JP2009074667A - コンロッドアセンブリ - Google Patents

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雅 西村
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Abstract

【課題】 簡単でかつ安価に製造でき、プレス後に積層部品毎に生じた反りの影響を軽減化することができる積層タイプのコンロッドアセンブリを提供する。
【解決手段】 それぞれ大端部分2a、小端部分2b、およびロッド部分2cを有する板状の積層部品2A〜2Dを積層してなる積層体2とする。この積層体2に設けられた大端部分2aおよび小端部分2bの嵌合孔2aa,2baにそれぞれ圧入された一対の円環状部品3,4を有するコンロッドアセンブリ1である。前記各積層部品2A〜2Dが、プレス加工により外形が打ち抜かれて上記プレス加工に伴い反りが生じたものである。これら互いに積層される積層部品の半数2A,2Bを、反りの凹となる面を同じ方向に揃え、残り半数2C,2Dを、上記半数とは反りの凹となる面を逆方向に揃えた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジンに用いられるコンロッドアセンブリに関する。
エンジンに用いられるコンロッドは、棒鋼材、板材からの鍛造、焼結、または拘束加圧成形等により製造されている。この他に、鋼板のプレス加工により打ち抜き形成される場合がある。コンロッドを、このような鍛造や焼結で製造する場合、工程数が多いため、コスト削減が困難である。一方、簡単かつ安価に製造でき、大端部分や小端部分に取付けられる軸受等の傾きが回避され、曲げ強度と座屈強度の向上も図られるコンロッドアッセンブリとして、それぞれ大端部分、小端部分、およびロッド部分を有する板状の分割コンロッド部品を積層して一体に固定した積層コンロッドアッセンブリが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1のコンロッドアセンブリは、コンロッド精度を確保するために、同じ金型で連続して打ち抜かれた連続する1組の分割コンロッド部品を積層し、大端部分および小端部分に円環状部品を圧入して構成されるものである。
特開2003−156028号公報
上記のようなコンロッドアセンブリを構成する分割コンロッド部品(積層部品)は、図7(A)(B)(C)に示すような要領で作製される。図8(A)(B)はこの積層部品を積層した積層体と、円環状部品を大端部分および小端部分の嵌合孔に圧入して構成したコンロッドアセンブリを示している。図7(A)は、予め上記嵌合孔用の円孔Pa,Pbが所定位置に打ち抜かれた鋼板Pを、パンチ50およびダイス60間に配して、所定の外形状に打ち抜き成形する状態を示している。図7(B)(C)は、これによって得られた積層部品200Aを示し、積層部品200Aは大端部分および小端部分に対応する部位に嵌合孔用の円孔200Aa,200Abを備えている。この場合、コンロッド精度を確保するために、同じ金型で連続して打ち抜き、連続する1組の積層部品を積層して積層体が構成されるが、このように、プレス加工で外形を打ち抜いた時に、図7(C)で示すように抜き方向に反りを生じる場合がある。
なお、図7(C)では、反り状態を強調して描いており、これは他の図においても同様である。
図8(A)に示すように、上記パンチ50およびダイス60により連続して打ち抜き成形された複数枚(図例では4枚)の積層部品200A〜200Dを同じ方向に重ねて積層体200を構成した場合、反りの方向が同じとなるため、積層体200が各積層部品200A〜200Dの反り方向に反る可能性が高い。そして、各円孔200Aa〜200Da,200Ab〜200Dbによって構成される嵌合孔300,400に、図8(B)に示すように、円環状部品(図例では、シェル型軸受500,600の外輪)を圧入してコンロッドアセンブリを構成しても、この反りが容易に矯正されないため、シェル型軸受500,600の相互の軸心が傾いた状態で平行とならず、これが取付け誤差に繋がり、さらには、横走りやエッジ応力が発生し、これが軸受の長寿命の妨げ要因となることがある。また、積層部品200A〜200Dをランダムに積層したとしても、どちらかの反りの方向に多く重なった場合は、積層体全体が多く重なった側に反り易い傾向となると考えられる。
この発明の目的は、簡単でかつ安価に製造でき、プレス後に積層部品毎に生じた反りの影響を軽減化することができる積層タイプのコンロッドアセンブリを提供することである。
この発明のコンロッドアセンブリは、それぞれ大端部分、小端部分、およびロッド部分を有する板状の積層部品を積層してなる積層体、およびこの積層体に設けられた大端部分および小端部分の嵌合孔にそれぞれ圧入された一対の円環状部品を有するコンロッドアセンブリにおいて、前記各積層部品が、プレス加工により外形が打ち抜かれて上記プレス加工に伴い反りが生じたものであり、これら互いに積層される積層部品の半数を、反りの凹となる面を同じ方向に揃え、残り半数を、上記半数とは反りの凹となる面を逆方向に揃えたことを特徴とする。
この構成によると、各積層部品が通常のプレス打ち抜きによって得られるから、簡単でかつ安価にコンロッドアセンブリを製造することができる。また、各積層部品が外形の打ち抜きの際のプレス加工に伴い反りが生じたものであるが、この積層部品の半数を、反りの凹となる面を同じ方向に揃え、残り半数を、上記半数とは反りの凹となる面を逆方向に揃えて積層体を構成している。この積層体に設けられた大端部分および小端部分の嵌合孔に一対の円環状部品を圧入しているから、この圧入の際に付加される圧入力が、互いに逆方向に反る半数ずつの積層部品に対して相互に密着するよう作用し、反りが矯正される。したがって、円環状部品の取付け誤差が生じ難く、円環状部品を軸受部品とした場合、横走りやエッジ応力の発生などにより、軸受の長寿命の妨げ要因となることもない。
この発明のコンロッドアセンブリにおいて、前記各積層部品は、前記反りの方向を交互に逆方向としても良い。この場合、反りの方向を交互に逆方向としているから、前記円環状部品の圧入の際の圧入力が、各積層部品毎に付加され易く、反りの矯正がより効果的になされる。
この発明のコンロッドアセンブリにおいて、前記各積層部品に結合用の突起および凹部を設け、隣接層となる積層部品同士を、前記突起と凹部との圧入により結合するようにしても良い。このような結合用の突起および凹部を設け、隣接層となる積層部品同士を、前記突起と凹部との圧入により結合するようにすれば、隣接する積層部品同士が強固な積層状態に維持される。特に、この突起と凹部との圧入により積層部品同士を結合した状態で前記円環状部品を嵌合孔に圧入させるようにすれば、大端部分および小端部分に対する圧入力が集中し易く、圧入時における反りの矯正がより効果的になされる。
この発明において、前記円環状部品をシェル型軸受の外輪としても良い。このように、シェル型軸受の外輪を積層部品の一体化に用いると、軸受とは別に円環状部品を設けることが不要となる。このため、部品点数が少なく、また軽量なコンロッドアセンブリとすることができる。
また、この発明において、円環状部品をソリッド円管としてこのソリッド円管内に保持器付き針状ころを配したものであっても良い。この構成の場合は、円環状部品が転がり軸受の外輪として機能し、外輪と別個に結合用の円環状部品を設けることが省ける。
さらに、この発明において、円環状部品を滑り軸受となるドライメタルとしても良い。この構成の場合は、円環状部品が滑り軸受として機能し、滑り軸受とは別に結合用の円環状部品を設けることが省ける。
この発明のコンロッドアセンブリは、それぞれ大端部分、小端部分、およびロッド部分を有する板状の積層部品を積層してなる積層体、およびこの積層体に設けられた大端部分および小端部分の嵌合孔にそれぞれ圧入された一対の円環状部品を有するコンロッドアセンブリにおいて、前記各積層部品が、プレス加工により外形が打ち抜かれて上記プレス加工に伴い反りが生じたものであり、これら互いに積層される積層部品の半数を、反りが凹となる面を同じ方向に揃え、残り半数を、上記半数とは反りの凹となる面を逆方向に揃えたため、コンロッドアセンブリが簡単かつ簡易に製造される。また、各積層部品が保有するプレス加工時の反りが、円環状部品を大端部分および小端部分の嵌合孔に圧入する際に矯正・緩和され、大端部分および小端部分の傾き、すなわち、上記嵌合孔の軸心の傾きが小さくなり、エンジンに組み込んだ際における取付け誤差による横走りや、エッジ応力により軸受の長寿命の妨げとなることを、効果的に回避することができる。
この発明のコンロッドアセンブリの一実施形態を図1(A)(B)(C)と共に説明する。このコンロッドアセンブリ1は、図1(B)(C)に示すように、プレス加工された複数枚の積層部品を積層してなる積層体2と、この積層体2の大端部分2aおよび小端部分2bの嵌合孔2aa,2baに圧入された一対の円環状部品3,4とよりなる。図示の積層体2は、プレス加工により外形が打ち抜かれた4枚の積層部品2A〜2Dを積層したものであり、上記大端部分2aおよび小端部分2bの間がロッド部分2cとされている。また、図示の円環状部品3,4は、シェル型軸受5の外輪3A,4Aであることを示している。この外輪3A,4Aは、鋼板のプレス成形品等からなり、上記シェル型軸受5は、上記外輪3A,4Aと、外輪3A,4Aの内径面からなる転走面に沿って転走する複数のころ3Aa,4Aaと、前記ころ3Aa,4Aaを保持するリング状の保持器3Ab,4Abとを有している。なお、シェル型軸受5の外輪3A,4Aは、図示のように、両側に鍔を有しているものの他、鍔を有していないストレート形状のプレス成形品でもよい。
上記積層体2を構成する積層部品2A〜2Dは、図7(A)に示すようなパンチ50およびダイス60により、1枚の鋼板から複数回連続して打ち抜きプレス加工された1組のものである。これら積層部品2A〜2Dは、図1(A)に示すように、大端部分2aおよび小端部分2bに対応する部位に嵌合孔2aa,2ba用の円孔2Aa〜2Da,2Ab〜2Dbを有し、それぞれに上記プレス加工に伴い反りが生じている。図1(A)では、このように反りを有する積層部品2A〜2Dの内、2枚の積層部品2A,2Bを、反りの凹となる面を同じ方向に重ねて揃え、残り2枚の積層部品2C,2Dを、反りの凹となる面を逆方向に重ねて揃え、各2枚ずつの凸となる面同士を突き合せるようにして4枚の積層部品2A〜2Dを積層している。したがって、この積層状態では、大端部分2aおよび小端部分2bにおいて、積層部品2A,2Bおよび積層部品2C,2Dの各対間が互いに離間するような状態となる。
上記のように積層部品2A〜2Dを積層した状態で、円孔2Aa〜2Da,2Ab〜2Dbからなる嵌合孔2aa,2baに、シェル型軸受5をその外輪3A,4Aで圧入すると、その圧入力が、各積層部品2A〜2Dの反り上がり部分(反りの凹となる部分の両側部分)に作用し、図1(B)の二点鎖線から実線のように反りが矯正され各積層部品2A〜2Dが密着一体化される。したがって、積層体2は直状となり、嵌合孔2aa,2baに圧入嵌合されたシェル型軸受5の軸心が傾くことなく互いに平行となり、取付け誤差による横走りや、エッジ応力により軸受の長寿命の妨げ要因となることを回避することができる。このように、積層部品2A〜2Dの加工は、通常のプレス加工が使用できるため、ファインブランキングのような特殊なプレス型、プレス機械を必要とせず、簡単でかつ安価にコンロッドアセンブリ1を製造できる。また、この実施形態では、円環状部品3,4が、シェル型軸受5の外輪3A,4Aからなるため、軸受とは別に円環状部品を設けることが不要で、部品点数の増大が回避される。
なお、嵌合孔2aa,2baに対する外輪3A,4Aの圧入により、各積層部品2A〜2Dの積層一体化がなされるが、各積層部品2A〜2D間を溶接(例えばレーザ溶接)等によってさらに固着しても良い。
図2および図3は、積層部品2A〜2Dの積層態様の別実施形態を示している。図2の例は、図1の例の逆パターンであって、上記同様積層部品2A,2Bの2枚を重ねて揃え、また、積層部品2C,2Dの2枚を重ねて揃え、各2枚ずつの凹となる面同士を対向させ、両端部分を突き合せるようにして4枚の積層部品2A〜2Dを積層している。したがって、この積層状態では、ロッド部分2cにおいて、積層部品2A,2Bおよび積層部品2C,2Dの各対間が互いに離間するような状態となる。また、図3の例は、積層部品2A〜2Dの反りの方向を交互に逆方向としたものであり、積層部品2A、2Bの各凸となる面を突合せ、また、積層部品2C、2Dの各凸となる面を突合せ、積層部品2A、2Bおよび積層部品2C、2Dの各対を重ね合わせたものである。
図2および図3の例の場合も、各積層部品2A〜2Dの円孔2Aa〜2Da,2Ab〜2Dbからなる嵌合孔2aa,2baに円環状部品が圧入され、この圧入力により反りが矯正・緩和される。特に、図3の例の場合は、円環状部品の圧入の際の圧入力が、各積層部品2A〜2D毎に付加され易く、反りの矯正がより効果的になされる。
なお、図1〜図3では、積層体2が4枚の積層部品2A〜2Dからなる例を示しているが、積層の枚数は4枚に限らず、また奇数枚であっても良い。奇数枚の場合は、どちらかの反り方向のものを1枚多く重ねることになる。
図4は、上記同様にプレス加工により外形が打ち抜かれ、プレス加工に伴い反りが生じた4枚の積層部品2A〜2Dを積層してなる積層体2の大端部分2aおよび小端部分2bの嵌合孔2aa,2baに圧入される円環状部品3,4の別の例を示している。図4は、円環状部品3,4がソリッド円管3B,4Bであり、このソリッド円管3B,4B内に保持器付き針状ころ3Ba,4Baを配した例を示している。ソリッド円管3B,4Bにおける針状ころ3Ba,4Baは、保持器3Bb,4Bbと組合せて互いに外れないように組立てられたものである。この場合も、簡単かつ安価にコンロッドアセンブリ1を製造でき、精度の良いものとすることができる。その他の構成は図1の例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5は、嵌合孔2aa,2baに圧入される円環状部品3,4のさらに別の例を示し、円環状部品3,4が滑り軸受となるドライメタル3C,4Cである例を示している。このドライメタル3C,4Cは、その内面が滑性を備え、それ自体が滑り軸受となるものである。この場合も、簡単かつ安価にコンロッドアセンブリ1を製造でき、精度の良いものとすることができる。その他の構成は図1の例と同様であるので、ここでも共通部分に同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6(A)(B)は、この発明の別の実施形態を示す。この実施形態は、各積層部品に結合用の突起および凹部を設け、隣接層となる積層部品同士を、この突起と凹部との圧入により結合したものである。図において、積層部品2Aのロッド部分2cの略中央には、円形の貫通孔(凹部)2Acが形成され、積層部品2B〜2Dの各表裏には、この貫通孔2Acと同位置であって、同寸・同形状の突起2Bc,2Cc,2Dcおよび凹部2Bd,2Cd,2Ddが形成されている。そして、図1の例と同様に、反りを有する積層部品2A〜2Dの内、2枚の積層部品2A,2Bを、反りの凹となる面を同じ方向に重ねて揃え、残り2枚の積層部品2C,2Dを、反りの凹となる面を逆方向に重ねて揃え、各2枚ずつの凹となる面同士を突き合せるようにして4枚の積層部品2A〜2Dを積層している。この積層の際、積層部品2Aの貫通孔2Acに積層部品2Bの突起2Bcを、積層部品2Bの凹部2Bdに積層部品2Cの突起2Ccを、積層部品2Cの凹部2Cdに積層部品2Dの突起2Dcを、それぞれ圧入することにより、4枚の積層部品2A〜2Dを相互に結合している。
上記突起2Bc,2Cc,2Dcは、ハーフ抜き加工と呼ばれる穴明けを途中深さまで行う加工、またはダボ出し等と呼ばれる形成加工等で形成されるものである。これら突起2Bc,2Cc,2Dcは、その裏面が凹部2Bd,2Cd,2Ddとなり、かつその凹部深さが板厚よりも浅くなるように形成される。これらの平面形状は円形に限らず三角形、四角形等の多角形や、長円あるいは楕円形であっても良い。なお、積層部品2Aの貫通孔2Acに代えて、他の積層部品と同様の突起および凹部としても良い。
この実施形態において、上記積層部品2A〜2Dの積層の際、突起2Bc,2Cc,2Dcと、貫通孔2Acおよび凹部2Bc,2Ccとの噛み合い嵌合関係によって、隣接層となる積層部品2A〜2D同士が結合されて積層一体とされるから、積層部品2A〜2Dの相互の結合が堅固になされてばらける懸念がない。このように、積層部品2A〜2D同士が一体に結合された状態で、円孔2Aa〜2Da,2Ab〜2Dbからなる嵌合孔2aa,2baに、図1の例と同様シェル型軸受5をその外輪3A,4Aをして圧入すると、その圧入力が、大端部分2aおよび小端部分2bに集中し易く、図6(B)の二点鎖線から実線のように反りが矯正された状態で各積層部品2A〜2Dが密着一体化される。したがって、上記と同様積層体2は直状となり、嵌合孔2aa,2baに圧入嵌合されたシェル型軸受5の軸心が傾くことなく平行となり、取付け誤差による横走りおよび焼付きや、エッジ応力による軸受破損等の発生を回避することができる。また、突起2Bc,2Cc,2Dcと、貫通孔2Acおよび凹部2Bc,2Ccとの噛み合い嵌合関係によって、コンロッドアセンブリ1としての曲げ強度および座屈強度の向上も図られる。
この実施形態の場合も、各積層部品2A〜2D間をさらに溶接(例えばレーザ溶接)等によって固着しても良い。また、嵌合孔2aa,2baに圧入される円環状部品3,4は、図4に示すソリッド円管3B,4Bや、図5に示すドライメタル3C,4Cであっても良い。さらに、図2あるいは図3に示すような積層部品2A〜2Dの積層態様にも適用することができ、積層枚数も4枚に限定されるものではない。加えて、上記突起および凹部の形成位置は、ロッド部分2cの中央部に限らず、大端部分2aおよび小端部分2bにおける嵌合孔2aa,2baの近傍部であっても良い。
なお、上記実施形態では、円環状部品3,4を、軸受外輪等の軸受構成部品としたが、この発明のコンロッドアセンブリは、円環状部品の内周に軸受を設置するものとしても良い。
(A)はこの発明の一実施形態にかかるコンロッドアセンブリの組立過程における積層体の断面図、(B)は同コンロッドアセンブリの断面図、(C)は同コンロッドアセンブリの平面図である。 同積層体における積層態様の別実施形態を示す断面図である。 同積層体における積層態様のさらに別の実施形態を示す断面図である。 別実施形態の円環状部品が圧入装着されたコンロッドアセンブリの断面図である。 さらに別の実施形態の円環状部品が圧入装着されたコンロッドアセンブリの断面図である。 この発明の他の実施形態を示し、(A)はコンロッドアセンブリの組立過程における積層体の断面図およびその一部の拡大断面図、(B)は同コンロッドアセンブリの断面図である。 (A)は従来のコンロッドアセンブリ用積層部品の作製要領を概念的に示し、(B)は同積層部品の平面図、(C)は同積層部品の断面図である。 (A)は同積層部品を積層した積層体の断面図を示し、(B)は同積層体の嵌合孔に円環状部品を圧入して構成したコンロッドアセンブリの断面図を示す。
符号の説明
1…コンロッドアセンブリ
2…積層体
2a…大端部分
2aa…嵌合孔
2b…小端部分
2ba…嵌合孔
2c…ロッド部分
2A〜2D…積層部品
2Ac…貫通孔(凹部)
2Bc〜2Dc…突起
2Bd〜2Dd…凹部
3,4…円環状部品
3A,4A…シェル型軸受の外輪(円環状部品)
3B,4B…ソリッド円管(円環状部品)
3Ba,4Ba…ころ
3Bb,4Bb…保持器
3C,4C…ドライメタル(円環状部品)
5…シェル型軸受

Claims (6)

  1. それぞれ大端部分、小端部分、およびロッド部分を有する板状の積層部品を積層してなる積層体、およびこの積層体に設けられた大端部分および小端部分の嵌合孔にそれぞれ圧入された一対の円環状部品を有するコンロッドアセンブリにおいて、
    前記各積層部品が、プレス加工により外形が打ち抜かれて上記プレス加工に伴い反りが生じたものであり、これら互いに積層される積層部品の半数を、反りの凹となる面を同じ方向に揃え、残り半数を、上記半数とは反りの凹となる面を逆方向に揃えたことを特徴とするコンロッドアセンブリ。
  2. 請求項1において、前記各積層部品は、前記反りの方向を交互に逆方向としたコンロッドアセンブリ。
  3. 請求項1または請求項2において、前記各積層部品に結合用の突起および凹部を設け、隣接層となる積層部品同士を、前記突起と凹部との圧入により結合したコンロッドアセンブリ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記円環状部品がシェル型軸受の外輪であるコンロッドアセンブリ。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記円環状部品がソリッド円管であり、このソリッド円管内に保持器付き針状ころを配したコンロッドアセンブリ。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記円環状部品が滑り軸受となるドライメタルであるコンロッドアセンブリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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