JP2009068175A - パワーウィンドウ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーウィンドウ装置における一斉作動の機能の自由度を大きくして、運転者が任意に決めた開度を実現できるようにウィンドウを一斉作動させ、また一斉作動の際に座席ごとに個別に作動を禁止できる機能を有するパワーウィンドウ装置を提供する。
【解決手段】運転席に装備された自席ウィンドウ操作スイッチ15によって運転席ウィンドウを開または閉作動すると、制御部21,31,41が補助席ウィンドウ、右リア席ウィンドウ、左リア席ウィンドウもそれに追従させて開閉作動させて、運転席ウィンドウと他席ウィンドウの開度を同じにする。さらに一斉作動の際に、禁止状態検出部25,35,45によって、乳幼児が乗っていることなどが検出された座席を個別に作動禁止状態として作動を禁止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パワーウィンドウ装置に関する。
周知のとおり、今日多くの自動車にはパワーウィンドウ装置が装備されている。パワーウィンドウ装置の標準的な装置構成では、各座席のドアごとに、そのドアのウィンドウの開閉のための操作スイッチがあり、運転席には、運転席のドアのウィンドウの開閉ための操作スイッチだけではなく全席のウィンドウの開閉のための操作スイッチが集中して装備されている。さらに、運転席には運転席以外のウィンドウの開閉を禁止するパワーウィンドウロックスイッチも装備されていることが多い。
こうしたパワーウィンドウ装置の利便性、安全性をさらに高めるための提案が各種行われている。そのうち、全席のウィンドウを運転席のスイッチによって一斉作動させる技術がある。個々のウィンドウを個別に操作するよりも、一斉作動をおこなうことにより、多様な状況で高い利便性を示すことになる。
例えば下記特許文献1では、運転席からのワンタッチ操作により全席のウィンドウの一斉オート開閉ができる技術が開示されている。こうした技術を利用すれば、駐車時や降雨時などに個別にウィンドウを閉める必要がなく、一斉に閉めることができ、また車内の換気が必要となった状況でも、全てのウィンドウを一斉に開けることができるので便利だと主張されている。
また特許文献2では、1つの操作スイッチを操作するだけで、換気に必要な程度の開度、あるいはその他の予め設定された開度にウィンドウを一斉に作動する技術が開示されている。これにより、各ウィンドウごとにマニュアル操作で必要な開度に作動する場合よりも便利となる。特に運転者が運転席に備えられた操作スイッチを用いて各ウィンドウをマニュアル操作で必要な開度にする場合には、わずらわしさや視線をそらすことによる危険などが生じるが、特許文献2に開示の技術ではこれらが回避できると主張されている。
特開平11−159243号公報 特開平7−229359号公報
しかし、特許文献1の技術では、一斉オート作動つまり全てのウィンドウを一斉に全開状態にすることか、全閉状態にすることしかできない。したがってウィンドウを全開全閉以外の状態にはできない。一方特許文献2の一斉作動の技術では全開全閉以外の開度にすることができるが、その開度は予め決められたものでなければならない。したがって運転中に運転者が状況に応じた適切な開度に全てのウィンドウをしたいと考えても、こうした要求に特許文献2の技術は応じられない。
さらに一斉作動させる場合に、全てのウィンドウを作動させるのではなく、あるウィンドウは作動させたくない場合がある。その代表的な例としては、ある座席には乳幼児が乗っているので、その座席のウィンドウは閉めたままにしておきたいといった状況があげられる。従来の一斉作動の技術ではこうした点は考慮されていなかった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、パワーウィンドウ装置における一斉作動の機能の自由度を大きくして、運転者が任意に決めた開度を実現できるようにウィンドウを一斉作動させ、また一斉作動の際に座席ごとに個別に作動を禁止できる機能を有するパワーウィンドウ装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を達成するために、第1の本発明に係るパワーウィンドウ装置は、車両に設けられた複数のウィンドウを開閉作動させるパワーウィンドウ装置であって、前記複数のウィンドウは、運転席に配置された運転席ウィンドウと、運転席以外の席である他席に配置された他席ウィンドウとからなり、運転席に備えられ、運転席ウィンドウを任意の開度まで開閉作動するための指令入力を受け付ける運転席ウィンドウ指令入力部と、その運転席ウィンドウ指令入力部への指令入力により運転席ウィンドウが開作動又は閉作動するときに、他席ウィンドウも追従して開作動又は閉作動させて一斉作動をおこない、運転席ウィンドウの開度と他席ウィンドウの開度とを同じにする一斉追従作動手段とを備えたことを特徴とする。
これにより本発明のパワーウィンドウ装置においては、運転席ウィンドウ指令入力部によって運転席ウィンドウを開または閉作動すると、一斉追従作動手段が他席のウィンドウもそれに追従させて開閉作動させて、運転席ウィンドウと他席ウィンドウの開度を同じにする。したがって、従来のパワーウィンドウ装置において一斉作動の際に、一斉オート作動か、予め定められた開度への一斉作動に限定されていたのに比べて、一斉作動における自由度が高まり、運転者が運転中の個々の状況に応じて自由に開度を決めて、その開度が実現されるように一斉作動できることとなった。よって任意の開度への一斉作動がわずらわしい操作がなく、また前方から視線を離すこともなく実現でき、パワーウィンドウの一斉作動における自由度、簡易性、安全性が向上した。
また各々の前記複数のウィンドウごとの設定開度である記憶位置を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記記憶位置と同じ開度となるように、前記複数のウィンドウを一斉作動する一斉記憶位置作動手段とをさらに備えたとしてもよい。
これにより、記憶手段により個々のウィンドウごとの所望の開度を記憶させることができ、一斉記憶位置作動手段により、その所望の開度を一斉作動で達成するので、個々のウィンドウごとの所望の開度への一斉作動を簡易に行うことができる。したがってパワーウィンドウにおける一斉作動の操作における自由度がたかまった。さらに、従来個々のウィンドウを希望開度にするための操作手順と比べて簡易で、運転者がわずらわしい操作をおこなうことによる危険度も低減した。
また前記一斉追従作動手段または一斉記憶位置作動手段によって前記複数のウィンドウの一斉作動が指令された際に、前記複数のウィンドウに対し個別に作動を禁止する個別禁止手段を備えたとしてもよい。
これにより、個別禁止手段によって、一斉追従作動または一斉記憶位置作動の際に、個別のウィンドウごとに作動を禁止することができるので、個々の座席の状況によって一斉作動に従わないことが望ましい場合に、それに対応することができる。したがって一斉作動の機能を有しつつ、乳幼児や高齢者が座っている座席などでは安全性のためにウィンドウを閉じたままとすることなどが実現できる。したがって一斉作動機能に対する信頼性が向上する。また一部の座席のみが一斉作動に適さない場合に一斉作動をいっさい放棄して個別の操作へと戻らなければならないのでなく、一斉作動の機能を持ちつつ個別に禁止するのであるから、完全に個別操作へと戻る場合よりも利便性が高いシステムとできる。
さらに第2の本発明に係るパワーウィンドウ装置は、車両に設けられた複数のウィンドウを開閉作動させるパワーウィンドウ装置であって、前記複数のウィンドウを一斉に作動させる一斉作動手段を備え、前記一斉作動手段によって前記複数のウィンドウの一斉作動が指令された際に、前記複数のウィンドウに対し個別に作動を禁止する個別禁止手段を備えたことを特徴としてもよい。
これにより、個々の座席の状況によって一斉作動に従わないことが望ましい場合に、個別禁止手段によって個々の座席を一斉作動に従わないようにすることができる。したがって一斉作動の機能を有しつつ、例えば乳幼児や高齢者が座っている座席などでは安全性のためにウィンドウを閉じたままとすることなどが実現できる。したがって一斉作動機能に対する信頼性が向上する。また一部の座席のみが一斉作動に適さない場合に一斉作動をいっさい放棄して個別の操作へと戻らなければならないのでなく、一斉作動の機能を持ちつつ個別に禁止するのであるから、完全に個別操作へと戻る場合よりも利便性が高いシステムとできる。
また前記車両の個々の座席が、前記複数のウィンドウの一斉作動において前記座席のウィンドウを作動させない状態である作動禁止状態であることを検出する禁止状態検出手段を備え、前記複数のウィンドウの一斉作動において、前記個別禁止手段は、前記禁止状態検出手段が作動禁止状態であると検出した座席のウィンドウの作動を禁止するとしてもよい。
これにより、禁止状態検出手段によって、個々の座席が作動禁止状態にあるか否かを判定するので、運転者が作動禁止状態であるかについての判断を行う必要がなく、一斉作動における個別禁止手段の利便性が高まる。したがって運転者に対してわずらわしい操作を要求せずに、一斉作動と個別禁止の機能を有するパワーウィンドウ装置を構成できる。
また前記禁止状態検出手段は、前記座席に乳幼児が着座している際に、その座席を作動禁止状態であると検出するとしてもよい。これにより、乳幼児が着座している座席が作動禁止状態とされて一斉作動が禁止されるので、乳幼児が乗車した場合にも高い安全性を有する一斉作動のシステムが構築できる。
さらに前記車両はチャイルドロックと、そのチャイルドロックが入状態であることを検出するチャイルドロック検出部とを備え、前記禁止状態検出手段は、前記チャイルドロック検出部によってチャイルドロックが入状態であると検出された座席を禁止状態としてもよい。これにより、既存のチャイルドロック機構を利用することによって、乳幼児が着座していることを検出してその座席には一斉作動を禁止するシステムが簡易に構成できる。
また前記車両の座席には、乳幼児の着座を判定できる着座センサが装備され、前記禁止状態検出手段は、前記着座センサにより乳幼児が着座していると判定された座席を作動禁止状態であると検出するとしてもよい。例えばこのような着座センサとしては、成人の体重と乳幼児の体重とを識別できる着座センサを用いればよい。これにより、乳幼児が着座していることを検出してその座席には一斉作動を禁止するシステムが簡易に構成できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明に係るパワーウィンドウ装置1全体の構成図である。
パワーウィンドウ装置1は主に、運転席ウィンドウ制御部10、助手席ウィンドウ制御部20、右リア席(右後部座席)ウィンドウ制御部30、左リア席(左後部座席)ウィンドウ制御部40から構成される。
運転席ウィンドウ制御部10は、運転席ウィンドウを開閉駆動するモータ12と、モータ12の運動、静止を制御する制御部11を備える。また位置検出部13はモータ12の位置(回転角度)を検出する。ウィンドウロックスイッチ14は、ユーザが、このスイッチをオンにすることにより運転席以外のウィンドウの開閉を禁止する。また自席ウィンドウ操作スイッチ15を操作することにより運転席のウィンドウが開閉する。
さらに運転者は助手席ウィンドウ操作スイッチ16、右リア席ウィンドウ操作スイッチ17、左リア席ウィンドウ操作スイッチ18を操作することにより、それぞれ助手席ウィンドウ、右リア席ウィンドウ、左リア席ウィンドウを運転席から開閉できる。制御部11は、ウィンドウロックスイッチ14、自席ウィンドウ操作スイッチ15、助手席ウィンドウ操作スイッチ16、右リア席ウィンドウ操作スイッチ17、左リア席ウィンドウ操作スイッチ18からの入力により各制御を行う。
助手席ウィンドウ制御部20は、助手席ウィンドウを開閉するモータ22と、モータ22の回転、静止を制御する制御部21を備える。また位置検出部23はモータ22の位置(回転角度)を検出する。自席ウィンドウ操作スイッチ24を操作することにより助手席のウィンドウが開閉する。また禁止状態検出部25は本発明の主要部分に関わり、禁止状態検出部25が後述するようなある状態を検出した場合には、運転席から一斉作動が指令されても制御部21が助手席ウィンドウの開閉を禁止する。
右リア席ウィンドウ制御部30と左リア席ウィンドウ制御部40とは、助手席ウィンドウ制御部20と同様の構成を有する。右リア席ウィンドウ制御部30は、右リア席ウィンドウを開閉するモータ32と、モータ32の回転、静止を制御する制御装置31を備える。また位置検出部33はモータ32の位置(回転角度)を検出する。自席ウィンドウ操作スイッチ34を操作することにより右リア席のウィンドウが開閉する。また禁止状態検出部35が後述するようなある条件を検出した場合には、運転席から一斉作動が指令されても制御部31が右リア席ウィンドウの開閉を禁止する。
左リア席ウィンドウ制御部40は、左リア席ウィンドウを開閉するモータ42と、モータ42の回転、静止を制御する制御装置41を備える。また位置検出部43はモータ42の位置(回転角度)を検出する。自席ウィンドウ操作スイッチ44を操作することにより左リア席のウィンドウが開閉する。また禁止状態検出部45が後述するようなある条件を検出した場合には、運転席から一斉作動が指令されても制御部41が左リア席ウィンドウの開閉を禁止する。
上記制御部11,21,31,41は演算、情報処理のためのCPU,その作業領域としてのRAM,記憶部としてのROMなどを備えた構成とすればよい。このような構成によってモータ12、22、32、42への駆動指令、位置検出部13,23,33,43からの計測数値の取得、各種スイッチからの操作入力の受け付けなどを処理する。
図1に示されているとおり、制御部11,21,31,41間は通信ライン50によって接続されて、各種情報の送受信が行われる。また位置検出部13,23,33,43としては例えば、ホールICなどが用いられて、モータ12,22,32,42、の回転により発生するパルスをカウントすることにより、その回転角度(位置)を計測するとすればよい。
図6には運転席に配置された運転席ウィンドウ操作スイッチ部10aの例が示されている。図6のとおり、自席ウィンドウ操作スイッチ15(スイッチ)、助手席ウィンドウ操作スイッチ16(スイッチ)、右リア席ウィンドウ操作スイッチ17(スイッチ)、左リア席ウィンドウ操作スイッチ18(スイッチ)が配置されている。
それぞれのスイッチ15,16,17,18の操作方法は例えば、押すと、押している間対応するウィンドウが下がり(開き)、引くと、引いている間対応するウィンドウが上がる(閉まる)とする。以上のマニュアル操作の他に、強く押すと、指を離してもウィンドウが全開状態まで下がり(開き)、強く引くと、指を離してもウィンドウが全閉状態まで上がる(閉まる)オート操作もできるとする。
また運転席ウィンドウ操作スイッチ部10aには、ウィンドウロックスイッチ14(ロックスイッチ)、モード設定スイッチ19a,一斉記憶位置作動スイッチ19bが備えられている。ロックスイッチ14をオンにすると、運転席以外のウィンドウの開閉動作が個々の座席で操作できなくなる。ロックスイッチ14がオフならば、運転席以外のウィンドウの開閉動作が個々の座席での操作で行える。モード設定スイッチ19a,一斉記憶位置作動スイッチ19bに関しては後で説明する。この運転席ウィンドウ操作スイッチ部10aを例えば、運転席ドア部に配置すればよい。
図7、図8、図9にはそれぞれ、助手席、右リア席、左リア席に配置されたウィンドウ操作スイッチ部20a、30a、40aが示されている。助手席ウィンドウ操作スイッチ部20aには、自席ウィンドウ操作スイッチ24(スイッチ)が備えられており、これの操作により助手席のウィンドウが開閉する。
右リア席ウィンドウ操作スイッチ部30aには、自席ウィンドウ操作スイッチ34(スイッチ)が備えられており、これの操作により右リア席のウィンドウが開閉する。左リア席ウィンドウ操作スイッチ部40aにも、自席ウィンドウ操作スイッチ44(スイッチ)が備えられており、これの操作により左リア席のウィンドウが開閉する。スイッチ24,34,44の操作方法は上述のスイッチ15などと同じであるとし、説明を省略する。
本発明では、以下に示す2通りの方法で運転席から全席のパワーウィンドウを一斉作動させる。1つは、運転席ウィンドウのマニュアル開閉作動に他席のウィンドウも追従させて開閉し、全席のウィンドウの開度を運転席ウィンドウの開度と同じにする一斉作動である。これを以下では一斉追従作動と呼ぶ。もうひとつは、個々のウィンドウの所望開度を記憶し、運転席からの指令で一斉に個々のウィンドウを所望開度になるように開閉する一斉作動である。これを以下では一斉記憶位置作動と呼ぶ。
上述のモード設定スイッチ19aは例えば、1回押下するごとに、一斉作動オフモード、一斉追従作動モード、位置記憶モード、一斉記憶位置作動モード、さらにもう1回押下すると一斉作動オフモード、一斉追従作動モードと繰り返すことにより、モード設定が順に変更されるとすればよい。ここで一斉作動オフモードとは上記一斉作動を行わないモードとする。一斉追従作動モードとは上で述べた一斉追従作動を行うモードであり、一斉記憶位置作動モードは一斉記憶位置作動を行うモードであるとする。位置記憶モードは、一斉記憶位置作動において使用される記憶位置を記憶するためのモードとする。
図2には、パワーウィンドウ装置1における一斉追従作動の処理手順が示されている。上述のとおり、この処理手順では、運転席のウィンドウを運転者が開閉操作することにより、それにつれて他の席のウィンドウも開閉を開始し、最終的に全席のウィンドウの開度が運転席ウィンドウの開度と同じになる。
図2では、図示左側に運転席におけるウィンドウの制御が示され、図示右側に他席、つまり運転席以外の席のウィンドウの制御が示されている。図2(そして後述の図4、図5)に示す処理が例えばある周期ごとに繰り返し行われるとすればよい。図2、図4、図5の図示左側のフローチャートの処理は制御部11内のCPUによって、図2、図4、図5の図示右側のフローチャートの処理は制御部21、31,41内のCPUによって処理されるとすればよい。
なお以下の記載で「自席」、「他席」との表現が頻出するので、予め混乱の生じる余地がないように説明しておく。図2、図4、図5の図示右側に他席における処理のフローチャートが示されているが、その場合の他席とは、助手席、右リア席、左リア席のいずれであってもよい。そして図2、図4、図5の図示右側のフローチャート内における「自席」は、それに合わせて助手席、右リア席、左リア席のいずれかである。
より明確に述べれば、図2、図4、図5の図示右側のフローチャートが助手席に対するフローチャートならば、図2、図4、図5の図示右側のフローチャート内における「自席」は、助手席を指す。図2、図4、図5の図示右側のフローチャートが右リア席に対するフローチャートならば、図2、図4、図5の図示右側のフローチャート内における「自席」は、右リア席を指す。図2、図4、図5の図示右側のフローチャートが左リア席に対するフローチャートならば、図2、図4、図5の図示右側のフローチャート内における「自席」は、左リア席を指す。また、図2、図4、図5の図示左側のフローチャート内における「自席」は、運転席を指す。
また以下の記載におけるウィンドウの位置とは、ウィンドウの位置そのものとしてもよく、またモータの位置(回転角度)をウィンドウの位置を示すものだとみなした表現であるとしてよい。さらに、ウィンドウの(あるいはモータの)位置の数値は、ウィンドウの開度と対応するように設定され、位置がゼロであることがウィンドウが完全に閉まった全閉状態を示し、位置の数値が大きくなるほどウィンドウの開度が大きくなることに対応すると以下では設定される。
まず図2の運転席側の処理手順を説明する。まず、S110で一斉追従作動が指令されたかどうかが判断される。運転席から一斉追従作動が指令された場合(S110:YES)S120へ進み、一斉追従作動が指令されていない場合(S110:NO)この処理を終了する。運転席からの一斉追従作動の指令は、例えばモード設定スイッチ19aによって一斉追従作動モードと設定されることであるとすればよい。
S120では他席すなわち運転席以外の席の作動要求が送信される。この要求は、他席のウィンドウに対し、運転席ウィンドウに追従して作動することを要求するものである。この処理は、制御部11から通信ライン50を通じて他席の制御部21,31,41へ送信するとすればよい。次にS130では自席、つまり運転席のウィンドウをスイッチ15の操作により駆動させる。S130における開閉操作は、上述のマニュアルの開操作、閉操作でもよく、オートの開操作、閉操作でもよい。
次にS140で自席、つまり運転席のウィンドウの位置を検出する。これは位置検出部13により計測すればよい。S140で得られた計測値を、S150で、他席の制御部21,31,41に送信する。
次にS160で作動停止操作がなされたかどうかが判断される。この手順では、運転者による操作がマニュアル操作の場合は、運転者がスイッチ15から指を離したかどうかが判断される。指を離したら作動停止操作がなされたと判断する。運転者による操作がオート操作の場合は、S160では、運転席ウィンドウが完全に閉じたか、完全に開いた状態となったかが判断される。運転席ウィンドウが完全に閉じたか、完全に開いた状態となった場合は停止操作がなされたと判断する。
S160で停止操作がなされたと判断した場合は(S160:YES)、S170に進み、停止操作がなされていないと判断した場合は(S160:NO)、S120に戻り同じ手順を繰り返す。S170では自席、すなわち運転席のウィンドウを停止する。S170の手順は、オート操作の場合は、ウィンドウが完全に閉じたか、完全に開いた状態となって自動的にウィンドウが停止するとすればよい。
次にS180では、他席のウィンドウに停止要求が送信される。この処理は、制御部11から通信ライン50を通じて他席の制御部21,31,41へ停止要求を送信するとすればよい。以上が運転席側の処理手順である。
次に図2の図示右側に示された他席側での処理手順を説明する。まずS210で、運転席側から一斉追従作動要求が送信されているかを判断する。一斉追従作動要求は、前述のS120で送信された要求である。一斉追従作動要求が送信されていれば(S210:YES)、S220へ進み、送信されていなければ(S210:NO)、この処理を終える。
S220ではロックスイッチ14がオンであるかどうかが判断される。本実施例では、運転席から一斉追従作動要求があっても、ロックスイッチ14がオンならば、他席は一斉追従作動要求には従わないとする。すなわち一斉追従作動よりもロックスイッチを優先する。ロックスイッチ14によるロック機能は安全性の観点から装備されているので、ロックスイッチを優先することにより安全性を重視したシステムとなる。
ただし後述するようにロックスイッチ14がオンでも直ちに一斉追従作動を完全に行わないと決定はしない。本実施例では運転席における開閉操作が終了する前にロックスイッチ14がオフとなったら、その時点から他席は一斉追従作動を開始する。ロックスイッチ14がオンの場合(S220:YES)、S225へ進み、オフの場合(S220:NO)、S230へ進む。
S225では停止要求が運転席側から出ているかどうかを判断する。停止要求とは前述のS180で送信された要求である。停止要求が出ている場合(S225:YES)、この処理を終了し、停止要求が出ていない場合(S225:NO)、再びS220へ戻る。つまり、ロックスイッチ14がオンであり、かつ停止要求が運転席側から送信されていない場合、S220とS225を繰り返して、停止要求が送信されるか、ロックスイッチ14がオフとなるかを待つ状態となる。
S220とS225とが繰り返された状態で、停止要求がでたら、運転席の開閉操作が終了してもロックスイッチ14がオフとならなかったことを意味するので、処理を終了する。S220とS225とが繰り返された状態で、ロックスイッチ14がオフとなったら、一斉追従作動を行う可能性が生じたのでS230へ進む。
S230では自席が作動禁止状態であるかどうかが判断される。作動禁止状態とは、禁止状態検出部25,35あるいは45によって一斉追従作動に従うことを禁止する状態に自席があることが検出された状態である。
本実施例では例えば、作動禁止状態を、乳幼児が乗っていてチャイルドロックがセットされた状態としてもよい。この場合、禁止状態検出部25,35あるいは45はチャイルドロックがセットされていることを検出する装置(センサ)となる。
また同様に作動禁止状態を、乳幼児が乗っている状態とするが、チャイルドロックに関する情報を用いないで検出してもよい。この場合例えば禁止状態検出部25,35あるいは45を、重量を検出することによって座っているのが大人か乳幼児かを判定できる機能をもった着座センサとし、この着座センサによって乳幼児が座っていると検出された場合を作動禁止状態とすることがあげられる。
さらに、着座センサが装備されたチャイルドシートを用いて作動禁止状態を検出するとしてもよい。この場合例えば、チャイルドシートに装備された着座センサは、乳幼児が着座するとそれを知らせる電波を発信する機能を有し、同チャイルドシートに乳幼児が着座して上記電波が発信されて、それを受信機能を有する制御部11で受信した場合を作動禁止状態とすればよい。
また車内にカメラを装備し、そのカメラによって得られた画像に対して画像認識プログラムを用いて画像認識し、乳幼児の着座を識別して、その座席を作動禁止状態としてもよい。その場合の画像認識の手法としては、予め記憶されたシートの色彩と区別される乗員の輪郭線を抽出し、そこから体の大きさ、あるいは身長を推定して、それがある閾値以下ならば乳幼児と認識するといった手法がある。
次にS240からS252までの手順で、他席のウィンドウの駆動が実行される。そのうちS240からS242ではウィンドウの開作動が、S250からS252ではウィンドウの閉作動が実行される。
まずS240では自席ウィンドウの位置を位置検出部23,33、あるいは43で検出する。次にS241で自席ウィンドウの位置が運転席ウィンドウの位置よりも小さいかどうかが判断される。この判断において、S240で検出された自席ウィンドウの位置情報と、S150で送信された運転席ウィンドウ位置情報が用いられる。自席ウィンドウの位置が運転席ウィンドウの位置よりも小さい場合(S241:YES)、S242に進み、運転席ウィンドウの位置以上の場合(S241:NO)、S250に進む。
上述の位置数値の設定により、自席ウィンドウの位置が運転席ウィンドウの位置よりも小さい(大きい)ことは、自席ウィンドウの開度が運転席ウィンドウの開度よりも小さい(大きい)ことに対応する。したがってS242に進んだ場合は自席ウィンドウを、より大きい運転席ウィンドウの開度にあわせるべく、自席ウィンドウを開作動する。
ここでの開作動は、ある微小な所定量だけ、あるいは微小な所定時間だけ駆動するとすればよい。S242が終了したらS240へ戻り、再び上述の手順を繰り返す。S241の判断が否定判断となるまで、S240,S241,S242の手順が繰り返される。
S250に進んだ場合は、S241が否定判断された場合であり、自席ウィンドウを開作動させたことにより自席ウィンドウと運転席ウィンドウの開度が同じになった場合、あるいは最初から自席ウィンドウの開度が運転席ウィンドウの開度よりも大きい場合である。S250では自席ウィンドウの位置を位置検出部23,33あるいは43で検出する。
次にS251で自席ウィンドウの位置が運転席ウィンドウの位置よりも大きいかどうかが判断される。この判断において、S250で検出された自席ウィンドウの位置情報と、S150で送信された運転席ウィンドウ位置情報が用いられる。自席ウィンドウの位置が運転席ウィンドウの位置よりも大きい場合(S251:YES)、S252に進み、運転席ウィンドウの位置以下の場合(S251:NO)、S260に進む。
S252に進んだ場合は自席ウィンドウを、より小さい運転席ウィンドウの開度にあわせるべく、自席ウィンドウを閉作動する。ここでの閉作動は、ある微小な所定量だけ、あるいは微小な所定時間だけ駆動するとすればよい。S252が終了したらS250へ戻り、再び上述の手順を繰り返す。S251の判断が否定判断となるまで、S250,S251,S252の手順が繰り返される。
S260に進んだ場合は、自席ウィンドウの開度と運転席ウィンドウの開度とが同じとなった場合である。したがって、S260では自席ウィンドウ停止指令を出す。これにより自席ウィンドウが停止する。以上が図2の処理である。
図2の処理手順に対して、以下にひとつの変形例を説明する。この変形例では、図2の左側の運転席での処理において、S150の手順を自席ウィンドウ位置の送信のみでなく開作動中か閉作動中であるかの情報も送信する。そして図2右側の他席の処理においては、運転席ウィンドウが開作動中ならば、S250,S251,S252の手順を行わず、運転席ウィンドウが閉作動中ならば、S240,S241,S242の手順を行わないと変形する。
このような変形により、運転席ウィンドウが開作動中ならば、他席は閉作動は行わず、運転席ウィンドウが閉作動中ならば、他席は開作動は行わないこととなる。したがって運転席ウィンドウが開作動中で、かつ他席ウィンドウが運転席ウィンドウよりも既に開度が大きい場合は他席ウィンドウは静止状態となる。同様に、運転席ウィンドウが閉作動中で、かつ他席ウィンドウが運転席ウィンドウよりも既に開度が小さい場合は他席ウィンドウは静止状態となる。これにより運転席ウィンドウの開度が他席ウィンドウの開度に近づきつつある状態では、他席ウィンドウは静止してそれを待つシステムとなる。よって他席ウィンドウの無駄な作動が省略できるシステムが構築できる。
図3にはパワーウィンドウの作動例が示されている。この図には、図2のフローチャートにしたがって駆動されたウィンドウの作動例が示されている。それとともに、図2の処理への変形部分も示されているので、以下で説明する。
図3の作動例には、横軸を時間軸として、上から順に(a)運転席ウィンドウ操作スイッチ、(b)他席ウィンドウ操作スイッチ、(c)運転席ウィンドウ駆動モータ、(d)運転席ウィンドウ位置、(e)他席ウィンドウ駆動モータ、(f)他席ウィンドウ位置が示されている。ここでも他席は助手席、右リア席、左リア席のいずれでもよい。そして、他席ウィンドウ操作スイッチとはウィンドウ操作スイッチ24,34,44のうちどれでもよい。また他席ウィンドウ駆動モータはモータ22,32,42のいずれでもよい。
図3の例ではパワーウィンドウ装置1が、モード設定スイッチ19aによって一斉追従作動モードに設定された状態であるとする。まず作動例1を説明する。運転席ウィンドウおよび他席ウィンドウはともに時刻t1では全閉状態であるとする。
作動例1では、一斉追従作動モードで、(a)運転席ウィンドウ操作スイッチ15が時刻t1からt3までダウン操作(開度を上げる操作)される。(b)他席ウィンドウ操作スイッチは操作されない。これにより(c)運転席ウィンドウ駆動モータ12が時刻t1からt3までダウン方向に回転して、(d)運転席ウィンドウ位置の数値は時刻t1からt3の間に徐々に大きくなる(つまり開度が上がる)。
上述のとおりパワーウィンドウ装置1は一斉追従作動モードに設定されているので、このように運転席ウィンドウが開作動されることによって、図2のフローチャートに従い、他席のウィンドウも開作動されることとなる。その際、図3では他席のウィンドウが作動を開始するまでに作動遅延時間を設けている。図3におけるt2―t1が作動遅延時間である。
これにより(d)他席ウィンドウ駆動モータは運転席ウィンドウの駆動から少し遅れて時刻t2になって駆動を開始する。そして(f)他席ウィンドウ位置は時刻t2から開度が大きくなっていき、時刻t4になって運転席ウィンドウと同じ開度となって停止する。
作動遅延時間を設けたことにより、運転席ウィンドウの位置と他席ウィンドウの位置との間にある程度の差が意図的に設けられる。運転席ウィンドウの位置と他席ウィンドウの位置がほぼ同じで両ウィンドウが駆動する場合、図2のS241,S251の判断処理において、肯定と否定が繰り返されれて他席ウィンドウの駆動が不安定となる可能性がある。作動遅延時間を設けることによりこうした不具合が回避できる。
次に図3の作動例2を説明する。この作動例2では、他席ウィンドウごとの自席ウィンドウ操作スイッチ24,34,44による操作が一斉追従作動よりも優先される例が示される。
作動例2においては、時刻t5からt9まで(a)運転席ウィンドウ操作スイッチ15がアップ操作(開度を下げる操作)される。そして(b)他席ウィンドウ操作スイッチ24,34,あるいは44が時刻t7からt8までダウン操作される。これによりまず(c)運転席ウィンドウ駆動モータ12は時刻t5からt9までアップ方向に回転して、(d)運転席ウィンドウ位置の数値は時刻t5からt9の間に徐々に小さくなる(つまり開度が下がる)。
次に(e)他席ウィンドウ駆動モータは、上述のとおり、時刻t5から作動遅延時間後の時刻t6に閉駆動を開始する。これにより(f)他席ウィンドウ位置は時刻t6以降徐々に数値が下がる。そして時刻t7に他席ウィンドウ操作スイッチによる指令を受けたことにより、上述のとおり、他席ウィンドウ操作スイッチによる指令を優先させる。
それにより、時刻t6以降(e)他席ウィンドウ駆動モータは開方向に回転し、(f)他席ウィンドウ位置の数値は徐々に上がる。時刻t8に(b)他席ウィンドウ操作スイッチによる指令が終了するまで、他席ウィンドウの開駆動は続く。そして時刻t8で(b)他席ウィンドウ操作スイッチによる指令が終了する。その時点ではまだ(a)運転席ウィンドウ操作スイッチ12による一斉追従作動の指令は続いている。
しかし、この作動例2では、他席ウィンドウ操作スイッチによる指令が入力された時点で、同入力がなされた他席に対する一斉追従作動はキャンセルされたものとする。そのようにしなければ他席における操作を優先しているとはみなしにくいからである。したがって時刻t8以降は一斉追従作動の指令には従わず、(e)他席ウィンドウ駆動モータは駆動せず、(f)他席ウィンドウ位置も停止状態となる。
このように個々の他席での操作を優先することにより、一斉作動をおこないつつも、個々の乗客の希望にも応じることができるウィンドウ操作が可能となる。また、運転者によっては認識されていないが、個々の座席によっては一斉作動に従わないことが望ましくなった場合に、個々の座席ごとにより適した操作を行うこともできる。(そのような場合としては例えば、後部座席には窓から飛ばされるようなものが置かれているが運転者がこれに気づかずに一斉にウィンドウを開作動するような場合がある。)
次に図4、及び図5を用いて、本発明におけるもうひとつの一斉作動である、一斉記憶位置作動を説明する。図4、図5の図示左側には運転席での処理手順が、図示右側には他席での処理手順が示されている。図4に示された処理手順は、上述のモード設定スイッチ19aによって、位置記憶モードに設定されている場合の処理手順である。
運転席での処理手順では、まず手順S310でウィンドウ位置の記憶が指令されたかどうかが判断される。本実施例では、ウィンドウ位置の記憶の指令は、一斉記憶位置作動スイッチ19bを押下することでなされるとする。一斉記憶位置作動スイッチ19bが押下された場合は(S310:YES)、S320へ進み、押下されていない場合は(S310:NO)、この処理手順を終了する。
S320ではすべての他席に対して、個々のウィンドウ位置の記憶を命じる指令が、通信ライン50を通じて送信される。次にS330で,自席つまり運転席ウィンドウの位置を検出する。これは位置検出部13を用いて行えばよい。次にS340で、後述するS430で送信される他席のウィンドウ位置を受信して記憶する。そしてS350で他席からの記憶位置の情報を全て受信して記憶したかどうかが判断される。すべての他席位置(自席位置を含む)の受信及び記憶が完了した場合は(S350:YES)、この処理を終了し、完了していない場合は(S350:NO)、再びS320へ戻り、上述の処理手順を繰り返す。
次に他席での処理手順ではまずS410で、ウィンドウ位置の記憶を要求する指令が運転席ウィンドウの制御部11から出されているかが判断される。ここでのウィンドウ位置の記憶を要求する指令とは、前述のS320で運転席ウィンドウの制御部11から送信された指令である。
次にS420で自席ウィンドウ位置を検出する。これは位置検出部23、33または43により検出すればよい。そしてS430で、S420で検出された自席ウィンドウ位置が通信ライン50を通じて、運転席ウィンドウの制御部11へと送信される。S430が終了したら、この処理を終了する。以上の処理手順によって運転席および全ての他席のウィンドウ位置が検出されて送信されて、運転席ウィンドウの制御部11に記憶された。
次に図5を説明する。図5には、図4の処理手順によって記憶された個々のウィンドウ位置まで、全てのウィンドウを一斉に駆動させる手順が示されている。図5に示された処理手順は、上述のモード設定スイッチ19aによって、一斉記憶位置作動モードに設定されている場合の処理手順である。
図5の図示左側の運転席における処理手順ではまず、S510で,一斉記憶位置作動が指令されたかどうかが判断される。この実施例では、一斉記憶位置作動の指令は一斉記憶位置作動スイッチ19bが押下されることによってなされるとする。一斉記憶位置作動スイッチ19bが押下された場合は(S510:YES)、S520へ進み、一斉記憶位置作動スイッチ19bが押下されていない場合は(S510:NO)、この処理を終了する。
S520では全ての他席に記憶位置へ作動することを要求する。これは通信ライン50を通じて制御部11から制御部21,31,41へと指令を送ればよい。
次にS530では自席すなわち運転席ウィンドウを作動する。ここでの作動はある微小な所定量だけ、あるいは微小な所定時間だけ駆動するとすればよい。そしてS540では自席すなわち運転席ウィンドウ位置を検出する。これは位置検出部13でおこなえばよい。
S550では、記憶位置までの作動が完了したかどうかが判断される。記憶位置までの作動が完了した場合は(S550:YES)、この処理を終了し、完了していない場合は(S550:NO)、S530へ進み、上述の処理を再び行う。
次に他席側での処理手順ではまずS610で,一斉記憶位置作動の要求が、運転席ウィンドウの制御部11からなされたかどうかが判断される。一斉記憶位置作動の要求がなされた場合は(S610:YES)、S620へ進み、要求がなされていない場合は(S610:NO)、この処理を終了する。
次にS620では、ウィンドウロックスイッチ14が入状態であるかどうかが判断される。入状態の場合は(S620:YES)、この処理を終了し、入状態でない場合は(S620:NO)、S630へ進む。S630では、自席が作動禁止状態であるかどうかが判断される。作動禁止状態である場合は(S630:YES)、この処理を終了し、作動禁止状態でない場合は(S630:NO)、S640へ進む。こうしたS620によってロックスイッチがオン(入状態)の場合は、一斉作動が行われない。またS630によって作動禁止状態にある他席も一斉作動が行われない。これにより一斉作動における安全性が向上する。上記S620は図2のS220,S225と同様に、運転席からの他席停止要求が解除されたら、一斉記憶位置作動をおこなうように変形してもよい。
S640では自席ウィンドウを作動する。ここでの作動はある微小な所定量だけ、あるいは微小な所定時間だけ駆動するとすればよい。次にS650では自席ウィンドウの位置を検出する。これは位置検出部23、33または43で行えばよい。
次にS660では記憶位置までの作動が完了したかどうかが判断される。記憶位置までの作動が完了したとは、S650で検出した自席ウィンドウ位置が記憶位置とが同じであることである。記憶位置までの作動が完了した場合は(S660:YES)、この処理を終了し、完了していない場合は(S660:NO)再びS640へ戻り、上述の手順が繰り返される。以上が図5である。
なお上記実施例において、運転席の自席ウィンドウ操作スイッチ15が運転席ウィンドウ指令入力部を構成する。S242とS252の手順が一斉追従作動手段を構成する。S340の手順が記憶手段を構成する。S530とS640の手順が一斉記憶位置作動手段を構成する。S230とS630の手順が個別禁止手段を構成する。禁止状態検出部25,35,45が禁止状態検出手段を構成する。
本発明の実施例におけるパワーウィンドウ装置の構成図。 本実施例における一斉追従作動の処理手順を示すフローチャート。 本実施例における作動例を示す図。 本実施例における一斉記憶位置作動における位置記憶の処理手順を示すフローチャート。 本実施例における一斉記憶位置作動の処理手順を示すフローチャート。 本実施例における運転席のウィンドウ操作スイッチ部を示す図。 本実施例における助手席のウィンドウ操作スイッチ部を示す図。 本実施例における右リア席のウィンドウ操作スイッチ部を示す図。 本実施例における左リア席のウィンドウ操作スイッチ部を示す図。
符号の説明
1 パワーウィンドウ装置
10 運転席ウィンドウ制御部
15 自席(運転席)ウィンドウ操作スイッチ
19a モード設定スイッチ
19b 一斉記憶位置作動スイッチ
20 助手席ウィンドウ制御部
24 自席(助手席)ウィンドウ操作スイッチ
25 禁止状態検出部
30 右リア席ウィンドウ制御部
34 自席(右リア席)ウィンドウ操作スイッチ
35 禁止状態検出部
40 左リア席ウィンドウ制御部
44 自席(左リア席)ウィンドウ操作スイッチ
45 禁止状態検出部

Claims (8)

  1. 車両に設けられた複数のウィンドウを開閉作動させるパワーウィンドウ装置であって、
    前記複数のウィンドウは、運転席に配置された運転席ウィンドウと、運転席以外の席である他席に配置された他席ウィンドウとからなり、
    運転席に備えられ、運転席ウィンドウを任意の開度まで開閉作動するための指令入力を受け付ける運転席ウィンドウ指令入力部と、
    その運転席ウィンドウ指令入力部への指令入力により運転席ウィンドウが開作動又は閉作動するときに、他席ウィンドウも追従して開作動又は閉作動させて一斉作動をおこない、運転席ウィンドウの開度と他席ウィンドウの開度とを同じにする一斉追従作動手段とを備えたことを特徴とするパワーウィンドウ装置。
  2. 各々の前記複数のウィンドウごとの設定開度である記憶位置を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記記憶位置と同じ開度となるように、前記複数のウィンドウを一斉作動する一斉記憶位置作動手段とをさらに備えた請求項1に記載のパワーウィンドウ装置。
  3. 前記一斉追従作動手段または一斉記憶位置作動手段によって前記複数のウィンドウの一斉作動が指令された際に、前記複数のウィンドウに対し個別に作動を禁止する個別禁止手段を備えた請求項1または2に記載のパワーウィンドウ装置。
  4. 車両に設けられた複数のウィンドウを開閉作動させるパワーウィンドウ装置であって、
    前記複数のウィンドウを一斉に作動させる一斉作動手段を備え、
    前記一斉作動手段によって前記複数のウィンドウの一斉作動が指令された際に、前記複数のウィンドウに対し個別に作動を禁止する個別禁止手段を備えたパワーウィンドウ装置。
  5. 前記車両の個々の座席が、前記複数のウィンドウの一斉作動において前記座席のウィンドウを作動させない状態である作動禁止状態であることを検出する禁止状態検出手段を備え、
    前記複数のウィンドウの一斉作動において、前記個別禁止手段は、前記禁止状態検出手段が作動禁止状態であると検出した座席のウィンドウの作動を禁止する請求項3または4に記載のパワーウィンドウ装置。
  6. 前記禁止状態検出手段は、前記座席に乳幼児が着座している際に、その座席を作動禁止状態であると検出する請求項5に記載のパワーウィンドウ装置。
  7. 前記車両は、チャイルドロックと、そのチャイルドロックが入状態であることを検出するチャイルドロック検出部とを備え、
    前記禁止状態検出手段は、前記チャイルドロック検出部によってチャイルドロックが入状態であると検出された座席を作動禁止状態とする請求項5に記載のパワーウィンドウ装置。
  8. 前記車両の座席には、乳幼児の着座を判定できる着座センサが装備され、
    前記禁止状態検出手段は、前記着座センサにより乳幼児が着座していると判定された座席を作動禁止状態であると検出する請求項5に記載のパワーウィンドウ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013241144A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Honda Motor Co Ltd 車両用乗員保護装置
CN114941486A (zh) * 2022-05-20 2022-08-26 重庆长安汽车股份有限公司 一种车内儿童保护系统及方法
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