JP2009062133A - 用紙後処理装置、及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】用紙を受入れて用紙積載トレイ229へ搬送する搬送経路Hと、搬送経路内の用紙を搬送する搬送機構と、用紙積載トレイより上流側の該搬送経路中に設けた複数の分岐搬送経路220、230と、該複数の分岐搬送経路の上流側分岐部に配置されて用紙の搬送方向を何れか一方の分岐搬送経路に切り換える切替え手段222と、該各分岐搬送経路内に夫々配置されて通過する用紙を搬送方向と直交する幅方向へシフト移動させるシフト手段202、203と、制御手段と、を備えた。
【選択図】図1
Description
例えば、特開2002−179330には、排紙された用紙束を仕分けするためのシフト機構を利用して搬送方向と直交する幅方向に対するパンチ孔位置の微調整を行うようにした用紙後処理装置が開示されている。この用紙処理後処理装置は、搬送コロを幅方向へ移動して用紙をシフトするが、シフト方向へのシフト手段は単独であるため、シフトさせる場合は先行用紙をシフトさせ、先行用紙がシフト手段を抜けて更にシフト手段が用紙受入れ位置まで復帰した後でないと、後続用紙を受入れることができないため生産性が低下するという問題がある。
本発明の用紙後処理装置では、用紙積載トレイへ用紙を排紙する搬送経路中に複数の分岐搬送経路を設けると共に、各分岐搬送経路にシフト手段を設け、並列に設けたシフト手段のうちの一方のシフト手段が先行用紙のシフト動作を行なった後で該シフト手段が受入れ位置に復帰するのを待たずに 後続用紙については他方のシフト手段で受け入れるようにしているので、生産性を高めることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記複数のシフト手段を夫々独立してシフト移動するように構成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記複数のシフト手段を駆動する共通の駆動源を備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2において、前記複数のシフト手段を夫々別個の駆動源により駆動するように構成したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、用紙毎に前記切替え手段により使用する分岐搬送経路を切り換えるようにしたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項において、前記切替え手段によって前記分岐搬送経路を切り換えることにより使用する前記シフト手段を切り換えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか一項において、複数の前記シフト手段を用紙1枚毎に交互に、或いは任意の枚数毎に交互に切替えてシフト動作させることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項5において、前記制御手段は、前記シフト手段に用紙が達した後、シフト手段による用紙の搬送を任意のタイミングで停止させるように前記搬送機構を制御することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10において、停止させた用紙の搬送を別の分岐搬送経路内での後続用紙の搬送タイミングと同期して搬送し複数の用紙を重ねて搬送することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1において、複数の前記シフト手段を用紙搬送方向にずらして配置することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の用紙後処理装置と、前記画像形成装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
請求項1の発明では、搬送経路内に複数の分岐搬送経路を並行に設け、各分岐搬送経路内に用紙を幅方向へシフト移動させるシフト手段と、分岐搬送経路を切り換える切替え手段を設けたので、先行用紙のシフト動作中に後続用紙を別のシフト手段でシフト準備、動作させることができ、生産性を向上させることができる。
請求項2の発明は、複数のシフト手段のシフト駆動を独立駆動とし、単独で駆動できるようにして連続して搬送されてくる用紙に対して1枚のシフト処理が終了するのを待つことなく次の用紙のシフト準備、動作を行なえるようにしているので生産性を向上させることができる。
請求項4の発明は、複数のシフト手段の用紙搬送のための駆動を複数に独立させることにより、各シフト手段の搬送速度を任意のタイミングで変化できるようにし、先行用紙あるいは後続用紙の搬送速度に影響されないで独立した最適な搬送速度で搬送させることができるようにしているので、搬送中の用紙間隔をより拡大でき対応生産性を向上することができる。
請求項5の発明は、シフト手段に用紙が到達した後、シフト手段の搬送速度を増速することにより用紙を排出した後の整合時間を稼ぐことができるのでスタック性が向上する。またシフトコロから用紙が抜けるまでの時間を短くできるので後続紙に対する受入れ準備時間も短くなり生産性も向上させることができる。
請求項7の発明は、先行用紙、後続用紙の分岐搬送経路を切替えることで別のシフト手段へ用紙を導くことができ、用紙の分岐搬送経路が異なるようにして請求項6の制御を実現するので生産性を向上することができる。
請求項8の発明では、搬送されてくる用紙をシフトする場合に1つのシフト手段では後続紙の受入れが間に合わない場合には交互にシフト手段を切替えて生産性を向上させることができるようにしている。またシフト方向を切替える時に用紙積載トレイで用紙を整合させる整合装置を退避させるなどでシフト方向切替え前最終紙とシフト方向切切り替え後先頭紙との間隔を稼ぐ必用がある場合には最終紙を加速搬送しながら先頭紙を別のシフト手段の搬送経路へ切り替えることで用紙間隔を稼ぐことができる。このように任意の必用なタイミングでシフト手段切り替えることにより生産性を向上することができる。
生産性が間に合わないなどの場合のみシフト手段の切り替えを行なえばよい。
請求項10の発明では、シフト手段に用紙が達した後、シフト手段の搬送を停止する制御を行うことにより、別のシフト手段の搬送経路を搬送されてくる用紙とタイミングを合わせて搬送し生産性を向上することができる。
請求項11の発明では、シフト手段を通過する用紙をシフト前あるいは後の任意のタイミングで、別経路を搬送されてくる用紙とタイミングを合わせて重ねあわせて搬送する。重ね合わせて搬送することにより、積載トレイで用紙を整合する場合の整合動作回数を減らすことができるようにし生産性を向上させることができる。
請求項12の発明では、複数のシフト手段をずらして配置することにより無駄なスペースを無くし、機械を小型化できる。
図1は本発明に係る用紙後処理装置の概略構成説明図である。
用紙後処理装置200は、複写機、プリンタ、印刷装置等の画像形成装置100の排紙口に用紙導入口を連通させた状態で画像形成装置に連設され、画像形成装置内において画像形成を受けた用紙を一枚ずつ受け入れる。
用紙後処理装置200は、画像形成装置100から受け入れた用紙に対する綴じ、パンチ、シフト、整合等の後処理を行ったり、或いは後処理を行わずに用紙積載トレイへ搬送、排紙することができる。この実施形態では、用紙後処理装置内の用紙搬送路は、用紙導入口から用紙積載トレイ229へ直行する搬送経路Hと、分岐部(分岐爪211b)Iから後処理部(この例ではステープル部)Jへ延びる後処理搬送経路Kと、を備えている。後処理機構Jにおいて後処理を行うか否かにより搬送路を切り換える。更に、分岐部Iの上流側には用紙を排紙経路M(搬送コロ212、排紙コロ213)、排紙トレイ214へ導くための分岐部Lが設けられており、分岐爪211aによって排紙経路Mへ用紙を切替え搬送する。
分岐部Iの下流側の搬送経路Hは複数の分岐搬送経路220、230に分岐し、排紙コロ225の手前で各分岐搬送経路は合流している。各分岐搬送経路220、230には夫々搬送方向位置をずらしてシフト手段としてのシフトコロ(対)202、203が配置されている。何れかの分岐搬送経路220、230に搬送方向を切り換えるための分岐爪(切替え手段)222が分岐搬送経路の分岐部に配置されている。
用紙後処理装置200は制御手段(CPU)を備え、画像形成装置100側からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する。
なお、用紙後処理装置200と、画像形成装置は、画像形成システムを構成している。
画像形成装置100より排出された用紙は用紙後処理装置200の入口ガイド板201を通り、搬送コロ204によって搬送経路H(導入経路G)に搬入される。用紙搬送駆動はステップモーター(搬送機構)で行っており、制御上1パルス当たりの搬送距離が解るようになっており、用紙の搬送位置を正確に管理することができるようにしてある。搬送経路Hを進行する過程で用紙は搬送コロ205、シフトコロ202または203を通り、排紙コロ225により外部の用紙積載トレイ229上に排紙され、戻しコロ228の戻し動作により、排紙方向Aに沿って用紙積載トレイ229上に揃えられ、その上方に配置された整合装置300の整合動作により排紙方向Aと直交するB方向(幅方向)の端部を揃えることができるようになっている。また必要に応じて排紙方向Aと直交するシフト方向B(幅方向)について所定枚数ずつ位置をずらした仕分状態で積載することができる(図2、図3)。
また、整合装置300を幅方向Bに貫通する軸309により揃え部材310、311は夫々軸方向(幅方向B)へ移動自在に組付けられており、軸309の端部に配置された揃え部材上下退避モータ315の回転がギヤ314に伝達され、軸309を回転させて図1に示す上下方向に回転するようになっており、図3のように排紙方向と直交する方向Bへの整合動作と組み合わせて後処理装置により位置をずらした仕分状態で積載される用紙に対しても端面を整合できるようになっている。
本実施例では図1のようにシフト手段としてのシフトコロを2つ備えた例について説明する。本実施例のシフトコロ(シフト手段)202、203は並列に設けられた分岐搬送経路220、230に夫々設けてあり、各シフトコロは用紙搬送方向にずらした位置に配置している。複数のシフトコロをずらして配置することにより並列のシフトコロ202、203の配置スペースを小さくでき機械を小型、省スペースにすることができる。
次に、用紙整合モードが選択された際に、用紙自体をシフトさせて仕分け、用紙整合を行なう場合について説明する。なお、用紙後処理装置の制御系は図12に示す如くであり、制御手段としてのCPUによって各種制御対象が制御を受ける。
各シフトコロ(シフト手段)202の外周面には、それぞれ用紙の搬送方向と直交する幅方向にスライド可能な一対の従動コロ601が弾圧的に圧接している。支軸602に回転可能に支持されたこれら従動コロ601は、スプリング630によって支軸602の中央部方向(従動コロ601同志が接近する方向)へ弾性付勢されており、各シフトコロ202がシフト方向に移動した後で元の位置へ自己復帰するように構成されている。
シフトコロ202はギア613を介して搬送駆動源へ連結されているが、複数のシフトコロ202、203の駆動源を共通の駆動源とし、常に複数のシフトコロの搬送速度、加減速を同一の速度で搬送するように制御すればシフト手段の搬送駆動部を少なくすることができ機械を小さくできコストを低くすることができる。
また、上記とは逆に、複数のシフトコロ202、203の各搬送駆動部(駆動源)を独立別個とすることにより別のシフト手段の搬送速度に関わらず搬送シフト動作と合わせて増速して搬送することにより後続用紙との間隔を大きくして生産性を向上することができる。
このように本発明では、シフトコロに用紙が到達した後、シフトコロの搬送速度を任意のタイミングで変更するように制御するものである(図13のフローチャート参照)。
連続して搬送されてくる用紙の間隔時間に対して、シフトコロによるシフト動作が十分間に合う場合はシフトコロ202またはシフトコロ203のどちらか一方だけを用いてシフト動作すればよく、特にシフトコロを切り替えなくてもよい。
シフト動作が先行用紙、後続用紙間の搬送間隔に間に合う場合や途中で用紙の間隔が大きくなる場合はシフトコロを切り替えなくてもよい。本実施例ではシフトコロを切り替えるか切替えないかの判断は画像形成装置から送られてくるサイズ情報、速度情報などに基づいて、図12に示した制御手段(CPU)が判断できるようにしてある(図14のフローチャートを参照)。
先行用紙501は前記と同様にシフトコロ202へ搬送され、用紙501のシフト移動を行い用紙501先端が任意の位置に達した位置でシフトコロ202の搬送駆動を一旦停止して用紙501を停止させておく(図16のフローチャートを参照)。
連続して搬送されてくる後続用紙502は分岐爪222を切替えてシフトコロ203方向へ搬送し前記と同様のシフト動作を行いシフトコロ203は搬送を継続する。用紙の搬送距離はセンサ250からの搬送パルス数により管理されており、後続用紙502の先端が先行用紙501の先端位置と一致した時点で用紙501と用紙502が同じ速度で搬送されるようにシフトコロ202の搬送を再開し用紙501と用紙502を重ねた状態で搬送、排紙する。このように複数の用紙を重ねて排紙することにより複数の用紙に対して整合装置300を1回の動作とすることができ対応可能な生産性を向上することができる。
Claims (13)
- 画像形成装置から排出された用紙を受入れて用紙積載トレイへ搬送する搬送経路と、搬送経路内の用紙を搬送する搬送機構と、前記用紙積載トレイより上流側の該搬送経路中に設けた複数の分岐搬送経路と、該複数の分岐搬送経路の上流側分岐部に配置されて用紙の搬送方向を何れか一方の分岐搬送経路に切り換える切替え手段と、該各分岐搬送経路内に夫々配置されて通過する用紙を搬送方向と直交する幅方向へシフト移動させるシフト手段と、を備えたことを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1において、前記複数のシフト手段を夫々独立してシフト移動するように構成したことを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1又は2において、前記複数のシフト手段を駆動する共通の駆動源を備えたことを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1又は2において、前記複数のシフト手段を夫々別個の駆動源により駆動するように構成したことを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1乃至4の何れか一項において、前記用紙の通過を検知する検知手段を備え、前記検知手段によって何れかの前記シフト手段に用紙が達したことが検知された後で該シフト手段の搬送速度を任意のタイミングで変更するように前記搬送機構を制御する制御手段を備えたことを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1乃至5の何れか一項において、用紙毎に前記切替え手段により使用する分岐搬送経路を切り換えるようにしたことを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1乃至6の何れか一項において、前記切替え手段によって前記分岐搬送経路を切り換えることにより使用する前記シフト手段を切り換えることを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1乃至7の何れか一項において、複数の前記シフト手段を用紙1枚毎に交互に、或いは任意の枚数毎に交互に切替えてシフト動作させることを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項8において、前記制御手段は、前記用紙のサイズ、搬送速度により前記シフト手段を切り替えるか否かを判断して制御することを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項5において、前記制御手段は、前記シフト手段に用紙が達した後、シフト手段による用紙の搬送を任意のタイミングで停止させるように前記搬送機構を制御することを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項10において、停止させた用紙の搬送を別の分岐搬送経路内での後続用紙の搬送タイミングと同期して搬送し複数の用紙を重ねて搬送することを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1において、複数の前記シフト手段を用紙搬送方向にずらして配置することを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1乃至12の何れか一項に記載の用紙後処理装置と、前記画像形成装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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