JP2009060586A - ホワイトバランス調整装置、撮像装置、ホワイトバランス調整方法、プログラムおよび集積回路 - Google Patents

ホワイトバランス調整装置、撮像装置、ホワイトバランス調整方法、プログラムおよび集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】フラッシュを発光して撮影した画像で、自然なホワイトバランスを実現する。
【解決手段】WB調整部312は、フラッシュを発光して撮影した画像とフラッシュを発光しないで撮影した画像から、フラッシュ発光しないで撮影した画像に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率Wを推定する混合比率算出部3121と、外光に合わせたWB係数WBcoe1を決定する外光用WB係数決定部3123と、フラッシュ光に合わせたWB係数WBcoe2を設定するフラッシュ光用WB係数設定部3124と、混合比率Wを内分比として用いることで、フラッシュ発光して撮影した画像に対して、外光用WB係数WBcoe1とフラッシュ光用WB係数WBcoe2との中間のホワイトバランス調整を連続的に行うWB処理部3120と、を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、撮像画像のホワイトバランスを調整する技術に関する。特に、フラッシュ光の発光制御が可能な照明部(フラッシュ発光装置)を備える撮像装置で撮影した画像に対してホワイトバランスを調整する技術に関する。
ディジタルスチルカメラ等の撮像装置では、撮影時に被写体からの反射光が弱い場合に、補助光としてフラッシュ光を被写体に照射するために、フラッシュ発光装置が用いられる。また、撮像装置おいて、太陽光などによる明るい照明を背景に人物を撮影した場合などに、人物が暗く写ってしまうことを避けるために、逆光補正としてフラッシュ光を人物(被写体)に照射して人物を明るくする、フラッシュ発光装置が用いられることもある。
一方、フラッシュ発光装置によりフラッシュ光を照射して被写体を撮影した場合、撮像画像において、その撮影環境下で、もともと存在していた照明による光(照明光)による被写体像(被写体からの照明光による反射光により取得される撮像画像上の被写体像)と、フラッシュ光による被写体像(被写体からのフラッシュ光による反射光により取得される撮像画像上での被写体像)とで色のバランスが不自然な写真(撮像画像)となることがある。これはもともと被写体を照らしていた照明光とフラッシュ光とで色温度が異なることによるものである。
ディジタルスチルカメラ等の撮像装置では、一般的にホワイトバランス(WB(White Balance))調整(以下、「WB調整」という。)という処理が行われている。これは、例えば、白熱灯の様に色温度の低い照明による照明光が被写体を照らしているような場合、撮影した画像データのレッド(R)成分の信号(画像データ値)を相対的に弱め、逆にブルー(B)成分の信号(画像データ値)を強めるように調整を行うことで、被写体の白色を撮像画像上でも白色に表現するものである。このWB調整により、照明光の影響を取り除くことができ、白い被写体が、撮像画像上で白い被写体像となる。照明の色温度を調べる方法としては、測色センサを用いる方法や、撮影した画像データ(撮像画像データ)の色分布から推定する方法や、ユーザに選択させる方法などがある。フラッシュ光を用いて撮影した場合には、撮像装置において、事前にわかっているフラッシュ光の色温度に合わせてWB調整を行うことができる。
しかし、フラッシュ光を用いた撮影が行われた場合、多くの状況でフラッシュ光以外の、撮影環境にもともと存在していた照明光(外光)とフラッシュ光とが混合した状態で被写体を照らしている状態になる。このため、フラッシュ光に合わせたWB調整を行うと、フラッシュ光が強く当たっている被写体については自然な補正が行われるが、フラッシュ光があまり当たっていない被写体あるいはフラッシュ光が全く当たっていない被写体(例えば背景など)に対しては、適切なWB調整が行われず、撮像画像が不自然になってしまう(撮像画像上で、本来白であるはずの部分が白以外の色となってしまう。)。
このような問題に対処する従来の撮像装置として、特許文献1に開示されている撮像装置がある。特許文献1では、画素単位で、フラッシュ発光ありで撮影した画像とフラッシュ発光なしで撮影した画像との2枚の画像の画素値の比を求め、この比の値によりフラッシュ光の寄与度を判定し、その判定結果に基づいて、外光用のWB係数と、フラッシュ光用のWB係数と、その両者の間のWB係数とを選択してWB調整を行う撮像装置(電子スチルカメラ)の構成が開示されている。フラッシュ発光ありで撮影した画像の画素値をa、フラッシュ発光なしで撮影した画像の画素値をbとし、比(フラッシュ光寄与度)=a/bとする。特許文献1の撮像装置では、a/b≒1であればその画素はフラッシュ光が到達していない領域にあり、a/b≫1であれば、その画素はフラッシュ光が十分到達している領域にあると判定する。また、特許文献1には、画素毎にWB係数の可変幅を限定することで、2枚の画像を撮影する間に被写体が動いた場合でも、画素間において急峻にWB係数が変わらないようにすることができることが開示されている。
特許第3540485号公報
しかしながら、従来の撮像装置の構成では、以下の3つの課題がある。
第一に、従来の撮像装置では、WB係数が切り替わる領域で色の偽輪郭が発生する。
特許文献1では、フラッシュ光寄与度の「判定」結果により、外光用のWB係数と、フラッシュ光用のWB係数と、その両者の間のWB係数とを「選択」するが、中間のWB係数は「離散値」にせざるを得ない。このため、外光とフラッシュ光の両方が連続的にその割合を変えながら被写体に当たっているような場合、WB係数が切り替わる領域で色の偽輪郭が発生してしまう。これは、フラッシュ光寄与度が「非線形」であることが原因である。これを説明する。
まず、フラッシュ光寄与度が「非線形」であることを示す。
各画素に対して、外光照度をC、フラッシュ光照度をB、反射率をRとしたとき、フラッシュ発光有無の画像の画素値をa、bとすると、画素値a、bは、それぞれ、
a=(C+B)・R、b=C・R
となるから、フラッシュ光寄与度Kは、
K=a/b=1+B/C
となる。よって、フラッシュ光寄与度Kは、外光照度Cが小さいほど値が急激に大きくなる「非線形」なパラメータ(値域=1〜∞)である。
このため、外光照度Cの変化に対して線形にWB調整するためには、外光照度Cの値が小さい範囲ほど細かく場合分けを行う必要があり、テーブルなどに多くの値を用意する必要がある。
さらに、外光照度Cの値の範囲による場合分けだけでなく、外光の種類(晴天、蛍光灯、電球、・・・)も様々であり、その組み合わせの数のWB係数を用意する必要があるので、膨大な回路規模・メモリを要する。
また、被写体が動いた場合、動いた領域(撮像画像上の領域)と動かない領域(撮像画像上の領域)とで連続的にWB係数を変化させようとすると、同様に多くのWB係数を持たせる必要がある。
以上により、WB係数の数を多くすることで対応することは現実的ではないので、中間のWB係数は「離散値」にせざるを得ず、WB係数が切り替わる領域で色の偽輪郭が発生する。
第二に、従来の撮像装置では、WB調整の精度が低く、また、情報欠落により完全なWB調整ができない。
フラッシュ光寄与度K(=a/b)の値域は1〜∞であり、∞の値を扱うことは不可能あるから、フラッシュ光寄与度Kを、所定の上限値thで制限する必要がある。
上限値thを低く設定した場合、K≧thとなった被写体はすべて同じWB係数でWB調整されるので、WB調整の精度が低下する。多くの場合、フラッシュ発光は主として暗い被写体を明るくするために行われるので、外光照度Cは小さく、フラッシュ光照度Bは大きくなりやすい。そのため、フラッシュ光寄与度K(=1+B/C)の値は大きい値となるので、K≧thとなり、WB調整の精度が低下する。
一方、上限値thを高く設定した場合、フラッシュ光寄与度は「非線形」な、急激に大きくなるパラメータであるから、値の小さい範囲の精度を保つためには、多くのビット精度が必要であり、回路規模が大きくなってしまう。
また、そもそも、切捨てにより情報が欠落するので、完全なWB調整を行うことは不可能である。
第三に、従来の撮像装置では、被写体に動きがあった領域で色ずれが目立つ。
フラッシュ有無の2枚の画像を撮影する間に被写体が動いた場合、2枚の画像から算出されたフラッシュ光寄与度にずれが生じるので、動きがあった領域に不適切なWB調整を行い、色ずれとして現れる。
本願では、後述するローパスフィルタ(LPF)によりこの問題を解決するが、一般に、フィルタは線形フィルタであるので、特許文献1の「非線形」なフラッシュ光寄与度にはLPFを適用することができず、色ずれを低減させることができない。
具体的には、フラッシュ光寄与度は、外光照度Cが小さいほど急激に大きくなる。これにより、LPF後の値は、値が極端に大きい近傍画素の影響を強く受けてしまうので、適切にLPF処理を行うことができない。
また、非線形LPFを用いて、画素値に応じて重み係数を変えることなども考えられる。しかし、高精度に重み係数を変えるためには、同様に、重み係数をテーブルなどで用意する必要があり、回路規模が大きくなりすぎるので、現実的ではない。
本発明は、外光とフラッシュ光とが混合されたような照明条件下で撮影された画像に対して、ホワイトバランスを原理的に正しく調整し、擬輪郭も発生させず、被写体が動いた領域の色ずれを低減させるとともに、簡易、かつ、少ない回路規模で実現可能であるホワイトバランス調整装置、撮像装置、ホワイトバランス調整方法、プログラムおよび集積回路を提供することを目的とする。
第1の発明は、混合比率算出部と、外光用WB係数決定部と、フラッシュ光用WB係数設定部と、WB係数処理部と、を備えるホワイトバランス調整装置である。混合比率算出部は、フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき、第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する。外光用WB係数決定部は、第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する。フラッシュ光用WB係数設定部は、フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定する。WB処理部は、混合比率を内分比として用いることで、第2画像信号に対して、外光用WB係数とフラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行う。
ここで、「外光」とは、レンズに入射するフラッシュ光以外のすべての光のことを指す。これには、太陽光、他の照明器具(蛍光灯など)による照明光などが含まれる。
また、「混合比率」とは、第2画像信号に含まれる、外光成分およびフラッシュ光成分の百分率(0%〜100%)のことであり、「構成比率」、「成分比率」などとも呼ばれる。例えば、第2画像信号の混合比が、外光成分:フラッシュ光成分=3:1の場合、混合比率を外光の百分率(外光比率)と定義すれば、混合比率(外光比率)=75%となり、逆に、混合比率をフラッシュ光の百分率(フラッシュ光比率)と定義すれば、混合比率(フラッシュ光比率)=25%となる。混合比率(外光比率、フラッシュ光比率)の計算は、例えば、後述する第2、第3の発明のように行われるが、混合比率を求めるものであれば、これに限らない。
また、「混合比率を内分比として用いる」とは、例えば、後述する第4・第5の発明に記載のように、「構成比率」を内分比として、外光用WB係数とフラッシュ光用WB係数とを内分した連続値をとる最終WB係数により、第2画像信号に連続的にWB処理を行う方法や、WB係数を内分する代わりに、第6・第7の発明に記載のように、予め第2画像信号に外光用WB係数とフラッシュ光用WB係数で2通りのWB調整した第3、第4画像信号を作成しておき、これらを「構成比率」を内分比として、連続的に内分する方法などがあるが、「構成比率」を内分比に用いてWB調整する方法であれば、これらに限らない。
このホワイトバランス調整装置では、混合比率(0%〜100%)を内分比として連続的にWB調整する。光の混合は加算であり、混合比率に応じてWB調整することは、外光成分とフラッシュ光成分をそれぞれ独立にWB調整するのと等価であるので、外光とフラッシュ光とが混合されたような照明条件下で撮影された画像であっても、原理的に正しいWB調整を行うことができる。
なお、フラッシュなしの画像信号を外光成分とし、フラッシュ有無の2枚の差分画像信号をフラッシュ光成分とみなして、それぞれ独立にWB調整した結果を加算して最終画像信号とする方法も考えられるが、被写体ぶれ・カメラぶれなどがあった場合、差分画像がぼけるので、最終的な出力画像もぼけてしまう。このホワイトバランス調整装置では、WB調整を行う対象は第2画像信号のみであり、差分画像の動きぼけはWB係数のみに現れる。したがって、このホワイトバランス調整装置によりWB調整された画像では、輝度がぼけることはなく、色がぼけるだけであるから人間には認識されにくい(被写体ぶれ・カメラぶれなどを原因とする画像劣化が目立たない)。
また、混合比率は、外光照度(またはフラッシュ照度)が増えればその分だけ比率が上がる、線形なパラメータであるから、3段階等の判定や場合分けを行う必要がなく、連続的にWB調整を行うことができる。このため、外光とフラッシュ光の両方が連続的にその割合を変えながら被写体に当たっているような場合でも、WB係数が切り替わる領域で偽輪郭が発生することはない。また、場合分けによる回路規模増大・メモリ消費などがないので、簡易かつ少ない回路規模で(すなわち、低コストで)、このホワイトバランス調整装置を実現することができる。
さらに、混合比率は、0〜1の範囲内の有限な値であるので、閾値処理などによる情報欠落がない。したがって、このホワイトバランス調整装置では、WB調整の精度は低下せず、完全なWB調整を行うことができる。
なお、このホワイトバランス調整処理は、画素または領域毎に行う。これにより、画素または領域毎の混合比率(外光比率、フラッシュ光比率)に応じた、高精度なWB調整が行われる。なお、より高精度なWB調整を行うためには、領域単位での処理よりも画素単位で処理することが好ましい。このホワイトバランス調整装置は、回路規模が小さく、メモリ消費も少ないので、画素単位で高精度に処理することも可能である。
なお、本発明における「混合比率」の概念は、特許文献1に開示されていない新しい概念である。「混合比率(0%〜100%)」を用いて内分することにより、特許文献1では想定されていなかった、上記のような様々な際立って優れた効果を得ることができる。
第2の発明は、第1の発明であって、混合比率算出部は、混合比率として、外光比率を、
(外光比率)=(第1画像信号)/(第2画像信号)
により算出する。
ここで、「外光比率」とは、第2画像信号に含まれる、外光成分の百分率(0%〜100%)のことである。
各画素に対して、外光照度をC、フラッシュ光照度をB、反射率をRとしたとき、第1画像信号(フラッシュ発光なし)b、第2画像信号(フラッシュ発光あり)aは、それぞれ、
a=(C+B)・R、b=C・R
となるから、外光比率Kcは、
Kc=b/a=C/(C+B)
となり、これは、第2画像信号(C+B)のうち、外光成分Cが何%含まれているかを表す。
なお、第1・第2画像信号撮影時の露出設定が異なる場合には、露出設定の違いを打ち消すように上式を変更する必要がある。一般に、フラッシュ発光により第2画像信号を飽和させないため、第2画像信号撮影時は第1画像信号撮影時よりも暗い露出設定で撮影するのが好ましい。また、第1画像信号のノイズを低減させるため、第1画像信号時は通常より明るい露出設定で撮影した方がよい場合もある。第1画像信号を、第2画像信号に対してα倍明るい露出設定で撮影した場合、外光比率算出式は、
(外光比率)=(第1画像信号)/(第2画像信号・α)
などとなるが、等価な式であればこれに限らない。
なお、本願第2の発明の「外光比率」は、特許文献1の「フラッシュ光寄与度」の算出式の分子分母を逆にしたものであるが、本願の「混合比率(〜%)」は、前述したように、特許文献1に開示されていない新しい概念であり、「外光比率」の簡易な算出式を導出した結果、分子分母を逆にした式となったのである。
これにより、簡易かつ少ない回路規模で、外光比率を算出することができる。

第3の発明は、第1の発明であって、混合比率算出部は、混合比率として、フラッシュ光比率を、
(フラッシュ光比率)=1−(第1画像信号)/(第2画像信号)
=(第2画像信号−第1画像信号)/(第2画像信号)
のいずれかにより算出する。
ここで、「フラッシュ光比率」とは、第2画像信号に含まれる、フラッシュ光成分の百分率(0%〜100%)のことである。
上記と同様のパラメータ名とした場合、どちらの式を用いてもフラッシュ光比率Kbは、
Kb=1−b/a=(a−b)/a=B/(C+B)
となり、これは、第2画像信号(C+B)のうち、フラッシュ光成分Bが何%含まれているかを表す。
なお、第1画像信号を、第2画像信号に対してα倍明るい露出設定で撮影した場合、フラッシュ光比率算出式は、
(フラッシュ光比率)=1−(第1画像信号)/(第2画像信号・α)
=(第2画像信号・α−第1画像信号)/(第2画像信号・α)
などとなるが、等価な式であればこれに限らない。
これにより、簡易かつ少ない回路規模で、フラッシュ光比率を算出することができる。
第4の発明は、第1から3のいずれかの発明であって、WB処理部は、WB係数算出部と、WB補正部とを含む。
WB係数算出部は、混合比率に基づいて、外光用WB係数の値とフラッシュ光用WB係数の値とを内分することで、第2画像信号に対してホワイトバランス補正を行うためのホワイトバランス係数である連続値をとる最終WB係数を決定する。WB補正部は、連続値をとる最終WB係数に基づいて、第2画像信号に対してホワイトバランス補正を行う。
ここで、「内分」とは、「内挿」「補間」「中間値を連続的に求める」などを含む概念である。
これにより、3段階等の判定や場合分けではなく、連続的にWB調整を行うことができる。また、簡易かつ少ない回路規模で実現できる。
第5の発明は、第4の発明であって、WB係数算出部は、外光比率をw1(0≦w1≦1)とし、フラッシュ光比率をw2(0≦w2≦1)とし、外光用WB係数の値をWBcoe1とし、フラッシュ光用WB係数の値WBcoe2とし、最終WB係数をWBcoe3とする場合、
WBcoe3=WBcoe2+w1・(WBcoe1−WBcoe2)
=w1・WBcoe1+(1−w1)・WBcoe2
=WBcoe1+w2・(WBcoe2−WBcoe1)
=(1−w2)・WBcoe1+w2・WBcoe2
=w1・WBcoe1+w2・WBcoe2
のいずれかにより連続的に算出したWBcoe3を最終WB係数に決定する。
なお、上記のようにして簡単に最終WB係数を算出することができるのは、混合比率w1またはw2が「0」から「1」の値(実数値)を連続的にとることができるからである。
第6の発明は、第1から第3のいずれかの発明であって、WB処理部は、外光用WB補正部と、フラッシュ光用WB補正部と、内分処理部とを含む。
外光用WB補正部は、外光用WB係数に基づいて、第2画像信号に対してホワイトバランス補正を行うことで第3画像信号を取得する。フラッシュ光用WB補正部は、フラッシュ光用WB係数に基づいて、第2画像信号に対してホワイトバランス補正を行うことで第4画像信号を取得する。内分処理部は、混合比率に基づいて、第3画像信号の信号値と第4画像信号の信号値とを内分することで、連続値をとる最終画像信号を取得する。
この構成によっても、第4の発明と同じ効果を奏することができる。
第7の発明は、第6の発明であって、内分処理部は、外光比率をw1(0≦w1≦1)とし、フラッシュ光比率をw2(0≦w2≦1)とし、第3画像信号の信号値をS1とし、第4画像信号の信号値をS2とし、最終画像信号の信号値をSoutとする場合、
Sout=S2+w1・(S1−S2)
=w1・S1+(1−w1)・S2
=S1+w2・(S2−S1)
=(1−w2)・S1+w2・S2
=w1・S1+w2・S2
のいずれかにより連続的に算出したSoutを信号値とする画像信号を最終画像信号として取得する。
この構成によっても、第5の発明と同じ効果を奏することができる。
第8の発明は、第1の発明であって、
混合比率算出部は、第1画像信号のR成分信号である第1R画像信号と、第2画像信号のR成分信号である第2R画像信号とに基づき、R成分用混合比率を算出し、第1画像信号のG成分信号である第1G画像信号と、第2画像信号のG成分信号である第2G画像信号とに基づき、G成分用混合比率を算出し、第1画像信号のB成分信号である第1B画像信号と、第2画像信号のB成分信号である第2B画像信号とに基づき、B成分用混合比率を算出する。外光用WB係数決定部は、それぞれ、第1R画像信号、第1G画像信号、および第1B画像信号から、外光用R成分WB係数、外光用G成分WB係数、および外光用B成分WB係数を決定する。フラッシュ光用WB係数設定部は、フラッシュ光用R成分WB係数、フラッシュ光用G成分WB係数、およびフラッシュ光用B成分WB係数を設定する。WB処理部は、R成分用混合比率、G成分用混合比率、およびB成分用混合比率とを内分比として用いることで、第2R画像信号、第2G画像信号、および第2B画像信号に対して、外光用R成分WB係数、外光用G成分WB係数、および外光用B成分WB係数と、フラッシュ光用R成分WB係数、フラッシュ光用G成分WB係数、およびフラッシュ光用B成分WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行う。
このホワイトバランス調整装置では、輝度(≒0.3R+0.6G+0.1B)により混合比率を算出するのではなく、RGBの3成分の各混合比率を算出し、色別に独立にホワイトバランス調整処理が実行されるので、さらに、ホワイトバランス調整の精度を高めることができる。
第9の発明は、第1から第8のいずれかの発明であって、混合比率に対してローパスフィルタ処理を行い、平滑化混合比率を算出するLPF部をさらに備える。WB処理部は、混合比率として、平滑化混合比率を用いる、。
これにより、フラッシュ有無の2枚の画像を撮影する間に被写体またはカメラ自体が動き、動きがあった領域に不適切なWB調整が行われて色ずれが生じるであっても、動いた領域(撮像画像上の領域)と動かない領域(撮像画像上の領域)との境界で連続的に最終WB係数を変化させることができ、第2画像信号に対して、適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
ここで、特許文献1と異なり、ローパスフィルタ処理を適用可能なのは、前述したように、混合比率が、外光照度(またはフラッシュ照度)が増えればその分だけ比率が上がる、線形なパラメータであるからである。ちなみに、特許文献1のフラッシュ光寄与度は、前述したように、非線形パラメータであるから、線形LPFフィルタを適用できない。
なお、ここで、ローパスフィルタ処理としては、空間ローパスフィルタ(LPF)処理を行うことが好ましい。なお、ここで、LPFは、適応LPFフィルタを含む概念である。適応LPFフィルタとは、例えば、フラッシュ有無の2枚の画像、またはその差分画像などから「動いた領域」を検出し、この部分だけLPF処理を行うようなものである。
ここで、混合比率は、第1画像信号および第2画像信号の画素毎に算出するようにすることで、画素毎に混合比率が決定できるので、その混合比率に対して、空間的LPFによる、ローパスフィルタ処理を施すことできる。これにより、簡単に、最終WB係数の急激な変化を抑制することができる。
なお、このホワイトバランス調整装置では、混合比率に対してLPF処理を行っており、直接、画像信号に対してLPF処理を行うことはないので、被写体に動きがある場合であっても、画像信号自体がぼけることはない。
以上により、このホワイトバランス調整装置では、さらに色ずれも低減させ、より自然なWB調整を行うことができる。
第10の発明は、第1から第9のいずれかの発明であるホワイトバランス調整装置を備える撮像装置である。
第11の発明は、第10の発明であって、フラッシュ光を被写体に照射するフラッシュ発光部をさらに備える。
これにより、フラッシュ発光部が発光するフラッシュ光の特性を予め調べておき、その特性に基づいて、フラッシュ光用WB係数設定部において、フラッシュ光用WB係数を設定することで、精度よくフラッシュ光用WB係数を設定することができる。
第12の発明は、混合比率推定ステップと、外光用WB係数決定ステップと、フラッシュ光用WB係数設定ステップと、WB処理ステップと、を備えるホワイトバランス調整方法である。混合比率算出ステップでは、フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する。外光用WB係数決定ステップでは、第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する。フラッシュ光用WB係数設定ステップでは、フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定する。WB処理ステップでは、混合比率を内分比として用いることで、第2画像信号に対して、外光用WB係数とフラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行う。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏するホワイトバランス調整方法を実現することができる。
第13の発明は、コンピュータを、混合比率算出部、外光用WB係数決定部、フラッシュ光用WB係数設定部、WB処理部として機能させるためのプログラムである。混合比率算出部は、フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する。外光用WB係数決定部は、第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する。フラッシュ光用WB係数設定部は、フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定する。WB処理部は、混合比率を内分比として用いることで、第2画像信号に対して、外光用WB係数とフラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行う。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏するプログラムを実現することができる。
第14の発明は、コンピュータを、混合比率算出部、外光用WB係数決定部、フラッシュ光用WB係数設定部、WB処理部として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体である。混合比率算出部は、フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する。外光用WB係数決定部は、第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する。フラッシュ光用WB係数設定部は、フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定する。WB処理部は、混合比率を内分比として用いることで、第2画像信号に対して、外光用WB係数とフラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行う。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏するプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体を実現することができる。
第15の発明は、混合比率算出部と、外光用WB係数決定部と、フラッシュ光用WB係数設定部と、WB係数処理部と、備える集積回路である。混合比率算出部は、フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する。外光用WB係数決定部は、第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する。フラッシュ光用WB係数設定部は、フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定する。WB処理部は、混合比率を内分比として用いることで、第2画像信号に対して、外光用WB係数とフラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行う。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏する集積回路を実現することができる。
本発明によれば、外光とフラッシュ光とが混合されたような照明条件下で撮影された画像に対して、ホワイトバランスを原理的に正しく調整し、擬輪郭も発生させず、被写体が動いた領域の色ずれを低減させるとともに、簡易、かつ、少ない回路規模で実現可能であるホワイトバランス調整装置、撮像装置、ホワイトバランス調整方法、プログラムおよび集積回路を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1実施形態]
<1.1:撮像装置の構成>
まず、第1実施形態である撮像装置について説明する。
図1に、本発明の第1実施形態に係る撮像装置100(例えば、ディジタルカメラ)の概略構成図を示す。図2に、信号処理部31、および記憶部32の概略構成図を示す。また、図4に、ホワイトバランス調整装置としてのWB調整部312の概略構成図を示す。
撮像装置100は、図1に示すように、被写体P1からの光を集光する撮像レンズ11と、撮像レンズ11で集光した被写体P1からの光量を調整する絞り12と、被写体P1からの光を光電変換により画像信号(映像信号)として取得する撮像部(撮像素子)13と、撮像部13で取得した画像信号に対してアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部2と、アナログ信号処理が施された画像信号に対して、ディジタル信号処理を施すディジタル信号処理部3と、被写体P1に対してフラッシュ光を照射するフラッシュ発光部4と、を備える。
撮像部13は、撮像レンズ11で集光され、絞り12を通過した被写体P1からの光を光電変換により画像信号(映像信号)として取得する。そして、撮像部13は、取得した画像信号をアナログ信号処理部2に出力する。撮像部13としては、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサを用いることが好ましい。
アナログ信号処理部2は、撮像部13から出力された画像信号を入力とし、撮像部13から出力された画像信号に対してアナログ信号処理を施し、アナログ信号処理を施した画像信号をディジタル画像信号に変換し、ディジタル信号処理部3に出力する。アナログ信号処理部2は、例えば、カメラフロントエンドと呼ばれるアナログ回路により実現され、主に、相関二重サンプリング回路(CDS(Correlated Double Sampling))21と、増幅回路(GCA(Gain Control Amplifiier))22と、およびA/D変換器23から構成される。
ディジタル信号処理部3は、アナログ信号処理部2から出力された画像信号に対して所定の信号処理を行う信号処理部31と、信号処理部31からの出力を記憶する記憶部32と、記憶部32に記憶された画像信号に対して符号化処理を行い、また、メモリカード6等の記録メディアからの画像データ(符号化処理された画像データ)に対して復号処理を行うコーデック部33と、を有する。また、ディジタル信号処理部3は、ディジタル信号処理部3の各機能部の各種制御を行う制御部34と、表示部5の制御を行う表示部制御部35と、メモリカード6とデータ(信号)の入出力を行うためのインターフェースであるカードI/F36と、フラッシュ発光部4の制御を行うフラッシュ発光制御部37と、信号処理部3の各機能部をバス接続するバス38と、を有する。なお、本実施形態では、図1に示すように、信号処理部3の各機能部がバス38により接続されている場合について説明するが、必ずしも、信号処理部3の各機能部がバス接続されている必要はなく、必要なデータ(信号)のやりとりができるように、各機能ブロックが直接接続される構成であってもよいことは言うまでもない。
信号処理部31は、図2に示すように、第1信号処理部311と、WB調整部312と、第2信号処理部313と、切換器314と、を有する。
第1信号処理部311は、アナログ信号処理部2から出力される画像信号を入力とし、アナログ信号処理部2から出力される画像信号に対して、ダイナミック・レンジ圧縮処理、画素補間処理などの処理を行う。そして、第1信号処理部311は、処理した画像信号を記憶部32に出力する。また、第1信号処理部311は、処理した画像信号を切換器314に出力する。
WB調整部312は、混合比率算出部3121と、LPF(Low Pass Filter)部3122と、外光用WB係数決定部3123と、フラッシュ光用WB係数設定部3124と、WB処理部3120と、を有する。そして、WB処理部3120は、WB係数算出部3125と、WB補正部3126と、を含む。
WB調整部312は、記憶部32から出力される、フラッシュ光ありの撮影環境下で取得された画像信号(この画像信号を「画像信号b」または「画像データb」という。)と、記憶部32から出力される、フラッシュ光なしでの撮影環境下で取得された画像信号(この画像信号を「画像信号a」または「画像データa」という。)とを入力とし、画像信号aおよび画像信号bに基づいて、画像信号bに対して、WB調整処理を行い、WB調整処理を行った画像信号bを、切換器314を介して第2信号処理部313に出力する。
なお、以下では混合比率が外光比率の場合を前提にして説明するが、フラッシュ光比率の場合は内分の対象が逆になるだけであるので、説明を省略する。
混合比率算出部3121は、記憶部32から出力される画像信号aおよび画像信号bを入力とし、画像信号aおよび画像信号bから混合比率W0が、0≦W0≦1となるように、
W0=a/b
として算出し、算出した混合比率W0をLPF部3122に出力する。ここで、画像信号bは、撮像装置100において、被写体P1にフラッシュ発光して撮像することで取得された画像信号であり、画像信号aは、被写体P1にフラッシュ発光せずに撮像することで取得された画像信号であるものとする(以下、同様)。画像信号bは、フラッシュ発光して撮像された画像信号であり、画像信号aは、フラッシュ発光せずに撮像された画像信号であるので、同一画素に該当する、画像信号aの信号レベル(画素値)aと画像信号bの信号レベル(画素値)bとの関係には、b≧aが成立し、したがって、W0=a/bとすることで、W0の値は、「0」から「1」の範囲の値(実数値)をとることになる。
LPF部3122は、混合比率算出部3121により推定(算出)された混合比率W0を入力とし、混合比率に対して、LPF処理を行い、LPF処理により取得された混合比率(平滑化混合比率)をWとして、WB係数算出部3125に出力する。
外光用WB係数決定部3123は、画像信号aを入力とし、画像信号aから画像信号a用のWB係数を算出し、算出した画像信号a用のWB係数をWB係数算出部3125に出力する。ここで、画像信号aは、フラッシュ発光せずに撮像することで取得された画像信号であるので、外光用WB係数決定部3123により算出されたWB係数は、外光用のWB係数となる。
フラッシュ光用WB係数設定部3124は、フラッシュ発光して撮像することで取得された画像信号用のWB係数(フラッシュ光用WB係数)を設定する。フラッシュ光用WB係数設定部3124は、設定したフラッシュ光用WB係数をWB係数算出部3125に出力する。フラッシュ光用WB係数は、撮像装置100により使用されるフラッシュ光について、事前に取得されたWB係数により設定される。例えば、撮像装置100のフラッシュ発光部4から発光されるフラッシュ光の特性は予め知ることができるので(実測により当該特性を求めてよい。)、その特性からフラッシュ光用WB係数を求めておき、そのフラッシュ光用WB係数を撮像装置100のROM(不図示)等に記憶させておき、そのフラッシュ光用WB係数をフラッシュ光用WB係数設定部3124に読み込むようにしてもよい。
WB係数算出部3125は、外光用WB係数決定部3123から出力される外光用WB係数と、フラッシュ光用WB係数設定部3124から出力されるフラッシュ光用WB係数と、LPF部3122から出力される混合比率(平滑化混合比率)Wとを入力とする。WB係数算出部3125は、外光用WB係数とフラッシュ光用WB係数とを、混合比率(平滑化混合比率)Wに基づいて補間することで、WB係数を算出し、算出したWB係数をWB補正部3126に出力する。
図5に、WB係数算出部3125の構成の一例を示す。図5に示すように、WB係数算出部3125は、減算器51と、乗算器52と、加算器53と、を有する。
減算器51は、外光用WB係数決定部3123から出力される外光用WB係数WBcoe1と、フラッシュ光用WB係数設定部3124から出力されるフラッシュ光用WB係数WBcoe2と、を入力とし、両者の減算結果である(WBcoe1−WBcoe2)を乗算器52に出力する。
乗算器52は、減算器51の出力と、LPF3122から出力される混合比率(平滑化混合比率)Wとを入力とし、両者の乗算結果である
W・(WBcoe1−WBcoe2)
を加算器53に出力する。
加算器53は、フラッシュ光用WB係数WBcoe2と、乗算器52の出力であるW・(WBcoe1−WBcoe2)と、を入力とし、両者の加算結果である
WBcoe2+W・(WBcoe1−WBcoe2)
をWB補正部3126に出力する。ここで、加算器53からの出力は、
W・WBcoe1+(1−W)・WBcoe2
と等しい。つまり、図5に示す構成により、WB係数算出部3125は、混合比率(平滑化混合比率)Wを内分比とした内分処理演算を行うことができる。なお、WB係数算出部3125の構成は、図5の構成に限定されるものではなく、同様の内分処理を実現するものであれば、他の構成であってもよい。
WB補正部3126は、第1信号処理部311から出力される画像信号bおよびWB係数算出部3125から出力されるWB係数を入力とする。WB補正部3126は、WB係数に基づいて、画像信号bに対してWB補正を行い、WB補正した画像信号を、切換器314を介して第2信号処理部313に出力する。
切換器314は、制御部34からの切換信号に基づいて、第1信号処理部311から出力される画像信号およびWB調整部312から出力される画像信号のいずれか一方を選択し、第2信号処理部に入力させる。切換器314は、いわゆるセレクタである。切換器314は、撮像装置100において、WB調整処理が実行されている場合、WB調整部312の出力が第2信号処理部313に入力されるように切換処理(セレクト処理)を行う。
第2信号処理部313は、切換器314から出力される画像信号を入力とし、切換器314から出力される画像信号に対して、γ補正処理、色補正処理、ノイズリダクション処理、輪郭強調処理などの処理を行い、記憶部32に出力する。
なお、第1信号処理部311および第2信号処理部313で行われる各種処理は、一例であり、上記のものに限定されることがないのは言うまでもない。
記憶部32は、制御部34からの指令に基づいて、第1信号処理部311から出力される画像信号を記憶し、また、記憶している画像信号をWB調整部312に出力する。また、記憶部32は、第2信号処理部313から出力される画像信号を、第1信号処理部311から出力される画像信号を記憶する記憶領域とは別の記憶領域に記憶する。なお、記憶部32は、コーデック部33により符号化された画像信号を記憶するようにしてもよい。また、記憶部32は、記憶している画像信号等を、バス38を介して、信号処理部31や表示部制御部35に出力するようにしてもよい。
コーデック部33は、記憶部32から出力される画像信号(第2信号処理部313から出力され、記憶部32に記憶された画像信号)に対して符号化処理(JPEG等による符号化処理)を行い、符号化処理した画像信号(以下、「符号化画像信号」という。)をカードI/F36を介して、メモリカード6等の記録メディアに出力する。また、コーデック部33は、メモリカード6等の記録メディアから出力される符号化画像信号に対して復号処理(JPEG等による復号処理)を行い、信号処理部31や、記憶部32や、表示部制御部35等に出力する。
制御部34は、ディジタル信号処理部3の各機能部の各種制御を行う。制御部34としては、マイクロプロセッサを用いることが好ましい。
表示部制御部35は、信号処理部31から出力される画像信号や、コーデック部33で復号された画像信号や、記憶部32から出力される画像信号等を入力とする。表示部制御部35は、入力された画像データを、例えば、VRAM(VideoRAM)(不図示)等に書き込むことで、表示部5(LCDディスプレイ等による表示装置)で2次元画像として表示されるようにする。
カードI/F36は、メモリカード6とデータ(信号)の入出力を行うためのインターフェースである。カードI/F36を介して、信号処理部31から出力される画像信号や、コーデック部33により符号化された画像信号や、記憶部32に記憶された画像信号等が、メモリカード6に出力され、メモリカード6に書き込まれる。
フラッシュ発光制御部37は、制御部34からの指令に基づいて、フラッシュ発光部4でのフラッシュ発光のタイミング、フラッシュ発光時間、フラッシュ発光量等の制御を行う。
フラッシュ発光部4は、フラッシュ発光制御部により制御されることで、被写体P1に対してフラッシュ光を照射する。
<1.2:撮像装置の動作>
以上のように構成された撮像装置100の動作について、以下、説明する。
撮影する被写体からの反射光は、撮像レンズ11により撮像部(撮像素子)13上に結像され、光電変換により画像信号(映像信号)として取得される。また、この光路中に設けられた絞り12および図示していないシャッターにより撮像部(撮像素子)13上に結像する光量が調整される。撮像レンズ11による結像(フォーカス制御)は、オートフォーカス機能あるいはマニュアルフォーカス機能により、撮像レンズ11を前後に(光路上の前後方向に)動かすことによりなされる。また、絞り12は、制御部34からの指令(制御信号)により制御され、適切な露光量となるように絞り調節がなされる。ここで、図1では、撮像レンズ11は、1枚の構成となっているが、実際には複数枚のレンズ組が用いられる。ズームレンズの場合はさらに枚数は増加する。
図示していないシャッターは、メカニカルシャッターであってもよく、また、撮像部(撮像素子)13の駆動タイミングにより光量を調節する、いわゆる電子シャッターであってもよい。
撮像部13(ここでは、撮像部13が、R(赤色),G(緑色),B(青色)に塗り分けられたカラーフィルタを持ち画素数が2048×1536のCCD型イメージセンサであるものとして説明するが、撮像部13は、画素数および方式が他のものである撮像素子(例えば、CMOS型イメージセンサ)であっても当然よい。)上に結像された画像は、アナログ画像信号に変換され、撮像部13からアナログ信号処理部2に出力される。
撮像部13から出力された画像信号は、アナログ信号処理部2の相関二重サンプリング(CDS)部21により、サンプリングノイズが低減され、アナログ増幅(GCA)部22により信号レベルが調整され、A/D変換器23によりディジタル画像信号(画像データ)に変換される。A/D変換器23によりA/D変換された各画素データ(画像データ)(例えば、「0」〜「4095」の階調レベルを持つ12bitのディジタル信号)は、ディジタル画像信号として、ディジタル信号処理部3の信号処理部31に出力される。
信号処理部31により後述する種々の処理が行われた画像データ(画像信号)は、記憶部32に書き込まれ、コーデック部33によりJPEG圧縮処理等の符号化処理が施され、制御部34によりヘッダ情報を付加され、例えば、Exifファイルフォーマットの画像データ(画像信号)として、カードI/F25を介して、メモリカード6等の記録メディアに書き込まれる。なお、記憶部32に書き込みデータは、コーデック部33により符号化されたデータ(画像信号)であってもよい。また、Exifファイルフォーマットの画像データ(画像信号)の記録先は、上記に限定されることはなく、例えば、撮像装置に内蔵されたHDD(ハード・ディスク・ドライブ)装置等であっても当然よい。
また、メモリカード6に書き込まれた画像データは、制御部34の制御の元で表示部制御部35によりLCD表示装置等の表示部5に表示される。
信号処理21では、信号処理部31に入力された画像信号に対して、具体的には、ダイナミック・レンジ圧縮処理、ホワイトバランス補正処理、画素補間処理、γ補正処理、色補正処理、ノイズリダクション処理、輪郭強調処理等が施される。なお、これらの処理の順序は様々に変更することが可能である。
撮像部(撮像素子)13の各画素には、R、G、Bの色フィルタが分散して配置されており、各画素で取得される画像信号は、R、G、Bのいずれかの情報しか持たない。このため、画素補間処理により、各画素により取得されなかった2色の情報を持つ画像信号を、それぞれ、周りの画素(画素値)からの補間により推定(算出)する。これにより、撮像部(撮像素子)13の各画素に対応する画像信号において、R成分信号、G成分信号、およびB成分信号を取得することができる。
γ補正処理は、画像データ(画像信号)に対して、いわゆるガンマ補正を施す処理であり、通常は、γ=1/2.2として、画像信号に対してγ補正処理が実行される。
色補正処理は、撮像部(撮像素子)13の色フィルタの特性で決まるRGB値を規格化された色空間(NTSC、sRGB等で規定される色空間)のRGB値への変換を行う処理である。
ノイズリダクション処理は、画像信号の振幅、周波数などからノイズを判別し、判別されたノイズを削減する処理である。
輪郭強調処理は、撮像レンズ11のアパーチャー(レンズ口径)や絞り22の影響によるMTF(Modulation Transfer Function)の低下を補償し解像度感のある画像にするための処理である。
《ホワイトバランス調整の方法》
次に、WB調整部312により実行されるホワイトバランス調整(WB調整)の方法について説明する。
まず、撮像装置100のレリーズボタン(不図示)がユーザにより押されると、図示してない露出決定手段により設定された絞り値、シャッター速度値などの撮影条件でフラッシュを発光せずに、撮像装置100による撮影を行う。撮影された画像データa(画像信号a)は、記憶部32に格納される。
次に、同様に設定された絞り値、シャッター速度値などの撮影条件でフラッシュを発光して、撮像装置100による撮影を行う。撮影された画像データb(画像信号b)は、記憶部32の別の領域に格納される。
次に、外光用WB係数決定部3123は、フラッシュ発光しないで撮影した画像データaを元に、WB係数WBcoe1を求め、WB係数算出部3125に出力する。このとき、フラッシュ発光していないので被写体への照明は、外光のみであり、フラッシュ発光していない場合の通常のWB係数が、外光用WB係数決定部3123により決定されればよい。そのため、外光用WB係数WBcoe1の決定には、画像データaを用いずに、例えば、外光の色を測定するための測色センサを撮像装置100に備え、その測色結果に基づいてWB係数WBcoe1を決定するようにしてもよい。
次に、フラッシュ光用WB係数設定部3124は、フラッシュ光の特性に基づいて事前に設定されたフラッシュ光用WB係数WBcoe2を、WB係数算出部3125に出力する。
次に、記憶部32に格納された画像データaおよび画像データbの対応する画素の輝度値が混合比率算出部3121に出力される。
混合比率算出部3121では、フラッシュ発光しないで撮影した画像データaを、フラッシュ発光して撮影した画像データbで割ることで混合比率W0(=a/b)が求められる。求められた混合比率W0は、画素毎に外光とフラッシュ光との強さのバランス(比率)によって「0.0」〜「1.0」の連続値(所定精度のディジタル値)をとる。このとき、フラッシュ光のみが被写体から反射している領域では、混合比率W0は「0.0」の値となり、外光のみが被写体から反射している領域では、混合比率W0は「1.0」の値になる。
なお、混合比率算出部3121に入力される、画像データaおよび画像データbの輝度は、(数式1)などで表される輝度値Yとしてもよいし、R成分値,G成分値,B成分値のいずれか一つの値を用いてもよい。
Figure 2009060586
LPF部3122では、混合比率W0に対して、既知の空間的なローパスフィルタ処理が実行される。
フラッシュ発光して行った撮影と、フラッシュ発光せずに行った撮影とでは、撮影した時刻が異なるので、その間に被写体が動いた場合には、混合比率W0は、本来の求めたいフラッシュ光と外光との強さのバランス(比率)とは異なる値になる。そのため、求めた混合比率W0を、そのままWB係数の決定に用いるよりも、混合比率W0が、撮影された画像と対応して画素毎に求められていることを利用して、混合比率W0に対して空間的なローパスフィルタをかける。これにより、最終的なWB係数WBcoe3が連続的かつなめらかに変化するようにすることができる。また、LPF部3122により、混合比率W0に対してローパスフィルタ処理を施すことで、被写体が動いた場合にもその悪影響を減ずることができる。つまり、これにより、被写体が動いた画像領域に対するWB調整が誤調整となることを抑制することができる。
次に、LPF部3122から出力された混合比率Wが、WB係数算出部3125に出力される。WB係数算出部3125では、外光用WB係数決定部3123から出力された、外光にあわせて決定したWB係数WBcoe1と、フラッシュ光用WB係数設定部3124から出力された、フラッシュ光にあわせて設定されたWB係数WBcoe2とを、混合比率Wを内分比として、(数式2)により補間することにより最終的なWB係数WBcoe3を算出して出力する。
Figure 2009060586
ここで、Kr1はWB係数WBcoe1のRの信号に対する変換係数、Kg1はWB係数WBcoe1のGの信号に対する変換係数、Kb1はWB係数WBcoe1のBの信号に対する変換係数、Kr2はWB係数WBcoe2のRの信号に対する変換係数、Kg2はWB係数WBcoe2のGの信号に対する変換係数、Kb2はWB係数WBcoe2のBの信号に対する変換係数、Kr3はWB係数WBcoe3のRの信号に対する変換係数、Kg3はWB係数WBcoe3のGの信号に対する変換係数、Kb3はWB係数WBcoe3のBの信号に対する変換係数である。
これにより、フラッシュ光のみが当たっている画素(フラッシュ光による照射が支配的である画素を含む。)(混合比率W=0.0)では、フラッシュ光に合わせたWB係数WBcoe2が用いられ、フラッシュ光がほぼ届かず外光のみが当たっている画素(混合比率W=1.0)では、外光に合わせたWB係数WBcoe1が用いられる。そして、外光とフラッシュ光との両方が当たっている画素では、それぞれの光源の寄与度に応じてWB係数WBcoe1とWB係数WBcoe2の中間のWB係数WBcoe3が用いられる。
次に、画素毎に求められたWB係数WBcoe3は、WB補正部3126に入力される。
WB補正部3126では、フラッシュ発光して撮影した画像データbに対して、WB係数WBcoe3のR,G,B成分のそれぞれの信号に対する変換係数Kr3,Kg3,Kb3を乗ずることで、画像データbに対して最終的なWB調整が行われる。そして、最終的なWB調整(補正)がなされた画像データbが、WB補正部3126から出力される。
そして、WB補正部3126から出力された画像信号b(画像データb)は、第2信号処理部313に入力され、第2信号処理部313により、γ補正処理、色補正処理、ノイズリダクション処理、輪郭強調処理などの処理が実行され、記憶部32に出力される。
この記憶部32に出力された画像信号は、記憶部32に書き込まれ、コーデック部33によりJPEG圧縮処理等の符号化処理が施され、制御部34によりヘッダ情報を付加され、例えば、Exifファイルフォーマットの画像データ(画像信号)として、カードI/F25を介して、メモリカード6等の記録メディアに書き込まれる。
以上により、撮像装置100では、外光とフラッシュ光とが混合されたような照明条件下で撮影された画像に対して、適切なホワイトバランスの調整を簡易、かつ、少ない回路規模で可能とするとともに、被写体が動いた場合などにおいてもその影響を最小限にとどめ、適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
上記処理では、フラッシュ発光して行う撮影とフラッシュ発光しないで行う撮影とで、同じ露出設定で撮影することを前提としている。これは、露出設定が異なる場合、撮像装置100により撮影された2枚の画像の輝度値を直接比較することができなくなるからである。露出設定が同じになるようにして撮影すると、例えば、フラッシュ発光して撮影した画像において、被写体までの距離が短かったために、その被写体を撮像した画像領域で、いわゆる白飛びの現象が発生してしまう。また、フラッシュ発光しないで撮影した画像において、黒つぶれ現象やS/N比の劣化が発生しうる。
そこで、フラッシュ発光して行う撮影とフラッシュ発光しないで行う撮影とで、異なる露出設定で撮影を行う。この場合、撮影された画像を直接比較することはできなくなるが、絞り値、シャッター速度、ISOゲイン値(ISO感度(フィルムの感度を示す指標で、ISO(International Organization for Standardization)が定めた、フィルムの光に対する敏感さを数値化したもの)に対応するゲイン値)から、それぞれの撮影条件での光量の関係を求めることができる。つまり、フラッシュ発光して行う撮影により取得された画像データとフラッシュ発光しないで行う撮影により取得された画像データとで、それぞれ、撮影時の露出設定に基づいて、撮像された画像データ(画像信号)を補正(露出設定をキャンセルするように補正)し、その補正後の画像データにより、上記と同様にして、混合比率W0を求める。そして、このようにして求めた混合比率W0を用いて、上記と同様に処理することで、異なる露出設定により撮影された場合であっても、適切にWB調整を行うことができる。
また、上記では、フラッシュ発光しないで撮影することで取得した画像データaを得るために明示的な撮影動作を行う場合について説明したが、フラッシュ発光しないで撮影することで取得した画像データaは、最終的なWB係数WBcoe3を求めるための混合比率W0の計算にしか用いない。
そのため、この画像データaは、フラッシュ発光して撮影した画像データと同じだけの画素数を持っている必要はなく、縮小された画像データとして記憶部32に蓄積し、混合比率W0の計算を行う際に拡大処理を行い、上記で説明した処理を行うことでも、上記と同様の効果を得ることができる。
これにより、画像データaを蓄積するために必要となる記憶部32のメモリ量を削減することができる。
また、信号処理部31を、図3に示すように、信号処理部31’に置換した構成としてもよい。つまり、信号処理部31’を、第1信号処理部311から出力される画像信号(画像データ)を画像データbとして、WB調整部312に入力するような構成にする。このような構成にすることで、フラッシュを発光しないで行う撮影を明示的に行う必要がなくなり、シャッターボタンを押す直前のビューファインダーに表示しているライブビュー画像に相当する画像データが画像データbとして、WB調整部312に入力され、撮像装置100により、上記同様の処理が実行されることで、画像データbに対して適切にWB調整を行うことができる。
また、これにより、フラッシュ発光しない状況下で取得される撮影画像(つまり、シャッターボタンを押す直前のビューファインダーに表示しているライブビュー画像)と、フラッシュ発光して撮影した画像の撮影時刻の差を少なくすることができるので、被写体が動くことによる悪影響を少なくすることができる。
≪変形例≫
次に、第1実施形態の変形例に係る撮像装置について説明する。
図6に、本変形例に係る撮像装置のWB調整部312Aの概略構成図を示す。
本変形例に係る撮像装置は、第1実施形態に係る撮像装置100のWB処理部3120を図6に示すWB処理部3120Aに置換したものである。それ以外は、第1実施形態に係る撮像装置100と同様であるので、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、WB処理部3120Aは、外光用WB補正部3127と、フラッシュ光用WB補正部3128と、内分処理部3129と、を備える。
外光用WB補正部3127は、画像データb(フラッシュ光ありの場合の画像データ)と、外光用WB係数決定部3123から出力される外光用WB係数WBcoe1と、を入力とする。外光用WB補正部3127は、画像データbに対して、外光用WB係数WBcoe1を用いてホワイトバランス補正処理(WB補正処理)を行う。そして、この外光用のWB補正処理を行った画像データ(この画像データを「画像データc1」という。)を内分処理部3129に出力する。
フラッシュ光用WB補正部3128は、画像データb(フラッシュ光ありの場合の画像データ)と、フラッシュ光用WB係数設定部3124から出力されるフラッシュ光用WB係数WBcoe2と、を入力とする。フラッシュ光用WB補正部3128は、画像データbに対して、フラッシュ光用WB係数WBcoe2を用いてホワイトバランス補正処理(WB補正処理)を行う。そして、このフラッシュ光用のWB補正処理を行った画像データ(この画像データを「画像データc2」という。)を内分処理部3129に出力する。
内分処理部3129は、外光用WB補正部3127から出力される画像データc1と、フラッシュ光用WB補正部3128から出力される画像データc2と、LPF3122から出力される混合比率(平滑化混合比率)Wとを入力とする。内分処理部3129は、混合比率(平滑化混合比率)Wを内分比として、画像データc1および画像データc2に対して内挿処理を行う。つまり、内分処理部3129は、内分処理部3129からの出力信号(出力画像データ)をSoutとすると、
Sout=W・c1+(1−W)・c2
により算出したSoutを信号値とする画像信号(画像データ)を取得する。そして、内分処理部3129は、取得した画像信号(画像データ)を切換器314に出力する。以降の処理は、上記で説明した処理と同様であるので、説明を省略する。
以上により、本変形例に係る撮像装置では、外光とフラッシュ光とが混合されたような照明条件下で撮影された画像に対して、適切なホワイトバランスの調整を簡易、かつ、少ない回路規模で可能とするとともに、被写体が動いた場合などにおいてもその影響を最小限にとどめ、適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
[第2実施形態]
本発明の第1実施形態では、フラッシュ発光して撮影した画像データの輝度値と、フラッシュ発光しないで撮影した画像データの輝度値とを用いて混合比率W0(または平滑化混合比率W)を画素毎に1つ求めるようにした。本発明の第2実施形態では、画素毎に画像データのR成分、G成分、B成分それぞれに対応する混合比率(または平滑化混合比率)を求めるようにした実施形態について、図1および図7を用いて説明する。なお、本実施形態に係る撮像装置は、第1実施形態の撮像装置100において、WB調整部312をWB調整部412に置換した点が異なる。他の部分については、第1実施形態に係る撮像装置100と同様であるので、説明を省略する。また、図7に示すように、WB係数算出部4125およびWB補正部4126からWB処理部4120が構成されるものとする。
一般に、WB調整は、例えば、照明光の色温度が高い場合、つまり照明光のR,G,Bの各成分のうちB成分の光が他の成分の光に比べて強い場合に、B成分の信号に対するゲインを下げることで、白い被写体を撮影した場合に得られる画像データにおいて、R,G,Bの各成分の信号がほぼ等しくなるように調整(WB調整)が行われる。
しかし、WB係数は、フラッシュ光単独あるいは外光単独のみであれば正しいものであっても、その二つの光源がミックスされた条件においては、その二つの光源に合わせたWB係数の単純な内分値になるとは限らない。実際には、二つの光源は、色温度が異なるので、それぞれの輝度からでは正確なWB調整を行うことができない。
二つの光源の色温度が同じ場合にはこのような問題は発生しないが、そもそも同じ色温度であれば本発明が解決しようとする課題が発生しない。また、同じ色温度であった場合には、フラッシュ光と外光とのそれぞれに対するWB係数は同じものになり、これを混合比率によって補間した最終的なWB係数もまた同じになる。このため、フラッシュ光と外光とで色温度が異なるのかどうかで処理を切り換えるといったことを行う必要がない。
図7に、本実施形態に係るホワイトバランス調整部(WB調整部)412の構成を示す。
本実施形態では、フラッシュを発光して行った撮影により取得した画像データbと、フラッシュ発光せずに行った撮影により取得した画像データaとの2枚の画像データを記憶部32に格納し、外光に合わせたWB係数WBcoe1を決定するまでの処理は、本発明の第1実施形態と同様であり、その説明は省略する。
記憶部32に格納された画像データaおよび画像データbの対応する画素のR成分値、G成分値、およびB成分値が、それぞれ、混合比率算出部4121に出力される。混合比率算出部4121では、フラッシュ発光せずに撮影することで取得された画像データaのR成分、G成分、およびB成分の信号(信号値)を、フラッシュ発光して撮影することで取得された画像データbのR成分、G成分、およびB成分の信号(信号値)で割ることで、R成分,G成分,およびB成分の信号のそれぞれに対する混合比率Wr0,Wg0,およびWB0が求められる。
次に、混合比率算出部4121から出力された混合比率Wr0,Wg0,およびWb0は、それぞれ、R用LPF部4122r、G用LPF部4122g、およびB用LPF部4122bに入力される。R用LPF部4122r、G用LPF部4122g、およびB用LPF部4122bでは、それぞれ、混合比率Wr0、Wrg0、およびWb0に対して、既知の空間的なローパスフィルタ処理が実行される。
次に、R用LPF部4122r、G用LPF部4122g、およびB用LPF部4122bから出力された混合比率(平滑化混合比率)Wr,Wg,およびWbは、WB係数算出部4125に出力される。WB係数算出部4125では、外光にあわせて決定した外光用WB係数WBcoe1(Kr1、Kb1、およびKg1)と、フラッシュ光の特性に基づいて事前に設定されたフラッシュ光用WB係数WBcoe2(Kr2、Kb2、およびKg2)とを、混合比率Wr、Wg、およびWbを内分比として、(数式3)により、それぞれ、補間することにより、最終的なWB係数WBcoe3(Kr3、Kb3、およびKg3)が決定され、WB補正部4126に出力される。
Figure 2009060586
ここで、Kr1はWB係数WBcoe1のR成分信号に対する変換係数、Kg1はWB係数WBcoe1のG成分信号に対する変換係数、Kb1はWB係数WBcoe1のB成分信号に対する変換係数、Kr2はWB係数WBcoe2のR成分信号に対する変換係数、Kg2はWB係数WBcoe2のG成分信号に対する変換係数、Kb2はWB係数WBcoe2のB成分信号に対する変換係数、Kr3はWB係数WBcoe3のR成分信号に対する変換係数、Kg3はWB係数WBcoe3のG成分信号に対する変換係数、Kb3はWB係数WBcoe3のB成分信号に対する変換係数である。
なお、WB係数算出部3125の具体的な構成例としては、図5と同様の構成のものをRGBそれぞれに対して設けることで実現できる。
次に、画素毎に求められたWB係数WBcoe3は、WB補正部4126に入力される。WB補正部4126では、フラッシュ発光して撮影することで取得された画像データにbに対して、WB係数WBcoe3のR成分,G成分,およびB成分のそれぞれの信号に対する変換係数Kr3,Kg3,およびKb3を乗ずることで、画像データbに対して最終的なWB調整が行われる。そして、最終的なWB調整(補正)がなされた画像データbが、WB補正部4126から出力される。
そして、WB補正部4126から出力された画像信号b(画像データb)は、第2信号処理部313に入力され、第2信号処理部313により、γ補正処理、色補正処理、ノイズリダクション処理、輪郭強調処理などの処理が実行され、記憶部32に出力される。
この記憶部32に出力された画像信号は、記憶部32に書き込まれ、コーデック部33によりJPEG圧縮処理等の符号化処理が施され、制御部34によりヘッダ情報を付加され、例えば、Exifファイルフォーマットの画像データ(画像信号)として、カードI/F25を介して、メモリカード6等の記録メディアに書き込まれる。
図9に、本発明の第1実施形態でのWB調整の結果と、本発明の第2実施形態でのWB調整の結果とを、実際の数値で比較した表を示す。フラッシュ発光して撮影した場合と、フラッシュ発光せずに撮影した場合で同じ位置の画像データが得られたとしたときの、第1実施形態でのWB調整結果を図9(a)に、第2実施形態でのWB調整結果を図9(b)に、そして、この計算例でのフラッシュ光用WB係数、および外光用WB係数を図9(c)に示す。
まず、本発明の第1実施形態での計算(処理結果)を、図9(a)を用いて、説明する。
図9(a)に示した表の左から右へ、二つの入力画像から最終のWB調整された出力画像までを順に説明する。ここで、「フラッシュOFF画像」と書かれた欄のデータ値は、フラッシュ発光しないで撮影した画像の、ある画素のR成分値(「Ra」の列の値),G成分値(「Ga」の列の値),およびB成分値(「Ba」の列の値)である。同様に、「フラッシュON画像」と書かれた欄のデータ値は、フラッシュ発光して撮影した画像の、ある画素のR成分値(「Rb」の列の値),G成分値(「Gb」の列の値),およびB成分値(「Bb」の列の値)である。
また、「Ya」の欄には、同一行に記載されている「Ra」値、「Ga」値および「Ba」値に対応する輝度値「Ya」が記載されており、「Yb」の欄には、同一行に記載されている「Rb」値、「Gb」値および「Bb」値に対応する輝度値「Yb」が記載されている。
また、「混合比率」の欄には、フラッシュ光と外光とのバランス(比率)「W」値が記載されている。この欄のデータからわかるように、1行目は外光が全くなくフラッシュ光のみの場合であり、下の行へ行くに従い、順にバランス(比率)を変えて最終行では、フラッシュ光が全くなく外光のみの場合のデータ値が記載されている。
また、どちらの画像(フラッシュOFF画像とフラッシュON画像)も白い被写体を撮影したと仮定した画素値になっている。このため、フラッシュON画像について、外光のWB係数WBcoe1(Kr1、Kb1およびKb1)と画素値(Ra、Ga、およびBa)とは、以下の関係になっている。
Figure 2009060586
また、図9(a)の表のデータが記載されているエリアの1行目のデータについては、外光が全くなくフラッシュ光のみという条件で撮影されたデータ値である。したがって、フラッシュON画像について、フラッシュ光のWB係数WBcoe2(Kr2、Kg2およびKb2)と画素値(Rb、Gb、およびBb)とは、以下の関係になっている。
Figure 2009060586
次に、フラッシュOFF画像のR成分値,G成分値,およびB成分値から(数式1)により輝度値Yaを求める。同様に、フラッシュON画像についても輝度値Ybを求める。
次に、フラッシュOFF画像の輝度値YaをフラッシュON画像の輝度値Ybで割ることで混合比率Wが求まる。外光が全くなくフラッシュ光のみである1行目の混合比率Wが「0.0」となっており、フラッシュ光が全くなく外光のみである最終行の混合比率が「1.0」になっていることが、図9(a)の混合比率Wの欄のデータ値からわかる。
次に、混合比率Wを用いて(数式2)に従って最終的なWB係数WBcoe3(図9(a)の表では「WB係数3」と記載。)を求めることができる。そして、以下の式によってWB係数WBcoe3を用いてWB調整を行った結果が出力画像のR成分値,G成分値,およびB成分値である。
Figure 2009060586
図9(a)の表の計算結果から明らかなように、本発明の第1実施形態よれば、1行目の外光が全くなくフラッシュ光のみの場合、および最終行のフラッシュ光が全くなく外光のみの場合では、出力画像信号(出力画像データ)は、完全に白になっており(R=0.50、G=0.50、B=0.50)、外光とフラッシュ光とが混合されているような条件においても(図9(a)の表のデータが記載されているエリアの2行目から10行目のデータに相当。)、ほぼ白に補正されていることがわかる。
次に、本発明の第2実施形態での計算(処理結果)を、図9(b)を用いて、説明する。
入力となる、フラッシュを発光しないで撮影した画像データ(フラッシュOFF画像)とフラッシュを発光して撮影した画像データ(フラッシュON画像)は、図9(a)の表と同じである。
本発明の第2実施形態では、混合比率をR成分,G成分,B成分のそれぞれに対して求めるので、例えば、フラッシュOFF画像のR値であるRaをフラッシュON画像のR値であるRbで割ることで、R成分に対する混合比率Wrが求まる。同様に、WB、Wgについても同様にして求めることができる。
次に、混合比率Wr、Wg、およびWbを用いて(数式3)に従って最終的なWB係数3(WB係数WBcoe3)を求めることができる。そして、(数式6)によってWB係数3(WB係数WBcoe3)を用いてWB調整を行った結果が、図9(b)の表の出力画像の欄に記載されているR成分値,G成分値,B成分値である。
図9(b)の表の計算結果から明らかなように、本発明の第2実施形態によれば、データ値が記載されているエリアの1行目の外光が全くなくフラッシュ光のみの場合、および最終行のフラッシュ光が全くなく外光のみの場合はもちろん、外光とフラッシュ光とが混合されているような条件でも(図9(b)の表のデータが記載されているエリアの2行目から10行目のデータに相当。)、完全に白に補正することができている。
なお、図9(a)の表、図9(b)の表のいずれの計算においてもLPF部3122、R用LPF部4122r、G用LPF部4122g、およびB用LPF部4122bでの処理は省略している。
以上のように、本発明によれば、外光とフラッシュ光とが混合されたような照明条件下で撮影された画像に対して、適切なホワイトバランスの調整を簡易、かつ、少ない回路規模で可能とするとともに、被写体が動いた場合などにおいてもその影響を最小限にとどめ、適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
≪変形例≫
次に、第2実施形態の変形例に係る撮像装置について説明する。
図8に、本変形例に係る撮像装置のWB調整部412Aの概略構成図を示す。
本変形例に係る撮像装置は、第2実施形態に係る撮像装置のWB処理部4120を図8に示すWB処理部4120Aに置換したものである。それ以外は、第2実施形態に係る撮像装置と同様であるので、詳細な説明を省略する。
なお、図7において、RGBについて3つのデータの入出力線(接続線)を図示したが、図8では、RGBについて3つのデータを1つのベクトルデータとし、RGBの3つの入出力線(接続線)を1つの入出力線(接続線)としている。また、R用LPF4122r、G用LPF4122gおよびB用LPF4122bを1つにまとめ、LPF4122としている。
そして、画像データaのベクトルデータをIna_RGBとし、画像データbのベクトルデータをInb_RGBとし、混合比率算出部4121から出力されるベクトルデータをW0_RGBとしている。また、LPF4122から出力されるベクトルデータをW_RGBとし、外光用WB係数決定部4123から出力されるベクトルデータをWBcoe1_RGBとし、フラッシュ光用WB係数設定部4124から出力されるベクトルデータをWBcoe2_RGBとし、内分処理部4129から出力されるベクトルデータをOut_RGBとしている。
図8に示すように、WB処理部4120Aは、外光用WB補正部4127と、フラッシュ光用WB補正部4128と、内分処理部4129と、を備える。
外光用WB補正部4127は、画像データb(フラッシュ光ありの場合の画像データ)のRGB用ベクトルデータIna_RGBと、外光用WB係数決定部4123から出力される外光用WB係数WBcoe1_RGBと、を入力とする。外光用WB補正部4127は、画像データbのRGB用ベクトルデータInb_RGBに対して、外光用WB係数WBcoe1_RGBを用いてホワイトバランス補正処理(WB補正処理)を行う。そして、この外光用のWB補正処理を行った画像データ(この画像データ(RGB用のベクトルデータ)を「画像データc1_RGB」という。)を内分処理部4129に出力する。
フラッシュ光用WB補正部4128は、画像データb(フラッシュ光ありの場合の画像データ)のRGB用ベクトルデータInb_RGBと、フラッシュ光用WB係数設定部3124から出力されるフラッシュ光用WB係数WBcoe2_RGBと、を入力とする。フラッシュ光用WB補正部4128は、画像データbのRGB用ベクトルデータInb_RGBに対して、フラッシュ光用WB係数WBcoe2_RGBを用いてホワイトバランス補正処理(WB補正処理)を行う。そして、このフラッシュ光用のWB補正処理を行った画像データ(この画像データ(RGB用のベクトルデータ)を「画像データc2_RGB」という。)を内分処理部4129に出力する。
内分処理部4129は、外光用WB補正部4127から出力される画像データc1_RGBと、フラッシュ光用WB補正部4128から出力される画像データc2_RGBと、LPF4122から出力される混合比率(平滑化混合比率)W_RGBとを入力とする。内分処理部4129は、混合比率(平滑化混合比率)W_RGBを内分比として、画像データc1_RGBおよび画像データc2_RGBに対して内挿処理を行う。つまり、内分処理部4129は、内分処理部4129からの出力信号(出力画像データ(RGB用のベクトルデータ))をSout_RGBとすると、
Sout_RGB=W_RGB・c1_RGB+(1−W_RGB)・c2_RGB
により算出したSout_RGBを信号値とする画像信号(画像データ(RGB用のベクトルデータ))を取得する。つまり、第1実施形態の変形例で説明した内挿処理と同様の処理を、R成分、G成分およびB成分に対して、それぞれ行う。そして、内分処理部4129は、取得した画像信号(画像データ(RGB用のベクトルデータ))を切換器314に出力する。以降の処理は、上記で説明した処理と同様であるので、説明を省略する。
以上により、本変形例に係る撮像装置では、外光とフラッシュ光とが混合されたような照明条件下で撮影された画像に対して、適切なホワイトバランスの調整を簡易、かつ、少ない回路規模で可能とするとともに、被写体が動いた場合などにおいてもその影響を最小限にとどめ、適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
[他の実施形態]
なお、上記実施形態で説明した撮像装置において、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部または全部を含むように1チップ化されてもよい。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアにより実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現してもよい。なお、上記実施形態に係る撮像装置をハードウェアにより実現する場合、各処理を行うためのタイミング調整を行う必要があるのは言うまでもない。上記実施形態においては、説明便宜のため、実際のハードウェア設計で生じる各種信号のタイミング調整の詳細については省略している。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
本発明に係るホワイトバランス調整装置、撮像装置、ホワイトバランス調整方法、プログラムおよび集積回路によれば、外光とフラッシュ光など、異なる照明が混合した様な条件下での撮影であっても、適切なホワイトバランス調整が行うことができ、自然な画像データを得ることができるので、映像・画像処理装置関連分野において有用であり、本発明に係るホワイトバランス調整装置、撮像装置、ホワイトバランス調整方法、プログラムおよび集積回路は、当該分野において実施することができる。
本発明の撮像装置100の全体構成図 本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の信号処理部31および記憶部32の構成図 本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の信号処理部31’および記憶部32の構成図 本発明の第1実施形態に係るWB調整部312の構成図 本発明の第1実施形態に係るWB係数算出部3125の構成の一例 本発明の第1実施形態の変形例に係る撮像装置のWB調整部312Aの概略構成図 本発明の第2実施形態に係るWB調整部412の概略構成図 本発明の第2実施形態の変形例に係るWB調整部412Aの概略構成図 本発明の第1実施形態および第2実施形態でのWB調整の計算結果を示す表
符号の説明
100 撮像装置
312、312A、412、412A WB調整部(ホワイトバランス調整装置)
2 アナログ信号処理部
3 ディジタル信号処理部
4 フラッシュ発光部
31 信号処理部
32 記憶部
33 コーデック部
34 制御部
311 第1信号処理部
313 第2信号処理部
3121、4121 混合比率算出部
3122 LPF部
4122r R用LPF部
4122g G用LPF部
4122b B用LPF部
3123、4123 外光用WB係数決定部
3124、4124 フラッシュ光用WB係数設定部
3125、4125 WB係数算出部
3126、4126 WB補正部
3127、4127 外光用WB補正部
3128、4128 フラッシュ光用WB補正部
3129、4129 内分処理部

Claims (15)

  1. フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を前記被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき、前記第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する混合比率算出部と、
    前記第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する外光用WB係数決定部と、
    前記フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定するフラッシュ光用WB係数設定部と、
    前記混合比率を内分比として用いることで、前記第2画像信号に対して、前記外光用WB係数と前記フラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行うWB処理部と、
    を備えるホワイトバランス調整装置。
  2. 前記混合比率算出部は、前記混合比率として、外光比率を、
    (外光比率)=(前記第1画像信号)/(前記第2画像信号)
    により算出する、
    請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  3. 前記混合比率算出部は、前記混合比率として、フラッシュ光比率を、
    (フラッシュ光比率)=1−(前記第1画像信号)/(前記第2画像信号)
    =(前記第2画像信号−前記第1画像信号)/(前記第2画像信号)
    のいずれかにより算出する、
    請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  4. 前記WB処理部は、
    前記混合比率に基づいて、前記外光用WB係数の値と前記フラッシュ光用WB係数の値とを内分することで、前記第2画像信号に対してホワイトバランス補正を行うためのホワイトバランス係数である連続値をとる最終WB係数を決定するWB係数算出部と、
    連続値をとる前記最終WB係数に基づいて、前記第2画像信号に対してホワイトバランス補正を行うWB補正部と
    を含む、
    請求項1から3のいずれかに記載のホワイトバランス調整装置。
  5. 前記WB係数算出部は、前記外光比率をw1(0≦w1≦1)とし、前記フラッシュ光比率をw2(0≦w2≦1)とし、前記外光用WB係数の値をWBcoe1とし、前記フラッシュ光用WB係数の値WBcoe2とし、前記最終WB係数をWBcoe3とする場合、
    WBcoe3=WBcoe2+w1・(WBcoe1−WBcoe2)
    =w1・WBcoe1+(1−w1)・WBcoe2
    =WBcoe1+w2・(WBcoe2−WBcoe1)
    =(1−w2)・WBcoe1+w2・WBcoe2
    =w1・WBcoe1+w2・WBcoe2
    のいずれかにより連続的に算出したWBcoe3を前記最終WB係数に決定する、
    請求項4に記載のホワイトバランス調整装置。
  6. 前記WB処理部は、
    前記外光用WB係数に基づいて、前記第2画像信号に対してホワイトバランス補正を行うことで第3画像信号を取得する外光用WB補正部と、
    前記フラッシュ光用WB係数に基づいて、前記第2画像信号に対してホワイトバランス補正を行うことで第4画像信号を取得するフラッシュ光用WB補正部と、
    前記混合比率に基づいて、前記第3画像信号の信号値と前記第4画像信号の信号値とを内分することで、連続値をとる前記最終画像信号を取得する内分処理部と
    を含む、
    請求項1から3のいずれかに記載のホワイトバランス調整装置。
  7. 前記内分処理部は、前記外光比率をw1(0≦w1≦1)とし、前記フラッシュ光比率をw2(0≦w2≦1)とし、前記第3画像信号の信号値をS1とし、前記第4画像信号の信号値をS2とし、前記最終画像信号の信号値をSoutとする場合、
    Sout=S2+w1・(S1−S2)
    =w1・S1+(1−w1)・S2
    =S1+w2・(S2−S1)
    =(1−w2)・S1+w2・S2
    =w1・S1+w2・S2
    のいずれかにより連続的に算出したSoutを信号値とする画像信号を前記最終画像信号として取得する、
    請求項6に記載のホワイトバランス調整装置。
  8. 前記混合比率推定部は、前記第1画像信号のR成分信号である第1R画像信号と、前記第2画像信号のR成分信号である第2R画像信号とに基づき、R成分用混合比率を推定し、前記第1画像信号のG成分信号である第1G画像信号と、前記第2画像信号のG成分信号である第2G画像信号とに基づき、G成分用混合比率を推定し、前記第1画像信号のB成分信号である第1B画像信号と、前記第2画像信号のB成分信号である第2B画像信号とに基づき、B成分用混合比率を推定し、
    前記外光用WB係数決定部は、それぞれ、前記第1R画像信号、前記第1G画像信号、および前記第1B画像信号から、外光用R成分WB係数、外光用G成分WB係数、および外光用B成分WB係数を決定し、
    前記フラッシュ光用WB係数設定部は、フラッシュ光用R成分WB係数、フラッシュ光用G成分WB係数、およびフラッシュ光用B成分WB係数を設定し、
    前記WB処理部は、前記R成分用混合比率、前記G成分用混合比率、および前記B成分用混合比率と、前記外光用R成分WB係数、前記外光用G成分WB係数、および前記外光用B成分WB係数と、フラッシュ光用R成分WB係数、フラッシュ光用G成分WB係数、およびフラッシュ光用B成分WB係数とに基づいて、それぞれ、前記第2R画像信号、前記第2G画像信号、および前記第2B画像信号に対して連続的にホワイトバランス補正を行う、
    請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  9. 前記混合比率に対してローパスフィルタ処理を行い、平滑化混合比率を算出するLPF部をさらに備え、
    前記WB処理部は、前記混合比率として、前記平滑化混合比率を用いる、
    請求項1または8に記載のホワイトバランス調整装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のホワイトバランス調整装置を備える撮像装置。
  11. 前記フラッシュ光を前記被写体に照射するフラッシュ発光部をさらに備える、
    請求項10に記載の撮像装置。
  12. フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を前記被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき前記第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する混合比率算出ステップと、
    前記第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する外光用WB係数決定ステップと、
    前記フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定するフラッシュ光用WB係数設定ステップと、
    前記混合比率を内分比として用いることで、前記第2画像信号に対して、前記外光用WB係数と前記フラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行うWB処理ステップと、
    を備えるホワイトバランス調整方法。
  13. コンピュータを、
    フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を前記被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき前記第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する混合比率算出部、
    前記第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する外光用WB係数決定部、
    前記フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定するフラッシュ光用WB係数設定部、
    前記混合比率を内分比として用いることで、前記第2画像信号に対して、前記外光用WB係数と前記フラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行うWB処理部と、として機能させるためのプログラム。
  14. コンピュータを、
    フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を前記被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき前記第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する混合比率算出部、
    前記第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する外光用WB係数決定部、
    前記フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定するフラッシュ光用WB係数設定部、
    前記混合比率を内分比として用いることで、前記第2画像信号に対して、前記外光用WB係数と前記フラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行うWB処理部と、
    として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
  15. フラッシュ光を被写体に照射させることなく取得した第1画像信号とフラッシュ光を前記被写体に照射させて取得した第2画像信号とに基づき前記第2画像信号に含まれる外光成分およびフラッシュ光成分の混合比率を算出する混合比率算出部と、
    前記第1画像信号から外光用ホワイトバランス係数である外光用WB係数を決定する外光用WB係数決定部と、
    前記フラッシュ光のホワイトバランス係数であるフラッシュ光用WB係数を設定するフラッシュ光用WB係数設定部と、
    前記混合比率を内分比として用いることで、前記第2画像信号に対して、前記外光用WB係数と前記フラッシュ光用WB係数との中間のホワイトバランス調整を連続的に行うWB処理部と、
    を備える集積回路。
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