JP2009061599A - 成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部が中空のビルトイン型モータを駆動源して用いる成形機において、ビルトイン型モータの中空部内での作業性を阻害しない、アブソリュート式エンコーダを実現すること。
【解決手段】ビルトイン型モータに付設するエンコーダとして、内部が中空のエンコーダを用いる。
【選択図】図4

Description

本発明は、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータを駆動源して用いる成形機に係り、特に、ビルトイン型モータに付設するエンコーダにかかわる技術に関する。
例えば、従来の電動タイプのインラインスクリュ式の射出成形機においては、計量用モータの出力軸に固定した駆動プーリと、スクリュの基端部を固定した回転連結体に一体形成または固定された被動プーリとに、タイミングベルトを掛け回して、計量用モータの回転をプーリ・ベルトによる回転伝達機構を介して、射出用モータの駆動力で直線駆動される直動ブロックに回転可能に保持された上記の回転連結体に伝え、これによって、回転連結体と一体のスクリュを回転させる構成を採ることが多い。また、従来の電動タイプのインラインスクリュ式の射出成形機においては、射出用モータの出力軸に固定した駆動プーリと、ボールネジ機構の回転部としてのネジ軸の端部に固定した被動プーリとに、タイミングベルトを掛け回して、射出用モータの回転をプーリ・ベルトによる回転伝達機構を介してボールネジ機構に伝え、これによって、ボールネジ機構の直動部としてのナット体を直線駆動することで、ナット体で直線駆動される直動ブロック、上記の回転連結体を介して、スクリュを直線移動させることが多い。
このような構成をとると、計量用モータや射出用モータとして、その中心に出力軸をもつ一般的なACサーボモータを採用できるが、プーリ・ベルトによる回転伝達機構によって減速機構を構築する必要があるので、部品点数が増して、マシンの省スペース化を阻害する要因となる。また、比較的に径の大きい被動プーリを回転させる必要があるので、回転イナーシャが大きくなり、回転伝達の過渡応答性の向上には自ずと限界があるものとなる。
そこで、上記の回転イナーシャを小さくして、回転伝達の過渡応答性を向上させるために、計量用モータや射出用モータして、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(ダイレクト結合タイプのモータ)を用いるようにした射出成形機が、たとえば特開平08−039631号公報(特許文献1)、あるいは、特許第3439127号明細書(特許文献2)によって知られている。
上記の特許文献1の従来技術には、計量用モータとしてのビルトイン型モータのロータに、スクリュと一体形成したスプライン軸を直接スプライン軸結合することで、計量用ビルトイン型モータによってスクリュを回転駆動するようにし、射出用モータとしてのビルトイン型モータのロータに、スクリュと一体形成したボールネジ(ネジ軸)を直接螺合することで、射出用ビルトイン型モータによってスクリュを直線移動するようにした構成が示されている。また、特許文献1で提案された発明では、計量用モータと射出用電動サーボモータとを兼用する単一のビルトイン型モータによって、スクリュと一体のボールネジ・スプライン軸のボールネジ(ネジ軸)又はスプライン軸部分を、クラッチによって択一選択して回転させることにより、スクリュを択一選択して、回転又は直線移動させるようにしている。
しかしながら、特許文献1の従来技術では、スクリュの後部にボールネジ(ネジ軸)が、ボールネジの後部にはスプライン軸が形成されているので、マシン全体の全長が長くなり、また、ビルトイン型モータのロータにスプライン軸をスプライン軸結合しているので、スプライン軸結合のための構成要素を必要とするので、その分だけ取り付けにも手間の掛かるものとなる。また、特許文献1で提案された発明では、単一のビルトイン型モータに計量用モータと射出用電動サーボモータとを兼用させているので、2つのクラッチやスプライン軸結合機構を必要とし、構造が複雑で組み立てが繁雑であるという問題がある上、スクリュを回転させている際には、スクリュに対しその軸方向への圧力をモータによって付与することができず、したがって、計量工程時に背圧を付与することができないという問題がある。
また、特許文献2には、計量用モータとしてのビルトイン型モータのロータと一体回転する部材と、スクリュの基部と一体に直線運動する部材とをスプライン軸結合することで、計量用ビルトイン型モータによってスクリュを回転駆動するようにし、射出用モータとしてのビルトイン型モータのロータと一体回転する部材と、ボールネジ機構のボールネジ(ネジ軸)とを固定して、射出用モータビルトイン型モータによってボールネジ機構のボールネジを回転駆動することで、ボールネジに螺合されると共にスプライン軸結合機構によって回転を阻止されたボールナットを直線移動させて、ボールナット(ナット体)とヘアリングボックスなどの複数部材を介して連結されたスクリュを、射出用モータビルトイン型モータによって直線移動させるようにしている。
しかしながら、特許文献2に記載された技術では、2つのスプライン軸結合機構などを要する構成をとり、構造が複雑で組み立てが繁雑であるという問題がある。
そこで、射出用モータにビルトイン型モータを用いた射出成形機において、射出用ビルトイン型モータの中空部内において、射出用ビルトイン型モータの回転部とボールネジ機構の回転部であるネジ軸とを、摩擦式締結具よりなる連結具によって連結・固定することで、機構の簡略化と、組み立てやメンテナンス時の作業性の向上とを図った構成を、本願出願人は、特願2007−205420(本願出願人よる先願)によって提案した。
ところで、ビルトイン型モータを用いる場合にも、エンコーダを設けることが必須であるが、上記の本願出願人よる先願では、この点への配慮はない。
これに対し、特許文献2においては、ビルトイン型モータの回転を検出するアブソリュート式エンコーダを設けた構成が、開示されている。
特開平08−039631号公報 特許第3439127号明細書
上記の特許文献2に記載されたアブソリュート式エンコーダは、回転中心軸をもつ一般的なエンコーダであり、このようなエンコーダを用いると、本願出願人よる先願のように、ビルトイン型モータの中空部内に摩擦式締結具よりなる連結具が存在すると、エンコーダを取り除かないと、連結具を操作することができず、作業性を阻害する。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、内部が中空のビルトイン型モータを駆動源して用いる成形機において、ビルトイン型モータの中空部内での作業性を阻害しない、アブソリュート式エンコーダを実現することにある。
本発明は上記した目的を達成するため、ビルトイン型モータに付設するエンコーダとして、内部が中空のエンコーダを用いる。
本発明では、ビルトイン型モータに付設するエンコーダとして、内部が中空のエンコーダを用いているので、例えば、ビルトイン型モータの中空部内の連結具の圧接の調整操作を、エンコーダの中空部の開放端側からビルトイン型モータの中空部に挿入した操作具を用いて、容易にかつ確実に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による電動タイプのインラインスクリュ式の射出成形機に係り、図1は、本実施形態の射出成形機の射出系メカニズムの概要を示す斜視図、図2は、本実施形態の射出成形機の射出系メカニズムの概要を示す一部割愛かつ簡略化した要部断面図である。
図1、図2において、1は、図示せぬレール部材上に図示せぬ直動ガイドを介して配設されたヘッドストック、2は、ヘッドストック1と所定距離をおいて対向するように、同じく図示せぬレール部材上に図示せぬ直動ガイドを介して配設された保持プレート、3は、その後端部をヘッドストック1に固定された加熱シリンダ、4は、加熱シリンダ3の先端に取り付けられたノズル、5は、加熱シリンダ3内に回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリュ、6は、ヘッドストック1と保持プレート2との間に架け渡された連結バー、7は、ヘッドストック1と保持プレート2との間で前後進可能なように、図示せぬレール部材上に図示せぬ直動ガイドを介して設けられた直動ブロックである。
また、8は、直動ブロック7に搭載された計量用の内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(以下、計量用ビルトイン型モータ8と記す)、9は、計量用ビルトイン型モータ8のケーシング、10は、ケーシング9に固定された計量用ビルトイン型モータ8の円筒形の固定子、11は、固定子10の内側で回転可能な計量用ビルトイン型モータ8の円筒形の回転子、12は、回転子11の内周面に強嵌合などで固定されると共に、ケーシング9の内周面に軸受け13を介して回転可能に保持された計量用ビルトイン型モータ8の円筒形のスリーブ、14は、スクリュ5の基端部を固定し、スリーブ12にボルト止めによって固定された回転連結体である。
本実施形態では、このようにスクリュ5を回転駆動するための計量用モータとしてビルトイン型モータ(計量用ビルトイン型モータ8)を採用し、プーリ・ベルトによる回転伝達機構を用いることなく、計量用ビルトイン型モータ8の回転部とスクリュ5とを一体化して、計量用ビルトイン型モータ8でスクリュ5をダイレクトに回転駆動するようにしているので、計量用回転伝達系の回転イナーシャを低減でき、回転伝達の過渡応答性を向上させることができる。また、計量用回転伝達系から減速機構を排することができるので、部品点数を削減することが可能となり、計量用ビルトイン型モータ8として低回転高トルクの仕様のモータを採用できることと、計量用回転伝達系の回転伝達の過渡応答性を向上させることができることとが相俟って、計量初期のスクリュ5の回転立ち上げ特性を良好なものとすることができ、粘性の高い樹脂材料であっても、早期にスクリュ5の安定回転を得ることができ、以って、良品成形に貢献することが可能となる。
また、15は、保持プレート2に搭載された射出用の内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(以下、射出用ビルトイン型モータ15と記す)、16は、射出用ビルトイン型モータ15のケーシング、17は、ケーシング16に固定された射出用ビルトイン型モータ15の円筒形の固定子、18は、固定子17の内側で回転可能な射出用ビルトイン型モータ15の円筒形の回転子、19は、回転子18の内周面に強嵌合などで固定されると共に、ケーシング16の内周面に軸受け20を介して回転可能に保持された射出用ビルトイン型モータ15の円筒形のスリーブである。
また、21は、射出用ビルトイン型モータ15のケーシング16に取り付けられた内部が中空のアブソリュート式のエンコーダ(絶対値エンコーダ)、22は、ケーシング16に固定・保持されたエンコーダ21の環状の外筐部、23は、外筐部22に回転可能に保持されると共に、射出用ビルトイン型モータ15のスリーブ19に固定されたエンコーダ21の環状の回転部である。
本実施形態では、このように、射出用ビルトイン型モータ15の回転を検出するアブソリュート式のエンコーダとして、内部が中空のエンコーダ21を用いているので、エンコーダ21の内部を通じて、中空の射出用ビルトイン型モータ15の内部で作業を行うことが可能となっており、これにより、後述するように射出用ビルトイン型モータ15の内部に配設される後記する連結具28の操作を外部から容易に行えて、作業性に優れたものとすることができるようになっている。
また、24は、射出用ビルトイン型モータ15の回転を直線運動に変換するボールネジ機構、25は、保持プレート2に軸受け27を介して回転可能に保持されたボールネジ機構24のネジ軸(ボールネジ機構24の回転部)、26は、ネジ軸25に螺合されて、ネジ軸25の回転でネジ軸25に沿って直線移動すると共に、その端部を、計量用ビルトイン型モータ8のスリーブ12に固定されたボールネジ機構24のナット体(ボールネジ機構24の直動部)、28は、射出用ビルトイン型モータ15のスリーブ19とネジ軸25の端部とを連結・固定する連結具である。
なお、本実施形態においては、射出用ビルトイン型モータ15の回転部によってダイレクトに回転駆動されるボールネジ機構24のネジ軸25のネジリードは、スクリュ5の直径以上、望ましくはスクリュ5の直径の1.5倍以上に設定してあって、これにより、射出用のボールネジ機構24の回転部(ネジ軸25)を射出用ビルトイン型モータ15でダイレクトドライブする構成とし、かつ、射出工程時のネジ軸25の回転量が比較的に少ないものであっても、射出性能を十分に保証できるようしてある。
本実施形態では、上記のようにボールネジ機構24のネジ軸25を回転駆動するための射出用モータとしてビルトイン型モータ(射出用ビルトイン型モータ15)を採用し、プーリ・ベルトによる回転伝達機構を用いることなく、射出用ビルトイン型モータ15の回転部とネジ軸25とを一体化して、射出用ビルトイン型モータ15でボールネジ機構24のネジ軸25をダイレクトに回転駆動するようにしているので、射出用回転伝達系の回転イナーシャを低減でき、回転伝達の過渡応答性を向上させることができる。また、射出用回転伝達系から減速機構を排することができるので、部品点数を削減することが可能となり、射出用ビルトイン型モータ15として低回転高トルクの仕様のモータを採用できることと、射出用回転伝達系の回転伝達の過渡応答性を向上させることができることとが相俟って、射出工程(1次射出工程)初期のスクリュ5の前進立ち上げ特性を良好なものとすることができる。
さらに、本実施形態では、先にも述べたように、スクリュ5の基端部を固定・保持した回転連結体14は、計量用ビルトイン型モータ8のスリーブ12に取り付けボルトによって固定されていて、また、射出用ビルトイン型モータ15の回転を直線運動に変換するボールネジ機構24の直動部であるナット体26をスリーブ12に連結・固定するようにしているので、計量用ビルトイン型モータ8を搭載する直動ブロック7を小型化することができ、また、スリーブ12の内部(計量用ビルトイン型モータ8の中空部)を、ナット体26と螺合したネジ軸25の進入空間として有効利用することが可能となり、これによって、マシン(射出成形機)の全長を短くすることに貢献できるようになっている。
また、29は、直動ブロック7に固定または計量用ビルトイン型モータ8のケーシング9に固定された保持ブラケット、30は、保持ブラケット29の端部に固定された概略環状の給油用受け体、31は、給油用受け体30に軸受け32を介して回転可能に保持されると共に、ボールネジ機構24のナット体26の端部に固定された概略環状の給油用中継体である。なお、給油用受け体30および給油用中継体31の詳細については、後述する。
図3は、射出用ビルトイン型モータ15のスリーブ19とボールネジ機構24のネジ軸25の端部との連結・固定部や、エンコーダ21を示す要部拡大断面図である。
図3に示すように、エンコーダ21の環状の外筐部22には、環状の回転部23の回転を大きく減速する減速回転伝達系22aが設けられていて、この減速回転伝達系22aが回転部23の回転を大減速することで、回転部23が何回転したかを検出できるようになっていて、これにより、内部が中空の構造のアブソリュート式のエンコーダ(絶対値エンコーダ)を実現するようになっている。減速回転伝達系22aとしては、例えば、自転および公転する遊星歯車を用いた減速歯車列、あるいは、ハーモニックドライブ機構による減速歯車列(調和歯車列)などが用いられる。
また、図3に示すように、スリーブ19の内周面とネジ軸25の端部の外周面との間に連結具28が介装されており、この連結具28の第1リング部33がスリーブ19の内周面に圧接され、連結具28の第2リング部34がネジ軸25の端部の外周面に圧接されることで、スリーブ19とネジ軸25とが連結具28とにより、強固に固定・一体化されるようになっている。連結具28の圧接の調整操作は、エンコーダ21の中空部の開放端側から射出用ビルトイン型モータ15の中空部に挿入した操作具を用いて、連結具28の締め付けボルト35を回動操作することで、容易にかつ確実に行えるようになっており、射出用ビルトイン型モータ15の中空部を有効利用してスペースファクターの向上を図りつつ、射出用ビルトイン型モータ15の回転部とそれにより回転駆動される部材(ここではボールネジ機構24のネジ軸25)との連結・固定を、操作性よく、容易・確実に行えるようになっている。また、このことを、射出用ビルトイン型モータ15の端部にエンコーダ21を取り付けたままの状態で行えるようになっている。
なお、連結具28は摩擦式締結具の一種であり、軸外周と円筒内周とを固定・一体化するためのツールであり、軸外周と円筒内周に何等加工を施すことなく、軸外周と円筒内周とを強固に結合可能なツールであって、結合・固定のための構造が簡素化できるものとなっている。この連結具28は、第1リング部33と第2リング部34にそれぞれテーパ部分をもち、このテーパ部分を相対摺動させることで圧接/非圧接の状態をとらせることができるようになっていて、ここでは、締め付けボルト35に螺合された第1リング部33を、締め付けボルト35を回転させることで、第2リング部34に対して相対移動するようになっている。
図4は、本実施形態における、ボールネジ機構24の螺合部への潤滑油供給経路を示す要部拡大断面図である。
図4に示すように、ナット体26の内部には、ナット体26の端面から軸方向に延びた軸方向供油路41aと、該軸方向供油路41aと連通してボールネジ機構24の螺合部(ネジ軸25とナット体26との螺合部)まで半径方向に延びた半径方向供油路41bとからなる供油路41と、ナット体26の端面から軸方向に延びた軸方向供油路42aと、該軸方向供油路42aと連通してボールネジ機構24の螺合部(ネジ軸25とナット体26との螺合部)まで半径方向に延びた半径方向供油路42bとからなる供油路42とが設けられている。本実施形態のボールネジ機構24のネジ軸25は2条ネジとなっていて、各条の螺合部に対応して供油路41、42が設けられている。また、ナット体26の端面に固定されてナット体26と一体となって回転する給油用中継体31には、ナット体26の供油路41と対応する供油路43と、ナット体26の供油路41と対応する供油路44とが設けられており、供油路43および供油路44は、それぞれ半径方向供油路と軸方向供油路とを含んで構成され、供油路43の入り口は後記油溜め45と連通し、供油路43の出口は供油路41と連通しており、また、供油路44の入り口は後記油溜め45と連通し、供油路44の出口は供油路42と連通している。給油用受け体30に軸受け32を介して回転可能に保持された給油用中継体31と、前記した保持ブラケット29の端部に固定された給油用受け体30との間には、環状の油溜め45が設けられていて、この油溜め45には、給油用受け体30において半径方向に延びた給油口(供油路)46が連通している。
給油用受け体30の給油口(供油路)46には例えば図示せぬグリースニップルが接続され、このグリースニップルに図示せぬホースを介して接続された図示せぬ自動潤滑油供給装置から、メンテナンスタイミングにおいて自動的に、潤滑油(グリース)が給油口(供油路)46に供給、または、グリースニップルに図示せぬホースを介して接続された図示せぬグリースガンから、メンテナンスタイミングにおいて作業者の操作によって、潤滑油が給油口(供油路)46に供給される。給油口(供油路)46から供給された潤滑油(グリース)は、油溜め45から給油用中継体31の供油路43を通じて、ナット体26の供油路41に送り込まれて、ボールネジ機構24の螺合部に供給され、また、油溜め45から給油用中継体31の供油路44を通じて、ナット体26の供油路42に送り込まれて、ボールネジ機構24の螺合部に供給される。
図5は、本実施形態における、ボールネジ機構24の螺合部への潤滑油供給経路の変形例を示す要部拡大断面図である。
図5の構成が図4の構成と相違するのは、給油用中継体31の供油路43’から外部供油路47を通じて、ナット体26の半径方向供油路のみで構成される供油路41’から、ボールネジ機構24の螺合部へと潤滑油を供給し、給油用中継体31の供油路44’から外部供油路48を通じて、ナット体26の半径方向供油路のみで構成される供油路42’から、ボールネジ機構24の螺合部へと潤滑油を供給するようにした点にある。この図5の構成は、図4の構成に較べてナット体26の穿設加工が簡素化できる。
このように本実施形態では、給油用中継体31を回転可能に保持して自身は回転不能に保持された給油用受け体30の給油口(供油路)46から供給された潤滑油を、油溜め45、給油用中継体31の供油路43、44(または、給油用中継体31の43’、44’と外部供油路47、48)を介して、ナット体26の供油路41、42(または、41’、42’)にそれぞれ導くようにしているので、ナット体26が回転する構成であっても、ナット体26に対する給油(潤滑油の補給)が簡単・確実に行え、また、ネジ軸25の供油路を設ける場合に較べて、供油路全体の長さが短くなって効率的な給油を行うことが可能となる。したがって、射出用ビルトイン型モータ15でボールネジ機構24のネジ部25を回転させ、計量用ビルトイン型モータ8でボールネジ機構24のナット体26を回転させる構成をとった場合でも、ボールネジ機構24への給油を、簡素な構成で効率よく行うことが実現可能となる。
次に、本実施形態の計量工程の動作、射出工程の動作を説明する。計量工程時には、マシン(射出成形機)全体の制御を司る後記するシステムコントローラ51からの指令で、後記するサーボドライバ55−1を介して、計量用ビルトイン型モータ8が回転速度(回転数)フィードバック制御で駆動制御され、これにより、回転連結体14と一体となってスクリュ5が所定方向に回転する。このスクリュ5の回転によって、スクリュ5の後端側に供給された原料樹脂を、混練・可塑化しつつスクリュ5のネジ送り作用によって前方に移送するのが、一般的な計量動作であるが、本実施形態では、スクリュ5が所定方向に回転すると、計量用ビルトイン型モータ8のスリーブ12に固定されたナット体26も回転することになり、このスクリュ5の回転駆動に伴うナット体26の回転で、ナット体26がネジ軸25に沿って直線移動する。そこで、このスクリュ5の回転駆動に伴うナット体26の回転によるナット体26の直線移動(直動ブロック7や計量用ビルトイン型モータ8やスクリュ5の直線移動)を打ち消すように、システムコントローラ51は、後記するサーボドライバ55−2を介して、射出用ビルトイン型モータ15を設定背圧を目標値とする圧力フィードバック制御によって駆動制御し、これによって、スクリュ5に付与する背圧を所定の圧力に保ちつつ、スクリュ5の先端側に溶融樹脂が送り込まれるのにしたがって、スクリュ5を適正制御で後退させる。つまり例えば、計量用ビルトイン型モータ8を単位時間当たり10回転させるとすると、射出用ビルトイン型モータ15を単位時間当たり9.9回転させることで、スクリュ5の回転駆動に伴うナット体26の回転によるナット体26の直線移動をキャンセルしつつ、スクリュ5に所定の背圧が付与されるように制御するようになっている。そして、スクリュ5の先端側に1ショット分の溶融樹脂が貯えられた時点で、計量用ビルトイン型モータ8によるスクリュ5の回転駆動は停止される。
一方、射出工程時には、計量が完了した後の適宜タイミングにおいて、後記するシステムコントローラ51からの指令で、後記するサーボドライバ55−2を介して、射出用ビルトイン型モータ15が速度フィードバック制御で駆動制御され、これにより、射出用ビルトイン型モータ15の回転がボールネジ機構24によって直線運動に変換されて、この直線運動が前記した直線運動伝達系を介してスクリュ5に伝達されて、スクリュ5が急速に前進駆動されることで、スクリュ5の先端側に貯えられた溶融樹脂が、型締め状態にある図示せぬ金型のキャビティ内に射出充填され、1次射出工程が実行される。1次射出工程に引き続く保圧工程では、システムコントローラ51からの指令でサーボドライバ55−2を介して、射出用ビルトイン型モータ15が、圧力フィードバック制御で駆動制御され、これにより、設定された保圧力がスクリュ5から図示せぬ金型内の樹脂に付加される。
本実施形態では、上述したように、計量工程時には、計量用ビルトイン型モータ8がスクリュ5以外にもナット体26を回転駆動するので、このナット体26の回転で、ナット体26がネジ軸25に沿って直線移動することをを打ち消すように、射出用ビルトイン型モータ15によってネジ軸25を回転駆動するようにしており、したがって、計量工程時においては、ボールネジ機構24のネジ軸25の回転量は、射出工程時に較べて格段に多くなる。そして、このようにボールネジ機構24のネジ軸25の回転量が多くなると、この多回転によって潤滑油が、ボールネジ機構24の螺合部の隅々まで満遍なく行き渡って、このことによりボールネジ機構24の回転の信頼性や耐久性が高まり、比較的に強度の低いボールネジ機構24であっても、動作信頼性を保証することが可能となる。
図6は、本実施形態の射出成形機の制御系の構成を簡略化して示すブロック図である。図6において、51は、マシン(射出成形機)全体の制御を司るシステムコントローラ、52は、作業者が各種の入力操作を行うための入力装置、53は、作業者に各種の表示モードの画像を表示するための表示装置、54は、マシンの各部に配設された多数のセンサ(位置センサ、速度センサ、圧力センサ、回転量検出センサ、温度センサなど)よりなるセンサ群、55は、マシンの各部に配置されたアクチュエータ(前記したモータ8、15などのモータ)やヒータ等を駆動制御するための多数のドライバ(モータドライバ、ヒータドライバなど)からなるドライバ群であり、ドライバ群55には、計量用ビルトイン型モータ8をフィードバック制御で駆動するサーボドライバ55−1や、射出用ビルトイン型モータ15をフィードバック制御で駆動するサーボドライバ55−2が含まれている。
また、システムコントローラ51内において、56は運転条件設定格納部、57は測定値格納部、58は運転プロセス制御部、59は表示処理部である。
運転条件設定格納部56には、あらかじめ入力された成形サイクルの各工程(型閉じ(型締め)、射出、計量、型開き、エジェクト前進、エジェクト後退の各工程)の運転制御条件が書き換え可能に格納され、測定値格納部57には、センサ群54などによりマシンの各部の計測情報(位置情報、速度情報、圧力情報、回転角情報、回転速度(単位時間当たりの回転数)情報、温度情報など)がリアルタイムで取り込まれて格納される。運転プロセス制御部58は、あらかじめ用意された各工程の運転制御プログラムと、運転条件設定格納部56に格納された各工程の運転条件の設定値とに基づき、測定値格納部57中の計測情報や各部からの状態確認情報や自身の計時情報を参照しつつ、ドライバ群55を駆動制御して、各工程の運転を実行させる。表示処理部59は、あらかじめ用意された各種の表示処理プログラムと、表示用固定データに基づき、必要に応じて、運転条件設定格納部56や測定値格納部57の内容を参照して、各種の表示モードの画像を生成し、これを表示装置53に表示させる。
本発明の一実施形態に係る射出成形機の射出系メカニズムの概要を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機の射出系メカニズムの概要を示す一部割愛かつ簡略化した要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、射出用ビルトイン型モータのスリーブとボールネジ機構のネジ軸の端部との連結・固定部や、エンコーダを示す要部拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、ボールネジ機構の螺合部への潤滑油供給経路を示す要部拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、ボールネジ機構の螺合部への潤滑油供給経路の変形例を示す要部拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機の制御系の構成を簡略化して示すブロック図である。
符号の説明
1 ヘッドストック
2 保持プレート
3 加熱シリンダ
4 ノズル
5 スクリュ
6 連結バー
7 直動ブロック
8 計量用ビルトイン型モータ
9 ケーシング
10 固定子
11 回転子
12 スリーブ
13 軸受け
14 回転連結体
15 射出用ビルトイン型モータ
16 ケーシング
17 固定子
18 回転子
19 スリーブ
20 軸受け
21 エンコーダ
22 外筐部
22a 減速回転伝達系
23 回転部
24 ボールネジ機構
25 ネジ軸
26 ナット体
27 軸受け
28 連結具
29 保持ブラケット
30 給油用受け体
31 給油用中継体
32 軸受け
33 第1リング部
34 第2リング部
35 締め付けボルト
41、42、41’、42’ ナット体の供油路
41a、42a 軸方向供油路
41b、42b 半径方向供油路
43、44、43’、44’ 給油用中継体の供油路
45 油溜め
46 給油用受け体の給油口(供油路)
47、48 外部供油路
51 システムコントローラ
52 入力装置
53 表示装置
54 センサ群
55 ドライバ群
55−1、55−2 サーボドライバ
56 運転条件設定格納部
57 測定値格納部
58 運転プロセス制御部
59 表示処理部

Claims (3)

  1. 円筒形の固定子と、該固定子の内部に位置する円筒形の回転子とをもつ、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータを駆動源して用いる成形機において、
    前記ビルトイン型モータに付設するエンコーダとして、内部が中空のエンコーダを用いたことを特徴とする成形機。
  2. 請求項1に記載の成形機において、
    前記中空のエンコーダはアブソリュート式エンコーダであることを特徴とする成形機。
  3. 請求項1に記載の成形機において、
    前記ビルトイン型モータの回転を、ボールネジ機構のネジ軸またはナット体に伝達することを特徴とする成形機。
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