JP2009081762A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体の影響を受けることなく、フリッカを正確に検出し、補正することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】複数の画像信号処理装置100a、100b、100cの各々は、撮像素子110と、撮像素子110の画像信号から、撮像環境下の照明の輝度変化の周波数であるフリッカ周波数を検出するフリッカ周波数検出部141と、フリッカ周波数に基づいて、撮像素子110の露光制御を行う露光制御部131とを有し、制御装置200は、複数の画像信号処理装置100a等の各々で検出される複数のフリッカ周波数から、複数の画像信号処理装置100a等の撮像環境における実際のフリッカ周波数である実フリッカ周波数を決定し、複数の画像信号処理装置100a等の各々に実フリッカ周波数に基づいて撮像素子110の露光制御を行わせる。
【選択図】図1
【解決手段】複数の画像信号処理装置100a、100b、100cの各々は、撮像素子110と、撮像素子110の画像信号から、撮像環境下の照明の輝度変化の周波数であるフリッカ周波数を検出するフリッカ周波数検出部141と、フリッカ周波数に基づいて、撮像素子110の露光制御を行う露光制御部131とを有し、制御装置200は、複数の画像信号処理装置100a等の各々で検出される複数のフリッカ周波数から、複数の画像信号処理装置100a等の撮像環境における実際のフリッカ周波数である実フリッカ周波数を決定し、複数の画像信号処理装置100a等の各々に実フリッカ周波数に基づいて撮像素子110の露光制御を行わせる。
【選択図】図1
Description
本発明は、各々が撮像素子を有する複数の画像信号処理部を有する撮像装置に関し、特にフリッカ補正機能を備えた撮像装置に関する。
従来から、複数の画像信号処理装置およびこれらを制御する制御装置を備えた撮像装置が知られている。複数の画像信号処理装置の各々は撮像素子を有し、カメラとして機能する。各画像信号処理装置は、制御装置の制御の下で、撮像素子を用いて被写体を撮像し、撮像画像の画像信号に対して画像処理を行っている。このような撮像装置は例えば自動車等の車両に搭載されている。この車両搭載用の撮像装置では、複数の画像信号処理装置が車両の周囲の複数箇所に、互いに異なる方向を向けて設置されており、制御装置により集中制御される。
ところで、車両搭載用の撮像装置のように、複数の撮像素子を複数箇所に配置する場合、撮像素子には、CCD(Charge Coupled Device)型の撮像素子と比較して、製造容易で安価なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の撮像素子が、多く使用される傾向にある。CMOS型撮像素子を使用した場合、画素毎に光電変換された電荷を1フレーム間または1フィールド間で保持できないため、露光後直ちに電荷が読み出されることになり、撮像素子の垂直方向で1ライン毎に露光タイミングが異なっている。
このようなCMOS型撮像素子を用いて、蛍光灯のように照明の輝度が周期的に変化する撮像環境下で被写体を撮像したとき、撮像素子の垂直方向において露光時間が異なるため、撮像画像の垂直方向に輝度の濃淡が現れる。この垂直方向の濃淡の位相がフレーム間またはフィールド間で異なるため、濃淡のパターンが垂直方向に流れて見え、フリッカとなる。
上記のようなフリッカに対処するため、従来の撮像装置は、フレームまたはフィールドの相関を見ながら、蛍光灯フリッカを抽出することにより、フリッカの有無、および、フリッカ周波数を検出し、フリッカを無くすための補正等の制御を行っていた。フリッカ補正機能を備えた撮像装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特開平11−252446号公報
しかしながら、従来の撮像装置においては、撮像した被写体の動きがフリッカ現象によく似た流動的な動きであったり、被写体がフリッカによく似た横縞パターンであったりすると、フリッカが誤検出され、フリッカ補正等で誤った制御が行われることがあるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、被写体の影響を受けることなく、フリッカを正確に検出し、補正することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、複数の画像信号処理部と、前記複数の画像信号処理部を制御する制御部とを備え、前記複数の画像信号処理部の各々は、撮像素子と、前記撮像素子により生成される画像信号から、撮像環境下の照明の輝度変化の周波数であるフリッカ周波数を検出するフリッカ周波数検出部と、前記フリッカ周波数に基づいて、前記撮像素子の露光制御を行う露光制御部とを有し、前記制御部は、前記複数の画像信号処理部で検出される複数のフリッカ周波数に基づいて、前記複数の画像信号処理部の撮像環境における実際のフリッカ周波数である実フリッカ周波数を決定する実フリッカ周波数決定部を有し、前記複数の画像信号処理部の各々に、前記実フリッカ周波数に基づいて、前記撮像素子の露光制御を行わせる構成を有している。
この構成により、複数の画像信号処理部の各々にてフリッカ周波数検出部により検出される複数のフリッカ周波数に基づいて、複数の画像信号処理部の撮像環境における実際のフリッカ周波数である実フリッカ周波数を決定する。これにより、一部の画像信号処理部の撮像画像において、例えば被写体の動きがフリッカ現象に近似した場合などに、フリッカ周波数を正確に検出できない場合であっても、複数の画像信号処理部で検出された全てのフリッカ周波数から、実際のフリッカ周波数を正確に決定できる。そして、このように決定された実フリッカ周波数に基づいて、複数の画像信号処理部の各々に、撮像素子の露光制御を行わせる。このようにして、被写体の影響を受けることなく、フリッカを正確にして検出し、補正することができる。
また、本発明に係る撮像装置において、前記制御部の実フリッカ周波数決定部は、前記複数の画像信号処理部で検出される複数のフリッカ周波数のうち、最も検出数の多いフリッカ周波数を前記実フリッカ周波数に決定する構成を有している。
これにより、フリッカ周波数検出部の検出結果であるフリッカ周波数の多数決により、実フリッカ周波数を簡単にかつ確実に決定することができる。この結果、被写体の影響を受けることなく、フリッカを正確に検出し、補正できる。
また、本発明に係る撮像装置において、前記複数の画像信号処理部のフレーム周波数またはフィールド周波数が予め定められた調整許容範囲内で互いにずれるように調整される構成を有している。
これにより、電源周波数の公差に起因して、1つの画像信号処理部のフレーム周波数またはフィールド周波数がフリッカ周波数に合致しても、それ以外の画像信号処理部のフレーム周波数またはフィールド周波数がフリッカ周波数に必ず合致しないので、確実にフリッカ周波数を検出することができる。この結果、フリッカ周波数が画像信号処理部のフレーム周波数またはフィールド周波数に近接する場合であっても、複数の画像信号処理部によりフリッカ周波数を検出でき、フリッカ補正を好適に行うことができる。
また、本発明に係る撮像装置において、前記撮像素子は、CMOS型の撮像素子であり、前記フリッカ周波数検出部は、前記撮像素子の画像信号のフレーム間またはフィールド間の相関を用いて、前記フリッカ周波数を検出する構成を有している。これにより、CMOS型の撮像素子を備える場合に、フリッカの検出とその補正を好適に行うことができる。
本発明は、複数の画像信号処理部の各々にてフリッカ周波数検出部により検出される複数のフリッカ周波数に基づいて、複数の画像信号処理装置の撮像環境における実際のフリッカ周波数である実フリッカ周波数を決定し、決定された実フリッカ周波数に基づいて、複数の画像信号処理装置の各々に、撮像素子の露光制御を行わせる。この結果、被写体の影響を受けることなく、フリッカを正確にして検出し、補正することができるという効果を有する撮像装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態における撮像装置について、図面を用いて説明する。本発明の実施の形態の撮像装置を示すブロックを図1に示す。
図1に示されるように、本発明の実施の形態における撮像装置1000は、複数の画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・と、制御装置(ECU:Electronic control unit)200とを備えている。複数の画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・が本発明における複数の画像信号処理部に該当し、制御装置(ECU)200が本発明における制御部に該当する。
図1に示されるように、本発明の実施の形態における撮像装置1000は、複数の画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・と、制御装置(ECU:Electronic control unit)200とを備えている。複数の画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・が本発明における複数の画像信号処理部に該当し、制御装置(ECU)200が本発明における制御部に該当する。
画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・はいずれも同じ構成を有しており、図1では画像信号処理装置100a以外の内部構成について省略している。制御装置200は、複数の画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・に接続されており、これらの画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・の制御を行う。以下の説明では、画像信号処理装置100a、100b、100c等を総称するときは、画像信号処理装置100という。また、撮像装置1000は自動車や電車等の車両に搭載されているものとして説明する。
複数の画像信号処理装置100は、車両の周囲を撮像するためのカメラであって、車両の周囲の複数箇所に設置されている。これら画像信号処理装置100の撮像方向は互いに異なるように設定されている。各画像信号処理装置100は、撮像素子110と、信号処理部120と、撮像制御部130と、フリッカ検出部140と、シリアルI/F(Interface)150と、を備えている。
撮像素子110はレンズ(不図示)により結像した像を光電変換することにより、撮像画像の画像信号を生成する。信号処理部120は撮像素子110と撮像制御部130とフリッカ検出部140と制御装置200とに接続されている。信号処理部120は、撮像素子110から入力される撮像画像を処理する。
撮像制御部130は、画像信号処理装置100の全体を制御する。撮像制御部130は、露光制御部131を有している。露光制御部131は、後述のフリッカ周波数保持部142に保持されるフリッカ周波数に基づいて、撮像素子110のシャッタースピードやゲインを調整して露光制御を行うように構成され、これによりフリッカ補正を行う。ここで、フリッカ周波数とは、撮像環境下における蛍光灯等の照明の輝度変化の周波数であって、本実施の形態では、日本国内の電源周波数に対応して、50Hzまたは60Hzである。すなわち、露光制御部141は50Hzまたは60Hzのフリッカ周波数に基づいて、撮像素子110の露光制御を行う。
フリッカ検出部140は、フリッカ周波数検出部141と、フリッカ周波数保持部142とを備えている。フリッカ周波数検出部141は、撮像素子110の画像信号から、照明の輝度変化の周波数であるフリッカ周波数を検出する。具体的には、フリッカ周波数検出部141は、映像信号のライン毎にフレームまたはフィールドの相関を見るために、過去のフレームまたはフィールドにおける各ラインの輝度値の積算値の平均値を算出し、算出された平均値と、現在のフレームまたはフィールドとの相関に基づいて、フリッカ成分のみを抽出する。そして、フリッカ周波数検出部141は、フリッカ成分に対して、100Hzまたは120Hzで離散フーリエ変換をかけることにより、フリッカ周波数を検出する。ここでは、フリッカ判断が行われて、フリッカ周波数が50Hzまたは60Hzであるとの判断結果が得られる。
フリッカ周波数保持部142は、フリッカ周波数検出部141により検出されたフリッカ周波数を保持する。本実施形態では、フリッカ周波数保持部142はレジスタであって、フリッカ周波数検出部141の検出結果をフリッカモードとして50Hzモードまたは60Hzモードのいずれかで保持する(例えば、0:50Hzモード、1:60Hzモード)。従って、各々の画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142には、50Hzモードまたは60Hzモードが「0」または「1」で区別されて保持される。シリアルI/F150は、各画像信号処理装置100のフリッカ検出部130と制御装置200を接続する。
制御装置200は、上述の通り、複数の画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・を制御する。制御装置200は、実フリッカ周波数決定部210を備えている。実フリッカ周波数決定部210は、複数の画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・で検出される複数のフリッカ周波数から、撮像環境の実際の周波数である実フリッカ周波数を決定する。
具体的には、実フリッカ周波数決定部210は、各画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142にシリアルI/F150を介してアクセスして、各画像信号処理装置100で検出されたフリッカ周波数(50Hzはたは60Hz)を読み出し、以下の(1)〜(3)に示すように、フリッカ周波数の検出数の多数決処理を行い、実フリッカ周波数を求める。そして、多数決処理の結果に従って、実フリッカ周波数決定部210は再度、各画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142にシリアルI/F150を介してアクセスして、最終決定結果である実フリッカ周波数をフリッカ周波数保持部142に書き込んで、各画像信号処理装置100のフリッカモードを決定する。
「多数決処理」
(1)(50Hzの検出数)>(60Hzの検出数)の場合、実フリッカ周波数決定部210は実フリッカ周波数を50Hzと決定する。
(2)(50Hzの検出数)<(60Hzの検出数)の場合、実フリッカ周波数決定部210は実フリッカ周波数を60Hzと決定する。
(3)(50Hzの検出数)=(60Hzの検出数)の場合、実フリッカ周波数決定部210は実フリッカ周波数を決定しない。
(1)(50Hzの検出数)>(60Hzの検出数)の場合、実フリッカ周波数決定部210は実フリッカ周波数を50Hzと決定する。
(2)(50Hzの検出数)<(60Hzの検出数)の場合、実フリッカ周波数決定部210は実フリッカ周波数を60Hzと決定する。
(3)(50Hzの検出数)=(60Hzの検出数)の場合、実フリッカ周波数決定部210は実フリッカ周波数を決定しない。
上記(1)および(2)の場合、各画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142には、最終判定結果の実フリッカ周波数として、50Hzまたは60Hzが書き込まれ、これにより、フリッカモードが決定される。上記(3)の場合、実フリッカ決定部210は、各画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142にフリッカ周波数を再度書き込まない。従って、各画像信号処理装置100では現状のフリッカモードが維持される。
次に、本発明の実施の形態における撮像装置1000のフリッカ補正処理について、図に基づいて説明する。図2は、フリッカ補正処理のフローを示している。まず、複数の画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・の各々において、撮像素子110が被写体を撮像し、フリッカ周波数検出部141が画像信号からフリッカ周波数を検出する(ステップ(STEP:以下、Sと称する)21)。
フリッカ周波数検出部141により検出されたフリッカ周波数(50Hzまたは60Hz)はフリッカ周波数保持部142で保持される(S22)。フリッカ周波数保持部142は、前述したようにレジスタであり、フリッカ周波数検出部141の検出結果が50Hzモードまたは60Hzモードのいずれかで保持される(0:50Hzモード、1:60Hzモード)。
制御装置200の実フリッカ周波数決定部210は、各画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142にシリアルI/F150を介してアクセスして、フリッカ周波数(50Hzはたは60Hz)を読み出し、各フリッカ周波数の検出数の多数決処理を行う。実フリッカ周波数決定部210は、まず、(50Hzの検出数)>(60Hzの検出数)か否かを判断し(S23)、続いて(50Hzの検出数)<(60Hzの検出数)か否かを判断する(S24)。
(50Hzの検出数)>(60Hzの検出数)の場合(S23、YES)、実フリッカ周波数決定部210が実フリッカ周波数を50Hzと決定し(S25)、各画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142に、最終決定結果であるフリッカ周波数として50Hzを書き込む(S27)。
また、S23の結果がNOであり、(50Hzの検出数)<(60Hzの検出数)の場合(S24、YES)、実フリッカ周波数決定部210が実フリッカ周波数を60Hzと決定し(S26)、各画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142に、最終決定結果であるフリッカ周波数として60Hzを書き込む(S27)。
また、S23、S24の判定結果がNOの場合、(50Hzの検出数)=(60Hzの検出数)である。この場合、実フリッカ周波数決定部210は実フリッカ周波数を決定せず、各画像信号処理装置100のフリッカ周波数保持部142にフリッカ周波数の書き込みを行わない(S28)。これにより、各画像信号処理装置100では、S22にて各フリッカ周波数保持部142に保持されたフリッカ周波数がそのまま維持される。そして、各画像信号処理装置100では現状のフリッカモードが維持される。
S27の実フリッカ周波数の書き込みは、全ての画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・に対して行われ、これら画像信号処理装置100a、100b、100c、・・・では、書き込み結果に従って、フリッカモードが決定される。50Hz、60Hzの検出数が同じ場合は、上記の通り、フリッカモードが維持される。各画像信号処理装置100では、フリッカ周波数保持部142に保持されているフリッカ周波数に基づいて、露光制御部131が、撮像素子110のシャッタースピードやゲインを調整して露光制御を行う(S29)。この結果、画像信号に生じるフリッカが除去される。
次に、本実施の形態における、さらなる好適な構成について説明する。この構成では、複数の画像信号処理装置100a、100b、100c・・・でのフレーム周波数またはフィールド周波数が好適に設定および調整される。以下では、フィールド周波数を取り上げて説明する。
ここでは、画像信号処理装置100の出力インターフェイス仕様がアナログNTSC(National Television Standards Committee)出力であるとする。本実施の形態の撮像装置が好適に採用される車両向け画像信号処理装置では、このアナログNTSC仕様が採用されることが多い。
アナログNTSC出力のフィールド周波数は、59.94Hzであり、西日本側の電源周波数(60Hz)から0.1%程度しか離れていない。そのため、西日本側で60Hzの蛍光灯フリッカを検出する場合に、電源周波数等の公差によっては、画像信号処理装置100のフィールド周波数が電源周波数と一致してしまう可能性がある。この一致が生じると、蛍光灯フリッカで発生する垂直方向の濃淡が停止してしまい、濃淡パターンが被写体であるのか蛍光灯フリッカ現象であるのかを判断できなくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、NTSC出力で60Hzの蛍光灯フリッカを補正する場合のために、以下のようにフィールド周波数が調整され、電源周波数との一致が回避される。すなわち、各画像信号処理装置100が、NTSC出力の規格内にフィールド周波数が入るように、原発振の周波数を予め定められた一定の調整許容範囲(±α)以内になるように調整しているとする。フィールド周波数は59.94Hz±α以内に調整されることになる。この場合に、本実施の形態では、フィールド周波数(原発振の周波数)の調整値が上記の調整許容範囲内でずれるように調整が行われる。例えば、ある画像信号処理装置100aのフィールド周波数を59.94Hz+αに合わせたとすると、他の画像信号処理装置100bのフィールド周波数が59.94Hz−αに合わされる。
このように、本実施の形態では、画像信号処理装置100ごとにフィールド周波数を微調整する。フィールド周波数の調整は、制御装置200の制御下で行われてよい。制御装置200は、制御対象の複数の画像信号処理装置200のフィールド周波数が調整許容範囲(±α)内でずれるように、複数の画像信号処理装置200を制御する。
上記の調整により、仮に1台の画像信号処理装置100のフィールド周波数が、公差の範囲で西日本側の電源周波数に一致してしまったとして60Hzの蛍光灯フリッカを検出できなくなったとしても、それ以外の画像信号処理装置100ではフィールド周波数が電源周波数と一致しないので、フリッカ周波数を検出することができる。
なお、本発明の範囲内で、すべての画像信号処理装置100のフィールド周波数が異ならなくてもよい。複数種類のフィールド周波数が複数の画像信号処理装置100に振り分けられてもよい。例えば2種類のフィールド周波数が振り分けられたとする。この場合は、片方のフィールド周波数に対応した画像信号処理装置100がフリッカを検出不能でも、他方のフィールド周波数に対応した画像信号処理装置100にてフリッカを検出することができる。
このような本発明の実施の形態の撮像装置1000によれば、複数の画像信号処理装置100の各々にてフリッカ周波数検出部141により検出される複数のフリッカ周波数に基づいて、複数の画像信号処理装置100の撮像環境における実際のフリッカ周波数である実フリッカ周波数を決定する。これにより、一部の画像信号処理装置の撮像画像において、例えば被写体の動きがフリッカに近似した場合などに、フリッカ周波数を正確に検出できない場合であっても、複数の画像信号処理装置100で検出された全てのフリッカ周波数から、実際のフリッカ周波数を正確に決定できる。そして、このように決定された実フリッカ周波数に基づいて、複数の画像信号処理装置100の各々に、撮像素子の露光制御を行わせる。このようにして、被写体の影響を受けることなく、フリッカを正確にして検出し、補正することができる。
また、本発明の実施の形態の撮像装置1000によれば、制御装置200の実フリッカ周波数決定部210は、複数の画像信号処理装置100で検出される複数のフリッカ周波数のうち、最も検出数の多いフリッカ周波数を実フリッカ周波数に決定する。これにより、フリッカ周波数検出部141の検出結果であるフリッカ周波数の多数決により、実フリッカ周波数を簡単にかつ確実に決定することができる。この結果、被写体の影響を受けることなく、フリッカを正確に検出し、補正できる。
また、本発明の実施の形態における撮像装置1000によれば、撮像素子110はCMOS型の撮像素子であり、撮像素子110の画像信号のフレーム間またはフィールド間の相関を用いて、フリッカ周波数を検出する。これにより、CMOS型の撮像素子を備える場合に、フリッカの検出とその補正を好適に行うことができる。
また、本発明の実施の形態における撮像装置1000によれば、複数の画像信号処理装置100のフレーム周波数またはフィールド周波数が予め定められた調整許容範囲内で互いにずれるように調整される。これにより、電源周波数の公差に起因して、1つの画像信号処理装置100のフレーム周波数またはフィールド周波数がフリッカ周波数に合致しても、それ以外の画像信号処理装置100のフレーム周波数またはフィールド周波数がフリッカ周波数に必ず合致しないので、確実にフリッカ周波数を検出することができる。この結果、フリッカ周波数が画像信号処理装置100のフレーム周波数またはフィールド周波数に近接する場合であっても、複数の画像信号処理装置100によりフリッカ周波数を検出でき、フリッカ補正を好適に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
上記実施の形態では、フリッカ周波数は、日本国内の電源周波数に対応して、50Hzおよび60Hzであると説明したが、これに限定されない。
以上のように、本発明は、被写体の影響を受けることなく、フリッカを正確に検出し、補正することができるという効果を有し、各々が撮像素子を有する複数の画像信号処理部を有する撮像装置として有用である。本発明の撮像装置として、例えば車両の外周に複数の撮像素子が配置された車両搭載用の撮像装置が挙げられる。
100a、100b、100c・・・ 画像信号処理装置
110 撮像素子
120 信号処理部
130 撮像制御部
131 露光制御部
140 フリッカ検出部
141 フリッカ周波数検出部
142 フリッカ周波数保持部
150 シリアルI/F
200 制御装置(ECU)
210 実フリッカ周波数決定部
110 撮像素子
120 信号処理部
130 撮像制御部
131 露光制御部
140 フリッカ検出部
141 フリッカ周波数検出部
142 フリッカ周波数保持部
150 シリアルI/F
200 制御装置(ECU)
210 実フリッカ周波数決定部
Claims (4)
- 複数の画像信号処理部と、前記複数の画像信号処理部を制御する制御部とを備え、
前記複数の画像信号処理部の各々は、
撮像素子と、
前記撮像素子により生成される画像信号から、撮像環境下の照明の輝度変化の周波数であるフリッカ周波数を検出するフリッカ周波数検出部と、
前記フリッカ周波数に基づいて、前記撮像素子の露光制御を行う露光制御部とを有し、
前記制御部は、
前記複数の画像信号処理部で検出される複数のフリッカ周波数に基づいて、前記複数の画像信号処理部の撮像環境における実際のフリッカ周波数である実フリッカ周波数を決定する実フリッカ周波数決定部を有し、前記複数の画像信号処理部の各々に、前記実フリッカ周波数に基づいて、前記撮像素子の露光制御を行わせることを特徴とする撮像装置。 - 前記制御部の実フリッカ周波数決定部は、前記複数の画像信号処理部で検出される複数のフリッカ周波数のうち、最も検出数の多いフリッカ周波数を前記実フリッカ周波数に決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記複数の画像信号処理部のフレーム周波数またはフィールド周波数が予め定められた調整許容範囲内で互いにずれるように調整されることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子は、CMOS型の撮像素子であり、
前記フリッカ周波数検出部は、前記撮像素子の画像信号のフレーム間またはフィールド間の相関を用いて、前記フリッカ周波数を検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の撮像装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012029122A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Nikon Corp | 撮像装置 |
US10181293B2 (en) | 2015-07-15 | 2019-01-15 | Samsung Display Co., Ltd. | Display apparatus and method for driving the same |
-
2007
- 2007-09-27 JP JP2007250615A patent/JP2009081762A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012029122A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Nikon Corp | 撮像装置 |
US10181293B2 (en) | 2015-07-15 | 2019-01-15 | Samsung Display Co., Ltd. | Display apparatus and method for driving the same |
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