JP2009081489A - 動画像符号化装置および動画像復号装置 - Google Patents

動画像符号化装置および動画像復号装置 Download PDF

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Abstract

【課題】拡張イントラ符号化結果を効率的にシンタックス記述することができる方式を備えた動画像符号化装置および動画像復号装置を提供すること。
【解決手段】拡張シンタックス記述部で生成されるビットストリームデータrは、シーケンスパラメータセット(SPS)r1、ピクチャパラメータセット(PPS)r2、スライスヘッダr3およびスライスデータr4で構成される。本発明では、前記ピクチャパラメータセット(PPS)r2およびスライスヘッダr3において、従来のH.264シンタックス記述に対して、新たな情報すなわち本発明による追加記述部分r’2、r’3が付与されている。前記ピクチャパラメータセット(PPS)の追加記述部分r’2は、例えばパラメータ(1)intra_ext_flagおよび(2)intra_ext_idcからなる。また、スライスヘッダr3の追加記述部分r’3は、例えばパラメータ(3)intra_ext_4x4_flag[i]、(4)intra_ext_4x4_offs[i]等からなる。
【選択図】図7

Description

本発明は、符号化の際に画面をマクロブロック(MB)に分割し、MB単位で符号化を行う際に、符号化選択肢としてイントラ符号化を許容し、イントラ符号化データに対してシンタックス記述する動画像符号化装置および動画像復号装置に関する。
符号化の際に画面をMBに分割し、MB単位で符号化を行う際に、符号化選択肢としてイントラ符号化を許容する動画像符号化装置において、代表的なイントラ符号化方式として非特許文献1に記されている手法が挙げられる。この手法は、処理MBに隣接する符号化済みMBの画素値を、処理MBにおいて適切な方向に沿って並べて予測値とすることで、高い予測性能が得られるものである。
しかしながら、該非特許文献1に記載の手法では、同一の値を一定の方向に並べて予測値とするものであり、該予測値の予測精度は、予測値として使われる隣接する符号化済みMBの画素から離れるほど低下する。また、周期的なテクスチャが発生する絵柄に対しては、ある一つの値を予測値とした場合、高い予測性能を得ることは困難である。
以上の背景から、本出願人は、処理MBに隣接する符号化済みMBにおける局所復号された画素値の周波数成分を、処理MBにおける予測値に反映させる手法を開発し、特許出願した(特願2007-085149号、以下出願発明という)。この発明により、非特許文献1の手法における予測性能低下の問題を改善することができた。
Joint Video Team (JVT) of ISO/IEC MPEG and ITU-VCEG, "Text of ISO/IEC 14496 10 Advanced Video Coding 3rd Edition", July 2004.
符号化結果をビットストリームとして表現するためには、符号化結果をシンタックスに従って記述することが求められる。しかしながら、前記出願発明では、この発明で規定されるイントラ符号化(以下、拡張イントラ符号化)に関して、シンタックス記述方式が考慮されていない。また、非特許文献1で規定されるシンタックス記述方式では、前記出願発明の手法に基づくイントラ符号化データを表現することができないという課題がある。
したがって、前記出願発明の手法に基づく拡張イントラ符号化により高い符号化効率を実現する符号化データを生成するためには、該手法に基づく符号化結果を効率的にシンタックス記述する方式が求められる。
本発明は、前記した従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、前記出願発明の手法に基づく拡張イントラ符号化結果を効率的にシンタックス記述することができる方式を備えた動画像符号化装置および動画像復号装置を提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明は、マクロブロック単位の符号化において、近傍画素値の周波数成分を考慮したイントラ符号化(以下、拡張イントラ符号化という)を許容する動画像符号化装置において、前記拡張イントラ符号化に関する情報をシンタックス記述して符号化データを生成するための拡張シンタックス記述部と、処理対象のマクロブロックにおいて、前記拡張イントラ符号化が適用されているか否かの判断をし、該拡張イントラ符号化が適用されている場合に、前記拡張シンタックス記述部に前記拡張イントラ符号化に関する情報が入力されるように制御を行う手法制御部とを具備した点に第1の特徴がある。
また、マクロブロック単位の符号化において、近傍画素値の周波数成分を考慮したイントラ符号化(以下、拡張イントラ符号化という)を許容する動画像符号化装置で符号化されたデータを復号する動画像復号装置において、前記拡張イントラ符号化により符号化されたデータのシンタックスを解析するシンタックス解析部と、処理対象のマクロブロックにおいて前記拡張イントラ符号化が適用されているか否かをを判定し、同イントラ符号化が適用されている場合に、拡張シンタックス解析部に符号化結果が入力されるよう制御を行う手法制御部とを具備し、前記シンタックス記述された拡張イントラ符号化データをシンタックス解析するようにした点に第2の特徴がある。
本発明により、前記出願発明の手法に基づく、シンタックス記述された符号化データを生成することが可能となり、符号化効率を改善することができるようになる。
また、本発明により、該シンタックス記述された符号化データにおいて、前記出願発明の手法におけるパラメータを適応的に設定することが可能となり、該パラメータを最適化することで更に高い符号化効率を実現することができるようになる。
以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。図1は、画面内のMB単位での符号化の際に拡張イントラ符号化を許容する動画像符号化装置におけるブロック図を示している。
動画像符号化装置は、イントラ符号化予測値生成部1、インター符号化予測値生成部2、モード判定制御部3、DCT/量子化部4、IDCT/逆量子化部5、ローカルメモリ(1)、ローカルメモリ(2)、符号化データ生成部6で構成される。
イントラ符号化予測値生成部1では、入力映像a、符号化済みMBにおける局所復号された輝度値b、符号化済みMBにおけるイントラ予測方向に関する情報cを入力とする。該イントラ符号化予測値生成部1では、符号化済みMBにおける局所復号された輝度値bに基づき、処理MBにおける各イントラ予測方向の予測値を生成する。該イントラ符号化予測値生成部1では、H.264におけるイントラ予測および拡張イントラ予測に基づく予測値を生成する。
該拡張イントラ予測は、前記出願発明に詳細に説明されているが、その概要は、処理MBに隣接する符号化済みMBの画素値に関する周波数成分をイントラ予測方向に従って抽出し、該処理MBにおける予測値を該周波数成分を考慮して生成するようにしたものである。
以下に、該拡張イントラ予測の詳細を、図2、図3に示されているような、イントラ4×4符号化モード、イントラ8×8符号化モードを想定して説明する。図において、墨黒の○は符号化済み画素、白い○は符号化対象の画素である。また、図は、各予測方向におけるXに該当する画素のスキャン順序と、周波数抽出される符号化済み画素の個数を示す。ここに、Xは、符号化済み画素をある予測方向に沿って1次元化される画素値列である。なお、図では、予測値生成のために参照される符号化済み画素に注目して記載されており、符号化対象画素は一部省略されている。
例えば、図2の「垂直方向」、「水平方向」においては、Xはいずれも矢印の予測方向に沿って4個の画素で構成され、「右下方向」においては、Xは矢印の予測方向に沿って、1個、2個、3個、4個、3個、2個、1個の画素で構成される。以下、図2の他の符号化モード、図3のイントラ8×8符号化モードにおいても同様であり、図示の通りである。
拡張イントラ予測の処理を、図4、図5を参照して説明する。図4のステップS1では、符号化済みMBの画素値を1次元化する。例えば、図5に示されているように、符号化済み画素Xを、X(0)、X(1)、X(2)、X(3)と1次元化する。次に、ステップS2では、該Xに1次元直交変換(DCT)を施し、u番目の基底に対する係数をt(u)とする。この1次元直交変換により、DCT係数t(0)、t(1)、t(2)、t(3)を得る。ここで、DC成分として、t(0)+s、AC成分として、t(1)、t(2)、およびt(3)とする。なお、sは、DC成分を制御するためのパラメータであり、後述するオフセット値に相当する。
次に、ステップS3では、DC成分としてのt(0)+s、AC成分として、t(1)、t(2)、t(3)をもつDCT係数t'(u)を定義する。つまり、t'(0)、t'(1)、t'(2)、t'(3)を定義し、ステップS4では、これらの直交変換係数を逆直交変換(IDCT)する。ステップS5では、該逆直交変換の結果から、予測値p(i)を生成する。図5の例では、4個の予測値p(0)、p(1)、p(2)、およびp(3)を生成する。
次に、該イントラ符号化予測値生成部1は、前記H.264におけるイントラ予測および前記拡張イントラ予測に基づく予測値に対して、入力信号との差分を得る事で、イントラ符号化における符号化歪みを算出する。また、符号化歪みおよび符号化済みMBにおけるイントラ予測方向に関する情報に基づき、各イントラ予測方向におけるコスト値を算出する。算出されたコスト値を比較し、最も処理MBの符号化に適したイントラ予測方向を選択する。該イントラ符号化予測値生成部1の出力として、最適なイントラ予測方向における予測値d、該予測方向に関する情報e、および該予測方向におけるコスト値fを出力する。
インター符号化予測値生成部2では、入力映像a、符号化済みフレームにおける局所復号された輝度値b、同一フレーム内の隣接する符号化済みMBにおけるMVcを入力とする。インター符号化予測値生成部2では、入力映像の輝度値について、局所復号された輝度値に対して動き探索を行い、参照先を決定する。その際、符号化済みMBにおけるMVから生成されるベクトルを、予測動きベクトルとする。インター符号化予測値生成部2の出力として、参照先から得られる予測値g、MVに関する情報h、および該MVにおけるコスト値iを出力する。
モード判定制御部3は、イントラ符号化予測値生成部1およびインター符号化予測値生成部2から出力されるコスト値f、iを入力とする。モード判定制御部3では、入力されるコスト値f、iの比較を行い、処理MBに適する符号化モードを選択する信号jを出力する。モード判定制御部3は、イントラ符号化予測値生成部1およびインター符号化予測値生成部2から出力される予測値d、gおよび予測方向に関する情報e、hについて、処理MBの符号化に適する符号化モードが符号化に用いられるよう切り替える。
DCT/量子化部4では、入力映像aに対する予測値d又はgとの差分を入力とする。DCT/量子化部4では、入力される信号に対して、DCT処理および量子化処理を施す。DCT/量子化部4の出力として、量子化されたDCT係数kを出力する。
IDCT/逆量子化部5では、量子化されたDCT係数kを入力とする。IDCT/逆量子化部5では、入力される信号に対して、逆量子化処理および逆DCT処理を施す。IDCT/逆量子化部5の出力として、逆DCTされた輝度信号mを出力する。
符号化データ生成部6では、量子化されたDCT係数k、予測方向に関する情報および符号化済みMBにおいて適用された予測方法に関する情報cを入力とする。符号化データ生成部6では入力される信号について、シンタックスに沿った形式の信号を生成し、同信号に対してエントロピー符号化を行う。符号化データ生成部6の出力として、エントロピー符号化された結果を、符号化データnとして出力する。
ローカルメモリ(1)では、予測値と逆DCTされた輝度信号の和をとった信号、すなわち局所復号された輝度値bを入力とする。ローカルメモリ(1)では、局所復号された輝度値bを蓄積し、該輝度値bを、適宜イントラ符号化予測値生成部1およびインター符号化予測値生成部2に供給する。
ローカルメモリ(2)では、符号化済みMBにおいて適用された予測方法に関する情報cを入力とする。ローカルメモリ(2)では、符号化済みMBにおける予測情報cを蓄積し、該予測情報cを、適宜イントラ符号化予測値生成部1およびインター符号化予測値生成部2に供給する。
次に、本発明の要部である前記符号化データ生成部6の一実施形態の構成および機能を、図6のブロック図を参照して詳細に説明する。該符号化データ生成部6は、従来のH.264におけるイントラ符号化(以下に、H.264手法ということがある)による映像符号化データを生成するばかりでなく、前記拡張イントラ符号化(以下に、拡張手法ということがある)による映像符号化データを生成する処理ができるようにした点に特徴がある。
符号化データ生成部6は、図6に示されているように、手法制御部11、H.264シンタックス記述部12、拡張シンタックス記述部13、およびエントロピー符号化部14で構成される。
前記手法制御部11は、イントラ予測およびインター予測における予測方向に関する情報c(以下、予測情報という)を入力とする。前記拡張符号化が適用された場合には、該予測情報cに拡張符号化が適用されていることを表すデータが含まれているので、手法制御部11は該データを基に拡張イントラ符号化の適用有無を判断し、シンタックス記述およびエントロピー符号化に関して、H.264手法もしくは拡張手法のいずれを選択するかの切り替えを行う。該手法制御部11の出力として、シンタックス記述およびエントロピー符号化に関する切り替え情報pが出力される。
H.264シンタックス記述部12では、拡張イントラ予測が適用されていない結果としての、残差信号k(量子化されたDCT係数)および予測情報cを入力とする。なお、該予測情報cには、H.264イントラ符号化におけるイントラ予測方向およびインター符号化における動きベクトルに関する情報が含まれる。該H.264シンタックス記述部12では、周知のH.264におけるシンタックス記述方法に従って、残差信号kおよび予測情報cをシンタックス記述する。該H.264シンタックス記述部12の出力として、シンタックス記述された残差信号および予測情報に関するビットストリームデータqを出力する。
拡張シンタックス記述部13では、拡張イントラ予測が適用された結果としての、残差信号kおよび予測情報cを入力とする。なお、該予測情報cには、拡張イントラ予測方向、拡張イントラ予測における予測値のDC成分に与えるオフセットの付与方法、同オフセットをシンタックスに記述するケースのオフセット値が含まれる。該拡張シンタックス記述部13では、拡張シンタックス記述方法に従って、残差信号kおよび予測情報cをシンタックス記述する。該拡張シンタックス記述部13の出力として、シンタックス記述された残差信号および予測情報に関するビットストリームデータrを出力する。
エントロピー符号化部14では、前記シンタックス記述された残差信号および予測情報に関するデータq又はrを入力とする。該エントロピー符号化部14では、入力データに対してエントロピー符号化を行う。該エントロピー符号化部14の出力として、エントロピー符号化された符号化データvのバイナリを出力する。
前記拡張シンタックス記述部13で生成されるビットストリームデータrの概要を、図7を参照して説明する。ビットストリームデータrは、シーケンスパラメータセット(SPS)r1、ピクチャパラメータセット(PPS)r2、スライスヘッダr3およびスライスデータr4で構成される。そして、本発明では、前記ピクチャパラメータセット(PPS)r2およびスライスヘッダr3において、従来のH.264シンタックス記述に対して、新たな情報すなわち本発明による追加記述部分r’2、r’3が付与されている。
前記ピクチャパラメータセット(PPS)の追加記述部分r’2は、例えばパラメータ(1)intra_ext_flagおよび(2)intra_ext_idcからなる。また、スライスヘッダr3の追加記述部分r’3は、例えばパラメータ(3)intra_ext_4x4_flag[i]、(4)intra_ext_4x4_offs[i]、(5)intra_ext_8x8_flag[i]、(6)intra_ext_8x8_offs[i]、(7)intra_ext_16x16_flag、(8)intra_ext_16x16_offs[i]からなる。
ここで、前記パラメータ(1)〜(8)を説明すると、以下のようになる。
(1)intra_ext_flag
本パラメータは、同一ピクチャパラメータセットに含まれるピクチャについて、拡張イントラ予測の適用有無を制御するものである。0は非適用を表し、1は適用を表す。デフォルトは0とする。
(2)intra_ext_idc
本パラメータは、同一ピクチャパラメータセットに含まれるピクチャについて、拡張イントラ予測における予測値の周波数成分のうち、直流(DC)成分に対するオフセット付与方法を制御するものである。0は、符号化(復号)済み画素から適応的に得られる値をDCオフセットとして付与すること(暗示的なDCオフセット付与)を表す。また、1は、intra_ext_4x4_offs[i]、intra_ext_8x8_offs[i]もしくはintra_ext_16x16_offsで記述される値をDCオフセットとして付与すること(明示的なDCオフセット付与)を表す。
(3)intra_ext_4x4_flag[i]
本パラメータは、Intra4x4について、分割ブロック識別子i に対応する分割ブロックにおいて、拡張イントラ予測適用有無を示すフラグである。0は非適用を表し、1は適用を表す。デフォルトは0とする。
(4)intra_ext_4x4_offs[i]
本パラメータは、拡張Intra4x4について、分割ブロック識別子iに対応する分割ブロックにおけるDCオフセット係数である。DCオフセット係数に対して定数倍した値を、当該分割ブロックにおける、拡張イントラ予測における予測値のDC成分に対するDCオフセットとして加算する。
(5)intra_ext_8x8_flag[i]
本パラメータは、Intra8x8について、分割ブロック識別子i に対応する分割ブロックにおいて、拡張イントラ予測適用有無を示すフラグである。0は非適用を表し、1は適用を表す。デフォルトは0とする。
(6)intra_ext_8x8_offs[i]
本パラメータは、拡張Intra8x8について、分割ブロック識別子iに対応する分割ブロックにおけるDCオフセット係数である。DCオフセット係数に対して定数倍した値を、当該分割ブロックにおける、拡張イントラ予測における予測値のDC成分に対するDCオフセットとして加算する。
(7)intra_ext_16x16_flag
本パラメータは、Intra16x16について、当該MBにおいて、拡張イントラ予測適用有無を示すフラグである。0は非適用を表し、1は適用を表す。デフォルトは0とする。
(8)intra_ext_16x16_offs
本パラメータは、拡張Intra16x16について、当該MBにおけるDCオフセット係数である。DCオフセット係数に対して定数倍した値を、当該MBにおける、拡張イントラ予測における予測値のDC成分に対するDCオフセットとして加算する。
なお、上記に示したフラグについて、それぞれ1と0を反転させた場合でも、実施可能である。
次に、前記動画像符号化装置により得られた符号化データvを復号するのに好適な動画像復号装置を説明する。図8は、該動画像復号装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
動画像復号装置は、図示されているように、符号化データ解析部21、イントラ予測値生成部22、インター予測値生成部23、予測手法制御部24、およびメモリ25で構成される。
前記符号化データ解析部21では、符号化データsを入力とし、該符号化データsをエントロピー復号し、シンタックスに従って符号化データに記述されている内容を解析する。すなわち、該符号化データ解析部21は、図9に示されているように、エントロピー復号部31、手法制御部32、H.264シンタックス解析部33、拡張シンタックス解析部34で構成される。
前記エントロピー復号部31では、符号化データvのバイナリを入力とし、入力された符号化データのバイナリに対してエントロピー復号を施す。該エントロピー復号部31は、その出力として、エントロピー復号された符号化データAを出力する。
前記手法制御部32では、エントロピー復号された符号化データAを入力とし、該エントロピー復号された符号化データAから拡張イントラ符号化の適用有無に関する情報を抽出する。そして、出力として、シンタックス解析、残差信号および予測情報に関して、H.264イントラ符号化もしくは拡張イントラ符号化を適用する制御に関する情報Bを出力する。
前記H.264シンタックス解析部33では、エントロピー復号された符号化データAを入力とし、エントロピー復号された符号化データAについて、H.264シンタックス記述方法に基づきシンタックス解析し、残差信号および予測情報に関する情報を抽出する。また、残差信号に関しては、抽出した情報に対して逆量子化、逆DCTを施し、残差信号を算出する。その出力として、残差信号Cおよび予測情報Dを出力する。
前記拡張シンタックス解析部34では、エントロピー復号された符号化データAを入力とし、エントロピー復号された復号データAについて、拡張シンタックス記述に基づきシンタックス解析し、残差信号および予測情報に関する情報を抽出する。また、残差信号に関しては、抽出した情報に対して逆量子化、逆DCTを施し、残差信号を算出する。そして、その出力として、残差信号Eおよび予測情報Fを出力する。
符号化データ解析部21からは、前記手法制御部32からの情報Bに従って、前記H.264シンタックス解析部33が選択された場合には、H.264シンタックス解析された従来通りの、残差信号Cと予測情報Dが出力される。一方、前記拡張シンタックス解析部34が選択された場合には、拡張シンタックス解析の結果として得られる、残差信号Eと予測情報Fが出力される。前記拡張シンタックス解析部34で行われる、拡張イントラ符号化を含むシンタックス解析は、前記パラメータ(1)〜(8)を含むシンタックスを解析することにより行われる。
再度、図8を参照して説明を続ける。
イントラ予測値生成部22では、符号化データ解析部21から得られる予測情報D又はF、メモリ25から得られる復号済み画素値を入力とし、復号済み画素値Jを基に、予測情報D又はFにしたがってイントラ予測値を生成する。すなわち、H.264におけるイントラ予測値および拡張イントラ予測に基づく予測値を生成する。該イントラ予測値生成部22は、その出力として、生成されたイントラ予測値Gを出力する。
インター予測値生成部23では、符号化データ解析部21から得られる予測情報D又はF、メモリ25から得られる復号済み画素値を入力とし、復号済み画素値Jを基に、予測情報D又はFにしたがってインター予測値を生成する。そして、その出力として、生成されたインター予測値Hを出力する。
前記予測手法制御部24では、符号化データ解析部21から得られる予測情報D又はFを入力とする。該予測手法制御部24では、予測情報D又はFがイントラ予測に関するものであるか、インター予測に関するものであるかを識別し、イントラ予測およびインター予測を切り替えるための制御信号Iを出力する。
前記メモリ25では、復号済み画素値(デコード映像)Jを入力とする。メモリ25は、復号済み画素値Jを蓄積し、未復号MBの復号処理を行う際に、復号済み画素値Jをイントラ予測値生成部22およびインター予測値生成部23に適宜入力する。
以上のように、本発明によれば、拡張イントラ符号化を含む動画像符号化復号化装置の処理を実現するため、符号化データにおけるシンタックス記述について、新たなパラメータを設けている。前記したように、具体的には、ピクチャ単位の符号化制御情報を記述するピクチャパラメータセットにおいて、該当ピクチャに拡張イントラ符号化の適用有無、拡張イントラ予測において予測値のDC成分に与えるオフセット付与方法に関する情報を記述する。また、各MBの符号化制御情報を記述するMB予測制御パラメータセットにおいて、各分割ブロックサイズでの拡張イントラ予測適用有無、各分割ブロックサイズにおける予測値に付与するDC成分の付与方法を記述する。
次に、本発明の効果例を説明する。シミュレーションとして、H.264リファレンスエンコーダおよび同デコーダに対して本発明を実装し、符号化実験を行った。素材としてHDTV(1280画素×720ライン、60フレーム/秒)を用いた。また、従来手法との比較として、同一符号化条件でのH.264リファレンスエンコーダの結果との比較を行った。その結果、本発明を用いることにより、従来手法に対して、同一SNRの下で、約4.5%の符号量削減が実現されることを確認した。
本発明の動画像符号化装置の概略の構成を示すブロック図である。 イントラ4×4符号化モードにおける予測方向と、該予測方向に沿って1時減価される符号化済みデータを復号した画素値列Xの説明図である。 イントラ8×8符号化モードにおける予測方向と、該予測方向に沿って1時減価される符号化済みデータを復号した画素値列Xの説明図である。 拡張イントラ予測の処理の要部を示すフローチャートである。 拡張イントラ予測の処理の要部の説明図である。 前記動画像符号化装置の符号化データ生成部の詳細を示すブロック図である。 拡張シンタックス記述部の出力データの説明図である。 本発明の動画像復号装置の概略の構成を示すブロック図である。 前記動画像復号装置の符号化データ解析部の詳細を示すブロック図である。
符号の説明
1・・・イントラ符号化予測値生成部、2・・・インター符号化予測値生成部、3・・・モード判定制御部、6・・・符号化データ生成部、11・・・手法制御部、12・・・H.264シンタックス記述部、13・・・拡張シンタックス記述部、14・・・エントロピー符号化部、21・・・符号化データ解析部、22・・・イントラ予測値生成部、23・・・インター予測値生成部、24・・・予測手法制御部、31・・・エントロピー復号部、32・・・手法制御部、33・・・H.264シンタックス解析部、34・・・拡張シンタックス解析部。

Claims (6)

  1. マクロブロック単位の符号化において、近傍画素値の周波数成分を考慮したイントラ符号化(以下、拡張イントラ符号化という)を許容する動画像符号化装置において、
    前記拡張イントラ符号化に関する情報をシンタックス記述して符号化データを生成するための拡張シンタックス記述部と、
    処理対象のマクロブロックにおいて、前記拡張イントラ符号化が適用されているか否かの判断をし、該拡張イントラ符号化が適用されている場合に、前記拡張シンタックス記述部に前記拡張イントラ符号化に関する情報が入力されるように制御を行う手法制御部とを具備したことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 請求項1に記載の動画像符号化装置において、
    前記拡張イントラ符号化に関する情報には、拡張イントラ予測の適用有無を表す情報と、拡張イントラ予測における予測方向を表す情報と、拡張イントラ予測における予測値の周波数成分のうち直流成分に付与するオフセットの付与方法を表す情報と、拡張イントラ予測における予測値の周波数成分のうち直流成分に付与するオフセット値とが含まれることを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 請求項1または2に記載の動画像符号化装置において、
    前記符号化データのシンタックス記述は、1枚以上のピクチャに対する符号化制御を設定するパラメータセットに対して、拡張イントラ予測の適用有無を表す情報と、拡張イントラ予測における予測値の周波数成分のうち直流成分に付与するオフセットの付与方法を表す情報とを設定することを特徴とする動画像符号化装置。
  4. 請求項1または2に記載の動画像符号化装置において、
    前記符号化データのシンタックス記述は、マクロブロックに対する符号化制御を設定するパラメータセットに対して、拡張イントラ予測の適用有無を表す情報と、拡張イントラにおける予測方向と、拡張イントラ予測における予測値の周波数成分のうち直流成分に付与するオフセット値とを設定することを特徴とする動画像符号化装置。
  5. マクロブロック単位の符号化において、近傍画素値の周波数成分を考慮したイントラ符号化(以下、拡張イントラ符号化という)を許容する動画像符号化装置で符号化されたデータを復号する動画像復号装置において、
    前記拡張イントラ符号化により符号化されたデータのシンタックスを解析するシンタックス解析部と、
    処理対象のマクロブロックにおいて前記拡張イントラ符号化が適用されているか否かを判定し、該イントラ符号化が適用されている場合に、拡張シンタックス解析部に前記符号化されたデータが入力されるように制御を行う手法制御部とを具備し、
    前記シンタックス記述された拡張イントラ符号化データをシンタックス解析することを特徴とする動画像復号装置。
  6. 請求項5に記載の動画像復号装置において、
    前記シンタックス解析部は、請求項3または請求項4のいずれかに記載のシンタックス記述を解析することを特徴とする動画像復号装置。
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