JP2009072824A - 非消耗性電極用トーチ - Google Patents
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Abstract
【課題】電極交換時間を短縮することができる非消耗性電極用トーチを提供する。
【解決手段】非消耗性電極3と、軸芯部に非消耗性電極を支持するコレット2と、このコレットを支持するコレットボディ4と、このコレットボディの基端部に取り付けたコレットボディ嵌合手段5と、このコレットボディ嵌合手段に設けて前記コレットの先端部を前記コレットボディの先端部の内面に押し付けるコレット押さえ6とからなるコレットユニット7を備えている。さらに、コレットボディ嵌合手段5に着脱可能に取り付けるトーチボディ嵌合手段13,17を基端部に設け、コレットボディ4の挿入孔を内部に形成したトーチボディ8と、このトーチボディの先端に取り付けたノズル9とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】非消耗性電極3と、軸芯部に非消耗性電極を支持するコレット2と、このコレットを支持するコレットボディ4と、このコレットボディの基端部に取り付けたコレットボディ嵌合手段5と、このコレットボディ嵌合手段に設けて前記コレットの先端部を前記コレットボディの先端部の内面に押し付けるコレット押さえ6とからなるコレットユニット7を備えている。さらに、コレットボディ嵌合手段5に着脱可能に取り付けるトーチボディ嵌合手段13,17を基端部に設け、コレットボディ4の挿入孔を内部に形成したトーチボディ8と、このトーチボディの先端に取り付けたノズル9とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、コレット及びコレットボディ等から成るコレットユニットとトーチボディとの嵌合手段を改善した非消耗性電極用トーチに関するものである。
従来の非消耗性電極用トーチは、例えば特許文献1に記載されているように、コレットに非消耗性電極(以下、電極という。)を挿通し、このコレットをコレットボディが支持している。そして、このコレットボディの基端部にコレットボディ取付部材を設け、さらに、その基端部にコレット押えを設けている。このコレットボディ取付部材をトーチボディに挿入したのち、固定具で固定している。また、トーチボディの先端部にガスノズルを取り付けている。
特開平11−156548号公報
上述した従来技術の非消耗性電極用トーチは、まず、コレットに電極を挿入して、電極のコレットから突き出した長さを概略的に調整する。そして、コレットをコレットボディに挿入して、さらに、このコレットボディをトーチボディに挿入する。そして、固定具をねじ込みながら電極の突き出し長さを再度、調整して、トーチボディにコレットボディを固定する。従って、トーチボディにコレットボディを挿入した後に、再度、電極の突き出し長さを調整する必要があるために、電極の交換作業に時間が掛かっていた。
本発明は、電極交換時間を短縮することができる非消耗性電極用トーチを提供することを目的としている。
第1の発明は、
非消耗性電極と、
軸芯部に前記非消耗性電極を支持するコレットと、
このコレットを支持するコレットボディと、
このコレットボディの基端部に取り付けたコレットボディ嵌合手段と、
このコレットボディ嵌合手段に設けて前記コレットの先端部を前記コレットボディの先端部の内面に押し付けるコレット押さえとからなるコレットユニットと、
前記コレットボディ嵌合手段に着脱可能に取り付けるトーチボディ嵌合手段を基端部に設け、前記コレットボディの挿入孔を内部に形成したトーチボディと、
このトーチボディの先端に取り付けたノズルと、
を備えたことを特徴とする非消耗性電極用トーチである。
非消耗性電極と、
軸芯部に前記非消耗性電極を支持するコレットと、
このコレットを支持するコレットボディと、
このコレットボディの基端部に取り付けたコレットボディ嵌合手段と、
このコレットボディ嵌合手段に設けて前記コレットの先端部を前記コレットボディの先端部の内面に押し付けるコレット押さえとからなるコレットユニットと、
前記コレットボディ嵌合手段に着脱可能に取り付けるトーチボディ嵌合手段を基端部に設け、前記コレットボディの挿入孔を内部に形成したトーチボディと、
このトーチボディの先端に取り付けたノズルと、
を備えたことを特徴とする非消耗性電極用トーチである。
第2の発明は、
前記トーチボディ嵌合手段が前記トーチボディの基端部の外周に設けた溝で形成され、
前記コレットボディ嵌合手段が、
先端部に前記コレットボディの基端部を取り付ける嵌合内部材と、
基端部をこの嵌合内部材の外側に取り付けて、先端部と前記嵌合内部材の先端部との間に前記トーチボディの基端部をはめ込む嵌合外部材と、
この嵌合外部材の先端側の半径方向に形成した貫通孔と、
この貫通孔を移動可能で貫通孔の半径方向の長さよりも直径が大である球と、
前記嵌合外部材の外周面にこの嵌合外部材の長手軸方向に移動可能で、この嵌合外部材の先端部側に移動したときに前記球を内側へ押圧し、前記嵌合外部材の基端部側に移動したときに前記球の前記溝への嵌合を解除するスリーブと、
このスリーブを前記嵌合外部材の先端部側に押すばねとで形成され、
前記コレットユニットを前記トーチボディに取り付けるときは、前記スリーブを前記嵌合外部材の基端部側に移動させて前記球の前記トーチボディの前記溝への嵌合を解除し、
前記コレットユニットの前記コレットボディを前記トーチボディの基端部から前記球が前記溝に達するまで挿入し、
前記スリーブをばね力によって前記嵌合外部材の先端部側に移動させて、前記スリーブが前記球を前記貫通孔の内側へ押して、前記球を前記溝に嵌合させて前記コレットユニットをトーチボディに固定し、
前記コレットユニットを前記トーチボディから取り外すときは、
前記スリーブを前記嵌合外部材の基端部側に移動させて前記球の前記溝への嵌合を解除させて、前記コレットユニットを前記トーチボディから取り外すことを特徴とする第1の発明に記載の非消耗性電極用トーチである。
前記トーチボディ嵌合手段が前記トーチボディの基端部の外周に設けた溝で形成され、
前記コレットボディ嵌合手段が、
先端部に前記コレットボディの基端部を取り付ける嵌合内部材と、
基端部をこの嵌合内部材の外側に取り付けて、先端部と前記嵌合内部材の先端部との間に前記トーチボディの基端部をはめ込む嵌合外部材と、
この嵌合外部材の先端側の半径方向に形成した貫通孔と、
この貫通孔を移動可能で貫通孔の半径方向の長さよりも直径が大である球と、
前記嵌合外部材の外周面にこの嵌合外部材の長手軸方向に移動可能で、この嵌合外部材の先端部側に移動したときに前記球を内側へ押圧し、前記嵌合外部材の基端部側に移動したときに前記球の前記溝への嵌合を解除するスリーブと、
このスリーブを前記嵌合外部材の先端部側に押すばねとで形成され、
前記コレットユニットを前記トーチボディに取り付けるときは、前記スリーブを前記嵌合外部材の基端部側に移動させて前記球の前記トーチボディの前記溝への嵌合を解除し、
前記コレットユニットの前記コレットボディを前記トーチボディの基端部から前記球が前記溝に達するまで挿入し、
前記スリーブをばね力によって前記嵌合外部材の先端部側に移動させて、前記スリーブが前記球を前記貫通孔の内側へ押して、前記球を前記溝に嵌合させて前記コレットユニットをトーチボディに固定し、
前記コレットユニットを前記トーチボディから取り外すときは、
前記スリーブを前記嵌合外部材の基端部側に移動させて前記球の前記溝への嵌合を解除させて、前記コレットユニットを前記トーチボディから取り外すことを特徴とする第1の発明に記載の非消耗性電極用トーチである。
電極をコレットに挿通したときに調整したコレットの先端部から電極の先端部までの長さが、コレットユニットをトーチボディに挿入して固定したときも維持される。従って、コレットユニットをトーチボディに挿入した後に、従来技術のように、電極の突き出し長さを再度、調整する必要がないので、電極交換時間を短縮することができ、作業効率を向上させることができる。
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1は、本発明の非消耗性電極用トーチ1を示す図である。同図において、コレット2は、軸芯部に貫通孔を設けて、この貫通孔に電極3を挿入して支持している。コレットボディ4は、軸芯部に貫通孔を設けて、この貫通孔にコレット2を挿入して支持している。後述するコレットボディ嵌合手段5をコレットボディ4の基端部に取り付けている。コレット押さえ6をコレットボディ嵌合手段5の基端部に設けていて、このコレット押さえ6をねじ込むことによって、コレット2の先端部をコレットボディ4の先端部の内面に押し付ける。
コレット2の先端部には、テーパ部が形成されていて、さらに先端部から基端部方向へ向かうスリットが形成されている。また、コレットボディ4の先端部の内面には、コレット2のテーパ部に接触する傾斜面が形成されている。コレットユニット7は、これらのコレット2とコレットボディ4とコレットボディ嵌合手段5とコレット押さえ6とから成る。
トーチボディ8は、その基端部に、コレットボディ嵌合手段5に着脱可能に取り付ける後述するトーチボディ嵌合手段を設けて、コレットボディ4の挿入孔を内部に形成している。また、トーチボディ8の先端にノズル9を取り付けている。
次に、コレットボディ嵌合手段5及びトーチボディ嵌合手段を説明する。コレットボディ嵌合手段5は、嵌合内部材10と、この嵌合内部材10の外側に取り付けた嵌合外部材11とから成る。そして、嵌合内部材10の先端部にコレットボディ4の基端部を取り付けている。これらのコレットボディ4と嵌合内部材10の先端部とをトーチボディ8に挿入したとき、トーチボディ8の基端部を、嵌合外部材11の先端部と嵌合内部材10の先端部との間にはめ込む。嵌合外部材11の先端側の半径方向に複数の貫通孔12を形成し、これらの貫通孔12に球13を移動可能に設けている。貫通孔12は、球13が嵌合外部材11の内側へ落ちないように、貫通孔12の嵌合外部材11の内面側が、球13の直径よりも少し小さくなるようにテーパ部を形成している。また、球13の直径は貫通孔12の半径方向の長さよりも大に形成している。
スリーブ14を、嵌合外部材11の外周面で、嵌合外部材11の長手軸方向に移動可能に設けている。また、ばね15は、スリーブ14を嵌合外部材11の先端部側(即ちトーチボディ8側)に押していて、スリーブ14はストッパ16で停止している。このスリーブ14は、嵌合外部材11の先端部側に移動したときに、スリーブ14の内面が貫通孔12をふさぐ位置でストッパ16に当接して停止する。このとき、スリーブ14は、貫通孔12内にある球13を内側へ押圧する。そして、スリーブ14は、ばね15のばね力に逆らって嵌合外部材11の基端部側に移動したときに、球が貫通孔から嵌合外部材の外周側へ落下しないように、スリーブ14が貫通孔12をわずかにふさぐ位置で停止する。
トーチボディ嵌合手段として、トーチボディ8の基端部の外周に溝17を形成していて、この溝17にコレットボディ嵌合手段5の球13がはまることによって、コレットユニット7がトーチボディ8に固定される。
以下、図1及び図2を参照して動作を説明する。図2は、本発明の非消耗性電極用トーチ1のコレットボディ嵌合手段5の動作を説明する図である。同図において、コレットユニット7をトーチボディ8に取り付けるときは、まず、コレット2の貫通孔に電極3を挿入する。このとき、コレット2の先端部から電極3の先端部までの長さLを、コレットユニット7をトーチボディ8に取り付けた後のコレット2の先端部からノズル9の先端部までの長さL1に、電極3の突き出し長さL2を足した長さに調整する。そして、コレットボディ嵌合手段5の基端部からコレット2を挿入して、コレットボディ4の貫通孔にコレット2を挿入する。そして、コレットボディ嵌合手段5にコレット押さえ6を最後までねじ込むことによって、コレット2の先端部をコレットボディ4の先端部の内面に押し付けてる。このとき、コレット2の先端部にテーパ部及びスリットを形成しているので、コレット2の先端部をコレットボディ4の先端部の内面に形成した傾斜部に押し付けることによって、コレット2の先端部のスリットが狭くなって、電極3がコレット2の先端部で固定される。
次に、スリーブ14をばね15のばね力に逆らって嵌合外部材11の基端部側に移動させる。このとき、嵌合外部材11の貫通孔12は、嵌合外部材11の内面側が、球13の直径よりも少し小さくなるようにテーパ部を形成しているので、球13が嵌合外部材11の内側へ落ちることがない。また、スリーブ14の先端部の一部が貫通孔12をふさいでいるので、球13が嵌合外部材11の外側へも落ちることがない。
そして、コレットユニット7のコレットボディ4をトーチボディ8の基端部から挿入して、トーチボディ8の基端部を、嵌合外部材11の先端部と嵌合内部材10の先端部との間にはめ込む。そして、球13がトーチボディ8の溝17に達するまでコレットボディ4をトーチボディ8に挿入する。そして、スリーブ14がばね15のばね力によって嵌合外部材11の先端部側に移動して、ストッパ16に当接して停止する。このとき、図1に示すように、スリーブ14が球13を貫通孔12の内側へ押して、球13がトーチボディ8の溝17に嵌合して、コレットユニット7をトーチボディ8に固定する。
次に、コレットユニット7をトーチボディ8から取り外すときは、スリーブ14を、ばね15のばね力に逆らって嵌合外部材11の基端部側に押し上げて、球13の溝17への嵌合を解除させて、コレットユニット7をトーチボディ8から引き抜いて取り外す。
この結果、電極3をコレット2に挿通したときに調整したコレット2の先端部から電極3の先端部までの長さLが、コレットユニット7をトーチボディ8に挿入して固定したときも維持される。従って、コレットユニット7をトーチボディ8に挿入した後に、従来技術のように、電極3の突き出し長さを再度、調整する必要がないので、電極交換時間を短縮することができ、作業効率を向上させることができる。
1 非消耗性電極用トーチ
2 コレット
3 非消耗性電極(電極)
4 コレットボディ
5 コレットボディ嵌合手段
6 コレット押さえ
7 コレットユニット
8 トーチボディ
9 ノズル
10 嵌合内部材
11 嵌合外部材
12 貫通孔
13 球
14 スリーブ
15 ばね
16 ストッパ
17 溝
2 コレット
3 非消耗性電極(電極)
4 コレットボディ
5 コレットボディ嵌合手段
6 コレット押さえ
7 コレットユニット
8 トーチボディ
9 ノズル
10 嵌合内部材
11 嵌合外部材
12 貫通孔
13 球
14 スリーブ
15 ばね
16 ストッパ
17 溝
Claims (2)
- 非消耗性電極と、
軸芯部に前記非消耗性電極を支持するコレットと、
このコレットを支持するコレットボディと、
このコレットボディの基端部に取り付けたコレットボディ嵌合手段と、
このコレットボディ嵌合手段に設けて前記コレットの先端部を前記コレットボディの先端部の内面に押し付けるコレット押さえとからなるコレットユニットと、
前記コレットボディ嵌合手段に着脱可能に取り付けるトーチボディ嵌合手段を基端部に設け、前記コレットボディの挿入孔を内部に形成したトーチボディと、
このトーチボディの先端に取り付けたノズルと、
を備えたことを特徴とする非消耗性電極用トーチ。 - 前記トーチボディ嵌合手段が前記トーチボディの基端部の外周に設けた溝で形成され、
前記コレットボディ嵌合手段が、
先端部に前記コレットボディの基端部を取り付ける嵌合内部材と、
基端部をこの嵌合内部材の外側に取り付けて、先端部と前記嵌合内部材の先端部との間に前記トーチボディの基端部をはめ込む嵌合外部材と、
この嵌合外部材の先端側の半径方向に形成した貫通孔と、
この貫通孔を移動可能で貫通孔の半径方向の長さよりも直径が大である球と、
前記嵌合外部材の外周面にこの嵌合外部材の長手軸方向に移動可能で、この嵌合外部材の先端部側に移動したときに前記球を内側へ押圧し、前記嵌合外部材の基端部側に移動したときに前記球の前記溝への嵌合を解除するスリーブと、
このスリーブを前記嵌合外部材の先端部側に押すばねとで形成され、
前記コレットユニットを前記トーチボディに取り付けるときは、前記スリーブを前記嵌合外部材の基端部側に移動させて前記球の前記トーチボディの前記溝への嵌合を解除し、
前記コレットユニットの前記コレットボディを前記トーチボディの基端部から前記球が前記溝に達するまで挿入し、
前記スリーブをばね力によって前記嵌合外部材の先端部側に移動させて、前記スリーブが前記球を前記貫通孔の内側へ押して、前記球を前記溝に嵌合させて前記コレットユニットをトーチボディに固定し、
前記コレットユニットを前記トーチボディから取り外すときは、
前記スリーブを前記嵌合外部材の基端部側に移動させて前記球の前記溝への嵌合を解除させて、前記コレットユニットを前記トーチボディから取り外すことを特徴とする請求項1記載の非消耗性電極用トーチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007246650A JP2009072824A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 非消耗性電極用トーチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007246650A JP2009072824A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 非消耗性電極用トーチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009072824A true JP2009072824A (ja) | 2009-04-09 |
Family
ID=40608347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007246650A Pending JP2009072824A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 非消耗性電極用トーチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009072824A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102166803B1 (ko) * | 2019-08-23 | 2020-10-16 | 황원규 | 노즐 냉각 기능이 구비된 용접 토치 |
-
2007
- 2007-09-25 JP JP2007246650A patent/JP2009072824A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102166803B1 (ko) * | 2019-08-23 | 2020-10-16 | 황원규 | 노즐 냉각 기능이 구비된 용접 토치 |
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