JP2009081771A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実に通信を行うことができるようにするとともに、小型化を図ることができるようにする。
【解決手段】通信端末装置12は、リーダライタ11から受信した非接触ICカード通信用の信号を人体通信用の信号に変換し、人体15を介した人体通信により、通信電極25から通信端末装置13に送信する。通信端末装置13は、通信端末装置12から受信した信号を非接触ICカード通信用の信号に変換し、非接触ICカード14に送信する。通信電極25は透明導電膜で構成されているため、ループアンテナ22からの磁界を受信しても渦電流は発生しにくく、非接触ICカード通信の通信特性の渦電流による劣化を防止できる。また、通信電極25をループアンテナ22の開口部に設けることで、通信端末装置12の小型化を図ることができる。本発明は、通信端末装置に適用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は通信装置に関し、特に、より確実に通信を行うことができるようにするとともに、小型化することができるようにした通信装置に関する。
従来、非接触ICカードシステムにおいては、ユーザにより非接触ICカードがリーダライタにかざされると、非接触ICカードによりリーダライタから放出された磁界が受信されて起電力が生成され、非接触ICカードとリーダライタとのデータ通信が行われる。
また、このような非接触ICカードシステムにおいて人体通信技術を利用することで、人体を通信媒体とし、ユーザが非接触ICカードをリーダライタにかざすことなく、リーダライタと非接触ICカードとがデータ通信を行う通信方法が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
このような通信方法により通信を行う通信端末装置には、非接触ICカード通信用のループアンテナおよび非接触IC通信回路と、人体通信用の人体通信回路および通信電極とが実装される。そして、通信端末装置は、人体通信を行う装置を介してリーダライタとのデータの授受を行う。
データの送信時において、非接触IC通信回路はリーダライタから送信された信号を、ループアンテナを介して受信し、人体通信回路は、受信した信号を人体通信用の信号に変換し、変換により得られた信号を通信電極から送信する。通信電極から送信された信号は、通信媒体としての人体を介して通信相手の装置で受信される。
また、データの受信時においては、通信端末装置の通信電極は、人体を介して通信相手の装置から送信されてきた人体通信用の信号を受信し、人体通信回路は、受信された信号を非接触ICカード通信用の信号に変換して、変換により得られた信号は非接触IC通信回路を介してループアンテナから送信する。そして、非接触IC通信回路は、非接触ICカードからの応答信号を、ループアンテナを介して受信し、受信した信号に応じた処理を行う。
特開2006−352318号公報
しかしながら、上述した通信端末装置では、人体通信用の通信電極は誘電体により構成されるため、この通信電極が非接触ICカード通信用のループアンテナの近傍に配置されると、ループアンテナから発生する磁界の影響により、通信電極上に渦電流が発生する。すると、渦電流により発生する磁界と、ループアンテナから放出された磁界とが打ち消し合い、効率的な電力の供給やデータ通信ができなくなってしまう。
また、既存の非接触ICカード通信用の通信端末装置には、非接触IC通信回路やループアンテナを実装するための実装領域が確保されているが、年々さらなる小型化が実現されている通信端末装置に、新たに人体通信用の通信電極や人体通信回路を実装する領域を確保することは望ましくない。
このように、非接触ICカード通信用の非接触IC通信回路と、人体通信用の人体通信回路とが実装された通信端末装置では、確実に通信を行うとともに、通信端末装置の小型化を図ることは困難であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より確実に通信を行うことができるようにするとともに、通信端末装置の小型化を図ることができるようにするものである。
本発明の第1の側面の通信装置は、第1の通信方式の信号に応じた磁界を発生させるアンテナと、透明導電膜からなり、所定の基準点との電位差を利用して第2の通信方式の信号を送受信することで、通信媒体を介した通信を行うための通信部とを備え、前記アンテナと前記通信部とが一体となっている。
前記アンテナが前記通信部の側面に巻き付けられて前記通信部と一体となるようにすることができる。
前記アンテナの素材が前記通信部の表面に塗布されて、前記アンテナが前記通信部の表面に設けられるようにすることができる。
前記アンテナが設けられた基板と前記通信部とが貼り合わされることで、前記アンテナと前記通信部とが一体となるようにすることができる。
本発明の第1の側面においては、第1の通信方式の信号に応じた磁界を発生させるアンテナと、透明導電膜からなり、所定の基準点との電位差を利用して第2の通信方式の信号を送受信することで、通信媒体を介した通信を行うための通信部とが一体となるように設けられている。
本発明の第2の側面の通信装置は、第1の通信方式の第1の信号に応じた磁界を発生させるアンテナと、前記アンテナにより受信された前記第1の信号を取得するか、または前記アンテナに磁界を発生させて前記第1の信号を送信させる第1の通信制御手段と、前記アンテナに接続され、所定の基準点と前記アンテナとの間に電位差を生じさせることにより第2の通信方式の第2の信号を送信するか、または前記基準点と前記アンテナとの間に生じた電位差を検出することで前記第2の信号を受信する第2の通信制御手段とを備える。
前記第2の通信制御手段には、前記第1の通信制御手段により取得された前記第1の信号を前記第2の信号に変換させて送信させるか、または受信した前記第2の信号を前記第1の信号に変換させて前記第1の通信制御手段に供給させることができる。
本発明の第2の側面においては、第1の通信方式の第1の信号に応じた磁界を発生させるアンテナにより受信された前記第1の信号が取得されるか、または前記アンテナにより磁界が発生させられて前記第1の信号が送信される。また、所定の基準点と前記アンテナとの間に電位差を生じさせることにより第2の通信方式の第2の信号が送信されるか、または前記基準点と前記アンテナとの間に生じた電位差を検出することで前記第2の信号が受信される。
本発明の第3の側面の通信装置は、第1の通信方式の第1の信号に応じた磁界を発生させるアンテナと、前記アンテナにより受信された前記第1の信号を取得するか、または前記アンテナに磁界を発生させて前記第1の信号を送信させる第1の通信制御手段と、通信媒体を介して第2の通信方式の第2の信号の送信または受信を行うための通信部と、前記アンテナおよび前記通信部に接続され、前記アンテナと前記通信部との間に電位差を生じさせることにより前記第2の信号を送信するか、または前記アンテナと前記通信部との間に生じた電位差を検出することで前記第2の信号を受信する第2の通信制御手段とを備える。
前記第2の通信制御手段には、前記第1の通信制御手段により取得された前記第1の信号を前記第2の信号に変換させて送信させるか、または受信した前記第2の信号を前記第1の信号に変換させて前記第1の通信制御手段に供給させることができる。
前記通信部を透明導電膜から構成し、前記アンテナの開口部に設けることができる。
本発明の第3の側面においては、第1の通信方式の第1の信号に応じた磁界を発生させるアンテナにより受信された前記第1の信号が取得されるか、または前記アンテナにより磁界が発生させられて前記第1の信号が送信される。また、通信媒体を介して第2の通信方式の第2の信号の送信または受信を行うための通信部と、前記アンテナとの間に電位差を生じさせることにより前記第2の信号が送信されるか、または前記アンテナと前記通信部との間に生じた電位差を検出することで前記第2の信号が受信される。
本発明の第1の側面によれば、他の装置と通信することができる。特に、本発明の第1の側面によれば、より確実に通信を行うことができるとともに、小型化を図ることができる。
また、本発明の第2の側面によれば、他の装置と通信することができる。特に、本発明の第2の側面によれば、より確実に通信を行うことができるとともに、小型化を図ることができる。
さらに、本発明の第3の側面によれば、他の装置と通信することができる。特に、本発明の第3の側面によれば、より確実に通信を行うことができるとともに、小型化を図ることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の通信装置(例えば、図1の通信端末装置12)は、第1の通信方式の信号に応じた磁界を発生させるアンテナ(例えば、図1のループアンテナ22)と、透明導電膜からなり、所定の基準点との電位差を利用して第2の通信方式の信号を送受信することで、通信媒体を介した通信を行うための通信部(例えば、図1の通信電極25)とを備え、前記アンテナと前記通信部とが一体となっている。
通信装置では、前記アンテナが前記通信部の側面に巻き付けられて前記通信部と一体となるようにする(例えば、図5に示した構成)ことができる。
通信装置では、前記アンテナの素材が前記通信部の表面に塗布されて、前記アンテナが前記通信部の表面に設けられる(例えば、図6に示した構成)ようにすることができる。
通信装置では、前記アンテナが設けられた基板と前記通信部とが貼り合わされることで、前記アンテナと前記通信部とが一体となっている(例えば、図7に示した構成)ようにすることができる。
本発明の第2の側面の通信装置(例えば、図9の通信端末装置12)は、第1の通信方式の第1の信号に応じた磁界を発生させるアンテナ(例えば、図9のループアンテナ22)と、前記アンテナにより受信された前記第1の信号を取得するか、または前記アンテナに磁界を発生させて前記第1の信号を送信させる第1の通信制御手段(例えば、図9の非接触IC通信送受信回路23)と、前記アンテナに接続され、所定の基準点と前記アンテナとの間に電位差を生じさせることにより第2の通信方式の第2の信号を送信するか、または前記基準点と前記アンテナとの間に生じた電位差を検出することで前記第2の信号を受信する第2の通信制御手段(例えば、図9の人体通信送受信回路24)とを備える。
本発明の第3の側面の通信装置(例えば、図14の通信端末装置12)は、第1の通信方式の第1の信号に応じた磁界を発生させるアンテナ(例えば、図14のループアンテナ22)と、前記アンテナにより受信された前記第1の信号を取得するか、または前記アンテナに磁界を発生させて前記第1の信号を送信させる第1の通信制御手段(例えば、図14の非接触IC通信送受信回路23)と、通信媒体を介して第2の通信方式の第2の信号の送信または受信を行うための通信部(例えば、図14の通信電極25)と、前記アンテナおよび前記通信部に接続され、前記アンテナと前記通信部との間に電位差を生じさせることにより前記第2の信号を送信するか、または前記アンテナと前記通信部との間に生じた電位差を検出することで前記第2の信号を受信する第2の通信制御手段(例えば、図14の人体通信送受信回路24)とを備える。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した通信システムの一実施の形態の構成例を示す図である。この通信システムは、非接触ICカード通信用のリーダライタ11、通信端末装置12、通信端末装置13、非接触ICカード14、およびユーザである人体15から構成される。
例えば、通信システムにおいては、リーダライタ11および通信端末装置12は、所定の位置に固定されて配置され、通信端末装置13および非接触ICカード14は、ユーザとしての人体15に所持されている。つまり、ユーザは通信端末装置13や非接触ICカード14を手に持ったり、ポケットに入れたりするなどして所持している。なお、通信端末装置13および非接触ICカード14が、1つの装置として構成されてもよいし、それぞれ異なる装置として構成されるようにしてもよい。
そして、このような通信システムは、例えば、鉄道の駅の改札においてユーザが運賃の精算等を行う自動改札制御システムなどに利用される。そのような場合、リーダライタ11および通信端末装置12は改札口に設置され、ユーザ(人体15)は、所持している通信端末装置13や非接触ICカード14を用いて、改札口において運賃の精算などを行う。
リーダライタ11には、非接触で無線通信するためのループアンテナ21が設けられており、リーダライタ11は、ループアンテナ21に電流を流して磁界を発生させ、通信端末装置12と非接触ICカード通信用の信号の送受信を行う。
通信端末装置12は、リーダライタ11と非接触ICカード通信を行うとともに、人体15を通信媒体として、通信端末装置13と人体通信を行う。通信端末装置12には、無線通信するためのループアンテナ22、非接触IC通信送受信回路23、人体通信送受信回路24、および通信電極25が設けられている。
ループアンテナ22は、ループアンテナ21から発生した磁界を受信することで、リーダライタ11から送信されてきた信号を受信する。また、ループアンテナ22は、非接触ICカード通信用の信号をリーダライタ11に送信する。
非接触IC通信送受信回路23は、ループアンテナ22により受信された信号を取得して人体通信送受信回路24に供給する。また、非接触IC通信送受信回路23は、人体通信送受信回路24から信号が供給されると、ループアンテナ22にその信号を送信させる。すなわち、非接触IC通信送受信回路23は、送信しようとするデータに応じて、ループアンテナ22に対する負荷を変動させることにより信号を送信させる。
人体通信送受信回路24は、非接触IC通信送受信回路23から供給された非接触ICカード通信用の信号を、人体通信用の信号に変換するとともに、変換により得られた信号を通信電極25から通信端末装置13に送信する。すなわち、人体通信送受信回路24は、これから送信しようとする信号(データ)に応じて、人体通信送受信回路24に設けられた図示せぬグランドと、通信電極25との間に電位差を生じさせることにより、通信媒体としての人体15を介して人体通信用の信号を通信端末装置13に送信する。
また、人体通信送受信回路24は、グランドと通信電極25との間に生じた電位差を検出することにより、人体15を介して通信端末装置13から送信されてきた人体通信用の信号を受信し、受信した信号を非接触ICカード通信用の信号に変換して非接触IC通信送受信回路23に供給する。
通信電極25は、例えばITO(Indium Tin Oxide(酸化インジウムスズ))、酸化亜鉛、酸化スズなどの透明導電膜からなり、人体15と静電結合する。そして、通信電極25は、グランドを基準点として、基準点との電位差を利用して人体通信用の信号の送受信を行う。すなわち、通信電極25は、人体通信送受信回路24から供給された信号を、人体15を介して通信端末装置13に送信し、また、人体15を介して通信端末装置13から送信されてきた信号を受信して、人体通信送受信回路24に供給する。
通信端末装置13は、人体15を通信媒体として通信端末装置12と人体通信を行うとともに、非接触ICカード14と非接触での無線通信、すなわち非接触ICカード通信を行う。通信端末装置13には、通信電極26、人体通信送受信回路27、非接触IC通信送受信回路28、およびループアンテナ29が設けられている。
通信電極26は、例えばITO、酸化亜鉛、酸化スズなどの透明導電膜からなり、人体15と静電結合し、人体通信送受信回路27に設けられた図示せぬグランドを基準点として、基準点との電位差を利用して人体通信用の信号の送受信を行う。すなわち、通信電極26は、人体15を介して通信端末装置12から送信されてきた信号を受信して人体通信送受信回路27に供給し、人体通信送受信回路27から供給された信号を人体15を介して通信端末装置12に送信する。
人体通信送受信回路27は、通信電極26において受信された人体通信用の信号を、非接触ICカード通信用の信号に変換して非接触IC通信送受信回路28に供給する。また、人体通信送受信回路27は、非接触IC通信送受信回路28から供給された非接触ICカード通信用の信号を、人体通信用の信号に変換し、変換により得られた信号を通信電極26から通信端末装置12に送信する。
すなわち、人体通信送受信回路27は、人体通信送受信回路27に設けられたグランドと通信電極26との間の電位差を検出することにより、通信端末装置12から送信されてきた信号を受信する。また、人体通信送受信回路27は、これから送信しようとする人体通信用の信号(データ)に応じて、グランドと通信電極26との間に電位差を生じさせることにより、人体15を介して通信端末装置12に信号を送信する。
非接触IC通信送受信回路28は、人体通信送受信回路27から供給された信号に応じてループアンテナ29に電流を流して磁界を発生させ、非接触ICカード14に信号を送信する。また、非接触IC通信送受信回路28は、ループアンテナ29において受信された非接触ICカード14からの信号を取得して人体通信送受信回路27に供給する。
ループアンテナ29は、非接触IC通信送受信回路28の制御に応じて磁界を発生させることにより、非接触ICカード14に非接触ICカード通信用の信号を送信し、非接触ICカード14の負荷の変動を受信することにより、非接触ICカード14から送信されてきた信号を受信する。
非接触ICカード14は、非接触で無線通信するためのループアンテナ30を備えており、ループアンテナ30の負荷を変動させたり、ループアンテナ30において磁界を受信したりすることにより、通信端末装置13と非接触ICカード通信を行う。すなわち、非接触ICカード14は、ループアンテナ29から発生した磁界をループアンテナ30で受信することで、非接触ICカード14を駆動する電力を得るとともに、通信端末装置13から送信されてきた信号を受信する。
また、非接触ICカード14は、送信しようとするデータに応じて、ループアンテナ30に対する負荷を変動させて、ループアンテナ30にデータに応じた磁界を発生させることにより、ループアンテナ30に非接触ICカード通信用の信号を送信させる。
次に、図1の通信システムの各装置の動作について説明する。リーダライタ11が人体15を介して非接触ICカード14と通信を行う場合、リーダライタ11は、ループアンテナ21から送信しようとするデータに応じた磁界を発生させて、データを伝送するための信号を送信させる。そして、ループアンテナ22は、ループアンテナ21から送信された信号を受信して、受信した信号を、非接触IC通信送受信回路23を介して人体通信送受信回路24に供給する。
人体通信送受信回路24は、非接触IC通信送受信回路23から供給された非接触ICカード通信用の信号を人体通信用の信号に変換し、変換により得られた信号を、電位差を利用して通信電極25から通信端末装置13に送信する。
そして、通信電極26は、人体15を介して通信端末装置12から送信されてきた信号を受信し、人体通信送受信回路27は、通信電極26において受信された人体通信用の信号を、非接触ICカード通信用の信号に変換して非接触IC通信送受信回路28に供給する。非接触IC通信送受信回路28は、人体通信送受信回路27から供給された信号をループアンテナ29に送信させ、非接触ICカード14は、ループアンテナ29から送信された信号をループアンテナ30により受信する。
そして、非接触ICカード14は、受信した信号に応じた処理を行う。例えば、非接触ICカード14は、受信した信号に応じて、リーダライタ11から要求されたデータをリーダライタ11に送信する。すなわち、非接触ICカード14は、送信しようとするデータに応じた負荷の変動により、ループアンテナ30からデータを伝送するための信号を送信する。
ループアンテナ29は、非接触ICカード14から送信された信号を受信して、受信した信号を、非接触IC通信送受信回路28を介して人体通信送受信回路27に供給する。人体通信送受信回路27は、非接触IC通信送受信回路28から供給された非接触ICカード通信用の信号を人体通信用の信号に変換し、変換により得られた信号を、電位差を利用して通信電極26から通信端末装置12に送信する。
通信電極25は、人体15を介して通信端末装置13から送信されてきた信号を受信し、人体通信送受信回路24は、通信電極25において受信された人体通信用の信号を、非接触ICカード通信用の信号に変換して非接触IC通信送受信回路23に供給する。非接触IC通信送受信回路23は、人体通信送受信回路24から供給された信号をループアンテナ22に送信させ、リーダライタ11は、ループアンテナ22から送信された信号をループアンテナ21により受信して、受信した信号に応じた処理を行う。
なお、図1の通信システムにおいては、ユーザ(人体15)が通信端末装置13を利用せずに、非接触ICカード14を直接リーダライタ11にかざすことで、非接触ICカード14とリーダライタ11とを通信させるようにしてもよい。そのような場合、非接触ICカード14とリーダライタ11とは、直接、非接触ICカード通信を行って、データを送受信する。
ところで、通信端末装置12において、ループアンテナ22と通信電極25とは、例えば、図2に示すように、互いに近接して設けられている。なお、図2において、図1における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜、省略する。
図2では、非接触IC通信送受信回路23に接続されているループアンテナ22は、コイル状となっており、その開口部に通信電極25が配置されている。つまり、通信電極25は、ループアンテナ22に囲まれる位置に配置されている。
従来、人体通信用の通信電極は銅板により構成されるため、通信電極をループアンテナの近傍に配置すると、通信電極に渦電流が生じ、この渦電流により発生する磁界の影響によって非接触ICカード通信の通信特性が劣化してしまっていた。
これに対して、通信端末装置12の通信電極25は、銅などの金属よりも電気抵抗が高く、かつ磁界を透過する透明導電膜から構成されているため、通信電極25がループアンテナ22から発生した磁界を受信しても、通信電極25には渦電流は発生しにくい。
したがって、通信端末装置12において、通信電極25と、非接触ICカード通信用のループアンテナ22とを同一平面上に配置しても、例えば図3に示すように、通信電極25が通信端末装置12の非接触ICカード通信の特性に影響を与えるようなことはない。なお、図3において、縦軸は非接触ICカード通信により受信された信号の正答率、つまりどの程度確実に信号を送受信できたかを示しており、横軸はループアンテナ22とループアンテナ21との距離を示している。
図3では、曲線61乃至曲線63のそれぞれは、ループアンテナ22の開口部に通信電極25が設けられていない場合、通信電極25が銅板により構成されている場合、および通信電極25がITOにより構成されている場合のそれぞれにおける通信端末装置12の非接触ICカード通信の特性を示している。
通信端末装置12に通信電極25が設けられていない場合、曲線61に示されるように、通信端末装置12とリーダライタ11、すなわちループアンテナ22とループアンテナ21との距離が約0mmから17mm程度であるときには、正答率は100%となり、通信端末装置12とリーダライタ11とは確実に信号の送受信を行うことができる。また、通信端末装置12とリーダライタ11との距離が17mmより大きくなると正答率が次第に低下し、距離が21mm以上となると通信端末装置12とリーダライタ11とは信号の送受信ができなくなることが分かる。
また、ループアンテナ22の開口部に銅板により構成される通信電極を配置した場合、曲線62に示されるように、通信端末装置12とリーダライタ11との距離が約0mmから4mmまでの間、および12mm以上となるときに、曲線61における場合と比べて通信特性が劣化していることが分かる。
つまり、通信電極が銅板により構成される場合、通信端末装置12とリーダライタ11との距離が約0mmから4mm付近までの間は、正答率が0%となり、通信端末装置12はリーダライタ11との通信を行うことができなくなる。また、通信端末装置12とリーダライタ11との距離が4mmから13mm程度であるときには、正答率は100%となり、距離が13mmより大きくなると正答率が次第に低下し、距離が18mm以上となると通信端末装置12とリーダライタ11とは信号の送受信ができなくなることが分かる。
これに対して、ループアンテナ22の開口部にITOにより構成される通信電極25を配置した場合、曲線63に示されるように、通信電極を設けない場合と比べて通信特性は殆ど劣化しないことが分かる。すなわち、曲線63により示される正答率の値は、各距離において曲線61により示される値とほぼ同じとなる。
このように、通信電極25を金属よりも電気抵抗の高い透明導電膜により構成することで、非接触ICカード通信の特性を劣化させることなく、通信電極25をループアンテナ22の近傍に配置することができる。
また、通信電極25をループアンテナ22の開口部に配置することで、通信端末装置12に人体通信用の通信電極25を配置するための新たな領域を確保する必要はない。つまり、通信電極を配置するための新たな領域を設けることなく、既存の通信端末装置に人体通信用の通信電極を実装することができる。これにより、通信端末装置12の小型化を図ることができる。
さらに、人体通信用の信号を送受信するための通信電極25を従来用いられている銅板ではなく、透明導電膜により構成しても、例えば図4に示すように、人体通信の通信特性が劣化するようなこともない。なお、図4は、人体通信用の通信電極の周波数特性を示している。また、図4において、縦軸は信号のゲイン、すなわち送信された信号の受信側における劣化の度合いを示しており、横軸は信号の周波数を示している。
また、曲線91は、通信電極を32mm×42mmの大きさの銅板により構成したときの周波数特性を示しており、曲線92は、通信電極25をITOにより構成し、その大きさを32mm×42mmとしたときの周波数特性を示している。
曲線91および曲線92において、各周波数における信号のゲインの大きさはほぼ同じ大きさとなっており、通信電極25をITOにより構成しても、銅板により通信電極を構成する場合と比べて人体通信の通信特性が殆ど劣化することはない。つまり、ITOなどの透明導電膜により通信電極25を構成しても、充分な通信特性を得ることができる。
このように、透明導電膜により通信電極25を構成し、通信電極25をループアンテナ22の開口部に配置することで、通信端末装置12の小型化を図ることができるとともに、リーダライタ11や通信端末装置13とより確実に通信することができる。
なお、以上においては、通信電極25がループアンテナ22の開口部に設けられると説明したが、より具体的には、例えば、図5に示すように、透明導電膜からなる通信電極25は直方体形状とされ、通信電極25の側面にループアンテナ22の素材である銅線がコイル状に巻き付けられて、このコイル状の銅線がループアンテナ22とされる。
このように、図5では、ループアンテナ22が通信電極25の側面に巻き付けられて、ループアンテナ22と通信電極25とが一体となっており、ループアンテナ22の開口部に通信電極25が設けられている。
また、ループアンテナ22と通信電極25が一体となった構成とされる場合、例えば、図6に示すように、直方体形状の通信電極25の表面にループアンテナ22の素材である銅材が直接塗布されて、ループアンテナ22とされるようにしてもよい。
図6では、通信電極25の図中、上側の表面に銅材が直接塗布されることで、通信電極25の表面にコイル状のパターン(ループアンテナ22)が形成されている。つまり、通信電極25の表面に塗布された銅材よりなるパターンがループアンテナ22とされている。
さらに、図7に示すように、表面にループアンテナ22が設けられた直方体形状のフレキシブル基板121が、直方体形状の通信電極25に貼り付けられているようにしてもよい。図7では、フレキシブル基板121の図中、上側の表面には、コイル状のループアンテナ22が設けられており、フレキシブル基板121と通信電極25とが貼り合わされることで、ループアンテナ22と通信電極25とが一体となっている。つまり、フレキシブル基板121の図中、下側の表面と、通信電極25の上側の表面とが貼り合わされる。
以上のように、ループアンテナ22と通信電極25とが一体となるようにすることで、通信端末装置12の小型化を図ることができる。なお、通信電極25とループアンテナ22とが一体とされると説明したが、通信端末装置13において、通信電極26とループアンテナ29とが一体となるようにされてもよい。そのような場合、図5乃至図7における場合と同様に、透明導電膜からなる直方体形状の通信電極26に銅線が巻き付けられてループアンテナ29とされたり、通信電極26の表面に銅材が塗布されてループアンテナ29とされたり、または表面にループアンテナ29が設けられたフレキシブル基板と通信電極26とが貼り合わされて一体となるようにされたりする。
さらに、図1に示した通信システムにおいて、ユーザ(人体15)により所持される通信端末装置13と非接触ICカード14とが一体となった構成とされるようにしてもよい。そのような場合、例えば、図8に示すように、ユーザに所持される通信端末装置151には、人体通信用の通信電極26と、非接触ICカード通信用のループアンテナ30とが設けられる。なお、図8において、図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜、省略する。
図8では、通信端末装置151には、通信電極26、人体通信送受信回路27、ループアンテナ30、および非接触ICカード通信部161が設けられている。人体通信送受信回路27は、通信電極26において受信された人体通信用の信号を、非接触ICカード通信用の信号に変換して非接触ICカード通信部161に供給する。
非接触ICカード通信部161は、人体通信送受信回路27から供給された信号に応じた処理を行う。例えば、非接触ICカード通信部161は、人体通信送受信回路27から信号が供給されると、供給された信号に応じたデータ、例えば送信が要求されたデータを伝送するための非接触ICカード通信用の信号を、人体通信送受信回路27に供給する。そして、人体通信送受信回路27は、非接触ICカード通信部161から供給された信号を、人体通信用の信号に変換して、変換により得られた信号を通信電極26から送信する。
また、非接触ICカード通信部161には、ループアンテナ30が接続されている。非接触ICカード通信部161は、ユーザにより通信端末装置151がリーダライタ11にかざされて、ループアンテナ30がリーダライタ11から送信された信号を受信したとき、非接触ICカード通信部161を駆動する電力を得るとともに、ループアンテナ30により受信された信号に応じた処理を行う。
例えば、非接触ICカード通信部161は、送信が要求されたデータに応じて、ループアンテナ30に対する負荷を変動させて、ループアンテナ30にデータに応じた磁界を発生させることにより、ループアンテナ30に非接触ICカード通信用の信号を送信させる。そして、リーダライタ11は、ループアンテナ30から送信された信号を受信して、受信した信号に応じた処理を行う。
このように、図8に示す通信システムでは、ユーザ(人体15)は、通信電極26を利用して、人体通信により通信端末装置12を介してリーダライタ11と非接触ICカード通信部161との間のデータの授受を行わせるようにしてもよいし、リーダライタ11と通信端末装置151とを直接、非接触ICカード通信させるようにしてもよい。
なお、通信端末装置151においても、図5乃至図7における場合と同様に、通信電極26とループアンテナ30とが一体となるようにされてもよい。
また、例えば、図9に示すように、通信端末装置12において、非接触ICカード通信に用いられるループアンテナ22が、人体通信用の通信電極としても用いられるようにしてもよい。なお、図9において、図1における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜、省略する。
図9では、非接触ICカード通信用のループアンテナ22に非接触IC通信送受信回路23が接続されており、さらに、ループアンテナ22に人体通信送受信回路24が接続されている。
そして、人体通信送受信回路24は、ループアンテナ22を人体通信用の通信電極として用いて、通信端末装置13との人体15を介した信号の送受信を行う。すなわち、人体通信送受信回路24は、人体通信送受信回路24に設けられた図示せぬグランドと、ループアンテナ22との間に電位差を生じさせることにより、信号を通信端末装置13に送信したり、グランドとループアンテナ22との電位差を検出することにより、通信端末装置13から送信されてきた信号を受信したりする。
通信端末装置12では、人体通信用の信号をループアンテナ22において送受信する場合、ループアンテナ22とグランドとの間の電位差が利用されて信号の送受信が行われるので、ループアンテナ22に電流を流す必要はない。
また、信号の受信時においては、通信電極としてのループアンテナ22からの微小な信号を受信するため、人体通信送受信回路24のインピーダンスを高くすることが望ましい。したがって、非接触ICカード通信用の信号のキャリア周波数に対して、ループアンテナ22からみた人体通信送受信回路24のインピーダンスを高くすることができるので、ループアンテナ22を流れる電流が、人体通信送受信回路24に流れ込むようなこともない。
このように、ループアンテナ22に人体通信送受信回路24を接続して、ループアンテナ22を通信電極として用いても、通信端末装置12における非接触ICカード通信の特性が劣化するようなことはない。しかも、非接触ICカード通信用のループアンテナ22を通信電極として用いているので、ループアンテナからの磁界の影響による渦電流が発生することもない。したがって、リーダライタ11や通信端末装置13とより確実に通信を行うことができる。
また、人体通信送受信回路24と非接触IC通信送受信回路23とがループアンテナ22を共用するようにしたので、通信電極を実装するための新たな領域を設ける必要もなく、通信端末装置12の小型化を図ることができる。
なお、図9における場合と同様に、図1のループアンテナ29に人体通信送受信回路27が接続されて、ループアンテナ29が人体通信用の通信電極として用いられるようにしてもよいし、図8のループアンテナ30に人体通信送受信回路27が接続されて、ループアンテナ30が人体通信用の通信電極として用いられるようにしてもよい。
また、図9に示したように、ループアンテナ22を人体通信用の通信電極として用いたときの周波数特性を、例えば図10に示す測定系により測定すると、銅板を通信電極として用いたときと比較して、周波数特性が劣化しないことが分かる。
図10に示す測定系では、ネットワークアナライザ201に、同軸ケーブル202−1および同軸ケーブル202−2が接続されており、それらの同軸ケーブル202−1および同軸ケーブル202−2の端には、通信電極としてのループアンテナ22と、ループアンテナ22と同一のループアンテナ203が接続されている。そして、ループアンテナ22とループアンテナ203とは、人体通信時の通信媒体としての生理食塩水が満たされた容器に入れられている。
例えば、ネットワークアナライザ201は、ループアンテナ22から人体通信用の信号を送信させ、その信号をループアンテナ203に受信させる。そして、ネットワークアナライザ201は、ループアンテナ203において受信した信号の周波数特性、つまり受信側における信号の劣化の度合いを測定する。
なお、以下、同軸ケーブル202−1および同軸ケーブル202−2のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単に同軸ケーブル202と称する。
また、図10の測定系において、従来の銅板からなる銅板電極を通信電極として用いた場合における、通信電極の周波数特性を測定するときには、同軸ケーブル202の端に、通信電極としての銅板電極が接続されて測定が行われる。
より詳細には、同軸ケーブル202の端にループアンテナ22が接続される場合には、例えば図11に示すように、ループアンテナ22は、同軸ケーブル202の端に設けられたコネクタ231に接続される。図11では、ループアンテナ22は、フレキシブル基板241と、フレキシブル基板241上に銅などのループアンテナ用素材が塗布されて形成されたパタン242とからなる。
また、例えば、パタン242の幅(パタン幅)は1mmとされ、パタン242は、図中、横方向に40mm、縦方向に50mmの長方形状(コイル状)に巻かれており、その巻き数は3とされている。そして、パタン242の一方の端に、コネクタ231の端子が接続されるように、フレキシブル基板241がコネクタ231に固定されている。
さらに、同軸ケーブル202の端に銅板電極が接続される場合には、例えば、図12に示すように、銅板電極251は、同軸ケーブル202の端に設けられたコネクタ231に接続される。図12では、銅板電極251は、基板261と、基板261上に銅が塗布されて形成されたパタン262とからなる。
また、例えば、パタン262は、図中、横方向に50mm、縦方向に50mmのほぼ正方形状とされる。そして、そのパタン262の図中、上側には、正方形状の部分から上方向に突出した部分が設けられており、その部分にコネクタ231の中央に設けられた端子が接続されるように、基板261がコネクタ231に固定されている。また、コネクタ231の中央の端子の両隣に設けられた端子は、ネットワークアナライザ201のグランドに接続される端子であり、それらの端子は、基板261上に設けられて、パタン262とは電気的に接続されていない長方形状のパタンのそれぞれに接続されている。
このように、図10に示した測定系において、同軸ケーブル202にループアンテナ22または銅板電極251を接続して、それらの周波数特性を測定すると、例えば、図13に示す測定結果が得られる。なお、図13において、縦軸は信号のゲイン、すなわち送信された信号の受信側における劣化の度合いを示しており、横軸は信号の周波数を示している。
また、曲線301は、通信電極として図12の銅板電極251を同軸ケーブル202に接続したときの周波数特性を示しており、曲線302は、ループアンテナ22およびループアンテナ203を同軸ケーブル202に接続したときの周波数特性を示している。
曲線301および曲線302において、各周波数における信号のゲインの大きさはほぼ同じ大きさとなっており、非接触ICカード通信用のループアンテナ22を人体通信用の通信電極として用いても、従来の銅板電極251を用いる場合と比べて人体通信の通信特性が殆ど劣化することがない。つまり、非接触ICカード通信用のループアンテナ22を人体通信用の通信電極として用いても、充分な通信特性を得ることができ、確実に通信を行うことができる。
また、以上においては、通信電極としての通信電極25やループアンテナ22と、グランドとの電位差を利用して信号を送受信すると説明した。つまり、通信電極25やループアンテナ22において受信した信号を、グランドを基準として増幅処理を行うようになされている。この場合、グランドと通信電極との電位差(信号のレベルの差分)が、グランドの面積や実装位置の影響により変動する。したがって、人体通信送受信回路24のグランドプレーン(グランド)の面積や実装位置が人体通信の通信特性に与える影響は大きくなり、通信特性が劣化する恐れもある。
そこで、2つの通信電極を設け、それぞれの通信電極で受信した信号のレベルの差分を増幅するようにすることで、人体通信送受信回路24のグランドプレーンの面積や実装位置の人体通信の通信特性に対する影響を回避することができる。
そのような場合、例えば、図14に示すように、人体通信送受信回路24に通信電極25とループアンテナ22とが接続され、通信電極25およびループアンテナ22が用いられて、人体通信用の信号が送受信される。なお、図14においては、図1における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜、省略する。
図14では、非接触IC通信送受信回路23にループアンテナ22が接続されており、非接触IC通信送受信回路23は、このループアンテナ22を非接触ICカード通信用のアンテナとして用いる。また、人体通信送受信回路24には、通信電極25およびループアンテナ22が接続されており、通信電極25はループアンテナ22の開口部に配置されている。そして、人体通信時においては、これらの通信電極25およびループアンテナ22が、人体通信用の通信電極として機能する。
人体通信送受信回路24は、通信電極25とループアンテナ22との間に電位差を生じさせることで、通信電極25から人体通信用の信号を送信する。また、人体通信送受信回路24は、通信電極25とループアンテナ22との間の電位差を検出することで、人体15を介して送信されてきた人体通信用の信号を受信する。すなわち、通信電極25およびループアンテナ22のそれぞれは、人体15を介して送信されてきた人体通信用の信号を受信して人体通信送受信回路24に供給する。そして、人体通信送受信回路24は、通信電極25およびループアンテナ22のそれぞれにおいて受信された信号のレベル(電位)の差分を増幅することで、人体通信用の信号を得る。
ここで、ループアンテナ22の開口部に実装されている通信電極25の大きさ(サイズ)を調整することにより、通信電極25およびループアンテナ22のそれぞれにおいて受信された信号のレベルの差分を大きくすることができる。また、通信電極25またはループアンテナ22の何れかにおいて受信された信号の位相を人体通信送受信回路24において逆相とすることで、受信された信号のレベルの差分を倍にすることができる。
このように、通信電極25をループアンテナ22の開口部に配置し、人体通信用の信号の送受信に用いられる基準点として、ループアンテナ22を用いることで、通信端末装置12の小型化を図ることができる。また、ループアンテナ22と通信電極25との電位差を利用して人体通信を行うようにしたので、人体通信送受信回路24のグランドプレーンの面積や実装位置による影響を受けることもなく、人体通信の通信特性をさらに向上させることができる。したがって、より確実に通信を行うことができる。
なお、図14の例においては、通信電極25はループアンテナ22の開口部に配置されているが、その他、図5乃至図7に示したように、通信電極25とループアンテナ22とが一体となるようにしてもよい。また、例えば、通信端末装置12の筐体の表裏、つまり筐体内の対向する位置に通信電極25とループアンテナ22とを実装するようにしてもよいし、筐体内の配置に面積制限がなければ、通信電極25とループアンテナ22とを横(同一平面上)に並べて実装するようにしてもよい。このような場合においても、非接触ICカード通信について充分な通信特性を確保したまま、人体通信用の信号を送受信することができる。
さらに、図1の通信端末装置13において、人体通信送受信回路27に通信電極26とループアンテナ29とが接続され、これらの通信電極26およびループアンテナ29が用いられて人体通信用の信号が送受信されるようにしてもよい。同様に、図8の通信端末装置151において、人体通信送受信回路27に通信電極26とループアンテナ30とが接続され、これらの通信電極26およびループアンテナ30が用いられて人体通信用の信号が送受信されるようにしてもよい。
なお、以上においては、通信端末装置12と通信端末装置13や、通信端末装置12と通信端末装置151が、人体15を通信媒体として通信すると説明したが、通信媒体は、人体15に限らず導電体や誘電体など、電気信号を伝達可能な物理特性を有する物質でればよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した通信システムの一実施の形態の構成例を示す図である。 ループアンテナおよび通信電極の構成例を示す図である。 通信電極ごとの非接触ICカード通信の特性を示す図である。 通信電極ごとの周波数特性を示す図である。 ループアンテナおよび通信電極のより具体的な構成例を示す図である。 ループアンテナおよび通信電極の他の構成例を示す図である。 ループアンテナおよび通信電極の他の構成例を示す図である。 通信システムの他の構成例を示す図である。 通信端末装置の他の構成例を示す図である。 周波数特性の測定系を示す図である。 ループアンテナの同軸ケーブルへの接続例を示す図である。 銅板電極の同軸ケーブルへの接続例を示す図である。 通信電極ごとの周波数特性を示す図である。 通信端末装置の他の構成例を示す図である。
符号の説明
11 リーダライタ, 12 通信端末装置, 13 通信端末装置, 14 非接触ICカード, 22 ループアンテナ, 23 非接触IC通信送受信回路, 24 人体通信送受信回路, 25 通信電極, 26 通信電極, 27 人体通信送受信回路, 28 非接触IC送受信回路, 29 ループアンテナ, 30 ループアンテナ, 121 フレキシブル基板, 151 通信端末装置, 161 非接触ICカード通信部

Claims (9)

  1. 第1の通信方式の信号に応じた磁界を発生させるアンテナと、
    透明導電膜からなり、所定の基準点との電位差を利用して第2の通信方式の信号を送受信することで、通信媒体を介した通信を行うための通信部と
    を備え、
    前記アンテナと前記通信部とが一体となっている
    通信装置。
  2. 前記アンテナが前記通信部の側面に巻き付けられて前記通信部と一体となっている
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記アンテナの素材が前記通信部の表面に塗布されて、前記アンテナが前記通信部の表面に設けられている
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記アンテナが設けられた基板と前記通信部とが貼り合わされることで、前記アンテナと前記通信部とが一体となっている
    請求項1に記載の通信装置。
  5. 第1の通信方式の第1の信号に応じた磁界を発生させるアンテナと、
    前記アンテナにより受信された前記第1の信号を取得するか、または前記アンテナに磁界を発生させて前記第1の信号を送信させる第1の通信制御手段と、
    前記アンテナに接続され、所定の基準点と前記アンテナとの間に電位差を生じさせることにより第2の通信方式の第2の信号を送信するか、または前記基準点と前記アンテナとの間に生じた電位差を検出することで前記第2の信号を受信する第2の通信制御手段と
    を備える通信装置。
  6. 前記第2の通信制御手段は、前記第1の通信制御手段により取得された前記第1の信号を前記第2の信号に変換して送信するか、または受信した前記第2の信号を前記第1の信号に変換して前記第1の通信制御手段に供給する
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 第1の通信方式の第1の信号に応じた磁界を発生させるアンテナと、
    前記アンテナにより受信された前記第1の信号を取得するか、または前記アンテナに磁界を発生させて前記第1の信号を送信させる第1の通信制御手段と、
    通信媒体を介して第2の通信方式の第2の信号の送信または受信を行うための通信部と、
    前記アンテナおよび前記通信部に接続され、前記アンテナと前記通信部との間に電位差を生じさせることにより前記第2の信号を送信するか、または前記アンテナと前記通信部との間に生じた電位差を検出することで前記第2の信号を受信する第2の通信制御手段と
    を備える通信装置。
  8. 前記第2の通信制御手段は、前記第1の通信制御手段により取得された前記第1の信号を前記第2の信号に変換して送信するか、または受信した前記第2の信号を前記第1の信号に変換して前記第1の通信制御手段に供給する
    請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記通信部は、透明導電膜からなり、前記アンテナの開口部に設けられている
    請求項7に記載の通信装置。
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