JP2009075776A - 無線icタグ読み取り装置 - Google Patents

無線icタグ読み取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009075776A
JP2009075776A JP2007242997A JP2007242997A JP2009075776A JP 2009075776 A JP2009075776 A JP 2009075776A JP 2007242997 A JP2007242997 A JP 2007242997A JP 2007242997 A JP2007242997 A JP 2007242997A JP 2009075776 A JP2009075776 A JP 2009075776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless
reader
writer
tag
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007242997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5270128B2 (ja
Inventor
Masayuki Nonaka
誠之 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Universal Entertainment Corp
Original Assignee
Aruze Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aruze Corp filed Critical Aruze Corp
Priority to JP2007242997A priority Critical patent/JP5270128B2/ja
Publication of JP2009075776A publication Critical patent/JP2009075776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5270128B2 publication Critical patent/JP5270128B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】工事の手間やケーブルなど部品を削減できるだけでなく、PoEで供給できる電力によっても十分な出力を確保できるリーダ/ライタを提供する。
【解決手段】アンテナと本体とが一体であるリーダ/ライタであって、通信ケーブルを接続するためのコネクタに接続され、複数の単位無線チャネルからいずれかを使用してアンテナを介して無線ICタグとの送受信を行う送受信部と、アンテナのビーム方向を変更させるビーム方向変更部と、無線ICタグとの送受信に使用する単位無線チャネルを送受信部に指示する主制御部と、通信ケーブルを介して供給された電力を各部に供給する電源部とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は無線ICタグ読み取り装置に関し、より詳しくはいわゆる無線ICタグ(電子タグ、RFIDともいう)を読み取るための無線ICタグ読み取り装置に関する。
近年、無線ICタグがさまざまな用途で使用されるようになってきている。無線ICタグの用途の一つとして、倉庫管理システムがある(例えば、特許文献1)。無線ICタグを利用した倉庫管理システムより、データベース上で在庫数及び在庫額を常に正確に把握できる。そのため、在庫スペースが最小化されるほか、棚卸のための時間短縮、在庫管理、発注業務の効率化が図られる。さらに、発注数が収納箱ごとにすでに定められているため、発注数の入力ミスなどを防ぐこともできるとされている。
このような用途で使用される場合、無線ICタグを読み取るためのリーダ/ライタ(無線ICタグ読み取り装置)は、広範囲な倉庫内のすべての領域において存在する可能性のある無線ICタグを読み取るよう、さまざまな場所に設置される必要があり、倉庫の天井や倉庫の壁面など容易に人手が届かないような場所や電源を確保し、複数のアンテナとその接続ケーブルも、効果的に無線ICタグを読み取ることが可能な場所に設置されなければならない。さらに、リーダ/ライタとアンテナ間の接続ケーブルの長さにより、伝達される信号が減衰することとなり、長距離の接続によって、減衰量が大きくなり、読み取り性能の低下を防ぐ為には、リーダ/ライタ間の接続ケーブルは、できるだけ短い方が望ましい。
このような場合、電源コンセントがさまざまな場所に設けられていない限り、リーダ/ライタに電源を供給するための電源ケーブルを遠方から各リーダ/ライタに接続しなければならないとともに、アンテナ及びアンテナに接続するケーブルだけでなく、リーダ/ライタが読み取った無線ICタグの情報を処理するリーダ/ライタ制御装置(例えば、PC)とリーダ/ライタとの間で情報の伝送を行うLANケーブルもリーダ/ライタに接続しなければならなかった。
そこで、通信ケーブルを利用して機器に電力を供給するPoE(Power Of Ethernet(Ethernetは登録商標))と呼ばれる方式が提案された(IEEE802.3af参照)。PoEの機能を備えたリーダ/ライタを利用すれば、データを送受信するためのイーサネット・ケーブルを通じて、リーダ/ライタへ電力を供給できる。リーダ/ライタとアンテナを一体型にすることで、電源の確保が難しい場所に、ネットワーク接続するリーダ/ライタを設置する際に、ネットワーク用のケーブルを一本配線するだけで実現できる事は、設置工事の手間の削減やコストダウンの観点からも有効な方法である。
特開2001−353850号公開公報
パッシブ型の無線ICタグを読み取るためのリーダ/ライタは、その出力が大きい程、遠くの無線ICタグからの反応も期待でき、短時間に多数のタグからの応答も期待できるが、PoEで供給できる電力はイーサネット・ケーブルが含む一対の電線による給電に限られるため、大電力を必要とする場合には電力が不足する虞がある。
また、リーダ/ライタ本体(回路部分)とアンテナを別体とし、両者をケーブルで接続する構成とした場合は、ケーブルのロスが発生し、仮にケーブル長さを5m〜10mとすると、2〜3dBの減衰が発生しこれを補うためにはリーダ/ライタ本体の出力を大きくしなければならないが、上述のようにPoEで供給できる電力は制限があり、更には法規制によって、最高出力レベルの規定も存在するため、リーダ/ライタ全体の出力を十分な大きさにすることが困難になるという問題がある。
本発明の目的は、工事の手間やケーブルなど部品を削減できるだけでなく、PoEで供給できる電力によっても十分な出力を確保できるリーダ/ライタを提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、本発明は以下の特徴を有する。
本発明は、アンテナと本体(例えば、送受信部、主制御部、通信処理部)とが一体である無線ICタグ読み取り装置(例えば、リーダ/ライタ)として提案される。
この無線ICタグ読み取り装置は、通信ケーブル(例えば、イーサネット・ケーブル(イーサネットは登録商標、イーサネット或いはEthernetについて以下同じ))を接続するためのコネクタ(例えば、イーサネットタイプのコネクタ)と接続され、複数の単位無線チャネルからいずれかを使用してアンテナを介して無線ICタグとの送受信を行う送受信手段(例えば、送受信部)と、アンテナのビーム方向を変更させるビーム方向変更手段(例えば、ビーム方向変更部)と、無線ICタグとの送受信に使用する単位無線チャネルを送受信手段に指示する制御手段(例えば、主制御部)と、通信ケーブルを介して供給された電力を送受信手段、ビーム方向変更手段、制御手段に供給する電源手段(例えば、電源部)とを有することを特徴としている。
なお、ここで「一体」とは、リーダ/ライタ設置時などにおいてアンテナと本体とを接続するための作業、用具、ケーブルなどを必要としないことをいい、例えば、リーダ/ライタ筺体内にアンテナが内蔵されている場合に限定される趣旨ではない。「本体」とは、主要な回路部分を有している構成要素をいう。
この無線ICタグ読み取り装置によれば、いわゆるPoEで供給できる電力を利用して、工事の手間やケーブルなど部品を削減できるだけでなく、どのような場所にも簡易に設置可能な無線ICタグ読み取り装置を提供できる。
また、上記の無線ICタグ読み取り装置において、アンテナは、送受信手段との間で信号の減衰がほぼ生じない距離に配置されているようにしてもよい。このような特徴を有する無線ICタグ読み取り装置によれば、アンテナと送受信手段間の信号の減衰がないため、送受信手段の出力が小さくとも、装置全体の出力を確保できる。また、送受信手段の出力が小さくとも装置全体の出力を確保できるため、いわゆるPoEでの限られた電力供給であっても、十分な出力を得ることができる無線ICタグ読み取り装置を提供できる。
また、上記の無線ICタグ読み取り装置において、制御手段は、他の無線ICタグ読み取り装置の使用する単位無線チャネル若しくは使用する予定である単位無線チャネルに基づいて、自己が使用する単位無線チャネルを決定するようにしてもよい。
かかる無線ICタグ読み取り装置によれば、通信ケーブルを利用して、相互の利用単位無線チャネルの意情報を交換することにより、LBTや周波数ホッピングを含めた、周波数(チャネル)の効果的なスケジューリングや、連動が可能となり、今までのランダムなチャネルの選択による、LBT時点での衝突認識による、チャネルの移動などが低減される。
また、上記の無線ICタグ読み取り装置において、例えば送受信手段の出力は30dB以下であり、無線ICタグ読み取り装置の出力は36dB以下としてもよい。
かかる無線ICタグ読み取り装置によれば、送受信手段に供給する電力は少なくとも、規格にあった出力を維持することができる。
本発明によれば、工事の手間やケーブルなど部品を削減できるだけでなく、PoEで供給できる電力によっても十分な無線ICタグ読み取り用の出力を確保できる。
まず、本実施の形態における無線ICタグ読み取りシステムの基本的構成の例を説明する。
[1.無線ICタグ読み取りシステム]
図1は、本発明の一実施の形態である無線ICタグ読み取りシステムの基本的構成の例を示す機能ブロック図である。
無線ICタグ読み取りシステム1は、Ethernetネットワーク30(以下、単に「ネットワーク」という)に接続されたリーダ/ライタ制御装置10と、このリーダ/ライタ制御装置10にネットワーク30を介して接続されたリーダ/ライタ20とから構成される。ネットワーク30内には、PoE対応のHUB、スイッチなどが含まれておりこれら機器からリーダ/ライタ20にEthernetケーブル25(以下、単に「ケーブル」と呼ぶ)を介して電力が供給可能である。
なお、本発明にかかる無線ICタグ読み取りシステム1の別の構成例としては、リーダ/ライタ制御装置10自身がPoE対応の電力供給部を有しており、リーダ/ライタ20とリーダ/ライタ制御装置10を直接ケーブル25で接続する構成であってもよい。
以下、無線ICタグ読み取りシステム1の各構成要素について説明する。
[1.1.リーダ/ライタ制御装置]
リーダ/ライタ制御装置10は、リーダ/ライタ20の読み取り処理、すなわち無線ICタグ40との送受信処理の結果、リーダ/ライタ20が取得したデータを収集し、記憶し、場合によってはこれを分析する装置である。すなわち、リーダ/ライタ制御装置10は、リーダ/ライタ20に読み取り動作(無線ICタグを受信状態にするための搬送波などの送信、質問コマンドを載せた変調波の送信、無線ICタグに電源供給し続けるための搬送波等の送信、無線ICタグからの応答の受信)を実行する様に命令し、また、リーダ/ライタ20に無線ICタグ40から読み取ったデータを送信する様に命令し、リーダ/ライタ20から受け取ったデータを記憶し、所定の情報処理(例えば、無線ICタグのユニークIDの一覧リストの生成)を行う機能を有する。
また、リーダ/ライタ制御装置10とリーダ/ライタ20はケーブル25によって接続されている。ケーブル25では、ケーブル25中の予備の一対の線路(10Base-T又は100Base-TのEthernetでデータ伝送に使用されている)を利用して電力を送る。或いは、一対のデータ線路が(データ伝送に加えて)電力を送るために使用されるものであってもよい。
リーダ/ライタ制御装置10は、CPUなどの演算処理装置、ROM、RAMなどの記憶装置を備えた情報処理装置であって、さらにリーダ/ライタ20に電力を供給する機能を有することも可能な装置である。例えば、リーダ/ライタ制御装置10は、コンピュータや各種コントローラなどである。
図2は、リーダ/ライタ制御装置10の構成例を示すブロック図である。リーダ/ライタ制御装置10は、CPUと、一時記憶手段であるRAMと、プログラムや固定データを記憶するROMなどで構成される制御部201と、キーボードやポインティングデバイスなど利用者の入力を信号化して制御部201に提供する入力装置202と、制御部201の処理結果を利用者に示すための画面表示装置203(例えば、液晶ディスプレイ装置)と、リーダ/ライタ20と通信を行うための通信制御部204(例えば、LANボードなど)とを有している。
[1.2.リーダ/ライタ]
次に、本実施の形態にかかるリーダ/ライタ20を説明する。リーダ/ライタ20は本発明の無線ICタグ読み取り装置に相当する。
リーダ/ライタ20は、無線により無線ICタグ40と送受信を行い、無線ICタグ40が記憶する情報(例えば、ユニークID)を読み取る装置である。また、リーダ/ライタ20は、無線ICタグ40と送受信を行う場合に、使用可能な複数の単位無線チャネル(周波数帯域)を選択的に用いることができるようになっている。例えば、いわゆる高出力型950MHz帯パッシブタグを読み取るリーダ/ライタを例にとると、送受信に割り当てられた無線帯域952〜954MHzを200KHz幅で分割した9つの単位無線チャネルを、このリーダ/ライタ20は選択的に用いることができる。
図3に、リーダ/ライタ20の構成例を示すブロック図を掲げる。リーダ/ライタ20は、主制御部101と、制御部101に接続された送受信部102と、送受信部102に接続されたアンテナ103と、アンテナ103のビーム方向を変更するビーム方向変更部104と、主制御部101に接続された通信処理部105と、ビーム方向変更部104、送受信部102、主制御部101、及び通信処理部105のそれぞれに電力を供給する電源部106と、通信処理部105及び電源部106に接続されたコネクタ107とを有している。アンテナ103を除いた各構成要素はリーダ/ライタの「本体」を構成する。
主制御部101は、例えば、CPU、ROM、RAMを有するマイクロコンピュータである。主制御部101は、リーダ/ライタ制御装置10からの命令を受け取り、これに応じて送受信部102を駆動させ、また送受信部102から出力されたデータ(無線ICタグ40から読み取ったデータ)を通信処理部105を介してリーダ/ライタ制御装置10に送信する機能を有している。
また、制御部101は、ビーム方向変更部104に方向変更命令を送信し、ビーム方向変更部104にアンテナ103のビーム方向を変更させる機能を有する。
また、主制御部101は、複数の単位無線チャネルから送受信に使用するいずれかの単位無線チャネルを決定する。単位無線チャネルの決定には、他のリーダ/ライタ20の使用無線チャネルから所定数のチャネル分離れた単位無線チャネルを選択するようにしてよい。主制御部101は、他のリーダ/ライタ20に対して自己が使用中若しくは使用予定である単位無線チャネルを通知するとともに、他のリーダ/ライタ20から通知された単位無線チャネル(その他のリーダ/ライタ20が使用中若しくは使用予定であるもの)を記憶し、この記憶した単位無線チャネルに基づいて、自己が使用する単位無線チャネルを決定する機能を有する。例えば本実施の形態では、主制御部101は、他のリーダ/ライタ20が使用している単位無線チャネルから2チャネル以上離れた単位無線チャネルを選択する。そのような単位無線チャネルが存在しない場合は、そのような単位無線チャネルが空くまで送受信を待機してもよいし、或いはその他の開いている単位無線チャネルを使用するようにしてもよい。また、チャネルの離れている数は2でなくともよく、その他の数であってもかまわない。
図4は、ある3つのリーダ/ライタ20の単位無線チャネルの選択の様子を示す図である。この3つのリーダ/ライタ20は、自己の無線ICタグ読み取り処理において互いに他のリーダ/ライタ20の送信電波の影響を受ける範囲内に配置されているものである。3つのリーダ/ライタ20はネットワーク30を経由して互いに自己の使用している単位無線チャネルを他のリーダ/ライタ20に通知している。
図4(A)は、3つのリーダ/ライタ20の一つ(第1のリーダ/ライタ20と呼ぶ)が9つの単位無線チャネルのうちチャネルCH6を使用していることを示している。
このとき、他の2つのリーダ/ライタ20(第2のリーダ/ライタ、第3のリーダ/ライタと呼ぶ)は第1のリーダ/ライタよりチャネルCH6を使用していることが通知されている。
図4(B)は、第2のリーダ/ライタが使用する単位無線チャネルの決定を説明する図である。図4(A)に示すように第1のリーダ/ライタがチャネルCH6を使用しているとき、第2のリーダ/ライタは、チャネルCH6から2チャネル以上離れたチャネルを自己が使用する単位無線チャネルとして選択する。ここでは、チャネルCH3とチャネルCH9が条件に適合するが、チャネルCH9を選択したものとする。第2のリーダ/ライタは第1、第3のリーダ/ライタに自分がチャネルCH9を使用していることを通知する。
次に、第1のリーダ/ライタがチャネルCH6を使用しており、第2のリーダ/ライタがCH9を使用している状態で、第3のリーダ/ライタが送受信に使用する単位無線チャネルを決定しようとする。図4(C)は、第3のリーダ/ライタが使用する単位無線チャネルの決定を説明する図である。第3のリーダ/ライタはチャネルCH6、チャネルCH9から2チャネル以上離れた単位無線チャネルはチャネルCH1、CH2,CH3であり、第3のリーダ/ライタはチャネルCH3を選択したものとする。
このような、各リーダ/ライタ20が他のリーダ/ライタの使用している単位無線チャネルから所定チャネル離れた単位無線チャネルを使用することにより、他のリーダ/ライタ20の送信電波による影響を受けることなく、無線ICタグ40の読み取り処理を行うことが可能となる。
図3に戻り、リーダ/ライタ20の構成例の説明を続ける。
送受信部102は、アンテナ103を介して無線ICタグ40と無線によりデータの送受信を行う機能を有する。より詳しくは、送受信部102は、変調部108と復調部110と、周波数変更部109とを有している。
変調部108は、制御部101から受け取った所定のコマンド、リクエスト、命令などの情報に応じたベース信号でキャリア波を所定の変調方式で変調した変調波を生成する。送信部108は、例えば、変調回路、増幅回路、ローパスフィルタなどで構成される。
復調部110は、無線ICタグ40が記憶しているデータに応じたベース信号に基づいて負荷変調された磁界を復調し、当該データに応じたベース信号を取り出し、制御部101に渡す機能を有する。復調部110は、例えば、復調回路、増幅回路などから構成されている。
周波数変更部109は、主制御部101からの指令に応じて、無線ICタグとの送受信に使用する単位無線チャネルの中心周波数に応じた基準信号を生成し、変調部108、復調部110に供給する機能を有する。周波数変更部109は、例えば、PLL(Phase Lock Loop)IC及びVCO(Voltage Control Oscillator)ICを搭載したモジュールである。
アンテナ103は、送受信部102、より詳しくは変調部106から受け取った変調波を空中に放射し、電波を無線ICタグ30に向けて放射する。また、アンテナ103は、アンテナ103から送出された電波が無線ICタグ30により負荷変調を受けて微弱な受信信号が重畳された電波を受けて、微弱な電気信号に変換しこれを送受信部102、より詳しくは復調部110に送る。
アンテナ103は、送受信部102との信号の受け渡しにおいて、送信信号及び受信信号の減衰が極力発生しないように接続されている。例えば、アンテナ103はリーダ/ライタ20の筺体内に配置され、送受信部102との接続線が極力短くなるように配置されている。
アンテナ103は、指向性を有するアンテナであって、空中に放射した電波の電力の最も大きくなる方向である最大ビーム方向を有するようにしてもよい。アンテナ103は、例えば、ダイポールアンテナやパッチアンテナなどで、一台若しくは複数台組み合わせたフェイズドアレイアンテナである。
アンテナ103の最大ビーム方向は、ビーム方向変更部104によって変更されるようになっている。この変更は機械的或いは電気的に行うもののいずれであってもよい。
一般に、倉庫内など閉鎖空間において、リーダ/ライタ20が使用される場合、リーダ/ライタ20が放射した読み取り用電波は壁や床などで反射して反射波となり、直接波と干渉を起こすことにより、電界強度が急激に低下する地点であるヌルポイントが多数生ずることが知られている。無線ICタグ40がかかるヌルポイントに位置した場合、この無線ICタグ40の読み取りは失敗となってしまう。
そこで、ビーム方向変更部104により、アンテナ103のビーム方向を床からの反射電波が生じない方向へ変更することにより、床などからの反射電波とアンテナ103から直接無線ICタグに到達する直接波の干渉により、その無線ICタグにおける電界強度が低下することを回避でき、その結果無線ICタグのICチップには十分な起電力が供給されるため、無線ICタグからの応答をアンテナ103に到達させることができるようになる。
この実施の形態では、アンテナ103は、それぞれが約60度の半値角を有する指向性のアンテナ3枚で構成される。図5は、アンテナ103の構成例を示す説明図である。アンテナ103は、それぞれが約60度の半値角を有するビームパターンを有するアンテナ(以下、単位アンテナ501と呼ぶ)で構成される。3つの単位アンテナ501は最大ビーム方向が扇状に広がり異なる方向となるようにリーダ/ライタ20に設けられている。
各単位アンテナ501は、ビーム方向変更部104であるスイッチ回路に接続されている。スイッチ回路は、主制御部101からの制御信号に応じて、いずれかの単位アンテナ501を選択的に送受信部102に接続する。なお、各単位アンテナ501の半値角の大きさ、単位アンテナの個数はこの実施の形態のものに限定される趣旨ではなく、どのような半値角の値及び個数を採用しても本発明は成立する。
なお、最大ビーム方向を回動させる方向は、この実施の形態では垂直方向であるものとするが、水平方向に回動させる構成にしてもよく、垂直方向及び水平方向いずれにも回動させるようにし、かつ組み合わせるようにしてもよい。
図3に戻り、リーダ/ライタ20の構成例の説明を続ける。
通信制御部105は、リーダ/ライタ制御装置10と通信を行う装置であって、例えばLANボードなどである。
電源部106は、ケーブル25を介して供給された電力を、主制御部101、送受信部102、ビーム方向変更部104、通信処理部105が利用可能な形態で供給する機能(電力変換を行うものであってもよい)を有し、例えば、A/Dコンバータ、トランス、或いは再充電可能バッテリなどである。
コネクタ106は、ケーブル25を接続可能な接続口であって、例えばイーサネットタイプのコネクタである。
[1.5.無線ICタグ]
次に、無線ICタグ40の一般的な構成例を、図6を参照しながら説明する。図6は無線ICタグの構成例を示すブロック図である。
無線ICタグ40は、メモリ41と、制御部42と、送受信部43と、アンテナ44とを有している。メモリ41は、商品情報、発送者情報などの識別コードなど、読み取り対象となる情報を記憶している記憶装置である。制御部42は、リーダ/ライタ20からのコマンド、リクエスト、命令などを解釈し、これに応答する動作を実行する。送受信部43は、変調部(図略)、復調部(図略)を有しており、リーダ/ライタ20と交信を行うために信号の変調/復調を行う。アンテナ44はリーダ/ライタ20からの変調波を受信し、これを送受信部43に給電すると共に、送受信部43からの変調信号を受け取り、これをリーダ/ライタ20に受信させる様、空中に放射する。
以上で、無線ICタグ読み取りシステム1の構成例の説明を終了する。
[2.変形例]
アンテナ103の最大ビーム方向を機械的に変更する構成の場合は、ビーム方向変更部104は、ステッピング・モータ及びその制御回路によって構成され、軸などに回動可能に取り付けられたアンテナ103を回動、旋回させ、無線ICタグ40に対するアンテナ103の最大ビーム方向を変化させる。
一方、送信用アンテナ103の最大ビーム方向を電気的に変更する構成の場合は、ビーム方向変更部104は、分配合成器及び複数の移相器により構成される。送信用アンテナ103はアレイ状に配置された複数のアンテナ素子で構成される。分配合成器に入力された変調波は、アンテナ素子ごとの移相器に分配され、各移相器にて所望の位相変化(移相)がなされた後各アンテナ素子から放射される。各移相器の移相変化を主制御部101の指令に応じて変化させることにより、各アンテナ素子から放射される電波の移相が一致する方向に強く電波が放射される方向を変化させることが可能となる。
[3.利点]
(1)本発明によれば、リーダ/ライタ本体(送受信部、ビーム方向変更部、主制御部、通信処理部)とアンテナ103を一体型にすることで、アンテナとリーダ/ライタ本体を接続するための工事の手間やケーブルなど部品を削減できるだけでなく、リーダ/ライタの出力と、アンテナの利得を合算して36dBにできる。
(2)リーダ/ライタ本体とアンテナが一体型ということは、一つの部屋に複数のアンテナを設置する例で考えれば、細いイーサネット・ケーブルだけ配線するだけで自由に設置が可能である。
(3)複数のリーダ/ライタ20がネットワーク20でお互いに接続されていることから、LBTや周波数ホッピングを含めた、周波数(チャネル)の効果的なスケジューリングや、連動が可能となり、今までのランダムなチャネルの選択による、LBT時点での衝突認識によるチャネルの移動などが低減される。
無線ICタグ読み取りシステムの構成例を示すブロック図 リーダ/ライタ制御装置の構成例を示すブロック図 リーダ/ライタの構成例を示すブロック図 リーダ/ライタが使用する単位無線チャネルを決定する例を示す図 アンテナの構成例を示す図 無線ICタグの構成例を示すブロック図
符号の説明
1…無線ICタグ読み取りシステム
10…リーダ/ライタ制御装置
20…リーダ/ライタ
25…通信ケーブル
40…無線ICタグ
103…アンテナ

Claims (4)

  1. アンテナと本体とが一体である無線ICタグ読み取り装置であって、
    通信ケーブルを接続するためのコネクタに接続され、複数の単位無線チャネルからいずれかを使用してアンテナを介して無線ICタグとの送受信を行う送受信手段と、
    アンテナのビーム方向を変更させるビーム方向変更手段と、
    無線ICタグとの送受信に使用する単位無線チャネルを前記送受信手段に指示する制御手段と、
    通信ケーブルを介して供給された電力を前記送受信手段、ビーム方向変更手段、制御手段に供給する電源手段と
    を有することを特徴とする、無線ICタグ読み取り装置。
  2. 前記アンテナは、前記送受信手段との間で信号の減衰がほぼ生じない距離に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の無線ICタグ読み取り装置。
  3. 前記制御手段は、他の無線ICタグ読み取り装置の使用する単位無線チャネル若しくは使用する予定である単位無線チャネルに基づいて、自己が使用する単位無線チャネルを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線ICタグ読み取り装置。
  4. 前記無線ICタグ読み取り装置の出力は36dB以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線ICタグ読み取り装置。
JP2007242997A 2007-09-19 2007-09-19 無線icタグ読み取り装置 Active JP5270128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242997A JP5270128B2 (ja) 2007-09-19 2007-09-19 無線icタグ読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242997A JP5270128B2 (ja) 2007-09-19 2007-09-19 無線icタグ読み取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009075776A true JP2009075776A (ja) 2009-04-09
JP5270128B2 JP5270128B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=40610691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007242997A Active JP5270128B2 (ja) 2007-09-19 2007-09-19 無線icタグ読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5270128B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014038307A1 (ja) * 2012-09-06 2014-03-13 シャープ株式会社 Rfid読取り装置およびそれを用いた情報読取り方法
JP2016106291A (ja) * 2010-07-23 2016-06-16 リム,ソン−キュ 品物の紛失防止及び迅速な探索のための装置
CN115004565A (zh) * 2020-02-06 2022-09-02 欧姆龙株式会社 无线供电装置及无线供电系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004046292A (ja) * 2002-07-08 2004-02-12 Shinko Electric Ind Co Ltd Icカードリーダライタ装置
JP2005148924A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Ricoh Co Ltd 支払い精算装置
JP2006318078A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Nec Tokin Corp 無線タグ検出システムおよび無線タグの検出方法
JP2007081746A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Fujitsu Ltd 通信システムおよび通信装置
JP2007129688A (ja) * 2005-10-06 2007-05-24 Aruze Corp データ読取装置、並びに位置特定システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004046292A (ja) * 2002-07-08 2004-02-12 Shinko Electric Ind Co Ltd Icカードリーダライタ装置
JP2005148924A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Ricoh Co Ltd 支払い精算装置
JP2006318078A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Nec Tokin Corp 無線タグ検出システムおよび無線タグの検出方法
JP2007081746A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Fujitsu Ltd 通信システムおよび通信装置
JP2007129688A (ja) * 2005-10-06 2007-05-24 Aruze Corp データ読取装置、並びに位置特定システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016106291A (ja) * 2010-07-23 2016-06-16 リム,ソン−キュ 品物の紛失防止及び迅速な探索のための装置
WO2014038307A1 (ja) * 2012-09-06 2014-03-13 シャープ株式会社 Rfid読取り装置およびそれを用いた情報読取り方法
JP2014052818A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Sharp Corp Rfid読取り装置およびそれを用いた情報読取り方法
CN115004565A (zh) * 2020-02-06 2022-09-02 欧姆龙株式会社 无线供电装置及无线供电系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5270128B2 (ja) 2013-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1901202B1 (en) RF Tag reader and reading method
US8838047B2 (en) Dynamic RF front end
US10133888B2 (en) Data reader and positioning system
KR101364898B1 (ko) 무선 주파수 식별 시스템
US10720700B1 (en) Synthesized-beam RFID reader system with gain compensation and unactivated antenna element coupling suppression
EP3214574B1 (en) Encoded information reading terminal with locate functionality
US8174385B2 (en) Radio frequency identification reader having antennas in different directions
US20090073070A1 (en) Dual band antenna and methods for use therewith
JP2009044647A (ja) 携帯型rfidタグ読取器
US10949730B2 (en) Leveraging channel diversity in wireless power and communication
JP2007170818A (ja) 無線タグ通信装置及びその通信方法
US9735464B2 (en) System and method for tracking
WO2017072652A1 (en) Rfid reader for communication in the ultra-high frequency band, intelligent system for radiofrequency identification and transmission of data in the ultra-high frequency band and method of their operation
JP5270128B2 (ja) 無線icタグ読み取り装置
US20170194807A1 (en) Techniques for charging beacon-free passive clients in multipath wireless power delivery environments
JP2007183812A (ja) リーダ装置
JP2010505337A (ja) 分散無線周波識別リーダ
JP4140732B2 (ja) 車両用通信装置
JP2004112646A (ja) 無線通信制御装置及び無線通信制御プログラム、無線通信システム
KR20070056815A (ko) 무선주파수인식 시스템
JP2006113869A (ja) 情報読出システム、質問機、及び情報読出システムの設定方法
JP4169687B2 (ja) Rfタグ情報管理システム
KR20080055301A (ko) Rfid 리더/라이터 및 rfid 시스템
JP7021627B2 (ja) Rfid交信システム、及びrfid交信システムの制御方法
US20230306225A1 (en) Radio frequency identification method and apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100820

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120823

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130312

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5270128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250