JP2009063652A - 表示装置およびこれを備えた投射型表示装置 - Google Patents

表示装置およびこれを備えた投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】LCDパネル等の光学部品に入射する迷光を低減することが可能な表示装置およびこれを備えた投射型表示装置を提供する。
【解決手段】液晶プロジェクタ1は、コンデンサレンズ9の光出射方向下流側における焦点位置近傍に配置されている液晶パネル63と、コンデンサレンズ9と液晶パネル63との間に配置されているフィールドレンズ62とを備えている。ここで、液晶パネル63は、光の通過領域を制限している。また、フィールドレンズ62は、コンデンサレンズ9より出射される光を液晶パネル63における透過部63aに誘導している。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶プロジェクタ等に用いられる表示装置およびこれを備えた投射型表示装置に関する。
一般的に、液晶表示素子(以下、LCDと示す)を採用したプロジェクションシステムは、映像駆動部から供給されLCDパネル上にディスプレイされる映像信号を照明光学系から入射される光に透写する。そして、その透写された光を偏光板および投射レンズ等を利用してスクリーン上に投射することで、その大きさが拡大された映像を再現している。このような従来のLCDプロジェクションにおいては、光源は、光を発散および反射する手段を要し、その強度分布は均一でなく、偏光されていない実質的に平行化されたビームを放射する。そして、このような従来のLCDプロジェクションとして、特許文献1に示すような投射型表示装置が示されている。
特許文献1の投射型表示装置においては、光源装置と、第1の複眼レンズと、第2の複眼レンズにより形成される光インテグレータと、偏光ビームコンバータ(PBC)と、コンデンサレンズとを備えている。
光源装置から放射された光は、第1の複眼レンズに入射する。第1の複眼レンズは、焦点面において偏光されていない光の明るい点状の空間的に分布されたアレイを形成する。第2の複眼レンズは、実質的に第1の複眼レンズのそれぞれのマイクロレンズ焦点面に配置され、LCDパネル上に均一な照度のビームを投影するビームホモジナイザーシステムの一部として機能する。そして、第1の複眼レンズ内の1つの複眼レンズのアスペクト比は、LDCパネルのアスペクト比に適合するように選択される。PBCは、第2の複眼レンズの光出射方向下流側に配置されている。PBCアレイのピッチは、第1の複眼レンズのピッチの約半分であり、第2の複眼レンズから焦点を合わせされたビームは、PBCアレイの一つおきのセクションに入射している。第2の複眼レンズからの光を受けるPBCアレイの各ユニットの内部は、ある直線偏光の光、例えば、P偏光された光のみを透過させ、例えば、P偏光と直交する偏光の光は、PBCアレイの隣接するユニット内の反射膜によって他の経路から出射される。このように、PBCアレイに入射する偏光されていないビームは、直行する偏光方向を有する、空間的に分離された光を生成する。そして、二つの直交する偏光のうちの一つの光のみが入射するように、半波長板、すなわち、ストリップ状のアレイがPBCアレイの背面上に配置される。これにより、半波長板に入射する光は、偏光方向を90度変換されるので、PBCから出射される全ての光は実質的に同じ偏光状態を有する。その後、PBCを出射した光はコンデンサレンズによって集められて、色分解光学系を介して、LCDパネルを照射する。
特開2001−100699号公報
しかしながら、上記従来の投射型表示装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、例えば、大きなサイズの光源を有する光源装置を用いた場合には、光源装置から出射された光は、光インテグレータやPBCによって取り込めず無効領域を通過して光出射方向下流側に出射される場合がある。そして、このようにして出射された光は、例えば、PBCの光出射方向下流側に配置されたコンデンサレンズを介さずに色分解光学系に入射する。そして、色分解光学系に入射した光が迷光し、散乱することによってLCDパネルが出力する画像のコントラストの低減を招いたり、LCDパネルの温度上昇を引き起こしたりする等の不具合を発生させる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、LCDパネル等の光学部品に入射する迷光を低減することが可能な表示装置およびこれを備えた投射型表示装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る表示装置は、集光レンズと、開口絞り部と、視野レンズと、空間光変調素子とを備えている。集光レンズは、光源装置から出射された光を集光する。開口絞り部は、集光レンズの光出射方向下流側における焦点位置近傍に配置されており、光の通過領域を制限する。視野レンズは、集光レンズと開口絞り部との間に配置されており、集光レンズより出射される光を開口絞り部における光の通過領域に誘導する。空間光変調素子は、開口絞り部の光出射方向下流側に配置されており、入射する光を画像信号に応じて変調する。
ここでは、光の通過できる領域を制限した開口絞り部と、その開口絞り部に光を導くための視野レンズとを設けている。
従来の投射型表示装置においては、例えば、光源装置から出射された光が、光インテグレータや偏光ビームコンバータ(以下、PBCと示す)等の有効領域を通過せずに直接出射されてくる場合がある。この場合、そのような光、いわゆる迷光が、空間光変調素子が入射することによって、迷光散乱等によるコントラストの低減や、空間光変調素子の温度上昇を引き起こしたりする等の不具合が発生することがあった。
そこで、本発明の表示装置においては、光の通過領域を制限するための開口絞り部を設け、その開口絞り部における開口部に導くための視野レンズを設けている。すなわち、光インテグレータやPBC等の有効領域を通過した光のみが視野レンズを介して開口絞り部を通過できるようにしている。
これにより、光インテグレータやPBC等の有効領域を通過せずに出射されてくる光を開口絞り部によって遮断することが可能となる。また、光インテグレータやPBC等の有効領域を通過した光については、従来通り空間光変調素子に入射させることが可能である。
この結果、光インテグレータやPBC等の有効領域を通過せずに出射されてくるいわゆる迷光が、空間光変調素子や色分解合成系を構成する光学部品等に入射することを低減することが可能となる。
第2の発明に係る表示装置は、第1の発明に係る表示装置であって、開口絞り部には、液晶表示素子が含まれる。
ここでは、開口絞り部として液晶表示素子を配置して、光インテグレータやPBC等の無効領域を通過して出射されてくる迷光を遮断している。
ここで、液晶表示素子は、一般的に光の通過可能領域である透過部と、その透過部の周囲を囲む光の通過不能領域である非透過部とによって構成されている。また、PBCの有効領域を通過せずに出射されてくる光は、非直線偏光光であるため透過部を透過することができない。
これにより、第1集光レンズにおける集束位置に液晶表示素子の透過部を配置することによって、光インテグレータやPBCの有効領域を通過せずに出射されてきた迷光を非透過部によって遮断することが可能となる。
また、液晶表示素子を構成する透過部は、PBCの有効領域を通過せずに出射されてきた非直線偏光光の通過を妨げるので、光のクオリティを確保することも可能となる。
第3の発明に係る表示装置は、第2の発明に係る表示装置であって、液晶表示素子の階調レベルを調整するコントラスト制御部をさらに備えている。
ここでは、コントラスト制御部が、液晶表示素子の階調レベルを制御している。
これにより、空間光変調素子が映し出す映像のコントラストを調整することが可能となる。この結果、迷光による空間光変調素子が映し出す映像のコントラスト低減を防止できるだけでなく、階調レベルを調整することによって、さらにコントラストの向上を図ることが可能となる。
第4の発明に係る表示装置は、第3の発明のいずれか1つに係る表示装置であって、開口絞り部と空間光変調素子とは、光学的に共役関係に配置されている。
ここでは、開口絞り部と空間光変調素子とが、光学的に共役関係に配置されている。
ここで、開口絞り部に配置された液晶表示パネル(以下、上流側液晶表示パネルと示す)と空間光変調素子側に配置された液晶表示パネル(以下、下流側液晶表示パネルと示す)とが、光学的に共役関係に配置されている場合、上流側液晶表示パネルに映し出される像の大きさと下流側液晶表示パネルに映し出される像の大きさとが完全に一致するようになる。
これにより、開口絞り部として配置された液晶表示パネルを制御することによって、空間光変調素子が出力する映像の任意の部分に対して任意の信号処理をすることが可能となる。
この結果、空間光変調素子が出力する映像に対して任意の領域にのみコントラストの調整を行うことが可能となり、より鮮明な映像を提供することが可能となる。
第5の発明に係る表示装置は、第3または第4の発明に係る表示装置であって、コントラスト制御部は、液晶表示素子の階調レベルと空間光変調素子の階調レベルとをそれぞれ独立して制御する。
ここでは、開口絞り部に配置される液晶表示素子と空間光変調素子との階調レベルが、コントラスト制御部によってそれぞれ独立して制御されている。
これにより、例えば、開口絞り部に配置される液晶表示素子と空間光変調素子とが共役関係に配置されている場合には、互いに対応する領域に対してそれぞれの階調レベルを制御することが可能となる。具体的には、例えば、液晶表示素子による階調レベルが256階調、空間光変調素子による階調レベルが256階調とした場合、それぞれの階調レベルを独立して制御することによって256×256の階調数を得ることが可能となる。
この結果、空間光変調素子により再現される映像のコントラストのダイナミックレンジを著しく改善することが可能となる。
第6の発明に係る表示装置は、第1の発明に係る表示装置であって、開口絞り部には、DMDが含まれる。
ここでは、開口絞り部としてDMD(Digital Micromirror Device)を配置して、光インテグレータやPBC等の無効領域を通過して出射されてくる迷光を遮断している。
ここで、DMDは、複数のミラーにより構成されており、その1つ1つのミラーの角度を変えることによって、所定の領域に光を反射させる。
これにより、DMDを形成するミラーの角度を調整することによって、光インテグレータやPBCの有効領域を通過せずに出射されてきた迷光を遮断することが可能となる。
第7の発明に係る表示装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係る表示装置であって、光出射方向における開口絞り部と空間光変調素子との間に配置されているリレーレンズをさらに備えている。
ここでは、光出射方向における集光レンズと開口絞り部との間に、光学系内のある点から他の点に実像を伝達することが可能なリレーレンズを配置している。
これにより、例えば、三板式液晶プロジェクタのように、集光レンズから空間光変調素子までの光路が長い場合であっても、光を減衰させることなく空間光変調素子まで導くことが可能となる。
第8の発明に係る表示装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係る表示装置であって、光を分光する分光部をさらに備えており、開口絞り部は、分光部の光出射方向上流側に配置されている。
ここでは、光を分光する、例えば、ダイクロイックミラーよりも光出射方向上流側に開口絞り部が配置されている。
これにより、例えば、光をRGBの3原色に分光して映像を映し出す三板式液晶プロジェクタのように3つの空間光変調素子によって構成される表示装置であっても、それぞれの液晶に対して開口絞り部となる、例えば、液晶表示素子を配置しなくてもよくなる。この結果、部品点数を減らすことができコストを低減させることが可能となる。
第9の発明に係る表示装置は、第1から第8の発明のいずれか1つに係る表示装置であって、空間光変調素子は、液晶表示素子あるいはDMDである。
ここでは、空間光変調素子として液晶表示素子あるいはDMDを適用している。
これにより、液晶表示素子あるいはDMDに迷光が入射することを防止することができるので、液晶表示素子あるいはDMDが映し出す映像のコントラストを向上させることが可能となる。
第10の発明に係る投射型表示装置は、光源装置と、表示装置と、投射レンズとを備えている。光源装置は、光を供給する。表示装置は、第1から第9の発明のいずれか1つに係る表示装置である。投射レンズは、表示装置によって変調された光を投射する。
これにより、ダイナミックレンジが著しく向上した映像を映し出すことが可能な投射型表示装置を提供することができる。
本発明に係る表示装置によれば、光インテグレータやPBC等の有効領域を通過せずに出射されてくる、いわゆる迷光が、空間光変調素子や色分解合成系を構成する光学部品等に入射することを低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る表示装置60を搭載した液晶プロジェクタ(投射型表示装置)1について、図1〜図5を用いて説明すれば以下の通りである。
[液晶プロジェクタ1全体の構成]
本実施形態に係る液晶プロジェクタ1は、いわゆる三板式液晶プロジェクタ1であって、図1に示すように、光源装置10と、表示装置60とを含むように構成されている。
光源装置10は、主として、液晶プロジェクタやリアプロジェクションテレビ等の投射型表示装置に搭載される光源として利用されるものである。
表示装置60は、入射する光を画像信号に応じて変調する空間光変調素子として液晶ライトバルブ(空間光変調素子)74を備えており、赤色光(r)、緑色光(g)、青色光(b)をそれぞれ担当する第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bで形成された画像を投射レンズ76によって拡大投影する。
[光源装置10の構成]
光源装置10は、図2に示すように、無電極放電ランプ2と、光インテグレータ3と、金属マスク4、筐体部5と、PSコンバータ8とを備えている。
無電極放電ランプ2は、高周波電力を印加することにより発光する光源であって、図2に示すように、放電発光するバルブ2aと、高周波電源回路2bと、反射鏡2cと、レンズ2d,2eを有している。
なお、光出射方向とは、バルブ2aで発光した光が反射鏡2cやレンズ2d,2e等によって調整された平行光の進行方向をいい、本実施形態においては、バルブ2aからコンデンサレンズ(集光レンズ)9、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bに向かう方向(図1,図2:一点鎖線矢印)を示すものとして、以下の説明を行う。
バルブ2aは、上記高周波電源回路2bから高周波電力が付与されることで、水銀蒸気が封入されたバルブ2a内に高周波電磁界が発生し、この高周波電磁界により発生する誘導電界が水銀蒸気を励起させて生じた紫外線がバルブ2aの内面の蛍光体に当たって発光する。
高周波電源回路2bは、上記バルブ2aの内部に電磁界を発生させる誘導コイル(図示せず)に高周波電力を供給する。
反射鏡2cは、バルブ2aにおいて発光した光を光出射方向に送り出すために、バルブ2aの周りを覆うように配設されている。
レンズ2d,2eは、バルブ2aから照射された光を平行光に調整するために、バルブ2aからみて光出射方向に配置されている。
光インテグレータ3は、無電極放電ランプ2から照射される光の照度を照射面方向において均一化するための光学系の部品であって、第1レンズアレイ21と、第2レンズアレイ22とを有している。
第1レンズアレイ21は、図2に示すように、無電極放電ランプ2の光出射側に配設されており、複数の矩形状の微小レンズ(レンズ群)21aが、アレイ状に配列されている。
第2レンズアレイ22は、図2に示すように、第1レンズアレイ21の焦点位置近傍に配置されており、第1レンズアレイ21と同様に、微小レンズ21aに対応する複数の微小レンズ22aが、アレイ状に配列されている。
金属マスク4は、図2に示すように、光インテグレータ3を構成する第2レンズアレイ22とPSコンバータ8との間に、光出射方向と略直交する方向に沿って配置されている。そして、金属マスク4は、第2レンズアレイ22側からPSコンバータ8における所定の領域にのみ光を入射させて、PSコンバータ8に入射する光のクオリティを高めている。
筐体部5は、無電極放電ランプ2から放射される電磁波を遮蔽するための電磁波シールド部材であって、光源シールド部6と、光出射方向に突出したインテグレータホルダ7とを有している。
光源シールド部6は、図2に示すように、無電極放電ランプ2を形成するバルブ2a、高周波電源回路2b、反射鏡2cおよびレンズ2d,2eを覆うように配置されている。そして、光源シールド部6は、無電極放電ランプ2の光出射方向側にインテグレータホルダ7を取り付けるための開口部6aを有している。無電極放電ランプ2から照射された光は、この開口部6aを介してインテグレータホルダ7内に出射される。なお、本実施形態の光源装置10においては、無電極放電ランプ2と、光源シールド部6とで、光源ユニット18を構成している。
インテグレータホルダ7は、図2に示すように、両端(取付開口7a、端部開口7b)が開放された略円筒状の部材であって、光インテグレータ3を形成する第1レンズアレイ21および第2レンズアレイ22と、金属マスク4と、PSコンバータ8とを内面において支持している。また、インテグレータホルダ7は、一方の端部である取付開口7a側が光源シールド部6の開口部6a側に、他方の端部開口7bが後述する光学部品ケース61に、それぞれ連結される。これにより、光源シールド部6に内包されている無電極放電ランプ2から照射された光は、開口部6aおよび取付開口7aを通過し、光インテグレータ3等が配置されたインテグレータホルダ7内を通過して、光学部品ケース61内に出射される。そして、その光は、ダイクロイックミラー(分光部)64等を経由してRGBの3原色に分離されて、各色に対応する第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bを通過し、合成された後に投射レンズ76を介して出射される。なお、本実施形態の光源装置10では、第1レンズアレイ21、第2レンズアレイ22、金属マスク4、PSコンバータ8およびコンデンサレンズ9が、この順番で取付開口7a側からインテグレータホルダ7の内面側において支持された状態で取り付けられてインテグレータユニット19を構成している。そして、このインテグレータユニット19は、光源ユニット18に対して着脱可能な状態で取り付けられている。
筐体部5を構成する光源シールド部6およびインテグレータホルダ7は、導電性の良好なアルミニウムや銅等の金属によって形成されており、無電極放電ランプ2から放射される電磁波を遮蔽することが可能である。具体的には、光源シールド部6およびインテグレータホルダ7の少なくとも一方がグランドに接地されており、遮蔽した電磁波を電気的にグランドに導通させている。
PSコンバータ8は、図2に示すように、光出射方向における金属マスク4の直下流側に隣接して配置されており、入射する光の偏光成分(P偏光、S偏光)を揃えて一方向の直線偏光成分、例えば、S偏光成分をP偏光成分に変換する。
PSコンバータ8では、上述した金属マスク4によって、プリズムにのみ光が入射するように設定されている。このため、PSコンバータ8に入射した光は、プリズム内を通過して偏光分離膜において偏光分離される。このとき、P偏光成分は、偏光分離膜をそのまま通過して出射される一方、S偏光成分については偏光分離膜において反射されて反射膜の方へ導かれたのち、半波長板を通過して出射されることで、PSコンバータ8に入射したランダムな偏光成分を全てP偏光成分へと変換して出力する。
[表示装置60の構成]
表示装置60は、光学部品ケース61と、コンデンサレンズ9と、フィールドレンズ(視野レンズ)62と、液晶パネル(開口絞り部,液晶表示素子)63と、ダイクロイックミラー64,65と、リレーレンズ66,67,68,69と、反射ミラー70,71,72と、フィールドレンズ73r,73g,73bと、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bと、ダイクロイックプリズム75と、投射レンズ76と、コントラスト制御部77とを含むように構成されている。
光学部品ケース61は、図1に示すように、コンデンサレンズ9と、フィールドレンズ62と、液晶パネル63と、ダイクロイックミラー64,65と、リレーレンズ66,67,68,69と、反射ミラー70,71,72と、フィールドレンズ73r,73g,73bと、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bと、ダイクロイックプリズム75および投射レンズ76を収納する導電性の筐体である。
コンデンサレンズ9は、PSコンバータ8によって偏光面が統一された直線偏光成分(ここでは、P偏光成分)を液晶ライトバルブ74等に導くレンズであって、PSコンバータ8の光出射方向における直下流側に配置されている。
フィールドレンズ62は、図4に示すように、コンデンサレンズ9より出射されてくる光を、光出射方向下流側に配置されている液晶パネル63の透過部63aに誘導する。また、フィールドレンズ62は、光束径を小さくすることが可能である。従来、PSコンバータ8等の制限、すなわち、PSコンバータ8に使用されている位相フィルムおよびフィルムとガラス面の接着剤の熱的な制限によって、光束径は、一定の口径以下にすることができなかった。ところが、フィールドレンズ62によって、PSコンバータ通過後の光に対して光束径を小さくして、光出射方向下流側に出射することが可能となる。この結果、後述するダイクロイックミラー64,65やリレーレンズ66,67,68,69等のサイズを小さくすることができるので、表示装置60自体をコンパクトに構成することが可能となる。
液晶パネル63は、図4に示すように、光の通過領域を制限するための光学部品であって、光の通過領域である透過部63aと、光の非通過領域である非透過部63bとから形成されている。ここで、コンデンサレンズ9を通過した光は、光の通過領域である透過部63aに導かれ、コンデンサレンズ9を通過しなかった光は透過部63aに導かれることはない。また、液晶パネル63は、後述するコントラスト制御部77によって階調レベルが制御されている。具体的な制御方法については、後段にて詳述する。
赤反射ダイクロイックミラー64は、図2に示すように、赤色光を反射させ、青、緑色光を透過させる。緑反射ダイクロイックミラー65は、緑色光を反射させ、青色光を透過させる。
リレーレンズ66,67,68,69は、光出射方向上流側から入射する光を減衰することなく、光出射方向下流側の光学部品に伝達する。
反射ミラー70,71,72は、光出射方向上流側から入射する光を反射させて、光の進行方向を90度変える。
フィールドレンズ73r,73g,73bは、光出射方向上流側より出射されてくる光を、光出射方向下流側に配置されている第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bのそれぞれの所定領域に通過させる。
液晶ライトバルブ74は、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bによって形成されており、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bは、赤色光(r)、緑色光(g)、青色光(b)に分解されて入射してくる光を画像信号に応じてそれぞれ変調する。ここで、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bと、液晶パネル63とは、光学的に共役の位置関係となるように配置されている。これにより、液晶パネル63に映し出される像の大きさと第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bに映し出される像の大きさとが一致する。
ダイクロイックプリズム75は、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bを通過して変調されてきたそれぞれの光を合成する。
投射レンズ76は、ダイクロイックプリズム75よって合成された光を図示しないスクリーン上に拡大投影する。
コントラスト制御部77は、液晶パネル63および第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bの階調レベルを制御する。なお、コントラスト制御部77における制御の内容については後段にて詳述する。
[表示装置60における光の進行]
表示装置60に入射する光には、光インテグレータ3を構成する第2レンズアレイ22の有効領域を通過した光と無効領域を通過した光とがある。ここで、第2レンズアレイ22の有効領域を通過した光は、図3,図4に示すように、PSコンバータ8とコンデンサレンズ9とフィールドレンズ62とを通過して、液晶パネル63の透過部63aに入射する。一方、第2レンズアレイ22における無効領域を通過した光は、フィールドレンズ62を通過することができず液晶パネル63の非透過部63bに入射する。これにより、第2レンズアレイ22の有効領域を通過した光のみ液晶パネル63を通過させ、第2レンズアレイ22の無効領域を通過した光については液晶パネル63よりも光出射方向下流側に出射させることがないようにしている。すなわち、第2レンズアレイ22の無効領域を通過した光(いわゆる迷光)が、光源装置10から入射した光を色分解する光学部品等が配置されている光学部品ケース61内の空間に進入することを防止することができる。この結果、表示装置60を構成するダイクロイックミラー64,65や第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74b等に迷光が入射、散乱することによって液晶ライトバルブ74が映し出す映像のコントラストが低減されたり、液晶ライトバルブ74の温度が上昇することを防止することができる。
そして、液晶パネル63より照射された光は、図2に示すように、まず赤反射ダイクロイックミラー64において赤色光が反射し、青、緑色光は透過される。赤色光は、リレーレンズ66を介して反射ミラー70で反射され、フィールドレンズ73rを経て第1液晶ライトバルブ74rに達する。一方、赤反射ダイクロイックミラー64において透過された青色光および緑色光のうち緑色光は、緑反射ダイクロイックミラー65において反射され、フィールドレンズ73gを経て第2液晶ライトバルブ74gに達する。青色光は、緑反射ダイクロイックミラー65を透過した後、リレーレンズ68,69、フィールドレンズ73bから形成されるリレーレンズ系に反射ミラー71,72を加えて構成された導光手段により第3液晶ライトバルブ74bに導かれる。そして、第1・第2・第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bにおいて各色に対応した映像信号にあわせて変調された光は、ダイクロイックプリズム75にそれぞれ入射する。ダイクロイックプリズム75では、第1・第2・第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bにおいてそれぞれの変調された光束を合成する。ここで合成された光は、投射レンズ76を透過して、図示しないスクリーン上に投影される。
なお、ダイクロイックミラー64,65、ダイクロイックプリズム75のそれぞれの分光特性を変更することで、赤色、青色、緑色のルートを変更することができる。
[コントラスト制御部77による制御]
コントラスト制御部77は、液晶パネル63と、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bとにおける階調レベルをそれぞれ独立して制御する。
なお、ここでいう階調レベルとは、色の濃淡を表すグラデーション、すなわち、色の段階をいう。
本実施形態の第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bは、光の3原色に基づき、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色について、それぞれ256階調(8ビット)で表現可能である。つまり、コントラスト制御部77は、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bについて、それぞれ画素単位で256階調の制御を行うことができる。
一方、液晶パネル63においても、コントラスト制御部77によって画素単位で256階調の制御が行われる。
ここで、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bと液晶パネル63とは、図3に示すように、光学的に共役な位置関係に配置されていることから、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bによって映し出される像と液晶パネル63によって映し出される像との大きさは完全に一致する。これにより、図5に示すように、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bが映し出す映像Mと液晶パネル63が映し出す映像Sとにおいて、相互に対応する任意の領域を選択することが可能となる。
これにより、選択した領域に対して第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bによる調整と、液晶パネル63による調整との相乗効果を得ることが可能となる。すなわち、第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bによる256階調、液晶パネル63による256階調の制御によって、256×256の階調レベルが得られることとなる。この結果、単体の液晶表示パネルが映し出す映像に比べてダイナミックレンジを著しく改善することが可能となる。
また、階調レベルを調整する領域を映像全領域の中から選択的に行うことができるので、よりエッジの効いた鮮明な画像を提供することが可能となる。さらに、本実施形態の液晶プロジェクタ1においては、液晶ライトバルブ74に入射する光量を調節する照明光量変調器を用いてダイナミックレンジを向上させる場合に比べ、黒レベルのコントラストを向上させるだけでなく、輝度全域におけるコントラストを向上させることができる。
[液晶プロジェクタ1の特徴]
(1)
本実施形態の液晶プロジェクタ1は、図1に示すように、コンデンサレンズ9の光出射方向下流側における焦点位置近傍に配置されている液晶パネル63と、コンデンサレンズ9と液晶パネル63との間に配置されているフィールドレンズ62とを備えている。ここで、液晶パネル63は、光の通過領域を制限している。また、フィールドレンズ62は、コンデンサレンズ9より出射される光を液晶パネル63における透過部63aに誘導している。
これにより、光インテグレータ3等の有効領域を通過せずに出射されてくる光を液晶パネル63によって遮断することが可能となる。
この結果、光インテグレータ3等の有効領域を通過せずに出射された光を液晶パネル63よりも光出射方向下流側に出射させることを防止して、液晶ライトバルブ74等に入射する迷光を低減している。
また、PSコンバータ8等に対する熱負担の面から小さくできなかった光束径を上述のフィールドレンズ62によって小さくすることが可能となり、小さくした光束径の光を光出射方向下流側に伝達することができる。この結果、色分解光学系を形成するダイクロイックミラー64,65や反射ミラー70,71,72等のサイズを小さくすることができ、液晶プロジェクタ1をコンパクトにすることを可能としている。
(2)
本実施形態の液晶プロジェクタ1では、光出射方向における液晶パネル63と第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bとの間に配置されているリレーレンズ66,67,68,69を備えている。
これにより、コンデンサレンズ9から第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bまでの光路が一般的に長い、本実施形態のような三板式液晶プロジェクタであっても、光源装置10から供給される光を減衰させることなく第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bまで導くことを可能としている。
(3)
本実施形態の液晶プロジェクタ1では、光出射方向におけるコンデンサレンズ9と第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bとの間に液晶パネル63を配置している。
これにより、コンデンサレンズ9における集束位置近傍に液晶パネル63の透過部63aを配置することによって、光インテグレータ3等の有効領域を通過せずに出射されてくる光を非透過部63bによって遮断することを可能としている。
(4)
本実施形態の液晶プロジェクタ1では、コントラスト制御部77が、液晶パネル63の階調レベルを調整している。
これにより、液晶ライトバルブ74が映し出す画像のコントラストを調整することを可能としている。この結果、液晶ライトバルブ74により再現される映像のコントラストをさらに向上させることを可能としている。
(5)
本実施形態の液晶プロジェクタ1では、液晶パネル63と液晶ライトバルブ74とが、光学的に共役関係に配置されている。
これにより、液晶ライトバルブ74が映し出す映像と液晶パネル63が映し出す映像とにおいて、相互に対応する任意の領域を選択することが可能となる。
この結果、液晶ライトバルブ74が出力する画像に対してコントラストの調整を任意の領域で行うことが可能となり、より鮮明な画像を提供することを可能としている。
(6)
本実施形態の液晶プロジェクタ1では、コントラスト制御部77が、液晶パネル63と液晶ライトバルブ74との階調レベルをそれぞれ独立して制御している。
これにより、液晶パネル63と液晶ライトバルブ74とが共役関係に配置されている本実施形態においては、選択した領域に対して第1,第2,第3液晶ライトバルブ74r,74g,74bによる調整と、液晶パネル63による調整との相乗効果を得ることが可能となる。
この結果、液晶ライトバルブ74により再現される映像のコントラストのダイナミックレンジを著しく改善することを可能としている。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態の液晶プロジェクタ1では、コンデンサレンズ9の光出射方向下流側における焦点位置近傍に液晶パネル63が配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図6に示すように、コンデンサレンズ(集光レンズ)109の光出射方向下流側における焦点位置近傍に開口絞り(開口絞り部)163を配置して、その開口絞り163に光を導くためのフィールドレンズ(視野レンズ)162をコンデンサレンズ109と開口絞り163との間に配置してもよい。
なお、開口絞り163は、図6に示すように、光の通過領域を制限するための部品であって、光の通過領域として開口部163aを有している。この場合も、上記の実施形態に係る液晶プロジェクタ1と同様に、光インテグレータを構成する第2レンズアレイ122やPSコンバータ108等の有効領域を通過せずに出射された光は、開口絞り163の非開口部163bによって反射もしくは吸収され、開口絞り163よりも光出射方向下流側に入射することができない。
この結果、開口絞り163の光出射方向下流側に配置されている液晶ライトバルブ(図示せず)等に入射する迷光を低減することが可能となる。
(B)
上記実施形態の液晶プロジェクタ1では、コンデンサレンズ9の光出射方向下流側における焦点位置近傍に液晶パネル63が配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、液晶表示パネルの代わりにDMD(Digital Micromirror Device)を配置してもよい。この場合も、光インテグレータ等の有効領域を通過せずに出射されてくる光を、DMDによって遮断することが可能となるので、上記の実施形態に係る液晶プロジェクタ1と同様の効果を得ることができる。
ここで、液晶表示パネルの代わりにDMDを配置した場合の他の実施形態について、以下、図8、図9を用いて説明する。
図8は、上記実施形態に示した液晶プロジェクタ1における液晶パネル(開口絞り部)63に該当する箇所に、DMD(開口絞り部)263を配置した液晶プロジェクタ201である。
液晶プロジェクタ201は、無電極放電ランプ202と、第1レンズアレイ221と第2レンズアレイ222とを有する光インテグレータ203と、表示装置260とを備えている。
無電極放電ランプ202と、光インテグレータ203は、上記実施形態の液晶プロジェクタ1における無電極放電ランプ2および光インテグレータ3と同様なので、ここではその説明を省略する。
表示装置260についても、基本的に上記実施形態の液晶プロジェクタ1における表示装置60と同様であるが、液晶プロジェクタ201においては、フィールドレンズ62および液晶パネル63の代わりにDMD263が配置されている。ここでは、DMD263についてのみ説明する。
DMD263は、光の通過領域を制限するための光学部品であって、1チップ上に集積された多数のマイクロミラー(通過領域)263aで形成されている。そして、マイクロミラー263aは、その傾きを切り換えることで、入射する光を所定の方向に出射することができる。ここで、第1レンズアレイ221および第2レンズアレイ222の有効領域を通過した光は、フィールドレンズ209を通過して、光の反射領域であるマイクロミラー263aに導かれ所定の方向に出射される。一方、第1レンズアレイ221および第2レンズアレイ222の無効領域を通過した光は、光の反射(通過)領域であるマイクロミラー263aに導かれることはない。これにより、第1レンズアレイ221および第2レンズアレイ222の無効領域を通過した光(いわゆる迷光)が、光を色分解する光学部品等が配置されている光学部品ケース261内の空間に進入することを防止することができる。
なお、DMD263は、液晶ライトバルブ274と光学的に共役な位置に配置されている。また、DMD263は、液晶プロジェクタ1と同様にコントラスト制御部277によって階調レベルが制御されている。
以上に示した構成の液晶プロジェクタ201であっても、表示装置260を構成するダイクロイックミラー264,265や第1,第2,第3液晶ライトバルブ274r,274g,274b等に迷光が入射、散乱することによって、液晶ライトバルブ274が映し出す映像のコントラストが低減されたり、液晶ライトバルブ274の温度が上昇することを防止することができる。
また、無電極放電ランプ202から照射される光の照度を照射面において均一化するための光学系の部品である光インテグレータ203を、図9に示すようなライトパイプ250に置き換えることも可能である。
(C)
上記実施形態の液晶プロジェクタ1では、コントラスト制御部77が、液晶パネル63と液晶ライトバルブ74との階調レベルをそれぞれ独立して制御する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、コントラスト制御部は、液晶ライトバルブの階調レベルのみを調整してもよい。この場合であっても、液晶ライトバルブが映し出す映像のコントラストの調整を行うことができる。ただし、独立して制御する方が、液晶ライトバルブが映し出す映像のコントラスト改善の効果が高い。
(D)
上記実施形態の液晶プロジェクタ1では、液晶パネル63と液晶ライトバルブ74とが、光学的に共役関係に配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
液晶パネルと液晶ライトバルブとは光学的に共役関係に配置されていなくても、液晶ライトバルブへの迷光入射を防止すること、および、液晶パネルの階調レベルを調整することによる液晶ライトバルブが映し出す映像のコントラスト向上という効果を有することができる。
(E)
上記実施形態の液晶プロジェクタ1では、光源装置10として無電極放電ランプ2を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ等であってもよい。
(F)
上記実施形態の液晶プロジェクタ1では、画像を出力する空間光変調素子として液晶ライトバルブ74を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、液晶ライトバルブの代わりにDMDを用いてもよい。この場合も、上記の実施形態に係る液晶プロジェクタ1と同様の効果を得ることができる。
ここで、液晶表示ライトバルブの代わりにDMDを配置した場合の他の実施形態について、以下、図10、図11を用いて説明する。
図10は、上記実施形態に示した液晶プロジェクタ1における液晶ライトバルブ(空間光変調素子)74に該当する箇所に、DMD(空間光変調素子)374を配置した液晶プロジェクタ301である。
液晶プロジェクタ301は、光源装置310と、表示装置360とを備えている。
光源装置310は、上記実施形態の液晶プロジェクタ1における光源装置10と同様なので、ここではその説明を省略する。
表示装置360は、コンデンサレンズ370と、カラーホイール371と、リレーレンズ372と、フィールドレンズ373と、DMD374と、プロジェクションレンズ375と、を備えている。
コンデンサレンズ370は、液晶パネル363を通過してきた光を光出射方向下流側に配置されたカラーホイール371の位置で集束させる。
カラーホイール371は、RGB3原色のカラーフィルタ371aを順次集束光が通過することで、時系列的にRGB3色の光を下流側に配置されたリレーレンズ372へと送る。
リレーレンズ372は、カラーホイール371から出射されてきた光を光出射方向下流側に配置されたフィールドレンズ373へと送る。
フィールドレンズ373は、リレーレンズ372から出射されてきた光を平行光に調整し、DMD374へと送り込む。
DMD374は、液晶パネル363と光学的に共役関係となる位置に配置されており、1チップ上に集積された多数のマイクロミラー374aの傾きを、カラーホイール371によるRGB3原色の光の出射タイミングに同期させるように切り換える。
プロジェクションレンズ375は、DMD374から出射されてくる光を拡大し、画像をスクリーン(図示せず)上に投射する。
液晶パネル363およびDMD374とは、液晶プロジェクタ1と同様にコントラスト制御部377によって階調レベルが制御されている。
また、液晶表示パネルの代わりにDMDを配置した場合のさらに他の実施形態について、図11を用いて説明する。
図11は、上記実施形態に示した液晶プロジェクタ301における液晶パネル(開口絞り部)363に該当する箇所に、第1DMD(開口絞り部)463を配置した液晶プロジェクタ401である。
液晶プロジェクタ401は、無電極放電ランプ402と、カラーホイール471と、コリメートレンズ410と、第1レンズアレイ421と第2レンズアレイ422とを有する光インテグレータ403と、フィールドレンズ409と、第1DMD463と、リレーレンズ470と、フィールドレンズ472と、第2DMD(空間光変調素子)474と、プロジェクションレンズ475と、を備えている。
無電極放電ランプ402は、上記実施形態の液晶プロジェクタ1における無電極放電ランプ2と同様なので、ここではその説明を省略する。
カラーホイール471は、無電極放電ランプ402から出射される光が集束する位置に配置されている。そして、RGB3原色のカラーフィルタ471aを順次集束光が通過することで、時系列的にRGB3色の光を下流側に配置された光インテグレータ403へと送る。
コリメートレンズ410は、カラーホイール471を通過してきた光をコリメート化(平行化)する。
光インテグレータ403は、上記実施形態の液晶プロジェクタ1における光インテグレータ3と同様なので、ここではその説明を省略する。
フィールドレンズ9は、光インテグレータ403を通過してきた光を第1DMD463に向けて照射する。
第1DMD463は、1チップ上に集積された多数のマイクロミラー463aの傾きを切り換えて、光出射方向下流側に配置されたリレーレンズ470に向けて光を出射する。
リレーレンズ470は、第1DMD463から出射されてきた光を光出射方向下流側に配置されたフィールドレンズ472へと送る。
フィールドレンズ472は、リレーレンズ470から出射されてきた光を平行光に調整し、第2DMD474へと送り込む。
第2DMD474は、第1DMD463と光学的に共役関係となる位置に配置されており、1チップ上に集積された多数のマイクロミラー474aの傾きを、カラーホイール471によるRGB3原色の光の出射タイミングに同期させるように切り換える。
プロジェクションレンズ475は、第2DMD474から出射されてくる光を拡大し、画像をスクリーン(図示せず)上に投射する。
また、第1DMD463および第2DMD474とは、液晶プロジェクタ1と同様にコントラスト制御部477によって階調レベルが制御されている。
なお、無電極放電ランプ402から照射される光の照度を照射面において均一化するための光学系の部品である光インテグレータ403を、図9に示すようなライトパイプ250に置き換えることも可能である。
(G)
本発明の一実施形態に係る表示装置81は、単板式液晶プロジェクタ(投射型表示装置)80について適用することも可能である。以下、単板式液晶プロジェクタ80について、図7を用いて説明すれば以下の通りである。
単板式液晶プロジェクタ80は、上記実施形態で説明した光源装置10と、表示装置81とを備えている。そして、表示装置81は、コンデンサレンズ(集光レンズ)89と、フィールドレンズ(視野レンズ)82と、液晶パネル(開口絞り部)83と、リレーレンズ84と、液晶ライトバルブ85と、変調光を拡大投影する投射レンズ86と、液晶ライトバルブ85の光入射側と光出射側に配置された偏光板87,88とを有している。偏光板87と偏光板88とは互いに、その透過軸が互いに直交する関係に配置されている。なお、光源装置10については上記実施形態と同じであるので、ここではその説明は省略する。
無電極放電ランプ2より照射され、第1レンズアレイ21の微小レンズ21aを透過した光は、第2レンズアレイ22の対応する微小レンズ22aに入射する。そして、第2レンズアレイ22の各微小レンズ22aを透過した光は、コンデンサレンズ9,フィールドレンズ82を介して液晶パネル83の開口部(通過領域)83aに入射する。
一方、無電極放電ランプ2より照射され、第2レンズアレイ22の微小レンズ22a等の有効領域を通過しなかった光は、コンデンサレンズ9あるいはフィールドレンズ82を通過することができず、液晶パネル83の開口部83aに誘導されることはない。
これにより、第2レンズアレイ22の微小レンズ22a等の有効領域を通過しなかった光が、光出射方向において液晶パネル83よりも下流側に入射することを防止することが可能となる。
そして、液晶パネル83の開口部83aを通過した光は、リレーレンズ84を介して光出射方向下流側に導かれる。液晶ライトバルブ85の前後には、透過軸を直交させた偏光板87,88が配置されているために、照明光のうち偏光板87の透過軸と一致した振動面を有する直線偏光のみが、偏光板87を透過して液晶ライトバルブ85を照明する。液晶ライトバルブ85に入射した上記直線偏光の照明光は、この液晶ライトバルブ85で映像信号に対応した光変調を受けて出射する。そして、直線偏光の照明光と振動面が90°ずれた振動面を有する変調光成分のみが偏光板88を透過して、投射レンズ86によって図示しないスクリーン等に映像を拡大表示させる。
本発明の一実施形態に係る表示装置81を備えた単板式液晶プロジェクタ80によれば、液晶ライトバルブ85等に入射する迷光を防止することが可能となる。
本発明によれば、表示装置が出力する画像のコントラスト向上させることが可能となるので、本表示装置を内蔵したプロジェクタ、プロジェクションテレビ等への適用が特に有用である。
本発明の一実施形態に係る表示装置を含む液晶プロジェクタの平面図。 図1の液晶プロジェクタに含まれる光源装置の平面図。 図1に含まれる光学部品の位置関係を示した模式図。 図1に含まれる液晶パネルにおける光の進行状況を示した模式図。 図1に含まれる液晶パネルと液晶ライトバルブとが映し出す映像を示した説明図。 本発明の他の実施形態に係る液晶パネルにおける光の進行状況を示した模式図。 本発明の他の実施形態に係る表示装置を含む液晶プロジェクタの平面図。 本発明の他の実施形態に係る表示装置を含む液晶プロジェクタの平面図。 図8あるいは図11に含まれる光源装置の変形例を示した平面図。 本発明の他の実施形態に係る表示装置を含む液晶プロジェクタの平面図。 本発明の他の実施形態に係る表示装置を含む液晶プロジェクタの平面図。
符号の説明
1,201、301,401 液晶プロジェクタ(投射型表示装置)
2,202,402 無電極放電ランプ
2a バルブ
2b 高周波電源回路
2c 反射鏡
2d,2e レンズ
3,203,403 光インテグレータ
4 金属マスク
5 筐体部
6 光源シールド部
6a 開口部
7 インテグレータホルダ
7a 取付開口
7b 端部開口
8 PSコンバータ
9 コンデンサレンズ(集光レンズ)
10,310 光源装置
18 光源ユニット
19 インテグレータユニット
21,221,421 第1レンズアレイ
21a 微小レンズ
22,222,422 第2レンズアレイ
22a 微小レンズ
60,260,360 表示装置
61,261 光学部品ケース
61a 第1開口
61b 第2開口
62 フィールドレンズ(視野レンズ)
63,363 液晶パネル(開口絞り部、液晶表示素子)
63a 透過部(通過領域)
63b 非透過部
64,65,264,265 ダイクロイックミラー(分光部)
66,67,68,69 リレーレンズ
70,71,72 反射ミラー
73r,73g,73b,273r,273g,273b フィールドレンズ
74,274 液晶ライトバルブ(空間光変調素子)
74r,274r 第1液晶ライトバルブ
74g,274g 第2液晶ライトバルブ
74b,274b 第3液晶ライトバルブ
75 ダイクロイックプリズム
76 投射レンズ
77,277,377,477 コントラスト制御部
80 単板式液晶プロジェクタ(投射型表示装置)
81 表示装置
82 フィールドレンズ(視野レンズ)
83 液晶パネル(開口絞り部)
83a 開口部(通過領域)
84 リレーレンズ
85 液晶ライトバルブ(空間光変調素子)
86 投射レンズ
87,88 偏光板
89 コンデンサレンズ(集光レンズ)
108 PSコンバータ
109 コンデンサレンズ(集光レンズ)
122 第2レンズアレイ
162 フィールドレンズ(視野レンズ)
163 開口絞り(開口絞り部)
163a 開口部(通過領域)
163b 非開口部
209,409 フィールドレンズ(集光レンズ)
250 ライトパイプ
263 DMD(開口絞り部,通過領域)
263a マイクロミラー
370 コンデンサレンズ
371,471 カラーホイール
371a,471a カラーフィルタ
372,470 リレーレンズ
373,472 フィールドレンズ
374 DMD(空間光変調素子)
375,475 プロジェクションレンズ
410 コリメートレンズ
463 第1DMD(開口絞り部)
463a マイクロミラー
474 第2DMD(空間光変調素子)
474a マイクロミラー

Claims (10)

  1. 光源装置から出射された光を集光する集光レンズと、
    前記集光レンズの光出射方向下流側における焦点位置近傍に配置されており、前記光の通過領域を制限する開口絞り部と、
    前記集光レンズと前記開口絞り部との間に配置されており、前記集光レンズより出射される前記光を前記開口絞り部における前記光の通過領域に誘導する視野レンズと、
    前記開口絞り部の前記光出射方向下流側に配置されており、入射する前記光を画像信号に応じて変調する空間光変調素子と、
    を備えている表示装置。
  2. 前記開口絞り部には、液晶表示素子が含まれる、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記液晶表示素子の階調レベルを調整するコントラスト制御部をさらに備えている、
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記開口絞り部と前記空間光変調素子とは、光学的に共役関係に配置されている、
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記コントラスト制御部は、前記液晶表示素子の階調レベルと前記空間光変調素子の階調レベルとをそれぞれ独立して制御する、
    請求項3または4に記載の表示装置。
  6. 前記開口絞り部には、DMDが含まれる、
    請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記光出射方向における前記開口絞り部と前記空間光変調素子との間に配置されているリレーレンズをさらに備えている、
    請求項1から6に記載の表示装置。
  8. 前記光を分光する分光部をさらに備えており、
    前記開口絞り部は、前記分光部の光出射方向上流側に配置されている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記空間光変調素子は、液晶表示素子あるいはDMDである、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記光を供給する光源装置と、
    前記光源装置の前記光出射方向下流側に配置されており、請求項1から9のいずれか1項に記載の表示装置と、
    前記表示装置によって変調された前記光を投射する投射レンズと、
    を備えている投射型表示装置。
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