JP2009068535A - レンジ検出装置 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H59/10Range selector apparatus comprising levers
    • F16H59/105Range selector apparatus comprising levers consisting of electrical switches or sensors

Abstract

【課題】 マグネットの低温減磁および高温減磁の影響を受け難く、また、磁性コンタミのマグネットへの付着による検出ギャップ変化の影響を受け難く、更に、ホールICの出力特性の初期学習を不要とすることを課題とする。
【解決手段】 リニア出力型のインヒビタスイッチは、2つの第1、第2マグネットを、スライダの移動位置、つまりレンジ位置P、R、N、Dに対する2つの第1、第2ホールICの出力特性が互いに逆特性となるような着磁パターンで、自動変速機のシフトレンジの選択に応じて往復移動するスライダに着磁している。制御装置は、第1ホールICの出力を第2ホールICの出力で割り算処理して、第1ホールICの出力信号(センサ信号S1)と第2ホールICの出力信号(センサ信号S2)とのセンサ出力比を算出し、このセンサ出力比に基づいてレンジ位置を判断するように構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、自動変速機のレンジ検出装置に関するものである。
従来より、自動変速機のシフトレンジを検出するインヒビタスイッチ(レンジ検出装置)が知られている。
ここで、インヒビタスイッチの中で、自動変速機の内部に搭載するインヒビタスイッチがある。このようなインヒビタスイッチにおいては、コンタミによる接点の誤動作を回避するために、オン、オフタイプのホールセンサとS極またはN極とが所定の着磁パターンで着磁された永久磁石の磁極より発生する磁界によりレンジ位置を検出する、所謂非接触型のインヒビタスイッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のインヒビタスイッチにおいては、磁界により位置を検出するための永久磁石のトラック数について、故障の検出性能を確保するため、数トラックの永久磁石と同数のホールセンサが必要となり、構成部品が多くコストが増大するという問題がある。
また、リニア出力型のポジションセンサより出力される電圧値に基づいてレンジ位置を判断する構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に記載のリニア出力型のポジションセンサを自動変速機の内部に搭載するため、磁界を応用して非接触で構成する場合には、磁石の低温減磁、磁石の高温減磁、磁性コンタミの磁石への付着による検出ギャップのギャップ長が変化することにより、移動体の移動位置に対するポジションセンサの出力特性の直線性(リニアリティ)が低下する。このため、正確なレンジ位置を検出することが困難となるという問題がある。
また、ポジションセンサの出力特性が種々の環境条件により変化するため、一定の頻度で初期学習を行ない、ポジションセンサの出力特性を補正する必要があった。
また、自動変速機のレンジ位置を検出するインヒビタスイッチ(レンジ検出装置)への応用事例ではないが、例えばアクセルペダルの変位を検出するアクセルペダルセンサに適用されるリニア出力を持つ検出要素を2つ設けて、それぞれのアクセルペダルの変位に対する出力特性を互いに逆特性として故障検出機能を高めた構成が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
具体的には、逆特性の2つのセンサ信号のうち、それぞれ低い方のセンサ信号(出力)を選択するようにして安全性を高めている。また、図6のグラフに示したように、回路の分路によりA→A’、B→B’に特性変化した時に、より出力の小さいB’を出力にして、エンジンの暴走を防止するものである。
米国特許第4022078号明細書 特開2004−251436号公報 特開平4−214949号公報
本発明の目的は、磁力発生手段の低温における減磁および高温における減磁の影響を受け難く、また、磁性コンタミの磁力発生手段への付着による検出ギャップ変化の影響を受け難く、更に、磁気検出素子の出力特性の初期学習を不要とすることのできるレンジ検出装置を提供することにある。また、磁力発生手段の低温における減磁および高温における減磁の影響を受け難く、また、磁性コンタミの磁力発生手段への付着による検出ギャップ変化の影響を受け難く、更に、磁気検出素子の出力特性の初期学習を必要とすることなく、正確なレンジ位置を容易に、しかも精度良く検出することのできるレンジ検出装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁力発生手段を、2つの第1、第2磁気検出素子の出力特性が互いに逆特性となるような着磁パターンで、自動変速機のシフトレンジの選択に応じて往復移動する移動体に着磁している。そして、制御装置は、2つの第1、第2磁気検出素子の出力比、つまり第1磁気検出素子の出力信号(センサ信号S1)と第2磁気検出素子の出力信号(センサ信号S2)とのセンサ出力比を算出し、2つの第1、第2磁気検出素子の出力比(センサ出力比)によってレンジ位置を判断する。
これによって、2つの第1、第2磁力発生手段(例えば磁石)の高温における減磁、低温における減磁の影響をキャンセルすることが可能となる。また、2つの第1、第2磁力発生手段(例えば磁石)への磁性コンタミ(自動変速機の摺動部分で発生する摩耗粉等)の付着による、互いに対向して配置された第1、第2磁気検出素子と第1、第2磁力発生手段(例えば磁石)との隙間(検出ギャップ)のバラツキをキャンセルすることが可能となる。また、磁性コンタミの堆積による、2つの第1、第2磁気検出素子の出力特性の変化の影響をキャンセルすることが可能となる。
以上により、2つの第1、第2磁気検出素子の初期出力特性を補正する初期学習を廃止することができる。したがって、2つの第1、第2磁力発生手段の低温における減磁および高温における減磁の影響を受け難く、また、磁性コンタミの2つの第1、第2磁力発生手段への付着による検出ギャップ変化の影響を受け難く、更に、2つの第1、第2磁気検出素子の出力特性の初期学習を必要とすることなく、正確なレンジ位置を容易に、しかも精度良く検出することができる。
請求項2に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁気検出素子の出力比、つまり第1磁気検出素子の出力信号(センサ信号S1)と第2磁気検出素子の出力信号(センサ信号S2)とのセンサ出力比を、第1磁気検出素子の出力(センサ信号S1)を第2磁気検出素子の出力(センサ信号S2)で割り算処理することで算出するようにしても良い。
請求項3に記載の発明によれば、少なくとも2つの第1、第2磁力発生手段および2つの第1、第2磁気検出素子を、自動変速機の内部に油浸状態に設置している。このような磁性コンタミが2つの第1、第2磁力発生手段に付着し易い環境にレンジ検出手段(2つの第1、第2磁力発生手段および2つの第1、第2磁気検出素子)が配置されている場合であっても、磁性コンタミの2つの第1、第2磁力発生手段への付着による検出ギャップ変化の影響を受け難くなる。
ここで、自動変速機の内部に油浸状態に移動体を設置しても良い。なお、2つの第1、第2磁力発生手段、2つの第1、第2磁気検出素子および移動体は、自動変速機の内部に設置されていれば、油浸状態でなくても構わない。
請求項4に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁気検出素子(磁気センサ)として、2つの第1、第2磁力発生手段の磁気をそれぞれ検出するホール素子を用いている。なお、ホール素子は、移動体の移動位置に対する出力変化特性の直線性(リニアリティ)に優れた磁気検出素子である。
請求項5に記載の発明によれば、自動変速機には、少なくとも駐車(P)レンジ、後進(R)レンジ、中立(N)レンジ、前進(D)レンジが用意されている。そして、自動変速機は、移動体がその軸線方向に移動すると、移動体の移動位置に応じてシフトレンジが切り替わるように構成されている。
請求項6に記載の発明によれば、第1磁力発生手段は、移動体がその移動方向に直線運動するに従って第1磁気検出素子に相対する磁極がS極からN極に遷移するような着磁パターンで移動体に着磁されている。また、第2磁力発生手段は、移動体がその移動方向に直線運動するに従って第2磁気検出素子に相対する磁極がN極からS極に遷移するような着磁パターンで移動体に着磁されている。これにより、2つの第1、第2磁力発生手段を、2つの第1、第2磁気検出素子の出力特性が互いに逆特性となるような着磁パターンで移動体に着磁することが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁力発生手段として、移動体の移動方向の軸線に沿って延長された直方体形状の磁石を用いても良い。この場合、2つの直方体形状の磁石は、移動体の移動方向の軸線に対して鉛直方向に互いに所定の間隔を隔てて並列配置される。
請求項8に記載の発明によれば、2つの第1、第2磁気検出素子は、移動体の移動方向の軸線に対して鉛直方向に互いに所定の間隔を隔てて並列配置される。
請求項9に記載の発明によれば、第1磁気検出素子は、第1磁力発生手段の磁極との間に所定の検出ギャップ(隙間)を隔てて対向配置されている。また、第2磁気検出素子は、第2磁力発生手段の磁極との間に所定の検出ギャップを隔てて対向配置されている。
請求項10に記載の発明によれば、第1磁気検出素子は、相対した第1磁力発生手段の磁極の極性に応じた信号(第1磁気検出素子の出力信号:センサ信号S1)を制御装置に出力するように構成されている。また、第2磁気検出素子は、相対した第2磁力発生手段の磁極の極性に応じた信号(第2磁気検出素子の出力信号:センサ信号S2)を制御装置に出力するように構成されている。
請求項11に記載の発明によれば、少なくとも駐車(P)、後進(R)、中立(N)、前進(D)の4つのレンジ位置を選択するレンジ選択手段を備えている。そして、移動体は、レンジ選択手段に連結されている。これにより、移動体が、レンジ選択手段による、自動変速機のシフトレンジの選択に応じて往復移動(移動体の移動方向に直線変位、直線運動)する。
本発明を実施するための最良の形態は、2つの第1、第2磁力発生手段の低温における減磁および高温における減磁の影響を受け難く、また、磁性コンタミの2つの第1、第2磁力発生手段への付着による検出ギャップ変化の影響を受け難く、更に、2つの第1、第2磁気検出素子の出力特性の初期学習を必要とすることなく、正確なレンジ位置を容易に、しかも精度良く検出するという目的を、2つの第1、第2磁気検出素子の出力特性が互いに逆特性となるような着磁パターンで、2つの第1、第2磁力発生手段を移動体に着磁し、2つの第1、第2磁気検出素子の出力比を算出し、2つの第1、第2磁気検出素子の出力比によってレンジ位置を判断することで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図5は本発明の実施例1を示したもので、図1は自動車等の車両に搭載される自動変速機の主要構成を示した図で、図2はリニア出力型のインヒビタスイッチを示した図である。
本実施例の自動変速機(AT)は、自動変速機のレンジ位置(シフトポジション)を検出するレンジ検出装置(自動変速機のレンジ検出装置)と、このレンジ検出装置の検出信号を入力する自動変速機制御装置(AT制御装置:AT−ECU)とを備えている。
レンジ検出装置は、レンジ選択手段としてのレンジセレクタに連結されたディテント機構と、2つの第1、第2ホールIC1、2を有するリニア出力型のインヒビタスイッチ(レンジ検出手段)とによって構成されている。
ここで、自動変速機は、自動車等の車両に搭載されている。そして、本実施例の自動変速機としては、自動変速機ハウジング(ATハウジング)、油圧制御装置およびレンジ検出装置を備えた所謂電子制御式の自動変速機が採用されている。
ATハウジングは、自動変速機ケース(ATケース)とオイルパンとによって構成されている。
ATケース内には、油圧制御装置から供給される油圧に応じて係合または解放される複数の摩擦係合要素が収容されている。そして、自動変速機は、各摩擦係合要素の係合または解放の組み合わせに従ってシフトレンジが切り替わる。
ここで、本実施例の自動変速機のシフトレンジとして、駐車(パーキング:P)レンジ、後進(リバース:R)レンジ、中立(ニュートラル:N)レンジおよび前進(ドライブ:D)レンジが用意されている。
オイルパンは、自動変速機で使用する作動油を内部に蓄えている。このオイルパン内には、油圧制御装置およびレンジ検出装置が収容されている。
油圧制御装置は、マニュアルバルブ13等の複数のバルブおよび複数の油路からなる油圧回路を有しており、オイルパン内の作動油を用いて各摩擦係合要素への供給油圧を制御している。
ここで、マニュアルバルブ13は、図1に示したように、他のバルブと共通のバルブボディ14にスプール5が摺動自在に嵌入されることにより構成されている。バルブボディ14は、ATケースに固定されている。このバルブボディ14には、スプール5を往復直線移動可能に支持するスプール孔15が形成されている。
ディテント機構は、平板状のディテントプレート16およびディテントスプリングを有している。
ディテントプレート16には、その板面に対して垂直に延びる回転軸20が一体的に設けられている。この回転軸20は、オイルパンに軸支されている。これにより、ディテントプレート16は、回転軸20の中心軸線周りに回転可能となっている。この回転軸20は、リンクレバー21等のリンク機構を介して、車両のレンジセレクタに接続されている。あるいは回転軸20が、コントロールロッドを介して、電動アクチュエータの出力軸に接続されていても良い。なお、レンジセレクタは、例えばセレクトレバーであり、P、R、N、Dの4つのレンジ位置が運転者(ユーザ)により選択可能に構成されている。
また、ディテントプレート16は、スプール5の移動方向の軸線に対して平行に配置されている。そして、ディテントプレート16には、その板面に対して垂直に延びる出力軸22が一体的に設けられている。この出力軸22は、スプール孔15から露出したスプール5の軸線方向の一端部に形成されている係合溝23に係合している。これにより、ディテントプレート16は、レンジセレクタによるレンジ位置の選択に応じて間欠的に両回転方向に回転することで、スプール5を往復駆動する。
ディテントプレート16の外周縁には、複数の嵌合溝24が形成されている。ディテントスプリングは、ディテントプレート16の回転位置に応じていずれかの嵌合溝24に嵌合することで、レンジセレクタの非操作時にディテントプレート16が回転変位することを防止する。
本実施例では、レンジ位置P、R、N、Dがこの順で選択されるときには、ディテントプレート16が正転方向に回転することでスプール5がスプール孔15に入り込む方向に移動し、また、レンジ位置P、R、N、Dがこの逆順で選択されるときには、ディテントプレート16が逆転方向に回転することでスプール5がスプール孔15より突き出る方向に移動する。これにより、スプール5は、レンジ位置Pの選択状態では位置Pに、レンジ位置Rの選択状態では位置Rに、レンジ位置Nの選択状態では位置Nに、レンジ位置Dの選択状態では位置Dにそれぞれ定位するようになっている。
リニア出力型のインヒビタスイッチは、図1ないし図4に示したように、固定部(ベース6)、可動部(スライダ7)および検出部9を有している。本実施例では、リニア出力型のインヒビタスイッチとして、磁気センサとしてのホールICと、磁力発生手段としての永久磁石(マグネット)とを2組備える2チャンネルのインヒビタスイッチが採用されている。
固定部は、締結ボルト等を用いてバルブボディ14に締め付け固定される平板状のベース6を有している。このベース6の裏面には、バルブボディ14に形成された係合溝25に係合するコネクタピン26が設けられている。ベース6は、バルブボディ14を介してATケースに固定されている。
そして、ベース6の図示上端部には、可動部を摺動案内するための第1案内レール31が一体的に形成されている。また、ベース6の図示下端部には、可動部を摺動案内するための第2案内レール32が一体的に形成されている。
ベース6は、スプール5の移動方向の軸線に対して平行に配置されている。本実施例では、自動変速機が搭載される車両が水平面上にある場合、ベース6の板面は水平面に対して垂直となる。
第1案内レール31は、ベース6の図示上端側に設けられている。また、第2案内レール32は、ベース6の図示下端側に設けられている。2つの第1、第2案内レール31、32は、スプール5の移動方向の軸線に対して平行する方向に延伸している。そして、2つの第1、第2案内レール31、32には、スプール5の移動方向の軸線に垂直な断面において互いの開口が向き合うコの字状(またはU字状)の第1、第2案内溝33、34が設けられている。
また、ベース6は、図2に示したように、内部にセンサ収容室35が形成された方形筒状の側壁部36を有している。この側壁部36は、ベース6の裏面に設けられている。
可動部は、2つの第1、第2案内レール31、32に往復直線方向に摺動案内される平板状のスライダ7を有している。
スライダ7は、本発明の移動体に相当するもので、スプール5の移動方向の軸線およびベース6に対して平行に配置されている。このスライダ7の図示上端縁部は、第1案内レール31の第1案内溝33内に嵌入されている。また、スライダ7の図示下端縁部は、第2案内レール32の第2案内溝34内に嵌入されている。これにより、スライダ7は、スプール5の移動方向の軸線に平行な軸線上を往復直線移動可能に2つの第1、第2案内案内レール31、32に支持されている。
したがって、スライダ7の移動時には、スライダ7の図示上端縁部が第1案内レール31の第1案内溝33により摺動案内され、スライダ7の図示下端縁部が第2案内レール32の第2案内溝34により摺動案内される。
そして、スライダ7の表面には、出力軸22が係合するスプール5の軸線方向の一端部に形成されている係合溝27に係合する入力軸39が設けられている。この入力軸39は、スライダ7の板面に対して垂直に延伸している。これにより、スライダ7は、レンジセレクタによるレンジ位置の選択に応じてスプール5と同期的に往復駆動される。
本実施例では、レンジ位置P、R、N、Dがこの順で選択されるときには、スライダ7がスプール5と共にスプール5がスプール孔15に入り込む方向に移動し、また、レンジ位置P、R、N、Dがこの逆順で選択されるときには、スライダ7がスプール5と共にスプール5がスプール孔15より突き出る方向に移動する。これにより、スライダ7は、レンジ位置Pの選択状態では位置Pに、レンジ位置Rの選択状態では位置Rに、レンジ位置Nの選択状態では位置Nに、レンジ位置Dの選択状態では位置Dにそれぞれ定位するようになっている。
そして、スライダ7の内部には、図3(b)に示したように、レンジ位置に応じた磁力を発生する2つの第1、第2マグネット11、12が埋設されている。
2つの第1、第2マグネット11、12は、スプール5およびスライダ7の移動方向の軸線に沿って延長された直方体形状の永久磁石であって、スプール5およびスライダ7の移動方向の軸線に対して鉛直方向に互いに所定の間隔を隔てて並列して配置されている。これらの第1、第2マグネット11、12は、ベース6側の表面に形成される磁極が、スライダ7の移動方向において図3(b)に示した着磁パターンの如く遷移するように形成されている。
第1マグネット11は、自動変速機のレンジ位置に応じた磁力を発生する第1磁力発生手段(第1磁石)である。この第1マグネット11は、スライダ7がその移動方向(レンジ位置Pからレンジ位置Dに向かう方向)に直線変位(直線運動)するに従って第1ホールIC1に相対する磁極がS極からN極に遷移するような着磁パターンでスライダ7に着磁されている。
第2マグネット12は、自動変速機のレンジ位置に応じた磁力を発生する第2磁力発生手段(第2磁石)である。この第2マグネット12は、スライダ7がその移動方向(レンジ位置Pからレンジ位置Dに向かう方向)に直線変位(直線運動)するに従って第2ホールIC2に相対する磁極がN極からS極に遷移するような着磁パターンでスライダ7に着磁されている。
具体的には、第1マグネット11は、レンジ位置P、Rに対応した位置の磁極の極性がS極とされ、レンジ位置N、Dに対応した位置の磁極の極性がN極とされている。また、第2マグネット12は、レンジ位置P、Rに対応した位置の磁極の極性がN極とされ、レンジ位置N、Dに対応した位置の磁極の極性がS極とされている。これにより、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力特性は、自動変速機のレンジ位置に応じて互いに逆特性の磁力特性を有することになる。
検出部9は、互いに電気接続された磁気センサと制御装置10とからなる。
磁気センサは、スライダ7に配置された2つの第1、第2マグネット11、12とは直接接触せずにスライダ7の移動位置(直線変位)を検出する非接触式の変位センサ(位置センサ)を構成している。
本実施例では、磁気センサとして、2つの第1、第2ホール素子をそれぞれ有する2つの第1、第2ホールIC1、2を使用している。これらの第1、第2ホールIC1、2は、制御装置10に電気的に接続されている。
2つの第1、第2ホールIC1、2は、スプール5およびスライダ7の移動方向の軸線に対して垂直となるようにベース6に固定して定義された仮想基準平面上に配置されている。これらの第1、第2ホールIC1、2は、スプール5およびスライダ7の移動方向の軸線に対して鉛直方向に互いに所定の間隔を隔てて並列して配置されている。
また、2つの第1、第2ホールIC1、2は、ベース6のセンサ収容室35に配置された回路基板41上に、フィルター用のコンデンサ3および過電流保護用の抵抗4と共に搭載されている。また、回路基板41の導電部には、外部接続用のターミナル42が電気的に接続されている。
ここで、ベース6のセンサ収容室35の内部には、回路基板41上に搭載された電気部品(2つの第1、第2ホールIC1、2、コンデンサ3および抵抗4等)を封止するためのエポキシ系の熱硬化性樹脂(電気絶縁性のモールド樹脂部:図示せず)が充填されている。
第1ホールIC1は、2つの第1、第2マグネット11、12のうちの一方の第1マグネット11の磁気を検出する非接触式の磁気検出素子を構成する第1ホール素子と、この第1ホール素子の出力を増幅する第1増幅回路とを一体化したIC(集積回路)である。そして、第1ホールIC1の本体部からは、出力側リード端子(センサ出力端子)、グランド(GND)側リード端子(センサGND端子)および電源側リード端子(センサ電源端子)が引き出されている。
そして、第1ホールIC1は、第1マグネット11の磁極との間に所定の隙間(検出ギャップ)を隔てて対向(相対)して配置されている。この第1ホールIC1は、相対した第1マグネット11の磁極の極性に応じた電気信号(センサ信号S1)を制御装置10に出力する。これにより、第1ホールIC1は、相対する第1マグネット11の磁極がN極となるとき、その磁気作用を受けてオフ電圧を制御装置10に出力し、また、第1マグネット11の磁極がS極となるとき、その磁気作用を受けてオン電圧を制御装置10に出力する。
また、第2ホールIC2は、2つの第1、第2マグネット11、12のうちの他方の第2マグネット12の磁気を検出する非接触式の磁気検出素子を構成する第2ホール素子と、この第2ホール素子の出力を増幅する第2増幅回路とを一体化したIC(集積回路)である。そして、第2ホールIC2の本体部からは、出力側リード端子(センサ出力端子)、グランド(GND)側リード端子(センサGND端子)および電源側リード端子(センサ電源端子)が引き出されている。
そして、第2ホールIC2は、第2マグネット12の磁極との間に所定の隙間(検出ギャップ)を隔てて対向(相対)して配置されている。この第2ホールIC2は、相対した第2マグネット12の磁極の極性に応じた電気信号(センサ信号S2)を制御装置10に出力する。これにより、第2ホールIC2は、相対する第2マグネット12の磁極がS極となるとき、その磁気作用を受けてオン電圧を制御装置10に出力し、また、第2マグネット12の磁極がN極となるとき、その磁気作用を受けてオフ電圧を制御装置10に出力する。
制御装置10は、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力側リード端子より出力される電気信号(第1、第2ホールIC1、2の出力:センサ信号S1、S2)を検出するセンサ信号検出回路(電圧検出回路)43、および2つの第1、第2ホールIC1、2の出力(センサ信号S1、S2)に基づいてレンジ位置を特定するセンサ信号処理演算回路44によって構成されており、AT制御装置(AT−ECU)に電気的に接続されている。 ここで、制御装置10のセンサ信号処理演算回路44およびAT制御装置(AT−ECU)には、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムやデータを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、入力回路、出力回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが設けられている。
制御装置10のセンサ信号処理演算回路44は、スプール5およびスライダ7の移動位置に対応して実現されるシフトレンジを、2つの第1、第2ホールIC1、2より出力される電気信号(センサ信号S1、S2)に基づいて図5のグラフに示したように特定し、特定したレンジ位置を表す検出信号をAT制御装置(AT−ECU)に出力する。
ここで、本実施例の2つの第1、第2マグネット11、12は、図3(b)に示したように、仮想基準平面上における磁極の組み合わせがスライダ7の移動位置に応じて変化するように形成されている。そのため、各第1、第2ホールIC1、2の出力の組み合わせは、図5のグラフに示したように、スライダ7の移動位置に応じて変化する。したがって、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力(センサ出力電圧)は、スライダ7の移動位置の検出結果を表していると考えることができる。
本実施例では、各第1、第2マグネット11、12の仮想基準平面上における磁極の組み合わせがスライダ7の移動位置に応じて変化するので、制御装置10は、当該組み合わせを監視することでレンジ位置を特定することができる。
[実施例1の検出方法]
次に、本実施例のレンジ検出装置、特にリニア出力型のインヒビタスイッチによるレンジ位置の検出方法を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
ここで、前提条件として、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力側リード端子より制御装置10のセンサ信号検出回路43に出力される電気信号(出力電圧:Vout)の最大値(例えば5V)をVa、Vbとする。また、スプール5およびスライダ7の最大移動量(ストローク量)をLとし、レンジ位置Pに対応したスプール5およびスライダ7の移動位置をαとし、レンジ位置Rに対応したスプール5およびスライダ7の移動位置をβとし、レンジ位置Nに対応したスプール5およびスライダ7の移動位置をγとし、レンジ位置Dに対応したスプール5およびスライダ7の移動位置をδとしている。
また、本実施例の2つの第1、第2マグネット11、12は、スプール5およびスライダ7の移動位置、つまりレンジ位置に対する2つの第1、第2ホールIC1、2の出力特性が互いに逆特性となるような着磁パターンでスライダ7に着磁されている。
すなわち、2つの第1、第2マグネット11、12は、ベース6側の表面に形成される磁極が、スライダ7の移動方向において図3(b)に示した着磁パターンの如く遷移するように形成されている。具体的には、第1マグネット11は、レンジ位置P、Rに対応した位置の磁極の極性がS極とされ、レンジ位置N、Dに対応した位置の磁極の極性がN極とされている。また、第2マグネット12は、レンジ位置P、Rに対応した位置の磁極の極性がN極とされ、レンジ位置N、Dに対応した位置の磁極の極性がS極とされている。
先ず、自動変速機のレンジ位置がPのときには、第1ホールIC1より出力される電気信号(第1ホールIC1の出力:センサ信号S1)がVa×(1−α/L)となり、また、第2ホールIC2より出力される電気信号(第2ホールIC2の出力:センサ信号S2)がVb×(α/L)となる。このとき、制御装置10のセンサ信号処理演算回路44は、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力(センサ信号S1、S2)を割り算処理して、センサ信号S1とセンサ信号S2との比を算出し、その比(センサ信号S1/センサ信号S2)によってレンジ位置を判断する。
これにより、センサ信号S1とセンサ信号S2との比が、(Va/Vb)×(α/L−1)となるので、自動変速機のレンジ位置がレンジ位置Pであると特定される。そして、制御装置10のセンサ信号処理演算回路44は、特定したレンジ位置Pを表す検出信号pをAT制御装置(AT−ECU)に出力する。
次に、自動変速機のレンジ位置がRのときには、第1ホールIC1の出力(センサ信号S1)がVa×(1−β/L)となり、また、第2ホールIC2の出力(センサ信号S2)がVb×(β/L)となる。このとき、センサ信号処理演算回路44は、同様に、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力(センサ信号S1、S2)を割り算処理して、センサ信号S1とセンサ信号S2との比を算出し、その比(センサ信号S1/センサ信号S2)によってレンジ位置を判断する。
これにより、センサ信号S1とセンサ信号S2との比が、(Va/Vb)×(β/L−1)となるので、自動変速機のレンジ位置がレンジ位置Rであると特定される。そして、センサ信号処理演算回路44は、特定したレンジ位置Rを表す検出信号rをAT制御装置(AT−ECU)に出力する。
次に、自動変速機のレンジ位置がNのときには、第1ホールIC1の出力(センサ信号S1)がVa×(1−γ/L)となり、また、第2ホールIC2の出力(センサ信号S2)がVb×(γ/L)となる。このとき、センサ信号処理演算回路44は、同様に、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力(センサ信号S1、S2)を割り算処理して、センサ信号S1とセンサ信号S2との比を算出し、その比(センサ信号S1/センサ信号S2)によってレンジ位置を判断する。
これにより、センサ信号S1とセンサ信号S2との比が、(Va/Vb)×(γ/L−1)となるので、自動変速機のレンジ位置がレンジ位置Nであると特定される。そして、センサ信号処理演算回路44は、特定したレンジ位置Nを表す検出信号nをAT制御装置(AT−ECU)に出力する。
次に、自動変速機のレンジ位置がDのときには、第1ホールIC1の出力(センサ信号S1)がVa×(1−δ/L)となり、また、第2ホールIC2の出力(センサ信号S2)がVb×(δ/L)となる。このとき、センサ信号処理演算回路44は、同様に、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力(センサ信号S1、S2)を割り算処理して、センサ信号S1とセンサ信号S2との比を算出し、その比(センサ信号S1/センサ信号S2)によってレンジ位置を判断する。
これにより、センサ信号S1とセンサ信号S2との比が、(Va/Vb)×(δ/L−1)となるので、自動変速機のレンジ位置がレンジ位置Dであると特定される。そして、センサ信号処理演算回路44は、特定したレンジ位置Dを表す検出信号dをAT制御装置(AT−ECU)に出力する。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のレンジ検出装置においては、レンジ位置に応じてリニアに電圧出力するリニア出力型のインヒビタスイッチが、自動変速機の内部に油浸状態に設置されている。これにより、自動変速機の作動油(自動変速機油)中に含まれる磁性コンタミ(自動変速機の摺動部分で発生する摩耗粉等)が、自動変速機のシフトレンジの選択に応じて往復移動するスライダ7に固定された2つの第1、第2マグネット11、12に付着し易く、互いに対向して配置された2つの第1、第2ホールIC1、2と2つの第1、第2マグネット11、12との間に形成される隙間寸法(検出ギャップ長)が変化し易い。
そして、2つの第1、第2マグネット11、12の低温における減磁、2つの第1、第2マグネット11、12の高温における減磁、上記の検出ギャップ長の変化等により、スプール5およびスライダ7の移動位置に対する2つの第1、第2ホールIC1、2の出力特性の直線性(リニアリティ)が低下する可能性がある。
したがって、本実施例のようなリニア出力型のインヒビタスイッチにおいては、スプール5およびスライダ7の移動位置、つまりレンジ位置の検出精度が低下し易いという問題がある。
そこで、本実施例のレンジ検出装置、特に自動変速機の内部に油浸状態に設置されるリニア出力型のインヒビタスイッチにおいては、2つの第1、第2ホールIC1、2に対して磁力を発生する2つの第1、第2マグネット11、12が、スプール5およびスライダ7の移動位置、つまりレンジ位置P、R、N、Dに対する2つの第1、第2ホールIC1、2の出力特性が互いに逆特性となるような着磁パターンで、自動変速機のシフトレンジの選択に応じて往復移動するスライダ7に着磁されている。
そして、制御装置10は、第1ホールIC1の出力を第2ホールIC2の出力で割り算処理して、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力比を算出するように構成されている。つまり第1ホールIC1の出力信号(センサ信号S1)と第2ホールIC2の出力信号(センサ信号S2)とのセンサ出力比を算出するように構成されている。そして、制御装置10は、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力比(センサ出力比)に基づいてレンジ位置を判断するように構成されている。そして、制御装置10は、特定したレンジ位置を表す検出信号をAT制御装置(AT−ECU)に出力するように構成されている。
これによって、2つの第1、第2マグネット11、12の高温における減磁、低温における減磁の影響をキャンセルすることが可能となる。
そして、第1マグネット11への磁性コンタミ(自動変速機の摺動部分で発生する摩耗粉等)の付着による、互いに対向して配置された第1ホールIC1と第1マグネット11との隙間(検出ギャップ)のバラツキをキャンセルすることが可能となる。また、第2マグネット12への磁性コンタミ(自動変速機の摺動部分で発生する摩耗粉等)の付着による、互いに対向して配置された第2ホールIC2と第2マグネット12との隙間(検出ギャップ)のバラツキをキャンセルすることが可能となる。
また、磁性コンタミの堆積による、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力特性の変化の影響をキャンセルすることが可能となる。
以上により、例えばエンジンを始動する毎に、あるいは定期的に、2つの第1、第2ホールIC1、2の初期出力特性を補正する初期学習を廃止することができる。また、リニア出力型のインヒビタスイッチが自動変速機の内部に油浸状態に設置されている。すなわち、磁性コンタミが2つの第1、第2マグネット11、12に付着し易い環境にリニア出力型のインヒビタスイッチ(2つの第1、第2ホールIC1、2および2つの第1、第2マグネット11、12)が配置されている場合であっても、磁性コンタミの2つの第1、第2マグネット11、12への付着による検出ギャップ変化の影響を受け難くなる。
したがって、2つの第1、第2マグネット11、12の低温における減磁および高温における減磁の影響を受け難く、また、磁性コンタミの2つの第1、第2マグネット11、12への付着による検出ギャップ変化の影響を受け難く、更に、2つの第1、第2ホールIC1、2の出力特性の初期学習を必要とすることなく、正確なレンジ位置を容易に、しかも精度良く検出することができる。
[変形例]
本実施例では、検出対象物である2つの第1、第2マグネット11、12を搭載する移動体として、スライダ7を用いたが、検出対象物である2つの第1、第2磁力発生手段を搭載する移動体として、スプール5を用いても良い。この場合には、2つの第1、第2磁気検出素子の出力特性が、スプール5の移動位置に対する2つの第1、第2磁気検出素子の出力変化特性となる。
また、AT制御装置(AT−ECU)は、制御装置10で特定されたレンジ位置がPまたはNの場合に、スタータモータの起動を許可するスタータ起動許可信号をスタータ制御回路に出力するようにしても良い。
自動変速機の主要構成を示した分解斜視図である(実施例1)。 (a)はリニア出力型のインヒビタスイッチを示した断面図で、(b)は(a)のA−A断面図である(実施例1)。 (a)はリニア出力型のインヒビタスイッチの固定部を示した平面図で、(b)は2つの第1、第2マグネットの着磁パターンを示した模式図である(実施例1)。 リニア出力型のインヒビタスイッチの検出部を示したブロック図である(実施例1)。 レンジ位置に対する第1、第2ホールICの出力電圧を示したグラフである(実施例1)。 アクセルペダルの変位に対するアクセルペダルセンサの出力を示したグラフである(従来の技術)。
符号の説明
1 第1ホール素子(磁気検出素子)を有する第1ホールIC(磁気センサ)
2 第2ホール素子(磁気検出素子)を有する第2ホールIC(磁気センサ)
5 スプール
7 スライダ(移動体、可動部)
10 制御装置
11 第1マグネット(磁力発生手段、永久磁石)
12 第2マグネット(磁力発生手段、永久磁石)
43 センサ信号検出回路(電圧検出回路)
44 センサ信号処理演算回路

Claims (11)

  1. 自動変速機のシフトレンジの選択に応じて往復移動する移動体と、
    この移動体の移動位置に基づいてレンジ位置を検出するレンジ検出手段と
    を備えたレンジ検出装置において、
    前記レンジ検出手段は、
    前記移動体に固定された2つの第1、第2磁力発生手段、
    これらの2つの第1、第2磁力発生手段に対向配置された2つの第1、第2磁気検出素子、
    およびこれらの2つの第1、第2磁気検出素子の出力に基づいてレンジ位置を特定する制御装置を有し、
    前記2つの第1、第2磁気検出素子は、前記移動体の移動位置に対する出力特性を有し、
    前記2つの第1、第2磁力発生手段は、前記2つの第1、第2磁気検出素子の出力特性が互いに逆特性となるような着磁パターンで前記移動体に着磁されており、
    前記制御装置は、前記2つの第1、第2磁気検出素子の出力比を算出し、前記2つの第1、第2磁気検出素子の出力比によってレンジ位置を判断することを特徴とするレンジ検出装置。
  2. 請求項1に記載のレンジ検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁気検出素子の出力比は、前記第1磁気検出素子の出力を前記第2磁気検出素子の出力で割り算処理して算出されることを特徴とするレンジ検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレンジ検出装置において、
    前記レンジ検出手段は、少なくとも前記2つの第1、第2磁力発生手段および前記2つの第1、第2磁気検出素子が、前記自動変速機の内部に油浸状態に設置されていることを特徴とするレンジ検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載のレンジ検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁気検出素子は、前記2つの第1、第2磁力発生手段の磁気をそれぞれ検出するホール素子であることを特徴とするレンジ検出装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のレンジ検出装置において、
    前記自動変速機には、少なくとも駐車レンジ、後進レンジ、中立レンジ、前進レンジが用意されており、
    前記自動変速機は、前記移動体がその軸線方向に移動すると、前記移動体の移動位置に応じてシフトレンジが切り替わるように構成されていることを特徴とするレンジ検出装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のレンジ検出装置において、
    前記第1磁力発生手段は、前記移動体がその移動方向に直線運動するに従って前記第1磁気検出素子に相対する磁極がS極からN極に遷移するような着磁パターンで前記移動体に着磁されており、
    前記第2磁力発生手段は、前記移動体がその移動方向に直線運動するに従って前記第2磁気検出素子に相対する磁極がN極からS極に遷移するような着磁パターンで前記移動体に着磁されていることを特徴とするレンジ検出装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のレンジ検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁力発生手段は、前記移動体の移動方向の軸線に沿って延長された直方体形状の磁石であって、前記移動体の移動方向の軸線に対して鉛直方向に互いに所定の間隔を隔てて並列配置されていることを特徴とするレンジ検出装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載のレンジ検出装置において、
    前記2つの第1、第2磁気検出素子は、前記移動体の移動方向の軸線に対して鉛直方向に互いに所定の間隔を隔てて並列配置されていることを特徴とするレンジ検出装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載のレンジ検出装置において、
    前記第1磁気検出素子は、前記第1磁力発生手段の磁極との間に所定の検出ギャップを隔てて対向配置されており、
    前記第2磁気検出素子は、前記第2磁力発生手段の磁極との間に所定の検出ギャップを隔てて対向配置されていることを特徴とするレンジ検出装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載のレンジ検出装置において、
    前記第1磁気検出素子は、相対した前記第1磁力発生手段の磁極の極性に応じた信号を前記制御装置に出力し、
    前記第2磁気検出素子は、相対した前記第2磁力発生手段の磁極の極性に応じた信号を前記制御装置に出力することを特徴とするレンジ検出装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載のレンジ検出装置において、
    少なくとも駐車、後進、中立、前進の4つのレンジ位置を選択するレンジ選択手段を備え、
    前記移動体は、前記レンジ選択手段に連結されていることを特徴とするレンジ検出装置。
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