JP2009060530A - マルチパス等化器を有する受信機 - Google Patents

マルチパス等化器を有する受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチパス等化器を用いてマルチパス歪を低減しつつ、受信レベルが高い所望の放送局からの信号を優先的に受信/再生する。
【解決手段】FM受信機は、放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;前記計算されたウェイトの大きさを観測することにより、非所望の放送局に対するキャプチャ状態を検出してキャプチャ検出信号を発生する検出部と;前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記キャプチャ検出信号が発生すると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、マルチパス等化器を有する受信機に関する。
FM放送の形態の一つとして、周波数資源の有効利用のため、同一番組を同一周波数で放送する同期放送がある。今、A局とB局がFM同期放送を行っており、FM受信機がA局の近傍にいてA局からの信号を強いレベルで受信しているとする。この場合、FM受信機はFM変調の原理よりA局からの信号を受信/再生するように動作し、B局の近傍にいるときはB局からの信号を受信/再生するように動作する。このようにFM復調は、より受信レベルの強い信号を受信/再生して出力する性質(キャプチャ現象と呼ばれる)がある。
FM変調は信号の周波数に情報を乗せる変調方式であるため、フェージングにある程度の耐性がある。しかしながら、長い遅延時間を持つマルチパスフェージング環境下では、マルチパス歪と呼ばれる性能劣化が起こる。マルチパス歪を低減する技術として、マルチパス等化が知られている。マルチパス等化は、伝搬路に応じて等化のためのウェイトを適応的に制御してマルチパス歪を低減させる技術である。
マルチパス等化は、マルチパス歪を低減して音質の良好なFM受信機を提供することが可能になる反面、前述のキャプチャ現象を強めてしまうという副作用がある。例えば、隣接して存在する二つのA局及びB局があり、自動車のような移動体に搭載されたFM受信機がA局付近の地点aからB局付近の地点bへ移動する場合を考える。このとき地点aではA局からの信号の受信レベルが高く、B局からの信号の受信レベルが低い。FM受信機が地点bに近づくと、この関係はやがて逆転する。
このようなマルチパス等化を行う等化器を備えないFM受信機では、地点a近傍でA局からの信号の受信レベルが高い間はA局からの信号を受信/再生し、地点bに向けて移動してB局からの信号の受信レベルが高くなるとB局からの信号を受信/再生する。すなわち、常に受信レベルの高い放送局からの信号を受信/再生する。
一方、等化器を備えたFM受信機では、地点bに近づいてB局からの信号の受信レベルが高くなっても、A局からの信号を受信/再生してしまうという現象が生じる。これは等化器の作用によって、FM受信機がA局付近にいるときにA局からの信号を一旦捕捉すると、B局からの信号の受信レベルが高くなってもその捕捉効果が持続してしまうためである。
特許文献1には、RDS(Radio Data System)デコーダの復号結果であるPI(program identity)によって、所望局からの信号以外の信号受信が検出されたと判断すると、受信信号に対する適応処理を初期化・再始動する技術が開示されている。これによって、所望局からの信号をキャプチャする可能性を高くすることができる。
特開2006−238295号公報
特許文献1の方式では、同一番組を同一周波数で放送する同期放送を行っている複数の放送局が存在する場合でも、予め決められた所望局からの信号のみを受信するため、常に受信レベルが高い放送局からの信号を受信/再生できるとは限らない。
本発明は、マルチパス等化器を用いてマルチパス歪を低減しつつ、受信レベルが高い放送局からの信号を優先的に受信/再生して常に良好な音質の受信を可能とする受信機を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;前記計算されたウェイトの大きさを観測することにより、非所望の放送局に対するキャプチャ状態を検出してキャプチャ検出信号を発生する検出部と;前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記キャプチャ検出信号が発生すると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;を具備する受信機を提供する。
本発明の第2の観点によれば、放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;前記受信信号のレベルを測定する測定部と;前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記計算されたウェイトの大きさが第1の閾値を超え、かつ前記受信信号の受信レベルが第2の閾値を超えると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;を具備する受信機を提供する。
本発明の第3の観点によれば、放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;前記等化出力信号から前記放送局からの信号に含まれる第1の局識別情報を抽出する第1の抽出部と;前記受信信号に含まれる第2の局識別情報を抽出する第2の抽出部と;前記第1の局識別情報及び前記第2の局識別情報を比較することより、非所望の放送局に対するキャプチャ状態を検出してキャプチャ検出信号を発生する検出部と;前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記キャプチャ検出信号が発生すると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;を具備する受信機を提供する。
本発明の第4の観点によると、放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;再生された信号から高域成分を抽出する抽出部と;前記高域成分のレベルを観測することにより、非所望の放送局に対するキャプチャ状態を検出してキャプチャ検出信号を発生する検出部と;前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記キャプチャ検出信号が発生すると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;を具備する受信機を提供する。
本発明によれば、マルチパス等化器を有する受信機において、非所望の放送局に対するキャプチャ状態を検出すると等化器を一旦スルーの状態にしてから等化器のウェイトの更新を行うことにより、受信レベルが高い所望の放送局からの信号を優先的に受信/再生して常に良好な音質の受信を行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照すると、本発明の第1実施形態に従うFM受信機ではアンテナ100a及び100bによってFM放送波が受信される。アンテナ100a及び100bからの信号はチューナ部101a及び101bに入力され、所望チャネルの放送波、すなわち所望の送信周波数の信号が選択され、受信信号が生成される。受信信号はマルチパス等化器(以下、単に等化器という)に入力される。
等化器は、チューナ部101a及び101bからの受信信号に対してウェイトを乗じる乗算器102a及び102bと、乗算器102a及び102bの乗算結果を加算する加算器103を有する。加算器103によって得られる等化出力信号はFM復調部104によって復調される。
チューナ部101a及び101bからの受信信号は、受信レベル測定部105及びウェイト計算部107にも入力される。受信レベル測定部105では、受信信号のレベル、すなわち受信レベル(具体的には受信電力)が測定される。ウェイト計算部107では、乗算器102a及び102bに与えるためのウェイトが計算される。計算されたウェイトは、ウェスト設定部108によって乗算器102a及び102bに設定される。
受信レベル測定部105から出力される受信レベル測定値は、キャプチャ検出部106に入力される。キャプチャ検出部106では、ウェイト計算部107によって計算されたウェイトと受信レベル測定部105からの受信レベル測定値に基づいてキャプチャ状態が検出される。ここでいうキャプチャ状態とは、等化器の働きによって所望の放送局以外の放送局、すなわち非所望の放送局を捕捉する状態をいう。キャプチャ検出部106からのキャプチャ検出信号は、ウェイト設定部108に与えられる。
ここで、所望の放送局(所望局)とは同期放送を行っている複数の放送局のうち、FM受信機の受信レベルが最も大きくなる放送局であり、非所望の放送局(非所望局)とはそれ以外の放送局をいう。例えば、FM受信機が放送波を現在受信可能なA局とB局があり、A局からの信号の受信レベルよりB局からの信号の受信レベルの方が高ければ、A局が不所望局、B局は所望局ということになる。
図2はキャプチャ検出部106の詳細を示す図であり、受信レベル判定部201、ウェイトノルム観測部202、初期化部203及びウェイト更新部204を有する。受信レベル判定部201では、受信レベル測定部105から出力される受信レベル測定値に対する閾値判定が行われる。ウェイトノルム観測部202では、ウェイト計算部107によって計算されるウェイトの大きさを表すウェイトノルムが観測され、ウェイトノルムの閾値判定が行われる。
受信レベル判定部201による受信レベルの判定結果及びウェイトノルム観測部202によるウェイトノルムの判定結果は、初期化部203及びウェイト更新部204に与えられる。初期化部203は、上記二つの判定結果に従ってキャプチャを検出するとキャプチャ検出信号を出力する。ウェイト設定部108は、定常時はウェイト計算部107によって計算されたウェイトを等化器に対して設定するが、キャプチャ検出信号が与えられると等化器の初期化を行うためのウェイトを等化器に対して設定する。ウェイト更新部204は、上記二つの判定結果に従ってウェイト設定部108に等化器に対して設定するウェイトの更新を指示する。図2のキャプチャ検出部106の具体的な処理手順については、後に詳しく説明する。
ウェイト計算部107によって等化器のウェイト(係数)を計算するアルゴリズムの一つとして、ここではFM変調波の定包絡性を利用したConstant Modulus Algorithm(CMA)を例にして説明する。FM変調波は元々定包絡であるが、マルチパスを経ると定包絡性を失ってしまう。CMAは、マルチパスを経て定包絡性を失った受信信号を定包絡に近づけることで、マルチパス等化を行うアルゴリズムである。
まず、CMAについて簡単に説明する。今、アンテナ100a及び100bからチューナ部101a及び101bを経て得られる受信信号をx=(x1,x2)、受信信号xに対して乗算器102a及び102bで乗じられるウェイトをw=(w1,w2)、加算器103から出力される等化出力信号をyとすると、ウェイト計算部107における最急降下法を用いたCMAアルゴリズムのウェイト更新式は次式で書くことが出来る。
Figure 2009060530
ただしμはステップ係数、σは等化出力信号yのターゲット振幅を表す。
式(1)から分かるように、CMAアルゴリズムによると、ターゲット振幅σは任意であるため、受信レベル(受信信号xのレベル)がσよりも小さい場合は、全体のレベルを上げながら、かつマルチパスを低減するようにウェイトが制御される。つまり、CMAアルゴリズムはマルチパスを低減する機能と、等化出力信号をターゲット振幅に近づける自動利得制御(Automatic Gain Control;AGC)機能を備えている。CMAアルゴリズムの詳細については、例えば菊間信良著の「アダプティブアンテナ技術」に記載されている。
このようなCMAアルゴリズムを用いたいわゆるCMA等化器によって、マルチパスが低減された等化出力信号をFM復調部104に送ることができ、良好な音声をユーザに提供することが可能になる。
ところが、先に述べたようにCMA等化器はキャプチャ現象を強めてしまうという問題がある。以下、この点について詳しく説明する。図3(a)に示すように、例えば隣接して存在する二つのA局及びB局があり、受信局であるFM受信機がA局付近の地点aからB局付近の地点bへ移動する場合を考える。このとき図3(d)に示すように、地点aではA局からの信号の受信レベルが高く、B局からの信号の受信レベルが低い。FM受信機が地点bに近づくと、この関係はやがて逆転する。
等化器を備えないFM受信機では、図3(c)に示すようにA局からの信号の受信レベルが高い間はA局からの信号を受信/再生し、B局からの信号の受信レベルが高くなるとB局からの信号を受信/再生する。すなわち、常に受信レベルの高い放送局(所望局)からの信号を受信/再生する。
これに対し、等化器を備えたFM受信機では、図3(b)に示すようにB局からの信号の受信レベルが高いにも関わらず、A局からの信号を受信/再生してしまうという現象が生じる。これは等化器の作用によってFM受信機がA局付近にいるときにA局を一旦捕捉すると、B局からの信号の受信レベルが高くなってもその捕捉効果が持続してしまうためである。このような状態がここでいうキャプチャ状態である。すなわち、この場合はB局からの受信レベルが高いため、B局が所望局であるが、B局より受信レベルの低い非所望局であるA局を捕捉してしまっており、キャプチャ状態に陥っている。
図4は、図3において受信局が地点aから地点bに移動した時のA局及びB局からのそれぞれの受信信号を模式的に表している。図4(a)はA局からの受信信号、図4(b)はB局からの受信信号、そして図4(c)は図4(a)と図4(b)の受信信号の合成信号を示している。実際にアンテナで受信されるのは、図4(c)の合成信号であり、受信レベルは常に等しいとしている。
図5(a)(b)は、従来の等化器で受信信号に対して等化を行った場合の音声出力であり、図5(a)が左スピーカからの出力(Lch)、図5(b)が右スピーカからの出力(Rch)である。なお、ここでは分かりやすくするため、A局ではLchのみに1kHzの音声を送信し、B局ではLchのみに10Hzの音声を送信している。
まず、受信局がA局付近にいる場合は、Lchのみから1kHzの音声が出力され、Rchではほとんど出力がなく、A局の送信信号に近い波形が再生される。なお、図5(b)には、Lchの拡大図を示してある。
グラフ中央より右側では、B局の受信信号が強いのにも関わらず、A局の1kHzの信号が再生されているのが分かる。また、これと同じ時間帯において、元々信号が送信されていないRchにも波形が観測されている。これは、等化器が受信レベルの小さいA局からの信号を増幅して、FM復調部に信号を出力したことにより、雑音が増幅されて再生されたためである。更にグラフ右よりになると、ようやくLchから10Hzの音声が再々されはじめ、またRchの雑音成分も低減するようになる。
図6は、本実施形態の受信機で再生された音声出力を示している。図6(a)はLch、図6(b)がRchである。また、図6(c)にはウェイトノルムが示してある。ここでウェイトノルムとは、次式で計算される値であり、ウェイトの大きさを表す。
Figure 2009060530
本実施形態では、図2のウェイトノルム観測部202によって式(2)のウェイトノルムを観測することで、前述のキャプチャ状態が生じていることを検出する。なお、図1に示したように複数のアンテナ100a及び100bがあるときは、アンテナ数分のウェイトを加算した結果を用いても良く、また時間軸方向にウェイトが複数あるときは、全てのウェイトの大きさを加算しても良いし、一部のタップのウェイトノルムのみを用いても良い。
図6(c)に示すように、A局からの信号のレベルが下がり、B局からの信号のレベルが高いにも関わらず、A局からの信号をFM復調部104に出力しているときは、ウェイトノルムの値が徐々に大きくなる。これは、受信信号のうちA局からの信号のレベルは小さいが、これをCMAの出力レベルσに合わせようとし、全体的にレベルを大きくする前述のAGC機能が働いているため、ウェイトノルムの値が徐々に大きくなるのである。
そこで本実施形態では、ウェイトノルム観測部202によってウェイトノルムが予め定められた閾値を超えたと判断された場合は、キャプチャ状態であるとして初期化部203によって等化器の初期化を行う。等化器の初期化の方法は種々知られているが、よく知られている初期化の方法は、ある一つのウェイトの大きさのみを「1」とし、他をゼロとする、いわゆるスルーの状態(オールパスフィルタの特性)に戻すことである。図6では約1.7秒後に強いキャプチャが発生されたとしてリセットをかけることで初期化を行っている。
具体的には、本実施形態ではキャプチャ検出部106ではウェイトノルム観測部202によってキャプチャ状態を検出すると、初期化部203からキャプチャ検出信号をウェイト設定部108に出力する。ウェイト設定部108では、キャプチャ検出信号を受けるとウェイト設定部108に対して等化器を初期状態、すなわちスルーの状態に設定するためのウェイトを設定する。
このようにして等化器を一旦スルーの状態にし、この後にウェイトの更新を行うと、CMAは受信レベルの強い信号を捕捉する性質を持っているため、等化器はB局からの信号を等化した等化出力信号をFM復調部104に出力し始める。これよって図6(a)及び(b)に示すように、B局からの信号を再生できていることが分かる。また、音声が放送されていないRchの雑音成分も極めて少ない。
次に、図7を用いて本実施形態における等化器のウェイト制御に関する処理手順について説明する。
まず、FM受信機のシステム全体の電源がONになると、等化器の初期化を行う(ステップS11)。初期化方法については前述のようにウェイトw1のみ「1」とし、残りのウェイトをゼロとする手法が代表的であるが、前述の通りいくつかの方法がある。初期化は、初期化部203によりウェスト設定部108を介して行われる。
次に、初期化が終わるとウェイト更新部204からウェイトの更新の指示をウェイト設定部108に出す。ウェイト設定部108は、ウェイト計算部107により計算されたウェイトを用いて、式(1)に基づいて等化器に設定するウェイトを更新する(ステップS12)。
次に、式(2)に基づいてウェイトノルムの値を観測する(ステップS13)。ウェイトノルムの計算も式(2)のみでなく、数あるウェイトのうちの一部を観測して行っても良い。
ステップS13によりウェイトノルムの値が予め定められた閾値Wthを超えたと判断されると、次に受信レベル測定部105によって測定された受信レベルを受信レベル判定部201によって判定する(ステップS14)。ここで、ステップS14により受信レベルが予め定められた閾値Vthより大きければ、キャプチャ状態が検出されたとしてステップS11に戻り、等化器を初期化する。
受信レベルを閾値Vthで判定する理由は、以下の通りである。例えば、図4(b)に示されるようなB局からの信号がない場合を考える。時間が経つにつれてA局からの信号は小さくなり、しかもB局からの信号がないため、受信レベルは徐々に下がってゆく。このとき、等化器はA局からの信号を一定の値(すなわち、ターゲット振幅σ)にしてFM復調部104に送り続けるために、ウェイトノルムの値は大きくなる。
この場合はA局からの信号に代わるB局からの信号が存在しないため、A局からの信号を受信/再生することが望ましい。このようにウェイトノルムが大きくても、A局に代わる代替局が存在しない状況で受信レベルが下がる場合は、A局からの信号の受信/再生を続けることが望ましい。本実施形態によると、このような場合はステップS14によって受信レベルが閾値Vthに満たないと判定されるため、等化器の初期化は行われない。
変形例としては、ウェイトノルムの閾値Wthを受信レベルに基づいて設定し、ステップS14の受信レベルの判定処理を省略しても良い。つまり、受信レベルが高いときは閾値Wthを低い値に設定し、受信レベルが小さいときには閾値Wthを高い値にする。言い換えれば、受信レベルが高いほど閾値Wthを低い値に設定する。代替局であるB局がA局の近くにある場合は、受信レベルが高いため、このようにすることでウェイトノルムの閾値Wthは低くなり、B局からの信号の受信/再生に移行しやすくなる。反対にB局がA局より遠くにあるときは、なるべくA局からの信号を受信/再生し、B局からの信号の受信/再生に移行してしまわないようにすることが可能である。
このように、本実施形態によれば常に受信レベルの強い所望局からの信号を受信/再生することができ、ユーザに高音質な音声を提供することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図8に示されるように、第2の実施形態に従うFM受信機では複数のFM復調部104a及び104bと、FM復調部104a及び104bの出力信号を受ける複数のデコーダ109a及び109bが備えられる。FM復調部104aでは、図1中のFM復調部104と同様に等化出力信号について復調が行われる。もう一つのFM復調部104bでは、等化器を通さない受信信号、例えばチューナ部101aからの受信信号が直接入力され、この受信信号に対して復調が行われる。
RDS(Radio Data System)/RBDS(Radio Broadcast Data System)デコーダ109a及び109bでは、FM復調部104a及び104bの出力信号(コンポジット信号)の特定部分が復号されることにより、放送局識別番号と呼ばれる局識別情報が抽出される。抽出された放送局識別番号は、キャプチャ検出部106に与えられる。
ここで、RDS/RBDSデコーダ109aには、等化出力信号を復調するFM復調部104aからの出力信号が入力される。RDS/RBDSデコーダ109bには、チューナ部101aからの受信信号を直接復調するFM復調部104bからの出力信号が入力される。すなわち、RDS/RBDSデコーダ109aは等化出力信号中の放送局識別番号を抽出し、もう一つのRDS/RBDSデコーダ109bは等化器を通さない受信信号中の放送局識別番号を抽出する。
RDS/RBDSは、放送局識別番号などを送信するディジタル変調データであり、欧州ではRDSと称され、米国ではRBDSと称される。RDS/RBDSは、FM復調後のコンポジット信号と呼ばれる信号の高域に多重される。図9にFMコンポジット信号のイメージ図を示す。FMコンポジット信号は受信信号をFM復調した信号であり、図9に示されるように一番低域にスピーカの左信号Lchと右信号の和(Lch+Rch)が多重され、38kHzを中心にスピーカの左信号Lchと右信号の差(Lch−Rch)が多重され、更に57kHzを中心にRDS/RBDS信号が多重される。このFMコンポジット信号を用いてRDS/RBDSデコードがなされる。
上記のように欧米ではRDS/RBDSと呼ばれているが、日本では同じようにFMコンポジット信号に多重されるFM文字多重放送の中に放送局識別番号が入っているため、日本で使用する受信機では、RDS/RBDSデコーダはFM文字多重放送デコーダに置き換わる。しかしながら、いずれの場合もデコーダで検出された放送局識別番号をキャプチャ検出部106へ出力することに関して変わりはない。RDS/RBDSやFM文字多重放送については多くの文献に復号方法が述べられているので、説明を省略する。
次に、図10を用いて第2の実施形態における等化器のウェイト制御に関する処理手順について説明する。
等化器の初期化及びウェイト更新のステップS21及びS22は、第1の実施形態におけるステップS11及びS12と同じである。
ステップS22の次のステップS23では、等化器出力信号を復調するFM復調器104aからのコンポジット信号を復号するRDS/RBDSデコーダ109aによって検出された放送局識別番号Iaと、等化器を経ない信号を復調するFM復調器104bからのコンポジット信号を復号するRDS/RBDSデコーダ109bによって検出された放送局識別番号Iaとを比較する。
ここで図3を参照すると、A局に近い地点aに受信局であるFM受信機が存在する場合、RDS/RBDSデコーダ109aにおいてはA局の識別番号が抽出され、RDS/RBDSデコーダ109bにおいてもA局の識別番号が出力される。この場合、ステップS23ではIa=Ibと判定され、通常どおりウェイト更新が行われる。
一方、FM受信機が地点bの方向に移動して、A局からの受信レベルよりもB局からの受信レベルの方がやや大きくなった場合には、RDS/RBDSデコーダ109aからはA局の識別番号が出力され、RDS/RBDSデコーダ109bからはB局の識別番号が出力されるはずである。すなわち、等化出力信号中の放送局識別番号を抽出するRDS/RBDSデコーダ109aからは、等化器の作用によって捕捉されている放送局(この場合はA局)の識別番号が出力される。一方、等化器を通さない受信信号中の放送局識別番号を抽出するRDS/RBDSデコーダ109bからは、純粋に受信レベルの強い方の放送局(この場合はB局)の識別番号が出力される。従って、この場合にはステップS23においてIa≠Ibと判定される。
ステップS23においてIa≠Ibと判定されると、次にRDS/RBDSデコーダ109a及び109bの復号品質Qa及びQbが比較される。RDS/RBDSデコーダの復号品質としては、例えばCRC(cyclic redundancy check)エラーの回数、同期誤りの回数、またはPLL(phase-locked loop)のロック回数などを用いることが可能である。
ここで、もしRDS/RBDSデコーダ109bの復号品質Qbの方がRDS/RBDSデコーダ109aの復号品質Qaより高い場合(ステップS24の結果がNOの場合)は、RDS/RBDSデコーダ109bで抽出された放送局識別番号で示される放送局が受信局の近くに存在していると判断し、ステップS21に移って等化器の初期化を行う。一方、Qbの方がQaより低い場合(ステップS24の結果がYESの場合)には、RDS/RBDSデコーダ109bにより抽出される放送局識別番号の信頼性がないとして、等化器は通常通りウェイトの更新を行う。
ここでは、RDS/RBDSデコーダ109a及び109bで異なった局が識別されたとき(ステップS23の結果がNOの場合)、次のステップS24において復号品質Qa及びQbの比較を行ったが、実装の負荷を減らすためにステップS23の処理を省略してもよい。すなわち、ステップS23においてIa≠IbのときステップS21に戻って等化器の初期化を行うようにしてもよい。
このように本実施形態では、等化器を介してRDS/RBDSデコーダ109aで検出された局識別番号Iaと、等化器を介さずにRDS/RBDSデコーダ109bで検出された局識別番号Ibとを比較することにより、等化器で前述のキャプチャ状態が起きているかを判別し、キャプチャ状態が起きていると判断されれば等化器の初期化を行い、等化器を一時的にスルーの状態とする。等化器のウェイトを更新しているCMAは、初期化が行われると電力の強い信号を捕捉する性質があるため、本実施形態に従うと常に受信レベルが高く、信号対雑音比(SNR)の高い局からの音声をユーザに提供することが可能になる。
なお、本実施形態ではアンテナ100bに接続されているチューナ部101bからの受信信号をRDS/RBDSデコーダ109bに入力しているが、アンテナ100a及び100bの受信レベルを比較し、アンテナ100a及び100bに接続されているチューナ部101a及び101bからの受信信号のうち受信レベルが高い方をRDS/RBDSデコーダ109bに入力してもよい。このようにすると、より信頼性のある局識別を行うことが可能である。
(第3の実施形態)
図11に示されるように、第3の実施形態に従うFM受信機ではFM復調部104の出力である図9に示したようなコンポジット信号の高域成分を抽出する高域抽出部110が備えられる。より具体的には、高域抽出部110ではFM復調部104から出力されるコンポジット信号から例えば100kHz〜200kHzの高域成分を抽出し、高域成分のレベル(電力)に応じたレベル測定値を出力する。キャプチャ検出部106では、受信レベル測定部105で測定された受信レベルと、高域抽出部110により抽出されたコンポジット信号の高域成分のレベル測定値を使用して非所望局に対するキャプチャ状態の検出が行われる。
図9に示すように、コンポジット信号は57kHz付近より高域、例えば100kHz付近には、信号が多重されていない。しかし、信号のレベルが低下すると、コンポジット信号の高域に雑音成分が発生する。あるいは、同一チャネルの成分が存在した場合でも、コンポジット信号の高域に干渉による雑音が生じてしまう。本実施形態では、この同一チャネルの成分の影響で発生した雑音などの高域成分を検出してキャプチャの検出を行う。高域成分の抽出方法としては、例えばハイパスフィルタを使用することが可能である。
次に、図12を用いて本実施形態における等化器のウェイト制御に関する処理手順について説明する。
等化器の初期化及びウェイト更新のステップS31及びS32は、第1の実施形態におけるステップS11及びS12と同じである。
ステップS32の次のステップS33では、キャプチャ検出部106において高域抽出部110から出力される、コンポジット信号の高域成分レベル測定値を予め定められた閾値Nthと比較し、高域成分のレベル測定値が閾値Nthを越えていたらキャプチャが生じた可能性が高いと判断し、ステップS33へ進む。
ステップS33では、キャプチャ検出部106において受信レベル測定部105によって測定された受信レベルを閾値Vthと比較する。ここで、ステップS33により受信レベルが予め定められた閾値Vthより大きければ、キャプチャ状態が検出されたとしてステップS31に戻り、等化器を初期化する。
前述の通り、コンポジット信号の高域成分(雑音成分)が増大する原因としては、同一チャネルの問題以外に、単純に受信レベルが低下して雑音するケースもある。よって、等化前の受信信号を用いて別途受信レベルの測定も行い、ステップS34において受信レベルが閾値Vthを超えていれば高域の雑音成分は等化器がキャプチャ状態に陥っていることが原因であるとして、キャプチャ検出とする。キャプチャ状態が検出された場合、等化器の初期化を行うことにより、等化器は受信レベルの高い放送局からの信号を捕捉できるようになる。
第1〜第3の実施形態では、複数の放送局が同一周波数で同一の内容を放送している場合を想定して説明を行ったが、隣接する地域(県や国)において複数の放送局が同一周波数で異なる内容の放送を送信している場合にも有効である。
図3から理解されるように、従来の等化器を用いた場合、受信局の移動に伴ってA局からの受信レベルがかなり小さくなり、かつB局からの受信レベルがかなり大きくなってから、ようやくB局の捕捉を始める。逆に、受信局がB局の近傍からA局の方向へ移動した場合、B局からの受信レベルがかなり小さく、A局からの受信レベルがかなり大きくなってから、ようやくA局の捕捉を始める。このように従来の等化器を用いた受信機は、放送局の捕捉にかなり大きなヒステリシスを持つことがわかる。
例えば、例えば県境または国境などでA局からのある放送の信号を受信していたユーザが隣接県または隣国のB局にかなり近づくと、B局からの異なる放送の信号を受信してしまう。このような場合、等化器を用いない一般のFM受信機によると、A局からの信号の受信レベルが大きくなる位置に戻れば、A局からの信号を直ちに受信できるようになる。
ところが、従来の等化器を備えたFM受信機では、前述したヒステリシスがあるため、隣接県または隣国のB局を一旦捕捉してしまうと、受信機がB局から離れてA局に近づいても相当近づかない限りA局を捕捉できないという問題が発生する。これはFM受信機のユーザから見れば、A局からの信号の受信/再生を続けたいにも関わらず、B局からの不所望の信号を受信するということであり、好ましくない。
本実施形態によると、等化器を備えたFM受信機でありながらも、キャプチャ効果は等化器を用いないFM受信機と同様に受信レベルの大小で決まる。すなわち、本実施形態によれば常に受信機から見てSNRの高い局を捕捉して受信することができるため、上記のような状況でB局を一旦捕捉しても、受信機がA局に近づけば速やかにA局を捕捉することができる。
(第4の実施形態)
次に、図13を用いて本発明の第4の実施形態について説明する。図13に示す受信機では、図1に示した受信機に隣接チャネル検知部111が追加されている。隣接チャネル検知部111では、チューナ部101a及び101bで選択されている所望局の送信周波数に隣接する周波数の信号、すなわち所望局が使用しているチャネルの隣接チャネルの信号が検知される。
このように隣接チャネル検知部111で隣接チャネルの信号が検知されると、キャプチャ検出器106でキャプチャ状態が検出されても、ウェイト設定部108による等化器の初期化は行われないようにする。隣接チャネルの信号が受信信号に混入すると、キャプチャ検出部106において誤ってキャプチャ状態と検出される可能性が考えられる。本実施形態によれば、このような場合は等化器の初期化を行わないようにすることで、所望局からの信号を常に聴取し続けることが可能である。なお、このような隣接チャネル検知部111による等化器の初期化中止制御は、第3の実施形態に対しても有効である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に従うFM受信機を示すブロック図 キャプチャ検出部の具体例を示すブロック図 マルチパス等化器を備えたFM受信機とマルチパス等化器を備えないFM受信機の受信状況の違いを説明する図 2つの放送局からの信号の受信レベル及び合成された受信信号の受信レベルの変化を示す図 通常のマルチパス等化器による等化処理について説明する図 第1の実施形態におけるマルチパス等化器による等化処理について説明する図 第1の実施形態におけるマルチパス等化器による等化処理の流れを示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に従うFM受信機を示すブロック図 FMコンポジット信号の周波数配置を示す図 第2の実施形態におけるマルチパス等化器による等化処理の流れを示すフローチャート 本発明の第3の実施形態に従うFM受信機を示すブロック図 第3の実施形態におけるマルチパス等化器による等化処理の流れを示すフローチャート 本発明の第4の実施形態に従うFM受信機を示すブロック図
符号の説明
100a−100b・・・アンテナ
101a−101b・・・チューナ部
102a−102b・・・乗算器
103・・・加算器
104・・・FM復調部
105・・・受信レベル測定部
106・・・キャプチャ検出部
107・・・ウェイト計算部
108・・・ウェイト設定部
109a−109b・・・RDS/RBDSデコーダ
110・・・高域抽出部
111・・・隣接チャネル検知部
201・・・受信レベル判定部
202・・・ウェイトノルム観測部
203・・・初期化部
204・・・ウェイト更新部

Claims (9)

  1. 放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;
    前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;
    前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;
    前記計算されたウェイトの大きさを観測することにより、非所望の放送局に対するキャプチャ状態を検出してキャプチャ検出信号を発生する検出部と;
    前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記キャプチャ検出信号が発生すると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;
    を具備する受信機。
  2. 前記検出部は、前記計算されたウェイトの大きさが予め定められた閾値を超えたことをもって前記キャプチャ状態を検出するように構成される請求項1記載の受信機。
  3. 放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;
    前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;
    前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;
    前記受信信号のレベルを測定する測定部と;
    前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記計算されたウェイトの大きさが第1の閾値を超え、かつ前記受信信号の受信レベルが第2の閾値を超えると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;
    を具備する受信機。
  4. 放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;
    前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;
    前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;
    前記等化出力信号から前記放送局からの信号に含まれる第1の局識別情報を抽出する第1の抽出部と;
    前記受信信号に含まれる第2の局識別情報を抽出する第2の抽出部と;
    前記第1の局識別情報及び前記第2の局識別情報を比較することにより、非所望の放送局に対するキャプチャ状態を検出してキャプチャ検出信号を発生する検出部と;
    前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記キャプチャ検出信号が発生すると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;
    を具備する受信機。
  5. 前記第1の抽出部は、前記等化出力信号の特定部分を復号して前記第1の局識別情報を抽出するように構成され、
    前記第2の抽出部は前記受信信号の特定部分を復号して前記第2の局識別情報を抽出するように構成され、
    前記検出部は、前記第1の抽出部の復号品質及び前記第2の抽出部の復号品質を比較し、前記第1の局識別情報と前記第2の局識別情報とが異なり、かつ前記前記第1の抽出部の復号品質より前記第2の抽出部の復号品質が高いことをもって前記キャプチャ状態を検出するように構成される請求項4記載の受信機。
  6. 放送局からの信号を受信して受信信号を出力する受信部と;
    前記受信信号に対して計算されたウェイトを用いて等化を行い、等化出力信号を得る等化器と;
    前記等化出力信号を復調して前記放送局からの信号を再生する復調器と;
    再生された信号から高域成分を抽出する抽出部と;
    前記高域成分のレベルを観測することにより、非所望の放送局に対するキャプチャ状態を検出してキャプチャ検出信号を発生する検出部と;
    前記等化器に対して定常時は前記計算されたウェイトを設定し、前記キャプチャ検出信号が発生すると前記等化器を一時的にスルーの状態とするための特定ウェイトを設定するウェイト設定部と;
    を具備する受信機。
  7. 前記検出部は、前記高域成分のレベルが予め決められた閾値を超えたことをもって前記キャプチャ状態を検出するように構成される請求項6記載の受信機。
  8. 前記受信信号のレベルを測定する測定部をさらに具備し、
    前記検出部は、前記高域成分のレベルが第1の閾値を超え、かつ前記受信信号の受信レベルが第2の閾値を超えたことをもって前記キャプチャ状態を検出するように構成される請求項6記載の受信機。
  9. 前記受信信号に含まれる、所望の放送局の送信周波数に隣接する周波数の信号を検知する検知部をさらに具備し、前記ウェイト設定部は前記隣接する周波数の信号が検知されると前記特定ウェイトの設定を中止するように構成される請求項1乃至8のいずれか1項記載の受信機。
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