以下、電力線通信システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における電力線通信システムの概念図である。
図2は、本実施の形態における電力線通信システムのブロック図である。
電力線通信システムは、第一情報処理装置1、第二情報処理装置2を具備する。第一情報処理装置1および第二情報処理装置2は、電力線(電力通信線)1000を介して通信可能に接続されている。
第一情報処理装置1は、第一制御情報格納部100、第一制御情報送信部101、第一受信部104、第一処理部105、第一出力部106を具備する。なお、第一情報処理装置1は、これら以外の、情報処理装置としての所定の動作を行うための構成を備えていてもよい。所定の動作とは、例えば、第一情報処理装置1がテレビであれば番組を表示したりする動作等であり、DVDプレーヤーであれば、DVDのコンテンツを再生する動作等である。そして、この所定の動作の結果を第一出力部106等から出力しても良い。このような構成については公知技術であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
第二情報処理装置2は、第二制御情報格納部200、第二制御情報受信部201、第二周波数決定部202、第二属性決定部203、出力指定受付部204、第二取得部205、送信対象情報格納部206、第二送信部207を具備する。
電力線通信とは、家庭内や施設内等の電力線(電気配線)を用いて情報を送る通信技術であり、映像や音声などの情報データを高周波の信号等に変換して電力線にのせて送受信するものであり、双方向の通信を行うことが可能なものである。電力線通信において、電力線に対して情報を送信する構成や、電力線から情報を受信する構成は、公知技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。ここで述べる電力線とは、電力を供給する線であり、その電力は、交流、直流を問わない。つまり、電力線については、広く解する。
第一情報処理装置1は、電力線通信を介して送信される情報に応じた処理を行い、その処理結果に応じた出力を行う装置であれば、どのような装置であっても良い。第一情報処理装置1は、例えば、テレビや、DVDレコーダー、ハードディスクレコーダー、ビデオテープレコーダー、CDプレーヤー、チューナー、カセットテープレコーダー、アンプ、サラウンドシステム等のデジタルやアナログの映像音声機器であってもよく、ゲーム機や、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等であってもよく、また、冷蔵庫や、洗濯機、エアコン等の家電や、給湯システムのような設備機器であってもよい。例えば、第一情報処理装置1は、LED(発光ダイオード)照明等の照明装置であっても良い。また、この照明装置は、電力線通信を介して送信される情報に応じてON/OFFの制御や動きの制御が可能なものであっても良いし、可視光通信が可能なものであっても良い。可視光通信とは、可視光を利用して情報を伝達する通信技術であり、主にLED等を光源に用いた照明機器等が出力する光の周波数を変調させたり、点滅させたりすることにより情報を送信する技術である。この場合、この照明装置には、電力線通信を介して、照明制御を行うための信号や、可視光通信されるデータを含む情報が送信される。また、第一情報処理装置1が、電力線1000と接続されるインターフェース等は問わない。
第一制御情報格納部100には、自装置、すなわち第一情報処理装置1が処理可能な情報である処理対象情報についての属性を示す情報である第一属性情報と、自装置が処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報とが格納されている。処理対象情報とは、具体的には、第一情報処理装置1が処理対象とする情報である。処理対象情報は、デジタルデータであっても、アナログデータであっても良い。また、ファイル形式や、データの種類、圧縮方式等は問わない。例えば処理対象情報は、第一情報処理装置1が照明装置である場合、自装置を制御するための情報、例えば、照明のON/OFFや動き等の照明制御を行うための情報や、自装置が可視光通信する情報である。第一属性情報は、例えば、後述する第一処理部105が処理可能な処理対象情報の属性を示す情報である。属性とは、処理対象情報のファイル形式や、音声データであるかビデオデータであるかや、アナログデータであるかデジタルデータであるか等の、データの種類や、圧縮方式等である。第一周波数情報は、第一情報処理装置1が処理対象情報を受信可能な周波数または周波数帯を示す情報である。第一情報処理装置1が処理対象情報を受信可能な周波数は、一の周波数であっても良いし、周波数の範囲を示す周波数帯やチャンネル等でもよい。また、複数の周波数や、複数の周波数帯でも良い。また、第一制御情報格納部100には、第一情報処理装置1を他の装置と識別するための識別情報である装置識別情報が格納されていても良い。装置識別情報は、具体的には、名称や製品番号等の識別情報や、機器の種類やメーカー等を識別可能な識別情報や、第一情報処理装置1の電力線1000のネットワーク上のアドレス情報等である。第一制御情報格納部100は不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。
第一制御情報送信部101は、自装置が処理可能な情報である処理対象情報についての属性を示す情報である第一属性情報と、自装置が処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報とを、予め指定された所定の周波数で、電力線1000を介して第二情報処理装置2に送信する。予め指定された所定の周波数は、一の周波数であっても良いし、周波数の範囲を示す周波数帯やチャンネル等でもよく、複数の周波数や、複数の周波数帯でも良い。この周波数を指定する情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納されているようにし、送信時等に読み出すようにすればよい。以下、この予め指定された所定の周波数を制御用周波数と称す。第一属性情報と第一周波数情報とを送信するタイミングやトリガー等は問わない。例えば、第一情報処理装置1が電力線に接続されたことや、電源が投入されたことをトリガーとして第一属性情報と第一周波数情報とを送信しても良いし、第二情報処理装置2から第一属性情報と第一周波数情報との送信を要求する信号、送信のトリガーとなる信号を受信した場合に、第一属性情報と第一周波数情報とを送信しても良い。第二情報処理装置2を送信先に指定する方法は問わない。例えば、第二情報処理装置2を送信先に指定するための情報、例えばアドレス情報等は、予めメモリ等に格納されていても良いし、第二情報処理装置2から送信された情報を利用しても良い。また、送信先を指定せずに、電力線を用いた放送によって第一属性情報と第一周波数情報とを送信しても良い。また、第一属性情報と第一周波数情報とに加えて、第一情報処理装置1の装置識別情報等を送信しても良い。第一制御情報送信部101は、通常、通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。なお、電力線を介して情報を送信するための通信インターフェース等の構成は公知であるので説明は省略する。
第一受信部104は、電力線1000を介して第二情報処理装置2から送信される処理対象情報を受信する。具体的には、第一受信部104は、第一制御情報送信部101が送信した、自機器が受信可能な周波数を用いて第二情報処理装置2から送信される処理対象情報を受信する。なお、第一受信部104が受信可能な周波数や周波数帯が複数ある場合、予め、第二情報処理装置2との間で、どの周波数や周波数帯を処理対象情報の受信に用いるかを決定することが好ましい。例えば、第二情報処理装置2から送信される処理対象情報の受信を行う前または受信時に、どの周波数や周波数帯を用いるかを指定する情報や、どの属性の情報を送信するかを示す情報を、第2情報処理装置2から、上述した第一制御情報送信部101が第一属性情報等を送信する所定の周波数等で受信して、処理対象情報を受信する周波数や、受信する処理対象情報の属性等を決定しても良い。第一受信部104は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
第一処理部105は、第一受信部104が受信した処理対象情報を処理する。第一処理部105が行う処理は、予め設定された処理であってもよいし、処理対象情報に応じた処理であっても良い。第一処理部105が行う処理は問わない。第一処理部105が行う処理は、例えば、デジタルデータの映像信号や音声信号に対してデコードやエンコード等を行う処理であっても良いし、第一受信部104が受信したアナログデータに対して変調等を行って映像信号や音声信号を得る処理等であっても良い。あるいは第一受信部104が受信したコマンドを実行する処理等であってもよい。また、例えば、第一情報処理装置1がLED照明等の照明装置である場合、第一処理部105が、処理対象情報に応じて、電力線通信を介して送信される情報に応じて照明のON/OFFの制御や、照明の照射方向の動きの制御を行っても良い。また、第一情報処理装置1が、可視光通信を行う照明装置である場合、第一処理部105は、第一受信部104が受信した可視光通信として送信する情報を、可視光として出力するための光の出力パターン、例えば可視光の点滅パターンや変調パターン等を取得する。第一処理部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第一出力部106は、第一処理部105が処理した結果として得られた情報、例えば、処理された処理対象情報を出力する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、自装置あるいは他の装置への制御信号等の信号の出力等を含む概念である。また、第一出力部106は、第一情報処理装置1が、可視光通信を行う照明装置である場合、第一処理部105が取得した、第一受信部104が受信した処理対象情報を可視光として出力するための光の出力パターンに応じて光を出力してもよい。第一出力部106は、ディスプレイやLED等の光源、スピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第一出力部106は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
第二情報処理装置2は、電力線通信を介して第一情報処理装置1が処理可能な処理対象情報を送信する装置であれば、どのような装置であっても良い。例えば、第二情報処理装置2は、テレビや、DVDレコーダー、ハードディスクレコーダー、ビデオテープレコーダー、CDプレーヤー、チューナー、カセットテープレコーダー、アンプ、サラウンドシステム等のデジタルやアナログの映像音声機器であってもよく、ゲーム機や、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等であってもよく、また、冷蔵庫や、洗濯機、エアコン等の家電や、照明装置や、給湯システムのような設備機器であってもよい。また、第二情報処理装置2は、一以上の第一情報処理装置1を制御するための管理システム等の装置であっても良い。第二情報処理装置2は、例えば、1以上の第一情報処理装置1が照明装置である場合、この照明装置に対して、ON/OFFや動き等の照明制御を行うための信号や、可視光通信されるデータを含む信号を送信する装置であっても良い。また、第二情報処理装置2が、電力線1000と接続されるインターフェース等は問わない。
第二制御情報格納部200には、自装置、すなわち第二情報処理装置2が送信可能な情報である送信対象情報についての属性を示す情報である第二属性情報と、自装置が処理対象情報を送信可能な周波数を示す情報である第二周波数情報とが格納されている。送信対象情報とは、具体的には送信の対象となり得る情報のことであり、例えば、第一情報処理装置1等の情報処理装置や他の装置等が処理可能な情報であればどのような情報であっても良く、例えばコンテンツの情報や、コマンド等の情報であってもよい。送信対象情報は、デジタルデータであっても、アナログデータであっても良い。また、ファイル形式や、データの種類、圧縮方式等は問わない。送信対象情報は、例えば、第一情報処理装置1が照明装置である場合、ON/OFFや動き等の照明制御を行うための情報や、自装置が可視光通信する情報である。例えば、上述した処理対象情報を含む概念である。第二属性情報は、送信対象情報の属性を示す情報である。属性とは、各送信対象情報のファイル形式や、音声データであるかビデオデータであるかや、アナログデータであるかデジタルデータであるか等の、データの種類や、圧縮方式等である。第二属性情報は、例えば上述した第一属性情報と同様のものである。第二周波数情報は、第二情報処理装置2が送信対象情報を電力線1000を介して送信する際に利用する周波数または周波数帯を示す情報である。第二情報処理装置2が処理対象情報を送信可能な周波数は、一の周波数であっても良いし、周波数の範囲を示す周波数帯やチャンネル等でもよい。また、複数の周波数や、複数の周波数帯でも良い。第二周波数情報は、例えば上述した第一周波数情報と同様のものである。また、第二制御情報格納部200には、第二情報処理装置2を他の装置と識別するための識別情報である装置識別情報が格納されていても良い。装置識別情報は、具体的には、名称や製品番号等の識別情報や、機器の種類やメーカー等を識別可能な識別情報や、第二情報処理装置2の電力線1000のネットワーク上のアドレス情報等である。第二制御情報格納部200は不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。
第二制御情報受信部201は、第一情報処理装置1から制御用周波数で送信される第一属性情報と第一周波数情報とを受信する。また、第一情報処理装置1から制御用周波数で送信される第一情報処理装置1の装置識別情報を受信しても良い。第二制御情報受信部201は、通常、通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
第二周波数決定部202は、第二制御情報受信部201が受信した第一情報処理装置1の第一周波数情報に応じて、第一情報処理装置1に処理対象情報を送信する際に利用する周波数を決定する。例えば、第二情報処理装置2は、第二制御情報格納部200に、当該第二情報処理装置2が処理対象情報を送信することが可能な周波数を示す第二周波数情報を格納しており、当該第二周波数情報を読み出して、読み出した第二周波数情報が示す第二情報処理装置2が送信可能な周波数の中から、第一周波数情報が示す第一情報処理装置1が受信可能な周波数と一致する周波数を決定する。ここで述べる周波数は、一の周波数であっても周波数帯であっても良い。特に、ここでは第二周波数決定部202は、第二情報処理装置2が処理対象情報を送信することが可能な周波数や周波数帯のなかに、第一情報処理装置1が受信可能な周波数や周波数帯が複数ある場合、処理対象情報を送信する際に利用する一以上の周波数や周波数帯を、複数の周波数または周波数帯から選択する。処理対象情報を送信する際に利用する一以上の周波数や周波数帯を、複数の周波数または周波数帯から選択する方法は、どのような方法であっても良く、ランダムに決定しても良いし、周波数の最も小さいものを選択するようにしても良い。なお、第二制御情報受信部201が受信した第一周波数情報に応じた周波数が決定できなかった場合、例えば、第一周波数情報に対応した周波数が、第二周波数情報が示す周波数の中になかった場合、第二周波数決定部202は第一周波数情報に応じた周波数で処理対象情報を送信できないことを判断してもよい。第二周波数決定部202は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第二周波数決定部202の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、処理対象情報を送信する周波数を決定する必要がない場合、例えば、第一周波数情報が示す周波数あるいは周波数帯が一つに限られている場合等には、第二周波数決定部202は省略しても良い。
第二属性決定部203は、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報に応じて取得の対象となる処理対象情報の属性を決定する。ここでの処理対象情報の属性を決定するとは、第一情報処理装置1が処理可能な処理対象情報のうちの、第二情報処理装置2が送信の対象とする処理対象情報が対応付けられている属性を示す情報を決定することである。具体的には、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報に応じて、どのような第二属性情報に対応した処理対象情報を送信の対象とするかを決定することである。例えば、第二情報処理装置2は、上述した第二制御情報格納部200に、当該第二情報処理装置2が送信可能な情報である送信対象情報の属性を示す情報である第二属性情報を格納しており、当該第二属性情報を読み出し、第一属性情報と第二属性情報とを比較して、第二情報処理装置2が送信可能な送信対象情報の属性の中から、第一情報処理装置1が処理可能な処理対象情報の属性に対応する属性、具体的には一致する属性を検出する。具体的には、第二属性情報の中から、第一属性情報と一致するものを検出する。この一致の判断は部分一致であっても良い。この検出した属性、すなわち検出された第二属性情報が示す属性が、取得の対象となる処理対象情報の属性に決定される。そして、この属性を有する処理対象情報が後述する第二取得部205により取得される。特に、第二属性決定部203は、第一情報処理装置1が送信した第一属性情報に一致すると判断された第二属性情報が、一の処理対象情報が同時に有し得ない複数の属性を示すものである場合、すなわち、第一情報処理装置1が属性の異なる複数の処理対象情報を受信して処理可能なものである場合、そのいずれか一方の属性を、取得対象とする処理対象情報の属性に決定することが好ましい。一の処理対象情報が同時に有し得ない複数の属性とは、GIFとJPEG等のファイル形式の属性や、アナログとデジタル等のデータの属性等である。逆にデジタルとJPEG等は同時に有し得る複数の属性である。例えば、第一情報処理装置1が処理可能なデータのファイル形式を指定する第一属性情報として、MP3形式とAAC形式とを指定する属性が含まれていた場合、いずれのファイル形式の処理対象情報を取得の対象とするかを決定する。なお、いずれの属性を、取得の対象とする処理対象情報の属性に決定するかについては、どのように決定しても良い。例えば、ランダムに決定しても良いし、予め指定されている優先順位に応じて決定しても良い。なお、ここで述べる属性とは、第一属性情報が示す属性と同様の、処理対象情報のファイル形式や、音声データであるかビデオデータであるかや、アナログデータであるかデジタルデータであるか等の、データの種類や、圧縮方式等である。なお、第二属性決定部203により、第一情報処理装置1がアナログデータを処理することを示す属性が決定された場合、第二情報処理装置2は属性がアナログデータであることを示す処理対象情報を送信する。同様に、また、第二属性決定部203により、第一情報処理装置1がデジタルデータを受信することを示す属性が決定された場合、第二情報処理装置2は属性がデジタルデータであることを示す処理対象情報を送信する。なお、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報に応じた取得の対象となる処理対象情報の属性が決定できなかった場合、例えば、第一属性情報に対応した属性が、第二属性情報が示す属性の中になかった場合、第二属性決定部203は第一属性情報に応じた取得の対象となる処理対象情報がないことを判断する。第二属性決定部203は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第二属性決定部203の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、取得の対象となる処理対象情報の属性を決定する必要がない場合、例えば、第一属性情報が、一の処理対象情報が同時に有し得ない複数の属性を示すものでない場合等には、第二属性決定部203は省略しても良い。
出力指定受付部204は、第二情報処理装置2が送信する処理対象情報を指定する情報である出力指定情報を受け付ける。処理対象情報の指定とは、具体例としては、第二情報処理装置2が送信するコンテンツの指定である。コンテンツの指定は、例えば、コンテンツ名や、コンテンツIDや、コンテンツのジャンル名、チャンネル名、ソース名等のコンテンツを識別するための情報を用いた指定である。なお、処理対象情報の内容についての指定が不要な場合、出力指定受付部204は省略可能である。処理対象情報を指定するための情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。また、電力線1000等を介して、第一情報処理装置1等の他の装置から指定を受けつけても良い。出力指定受付部204は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア、通信手段等で実現され得る。
第二取得部205は、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報に対応した処理対象情報を取得する。ここで述べる取得とは、外部からの処理対象情報の受け付けや、記録媒体等から処理対象情報の読み出し等である。また、ここで述べる取得とは、読み出し等により得られたこれらの処理対象情報に対して、デコードしたり、エンコードしたり、ファイル形式を変更したり等の変換処理を行うことで、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報に対応した処理対象情報を構成することも含む概念である。ここでは、送信対象情報格納部206に一以上の送信対象情報が予め格納されており、第二取得部205は、第二属性決定部203が決定した属性に応じた送信対象情報を、送信対象情報格納部206から処理対象情報として読み出して取得する場合を例に挙げて説明する。ただし、第二取得部205が、どのように第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報に対応した処理対象情報を取得してもよく、例えば、第二属性決定部203の判断結果を用いずに、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報を、そのまま検索キー等として用いて検索を行い、この第一属性情報と一致する第二属性情報と対応付けられた送信対象情報である処理対象情報を取得してもよい。ここで、出力指定受付部204が出力指定情報を受け付けている場合、第一属性情報に対応した処理対象情報のうちの、この出力指定情報に対応した処理対象情報を取得する。具体的には、第一属性情報に対応した処理対象情報から、この出力指定情報を検索キーとして、この出力指定情報に一致する処理対象情報を取得する。なお、第二取得部205が、処理対象情報を取得するトリガーやタイミング等は問わない。例えば、上述した第一属性情報を受信したことをトリガーとして処理対象情報を取得しても良いし、出力指定受付部204が、出力指定情報を受け付けた場合に、処理対象情報を取得しても良い。第二取得部205は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第二取得部205の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
送信対象情報格納部206には、一以上の送信対象情報が格納されている。具体的には、送信対象情報格納部206には、送信対象情報が、それぞれの属性を示す情報と対応付けて格納されている。送信対象情報の属性は、第二属性情報が示す属性等と同様の属性である。送信対象情報格納部206は、不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。
第二送信部207は、第二取得部205が取得した処理対象情報を、電力線1000を介して、第一周波数情報に対応した周波数で第一情報処理装置1に送信する。ここでは例として、第二送信部207が、第二取得部205が取得した送信対象情報である処理対象情報を、第二周波数決定部202が第一周波数情報に応じて決定した周波数で送信する。ただし、第二周波数決定部202が判断を行う代わりに、第一周波数情報が示す周波数が一つである場合、この周波数で送信可能であれば、この周波数で第二送信部207が処理対象情報を送信するようにしても良い。また、第二送信部207は、処理対象情報を送信する周波数や、送信する処理対象情報の属性を示す情報を、処理対象情報の送信前または送信時に第一情報処理装置1に送信するようにしても良い。第二送信部207は、通常、通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、電力線通信システムの第一情報処理装置1の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)第一制御情報送信部101は、第一属性情報と第一周波数情報とを送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、第一制御情報送信部101は、第一情報処理装置1が電力線1000に接続された場合に、第一属性情報と第一周波数情報とを送信するタイミングであると判断する。タイミングであると判断した場合、ステップS302に進み、タイミングでないと判断した場合、ステップS301に戻る。
(ステップS302)第一制御情報送信部101は、第一制御情報格納部100から第一属性情報と第一周波数情報とを読み出す。
(ステップS303)第一制御情報送信部101は、ステップS302において読み出した第一属性情報と第一周波数情報とを第二情報処理装置2に、電力線1000を介して、制御用周波数で送信する。
(ステップS304)第一受信部104は、処理対象情報が送信される周波数を指定する情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS305に進み、受信していない場合、ステップS304に戻る。なお、第一情報処理装置1が受信可能な周波数または周波数帯が一つである場合等には、受信周波数を決定する必要がないため、この処理は省略可能である。また、第一受信部104が、自装置が受信可能な一以上の周波数または周波数帯に処理対象情報が送信されているか否かをスキャンして、処理対象情報が送信されている周波数または周波数帯を受信周波数に決定する場合等には、受信周波数を決定する必要がないため、この処理は省略可能である。なお、予め設定された時間が経過しても周波数を指定する情報が受信できなかった場合には、受信処理を終了してもよい。また、このステップS304の処理と同様に、ステップS305の処理の前に、第一受信部104が、送信される処理対象情報の属性を指定する情報を受信したか否かの判断を、属性を指定する情報が受信されるまで繰り返す処理を行うようにしてもよい。この属性を指定する情報を受信することで、その後の受信した処理対象情報の処理を適切に行うことが可能となる。
(ステップS305)第一受信部104は、ステップS304において受信した情報が示す周波数で、処理対象情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS306に進み、受信していない場合、ステップS308に進む。
(ステップS306)第一処理部105は、ステップS307において受信した処理対象情報に対して所定の処理を行う。なお、第一情報処理装置1が、一の処理対象情報が同時に有し得ない複数の異なる属性を有する処理対象情報を処理可能なものである場合、ステップS305において受信した処理対象情報に、当該処理対象情報の属性を示す情報を、例えば処理対象情報の拡張子や、処理対象情報のヘッダ内に格納しておくようにし、第一処理部105は、この属性を示す情報を読み出して、処理対象情報の処理を行うようにしてもよい。
(ステップS307)第一出力部106は、ステップS306において行われた処理の結果を示す情報、例えば処理された処理対象情報を出力する。
(ステップS308)第一受信部104は、処理対象情報の受信を終了するか否かを判断する。第一受信部104は、例えば、処理対象情報の終わりを示す情報を受信したことによって、受信の終了を判断しても良いし、所定の時間、処理対象情報を受信しなかった場合に受信の終了を判断しても良い。また、図示しない受付部により、ユーザからの出力を終了する指示を受け付けた場合に受信の終了を判断しても良い。受信を終了する場合、処理を終了し、受信を終了しない場合、ステップS305に戻る。
なお、ステップS304の処理の前等に、第二情報処理装置2から、第一情報処理装置1の受信可能な周波数で処理対象情報が送れないことを示す情報や、第一情報処理装置1の処理可能な属性を有する処理対象情報が送れないことを示す情報を受信する処理ステップを行うようにし、これらの情報を受け取った場合には処理を終了するようにしても良い。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、電力線通信システムの第二情報処理装置2の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)第二制御情報受信部201は、第一情報処理装置1から第一属性情報と第一周波数情報とを、第一属性情報と第一周波数情報とを送信する際に用いる所定の周波数である制御用周波数により受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS402に進み、受信していない場合、ステップS401に戻る。
(ステップS402)第二周波数決定部202は、ステップS401において受信した第一周波数情報と、自装置が処理対象情報を送信可能な周波数を示す情報である第二周波数情報とから、処理対象情報を送信する周波数を決定する。なお、周波数が決定できなかった場合、第一情報処理装置1の受信可能な周波数で処理対象情報が送れないことを示す情報を、第二送信部207から制御用周波数で第一情報処理装置1に送信して処理を終了してもよい。
(ステップS403)第二周波数決定部202は、ステップS402において決定した周波数を示す情報を、図示しないメモリ等に蓄積する。
(ステップS404)第二属性決定部203は、ステップS401において受信した第一属性情報と、自装置が送信可能な処理対象情報の第二属性情報とを比較して、送信する処理対象情報の属性を決定する。なお、属性が決定できなかった場合、第一情報処理装置1の処理可能な属性に対応付けられた処理対象情報が送れないことを示す情報を、第二送信部207から制御用周波数で第一情報処理装置1に送信して処理を終了する。
(ステップS405)第二属性決定部203は、ステップS404で決定した処理対象情報の属性を示す情報を、図示しない格納部等に蓄積する。
(ステップS406)出力指定受付部204は、出力指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS407に進み、受け付けていない場合、ステップS406に戻る。
(ステップS407)第二送信部207は、ステップS403において蓄積した、処理対象情報を送信する周波数を示す情報を、制御用周波数で、第一情報処理装置1に送信する。なお、第一情報処理装置1において、第二情報処理装置2が処理対象情報を送信する周波数を示す情報を利用しない場合、この処理は省略しても良い。また、このステップの前後において、ステップS405において蓄積した、送信する処理対象情報の属性を示す情報を、制御用周波数で、第一情報処理装置1に送信するようにしてもよい。
(ステップS408)第二取得部205は、ステップS405において蓄積された送信する処理対象情報の属性を示す情報と、ステップS406において受信した出力指定情報とを用いて、この処理対象情報の属性を示す情報に対応する送信対象情報であって、ステップS406において受け付けた出力指定情報に対応した送信対象情報である処理対象情報を、送信対象情報格納部206から取得、例えば読み出す。
(ステップS409)第二送信部207は、ステップS408において取得した処理対象情報を、第一情報処理装置1に送信する。なお、送信する処理対象情報の属性を示す情報を、予め、第二送信部207から送信しておくようにしてもよい。また、第二送信部207が送信する処理対象情報の第一属性情報を、拡張子や処理対象情報のヘッダ等に格納した処理対象情報を、第二送信部207が構成し、第一情報処理装置1に送信するようにしても良い。
(ステップS410)第二送信部207は、送信処理を終了するか否かを判断する。例えば、第二送信部207は、送信する処理対象情報がなくなった場合やユーザから処理を終了する指示を受け付けた場合に処理を終了すると判断する。終了すると判断した場合、処理を終了し、終了しないと判断した場合、ステップS408に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における電力線通信システムの具体的な動作について説明する。
電力線通信システムの具体例を示す図は図5である。ここでは、例として、電力線1000が宅内の電力線、第一情報処理装置1が、アンプを内蔵したスピーカーシステム、第二情報処理装置2が、ハードディスクに蓄積されている音声データと動画像データとを出力するデジタルオーディオ・ビデオプレーヤであるとする。また、この第二情報処理装置2は、音声データ、静止画像データおよび動画像データを、デジタルデータまたはアナログデータのいずれのデータ形式でも送信できるものであるとする。そして、第一情報処理装置1および第二情報処理装置2が電力線1000に接続されているものとする。
ここでは、説明のため、電力線1000を用いた通信に利用される周波数や周波数帯を、チャンネルと呼ぶ。チャンネルとは、通信や放送における特定の周波数ごとの区切りのことである。ここでは、チャンネル毎に、中心周波数が決まっているものとする。
第一情報処理装置1は、アナログの音声情報のみを再生可能なスピーカーシステムであり、5チャンネルで処理対象情報が受信可能であるとする。
図6は、第一制御情報格納部100に格納されている第一周波数情報と第一属性情報とを管理するための第一制御情報管理表である。第一制御情報管理表は、第一情報処理装置1が受信可能な周波数である「第一周波数情報」と、第一情報処理装置1が処理可能な処理対象情報の属性を示す情報である「第一属性情報」とを管理している。ここでは、第一情報処理装置1がアナログの音声情報だけを受信して出力できるものであるため、「第一属性情報」には、「アナログ音声」という第一属性情報が格納されている。
また、第二情報処理装置2の送信対象情報格納部206には、送信対象情報として、デジタルデータである音声情報と動画像情報とが格納されているものとする。また、第二情報処理装置2は、3〜8チャンネルで、音声情報を送信可能であるとする。
図7は、第二情報処理装置2の第二制御情報格納部200に格納されている、第二情報処理装置2の送信可能な送信対象情報の属性を示す第二属性情報と、第二情報処理装置2が送信可能な周波数を示す情報である第二周波数情報とを管理するための第二制御情報管理表である。第二制御情報管理表は、第二情報処理装置2が送信可能な周波数を示す情報である「第二周波数情報」と、第二情報処理装置2が送信可能な送信対象情報の属性を示す情報である「第二属性情報」とを管理している。
また、第一情報処理装置1と第二情報処理装置2との間で行われる、第一属性情報や第一周波数情報等の送受信に用いられる制御用周波数としては、0チャンネルが用いられることが予め決まっているものとする。
まず、電力線1000に第二情報処理装置2が接続されている状態で、第一情報処理装置1を電力線1000に接続すると、第一情報処理装置1の第一制御情報送信部101は、図6に示した第一制御情報管理表の属性値である第一周波数情報と第一属性情報とを読み出して、電力線1000を用いて第二情報処理装置2に送信する。
なお、電力線1000のネットワーク上の第一情報処理装置1や第二情報処理装置2のアドレス等は、どのように取得するようにしても良い。例えば、ユーザ等によりアドレス情報や機器の識別情報を指定するようにしても良い。また、装置のアドレス等を指定せずに、放送等により第一周波数情報や第一属性情報を送信しても良い。
第二情報処理装置2の第二制御情報受信部201は、第一情報処理装置1から送信される第一周波数情報と第一属性情報とを受信する。
第二制御情報受信部201が第一周波数情報と第一属性情報とを受信すると、第二周波数決定部202は、第二制御情報受信部201が受信した、図6の第一制御情報管理表が示す第一周波数情報と、図7に示した第二制御情報管理表の第二周波数情報とを比較する。そして、一致する周波数、ここではチャンネルを決定する。ここでは、「5チャンネル」が一致するチャンネルと決定され、図示しないメモリ等の格納部に、第一情報処理装置1と対応付けて蓄積される。なお、複数のチャンネルが一致した場合、複数のチャンネルのうちの一のチャンネルだけを、予め設定されたルール等に応じて選択することが好ましい。このルールは、例えば、最も中心周波数の小さいチャンネルを選択する、というルール等である。
つぎに、第二属性決定部203は、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報と、図7に示した第二制御情報管理表の第二属性情報とを比較する。そして、一致する第二属性情報(または第一属性情報)が示す属性を、送信対象となる処理対象情報の属性に決定する。ここでは、「アナログ音声」という第二属性情報の示す属性が、第一属性情報が示す属性と一致すると判断される。そして、ここでは、この「アナログ音声」という属性を示す第二属性情報を、図示しないメモリ等の格納部に、第一情報処理装置1と対応付けて蓄積する。この蓄積した第二属性情報が、第二取得部205が取得の対象となる処理対象情報を判断する際に利用する第二属性情報である。なお、第一属性情報が、一の処理対象情報が同時に有し得ない複数の属性を含んでいる場合、例えば、第一属性情報がファイル形式等の同じカテゴリーに属する複数の属性を有している場合において、複数の第二属性情報が第一属性情報と一致すると判断された場合、この第二属性情報のうちの一方が示す属性を予め設定されたルール等に応じて選択することが好ましい。例えば、属性の優先順位等が決められており、この優先順位の高い属性が選択されるようにしてもよい。
次に、第二情報処理装置2の出力指定受付部204が、処理対象情報の指定を受け付けたとする。ここでは、例えば、音声情報である処理対象情報のジャンルである「クラシック」を選択ボタン等を介して受け付けたとする。出力指定受付部204は、この処理対象情報のジャンルを示す文字列の出力指定情報「クラシック」を構成し、第二取得部205に出力する。
第二送信部207は、第二周波数決定部202が判断した周波数を示す情報、ここでは「5チャンネル」を示す情報を、第一情報処理装置1に電力線1000を介して0チャンネルで送信する。
第一情報処理装置1の第一受信部104が、0チャンネルでこの「5チャンネル」を示す情報を受信すると、第一情報処理装置1は、処理対象情報が5チャンネルで第二情報処理装置2から送信されることを判断する。
なお、同様に、第二属性決定部203が決定した属性を示す情報を第一情報処理装置1に送信するようにしても良い。
図8は、送信対象情報格納部206に格納されている送信対象情報を管理するための送信対象情報管理表である。送信対象情報管理表は、「ID」、「ジャンル」、「ファイル形式」、および「データ」という属性を有している。「ID」は、各送信対象情報を管理するための識別情報である。「ジャンル」は送信対象情報のジャンルであり、出力指定情報に相当する。「ファイル形式」は音声情報の属性である。
第二取得部205は、第二属性決定部203が決定した「アナログ音声」という属性を示す第二属性情報を図示しない格納部から読み出し、第二属性決定部203が決定した第二属性情報が示す属性と一致する属性に対応付けられた送信対象情報であって、出力指定受付部204が受け付けた出力指定情報に一致する送信対象情報、ここでは、同じ「ジャンル」の送信対象情報を取得する。なお、第二属性決定部203が決定した属性に対応した処理対象情報は、ここでは、第二属性決定部203が決定した属性に応じて予め指定されているルールに従って取得されるものとする。このルールは、ここでは例として、第二属性決定部203が決定した属性が「アナログ音声」である場合、第二取得部205が送信対象情報格納部206に格納されているファイル形式が「MP3」、および「AAC」であるデジタル音声情報を読み出し、デコードしてアナログ音声を取得する、というルールであるとする。
ここでは、出力指定受付部204が受信した出力指定情報が「クラシック」であり、第二属性決定部203が判断した第一属性情報が「アナログ音声」であるため、第二取得部205は、上述したルールに従って、「ファイル形式」の属性値が「MP3」または「AAC」であり、「ジャンル」の属性値が、出力指定情報である「クラシック」と一致するレコードを送信対象情報管理表内で検索する。ここでは、「ID」が「0002」であるレコードと「ID」が「0003」であるレコードが検索される。ここでは例として、予め、「ID」の値が小さいものから順に優先順位が高くなるように決められており、2つのレコードが検索された場合、この「ID」の優先順位の高い方のレコードの音声情報を取得するものとする。これにより、「ID」が「0002」であるレコードの、「ジャンル」が「クラシック」、「ファイル形式」が「MP3」である音声情報を、第二取得部205が読み出す。そして、このMP3形式のデジタル音声情報をデコードして、処理対象情報であるアナログ音声情報を取得する。これにより、第二取得部205は、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報に対応した処理対象情報であるアナログ音声情報を得る。
そして、第二送信部207は、第二取得部205が取得したアナログ音声情報を変調して、第二周波数決定部202が判断した周波数、ここでは5チャンネルで第一情報処理装置1に送信する。
第一情報処理装置1の第一受信部104は、電力線1000を介して5チャンネルで第二情報処理装置2から送信されるアナログ音声情報を受信する。
第一処理部105は、第一受信部104が受信したアナログ音声情報を変調し、増幅する処理を行う。そして、変調され増幅されたアナログ音声情報を、第一出力部106が、図示しないスピーカー等から音声出力する。
なお、この具体例においては、第二情報処理装置2がアナログの処理対象情報を送信する場合について説明したが、デジタルの処理対象情報を出力するようにしても良い。この場合、第二取得部205はデジタルの送信対象情報をそのまま送信対象情報格納部206から読み出す、あるいは読み出した送信対象情報を所望のファイル形式に変換して処理対象情報を取得し、この取得された処理対象情報を第二送信部207が第一情報処理装置1に送信する。そして、第一処理部105が、第一受信部104により受信したデジタルの処理対象情報を、デコードしてアナログ情報を構成し、このアナログ情報を第一出力部106から出力するようにしても良い。
ここで、上記具体例において、第一情報処理装置1が、周波数毎に、予め決められた属性を有する処理対象情報を受信するものである場合、例えば、MP3ファイルは5チャンネル、AACファイルは6チャンネルで受信することが決まっている場合等について考える。この場合、第一制御情報送信部101が、第一情報処理装置1が送信する周波数と属性との組み合わせに応じて予め組み合わされた第一周波数情報と第一属性情報とを、第二情報処理装置2に送信するようにする。そして、第二情報処理装置2では、第二周波数決定部202と第二属性決定部203とが、第二制御情報格納部200に格納されている第二周波数情報と第二属性情報との組み合わせの中から、受信した第一周波数情報と第一属性情報との組み合わせに合致する組み合わせを決定し、この決定した組み合わせの第二周波数情報と第二属性情報とが示す周波数と属性とを、送信時の周波数と、送信の対象とする処理対象情報の属性とに決定するようにしてもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。また、かかることは、第二情報処理装置2が、周波数毎に、予め決められた属性を有する処理対象情報を送信するものである場合においても同様である。
以上、本実施の形態によれば、第一情報処理装置1が電力線1000を介して制御用周波数で、自装置が処理対象情報を受信可能な周波数を示す第一周波数情報と、自装置が処理可能な処理対象情報の属性を示す第一属性情報と、を送信するようにし、第二情報処理装置2が、この第一属性情報と第一周波数情報とに応じて、第一属性情報に応じた処理対象情報を取得し、第一周波数情報に応じた周波数で、第一情報処理装置1に送信するようにしたので、通信に用いられる情報の属性や通信を行う周波数等が予め設定されていない場合においても、情報の送受信および処理を行うことができる。
また、第二周波数決定部202を設けたことにより、第一情報処理装置1が受信可能な複数の周波数から、通信に利用する周波数を決定することが可能となり、第一情報処理装置1において通信に利用する周波数を決定するためにスキャンしたりする処理を簡略化することができる。
また、第二属性決定部203を設けたことにより、送信対象となる処理対象情報を、第二属性決定部203が決定した属性を用いて選択的に取得することが可能となり、第一情報処理装置1において処理できない情報の送信を防ぐことができる。また、第二情報処理装置2側で、第一情報処理装置1において処理することが適切と考えられる情報を選択的に送信することができる。
なお、上記実施の形態においては、第一属性情報と第二属性情報とを用いて、第二属性決定部203が第二取得部205が取得する処理対象情報の属性を決定するようにしたが、第二取得部205が取得する処理対象情報の属性を決定する必要がない場合等、例えば、第二取得部205が取得する全ての送信対象情報が、第一情報処理装置が処理可能な処理対象情報である場合等には、第二取得部205が取得する処理対象情報の属性を決定するための構成、例えば第二属性決定部203や第一属性情報や第二属性情報等は省略してもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
(実施の形態2)
本実施の形態における電力線通信システムは、上記実施の形態にかかる電力線通信システムにおいて、第一情報処理装置が、第二情報処理装置が一以上の周波数で送信する一以上の処理対象情報のうちの、所望の周波数で送信される所望の処理対象情報を選択的に受信し出力するようにしたものである。
図9は、本実施の形態における電力線通信システムのブロック図である。
電力線通信システムは、第一情報処理装置3、第二情報処理装置4を具備する。第一情報処理装置3および第二情報処理装置4は、電力線1000を介して通信可能に接続されている。
第一情報処理装置3は、第一制御情報格納部300、第一制御情報受信部301、第一周波数決定部302、第一属性決定部303、第一受信部304、第一処理部305、第一出力部306を具備する。
第二情報処理装置4は、第二制御情報格納部400、第二制御情報送信部401、出力指定受付部402、第二取得部403、送信対象情報格納部404、第二送信部405を具備する。
第一制御情報格納部300には、自装置、すなわち第一情報処理装置3が処理可能な情報である処理対象情報についての属性を示す情報である第一属性情報と、自装置が処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報とが格納されている。なお、第一制御情報格納部300に格納されている情報や、第一制御情報格納部300の構成については第一制御情報格納部100と同様であるのでここでは説明を省略する。
第一制御情報受信部301は、電力線1000を介して第二情報処理装置4が送信する情報である1以上の送信対象情報についての属性を示す情報である第二属性情報と、当該送信対象情報が送信される1以上周波数を示す情報である第二周波数情報とを、予め指定された所定の周波数である制御用周波数で第二情報処理装置4から受信する。なお、送信対象情報、第二属性情報および第二周波数情報等については、上述した実施の形態1と同様であるので説明は省略する。第一制御情報受信部301は、通常、通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
第一周波数決定部302は、第一制御情報受信部301が受信した第二周波数情報に応じて、送信対象情報を受信する周波数を判断する。例えば、第一情報処理装置3は、第一制御情報格納部300から、第一周波数情報を読み出して、第二周波数情報が示す第二情報処理装置4が送信可能な周波数または周波数帯の中から、第一周波数情報が示す第一情報処理装置3が受信可能な周波数または周波数帯と一致する周波数を判断する。特に、第一周波数決定部302は、第二周波数情報が示す周波数または周波数帯の中に、第一周波数情報が示す周波数または周波数帯と一致する周波数または周波数帯が複数存在する場合、この複数の周波数または周波数帯の中から、処理対象情報を受信する一以上の周波数または周波数帯を決定するようにすることが好ましい。第一周波数情報が示す周波数または周波数帯と一致する複数の周波数または周波数帯から、第一情報処理装置3が処理対象情報を受信可能な一以上の周波数や周波数帯を決定する方法は、どのような方法であっても良い。例えば、ランダムに決定しても良いし、周波数の最も小さいものを選択するようにしても良い。第一周波数決定部302は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第一周波数決定部302の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、処理対象情報を受信する周波数を判断する必要がない場合、例えば、第一周波数情報が示す周波数あるいは周波数帯が一つに限られている場合等には、第一周波数決定部302は省略しても良い。
第一属性決定部303は、第一制御情報受信部301が受信した第二属性情報に応じて、取得の対象となる送信対象情報の属性を決定する。ここでの送信対象情報の属性を決定するとは、第一情報処理装置1が処理可能な送信対象情報が対応付けられている属性を示す情報を決定することである。具体的には、受信の対象となる送信対象情報が対応付けられている第二属性情報を決定することであり、第一制御情報受信部301が受信した第二属性情報に応じて、どのような第二属性情報に対応付けられた送信対象情報を受信の対象とするかを決定することである。例えば、第一情報処理装置1は、上述した第一制御情報格納部300から第一属性情報を読み出し、第一属性情報と、第一制御情報受信部301が受信した第二属性情報とを比較して、第二情報処理装置2が送信する処理対象情報の属性の中から、第一情報処理装置1が処理可能な処理対象情報の属性に対応する属性、具体的には一致する属性を検出する。具体的には、第二属性情報の中から、第一属性情報と一致するものを検出する。この一致の判断は部分一致であっても良い。この検出した属性、すなわち検出された第二属性情報が示す属性が、受信の対象となる処理対象情報の属性に決定される。そして、この属性を有する処理対象情報が後述する第一受信部304により受信される。特に、第一属性決定部303は、第一属性情報と一致すると判断された第二属性情報が、一の処理対象情報が同時に有し得ない複数の属性を示すものである場合、すなわち、第一情報処理装置1が属性の異なる複数の送信対象情報を受信して処理可能なものである場合、そのいずれか一方の属性を、取得対象とする送信対象情報の属性に決定することが好ましい。なお、いずれの属性を、取得の対象とする送信対象情報の属性に決定するかについては、どのように決定しても良い。例えば、ランダムに決定しても良いし、予め指定されている優先順位に応じて決定しても良い。なお、第一属性決定部303により、第一情報処理装置3がアナログデータを受信することを示す属性が決定された場合、第一受信部304は属性がアナログデータである送信対象情報を受信する。同様に、また、第一属性決定部303により、第一情報処理装置1がデジタルデータを受信することを示す属性が決定された場合、第一受信部304は属性がデジタルデータである送信対象情報を受信する。なお、第一制御情報受信部301が受信した第二属性情報に応じた受信の対象となる送信対象情報の属性が決定できなかった場合、例えば、第二属性情報に対応した属性が、第一属性情報が示す属性の中になかった場合、第一属性決定部303は第一属性情報に応じた受信の対象となる送信対象情報がないことを判断する。第一属性決定部303は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第一属性決定部303の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、取得の対象となる送信対象情報の属性を決定する必要がない場合、例えば、第一属性情報が、一の送信対象情報が同時に有し得ない複数の属性を示すものでない場合等には、第一属性決定部303は省略しても良い。
第一受信部304は、電力線1000を介して第二情報処理装置4から送信される送信対象情報を受信する。具体的には、第一受信部304は、第一制御情報受信部301が受信した第一属性情報に応じた送信対象情報を、第一制御情報受信部301が受信した第一周波数情報に応じた周波数で受信する。ここでは、特に、第一受信部304は、第一周波数決定部302が決定した周波数または周波数帯で第二情報処理装置4から送信される送信対象情報のうちの、第一属性決定部303が決定した属性に対応した送信対象情報を受信する。ただし、第一受信部304が、どのように第一制御情報受信部301が受信した第二属性情報に対応した送信対象情報を取得してもよく、例えば、第一属性決定部303の決定した結果を用いずに、第一制御情報受信部301が受信した第一属性情報を、そのまま検索キー等として用いて検索を行い、この第一属性情報と同じ第一属性情報と対応付けられた送信対象情報を取得してもよい。第一制御情報受信部301は、通常、通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
第一処理部305は、第一受信部304が受信した送信対象情報を処理する。第一処理部305の構成等については、上述した第一処理部105と同様であるので、ここでの説明は省略する。
第一出力部306は、第一処理部305が処理を行った結果、例えば処理した送信対象情報を出力する。第一出力部306の構成等については、上述した第一出力部106と同様であるので、ここでの説明は省略する。
第二制御情報格納部400には、自装置、すなわち第二情報処理装置4が送信可能な上述した送信対象情報についての属性を示す情報である第二属性情報と、自装置が送信対象情報を送信可能な周波数を示す情報である第二周波数情報とが格納されている。なお、第二制御情報格納部400に格納されている情報や、第二制御情報格納部400の構成については第二制御情報格納部200と同様であるのでここでは説明を省略する。
第二制御情報送信部401は、自装置が送信する送信対象情報についての属性を示す情報である第二属性情報と、自装置が前記送信対象情報を送信する周波数を示す情報である第二周波数情報とを、上述した所定の周波数である制御用周波数で、電力線1000を介して第一情報処理装置3に送信する。具体的には、第二制御情報送信部401は、第二制御情報格納部400に格納されている第二属性情報と第二周波数情報とを読み出して、第一情報処理装置3に送信する。第二属性情報と第二周波数情報とを送信するタイミングやトリガー等は問わない。例えば、第二情報処理装置4が電力線に接続されたことや、電源が投入されたことをトリガーとして第二属性情報と第二周波数情報とを送信しても良いし、第一情報処理装置3から第二属性情報と第二周波数情報との送信を要求する信号、送信のトリガーとなる信号を受信した場合に、第二属性情報と第二周波数情報とを送信しても良い。第一情報処理装置3を送信先に指定する方法は問わない。例えば、第一情報処理装置3を送信先に指定するための情報、例えばアドレス情報等は、予めメモリ等に格納されていても良いし、第一情報処理装置3から送信された情報を利用しても良い。また、送信先を指定せずに、電力線を用いた放送によって第二属性情報と第二周波数情報とを送信しても良い。また、第二属性情報と第二周波数情報とに加えて、第二情報処理装置4の装置識別情報等を送信しても良い。第二制御情報送信部401は、通常、通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。なお、電力線を介して情報を送信するための通信インターフェース等の構成は公知であるので説明は省略する。
出力指定受付部402は、第二情報処理装置4が送信する送信対象情報を指定する情報である出力指定情報を受け付ける。出力指定受付部402の構成は、上述した出力指定受付部204と同様であるので説明は省略する。
第二取得部403は、送信対象情報を取得する。第二取得部403は、例えば、送信対象情報格納部404から送信対象情報を読み出して取得する。第二取得部403は、出力指定受付部402が出力指定情報を受け付けている場合、この受け付けた出力指定情報に対応した送信対象情報を取得する。また、出力指定情報を受け付けていない場合、予め設定されたルール、例えば、ランダム等に従って送信対象情報を出力しても良い。なお、第二取得部403の構成は、上述した第二取得部205が出力指定情報に対応した送信対象情報を取得する構成等と同様であるので、ここでは説明を省略する。
送信対象情報格納部404には、一以上の送信対象情報が格納されている。具体的には、送信対象情報格納部404には、送信対象情報が、それぞれの属性を示す情報と対応付けて格納されている。送信対象情報の属性は、第二属性情報が示す属性等と同様の属性である。送信対象情報格納部206は、不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。
第二送信部405は、第二取得部403が取得した送信対象情報を、電力線1000を介して、第二周波数情報に対応した周波数で第一情報処理装置3に送信する。また、第二送信部207は、送信対象情報に、当該送信対象情報に対応する属性を示す情報と対応付けて送信するようにしても良い。第二送信部405は、通常、通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、電力線通信システムの第一情報処理装置3の動作について図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1001)第一制御情報受信部301は、制御用周波数により受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS1002に進み、受信していない場合、ステップS1001に戻る。
(ステップS1002)第一周波数決定部302は、ステップS1001において受信した第二周波数情報と、自装置が処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報とから、送信対象情報を受信する周波数を決定する。なお、周波数が決定できなかった場合、処理を終了してもよい。
(ステップS1003)第一周波数決定部302は、ステップS1002において決定した周波数の情報を、図示しないメモリ等に蓄積する。
(ステップS1004)第一属性決定部303は、ステップS1001において受信した第二属性情報と、自装置が処理可能な処理対象情報の第一属性情報とを比較して、受信する送信対象情報の属性を決定する。なお、属性が決定できなかった場合、処理を終了してもよい。
(ステップS1005)第一属性決定部303は、ステップS1004で決定した送信対象情報の属性を示す情報を、図示しない格納部等に蓄積する。
(ステップS1006)第一受信部304は、電力線1000を介して、ステップS1003で蓄積した周波数の情報を読み出し、この情報が示す周波数で、属性を示す情報を有する送信対象情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS1007に進み、受信していない場合、ステップS1010に進む。
(ステップS1007)第一受信部304は、ステップS1005で蓄積した送信対象情報の属性を示す情報を読み出し、この情報が示す属性と、第一受信部304が受信した送信対象情報が有する属性とを比較して、ステップS1005で蓄積した送信対象情報の属性に対応した送信対象情報を受信したか否かを判断する。対応した送信対象情報を受信した場合、ステップS1008に進み、受信していない場合、ステップS1010に進む。
(ステップS1008)第一処理部305は、第一受信部304が受信した送信対象情報に対して所定の処理を行う。なお、第一処理部105は、受信した送信対象情報が有する属性を示す情報を読み出して、この属性に応じた処理を行うようにしてもよい。
(ステップS1009)第一出力部306は、ステップS1008において行われた処理の結果として得られた情報を出力する。
(ステップS1010)第一受信部304は、送信対象情報の受信を終了するか否かを判断する。第一受信部104は、例えば、送信対象情報の送信終了を示す情報を受信したことによって、受信の終了を判断しても良いし、所定の時間、送信対象情報を受信しなかった場合に受信の終了を判断しても良い。また、図示しない受付部により、ユーザからの出力を終了する指示を受け付けた場合に受信の終了を判断しても良い。受信を終了する場合、処理を終了し、受信を終了しない場合、ステップS1006に戻る。
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、電力線通信システムの第二情報処理装置4の動作について図11のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1101)第二制御情報送信部401は、第二属性情報と第二周波数情報とを送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、第二制御情報送信部401は、第二情報処理装置4が電力線1000に接続された場合に、第二属性情報と第二周波数情報とを送信するタイミングであると判断する。タイミングであると判断した場合、ステップS1102に進み、タイミングでないと判断した場合、ステップS1101に戻る。
(ステップS1102)第二制御情報送信部401は、第二制御情報格納部200から第二属性情報と第二周波数情報とを読み出す。
(ステップS1103)第二制御情報送信部401は、ステップS1102において読み出した第二属性情報と第二周波数情報とを第一情報処理装置3に、電力線1000を介して、制御用周波数で送信する。
(ステップS1104)出力指定受付部402は、出力指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1105に進み、受け付けていない場合、ステップS1104に戻る。
(ステップS1105)第二取得部403は、ステップS1104において受け付けた出力指定情報に対応した送信対象情報を、送信対象情報格納部404から取得、例えば読み出す。
(ステップS1106)第二送信部405は、ステップS403において取得した送信対象情報を、第一情報処理装置3に送信する。具体的には、第二送信部405は、送信対象情報が有する属性を示す情報とともに第一情報処理装置3に送信する。
(ステップS1107)第二送信部405は、送信処理を終了するか否かを判断する。例えば、第二送信部405は、送信する送信対象情報がなくなった場合やユーザから処理を終了する指示を受け付けた場合に処理を終了すると判断する。終了すると判断した場合、処理を終了し、終了しないと判断した場合、ステップS1105に戻る。
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における電力線通信システムの具体的な動作について説明する。
電力線通信システムの具体例を示す図は、図5において、第一情報処理装置1を第一情報処理装置3に、第二情報処理装置2を第二情報処理装置4に置き換えたものである。ここでは、図五と同様に、例として、電力線1000が宅内の電力線、第一情報処理装置3が、アンプを内蔵したスピーカーシステム、第二情報処理装置4が、ハードディスクに蓄積されている音声データと動画像データとを出力するデジタルオーディオ・ビデオプレーヤであるとする。
第一情報処理装置3は、ファイル形式が「MP3」や「AAC」等の音声情報とを再生可能なスピーカーシステムであり、3チャンネルから8チャンネルで送信対象情報が受信可能であるとする。
図12は、第一制御情報格納部100に格納されている第一周波数情報と第一属性情報とを管理するための第一制御情報管理表である。第一制御情報管理表は、第一情報処理装置1が受信可能な周波数である「第一周波数情報」と、第一情報処理装置1が処理可能な第一属性情報である「第一属性情報」とを管理している。ここでは、第一情報処理装置1がファイル形式が「MP3」の音声情報や、ファイル形式が「AAC」の音声情報等を受信して出力できるものであるため、「第一属性情報」には、「MP3」や「AAC」等の第一属性情報が格納されている。また、「第一周波数情報」には受信可能なチャンネルを示す「3チャンネル」から「8チャンネル」という情報が格納されている。
また、第二情報処理装置4の送信対象情報格納部404には、処理対象情報として、デジタルデータである音声情報と動画像情報とが格納されているものとする。この送信対象情報は、上述した図8と同様であるとする。また、第二情報処理装置4は、5チャンネルおよび6チャンネルで、音声情報を送信可能であるとする。
図13は、第二情報処理装置4の第二制御情報格納部400に格納されている、第二情報処理装置4が送信可能な送信対象情報の属性を示す第二属性情報と、第二情報処理装置4が送信可能な周波数を示す情報である第二周波数情報とを管理するための第二制御情報管理表である。第二制御情報管理表は、第二情報処理装置4が送信可能な周波数を示す情報である「第二周波数情報」と、第二情報処理装置4が送信可能な送信対象情報の属性を示す情報である「第二属性情報」とを管理している。
また、第一情報処理装置1と第二情報処理装置2との間で行われる、第一属性情報や第一周波数情報等の送受信に用いられる制御用周波数としては、0チャンネルが用いられることが予め決まっているものとする。
まず、電力線1000に第二情報処理装置4が接続されている状態で、第一情報処理装置3を電力線1000に接続すると、電力線1000を用いたネットワークに接続されたことを示すため、第一情報処理装置3の第一制御情報送信部101等が、自機器のネットワーク上のアドレス情報等をネットワーク上の装置にブロードキャストする。
第二情報処理装置4は、第一情報処理装置3から図示しない受信部等を用いてアドレス情報等を受け取る。
第二制御情報送信部401は、アドレス情報を受信したことをトリガーとして、第二制御情報格納部200に格納されている第二周波数情報と第二属性情報とを読み出し、読み出した情報を、受信したアドレス情報を用いて、制御用周波数である0チャンネルで第一情報処理装置3に送信する。このとき、第二情報処理装置4を識別する情報等も送信する。
第一情報処理装置3の第一制御情報受信部301は、第二情報処理装置4から送信される第二周波数情報と第二属性情報とを受信する。
第一制御情報受信部301が第二周波数情報と第二属性情報とを受信すると、第一周波数決定部302は、第一制御情報受信部301が受信した図13の第二制御情報管理表が示す第二周波数情報と、図12に示した第一制御情報管理表の「第一周波数情報」の属性値とを比較する。そして、一致する周波数、ここではチャンネルを決定する。ここでは、5チャンネルと6チャンネルとが一致するチャンネルと決定される。さらに、ここでは、さらに予め設定されたルールに従って、最も中心周波数の小さいチャンネルである5チャンネルを、送信対象情報を受信する周波数に決定し、図示しないメモリ等の格納部に、第二情報処理装置4と対応付けて、具体的には第二周波数情報とともに送信された第二情報処理装置4の識別情報と対応付けて蓄積する。この第一周波数情報が、第一受信部304が送信対象情報を受信する周波数を示す情報である。
つぎに、第一属性決定部303は、第一制御情報受信部301が受信した図13の第二制御情報管理表が示す第二属性情報と、図12に示した第一制御情報管理表の「第一属性情報」に含まれる第一属性情報とを比較する。そして、一致する第一属性情報が示す属性を決定する。ここでは、「MP3」と「AAC」とが一致する属性に決定される。さらにここでは、この決定した属性のうちの一つを予め設定されたルールに従って選択する。例えば、予めAACよりもMP3を優先する、というルールが定められている場合、「MP3」を選択する。そして、この「MP3」という属性を示す第一属性情報を、図示しないメモリ等の格納部に、第二情報処理装置4と対応付けて、具体的には第二属性情報とともに送信された第二情報処理装置4の識別情報と対応付けて蓄積する。この第一属性情報が、第一受信部304が受信の対象とする送信対象情報の属性を判断する際に利用する情報である。
次に、第二情報処理装置4の出力指定受付部402が、送信対象情報の指定を受け付けたとする。ここでは、例えば、音声情報である送信対象情報のジャンルである「クラシック」を選択ボタン等を介して受け付けたとする。出力指定受付部402は、この送信対象情報のジャンルを示す文字列の出力指定情報「クラシック」を構成し、第二取得部403に出力する。
第二取得部403は、図8に示したような送信対象情報管理表から「ジャンル」の属性値が、出力指定受付部402が受け付けた出力指定情報である「クラッシック」に一致するレコードを検索し、検索されたレコードの「データ」の属性値である送信対象情報を取得する。
ここでは、「ジャンル」が「クラシック」である、「ID」が「0002」であるレコードと「ID」が「0003」であるレコードが検索される。そして、「ID」が「0002」であるレコードに対応した「MP3」形式の音声情報と、「ID」が「0003」であるレコードに対応した「AAC」形式の音声情報とが処理対処情報格納部404から読み出される。そして読み出された音声情報が、第二送信部405から、第二情報処理装置4の識別情報とともに、図13に示した「第二周波数情報」が示す全ての周波数、ここでは5チャンネルと6チャンネルとで、第一情報処理装置3に送信される。また、ここでは、音声情報の第二属性情報もそれぞれの音声情報とともに送信する。
第一情報処理装置3の第一受信部304は、電力線1000を介して第一周波数決定部302が決定した5チャンネルおよび6チャンネルで第二情報処理装置2から送信される音声情報のうちの、第一属性決定部303が決定した属性を有する音声情報を受信する。ここでは、第二情報処理装置2から送信される音声情報の属性は、これらの音声情報と共に送信される属性情報を用いて判断される。具体的には、第一属性決定部303が決定した第一属性情報と一致する第二属性情報を有する音声情報だけを、選択的に受信する。ここでは、ファイル形式が「MP3」である音声情報だけを受信する。
第一処理部305は、第一受信部304が受信した「MP3」の音声情報をデコードし、増幅する処理を行う。そして、デコードされ増幅された音声情報を、第一出力部306が、図示しないスピーカー等から音声出力する。
なお、この具体例においては、第二情報処理装置2がデジタルの送信対象情報を出力する場合について説明したが、上記実施の形態1の具体例のように、アナログの送信対象情報を出力するようにしても良い。
なお、上記具体例においては、第一受信部304が、受信時に送信対象情報の属性を判断して、送信対象情報を受信するか否かを判断するようにしたが、第一受信部304により判断を行う代わりに、第一受信部304が第一周波数決定部302が決定した周波数で受信した全ての送信対象情報について、第一処理部が属性を用いて処理を行うか否かを判断してもよい。また、属性の異なる複数の送信対象情報を受信して第一処理部が処理可能な情報を全て処理するようにしても良い。この場合、第一属性決定部は不要である。
ここで、第二情報処理装置4が、周波数毎に、予め決められた属性を有する送信対象情報を送信するものである場合、例えば、MP3ファイルは5チャンネル、AACファイルは6チャンネルで送信することが決まっている場合等について考える。この場合、第二制御情報送信部401が、第二情報処理装置4が送信する周波数と属性との組み合わせに応じて予め組み合わされた第二周波数情報と第二属性情報とを、第一情報処理装置3に送信するようにする。そして、第一情報処理装置3では、第一周波数決定部302と第一属性決定部303とが、第一周波数情報と第一属性情報との組み合わせの中から、受信した第二周波数情報と第二属性情報との組み合わせに合致する組み合わせを決定し、この決定した組み合わせの第一周波数情報と第一属性情報とが示す周波数と属性とを、受信時の周波数と、受信の対象とする送信対象情報の属性とに決定するようにしてもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。また、かかることは、第一情報処理装置3が、周波数毎に、予め決められた属性を有する送信対象情報を受信するものである場合においても同様である。
以上、本実施の形態によれば、第二情報処理装置4が電力線1000を介して制御用周波数で、自装置が送信可能な送信対象情報の属性を示す第二属性情報と、自装置が送信可能な周波数を示す第二周波数情報とを送信するようにし、第一情報処理装置3が、この第二属性情報と第二周波数情報とに応じて、第一属性情報に対応した送信対象情報を、第一周波数情報に対応した周波数で受信するようにしたので、通信に用いられる情報の属性や通信を行う周波数等が予め設定されていない場合においても、情報の送受信および処理を行うことができる。
なお、上記実施の形態においては、第一属性情報と第二属性情報とを用いて、第一属性決定部303が第一受信部304が受信する送信対象情報の属性を決定するようにしたが、第一受信部304が受信する送信対象情報の属性を決定する必要がない場合、例えば、第二取得部205が送信する全ての送信対象情報が、第一情報処理装置が処理可能な処理対象情報である場合等には、第一受信部304が受信する送信対象情報の属性を決定するための構成、例えば第一属性決定部303や第一属性情報や第二属性情報等は省略してもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
(実施の形態3)
本実施の形態における電力線通信システムは、上記実施の形態にかかる電力線通信システムにおいて、サーバが、第一情報処理装置に処理対象情報を送信する周波数と、送信対象となる処理対象情報の属性とを決定し、第一情報処理装置に対して、サーバが決定した周波数で、サーバが決定した属性に対応した処理対象情報を、第二情報処理装置に送信させるようにしたものである。
図14は、本実施の形態における電力線通信システムのブロック図である。
電力線通信システムは、第一情報処理装置1、第二情報処理装置5、サーバ6を具備する。第一情報処理装置1、第二情報処理装置5およびサーバ6は、電力線1000を介して通信可能に接続されている。
第一情報処理装置1の構成については、第一制御情報送信部101が、第一周波数情報と第一属性情報とをサーバ6に送信する点を除けば、上記実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
第二情報処理装置5は、第二制御情報格納部400、第二制御情報送信部401、出力指定受付部402、第二取得部205、送信対象情報格納部206、第二送信部207、および第二送信指示受信部501を具備する。
第二制御情報格納部400、および第二制御情報送信部401の構成については、上記実施の形態2と同様であるので説明は省略する。ただし、ここでは、第二制御情報送信部401は、第二周波数情報と第二属性情報とをサーバ6に送信する。
第二取得部205、送信対象情報格納部206、および第二送信部207の構成については、上記実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
ただし、ここでは、第二取得部205は、第二送信指示受信部501が受信した送信指示に応じた処理対象情報を取得する。さらに、第二送信部207は、第二送信指示受信部501が受信した送信指示に応じた周波数で処理対象情報を送信する。
第二送信指示受信部501は、サーバ6から、所定の周波数である制御用周波数で送信される送信指示を受信する。送信指示については、後述する。第二送信指示受信部501は、通常、通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
サーバ6は、第一サーバ制御情報受信部601、第二サーバ制御情報受信部602、周波数決定部603、属性決定部604、送信指示送信部605とを具備する。
第一サーバ制御情報受信部601は、第一情報処理装置1が、所定の周波数である制御用周波数で送信する第一属性情報と第一周波数情報とを受信する。第一サーバ制御情報受信部601の構成は、図2において説明した第二制御情報受信部201と同様であるので、詳細な説明は省略する。
第二サーバ制御情報受信部602は、第2情報処理装置5が、所定の周波数である制御用周波数で送信する第二属性情報と第二周波数情報とを受信する。第二サーバ制御情報受信部602の構成は、図9において説明した第一制御情報受信部301と同様であるので、詳細な説明は省略する。
周波数決定部603は、第一サーバ制御情報受信部601が受信した第一周波数情報と第二サーバ制御情報受信部602が受信した第二周波数情報とに応じて処理対象情報を送信する周波数を決定する。周波数決定部603の構成については、図2において説明した第二周波数決定部202等と同様であるので詳細な説明は省略する。
属性決定部604は、第一サーバ制御情報受信部601が受信した第一属性情報と第二サーバ制御情報受信部602が受信した第二属性情報とに応じて第一情報処理装置1が処理対象とする処理対象情報の属性を決定する。属性決定部604の構成については、図2において説明した第二属性決定部203等と同様であるので詳細な説明は省略する。
送信指示送信部605は、属性決定部604が決定した属性に応じた処理対象情報を、周波数決定部603が決定した周波数で、第一情報処理装置1に送信する指示である送信指示を、所定の周波数である制御用周波数で、第二情報処理装置5に送信する。送信指示とは、具体的には、周波数決定部603が決定した、第一情報処理装置1が処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報と、属性決定部604が決定した、第一情報処理装置1が処理可能な処理対象情報が対応付けられている属性を示す情報とを含む指示であり、上述した第二周波数決定部202が決定した周波数を示す情報や、第二属性決定部203が決定した属性を示す情報と同様の情報を含む指示である。上述した第二取得部205は、例えば、この送信指示に含まれる、第一情報処理装置1が処理可能な処理対象情報が対応付けられている属性を示す情報に応じた送信対象情報である処理対象情報を取得する。また、上述した第二送信部207は、例えば、この送信指示に含まれる、第一情報処理装置1が処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報に応じた周波数で処理対象情報を第一情報処理装置1に送信する。送信指示送信部605は、通常、通信手段で実現されるが、放送を送信する手段で実現されても良い。
次に、電力線通信システムの動作について説明する。ただし、第一情報処理装置1の動作については、図3において説明した動作と同様であるので説明は省略する。
次に、第二情報処理装置5の動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。なお、図15において、図4および図11と同一符号は同一又は相当する部分を示している。
(ステップS1501)第二送信指示受信部501は、サーバ6から送信される送信指示を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS406に進み、受信していない場合、ステップS1501に戻る。
なお、ステップS408においては、第二取得部205は、ステップS1501において受信した送信指示に応じた処理対象情報、具体的には、送信指示に含まれる属性を示す情報に一致する属性を有する送信対象情報である処理対象情報を取得する。
また、ステップS409においては、第二送信部207は、ステップS1501において受信した送信指示に応じた周波数、具体的には、送信指示に含まれる周波数を示す情報に一致する周波数で、第二取得部205が取得した処理対象情報を第一情報処理装置1に送信する。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次にサーバ6の動作について、図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1601)第一サーバ制御情報受信部601は、第一情報処理装置1から第一属性情報と第一周波数情報とを、制御用周波数により受信したか否かを判断する。受信した場合、メモリ等に一時記憶し、ステップS1602に進み、受信していない場合、ステップS1601に戻る。
(ステップS1602)第二サーバ制御情報受信部602は、第二情報処理装置5から第二属性情報と第二周波数情報とを、制御用周波数により受信したか否かを判断する。受信した場合、メモリ等に一時記憶し、ステップS1603に進み、受信していない場合、ステップS1602に戻る。
(ステップS1603)周波数決定部603は、ステップS1601において受信した第一周波数情報と、ステップS1602で受信した第二周波数情報とを比較して、第二情報処理装置5が処理対象情報を送信する周波数を決定する。
(ステップS1604)属性決定部604は、ステップS1601において受信した第一属性情報と、ステップS1602で受信した第二属性情報とを比較して、第二情報処理装置5が送信する処理対象情報の属性を決定する。
(ステップS1605)送信指示送信部605は、ステップS1603のおいて決定した周波数で、ステップS1604において決定した属性に対応した処理対象情報を、第一情報処理装置1に送信する指示である送信指示を構成し、第二属性情報と第二周波数情報との送信元である第二情報処理装置5に送信する。そして、処理を終了する。
なお、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における電力線通信システムの具体的な動作について説明する。この電力線通信システムの具体例を示す図は図17である。ここでは、例として、電力線1000が宅内の電力線、第一情報処理装置1が、アンプを内蔵したスピーカーシステム、第二情報処理装置5が、ハードディスクに蓄積されている音声データと動画像データとを出力するデジタルオーディオ・ビデオプレーヤ、サーバ6は、いわゆるホームサーバであるとする。また、この第二情報処理装置5は、音声データ、静止画像データおよび動画像データを、デジタルデータまたはアナログデータのいずれのデータ形式でも送信できるものであるとする。そして、第一情報処理装置1、第二情報処理装置5、およびサーバ6が電力線1000に接続されているものとする。第一情報処理装置1と第二情報処理装置5が処理可能な情報や、通信可能なチャンネルや制御用周波数等については、上述した実施の形態1の具体例の第一情報処理装置1と第二情報処理装置2と同様であるとする。
まず、電力線1000にサーバ6だけが接続された状態で、第一情報処理装置1を電力線1000に接続すると、第一情報処理装置1の第一制御情報送信部101は、図6に示した第一制御情報管理表の属性値である第一周波数情報と第一属性情報とを読み出して、制御用周波数である0チャンネルで、電力線1000を用いてサーバ6に送信する。
次に、電力線1000に第二情報処理装置5を接続すると、第二情報処理装置5の第二制御情報送信部401は、図7に示した第二周波数情報と第二属性情報とを読み出して、電力線1000を用いて、0チャンネルでサーバ6に送信する。
サーバ6の第一サーバ制御情報受信部601は、第一情報処理装置1から0チャンネルで送信される第一周波数情報と第一属性情報とを受信する。
また、サーバ6の第二サーバ制御情報受信部602は、第二情報処理装置2から0チャンネルで送信される第二周波数情報と第二属性情報とを受信する。
周波数決定部603は、上述した第二周波数決定部202と同様に、第一サーバ制御情報受信部601および第二サーバ制御情報受信部602が受信した、図6の第一制御情報管理表が示す第一周波数情報と、図7に示した第二制御情報管理表が示す第二周波数情報とを比較する。そして、一致する周波数情報が示す周波数、ここではチャンネルを決定する。ここでは、「5チャンネル」が決定される。
また、属性決定部604は、上述した第二属性決定部203と同様に、第一サーバ制御情報受信部601および第二サーバ制御情報受信部602が受信した、図6の第一制御情報管理表が示す第一属性情報と、図7に示した第二制御情報管理表が示す第二属性情報とを比較する。そして、一致する第二属性情報(または第一属性情報)が示す属性を、送信対象となる処理対象情報の属性に決定する。ここでは「アナログ音声」という属性が送信対象となる処理対象情報の属性に決定される。
そして、送信指示送信部605は、周波数決定部603が決定した「5チャンネル」という周波数で、属性決定部604が決定した「アナログ音声」という属性に対応した処理対象情報を、第一情報処理装置1に送信する指示である送信指示を、第二情報処理装置5に、0チャンネルで送信する。
第二情報処理装置5の第二送信指示受信部501がこの送信指示を受信すると、この送信指示が示す属性である「アナログ音声」に応じた処理対象情報を取得し、取得した処理対象情報を、この送信指示が示す周波数である「5チャンネル」で第一情報処理装置1に送信する。なお、第二情報処理装置5が、属性や周波数を示す情報に応じて、処理対象情報を取得し送信する処理や、第一情報処理装置1が、処理対象情報を受信し出力する処理については、上記各具体例と同様であるので説明は省略する。
以上、本実施の形態によれば、第一情報処理装置1が電力線1000を介して制御用周波数で、自装置が処理対象情報を受信可能な周波数を示す第一周波数情報と、自装置が処理可能な処理対象情報の属性を示す第一属性情報と、をサーバ6に送信するようにし、第二情報処理装置5が、自装置が送信可能な送信対象情報の属性を示す第二属性情報と、自装置が送信可能な周波数を示す第二周波数情報とを、サーバ6に送信するようにし、サーバ6が、第一周波数情報と第二周波数情報とから、処理対象情報を送信する周波数を決定し、第一属性情報と第二属性情報とから、処理対象となる処理対象情報の属性を決定し、第二情報処理装置5に、この決定した結果が示す属性に応じた処理対象情報を、この決定した結果が示す周波数で送信させるようにしたことにより、通信に用いられる情報の属性や通信を行う周波数等が予め設定されていない場合においても、情報の送受信および処理を行うことができる。
また、処理対象情報を送信する周波数を決定する処理および送信対象となる処理対象情報の属性を決定する処理を、サーバで集中的に処理することにより、第二情報処理装置5の構成を簡略化することができる。
なお、上記実施の形態においては、第一属性情報と第二属性情報とを用いて、属性決定部604が第二取得部205が取得する処理対象情報の属性を決定するようにしたが、第二取得部205が取得する処理対象情報の属性を決定する必要がない場合、例えば、第二取得部205が取得する全ての送信対象情報が、第一情報処理装置が処理可能な処理対象情報である場合等には、第二取得部205が取得する処理対象情報の属性を決定するための構成、例えば属性決定部604や、属性決定部604が決定した属性を有する処理対象情報を送信させるための送信指示の送信や、第一属性情報や第二属性情報、等は省略してもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
(実施の形態4)
本実施の形態における電力線通信システムは、上記実施の形態3にかかる電力線通信システムにおいて、第一情報処理装置に対して、サーバが決定した周波数で、サーバが決定した属性に対応した処理対象情報を、第二情報処理装置に送信させるかわりに、第二情報処理装置が電力線を介して、送信可能な周波数で送信する送信対象情報のうちの、サーバが決定した周波数で送信される、サーバが決定した属性に対応した送信対象情報を、第一情報処理装置に電力線を介して受信させるようにしたものである。
図18は、本実施の形態における電力線通信システムのブロック図である。
電力線通信システムは、第一情報処理装置7、第二情報処理装置4、サーバ8を具備する。第一情報処理装置7、第二情報処理装置4およびサーバ8は、電力線1000を介して通信可能に接続されている。
第一情報処理装置7は、第一制御情報格納部100、第一制御情報送信部101、第一受信部304、第一処理部305、第一出力部306、および第一受信指示受信部701を具備する。
第一制御情報格納部100、第一制御情報送信部101の構成については、上記実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。ただし、ここでは、第一制御情報送信部101は、第一属性情報と第一周波数情報とをサーバ8に制御用周波数で送信する。
第一受信部304、第一処理部305、および第一出力部306の構成については、上記実施の形態2と同様であるので説明は省略する。ただし、ここでは、第一受信部304は、第一受信指示受信部701の受信した受信指示に応じた周波数で、この受信指示に応じた属性の送信対象情報を受信する。
第一受信指示受信部701は、サーバ8から送信される受信指示を受信する。受信指示については後述する。第一受信指示受信部701は、通常、通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
第二情報処理装置4の構成については、第一制御情報送信部301が、第一周波数情報と第一属性情報とをサーバ8に送信する点を除けば、上記実施の形態2と同様であるので、説明は省略する。
サーバ8は、第一サーバ制御情報受信部601、第二サーバ制御情報受信部602、周波数決定部603、属性決定部604、受信指示送信部801とを具備する。
第一サーバ制御情報受信部601、第二サーバ制御情報受信部602、周波数決定部603、属性決定部604の構成については、実施の形態3と同様であるので説明は省略する。ただし、第一サーバ制御情報受信部601は、第一情報処理装置7から、第一属性情報および第一周波数情報を受信する。また、第二サーバ制御情報受信部602は、第二情報処理装置4から、第二属性情報および第二周波数情報を受信する。また、周波数決定部603は、第一サーバ制御情報受信部601が受信した第一周波数情報と第二サーバ制御情報受信部602が受信した第二周波数情報とに応じて処理対象情報を受信する周波数を決定するものとする。
受信指示送信部801は、第二情報処理装置4が送信する送信対象情報のうちの、属性決定部604が決定した属性に応じた送信対象情報を、周波数決定部603が決定した周波数で受信する指示である受信指示を、所定の周波数である制御用周波数で、第一情報処理装置7に送信する。受信指示とは、具体的には、周波数決定部603が決定した、第一情報処理装置7が処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報と、属性決定部604が決定した、第一情報処理装置1が処理可能な処理対象情報が対応付けられている属性を示す情報とを含む指示であり、上述した第一周波数決定部302が決定した周波数を示す情報や、第一属性決定部303が決定した属性を示す情報をと同様の情報を含む指示である。上述した第一受信部304は、例えば、この受信指示に含まれる、第一情報処理装置7が受信可能な周波数を示す情報に応じた周波数で、第一情報処理装置7が処理可能な処理対象情報が対応付けられている属性を示す情報に応じた送信対象情報を受信する。受信指示送信部801は、通常、通信手段で実現されるが、放送を送信する手段で実現されても良い。
次に、電力線通信システムの動作について説明する。ただし、第二情報処理装置4の動作については、図11において説明した動作と同様であるので説明は省略する。
次に、第一情報処理装置7の動作について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、図19において、図3および図10と同一符号は同一又は相当する部分を示している。
(ステップS1901)第一受信指示受信部701は、サーバ8から送信される受信指示を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS1006に進み、受信していない場合、ステップS1901に戻る。
なお、ステップS1006においては、第一受信部304は、ステップS1901において受信した受信指示に応じた周波数、具体的には、送信指示に含まれる周波数を示す情報に一致する周波数で送信対象情報を受信する。
また、ステップS1007においては、第一受信部304は、受信した送信対象情報が、ステップS1901において受信した受信指示に応じた送信対象情報、具体的には、受信指示に含まれる処理対象情報の属性を示す情報に一致する属性を有する送信対象情報であるか否かの判断を行う。
なお、図19のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次にサーバ8の動作について、図20のフローチャートを用いて説明する。なお、図において、図16と同一ステップは、同一又は相当する処理を示す。
(ステップS2001)受信指示送信部801は、第二情報処理装置2が送信する送信対象情報のうちの、ステップS1604において属性決定部604が決定した属性に応じた送信対象情報を、ステップS1603において周波数決定部が決定した周波数で受信する指示である受信指示を構成し、制御用周波数で、第一属性情報と第一周波数情報との送信元である第一情報処理装置7に送信する。そして、ステップS1601に戻る。
なお、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における電力線通信システムの具体的な動作について説明する。この電力線通信システムは図17に示したシステムにおいて、第一情報処理装置を第一情報処理装置7、第二情報処理装置を第二情報処理装置4に、サーバをサーバ8に置き換えたものである。
サーバ8が接続された電力線1000に、第一情報処理装置7を接続すると、上記実施の形態3の具体例と同様に、サーバ8は、第一情報処理装置7から0チャンネルで送信される第一周波数情報と第一属性情報とを受信する。
また、第二情報処理装置4を接続すると、同様に、サーバ6の第二サーバ制御情報受信部602は、第二情報処理装置4から0チャンネルで送信される第二周波数情報と第二属性情報とを受信する。
周波数決定部603は、実施の形態2において説明した第一周波数決定部302と同様に、第一サーバ制御情報受信部601および第二サーバ制御情報受信部602が受信した第一周波数情報と、第二周波数情報とを比較し、一致する周波数情報が示す周波数、ここではチャンネルを決定する。
また、属性決定部604は、実施の形態2において説明した第一属性決定部303と同様に、第一サーバ制御情報受信部601および第二サーバ制御情報受信部602が受信した第一属性情報と、第二属性情報とを比較し、一致する第二属性情報(または第一属性情報)が示す属性を、受信の対象となる送信対象情報の属性に決定する。
そして、受信指示送信部801は、周波数決定部603が決定した周波数で、属性決定部604が決定した属性に対応した送信対象情報を受信する指示である受信指示を、第一情報処理装置7に、0チャンネルで送信する。
第二情報処理装置4が出力指示情報等に応じて処理対象情報を出力する。この処理は、上記実施の形態の具体例と同様である。
第一情報処理装置7の第一受信指示受信部701は、サーバ8から0チャンネルで送信された受信指示を受信すると、第一受信部304は、この受信指示が示す周波数で電力線1000を介して送信される、この受信指示が示す属性を有する送信対象情報を受信する。そして、受信した送信対象情報を処理し、出力する。
以上、本実施の形態によれば、第一情報処理装置7が電力線1000を介して制御用周波数で、自装置が処理対象情報を受信可能な周波数を示す第一周波数情報と、自装置が処理可能な処理対象情報の属性を示す第一属性情報と、をサーバ8に送信するようにし、第二情報処理装置4が、自装置が送信可能な送信対象情報の属性を示す第二属性情報と、自装置が送信可能な周波数を示す第二周波数情報とを、サーバ8に送信するようにし、サーバ8が、第一周波数情報と第二周波数情報とから、処理対象情報を受信する周波数を決定し、第一属性情報と第二属性情報とから、処理対象となる処理対象情報の属性を決定し、第一情報処理装置7に、この決定した結果が示す属性に応じた送信対象情報を、この決定した結果が示す周波数で受信させるようにしたことにより、通信に用いられる情報の属性や通信を行う周波数等が予め設定されていない場合においても、情報の送受信および処理を行うことができる。
また、送信対象情報を受信する周波数を決定する処理および受信対象となる送信対象情報の属性を決定する処理を、サーバで集中的に処理することにより、第一情報処理装置7の構成を簡略化することができる。
なお、上記実施の形態においては、第一属性情報と第二属性情報とを用いて、属性決定部604が第一受信部304が受信する送信対象情報の属性を決定するようにしたが、第一受信部304が受信する送信対象情報の属性を決定する必要がない場合、例えば、第二情報処理装置が送信する全ての送信対象情報が、第一情報処理装置が処理可能な処理対象情報である場合等には、第一受信部304が受信する送信対象情報の属性を決定するための構成、例えば属性決定部604や、属性決定部604が決定した属性を有する処理対象情報を受信させるための受信指示の送信や、第一属性情報や第二属性情報、等は省略してもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
(実施の形態5)
図21は、本実施の形態にかかる電力線通信システムの構成を説明するための概念図である。本実施の形態にかかる電力線通信システムは、上述した実施の形態1において、第一情報処理装置1を可視光通信が可能な照明装置とし、第二情報処理装置2を照明装置である第一情報処理装置1の制御および第一情報処理装置1から可視光通信で送信するための情報を送信する装置としたものである。また、この実施の形態においては、例として、第一情報処理装置1が可視光通信により送信する情報を受信し処理する装置である可視光通信受信装置9が設けられているものとする。
本実施の形態の電力線通信システムの構成および動作については、上記実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の電力線通信システムの具体的な動作について説明する。ここでは、第一情報処理装置1は、電力通信線と接続されており、処理対象情報として、自装置の照明のON/OFF制御等を指示する制御情報である照明制御情報と、自装置が可視光を用いて送信可能な情報である照明送信情報だけを受信可能なものであるとし、4チャンネルでは照明制御情報、5チャンネルでは照明送信情報をそれぞれ受信可能であるとする。また、この具体例においては、第一情報処理装置1が可視光通信により送信する情報を受信し処理する装置である可視光通信受信装置9が設けられているものとする。この可視光通信受信装置9は、ここでは一例として、可視光通信の受光部901を備えたPDA等の小型情報端末であるとする。この可視光通信受信装置9は、受光部901が可視光を受光することで受信した信号から、図示しない処理部が第一情報処理装置1が送信した情報を取得して、取得した情報に応じた処理を行うものである。ここでは、特に図示しない処理部が、第一情報処理装置1が送信した情報から出力用のデータの構成し、構成したデータを図示しない出力部が出力するようにしたものである。ここでは例として処理部が、第一情報処理装置1が送信した情報から出力用のデータの構成し、出力部が表示デバイスであるディスプレイ902を備えており、このディスプレイ902に、処理部が第一情報処理装置1が送信した情報から構成した表示用のデータを表示させる場合について説明する。
図22は、第一制御情報格納部100に格納されている第一周波数情報と第一属性情報とを管理するための第一制御情報管理表である。第一制御情報管理表は、レコードを管理するための識別情報である「ID」と、第一情報処理装置1が受信可能な周波数である「第一周波数情報」と、第一情報処理装置1が「第一周波数情報」が示す周波数で受信し、処理可能な処理対象情報についての属性を示す情報である「第一属性情報」とを管理している。ここでは、第一情報処理装置1が照明制御情報と照明送信情報とを受信して出力できるものであるため、「第一属性情報」には、「照明制御情報」と「照明送信情報」いう第一属性情報が格納されている。
また、第二情報処理装置2の送信対象情報格納部206には、送信対象情報として、可視光通信により送信する情報である照明制御情報と照明送信情報が格納されているものとする。これらの照明制御情報と照明送信情報とは、ユーザにより、予め入力された情報であっても良いし、ユーザから入力された情報を送信する際に一時的に蓄積されたものであって良い。また、第二情報処理装置2は、3〜8チャンネルで照明制御情報と照明送信情報とを送信可能であるとする。
図23は、第二情報処理装置2の第二制御情報格納部200に格納されている、第二情報処理装置2の送信可能な送信対象情報の属性を示す第二属性情報と、第二情報処理装置2が送信可能な周波数を示す情報である第二周波数情報とを管理するための第二制御情報管理表である。第二制御情報管理表は、第二情報処理装置2が送信可能な周波数を示す情報である「第二周波数情報」と、第二情報処理装置2が送信可能な送信対象情報の属性を示す情報である「第二属性情報」とを管理している。
また、第一情報処理装置1と第二情報処理装置2との間で行われる、第一属性情報や第一周波数情報等の送受信に用いられる制御用周波数としては、0チャンネルが用いられることが予め決まっているものとする。
まず、電力線1000に第二情報処理装置2が接続されている状態で、第一情報処理装置1を電力線1000に接続すると、第一情報処理装置1の第一制御情報送信部101は、図6に示した第一制御情報管理表の属性値である第一周波数情報と第一属性情報とを読み出して、電力線1000を用いて第二情報処理装置2に送信する。
なお、電力線1000のネットワーク上の第一情報処理装置1や第二情報処理装置2のアドレス等は、どのように取得するようにしても良い。例えば、ユーザ等によりアドレス情報や機器の識別情報を指定するようにしても良い。また、装置のアドレス等を指定せずに、放送等により第一周波数情報や第一属性情報を送信しても良い。
第二情報処理装置2の第二制御情報受信部201は、第一情報処理装置1から送信される第一周波数情報と第一属性情報とを受信する。
第二制御情報受信部201が図22の第一制御情報管理表に示すような第一周波数情報と第一属性情報とを受信すると、第二周波数決定部202は、図22の第一制御情報管理表が示す各レコード毎に、第二制御情報受信部201が受信した第一周波数情報と、図23に示した第二制御情報管理表の第二周波数情報とを比較する。そして、一致する周波数、ここではチャンネルを決定する。ここでは、「ID」が「A01」のレコードについては、「5チャンネル」が一致するチャンネルと決定される。また、「ID」が「A02」のレコードについては、「4チャンネル」が一致するチャンネルと決定される。なお、複数のチャンネルが一致した場合、複数のチャンネルのうちの一のチャンネルだけを、予め設定されたルール等に応じて選択することが好ましい。このルールは、例えば、最も中心周波数の小さいチャンネルを選択する、というルール等である。
つぎに、第二属性決定部203は、図22の第一制御情報管理表が示す各レコード毎に、第二制御情報受信部201が受信した第一属性情報と、図23に示した第二制御情報管理表の第二属性情報とを比較する。そして、一致する第二属性情報(または第一属性情報)を決定する。この決定された第二属性情報が示す属性が、送信対象となる処理対象情報の属性である。ここでは、「照明制御情報」が、「ID」が「A01」のレコードの第一属性情報と一致する第二属性情報に決定される。また、「ID」が「A02」のレコードの第一属性情報については、「照明送信情報」が一致する第二属性情報に決定される。そして、おなじ「ID」について決定された周波数と、第二属性情報とを、それぞれ図示しないメモリ等の格納部に、第一情報処理装置1と対応付けて蓄積する。この蓄積した周波数が、処理対象情報を送信する際に利用する周波数である。また、この蓄積した第二属性情報が、第二取得部205が取得の対象となる処理対象情報を判断する際に利用する第二属性情報である。
図24は、第二属性決定部203により決定された周波数と、第二属性情報との関係を管理する周波数管理表である。周波数管理表は、処理対象情報を受信する装置を識別する情報である「装置」と、送信対象となる処理対象情報の属性を示す「第二属性情報」、「第二属性情報」に対応した属性の処理対象情報を送信に利用する周波数である「周波数」を、管理している。
次に、第二情報処理装置2の出力指定受付部204が、処理対象情報の指定を受け付けたとする。ここでは、例えば、ユーザにより、第一情報処理装置1の照明をON、すなわち点灯するための操作が第二情報処理装置2のスイッチ等に対して行われたとする。これにより、出力指定受付部204が、「power_on」という処理対象情報の指定の受け付けとなる。
図25は、送信対象情報格納部206に格納されている送信対象情報を管理するための送信対象情報管理表である。送信対象情報管理表は、「ID」、「属性」、および「データ」という属性を有している。「ID」は各送信対象情報を管理するための識別情報である。「属性」は上述した第二属性情報に相当する。「データ」は送信対象情報である。
第二送信部207は、出力指定受付部204が指定を受け付けた処理対象情報「power_on」に一致する送信対象情報を、図25の送信対象情報管理表の「データ」属性内において検索し、「データ」属性が一致するレコードの「属性」の値を取得する。そして、図24に示した周波数管理表から、この取得した「属性」と一致する「第二属性情報」を有するレコードの「周波数」の値を取得する。ここでは、図25の送信対象情報管理表の「ID」が「001」のレコードの「データ」属性が「power_on」に一致するため、このレコードの「属性」である「照明制御情報」を一旦取得する。そして、図24に示した周波数管理表のレコードのうちの、「第二属性情報」が「照明制御情報」であるレコードの「周波数」の値である「5チャンネル」を取得する。そして、この周波数を示すデータ、すなわち「5チャンネル」を示すデータを、同じレコードの「装置」の値が示す装置、ここでは、第一情報処理装置1に電力線1000を介して0チャンネルで送信する。
第一情報処理装置1の第一受信部104が、0チャンネルでこの「5チャンネル」を示す情報を受信すると、第一情報処理装置1は、処理対象情報が5チャンネルで第二情報処理装置2から送信されることを判断する。
なお、同様に、この図24の周波数管理表の「5チャンネル」に対応した「第二属性情報」の値である「照明制御情報」を第一情報処理装置1に送信するようにしても良い。また、送信する周波数を第一情報処理装置1に連絡する必要がない場合、周波数を示す情報を送信する処理は省略可能である。
第二取得部205は、出力指定受付部204が指定を受け付けた「power_on」という送信対象情報を送信対象情報格納部206から取得する。そして、第二送信部207は、上述した処理で取得した周波数である5チャンネルで、第二取得部205が取得した「power_on」という送信対象情報を、処理対象情報として第一情報処理装置1に電力線1000を介して送信する。
第一情報処理装置1の第一受信部104は、電力線1000を介して5チャンネルで第二情報処理装置2から送信される処理対象情報「power_on」を受信する。
第一処理部105は、第一受信部104が受信した処理対象情報である「power_on」という命令に従って、照明を点灯する指示を、第一出力部106等に対して出力する。これにより、第一出力部106が、図示しない光源、例えばLEDに対して電力を供給して、照明が点灯する。なお、第一受信部104が受信した処理対象情報が、第一情報処理装置1に対する照明制御情報であることは、処理対象情報を受信したチャンネルで判断しても良いし、第二送信部207が処理対象情報に照明制御情報であることを示す情報を付加して送信するようにし、この付加された情報から第一処理部105が照明制御情報であることを判断しても良い。
次に、第二情報処理装置2の出力指定受付部204が、「65」という処理対象情報を可視光通信で送信する指定を受け付けたとする。なお、この「65」は文字列データであるとする。なお、文字列データの代わりに、データが格納されたファイル名等の指定を受けつけても良い。
第二送信部207は、出力指定受付部204が指定を受け付けた処理対象情報「65」に一致する送信対象情報を、図25の送信対象情報管理表の「データ」属性内において検索し、「データ」属性が一致するレコードの「属性」の値を取得する。そして、図24に示した周波数管理表から、この取得した「属性」と一致する「第二属性情報」を有するレコードの「周波数」の値を取得する。ここでは、図25の送信対象情報管理表の「ID」が「003」のレコードの「データ」属性が「65」に一致するため、このレコードの「属性」である「照明送信情報」を一旦取得する。そして、図24に示した周波数管理表のレコードのうちの、「第二属性情報」が「照明送信情報」であるレコードの「周波数」の値である「4チャンネル」を取得する。そして、この周波数を示すデータ、すなわち「4チャンネル」を示すデータを、同じレコードの「装置」の値が示す装置、ここでは、第一情報処理装置1に電力線1000を介して0チャンネルで送信する。
なお、可視光通信を行う場合には、上記のような図25の送信対象情報管理表を用いる代わりに、送信対象情報格納部206に一時記憶された可視光通信に用いる情報を送信する指示、例えばコマンド等を受け付けた時点で、「照明送信情報」という「属性」を取得するようにしても良い。
第一情報処理装置1の第一受信部104が、0チャンネルでこの「4チャンネル」を示す情報を受信すると、第一情報処理装置1は、処理対象情報が4チャンネルで第二情報処理装置2から送信されることを判断する。
第二取得部205は、出力指定受付部204が指定を受け付けた「65」という送信対象情報を送信対象情報格納部206から取得する。そして、第二送信部207は、上述した処理で取得した周波数である4チャンネルで、第二取得部205が取得した「65」という送信対象情報を、処理対象情報として第一情報処理装置1に電力線1000を介して送信する。
第一情報処理装置1の第一受信部104は、電力線1000を介して4チャンネルで第二情報処理装置2から送信される処理対象情報「65」を受信する。
第一処理部105は、第一受信部104が受信した処理対象情報である「65」という照明送信情報に従った光の出力パターンを、図示しない格納部等から取得し、この出力パターンに従って発光を行わせる指示を、第一出力部106等に対して出力する。これにより、第一出力部106が、光源に対して出力パターンに応じた電力を供給して、照明が「65」という照明送信情報に従った点灯パターンで点灯する。なお、第一受信部104が受信した処理対象情報が、第一情報処理装置1から可視光通信で出力される照明送信情報であることは、処理対象情報を受信したチャンネルで判断しても良いし、第二送信部207が処理対象情報に照明送信情報であることを示す情報を付加して送信するようにし、この付加された情報から第一処理部105が照明送信情報であることを判断しても良い。
可視光通信受信装置9の受光部901が、第一情報処理装置1から出力される可視光を受光すると、この受光した可視光から、図示しない処理部が、可視光通信で送信された情報、ここでは「65」という文字列データを取得する。そして、取得したデータを表示させる指示を図示しない出力部に出力する。出力部は、処理部が取得した文字列データを、ディスプレイ902に、図26に示すように表示させる。
なお、出力指定受付部204が指定を受け付けた処理対象情報に一致する送信対象情報の属性が、「照明制御情報」および「照明送信情報」のいずれでもない場合、この属性に対応するレコードが、図24の周波数管理表にないことから、送信対象情報の送信等は行われず、例えばエラー表示等が行われるようにしてもよい。
以上、本実施の形態によれば、可視光通信が可能な照明装置である第一情報処理装置1が電力線1000を介して制御用周波数で、自装置が処理対象情報を受信可能な周波数を示す第一周波数情報と、自装置が処理可能な処理対象情報の属性を示す第一属性情報と、を送信するようにし、第二情報処理装置2が、この第一属性情報と第一周波数情報とに応じて、第一属性情報に応じた処理対象情報である照明制御情報または照明送信情報を取得し、第一周波数情報に応じた周波数で、第一情報処理装置1に送信するようにしたので、通信に用いられる情報の属性や通信を行う周波数等が予め設定されていない場合においても、情報の送受信および処理を行うことができる。
また、第二周波数決定部202を設けたことにより、第一情報処理装置1が受信可能な複数の周波数から、通信に利用する周波数を決定することが可能となり、第一情報処理装置1において通信に利用する周波数を決定するためにスキャンしたりする処理を簡略化することができる。
また、第二属性決定部203を設けたことにより、送信対象となる処理対象情報を、第二属性決定部203が決定した属性を用いて選択的に取得することが可能となり、第一情報処理装置1において処理できない情報の送信を防ぐことができる。また、第二情報処理装置2側で、第一情報処理装置1において処理することが適切と考えられる情報を選択的に送信することができる。
また、電力線通信を用いて情報を通信する際の通信パターン、例えば通信の割り当てを、周波数と、属性との組み合わせによって増やすことができる。
なお、上記実施の形態においては、照明制御情報と照明送信情報とを異なる周波数で受信する場合について説明したが、これらの情報を同じ周波数で受信するようにしても良い。
なお、本実施の形態において説明した、第一情報処理装置1を可視光通信可能な照明装置とした構成を、上述した実施の形態2〜実施の形態4の構成に適用しても良いことはいうまでもない。
また、上記各実施の形態において、第一情報処理装置、第二情報処理装置、およびサーバは、電力線に対して電力と通信用の情報との重ね合わせや分離を行なう装置、いわゆるPLCモデム等を内部に、例えば受信部や送信部内等に備えていてもよいし、備えていなくても良い。内部に備えていない場合、電力線に対して電力と通信用の情報との重ね合わせや分離を行なう装置は、例えば、電力線(例えばコンセント)と、各装置の受信部や送信部との間に設けるようにすればよい。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
なお、本各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、処理可能な情報である処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報を、予め指定された所定の周波数で、電力線を介して情報の通信を行う第二情報処理装置に、電力線を介して送信する第一制御情報送信ステップと、前記電力線を介して第二情報処理装置から送信される処理対象情報を前記第一周波数情報が示す周波数で受信する第一受信ステップと、前記第一受信ステップで受信した前記処理対象情報を処理する第一処理ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータに、電力線を介して情報の通信を行う第一情報処理装置から、前記電力線を介して所定の周波数で送信される、前記第一情報処理装置が処理可能な情報である処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報を、を受信する第二制御情報受信ステップと、前記処理対象情報を取得する第二取得ステップと、前記取得ステップで取得した処理対象情報を、前記電力線を介して前記第一周波数情報に対応した周波数で前記第一情報処理装置に送信する第二送信ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータに、第二情報処理装置が電力線を介して送信する情報である送信対象情報を送信可能な周波数を示す情報である第二周波数情報を、前記電力線を介して予め指定された所定の周波数で前記第二情報処理装置から受信する第一制御情報受信ステップと、前記電力線を介して前記第二情報処理装置から送信される情報である送信対象情報を受信する第一受信ステップと、前記第一受信ステップで受信した前記送信対象情報を処理する第一処理ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータに、送信する情報である送信対象情報を送信する周波数を示す情報である第二周波数情報を、前記所定の周波数で、電力線を介して情報の通信を行う第一情報処理装置に、電力線を介して送信する第二制御情報送信ステップと、前記送信対象情報を取得する第二取得ステップと、前記第二取得ステップが取得した送信対象情報を、前記電力線を介して前記第二周波数情報に対応した周波数で前記第一情報処理装置に送信する第二送信ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータに、送信可能な情報である送信対象情報を送信可能な周波数を示す情報である第二周波数情報を、前記所定の周波数で、電力線を介して情報の通信を行うサーバに、前記電力線を介して送信する第二制御情報送信ステップと、前記サーバから送信される送信指示を受信する第二送信指示受信ステップと、前記送信対象情報を取得する第二取得ステップと、前記第二取得ステップで取得した送信対象情報である処理対象情報を、前記電力線を介して前記第二送信指示受信ステップで受信した送信指示に応じた周波数で、電力線を介して情報の通信を行う第一情報処理装置に、前記電力線を介して送信する第二送信ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータに、電力線を介して情報の通信を行う第一情報処理装置が、前記電力線を介して送信する、前記第一情報処理装置が処理可能な処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報を、受信する第一サーバ制御情報受信ステップと、電力線を介して情報の通信を行う第二情報処理装置が、前記電力線を介して送信する情報である送信対象情報を送信する周波数を示す情報である第二周波数情報を、受信する第二サーバ制御情報受信ステップと、前記第一サーバ制御情報受信ステップで受信した第一周波数情報と前記第二サーバ制御情報受信ステップで受信した第二周波数情報とに応じて処理対象情報を送信する周波数を決定する周波数決定ステップと、前記処理対象情報を、前記周波数決定ステップで決定した周波数で、第一情報処理装置に送信する指示である前記送信指示を、前記所定の周波数で、前記第二情報処理装置に送信する送信指示送信ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータに、処理可能な情報である処理対象情報を受信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報を、予め指定された所定の周波数で、電力線を介して情報の通信を行うサーバに、前記電力線を介して送信する第一制御情報送信ステップと、前記サーバから送信される、当該サーバが決定した周波数で、前記電力線を介して情報の通信を行う第二情報処理装置が送信する送信対象情報を受信する指示である受信指示を受信する第一受信指示受信ステップと、前記第二情報処理装置が、前記電力線を介して送信する情報である送信対象情報を、前記受信指示に応じた周波数で受信する第一受信ステップと、前記第一受信ステップで受信した前記送信対象情報を処理する第一処理ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータに、電力線を介して情報の通信を行う第一情報処理装置が、前記電力線を介して送信する、前記第一情報処理装置が処理可能な処理対象情報を送信可能な周波数を示す情報である第一周波数情報を、受信する第一サーバ制御情報受信ステップと、電力線を介して情報の通信を行う第二情報処理装置が、前記電力線を介して送信する情報である送信対象情報を送信する周波数を示す情報である第二周波数情報を、受信する第二サーバ制御情報受信ステップと、前記第一サーバ制御情報受信ステップで受信した第一周波数情報と前記第二サーバ制御情報受信ステップで受信した第二周波数情報とに応じて処理対象情報を受信する周波数を決定する周波数決定ステップと、前記第二情報処理装置が送信する送信対象情報を、前記周波数決定ステップで決定した周波数で受信する指示である前記受信指示を、前記所定の周波数で、前記第一情報処理装置に送信する受信指示送信ステップとを実行させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。