JP2009075710A - 冗長化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】現用系と待機系の切替を短時間で実現でき、低コストで導入可能な冗長化システムを提供すること。
【解決手段】冗長化システム1は、現用系のサーバ装置30aと、待機系のサーバ装置30bと、要求元からのデータ処理要求を現用系の装置へ振り分ける振分装置20とを有する。サーバ装置30aは、振分装置20から振り分けられたデータ処理要求をサーバ装置30bへ転送して同様の処理をサーバ装置30bでも実行させる。サーバ装置30bは、サーバ装置30aを監視して、非稼動状態にあると判定した場合は、要求元からのデータ処理要求を自装置へ振り分けるように振分装置20へ指示することにより、現用系と待機系の切替を実現する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、現用系と待機系の情報処理装置を有する冗長化システムに関し、特に、現用系と待機系の切替を短時間で実現でき、低コストで導入可能な冗長化システムに関する。
信頼性を必要とされる情報処理システムの多くは、複数の情報処理装置を用いた冗長構成で運用されている。典型的には、2台の情報処理装置を用意し、一方の情報処理装置を現用系として、クライアントからの処理要求に応じたデータ処理をこの現用系の情報処理装置に実行させ、もう一方の情報処理装置を待機系として、現用系の情報処理装置に障害が発生したときに待機系の情報処理装置を現用系へ切り替える運用形態が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−28661号公報
しかしながら、上記のような現用系と待機系からなる冗長構成を採用した場合、現用系と待機系の切替時に、データの矛盾防止等のための処理が必要になり、比較的長い時間がかかってしまうという問題があった。この問題は、フォールトレラント型の情報処理装置のように信頼性の高い装置を利用することで解決することも可能であったが、信頼性の高い装置は、非常に高価であり予算の面から導入が困難であった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、現用系と待機系の切替を短時間で実現でき、低コストで導入可能な冗長化システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一つの態様では、要求元から依頼されたデータ処理を実行する第1の情報処理装置と、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できなくなった場合に、前記第1の情報処理装置に代わって、前記要求元から依頼されたデータ処理を実行する第2の情報処理装置と、前記要求元からのデータ処理要求を前記第1の情報処理装置もしくは前記第2の情報処理装置へ振り分ける振分装置とを有する冗長化システムであって、前記振分装置は、前記第2の情報処理装置より振り分け先切り替えの要求があるまで、要求元から依頼されたデータを前記第1の情報処理装置へ転送すると共に、前記第2の情報処理装置より振り分け先切り替えの要求があると、要求元から依頼されたデータを前記第2の情報処理装置へ転送する処理を行い、前記第1の情報処理装置は、前記振分装置によって振り分けられた前記データ処理要求に対応するデータ処理を実行する情報処理実行手段と、データ処理要求の処理を行うとともに、該データ処理を前記第2の情報処理装置へ転送し、その後前記第2の情報処理装置より処理完了通知を受信すると、該処理を完了とする同期制御手段とを備え、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置との通信状態を監視し、前記第1の情報処理手段がデータ処理を実行できる状態にあるか否かを監視する生存監視手段と、前記生存監視手段によって、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定された場合に、前記要求元からのデータ処理要求が前記第1の情報処理装置ではなく、当該の第2の情報処理装置へ振り分けられるように前記振分装置を制御する振分装置制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、上記の発明の態様において、前記同期制御手段は、前記情報処理実行手段によるデータ処理と、前記第2の情報処理装置におけるデータ処理とが完了した後に、前記要求元へ処理結果を応答することを特徴とする。
これらの発明の態様によれば、現用系の情報処理装置と待機系の情報処理装置において同様のデータ処理を実行することで双方のデータを同期させ、現用系の情報処理装置に障害が発生した場合には、振分装置の振分先を変更するだけで現用系と待機系の切替を実行できるように構成したので、現用系と待機系の切替を短時間で実現できる。また、高価な装置を用いる必要がないので、低コストで導入可能なシステムを実現することができる。
また、本発明の他の態様では、上記の発明の態様において、前記生存監視手段は、前記第1の情報処理装置と直接接続される第1の経路と、前記振分装置を経由して前記第1の情報処理装置と接続される第2の経路とを通じて前記第1の情報処理装置を監視し、いずれの経路にも異常がある場合に、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、上記の発明の態様において、前記生存監視手段は、前記第1の経路に異常があり、前記第2の経路に異常がない場合に、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にあると判定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、上記の発明の態様において、前記生存監視手段は、前記第2の経路と異なる第3の経路によって前記振分装置を監視し、前記第1の経路に異常がなく、前記第2の経路に異常がある場合に、前記第3の経路に異常がなければ、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定することを特徴とする。
これらの発明の態様によれば、待機系の情報処理装置が複数の経路を通じて現用系の情報処理装置を監視することとしたので、現用系の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にあるか否かを正確に判定することができる。
また、本発明の他の態様では、要求元から依頼されたデータ処理を実行する他の情報処理装置がデータ処理を実行できなくなった場合に、前記他の情報処理装置に代わって、前記要求元から依頼されたデータ処理を実行する情報処理装置であって、前記他の装置から転送されたデータ処理要求に対応するデータ処理を実行することにより、前記要求元から送信されたデータ処理要求に応じて前記他の情報処理装置において実行されるデータ処理と同様のデータ処理を当該の情報処理装置においても実行する同期制御手段と、前記他の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にあるか否かを監視する生存監視手段と、前記生存監視手段によって、前記他の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定された場合に、前記要求元からのデータ処理要求を前記他の情報処理装置へ振り分ける振分装置に対して、前記要求元からのデータ処理要求を、前記他の情報処理装置ではなく、当該の情報処理装置へ振り分けられるように指示する振分装置制御手段とを備えたことを特徴とする。
この発明の態様によれば、現用系の情報処理装置と待機系の情報処理装置において同様のデータ処理を実行することで双方のデータを同期させ、現用系の情報処理装置に障害が発生した場合には、振分装置の振分先を変更するだけで現用系と待機系の切替を実行できるように構成したので、現用系と待機系の切替を短時間で実現できる。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明の一つの態様によれば、現用系の情報処理装置と待機系の情報処理装置において同様のデータ処理を実行することで双方のデータを同期させ、現用系の情報処理装置に障害が発生した場合には、振分装置の振分先を変更するだけで現用系と待機系の切替を実行できるように構成したので、現用系と待機系の切替を短時間で実現できるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、高価な装置を用いる必要がないので、低コストで導入可能なシステムを実現することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、待機系の情報処理装置が複数の経路を通じて現用系の情報処理装置を監視することとしたので、現用系の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にあるか否かを正確に判定することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冗長化システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る冗長化システムの概要について説明する。本実施例に係る冗長化システムは、現用系装置と待機系装置との間のデータ同期と、振分装置による振分先切替とよって高速な冗長切替を実現する。以下、図1および2を参照しながら、データ同期と、振分先切替について説明する。
図1は、冗長化システム1におけるデータ同期の概要を示す図である。冗長化システム1は、本実施例に係る冗長化システムの一例であり、端末装置10から要求されたデータ処理を実行する。なお、図1においては、冗長化システム1にデータ処理を要求する端末として端末装置10のみを図示しているが、冗長化システム1にデータ処理を要求する端末は、何台あってもよい。
図1に示すように、冗長化システム1は、振分装置20と、サーバ装置30aおよび30bとを含む。振分装置20は、端末装置10から送信された処理要求を、サーバ装置30aと30bのうち、現用系として動作している方の装置へ振り分ける装置である。サーバ装置30aおよび30bは、一方が現用系となり、他方が待機系となる冗長化された情報処理装置である。
図1の例では、サーバ装置30aが現用系となり、サーバ装置30bが待機系となっている。サーバ装置30aは、第一の情報処理装置と称する場合もある。サーバ装置30bは、第2の情報処理装置と称する場合もある。この状態で、端末装置10が処理要求を冗長化システム1へ送信すると、振分装置20がこれを受信する(ステップS11)。そして、振分装置20は、受信した処理要求を、現用系であるサーバ装置30aへ転送する(ステップS12)。
サーバ装置30aは、処理要求を受信すると、その処理要求に応じたデータ更新を行うとともに(ステップS13)、待機系であるサーバ装置30bへ処理要求を転送する(ステップS14)。サーバ装置30bは、処理要求を受信すると、サーバ装置30aと同様に、その処理要求に応じたデータ更新を行い(ステップS15)、処理結果をサーバ装置30aへ応答する(ステップS16)。
サーバ装置30aは、サーバ装置30bからの応答を待合せ、サーバ装置30bから送信された処理結果と、自装置で実行されたデータ更新の処理結果とを照合する(ステップS17)。そして、両者が一致することを確認した後、サーバ装置30aは、処理結果を振分装置20へ応答する(ステップS18)。もし処理結果が一致しなかった場合は、サーバ装置30aは、データ更新を取り消す等のエラー処理を実行する。振分装置20は、処理結果を受信すると、これを処理要求の送信元である端末装置10へ転送する(ステップS19)。なお、何らかの理由で端末装置10へ処理結果が正常に応答されなかった場合には、端末装置10が、冗長化システム1へ処理要求を再送信することにより、処理が再実行される。
このように、本実施例に係る冗長化システム1においては、現用系の装置と待機系の装置が、同じ処理を実行し、現用系の装置が、両者で正常に処理が完了したことを確認した後に処理結果を応答するので、端末装置10へ処理結果が正常に応答された場合には、現用系の装置と待機系の装置のデータが一致していることが保証される。現用系の装置と待機系の装置のデータを常に一致させておくことにより、現用系の装置と待機系の装置を切り替える処理であるフェイルオーバが必要になった場合に、改めてデータを同期させなくてもよくなるため、フェイルオーバに要する時間であるフェイルオーバ時間が大きく短縮される。
図2は、冗長化システム1における振分先切替の概要を示す図である。同図に示すように、サーバ装置30aおよび30bは、定期的に生存監視用のメッセージを送信し合って他系の装置の生存を確認する(ステップS21および22)。この生存確認においては、図1に示したデータ同期が正常に機能しているか否かも確認される。そして、待機系のサーバ装置30bは、現用系のサーバ装置30aに障害が発生したことを検出すると(ステップS23)、振分装置20へ振分先の切替を指示する(ステップS24)。
振分装置20は、切替指示を受けると、端末装置10から新たに送信された処理要求をサーバ装置30aではなく、サーバ装置30bへ送信するように送信先を切り替える(ステップS25)。なお、サーバ装置30aが、サーバ装置30bの障害を検出した場合は、サーバ装置30aは、振分先の切替指示は行わず、図1に示した同期処理を停止し、自装置のみでデータ処理を行う。
このように、本実施例に係る冗長化システム1においては、現用系の装置において障害が発生した場合に、待機系の装置が、処理要求の振分先の切替を振分装置20に指示し、それ以降は、自身が現用系となって端末装置10からの処理要求に対応する。この方式では、フェイルオーバの発生を端末装置10が認識する必要がなく、また、IPアドレスの変更等のネットワークの論理構成の変更が発生しないため、端末装置10からの処理要求を、新たに現用系となった装置へ迅速に伝送することができる。
そして、本実施例に係る冗長化システム1においては、単にパケットの送受信が可能であるか否かだけでなく、データ同期が正常に機能しているか否かを待機系の装置が確認して、現用系の装置の生存を判定するので、生存判定を正確に行うことができる。さらに、新たに現用系になる装置によって振分先の切替指示が行われるので、処理要求の振分先切替を実行した後に、処理要求に対処する装置が正常に動作していることが保証される。
図3は、本実施例に係る冗長化システム1におけるフェイルオーバ時間の短縮について説明するための図である。ここで、図3を用いて従来の一般的な冗長化システムと比較して、本実施例に係る冗長化システム1におけるフェイルオーバ時間がどれだけ短縮されているかについて説明する。
従来の一般的な冗長化システム1では、フェイルオーバが発生してもデータを継続して処理することができるように、データを記憶するハードディスク装置が、現用系の装置と待機系の装置の間で共有されていた。また、現用系の装置のネットワークインターフェース装置に割り当てられていたIPアドレスを待機系の装置へ割り当て直すことにより、処理要求の振分先の切替が実現されていた。
このような従来の一般的な冗長化システムにおいては、図3に示すように、現用系の装置に障害が発生してから業務再開までに、「ノードダウン判定」、「状態遷移事前処理」、「ディスク切替」、「ネットワーク切替」、「ファイルシステムリカバリ」、「データベースリカバリ」といった工程が必要であった。
「ノードダウン判定」は、現用系の装置の障害を検出する工程である。「状態遷移事前処理」は、後段の「ディスク切替」や「ネットワーク切替」においてハードディスク装置やネットワークインターフェース装置を切り替えるために必要な前処理工程である。「ディスク切替」は、現用系の装置に接続されていたハードディスク装置を待機系の装置へ接続し直す工程である。
「ネットワーク切替」は、現用系の装置のネットワークインターフェース装置に割り当てられていたIPアドレスを待機系の装置へ割り当て直す工程である。この工程では、IPアドレスとMACアドレスの対応が変化するため、冗長化システム向けのパケットを中継するスイッチングハブ等の経路学習情報の再設定も必要となる。「ファイルシステムリカバリ」は、ハードディスク装置の切替後に、現用系の装置に障害によって正常に更新されていなかったファイルを回復させる工程であり、「データベースリカバリ」は、現用系の装置に障害によって正常に更新されていなかったデータベースを回復させる工程である。
一方、本実施例に係る冗長化システム1は、既に説明したように、現用系の装置と待機系の装置で同じ処理を実行し、それぞれの装置においてデータが常に最新になるように運用される。このため、本実施例に係る冗長化システムにおいては、フェイルオーバ時に、「状態遷移事前処理」、「ディスク切替」、「ファイルシステムリカバリ」、「データベースリカバリ」の工程は必要がない。このため、図3に示すように、「ノードダウン判定」と「ネットワーク切替」という2つの工程のみでフェイルオーバが実行される。
また、本実施例に係る冗長化システム1においては、処理要求の振分先の切替は、振分装置20によって実現され、IPアドレスの再割当は不要となっている。このため、IPアドレスとMACアドレスの対応が変化せず、冗長化システム向けのパケットを中継するスイッチングハブ等の経路学習情報の再設定も必要ないため、「ネットワーク切替」の工程の所要時間が短縮されている。
図4は、冗長化システム1における冗長化組込の概要を示す図である。同図に示すように、サーバ装置30aに障害が発生してサーバ装置30bが新たに現用系となった後に、サーバ装置30aに代えてサーバ装置30cが冗長化システム1に組み込まれると、サーバ装置30bは、冗長化組込を実行してサーバ装置30cを待機系として稼動させる。
具体的には、サーバ装置30bは、処理要求の振分を停止するように振分装置20に指示し(ステップS31)、新たな処理要求が受け付けられない状態で、自身が記憶しているデータをサーバ装置30cへ転送し、両者が記憶しているデータを一致させる(ステップS32)。その後、サーバ装置30bは、処理要求の振分を再開するように振分装置20に指示するとともに、サーバ装置30cとの間でのデータ同期を開始する(ステップS33)。
このように、本実施例に係る冗長化システム1においては、冗長化組込も高速に実行される。なお、処理要求の振分停止中に端末装置10から送信された処理要求は振分装置20において破棄されるが、応答のタイムアウトを検出した端末装置10が、冗長化システム1へ処理要求を再送信することにより、処理が再実行される。
図5は、本実施例に係る冗長化システム1のネットワーク構成を示す図である。次に、図5を用いて本実施例に係る冗長化システム1のネットワーク構成と生存監視の仕組みについて説明する。同図に示すように、本実施例に係る冗長化システム1には、端末装置10と、振分装置20と、サーバ装置30aと、サーバ装置30bとを接続するネットワーク2と、サーバ装置30aおよびサーバ装置30bを接続するネットワーク3と、振分装置20と、サーバ装置30aと、サーバ装置30bとを接続するネットワーク4とが存在する。
そして、サーバ装置30aは、ネットワークインターフェース装置であるNIC(Network Interface Card)#11によってネットワーク2に接続され、NIC#12によってネットワーク4に接続され、NIC#13によってネットワーク3に接続されている。同様に、サーバ装置30bは、NIC#21によってネットワーク2に接続され、NIC#22によってネットワーク4に接続され、NIC#23によってネットワーク3に接続されている。また、振分装置20は、NIC#31によってネットワーク2に接続され、NIC#32によってネットワーク4に接続されている。
ネットワーク2は、端末装置10等からの処理要求に対応するための業務用ネットワークである。ネットワーク3は、サーバ装置30aとサーバ装置30bの間でデータ同期を行うためのネットワークである。ネットワーク4は、冗長化システム1内で制御用の各種メッセージを交換するための制御用ネットワークである。
このようなネットワークにおいて、端末装置10は、冗長化システム1へ処理要求を送信する場合、振分装置20のNIC#31に割り当てられているIPアドレスを送信先アドレスとして指定する。そして、振分装置20は、NIC#31において処理要求を受信すると、現用系であるサーバ装置30aへその処理要求を転送する。転送に際して、振分装置20は、処理要求を伝送するパケットの送信先IPアドレスおよび送信先MACアドレスをサーバ装置30aのNIC#11のものに書き換える。
また、サーバ装置30aに障害が発生し、サーバ装置30bが現用系となっている場合は、振分装置20は、NIC#31において受信した処理要求をサーバ装置30bへ転送する。転送に際して、振分装置20は、処理要求を伝送するパケットの送信先IPアドレスおよび送信先MACアドレスをサーバ装置30bのNIC#21のものに書き換える。
図6は、本実施例に係る冗長化システム1における生存監視用メッセージの伝送経路を示す図である。同図に示すように、待機系であるサーバ装置30bは、3つの経路を通じて生存監視用メッセージのやり取りを定期的に行い、現用系であるサーバ装置30aの生存を確認する。
第1の経路である経路R1は、ネットワーク3を経由してサーバ装置30aと生存監視用メッセージを直接やり取りする経路である。この経路R1を通じてサーバ装置30aへ送信した生存監視用メッセージに対して応答がなかった場合、もしくは、生存監視用メッセージの送信そのものが失敗した場合、サーバ装置30aに障害が発生している、あるいは、ネットワーク3に障害が発生しているものと想定される。なお、この経路を通じてやり取りされる生存確認メッセージは、例えば、PINGである。
第2の経路である経路R2は、端末装置10等の端末からの処理要求が正常に処理されているか否かを確認するための経路である。経路R2は、サーバ装置30bからネットワーク4を経由して振分装置20へ達する経路r11と、振分装置20からネットワーク2を経由してサーバ装置30aへ達する経路r12と、サーバ装置30aからネットワーク3を経由してサーバ装置30bへ達する経路r13と、サーバ装置30bからネットワーク3を経由してサーバ装置30aへ達する経路r14と、サーバ装置30aからネットワーク2を経由して振分装置20へ達する経路r15と、振分装置20からネットワーク2を経由してサーバ装置30bへ達する経路r16の組合せからなる。
サーバ装置30bは、この経路R2を通じてダミーの処理要求を送信し、正常に応答が返されるかを確認する。応答がなかった場合、もしくは、生存監視用メッセージの送信そのものが失敗した場合、サーバ装置30aに障害が発生している、サーバ装置30aと振分装置20の間の経路に障害が発生している、あるいは、サーバ装置30bと振分装置20の間の経路に障害が発生しているものと想定される。なお、ネットワーク3に障害が発生している場合、サーバ装置30aによってデータ同期が停止されるため、経路r13およびr14は使用されない。
第3の経路である経路R3は、ネットワーク4を経由して振分装置20と生存監視用メッセージをやり取りする経路である。この経路R3を通じて生存確認を行うことにより、経路R2を通じて送信した生存監視用メッセージに対して応答がなかった場合に、障害の発生箇所がサーバ装置30bと振分装置20の間であるのか否かを判定することが可能になる。なお、この経路を通じてやり取りされる生存確認メッセージは、例えば、PINGである。
図7は、この3つの経路を通じて生存監視用メッセージのやり取りを行った結果、現用系のサーバ装置30aが生存しているか否かを判定するために、待機系であるサーバ装置30bが用いる生存判定論理の一例である。同図に示すように、経路R1と経路R2がいずれも正常(up)であった場合、サーバ装置30bは、経路R3の結果に関わらず、サーバ装置30aが正常に稼動していると判定する。
経路R1は正常(up)であったが、経路R2が異常(down)であった場合、サーバ装置30bは、経路R3の結果によってサーバ装置30aが生存しているか否かを判定する。すなわち、経路R3が正常(up)であれば、端末装置10からの処理要求も正常に処理されていないと想定されるので、サーバ装置30aがダウンしていると判定する。そして、経路R3が異常(down)であれば、端末装置10からの処理要求は正常に処理されていると想定されるので、サーバ装置30aが正常に稼動していると判定する。
また、経路R1が異常(down)であっても、経路R2が正常(up)であれば、ネットワーク3の障害によりデータ同期は行われていないものの、端末装置10からの処理要求は正常に処理されていると想定されるので、サーバ装置30bは、サーバ装置30aが正常に稼動していると判定する。経路R1と経路R2がいずれも異常(down)であった場合、サーバ装置30bは、サーバ装置30aがダウンしていると判定する。
ネットワーク3の障害によりデータ同期が停止されているが、サーバ装置30aが稼動し続けている場合、現用系と待機系でデータが一致していない状態となっている可能性があるため、フェイルオーバの発生をできるだけ回避したい。経路R1のみを通じてサーバ装置30aの生存監視を行うと、生存監視用メッセージに応答がなかった場合に、サーバ装置30aに異常が発生しているのか、経路R1に異常があってデータ同期は停止しているもののサーバ装置30aは稼動し続けているのかを判別できないため、サーバ装置30bは、フェイルオーバを実行せざるを得ない。経路R2も通じてサーバ装置30aの生存監視を行うことにより、不適切なフェイルオーバの発生を回避することができる。
次に、図1に示したサーバ装置30aおよび30bと、振分装置20の構成について説明する。なお、サーバ装置30aおよび30bは、同様の構成を有しているので、サーバ装置30bを例にして構成の説明を行うこととする。
図8は、サーバ装置30bの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、サーバ装置30bは、ネットワークインターフェース部310と、記憶部320と、制御部330とを有する。ネットワークインターフェース部310は、ネットワークを通じて各種情報をやり取りするためのインターフェース装置であり、NIC#21〜#23に相当する。
記憶部320は、各種情報を記憶する記憶装置であり、情報処理データ321と、ネットワーク構成情報322と、冗長構成設定情報323等を記憶する。情報処理データ321は、端末装置10等からの処理要求に応じて参照/更新されるデータである。ネットワーク構成情報322は、各種装置に割り当てられているIPアドレス等を保持する。冗長構成設定情報323は、当該の装置が現用系であるか待機系であるかを示すフラグや、生存監視用メッセージの送信先や送信頻度等を保持する。
制御部330は、サーバ装置30bを全体制御する制御部であり、情報処理実行部331と、冗長構成管理部332とを有する。情報処理実行部331は、端末装置10等から送信された処理要求を実行する処理部である。冗長構成管理部332は、冗長構成を管理するための各種処理を実行する処理部であり、同期制御部332aと、生存監視部332bと、振分装置制御部332cとを有する。
同期制御部332aは、図1に示したデータ同期を実現するための制御を行う制御部である。具体的には、同期制御部332aは、当該の装置が現用系である場合には、ネットワークインターフェース部310において受信された処理要求に対応する処理を情報処理実行部331に実行させるとともに、処理要求を待機系の装置へ転送して同様の処理を実行させる。そして、情報処理実行部331から応答された処理結果と、待機系の装置から応答された処理結果を照合し、一致していれば、その処理結果を処理要求の送信元へ送信させ、一致していなければ、所定のエラー処理を実行する。また、待機系の装置からの応答が所定時間を越えてもなければ、待機系の装置がダウンしたものとみなして、データ同期を停止する。
そして、同期制御部332aは、当該の装置が待機系である場合には、現用系の装置から転送された処理要求に対応する処理を情報処理実行部331に実行させ、その処理結果を現用系の装置へ応答する。
生存監視部332bは、冗長構成設定情報323の設定に従って図6に示した経路で生存確認用メッセージのやり取りを行い、他系の装置の生存判定を行う処理部である。生存監視部332bは、図7に示した生存判定論理に従って生存判定を行い、現用系の装置がダウンしたと判定した場合には、処理要求の振分先切替を実行させるように振分装置制御部332cに指示する。
振分装置制御部332cは、生存監視部332bの指示に従って、現用系の装置への処理要求の振分を停止し、待機系の装置への処理要求の振分を開始するように振分装置20へ指示を送る制御部である。現用系の装置への処理要求の振分の停止は、例えば、
stop distribution to 現用系の装置のIPアドレス
のようなコマンドを振分装置20に投入することによって実現される。また、待機系の装置への処理要求の振分の開始は、例えば、
start distribution to 待機系の装置のIPアドレス
のようなコマンドを振分装置20に投入することによって実現される。
図9は、振分装置20の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、振分装置20は、ネットワークインターフェース部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。ネットワークインターフェース部210は、ネットワークを通じて各種情報をやり取りするためのインターフェース装置であり、NIC#31および#32に相当する。
記憶部220は、各種情報を記憶する記憶装置であり、振分テーブル221等を記憶する。振分テーブル221は、処理要求の振分先を管理するテーブルである。
図10は、振分テーブル221の一例である。同図に示すように、振分テーブル221は、振分先、ステータス、振分対象といった項目を有し、処理要求の振分先となる可能性のある装置毎にデータを保持するように構成されている。振分先は、処理要求の振分先となる可能性のある装置のIPアドレスもしくはホスト名が格納される項目である。ステータスは、当該のデータに対応する装置との間で通信が可能であるか否かを示す値が格納される項目である。振分対象は、当該のデータに対応する装置が処理要求の振分先であるか否かを示す値が格納される項目である。
図9の制御部230は、振分装置20を全体制御する制御部であり、振分先監視部231と、振分先更新部232と、振分実行部233とを有する。振分先監視部231は、振分テーブル221に登録されている各装置との間で通信が可能であるか否かを定期的に確認し、その結果を振分テーブル221のステータスの項目に設定する。
図9の振分先更新部232は、サーバ装置30b等からの指示に従って、振分テーブル221の振分対象の項目の値を更新する。具体的には、振分先更新部232は、ある装置への処理要求の振分を停止するように指示されると、その装置に対応するデータの振分対象の項目に「No」を設定し、ある装置への処理要求の振分を開始するように指示されると、その装置に対応するデータの振分対象の項目に「Yes」を設定する。
図9の振分実行部233は、端末装置10等から送信された処理要求を振分テーブル221に従って転送する。具体的には、振分実行部233は、端末装置10等からの処理要求が受信されると、振分テーブル221を参照し、ステータスの項目に通信可能であることを示す値が設定されており、振分対象の項目に「Yes」が設定されているデータに対応する装置へその処理要求を転送する。
図11は、データ同期処理の処理手順を示すフローチャートである。次に、図11を用いて図1に示した冗長化システム1の処理手順について説明する。同図に示すように、現用系の装置は、端末装置10等からの処理要求を待ち受け(ステップS101)、処理要求が受信されると(ステップS102)、情報処理実行部331がその処理要求に対応する処理を実行する(ステップS103)。
ここで、冗長構成が形成されていない場合、すなわち、待機系の装置が切り離されている場合には(ステップS104否定)、同期制御部332aが、情報処理実行部331の処理結果を要求元へ応答し(ステップS109)、ステップS101から処理手順を再開させる。
冗長構成が形成されている場合、すなわち、待機系の装置が切り離されていない場合は(ステップS104肯定)、同期制御部332aが、処理要求を待機系の装置へ転送し(ステップS105)、待機系の装置にて処理が終了し、処理結果が応答されるのを待ち受ける(ステップS106)。そして、処理結果が応答されたならば(ステップS107否定)、同期制御部332aは、処理結果を要求元へ応答し(ステップS109)、ステップS101から処理手順を再開させる。なお、図示はしていないが、情報処理実行部331の処理結果と、待機系の装置から応答された処理結果とが一致しない場合は、同期制御部332aは、所定のエラー処理を実行し、エラーが発生した旨を要求元へ応答する。
そして、処理要求を待機系の装置へ転送した後、一定時間経過しても処理結果が応答されない場合は(ステップS107肯定)、同期制御部332aは、待機系の装置を切り離し(ステップS108)、情報処理実行部331の処理結果を要求元へ応答した後(ステップS109)、ステップS101から処理手順を再開させる。
一方、待機系の装置は、現用系の装置から処理要求が転送されるのを待ち受け(ステップS201)、転送された処理要求が受信されると(ステップS202)、情報処理実行部331がその処理要求に対応する処理を実行し、同期制御部332aがその処理結果を現用系の装置へ応答する(ステップS203)。
図12は、振分先切替処理の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すように、待機系の装置の生存監視部332bは、複数の経路を通じて生存監視用メッセージを送信し(ステップS301)、応答を待ち受ける(ステップS302)。そして、現用系の装置の生存判定を行い(ステップS303)、生存していると判定した場合は(ステップS304肯定)、ステップS301から処理手順を再開させる。S303は、図6、図7に基づいて行われる処理である。
一方、現用系の装置がダウンしていると生存監視部332bが判定した場合は(ステップS304否定)、振分装置制御部332cが、現用系の装置への処理要求の振分を停止するように振分装置20に指示し(ステップS305)、自装置が現用系として機能するように生存監視部332bが冗長構成設定情報323を更新し(ステップS306)、振分装置制御部332cが、自装置への処理要求の振分を開始するように振分装置20に指示する(ステップS307)。そして、生存監視部332bは、ステップS301から処理手順を再開させる。S305およびS307は、図8に関する説明において示したコマンドに基づいて行われる処理である。
なお、図8および9に示したサーバ装置30bおよび振分装置20の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができる。例えば、サーバ装置30bおよび振分装置20の機能をソフトウェアとして実装し、これをコンピュータで実行することにより、サーバ装置30bおよび振分装置20と同等の機能を実現することもできる。以下に、サーバ装置30bの冗長構成管理部332の機能をソフトウェアとして実装した冗長構成管理プログラム1071を実行するコンピュータの一例を示す。
図13は、冗長構成管理プログラム1071を実行するコンピュータ1000を示す機能ブロック図である。このコンピュータ1000は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)1010と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置1020と、各種情報を表示するモニタ1030と、記録媒体からプログラム等を読み取る媒体読取り装置1040と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うネットワークインターフェース装置1050と、各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)1060と、ハードディスク装置1070とをバス1080で接続して構成される。
そして、ハードディスク装置1070には、図8に示した冗長構成管理部332と同様の機能を有する冗長構成管理プログラム1071と、図8に示した記憶部320に記憶される各種データに対応する冗長構成管理用データ1072とが記憶される。なお、冗長構成管理用データ1072を、適宜分散させ、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶させておくこともできる。
そして、CPU1010が冗長構成管理プログラム1071をハードディスク装置1070から読み出してRAM1060に展開することにより、冗長構成管理プログラム1071は、冗長構成管理プロセス1061として機能するようになる。そして、冗長構成管理プロセス1061は、冗長構成管理用データ1072から読み出した情報等を適宜RAM1060上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開したデータ等に基づいて各種データ処理を実行する。
なお、上記の冗長構成管理プログラム1071は、必ずしもハードディスク装置1070に格納されている必要はなく、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたこのプログラムを、コンピュータ1000が読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を介してコンピュータ1000に接続される他のコンピュータ(またはサーバ)等にこのプログラムを記憶させておき、コンピュータ1000がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
上述してきたように、本実施例では、現用系の情報処理装置と待機系の情報処理装置において同様のデータ処理を実行することで双方のデータを同期させ、現用系の情報処理装置に障害が発生した場合には、振分装置の振分先を変更するだけで現用系と待機系の切替を実行できるように構成したので、現用系と待機系の切替を短時間で実現できる。また、高価な装置を用いる必要がないので、低コストで導入可能なシステムを実現することができる。
なお、上記の実施例では、現用系の情報処理装置と待機系の情報処理装置がそれぞれ1台ずつ存在する冗長化システムの例を示したが、現用系の情報処理装置と待機系の情報処理装置が何台であっても本発明を有効に適用することができる。また、振分装置が冗長構成となっている場合であっても本発明を有効に適用することができる。
(付記1)要求元から依頼されたデータ処理を実行する第1の情報処理装置と、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できなくなった場合に、前記第1の情報処理装置に代わって、前記要求元から依頼されたデータ処理を実行する第2の情報処理装置と、前記要求元からのデータ処理要求を前記第1の情報処理装置もしくは前記第2の情報処理装置へ振り分ける振分装置とを有する冗長化システムであって、
前記振分装置は、
前記第2の情報処理装置より振り分け先切り替えの要求があるまで、要求元から依頼されたデータを前記第1の情報処理装置へ転送すると共に、前記第2の情報処理装置より振り分け先切り替えの要求があると、要求元から依頼されたデータを前記第2の情報処理装置へ転送する処理を行い、
前記第1の情報処理装置は、
前記振分装置によって振り分けられた前記データ処理要求に対応するデータ処理を実行する情報処理実行手段と、
データ処理要求の処理を行うとともに、該データ処理を前記第2の情報処理装置へ転送し、その後前記第2の情報処理装置より処理完了通知を受信すると、該処理を完了とする同期制御手段とを備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置との通信状態を監視し、前記第1の情報処理手段がデータ処理を実行できる状態にあるか否かを監視する生存監視手段と、
前記生存監視手段によって、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定された場合に、前記要求元からのデータ処理要求が前記第1の情報処理装置ではなく、当該の第2の情報処理装置へ振り分けられるように前記振分装置を制御する振分装置制御手段とを備えたことを特徴とする冗長化システム。
(付記2)前記同期制御手段は、前記情報処理実行手段によるデータ処理と、前記第2の情報処理装置におけるデータ処理とが完了した後に、前記要求元へ処理結果を応答することを特徴とする付記1に記載の冗長化システム。
(付記3)前記生存監視手段は、前記第1の情報処理装置と直接接続される第1の経路と、前記振分装置を経由して前記第1の情報処理装置と接続される第2の経路とを通じて前記第1の情報処理装置を監視し、いずれの経路にも異常がある場合に、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定することを特徴とする付記1または2に記載の冗長化システム。
(付記4)前記生存監視手段は、前記第1の経路に異常があり、前記第2の経路に異常がない場合に、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にあると判定することを特徴とする付記3に記載の冗長化システム。
(付記5)前記生存監視手段は、前記第2の経路と異なる第3の経路によって前記振分装置を監視し、前記第1の経路に異常がなく、前記第2の経路に異常がある場合に、前記第3の経路に異常がなければ、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定することを特徴とする付記3または4に記載の冗長化システム。
(付記6)前記生存監視手段は、前記第1の経路に異常がなく、前記第2の経路に異常がある場合に、前記第3の経路に異常があれば、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にあると判定することを特徴とする付記5に記載の冗長化システム。
以上のように、本発明に係る冗長化システムは、現用系と待機系とからなる冗長化システムに有用であり、特に、現用系と待機系の切替を短時間で実現でき、低コストで導入可能な冗長化システムに適している。
本実施例に係る冗長化システムにおけるデータ同期の概要を示す図である。 本実施例に係る冗長化システムにおける振分先切替の概要を示す図である。 本実施例に係る冗長化システムにおけるフェイルオーバ時間の短縮について説明するための図である。 本実施例に係る冗長化システムにおける冗長化組込の概要を示す図である。 本実施例に係る冗長化システムのネットワーク構成を示す図である。 本実施例に係る冗長化システムにおける生存監視用メッセージの伝送経路を示す図である。 生存判定論理の一例を示す図である。 サーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。 振分装置の構成を示す機能ブロック図である。 振分テーブルの一例を示す図である。 データ同期処理の処理手順を示すフローチャートである。 振分先切替処理の処理手順を示すフローチャートである。 冗長構成管理プログラムを実行するコンピュータを示す機能ブロック図である。
符号の説明
1 冗長化システム
2〜4 ネットワーク
10 端末装置
20 振分装置
210 ネットワークインターフェース部
220 記憶部
221 振分テーブル
230 制御部
231 振分先監視部
232 振分先更新部
233 振分実行部
30a〜30c サーバ装置
310 ネットワークインターフェース部
320 記憶部
321 情報処理データ
322 ネットワーク構成情報
323 冗長構成設定情報
330 制御部
331 情報処理実行部
332 冗長構成管理部
332a 同期制御部
332b 生存監視部
332c 振分装置制御部
1000 コンピュータ
1010 CPU
1020 入力装置
1030 モニタ
1040 媒体読取り装置
1050 ネットワークインターフェース装置
1060 RAM
1061 冗長構成管理プロセス
1070 ハードディスク装置
1071 冗長構成管理プログラム
1072 冗長構成管理用データ
1080 バス

Claims (5)

  1. 要求元から依頼されたデータ処理を実行する第1の情報処理装置と、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できなくなった場合に、前記第1の情報処理装置に代わって、前記要求元から依頼されたデータ処理を実行する第2の情報処理装置と、前記要求元からのデータ処理要求を前記第1の情報処理装置もしくは前記第2の情報処理装置へ振り分ける振分装置とを有する冗長化システムであって、
    前記振分装置は、
    前記第2の情報処理装置より振り分け先切り替えの要求があるまで、要求元から依頼されたデータを前記第1の情報処理装置へ転送すると共に、前記第2の情報処理装置より振り分け先切り替えの要求があると、要求元から依頼されたデータを前記第2の情報処理装置へ転送する処理を行い、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記振分装置によって振り分けられた前記データ処理要求に対応するデータ処理を実行する情報処理実行手段と、
    データ処理要求の処理を行うとともに、該データ処理を前記第2の情報処理装置へ転送し、その後前記第2の情報処理装置より処理完了通知を受信すると、該処理を完了とする同期制御手段とを備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置との通信状態を監視し、前記第1の情報処理手段がデータ処理を実行できる状態にあるか否かを監視する生存監視手段と、
    前記生存監視手段によって、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定された場合に、前記要求元からのデータ処理要求が前記第1の情報処理装置ではなく、当該の第2の情報処理装置へ振り分けられるように前記振分装置を制御する振分装置制御手段とを備えたことを特徴とする冗長化システム。
  2. 前記同期制御手段は、前記情報処理実行手段によるデータ処理と、前記第2の情報処理装置におけるデータ処理とが完了した後に、前記要求元へ処理結果を応答することを特徴とする請求項1に記載の冗長化システム。
  3. 前記生存監視手段は、前記第1の情報処理装置と直接接続される第1の経路と、前記振分装置を経由して前記第1の情報処理装置と接続される第2の経路とを通じて前記第1の情報処理装置を監視し、いずれの経路にも異常がある場合に、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の冗長化システム。
  4. 前記生存監視手段は、前記第1の経路に異常があり、前記第2の経路に異常がない場合に、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にあると判定することを特徴とする請求項3に記載の冗長化システム。
  5. 前記生存監視手段は、前記第2の経路と異なる第3の経路によって前記振分装置を監視し、前記第1の経路に異常がなく、前記第2の経路に異常がある場合に、前記第3の経路に異常がなければ、前記第1の情報処理装置がデータ処理を実行できる状態にないと判定することを特徴とする請求項3または4に記載の冗長化システム。
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