JP2009080026A - 締付けトルク測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、オイルパルスレンチ等の衝撃トルクを発生させる締付け工具による締付トルクをより精度良く、且つ短時間に連続して測定可能とすること。
【解決手段】油圧リセット機構50が、油圧シリンダ20の第一連通路22と第二連通路23とを接続する管状の液体流路24の第二連通路23と油圧メータ40との間に取り付けられており、液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておき、図示しないコックなどを介して操作者による液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されている。このことにより、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、ジョイント27を逆方向に回転させて油圧シリンダ20内のプランジャ25を元の位置まで戻さなくても、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となり、次のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】油圧リセット機構50が、油圧シリンダ20の第一連通路22と第二連通路23とを接続する管状の液体流路24の第二連通路23と油圧メータ40との間に取り付けられており、液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておき、図示しないコックなどを介して操作者による液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されている。このことにより、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、ジョイント27を逆方向に回転させて油圧シリンダ20内のプランジャ25を元の位置まで戻さなくても、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となり、次のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定可能となる。
【選択図】図2
Description
本発明は、オイルパルスレンチ等の衝撃トルクを発生させる締付け工具による締付けトルクを簡単に測定するための締付けトルク測定装置に関するものである。
例えば自動車等の機械製品の組立ラインにおいては、オイルパルスレンチ等の衝撃トルクを発生させる締付け工具(以下、オイルパルスレンチ等という)を用いてねじ類の締め付けが行われることが多い。オイルパルスレンチ等は、エアモータ等のモータの連続的な回転力をパルス発生機によって断続的なトルクに変換し、短時間にトルクを立ち上げて衝撃トルクを発生させることにより、小型で大きな締付けトルクを得ることができる。
また、機械製品の組立においては、ねじ類の締付けトルクが規定されている部位があり、このような部位のねじの締付けにおいては、締付けトルクが規定値に達しているかどうかを判定する必要がある。そこで、従来、ねじ類をオイルパルスレンチ等によってある程度締付けた後、さらに、手動式のトルクレンチを用いて規定トルクまで締付けるようにしていた。
しかしながら、上記従来の手動式のトルクレンチを用いて締付ける方法では、締付作業が煩雑であり、作業効率が低い。そこで、締付トルク検出装置を用いてオイルパルスレンチ等の締付けトルクを測定し、予め規定された締付けトルクが得られるよう調整したオイルパルスレンチ等を用いる方法がとられている。
具体的には、特許文献1に記載の締結工具の締付能力測定装置は、下部をスピンドルナットに螺合し、シリンダ内のプランジャを貫通したボルトを本体ブロックに備え、作動油を充填密封した前記シリンダに、作動油の流通量を調整するバルブを夫々設けた2つの油通路を設けると共に、前記本体ブロックには夫々ばね圧下にてピストンを嵌装した異径シリンダを複数設け、この異径シリンダを多数側と小数側の二ブロックに分け、この各ブロックの異径シリンダ群と各油通路とを締付条件により選択的に接続し、締付工具によるボルト締結により発生する作動油の圧力を検出して実作業時の軸力およびトルクを検知するようになしたことを特徴とする。
このように構成された締付能力測定装置を用いてオイルパルスレンチ等による締付けトルクを測定するには、次のような手順に従う。すなわち、オイルパルスレンチ等の先端をボルトに取り付け、オイルパルスレンチ等を作動させる。すると、オイルパルスレンチ等の作動に伴ってボルトが回転してプランジャがシリンダ内を移動し、シリンダ内の作動油に発生する圧力が上昇する。さらに、その作動油に発生する圧力を圧力センサにて検出する。また、次のオイルパルスレンチ等による締付けトルクを測定するためには、オイルパルスレンチ等を逆方向に作動させることでボルトを逆方向に回転させてプランジャを元の位置に戻し、作動油に発生する圧力を元の値まで下降させる。そして、次のオイルパルスレンチ等の先端をボルトに取り付け、そのオイルパルスレンチ等を作動させて締付けトルクを測定する。
また、特許文献2に記載の締付工具における締付トルクの検出及び調整装置は、駆動源により主軸を回動し、主軸に加わる締付トルクをその反力を受ける駆動源を収納した筐体の回動から検出するとともに、締付トルクを調整するようにした締付工具における締付トルクの検出及び調整装置において、前記筐体を締付工具の固定側に回動可能に支持し、この筐体に揺動レバーを取り付け、該揺動レバーと対向する締付工具の固定側に主ピストンを備えた主シリンダを配設し、該主シリンダと作動油回路を介して連通する、前記主ピストンより小径の副ピストンを備えた副シリンダを配設し、前記副ピストンの移動を検出する判別部材を配設するとともに、締付トルクの作用時に、前記筐体の回動を阻止するように、副ピストンが移行する方向と逆方向に副ピストンを付勢するばねを、その付勢力を調節可能に配設したことを特徴とする。
また、特許文献3に記載の締付工具の締付能力判定装置は、締付能力を判定する締付工具を用いて、密閉容器に形成した雌ねじに螺合した雄ねじを回転締付操作することによって、ピストンを押圧操作し、密閉容器に形成した小孔を介して密閉容器内の作動油の圧力が締付能力判定部材にかかるようにしている。そして、密閉容器内の作動油の圧力が締付能力判定部材にかかると、作動油の圧力を受けた小ピストンが、作動油の圧力に抗する方向に付勢するばね部材を圧縮して移動し、この小ピストンの移動に応じて移動する判定表示部材の位置によって、作動油の圧力の大きさ、すなわち、締付工具によって雄ねじに加えられたトルクの大きさを検出する。そして、調節部材によりばね部材の付勢力を調節することによって、任意に設定した締付条件下における、締付工具の締付能力を判定する。
特公平07−50005号公報
特開昭63−216682号公報
特開2003−340741号公報
しかし、上述のような締結工具の締付能力測定装置においては、オイルパルスレンチ等による締付けトルクを連続して測定するには次のような問題があった。すなわち、オイルパルスレンチ等による締付けトルクを測定した直後には、プランジャが元の位置から移動し、且つシリンダ内の作動油に発生する圧力が上昇しているため、そのままでは次のオイルパルスレンチ等による締付けトルクを測定できず、ボルトを逆方向に回転させてプランジャを元の位置に戻すことでシリンダ内部の作動油に発生する圧力を元の値まで下降させる初期化を行う必要があり、そのためにオイルパルスレンチ等による締付けトルクを短時間に連続して測定できないという問題があった。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造で、オイルパルスレンチ等の衝撃トルクを発生させる締付け工具による締付トルクをより精度良く、且つ短時間に連続して測定可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る締付けトルク測定装置は、筒状に形成され、その一端側には外部と連通する第一連通路が形成されるとともにその他端側には外部と連通する第二連通路が形成され、前記第一連通路と前記第二連通路とが管状の液体流路で接続され、その内部空間および前記液体流路内に液体が密封されたシリンダと、前記シリンダの内部に配置され、前記第一連通路と前記第二連通路との間で前記シリンダの内壁に密着しながら前記シリンダの軸方向に移動可能なプランジャと、前記シリンダの中心軸をその回転軸とし、オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて前記シリンダの周方向に回転可能な第一入力部と、前記第一入力部が前記オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて順方向に回転する際には前記シリンダ内の前記プランジャを前記シリンダの軸方向に沿って前記第一連通路へ向けて移動させ、前記第一入力部が逆方向に回転する際には前記シリンダ内の前記プランジャを前記シリンダの軸方向に沿って前記第二連通路へ向けて移動させ、前記第一入力部が回転しないときには前記プランジャの位置を保持する第一伝達機構と、前記液体による前記液体流路内の圧力値を検出する圧力検出部と、前記液体流路の前記圧力検出部と前記第二連通路との間の部分を閉じておき、所定条件を満たすときにはその部分を開く第一弁機構と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明の締付けトルク測定装置によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて第一入力部が順方向に回転すると、シリンダ内のプランジャがシリンダの軸方向に沿って第一連通路に向けて移動する。このとき、第一弁機構が液体流路の圧力検出部と第二連通路との間の部分を閉じておくので、液体による液体流路内の圧力がプランジャの移動に伴って上昇する。そして、圧力検出部が、液体による液体流路内の圧力値を検出する。また、測定対象のレンチによる外力と流体流路内の圧力とが釣り合うと第一入力部が回転しなくなるが、このような場合には、第一伝達機構が、プランジャの位置を保持する。しかし、このように液体による液体流路内の圧力が上昇した状態では、測定対象となる次のオイルパルスレンチの締付けトルクを測定できない。そこで、所定条件を満たすときには第一弁機構が液体流路の圧力検出部と第二連通路との間の部分を開く。なお、所定条件の具体例としては、操作者によって液体流路を開ける旨の操作があったときや、液体流路を開ける旨の信号を受信したときなどが挙げられる。すると、液体が液体流路内を第一連通路から第二連通路へ流れ、液体による液体流路内およびシリンダ内の圧力が、第一入力部が順方向に回転する前の値まで低下する。なお、所定条件を満たさなくなったときには第一弁機構が液体流路の圧力検出部と第二連通路との間の部分を閉じる。
このことにより、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、入力部を逆方向に回転させてシリンダ内のプランジャを元の位置まで戻さなくても、測定対象となる次のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定することが可能となる。したがって、簡単な構造で、オイルパルスレンチ等の衝撃トルクを発生させる締付け工具による締付トルクをより精度良く、且つ短時間に連続して測定することができる。
この場合、上述の第一伝達機構については、上述のように測定対象のレンチによる外力と流体流路内の圧力とが釣り合うことに起因して第一入力部が回転しないときにプランジャの位置をより確実に保持するために、次のように構成することが考えられる。すなわち、請求項2のように、第一伝達機構は、その一端がプランジャに固定されるとともにその他端がシリンダの外部に位置し、シリンダの軸方向に沿って移動可能な第一プランジャロッドと、互いに螺合され、オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて相対回転する第一雌螺子部材および第一雄螺子部材と、を有し、第一雄螺子部材は、その回転軸がシリンダの中心軸と平行となるように配置されており、第一入力部に連動して回転可能であり、さらに、第一雄螺子部材は、第一入力部の回転に伴って回転して第一雌螺子部との相対位置を変更することで、第一プランジャロッドとともにシリンダの軸方向に沿って移動可能であることが考えられる。
このように構成すれば、上述のように測定対象のレンチによる外力と流体流路内の圧力とが釣り合うことに起因して第一入力部が回転していないときには第一雄螺子部材が第一雌螺子部材に対して回転しにくくなって第一伝達機構がセルフロックされるので、プランジャの位置が動かないためにシリンダ内の液体の圧力が一定となり、圧力検出部による圧力値検出の精度が向上する。
なお、請求項3のように、上述の第一雌螺子部材および第一雄螺子部材それぞれはその歯の断面が台形形状に形成されていることが考えられる。このように構成すれば、第一伝達機構のセルフロック効果を維持しながら、第一雌螺子部材と第一雄螺子部材との相対回転がより滑らかになる。
ところで、上述のようにオイルパルスレンチによる締付けトルクを短時間に連続して測定するために、プランジャが第二連通路へ向けて移動する際にも液体による液体流路内の圧力値を検出するよう構成することが考えられる。具体的には、請求項4のように、シリンダの中心軸をその回転軸とし、第一入力部と対向する位置に配置され、オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けてシリンダの周方向に回転可能な第二入力部と、第二入力部がオイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて順方向に回転する際にはシリンダ内のプランジャをシリンダの軸方向に沿って第一連通路へ向けて移動させ、第二入力部が逆方向に回転する際にはシリンダ内のプランジャをシリンダの軸方向に沿って第二連通路へ向けて移動させ、第二入力部が回転しないときにはプランジャの位置を保持する第二伝達機構と、液体流路の圧力検出部と第一連通路との間の部分を閉じておき、所定条件を満たすときにはその部分を開く第二弁機構と、を備えることを特徴とする。なお、所定条件の具体例としては、操作者によって液体流路を開ける旨の操作があったときや、液体流路を開ける旨の信号を受信したときなどが挙げられる。
このように構成すれば、プランジャが第一連通路へ向けて移動する際だけでなく、プランジャが第二連通路へ向けて移動する際にも液体による液体流路内の圧力値を検出することができる。このことにより、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、入力部を逆方向に回転させてシリンダ内のプランジャを元の位置まで戻さなくても、次のオイルパルスレンチを第二入力部に取り付ければ、その締付けトルクを測定することが可能となる。したがって、オイルパルスレンチによる締付けトルクを短時間に連続して測定することができる。
この場合、上述の第二伝達機構については、測定対象のレンチによる外力と流体流路内の圧力とが釣り合うことに起因して第二入力部が回転しないときにプランジャの位置をより確実に保持するために、次のように構成することが考えられる。すなわち、請求項5のように、第二伝達機構は、その一端がプランジャに固定されるとともにその他端がシリンダの外部に位置し、シリンダの軸方向に沿って移動可能な第二プランジャロッドと、互いに螺合され、オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて相対回転する第二雌螺子部材および第二雄螺子部材と、を有し、第二雄螺子部材は、その回転軸がシリンダの中心軸と平行となるように配置されており、第一雄螺子部材および第二入力部に連動して回転可能であり、さらに、第二雄螺子部材は、第二入力部の回転に伴って回転して第二雌螺子部との相対位置を変更することで、第二プランジャロッドとともにシリンダの軸方向に沿って移動可能であることが考えられる。
このように構成すれば、上述のように測定対象のレンチによる外力と流体流路内の圧力とが釣り合うことに起因して第二入力部が回転していないときには第二雄螺子部材が第二雌螺子部材に対して回転しにくくなって第二伝達機構がセルフロックされるので、プランジャの位置が動かないためにシリンダ内の液体の圧力が一定となり、圧力検出部による圧力値検出の精度が向上する。
なお、上述の第二雌螺子部材および第二雄螺子部材それぞれはその歯の断面が台形形状に形成されていることが考えられる。このように構成すれば、第二伝達機構のセルフロック効果を維持しながら、第二雌螺子部材と第二雄螺子部材との相対回転がより滑らかになる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は第一実施形態の締付けトルク測定装置1を示す平面図である。また、図2は第一実施形態の締付けトルク測定装置1を示す正面図であり、図3は第一実施形態の締付けトルク測定装置1を示す側面図である。
[第一実施形態]
図1は第一実施形態の締付けトルク測定装置1を示す平面図である。また、図2は第一実施形態の締付けトルク測定装置1を示す正面図であり、図3は第一実施形態の締付けトルク測定装置1を示す側面図である。
[締付けトルク測定装置1の構成の説明]
図1に示すように、締付けトルク測定装置1は、取付プレート10と、油圧シリンダ20と、ハウジング30と、油圧メータ40と、油圧リセット機構50と、を備えている。以下、各構成について具体的に説明する。
図1に示すように、締付けトルク測定装置1は、取付プレート10と、油圧シリンダ20と、ハウジング30と、油圧メータ40と、油圧リセット機構50と、を備えている。以下、各構成について具体的に説明する。
[取付プレート10の構成の説明]
図1に示すように、取付プレート10は鉄などの金属製であり、略長方形の板状のプレート本体11と、プレート本体11の長手方向の端部の一方から略垂直方向へ延出する板状の壁部12と、プレート本体11の長手方向と直交する方向の両端部からそれぞれ延出する略長方形の板状の脚部13,14と、から構成されている。なお、プレート本体11は、取付プレート10を作業台などに載置する際に、脚部13,14から一段高くなるように形成されている。
図1に示すように、取付プレート10は鉄などの金属製であり、略長方形の板状のプレート本体11と、プレート本体11の長手方向の端部の一方から略垂直方向へ延出する板状の壁部12と、プレート本体11の長手方向と直交する方向の両端部からそれぞれ延出する略長方形の板状の脚部13,14と、から構成されている。なお、プレート本体11は、取付プレート10を作業台などに載置する際に、脚部13,14から一段高くなるように形成されている。
プレート本体11には、油圧シリンダ20を取り付けるための四つの取付孔11aが形成されている。また、壁部12の中央部には、円形の貫通孔12aが形成されている(図2(a)参照)。なお、プレート本体11の取付孔11aおよび壁部12の貫通孔12aについては、油圧シリンダ20をプレート本体11に取り付けた際に、後述する油圧シリンダ20のプランジャロッド26の中心線が壁部12の貫通孔12aの中心線と一致するように設定されている。
また、壁部12には、ハウジング30を取り付けるための四つの取付孔12bが貫通孔12aの周囲に形成されている。また、壁部12の両端とプレート本体11との間には板状の支持部材15,16がリブとして掛け渡されており、壁部12は支持部材15,16によって支持されている。
また、脚部13には、取付プレート10を作業台などの固定するための三つの取付孔13aが形成されている。また、脚部14についても脚部13と同様に、取付プレート10を作業台などの固定するための三つの取付孔14aが形成されている。
[油圧シリンダ20の構成の説明]
図1に示すように、油圧シリンダ20は、そのシリンダ本体21が筒状に形成され、シリンダ本体21の一端側には外部と連通する第一連通路22が形成されるとともに、シリンダ本体21の他端側には外部と連通する第二連通路23が形成され、第一連通路22と第二連通路23とが管状の液体流路24で接続され、その内部空間21aおよび液体流路24内に作動油が密封された構造を有している。
図1に示すように、油圧シリンダ20は、そのシリンダ本体21が筒状に形成され、シリンダ本体21の一端側には外部と連通する第一連通路22が形成されるとともに、シリンダ本体21の他端側には外部と連通する第二連通路23が形成され、第一連通路22と第二連通路23とが管状の液体流路24で接続され、その内部空間21aおよび液体流路24内に作動油が密封された構造を有している。
また、油圧シリンダ20には、当該油圧シリンダ20を取付プレート10のプレート本体11に固定するための四つの貫通孔20aが形成されており、油圧シリンダ20は、これら四つの貫通孔20aそれぞれに挿通した四つのビス28をプレート本体11の四つの取付孔11aにそれぞれ挿通してナット29に取り付けることでプレート本体11に固定されている。
また、油圧シリンダ20は、シリンダ本体21の内部に配置され、第一連通路22と第二連通路23との間でシリンダ本体21の内壁に密着しながらシリンダ本体21の軸方向に移動可能なプランジャ25と、円柱状に形成された金属材料によって構成され、その一端がプランジャ25の端面と第一連通路23側で固定されるとともにその他端がシリンダ本体21の外部(第二連通路23側)に位置し、プランジャ25とともにシリンダ本体21の軸方向に沿って移動可能なプランジャロッド26を有している。なお、プランジャロッド26は第一プランジャロッドに該当する。
そして、プランジャロッド26の他端にはジョイント27が取り付けられている。このジョイント27は、ジョイント本体27a、台形ネジ部27bおよびソケット27cから構成される。
このうちジョイント本体27aは、円筒状に形成された金属材料によって構成され、その一端にはプランジャロッド26がネジ結合により固定して取り付けられ、その他端には円柱状の台形ネジ部27bが取り付けられている。
また、台形ネジ部27bは、棒状に形成された金属材料によって構成され、その側部にはソケット27c側から見て右巻きの雄螺子27dが形成されている。なお、雄螺子27dはその歯の断面が先端ほど細くなる略台形形状に形成されている(図2(b)参照)。また、台形ネジ部27bは、その一端がジョイント本体27aに取り付けられるとともに、その他端にはオイルレンチを取り付けるためのソケット27cが取り付けられている。なお、雄螺子27dは第一雄螺子部材に該当する。
ソケット27cは、円筒状に形成された金属材料によって構成され、その一端が台形ネジ部27bの端末部に挿入されるとともに、他端にはオイルレンチを取り付けるための取付孔27eが形成されている(図3参照)。なお、ソケット27cが第一入力部に該当する。
さらに、ジョイント27の各部は、その中心軸が油圧シリンダ20のプランジャ25の中心軸と一致するように配置されるとともに、プランジャ25がシリンダ本体21の内部で第一連通路22と第二連通路23との間を移動する際に、台形ネジ部27bの雄螺子27dがハウジング30の貫通孔30aの内部に位置するように構成されている。
[ハウジング30の構成の説明]
ハウジング30は円板状に形成された金属材料によって構成されている。このハウジング30の中央部には、その厚み方向に貫通する貫通孔30aが形成されている。そして、貫通孔30aの内壁には台形ネジ部27bと螺合可能な雌螺子30bが形成されている。なお、雌螺子30bはその歯の断面が先端ほど細くなる台形形状に形成されている(図2(b)参照)。なお、雌螺子30bは第一雌螺子部材に該当する。
ハウジング30は円板状に形成された金属材料によって構成されている。このハウジング30の中央部には、その厚み方向に貫通する貫通孔30aが形成されている。そして、貫通孔30aの内壁には台形ネジ部27bと螺合可能な雌螺子30bが形成されている。なお、雌螺子30bはその歯の断面が先端ほど細くなる台形形状に形成されている(図2(b)参照)。なお、雌螺子30bは第一雌螺子部材に該当する。
また、ハウジング30には、四つの貫通孔30cが貫通孔30aの周囲に形成されている。これら四つの貫通孔30cは、ハウジング30の貫通孔30aが壁部12の貫通孔12aと連通する際に、壁部12の四つの取付孔12bにそれぞれ連通するように設定されている。そして、ハウジング30は、その貫通孔30aを取付プレート10の壁部12の貫通孔12aと連通させた状態で、四つの貫通孔30cをそれぞれ通したビス31を壁部12の四つの取付孔12bに取り付けることで壁部12に取り付けられている。
ハウジング30の貫通孔30aには、ジョイント27の台形ネジ部27bが内挿されており、貫通孔30aの雌螺子30bと台形ネジ部27bの雄螺子27dとが互いに螺合されて相対回転するようになっている。つまり、ハウジング30は、ジョイント27を回転可能に支持しており、ジョイント27のソケット27cを回転させるとプランジャロッド26が前後に移動する。
なお、上述のプランジャロッド26、ハウジング30の貫通孔30aの内壁に形成された雌螺子30bおよびジョイント27の雄螺子27dが第一伝達機構としての伝達機構32を構成する。
以上により、伝達機構32は、オイルパルスレンチ等による締付けトルクを受けてソケット27cが順方向(ソケット27c側から見て時計回り)に回転する際には油圧シリンダ20内のプランジャ25を油圧シリンダ20の軸方向に沿って第一連通路22へ向けて移動させ(前進方向)、ソケット27cが逆方向(ソケット27c側から見て反時計回り)に回転する際には油圧シリンダ20内のプランジャ25を油圧シリンダ20の軸方向に沿って第二連通路23へ向けて移動させ(後進方向)、ソケット27cが回転しないときにはプランジャ25の位置を保持する。
[油圧メータ40の構成の説明]
油圧メータ40は、油圧シリンダ20の第一連通路22と第二連通路23とを接続する管状の液体流路24の途中に取り付けられて、作動油による液体流路24内の圧力値を検出する。なお、油圧メータ40は圧力検出部に該当する。
油圧メータ40は、油圧シリンダ20の第一連通路22と第二連通路23とを接続する管状の液体流路24の途中に取り付けられて、作動油による液体流路24内の圧力値を検出する。なお、油圧メータ40は圧力検出部に該当する。
[油圧リセット機構50の構成の説明]
油圧リセット機構50は、液体流路24の第二連通路23と油圧メータ40との間に取り付けられている。この油圧リセット機構50は、液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておき、図示しないコックなどを介して操作者による液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されている。なお、油圧リセット機構50は第一弁機構に該当する。
油圧リセット機構50は、液体流路24の第二連通路23と油圧メータ40との間に取り付けられている。この油圧リセット機構50は、液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておき、図示しないコックなどを介して操作者による液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されている。なお、油圧リセット機構50は第一弁機構に該当する。
[オイルパルスレンチによる締付けトルクの測定手順の説明]
次に、オイルパルスレンチによる締付けトルクの測定手順を、図1を参照しながら説明する。
次に、オイルパルスレンチによる締付けトルクの測定手順を、図1を参照しながら説明する。
まず、オイルパルスレンチの先端をジョイント27のソケット27cの取付孔27eに差し入れることで、オイルパルスレンチをジョイント27のソケット27cに取り付ける。
続いて、図示しないコックなどを操作することで、油圧リセット機構50によって液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を開ける。すると、液体流路24内の作動油が、圧力が高い第一連通路22側から圧力が低い第二連通路23側へと流れ、液体流路24内の作動油の圧力が低下する。なおこのとき、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となるが、初回の測定時には油圧メータ40が差し示す圧力値を数値「0」に調整する。そして、再びコックなどを操作することで、油圧リセット機構50によって液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておく。
続いて、ジョイント27のソケット27cに取り付けたオイルパルスレンチを作動させる。すると、ジョイント27のソケット27cおよび台形ネジ部27bがジョイント本体27aに対して順方向に回転し、互いに螺合されるハウジング30の雌螺子30bとジョイント27の雄螺子27dとが相対回転することで、プランジャロッド26および油圧シリンダ20内のプランジャ25が油圧シリンダ20の軸方向に沿って第一連通路22へ向けて移動する。そして、オイルパルスレンチによる締付けトルクによって発生した推進力と油圧シリンダ20および液体流路24内の作動油の圧力とが等しくなると、プランジャロッド26およびプランジャ25の移動が停止し、ジョイント27のソケット27cおよび台形ネジ部27bの順方向への回転も停止する。これを伝達機構32のセルフロック効果と云い、このとき、この伝達機構32のセルフロック効果によってジョイント27のソケット27cおよび台形ネジ部27bの位置が保持される。そして、このときの油圧メータ40が差し示す圧力値を出力トルクに換算したものがオイルパルスレンチによる締付けトルクの値を示す。
また、オイルパルスレンチによる締付けトルクを連続して測定する場合には、先に締付けトルクを測定したオイルパルスレンチをジョイント27のソケット27cから取り外し、次にその締付けトルクを測定する別のオイルパルスレンチの先端をジョイント27のソケット27cの取付孔27eに差し入れることで、そのオイルパルスレンチをジョイント27のソケット27cに取り付ける。そして、図示しないコックなどを操作することで、油圧リセット機構50によって液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を開ける。すると、液体流路24内の作動油が、圧力が高い第一連通路22側から圧力が低い第二連通路23側へと流れ、液体流路24内の作動油の圧力が低下する。なおこのとき、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となる。そして、再びコックなどを操作することで、油圧リセット機構50によって液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておく。このようにすれば、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、ジョイント27を逆方向に回転させて油圧シリンダ20内のプランジャ25を元の位置まで戻さなくても、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となり、次のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定することが可能となる。なお、このようなオイルパルスレンチによる締付けトルクの連続測定については、油圧シリンダ20内のプランジャ25が油圧シリンダ20の軸方向に沿って第一連通路22付近に移動するまで実行可能である。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態の締付けトルク測定装置1によれば、油圧リセット機構50が、油圧シリンダ20の第一連通路22と第二連通路23とを接続する管状の液体流路24の第二連通路23と油圧メータ40との間に取り付けられており、液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておき、図示しないコックなどを介して操作者による液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されている。このことにより、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、ジョイント27を逆方向に回転させて油圧シリンダ20内のプランジャ25を元の位置まで戻さなくても、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となり、次のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定することが可能となる。したがって、簡単な構造で、オイルパルスレンチ等の衝撃トルクを発生させる締付け工具による締付トルクをより精度良く、且つ短時間に連続して測定することができる。
(1)このように第一実施形態の締付けトルク測定装置1によれば、油圧リセット機構50が、油圧シリンダ20の第一連通路22と第二連通路23とを接続する管状の液体流路24の第二連通路23と油圧メータ40との間に取り付けられており、液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておき、図示しないコックなどを介して操作者による液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されている。このことにより、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、ジョイント27を逆方向に回転させて油圧シリンダ20内のプランジャ25を元の位置まで戻さなくても、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となり、次のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定することが可能となる。したがって、簡単な構造で、オイルパルスレンチ等の衝撃トルクを発生させる締付け工具による締付トルクをより精度良く、且つ短時間に連続して測定することができる。
(2)また、第一実施形態の締付けトルク測定装置1によれば、伝達機構32が、ソケット27cがオイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて順方向に回転する際には油圧シリンダ20内のプランジャ25を油圧シリンダ20の軸方向に沿って第一連通路22へ向けて移動させ、ソケット27cが逆方向に回転する際には油圧シリンダ20内のプランジャ25を油圧シリンダ20の軸方向に沿って第二連通路23へ向けて移動させ、ソケット27cが回転しないときにはプランジャ25の位置を保持する。このことにより、ソケット27cが回転していないときにはジョイント27の雄螺子27dがハウジング30の雌螺子30bに対して回転しにくくなって伝達機構32がセルフロックされるので、プランジャ25の位置が動かないために油圧シリンダ20および液体流路24内の作動油の圧力が一定となり、油圧メータ40による圧力値検出の精度が向上する。
(3)また、第一実施形態の締付けトルク測定装置1によれば、互いに螺合されるハウジング30の雌螺子30bとジョイント27の雄螺子27dとがそれぞれその歯の断面が先端ほど細くなる台形形状に形成されている。このことにより、伝達機構32のセルフロック効果を維持しながら、互いに螺合されるハウジング30の雌螺子30bとジョイント27の雄螺子27dとの相対回転がより滑らかになる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、油圧リセット機構50が、液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておき、コックなどを介して操作者によって液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されているが、これには限られず、ソレノイドを用いて液体流路24を開ける旨の信号を受信したときにその部分を開くよう構成してもよい。
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、一組の伝達機構32および油圧リセット機構50を備えている。これに対して図4に示す第二実施形態では、二組の伝達機構および油圧リセット機構を備え、オイルパルスレンチによる締付けトルクを双方向で測定可能とすることを特徴とする。
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、一組の伝達機構32および油圧リセット機構50を備えている。これに対して図4に示す第二実施形態では、二組の伝達機構および油圧リセット機構を備え、オイルパルスレンチによる締付けトルクを双方向で測定可能とすることを特徴とする。
以下に、第二実施形態の締付けトルク測定装置2が備える構成について説明する。なお、図4は第二実施形態の締付けトルク測定装置2を示す正面図である。また、本第二実施形態では、多くの部分は第一実施形態と共通なので、第一実施形態と同じ符号を使用してその詳細な説明を省略する。
[締付けトルク測定装置2の構成の説明]
図4に示すように、締付けトルク測定装置2は、取付プレート10と、油圧シリンダ20と、ハウジング30と、油圧メータ40と、油圧リセット機構50と、油圧リセット機構150と、を備えている。以下、各構成について具体的に説明する。
図4に示すように、締付けトルク測定装置2は、取付プレート10と、油圧シリンダ20と、ハウジング30と、油圧メータ40と、油圧リセット機構50と、油圧リセット機構150と、を備えている。以下、各構成について具体的に説明する。
このうち取付プレート10は、上述の構成に加えて、プレート本体11の長手方向の端部の他方から略垂直方向へ延出する板状の壁部112を備える。この壁部112は壁部12と同様に形成されている。また、壁部112にはハウジング30が取り付けられている。
また、油圧シリンダ20は、上述の構成に加えて、その一端がプランジャ25の第一連通路22側に固定されるとともにその他端がシリンダ本体21の外部(第一連通路22側)に位置する円筒状のプランジャロッド126と、を備える。なお、プランジャロッド126は第二プランジャロッドに該当する。そして、プランジャロッド126の他端には上述のジョイント127が取り付けられている。このジョイント127は、ジョイント本体27a、台形ネジ部127bおよびソケット27cから構成される。
このうちジョイント本体27aは、円筒状に形成された金属材料によって構成され、その一端にはプランジャロッド26が回転可能に取り付けられ、その他端には棒状の台形ネジ部127bが取り付けられている。
また、台形ネジ部127bは、棒状に形成された金属材料によって構成され、その側部には、ソケット27c側から見て右巻きの雄螺子127dが形成されている。なお、雄螺子127dはその歯の断面が先端ほど細くなる略台形形状に形成されている。また、台形ネジ部127bは、その一端がジョイント本体27aに取り付けられるとともに、その他端にはオイルレンチを取り付けるためのソケット27cが取り付けられている。なお、雄螺子127dは第二雄螺子部材に該当する。なお、プランジャロッド126に取り付けられるジョイント127の各部についても、その中心軸が油圧シリンダ20のプランジャ25の中心軸と一致するように配置されるとともに、プランジャ25がシリンダ本体21の内部で第一連通路22と第二連通路23との間を移動する際に、台形ネジ部127bの雄螺子127dがハウジング30の貫通孔30aの内部に位置するように構成されている。
なお、本実施形態では、プランジャロッド26が円筒状に形成されるとともに、プランジャ25がその中央部に貫通孔を有しており、そのプランジャ25の貫通孔がプランジャロッド26内部の空洞およびプランジャロッド126内部の空洞と連通している。そして、プランジャロッド26内部の空洞、プランジャ25の貫通孔およびプランジャロッド126内部の空洞には、棒状の連結ロッド126aが内挿されており、この連結ロッド126aの両端がジョイント27のジョイント本体27aおよびジョイント127のジョイント本体27aにそれぞれ連結されている。このことにより、ジョイント27とジョイント127とは連結ロッド126aを介して一体となって回転可能となっている。
また、上述のプランジャロッド126、取付プレート10の壁部112に取り付けられたハウジング30の貫通孔30aの内壁に形成された雌螺子30b、およびプランジャロッド126に取り付けられたジョイント127の雄螺子127dが第二伝達機構としての伝達機構132を構成する。
以上により、伝達機構132は、オイルパルスレンチ等による締付けトルクを受けてソケット27cが順方向に回転する際にはプランジャロッド126および油圧シリンダ20内のプランジャ25を油圧シリンダ20の軸方向に沿って第一連通路22へ向けて移動させ、ソケット27cが逆方向に回転する際にはプランジャロッド126および油圧シリンダ20内のプランジャ25を油圧シリンダ20の軸方向に沿って第二連通路23へ向けて移動させ、ソケット27cが回転しないときにはプランジャ25の位置を保持する。
また、油圧リセット機構150は、液体流路24の第一連通路22と油圧メータ40との間に取り付けられている。この油圧リセット機構150は、液体流路24の油圧メータ40と第一連通路22との間の部分を閉じておき、図示しないコックなどを介して操作者による液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されている。なお、油圧リセット機構150は第二弁機構に該当する。
[オイルパルスレンチによる締付けトルクの測定手順の説明]
次に、オイルパルスレンチによる締付けトルクの測定手順を、図4を参照しながら説明する。
次に、オイルパルスレンチによる締付けトルクの測定手順を、図4を参照しながら説明する。
まず、オイルパルスレンチの先端をジョイント27のソケット27cの取付孔27eに差し入れることで、オイルパルスレンチをジョイント27のソケット27cに取り付ける。
続いて、図示しないコックなどを操作することで、油圧リセット機構50によって液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を開け、油圧リセット機構150によって液体流路24の油圧メータ40と第一連通路22との間の部分を開ける。すると、液体流路24内の作動油が、圧力が高い側から圧力が低い側へと流れ、液体流路24内の作動油の圧力が低下する。なおこのとき、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となるが、初回の測定時には油圧メータ40が差し示す圧力値を数値「0」に調整する。そして、再びコックなどを操作することで、油圧リセット機構50によって液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を閉じておく。なお、油圧リセット機構150についてはそのままとし、液体流路24の油圧メータ40と第一連通路22との間の部分を開けておく。
続いて、ジョイント27のソケット27cに取り付けたオイルパルスレンチを作動させる。すると、ジョイント27が順方向に回転し、互いに螺合されるハウジング30の雌螺子30bとジョイント27の雄螺子27dとが相対回転する。このとき、連結ロッド126aを介してジョイント127が回転し、このことに伴って、互いに螺合されるジョイント127の雄螺子127dとハウジング30の雌螺子30bとが相対回転し、油圧シリンダ20内のプランジャ25が油圧シリンダ20の軸方向に沿って第一連通路22へ向けて移動する。そして、オイルパルスレンチによる締付けトルクと油圧シリンダ20および液体流路24内の作動油の圧力とが等しくなるとプランジャ25の移動が停止し、ジョイント27のソケット27cおよび台形ネジ部27bの順方向への回転も停止する。
なおこのとき、伝達機構32および伝達機構132のセルフロック効果によってジョイント27のソケット27cおよび台形ネジ部27bの位置が保持される。そして、このときの油圧メータ40が差し示す圧力値を出力トルクに換算したものがオイルパルスレンチによる締付けトルクの値を示す。
また、オイルパルスレンチによる締付けトルクを連続して測定する場合には、先に締付けトルクを測定したオイルパルスレンチをジョイント27のソケット27cから取り外し、次にその締付けトルクを測定するオイルパルスレンチの先端を反対側のジョイント127のソケット27cの取付孔27eに差し入れることで、そのオイルパルスレンチをジョイント127のソケット27cに取り付ける。そして、図示しないコックなどを操作することで、油圧リセット機構50によって液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を開ける。すると、液体流路24内の作動油が、圧力が高い第一連通路22側から圧力が低い第二連通路23側へと流れ、液体流路24内の作動油の圧力が低下する。なおこのとき、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となる。そして、再びコックなどを操作することで、今度は油圧リセット機構150によって液体流路24の油圧メータ40と第一連通路22との間の部分を閉じておく。なお、油圧リセット機構50についてはそのままとし、液体流路24の油圧メータ40と第二連通路23との間の部分を開けておく。
続いて、反対側のジョイント27のソケット27cに取り付けたオイルパルスレンチを作動させる。すると、ジョイント127が逆方向に回転し、互いに螺合されるハウジング30の雌螺子30bとジョイント127の雄螺子127dとが相対回転する。このとき、連結ロッド126aを介してジョイント27が回転し、このことに伴って、互いに螺合されるジョイント27の雄螺子27dとハウジング30の雌螺子30bとが相対回転し、油圧シリンダ20内のプランジャ25が油圧シリンダ20の軸方向に沿って第二連通路23へ向けて移動する。そして、オイルパルスレンチによる締付けトルクによって発生した推進力と油圧シリンダ20および液体流路24内の作動油の圧力とが等しくなるとプランジャ25の移動が停止し、ジョイント127の逆方向への回転も停止する。
なおこのとき、伝達機構132および伝達機構32のセルフロック効果によってジョイント127の台形ネジ部127bの位置が保持される。そして、このときの油圧メータ40が差し示す圧力値を出力トルクに換算したものがオイルパルスレンチによる締付けトルクの値を示す。
さらに、他のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定する場合には、先に締付けトルクを測定したオイルパルスレンチをジョイント127のソケット27cから取り外し、次にその締付けトルクを測定する別のオイルパルスレンチの先端をジョイント27のソケット27cの取付孔27eに差し入れることで、そのオイルパルスレンチをジョイント27のソケット27cに取り付け、上述の手順に従ってそのオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定すればよい。
[第二実施形態の効果]
(1)このように第二実施形態の締付けトルク測定装置2によれば、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、ジョイント27を逆方向に回転させて油圧シリンダ20内のプランジャ25を元の位置まで戻さなくても、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となり、次のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定することが可能となる。
(1)このように第二実施形態の締付けトルク測定装置2によれば、オイルパルスレンチによる締付けトルクを測定した後に、ジョイント27を逆方向に回転させて油圧シリンダ20内のプランジャ25を元の位置まで戻さなくても、油圧メータ40が差し示す圧力値が数値「0」となり、次のオイルパルスレンチによる締付けトルクを測定することが可能となる。
(2)また、第二実施形態の締付けトルク測定装置2によれば、伝達機構132が、ジョイント127のソケット27cがオイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて順方向に回転する際には油圧シリンダ20内のプランジャ25を油圧シリンダ20の軸方向に沿って第一連通路22へ向けて移動させ、次にジョイント127のソケット27cが当該ソケット27cの順方向とは逆方向に回転する際には油圧シリンダ20内のプランジャ25を油圧シリンダ20の軸方向に沿って第二連通路23へ向けて移動させ、ジョイント127のソケット27cが回転しなくなるとプランジャ25の位置を保持する。このことにより、ジョイント127のソケット27cが回転していないときにはジョイント127の雄螺子127dがハウジング30の雌螺子30bに対して回転しにくくなって伝達機構132がセルフロックされるので、プランジャ25の位置が動かないために油圧シリンダ20および液体流路24内の作動油の圧力が一定となり、油圧メータ40による圧力値検出の精度が向上する。
(3)また、第二実施形態の締付けトルク測定装置2によれば、互いに螺合されるハウジング30の雌螺子30bとジョイント127の雄螺子127dとがそれぞれその歯の断面が先端ほど細くなる台形形状に形成されている。このことにより、伝達機構132のセルフロック効果を維持しながら、互いに螺合されるハウジング30の雌螺子30bとジョイント127の雄螺子127dとの相対回転がより滑らかになる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、油圧リセット機構150が、液体流路24の油圧メータ40と第一連通路22との間の部分を閉じておき、コックなどを介して操作者によって液体流路24を開ける旨の操作があったときにその部分を開くよう構成されているが、これには限られず、ソレノイドを用いて液体流路24を開ける旨の信号を受信したときにその部分を開くよう構成してもよい。
1,2…締付けトルク測定装置、10…取付プレート、11…プレート本体、11a…取付孔、12,112…壁部、12a…貫通孔、12b…取付孔、13,14…脚部、13a,14a…取付孔、15,16…支持部材、20…油圧シリンダ、20a…貫通孔、21…シリンダ本体、21a…シリンダ本体の内部空間、22…第一連通路、23…第二連通路、24…液体流路、25…プランジャ、26,126…プランジャロッド、27,127…ジョイント、27a…ジョイント本体、27b,127b…台形ネジ部、27c…ソケット、27d,127d…雄螺子、27e…取付孔、28,31…ビス、29…ナット、30…ハウジング、30a…貫通孔、30b…雌螺子、30c…貫通孔、32,132…伝達機構、40…油圧メータ、50,150…油圧リセット機構、126a…連結ロッド
Claims (5)
- 筒状に形成され、その一端側には外部と連通する第一連通路が形成されるとともにその他端側には外部と連通する第二連通路が形成され、前記第一連通路と前記第二連通路とが管状の液体流路で接続され、その内部空間および前記液体流路内に液体が密封されたシリンダと、
前記シリンダの内部に配置され、前記第一連通路と前記第二連通路との間で前記シリンダの内壁に密着しながら前記シリンダの軸方向に移動可能なプランジャと、
前記シリンダの中心軸をその回転軸とし、オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて前記シリンダの周方向に回転可能な第一入力部と、
前記第一入力部が前記オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて順方向に回転する際には前記シリンダ内の前記プランジャを前記シリンダの軸方向に沿って前記第一連通路へ向けて移動させ、前記第一入力部が逆方向に回転する際には前記シリンダ内の前記プランジャを前記シリンダの軸方向に沿って前記第二連通路へ向けて移動させ、前記第一入力部が回転しないときには前記プランジャの位置を保持する第一伝達機構と、
前記液体による前記液体流路内の圧力値を検出する圧力検出部と、
前記液体流路の前記圧力検出部と前記第二連通路との間の部分を閉じておき、所定条件を満たすときにはその部分を開く第一弁機構と、
を備えることを特徴とする締付けトルク測定装置。 - 請求項1に記載の締付けトルク測定装置において、
前記第一伝達機構は、
その一端が前記プランジャに固定されるとともにその他端が前記シリンダの外部に位置し、前記シリンダの軸方向に沿って移動可能な第一プランジャロッドと、
互いに螺合され、前記オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて相対回転する第一雌螺子部材および第一雄螺子部材と、を有し、
前記第一雄螺子部材は、その回転軸が前記シリンダの中心軸と平行となるように配置されており、前記第一入力部に連動して回転可能であり、
さらに、前記第一雄螺子部材は、前記第一入力部の回転に伴って回転して前記第一雌螺子部との相対位置を変更することで、前記第一入力部および前記第一プランジャロッドとともに前記シリンダの軸方向に沿って移動可能であること
を特徴とする締付けトルク測定装置。 - 請求項2に記載の締付けトルク測定装置において、
前記第一雌螺子部材および前記第一雄螺子部材それぞれはその歯の断面が台形形状に形成されていることを特徴とする締付けトルク測定装置。 - 請求項1〜請求項3に記載の締付けトルク測定装置において、
前記シリンダの中心軸をその回転軸とし、前記第一入力部と対向する位置に配置され、前記オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて前記シリンダの周方向に回転可能な第二入力部と、
前記第二入力部が前記オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて順方向に回転する際には前記シリンダ内の前記プランジャを前記シリンダの軸方向に沿って前記第一連通路へ向けて移動させ、前記第二入力部が逆方向に回転する際には前記シリンダ内の前記プランジャを前記シリンダの軸方向に沿って前記第二連通路へ向けて移動させ、前記第二入力部が回転しないときには前記プランジャの位置を保持する第二伝達機構と、
前記液体流路の前記圧力検出部と前記第一連通路との間の部分を閉じておき、所定条件を満たすときにはその部分を開く第二弁機構と、
を備えることを特徴とする締付けトルク測定装置。 - 請求項4に記載の締付けトルク測定装置において、
前記第二伝達機構は、
その一端が前記プランジャに固定されるとともにその他端が前記シリンダの外部に位置し、前記シリンダの軸方向に沿って移動可能な第二プランジャロッドと、
互いに螺合され、前記オイルパルスレンチによる締付けトルクを受けて相対回転する第二雌螺子部材および第二雄螺子部材と、を有し、
前記第二雄螺子部材は、その回転軸が前記シリンダの中心軸と平行となるように配置されており、前記第一雄螺子部材および前記第二入力部に連動して回転可能であり、
さらに、前記第二雄螺子部材は、前記第二入力部の回転に伴って回転して前記第二雌螺子部との相対位置を変更することで、前記第二プランジャロッドとともに前記シリンダの軸方向に沿って移動可能であること
を特徴とする締付けトルク測定装置。
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