JP2009080397A

JP2009080397A - プラズマディスプレイの製造方法

Info

Publication number: JP2009080397A
Application number: JP2007250889A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Yasui; 秀明安井; Kenta Hosoi; 健太細井; Nobutaka Sotozono; 信貴外園; Masanori Suzuki; 雅教鈴木; Masataka Morita; 真登森田
Original assignee: Panasonic Corp
Current assignee: Panasonic Corp
Priority date: 2007-09-27
Filing date: 2007-09-27
Publication date: 2009-04-16

Abstract

【課題】熱を効率よく放熱するプラズマディスプレイの製造方法を提供するものである。
【解決手段】ガラスで構成した表示パネル１と放熱板３との間に、弾力性を有する熱伝導性シート２を前記表示パネル１と前記放熱板３とに略密着するように設けたプラズマディスプレイにおいて、前記表示パネル１と前記熱伝導性シート２を略密着させる際、減圧雰囲気で行うことを特徴とする。また、前記表示パネルと前記熱伝導性シートを略密着させる際、液体状、もしくはゲル状の材料をその間に介在させることを特徴とする。このプラズマディスプレイの製造方法により、表示パネルと熱伝導性シートとの密着性が向上し、放熱特性が向上し、これによりより高品位なプラズマディスプレイを提供できる。
【選択図】図１

Description

本発明は、ガス放電を利用して文字や画像を表示する表示パネルで発生する熱を効率よく放熱する手段を備えたプラズマディスプレイの製造方法に関する。

近年、気体放電型表示装置であるプラズマディスプレイパネル（以下、ＰＤＰという）は平面型の表示装置としてテレビに利用され、その鮮明な表示と視野角の広さによってその応用分野が拡大してきている。

ＰＤＰでは、その表示輝度を高めるほど、熱が多く発生し、表示パネル部分の温度が高温となり表示パネルの表示品質特性が劣化する。また、表示パネルを高温状態で長時間動作させることは、表示パネルの性能、特性上好ましくない。例えば、表示パネルを駆動するためのドライバ回路の信頼性を低下させる原因となる。また、表示パネルの面内で大きな温度差がある状態が長く続くと、表示パネルを構成するガラスが歪み、ガラスの破損につながる。

したがって、動作中の表示パネルの温度を低くし、かつ、ガラス破損につながるガラスの歪みを少なくするために表示パネル面内での温度差を小さくし、ＰＤＰ全体の性能、品質を向上させる必要がある。

この対策として、プラズマディスプレイは、ガラスで構成した表示パネルと放熱板との間に、弾力性を有する熱伝導性シートを表示パネルと放熱板とに略密着するように設けている（特許文献１参照）。

この構成により、動作中の表示パネル面内の熱を、熱伝導性シートを通して放熱板に熱伝導させて、空気中に放熱させることで、表示パネル面内の温度を低下させるとともに、表示パネル面内の温度差を小さくすることができる。さらに、表示パネルと放熱板にある反りを吸収して熱伝導性シートと表示パネルおよび放熱板との密着性を高めることができる。

図３（ａ）、（ｂ）にプラズマディスプレイの分解斜視図および断面図を示す。表示パネル１に熱伝導性シート２、放熱板３を備えている。しかしながら、表示パネル１に熱伝導性シート２を密着させる際、および熱伝導性シート２を放射板３に密着させる際、プレス機等を用いて行うが、面積が大きいため、図４に示すように、密着すべき界面部に空気を巻き込み非密着部（空気だまり）５を発生させてしまう。これが多数存在すると、熱を効率よく放熱することができなくなってしまう。また、表示パネルと熱伝導性シート、放熱板と熱伝導性シートの間には、空気の層が巻き込まれ、前面が完全に密着した状態にはなりにくいため、放熱の効率が、上がっていない。

しかしながら、ディスプレイパネルとして、さらなる高精細化が望まれている昨今、高精細化によりさらに表示パネルでの発熱量が増加するため、さらに熱を効率よく放熱する手段が必要となる。
特許第３５０３３４９号公報

本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、熱を効率よく放熱するプラズマディスプレイの製造方法を提供するものである。

本発明のプラズマディスプレイの製造方法は、ガラスで構成した表示パネルと放熱板との間に、弾力性を有する熱伝導性シートを前記表示パネルと前記放熱板とに略密着するように設けたプラズマディスプレイにおいて、前記表示パネルと前記熱伝導性シートを略密着させる際、減圧雰囲気で行うことを特徴とする。

また、前記表示パネルと前記熱伝導性シートを略密着させる際、液体状、もしくはゲル状の材料をその間に介在させることを特徴とする。

このプラズマディスプレイの製造方法により、表示パネルと熱伝導性シートとの密着性が向上し、放熱特性が向上し、これによりより高品位なプラズマディスプレイを提供できる。

以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイの製造方法について、図１、図２を用いて説明する。

図１は本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイの製造方法を実施している様子を示す図である。熱伝導性シート２を貼り付けた表示パネル１と、放熱板３とをプレス機６にセットする。そして、プレス前に、表示パネル１と放熱板３との間の雰囲気を減圧した状態にし、その後、放熱板３を下降させて、熱伝導性シート２上からプレスする。

このように減圧雰囲気でプレスされるため、密着すべき界面部に空気を巻き込み非密着部（空気だまり）の発生を抑制された状態で行うことができ、これにより密着性が向上し、放熱特性が向上する。

図２は本発明の他の実施の形態におけるプラズマディスプレイの製造方法を実施している様子を示す図である。熱伝導性シート２を貼り付けた表示パネル１と、放熱板３とをプレス機６にセットする。そして、プレス前に、熱伝導性シート２上に、液体状、もしくはゲル状の材料として、シリコーン樹脂７を塗布する。その後、表示パネル１と放熱板３との間の雰囲気を減圧した状態にし、その後、放熱板３を下降させて、熱伝導性シート２上からプレスする。

このように減圧雰囲気でプレスされるため、密着すべき界面部に空気を巻き込み非密着部（空気だまり）の発生を抑制された状態で行うことができ、これにより密着性が向上し、放熱特性が向上する。また、シリコーン樹脂を塗布しているため、シリコーン樹脂の流動性が高く、より密着性が向上することができる。

なお、上記実施の形態においては、熱伝導性シート２を貼り付けた表示パネル１に対して、放熱板３をプレスしたが、熱伝導性シート２を貼り付けた放熱板３に対して表示パネル１をプレスしてもよい。また、プレス機により、密着を行ったが他の手法でもよく、上記実施の形態に限定されるものではない。また、上記実施の形態においては熱伝導性シート２を貼り付けた表示パネル１に対して、放熱板３をプレスしたが、まず最初に、表示パネル１に熱伝導性シート２を貼り付ける場合、または、放熱板３に熱伝導性シート２を貼り付ける場合に減圧雰囲気で行ってもよい。

以上説明したように本発明によれば、信頼性の高い表示装置を提供する上で有用な発明である。

本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイの製造方法を示す概略図本発明の他の実施の形態におけるプラズマディスプレイの製造方法を示す概略図従来のプラズマディスプレイの分解斜視図及び同断面図従来のプラズマディスプレイパネルの断面図

符号の説明

１表示パネル
２熱伝導性シート
３放熱板
６プレス機
７シリコーン樹脂

Claims

ガラスで構成した表示パネルと放熱板との間に、弾力性を有する熱伝導性シートを前記表示パネルと前記放熱板とに略密着するように設けたプラズマディスプレイにおいて、前記表示パネルと前記熱伝導性シートを略密着させる際、減圧雰囲気で行うことを特徴とするプラズマディスプレイの製造方法。
前記表示パネルと前記熱伝導性シートを略密着させる際、液体状、もしくはゲル状の材料をその間に介在させることを特徴とする請求項１に記載のプラズマディスプレイの製造方法。