JP2009061402A - 桟橋設備、及び炭化水素回収システム - Google Patents

桟橋設備、及び炭化水素回収システム Download PDF

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Abstract

【課題】タンカー排出ガスを流通可能とするローディングアームを備え、トラブル発生を低減し、信頼性の向上が図られた線橋設備を提供すること。
【解決手段】ローディングアーム38の上流側の端部に開閉可能なバルブ40を備える構成とし、タンカー32の運搬用槽10と接続していない状態において、バルブ40を閉止状態とし、ローディングアーム38内への外気流入を防止する。また、不活性ガス注入手段40を備えているため、配管L30内の酸素濃度を調整することができ、火災、爆発等のトラブルの発生の虞を防止する。また、運転開始前において、バルブ40を閉止状態とし、不活性ガスを注入し酸素濃度を低下させることで、運転開始直後に、酸素濃度計48が過敏に反応するトラブルを防止し、設備の信頼性向上を図る。また、デトネーションアレスター52を設け、火災、爆発等のトラブルが拡大することを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、桟橋設備、及び炭化水素回収システムに関する。
例えば原油、各種石油製品、及び半製品等(以下、炭化水素油という)を槽内に積み込んで運搬するタンカーやタンクローリーは、通常、安全上の対策のため、炭化水素油を荷揚げした後、窒素や二酸化炭素などを主成分とするガスを導入することによって、槽内の酸素濃度を爆発範囲外となる濃度に調整している。この槽に、再び炭化水素油を積み込むと、槽内のガスは槽外に排出される。
このような槽内のガスは、通常、直前に運搬した炭化水素油の残存物から発生する炭化水素ガスを通常数%〜数十%(体積基準)含有している。このような炭化水素含有ガスを大気中に放出すると、大気汚染などの環境問題を引き起こし、また、安全上の問題にもなりうる。また、これらの炭化水素含有ガスを燃焼させて大気中に排出することは、エネルギー資源の浪費につながるだけでなく、NOxなどの大気汚染物質等の排出を増大させることとなる。
そこで、炭化水素含有ガスと吸収用液との接触により炭化水素化合物を回収することが知られており、炭化水素含有ガスとタンク内に貯蔵された原油と接触させることによって、炭化水素化合物を原油中に回収するプロセスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−099817号公報
近年、更なる安全性の向上が求められ、タンカー排出ガスを安全に移送することが可能な桟橋設備が望まれている。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、タンカー排出ガスの流通を可能とするローディングアームを備え、トラブル発生の低減し、信頼性の向上が図られた桟橋設備を提供することを目的とする。
また、従来技術では、タンカーの槽内に接続可能とされた複数のローディングアームに対して、タンカー排出ガスを吸引する機器が各々設置されていたため、機器の削減が求められている。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、原油、炭化水素油積込み時に排出されるタンカー排出ガスを吸引する吸引手段の機器削減が図られた炭化水素回収システムを提供することを目的とする。
本発明による桟橋設備は、タンカーに設けられた運搬用槽に接続可能とされ、運搬用槽外に排出されたタンカー排出ガスを流通可能とするローディングアームを備えた桟橋設備であって、ローディングアームの上流側の端部に設けられ、開閉可能とされたバルブと、ローディングアームの下流側に接続された配管内に設けられ、炎の伝達を防止するデトネーションアレスターと、配管内に不活性ガスを注入可能とする不活性ガス注入手段と、配管内の酸素濃度を検出可能な酸素濃度計とを備えることを特徴としている。
このような桟橋設備によれば、ローディングアームの上流側の端部に開閉可能のバルブが設けられているため、タンカーの運搬用槽と接続していない状態において、バルブを閉止状態とすることで、外気のローディングアーム内への流入を防止することができる。また、不活性ガス注入手段を備えているため、配管内に不活性ガスの注入を行うことで、内部の酸素濃度を調整することができ、火災、爆発等のトラブルの発生の虞を低減することができる。また、運転開始前(タンカー排出ガス移送前)において、バルブを閉止状態として、不活性ガスを注入し酸素濃度を低下させることで、運転開始直後に、酸素濃度計が過敏に反応するトラブルを防止することができ、設備の信頼性向上を図ることができる。また、デトネーションアレスターが設けられているため、炎の伝達を防止することができ、火災、爆発等のトラブルが拡大することが防止される。
また、酸素濃度計によって検出された酸素濃度に基づいて、不活性ガスの注入量を増加させ、配管内の酸素濃度を制御する酸素濃度制御装置を備えることが好ましい。これにより、検出された酸素濃度に基づいて、不活性ガスの注入量を増加させることで、配管内の酸素濃度を調節して、酸素濃度を爆発下限以下にすることができ、火災、爆発等のトラブル発生を好適に防止することができる。また、本発明の桟橋設備は、配管の下流側に接続され、タンカー排出ガスを吸引する圧縮機をさらに備える構成としてもよい。
また、本発明による炭化水素回収システムは、複数の桟橋を備えた出荷設備に設置され、タンカーに設けられた運搬用槽内に原油を積み込む際に、運搬用槽外に排出されたタンカー排出ガスから炭化水素化合物を回収する炭化水素回収システムであって、複数の桟橋に設置され、運搬用槽に接続可能とされてタンカー排出ガスを流通可能とする複数のローディングアームと、複数のローディングアームの下流側に各々接続されタンカー排出ガスを流通可能とする複数の配管と、複数の配管内を流通したタンカー排出ガスを集合する集合管と、集合管の下流側に接続されタンカー排出ガスを吸引する吸引手段と、吸引手段によって吸引されたタンカー排出ガスが供給され、タンカー排出ガス中の炭化水素化合物を吸収する吸収液を用いてタンカー排出ガス中の炭化水素化合物を回収する炭化水素回収部とを備えることを特徴としている。
このような炭化水素回収システムによれば、複数の配管内を流通したタンカー排出ガスを集合する集合管を備え、この集合管の下流側に、タンカー排出ガスを吸引する吸引手段が設置されているため、タンカー排出ガスの排出源である複数の運搬用槽に対して、各々吸引手段を設置する必要がなく、吸引手段の設置個数を削減することができる。
また、配管内に不活性ガスを注入可能とする不活性ガス注入手段を更に備え、吸引手段は、タンカー排出ガスを圧縮する圧縮機であり、炭化水素回収部は、吸収液として原油を用いてタンカー排出ガス中の炭化水素化合物を回収することが好ましい。これにより、配管内に不活性ガスの注入を可能とする不活性ガス注入手段を備えているため、不活性ガスを注入して酸素濃度を調整することができる。従って、爆発下限以下に酸素濃度を低下させることができる。その結果、圧縮機を用いて安全にタンカー排出ガスを吸引することができる。
また、本発明による炭化水素回収システムは、複数の桟橋を備えた出荷設備に設置され、タンカーに設けられた運搬用槽内に炭化水素油を積み込む際に、運搬用槽外に排出されたタンカー排出ガスから炭化水素化合物を回収する炭化水素回収システムであって、複数の桟橋に設置され、運搬用槽に接続可能とされてタンカー排出ガスを流通可能とする複数のローディングアームと、複数のローディングアームの下流側に各々接続されタンカー排出ガスを流通可能とする複数の配管と、複数の配管内を流通したタンカー排出ガスを集合する集合管と、集合管の下流側に接続されタンカー排出ガスを吸引する吸引手段と、吸引手段によって吸引されたタンカー排出ガスが供給され、タンカー排出ガス中の炭化水素化合物を吸収する吸収液を用いてタンカー排出ガス中の炭化水素化合物を回収する炭化水素回収部とを備えることを特徴としている。
このような炭化水素回収システムによれば、複数の配管内を流通したタンカー排出ガスを集合する集合管を備え、この集合管の下流側に、タンカー排出ガスを吸引する吸引手段が設置されているため、タンカー排出ガスの排出源である複数の運搬用槽に対して、各々吸引手段を設置する必要がなく、吸引手段の設置個数を削減することができる。
本発明の桟橋設備によれば、タンカー排出ガスの流通を可能とするローディングアームを備え、トラブル発生を低減し、信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明の炭化水素回収システムによれば、原油積込み時に排出されるタンカー排出ガスを吸引する吸引手段の機器削減を図ることができる。
また、本発明の炭化水素回収システムによれば、炭化水素油積込み時に排出されるタンカー排出ガスを吸引する吸引手段の機器削減を図ることができる。
以下、本発明による炭化水素回収システム、及び桟橋設備の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の実施形態に係る桟橋設備を備えた炭化水素回収システムを示す概略構成図、図2は、本発明の実施形態に係る桟橋設備を示す概略構成図である。
図1に示す炭化水素回収システム100は、原油、各種石油製品、及び半製品を出荷する海上出荷設備に設置され、タンカー32の運搬用槽(タンク)10から排出されたタンカー排出ガスから炭化水素化合物を回収するものである。各種石油製品としては、LPG,ガソリン、灯油、軽油、重油、ナフサ、キシレンやベンゼンなどの化学品等を、半製品としてはこれらの製品のブレンド基材などを例示することができる。
上述の原油や各種石油製品、半製品を降ろした後、安全確保のため、運搬用槽10には、窒素等の無機ガスが導入される。例えば酸素濃度を6体積%以下に調整することで、安全性が確保される。無機ガスとしては、窒素、二酸化炭素、低濃度の酸素を含有するボイラー排ガスなどを用いることができる。
このような無機ガスが封入された運搬用槽10の内部は、運搬した原油や各種石油製品、半製品に由来する炭化水素ガスと、窒素、二酸化炭素、酸素などの無機ガスとを含有するガスによって満たされている。炭化水素ガスとしては、揮発性の炭化水素ガス、例えば炭素数1〜7のガス、より具体的には、メタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン、ブテン、ペンタン、ヘキサンなどを例示することができる。なお、運搬用槽10の温度は常温、圧力は大気圧と同等とすることができる。そして、運搬用槽10から排出されたガスが本発明のタンカー排出ガスである。
この炭化水素回収システム100は、タンカー32の運搬用槽10に連通可能とされ、タンカー排出ガスを移送(収集)する複数の桟橋設備34と、複数の桟橋設備34によって移送されたタンカー排出ガスを集合する集合管L32と、集合管L32によって集合されたタンカー排出ガスを吸引する吸引手段としての圧縮機12と、圧縮機12によって圧縮されたタンカー排出ガスが供給されて、タンカー排出ガス中の炭化水素化合物を回収する炭化水素回収部36とを備えている。
桟橋設備34は、複数(本実施形態では4つ)の桟橋A〜Dに対して、各々設置されている。桟橋設備34は、図2に示すように、タンカー32の運搬用槽10と接続可能とされたローディングアーム38、このローディングアーム38の下流側に接続された配管L30を備え、圧縮機12を用いて酸素を含有する虞のあるタンカー排出ガスの効率的かつ安全な移送を可能とするものである。
ローディングアーム38は、タンカー32の運搬用槽10の開口部に接続可能とされ、運搬用槽10からのタンカー排出ガスを移送可能とするものである。ローディングアーム38の上流側(運搬用槽10側)の端部には、開閉可能とされたバルブ40が設けられている。
バルブ40としては、通常の開閉弁を用いることができる。ローディングアーム38が運搬用槽10に接続されていない運転休止時において、バルブ40は、閉止状態とされる。これにより、ローディングアーム38の端部を通じて流路内に外気(酸素)が流入することが防止される。
ローディングアーム38の下流には、配管L30が接続されている。この配管L30としては、通常の配管を用いることができる。この配管L30には、圧力調整弁42、高速排気弁44、不活性ガス注入手段46、酸素濃度計48、緊急遮断弁50、デトネーションアレスター52が設けられている。なお、以下の説明において、タンカー排出ガス移送中である運転時に、桟橋設備34の配管L30と連通する部分を、桟橋設備34の配管系とよぶ。桟橋設備34の配管系には、例えば、タンカー32の運搬用槽10、ローディングアーム38、配管L30、及び集合管L32が含まれる。
圧力調整弁42は、桟橋設備34の配管系内に異常圧力が生じないように、圧力を制御するものである。配管L30の圧力調整弁42より上流側には、圧力計54が設置されている。圧力調整弁42は、圧力計54によって検出された配管L30内の圧力に基づいて、運搬用槽10内の圧力が一定となるように制御される。例えば、タンカー32が原油タンカーである場合には、運搬用槽10の圧力が−7kPaG〜14kPaGとなるように制御することが好ましい。これにより、桟橋設備34の配管系に許容範囲を超える加圧、減圧が生じることを防止することができる。
高速排気弁44としては、例えば、ばね式安全弁を用いることができる。高速排気弁44は、配管L30の圧力調整弁42より上流側に接続されている。高速排気弁44は、タンカー排出ガスの排出源である運搬用槽10の設計圧力よりも低い圧力で作動し、排出源からの排出される最大ガス量を安全に外部へ排出させるものである。これにより、上述した圧力調整弁42が故障した場合であっても、異常圧力の発生を防止し、桟橋設備34の配管系の破損を予防することができる。
不活性ガス注入手段46は、不活性ガス発生部56、不活性ガス注入配管L34,L34a,L34bを有し、配管L30内に不活性ガスを注入することで、桟橋設備34の配管系内の酸素濃度を調節するものであり、本発明の酸素濃度制御装置として機能する。不活性ガスとしては、例えば窒素が挙げられる。不活性ガス発生部56は、不活性ガスを供給可能であればよい。不活性ガス注入配管L34は、不活性ガス発生部56で発生した不活性ガスを移送するものであり、途中で分岐し、分岐した一方の配管L34aは、圧力調整弁42の上流側に接続され、分岐した他方の配管L34bは、圧力調整弁42の下流側に接続されている。
不活性ガス注入配管L34aには、制御弁58が設置されている。この制御弁58のバルブ開度は、圧力計60によって検出された配管L30内の圧力に基づいて、制御される。圧力計60は、例えば、配管L30において、不活性ガス注入配管L34aの接続部より上流側に配置されている。圧力計60は、タンカー排出ガスを移送していない運転休止時においても配管L30の圧力を監視している。配管L30内が負圧となった場合には、制御弁56を開状態として不活性ガスが注入することで、桟橋設備34の配管系内を正圧(例えば1kPaG以上)に維持している。これにより、桟橋設備34の配管系において、漏洩が生じた場合には、空気の進入を防止することができる。なお、桟橋設備34の配管系において、大規模な漏洩が発生した場合には、圧力計60によって圧力低下を検出することが可能である。
不活性ガス注入配管L34bには、制御弁62が設置されている。この制御弁62のバルブ開度は、酸素濃度計48によって検出された配管L30内の酸素濃度に基づいて、制御される。酸素濃度計48としては、レーザー式酸素濃度計を用いることができる。通常の酸素濃度計(磁気式、ガルバニ電池式)は、ガスのサンプリング装置が必要であり酸素濃度の検知時間に数十秒程度要するため、リアルタイムモニタリングを行う場合には、応答性の優れたレーザー式酸素濃度計を用いることが好ましい。酸素濃度計48による配管L30内の酸素濃度検出箇所としては、不活性ガス注入配管L34bの接続部より下流側が好ましい。
酸素濃度計48によって検出された配管L30内の酸素濃度が第1管理基準値を超えた場合には、制御弁62を開状態として、不活性ガスを配管L30内に注入し、配管L30内の酸素濃度が管理基準値以下となるように制御する。本実施形態では、酸素濃度の第1管理基準値は、タンカー排出ガスを移送している運転時において、例えば6体積%としている。
緊急遮断弁50は、配管L30内のタンカー排出ガスの移送を遮断して、緊急停止させるものである。緊急遮断弁50は、酸素濃度計48によって検出された配管L30内の酸素濃度が上記第1管理基準値と異なる第2管理基準値を超えた場合に、作動して緊急停止させる。本実施形態では、酸素濃度の第2管理基準値は、タンカー排出ガスを移送している運転時において、例えば8体積%としている。これにより、上記不活性ガス注入手段による不活性ガス供給量を最大としても酸素濃度を管理範囲以内に制御できない場合に、緊急遮断弁50を作動させて、タンカー排出ガスの移送を緊急停止することができる。
デトネーションアレスター52は、例えば、不活性ガス注入配管L34bの接続部と酸素濃度計48による測定個所との間に設置されている。デトネーションアレスター52は、配管L30内の炎の伝達を防止するものであり、爆発による衝撃波も減衰させることができる。デトネーションアレスター52は、火災や爆発の発生箇所の近くに配置されていると、特に有効である。
集合管L32は、図1に示すように、複数の配管L30を集合するものである。複数の配管L30は、集合管L32によって集合されて、圧縮機12に接続されている。本実施形態では、集合管L32の上流側には、4本の配管L30が接続され、集合管L32の下流側には、1本の配管L38が接続されている。配管L38は集合管L32と圧縮機12とを接続するものである。なお、集合管は、複数の配管を集合すれば良く、下流側に接続された配管の本数は、上流側に接続された配管の本数より少なければ良い。また、複数の集合管を連結して使用しても良い。
集合管L32、及び圧縮機12に通じる配管L38には、ラプチャーディスク(破裂板)を有するエクスプロージョンベント64が接続されている。ラプチャーディスクは、急激な圧力上昇が生じた場合に、破壊され、配管系の内圧を放出し、他の部分を保護するものである。これにより、桟橋設備34の配管系内で爆発が生じた場合には、異常圧力を系外に放出することができる。
また、集合管L32と圧縮機12とを接続する配管L38には、デトネーションアレスター66、酸素濃度計68及び緊急遮断弁70が設置されている。これらのデトネーションアレスター66、酸素濃度計68及び緊急遮断弁70は、配管L30に設置されたデトネーションアレスター52、酸素濃度計48及び緊急遮断弁50と同様の構造を有している。酸素濃度計68は、緊急遮断弁70より上流側に配置され、配管L38内の酸素濃度を検出する。本実施形態では、2つの酸素濃度計68が設置されている。緊急遮断弁70は、酸素濃度計68によって検出された配管L38内の酸素濃度が管理基準値を超えた場合に作動して、タンカー排出ガスの移送を緊急停止させる。酸素濃度の管理基準値はとしては、例えば8体積%としている。
圧縮機12としては、通常のガスコンプレッサーを用いることができる。圧縮機12の直前には、ノックアウトドラム72が接続されている。タンカー排出ガスは、ノックアウトドラム72によって、ドレンが除去されて、圧縮機12に導入される。
圧縮機12は、運搬用槽10内の排出ガスを吸引して、所定の圧力P1に加圧された圧縮物を排出する。圧力P1としては、100〜1000kPaGが好ましく、200〜500kPaGがより好ましい。圧力P1が100kPaG未満の場合、炭化水素化合物の十分な回収率が得られない傾向があり、1000kPaGを超える場合、耐圧性を確保する観点から、炭化水素回収設備の建設コストが増大する傾向がある。また、圧縮物の温度は0〜50℃とすることができる。この圧縮物は、排出ガスに含まれる炭化水素化合物及び無機ガスなどを含有することができる。なお、圧縮物はガス、液体又はこれらの混合物である。そして、圧縮機12は、配管L12により炭化水素回収部36と接続されている。なお、配管L12としては、通常の配管を用いることができる。
また、圧縮機12によって圧縮されたタンカー排出ガス(圧縮物)を圧縮機12の上流側へ返送するスピルバック配管L40が、配管L12から分岐している。スピルバック配管L40によって返送された圧縮物は、ノックアウトドラム70の直前に注入される。スピルバック配管L40には、制御弁74が設置されている。制御弁74は、圧力計76によって検出された圧縮機12への吸気圧に基づいて、バルブ開度が調節され、圧縮機12の流量が同一となるように、流量が制御される。
炭化水素回収部36は、図3に示すように、吸収塔14、脱気塔16、回収タンク18、燃焼装置20、ボイラー22を備えている。
吸収塔14は、圧縮機12から配管L12を経由して導入される圧縮物と、回収タンク18から配管L18を経由して導入される吸収用炭化水素油とを気液接触させるものである。これによって、吸収塔14は、吸収用炭化水素油に、圧縮物に含まれる炭化水素化合物の少なくとも一部を吸収させた吸収液と、圧縮物から少なくとも一部の炭化水素化合物が除去された未吸収ガスとを排出する。なお、配管L18としては通常の配管を用いることができる。
圧縮物と吸収用炭化水素油との接触方法としては、吸収用炭化水素油による炭化水素化合物の吸収量を向上させる観点から、向流接触とすることが好ましい。なお、通常圧縮物には無機ガスが含まれており、大部分の無機ガスは未吸収ガスとして排出されるが、一部の無機ガスは飽和濃度で吸収液に含まれる場合がある。
吸収用炭化水素油としては、原油、各種石油製品、半製品等、炭化水素化合物を吸収する各種炭化水素油を用いることができるが、本実施形態では、原油を用いている。原油は、入手・調達の容易性、及びエネルギー効率に優れるため、好ましく用いることができる。つまり、原油の輸出基地、備蓄基地、中継基地などでは、石油製品、半製品を手配することが困難であるが、原油は容易に手配することが可能である。また、吸収用炭化水素油は炭化水素化合物を吸収した後、製品化又は半製品化するために精製処理が必要であるが、吸収用炭化水素油として精製された石油製品、半製品を用いると、再び精製処理が必要となるため、エネルギー効率上好ましくない。本実施形態では、吸収用炭化水素油として原油を用いて重複した精製処理を回避しているため、エネルギー効率に優れている。
吸収塔14は、その内部に充填物14aを収容している。充填物14aとしては、例えばガラス製、セラミック製又はステンレス製のラシヒリング等を例示することができる。ガラス製又はセラミック製のラシヒリングは、耐腐食性に優れ、ステンレス製のラシヒリングは、破損し難く機械的強度に優れる。吸収塔14の内部に、このような充填物14aを収容することにより、圧縮物と吸収用炭化水素油との接触を効率よく行い、未吸収ガスとして排出される炭化水素化合物を低減することができる。
吸収塔14における吸収用炭化水素油と圧縮物との接触時間は、10秒間〜10分間であることが好ましい。接触時間が10秒間未満であると、吸収用炭化水素油による炭化水素化合物の吸収量が低下する傾向がある。一方、接触時間が10分間を越えると、吸収塔14の建設費が上昇する傾向がある。
気液比(吸収用炭化水素油の15℃での体積/圧縮物の標準状態(0℃、1atm)での体積)は、10〜200L/Nmであることが好ましく、12〜180L/Nmであることがより好ましく、15〜150L/Nmであることが特に好ましい。気液比が10L/Nm未満であると、吸収用炭化水素油による炭化水素化合物の吸収量が低下する傾向にある。一方、気液比が200L/Nmを超えると、吸収塔14の建設費が上昇する傾向にある。
吸収塔14内の温度は、40℃以下であることが好ましく、38℃以下であることがより好ましく、35℃以下であることが特に好ましい。吸収塔14内の温度が40℃を超えると、吸収用炭化水素油の蒸発量が増加して吸収量が低下する傾向がある。
吸収塔14内の圧力P2は、圧縮物の圧力P1と同等であることが好ましい。具体的には、圧力P2は100〜1000kPaGであることが好ましく、200〜500kPaGであることがより好ましい。吸収塔14内の圧力2が100kPaG未満の場合、吸収用炭化水素油による炭化水素化合物の吸収量が低下する傾向があり、1000kPaGを超える場合、耐圧性を確保する観点から、炭化水素回収設備の建設コストが増大する傾向がある。
吸収塔14の下部は、配管L15により脱気塔16と接続されている。また、吸収塔14の上部は、配管L14により燃焼装置20と接続されている。配管L14,L15としては通常の配管を用いることができる。
吸収塔14の下部に接続された配管L15により排出される吸収液は、吸収用炭化水素油及び炭化水素化合物の他に、少量の無機ガスを含有していてもよい。吸収塔14の上部に接続された配管L14により排出される未吸収ガスは、無機ガスの他に、メタンやエタンなどの軽質の炭化水素化合物を含有していてもよい。
燃焼装置20は、通常の燃料ガス処理用の燃焼装置を用いることができる。これによって、吸収塔14から配管L14を経由して移送されてくる炭化水素化合物を含有する未吸収ガスを、燃焼して安全に大気中に放出することができる。なお、本実施形態では、未吸収ガスの処理装置として燃焼装置20を用いたが、未吸収ガスは他の方法によって処理することも可能である。例えば、ボイラーや他の装置の加熱炉用の燃料として用いることも可能である。
脱気塔16は、配管L15により吸収装置14と接続されている。吸収装置14下部から排出される吸収液は、配管L15を経由して脱気塔16の導入部16aより導入される。
図4は、本発明の脱気塔の好適な実施形態を示す概略断面図である。脱気塔16は、脱気塔16本体の上部にトレイ140と、トレイ140から脱気塔16本体内下方に伸びるダウンパイプ142とを有する。
脱気塔16内の圧力P3は、吸収塔14の圧力よりも低くされている。このため、導入部16aより吸収液を脱気塔16内に導入すると、圧力の低下に伴って吸収液に含まれる軽質な炭化水素化合物や無機ガスなどの軽質留分を分離することができる。すなわち、吸収液は、脱気塔16によって、軽質留分を含む分離ガスと回収液とに分離することができる。
脱気塔16のトレイ140は、吸収液から軽質な炭化水素化合物及び無機ガス等を分離することにより得られる回収液を一旦滞留させる。これによって、回収液に残存する軽質炭化水素及び無機ガスの含有量を一層低減することができる。また、トレイ140に回収液を一旦滞留させることにより、滞留した回収液をダウンパイプ142によって脱気塔16本体内の下方に移送することができる。
ダウンパイプ142によって、下方に移送される回収液は、脱気塔16の下部に一旦滞留させることが好ましい。これによって、ダウンパイプ142の下端の開口部を脱気塔16下部に溜められた回収液中(回収液液面146より下方)に配置することができ、回収液落下に伴う飛沫の発生等による静電気の発生を防止することができる。なお、脱気塔16の下部における回収液の滞留量は、通常のレベルコントロールによって調整することができる。
脱気塔16の塔頂部に接続された配管L16には圧力調整弁144が設けられている。この圧力調整弁144により、脱気塔16内の圧力P3を調整することができる。脱気塔16内の圧力P3としては、−500〜500kPaGとすることが好ましく、0〜300kPaGとすることがより好ましい。脱気塔16内の圧力P3が、0kPaG未満の場合、分離ガス中の炭化水素化合物の濃度が上昇する傾向がある。一方、脱気塔16の圧力P3が500kPaG未満の場合を超える場合、回収液中の軽質な炭化水素化合物の濃度が上昇し、回収タンク18の圧力が上昇する傾向がある。なお、脱気塔16内の圧力P3を変更することによって、炭化水素化合物の回収率及び分離ガス中の炭化水素ガス濃度を任意に調整することができる。
脱気塔16の塔頂部にある排出部16bに接続された配管L16は、配管L20と配管L22に分岐して、それぞれ燃焼装置20とボイラー22とに接続されている(図3)。これによって、軽質な炭化水素化合物や無機ガスなどの軽質留分を含有している分離ガスを処理することができる。燃焼装置20に送られる分離ガスは、燃焼させて大気中に排出され、ボイラー22に送られる分離ガスは、ボイラー22の燃料に用いられる。なお、本実施形態では、分離ガスの処理装置として燃焼装置20及びボイラー22を用いたが、分離ガスは他の方法によって処理してもよい。例えば、他の装置の加熱炉用の燃料として用いることも可能である。
一方、脱気塔16の底部にある排出部16cに接続された配管L17は、回収タンク18に接続されている。配管L16及びL17としては通常の配管を用いることができる。回収タンク18としては、地上に設置される通常の原油タンクを用いることができる。なお、原油タンク以外のタンクとしては、回収システム専用のタンク、石油製品タンク、又は半製品タンクを用いることができる。脱気塔16の下部に溜められた回収液は、配管L17を経由してポンプ等により回収タンク18に送ることができる。本実施形態においては、吸収用炭化水素油の送り元のタンクと回収液の排出先のタンクを同一タンク(回収タンク18)としたが、これらのタンクは別々のものを用いてもよい。
回収タンク18として中東原油が保管されたタンクを用いる場合、その回収タンク18の内圧は原油の蒸気圧により、通常40〜80kPaGである。このような回収タンク18に蒸気圧の高い軽質な炭化水素化合物が多量混入すると、回収タンク18の内圧が上昇し、ブリーザーバルブによって炭化水素ガスが回収タンク18外に排出される場合がある。しかし、本実施形態の炭化水素回収システムによれば、回収液中の軽質な炭化水素化合物の含有量が十分に低減されているため、回収液を導入した後における回収タンク18の内圧の上昇を防止することができる。また、このような回収液は、無機ガスの含有量が十分に低減されたものである。したがって、回収タンク18から吸収塔14に送られる吸収用炭化水素油の吸収性能の低下を十分に抑制することができる。
次に、このように構成された炭化水素回収システム100の動作について説明する。運転開始前において、ローディングアーム38の先端部に設けられたバルブ40は、閉止状態とされ、流路内への外気の進入が防止される。これにより、運転開始直後において、外気を検出することによって酸素濃度が上昇することが防止される。また、運転開始前において、不活性ガスを注入して、ローディングアーム38及び配管L30をパージすることが好ましい。その結果、運転開始直後における不活性ガス注入手段46の誤作動、緊急遮断弁50,68の誤作動が防止され、装置の信頼性の向上を図ることができる。
タンカー32の運搬用槽10への原油(炭化水素油)積込み時には、ローディングアーム38は、タンカー32の運搬用槽10に接続され、バルブ40は開状態とされている。そして、圧縮機12を稼動させて、運搬用槽10内のタンカー排出ガスが吸引される。タンカー排出ガスは、ローディングアーム38、配管L30、集合管L32、配管L38通じて、圧縮機12に到達して圧縮される。
配管L30を流通するタンカー排出ガスは、圧力計54によって圧力が検知され、圧力調整弁42によって圧力がコントロールされている。これにより、運搬用槽10の圧力上昇が抑えられている。例えば圧力調整弁42が故障して、配管L30内の圧力制御が実行できず、異常圧力が生じた場合には、配管L30に接続された高速排気弁44が作動し、配管L30内の異常圧力を外部に放出することができる。
また、配管L30を流通するタンカー排出ガスは、酸素濃度計48によって酸素濃度が計測されて、酸素濃度管理が行われている。例えば、酸素濃度計48による測定値が第1管理基準値を超えた場合には、不活性ガス注入手段46の制御弁62が開状態となり、不活性ガス発生部56で発生した不活性ガスは、不活性ガス注入配管L34,L34bを通じて、配管L30内に注入される。従って、爆発下限以下に酸素濃度を低下させることができる。その結果、圧縮機12を用いて安全にタンカー排出ガスを吸引することができる。
また、例えば、酸素濃度計48による測定値が第2管理基準値を超えた場合には、緊急遮断弁50が作動して、タンカー排出ガスの移送を緊急停止することができる。
また、配管L30には、デトネーションアレスターが設けられているため、炎の伝達を防止することができ、火災、爆発等のトラブル拡大を防止することができる。
また、運転停止後において、ローディングアーム38のバルブ40を閉状態とする。例えば圧力計60によって、配管L30内の負圧が検出された場合には、不活性ガス注入手段46の制御弁58が開状態となり、不活性ガス発生部56で発生した不活性ガスは、不活性ガス注入配管L34,L34aを通じて、配管L30内に注入される。これにより、配管L30に、外気の進入を防止することができる。
また、このような炭化水素回収システムによれば、複数の配管L30内を流通したタンカー排出ガスを集合する集合管L32を備え、この集合管L32の下流側に、タンカー排出ガスを吸引する圧縮機12が設置されているため、複数のローディングアームに対して、各々吸引手段を設置する必要がなく、圧縮機12の設置個数を削減することができる。その結果、省スペース化、建設コスト及び保全コストを削減することができる。また、圧縮機12を炭化水素回収部36(ガス処理設備)近傍に設置することが好ましく、これにより、集合管L32によって集合された、複数の運搬用槽10からのタンカー排出ガスに対応することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態において、吸引手段を圧縮機としているが、吸引手段は、ファンやブロアなどの送風機でもよい。なお、吸引手段を圧縮機とすると、加圧状態のタンカー排出ガスを炭化水素回収部36の吸収塔16に供給することができ、炭化水素化合物の回収率を向上させることができる。また、圧縮機によってタンカー排出ガスを吸引することで、桟橋設備の配管系が従来に比して長い場合であっても、好適に吸引することができる。
また、本発明の桟橋設備、及び炭化水素回収システムは、例えば、原油備蓄基地、中継基地、輸出基地等の海上出荷設備に適用してもよい。また、例えば、石油精製プラント、石油化学プラント等において、石油製品、化学品等を出荷する海上出荷設備に本発明の桟橋設備及び炭化水素回収システムを適用してもよい。
なお、配管L30内に不活性ガスを注入する不活性ガス手段に代えて、無機ガス(窒素、二酸化炭素、低濃度の酸素を含有するボイラー排ガス)を注入する無機ガス注入手段を備える構成としてもよい。
本発明の実施形態に係る桟橋設備を備えた炭化水素回収システムを示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る桟橋設備を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る炭化水素回収部を示す概略構成図である。 本発明の脱気塔の好適な実施形態を示す概略断面図である。
符号の説明
10…運搬用槽、12…圧縮機、14…吸収塔、14a…充填物、16…脱気塔、16a…導入部、16b,16c…排出部、18…回収タンク、20…燃焼装置、22…ボイラー、32…タンカー、34…桟橋設備、36…炭化水素回収部、38…ローディングアーム、40…バルブ、42…圧力調整弁、44…高速排気弁、46…不活性ガス注入手段、48,68…酸素濃度計、50,70…緊急遮断弁、52,66…デトネーションアレスター、54,60,76…圧力計、56…不活性ガス発生部、58,62…制御弁、64…エクスプロージョンベント、72…ノックアウトドラム、100…炭化水素回収システム、140…トレイ、142…ダウンパイプ、144…圧力調整弁、146…回収液液面、L12,L14.L15,L16,L17,L18,L20,L22,L30…配管、L32…集合管、L34,L34a,L34b…不活性ガス注入配管、L40…スピルバック配管。

Claims (7)

  1. タンカーに設けられた運搬用槽に接続可能とされ、前記運搬用槽外に排出されたタンカー排出ガスを流通可能とするローディングアームを備えた桟橋設備であって、
    前記ローディングアームの上流側の端部に設けられ、開閉可能とされたバルブと、
    前記ローディングアームの下流側に接続された配管内に設けられ、炎の伝達を防止するデトネーションアレスターと、
    前記配管内に不活性ガスを注入可能とする不活性ガス注入手段と、
    前記配管内の酸素濃度を検出可能な酸素濃度計とを備えることを特徴とする桟橋設備。
  2. 前記酸素濃度計によって検出された酸素濃度に基づいて、不活性ガスの注入量を増加させ、前記配管内の酸素濃度を制御する酸素濃度制御装置を備えることを特徴とする請求項1記載の桟橋設備。
  3. 前記酸素濃度計によって検出された酸素濃度に基づいて作動し、前記タンカー排出ガスの流通を遮断する緊急遮断弁を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の桟橋設備。
  4. 前記配管の下流側に接続され、前記タンカー排出ガスを吸引する圧縮機をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の桟橋設備。
  5. 複数の桟橋を備えた出荷設備に設置され、タンカーに設けられた運搬用槽内に原油を積み込む際に、前記運搬用槽外に排出されたタンカー排出ガスから炭化水素化合物を回収する炭化水素回収システムであって、
    複数の前記桟橋に設置され、前記運搬用槽に接続可能とされて前記タンカー排出ガスを流通可能とする複数のローディングアームと、
    複数の前記ローディングアームの下流側に各々接続され前記タンカー排出ガスを流通可能とする複数の配管と、
    前記複数の配管内を流通した前記タンカー排出ガスを集合する集合管と、
    前記集合管の下流側に接続され前記タンカー排出ガスを吸引する吸引手段と、
    前記吸引手段によって吸引された前記タンカー排出ガスが供給され、前記タンカー排出ガス中の炭化水素化合物を吸収する吸収液を用いて前記タンカー排出ガス中の炭化水素化合物を回収する炭化水素回収部とを備えることを特徴とする炭化水素回収システム。
  6. 前記配管内に不活性ガスを注入可能とする不活性ガス注入手段を更に備え、
    前記吸引手段は、前記タンカー排出ガスを圧縮する圧縮機であり、
    前記炭化水素回収部は、前記吸収液として原油を用いて前記タンカー排出ガス中の炭化水素化合物を回収することを特徴とする請求項5記載の炭化水素回収システム。
  7. 複数の桟橋を備えた出荷設備に設置され、タンカーに設けられた運搬用槽内に炭化水素油を積み込む際に、前記運搬用槽外に排出されたタンカー排出ガスから炭化水素化合物を回収する炭化水素回収システムであって、
    複数の前記桟橋に設置され、前記運搬用槽に接続可能とされて前記タンカー排出ガスを流通可能とする複数のローディングアームと、
    複数の前記ローディングアームの下流側に各々接続され前記タンカー排出ガスを流通可能とする複数の配管と、
    前記複数の配管内を流通した前記タンカー排出ガスを集合する集合管と、
    前記集合管の下流側に接続され前記タンカー排出ガスを吸引する吸引手段と、
    前記吸引手段によって吸引された前記タンカー排出ガスが供給され、前記タンカー排出ガス中の炭化水素化合物を吸収する吸収液を用いて前記タンカー排出ガス中の炭化水素化合物を回収する炭化水素回収部とを備えることを特徴とする炭化水素回収システム。
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