JP2009068215A - 尿飛散防止用の立体擬似形状体 - Google Patents

尿飛散防止用の立体擬似形状体 Download PDF

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Abstract

【課題】男性用トイレにおいて小便器を使用するとき、使用者の心理を巧みに利用して使用者に戸惑いや不安感を抱かせることなく、小便器の周囲に尿を飛散させないようにする尿飛散防止用の立体擬似形状体を提供すること。
【解決手段】小便器Wの内壁に取り付けて、尿の飛散りを防止する尿飛散防止用の立体擬似形状体10は、昆虫のハチの形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体11を備える。この擬似形状体本体11の表面には、本物のハチの模様及び色彩にほぼ似せて着色した着色層12が形成されている。擬似形状体本体11の背面には、台座15が取り付けられ、この台座15の一方の面15aを擬似形状体本体11の背面に固着し、他方の面15bに接着層13を設け、立体擬似形状体10はこの接着層13により小便器Wの内壁適所に取り付けられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、尿飛散防止用の立体擬似形状体に関し、更に詳細には、男性用便器、即ち小便器の内壁に取り付けて、尿の飛散りを防止する尿飛散防止用の立体擬似形状体に関する。
従来、男性トイレ、とりわけ不特定多数の人が利用する公衆的な男性トイレでは、男性用便器、即ち小便器の周囲が汚れ始めると、利用者が小便器に近づくのを避けるため、益々、小便器外へ尿が飛散して周囲が汚れると、いう問題があった。そのため、従来では、特許文献1に開示されているトイレ用シールなるものも考えられた。特許文献1に開示されているトイレ用シールは、感温印刷で模様が表されたシール体の裏面に粘着層を設けると共に、表面に防水層を設けたもので、かかるトイレ用シールは、小便器の正面中央に張り付けて使用される。
すなわち、小便器の正面中央に張り付けたトイレ用シールに尿がかかるとその熱に反応して感温印刷部分が変色し、模様の色彩が変化することから、その興味心と、的に命中させることの好奇心とを利用して小便器にできるだけ接近させ、これにより尿の飛散りを防止しようとするものであった。
実開平6−43077号公報
しかし、特許文献1に開示されたトイレ用シールでは、中心の円形部分を2つのリング部分が取り巻くように同心状に描かれた模様であるため、このような図柄が描かれたシールが小便器の正面中央に貼り付けられていた場合、利用者がその小便器の前に立ってその内壁を見たとき、何の目的でそれが描かれているのか直ぐには理解できない。従って、興味心を持つどころか戸惑いを利用者に与えることになり、場合によってはその小便器の使用を避ける、といったことも起こる。すなわち、特許文献1に開示されたトイレ用シールは、利用者が小便器に小用をしてはじめて感温印刷部分の色彩に変化が起こるものであるので、小用をする前には何らの興味心も存在せず、有るのは前述したように戸惑いだけである。
この発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、男性用トイレにおいて小便器を使用するとき、小用者の心理を巧みに利用して小用者に戸惑いや不安感を抱かせることなく、小便器の周囲に尿を飛散させないようにする尿飛散防止用の立体擬似形状体を提供することにある。
本発明は、男性用便器の内壁に取り付けて、尿の飛散りを防止する尿飛散防止用の立体擬似形状体であり、その特徴とするところは、前記立体擬似形状体が、小さな虫や草花の形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体と、該擬似形状体本体の表面に本物の前記虫や草花とほぼ同様な模様及び色彩を塗料により施した着色層とから構成され、前記立体擬似形状体が、前記擬似形状体本体の背面に設けた接着層により前記男性用便器の前記内壁の適所に取り付けられることにある。
本発明に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体の一実施形態では、前記擬似形状体本体が、透明な合成樹脂材料で形成され、前記着色層が、所定温度で透明になる示温塗料を塗布するか、所定温度で透明になる示温塗料で形成された示温フィルムを前記擬似形状体本体の前記表面に貼り付けるかのいずれかで形成されている。
本発明に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体における他の実施形態では、前記立体擬似形状体が、前記擬似形状体本体を前記男性用便器の前記内壁に取り付ける台座をさらに備え、該台座の一方の面が前記擬似形状体本体の前記背面に固着され、前記一方の面とは反対側の他方の面に接着層が設けられ、前記立体擬似形状体が、前記台座の前記他方の面に設けた前記接着層により前記男性用便器の前記内壁の適所に取り付けられる。
本発明に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体のさらに別な実施形態では、前記立体擬似形状体を取り付けた前記男性用便器の前記内壁に沿って洗浄水が流れるとき、その洗浄水の流水が前記擬似形状体本体の前記表面に形成した前記着色層を避けるべく、前記台座における前記両面間の長さが、前記男性用便器の前記内壁から該内壁に沿って流れる前記流水の水面までの距離より大きく形成されている。
本発明に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体によれば、男性用便器、即ち小便器の内壁に取り付けられた立体擬似形状体は、小さな虫や草花の形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体の表面にその真性物にほぼ対応する模様及び色彩を施しているので、あたかも本物の虫又は草花が小便器の内壁に付着しているのではないか、という錯覚を小用者に与える。一般的に、小用者は、小便器に小さな虫や草花などの自然物が付着していると尿により流し落そうとする心理状態になるので、この心理を巧みに利用して尿をこの立体擬似形状体に向けさせることができる。その結果、このような立体擬似形状体を小便器の内壁における正面中央に取り付けておけば、尿が小便器の外周囲に飛散する恐れがなくなり、小便器外周囲の汚れを防止することができる。
また、本発明に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体によれば、擬似形状体本体が透明な合成樹脂材料で形成され、更にその表面の着色層が所定温度で透明になる示温塗料で形成されているので、尿が立体擬似形状体に掛かるとその熱に反応して着色層が透明に変化する。着色層が透明に変化したとき、擬似形状体本体も透明な材料で形成されているので、小用者は、小便器の内壁に付いていた立体擬似形状体に尿が掛かると該立体擬似形状体が次第に消えるような錯誤を覚えるため、小用者は立体擬似形状体に尿を掛けることに対する強い興味を持つことになる。その結果、尿が小便器の外周囲に飛散する恐れがなくなり、小便器外周囲の汚れを一層防止することができる。
さらに、最近では、小便器にも種々の工夫が施されており、小便器の前に人が立つと同時に或いは小用中に、センサによって小便器の内壁に沿って洗浄水が流れるものが存在している。そのような小便器では、その洗浄水の流水が立体擬似形状体の表面に掛かると、着色層の温度が低下して該着色層に変化が生じず、立体擬似形状体に尿を掛けることに対する小用者の興味が失われることにもなる。そのため、本発明に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体によると、そのような小便器では、その内壁に沿って流れる洗浄水の流水が立体擬似形状体の表面に掛からないような高さの台座を介して擬似形状本体を小便器の内壁に取り付けているため、小用中に洗浄水が流れても該立体擬似形状体が次第に消えるような錯誤を小用者に与えることができ、興味を失わせることがなく、その結果、小便器外周囲における汚れ防止を図ることができる。
以下、本発明に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体を、その好適な実施形態について示す添付図面を参照しながら更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体(以下、単に、立体擬似形状体と称する)10を男性用便器、即ち小便器Wにおける内壁の正面中央に取り付けて示す斜視図、図2は、立体擬似形状体10を拡大して示す正面図、図3は、小便器Wの内壁への立体擬似形状体10の取り付け状態を図2の3−3線で切断して示す部分的な断面図である。
図1〜図3に示される本発明の第1実施形態に係る立体擬似形状体10は、所謂、小用者が小便器W内に向かって放尿するときのターゲットとして作用させるものである。このターゲット、即ち立体擬似形状体10は、図2に拡大して示されているように昆虫のハチに似せて形成されている。具体的には、立体擬似形状体10は、図2及び図3に示されるようにハチの形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体11とその表面に施された着色層12とから形成されている。着色層12は、擬似形状体本体11の表面を本物のハチとほぼ同じ模様及び色彩に塗料によって着色した部分である。他方、ハチの形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体11は、大きく分けてハチの頭部に似せて立体的に形成された頭部擬似形状部11aと、ハチの胴部に似せて立体的に形成されたラグビーボール形の胴部擬似形状部11bと、ハチの羽根に似せて立体的に形成された2枚の羽根擬似形状部11cとから構成されている。2枚の羽根擬似形状部11cは、胴部擬似形状部11bにおいて頭部擬似形状部11aとの連結部付近にその付け根があって、先端側は胴部擬似形状部11bの左右外側方向に斜めに延びている。これにより、立体擬似形状体10は、図2から明らかなように、かかる擬似形状体本体11と着色層12とによりあたかも羽根を少し広げたハチに酷似した状態で形成されている。
擬似形状体本体11の胴部擬似形状部11bにおいて羽根擬似形状部11cが取り付けられている表面とは反対側の背面(ハチの腹側)には接着層13が設けられており、立体擬似形状体10は、その接着層13により小便器Wの内壁における正面中央に貼り付けるように固着されている。これにより、小便器Wの内壁における正面中央に取り付けられた立体擬似形状体10は、図1に示されるように擬似形状体本体11の形状と相まっていかにも本物のハチが小便器Wの内壁正面中央に留まっているかのように見える。
このような立体擬似形状体10を小便器Wの内壁における正面中央に取り付けておくと、小用者は、本物のハチが小便器Wの内壁に留まっているものと思い、尿により流し落そうとする心理状態になる。その結果、小用者は、立体擬似形状体10をターゲットとしてそれに尿を掛ける。しかし、前述したように、これは本物のハチではなく、立体擬似形状体10が小便器Wの内壁にしっかりと取り付けられているものであるので、尿を掛けても落ちることはなく、小用者はいつまでも尿を掛け続け、その結果として、尿が小便器Wの外周囲に飛散する恐れがなくなり、小便器Wにおける外周囲の汚れを防止することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る立体擬似形状体10では、擬似形状体本体11が、透明な合成樹脂材料で形成され、その表面に設けられた着色層12が、所定温度で透明になる示温塗料を塗布して形成されている。かかる示温塗料は、公知のものであるので詳細は省略するが、このような示温塗料で本物のハチとほぼ同じ模様及び色彩に擬似形状体本体11の表面を着色していることにより更に一層の尿飛散防止効果を得ることができる。すなわち、尿が立体擬似形状体10に掛かるとその熱に反応して着色層12を形成している示温塗料が透明に変化する。
示温塗料が透明に変化すると、擬似形状体本体11も透明な合成樹脂材料で形成されているので、小用者は、小便器Wの内壁に取り付けられている立体擬似形状体10に尿が掛かるとこの立体擬似形状体10が次第に消えるような錯誤を覚えるため、小用者は立体擬似形状体10に尿を掛けることに対する強い興味を持つことになる。その結果、立体擬似形状体10におけるターゲットとしての機能を高めることになり、小便器Wにおける外周囲への尿の飛散防止を向上させ、小便器外周囲の汚れを防止することができる。
前述した第2実施形態に係る立体擬似形状体10では、着色層12が所定温度で透明になる示温塗料で形成されたものであったが、本発明では、このような構成の着色層12に限定されるものではなく、着色層12が、擬似形状体本体11の表面に、所定温度で透明になる示温塗料で形成された示温フィルム又は示温シール(いずれも図示せず)を貼り付けて構成されていてもよく、このような示温フィルムや示温シールを貼り付けることで構成された着色層12でも同様な効果を得ることができる。
ところで、最近では、男性用トイレも種々の工夫が施されており、小便器Wの前に人が立つと同時に或いは小用中にセンサ(図示せず)によって図4に示されるように小便器Wの内壁に沿って洗浄水が流水14となって流れ落ちるものが存在している。このような小便器Wの内壁に擬似形状体本体11の背面を直接接触させるように取り付けると、小便器Wの前に人が立つと同時に或いは小用中にセンサによって小便器Wの内壁に沿って流れ落ちる洗浄用の流水14が、立体擬似形状体10の表面に掛かり、着色層12が冷却されて示温塗料が透明に変化しないので、立体擬似形状体10に尿を掛けることに対する小用者の興味が失われることになる。
そこで、このような小便器Wに用いる場合の例として、本発明の立体擬似形状体10は、図4に示されるように小便器Wの内壁への取り付け用として台座15を備えている。この台座15は、その一方の面15aが、擬似形状体本体11の胴部擬似形状部11bにおける背面に固着され、他方の面15bには接着層13が設けられている。このような立体擬似形状体10では、台座15の他方の面15bを小便器Wの内壁に押し付け、該面15bに設けられた接着層13により立体擬似形状体10を小便器Wの内壁に堅固に取り付けている。この台座15の高さH、即ち台座15における両面15a,15b間の長さHは、小便器Wの内壁に沿って流れる洗浄用の流水14が立体擬似形状体10の表面に掛からないように、該内壁に沿って流れる流水14の水面14aまでの距離Lより大きく形成されている。
このような実施形態に係る立体擬似形状体10によると、小便器Wの前に人が立つと同時に或いは小用中にセンサ(図示せず)によって小便器Wの内壁に沿って洗浄水が流水14となって流れ落ちても、この流水14が、立体擬似形状体10の表面に掛かることがない。そのため、かかる構造の小便器Wでも前述したように立体擬似形状体10が次第に消えて行くような錯誤を小用者に与えることができ、興味を失わせることがなく、その結果、小便器Wの外周囲における汚れ防止を一層図ることができる。
前述した各実施形態に係る立体擬似形状体10では、昆虫のハチの形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体11とその表面に施された着色層12とで構成されたものであったが、この発明では、ハチに限定されるものではなく、テントウ虫や小さな蝶など、例えば子供に恐怖心を与えないような小さな虫類であってもよい。また、図5に示されるように草花に似せて形成された立体擬似形状体20であっても同様な効果を奏する。すなわち、例えば、友禅菊のような草花に似せた立体擬似形状体20では、前述した実施形態の立体擬似形状体10と同じように、草花の形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体21と、その表面に本物の草花とほぼ同じような模様と色彩を施す着色層22とから形成され、草花の形状に似せた擬似形状体本体21は、花の中心部として円形状に形成した花中心部擬似形状部21aとその外周囲から放射状に延びる多数の花弁擬似形状部21bとから構成されている。
このような草花に似せて形成された立体擬似形状体20についても、前述した第2の実施形態と同様に草花の形状に似せた擬似形状体本体21を透明な合成樹脂で形成し、所定温度で透明になる示温塗料をその表面に塗布して着色層22とすれば、小用者が、草花に似せた立体擬似形状体20をターゲットして尿を掛けると、この立体擬似形状体20が次第に消えるような錯誤をし、立体擬似形状体10に尿を掛けることに対する強い興味を持つ。その結果、小便器Wにおける外周囲への尿の飛散防止効果を図ることができる。なお、着色層22は、所定温度で透明になる示温塗料で形成された示温フィルム又は示温シール(いずれも図示せず)を擬似形状体本体21の表面に貼り付けて構成されていてもよい。
また、草花に似せて形成された立体擬似形状体20についても、擬似形状体本体21の背面に接着層13を設け、この接着層13により小便器Wの内壁適所に取り付けられるが、前述したような小用直前或いは小用中にセンサにより内壁に沿って洗浄用の流水が流れ落ちる小便器Wに取り付ける場合には、台座15を擬似形状体本体21の背面に取り付けて洗浄用の流水が擬似形状体本体21における表面の着色層22に掛からないようにすることもできる。
ところで、前述した各実施形態から明らかなように、この発明に係る尿飛散防止用の立体擬似形状体10,20では、擬似形状体本体を小さな虫や草花に似せて形成することが重要な要素ではある。しかし、小さな虫や草花に似せて立体擬似形状体を形成すると言っても、そのような立体擬似形状体を小便器の例えば正面中央の内壁面に取り付けた場合、その立体擬似形状体に直接掛かった尿が、その表面形状を原因として小用者や小便器外へ跳ね返ることもある。そのため、このような跳ね返りが起こらないように擬似形状体本体11,21の表面を湾曲させて形成するなどの工夫をすることは重要であり、従ってその点で本物の虫や草花と形状的に若干の相異がある。このような理由から、「小さな虫や草花の形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体」とは、そのような若干の形状的な相異を含むものである。
すなわち、ハチに似せて形成された図1〜図4に示される実施形態の立体擬似形状体10について説明すると、一般的に、本物のハチにおける頭部と胴部の各表面については、外側に向かって凸状に湾曲した形状になっているが、そのままの形状に似せて擬似形状体本体11を形成すると尿を掛けたときに、擬似形状体本体11の表面に当たった尿が、小用者や小便器外へ跳ね返ることもある。そのため、頭部擬似形状部11a及び胴部擬似形状部11bの表面形状については、小便器Wの正面中央に取り付けた立体擬似形状体10に対して斜め上方から尿が掛かったときにそれが小用者や小便器外へ跳ね返らないような曲面で形成されている。特に、本物のハチの羽根については、表面が外側に向かって凸状に湾曲した形状になっていない。
しかし、この擬似形状体本体11の羽根擬似形状部11cでは、上述した理由からその表面全体が外側に向かって凸状に湾曲した形状にされている。また、図5に示される実施形態の草花に似せて形成された立体擬似形状体20についても同様で、この立体擬似形状体20に、その正面上方から尿が掛かったときにその表面に掛かった尿が小用者や小便器外へ跳ね返らないように花中心部擬似形状部21aの表面が図6に示されるように外側に向かって凸状に湾曲した形状とされ、また花弁擬似形状部21bもまた同様に外側に向かって凸状に湾曲した形状にされている。
このようにハチや草花に似せて形成された立体擬似形状体10,20は、本物のハチや草花に非常に似てはいるが、それら擬似形状体本体11,21の各表面は、小便器Wのほぼ正面中央に取り付けられたこれら立体擬似形状体10,20に尿がターゲットとして掛けられた時、その表面形状に尿が当たって小用者や小便器外へ跳ね返らないような曲面形状に変更されている点で本物とは若干その形状を異にしている。
以上説明したように、本発明の尿飛散防止用の立体擬似形状体によれば、立体擬似形状体を小便器の内壁適所に取り付けたとき、それが昆虫のような小さな虫や、小さな草花などの自然物に似ているが故に、小用者は、何の疑問も持たずに、そのような自然物が小便器Wの内壁に偶然に付着しているだけである、と考えるので、明らかに人工物と思われるシールなどが内壁に貼り付けられた小便器を使用する時のような戸惑いを起こすことが無いばかりか、小用時にそれを尿で流し落とそうとする心理を起こさせるターゲットとして機能し、その結果、小便器Wの外周囲に尿が飛散するのを防ぐことができる。
昆虫のハチに似せて形成された立体擬似形状体を小便器の正面中央に取り付けて示す斜視図である。 図1に示されるハチに似せて形成された立体擬似形状体を拡大して示す正面図である。 小便器の内壁への立体擬似形状体の取り付け状態を図2の3−3線で切断して示す部分的な断面図である。 小便器の内壁への別な立体擬似形状体の取り付け状態を示す図3と同様な部分的な断面図である。 草花に似せて形成された立体擬似形状体を示す正面図である。 図5に示される草花に似せて形成された立体擬似形状体を6−6線で切断して示す断面図である。
符号の説明
10 昆虫のハチに似せた立体擬似形状体
11 ハチの形状に似せた擬似形状体本体
12 ハチの模様及び色彩に似せた着色層
13 接着層
14 洗浄用の流水
15 台座
15a 台座の一面
15b 台座の他面
20 草花に似せた立体擬似形状体
21 草花の形状に似せた擬似形状体本体
22 草花の模様及び色彩に似せた着色層

Claims (4)

  1. 男性用便器の内壁に取り付けて、尿の飛散りを防止する尿飛散防止用の立体擬似形状体において、
    前記立体擬似形状体が、小さな虫や草花の形状に似せて立体的に形成された擬似形状体本体と、該擬似形状体本体の表面に本物の前記虫や草花とほぼ同様な模様及び色彩を塗料により施した着色層とから構成され、前記立体擬似形状体が、前記擬似形状体本体の背面に設けた接着層により前記男性用便器の前記内壁の適所に取り付けられることを特徴とする尿飛散防止用の立体擬似形状体。
  2. 前記擬似形状体本体が、透明な合成樹脂材料で形成され、前記着色層が、所定温度で透明になる示温塗料を塗布するか、所定温度で透明になる示温塗料で形成された示温フィルム及び示温シールのいずれかを前記擬似形状体本体の前記表面に貼り付けるかのいずれかで形成されている請求項1に記載の尿飛散防止用の立体擬似形状体。
  3. 前記立体擬似形状体が、前記擬似形状体本体を前記男性用便器の前記内壁に取り付ける台座をさらに備え、該台座の一方の面が前記擬似形状体本体の前記背面に固着され、前記一方の面とは反対側の他方の面に接着層が設けられ、
    前記立体擬似形状体が、前記台座の前記他方の面に設けた前記接着層により前記男性用便器の前記内壁の適所に取り付けられる請求項1又は2に記載の尿飛散防止用の立体擬似形状体。
  4. 前記立体擬似形状体を取り付けた前記男性用便器の前記内壁に沿って洗浄水が流れるとき、その洗浄水の流水が前記擬似形状体本体の前記表面に形成した前記着色層を避けるべく、前記台座における前記両面間の長さが、前記男性用便器の前記内壁から該内壁に沿って流れる前記流水の水面までの距離より大きい請求項3に記載の尿飛散防止用の立体擬似形状体。
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