JP2009077312A - 色温度調整装置,色温度調整方法及び映像表示装置 - Google Patents

色温度調整装置,色温度調整方法及び映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】R,G,Bのレベルをマニュアル操作で変化させて色温度調整を行い、しかも、輝度を一定に維持する操作を行うことなく輝度の変化を防止する。
【解決手段】R,G,Bの値を変化させるための操作部3と、色度x,y及び輝度Yの値が保存された記憶部6と、外部の映像表示装置の色温度を設定する設定制御部5とを備え、設定制御部5は、記憶部6から読出した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値を調整の開始点として、操作部3の操作後のR,G,Bの値を算出する第1の処理と、第1の処理で算出したR,G,Bの値を色度x,y及び輝度Yの値に変換し、変換した色度x,y及び輝度Yの値のうちの輝度Yの値を記憶部内の輝度Yの値に置換する第2の処理と、第2の処理で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を色温度の設定値として出力する第3の処理とを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像表示装置の色温度を調整する装置及び方法や、色温度の調整機能を有する映像表示装置に関する。
テレビジョン放送局や映像制作の分野で用いられる放送・業務用モニターでは、色温度の調整方法として、R(赤),G(緑),B(青)のレベルをマニュアル操作で個別に変化させるという方法が採用されていることが多い。こうした調整方法は、色度のような実際には目に見えない情報のレベルを変化させる場合よりも、直感的な色温度調整を行うことができる。
操作者は、例えば色温度を下げたい(赤みがかった白にしたい)場合には、モニターの画面を見ながらGのレベルとBのレベルとを徐々に下げる操作を行い、意図している色温度にまで下がったと判断すると、操作を停止する。
ところが、R,G,Bのレベルを変化させると、色度が変化するだけでなく、輝度も変化してしまう。例えば、前述のようにGのレベルとBのレベルとを徐々に下げると、モニターの画面が徐々に暗くなってしまう。
このようにモニターの画面の明るさが変化すると、画面を見ながらの色温度調整を行いにくく、意図していた色温度に設定できないこともある。
従来、こうした輝度の変化を伴わずに色温度を調整するためには、操作者が、R,G,Bのレベルのうち本来の色温度調整のために必要なレベルを変化させるだけでなく、画面の明るさの変化を見ながら残りのレベルを逆に変化させることによって輝度を一定に維持するという、煩雑な操作(画面の明るさの変化を追跡しながらの操作という意味で、“トラッキング”とも呼んでいる)を行っていた。例えば、色温度調整のためにBのレベルを下げる場合には、いったんBのレベルを下げた後、Gのレベルを上げることによって輝度を上げ、その後再びBのレベルを下げることによって意図する色温度に設定していた。
しかし、このようなトラッキングを行いながら色温度を調整する方法では、調整作業が煩雑であり、調整に要する時間も長くなってしまう。
また、文献上、ホワイドバランスの調整に関するものであるが、従来のようなマニュアル操作を不要とし、且つ、輝度の変化を防止した技術が提案されている(特許文献1)。しかし、この技術は、マニュアル操作による調整を排除したものであるため、従来と同じマニュアル操作による調整を行いつつ輝度の変化を防止したいというニーズがある場合、そのニーズに応えることはできない。
特開平5−145956号公報
本発明は、上述の点に鑑み、従来と同じくR,G,Bのレベルをマニュアル操作で変化させることによって色温度調整を行い、しかも、前述のような輝度を一定に維持するための操作(トラッキング)を行うことなく輝度の変化を防止できるようにすることを課題とする。
この課題を解決するため、本発明に係る色温度調整装置は、
R,G,Bのレベルを変化させるための操作部
を有する色温度調整装置において、
色度x,y及び輝度Yの値が保存されている記憶部と、
外部の映像表示装置の色温度を設定する設定制御部と
を備え、
前記設定制御部は、
前記記憶部から色度x,y及び輝度Yの値を読み出し、読み出した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値を調整の開始点として、前記操作部の操作後のR,G,Bの値を算出する第1の処理と、
前記第1の処理で算出したR,G,Bの値を色度x,y及び輝度Yの値に変換し、変換した色度x,y及び輝度Yの値のうちの輝度Yの値を、前記記憶部に保存されている輝度Yの値に置換する第2の処理と、
前記第2の処理で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を、色温度の設定値として出力する第3の処理と
を行うことを特徴とする。
この色温度調整装置では、操作部を操作してR,G,Bのレベルを変化させると、予め記憶部に保存されている色度x,y及び輝度Yの値に対応するR,G,Bの値を調整の開始点として、操作による変化後のR,G,Bの値に対応する色度x,y及び輝度Yの値が求められるが、この求められた色度x,y及び輝度Yの値のうち、輝度Yの値だけは、予め記憶部に保存されている輝度Yの値(すなわち操作部の操作とは無関係な一定の値)に置換される。そして、輝度Yの値だけをこの一定の値に置換した色度x,y及び輝度Yの値が、色温度の設定値として出力される。
このように、色度x,yのほうはマニュアル操作による変化後のR,G,Bの値に対応するが、輝度Yのほうは常に一定となる色度x,y及び輝度Yが、色温度の設定値として出力される。これにより、従来と同じくR,G,Bのレベルをマニュアル操作で変化させることによって映像表示装置の色温度調整を行い、しかも、輝度を一定に維持するための操作(トラッキング)を行うことなく輝度の変化を防止することができる。
次に、本発明に係る色温度調整方法は、
R,G,Bのレベルを変化させる操作に基づいて色温度を調整する方法において、
色度x,y及び輝度Yの値が保存されている記憶部から色度x,y及び輝度Yの値を読み出し、読み出した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値を調整の開始点として、前記操作後のR,G,Bの値を算出する第1のステップと、
前記第1のステップで算出したR,G,Bの値を色度x,y及び輝度Yの値に変換し、変換した色度x,y及び輝度Yの値のうちの輝度Yの値を、前記記憶部に保存されている輝度Yの値に置換する第2のステップと、
前記第2のステップで変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を、色温度の設定値として出力する第3のステップと
を有することを特徴とする。
この色温度調整方法では、R,G,Bのレベルを変化させる操作が行われると、予め記憶部に保存されている色度x,y及び輝度Yの値に対応するR,G,Bの値を調整の開始点として、操作による変化後のR,G,Bの値に対応する色度x,y及び輝度Yの値が求められるが、この求められた色度x,y及び輝度Yの値のうち、輝度Yの値だけは、予め記憶部に保存されている輝度Yの値(すなわち操作部の操作とは無関係な一定の値)に置換される。そして、輝度Yの値だけをこの一定の値に置換した色度x,y及び輝度Yの値が、色温度の設定値として出力される。
このように、色度x,yのほうはマニュアル操作による変化後のR,G,Bの値に対応するが、輝度Yのほうは常に一定となる色度x,y及び輝度Yが、色温度の設定値として出力される。これにより、従来と同じくR,G,Bのレベルをマニュアル操作で変化させることによって映像表示装置の色温度調整を行い、しかも、輝度を一定に維持するための操作(トラッキング)を行うことなく輝度の変化を防止することができる。
次に、本発明に係る映像表示装置は、
表示部と、
R,G,Bのレベルを変化させるための操作部と
を有する映像表示装置において、
色度x,y及び輝度Yの値が保存されている記憶部と、
前記表示部の色温度を設定する設定制御部と設定制御部と
を備え、
前記設定制御部は、
前記記憶部から色度x,y及び輝度Yの値を読み出し、読み出した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値を調整の開始点として、前記操作部の操作後のR,G,Bの値を算出する第1の処理と、
前記第1の処理で算出したR,G,Bの値を色度x,y及び輝度Yの値に変換し、変換した色度x,y及び輝度Yの値のうちの輝度Yの値を、前記記憶部に保存されている輝度Yの値に置換する第2の処理と、
前記第2の処理で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を、色温度を制御するための設定値として前記表示部に供給する第3の処理と
を行うことを特徴とする。
この映像表示装置は、本発明に係る色温度調整装置を搭載したものであり、色度x,yのほうはマニュアル操作による変化後のR,G,Bの値に対応するが、輝度Yのほうは常に一定となる色度x,y及び輝度Yが、色温度の設定値として表示部に供給される。これにより、従来と同じくR,G,Bのレベルをマニュアル操作で変化させることによって色温度調整を行い、しかも、トラッキングを行うことなく輝度の変化を防止することができる。
本発明に係る色温度調整装置,色温度調整方法によれば、R,G,Bのレベルをマニュアル操作で変化させることによって外部のモニターの色温度調整を行い、しかも、輝度を一定に維持するための操作(トラッキング)を行うことなく輝度の変化を防止することができる。これにより、直感的な色温度調整を行うことができ、しかも、調整作業が容易になり、調整に要する時間も短縮されるという効果が得られる。
本発明に係る映像表示装置によれば、R,G,Bのレベルをマニュアル操作で変化させることによって映像表示装置の表示部の色温度調整を行い、しかも、輝度を一定に維持するための操作(トラッキング)を行うことなく輝度の変化を防止することができる。これにより、直感的な色温度調整を行うことができ、しかも、調整作業が容易になり、調整に要する時間も短縮されるという効果が得られる。
以下、本発明を放送・業務用モニターに適用した実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。図1は、本発明を適用した放送・業務用モニターの全体構成を示すブロック図である。この放送・業務用モニターは、操作部であるコントロールユニット1と、モニター本体である映像表示装置7とが分離したタイプのものである。
コントロールユニット1の筐体表面には、操作パネル2が設けられている。操作パネル2には、本発明に関連する操作手段として、液晶表示装置7の色温度調整のためにR,G,Bのレベルを個別に変化させるための3個1組のノブ(つまみ)3と、色温度調整の開始/終了を指示するためのエンター釦4とが設けられている。
コントロールユニット1の内部には、マイクロプロセッサから成るユーザー設定制御部5と、不揮発性のメモリ6とが設けられている。操作パネル2の操作状態を示す信号は、ユーザー設定制御部5に供給される。
映像表示装置7は、LED(発光ダイオード)をバックライトに用いた液晶ディスプレイである。図2は、この映像表示装置7の構成を示すブロック図である。映像表示装置7には、液晶パネル10と、バックライト20と、液晶パネル10を駆動するXドライバ回路32及びYドライバ回路33と、外部からの入力映像信号が供給されるRGBプロセス処理部35と、映像表示装置7全体を制御する制御部37と、バックライト20を駆動制御するバックライト駆動制御部38とが設けられている。
RGBプロセス処理部35に供給された映像信号は、クロマ処理等の信号処理や、コンポジット信号からRGB信号への変換処理を施されて、制御部37に供給されるとともにXドライバ回路32に供給される。
制御部37は、供給されるRGB信号に基づき、液晶パネル10の駆動タイミングを制御する信号をXドライバ回路32及びYドライバ回路33に供給する。
図3は、液晶パネル10及びバックライト20の部分の構造を示す図である。液晶パネル10は、アクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルであり、ガラス板等から成る2枚の透明なTFT(薄膜トランジスタ)基板11と対向電極基板12とを対向配置させ、その間隙にTN(ツイステッドネマチック)液晶13を封入し、さらにTFT基板11と対向電極基板12を2枚の偏光板(図示略)で挟んだ構成となっている。
TFT基板11には、マトリックス状に配列された信号線14及び走査線15との各交点に、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ16と、画素電極17とが設けられている。薄膜トランジスタ16は、走査線15により順次選択されるとともに、信号線14から供給される映像信号を画素電極17に書き込む。
対向電極基板12の内側表面には、対向電極18及びカラーフィルタ19が形成されている。カラーフィルタ19は赤色フィルタCFR,緑色フィルタCFG,青色フィルタCFBの3つのセグメントに分割されており、各セグメントは各画素電極17に1対1に対応している。
バックライト20は、発光部21と、光拡散板22と、光学シート群23(拡散シート,プリズムシート,偏光変換シート等を積層したもの)とで構成されている。
発光部21は、赤色光を発光する赤色LED24Rと、緑色光を発光する緑色LED24Gと、青色光を発光する青色LED24Bとが、基板上にそれぞれ多数個配置したものである。また、この基板上には、光センサ41も複数個配設されている。発光部21からの出射光は、光拡散板22,光学シート群23を順に通過して、液晶パネル10に白色光として照射される。
図4は、発光部21における赤色LED24R,緑色LED24G,青色LED24B及び光センサ41の配置状態を示す図であり、1個1個の赤色LED24R,緑色LED24G,青色LED24Bを丸付きのR,G,Bの文字で表している。
発光部21には、液晶パネル10(図3)の表示エリアをN×Mに分割した領域に対応するようにして、N×M個の単位発光ブロック30がマトリクス状に配置されている。(ここでは、N=3、M=6とし、18個の単位発光ブロック30をA11〜A36として区別して表している。)
各単位発光ブロック30は、1個ずつの赤色LED24R,緑色LED24G及び青色LED24Bを1組として、n組のLEDを一列に配列したものである。
図5は、各単位発光ブロック30におけるLEDの接続状態を示す図である。各単位発光ブロック30では、同じ色のLED同士が直列接続されている。すなわち、n個の赤色LED24Rが直列接続されて赤色LED群30Rとなり、n個の緑色LED24Gが直列接続されて緑色LED群30Gとなり、n個の青色LED24Bが直列接続されて青色LED群30Bとなっている。これにより、各単位発光ブロック30に対して、赤色LED群30Rに供給する駆動電流と、緑色LED群30Gに供給する駆動電流と、青色LED群30Bに供給する駆動電流とを互いに独立して制御することが可能になっている。
図2に示したバックライト駆動制御部38には、図示は省略するが、発光部21の各単位発光ブロック30に1対1に対応して、N×M個のLED駆動回路が設けられている。各LED駆動回路からは、対応する単位発光ブロック30の赤色LED群30R,緑色LED群30G,青色LED群30Bに独立して駆動電流が供給されるようになっている。
図4に示すように、発光部21には、2個の単位発光ブロック30毎に1個の光センサ41を対応させるようにして、12個の光センサ41が配置されている。(単位発光ブロック30のうちA11及びA12に対応する光センサ41をP11、A13及びA14に対応する光センサ41をP12、…というようにして、12個の光センサ41をP11〜P33として区別して表している。)
各光センサ41は、図示は省略するが、赤色光の光量を検出するセンサと、緑色光の光量を検出するセンサと、青色光の光量を検出するセンサとで構成されており、対応する単位発光ブロック30からの赤色光,緑色光,青色光の光量をそれぞれ検出する。各光センサ41の検出出力は、図2に示したバックライト駆動制御部38に供給される。
次に、図1に示したコントロールユニット1の説明に移る。メモリ6には、工場からの出荷時には、色度x,y及び輝度Yの初期値が保存されている。ユーザー設定制御部5は、ユーザーによる操作パネル2のノブ3及びエンター釦4の操作に基づき、このメモリ6内の色度x,y及び輝度Yの値を用いて、映像表示装置7の色温度を調整する処理を行う。
図6は、この色温度調整処理を示すフローチャートである。この色温度調整処理は、エンター釦4で色温度調整の開始が指示されるとスタートし、最初に、メモリ6に現在保存されている色度x,y及び輝度Yの値から、ユーザーの操作による色温度設定の開始点となるR,G,Bの値を算出する(ステップS1)。
このステップS1では、具体的には、メモリ6から色度x,y及び輝度Yの値を読み出し、読み出した色度x,y及び輝度Yの値を、まず下記の計算によってXYZ表色系の三刺激値X,Y,Zに変換する。(*は掛け算記号である。)
X=x*(Y/y)
Y=Y
Z=(1−x−y)*(Y/y)
そして、この三刺激値X,Y,Zの値を、下記のマトリクス計算によってR,G,Bの値に変換し、その変換したR,G,Bの値を開始点とする。
R=a11*X+a12*Y+a13*Z
G=a21*X+a22*Y+a23*Z
B=a31*X+a32*Y+a33*Z
なお、マトリクス係数a11〜a33としては、一例として、次の値を使用する。
a11= 3.24048134320
a12=−1.53715151627
a13=−0.49853632617
a21=−0.96925495000
a22= 1.87599000149
a23= 0.04155592656
a31= 0.05564663914
a32=−0.20404133837
a33= 1.05731106965
図6に示すように、ステップS1に続き、操作パネル2(図1)から、ノブ3の操作量を示す情報を取得する(ステップS2)。そして、ノブ3の操作量から、操作後のR,G,Bの値(ステップS1で算出した開始点の値に対して、ノブ3の操作量だけ変化した値)を算出する(ステップS3)。続いて、この算出したR,G,Bの値を、色度x,y及び輝度Yの値に変換する(ステップS4)。
ステップS4では、具体的には、ステップS1とは逆に、算出したR,G,Bの値を、XYZ表色系の三刺激値にマトリクス変換した後、色度x,y及び輝度Yの値に変換する。例えばステップS3で算出した値がRのみR’に変化していた(ノブ3でRのレベルのみを変化させる操作が行われた)場合には、ステップS4では、下記のようにしてR’,G,Bに対応する色度x’,y’及び輝度Y’が求められることになる。
X’=b11*R'+b12*G+b13*B
Y’=b21*R'+b22*G+b23*B
Z’=b31*R'+b32*G+b33*B
x' =X’/ (X’+Y’+Z’)
y' =Y’/ (X’+Y’+Z’)
なお、マトリクス係数b11〜b33としては、一例として、次の値を使用する。
b11=0.412453
b12=0.357580
b13=0.180423
b21=0.212671
b22=0.715160
b23=0.072169
b31=0.019334
b32=0.119193
b33=0.950227
図6に示すように、ステップS4に続き、変換した色度x,y及び輝度Yの値のうちの輝度Yの値のみを、メモリ6に現在保存されている輝度Yの値に置き換える(ステップS5)。続いて、このようにステップS4及びステップS5で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を、図1に示すように、色温度の設定値として映像表示装置7に対して出力する(ステップS6)。
続いて、ステップS4及びステップS5で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に逆変換することにより、ユーザーの操作による色温度設定の次の開始点の値を算出する。すなわち、ステップS4及びステップS5で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を、ステップS1におけるのと同じ計算によってR,G,Bの値に変換し、その変換したR,G,Bの値を次の開始点とする(ステップS7)。
例えば前述のようにステップS4で色度x’,y’が求められた場合、ステップS7では、下記のようにして次の開始点R’’,G’’,B’’が求められることになる。
X’’=x’*(Y/y’)
Y=Y
Z’’=(1−x’−y’)*(Y/y’)
R’’=a11*X’’+a12*Y+a13*Z’’
G’’=a21*X’’+a22*Y+a23*Z’’
B’’=a31*X’’+a32*Y+a33*Z’’
ステップS7に続き、調整を続けるか(エンター釦4でまだ色温度調整の終了が指示されていないか)を判断する(ステップS8)。イエスであれば、ステップS2に戻ってステップS2以下の処理を繰り返す。
ステップS8でノーになると、直前にステップS4で変換した色度x,yの値を、それまでメモリ6に保存されていた色度x,yの値の代わりに、メモリ6に保存する(ステップS9)。そして処理を終了する。
この図6のステップS6で映像表示装置7に対して出力された色度x,y及び輝度Yの値は、図2に示したバックライト駆動制御部38に供給される。バックライト駆動制御部38は、この色度x,y及び輝度Yの値を、図6のステップS1におけるのと同じ計算によってR,G,Bの値に変換する。そして、この変換したR,G,Bの値に応じた駆動電流を、前述のN×M個のLED駆動回路から、各単位発光ブロック30の赤色LED群30R,緑色LED群30G,青色LED群30Bに供給する。
また、バックライト駆動制御部38は、この変換したR,G,Bの値に応じた駆動電流の供給を開始してからバックライト20の特性が安定した時点の各センサ41の検出出力の値を内部のメモリに目標値として記憶し、その後、各センサ41の検出出力の値がこの目標値から変動すると、各センサ41の検出出力の値が目標値に一致するように、各LED駆動回路から赤色LED群30R,緑色LED群30G,青色LED群30Bに供給する駆動電流を制御する。LEDの発光特性には温度ドリフトや経年変化があるため駆動電流を一定にしても色温度が変化してしまうことがあるが、このようにLEDからの赤色光,緑色光,青色光の光量を検出出力値が一定となるように駆動電流を制御することにより、設定された色温度を維持することができる。
以上に説明したように、この放送・業務用モニターでは、コントロールユニット1のノブ3を操作してR,G,Bのレベルを変化させると、予めメモリ6に保存されている色度x,y及び輝度Yの値に対応するR,G,Bの値を調整の開始点として、操作による変化後のR,G,Bの値に対応する色度x,y及び輝度Yの値が求められるが、この求められた色度x,y及び輝度Yの値のうち、輝度Yの値だけは、予めメモリ6に保存されている輝度Yの値(すなわちノブ3の操作とは無関係な一定の値)に置換される。そして、輝度Yの値だけをこの一定の値に置換した色度x,y及び輝度Yの値が、色温度の設定値として映像表示装置7に対して出力される。
このように、色度x,yのほうはマニュアル操作による変化後のR,G,Bの値に対応するが、輝度Yのほうは常に一定となる色度x,y及び輝度Yが、色温度の設定値として出力される。これにより、従来と同じくR,G,Bのレベルをマニュアル操作で変化させることによって映像表示装置の色温度調整を行い、しかも、輝度を一定に維持するための操作(トラッキング)を行うことなく輝度の変化を防止することができる。これにより、直感的な色温度調整を行うことができ、しかも、調整作業が容易になり、調整に要する時間も短縮されるという効果が得られる。
なお、以上の実施の形態では、操作部であるコントロールユニット1とモニター本体である映像表示装置7とが分離した放送・業務用モニターに本発明を適用している。しかし、これに限らず、操作部とモニター本体とが一体となった放送・業務用モニターや、放送・業務用モニター以外の映像表示装置にも本発明を適用してよい。
また、以上の実施の形態では、LEDをバックライトに用いた液晶ディスプレイの色温度を調整するために本発明を適用している。しかし、これに限らず、LED以外の発光素子をバックライトに用いた液晶ディスプレイや、液晶ディスプレイ以外の映像表示装置の色温度を調整するために本発明を適用してもよい。
本発明を適用した放送・業務用モニターの全体構成を示すブロック図である。 図1の映像表示装置の構成を示すブロック図である。 図2の液晶パネル及びバックライト分の構造を示す図である。 図3の発光部におけるLED及び光センサの配置状態を示す図である。 図4の各単位発光ブロックを構成する赤色LED,緑色LED,青色LEDの接続状態を示す図である。 図1のユーザー設定制御部が実行する色温度調整処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 コントロールユニット、 2 操作パネル、 3 ノブ、 4 エンター釦、 5 ユーザー設定制御部、 6 メモリ、 7 映像表示装置、 10 液晶パネル、 20 バックライト、 24R 赤色LED、 24G 緑色LED、 24B 青色LED、 30 単位発光ブロック、 30R 赤色LED群、 30G 緑色LED群、 30B 青色LED群、 38 バックライト駆動制御部、 41 光センサ

Claims (6)

  1. R(赤),G(緑),B(青)のレベルを個別に変化させるための操作部
    を有する色温度調整装置において、
    色度x,y及び輝度Yの値が保存されている記憶部と、
    外部の映像表示装置の色温度を設定する設定制御部と
    を備え、
    前記設定制御部は、
    前記記憶部から色度x,y及び輝度Yの値を読み出し、読み出した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値を調整の開始点として、前記操作部の操作後のR,G,Bの値を算出する第1の処理と、
    前記第1の処理で算出したR,G,Bの値を色度x,y及び輝度Yの値に変換し、変換した色度x,y及び輝度Yの値のうちの輝度Yの値を、前記記憶部に保存されている輝度Yの値に置換する第2の処理と、
    前記第2の処理で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を、色温度の設定値として出力する第3の処理と
    を行うことを特徴とする色温度調整装置。
  2. 請求項1に記載の色温度調整装置において、
    前記設定制御部は、
    前記第2の処理で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値を次回の調整の開始点とする処理
    をさらに行うことを特徴とする色温度調整装置。
  3. 請求項1に記載の色温度調整装置において、
    色温度調整の終了を指示するための指示部
    をさらに備え、
    前記設定制御部は、
    前記指示部によって色温度調整の終了が指示されたことに応じて、前記第2の処理で変換した色度x,yの値を、それまで前記記憶部に保存されていた色度x,yの値の代わりに前記記憶部に保存する処理
    をさらに行うことを特徴とする色温度調整装置。
  4. R(赤),G(緑),B(青)のレベルを個別に変化させる操作に基づいて色温度を調整する方法において、
    色度x,y及び輝度Yの値が保存されている記憶部から色度x,y及び輝度Yの値を読み出し、読み出した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値を調整の開始点として、前記操作後のR,G,Bの値を算出する第1のステップと、
    前記第1のステップで算出したR,G,Bの値を色度x,y及び輝度Yの値に変換し、変換した色度x,y及び輝度Yの値のうちの輝度Yの値を、前記記憶部に保存されている輝度Yの値に置換する第2のステップと、
    前記第2のステップで変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を、色温度の設定値として出力する第3のステップと
    を有することを特徴とする色温度調整方法。
  5. 表示部と、
    R(赤),G(緑),B(青)のレベルを個別に変化させるための操作部と
    を有する映像表示装置において、
    色度x,y及び輝度Yの値が保存されている記憶部と、
    前記表示部の色温度を設定する設定制御部と設定制御部と
    を備え、
    前記設定制御部は、
    前記記憶部から色度x,y及び輝度Yの値を読み出し、読み出した色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値を調整の開始点として、前記操作部の操作後のR,G,Bの値を算出する第1の処理と、
    前記第1の処理で算出したR,G,Bの値を色度x,y及び輝度Yの値に変換し、変換した色度x,y及び輝度Yの値のうちの輝度Yの値を、前記記憶部に保存されている輝度Yの値に置換する第2の処理と、
    前記第2の処理で変換及び置換した色度x,y及び輝度Yの値を、色温度を制御するための設定値として前記表示部に供給する第3の処理と
    を行うことを特徴とする映像表示装置。
  6. 請求項5に記載の映像表示装置において、
    前記表示部は、発光ダイオードをバックライトに用いた液晶ディスプレイであり、前記発光ダイオードの駆動を制御する駆動制御部を有しており、
    前記設定制御部は、前記第3の処理において、前記駆動制御部に色度x,y及び輝度Yの値を供給し、
    前記駆動制御部は、前記設定制御部から供給された色度x,y及び輝度Yの値をR,G,Bの値に変換し、変換したR,G,Bの値に応じた駆動電流を前記発光ダイオードに供給する
    ことを特徴とする映像表示装置。
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