JP2009061193A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全性に優れた、CT撮影と一般撮影とを兼用可能とする放射線撮影装置を提供すること。
【解決手段】 X線を照射するX線管球と、X線管球に対向して配置されたX線撮影部と、の間に配置された回転可能なテーブルに被検者を保持し、テーブルを回転させながらX線管球からX線を照射して被検者の断層像を撮影する放射線撮影装置は、被検者の撮影対象となる部位をX線照射領域内に位置決めする被検者支持部と、被検者支持部をX線照射領域とX線照射領域外との間で移動させる移動機構と、テーブル上に被検者が位置する場合に、移動手段の移動を制限する制限機構とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放射線撮影装置に関するものである。
被検者の体外周から放射線を照射し、被検者を透過した放射線を検出し、変換した画像信号を再構成処理して、3次元断面画像を構築するコンピューテットトモグラフィー装置(CT装置)が医療の分野で利用されている。
CT装置としては、被検者を挟んで放射線源と放射線検出器が互いに対をなして構成され、被検者の周りをらせん状に回転移動させながら、多数の回転位置で透過放射線の強度を検出するヘリカルスキャンCT方法が一般的である。
一方、近年では、固定した放射線源と放射線検出器間で、被検者側を回転させることにより断層画像を得る方法も考案されている。この種のCT装置では、放射線検出器として2次元形状をした平面センサを用い、コーン状の放射線を照射することにより、3次元画像の再構成に必要な透視画像を1回のスキャンで取得することができる。また、通常のCT装置では、不可欠である体軸方向の連続移動を不要としている。
被検者を回転して撮影を行う撮影方法では、被検者の体動が生じないように、姿勢を安定させながら回転させる必要があり、例えば、特許文献1では、これに対する対応策を盛り込んだ装置が提案されている。
特許文献1では、被検者の体動を抑えるため、被検者を支持する支持具を回転台上に設け、被検者を中腰姿勢で支持して撮影する装置が提案されている。また、特許文献1において、被検者の前方に下肢ガードを設けて、回転中の被検者の下肢が周囲の非回転部に接触することを防止する手段が開示されている。
一方、放射線検出器として大型の2次元平面センサを用いるため、これらの撮影装置は、一般的に高価なものとなっている。また、院内における限られた設置スペースを有効に活用する上でも、一台の撮影装置を用いてCT撮影と一般撮影との異なる撮影形態の両方が行えることが要望されていた。
これに対して、被検者の支持具を移動して、X線照射範囲から退避することにより、回転台上にスペースを作り一般静止画撮影を可能にした、CT撮影と一般撮影とを兼用可能にした撮影装置が特許文献1に開示されている。
また、特許文献2においては、一般撮影とCT撮影とを兼用可能にした撮影装置において、被検者支持部の位置を検出して、一般撮影とCT撮影との撮影モードの制御を行う装置が提案されている。
特開2005−205082号公報 特開2006−75236号公報
しかしながら前述の従来装置では、次に述べるような課題があった。
従来の装置では、一般撮影とCT撮影とを兼用可能とするために、被検者支持部を回転テーブル上と撮影領域から外れた退避位置との間で移動させる移動機構を有している。そして、CT撮影時は、被検者支持部を、回転テーブル上の所定の位置に配置する。体動を抑えるため、被検者は、被検者支持部に身体が固定される。この時、被検者の体重の一部を被検者支持部に預けることになる。このような状態で、もし、被検者支持部の移動が生じてしまうと、不意の動きにより被検者を驚かせたり、被検者を保持している部分の相対的な動きにより被検者の体に負荷が加わったりする恐れがあった。また、被検者が回転テーブルに載る過程において、被検者支持部が移動してしまうと、被検者支持部が被検者に接触するようなことが生じ、安全性を損なう恐れがあった。
また、被検者支持部は、被検者の身体を支える為、ある程度の大きさ、重量を有した部材から構成される。これらが、回転テーブルの回転中に不用意に移動してしまった場合、周囲と衝突を生じる危険があり、安全性が損なわれる恐れがあった。これは、被検者が回転テーブル上に位置し、固定されている場合は勿論のこと、被検者が回転テーブル上に居ない状態で回転させる場合も、考慮する必要がある。
これらの課題について、従来例では、被検者支持部の移動に関する記載はあるが、被検者支持部の移動を制限する手段については記載が無く、前述のような観点から安全性を損なう恐れがあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、安全性に優れた、CT撮影と一般撮影とを兼用可能とする放射線撮影装置を提供することを目的とする。
本発明に係る放射線撮影装置は、X線を照射するX線管球と、前記X線管球に対向して配置されたX線撮影部と、の間に配置された回転可能なテーブルに被検者を保持し、前記テーブルを回転させながら前記X線管球からX線を照射して前記被検者の断層像を撮影する放射線撮影装置であって、
前記被検者の撮影対象となる部位をX線照射領域内に位置決めする被検者支持手段と、
前記被検者支持手段をX線照射領域とX線照射領域外との間で移動させる移動手段と、
前記テーブル上に前記被検者が位置する場合に、前記移動手段の移動を制限する制限手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、安全性に優れた、CT撮影と一般撮影とを兼用可能とする放射線撮影装置を提供することが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる放射線撮影装置の構成を示す図であり、被検者を回転させながら撮影を行うCT撮影時の配置状態を示している。
放射線撮影装置は、X線を照射するX線管球と、X線管球に対向して配置されたX線撮影部と、の間に配置された回転可能なテーブルに被検者を保持する。そして、放射線撮影装置は、テーブルを回転させながらX線管球からX線を照射することにより、被検者の断層像を撮影することが可能である。
放射線撮影装置はX線発生装置101、X線管球102、被検者を搭載して回転軸103c回りに360°回転可能な回転テーブル103、放射線検出器を内蔵して被検者104を透過したX線を検出するX線撮影部105を備える。また、放射線撮影装置は、回転テーブル103の回転、停止を行う回転駆動部106、制御部107、画像取込部108、画像処理部109を備える。
制御部107は、回転信号により回転駆動部106を制御して回転テーブル103の駆動を制御する。制御部107は、回転テーブル103に座った被検者104を回転テーブル103の回転駆動により回転させながら、X線照射信号でX線発生装置101を制御する。X線照射信号によりX線発生装置101が動作してX線管球102よりX線が照射される。また、X線の照射に同期して、制御部107は、画像取込部108を制御して、被検者104を透過したX線をX線撮影部105により画像データとして取り込む。画像処理部109では、被検者104の360°の方向からの画像データを用いて、被験者の断層像として3次元画像を構成することができる。
回転テーブル103上には、CT撮影に際し、被検者104を保持する被検者支持部が配置される。被検者支持部は、被検者104の撮影対象となる部位をX線管球102のX線照射領域内に位置決めすることが可能な被検者支持手段として機能する。被検者支持部の構成として、図1では、被検者が腰をかける椅子110と、被検者が背中を密着させる背当て111を例示している。なお、椅子110を有することにより、撮影中に被検者が撮影姿勢を維持する負担を軽減することが可能となる。また、座ることにより、被検者の体動が生じにくいという利点がある。
椅子110は、回転軸103c上に位置し、被検者は、椅子110に座った状態で、背中を背当て111に密接させる。背当て111は、鉛直方向に長く、断面は、背中が密着し易い扇状の形をしている。また、背当て111の水平方向の位置は、被検者104の撮影対象部位104aが背当て111に密着した状態で、被検者104の仮想体軸が回転テーブル103の回転軸103cとほぼ同軸となるように配置されている。背当て111の下端は、後方に配置された支持部113に接続され、同様に、椅子110の下部は、ブラケット114を介して、支持部113に接続された構成になっている。
また、背当て111には、被検者104の撮影対象部位を背当て111に固定するベルト115や被検者の上肢を上方に維持するハンドル116が取り付けられている。これら被検者104を固定する為の部材の構成は、任意であるが、間接的に、又は、直接的に支持部113に接続されている。
支持部113には、被検者支持部の移動手段として機能する回転支持部119が設けられている。支持部113は、回転支持部119を介して回転テーブル103と回転可能な状態で接続されている。回転支持部119は、例えば、回転テーブル103から突出したシャフト120と、ベアリング122を保持するホルダー121と、シャフト120とホルダー121とを回転可能にするベアリング122から構成することができる。回転支持部119により、支持部113は、回転軸120cを中心に回転駆動が可能である。なお、支持部113の回転は、CT撮影位置において、回転ロック機構部127によりロックされている。また、このロックは、支持部113の側面に設けられたノブ126の操作により解除される。
被検者支持部をCT撮影状態から一般静止画撮影状態である退避位置(X線照射領域外となる領域)に移動する場合、ノブ126をまわし、回転ロック機構部127のロックを解除する。続けて、ノブ126を引っ張ることにより、支持部113を回転軸120cを中心に反時計方向に180度回転させる。被検者支持部材は、支持部113に、間接的に、又は、直接的に接続されているため、これらの部材は、支持部113と一体で回転する。
図3は、被検者支持部を退避位置(X線照射領域外となる領域)に移動させた状態を示す図である。被検者支持部を回転移動したことにより、X線撮影部105の前方に、構造物が何も無い状態が作り出される。これにより、被検者104が、回転テーブル103上を移動し、X線撮影部105に近接する動作が容易となる。そして、X線照射角Bにおいて、回転テーブル103の上方空間に遮蔽物が何も存在しないことから、被検者104の全身の任意の位置での一般静止画撮影が可能となる。また、すべての部材の退避位置(X線照射領域外となる領域)を、X線照射領域の片側に位置させたことから、回転テーブル103の周辺からのアクセスは、広範囲な領域が確保される。これにより、被検者104の昇降を容易とし、また、体が不自由な被検者を技師が助ける介助作業を容易に行うことが可能になる。
次に、本実施形態の特徴とする被検者104が回転テーブル103に載った状態で、被検者支持部の移動を制限する構成について説明する。
図1において、回転テーブル103の上面には、検知板201が設けられている。検知板201は、被検者104が回転テーブル103上に配置される範囲に組み込まれている。そして、被検者104が撮影に際し、回転テーブル103に載ると、被検者104の荷重により検知板201は、下方に移動し、支点203の周りを回動するレバー202を左周りに回転させる。レバー202の右端には、嵌合用の凸状部材としてロックピン204が回転自在に連結されており、レバー202の回転により、先端が回転テーブル上面より上方に突出する。検知板201、レバー202及び支点203は、回転テーブル103に被検者104が位置する場合に、被検者の負荷(体重)により凸状部材(ロックピン204)を動作させる制限手段として機能する。検知板201、レバー202及び支点203により構成される制限手段は、放射線撮影装置を動作させるための電源が供給されていない状態でも、回転テーブルに被検者104が位置する場合に動作することが可能である。一方、支持部113の下面には、嵌合用の凸状部材と嵌合する凹部として第1の溝205Aが設けられ、突出したロックピン204の上部が第1の溝205Aに嵌合する構造となっている。
これにより、被検者104が検知板201上に乗っている間(回転テーブルに被検者が位置する間)、ロックピン204が第1の溝205Aに嵌合し、回転テーブル103に対する被検者支持部の移動が制限される。即ち、被検者104が回転テーブル103上に載ってから、撮影が終了して降りるまでの間、CT撮影位置から撮影領域外への被検者支持部の移動は制限されることになる。
また、支持部113の下面には、第1の溝205Aとは別に、嵌合用の凸状部材と嵌合する凹部として第2の溝205Bが設けられている。第2の溝205Bは、第1の溝205Aに対して、回転軸120cを対象軸として線対称の位置に設けられている。これにより、一般静止画撮影を行うために、被検者支持部をCT撮影位置から撮影領域外の退避させた時、第2の溝205Bは、ロックピン204の上部に位置することになる。そして、被検者が一般静止画撮影を行うため、回転テーブルに載ると、前述のレバー202の機構が作動して、ロックピン204が回転テーブル103の上面から突出して、第2の溝205Bに嵌入する。これにより、被検者が回転テーブル103上に載っている間、撮影領域外にある被検者支持部をCT撮影位置に戻す動作が制限される。
検知板201、レバー202、ロックピン204、第1の溝205A及び第2の溝205Bは、被検者支持部の移動を制限する制限手段として機能する。被検者104が回転テーブル103上に位置する場合は、制限手段により、CT撮影位置から撮影領域外への被検者支持部の移動、及び、撮影領域外からCT撮影位置への被検者支持部の移動が制限される。そのため、被検者が居る状態で突然動き出すことや、被検者が被検者支持部と接触するような危険性を回避することができる。
本実施形態では、ロック機構として、アクチュエータ等の電気部品を用いずに、機械的に動作するように構成した。これは、撮影装置への電源の投入にかかわらず、被検者支持部の移動が行えること、及び、移動の安全機構が作動することにより、いつでも安全に切替え作業が行える利点を有するためである。
尚、本発明の趣旨は、機械的に動作するような構成に限定されるものではなく、電気的に駆動するアクチュエータ、センサ等を用いて、被検者支持部の移動を制限する構成としても構わない。この場合、図1で示したような検知板201を利用して、近傍に検知板201の動きを検出する被検者検知センサを設けて、被検者が回転テーブル103上に位置することを検出する。検出結果は、撮影システムを制御する制御部107に伝えられ、移動制限手段を構成するロック機構を作動させる。ロック機構としては、例えば、図1で示したようなロックピン204をアクチュエータを用いて動作させる構成とすれば良い。また、支持部113内部の回転ロック機構部127の動作を制限する部材をアクチュエータにより動作させる構成としても良い。
また、図1では、被検者支持部の移動機構を手動にて移動させる例を説明したが、これを電動にて駆動する構成とすることも可能である。技師は、撮影形態の変更を行いたい場合、操作部(不図示)より被検者支持部の移動の指示を入力する。移動の指示は制御部107に入力され、制御部107は、被検者検知センサからの信号により、被検者104が回転テーブル103上に位置するか否かを判定する。そして、被検者104が回転テーブル103上に居ない場合のみ、制御部107は、被検者支持部の移動機構の可動を許可する。これにより、電動においても、安全に動作させることが可能となる。
また、図1に示した装置構成は、テーブル回転中の被検者支持部の移動を制限する手段も同時に有している。被検者104が回転テーブル103上に位置する場合、前述のレバー機構により、被検者の存在を検出して、被検者支持部の移動に制限を加えている。この為、回転テーブル103が回転しても、引き続き被検者支持部の移動は制限される。しかし、回転テーブル103上に被検者が居ない状態で、回転させる状況も生じ得る。例えば、電源投入時に行われる装置のイニシャライズや、被検者104が回転テーブル103に乗降する位置を調整する場合である。この時は、検知板201が作動しない為、前述のロック機構は働かない。そこで、本実施形態では、別にレバー202を動かす駆動源を備えることにより、回転テーブル103が回転状態にある時は、被検者104の有無に係わらず被検者支持部の移動に制限を加える構成としている。
図1において、レバー202を動作させるアクチュエータとしてソレノイド210が配置されている。ソレノイド210の可動鉄心210Aは、レバー202の左端に回転自在に固定され、可動鉄心210Aの引き込みによりレバー202を、支点203を回転中心に左周りに回転させる。ソレノイド210の動作は、制御部107により制御される。制御部107は、操作部から回転の指示が入力された場合、回転駆動部106に回転の信号を送ると共に、ソレノイド210を駆動する。ソレノイド210の駆動により、検知板201が作動した場合と同じように、レバー202が左周りに回転して、ロックピン204が突出する。そして、支持部113の底面の第1の溝205Aにロックピン204が嵌り、被検者支持部のロックが行われる。これにより、回転テーブル103の回転中は、被検者の有無に拘らず、被検者支持部の移動機構のロックが行われる。
なお、前述の被検者の有無によるロック機構では、作業性を向上するため、電気部品を用いず、機械的にロックをかけるように構成した。一方、回転テーブル103の回転中における被検者支持部の移動機構のロックでは、アクチュエータを用いた構成としている。これは、回転テーブル103を回転させる場合は、電源の投入が必須であり、ロック機構にアクチュエータを用いても、作業性を悪化させる恐れが無い為である。
なお、実施形態において、被検者支持部の移動手段を、回転機構を用いた例で示したが、スライドレールのような直動機構で構成しても良い。この場合も、支持部113の下部に溝を設けて、ロックピン204がこの溝に入り込むように構成すれば、同様の制限を加えることができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態にかかる放射線撮影装置の構成を示す図である。第2実施形態の放射線撮影装置では、CT撮影時に被検者の前方に下肢ガードを設け、この下肢ガードを被検者支持部の移動を制限する制限手段に利用している。第1実施形態の構成と同一の構成に関しては、同一の参照番号を付して説明を省略している。
図2において、下肢ガードで301は、被検者104の回転中に周囲の非回転物に接触することを防止する保護手段として機能する。下肢ガード301の一端(図面上奥側)には、フレーム302が接続され、フレーム302の他端は、支持部113に接続され保持されている。フレーム302は、伸縮機構を有し、下肢ガード301を背当て111側に移動することが可能となっている。フレーム302は縮められた状態で収納部304に収納される。CT撮影形態から一般静止画撮影形態に変更する場合、図4Aに示すように、下肢ガード301を背当て111側(矢印A方向)に移動し、その後、前述の移動機構を用いて、回転退避することにより、図4Bのような状態にすることができる。図4Bに示すように、下肢ガード301を有しても、一般静止画撮影状態では、図3と同様にX線撮影部105の前方には構造物が何も無い状態(空間)を作り出すことが可能になる。
図5は、図2に示した装置構成を上方(z方向)から見たxy平面図である。前述のように下肢ガード301の一端にフレーム302が接続され、下肢ガード301の他端には、サイドガード303を設けている。CT撮影時、被検者104は下肢ガード301、サイドガード303、フレーム302に囲まれた状態となる。サイドガード303は、下肢ガード301に対して回転可能であり、手動にて図5に示すような予め定められた3ヶ所の位置ア、イ、ウに設定することができる。位置アは、サイドガード303が開いた状態で、被検者104が昇降する時は、この位置に設定しておく。そして、被検者104が椅子110に座り、撮影の準備が整った状態で、サイドガード303をイの位置に移動させる。イの位置では、撮影中に被検者の足が横からはみ出すことを防止する。また、前述の下肢ガード301を収納する機構を使用するときには、ウの位置にサイドガード303を収納した後、フレーム302を収納する収納部304に収納する。
図6は、サイドガード303に用いられる機構を説明する図である。サイドガード303は、足のはみ出しを防ぐガード部310と、ガード部310を支えるシャフト311から成り、シャフト311は、下肢ガード301に固定された円筒状のスリーブ312、313により、回転可能に支持されている。下方のスリーブ313には、ガイド溝314が、図6に示すように開けられている。このガイド溝314に、シャフト311の外周に固着させられたピン315が嵌りこむ。ピン315は、ガイド溝314に沿って移動するため、サイドガード303の動きはピン315の可動範囲に制限される。また、シャフト311は、スプリング316により、下方に押されている。このため、ピン315は、ガイド溝314におけるa、b、cの位置に保持される。この位置は、それぞれ図5における位置ア、イ、ウに対応する。位置アとイに該当するガイド溝の位置a、bは、位置ウに該当するガイド溝の位置cに対して、距離Lだけ下方に設けられている。これにより、サイドガード303が、アとイの位置にある場合は、ウの位置にある場合に比べ、シャフト311の下端が下方に距離Lだけ突出した状態となる。
一方、回転テーブル103上面で、シャフト311の真下に当たる位置には、凹部317が設けられている。そして、サイドガード303が、アとイの位置にある場合、シャフト311の下端が凹部317に嵌り、ウの位置にある場合、凹部317にシャフト311の下端が達しないような位置関係に設定されている。これにより、アとイの状態の時のみ、下肢ガード301の移動がロックされる。下肢ガード301は、フレーム302を介して支持部113に固定されているため、アとイの状態では、支持部113の移動は制限されることになる。
したがって、被検者104が乗り降りする状態と、被検者104が椅子110に座った状態では、被検者支持部の移動は、ロックされることになる。一方、位置ウの状態では、ロックされていないので、下肢ガード301の格納を行い、支持部113の移動を行うことが可能である。なお、これらの機構は、第1実施形態と同様に、電気部品を用いていないため、電源が投入されていない状態でもロック機構の機能を実現することができる。
シャフト311が凹部317に嵌り、サイドガード303がロックされた状態にあるか否かは、回転テーブル103内に配置されたセンサ318により検出することが可能である。センサ318として、例えば、金属部材を検出する近接センサを用い、凹部317の近傍に配置することで、凹部317に嵌ったシャフト311を検出することができる。近接センサは、金属性のシャフト311が凹部317に入っているか否かを検出することにより、ロック状態にあるか否かを検知する。センサ318からの検出結果は、制御部107に送られる。制御部107は、検出結果がロック状態にある場合のみ、回転を許可するように制御する。これにより、回転する場合は、必ず、被検者支持部は、ロックされることになる。
尚、制限手段として他の方式を用いた場合も、被検者が回転テーブル上に配置された状態で、ロックが働くように構成することにより、同様の効果を得ることができる。
第1実施形態にかかる放射線撮影装置の構成を示す図である。 第2実施形態にかかる放射線撮影装置の構成を示す図である。 被検者支持部を退避位置に移動させた状態を示す図である。 第2実施形態にかかる放射線撮影装置において、CT撮影形態から一般静止画撮影形態に変更する過程を説明する図である。 第2実施形態にかかる放射線撮影装置において、一般静止画撮影形態に変更した状態を説明する図である。 第2実施形態にかかる放射線撮影装置を上方(z方向)から見たxy平面図である。 第2実施形態にかかる放射線撮影装置のサイドガードに用いられる機構を説明する図である。
符号の説明
101 X線発生装置
102 X線管球
103 回転テーブル
105 X線撮影部
106 回転駆動部
107 制御部
108 画像取込部
109 画像処理部
110 椅子
111 背当て
113 支持部
114 ブラケット

Claims (5)

  1. X線を照射するX線管球と、前記X線管球に対向して配置されたX線撮影部と、の間に配置された回転可能なテーブルに被検者を保持し、前記テーブルを回転させながら前記X線管球からX線を照射して前記被検者の断層像を撮影する放射線撮影装置であって、
    前記被検者の撮影対象となる部位をX線照射領域内に位置決めする被検者支持手段と、
    前記被検者支持手段をX線照射領域とX線照射領域外との間で移動させる移動手段と、
    前記テーブル上に前記被検者が位置する場合に、前記移動手段の移動を制限する制限手段と
    を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記制限手段は、前記テーブルに前記被検者が位置する場合に、当該被検者の負荷により凸状部材を動作させ、
    前記制限手段により動作する前記凸状部材が前記移動手段を支持する支持手段に設けられた凹部と嵌合することにより、前記移動手段の移動が制限されることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記制限手段は、放射線撮影装置を動作させるための電源が投入されていない状態でも、前記テーブルに前記被検者が位置する場合に動作することが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
  4. X線を照射するX線管球と、前記X線管球に対向して配置されたX線撮影部と、の間に配置された回転可能なテーブルに被検者を保持し、前記テーブルを回転させながら前記X線管球からX線を照射して前記被検者の断層像を撮影する放射線撮影装置であって、
    前記被検者の撮影対象となる部位をX線照射領域内に位置決めする被検者支持手段と、
    前記被検者支持手段をX線照射領域とX線照射領域外との間で移動させる移動手段と、
    前記テーブルが回転状態にある場合、前記移動手段による移動を制限する制御手段と、
    を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  5. 前記移動手段を支持する支持手段と連結し、前記テーブルが回転中に前記被検者を保護するための保護手段と、
    前記保護手段に設けられており、当該保護手段が予め定められた位置で前記テーブルに設けられた凹部と嵌合する嵌合手段と、
    前記凹部と前記嵌合手段とが嵌合した状態であるか否かを検出する検出手段と、を更に備え、
    前記制御手段は、前記凹部と前記嵌合手段とが嵌合した状態であることが前記検出手段により検出された場合、前記テーブルの回転駆動を許可することを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102062789B1 (ko) * 2017-12-04 2020-01-06 중앙대학교 산학협력단 X선 촬영용 테이블 장치 및 이를 구비한 x선영상의 삼차원 분석장치

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