらに、「突出部上の空間比率」とは、図2におけるh4/h2を示している。
実施例1〜3および比較例1〜2
擬ベーマイトを焼成することにより得られた、純度99.99%、Fe含有量6ppmおよび表1に示す物性(BET比表面積)のα―アルミナを、表1に示す粉砕条件で、表1に示す分級板の厚み比率、分級板の高さ比率および突出部上の空間比率を有するジェットミルで粉砕してアルミナ微粉末を得た。
実施例1〜3および比較例1〜2
擬ベーマイトを焼成することにより得られた、純度99.99%、Fe含有量6ppmおよび表1に示す物性(BET比表面積)のα―アルミナを、表1に示す粉砕条件で、表1に示す分級板の厚み比率、分級板の高さ比率および突出部上の空間比率を有するジェットミルで粉砕してアルミナ微粉末を得た。
得られたアルミナ微粉末100重量部に、イオン交換水98.5重量部、分散剤0.5重量部および硝酸マグネシウムを酸化マグネシウム換算で0.05重量部加え、超音波を照射して分散させた。その後、酢酸ビニル1.5重量部、ポリビニルアルコール0.3重量部、ステアリン酸0.5重量部および硫酸アルミニウム(16水塩)0.19重量部を添加後、混合してアルミナスラリーを得た。得られたアルミナスラリーを噴霧乾燥して、アルミナ顆粒を得た。なお、アルミナ顆粒については、実施例1および比較例1においてのみ作製した。
評価実験
各実施例および各比較例で得られたアルミナ微粉末およびアルミナ顆粒を用いて下記に示す評価実験を行なった。結果を表1に示す。
1)成形体密度の測定
a)試験サンプルの作製
各実施例および各比較例によって得られたアルミナ微粉末10gを、内径30mmの円盤状金型で一軸プレスし、74MPaの圧力で静水圧成形することにより、直径30mm、厚み8mmの円盤状のアルミナ成形体を得た。得られたアルミナ成形体を仮焼温度900℃、仮焼時間2時間で仮焼した。仮焼後のアルミナ成形体を試験サンプルとした。
評価実験
各実施例および各比較例で得られたアルミナ微粉末およびアルミナ顆粒を用いて下記に示す評価実験を行なった。結果を表1に示す。
1)成形体密度の測定
a)試験サンプルの作製
各実施例および各比較例によって得られたアルミナ微粉末10gを、内径30mmの円盤状金型で一軸プレスし、74MPaの圧力で静水圧成形することにより、直径30mm、厚み8mmの円盤状のアルミナ成形体を得た。得られたアルミナ成形体を仮焼温度900℃、仮焼時間2時間で仮焼した。仮焼後のアルミナ成形体を試験サンプルとした。
b)成形体密度の測定方法
a)で得られた試験サンプルについて、下記式を用いて、乾燥重量(W1)、水中重量(W2)および飽水重量(W3)から成形体密度を求めた。
W1×0.9978/W3−W2
なお、上記した各重量(W1〜W3)の定義は下記の通りである。
a)で得られた試験サンプルについて、下記式を用いて、乾燥重量(W1)、水中重量(W2)および飽水重量(W3)から成形体密度を求めた。
W1×0.9978/W3−W2
なお、上記した各重量(W1〜W3)の定義は下記の通りである。
乾燥重量(W1):試験サンプルの乾燥状態での重量
水中重量(W2):試験サンプルの水中での重量
飽水重量(W3):乾燥状態の試験サンプルを水中で3時間煮沸後、22℃まで冷却することにより飽水状態になって濡れている試験サンプルの表面を、固く絞ったガーゼで拭った後に測定した試験サンプルの重量
2)焼結体密度および直線透過率の測定
a)試験サンプルの作製
実施例1および比較例1によって得られたアルミナ顆粒1.2gを、内径20mmの円盤状金型で一軸プレスし、74MPaの圧力で静水圧成形することにより、直径20mm、厚み1.2mmの円盤状のアルミナ成形体を得た。得られたアルミナ成形体を仮焼温度900℃、仮焼時間3時間で仮焼し、次いで、真空下、焼結温度1750℃、焼結時間6時間で焼結してアルミナ焼結体を得た。このアルミナ焼結体を試験サンプルとした。
水中重量(W2):試験サンプルの水中での重量
飽水重量(W3):乾燥状態の試験サンプルを水中で3時間煮沸後、22℃まで冷却することにより飽水状態になって濡れている試験サンプルの表面を、固く絞ったガーゼで拭った後に測定した試験サンプルの重量
2)焼結体密度および直線透過率の測定
a)試験サンプルの作製
実施例1および比較例1によって得られたアルミナ顆粒1.2gを、内径20mmの円盤状金型で一軸プレスし、74MPaの圧力で静水圧成形することにより、直径20mm、厚み1.2mmの円盤状のアルミナ成形体を得た。得られたアルミナ成形体を仮焼温度900℃、仮焼時間3時間で仮焼し、次いで、真空下、焼結温度1750℃、焼結時間6時間で焼結してアルミナ焼結体を得た。このアルミナ焼結体を試験サンプルとした。
b)焼結体密度の測定方法
a)で得られた試験サンプルについて、成形体密度と同様の方法により、焼結体密度を求めた。
c)直線透過率の測定方法
a)で得られた試験サンプルを、両面ラッピングし、厚み0.85mmに調整した後、スペクトロメータ(株式会社日立製作所製 U−2000 光源−ヨウ素タングステンランプ 検出器−シリコンフォトダイオード)において、光源スポット径5.5mmφ、波長600nmの光を入射し、そのときの直線透過率を測定した。
a)で得られた試験サンプルについて、成形体密度と同様の方法により、焼結体密度を求めた。
c)直線透過率の測定方法
a)で得られた試験サンプルを、両面ラッピングし、厚み0.85mmに調整した後、スペクトロメータ(株式会社日立製作所製 U−2000 光源−ヨウ素タングステンランプ 検出器−シリコンフォトダイオード)において、光源スポット径5.5mmφ、波長600nmの光を入射し、そのときの直線透過率を測定した。
考察
表1に示すように、分級板の厚み比率が0.13であるジェットミルを用いた実施例1〜3では、アルミナ粒子の物性(BET比表面積)および粉砕条件(原料供給速度)が変化しているにもかかわらず、成形体密度のばらつき度合(成形体密度の最小値と最大値との差)が、それぞれ、0.01g/cm3、0.007g/cm3および0.005g/cm3であった。一方、分級板の厚み比率が0.03である比較例1および2では、成形体密度のばらつき度合が、それぞれ、0.038g/cm3および0.054g/cm3であり、実施例1〜3に比べると成形体密度のばらつき度合が大きかった。これにより、分級板の厚み比率が0.05以上0.15以下であるジェットミルを用いてアルミナ粒子を粉砕して得られるアルミナ微粉末は、アルミナ粒子の粉砕条件が変化しても、アルミナ成形体の成形体密度のばらつき度合を低減させることが確認された。
表1に示すように、分級板の厚み比率が0.13であるジェットミルを用いた実施例1〜3では、アルミナ粒子の物性(BET比表面積)および粉砕条件(原料供給速度)が変化しているにもかかわらず、成形体密度のばらつき度合(成形体密度の最小値と最大値との差)が、それぞれ、0.01g/cm3、0.007g/cm3および0.005g/cm3であった。一方、分級板の厚み比率が0.03である比較例1および2では、成形体密度のばらつき度合が、それぞれ、0.038g/cm3および0.054g/cm3であり、実施例1〜3に比べると成形体密度のばらつき度合が大きかった。これにより、分級板の厚み比率が0.05以上0.15以下であるジェットミルを用いてアルミナ粒子を粉砕して得られるアルミナ微粉末は、アルミナ粒子の粉砕条件が変化しても、アルミナ成形体の成形体密度のばらつき度合を低減させることが確認された。
1 ジェットミル
2 ケーシング
3 供給ノズル
4 粉砕ノズル
5 戻り流路
6 突出部
6A 上面
6B 上面
6C 上面
8 ケーシングライナー
12 外蓋
13 ガイド部
14 粉砕室
14A 底面
14B 天面
15 分級板
16 鍔部
20 上部ケーシングライナー
21 蓋
23 嵌合部
25 鍔部
32 固気混合室
34 砕料導入部
35 固気混合管
36 突出管
61 下部突出部
62 上部突出部
63 中間突出部
2 ケーシング
3 供給ノズル
4 粉砕ノズル
5 戻り流路
6 突出部
6A 上面
6B 上面
6C 上面
8 ケーシングライナー
12 外蓋
13 ガイド部
14 粉砕室
14A 底面
14B 天面
15 分級板
16 鍔部
20 上部ケーシングライナー
21 蓋
23 嵌合部
25 鍔部
32 固気混合室
34 砕料導入部
35 固気混合管
36 突出管
61 下部突出部
62 上部突出部
63 中間突出部
Claims (7)
- 粒子を粉砕するための中空円盤状の粉砕室と、
前記粉砕室に粒子を噴射するための供給ノズルと、
高圧ガスを噴射して前記粉砕室に旋回流を発生させるための粉砕ノズルと、
前記粉砕室内を旋回する粒子を分級するための分級板と、を備え、
前記粉砕室は、前記粉砕室の軸線方向に間隔を隔てて対向する第1面および第2面を有し、
前記分級板は、前記第1面から前記粉砕室内に突出した突出部を含み、
前記粉砕室の径方向における前記突出部の最大厚み/前記粉砕室の最大内径が、0.05以上0.15以下である、ジェットミル。 - 前記突出部は、前記第1面からの高さが異なり、前記第2面に対向する複数の対向面を有し、
複数の前記対向面のうち前記第1面からの高さが最も低い第1対向面から、前記第2面までの高さ/複数の前記対向面のうち前記第1面からの高さが最も高い第2対向面から、前記第2面までの高さが、1より大きく1.7以下である、請求項1に記載のジェットミル。 - 前記ジェットミルは、水平旋回流型ジェットミルを含み、
前記第1面は、前記粉砕室の底面であり、
前記第2面は、前記粉砕室の天面であり、
前記粉砕室の底面から前記分級板の上面までの高さ/前記分級板の上面から前記粉砕室の天面までの高さが0.9以上1.2以下である、請求項1または2に記載のジェットミル。 - 前記粉砕室の周壁に形成され、旋回する粒子を前記粉砕ノズルへと戻すための戻り流路を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のジェットミル。
- 前記粉砕室は、旋回する粒子が衝突する粉接部を含み、
前記粉接部は、セラミックスを用いて形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載のジェットミル。 - 前記セラミックスは、アルミナセラミックスである、請求項5に記載のジェットミル。
- 純度99.9%以上、Fe含有量が10ppm以下、BET比表面積3.6m2/g〜6m2/gのアルミナ粒子を、請求項3に記載のジェットミルを用いて粉砕する、透光性アルミナ原料微粉末の製造方法。
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JP2007257893A JP2009082856A (ja) | 2007-10-01 | 2007-10-01 | ジェットミルおよび透光性アルミナ原料微粉末の製造方法 |
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Cited By (3)
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JP2010120824A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | 軟凝集粉末、及び無機粒子−有機ポリマー複合ペースト |
CN102659819A (zh) * | 2011-02-18 | 2012-09-12 | 浙江尖峰药业有限公司 | 盐酸头孢甲肟化合物及其微粉化的方法 |
EP2837598A4 (en) * | 2012-04-10 | 2015-12-23 | Sumitomo Chemical Co | PROCESS FOR PRODUCING ALUMINA |
-
2007
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