JP2009060022A - 波長走査型光源 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭帯域のスペクトルを持つ光源の波長を広い帯域で高速、且つ連続的に走査でき、しかも、必要とする光アイソレータの数を削減した波長走査型のレーザ光源を提供する。
【解決手段】広帯域光源11と、上記広帯域光源11から出射される広帯域光から所望の波長帯域の光を取り出す波長可変フィルタ部12からなり、上記波長可変フィルタ部12は、上記広帯域光源11から出射される光の出射光光路中に設けられた互いに近接したFSRを有する空間のファブリペロー共振器13A,13Bに電気光学結晶を内在させてなる2台のファブリペロー電気光学変調器と、上記近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器の共振器長を一定範囲で周期的に変化させる共振器長制御部15とを備え、上記2台のファブリペロー電気光学変調器の内の少なくとも一方で上記共振器長制御部15により与えられる周期的な走査信号により通過する光を光変調する。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光波長を周期的に走査する波長走査型光源に関する。
従来、光を測定対象に照射し測定対象を分析する分析装置の光源として、広帯域の光源が用いられている。分光分析では広帯域の光を測定対象に投光し、その反射光や透過光を回折格子等で波長成分に空間的に分解したり、干渉計で周波数成分にフーリエ変換して分析する手法が広く用いられている。このような光源としては、例えば白色光源やエルビウムドープドファイバ(EDF)を用いたASE光源等があった。しかしこのような分光分析では、波長に対する光出力強度密度が低いため、分光において利用できる光のレベルが小さい。そのためフーリエ変換の分析をしても検出光信号がノイズに埋もれてしまい、分析が難しいという欠点があった。
分析装置の光源として、強いレベルの単一スペクトルの光を所望の帯域で変化させる波長可変型の光源を用いる方法もある。これは単光性の強い光の波長を変化させて測定対象に照射し、測定対象を透過したり、又は反射する光をそのまま受光素子で受光するものである。この方法では、光源の波長に対する光強度密度が高いので、検出光のレベルと信号対ノイズ比が十分に高く、十分な測定精度を実現できる。
従来の波長可変型の光源には外部共振器型レーザやファイバーリングレーザー、レーザ素子内に波長可変機構を設けたタイプがある。外部共振器型レーザは、ゲイン媒質、例えば半導体レーザを用い、その半導体レーザの一方の端面と外部のミラーとの間で外部共振器を形成し、外部共振器の中に回折格子等による波長可変フィルタを設けることによって発振波長を変化させ、波長可変型の光源を得るようにしたものである。
外部共振器型レーザ光源では、外部共振器長は例えば50mmと比較的小さく、縦モード間隔は例えば3GHzとなる。従って単に波長可変フィルタの波長を変えただけでは、縦モードの間で不安定になる。例えばモード間では不連続なモードホップが生じたり、マルチモードで発振することもある。そのため単一モードで連続的に波長を可変し、しかも出力を安定とするためには、外部共振器長をピエゾ素子等を用いて微妙に制御しなければならず、複雑な制御が必要となる。また、機械的な動作を伴い、波長と外部共振器長とを同期させて制御するため、高速で波長を変化させることが難しいという欠点があった。
従来より、狭帯域のスペクトルを持つ光源の波長を広い帯域で高速、且つ連続的に走査できるようにした波長走査型のファイバレーザ光源として、光ファイバーループに発振波長にゲインを有するゲイン媒体と光サーキュレータを設け、光サーキュレータで取り出された光をコリメートレンズで拡大し、その光軸上に設けたポリゴンミラーを回転させ、ポリゴンミラーで反射された光の受光位置に入射光と同一方向に光を反射するリトロー構成とした回折格子を設けた構成の波長走査型ファイバレーザ光源が提案されている。この波長走査型ファイバレーザ光源では、回折格子への入射角度によって選択波長が変化し、2回の入射により選択度が増すので、高速でポリゴンミラーを回転させて選択波長を変化させても、狭帯域のままで発振波長を変化させることができる(例えば、特許文献1参照)。
また、従来より、エルビウムドープドファイバを用いたリングレーザによる波長可変光源も提案されている。この波長可変光源1000は、例えば図9に示すように、エルビウムドープドファイバ(EDF)をゲイン媒体とするファイバアンプ112を用い、その光ファイバーループ113内に波長可変型のバンドパスフィルタ114を設けて、このバンドパスフィルタ114の波長を変化させることによって、光ファイバーループ113に接続した光カップラ115を介して取り出されるレーザ光の波長を可変するようにしたものである。この場合には光ファイバーループ113の共振器長を例えば30mと長くできるため、縦モード間隔を狭くすることができる。そのため共振器長を変化させることなく、モードホップの影響をなくすることができる。従って厳密には単一モード発振ではないが、バンドパスフィルタ114の選択波長を変化させるだけで、擬似的に連続して波長可変を行うことができる(例えば、非特許文献1参照)。
さらに、レーザ素子内に波長可変機構を設けたタイプでは、利得を生み出す活性領域と、回折格子による反射を生み出すDBR領域とが、同一レーザ素子内に形成されたDBR−LD(Distributed Bragg reflector laser diode)が提案されている。このDBR−LDの波長可変範囲は、最高でも10nm程度である。また、利得を生み出す活性領域とこれを前方と後方で挟むDBR領域とが同一レーザ素子内に形成された、不均一回折格子を用いたDBR−LDが提案されている。前方と後方のDBR領域は、不均一回折格子によって多数の反射ピークが発生し、かつ反射ピークの間隔が前方と後方で僅かにずれている。この構造によっていわゆる「バーニア効果」が得られるので、極めて広い波長可変が可能となる。この不均一回折格子を用いたDBR−LDでは、100nmを越える波長可変動作が実現されている。この不均一回折格子を用いたDBR−LDでは、100nmを越える波長可変動作及び40nmの準連続波長可変動作が実現されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−237359号公報 特開2006−278770号公報 YAMASHITA ET AL., IEEE JOURAL ON SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS, VOL.7, NO.1 JANUARY/FEBRUARY 2001, PP41〜43
ところで、波長可変光源を分析装置の光源として用いる場合には、高速で波長を変化させること、及び発振スペクトルの幅を狭くすることが必要であり、これに応じた特性がバンドパスフィルタにも要求される。例えば光コヒーレンストモグラフィ(OCT)において、高速の波長走査が利用可能になると、高速の画像処理、血流観測、酸素飽和濃度の変化等の動的な解析が可能となるので、このような装置が要求されている。
上記特許文献1の開示技術を採用した製品として、例えば、santec株式会社より、最高20kHzのスキャンレートで波長を繰り返し走査することのできる波長スキャニングレーザー光源HSL−2000が提供されている。しかし現状では、波長走査の周期として20kHzが実用化になっているに過ぎない。
これでは光コヒーレンストモグラフィ(OCT)により立体画像を得るのに数秒の時間を必要としてしまう。
また、上記特許文献2に記載されているように、DBR−LDでは、DBR領域にキャリア注入を行うことにより、この部分での屈折率を変化させて、波長可変動作を実現している。このため、電流注入により結晶欠陥が増殖すると、電流注入に対する屈折率変化の割合が著しく変動するので、長期に渡り安定な波長でのレーザ発振を維持することが難しい。更に、現状の化合物半導体のプロセス技術では、2インチ以上のインチアップは不可能である。そのため、複雑化してサイズの大きくなったレーザ素子では、現状以上の価格低減が難しい。だからといって1mm以下の小型な素子だと縦モード間隔が大きく、例えば100GHzであり、高速で波長を変化させるような単に波長可変フィルタの波長を変えただけだと縦モード間隔ごとのとびとびの波長可変動作となる。このような大きなとびとびの波長可変動作は光コヒーレンストモグラフィーへの応用としては大きすぎる。さらに単に波長可変フィルタの波長を変えただけでは、縦モードの間で不安定になる。例えばモード間では不連続なモードホップが生じたり、マルチモードで発振することもある。
さらに、上記特許文献2の開示技術では、リング型の光共振器で複数の光共振器を波長フィルタに採用した構成であり、バーニア効果によって波長可変が可能であるが、ヒータによる波長可変であり、高速走査に適していない。また同じ基板上にある複数のリング型の光共振器の共振器長をそれぞれ調整することが難しい。またリング型の光共振器を含むレーザ全体の長さが短いので単に波長可変フィルタの波長を変えただけでは、縦モードの間で不安定になる。例えばモード間では不連続なモードホップが生じたり、マルチモードで発振することもある。
そこで、本発明は、このような欠点を解消するため成されたもので、狭帯域のスペクトルを持つ光源の波長を広い帯域で高速、且つ連続的に走査できるようにした波長走査型のレーザ光源を提供することを目的とする。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明に係る波長走査型光源は、広帯域光源と、上記広帯域光源から出射される広帯域光から所望の波長帯域の光を取り出す波長可変フィルタ部からなり、上記波長可変フィルタ部は、上記広帯域光源から出射される光の出射光光路中に設けられた互いに近接したFSR(Free spectral range)を有する空間のファブリペロー共振器に電気光学結晶を内在させてなる2台のファブリペロー電気光学変調器と、上記近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器の内の少なくとも一方のファブリペロー共振器の共振器長を一定範囲で周期的に変化させる共振器長制御部とを備え、上記2台のファブリペロー電気光学変調器の内の少なくとも一方で上記共振器長制御部により与えられる周期的な走査信号により通過する光を光変調することを特徴とする。
上記波長走査型光源において、上記2台のファブリペロー電気光学変調器は、それぞれ、電気光学結晶を内在するファブリペロー共振器でリング型共振を得るようにしたリング型共振ファブリペロー電気光学変調器からなるものとすることができる。さらに、上記波長可変フィルタ部の上記出射光光路中に設けられた光増幅器と、上記光増幅器から出射される自然放出光(ASE)を反射して上記波長可変フィルタ部に入射する反射鏡を備え、上記自然放出光(ASE)を出射する上記光増幅器を上記広帯域光源として用いる構成とすることができる。
本発明では、狭帯域のスペクトルを持つ光源の波長を広い帯域で高速、且つ連続的に走査できるようにした波長走査型光源を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば、図1に示すような構成の光コヒーレンストモグラフィー装置100に適用される。
この光コヒーレンストモグラフィー装置100は、波長走査型光源10と、この波長走査型レーザ光源10に光ファイバ1を介して接続された干渉光学系20と、この干渉光学系20に光ファイバ2を介して接続された走査光学系30と、上記干渉光学系20に光ファイバ3を介して接続された参照光学系40と、上記干渉光学系20に光ファイバ4を介して接続された信号処理部50からなる。
上記波長走査型光源10は、図2に示すように、この光コヒーレンストモグラフィー装置100で必要とする波長走査範囲をカバーする広帯域の光を出射する広帯域光源11と、上記広帯域光源11から出射される広帯域光から所望の波長帯域の光を取り出す波長可変フィルタ部12からなる。
波長可変フィルタ部12は、上記広帯域光源11から出射される広帯域光の出射光路中に設けられた互いに近接したFSR(Free spectral range)を有する2台のファブリペロー共振器13A,13Bと、各ファブリペロー共振器13A,13Bの出力光を増幅する光増幅器14A,14Bと、上記近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器13A,13Bの内の一方、ここではファブリペロー共振器13Aの共振器長を一定範囲で周期的に変化させる共振器長制御部15とを備えてなる。
この波長走査型光源10において、近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器13A,13Bは、それぞれ波長選択フィルタとして機能する。そして、上記2台のファブリペロー共振器13A,13Bの内の少なくとも一方、ここではファブリペロー共振器13Aは、共振器長を可変することにより選択波長を可変することのできるようになっている。
そして、上記近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器13A,13Bは、一方のファブリペロー共振器13Aの共振器長を可変することにより、そのバーニア効果により選択波長を可変することのできる狭帯域の波長選択特性を有するバンドパスフィルタとして機能する。
この波長走査光源10では、上記近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器13A,13Bによるバンドパスフィルタを通過した光がSOAやファイバアンプ等の光増幅器14A,14Bで増幅されて出力される。
この波長走査型レーザ光源10では、上記ファブリペロー共振器13Aの共振器長を共振器長制御部15により一定範囲で周期的に変化させることによって、取り出される光の波長を周期的に変化させ、高速に走査することができる。
ここで、通常の光共振器の透過スペクトルを図3の(A),(B)に示す。横軸は光の周波数であり、FSR=1として規格化して、100×FSRの範囲をしめしている。FSR毎の100本のモードが見て取れる。なお、図3の(B)は、図3の(A)の拡大図である。
図4の(A)〜(G)は、FSRが1%異なる光共振器を2台縦列接続した場合の透過スペクトルを示している。それぞれの横軸は図3の(A)と同じであるが、2台の光共振器のそれぞれのモード間隔が異なるためにバーニア効果を起こして、FSRが小さなモードで構成させるスペクトルの包絡線はFSRが大きな光共振器と同等になる。1%のFSRの違いはモアレ縞の包絡線のFSRを100倍にする。また、共振器長を波長程度変えると、ピークがモアレ縞の包絡線のFSRだけ変化することがわかる。なお、図4の一部の拡大図を図5に示す。
したがって、FSRの小さい光共振器を用いたとしても2台の光共振器のスペクトルのバーニア効果を利用すれば、モアレ縞の包絡線のFSRは、2台の光共振器のFSRの違いに反比例して、大きくなる。
すなわち、FSRの小さい光共振器を用いたとしても2台の光共振器のスペクトルのバーニア効果を利用することにより、波長可変光源を構成することができる。
この場合、2台の光共振器のFSRに相当する間隔でレーザの波長はFSR(例えば2.5GHz)ごとのとびとびになるが、光CT等の応用の場合、深さ方向の測定範囲がc/FSR(約10cm)よりも十分狭い範囲であれば擬似的に連続して波長可変と見なすことができる。
また、光共振器にLN(LiNbO)等の電気的に屈折率可変な材料で構築したファブリペロー光共振器に電極を付けた構造のファブリペロー電気光学変調器(または、光コム発生器)と呼ばれる変調器を用いることで電気光学効果により波長可変が行える。しかも、電気的な変調であるのでリニアリティーや再現性も優れている。
そこで、上記波長走査型光源10における共振器長が可変されるファブリペロー共振器13Aには、ファブリペロー電気光学変調器が用いられる。そして、ファブリペロー電気光学変調器に上記共振器長制御部15により鋸歯状波等の周期的な信号を与えて光変調することで、上記近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器13A,13Bをバーニア効果により選択波長を可変することのできる狭帯域の波長選択特性を有するバンドパスフィルタとして機能させ、その中心周波数を所定の範囲で高精度に且つ高速に走査することができる。
すなわち、この波長走査型光源10では、図6の(A)に示すように、上記近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器13A,13Bをバーニア効果により選択波長を可変することのできる狭帯域の波長選択特性を有するバンドパスフィルタとして機能させ、上記広帯域光源11から出射された広帯域光から上記バンドパスフィルタの波長選択特性に応じた狭帯域光を抽出し、上記バンドパスフィルタの中心周波数を所定の範囲で走査することにより、図6の(B)に示すように、所定の走査範囲で波長を連続的に走査した狭帯域光を得ることができる。
また、ファブリペロー電気光学変調器は、研磨によって長さ調整が行なえ、それぞれ温度制御を行なうことで正確に共振器長を制御できるので、共振器長の絶対値を温度制御を行うことで希望する範囲に1ppmで制御が可能である。したがって、例えばFSR=2.5GHzのファブリペロー電気光学変調器と、1/4000だけFSRの異なるファブリペロー電気光学変調器を2台揃えることは容易である。これによりバーニア効果によって4000倍の10THzのFSRの波長選択素子が容易に実現できる。
そこで、上記波長走査型ファイバレーザ光源10における近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器13A,13Bには、研磨によって長さが揃えられたファブリペロー電気光学変調器が用いられ、各共振器長の絶対値が温度制御により調整される。
なお、例えば正確に必要量だけ長さを変えて光共振器を製作できれば、2台の光共振器を熱的に同じ温度になるように熱的に接触させられることで、FSRの差は一定になるので、温度制御を行なわなくてもよい。例えば導波路プロセスの調整でFSRに差をつけることができ、LNのTi拡散による導波路の場合であれば、例えば1/4000だけ屈折率が変わるように、Tiのドープ量を調整することによって、1/4000だけFSRの異なる導波路ファブリペロー電気光学変調器を作製することができる。
ここで、2台のファブリペロー共振器13A,13Bとしてリニア型(導波路型)のファブリペロー電気光学変調器を用いる場合、ファブリペロー電気光学変調器からの反射光によりレーザ発振してしまうのを防止するために、光増幅器14A,14Bには光アイソレータを内臓しておく必要がある。
また、上記2台のファブリペロー共振器13A,13Bとして、例えば、図7に示すように、電気光学結晶110を内在するファブリペロー共振器を共焦点となるように各凹面鏡111,112の曲率を設定することでリング型の共振を得るようにしたリング型共振ファブリペロー電気光学変調器13を用いる場合、このように各凹面鏡111,112の曲率を共焦点となるように設定したリング型共振ファブリペロー電気光学変調器130では、入射光Linに対する直接の反射光Lrは入射側に戻らないので、光アイソレータを必要としないので、各ファブリペロー共振器13A,13Bの入出力部分の光アイソレータを省略することができ、光増幅器14Bの出力側に光アイソレータを設けるだけでよい。
さらに、ファブリペロー電気光学変調器がリング型の場合には、光増幅器14A,14Bから発生する自然放出光(ASE)を広帯域光源とみなすことができ、例えば、図8に示す波長走査型レーザ光源20のように、上記広帯域光源11の代わりに上記光増幅器14A,14Bから出射される自然放出光(ASE)を反射して上記波長可変フィルタ部に入射する反射鏡21を備えることにより、上記自然放出光(ASE)を出射する上記光増幅器14A,14Bを上記広帯域光源11として用いることができる。
この図8に示す波長走査型レーザ光源20では、光増幅器14Aが発生した自然放出光(ASE)がファブリペロー共振器13B,光増幅器14A,ファブリペロー共振器13A,反射鏡21に向って逆方向に通過し、反射鏡21で反射され、ファブリペロー共振器13A,光増幅器14A,ファブリペロー共振器13Bを戻って出力される。この場合、光アイソレータ、広帯域光源11等の数を減らすことができるので、コストメリットがある。また、フィルタを2度通過することになるので光のSN比を向上させることができる。
上記干渉光学系20は、上記波長走査型光源10から出力された光を参照光と被観測体60に照射する観測光とに分岐し、被観測体60に照射した観測光の反射光と上記参照光との干渉光を発生するものであって、例えば、上記波長走査型光源10から出力された光が光ファイバ1を介して入射されるファイバカップラー21からなる。
この干渉光学系20では、上記ファイバカップラー21において、上記波長走査型光源10から光ファイバ1を介して入射されたレーザ光を、光ファイバ2を介して走査光学系30に送る観測光と、光ファイバ3を介して参照光学系40に送る参照光とに分割し、光ファイバ2を介して観測光を走査光学系30に送るとともに、光ファイバ3を介して参照光を参照光学系40に送り、上記走査光学系30から光ファイバ2を介して戻ってくる被観測体60に照射した観測光の反射光と、上記参照光学系30から光ファイバ3を介して戻ってくる参照光との干渉光を当該ファイバカップラー21において発生し、発生した干渉光を光ファイバ4を介して信号処理部50に送る。
上記走査光学系30は、上記干渉光学系20において分岐された観測光を空間的に走査して被観測体60に照射し、上記被観測体60による反射光を上記干渉光学系20に戻すもので、レンズ31、角度が可変可能な走査鏡32及びレンズ33からなる。
上記干渉光学系20においてファイバカップラー21により分岐され光ファイバ2を介して上記走査光学系30に送られてきた観測光は、レンズ31、角度が可変可能な走査鏡32及びレンズ33を介して被観測体60に照射され、上記被観測体60で反射された反射光が逆ルートで上記ファイバカップラー21に戻される。
上記参照光学系40は、上記干渉光学系20において分岐された参照光を固定参照鏡43により反射して上記干渉光学系20に戻すもので、レンズ41、レンズ42及び固定参照鏡43からなる。
上記干渉光学系20においてファイバカップラー21により分岐され光ファイバ3を介して上記参照光学系40に送られてきた参照光は、レンズ41及びレンズ42を介して固定参照鏡43に照射され、この固定参照鏡43で反射されて逆ルートで上記ファイバカップラー21に戻される。
そして、上記干渉光学系20のファイバカップラー21において上記被観測体60に照射した観測光の反射光と上記参照光との干渉光を発生し、発生した干渉光が光ファイバ4を介して信号処理部50に伝送される。
上記信号処理部50は、上記干渉光学系20により得られる干渉光を受光して電気信号に変換し、上記被観測体60の光断層画像情報を算出するものであって、光検知器51、演算処理部52及び表示部53からなる。
この信号処理部50では、上記干渉光学系20のファイバカップラー21から光ファイバ4を介して送られてくる干渉光を光検知器51による受光して電気信号に変換し、スペクトル干渉信号として検出する。そして、演算処理部52は、この光検知器51により検出されたスペクトル干渉信号を取り込み、スペクトル干渉信号を等周波数間隔でフーリエ変換することにより、上記被観測体60の奥行き方向と走査鏡32の走査方向の光断面画像情報を算出して、表示部53に光断層画像を表示する。
ここで、この光コヒーレンストモグラフィー装置100において、上記波長走査型光源10は、時間的に波長を変化させて走査する光源、すなわち、波長が時間依存性を有する光源であり、参照鏡43を走査することなく、被観測体60の奥行き方向の反射率分布を得て奥行き方向の構造を取得することができ、1次方向の走査をするだけで、二次元の断層画像を形成することができる。
本発明を適用した光コヒーレンストモグラフィー装置の基本的な構成を示すブロック図である。 上記光コヒーレンストモグラフィー装置に備えられた本発明に係る波長走査型光源の構成を示すブロック図である。 通常の光共振器の透過スペクトルを示す図である。 FSRが1%異なる光共振器を2台縦列接続した場合の透過スペクトルを示す図である。 図4に示した透過スペクトルの一部を拡大して示した図である。 上記波長可変光源において得られる狭帯域光の特性を模式的に示す図である。 上記波長可変光源に使用される共焦点のリング型共振ファブリペロー電気光学変調器の構造を模式的に示す断面図である。 上記光コヒーレンストモグラフィー装置に備えられた本発明に係る波長走査型光源の他の構成例を示すブロック図である。 従来から提案されている波長可変光源の原理的な構成を示すブロック図である。
符号の説明
10,20 波長走査型光源、11 広帯域光源、12 波長可変フィルタ部、13A,13B ファブリペロー共振器、14A,14B 光増幅器、15 共振器長制御部、21 反射鏡

Claims (3)

  1. 広帯域光源と、
    上記広帯域光源から出射される広帯域光から所望の波長帯域の光を取り出す波長可変フィルタ部からなり、
    上記波長可変フィルタ部は、上記広帯域光源から出射される光の出射光光路中に設けられた互いに近接したFSR(Free spectral range)を有する空間のファブリペロー共振器に電気光学結晶を内在させてなる2台のファブリペロー電気光学変調器と、上記近接したFSRを有する2台のファブリペロー共振器の内の少なくとも一方のファブリペロー共振器の共振器長を一定範囲で周期的に変化させる共振器長制御部とを備え、
    上記2台のファブリペロー電気光学変調器の内の少なくとも一方で上記共振器長制御部により与えられる周期的な走査信号により通過する光を光変調することを特徴とする波長走査型光源。
  2. 上記2台のファブリペロー電気光学変調器は、それぞれ、電気光学結晶を内在するファブリペロー共振器でリング型共振を得るようにしたリング型共振ファブリペロー電気光学変調器からなることを特徴とする請求項1記載の波長走査型光源。
  3. 上記波長可変フィルタ部の上記出射光光路中に設けられた光増幅器と、
    上記光増幅器から出射される自然放出光(ASE)を反射して上記波長可変フィルタ部に入射する反射鏡を備え、
    上記自然放出光(ASE)を出射する上記光増幅器を上記広帯域光源として用いたことを特徴とする請求項2記載の波長走査型光源。
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