JP2009075954A - Nc制御機器および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】NC制御機器において、ユーザが意図したタイミングでワーク質量の推定が行われ、しかも、その際にワーク質量の推定の実行動作が確実に行われるようにする。
【解決手段】モード選択スイッチを操作すると、ワーク質量の推定モードに入る。次に、ワーク質量の自動推定選択スイッチを操作すると、X軸モータ8によりテーブル3がサドル2の一端近くに移動され、その位置を出発位置としてサドル2の他端までテーブル3が移動される。このサドル2の一端側から他端までテーブル3が移動される間の加速過程、減速過程において複数回ワーク質量の演算が行われ、その平均が推定されたワーク質量となる。
【選択図】図1

Description

本発明はワークを移動させる移動体の駆動源の出力の情報と加速度の情報とからワークの質量を推定する手段を有したNC制御機器およびワーク質量を推定する制御プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
NC制御機器、例えばNC制御工作機械では、テーブルにワークを固定し、このテーブルを駆動源であるモータにより移動させるようにしている。テーブルの移動用モータは、NC制御装置によりフィードバック制御され、このフィードバック制御によってワークの移動位置が正確に制御されるようになっている。
このようなNC制御機器のうちには、ユーザが設定したワーク質量に応じて制御の時定数を変えるように、例えばワーク質量が軽いときには時定数を短くし、重いときには時定数を長くするように構成したものがある。ここで、時定数とは、テーブルを加速させるとき、静止した状態から所定速度に達するまでの時間をいい、従って時定数は加速度の大きさを表す値となり、時定数が小さいときはテーブルの加速度は大きく、時定数が大きいときはテーブルの加速度は小さい。
この場合、ユーザが設定したワーク質量が実際のワーク質量よりも軽い場合には、時定数が適正値よりも短くなってしまい、メカ機構部品の寿命の低減や、振動増加、メカ機構の破損などを生じさせる可能性がある。このため、NC制御装置自身がワーク質量を正確に推定できることが好ましい。そこで、特許文献1では、テーブルに固定されたワークの質量に応じた時定数を求めるために、テーブルを移動させるモータのトルクと加速度からワークの質量を推定するようにしている。
特開2004−54838号公報
特許文献1のワーク質量推定は、推定精度を上げるために、加速度が設定値以上になったとき、所定のサンプリング周期毎に複数回推定計算を行い、その平均を取るようにしている。この質量推定は、ワークをテーブルに取り付けた後、そのワークの加工のためにテーブルが移動する際に行われる。この際、テーブルの移動距離が短いと、所定回数以上の推定計算ができず、推定値が不正確になったり、場合によっては、質量推定ができないまま、ユーザが設定したワーク質量から求めた時定数でテーブルを移動させることとなり、モータに大きな負荷をかけ続けてしまうという恐れがある。また、ワークの加工途中で、テーブルがある程度長い距離移動されると、その際にワーク質量の推定が行われ、従って、ユーザが意図しないタイミングで時定数の変更が行われてしまうという不具合が生じることもある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザが意図したタイミングでワーク質量の推定が確実に実行されるNC制御機器およびワーク質量推定制御プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
本発明は、操作手段を操作することで、ワーク質量推定手段によるワーク質量の推定が行われる。そして、このワーク質量推定手段によるワーク質量の推定の際、移動体の位置に応じて駆動手段を制御して移動体を所定の長距離移動が可能な位置に移動させ、その後、駆動手段を制御して移動体を所定の長距離移動させ、その所定の長距離移動時の駆動手段の出力の情報と加速度の情報からワークの質量を推定する。
このため、ユーザの希望するタイミングでワーク質量の推定が行われる。また、ワーク質量を推定する際には、移動体が所定の長距離移動できる位置から移動し始めるので、移動距離が不足することがなく、ワーク質量の推定を確実に行うことができる。
ここで、上記の所定の長距離移動とは、移動体が所定値以上の加速度に上昇して移動し、その後、減速して停止することができる程度の距離を言う。
以下、本発明の一実施形態をNC制御工作機械(NC制御機器)に適用して説明する。
まず、この実施形態においてワーク質量を推定する原理を説明する。NC制御工作機械では、通常、ワークはテーブルに固定され、そのテーブルはモータを駆動源とするボールねじ機構によって直線移動される。ワーク質量の推定は、モータによりテーブルを直線移動させて行う。
ここで、ワークを固定してテーブルを移動させた場合、次の式が成り立つ。
モータトルク=総質量×k×加速度+粘性抵抗×速度+摺動抵抗……(1)
但し、kは、総質量をモータ軸換算イナーシャに変換するパラメータである。
総質量は、ワーク質量とワーク無し時の質量との和であるから、
ワーク質量=[(モータトルク−粘性抵抗×速度−摺動抵抗)/(加速度×k)]
−ワーク無し時の質量……(2)
ワーク無し時の質量は、機械構成が決まれば、一義的に決まる値である。式(2)によりワーク質量を正確に求めるためには、粘性抵抗と摺動抵抗とが既知である必要がある。
しかしながら、粘性抵抗や摺動抵抗は、機械の環境温度によって大きく変化することがあるし、また、機械を使用してゆくうちに、各種のメカ機構の摩耗・がたの影響によって変化することがあるので、(2)式ではワーク質量の正確な推定には不十分である。そこで、本実施形態では、加速時に推定したワーク質量と減速時に推定したワーク質量との平均を求め、この平均値をワーク質量とすることによって粘性抵抗および摺動抵抗をキャンセルできるようにした。
つまり、ワーク質量の推定のためにテーブルを移動させるとき、その駆動源であるモータを、台形の速度パターンとなるように速度制御する。即ち、ワーク質量推定時、テーブルは、図7に示すように、静止状態から一定の速度Vとなるまで、一定の加速度で速度上昇(加速行程)し、そして、その一定の速度Vで一定の距離移動(定速行程)した後、一定の減速度で減速(減速行程)して停止するように制御される。
加速行程での任意の速度V1のときの加速度をα、トルクをT1とし、減速行程での同じ速度V1のときの加速度を−α、トルクをT2とすると、加速行程で推定されるワーク質量と減速行程で推定されるワーク質量は、夫々次の2つの式であらわされる。
加速行程でのワーク質量=[(T1−粘性抵抗×V1+テーブルの摺動抵抗)
/(α×k)]−ワーク無し時の質量……(3)
減速行程でのワーク質量=−[(T2−粘性抵抗×V1+テーブルの摺動抵抗)
/(α×k)]−ワーク無し時の質量……(4)
従って、加速行程でのワーク質量と減速行程でのワーク質量との平均は、次に式で表される。
[(3)式+(4)式]/2=[(T1−T2)/(2×α×k)]
−ワーク無し時の質量……(5)
このように、加速行程でのワーク質量と減速行程でのワーク質量との平均をワーク質量とすることによって機械の環境温度や経年変化によって生ずる変動分をキャンセルでき、より正確なワーク質量を推定できるものである。
なお、上記説明では、加減速の途中の任意の速度V1のときにワーク質量の推定を行うようにしたが、推定精度を高めるためには、加速度の絶対値が一定値以上のとき、所定のサンプリング周期経過毎に複数回推定演算し、それらの平均を取ることが好ましい。
さて、図2はNC制御工作機械の概略構成を示す。この図2に示されているように、NC制御工作機械のベッド1上には、Y方向(前後方向)に移動するサドル2が設けられ、このサドル2上にX方向(左右方向)に移動するテーブル3が設けられ、更に、コラム4には、主軸頭5がZ方向(上下方向)に移動可能に設けられている。そして、主軸頭5には、カッターなどの工作用工具を取り付けるための主軸6が設けられている。
サドル2、テーブル3および主軸頭5は、夫々図4に示すY軸モータ7、X軸モータ8、Z軸モータ9を駆動源としてY,X,Z方向に直線移動し、また、主軸6は、同じく図4に示す主軸モータ10を駆動源として回転する。サドル2、テーブル3および主軸頭5を直線移動させる機構は、いずれもボールねじ機構(回転運動‐直線運動変換機構)が採用されている。このボールねじ機構をテーブル3のボールねじ機構11に代表させて図1に示す。
即ち、テーブル3は、サドル2上に設けられたリニアガイド12に案内されてX方向(図1で左右方向)に直線移動可能になっている。一方、ボールねじ機構11は、ねじ軸13とボールを収納したボールナット14とからなり、そのうち、ボールナット14がテーブル3の下部に取り付けられている。ねじ軸13は、ボールナット14に螺合され、左右両端部がサドル2の左右両側に設けられたブラケット15によって回転可能に支持されている。そして、ねじ軸13の一端部がサドル2の一端側に配設されたX軸モータ8の回転軸8aにカップリング16を介して連結されている。このようなボールねじ機構11において、ねじ軸13がX軸モータ8によって回転されると、その回転方向に応じてテーブル3が左方向或いは右方向に向って直線移動する。
上記のようなNC制御工作機械は、操作盤(図示せず)を備えており、この操作盤には、図4に示す例えば液晶ディスプレイからなる表示装置17およびメカニカルスイッチなどからなる各種のスイッチ18が設けられている。また、表示装置17の表面には、タッチパネル19が設けられており、このタッチパネル19は、スイッチ18群と共に入力装置(操作手段)20を構成している。
NC制御工作機械は、図4に示すNC制御装置21によって制御される。NC制御装置21は、NC制御工作機械の動作全般を制御する機能を有しており、マイクロコンピュータを主体として構成されている。即ち、NC制御装置21は、CPU22、ROM(記録媒体)23、RAM24を備え、それらをバス25によって接続して構成されている。そのうち、ROM23には、加工プログラムを解読するためのプログラムの他、テーブル3上に固定されたワークの質量を推定するための制御プログラム、ワーク質量を推定する際にモータの回転の加速度をテーブル3の加速度に変換するための係数やモータのトルクをテーブルの推力に変換するための係数、或いは許容最大ワーク質量(最大搭載質量)などが記録されている。
上記RAM24には、加工プログラムが与えられるようになっており、CPU22は、ROM23に記憶されたプログラムに基づいてRAM24の加工プログラムから数値情報を取得し、モータ制御部26に対して各モータ7〜10を制御するための指令を与える。モータ制御部26は、与えられた指令に基づいて各モータ7〜10を制御し、テーブル3上に固定されたワークに対し、所定の加工を施すようになっている。
ここで、モータ制御部26は、各軸モータ7〜10を制御するためのサーボアンプ27〜30を備えている。YXZ軸モータ7〜9のサーボアンプ27〜29の構成は同一であるから、ここでは、テーブル3についてのX軸モータ8のサーボアンプ28につき、図3により説明する。即ち、X軸モータ8は、ロータリエンコーダ31を備えており、このロータリエンコーダ31は、X軸モータ8の現在位置情報を位置フェードバック信号SbとしてNC制御装置21に与える。そして、NC制御装置21は、加工プログラムから取得した数値情報に基づいて位置の指令(単に位置指令)Saを生成し、サーボアンプ28に与える。
サーボアンプ28は、位置指令Sa通りX軸モータ8が動作するようにX軸モータ8の電流を制御するように構成されている。具体的には、サーボアンプ28の加算器32において、位置指令Saと実際の位置の信号である位置フィードバック信号Sbとの位置偏差Seが算出され、この位置偏差Seに位置ループゲインKpを乗ずることにより速度指令Sfが算出される。
そして、加算器33において、上記速度指令Sfと実際の速度、つまり位置フィードバック信号Sbを微分回路34で微分して得られた速度Sgとの速度偏差Shが算出される。この速度偏差Shに速度ループ比例ゲインKvpを乗ずることにより得られた電流指令(比例)Siと、上記速度偏差Shを積分回路35により積分してその積分結果に速度ループ積分ゲインKviを乗ずることにより得られた電流指令(積分)Sjとを、加算器36により加算することにより、電流指令Skが算出される。そして、この電流指令Skに従うように電流制御部37によりX軸モータ8が通電制御される構成になっている。また、電流制御部37は、X軸モータ8の電流情報、即ち、X軸モータ8の出力であるトルク情報T(n)をNC制御装置21に与えるように構成されている。
図4に示すように、NC制御装置21には、前述の表示装置17、スイッチ18群、タッチパネル19が接続されている。スイッチ18群のうち、一つはモード選択スイッチとされ、別の一つはワーク質量手動入力選択スイッチとされ、更に別の一つはワーク質量自動推定選択スイッチとされている。そして、モード選択スイッチが操作されると、NC制御装置21は、ROM23に記憶されたワーク質量推定の制御プログラムが実行されるようになる。
即ち、ワークWを固定装置(図示せず)によりテーブル3に固定した後、ユーザの所望時期に、スイッチ18のうちのモード選択スイッチを操作する。すると、NC制御装置21は、図5のフローチャートに示すように、モード選択スイッチからの入力信号を検出し(ステップS1で「YES」)、ROM23に記憶されたワーク質量推定のための制御プログラムを読み出してワーク推定モードとなる(ステップS2)。そして、NC制御装置21は、ワーク質量推定のための制御プログラムの実行に移り、表示装置17の画面をワーク質量推定モード用に変更する(ステップS3)。
この実施形態では、ワークWの質量は手動で入力できるようにもなっていて表示装置17の画面がワーク質量推定モード用に変更されると、ワーク質量を手動入力するか、自動推定するかを選択できるようになる。ワークWの質量が過去に自動推定されて既知であったり、大体の質量が分っていたりした場合には、ワーク質量手動入力選択スイッチを操作する(ステップS4で「手動」)。すると、NC制御装置21は、ユーザがワークWの質量を手動操作によって入力できる状態にする。そこで、ユーザは、入力装置20のテンキー、或いはタッチパネル19に表示されたテンキーを使用してワークの質量を入力する(ステップS5)。
一方、ワーク質量自動推定選択スイッチを操作すると(ステップS4で「自動」)、NC制御装置21は、次のようにしてワークWの質量を推定する。即ち、まず、NC制御装置21は、X軸モータ8のロータリエンコーダ31からサドル2上におけるテーブル(移動体)3の現在位置を取得する(ステップS6)。テーブル3の現在位置がサドル2の一端側の所定位置にない場合(ステップS7で「NO」)には、NC制御装置21は、X軸モータ(駆動手段)8を駆動してテーブル3をサドル2の一端側の所定位置(出発位置)に移動させる(ステップS8:制御手段)。
次いで、NC制御装置21は、X軸モータ8を制御してテーブル3をサドル2の一端側の所定位置を所定の長距離移動の出発位置として当該出発位置から他端側の所定位置(到着位置)まで移動させる(ステップS9:制御手段)。このとき、NC制御装置21は、X軸モータ8を図7に示す台形速度パターンとなるように速度制御する。そして、NC制御装置21は、ロータリエンコーダ(位置検出手段)31からの位置フィードバック信号Sbを2回微分して得られるX軸モータ8の回転の加速度が所定の加速度以上になってから、ロータリエンコーダ31からの位置フィードバック信号Sbを1回微分して得られるX軸モータ8の速度がV1,V2…Vnとなる複数時点において、X軸モータ8の加速度と、電流制御部37からのX軸モータ8の出力トルクを取得する。
次に、NC制御装置21は、X軸モータ8が減速過程に入ってから、所定の加速度未満となるまでに、加速過程における速度と同速度Vn,…V2,V1となる複数時点において、X軸モータ8の加速度と、X軸モータ8の出力トルクを取得する。そして、加速過程と減速過程とで取得した速度V1,V2…VnのX軸モータ8の加速度と出力トルクとによって前記(5)式を用いてワーク質量を算出し、且つ、各速度V1,V2…Vnでのワーク質量の平均を算出し、その平均値を推定したワーク質量とする(以上、ステップS10:ワーク質量推定手段)。
以上のようにして、ワーク質量が手動にて入力され、或いは自動でワーク質量が推定されると、NC制御装置21は、ワーク質量から時定数を算出し(ステップS11)、次いで、入力され、或いは推定したワーク質量が許容最大ワーク質量を超えているか否か判断する(ステップS12)。
入力され、或いは推定したワーク質量が許容最大ワーク質量を超えていた場合(ステップS12で「YES」)には、NC制御装置21は、表示装置17に例えば図6に示すように「ワーク質量がオーバーしています。ワークを確認して下さい。」との警告文を表示し(ステップS13)、続いて、表示装置17に入力され、或いは推定したワーク質量を許容最大ワーク質量(最大積載質量)と共に表示する(ステップS14)。
入力され、或いは推定したワーク質量が許容最大ワーク質量以下であった場合(ステップS12で「NO」)には、NC制御装置21は、警告文は表示せず、ワーク質量と許容最大ワーク質量を表示する(ステップS14)。
ユーザは、警告文が表示された場合、ワークWの固定状態を確認する。固定が不確実であったような場合には、テーブル3の移動時にワークWが動いて質量推定に影響を及ぼすので、そのときには、ワークWを固定しなおして、ワーク質量の推定を再度行わせるべく、表示装置17の「推定開始」部分をタッチ操作する。これにより、NC制御装置21は、再度上述のワーク質量の自動推定を行う。
以上のように本実施形態によれば、ユーザがモード選択スイッチを操作し、その上で、タッチパネル19によりワーク質量の自動推定を選択すると、その操作に基づいてワークWの質量を自動的に推定し、時定数の変更が行われる。このように、ユーザの希望する時点でワーク質量の推定が行われ、時定数の変更が実行されるので、テーブル3の移動速度がユーザの意図しないタイミングで変化してしまうという不具合の発生を防止できる。
また、ワーク質量の推定は、テーブル3をサドル2の端から端までの所定の長距離移動させて行うので、テーブル3の加速度が所定値以上にならず、ワーク質量を推定できなくかったり、ワーク質量を複数回演算できなくなったりすることを防止でき、確実且つ正確にワークWの質量を推定することが可能となる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
推定したワーク質量が最大許容ワーク質量を超えていた場合、自動的に再度ワーク質量の推定を実行するように構成しても良い。
ワーク質量を推定する際、X軸モータ8の加速度と出力トルクとは、加速過程と減速過程において、任意の速度のときに1回ずつ取得してワーク質量を求めるようにしても良い。また、テーブル3の粘性抵抗、摺動抵抗を用いて前記(3)式または(4)式によってワーク質量を求めるものであっても良い。
NC制御装置21に外部記憶装置、例えばハードディスクを接続し、このハードディスクにワーク質量を推定するための制御プログラムを格納するようにしても良い。そして、ワーク質量推定モードになると、NC制御装置21のCPU22がハードディスクの制御プログラムを読み出してRAM24に書き込むことによって当該制御プログラムを実行するように構成しても良い。
ワーク質量が最大許容ワーク質量を超えていた場合、ブザー(通知手段)で報知するようにしても良い。
NC制御機器は、NC制御工作機械に限られず、搬送装置、ロボットなどであっても良い。
本発明の一実施形態を示すもので、テーブルの直線移動構成を示す断面図 NC制御工作機械の概略を示す側面図 モータ制御部のサーボアンプの構成を示すブロック図 NC制御工作機械の制御構成を示すブロック図 ワーク質量推定時の制御内容を示すフローチャート 表示装置の表示の一例を示す図 台形速度パターンにおける加減速時の速度とトルクの関係を示す特性図
符号の説明
図面中、2はサドル、3はテーブル(移動体)、8はX軸モータ(駆動手段)、11はボールねじ機構、17は表示装置、18はスイッチ、19はタッチパネル、20は入力装置(操作手段)、21はNC制御装置(ワーク質量推定手段、制御手段)、23はROM(記録媒体)、26はモータ制御部、31はロータリエンコーダ(位置検出手段)を示す。

Claims (3)

  1. ワークを移動させる移動体と、
    前記移動体を移動させるための駆動手段と、
    前記駆動手段により前記移動体が所定の長距離移動される時、前記駆動手段の出力の情報と加速度の情報とに基づいて前記ワークの質量を推定するワーク質量推定手段と、
    前記ワーク質量推定手段による前記ワークの質量の推定を開始させる操作手段と、
    前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、
    前記操作手段が操作されたとき、前記位置検出手段により検出された前記移動体の位置に応じて前記駆動手段を制御することにより前記移動体を前記所定の長距離移動の出発位置に移動させ、その後、前記駆動手段を制御することにより前記移動体を前記所定の長距離移動させて前記ワーク質量推定手段に前記ワークの質量を推定させる制御手段と
    を備えてなるNC制御機器。
  2. 前記ワーク質量推定手段により推定された前記ワークの質量が予め定められた値を超えていたとき、前記ワーク質量推定手段による前記ワークの質量の推定を再度自動的に行うことを特徴とする請求項1記載のNC制御機器。
  3. 移動体により移動されるワークの質量をコンピュータによって推定するための制御プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記制御プログラムは、前記ワークの質量の推定を開始させるための操作手段が操作されたとき、前記移動体の位置に応じて前記移動体の駆動手段を制御して前記移動体を所定の長距離移動の出発位置に移動させ、その後、前記駆動手段を制御して前記移動体を前記所定の長距離移動させ、その所定の長距離移動時に前記駆動手段の出力の情報と加速度の情報を取得し、この出力の情報と加速度の情報から前記ワークの質量を演算することを特徴とするワーク質量推定制御プログラムを記録した記録媒体。
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