JP2009068205A - 補助錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば腕力の弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適で、簡単な構成によって防御能力を向上し不正な解錠を強固に阻止するとともに、これを容易かつ安価に製作し取り付けられ、しかも単純な施解錠操作によって簡易かつ速やかに施解錠できる補助錠を提供する。
【解決手段】ドア1または枠体2に取り付け可能な錠本体4と受具5とを備える。錠本体4にラッチ棒15を軸方向に摺動可能に装着し、受具5に前記ラッチ棒15を抜き差し可能に装着した補助錠である。ラッチ棒15に係合溝15aを設け、係合溝15aに係脱可能なロックピ−ス33を受具5に設ける。
【選択図】図11

Description

本発明は、例えば腕力の弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適で、簡単な構成によって防御能力を向上し不正な解錠を強固に阻止するとともに、これを容易かつ安価に製作し取り付けられ、しかも単純な施解錠操作によって簡易かつ速やかに施解錠できる補助錠に関する。
例えば補助錠として多用されている閂錠として、扉の内側に円筒状の本体を取り付け、該本体の外周部に軸方向に沿って横溝を形成し、該横溝の先端部から円周方向に縦溝を形成し、該本体にラッチ棒を摺動かつ円周方向に回動可能に挿入し、その先端部を扉の端面に設けた枠体の受金に挿入可能にするとともに、前記本体の内部にラッチ棒を回動可能に付勢するスプリングを介挿し、ラッチ棒を軸方向に移動可能に付勢するとともに、円周方向に回動可能に付勢し、ラッチ棒による施解錠をワンタッチで行なうようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記閂錠はラッチ棒を受金に単に挿入しているため、ノブ操作によってラッチ棒が簡単に受金から引き抜かれてしまい、不正解錠を阻止できないという問題があった。
このような問題を解決するものとして、ラッチ棒の周面に一対の突起を設け、該突起に閂錠駆動部材の駆動レバ−を係合可能に配置し、前記閂錠駆動部材を運動機構を介してサムタ−ン摘みの回動操作に連係し、サムタ−ンの施錠操作時、ラッチ棒の先端部を受金に挿入するとともに、閂駆動レバ−を回動して前記一方の突起に係合し、ラッチ棒の後退を阻止するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、前記閂錠はサムタ−ンの操作に連係して作動させているため、構造が複雑になり、それだけ取り付けが煩雑で高価になる一方、ラッチ棒を受金に単に挿入しているため、サムタ−ンを不正操作するとラッチ棒が簡単に受金から引き抜かれてしまい、不正解錠を強固に阻止できないという問題があった。
特開平9−151648号公報 特開2007−138386号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば腕力の弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適で、簡単な構成によって防御能力を向上し不正な解錠を強固に阻止するとともに、これを容易かつ安価に製作し取り付けられ、しかも単純な施解錠操作によって簡易かつ速やかに施解錠できる補助錠を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ドアまたは枠体に取り付け可能な錠本体と受具とを備え、前記錠本体にラッチ棒を軸方向に摺動可能に装着し、前記受具に前記ラッチ棒を抜き差し可能に装着した補助錠において、前記ラッチ棒に係合溝を設け、該係合溝に係脱可能なロックピ−スを前記受具に設け、ラッチ棒を受具に抜き差しするだけの従来のものに比べて、簡単な構成によって防御能力を向上し、不正な解錠を強固に阻止するとともに、これを容易かつ安価に製作し取り付けられるようにしている。
請求項2の発明は、前記錠本体にラッチ棒の抜き差し方向と同方向にガイド溝を形成し、該ガイド溝に沿って移動かつ係脱可能な係合部材を設け、該係合部材を前記ラッチ棒と同動可能に設け、係合部材とガイド溝の係合時、ガイド溝に沿うラッチ棒の移動を阻止し、係合部材とガイド溝との係合解除時、ガイド溝に沿うラッチ棒の移動を可能にして、係合部材とガイド溝の係脱によって施解錠を行なうようにしている。
請求項3の発明は、施錠および/または解錠時に前記係合部材とガイド溝とを係合可能に設け、施解錠操作時に前記係合部材とガイド溝とを係合解除可能に設け、施錠および/または解錠時にガイド溝に沿うラッチ棒の移動を阻止し、施錠時における不正解錠や、解錠時における不測または悪戯による施錠を防止するとともに、施解錠操作時にガイド溝に沿うラッチ棒の移動を可能にして、施解錠を実行可能にしている。
請求項4の発明は、前記係合部材をガイド溝に出没可能に設け、前記ラッチ棒の所定の抜き差し位置で前記係合部材をガイド溝から突出可能に設け、前記係合部材をガイド溝に係合可能に設ける一方、ラッチ棒の移動時に前記係合部材をガイド溝に没入可能に設け、前記係合部材をガイド溝に係合解除可能に設け、ラッチ棒の所定の抜き差し位置、すなわち施解錠時におけるラッチ棒の移動を阻止し、前記施解錠を強固に維持し、施錠時の防御機能を強化するとともに、解錠時におけるラッチ棒の不測の移動を防止し、使用者の怪我や受具との衝突を未然に防止するとともに、係合部材をガイド溝に没入させて、施解錠操作を実行可能にしている。
請求項5の発明は、前記係合部材を操作摘みまたは操作カバ−と同動可能に設け、操作摘みまたは操作カバ−の操作によってラッチ棒を抜き差し可能にし、施解錠操作を容易に行なうようにしている。
請求項6の発明は、前記錠本体の外側に操作カバ−を近接離反可能に被着し、該操作カバ−の操作を介して前記係合部材をガイド溝に出没可能にし、操作カバ−の単純な押圧操作によってラッチ棒の抜き差しと施解錠を実現し、腕力の弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適にしている。
請求項7の発明は、前記ロックピ−スを前記係合溝方向へ移動可能に付勢し、前記ラッチ棒を回動可能またはロックピ−スを後退可能に設け、ロックピ−スと係合溝との係合を解除可能にし、ロックピ−スと係合溝との速やかな施錠を実現するとともに、ラッチ棒を回動しまたはロックピ−スを後退することによって、ロックピ−スと係合溝との係合を解除し、解錠するようにしている。
請求項8の発明は、前記受具の外側に受具カバ−を近接離反可能に被着し、該受具カバ−の内側にロック解除部材を突設し、該ロック解除部材を前記ロックピ−スのテ−パ面に係脱可能に設け、受具カバ−の単純な押圧操作によってロックピ−スの後退動と解錠を実現し、腕力の弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適にしている。
したがって、前記操作カバ−を装着した錠本体と、受具カバ−を装着した受具とを組み合わせて使用することによって、錠本体と受具の何れか一方を不正操作し、または破壊しても補助錠の施錠状態が維持され、その双方を不正操作し、または破壊した場合にのみ解錠され、それだけ手間が掛かり、従来のこの種のものに比べ防御能力を強化し、不正操作ないし不正解錠を強力に阻止し得るようにしている。
請求項9の発明は、前記錠本体にラッチ棒の抜き差し方向と同方向に形成したガイド溝と、該ガイド溝に連通し、かつ該ガイド溝と直交して形成した回動溝を設け、これらガイド溝と回動溝に沿って係合部材を移動かつ回動可能に設け、ラッチ棒を摺動かつ回動することによって、簡単な構成でラッチ棒の所期の抜き差しと施解錠を実現するようにしている。
請求項10の発明は、前記ロックピ−スをラッチ棒と直交かつ回動可能に配置し、前記ロックピ−スに暗証情報を連係し、前記ロックピ−スを暗証情報位置に回動し、ロックピ−スと係合溝との係合を解除可能にし、ロックピ−スの暗証情報よる解錠操作によって、ロックピ−スと係合溝との係合を解除し得るようにして、施錠時の防御機能を向上し防犯能力を強化するようにしている。
請求項11の発明は、前記ロックピ−スに前記係合溝と係合解除可能な係合解除部を設け、前記ロックピ−スに臨ませて係合板を設け、前記係合解除時、前記係合板を前記係合解除部に係合可能に配置し、ロックピ−スの係合解除状態を維持し、この後のラッチ棒の突出を確実に行なえるようにしている。
請求項12の発明は、前記暗証情報を変更可能に設け、暗証情報を適時変更することによって、施錠時の防御機能を向上し防犯機能を強化するようにしている。
請求項13の発明は、前記受具に複数のラッチ棒を同動かつ抜き差し可能に設け、該ラッチ棒の一または全部に係合溝を設け、該係合溝にロックピ−スを係脱可能に設け、一のラッチ棒による施錠に比べ、防御機能を向上し防犯機能を強化するようにしている。
請求項1の発明は、ラッチ棒に係合溝を設け、該係合溝に係脱可能なロックピ−スを前記受具に設けたから、ラッチ棒を受具に抜き差しするだけの従来のものに比べて、簡単な構成によって防御能力を向上し、不正な解錠を強固に阻止できるとともに、これを容易かつ安価に製作し取り付けることができる。
請求項2の発明は、前記錠本体にラッチ棒の抜き差し方向と同方向にガイド溝を形成し、該ガイド溝に沿って移動かつ係脱可能な係合部材を設け、該係合部材を前記ラッチ棒と同動可能に設け、係合部材とガイド溝の係合時、ガイド溝に沿うラッチ棒の移動を阻止し、係合部材とガイド溝との係合解除時、ガイド溝に沿うラッチ棒の移動を可能にしたから、係合部材とガイド溝の係脱によって施解錠を行なうことができる。
請求項3の発明は、施錠および/または解錠時に前記係合部材とガイド溝とを係合可能に設け、施解錠操作時に前記係合部材とガイド溝とを係合解除可能に設けたから、施錠および/または解錠時にガイド溝に沿うラッチ棒の移動を阻止し、施錠時における不正解錠や、解錠時における不測または悪戯による施錠を防止できるとともに、施解錠操作時にガイド溝に沿うラッチ棒の移動を可能にして、施解錠を実行することができる。
請求項4の発明は、前記係合部材をガイド溝に出没可能に設け、前記ラッチ棒の所定の抜き差し位置で前記係合部材をガイド溝から突出可能に設け、前記係合部材をガイド溝に係合可能に設ける一方、ラッチ棒の移動時に前記係合部材をガイド溝に没入可能に設け、前記係合部材をガイド溝に係合解除可能に設けたから、ラッチ棒の所定の抜き差し位置、すなわち施解錠時におけるラッチ棒の移動を阻止し、前記施解錠を強固に維持し、施錠時の防御機能を強化できるとともに、解錠時におけるラッチ棒の不測の移動を防止し、使用者の怪我や受具との衝突を未然に防止できるとともに、係合部材をガイド溝に没入させて、施解錠操作を実行することができる。
請求項5の発明は、前記係合部材を操作摘みまたは操作カバ−と同動可能に設け、操作摘みまたは操作カバ−の操作によってラッチ棒を抜き差し可能にしたから、施解錠操作を容易に行なうことができる。
請求項6の発明は、前記錠本体の外側に操作カバ−を近接離反可能に被着し、該操作カバ−の操作を介して前記係合部材をガイド溝に出没可能にしたから、操作カバ−の単純な押圧操作によってラッチ棒の抜き差しと施解錠を実現し、腕力の弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適な効果がある。
請求項7の発明は、前記ロックピ−スを前記係合溝方向へ移動可能に付勢し、前記ラッチ棒を回動可能またはロックピ−スを後退可能に設け、ロックピ−スと係合溝との係合を解除可能にしたから、ロックピ−スと係合溝との速やかな施錠を実現できるとともに、ラッチ棒を回動しまたはロックピ−スを後退することによって、ロックピ−スと係合溝との係合を解除し、解錠することができる。
請求項8の発明は、前記受具の外側に受具カバ−を近接離反可能に被着し、該受具カバ−の内側にロック解除部材を突設し、該ロック解除部材を前記ロックピ−スのテ−パ面に係脱可能に設けたから、受具カバ−の単純な押圧操作によってロックピ−スの後退動と解錠を実現し、腕力の弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適な効果がある。
したがって、前記操作カバ−を装着した錠本体と、受具カバ−を装着した受具とを組み合わせて使用することによって、錠本体と受具の何れか一方を不正操作し、または破壊しても補助錠の施錠状態が維持され、その双方を不正操作し、または破壊した場合にのみ解錠されるから、それだけ手間が掛かり、従来のこの種のものに比べ防御能力が向上し、不正操作ないし不正解錠を強力に阻止することができる。
請求項9の発明は、前記錠本体にラッチ棒の抜き差し方向と同方向に形成したガイド溝と、該ガイド溝に連通し、かつ該ガイド溝と直交して形成した回動溝を設け、これらガイド溝と回動溝に沿って係合部材を移動かつ回動可能に設けたから、ラッチ棒を摺動かつ回動することによって、簡単な構成でラッチ棒の所期の抜き差しと施解錠を実現することができる。
請求項10の発明は、前記ロックピ−スをラッチ棒と直交かつ回動可能に配置し、前記ロックピ−スに暗証情報を連係し、前記ロックピ−スを暗証情報位置に回動し、ロックピ−スと係合溝との係合を解除可能にしたから、ロックピ−スの暗証情報よる解錠操作によって、ロックピ−スと係合溝との係合を解除し得るようにして、施錠時の防御機能を向上し防犯能力を強化することができる。
請求項11の発明は、前記ロックピ−スに前記係合溝と係合解除可能な係合解除部を設け、前記ロックピ−スに臨ませて係合板を設け、前記係合解除時、前記係合板を前記係合解除部に係合可能に配置したから、ロックピ−スの係合解除状態を維持でき、この後のラッチ棒の突出を確実に行なうことができる。
請求項12の発明は、前記暗証情報を変更可能に設けたから、暗証情報を適時変更することによって、施錠時の防御機能を向上でき防犯機能を強化することができる。
請求項13の発明は、前記受具に複数のラッチ棒を同動かつ抜き差し可能に設け、該ラッチ棒の一または全部に係合溝を設け、該係合溝にロックピ−スを係脱可能に設けたから、一のラッチ棒による施錠に比べ、防御機能を向上し防犯機能を強化することができる。
以下、本発明を勝手口や玄関用扉の補助錠に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図10において1は勝手口または玄関用の扉で、その側端部の近接位置に枠体2が配置され、それらの内側の中高位置に補助錠装置3が設けられている。前記補助錠装置3は、錠本体4と受具5で構成され、錠本体4をドア1側に設け、受具5を枠体2側に設けている。
前記錠本体4は耐摩耗性に優れるPOM等の合成樹脂によって、略屋根形断面の角柱状に成形され、その両側部に設けたビス孔6,7を介して、ドア1に位置調節可能に取り付けている。
前記錠本体4の内部にガイド溝8が軸方向に沿って形成され、その上側開口部の中間部にガイドリブ9が側方に対向して突設され、該ガイドリブ9,9の間に係合部材である係止片10が係脱可能に挿入されている。
前記係止片10は操作カバ−11の内側に略円板形に突出成形され、その直上の頸部10aにガイドリブ9,9が係合可能に配置されている。
前記操作カバ−11は錠本体4と同質の合成樹脂によって略マウス形状に形成され、その内側にスライド溝12が軸方向に形成され、該スライド溝12の一端は受具5側に開口していて、該スライド溝12の内部に錠本体4の外周部が摺動可能に収容されている。図中、11aは操作カバ−11の表面に突出形成されたリブ状の手掛部である。
前記錠本体4の軸方向の両側に摺動孔13,14が形成され、該摺動孔13,14にデットボルトであるラッチ棒15が軸方向に摺動可能に支持されている。
前記ラッチ棒15の一端は前記受具5の内部に係脱可能に挿入され、その他側端部がスライド溝12の奥部に配置され、該ラッチ棒15の中間部と他側端部に操作カバ−11が装着されている。図中、15aはラッチ棒15の一端部に形成された係合溝で、受具5内の後述するロックピ−スと係脱可能にされている。
前記ラッチ棒15の中間部と他側端部の直下に、合成樹脂製のスライダ−16,17が配置され、該スライダ−16,17の下方から、止具であるビス18,19をラッチ棒15の通孔20,21に挿入し、その螺軸端を前記係止片10と、スライド溝12の奥部の段部22のネジ孔にねじ込んで取り付けている。
この場合、他方のスライダ−17は、他部材との摺動関係を有しないから、スライダ−16と同形に形成する必要は特にない。
前記ラッチ棒15と係止片10および段部22との間に円錐コイル状のスプリング23,24が介挿され、該スプリング23,24の弾性を介して、操作カバ−11を上方へ付勢している。
前記一方のスライダ−16は、ガイド溝8の内面に滑動若しくは摺動可能に配置され、該スライダ−16がガイド溝8の両端位置に移動すると、前記係止片10が略円孔状のガイドエンド8a,8bに位置付けられ、該係止片10をスプリング23,24の弾性によって押し上げ、操作カバ−11を上動可能にしている。
したがって、前記ガイド溝8の両端位置では、係止片10がガイドエンド8a,8bの内壁とガイドリブ9の端面に係合可能に位置し、軸方向の移動を阻止されて、操作カバ−11の同方向の移動を阻止している。
一方、スライダ−16がガイド溝8の両端に移動すると、係止片10が上下動可能になり、操作カバ−11を押し下げ可能になる。
したがって、操作カバ−11を押し下げ、係止片10をガイドリブ9の直下に移動し、その頸部10aをガイドリブ9,9の間に移動して、係止片10とガイドリブ9の端面との係合を解除することによって、操作カバ−11を軸方向へ移動可能にしている。
図中、25は錠本体4の前端部に形成した凹溝で、該凹溝25に略逆U字形状の補強金具(図示略)が取り付けられ、その脚部をビス孔7に挿入するビス(図示略)を介して取り付けている。
前記受具5は、錠本体4と同質の合成樹脂によって略矩形の箱体に成形され、その下側の開口部を底板26で閉塞し、これにビス27をねじ込んで取り付けている。
前記受具5の底部に長孔28が形成され、該長孔28の外部から木ネジ等の取付ビス29を挿入し、これを枠体2にねじ込んで受具5を取り付けている。
前記受具5の中間部に錠本体4側に開口するラッチ室31が形成され、該ラッチ室31にラッチ棒15の一端部を出入り可能に収容している。前記ラッチ室31の隣にはロック作動室32が連通して設けられ、該作動室32にロックピ−ス33がラッチ室31側に出没可能に収容されている。
前記ロックピ−ス33の他端部とロック作動室32の内周面との間にスプリング34が介挿され、該スプリング34の弾性によって、ロックピ−ス33を作動室32側へ突出可能に付勢し、ロックピ−ス33の一端部をラッチ棒15の係合溝15aに係合可能に配置し、ロックピ−ス33をロック可能にしている。
一方、ロックピ−ス33の一側面の中間部に凹溝35が形成され、該凹溝35の内面の一側にテ−パ面36が形成され、該テ−パ面36にロック解除部材であるビス37の頭部37aが係合可能に配置されている。
前記ビス37は、ロック作動室32の内側から受具カバ−38の内面にねじ込まれ、その頭部37aをロック作動室32内に突出して配置され、受具カバ−38の押圧操作時、受具カバ−38と同動してテ−パ面36に係合し、ロックピ−ス33をスプリング34に抗して移動させ、ロックピ−ス33の一端部をラッチ棒15の係合溝15aから後退させて、該係合溝15aとの係合を解除可能にしている。
前記受具カバ−38は、錠本体4と同質の合成樹脂によって略コ字形の縦断面に成形され、その内側のカバ−室39に受具5を係合可能に収容している。
前記カバ−室39の内面に二つの筒状のバネ受40,41が突設され、これらと錠本体4との間に円錐コイル状のバネ42,43が介挿され、該バネ42,43の弾性を介して、受具カバ−38を枠体2の後方へ移動可能に付勢している。
前記バネ受40は大径の円筒状に形成され、その先端部から小径の筒状ガイド44が突設され、該ガイド44が受具5の周壁に形成したガイド孔45に摺動可能に挿入されている。前記筒状ガイド44に前記ビス37がねじ込まれ、その頭部37aが筒状ガイド44の先端に配置され、常時は前記ガイド孔45の開口縁に係合している。
図中、46は受具5の周壁に形成したリング状の周壁で、その内面に前記バネ受40を摺動可能に挿入し、その内部に前記バネ42を収容している。
47は前記カバ−室39の開口側の内面に突設した係合爪で、受具5の周面に突設した係合爪48と係合可能に設けられている。
この他、図中、49は受具カバ−38の周面に開口したビス孔で、該ビス孔49から前記長孔28にビス29を挿入し、これを枠体2にねじ込んで受具5を取り付けている。
このように構成した補助錠装置3は錠本体4と受具5とで構成され、これらを別々に組み立て、これをドア1と枠体2の内側面に取り付ける。
このうち、錠本体4を組み立てる場合は、錠本体4と、スライダ−16,17と操作カバ−11とを樹脂成形し、ラッチ棒15を機械加工する。
そして、これらの構成部品を組み立てる場合は、錠本体4の摺動孔13,14にラッチ棒15を挿入し、該錠本体4の上部に操作カバ−11のスライド溝12を係合する。
この後、ラッチ棒15の通孔20をガイド溝8の内側に位置付け、該通孔20の一側にスライダ−16を配置し、該スライダ−16の外側からビス18を挿入し、これを前記通孔20を貫通してスプリング23を嵌挿し、操作カバ−11の内側に突設した係止片10のネジ孔にねじ込んで緊締する。
また、ラッチ棒15の端部を錠本体4の外側へ突出し、その通孔21の一側にスライダ−17を配置し、該スライダ−17の外側からビス19を挿入し、これを前記通孔21を貫通してスプリング24を嵌挿し、操作カバ−11の内側に突設した段部22のネジ孔にねじ込んで緊締する。こうして組み立てた錠本体4は図6のようである。
次に、受具5を組み立てる場合は、受具5とロックピ−ス33と受具カバ−38を樹脂成形し、底板26を鋼板でプレス成形する。
これらの構成部品を組み立てる場合は、受具カバ−38を受具5の外側から押し込んで、受具カバ−38を受具5に連結する。その際、受具カバ−38の内側のバネ受40,41にバネ42,43を介挿し、該カバ−室39を受具5に向けて受具カバ−38を押し込む。
このようにすると、係合爪47が受具5の係合爪48に係合し、受具カバ−38の周壁が弾性に抗して拡開し、係合後は前記周壁が弾性によって復元し、係合爪47と係合爪47との係合が維持される。
また、受具5と受具カバ−38とがバネ42,43の弾性によって離間し、筒状ガイド44がガイド孔45に係入する。そこで、前記筒状ガイド44内に受具5の内側からビス38をねじ込み、受具5を受具カバ−38に連結する。
この後、ロック作動室32にロックピ−ス33を収容し、その端部にスプリング34を介挿するとともに、受具5の外側端部に底板26を配置し、その四隅にビス27をねじ込んで底板26を取り付ける。こうして組み立てた受具5と受具カバ−38は図4のようである。
こうして組み立てた錠本体4と操作カバ−11とのアセンブリをドア1の内側面に取り付け、受具5と受具カバ−38とのアセンブリを枠体2の内側面に取り付ける。
このうち、錠本体4と操作カバ−11とのアセンブリをドア1に取り付ける場合は、ドア1の内側面の所望位置に前記アセンブリを横向きに位置付け、そのビス孔6,7に木ネジ等の取付ビス(図示略)を挿入し、これをドア1にねじ込んで緊締する。
また、受具5と受具カバ−38とのアセンブリを枠体2の内側面に取り付ける場合は、前記錠本体4に対応する枠体2の所望位置に、前記アセンブリを上下方向に位置付け、受具カバ−38のビス孔49に取付ビス29を挿入し、これを枠体2にねじ込んで緊締する
このように各アセンブリの取り付けは、各カバ−11,38の外側から取付ビス(図示略)および取付ビス29をドア1または枠体2にねじ込むだけで良く、他部材との複雑な位置関係を要しないから、簡単かつ速やかに取り付けられる。
こうして取り付けた各アセンブリの取り付け状況は図1および図3、図4のようで、操作カバ−11と受具カバ−38は、異形の曲面形状に形成されているから、従来の直線形状のものに比べて、装飾性に富んで体裁が良く、ドア1周辺の美観が向上するとともに、使用時は把持し易く滑りを防止できるから、良好な操作性を得られる。
このうち、錠本体4と操作カバ−11とのアセンブリは、操作カバ−11がビス18,19を介して錠本体4に連結され、かつ操作カバ−11のガイド溝12が錠本体4の外周に摺動可能に装着しているから、操作カバ−11とラッチ棒15は同動可能に連結されている。
また、スライダ−16はビス18を介して操作カバ−11と同動可能に連結され、ガイド溝8に沿って移動可能にされている。
その際、スライダ−16がガイド溝8内の両端部8a,8bに位置しているとき、すなわちラッチ棒15の先端部が受具5内に突出し、または後退している施解錠時は、係止片10がスプリング23の弾性によって押し上げられ、これに操作カバ−11が同動して、該カバ−11の底面がドア1の内側面から最も離間している。この状況は図3および図5のようで、同図は施錠状況を示している。
このような錠本体4と操作カバ−11とのアセンブリの施解錠時は、係止片10の一側面がガイドリブ9の端部と係合可能に位置し、他側面がガイド溝8の内面と係合しているから、係止片10のガイド溝8に沿う移動が阻止され、操作カバ−11の操作が不可能になる。したがって、この場合はラッチ棒15の施錠状態または解錠状態が保持可能にされている。
一方、受具5と受具カバ−38とのアセンブリは、受具カバ−38がビス37を介して受具5に連結され、かつ受具5と受具カバ−38の対応する一側部が、係合爪47,48を介して係合して連結され、常時はこれらの間に介挿したスプリング42,43によって、受具カバ−38が枠体2の外側へ付勢され、その底部が最も離間している。
また、受具5内に収容したロックピ−ス33が、スプリング34によってラッチ室31側へ付勢され、その先端部がラッチ室31に突出している。この状況は図4のようで、同図は施錠状況を示している。
このような受具5と受具カバ−38とのアセンブリの施錠時は、ロックピ−ス33の先端部がラッチ棒15の先端の係合溝15aに係合し、ラッチ棒15の後退を阻止している
したがって、本発明の補助錠3の施錠時は、錠本体4と操作カバ−11側では係止片10の移動がロックされて、操作カバ−11によるラッチ棒15の後退操作が阻止され、また受具5と受具カバ−38側では、ロックピ−ス33の係合によってラッチ棒15の後退が阻止され、ドア1の施錠状態が強固に維持される。
それゆえ、賊がドア1の外側からバ−ル等の不正工具をドア1と枠体2との隙間に挿入して不正操作し、錠本体4側または受具5側の何れか一方が破壊されても、その双方が破壊されない限りラッチ棒15は後退せず、施錠状態を維持しているから、強固な防御能力を発揮し堅固な防犯機能を奏する。
一方、このような施錠状態からドア1を開放する場合は、操作カバ−11と受具カバ−38を略同時に押圧操作し、それらのロック状態を解除後、操作カバ−11を軸方向へ後退操作することによって行なう。
このうち、操作カバ−11を押圧操作、つまり操作カバ−11をドア1側へ押圧すると、該カバ−11がスプリング22,23の弾性に抗してドア1側へ移動し、これに係止片10が同動してガイドリブ9の直下に移動し、これに段部22が同動して、ガイドリブ9との係合を解除する。この状況は図7および図9のようである。
したがって、前記解除状態を保持し、受具カバ−38によるロック解除操作を待って、操作カバ−11による軸方向への後退操作が可能になる。
また、受具カバ−38を押圧操作、つまり受具カバ−38を枠体2側へ押圧すると、該カバ−38がバネ42,43の弾性に抗して枠体2側へ移動し、これに筒状ガイド44およびビス37の頭部37aが同動してロックピ−ス33側へ移動し、前記頭部37aがロックピ−ス33のテ−パ面36に係合する。
このため、ロックピ−ス33がスプリング34の弾性に抗して該スプリング34側へ移動し、ロックピ−ス33の先端部がラッチ棒15の係合溝15aから後退して、ラッチ棒15との係合を解除する。この状況は図10のようである。
したがって、前記解除状態を保持し、操作カバ−11を軸方向へ後退操作することによって、ラッチ棒15をラッチ室31ないし外箱5から後退可能になる。
こうして、操作カバ−11によって係止片10のロックを解除し、また受具カバ−38によってラッチ棒15のロックを解除後、それらの押圧操作ないし解除状態を維持しながら、操作カバ−11を軸方向へ後退操作する。
すなわち、操作カバ−11を図7の矢視方向、つまり左方向へ引き動かすと、係止片10がガイドリブ9,9の下面に係合し、かつその頸部10aがガイドリブ9,9間に沿ってガイド溝8の軸方向へ摺動し、これにビス18で連結されたラッチ棒15が同動し、該ラッチ棒15の先端部がラッチ室31ないし受具5から後退して引き抜かれる。
この後、操作カバ−11を更に同方向へ引き動かし、係止片10がガイド溝8の後端部8bへ移動すると、係止片10とガイドリブ9,9の下面との係合が解除される。
このため、係止片10がスプリング23の弾性によって押し上げられ、同時に段部22がスプリング23に押し上げられ、これに操作カバ−11が同動して原位置を回復する。
この状況は図8のようで、操作カバ−11がガイド溝8の長さ分移動し、これにラッチ棒15が同動して、その先端部が受具5から完全に引き抜かれて解錠される。
したがって、この後、ドア1を外側へ押し開けば開扉される。
一方、係止片10がガイド溝8の後端部のガイドエンド8bへ移動すると、係止片10がガイドリブ9,9の下面との係合を解除する代わりに、係止片10の一側がガイドリブ9,9の端部に係合し、その他側がガイド溝8の内面に係合して、ガイド溝8の軸方向への移動を阻止される。
したがって、ドア1の開放後の操作カバ−11の不測の動作や、それに伴うラッチ棒15の軸方向への移動、およびラッチ棒15の受具5への突出や不測の施錠を阻止し、使用上の安全性を図れる。
このようなドア1を開放する場合は、操作カバ−11によって係止片10のロックを解除し、また受具カバ−38によってラッチ棒15のロックを解除し、それらの押圧操作ないし解除状態を維持しながら、操作カバ−11を軸方向へ後退操作する複合的な操作を要するから、ドア1の開放に手間が掛かり、それだけ賊の侵入を困難にして防犯機能の向上を実現している。
次に、ドア1の開放後、これを閉扉して施錠する場合は、ドア1を閉鎖し、操作カバ−11を保持して押圧し、係止片10をガイドリブ99の直下に移動して、それらの係合を解除する。
そして、前記係合解除状態を維持しながら、操作カバ−11を受具5側へ押し動かし、これにラッチ棒15を同動させて、その先端部をラッチ室31へ挿入する。
このようにすると、前記ラッチ棒15の先端部がロックピ−ス33の一端部に係合し、該ロックピ−ス33がスプリング34の弾性に抗して他端部側へ押し戻される。
そして、操作カバ−11を受具5側へ更に押し動かし、ラッチ棒15を更に同方向へ挿入し、係止片10がガイド溝8の前端部8aに移動したところで、係合溝15aがロックピ−ス33の一端部に正対し、該ロックピ−ス33がスプリング34の弾性によって係合溝15aに係合し、図4のロック状態を形成する。
したがって、係止片10の一側がガイドリブ9,9の端部に係合し、その他側がガイド溝8の内面に係合して、ガイド溝8の軸方向への移動を阻止し、またラッチ棒15がラッチ室31から離脱を阻止されて、操作カバ−11による不測の解錠作動や、これに伴うラッチ棒15のラッチ室31からの不測の離脱を阻止し、使用上の安全性を図れる。
このようにこの実施形態は、操作カバ−11と受具カバ−38を押圧操作する単純な操作で施解錠し得るから、腕力が弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適である。
しかも、操作カバ−11と受具カバ−38を大形に形成しているから、操作に正確性を要せず施解錠操作を容易に行なえるから、前述の使用者に好適である。
図11乃至図23は本発明の他の実施形態を示し、前述の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を用いている。
このうち、図11乃至図13は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態はラッチ棒15を錠本体4に摺動かつ円周方向に回動可能に挿入し、該ラッチ棒15を正逆方向に回動して、ロックピ−ス33と係合溝15aとを係脱可能にし、その施解錠を容易に形成可能にしている。
前記錠本体4は、肉厚の矩形板状の第1および第2本体4a,4bとを接続して矩形ブロック状に形成され、それらの接合面にラッチ棒15の摺動孔13を構成する半割り状の摺動溝13a,13bを形成し、該摺動溝13a,13bに平面略コ字形状のガイド溝50を形成し、該ガイド溝50に係合部材であるガイドピン51を移動可能に収容している
前記ガイド溝50は、平面上平行に配置される一対のガイド溝50a,50cと、これらの一側に連通するガイド溝50bと、その他側に連通するガイド溝50d,50eとで構成されている。
このうち、ガイド溝50a,50cは、摺動溝13bの軸方向と直交方向に略扇形に形成した回動溝52に連通し、該回動溝52に沿ってガイドピン51を略90°回動可能にしている。
また、前記ガイド溝50bは、前記摺動溝13bの内面に該溝13bに沿って深溝に形成され、更に前記ガイド溝50d,50eは、第1および第2本体4a,4bの内側に対向して形成され、それらの間にガイドピン51の周面を滑動可能に収容している。
前記ガイドピン51はラッチ棒15の中間部に突設され、該ガイドピン51を前記ガイド溝50a〜50dに沿って移動することによって、ガイド溝50a,50aではラッチ棒15をガイド溝50a,50aでラッチ棒15と直交方向に略90°回動させ、ガイド溝50bでラッチ棒15と同軸方向に移動可能にしている。
図中、53は第1本体4aの四隅に形成したビス孔、54は第2本体4bの四隅に形成したネジ孔で、これらにビス55を挿入、かつねじ込んで第1および第2本体4a,4bを連結している。
56はラッチ棒15の端部に取り付けた合成樹脂製の把持部で、周面に切欠部56aが形成され、切欠部56aの位置によって施解錠を判別可能にしている。
一方、受具5内にロックピ−ス33がスプリング34を介して軸方向へ摺動可能に取り付けられ、該ロックピ−ス33の両側にピン57が突設され、該ピン57は受具5の側壁に形成したスライド溝58に摺動可能に挿入され、その移動を規制している。
すなわち、この実施形態は、第1および第2本体4a,4bによって錠本体4を構成し、構造を簡潔化し部品点数を低減して、小形軽量化と低廉化を図っている。
この実施形態を使用する場合は、錠本体4と受具5を組み立てる。
このうち、錠本体4を組み立てる場合は、錠本体4を構成する第1および第2本体4a,4bに、所定のガイド溝50a〜50eと摺動溝13a,13bを成形し、またラッチ棒15にピン51を圧入して取り付ける。
そして、前記ラッチ棒15を第1および第2本体4a,4bの摺動溝13a,13bに収容するとともに、ピン51をガイド溝50a〜50eに係合し、ビス55をネジ孔54にねじ込んで緊締する。
また、受具5を組み立てる場合は、受具5にロックピ−ス33を収容し、その他端部にスプリング34を介挿し、その先端部をラッチ室31の一側に突出可能に付勢する。
こうして組み立てた錠本体4と受具5をドア1の内面と枠体2の内面に取り付け、ラッチ棒15の先端部をラッチ室31に進退可能に取り付ける。この取り付け状況は図11のようで、同図はドア1の施錠状態を示している。
すなわち、この実施形態の施錠時は、ラッチ棒15がラッチ室31に突出し、その係合溝15aにロックピ−ス33の先端部が係合し、ラッチ棒15の引き抜きを阻止している
この場合、ピン51は図13のようにガイド溝50cの端部に起立している。
この状態で解錠する場合はラッチ棒15の把持部56を保持し、これを図13のように矢視方向に90°回動する。このようにすると、ピン51が回動溝52に導かれて同方向に旋回し、ガイド溝50e上に水平に収容されるとともに、係合溝15aが同方向に回動して、ロックピ−ス33の先端部との係合を解除し、ロックピ−ス33の先端部がラッチ棒15の円周面と係合する。
そこで、把持部56を図11上右方へ引くと、ピン51がガイド溝50e,50d内を同方向へ移動し、ピン51がガイド溝aの位置へ移動したところで、ラッチ棒15の先端部がラッチ室31ないし受具5から引き抜かれて解錠される。したがって、この後、ドア1を内側から外側へ押し開き、または内側へ引き開けることができる。
この場合、前記解錠後、ラッチ棒15を図13上時計方向へ回動し、ピン51を回動溝52側へ移動し、該溝52の内面に係合可能にすれば、ラッチ棒15の軸方向への移動が阻止される。したがって、開扉時におけるラッチ棒15の不測の突出を防止でき、その突出による怪我や受具5との衝突による損傷ないし破損を防止し得る。
一方、ドア1を施錠する場合は、ドア1を閉鎖し、ラッチ棒15の把持部56を保持して、これを図13上時計方向へ回動し、ピン15を起立させてガイド溝50bの端部に移動する。
この後、ラッチ棒15の把持部56を保持し、これを図11上左方へ押し動かして、ラッチ棒15の先端部をラッチ室31内に挿入する。
このようにすると、ラッチ棒15の先端部がロックピ−ス33の先端部に係合し、該ピ−ス33がスプリング34に抗して内側へ押し込まれる。
そして、ラッチ棒15を更に同方向へ押し動かすと、係合溝15aがロックピ−ス33の先端部に係合し、該ロックピ−ス33がスプリング34によって押し戻され、それらの係合が保持されてラッチ棒15の引き抜きが阻止され、施錠される。
このようにこの実施形態は、解錠手段として前述の受具カバ−38を押圧する代わりに、ラッチ棒15を回動して実現し、その分部品点数を低減し構成を簡潔にして、これを容易かつ安価に製作し得るようにしている。
図14乃至図21は本発明の第3の実施形態を示し、この実施形態は解錠手段として、前述の受具カバ−38を押圧してラッチ棒15の係合溝15aとロックピ−ス33との係合を解除する代わりに、受具5側に暗証情報によって解錠可能な操作摘みを設け、防御能力を向上し不正解錠を強力に阻止するようにしている。
すなわち、この実施形態は、錠本体4をケ−ス本体4cとカバ−本体4dとで構成し、これらをビス55および袋ナット59を介して連結し、該錠本体4に摺動可能に装着するラッチ棒15の中間部に操作摘み60を取り付けている。
前記操作摘み60は略円筒状に形成され、その内部に設けた貫通孔61にビス62を挿入し、その螺軸をラッチ棒15に設けたネジ孔63にねじ込んで取り付けている。
前記操作摘み60の下部に、円板状の係止片64とその直上に頸部65が設けられ、このうち係止片64はガイドエンド8a,8bに出没可能に収容され、該係止片64とラッチ棒15との間にスプリング66が介挿されている。
そして、前記スプリング66によって操作摘み60が上方へ付勢され、係止片64がガイドエンド8a,8bで上方へ突出し、その一側をガイドリブ9,9の端部に係合し、他側をガイドエンド8a,8bの内面に係合して、ガイド溝8に沿う移動を阻止されている
一方、ガイドエンド8a,8bで操作摘み60を押し下げ、係止片64をガイドエンド8a,8bの直下に移動させると、係止片64の上面がガイドリブ9,9の下面に係合し、頸部65がガイドリブ9,9の間に位置して、ガイド溝8に沿って摺動可能にされている。図中、67は前記ビス孔6,7に挿入した取り付けビスで、ドア1にねじ込まれている。
前記受具5の上面の一側に操作摘み68が間欠回動可能に設けられ、該操作摘み68は上面に凹穴69が形成され、該凹穴69の底面に軸孔70と、二つのバネ収容孔71が形成され、前記軸孔70に回動軸72が回動可能に収容されている。
前記回動軸72の上端部に暗証板73が設けられ、該暗証板73が前記凹穴69に回動可能に収容されている。
前記暗証板73の表面の等角度位置に、複数の暗証情報74、実施形態では0から7までの8個の暗証番号が付設され、その特定の暗証情報によって解錠可能にしている。
前記バネ収容孔71にスプリング75が収容され、該スプリング75の上端にラチェットボ−ル76が収容され、該ボ−ル76上に暗証板73の下面に形成した凹孔77が係合可能に配置されている。図中、78は暗証板73の中央に設けた係合溝で、適宜な工具を係入して暗証板73を回動可能にし、所望の暗証数字を設定可能にしている。
前記回動軸72の下部に縮径部79が形成され、また前記軸孔70にネジ孔80が形成され、該ネジ孔80に止めネジ81をねじ込み、その螺軸端部を縮径部79に当接して、回動軸72を抜け止めしている。
前記受具5の上面の一側に凹孔82が設けられ、該凹孔82に操作摘み68の下面が間欠回動可能に収容されている。
前記凹孔82の底面に前記暗証情報と同数の係合溝83が等角度位置に形成され、該溝83に操作摘み68の下面に突設した一対の係合爪84が係合可能に配置されている。
前記係合爪84は尖端形状の係合面を備え、その直上に内蔵したスプリング(図示略)によって、操作摘み68の下面に出没可能に装着されている。
前記凹孔82の中央に軸孔85が形成され、該軸孔85に操作摘み68の下面に突設した、ロックピ−スである作動軸86が回動可能に挿入されている。
前記軸孔85はラッチ室31にと平面上重合して配置され、また前記作動軸86は略半月状の断面に形成され、その平坦な係合解除部86aを前記重合部に出没可能に配置している。
一方、前記受具5の下面の凹部に底板87がビス88を介して取り付けられ、該底板87の内面に係止溝89と凹状のバネ受け90が形成され、前記係止溝89にバネ板製の係合板91のエッヂ部91aが傾動可能に掛け止められている。
また、前記バネ受け90に円錐コイル状のバネ92が収容され、その他端部が係合板91の先端部に弾圧されて配置され、その弾性を介して係合板91の先端部を上方へ傾動可能に付勢している。
前記軸孔85との重合部に配置された係合板91の一側部は、作動軸86の軸端部に係合可能に配置され、該重合部には作動軸86の周面が回動可能に位置し、施錠は作動軸86の円筒周面がラッチ棒15の係合溝15aに係合し、ラッチ棒15の抜け止めるとともに、係合板91がラッチ棒15の下面に係合し、かつその一側部が作動軸86の軸端部に係合可能にされている。なお、この実施形態の係合溝15aは、作動軸86の円筒周面と係合可能な凹状曲面に形成されている。
一方、操作摘み68が解錠位置に回動される解錠時は、作動軸86の円筒周面がラッチ室31の重合部から避退し、代わりに係合解除部86aが移動して、係合溝15aとの係合を解除し、ラッチ棒15をラッチ室31から引き抜き可能にするとともに、作動軸86の端部と係合板91の一側部との係合を解除可能にしている。
そして、ラッチ棒15をラッチ室31から引き抜き後、係合板91の先端部はバネ92によってラッチ室31の上方へ移動して当接し、その当接状態を維持可能にしている。
この他、図中93は底板87の四隅に形成したビス孔、94は前記受具5の凹部の四隅に形成したネジ孔、95は前記凹部のラッチ室31の開口部に臨ませて形成した係止溝で、係合板91のエッヂ部91aを掛け止め可能にしている。
96は前記凹部に形成した通孔で、作動軸86の先端に形成した小径軸部97が挿入され、該小径軸部97のネジ孔98にビス99がねじ込まれている。100は底板87に形成したビス孔、101は前記受具5の底面に貫通形成した取付ビス29のビス孔、102は暗証情報設定用マ−クである。
この実施形態を使用する場合は、錠本体4と受具5を組み立てる。
このうち、錠本体4を組み立てる場合は、錠本体4を構成する一方のカバ−本体4dに、ガイド溝8とガイドエンド8a,8b、およびガイドリブ9を形成し、またケ−ス本体4cとカバ−本体4dの接合面の中央に摺動孔13,14を半割り状に形成し、その接合面を接合し、両側のビス孔にビス55を挿入し、その螺軸端に袋ナット57をねじ込んで連結する。
この後、摺動孔13,14にラッチ棒15を挿入し、そのネジ孔63上にスプリング66と操作摘み60を配置し、該操作摘み60の上方からビス62を挿入し、その螺軸端をネジ孔63にねじ込んで錠本体4にラッチ棒15を組み立てる。
一方、受具5を組み立てる場合は、受具5の軸孔85に操作摘み68のアセンブリを挿入し、これをビス99で固定するとともに、受具5の底面に係合板91を組み込んで底板87をビス止めする。
先ず、操作摘み68のアセンブリを組み立てる場合は、操作摘み68の凹穴69に形成したバネ挿入孔71にスプリング75を挿入し、その上端にラチェットボ−ル76を載置する。この後、暗証板73の回動軸72を軸孔70に挿入し、暗証板73の下面に形成した凹孔77をラチェットボ−ル76に係合し、操作摘み68の側方からビス81をネジ孔80にねじ込み、かつその螺軸端を縮径部79に係合して、回動軸72を抜け止める。
次に、暗証板73を取り付けた操作摘み68の作動軸86を軸孔85に挿入し、その小径軸部97のネジ孔98にビス99をねじ込んで、受具5に取り付ける。
この後、受具5の底面の凹部に底板87をビス止めし、その際、底板87の内面の係止溝89に係合板91のエッヂ部91aを係入し、該係合板91の内面とバネ受け90との間にバネ92を介挿し、底板87の外側からビス88をネジ孔94にねじ込んで、底板87を取り付ける。
こうして受具5を組み立て後、操作摘み68に解錠時の暗証数字74を設定する。
その際、係合板91を弾性に抗して押圧し、その側端部を作動軸86の軸端部に係合し、作動軸86を回動可能にし、この状態で操作摘み68を回動し、作動軸86の係合解除部86aをラッチ室31の内面と平行に位置付け、解錠状態に設定して置く。
この後、ドライバ−等の工具を暗証板73の係合溝78に係合し、これを適宜回動して所望の暗証番号を暗証情報設定用マ−ク102に位置付ければ良い。
なお、一旦設定した暗証番号を変更する場合も前述と同様な方法で行なう。
こうして暗証番号を設定後、錠本体4をドア1の内面の所定位置に取り付け、該錠本体4の側方の対応位置に、受具5をビス29を介して枠体2に取り付ける。
この取り付け状態は図14、図15、および図19のようで、これらは施錠時を示している。
前記施錠時には、錠本体4側の操作摘み60がガイド溝8の一方のガイドエンド8a側に位置し、前記操作摘み60にラッチ棒15が同動して、その先端部が受具5のラッチ室31内に突出し、その係合溝15aに受具5側の作動軸86の円筒周面と係合している。この状況は図21(a)のようである。
この場合、係合溝15aと作動軸86の円筒周面との係合状況は、作動軸86の回動角度によって異なり、図21(a)の状態に限らない。
このような施錠時には、ラッチ棒15がラッチ室31から抜け止めされ、また操作摘み68と一体的な係止片64が、一方のガイドエンド8aの上方に突出し、その一側をガイドリブ9,9の端部に係合し、他側をガイドエンド8aの内面に係合して、ガイド溝8に沿う移動を阻止されている。
したがって、錠本体4と受具5の一方がドア1の外部から賊に破壊されても、ラッチ棒15の突出状態が維持され、またその双方の破壊には手間が掛かるから、防御能力が向上し強固な防犯機能を発揮する。
しかも、受具5の操作摘み68は、特定の暗証番号によってのみ解錠可能に設定されているから、前記受具5の解錠が一層困難になり、前記防犯機能が増大する。
このような状況でドア1を開放する場合は、受具5の操作摘み68を回動し、設定した暗証番号を暗証情報設定用マ−ク102に位置付ける。
このようにすると、作動軸86の円筒周面がラッチ室31から避退し、代わりに平坦な係合解除部86aがラッチ室31の内面と平行に位置し、作動軸86の円筒周面と係合溝15aとの係合が解除される。この状況は図20および図21(b)のようである。
次に、錠本体4側の操作摘み60をスプリング66に抗してドア1側へ押圧し、係止片64をガイドリブ9,9の内側へ移動し、係止片64の一側とガイドリブ9,9の端部との係合を解除し、その頸部65をガイドリブ9,9の間に位置付けて、操作摘み60を受具5と反対方向へ移動する。
このようにすると、係止片64がガイド溝8に沿って摺動し、該係止片64をビス止めしたラッチ棒15が同動し、その先端部がラッチ室31から引き抜かれる。
この後、操作摘み60を同方向へ更に移動し、他方のガイドエンド8bへ移動すると、係止片64がスプリング66によってガイド溝8の外側へ突出し、その一側がガイドリブ9,9の端部と係合可能に位置し、その他側がガイドエンド8bの内面と係合可能に位置して、ガイド溝8に沿う移動が阻止される。したがって、この後、ドア1が開扉可能になる。
なお、ラッチ棒15がラッチ室31から引き抜かれると、係合板91が弾性によって基端部部を支点に図19上上方へ変位し、その側端部が係合解除部86aに係合して、作動軸86の回動を阻止し、前記受具5の解錠状態を維持する。
そして、前記解錠後は前述のように操作摘み60の移動が阻止され、ラッチ棒15の突出が阻止されるから、その突出によって怪我したり受具5に当接して破損させたりする事故を未然に防止し得る。
一方、このような開扉時からドア1を施錠する場合は、ドア1を閉鎖し、操作摘み60をスプリング66に抗してドア1側へ押圧し、係止片64をガイドリブ9,9の内側へ移動し、係止片64の一側とガイドリブ9,9の端部との係合を解除し、頸部65をガイドリブ9,9の間に位置付けて、操作摘み60を受具5側へ移動する。
このようにすると、係止片64がガイド溝8に沿って摺動し、これにラッチ棒15が同動し、その先端部がラッチ室31に突出して、係合板91を弾性に抗して押し曲げる。
この後、操作摘み60を更に受具5側へ移動し、ガイドエンド8aへ移動すると、係止片64がスプリング66によってガイド溝8の外側へ突出し、その一側がガイドリブ9,9の端部と係合可能に位置し、その他側がガイドエンド8aの内面と係合可能に位置して、ガイド溝8に沿う移動が阻止される。
この後、受具5の操作摘み68を回動し、設定した暗証番号を暗証情報設定用マ−ク102の位置から離隔し、作動軸86の円筒周面を係合溝15aに係合すれば、ラッチ棒15の引き抜きが阻止され、前述の施錠状態が形成される。
このように上記実施形態では、ラッチ棒15によって施錠するとともに、これを特定の暗証情報によって解錠可能にしているから、その防御能力を向上し、不正解錠を強力に阻止するようにしたものである。
図22および図23は本発明の第4の実施形態を示し、この実施形態は第3の実施形態解の応用形態に相当し、一本のラッチ棒15を用いて施解錠する代わりに、二本のラッチ棒15,103を用い、かつこれらを同動可能に連結して、防御機能を増強するようにしている。
すなわち、この実施形態は第3の実施形態解に比べ、錠本体4を幅広に形成するとともに、これに対応して受具5を長尺に形成し、錠本体4に二本のラッチ棒15,103を摺動可能に装着し、これらの中間部を連結片104で連結している。
また、錠本体4の錠カバ−4dの一側、つまりラッチ棒15側に、ガイド溝8とガイドリブ9,9、ガイドエンド8a,8bを形成している。
前記ラッチ棒15,103のうち、一方のラッチ棒15には係合溝15aを設けず略直杆状に形成し、その中間部に前記操作摘み60を設けている。また、他方のラッチ棒15は操作摘み60を設けず、その先端部を縮径して周面全域に係合溝15aを形成している
一方、受具5内に同形断面のラッチ室31,105を離間して平行に形成し、この一方のラッチ室31に、前述の作動軸86の円筒周面と係合解除部86aを出没可能に設け、その底部に係合板91を屈伸可能に設け、その側端部を係合解除部86aに係合可能に設けている。
また、他方のラッチ室105は中空状で、ラッチ棒15の先端部を挿入可能にされ、作動軸86の円筒周面と係合解除部86aを出没可能に設けておらず、係合板91も設けていない。
この実施形態の施錠時は、二本のラッチ棒15,103がラッチ室31,105内に突出し、この一方のラッチ棒103の係合溝103aに作動軸86の円筒周面が係合し、これを抜け止める一方、その後退動を前述した係止板64の係合によって阻止している。
したがって、前記施錠時は、ラッチ棒103によって前述したラッチ棒15と同様の防御機能が得られ、またラッチ棒15がラッチ室105内に突出し閂錠として機能し、施錠時の防御機能を増強する。
このような状況でドア1を開放する場合は、受具5の操作摘み68を回動し、設定した暗証番号を暗証情報設定用マ−ク102に位置付け、前述のように作動軸86の円筒周面をラッチ室31から避退し、代わりに平坦な係合解除部86aをラッチ室31の内面と平行に位置して、作動軸86の円筒周面と係合溝15aとの係合を解除する。
次に、錠本体4側の操作摘み60をスプリング66に抗してドア1側へ押圧し、係止片64をガイドリブ9,9の内側へ移動し、係止片64の一側とガイドリブ9,9の端部との係合を解除し、その頸部65をガイドリブ9,9の間に位置付ける。
そして、操作摘み60を受具5と反対方向へ移動し、係止片64をガイド溝8に沿って移動し、これにラッチ棒15を同動させる一方、これに連結片104を介してラッチ棒103を同動させ、ラッチ棒15,103の先端部をラッチ室105から同時に引き抜く。
この後、操作摘み60を同方向へ更に移動し、他方のガイドエンド8bへ移動すると、係止片64がスプリング66によってガイド溝8の外側へ突出し、その一側がガイドリブ9,9の端部と係合可能に位置し、その他側がガイドエンド8bの内面と係合可能に位置して、ガイド溝8に沿う移動が阻止される。したがって、この後、ドア1が開扉可能になる。
なお、ラッチ棒103がラッチ室31から引き抜かれると、係合板91が弾性によって基端部部を支点に屈伸し、その側端部が係合解除部86aに係合して、作動軸86の回動を阻止し、ラッチ室31側の解錠状態を維持する。
また、他方のラッチ棒15がラッチ室105から引き抜かれると、該ラッチ室105は中空状態になり、ラッチ棒15による閂作用が消失する。
そして、前記解錠後は前述のように操作摘み60の移動が阻止され、ラッチ棒15,103の突出が阻止されるから、これらの突出によって怪我したり受具5に当接して破損させたりする事故を未然に防止し得る。
一方、このような開扉時からドア1を施錠する場合は、ドア1を閉鎖し、操作摘み60をスプリング66に抗してドア1側へ押圧し、係止片64をガイドリブ9,9の内側へ移動し、係止片64の一側とガイドリブ9,9の端部との係合を解除し、頸部65をガイドリブ9,9の間に位置付けて、操作摘み60を受具5側へ移動する。
このようにすると、係止片64がガイド溝8に沿って摺動し、これにラッチ棒15が同動するとともに、連結片104を介してラッチ棒103が同動し、それらの先端部がラッチ室105,31に突出し、前記ラッチ棒103が係合板91に係合し該係合板91を押し曲げる。
この後、操作摘み60を更に受具5側へ移動し、ガイドエンド8aへ移動すると、係止片64がスプリング66によってガイド溝8の外側へ突出し、その一側がガイドリブ9,9の端部と係合可能に位置し、その他側がガイドエンド8aの内面と係合可能に位置して、ガイド溝8に沿う移動が阻止される。
この後、受具5の操作摘み68を回動し、設定した暗証番号を暗証情報設定用マ−ク102の位置から離隔し、作動軸86の円筒周面を係合溝103aに係合すれば、ラッチ棒103の引き抜きが阻止され、前述の施錠状態が形成される。
このように上記実施形態では、二つのラッチ棒15,103によって施錠するとともに、これらを特定の暗証情報によって解錠可能にしているから、その防御能力を一層向上し、不正解錠を強力に阻止するようにしたものである。
このように本発明の補助錠は、簡単な構成によって防御能力を向上し不正な解錠を強固に阻止するとともに、これを容易かつ安価に取り付けられ、しかも単純な施解錠操作によって簡易かつ速やかに施解錠できるから、例えば腕力が弱い高齢者や幼児、または回動操作の不得手な障害者の使用に好適である。
本発明を勝手口の補助錠に適用した斜視図で、その閉扉時における施錠状態を示している。 図1の錠本体と受具の取り付け状態をドアの内面側から見た底面図である。 図2のA−A線に沿う補助錠の断面図で、施錠時の状況を示している。 図2のB−B線に沿う受具の断面図で、施錠時の状況を示している。 図2のC−C線に沿う錠本体の断面図で、施錠時の状況を示している。
本発明に適用した錠本体の斜視図である。 本発明に適用した錠本体の操作カバ−を押圧して解錠する状況を示す断面図である。 本発明に適用した補助錠の操作カバ−を押圧して移動し、ラッチ棒を受具から引き抜いて解錠する状況を示す断面図である。 本発明に適用した錠本体の操作カバ−の押圧状況を示す断面図である。 本発明に適用した受具の受具カバ−を押圧して、ロックピ−スを後退し解錠する状況を示す断面図である。
(a)は本発明の第2の実施形態を示す断面図で、施錠時の状況を示している。(b)は図11(a)のD−D線に沿う把持部の断面図である。 第2の実施形態に適用した錠本体の分解斜視図である。 図11(a)のE−E線に沿う錠本体の断面図で、施錠時の状況を示している。 本発明の第3の実施形態を示す正面図で、施錠時の状況を示している。 本発明の第3の実施形態を示す斜視図で、施錠時の状況を示している。
前記第3の実施形態に適用した錠本体とラッチ棒の組み立て状況を示す斜視図である。 前記第3の実施形態に適用した受具と暗証板、操作摘みと係合板、および底板との組み立て状況を示す斜視図である。 前記第3の実施形態に適用した受具と操作摘み、係合板と底板との組み立て状況を示す斜視図である。
図14のF−F線に沿う補助錠の断面図で、施錠時の状況を示している。 図14のG−G線に沿う受具の断面図で、ロックピ−スと係合溝との係合解除状況を示している。 図20のH−H線に沿う受具の断面図で、(a)はロックピ−スと係合溝との係合時の施錠状況を示している。(b)はロックピ−スと係合溝との係合解除時の解錠状況を示している。 本発明の第4の実施形態を示す斜視図で、施錠時の状況を示している。 本発明の第4の実施形態を示す斜視図で、施錠時の状況を示している。
符号の説明
1 ドア
2 枠体
3 補助錠
4 錠本体
5 受具
8 ガイド溝
10 係合部材(係止板)
11 操作カバ−
15 ラッチ棒
15a 係合溝
32 ロックピ−ス
36 テ−パ面
37 ロック解除部材(ビス)
38 受具カバ−
50a〜50e ガイド溝
51 係合部材(ピン)
52 回動溝
60 操作摘み
68 操作摘み
86 ロックピ−ス
86a 係合解除部
91 係合板
103 ラッチ棒
103a 係合溝


Claims (13)

  1. ドアまたは枠体に取り付け可能な錠本体と受具とを備え、前記錠本体にラッチ棒を軸方向に摺動可能に装着し、前記受具に前記ラッチ棒を抜き差し可能に装着した補助錠において、前記ラッチ棒に係合溝を設け、該係合溝に係脱可能なロックピ−スを前記受具に設けたことを特徴とする補助錠。
  2. 前記錠本体にラッチ棒の抜き差し方向と同方向にガイド溝を形成し、該ガイド溝に沿って移動かつ係脱可能な係合部材を設け、該係合部材を前記ラッチ棒と同動可能に設け、前記係合部材とガイド溝の係合時、ガイド溝に沿うラッチ棒の移動を阻止し、係合部材とガイド溝との係合解除時、ガイド溝に沿ってラッチ棒を移動可能にした請求項1記載の補助錠。
  3. 施錠および/または解錠時に前記係合部材とガイド溝とを係合可能に設け、施解錠操作時に前記係合部材とガイド溝とを係合解除可能に設けた請求項2記載の補助錠。
  4. 前記係合部材をガイド溝に出没可能に設け、前記ラッチ棒の所定の抜き差し位置で前記係合部材をガイド溝から突出可能に設け、前記係合部材をガイド溝に係合可能に設ける一方、ラッチ棒の移動時に前記係合部材をガイド溝に没入可能に設け、前記係合部材をガイド溝に係合解除可能に設けた請求項2または請求項3記載の補助錠。
  5. 前記係合部材を操作摘みまたは操作カバ−と同動可能に設け、前記操作摘みまたは操作カバ−を介しラッチ棒を移動可能にした請求項2または請求項3記載の補助錠。
  6. 前記錠本体の外側に操作カバ−を近接離反可能に被着し、該操作カバ−の操作を介し、前記係合部材をガイド溝に出没可能にした請求項4または請求項5記載の補助錠。
  7. 前記ロックピ−スを前記係合溝方向へ移動可能に付勢し、前記ラッチ棒を回動可能またはロックピ−スを後退可能に設け、ロックピ−スと係合溝との係合を解除可能にした請求項1または請求項4記載の補助錠。
  8. 前記受具の外側に受具カバ−を近接離反可能に被着し、該受具カバ−の内側にロック解除部材を突設し、該ロック解除部材を前記ロックピ−スのテ−パ面に係脱可能に設けた請求項7記載の補助錠。
  9. 前記錠本体にラッチ棒の抜き差し方向と同方向に形成したガイド溝と、該ガイド溝に連通し、かつ該ガイド溝と直交して形成した回動溝を設け、これらガイド溝と回動溝に沿って前記係合部材を移動かつ回動可能に設け、ラッチ棒を摺動かつ回動可能にした請求項2または請求項7記載の補助錠。
  10. 前記ロックピ−スをラッチ棒と直交かつ回動可能に配置し、前記ロックピ−スを暗証情報に連係し、前記ロックピ−スを暗証情報位置に回動し、ロックピ−スと係合溝との係合を解除可能にした請求項1記載の補助錠。
  11. 前記ロックピ−スに前記係合溝と係合解除可能な係合解除部を設け、前記ロックピ−スに臨ませて係合板を設け、前記係合解除時、前記係合板を前記係合解除部に係合可能に配置した請求項10記載の補助錠。
  12. 前記暗証情報を変更可能に設けた請求項10記載の補助錠。
  13. 前記受具に複数のラッチ棒を同動かつ抜き差し可能に設け、該ラッチ棒の一または全部に係合溝を設け、該係合溝にロックピ−スを係脱可能に設けた請求項10乃至12の何れか一項記載の補助錠。
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