JP2009076914A - Iii族窒化物化合物半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板、基板上の複数のバッファー層、及び複数のバッファー層の最上層上のIII族窒化物化合物半導体層を備えるIII族窒化物化合物半導体装置を提供する。
【解決手段】基板、前記基板上の複数のバッファー層、前記複数のバッファー層の最上層上のIII族窒化物化合物半導体層を備えるIII族窒化物化合物半導体装置であって、前記基板上に形成され、遷移金属窒化物からなる第1バッファー層と、前記第1バッファー層上に形成され、ガリウムと遷移金属との窒化物からなる第2バッファー層とを備えることを特徴とするIII族窒化物化合物半導体装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体分野に関し、より詳しくは、発光光電子装置に適したIII族窒化物化合物半導体装置に関する。
III族窒化物は、強い化学的結合の重要な利点を提供し、光電子装置の活性領域に存在する大きい電流及び強い光の照明条件下で、非常に安定的であって、劣化が防止される。また、III族窒化物は、一旦成長すれば、電位形成が防止される。
III族窒化物の高い成長温度により、窒化物膜の成長を支持するのに適した公知の基板の種類は、現在大きく制限されている。一番しばしば利用される基板材料は、サファイアとシリコンカーバイドである。これらの材料は、III族窒化物と大きく異なった格子定数及び熱膨張計数を有する。従って、基板と窒化物との間に形成された界面は、干渉性を欠如して、界面変形及び界面エネルギーを増加させ、膜の濡れを減少させる。これらの要因は、窒化物膜の成長作用及びその結果物の窒化物膜に大きく影響をおよぼす。例えば、サファイア上にIII族窒化物を3次元成長させる工程が公知されている。基板上に不連続的な3次元窒化物アイランドを形成することにより、III族窒化物膜の成長が初めて起きる。これらのアイランドが成長して、互いに合体する。アイランドが合体する膜の領域において格子整合がよくない。これらの領域において高い電位密度が生じる。窒化物膜内の電位配列は、光電子装置の活性領域内のキャリア再結合作用に影響をおよぼすことにより、窒化物上で製造された光電子装置の光電子特性に悪い影響をおよぼし、結局は発光の強さ及び装置の効率を落とす。
最近では、多くの開発者が、商業上の理由で、隣接のバルクGaNがない、新たな窒化物プラットホームを探すか、いくつかのエンジニアは、窒化物成長のためのプラットホームとしてシリコンとSiCを越えて、複合材料と金属を見始めた。多くの複合材料及び金属のうち、新たな窒化物プラットホームのための候補として、TiN材料に対する関心が多くなっている。一般的に、TiN薄膜は、優秀な化学的、機械的、熱的安定性のために、軍事的応用、宇宙航空産業等を含む機械的ハードコーティングから、電子、バイオ材料までを覆う多くの用途を有する。まだ可視的ではないが、薄膜TiNは、半導体産業にも利用される。銅をベースとするチップにおいて、それを動作させるために、TiN薄膜は、シリコンデバイスと金属コンタクトとの間の伝導性バリアーとして使用される。その薄膜は、シリコン内への金属拡散を遮断する一方、良い電気的接続を許すのに充分な程(30〜70μΩcm)の伝導性を有する。
しかし、III族窒化物半導体装置の生産に利用するために、TiNのような遷移金属窒化物を導入しようとする試みは略されていない。現在まで、光電子アプリケーションのために、パターンがあるかないサファイア基板上に、TiN又は共に蒸着される(Ti、Ga)Nを形成する成長方法は、定立されていない。
基板上に複数のIII族窒化物膜を2次元成長させることは、これらの膜の電位密度を減少させるのに好ましい。しかし、公知の工程では、基板と膜との間の高い界面エネルギーにより、2次元成長が阻害される。アイランドが合体して電位が形成された後でなければ、2次元成長が開始されない。
GaN及びこれと関連した化合物は、発光装置関連市場に成功的に侵入してきた。それより少ないが、光検出装置関連市場においても同様である。しかし、市場に高性能電子装置を持ってくることに加えて、装置改善のための気勢は、GaNがヘテロエピ成長する非固有基板(non−native substrate)により大きく影響を受ける電子的又は光的特性を改善するGaN技術に集中している。このように、ヘテロエピGaNは、高い密度の浸透電位(TDs)及びそれと関連した点欠陥を有し、これらの全ては、キャリアを散乱させ、放射再結合効率を阻害するか不安定にし、装置の作動寿命や性能に有害である。浸透電位(TD)問題に対して、ELO(Epitaxial lateral overgrowth)技術が開発されて、デバイス品質のGaNエピ層を得るのに幅広く利用されている。しかし、ELO工程は、エックスシチュ(現地外)フォトリソグラフィック段階(複数段階)を必要とし、それらの段階は、定められた構造においてどれ位工程が多く反復されるかによって頻繁であり、煩わしく、費用を上昇させる。
本発明の一つの目的は、前述した短所を避けるIII族窒化物半導体装置を提供することである。
本発明の他の目的は、前述した短所を克服するIII族窒化物化合物半導体の製造方法を提供することである。
上記目的は、基板とIII族窒化物化合物半導体層との間の複数のバッファー層として、遷移金属窒化物と、Gaと遷移金属との窒化物を利用することによって達成される。
本発明の一側面は、基板、前記基板上の複数のバッファー層、前記複数のバッファー層の最上層上のIII族窒化物化合物半導体層を備えるIII族窒化物化合物半導体装置を提供する。前記複数のバッファー層は、前記基板上に形成された第1バッファー層と、前記第1バッファー層上に形成された第2バッファー層とを備える。前記第1バッファー層は、遷移金属窒化物からなり、前記第2バッファー層は、ガリウムと遷移金属との窒化物からなる。
望ましくは、前記遷移金属は、チタニウム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、及びタンタル(Ta)からなる群から選択された少なくとも一つの要素を含む。
望ましくは、前記複数のバッファー層は、前記第2バッファー層と前記III族窒化物化合物半導体層との間に介在した第3バッファー層を更に備え、前記第3バッファー層は、GaNからなる。
望ましくは、前記基板は、サファイア(sapphire)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ガリウム窒化物(gallium nitride)、ガリウム燐(gallium phosphide)、及びガリウムヒ素(gallium arsenide)から選択されたものからなる。
望ましくは、前記第1バッファー層は、20〜100Åの厚さを有し、前記第2バッファー層は、50〜100Åの厚さを有し、前記第3バッファー層は、200〜300Åの厚さを有する。
望ましくは、前記第1バッファー層は、TiNからなり、前記第2バッファー層は(Ti、Ga)Nからなる。より望ましくは、前記(Ti、Ga)Nは、TiGaN相を含む。
本発明の他の側面は、基板、前記基板上の複数のバッファー層、及び前記複数のバッファー層の最上層上のIII族窒化物化合物半導体層を備えるIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法を提供する。前記方法は、前記基板上に遷移金属窒化物からなる第1バッファー層を形成する段階と、前記第1バッファー層上にガリウムと遷移金属との窒化物からなる第2バッファー層を形成する段階とを含む。
望ましくは、前記第2バッファー層上に第3バッファー層を形成し、前記第3バッファー層を前記第2バッファー層と前記III族窒化物化合物半導体層との間に介在させる段階をさらに含む。前記第3バッファー層は、GaNからなる。
望ましくは、前記第1バッファー層は、遷移金属窒化物層、より望ましくは、TDEAT、TDMAT、TTIP、及びTiClから選択された金属有機チタニウムソースを利用して形成されたTiN層でありうる。
望ましくは、前記第2バッファー層は、TDEAT、TDMAT、TTIP、及びTiClから選択された金属有機チタニウムソースを利用して形成された(Ti、Ga)N層でありうる。
低温で基板上に単一バッファー層を形成する従来の方法と異なり、本発明の一実施例は、高い成長温度を有するリアクター(reactor)内において、サファイア基板とIII族窒化物(GaN層)との間の界面層(interlayers)として、遷移金属窒化物であるTiN層と、遷移金属とGaとの窒化物であるTiN化合物層(より具体的には、(Ti、GaN)層)をインシチュー(in−situ)成長させる新たな方法を提供する。
一般的に、従来の方法によると、サファイア基板上にバッファー層を形成することは、バッファー層上にGaN膜上の2次元核の形成を強化させることが知られている。これは、電気的性能及び発光性能を改善させてきたが、基板とGaN膜との間の界面上における原子結晶度を更に増加させると、GaN膜の質をより増加させることができる。
従って、基板上に改善されたIII族窒化物膜を成長させることが好ましい。特に、電位密度が減少し、電気的性能が改善され、光電子装置に利用されて改善された装置性能を提供できる改善されたIII族窒化物フイルムが好ましい。
基板上に、そして基板とIII族窒化物との間に、TiNバッファー層及びこれと共にするTi化合物を含むバッファー層は、TD(浸透電位)問題のような材料品質の光電子性能を制御するのに重要な役割をすることができる。さらに、本発明を利用すれば、金(Au)元素と類似に、スペクトルで光を反射するTiNの優秀な赤外線反射特性により、光学性能がより強化される。
本発明は、減少した電位密度を有し基板上に成長する複数のIII族窒化物膜を提供する。本発明は、また基板上に改善されたIII族窒化物膜を形成する方法を提供する。III族窒化物膜は、性能向上のためにLED及びダイオードレーザーを含む発光装置に用いることができる。
本発明によって形成された改善された複数のIII族窒化物膜は、性能向上のために光電子装置に用いることができる。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。次に紹介される実施例は、当業者に本発明の思想が十分に伝えられるようにするために、一例として提供されるものである。従って、本発明は、以下説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。そして、図面において、構成要素の幅、長さ、厚さなどは、便宜のために誇張して表現されることができる。明細書の全体にわたって同一の参照番号は、同一の構成要素を示す。
図1は、本発明の一実施例による、基板、基板上の第1バッファー層、第1バッファー層上の第2バッファー層、第2バッファー層上の第3バッファー層、及び第3バッファー層上のIII族窒化物層を含む構造を示す横断面図である。
図1を参照すれば、基板17は、サファイア、シリコンカーバイド(SiC)、Si、ガリウム窒化物、ガリウム燐、亜鉛酸化物(ZnO)、又は他の種類の基板でありうる。
層27は、チタニウム窒化物からなる第1バッファー層17であり、ここで、チタニウムは、TDEAT(tetrakis−diethylamino−titanium、[Ti(NEt2)4])、TDMAT(tetrakis−dimethylamino−titanium、[Ti(Nme2)4]、TTIP(titanium isopropoxide、Ti(OC3H7)4)、又はTiClガスのような有機金属ソースから選択され、窒素は窒素ガス又はNHから出てくる。
遷移金属窒化物が金属光沢を有するので、サファイア基板を利用するLEDの場合に発光の増加が期待される。LEDから放出される光は、チタニウム窒化物、ハフニウム窒化物、ジルコニウム窒化物、タンタル窒化物などのように金属光沢を有する遷移金属窒化物により反射される。
また、TiNのような遷移金属窒化物が、サファイアより低い硬度を有するので、サファイア基板とそれぞれのIII族窒化物化合物半導体層との間の格子定数又は熱膨張計数の差により発生されるねじれ(又は内部応力)を緩和させる作用がある。遷移金属窒化物を成長させる有用な方法は、例えば、プラズマCVD、熱CVD、光学CVDなどのようなCVD(化学気相蒸着)、スパッタリング、反応性スパッタリング(reactive sputtering)、レーザーアブレーション(laser ablation)、イオンメッキ(ion plating)、蒸発、ECRなどのようなPVD(物理気相蒸着)等を含むが、これに限定されるのではない。
第1バッファー層27は、第2バッファー層28と基板17との間に介在される。前記第1バッファー層27は、気相蒸着法又はスパッタリング法により、基板上に形成される。
層28は、(Tix、Gay)N(ここで、0<x<10、O<y<10)からなる第2バッファー層である。
第1バッファー層27の成長後、TMG(トリメチルガリウム)、Ti前駆体、及びアンモニア(NH)のそれぞれは、不況性ガスの存在下で基板又は基板アセンブリーに流れ、化学気相蒸着、より望ましくは、MOCVD方法により(Ti、Ga)N層を形成する。より良い結晶質を有する第2バッファー層28の成長のために、第3バッファー層29の成長温度と比較される相対的に高い成長温度が要求される。層29は、約200〜300Åの厚さを有する第3バッファー層である。上記第3バッファー層29は、典型的に580℃の低い温度で形成されるGaNからなる。第3バッファー層29の成長条件は、Ti前駆体を流すのを止めることと、成長温度を約580℃に大きく低くすることを除外すれば、第2バッファー層28の成長条件と同じである。
図2は、本発明の第2実施例による発光ダイオードの構造を示す。III族窒化物化合物半導体装置は、基板、上記基板上の第1バッファー層、上記第1バッファー層上の第2バッファー層、上記第2バッファー層上の第3バッファー層、及び第3バッファー層上のIII族窒化物層のような構造を含む。
図2を参照すれば、基板は、サファイア、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(ガリウム窒化物)等のような六方晶系材料、又はSi(シリコン)、GaP(ガリウム燐)、GaAs(ガリウムヒ素)等のような等軸晶系材料でありうる。本実施例によると、基板は、サファイア(Al)からなる。さらに、基板47の表面形状は、フラット(flat)であるか、又は他の決定配向を有するパターン型でありうる。
チタニウム窒化物からなる第1バッファー層57は、相対的に高い温度で基板47上に形成されることができる。高い質のチタニウム窒化物層を得るための最適の成長温度は、周辺ガス、金属有機ソースの種類、成長方法のような、成長工程の変数により決定されることができる。上記第1バッファー層57は、基板温度が約500℃乃至約1000℃の場合に形成される。上記第1バッファー層57の形成は、約0.1torr乃至約100torrの圧力を有する蒸着チャンバ内で行われることができる。上記第1バッファー層57は、約20Å 〜約100Å の厚さを有する。
前述のように、LED装置の品質を考慮して、サファイア(Al)基板と窒化物層との間にヘテロエピ成長により生じる欠陥を減らすために、界面層(又は、バッファー層)としてチタニウム窒化物を利用することは略報告されていない。第1バッファー層57は、岩塩構造(rock salt structure)を有するチタニウム窒化物(111)面からなる。X線回折のシータ/2シータ走査(theta/2 theta scan)及びFWHM(揺動曲線)から、TiN/サファイア(Al)ヘテロ構造のエピ関係(epitaxial realationship)がすでに確認された。その他、XRD揺動曲線測定から、サファイア上のGaNよりサファイア上のTiNのFWHMが狭いという報告書がある。図3は、Al(0001)上の、そして、Al(0001)とエピタクシャルTiN(111)との間の境界の高解像度イメージと、「デジタルマイクログラプ(Digital Micrograph)」のソフトウェアにより処理されたフーリエフィルタリングされた(Fouier−fitered)イメージを示す。矢印により指定された余分の面を注目する。これらは、格子不整合を緩和させる不一致電位である。
基板47上に第1バッファー層57が直接成長した後、第2バッファー層58は、約500℃〜約1000℃、より望ましくは約850℃の温度で第1バッファー層57上に形成される。上記第2バッファー層58は、(Ti、Ga)N合金から構成されることができる。第1バッファー層57上に第2バッファー層58が形成されるの間又は直後に、Ti、Ga、N(窒素)の間には、拡散(diffusion)のような自発的な熱力学作用が、3元合金系の熱力学的平衡のために所定の間隔(interval)で起きる。実際に、Ti−Ga−N(3元)系の熱的安定性の基礎研究は、他の研究チームにより行われたことがある。
図4は、室温でのTi−Ga−N(3元)系の等温線図を示す。これは、部分的な熱力学的推定値により概略的に計算される。
850℃でアニーリングされた拡散カップル内の観察された拡散経路が補充される。図4から、約850℃(アニーリング温度に推定)の温度で、TiとGaNとの間に反応が可能であるがわかった。これは、TiGaN相を含む(Ti、Ga)N3元系合金が確認されることを意味する。Ti/GaNセルを利用する本研究の結果は、本発明とよく符合される。
50Å〜100Åの厚さを有する第2バッファー層58を形成するために、TiClガス、トリメチルガリウム(TMG)、及びアンモニア(NH)のような金属有機ソースからのTi前駆体が、100torr乃至500torrの圧力を有するリアクター内の基板上に供給される。第3バッファー層59は、GaNからなる。この層は、典型的に530℃〜600℃、最も望ましくは580℃の低温で成長される。
一種の低温単一バッファー層を得るための工程は、すでに公知されている。従って、本発明の第3バッファー層59は、公知の工程の低温GaNバッファー層と略同様である。上記第3バッファー層59は、250Å〜300Åの厚さを有する。本実施例によると、基板47と第3バッファー層59との間にTiN材料を含む第2バッファー層58と、第1バッファー層57とのような新たな層は、ヘテロエピ構造成長に起因する電位を減少させるのに重要な役割をする。
従って、III族窒化物半導体LED装置の全般的な品質は、TiN化合物を有する新たな中間層を利用することにより改善される。図5a及び図5bは、Tinのある場合と、TiNのない場合とを示す横断面TEMであり、GaN電位の減少に対するTiN層の効果を表す。
上記III族窒化物化合物半導体層67は、発光装置、光検出器、又は受光器でありうる。上記III族窒化物化合物半導体層67は、p型GaN層、n型GaN層、及びp型GaN層とn型GaN層との間に介在した活性層を含むことができる。
基板、特に半導体基板又は基板組立体上にバッファー層を形成する方法又は装置を利用すれば、本発明からチタニウムリガンド(ligands)を含む一つ以上の前駆体化合物と蒸着工程を利用して、優越な品質を有するIII族窒化物化合物半導体装置を得ることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
基板、この基板上の第1バッファー層、第1バッファー層上の第2バッファー層、第2バッファー層上の第3バッファー層、及び第3バッファー層上のIII族窒化物フイルムを含む本発明の一実施例による構造を示す横断面図。 基板、この基板上の第1バッファー層、第1バッファー層上の第2バッファー層、第2バッファー層上の第3バッファー層、及び第3バッファー層上のIII族窒化物フイルムを含む本発明の他の実施例による構造を示す横断面図。 Al上のAlとエピタクシャルTiN(111)との間のインターフェースイメージと、「デジタルマイクログラプ」のソフトウェアにより処理されたフーリエフィルタリングされたイメージ。 室温でのTi−Ga−N(3元)系の等温線図であり、部分的な熱力学的推定値により概略的に計算してなることを示す等温線図。 GaN電位の減少に対して、TiN中間層の効果を示すための、TiNのある場合とTiNのない場合との横断面TEM。 GaN電位の減少に対して、TiN中間層の効果を示すための、TiNのある場合とTiNのない場合との横断面TEM。
符号の説明
17、47基板、27、57第1バッファー層、28、58第2バッファー層、29、59第3バッファー層、37、67III族窒化物半導体層

Claims (19)

  1. 基板、前記基板上の複数のバッファー層、前記複数のバッファー層の最上層上のIII族窒化物化合物半導体層を備えるIII族窒化物化合物半導体装置であって、
    前記基板上に形成され、遷移金属窒化物からなる第1バッファー層と、
    前記第1バッファー層上に形成され、ガリウムと遷移金属との窒化物からなる第2バッファー層と
    を備えることを特徴とするIII族窒化物化合物半導体装置。
  2. 前記遷移金属は、チタニウム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、及びタンタル(Ta)からなる群から選択された少なくとも一つの要素を含むことを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  3. 前記複数のバッファー層は、前記第2バッファー層と前記III族窒化物化合物半導体層との間に介在した第3バッファー層を更に備え、前記第3バッファー層は、GaNからなることを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  4. 前記基板は、サファイア(sapphire)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ガリウム窒化物(gallium nitride)、ガリウム燐(gallium phosphide)、ガリウムヒ素(gallium arsenide)から選択されたものからなることを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  5. 前記第1バッファー層は、20〜100Åの厚さを有することを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  6. 前記第2バッファー層は、50〜100Åの厚さを有することを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  7. 前記第3バッファー層は、200〜300Åの厚さを有することを特徴とする請求項3に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  8. 前記第1バッファー層は、20〜100Åの厚さを有し、前記第2バッファー層は、50〜100Åの厚さを有し、前記第3バッファー層は、200〜300Åの厚さを有することを特徴とする請求項3に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  9. 前記第1バッファー層は、TiNからなり、前記第2バッファー層は(Ti、Ga)Nからなることを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  10. 前記(Ti、Ga)Nは、Ti2GaN相を含むことを特徴とする請求項9に記載のIII族窒化物化合物半導体装置。
  11. 基板、前記基板上の複数のバッファー層、前記複数のバッファー層の最上層上のIII族窒化物化合物半導体層を備えるIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法であって、
    前記基板上に遷移金属窒化物からなる第1バッファー層を形成する段階と、
    前記第1バッファー層上にガリウムと遷移金属との窒化物からなる第2バッファー層を形成する段階と
    を含むことを特徴とするIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法。
  12. 前記遷移金属は、チタニウム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、及びタンタル(Ta)からなる群から選択された少なくとも一つの要素を含むことを特徴とする請求項11に記載のIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法。
  13. 前記第2バッファー層上に第3バッファー層を形成して、前記第3バッファー層を前記第2バッファー層と前記3族窒化物化合物半導体層との間に介在させる段階を更に含み、前記第3バッファー層は、GaNからなることを特徴とする請求項11に記載のIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1バッファー層は、20〜100Åの厚さを 有し、前記第2バッファー層は、50〜100Åの厚さを有し、前記第3バッファー層は、200〜300Åの厚さを有することを特徴とする請求項13に記載のIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法
  15. 前記第1バッファー層は、TiNからなり、前記第2バッファー層は、(Ti、Ga)Nからなることを特徴とする請求項11に記載のIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法。
  16. 前記(Ti、Ga)Nは、Ti2GaN相を含むことを特徴とする請求項15に記載のIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1バッファー層は、TDEAT、TDMAT、TTIP、及びTiClから選択された金属有機チタニウムソースを利用して形成されたTiN層であることを特徴とする請求項11に記載のIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法。
  18. 前記第2バッファー層は、TDEAT、TDMAT、TTIP、及びTiClから選択された金属有機チタニウムソースを利用して形成された(Ti、Ga)N層であることを特徴とする請求項11に記載のIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法。
  19. 前記基板は、サファイア(sapphire)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ガリウム窒化物(gallium nitride)、ガリウム燐(gallium phosphide)、ガリウムヒ素(gallium arsenide)から選択されたものからなることを特徴とする請求項11に記載のIII族窒化物化合物半導体装置の製造方法。
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